JPH109161A - スクロール型可変容量圧縮機 - Google Patents
スクロール型可変容量圧縮機Info
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- JPH109161A JPH109161A JP8163999A JP16399996A JPH109161A JP H109161 A JPH109161 A JP H109161A JP 8163999 A JP8163999 A JP 8163999A JP 16399996 A JP16399996 A JP 16399996A JP H109161 A JPH109161 A JP H109161A
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- JP
- Japan
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- bypass
- compressor
- scroll
- variable displacement
- suction chamber
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C28/00—Control of, monitoring of, or safety arrangements for, pumps or pumping installations specially adapted for elastic fluids
- F04C28/10—Control of, monitoring of, or safety arrangements for, pumps or pumping installations specially adapted for elastic fluids characterised by changing the positions of the inlet or outlet openings with respect to the working chamber
- F04C28/12—Control of, monitoring of, or safety arrangements for, pumps or pumping installations specially adapted for elastic fluids characterised by changing the positions of the inlet or outlet openings with respect to the working chamber using sliding valves
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Rotary Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 スクロール型可変容量圧縮機において小型に
するとともに圧縮容量の可変範囲を大きくする。 【解決手段】 可動スクロール部材２６が公転運動して
固定渦巻き体２５２と可動渦巻き体２６２との間に形成
される流体ポケットの容積を変化させつつ中心部に移動
させて吸入室４０から流体ポケットに取り込まれた流体
を圧縮して吐出室に吐出する。固定スクロール部材２５
の側板２５１には固定渦巻き体に沿って流体ポケット内
のガスをバイパスする複数のバイパス孔５１ａ及び５１
ｂが形成されており、バイパス孔は圧縮機ハウジング１
０に形成され吸入室に連通する低圧空間に臨んでいる。
ピストンバルブ機構５２ａはバイパス孔の開閉を制御し
て、バイパス孔からのバイパスガスを低圧室を介して吸
入室に戻す。
するとともに圧縮容量の可変範囲を大きくする。 【解決手段】 可動スクロール部材２６が公転運動して
固定渦巻き体２５２と可動渦巻き体２６２との間に形成
される流体ポケットの容積を変化させつつ中心部に移動
させて吸入室４０から流体ポケットに取り込まれた流体
を圧縮して吐出室に吐出する。固定スクロール部材２５
の側板２５１には固定渦巻き体に沿って流体ポケット内
のガスをバイパスする複数のバイパス孔５１ａ及び５１
ｂが形成されており、バイパス孔は圧縮機ハウジング１
０に形成され吸入室に連通する低圧空間に臨んでいる。
ピストンバルブ機構５２ａはバイパス孔の開閉を制御し
て、バイパス孔からのバイパスガスを低圧室を介して吸
入室に戻す。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はスクロール型圧縮機
に関し、特に、容量可変のスクロール型圧縮機に関す
る。
