JPH05341803A - プログラマブルコントローラの二重化切替装置 - Google Patents

プログラマブルコントローラの二重化切替装置

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JPH05341803A
JPH05341803A JP15242092A JP15242092A JPH05341803A JP H05341803 A JPH05341803 A JP H05341803A JP 15242092 A JP15242092 A JP 15242092A JP 15242092 A JP15242092 A JP 15242092A JP H05341803 A JPH05341803 A JP H05341803A
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光明 小林
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Abstract

(57)【要約】 【目的】二重化された待機冗長制御方式のプログラマブ
ルコントローラに対して、最適な二重化切替装置を提供
する。 【構成】電池102、フリップフロップ101および各
種の論理素子、信号線等を有して構成される。 【効果】瞬間停電に対し、各装置の停復電タイミングに
バラツキが生じても、プラント制御した常用系が停電前
と復電後で変化しないため、プラント制御の連続性を保
つことができる

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、二重化された待機冗長
制御方式のプログラマブルコントローラの性能の向上、
特に瞬間停復電に対する性能の向上のための、最適な二
重化切替装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年のプラント制御においては、一層の
信頼性を有する制御システムが要求されており、かかる
制御システムの中核をなすプログラマブルコントローラ
の信頼性の向上も重要な課題となっている。
【0003】信頼性の向上のための技術の中でも、二重
化構成方式は一般的に行われている方式であり、さらに
2台のプログラマブルコントローラを設け、一方を実制
御を行う常用系とし、他方を常用系に異常があった場合
に常用系から切り替わって制御を行う待機系とする、待
機冗長制御方式が最も多く用いられている。
【0004】待機冗長制御方式では、2台のプログラマ
ブルコントローラを切替える二重化切替装置を簡素化で
き、高信頼化、低価格化を図ることが可能である。
【0005】この二重化システムにおいて、常用系が待
機系に切り替わり、プラント制御の実行状態に差が生じ
ることは重大な問題となる。
【0006】特に、瞬間停電(10から20(mse
c)程度の瞬間的な停電をいう)発生時においても、復
電後、プラント制御を続行し、停電前と復電後のプラン
ト制御の実行状態に差が出ないように、停電前にプラン
ト制御した常用系と復電後の常用系を同一にする必要が
ある。
【0007】この問題の対策法の一例は、特願昭64−
8402号公報に開示されている。
【0008】この方法は、電源供電中は二重化切替回路
の出力状態に従い、停電中は停電発生時の二重化切替回
路の出力を保持し、復電時には一定時間、停電中の状態
を保持した後、二重化切替回路の出力に追従する保持手
段を備え、該保持手段の出力によって、復電時の二重化
切替回路の出力を決定するものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術において
は、以下の様な課題を有している。
【0010】実際のシステムにおいては、第1に大元の
電源の停復電に対し、各装置の内部電源、電源検出等に
バラツキがあり、各装置の個々の停復電のタイミングが
一致しないため、停電時に送信される両系からの異常信
号にもバラツキが生じてしまう。
【0011】第2に、実際の二重化PC(「PC」は、
プログラムコントローラの略であり、以下これを用いる
ことが多い)の切替動作は、図5に示すように制御中の
PC−A系が停止した場合、制御権は、A系からB系に
移行するが、B系は、A系制御データ、パラメータ等の
引継処理、A系で中断したプログラムを継続するための
プログラム引継処理、また、運転中のプラントに同期す
るためのプラント制御同期処理等の一連の切替処理を行
い、プラント実行状態に差が生じないようにするため、
実際にPC−B系がプラント制御に入るのは、このソフ
