JPH1091730A - 情報カード排出装置 - Google Patents

情報カード排出装置

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JPH1091730A
JPH1091730A JP26362696A JP26362696A JPH1091730A JP H1091730 A JPH1091730 A JP H1091730A JP 26362696 A JP26362696 A JP 26362696A JP 26362696 A JP26362696 A JP 26362696A JP H1091730 A JPH1091730 A JP H1091730A
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card
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slot
lever
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JP26362696A
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Isao Shibata
勲 芝田
Naoki Kobayashi
直紀 小林
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Canon Finetech Nisca Inc
Original Assignee
Nisca Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 スロットに情報カードを挿入する際に軽快な
操作性が得られる情報カード排出装置を得る。 【解決手段】 スロットに挿入される情報カード2に従
動できるチャージ手段Xと、内部の電気コネクタ3に結
合された先端面2aに一端を臨まされてカード2の排出
を行いかつ挿入時にチャージ手段Xに追従されて付設さ
れた蓄勢スプリング4に排出エネルギを蓄勢されるエジ
ェクト部材5とを備える排出装置において、カード2の
挿入範囲に位置されかつ電気コネクタ3に対するカード
2の結合直前で挿入範囲外に退却される係合部9を有す
るチャージ手段Xと、チャージ手段Xがコネクタ3に対
するカード2の結合直前位置に達したときエジェクト部
材5及びチャージ手段Xの一方を蓄勢位置にロックする
手段23と、チャージ手段Xまたはロック手段23の何
れか一方に係合しかつ指令信号によりロック手段23を
直接または間接的にアンロック位置とする電磁作動器2
8A,28Bとを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は例えばパーソナルコ
ンピュータや電気通信機器端末等に用いる情報カードの
排出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、例えばパーソナルコンピ
ュータや電気通信機器端末等においては、所謂「ICカ
ード」と称する情報カードが用いられる。即ち、この
「情報カード」とは、メモリ書き換え可能型または読み
出し専用型のプラスチック製メモリ内蔵カード、マイク
ロプロセッサ内蔵カード、メモリやマイクロプロセッサ
等が内蔵された多機能カードであるが、これらの情報カ
ードは、パーソナルコンピュータや電気通信機器端末等
に設けるスロットに適宜に挿入して用いられる。
【0003】ところで、前述したようなスロットにおい
ては、スロットに装填された情報カードを取り出すため
に、情報カード排出装置が用いられる。
【0004】図8は、実公平5−4051号公報に開示
された従来の情報カード排出装置であり、この情報カー
ド排出装置は電話機本体Aに形成するスロットBに付設
される。
【0005】即ち、スロットBの内部には情報カードC
に電気的に結合できる電気コネクタDが内蔵され、スロ
ットBに挿入された情報カードCはその先端面に係合さ
れるエジェクト部材Eの矢印方向への移動によりスロッ
トBから取り出される。つまり、同エジェクト部材Eに
対しては、手動操作されるエジェクトレバーFに連係さ