に関し、特に、容量可変のスクロール型圧縮機に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】一般に、スクロール型圧縮機では、固定
スクロール部材及び可動スクロール部材を備えており、
さらに、主軸の回転に応じて可動スクロール部材に公転
運動（旋回運動）を与える駆動機構を備えている。そし
て、主軸の回転に応じて可動スクロール部材と固定スク
ロール部材とによって形成される流体ポケットの容積を
変化させつつ移動させ、これによって流体（冷媒）の圧
縮を行っている。
スクロール部材及び可動スクロール部材を備えており、
さらに、主軸の回転に応じて可動スクロール部材に公転
運動（旋回運動）を与える駆動機構を備えている。そし
て、主軸の回転に応じて可動スクロール部材と固定スク
ロール部材とによって形成される流体ポケットの容積を
変化させつつ移動させ、これによって流体（冷媒）の圧
縮を行っている。
【０００３】このようなスクロール型圧縮機において、
圧縮容量が可変のスクロール型圧縮機が知られており
（以下単に可変容量圧縮機と呼ぶ）、この可変容量圧縮
機では、後述するように、固定スクロール部材の底板に
複数対のバイパス孔を形成して、このバイパス孔を開閉
制御することによって、冷媒ガスの一部を流体ポケット
から吸入室に戻し、これによって、圧縮容量を変化させ
ている。
圧縮容量が可変のスクロール型圧縮機が知られており
（以下単に可変容量圧縮機と呼ぶ）、この可変容量圧縮
機では、後述するように、固定スクロール部材の底板に
複数対のバイパス孔を形成して、このバイパス孔を開閉
制御することによって、冷媒ガスの一部を流体ポケット
から吸入室に戻し、これによって、圧縮容量を変化させ
ている。
【０００４】ここで、図６を参照して、従来の可変容量
圧縮機について説明する。
圧縮機について説明する。
【０００５】図示の圧縮機は圧縮機ハウジング１０を備
えており、この圧縮機ハウジング１０はフロントエンド
プレート（フロントハウジング）１１とこれに配設され
たカップ状部分（リヤーケーシング）１２を備えてい
る。フロントエンドプレート１１には主軸１３を挿通さ
せるための貫通孔１１１がその中心に形成されている。
主軸１３の内端側には主軸大径部１５が形成されてお
り、この主軸大径部１５はボールベアリング１６によっ
て回転可能に支持されている。また、主軸大径部１５に
は主軸１３に対して偏心して円板状のブッシュ３３が取
り付けられている。
えており、この圧縮機ハウジング１０はフロントエンド
プレート（フロントハウジング）１１とこれに配設され
たカップ状部分（リヤーケーシング）１２を備えてい
る。フロントエンドプレート１１には主軸１３を挿通さ
せるための貫通孔１１１がその中心に形成されている。
主軸１３の内端側には主軸大径部１５が形成されてお
り、この主軸大径部１５はボールベアリング１６によっ
て回転可能に支持されている。また、主軸大径部１５に
は主軸１３に対して偏心して円板状のブッシュ３３が取
り付けられている。
【０００６】フロントエンドプレート１１は主軸１３を
取り巻くようにして前方に延びるスリーブ１７を備えて
おり、スリーブ１７の前端部にはボールベアリング１９
が配設されており、このボールベアリング１９によって
主軸１３が回転可能に支持されている。シャフトシール
組立体２０は貫通孔１１１内で主軸１３上に組み立てら
れており、主軸１３には外部駆動源（例えば、自動車エ
ンジン）の回転が電磁クラッチ１３ａを介して伝達され
る。
取り巻くようにして前方に延びるスリーブ１７を備えて
おり、スリーブ１７の前端部にはボールベアリング１９
が配設されており、このボールベアリング１９によって
主軸１３が回転可能に支持されている。シャフトシール
組立体２０は貫通孔１１１内で主軸１３上に組み立てら
れており、主軸１３には外部駆動源（例えば、自動車エ
ンジン）の回転が電磁クラッチ１３ａを介して伝達され
る。
【０００７】前述のカップ状部分１２内には、固定スク
ロール部材２５及び可動スクロール部材２６が備えられ
るとともに、回転阻止機構２７が配置されている。固定
スクロール部材２５は側板（底板）２５１とその一面に
固定された渦巻き体２５２を有しており、側板２５１は
カップ状部分１２に固定されている。可動スクロール部
材２６は側板２６１とその一面に固定された渦巻き体２
６２を有しており、側板２６１には渦巻き体２６２と反
対の面において円環状のボス２６３が形成されている。
そして、このボス２６３にはブッシュ３３が嵌合され、
ニードルベアリング３４を介して回転可能に支持されて
いる。さらに、ブッシュ３３にはこれと一体で径方向に
延びる半円板状のバランスウェイト３３１が備えられて
いる。
ロール部材２５及び可動スクロール部材２６が備えられ