トウェアによる切替処理が終了した後である。
【0012】この時のプラント制御は、A系の出力を継
続して保持しているため、制御されるプラント側から見
ると、PCの切替わりが行なわれるのは、二重化切替装
置の出力の切替が行なわれる時点ではなく、ソフトウェ
アによる切替処理が終了した時点である。
【0013】したがって、ソフトウェアまで切り替わる
ことが完全な常用系の切替動作となる。
【0014】以上のことから、上記の方式では、図6に
示すように電源が瞬間停電した場合、A系内部電源とB
系内部電源とにバラツキがあり、例えばA系停電後、B
系が停電すると、制御権がB系に移行した後、全体が停
電し、これにより、バラツキによっては、B系が切替処
理中に停止することにより、制御権はB系にあるが、プ
ラント制御はA系出力を保持する状態となる。
【0015】上記方式では、二重化切替回路の出力に追
従し、保持する回路が、新たに制御権を得たB系の制御
権を停電中も保持するため、すなわち優先権がB系に移
るため、復電時に、二重化切替回路は常用系として不完
全なB系に制御権を与えてしまうことになる。
【0016】したがって、停電前と復電後では、常用系
が切替処理を終了していないために、常用系として不完
全なB系に切り替わるため、二重化切替回路の出力は停
電前と復電後では変化していないが、プラントの実行状
態に差が生じるという問題がある。
【0017】かかる問題は、停電中に保持している情報
が、プラント制御実行中の常用系の情報ではなく、二重
化切替回路の出力情報であるために発生するのである。
【0018】そこで、本発明の目的は、大元電源の瞬間
停電に対し、各装置の停復電タイミングにバラツキが生
じても、プラント制御を行なっていた常用系が、停電前
と復電後で変化しないように、プラント制御の連続性を
保つことにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、以下の手段が考えられる。
【0020】待機冗長制御方式により設けられた二台の
プログラマブルコントローラの切替を行なう二重化切替
装置であって、該二台のプログラマブルコントローラの
各々から送信される、制御対象物の制御を行なうための
制御権の要求信号を要求があると入力する手段と、一方
のプログラマブルコントローラにのみ制御権を与える信
号を出力することにより、一つのプログラマブルコント
ローラを選択する手段と、二台のプログラマブルコント
ローラが、同時に制御権の要求信号を出力した場合、い
ずれか一方に制御権を与えることを決定する優先権を保
持する優先権保持手段とを備え、前記選択手段は、二台
のプログラマブルコントローラから入力された制御権の
要求信号に応じて、保持されていた優先権を与えること
により、一方のプログラマブルコントローラを選択する
手段である二重化切替装置において、前記優先権保持手
段は、常用系のプログラマブルコントローラから、待機
系のプログラマブルコントローラへの切替処理が完了す
るまでの間、優先権を保持する手段である。
【0021】また、前記優先権保持手段は、フリップフ
ロップで構成されていてもよい。
【0022】さらに、前記優先権保持手段は、無停電電
源を備えた構成が考えられる。
【0023】加えて、前記優先権保持手段は、リチウム
電池を備えた構成も考えられる。
【0024】
【作用】まず、構成について説明する。PCは、A系、
B系2台設けられており、2台のPCは、二重化切替装
置と必要な信号線で接続されている。必要な信号線とし
ては、制御権の要求信号、優先権の要求信号等である。
【0025】ここで制御権とは、実際の制御対象である
プラント等に対して制御のための情報を出力する権利で
あり、例えばPC−A系にてプラントを制御していると
き、A系が制御権を有することになる。
【0026】また、優先権とは、2台のPCが、同時に
制御権を要求した場合に、一方に優先的に制御権を与え
る権利である。
【0027】さらに、二台のPCは、例えばLAN等の
ネットワークにてホストコンピュータと接続されている
とする。
【0028】次に、実際の動作について説明する。初め
に、ホストコンピュータより、ネットワークを介してP
C−A系に優先権を与えるための優先選択要求パルスを
送信する。
【0029】このパルスは、優先選択要求信号として二
重化切替装置に送信され、リチウム電池等を備えて情報
を保持するフリップフロップ(以下「FF」と略す)
に、A系に優先権がある旨の情報を与える。
【0030】この状態でA系、B系ともに立上げると、
両系は同時に制御権を要求する制御権要求信号を送信す