れるチャージ部材Gが係合され、蓄勢スプリングHで付
勢される同チャージ部材Gは情報カードCの挿入工程で
蓄勢スプリングHに取り出しのためのエネルギが蓄勢さ
れる。
【0006】情報カードCの挿入時にあっては、エジェ
クトレバーFを矢印方向に押し下げると、チャージ部材
Gが軸Iを中心として時計方向に回動され、この間に蓄
勢スプリングHに蓄勢が行われ、前記エジェクトレバー
Fの戻止め爪fがロック部材Jに係合してエジェクトレ
バーFがロックされるから、蓄勢スプリングHの反力に
拘りなく、情報カードCをスロットBに挿入して、電気
コネクタDに情報カードCを結合できる。
【0007】スロットBから情報カードCを取り出す場
合、エジェクトレバーFの外端部の押しボタンKを僅か
に押し下げると、ロック部材Jが戻止め爪fから外れ、
蓄勢スプリングHの蓄勢エネルギによりスロットBから
情報カードCが取り出されることになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近のパー
ソナルコンピュータ等では、電気的な指令信号により、
少ない電力でスロットBから情報カードCを取り出せる
装置が要請されているけれども、前述した情報カードC
排出装置によると、蓄勢スプリングHの蓄勢のためにエ
ジェクトレバーFを押し下げる必要があるので、このよ
うな要請を満たす構造を得ることが困難であった。
【0009】また、前述した要請を満足させるために
は、エジェクトレバーFを廃止し、電磁作動器で操作さ
せるロック部材Jでチャージ部材Gをチャージ状態にロ
ックすればよいけれども、このような構造では、スロッ
トBに対する情報カードCの挿入力で蓄勢スプリングH
を蓄勢し、しかも電気コネクタDに対する結合力を得る
ことになる。
【0010】このため、このような構造では、情報カー
ドCの挿入工程の終期においては、蓄勢スプリングHの
反力と電気コネクタDに対する結合力とが情報カードC
を操作するユーザの手に加わり、軽快な操作性を得るこ
とが難しい問題がある。
【0011】また、このような電磁作動器による制御で
は、蓄勢スプリングHの蓄勢反力がロック部材Jに直接
に加わることになるため、ロック部材Jを操作する電磁
作動器の負荷が大きくなり、少ない消費電力で同ロック
部材Jを操作することができない問題もある。
【0012】本発明の第1の目的は、以上に述べたよう
な従来の情報カード排出装置の問題に鑑み、消費電力が
少なく、電気的な指令信号のみによりスロットから情報
カードを取り出すことができ、スロットに情報カードを
挿入する際に軽快な操作性が得られる情報カード排出装
置を得るにある。
【0013】また、本発明の第2の目的は、前記第1の
目的を達成できる情報カード排出装置であって、消費電
力がより一層少ない小型の電磁作動器を用いることがで
きる情報カード排出装置を得るにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的は、本発
明によれば、スロットに挿入される情報カードに従動で
きる状態として前記スロットに臨まされるチャージ手段
と、前記スロット内部の電気コネクタに結合された前記
情報カードの先端面に一端を臨まされて前記情報カード
の排出を行いかつ前記情報カードの挿入時に前記チャー
ジ手段に追従されて付設された蓄勢スプリングに排出エ
ネルギを蓄勢されるエジェクト部材とを備える情報カー
ド排出装置において、前記情報カードの挿入軌跡範囲に
位置されかつ前記電気コネクタに対する前記情報カード
の結合直前で前記挿入軌跡範囲外に退却される係合部を
有する前記チャージ手段と、前記チャージ手段が前記電
気コネクタに対する前記情報カードの結合直前位置に達
したとき前記エジェクト部材及び前記チャージ手段の少
なくとも一方を蓄勢位置にロックするロック手段と、前
記チャージ手段または前記ロック手段の何れか一方に係
合しかつ指令信号により前記ロック手段を直接または間
接的にアンロック位置とする電磁作動器とを備える情報
カード排出装置により達成される。
【0015】また、本発明によると、前記チャージ手段
は、前記情報カードの挿入向きとは逆向きにリターンス
プリングで付勢されたチャージ部材と、常時前記スロッ
ト内に係合端を突出される同チャージ部材の一端の選択