るとともに、回転阻止機構２７が配置されている。固定
スクロール部材２５は側板（底板）２５１とその一面に
固定された渦巻き体２５２を有しており、側板２５１は
カップ状部分１２に固定されている。可動スクロール部
材２６は側板２６１とその一面に固定された渦巻き体２
６２を有しており、側板２６１には渦巻き体２６２と反
対の面において円環状のボス２６３が形成されている。
そして、このボス２６３にはブッシュ３３が嵌合され、
ニードルベアリング３４を介して回転可能に支持されて
いる。さらに、ブッシュ３３にはこれと一体で径方向に
延びる半円板状のバランスウェイト３３１が備えられて
いる。
【０００８】渦巻き体２６２は渦巻き体２５２と１８０
度の角度ずれをもって噛み合わされて、両渦巻き体間に
流体ポケットが形成されている。可動スクロール部材２
６は回転阻止機構２７に連結されており、可動スクロー
ル部材２６は回転阻止機構２７によってその自転を阻止
されつつ主軸１３の回転に応じて所定の円軌道上を公転
運動し、これによって、流体ポケットが中心部へ移動し
つつ吸入室４０から流体ポケットに取り込まれた冷媒ガ
スは圧縮され、側板２５１の中心部に形成された吐出孔
（図示せず）から圧縮冷媒として吐出室（図示せず）に
排出される。
度の角度ずれをもって噛み合わされて、両渦巻き体間に
流体ポケットが形成されている。可動スクロール部材２
６は回転阻止機構２７に連結されており、可動スクロー
ル部材２６は回転阻止機構２７によってその自転を阻止
されつつ主軸１３の回転に応じて所定の円軌道上を公転
運動し、これによって、流体ポケットが中心部へ移動し
つつ吸入室４０から流体ポケットに取り込まれた冷媒ガ
スは圧縮され、側板２５１の中心部に形成された吐出孔
（図示せず）から圧縮冷媒として吐出室（図示せず）に
排出される。
【０００９】図示のように、固定スクロール部材２５の
側板２５１には一対のバイパス孔４１ａ及び４１ｂが形
成されており、バイパス４１ａは、例えば、渦巻き体２
５２の最外部近傍に形成され、バイパス孔４１ｂは渦巻
き体２５２の最内部近傍に形成されている。
側板２５１には一対のバイパス孔４１ａ及び４１ｂが形
成されており、バイパス４１ａは、例えば、渦巻き体２
５２の最外部近傍に形成され、バイパス孔４１ｂは渦巻
き体２５２の最内部近傍に形成されている。
【００１０】固定スクロール部材２５の側板２５１には
径方向に延びるシリンダー部４２が形成されており、こ
のシリンダー部４２内にはピストンバルブ４３が摺動可
能に配置されている。具体的には、シリンダー部４２の
一端（下端）は図示のように吸入室４０に連通してお
り、このシリンダー部４２内には中空のピストンストッ
パー４２ａが固着されている。ピストンストッパー４２
ａにはスプリング４２ｂの一端が固定されており、スプ
リング４２ｂの他端にはピストンバルブ４３が固定され
ている。つまり、ピストンバルブ４３はスプリング４２
ｂに支持され、上方に付勢されている。そして、シリン
ダー部４２、ピストンストッパー４２ａ、スプリング４
２ｂ、及びピストンバルブ４３によってピストンバルブ
機構が構成される。
径方向に延びるシリンダー部４２が形成されており、こ
のシリンダー部４２内にはピストンバルブ４３が摺動可
能に配置されている。具体的には、シリンダー部４２の
一端（下端）は図示のように吸入室４０に連通してお
り、このシリンダー部４２内には中空のピストンストッ
パー４２ａが固着されている。ピストンストッパー４２
ａにはスプリング４２ｂの一端が固定されており、スプ
リング４２ｂの他端にはピストンバルブ４３が固定され
ている。つまり、ピストンバルブ４３はスプリング４２
ｂに支持され、上方に付勢されている。そして、シリン
ダー部４２、ピストンストッパー４２ａ、スプリング４
２ｂ、及びピストンバルブ４３によってピストンバルブ
機構が構成される。
【００１１】カップ状部分１２には中間圧力室４４が形
成されており、この中間圧力室４４にはコントロールバ
ルブ機構４５が配設されている。この中間圧力室４４は
第１の連通路４６ａを介して吸入室４４に連通されると
ともに第２の連通路４６ｂを介してシリンダー部４２の
他端（上端）に連通している。コントロールバルブ機構
４５は所定の圧力でガスが封入されたベローズ４５ａと
ベローズ４５ａの一端に取り付けられた弁体（連通バル
ブ）４５ｂとを備えている。ベローズ４５ａは吸入室４
０の圧力で伸縮し、このベローズ４５ａの伸縮に応じて
連通バルブ４５ｂが駆動されて、中間圧力室４４と吸入
室４０との連通が制御される。つまり、中間圧力室４４
と吸入室４０との連通を調整する連通バルブ４５ｂの開
度が調整される。
成されており、この中間圧力室４４にはコントロールバ