るが、二重化切替装置内では、FFに保持されたA系が
優先である情報により、B系の制御権要求信号を遅延す
ることにより、A系に優先権を与え、A系に制御権を与
えるべく制御権信号を送信する。この結果、A系が常用
系、B系が待機系となる。
【0031】この後、例えば、A系に異常発生し、A系
が制御権要求信号を取り下げると、従来方式同様、A系
への制御権信号送信を止め、B系へ制御権信号を送信す
る。こうして、常用系はA系からB系に切り替わる。
【0032】ここでB系は、自系が常用系であると認識
すると、切替処理を実行した後に、プログラムにより優
先選択要求パルスを送信し、二重化切替装置内の上記F
FにB系が優先権を有する旨の情報を与える。
【0033】この後、A系が復帰しても、常用系および
優先系はB系である。
【0034】ここで、瞬間停電が発生した時の動作を場
合を分けて説明する。
【0035】なお、場合を分けて考えるのは、個々のP
Cは、同一の仕様により生産しても部品の性能の差異等
により、必ずしも同時に、電源のオン・オフが行なわれ
ず、このことが電源オン・オフのバラツキを発生させる
からである。
【0036】まず、第一の場合は、A系が先に停電し、
A系が先に復電した場合である。
【0037】この場合、B系はプラント制御を続行後停
電するが、この時FFはB系に優先権がある旨の情報を
保持する。
【0038】これにより、先にA系が復電し、制御権要
求信号を送信しても、二重化切替装置内では、FFのB
系が優先である情報により、A系の制御権要求信号を遅
延する。
【0039】この後、B系が復電し、制御権要求信号を
送信すると、遅延なくB系が常用系として選択され、A
系は待機系となる。
【0040】次に、第二の場合は、A系が先に停電し、
B系が先に復電した場合である。
【0041】B系はプラント制御を続行後停電するが、
この時FFはB系に優先権がある旨の情報を保持する。
【0042】これにより、先にB系が復電し、制御権要
求信号を送信すると、遅延なくB系が常用系として選択
される。この後A系が復電し、制御権要求信号を送信し
ても、既にB系に制御権があるため、A系は待機系とな
る。
【0043】次に、第三の場合は、B系が先に停電し、
A系が先に復電した場合である。
【0044】B系の制御権要求信号が切れ、制御権はB
系からA系に移行する。
【0045】A系は、自系が常用系に切り替わったと認
識すると、切替処理を開始する。
【0046】切替処理がA系復電前に終了しなかった場
合は、A系は優先選択要求信号を送信していないので、
FFはB系優先を保持したままのため、A系が復電して
も、その制御権要求信号は遅延され、B系復電後B系が
常用系となり、A系は待機系となる。
【0047】A系の切替処理が終了し、優先選択要求信
号を送信した後にA系停電した場合は、FFはA系に優
先権がある旨の情報を保持するため、両系停電中はA系
優先となり、A系が先に復電するとA系が常用系、B系
が待機系となる。
【0048】この場合には、系が切り替わるが、新たに
常用系となったA系は、プラント制御の実行状態に差が
出ないように切替処理を終了し、完全な常用系となって
いるため、プラント制御実行状態に差が生じない。
【0049】このような場合は、電源のバラツキの時間
差が、切替処理時間よりも大きい時であるが、一般には
電源のバラツキは、数10ミリ秒であり、切替処理時間
は数100ミリ秒オーダーであるため、実際の制御シス
テムでは、このような場合は極めて少ない。
【0050】最後に、第四の場合として、B系が先に停
電し、B系が先に復電した場合を考える。
【0051】B系の制御権要求信号が切れ、制御権はB
系からA系に移行する。
【0052】A系が、自系が常用系に切り替わったと認
識すると、切替処理を開始するが、切替処理がA系復電
前に終了しなかった場合には、A系は優先選択要求信号
を送信していないため、FFはB系に優先権がある旨の
情報を保持する。
【0053】これにより、B系が先に復電すると、遅延
なくB系が常用系として選択され、あとから復電したA
系は待機系となる。
【0054】A系の切替処理が終了し、優先選択要求信
号を送信しA系が完全な常用系となった後にA系が停電
した場合は、FFは、A系に優先権がある旨の情報を保
持するため、両系停電中はA系が優先となり、B系が先
に復電するとA系が常用系、B系が待機系となる。
【0055】このような場合も第三の場合と同様に、A
系が完全な常用系となっているため、プラント制御の実
行状態に差はない。しかし、第三の場合と同様、このよ