係合部材と、前記リターンスプリングの力に抗して前記
チャージ部材が前記結合直前位置に達したとき前記選択
係合部材を前記スロット外に退却させる位置制御手段と
を備える情報カード排出装置として具体化される。
【0016】そして、本発明によると、前記ロック手段
は、前記エジェクト部材及び前記チャージ手段に臨んで
装置固定部に回動可能に軸支されかつロック端部を前記
エジェクト部材の係止部の運動軌跡内に位置されかつ従
動端部を前記チャージ手段の釈放端の運動軌跡内に位置
されたロックレバーとして具体化される。
【0017】さらに、後述する本発明の好ましい実施例
においては、前記選択係合部材は係合端を前記スロット
内に突出された状態で前記チャージ部材の一端に軸支さ
れた選択係合レバーであり、前記位置制御手段は、前記
チャージ部材が前記情報カードによって前記結合直前位
置まで移動されるまで前記係合端をスロット内に保ちか
つ同結合直前位置で係合端を前記スロットから退却させ
る前記チャージ部材上の抑止爪と、前記スロットに挿入
される前記情報カードに感応して前記選択係合レバーを
前記抑止爪で抑止された係合位置に戻す装置固定部のリ
セット部材とから構成された情報カード排出装置が説明
される。
【0018】また、前述した第2の目的は、本発明によ
れば、第1の目的を達成できる情報カード排出装置にお
いて、前記電磁作動器は、前記チャージ手段またはチャ
ージ部材の戻止め爪にラッチ端を臨まされた状態で装置
固定部に軸支されかつ一部にアーマチュアを固定された
ラッチレバーと、このアーマチュアに臨ませて装置固定
部に設けられる電磁ソレノイドコイルとからなる構成で
達成できる。
【0019】
【実施例】以下、図1から図7について、本発明の実施
例の詳細を説明する。
【0020】図示実施例は、パーソナルコンピュータの
スロットに施されたICカード排出装置であるが、本発
明は他の情報カード排出装置としても実施できる。
【0021】図1において、本発明によるICカード排
出装置は、左右に配置される一対のスロットガイド1
L,1Rに付設されるが、これらのスロットガイド1
L,1Rにより構成されるスロットの内部には、スロッ
トから挿入されるICカード2に機械的及び電気的に結
合される電気コネクタ3が内蔵される。
【0022】そして、本発明を施されたICカード排出
装置は、スロットに挿入されるICカード2に従動でき
る状態として前記スロットに臨まされるチャージ手段X
と、前記スロット内部の電気コネクタ3に結合された前
記ICカード2の先端面2aに一端を臨まされて前記I
Cカード2の排出を行いかつ前記ICカード2の挿入時
に前記チャージ手段Xに追従されて付設された蓄勢スプ
リング4に排出エネルギを蓄勢されるエジェクト部材5
とを備えるが、同チャージ手段Xは、前記ICカード2
の挿入軌跡範囲に位置されかつ前記電気コネクタ3に対
する前記ICカード2の結合直前で前記挿入軌跡範囲外
に退却される係合部を有したものである。図示実施例の
場合、前記チャージ手段Xは、ICカード2の挿入方向
に対して平行な方向に案内ピン6A,6Bで案内される
エジェクト部材5に隣り合って設けられるチャージ部材
7として具体化され、同チャージ手段Xの係合部はチャ
ージ部材7の先端部にピン8で支持された選択係合レバ
ー9で構成される。
【0023】図示実施例によるICカード排出装置の詳
細を説明すると、装置固定部の案内ピン10A,10B
に沿ってICカード2の挿入方向に対して平行な方向に
摺動できるチャージ部材7は、弱いリターンスプリング
11によりICカード2の挿入向きとは逆向きに付勢さ
れ、同チャージ部材7の先端部には前記ピン8を中心と
して回動できる選択係合レバー9が支持される。ばね1
2で反時計方向に付勢される同選択係合レバー9の係合
端9aはICカード2の挿入時にICカード2の先端面
2aに係合できるように前記スロット中に進退可能に位
置され、チャージ部材7の先端部には同選択係合レバー
9に近接して抑止爪13が支持ピン14により支持さ
れ、同抑止爪13はばね15により支持ピン14を中心
とする時計方向に付勢してある。
【0024】前記抑止爪13は前記選択係合レバー9の
爪9bを係止できる抑止端13a及び解放端13bを有