ルブ機構４５が配設されている。この中間圧力室４４は
第１の連通路４６ａを介して吸入室４４に連通されると
ともに第２の連通路４６ｂを介してシリンダー部４２の
他端（上端）に連通している。コントロールバルブ機構
４５は所定の圧力でガスが封入されたベローズ４５ａと
ベローズ４５ａの一端に取り付けられた弁体（連通バル
ブ）４５ｂとを備えている。ベローズ４５ａは吸入室４
０の圧力で伸縮し、このベローズ４５ａの伸縮に応じて
連通バルブ４５ｂが駆動されて、中間圧力室４４と吸入
室４０との連通が制御される。つまり、中間圧力室４４
と吸入室４０との連通を調整する連通バルブ４５ｂの開
度が調整される。
【００１２】中間圧力室４４には吐出（圧縮）ガスがオ
リフィス４５ｃを介して導入されており、前述のよう
に、連通バルブ４５ｂの開度を調整することによって、
中間圧力ガスが吸入室４０に戻され、これによって、中
間圧力室４４の圧力が調整される。
リフィス４５ｃを介して導入されており、前述のよう
に、連通バルブ４５ｂの開度を調整することによって、
中間圧力ガスが吸入室４０に戻され、これによって、中
間圧力室４４の圧力が調整される。
【００１３】前述のように、中間圧力室４４は第２の連
通路４６ｂを介してシリンダー部４２の上端に連通して
おり、この結果、ピストンバルブ４３の上端面には中間
圧力室４４の圧力が加えられていることになる。ピスト
ンバルブ４３はスプリング４２ｂの付勢力と中間圧力室
４４の圧力との差に応じて移動し、ピストンバルブ４３
の移動によってバイパス孔４１ａ及び４１ｂが開閉され
ることになる。つまり、中間圧力室４４の圧力を制御す
ることによって、ピストンバルブ４３が駆動制御され、
バイパス孔４１ａ及び４１ｂを開閉することになる。そ
して、バイパス孔４１ａ及び４１ｂの開閉によって圧縮
機の容量可変が行われる。
通路４６ｂを介してシリンダー部４２の上端に連通して
おり、この結果、ピストンバルブ４３の上端面には中間
圧力室４４の圧力が加えられていることになる。ピスト
ンバルブ４３はスプリング４２ｂの付勢力と中間圧力室
４４の圧力との差に応じて移動し、ピストンバルブ４３
の移動によってバイパス孔４１ａ及び４１ｂが開閉され
ることになる。つまり、中間圧力室４４の圧力を制御す
ることによって、ピストンバルブ４３が駆動制御され、
バイパス孔４１ａ及び４１ｂを開閉することになる。そ
して、バイパス孔４１ａ及び４１ｂの開閉によって圧縮
機の容量可変が行われる。
【００１４】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の可変
容量圧縮機では、例えば、バイパス孔４１ａ及び４１ｂ
が開状態となった際、流体ポケットからガス（バイパス
ガス）がシリンダー部４２内を通って吸入室４０にガス
が戻されることになる。
容量圧縮機では、例えば、バイパス孔４１ａ及び４１ｂ
が開状態となった際、流体ポケットからガス（バイパス
ガス）がシリンダー部４２内を通って吸入室４０にガス
が戻されることになる。
【００１５】一般に、固定スクロール部材２５の側板２
５１は板厚がそれほど厚くなく、このため、シリンダー
部４２の径を大きくとることができない。従って、従来
の可変容量圧縮機のようにバイパスガスをシリンダー部
４２のみを通過させて吸入室に戻した場合、圧力損失が
極めて大きくなって、圧縮容量の可変範囲が狭くなっし
まうという問題点がある。
５１は板厚がそれほど厚くなく、このため、シリンダー
部４２の径を大きくとることができない。従って、従来
の可変容量圧縮機のようにバイパスガスをシリンダー部
４２のみを通過させて吸入室に戻した場合、圧力損失が
極めて大きくなって、圧縮容量の可変範囲が狭くなっし
まうという問題点がある。
【００１６】一方、シリンダー部４２の径を大きくとろ
うとすれば、不可避的に固定スクロール部材２５の側板
２５１の板厚を厚くしなければならず、この結果、圧縮
機の軸方向長さが長くなってしまう。つまり、圧縮機自
体が大型化してしまうという問題点がある。
うとすれば、不可避的に固定スクロール部材２５の側板
２５１の板厚を厚くしなければならず、この結果、圧縮
機の軸方向長さが長くなってしまう。つまり、圧縮機自
体が大型化してしまうという問題点がある。
【００１７】本発明の目的は小型でしかも圧縮容量の可
変範囲を大きくされるスクロール型可変容量圧縮機を提
供することにある。
変範囲を大きくされるスクロール型可変容量圧縮機を提
供することにある。
【００１８】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、吸入室
及び吐出室を有する圧縮機ハウジングと、該圧縮機ハウ
ジング内には配設され第１の板体及び該第１の板体上に