うな場合は極めて少ない。
【0056】以上のことから、瞬間停電が発生し、各装
置の電源のオン・オフにバラツキがあっても、停電前に
プラントを制御していた系を、復電後も常用系として選
択するため、停電前と復電後のプラント制御の実行状態
に差がなく、プラント制御の連続性を保つことができる
ことになる。
【0057】
【実施例】図1に本発明の一実施例を示す。
【0058】本実施例は、2台のPC(A系2とB系
3)と二重化切替装置1および信号線により構成されて
いる。
【0059】さらに2台のPCは、LAN等のネットワ
ークを介してホストコンピュータとリンクされ、電源
(大元電源)から電源供給を受けている。
【0060】また、各々のPCは、例えばCPU、RO
M、RAM、内部電源等の電子デバイスにて構成されて
いる。
【0061】二重化切替装置1も、例えばCPU、RO
M、RAM等の電子デバイスにて構成されており、各々
のPCの内部電源からダイオードを介して(「突合せ電
源」と称する)、電圧が供給されている。
【0062】さらに各々のPCには、「優先権」を要求
する「優先権要求信号」を出力するための信号線、「制
御権」を要求する「制御権要求信号」を出力するための
信号線、例えばプラントを制御するための制御信号線等
の各種信号線が接続されている。これらの信号線は、例
えば、電気ハーネスにて構成される。
【0063】また、ここで「制御権」とは、実際の制御
対象であるプラント等に対して制御のための情報を出力
する権利であり、例えばPC−A系にてプラントを制御
しているとき、A系に「制御権信号」が送信され、A系
が制御権を有することになる。 さらに、「優先権」と
は、2台のPCが、同時に制御権を要求した場合に、一
方に優先的に制御権を与える権利である。
【0064】具体的には、PC−A系2から、二重化切
替装置1へ、A系優先選択要求信号221およびA系制
御権要求信号201を出力し、二重化切替装置1からP
C−A系2へ、A系制御権信号202を出力し、同様に
PC−B系3から二重化切替装置1へ、B系優先選択要
求信号321およびB系制御権要求信号301を出力
し、二重化切替装置1からPC−B系3へ、B系制御権
信号302を出力する。
【0065】なお、制御対象たるプラントは、化学プラ
ント、製鉄プラント等の各種プラントが、考えられる。
【0066】図2に本発明の二重化切替装置の一実施例
を示す。
【0067】本実施例はFF、各種論理ゲートおよび電
池を有して構成される。
【0068】以下、構成と機能について説明するが、詳
しい動作は、あとで行なう図4の説明中に記す。
【0069】電池102を備えた、優先系記憶FF10
1を有し、これにA系優先選択要求信号221およびB
系優先選択要求信号321を接続している。
【0070】電池102としては、例えばCVCF、リ
チウム乾電池等の無停電電源が考えられる。
【0071】優先系記憶FF101は、例えばC−MO
S等の論理素子で実現される。
【0072】このFF101の出力は、A系優先選択信
号222であり、反転ゲート103を介し、B系優先選
択信号322としている。
【0073】また、A系制御権要求信号201にディレ
イ回路213を接続し、A系要求遅延信号223を生成
し、A系優先選択信号214とともに、オアゲート21
4の入力としている。
【0074】なお、ディレイ回路213は、例えばC−
MOS、抵抗等の電子デバイスで実現される このオアゲート214の出力であるA系ORゲート出力
224を、アンドゲート211の入力としている。
【0075】また、B系要求遅延信号323も、B系優
先選択信号322とともにオアゲート314に入力さ
れ、この出力であるB系ORゲート出力324を、アン
ドゲート311の入力としている。
【0076】次に、図3に本発明にかかる二重化PCの
プログラムの一例を示す。
【0077】以下、本プログラムについて説明する。
【0078】PCは、スタート後、制御権の要求を行い
制御権要求信号をオンする。
【0079】次に自系制御権信号により、自系が常用系
か否かを判断し、待機系であれば待機系処理を実行し、
再び自系が常用系か否かを判断する。
【0080】ここで自系が常用系であると判断される
と、常用系切替処理が未処理ならば常用系切替処理を実
行し、完全な常用系となった後、優先選択要求パルス送
信を行い、二重化切替装置1内に設けられた優先系記憶
FF101に、自系の優先選択要求信号にパルスを送信
することにより、上記FF101に自系に優先権がある
旨の自系優先情報を入力する。
【0081】この後、常用系処理を行い、エラーがなけ