し、この解放端13bは装置固定部に植設する釈放ピン
16に臨まされるから、ICカード2の挿入工程の終期
において抑止爪13の解放端13bが同釈放ピン16の
位置に到達すると、図3に示すように、抑止爪13がば
ね15の力に抗して反時計方向に回動され、選択係合レ
バー9の係合端9aがスロット外に退却される。
【0025】また、前述した選択係合レバー9は”く”
の字状に屈曲した従動端9cを有し、この従動端9cの
従動ピン17には、装置固定部の取付ピン18で中間部
を支持されるリセット部材20のリセット端が臨ませて
ある。即ち、ばね21で反時計方向に付勢される同リセ
ット部材20のカード感知端20aは前記スロットの内
部に突出されるから、ICカード2が感知されない場
合、ばね21の力によりリセット部材20が反時計方向
に回動され、リセット部材20のリセット端20bによ
り選択係合レバー9が図1の係合位置に戻される。ま
た、スロットガイド1L,1Rに沿ってICカード2が
スロット中に挿入されると、図2から図6に示すよう
に、ばね21の力に抗してリセット部材20が強制的に
時計方向に回動され、同リセット部材20のリセット端
20bが選択係合レバー9の従動ピン17の運動軌跡範
囲外に退却する。
【0026】本発明においては、以上の選択係合レバー
9、抑止爪13、リセット部材20から構成される構造
は、スロット内に突出する向きにばねで付勢された選択
係合部材で代用することもできる。即ち、同選択係合部
材は、前述したチャージ部材7の移動方向に対して略直
角な方向に摺動できるようにチャージ部材7に支持した
もので、同選択係合部材のカムピンはチャージ部材7に
沿って装置固定部に設置したカム板に従動される。つま
り、このような選択係合部材によると、図3に示す結合
直前位置にICカード2の先端面2aが到達したとき、
同選択係合部材をスロットから退却できるから、選択係
合レバー9、抑止爪13、リセット部材20から構成さ
れる構造と同様の作用効果を得ることができる。
【0027】続けると、前記チャージ部材7の中間部に
は前記エジェクト部材5に面してチャージ突起7aが曲
げ成形され、同チャージ突起7aの運動軌跡範囲には前
記エジェクト部材5から延長されたチャージ端5aが位
置される。装置固定部との間に引っ張りばねからなる蓄
勢スプリング4を掛けられた前記エジェクト部材5は前
記スロットに向かって直角に伸びた排出端部5bを有
し、この排出端部5bの先端は、図4及び図5に示す結
合位置にあるICカード2の先端面2aに臨まされる。
【0028】また、前記エジェクト部材5の基部の係止
部5cには装置固定部の固定ピン22で支持されたロッ
クレバー23のロック端部23aが臨まされ、ばね24
で反時計方向に付勢する同ロックレバー23の従動端部
23bは、前述したチャージ部材7のチャージ突起7a
の運動軌跡範囲内に位置される。
【0029】しかしながら、同リセット部材20はかな
らずしも同構造による必要はなく、本発明の変形実施例
においては、前記エジェクト部材5またはチャージ部材
7(チャージ手段X)を抑止するロック部材で構成して
もよく、この変形例の場合、同ロック部材は電気的な指
令信号により励磁される電磁作動器により遠隔操作され
る。
【0030】図示実施例の場合、前述したチャージ部材
7(チャージ手段X)の基部に臨んだラッチレバー25
が配置され、同ラッチレバー25は指令信号により例示
される電磁ソレノイドとして示す電磁作動器により操作
される。即ち、装置固定部の支持軸26で中間部を回動
可能に支持された前記ラッチレバー25は、ばね27で
時計方向に付勢するもので、そのラッチ端25aはチャ
ージ部材7の基部の戻止め爪7bの移動範囲に位置さ
れ、その取付端25bには電磁ソレノイドの強磁性体ア
ーマチュア28Aが固定され、ラッチレバー25は、同
アーマチュア28Aに近接して装置固定部に配置する電
磁ソレノイドコイル28Bの励磁により反時計方向に強
制回動できる。
【0031】前述したラッチレバー25及びロックレバ
ー23から構成される電磁作動器は、極めて小さな消費
電力の小型の電磁ソレノイドを使用を可能とする。つま
り、チャージ部材7は弱いリターンスプリング11で付