形成された固定渦巻き体を備える固定スクロール部材
と、前記圧縮機ハウジング内には配設され第２の板体及
び該第２の板体上に形成された可動渦巻き体を備える可
動スクロール部材とを有し、前記可動スクロール部材を
公転運動させて前記固定渦巻き体と前記可動渦巻き体と
の間に形成される流体ポケットの容積を変化させつつ中
心部に移動させて前記吸入室から前記流体ポケットに取
り込まれた流体を圧縮して前記吐出室に吐出するように
したスクロール型圧縮機において、前記第１の板体には
前記固定渦巻き体に沿って前記流体ポケット内のガスを
バイパスする複数のバイパス孔が形成されており、前記
第１の板体内には前記バイパス孔の開閉を行う弁機構が
備えられており、前記圧縮機ハウジングには前記吸入室
に連通する低圧空間が形成され、前記バイパス孔は開状
態の際前記低圧空間と連通するようにしたことを特徴と
するスクロール型可変容量圧縮機が得られる。
及び吐出室を有する圧縮機ハウジングと、該圧縮機ハウ
ジング内には配設され第１の板体及び該第１の板体上に
形成された固定渦巻き体を備える固定スクロール部材
と、前記圧縮機ハウジング内には配設され第２の板体及
び該第２の板体上に形成された可動渦巻き体を備える可
動スクロール部材とを有し、前記可動スクロール部材を
公転運動させて前記固定渦巻き体と前記可動渦巻き体と
の間に形成される流体ポケットの容積を変化させつつ中
心部に移動させて前記吸入室から前記流体ポケットに取
り込まれた流体を圧縮して前記吐出室に吐出するように
したスクロール型圧縮機において、前記第１の板体には
前記固定渦巻き体に沿って前記流体ポケット内のガスを
バイパスする複数のバイパス孔が形成されており、前記
第１の板体内には前記バイパス孔の開閉を行う弁機構が
備えられており、前記圧縮機ハウジングには前記吸入室
に連通する低圧空間が形成され、前記バイパス孔は開状
態の際前記低圧空間と連通するようにしたことを特徴と
するスクロール型可変容量圧縮機が得られる。
【００１９】上記の弁機構は、前記バイパス孔を横切る
ようにして前記第１の板体内に形成され一端が前記吸入
室に連通するシリンダー部と、前記シリンダー部内に摺
動可能に配置されたピストン弁とを備えており、前記ピ
ストン弁は前記吸入室圧力と前記吐出室圧力とに応じて
移動され該ピストン弁によって前記バイパス孔が開閉さ
れる。
ようにして前記第１の板体内に形成され一端が前記吸入
室に連通するシリンダー部と、前記シリンダー部内に摺
動可能に配置されたピストン弁とを備えており、前記ピ
ストン弁は前記吸入室圧力と前記吐出室圧力とに応じて
移動され該ピストン弁によって前記バイパス孔が開閉さ
れる。
【００２０】なお、前記バイパス孔のうち前記第１の板
体の中心部に最も近い最内部に形成されたバイパス孔を
除くバイパス孔を前記低圧空間に連通させるようにして
もよく、前記第１の板体に前記バイパス孔の間の位置に
おいて前記低圧空間と前記シリンダー部とを連通する連
通孔を形成するようにしてもよい。
体の中心部に最も近い最内部に形成されたバイパス孔を
除くバイパス孔を前記低圧空間に連通させるようにして
もよく、前記第１の板体に前記バイパス孔の間の位置に
おいて前記低圧空間と前記シリンダー部とを連通する連
通孔を形成するようにしてもよい。
【００２１】
【発明の実施の形態】以下本発明について図面を参照し
て説明する。
て説明する。
【００２２】図１を参照して、図示の可変容量圧縮機に
おいて、図６に示す構成要素と同一の構成要素について
同一の参照番号を付し、ここでは、説明を省略する。前
述のように、固定スクロール部材２５の側板２５１には
複数対のバイパス孔が形成されるとともにピストンバル
ブ機構が設けられている。
おいて、図６に示す構成要素と同一の構成要素について
同一の参照番号を付し、ここでは、説明を省略する。前
述のように、固定スクロール部材２５の側板２５１には
複数対のバイパス孔が形成されるとともにピストンバル
ブ機構が設けられている。
【００２３】図２を参照して、図示の例では、側板２５
１にバイパス孔５１ａ及び５１ｂとバイパス孔５１ｃ及
び５１ｄが形成されており、バイパス孔５１ａ及び５１
ｂに対応してピストンバルブ機構５２ａが側板２５１に
設けられ、バイパス孔５１ｃ及び５１ｄに対応してピス
トンバルブ機構５２ｂが設けられている。なお、これに
ピストンバルブ機構５２ａ及び５２ｂの構成は図６で説
明したピストンバルブ機構と同一の構成である（図１に
おいては、ピストンバルブ機構５２ａのみが示されてお
り、このピストンバルブ機構５２ａは、シリンダー部４
２、ピストンストッパー４２ａ、スプリング４２ｂ、及
びピストンバルブ４３を備えている）。また、図示のよ
うに、側板２５１の中心部には吐出孔５３ａが形成さ