れば、再び自系が常用系か否かを判断する。
【0082】エラーがあった場合には、制御権要求を取
消し、自系の制御権要求信号をオフし、エラー処理を行
う。
【0083】次に、本発明の瞬間停電に対する動作を図
4を参照して説明する。
【0084】初期状態として、A系が常用系、B系が待
機系として動作しており、プロセス制御はA系が行って
いるものとする。
【0085】なお、以下の説明中「オン」、「オフ」
は、デジタル信号「ハイ」、「ロー」に対応する。
【0086】初期の信号の状態は、A系電源正常、B系
電源正常で、両系動作可能であり、また、優先権記憶F
F101は、A系優先情報(A系が優先権を有してい
る)を記憶しているため、A系優先選択信号222はオ
ン、B系優先選択信号322はオフであり、A系制御権
要求信号201はオン、B系制御権要求信号301はオ
ンであり、両系制御可能であることを示している。
【0087】また、アンドゲート211の他の入力信号
であるA系OR出力信号224(図2参照)は、オンで
あり、A系制御禁止解除信号203(図2参照)もオン
であるため、入力すべてがオンであり、アンドゲート2
11(図2参照)の出力信号であるA系制御権信号20
2はオンである。
【0088】また、同様にアンドゲート311(図2参
照)の他の入力信号であるB系OR出力信号324(図
2参照)は、オンであるが、B系制御禁止解除信号30
3(図2参照)がオフであるため、アンドゲート311
(図2参照)の出力であるB系制御権要求信号302は
オフである。
【0089】ここでA系OR出力信号224(図2参
照)がオンであるのは、オアゲート214(図2参照)
の入力のA系要求遅延信号223(図2参照)がオン、
A系優先選択信号222がオンのためであり、B系OR
出力信号324(図2参照)がオンであるのは、入力信
号のうち、B系要求遅延信号323(図2参照)がオン
のためである。
【0090】ここで、両系ともプログラムにより自系の
制御権をチェックしており、自系が常用系として選択さ
れているか否かを判断する。
【0091】PC−B系3は、B系制御権信号302を
チェックし、オフであることより、自系が待機系である
と判定し、待機系処理を行い、再びB系制御権信号30
2のチェックを行うループを繰り返す。
【0092】PC−A系2は、A系制御権信号202を
チェックし、オンであることより自系が常用系であると
判断し、常用系切り替わり検出の初回であれば、切替処
理を実行した後、初回でなければ切替処理をせずに、優
先選択要求パルス送信処理を行う。
【0093】これにより、A系優先選択要求信号221
が送信され、優先権記憶FF101に入力される。この
場合は、上記FF101は、A系優先情報を記憶してい
るため、その出力であるA系優先選択信号222はオン
のままであり、さらにそれを反転ゲート103(図2参
照)によって反転した信号であるB系優先選択信号32
2は、オフのままである。
【0094】仮に、FF101の初期状態が、B系優先
情報を記憶していたとすると、初期のFF101の出力
であるA系優先選択信号222はオフとなり、その反転
信号であるB系優先選択信号322はオンであり、ここ
にA系優先選択信号321が送信されると、FF101
はA系優先に切り替わり、A系優先情報を記憶し(A系
が優先権を有している)、FF101の出力であるA系
優先選択信号222をオフからオンにするため、その反
転信号であるB系優先選択信号322は、オンからオフ
となる。
【0095】次に、瞬間停電が発生し、PCの容量等の
差異による内部電源のオン・オフのタイミングのバラツ
キにより、A系内部電源が先に切れ、B系内部電源が後
に切れる場合の動作を一例として説明する。
【0096】A系内部電源が切れると、PC−A系2は
停止し、A系制御権要求信号201はオフする。
【0097】この信号をディレイ回路213(図2参
照)を介していたA系要求遅延信号223(図2参照)
もオフとなり、さらにこの信号を入力したオアゲート2
14(図2参照)の入力が、すべてオフとなるため、A
系OR出力信号224(図2参照)もオフとなり、アン
ドゲート211(図2参照)の入力が、全てオンでなく
なるため、その出力であるA系制御権信号202はオフ
となる。
【0098】一方、A系制御権信号202がオフである
ため、その反転信号であるB系制御禁止解除信号はオン
となり、アンドゲート311(図2参照)の入力が、全
てオンとなるため、その出力信号であるB系制御権信号
302がオンし、制御権はA系からB系に切り替わる。