勢されているだけであるから、電磁ソレノイドコイル2
8Bに対する僅かの励磁電流でチャージ部材7をアンラ
ッチ状態とできるばかりでなく、アンラッチ状態とされ
た同チャージ部材7の助走加速により、抵抗の大きなロ
ックレバー23の従動端部23bを強い力で回動できる
から、結果的に消費電力の小さな電磁ソレノイドに対す
る小さな電流の印加のみで、スロットからICカード2
を自動的に取り出すことが可能になる。なお、本発明は
図示電磁ソレノイドに限定されるものではなく、他の形
式の電磁作動手段を用いてもよい。
【0032】図1から図6の符号”29”は停電時や電
磁ソレノイドの故障時に使用されるエジェクトレバーで
あり、付勢スプリング30で引っ込み方向に付勢された
同エジェクトレバー29の強制排出端部29aは前述し
たラッチレバー25の取付端25bに臨ませてある。し
たがって、停電時等にあっては、エジェクトレバー29
の先端のつまみ31を摘んで手前に引けば、エジェクト
レバー29の強制排出端部29aによりラッチレバー2
5が強制的に反時計方向に回動されるから、蓄勢スプリ
ング4の蓄勢エネルギによりICカード2をスロットか
ら強制排除できる。
【0033】図示実施例によるICカード排出装置は、
以上のような構造であるから、スロットに対してICカ
ード2を次のようにして挿入・排出できる。
【0034】パーソナルコンピュータ等のスロットに対
するICカード2の挿入以前の状態においては、ICカ
ード排出装置の各部材は図1に示すような位置にある。
スロットガイド1L,1Rに沿ってICカード2を手で
挿入すると、リセット部材20が図1の矢印で示すよう
に、ICカード2の側面に接触するカード感知端20a
でリセット部材20が時計方向に強制回動し、同リセッ
ト部材20のリセット端20bが選択係合レバー9の従
動端9cから退却する。
【0035】この後、ICカード2を引き続きスロット
に挿入すると、図2に示すように、スロット内に突出し
ている選択係合レバー9の係合端9aがICカード2の
先端面2aに接触するから、ICカード2の挿入により
リターンスプリング11の力に抗してチャージ部材7が
ICカード2と同方向に移動され、同チャージ部材7の
僅かの移動によりエジェクト部材5のチャージ端5aに
チャージ部材7のチャージ突起7aが当たり、チャージ
部材7の移動に伴って、蓄勢スプリング4が引き伸ばさ
れながら、チャージ部材7の移動にエジェクト部材5が
従動され、この間に蓄勢スプリング4に対する排出エネ
ルギが蓄勢される。
【0036】次に、図3に示すように、ICカード2の
挿入工程の終期において、ICカード2の先端面2aが
リターンスプリング11の結合直前位置に到達すると、
蓄勢スプリング4に対する蓄勢が終了し、エジェクト部
材5の係止部5cにロックレバー23のロック端部23
aが係合し、エジェクト部材5の戻りが阻止される。こ
れと同時に、図3に示すように、ラッチレバー25が矢
印で示すように時計方向に回動し、そのラッチ端25a
がチャージ部材7の戻止め爪7bに係合し、リターンス
プリング11の反力でチャージ部材7が復帰するのが防
止される。
【0037】また、チャージ部材7の先端部において
は、チャージ部材7に支持された抑止爪13の従動端9
cが装置固定部の釈放ピン16に接触し、同抑止爪13
が矢印で示すように反時計方向に回動され、同抑止爪1
3の抑止端13aが図4に示すように、選択係合レバー
9の爪から外れ、選択係合レバー9がばね12の力によ
り反時計方向に回動し、選択係合レバー9の係合端9a
がスロット外に退却する。
【0038】この結果、蓄勢スプリング4及びリターン
スプリング11でそれぞれ付勢されているエジェクト部
材5及びチャージ部材7とICカード2との関係が断た
れるから、ICカード2に対しては、蓄勢スプリング4
及びリターンスプリング11の反力が加わることがなく
なる。
【0039】したがって、挿入されるICカード2に対
する反力が一時的になくなるので、ICカード2をなお
もスロット挿入するだけで、図4に示すように、ICカ
ード2を電気コネクタ3に完全に結合できる。この場
合、図7に示すように、ICカード2を持つ手に対して
は、電気コネクタ3に対する結合力のみが加わることに
なるので、軽快にICカード2を装填できる。