れ、側板２５１には吐出孔５３ａを開閉するための吐出
弁５３ｂが取り付けられている。
１にバイパス孔５１ａ及び５１ｂとバイパス孔５１ｃ及
び５１ｄが形成されており、バイパス孔５１ａ及び５１
ｂに対応してピストンバルブ機構５２ａが側板２５１に
設けられ、バイパス孔５１ｃ及び５１ｄに対応してピス
トンバルブ機構５２ｂが設けられている。なお、これに
ピストンバルブ機構５２ａ及び５２ｂの構成は図６で説
明したピストンバルブ機構と同一の構成である（図１に
おいては、ピストンバルブ機構５２ａのみが示されてお
り、このピストンバルブ機構５２ａは、シリンダー部４
２、ピストンストッパー４２ａ、スプリング４２ｂ、及
びピストンバルブ４３を備えている）。また、図示のよ
うに、側板２５１の中心部には吐出孔５３ａが形成さ
れ、側板２５１には吐出孔５３ａを開閉するための吐出
弁５３ｂが取り付けられている。
【００２４】図１乃至図３を参照して、カップ状部分１
２には吐出室（高圧室）５４とともに低圧室（低圧空
間）５４ａ及び５４ｂが形成されており、これら低圧室
５４ａ及び５４ｂは吸入室４０に連通している。バイパ
ス孔５１ａ及び５１ｂは低圧室５４ａに臨んでいる。一
方、バイパス孔５１ｃ及び５１ｄは低圧室５４ｂに臨ん
でいる。
２には吐出室（高圧室）５４とともに低圧室（低圧空
間）５４ａ及び５４ｂが形成されており、これら低圧室
５４ａ及び５４ｂは吸入室４０に連通している。バイパ
ス孔５１ａ及び５１ｂは低圧室５４ａに臨んでいる。一
方、バイパス孔５１ｃ及び５１ｄは低圧室５４ｂに臨ん
でいる。
【００２５】前述のように、コントロールバルブ機構４
５によって中間圧力室４４の圧力が調整されてピストン
バルブ機構５２ａ及び５２ｂが駆動制御されて、バイパ
ス孔５１ａ及び５１ｂとバイパス孔５１ｃ及び５１ｄが
開閉制御される。
５によって中間圧力室４４の圧力が調整されてピストン
バルブ機構５２ａ及び５２ｂが駆動制御されて、バイパ
ス孔５１ａ及び５１ｂとバイパス孔５１ｃ及び５１ｄが
開閉制御される。
【００２６】バイパス孔５１ａ及び５１ｂが開状態とさ
れると、バイパス孔５１ａ及び５１ｂからのバイパスガ
スはピストンバルブ機構５２ａのシリンダー部を通過し
て吸入室４０に戻されるとともに低圧室５４ａにも達す
る。そして、低圧室５４ａに達したバイパスガスは吸入
室４０に戻されることになる。つまり、バイパス孔５１
ａ及び５１ｂからのバイパスガスはピストンバルブ機構
５２ａのシリンダー部を通過して吸入室４０に戻される
とともに低圧室５４ａを通過して吸入室４０に戻される
ことになる。
れると、バイパス孔５１ａ及び５１ｂからのバイパスガ
スはピストンバルブ機構５２ａのシリンダー部を通過し
て吸入室４０に戻されるとともに低圧室５４ａにも達す
る。そして、低圧室５４ａに達したバイパスガスは吸入
室４０に戻されることになる。つまり、バイパス孔５１
ａ及び５１ｂからのバイパスガスはピストンバルブ機構
５２ａのシリンダー部を通過して吸入室４０に戻される
とともに低圧室５４ａを通過して吸入室４０に戻される
ことになる。
【００２７】同様にして、バイパス孔５１ｃ及び５１ｄ
が開状態とされると、バイパス孔５１ｃ及び５１ｄから
のバイパスガスはピストンバルブ機構５２ｂのシリンダ
ー部を通過して吸入室４０に戻されるとともに低圧室５
４ｂを通過して吸入室４０に戻されることになる。
が開状態とされると、バイパス孔５１ｃ及び５１ｄから
のバイパスガスはピストンバルブ機構５２ｂのシリンダ
ー部を通過して吸入室４０に戻されるとともに低圧室５
４ｂを通過して吸入室４０に戻されることになる。
【００２８】このようにして、バイパスガスを低圧室を
介して吸入室に戻すようにしたから、バイパスガスの圧
力損失を少なくすることができ、その結果、圧縮容量の
可変範囲を大きくすることができる。また、上述のよう
に、低圧室を形成することによって、ピストンバルブ機
構のシリンダー部径を大きくする必要がないから、圧縮
機が大型化することがない。つまり、小型で圧縮容量の
可変範囲が大きい可変容量圧縮機を提供できる。
介して吸入室に戻すようにしたから、バイパスガスの圧
力損失を少なくすることができ、その結果、圧縮容量の
可変範囲を大きくすることができる。また、上述のよう
に、低圧室を形成することによって、ピストンバルブ機
構のシリンダー部径を大きくする必要がないから、圧縮
機が大型化することがない。つまり、小型で圧縮容量の
可変範囲が大きい可変容量圧縮機を提供できる。
【００２９】ところで、上述の実施例では、バイパス孔
５１ａ及び５１ｂが低圧室５４ａに連通し、バイパス孔
５１ｃ及び５１ｄが低圧室５４ａに連通する例について
説明したが、バイパス孔５１ａ及び５１ｂのうち最内部
のバイパス孔（つまり、バスパス孔５１ａ）を除くバイ