【0099】ここで、PC−B系3は、B系制御権信号
302をチェックしており、自系が常用系であると判断
すると、常用系切り替わり検出の初回であるため、常用
系処理を実行する時に、プラント制御の実行状態に差が
出ないように切替処理を実行する。
【0100】しかし、一般に、切替処理実行時間よりも
電源のオン・オフのバラツキの時間差の方が著しく短か
いため、A系が停止した後、B系が切替処理を実行して
いる途中でB系電源が切れ、B系は切替処理未完了で不
完全な常用系のままで停止する。
【0101】また、B系は切替処理未完了であり、その
後B系優先選択要求信号321を送信をせずに停止する
ため、FF101の記憶情報はA系優先の状態の情報が
保持されたままである。
【0102】次に、B系の電源が切れるとPC−A系
2、PC−B系3の全ての電源が切れるため、突き合わ
せ電源による二重化切替装置1への電源給電もなくな
り、B系制御権要求信号301、B系要求遅延信号32
3、B系OR出力信号324、B系制御禁止解除信号3
03、およびB系制御権信号302、A系優先選択信号
222(以上の信号は、図2参照)はオフとなる。
【0103】この時、優先権記憶FF101に保持され
ている情報はA系優先の情報であるが、全ての電源がオ
フしても、FF101には電池102が接続されている
ため、停電中もA系優先情報を保持している。
【0104】また、プラント側は、A系が停止した時よ
り、A系出力を保持し、A系出力を継続している。
【0105】この後、B系電源が立上がると、二重化切
替装置1の電源供給も復活するため、FF101は記憶
していた情報がA系優先のため、A系優先選択信号22
2をオンし、これを受けた反転ゲート103(図2参
照)は、B系優先選択信号322をオフする。
【0106】また、A系制御権信号202とB系制御権
信号302はオフのため、その反転信号であるA系制御
禁止解除信号203(図2参照)とB系制御禁止解除信
号303(図2参照)はオンとなる。
【0107】B系電源が立上がると、PC−B系3は、
B系制御権要求信号301をオンするが、アンドゲート
311(図2参照)の入力のうち、B系OR出力信号3
24(図2参照)のみオフのため、B系制御権信号30
2は、オフのままである。
【0108】また、オアゲート314(図2参照)の入
力は、B系優先選択信号322がオフのため、ディレイ
時間後のB系要求遅延信号323がオンになるのを待つ
状態となっている。
【0109】一方、オアゲート214(図2参照)は、
入力の1つであるA系優先選択信号222がオンのた
め、A系OR出力信号224(図2参照)をオンする。
これにより、B系には制御権が移行せず、A系は立上げ
待ち状態となっている。
【0110】この後、A系の内部電源が立上がると、P
C−A系2は、A系制御権要求信号201をオンする。
【0111】これによりアンドゲート211(図2参
照)の入力の全てが、オンとなるため、アンドゲート2
1の出力であるA系制御権信号202は、オン状態とな
る。
【0112】そして、この信号の反転信号であるB系制
御権解除信号303(図2参照)が、オフとなるため、
アンドゲート311(図2参照)の入力の全てがオンに
はならず、B系制御権信号302はオフのままとなる。
【0113】このようにして、A系が制御権を有するこ
とになり、A系停止時の状態から再びA系が、プラント
制御を開始する。
【0114】一方プラント側は、PCが停止中は、A系
出力を保持しているため、PC復帰後、A系がプラント
制御を再開すると、出力状態の継続性を維持することが
できるため、停電前と復電後で、プラント制御の実行状
態に差は生じないことになる。 以上のように、本発明
によれば、復電時の優先権をプログラムによりコントロ
ールすることができ、停電前にプラント制御を実行して
いるPCを常用系とし、これに優先権を与えておくこと
により、瞬間停電後の常用系を、停電前にプラント制御
を実行していた常用系と同一の系とし、停電前と復電後
のプラント制御実行状態に差が生じなくなり、制御の連
続性を保つことができることになる。
【0115】
【発明の効果】本発明によれば、瞬間停電に対し、各装
置の停復電タイミングにバラツキが生じても、プラント
制御した常用系が停電前と復電後で変化しないため、プ
ラント制御の連続性を保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のPC二重化構成例の説明図。
【図2】本発明の二重化切替装置の実施例の説明図。
【図3】PCのプログラム例の説明図。