【0040】ICカード2の使用後に、スロットからI
Cカード2を取り出すには、パーソナルコンピュータ等
からの指令信号により電磁ソレノイドコイル28Bを励
磁すればよい。即ち、電磁ソレノイドコイル28Bが励
磁されると、ラッチレバー25の取付端25bに固定さ
れたアーマチュア28Aが吸着され、ラッチレバー25
が図5の矢印で示すように反時計方向に僅かに回動さ
れ、同ラッチレバー25のラッチ端25aがチャージ部
材7の戻止め爪7bから外れ、チャージ部材7がアンラ
ッチ状態となり、チャージ部材7がリターンスプリング
11の力により図5の下方へ向かって戻る。
【0041】このチャージ部材7の戻り運動の場合、チ
ャージ部材7はリターンスプリング11の力により徐々
に加速されるが、同チャージ部材7のチャージ突起7a
がロックレバー23の従動端部23bの位置に達する
と、同チャージ突起7aによりロックレバー23の従動
端部23bが瞬間的に蹴られ、ロックレバー23が時計
方向に回動し、同ロックレバー23のロック端部23a
がエジェクト部材5の係止部5cから外れ、ロックレバ
ー23がアンロック状態となる。
【0042】このため、蓄勢スプリング4に蓄勢された
蓄勢エネルギによりエジェクト部材5が旧位置に復帰す
るけれども、この復帰運動の場合、エジェクト部材5の
排出端部5bがICカード2の先端面2aに接触し、蓄
勢スプリング4の蓄勢エネルギで図6に示すように、電
気コネクタ3からICカード2が強制的に離脱され、引
き続くエジェクト部材5の復帰運動によりICカード2
がスロットから押し出されることになる。
【0043】なお、ICカード2がスロットから完全に
取り出されると、リセット部材20がICカード2の拘
束から脱却し、図6の状態から図1の位置に戻るから、
同リセット部材20のリセット端20bに従動ピン17
に係合し、選択係合レバー9が図1の初期状態に復帰
し、この復帰状態は同選択係合レバー9の爪に係合する
抑止爪13の抑止端13aにより維持されることにな
る。
【0044】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、情報カードの挿入工程で付設された蓄勢スプ
リングに蓄勢が行われるエジェクト部材及びこのエジェ
クト部材を制御するチャージ手段(チャージ部材)を用
い、情報カードの挿入工程の終期の結合直前位置で、エ
ジェクト部材の蓄勢を終了させると共に、エジェクト部
材及びチャージ手段(チャージ部材)を情報カードから
切り離すので、情報カードに蓄勢力と電気コネクタの結
合力が同時に加わることがなくなり、情報カードに加え
られる挿入時の反力を軽減して、軽快な操作性が得られ
る。
【0045】そして、本発明においては、エジェクト部
材またはチャージ手段(チャージ部材)を電磁作動器で
制御されるロック手段でアンロック状態とできるから、
電気的な指令信号でスロットから情報カードを取り出せ
る情報カード排出装置を得ることができる。
【0046】また、エジェクト部材を蓄勢位置にロック
するロックレバーをエジェクト部材に付設し、電磁作動
器で制御されるラッチレバーでチャージ部材を介してエ
ジェクト部材をアンロック状態とする本発明の情報カー
ド排出装置では、低消費電力で、小型の電磁作動器を用
いられる効果がある。
【0047】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるICカード排出装置のカード挿入
開始状態の平面図である。
【図2】ICカード22挿入途中の同ICカード排出装
置の平面図である。
【図3】ICカードを結合直前位置にまで挿入した場合
の同ICカード排出装置の平面図である。
【図4】ICカードが電気コネクタに完全に結合された
状態の同ICカード排出装置の平面図である。
【図5】ICカードの排出開始時の同ICカード排出装
置の平面図である。
【図6】ICカードの排出途中の同ICカード排出装置
の平面図である。
【図7】同ICカード排出装置のICカード反力とIC
カードストロークとの関係を示すグラフである。
【図8】従来のICカード排出装置の平面図である。
【符号の説明】