パス孔５１ｂのみを低圧室５４ａに連通させ、同様に、
バイパス孔５１ｄのみを低圧室５４ｂに連通させるよう
にしてもよい。つまり、固定スクロール部材２５の渦巻
き体２５２に沿って側板２５１に複数のバイパス孔が形
成された際には、最内部のバイパス孔を除くバイパス孔
のうち少なくとも一つを低圧室に連通させないようにし
てもよく、このようにすれば、バイパスガスの圧力損失
を低減させることができる。
５１ａ及び５１ｂが低圧室５４ａに連通し、バイパス孔
５１ｃ及び５１ｄが低圧室５４ａに連通する例について
説明したが、バイパス孔５１ａ及び５１ｂのうち最内部
のバイパス孔（つまり、バスパス孔５１ａ）を除くバイ
パス孔５１ｂのみを低圧室５４ａに連通させ、同様に、
バイパス孔５１ｄのみを低圧室５４ｂに連通させるよう
にしてもよい。つまり、固定スクロール部材２５の渦巻
き体２５２に沿って側板２５１に複数のバイパス孔が形
成された際には、最内部のバイパス孔を除くバイパス孔
のうち少なくとも一つを低圧室に連通させないようにし
てもよく、このようにすれば、バイパスガスの圧力損失
を低減させることができる。
【００３０】図４及び図５を参照して、本発明による可
変容量圧縮機の他の例について説明する。
変容量圧縮機の他の例について説明する。
【００３１】図４において、図１と同一の構成要素につ
いては同一の参照番号を付す。図４に示す可変容量圧縮
機においても、図１乃至図３に示した可変容量圧縮機と
同様にピストンバルブ機構５２ａ及び５２ｂを備えてい
る。
いては同一の参照番号を付す。図４に示す可変容量圧縮
機においても、図１乃至図３に示した可変容量圧縮機と
同様にピストンバルブ機構５２ａ及び５２ｂを備えてい
る。
【００３２】図４に示す例では、バイパス孔５１ａ及び
５１ｂの間において固定スクロール部材２５の側板２５
１には連通孔５５ａが形成されており、この連通孔５５
ａによって低圧室５４ａとピストンバルブ機構５２ａの
シリンダー部内とが連通している。同様に、バイパス孔
５１ｃ及び５１ｄの間において固定スクロール部材２５
の側板２５１には連通孔５５ｂが形成されており、この
連通孔５５ｂによって低圧室５４ｂとピストンバルブ機
構５２ｂのシリンダー部内とが連通している。
５１ｂの間において固定スクロール部材２５の側板２５
１には連通孔５５ａが形成されており、この連通孔５５
ａによって低圧室５４ａとピストンバルブ機構５２ａの
シリンダー部内とが連通している。同様に、バイパス孔
５１ｃ及び５１ｄの間において固定スクロール部材２５
の側板２５１には連通孔５５ｂが形成されており、この
連通孔５５ｂによって低圧室５４ｂとピストンバルブ機
構５２ｂのシリンダー部内とが連通している。
【００３３】このように、バイパス孔の間の位置に連通
孔を設けて低圧室とピストンバルブ機構のシリンダー部
とを連通することによって、シリンダー部を通過するバ
イパスガスを再び連通孔を介して低圧室に送ることがで
き、その結果、バイパスガスの圧力損失をより低減する
ことができる。
孔を設けて低圧室とピストンバルブ機構のシリンダー部
とを連通することによって、シリンダー部を通過するバ
イパスガスを再び連通孔を介して低圧室に送ることがで
き、その結果、バイパスガスの圧力損失をより低減する
ことができる。
【００３４】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
バイパスガスを低圧室を介して吸入室に戻すようにした
から、バイパスガスの圧力損失を少なくすることがで
き、その結果、圧縮容量の可変範囲を大きくすることが
できる。また、低圧室を形成することによって、ピスト
ンバルブ機構のシリンダー部径を大きくする必要がない
から、圧縮機が大型化することがない。つまり、小型で
圧縮容量の可変範囲が大きくすることができるという効
果がある。
バイパスガスを低圧室を介して吸入室に戻すようにした
から、バイパスガスの圧力損失を少なくすることがで
き、その結果、圧縮容量の可変範囲を大きくすることが
できる。また、低圧室を形成することによって、ピスト
ンバルブ機構のシリンダー部径を大きくする必要がない
から、圧縮機が大型化することがない。つまり、小型で
圧縮容量の可変範囲が大きくすることができるという効
果がある。
【図１】本発明によるスクロール型可変容量圧縮機の一
例を示す断面図である。
例を示す断面図である。
【図２】図１に示す可変容量圧縮機においてバイパス孔
とピストンバルブ機構との関係を説明するための図であ
る。
とピストンバルブ機構との関係を説明するための図であ
る。
【図３】図１に示す可変容量圧縮機において低圧室の位
置を説明するための図である。
置を説明するための図である。