【図4】本発明の瞬間停電時の動作の説明図。
【図5】二重化PCの切替動作の説明図。
【図6】従来方式の瞬間停電時の動作の説明図。
【符号の説明】
1…二重化切替装置、2…PC−A系、3…PC−B
系、101…優先権記憶FF、102…電池、201…
A系制御権要求信号、301…B系制御権要求信号、2
02…A系制御権信号、302…B系制御権信号、22
1…A系優先選択要求信号、321…B系優先選択要求
信号、222…A系優先選択信号、322…B系優先選
択信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡本 正 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株 式会社日立製作所大みか工場内 (72)発明者 渡部 隆一 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 日 立プロセスコンピュータエンジニアリング 株式会社

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】待機冗長制御方式により設けられた二台の
    プログラマブルコントローラの切替を行なう二重化切替
    装置であって、該二台のプログラマブルコントローラの
    各々から送信される、制御対象物の制御を行なうための
    制御権の要求信号を要求があると入力する手段と、一方
    のプログラマブルコントローラにのみ制御権を与える信
    号を出力することにより、一つのプログラマブルコント
    ローラを選択する手段と、二台のプログラマブルコント
    ローラが、同時に制御権の要求信号を出力した場合、い
    ずれか一方に制御権を与えることを決定する優先権を保
    持する優先権保持手段とを備え、前記選択手段は、二台
    のプログラマブルコントローラから入力された制御権の
    要求信号に応じて、保持されていた優先権を与えること
    により、一方のプログラマブルコントローラを選択する
    手段である二重化切替装置において、 前記優先権保持手段は、常用系のプログラマブルコント
    ローラから、待機系のプログラマブルコントローラへの
    切替処理が完了するまでの間、優先権を保持する手段で
    あることを特徴とするプログラマブルコントローラの二
    重化切替装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載において、前記優先権保持手
    段は、フリップフロップで構成されていることを特徴と
    するプログラマブルコントローラの二重化切替装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載において、前記優先権保持手
    段は、無停電電源を備えていることを特徴とするプログ
    ラマブルコントローラの二重化切替装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載において、前記優先権保持手
    段は、リチウム電池を備えていることを特徴とするプロ
    グラマブルコントローラの二重化切替装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008112344A (ja) * 2006-10-31 2008-05-15 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 料金自動収受システム、料金自動収受方法
DE102006000099B4 (de) * 2005-03-01 2008-05-29 Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki, Kariya Membranpumpe
JP2011041404A (ja) * 2009-08-11 2011-02-24 Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial System Corp 電力変換装置
US9977720B2 (en) 2015-03-11 2018-05-22 Fujitsu Limited Method, information processing apparatus, and computer readable medium

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