X チャージ手段 1L,1R スロットガイド 2 ICカード 2a 先端面 3 電気コネクタ 4 蓄勢スプリング 5 エジェクト部材 5a チャージ端 5b 排出端部 5c 係止部 7 チャージ部材 7a チャージ突起 7b 戻止め爪 9 選択係合レバー 9a 係合端 9c 従動端 13 抑止爪 13a 抑止端 13b 解放端 16 釈放ピン 23 ロックレバー 23a ロック端部 23b 従動端部 25 ラッチレバー 25a ラッチ端 25b 取付端 28A アーマチュア 28B 電磁ソレノイドコイル

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スロットに挿入される情報カードに従動
    できる状態として前記スロットに臨まされるチャージ手
    段と、前記スロット内部の電気コネクタに結合された前
    記情報カードの先端面に一端を臨まされて前記情報カー
    ドの排出を行いかつ前記情報カードの挿入時に前記チャ
    ージ手段に追従されて付設された蓄勢スプリングに排出
    エネルギを蓄勢されるエジェクト部材とを備える情報カ
    ード排出装置において、前記情報カードの挿入軌跡範囲
    に位置されかつ前記電気コネクタに対する前記情報カー
    ドの結合直前で前記挿入軌跡範囲外に退却される係合部
    を有する前記チャージ手段と、前記チャージ手段が前記
    電気コネクタに対する前記情報カードの結合直前位置に
    達したとき前記エジェクト部材及び前記チャージ手段の
    少なくとも一方を蓄勢位置にロックするロック手段と、
    前記チャージ手段または前記ロック手段の何れか一方に
    係合しかつ指令信号により前記ロック手段を直接または
    間接的にアンロック位置とする電磁作動器とを備えるこ
    とを特徴とする情報カード排出装置。
  2. 【請求項2】 前記チャージ手段は、前記情報カードの
    挿入向きとは逆向きにリターンスプリングで付勢された
    チャージ部材と、常時前記スロット内に係合端を突出さ
    れる同チャージ部材の一端の選択係合部材と、前記リタ
    ーンスプリングの力に抗して前記チャージ部材が前記結
    合直前位置に達したとき前記選択係合部材を前記スロッ
    ト外に退却させる位置制御手段とを備えることを特徴と
    する請求項1記載の情報カード排出装置。
  3. 【請求項3】 前記ロック手段は、前記エジェクト部材
    及び前記チャージ手段に臨んで装置固定部に回動可能に
    軸支されかつロック端部を前記エジェクト部材の係止部
    の運動軌跡内に位置されかつ従動端部を前記チャージ手
    段の釈放端の運動軌跡内に位置されたロックレバーであ
    ることを特徴とする請求項1または請求項2記載の情報
    カード排出装置。
  4. 【請求項4】 前記選択係合部材は係合端を前記スロッ
    ト内に突出された状態で前記チャージ部材の一端に軸支
    された選択係合レバーであり、前記位置制御手段は、前
    記チャージ部材が前記情報カードによって前記結合直前
    位置まで移動されるまで前記係合端をスロット内に保ち
    かつ同結合直前位置で係合端を前記スロットから退却さ
    せる前記チャージ部材上の抑止爪と、前記スロットに挿
    入される前記情報カードに感応して前記選択係合レバー
    を前記抑止爪で抑止された係合位置に戻す装置固定部の
    リセット部材とから構成されたことを特徴とする請求項
    2記載の情報カード排出装置。
  5. 【請求項5】 前記電磁作動器は、前記チャージ手段ま
    たはチャージ部材の戻止め爪にラッチ端を臨まされた状
    態で装置固定部に軸支されかつ一部にアーマチュアを固
    定されたラッチレバーと、このアーマチュアに臨ませて
    装置固定部に設けられる電磁ソレノイドコイルとからな
    ることを特徴とする請求項1〜4記載の情報カード排出
    装置。
JP26362696A 1996-09-11 1996-09-11 情報カード排出装置 Pending JPH1091730A (ja)

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