【図４】本発明によるスクロール型可変容量圧縮機の他
の例を示す断面図である。
の例を示す断面図である。
【図５】図４に示す可変容量圧縮機においてバイパス
孔、連通孔、及びピストンバルブ機構の関係を説明する
ための図である。
孔、連通孔、及びピストンバルブ機構の関係を説明する
ための図である。
【図６】従来のスクロール型可変容量圧縮機を示す断面
図である。
図である。
１０ 圧縮機ハウジング １１ フロントエンドプレート（フロントハウジング） １２ カップ状部分 １３ 主軸 １５ 主軸大径部 ２５ 固定スクロール部材 ２６ 可動スクロール部材 ４５ コントロールバルブ機構 ５１ａ，５１ｂ，５１ｃ，５１ｄ バイパス孔 ５２ａ，５２ｂ ピストンバルブ機構 ５４ａ，５４ｂ 低圧室 ５５ａ，５５ｂ 連通孔
Claims (3)
- 【請求項１】 吸入室及び吐出室を有する圧縮機ハウジ
ングと、該圧縮機ハウジング内には配設され第１の板体
及び該第１の板体上に形成された固定渦巻き体を備える
固定スクロール部材と、前記圧縮機ハウジング内には配
設され第２の板体及び該第２の板体上に形成された可動
渦巻き体を備える可動スクロール部材とを有し、前記可
動スクロール部材を公転運動させて前記固定渦巻き体と
前記可動渦巻き体との間に形成される流体ポケットの容
積を変化させつつ中心部に移動させて前記吸入室から前
記流体ポケットに取り込まれた流体を圧縮して前記吐出
室に吐出するようにしたスクロール型圧縮機において、
前記第１の板体には前記固定渦巻き体に沿って前記流体
ポケット内のガスをバイパスする複数のバイパス孔が形
成されており、前記第１の板体内には前記バイパス孔の
開閉を行う弁機構が備えられており、前記圧縮機ハウジ
ングには前記吸入室に連通する低圧空間が形成され、前
記バイパス孔は開状態の際前記低圧空間と連通するよう
にしたことを特徴とするスクロール型可変容量圧縮機。 - 【請求項２】 請求項１に記載されたスクロール型可変
容量圧縮機において、前記バイパス孔のうち前記第１の
板体の中心部に最も近い最内部に形成されたバイパス孔
を除くバイパス孔が前記低圧空間に連通することを特徴
とするスクロール型可変容量圧縮機。 - 【請求項３】 請求項１に記載されたスクロール型可変
容量圧縮機において、前記第１の板体には前記バイパス
孔の間の位置において前記低圧空間と前記シリンダー部
とを連通する連通孔が形成されていることを特徴とする
スクロール型可変容量圧縮機。
Priority Applications (7)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16399996A JP3723283B2 (ja) | 1996-06-25 | 1996-06-25 | スクロール型可変容量圧縮機 |
| DE69707067T DE69707067T2 (de) | 1996-06-25 | 1997-06-20 | Spiralverdichter mit Einrichtung zur regelbaren Verdrängung |
| EP97110161A EP0816685B1 (en) | 1996-06-25 | 1997-06-20 | Scroll-type compressor with variable displacement mechanism |
| US08/880,717 US5993171A (en) | 1996-06-25 | 1997-06-23 | Scroll-type compressor with variable displacement mechanism |
| KR1019970026651A KR100457871B1 (ko) | 1996-06-25 | 1997-06-24 | 스크롤식가변용적형압축기 |
| BR9703717A BR9703717A (pt) | 1996-06-25 | 1997-06-25 | Compressor do tipo espiral com mecanismo de deslocamento variável |
| CN97117109A CN1085305C (zh) | 1996-06-25 | 1997-06-25 | 带有可变容积装置的涡漩式压缩机 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16399996A JP3723283B2 (ja) | 1996-06-25 | 1996-06-25 | スクロール型可変容量圧縮機 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH109161A true JPH109161A (ja) | 1998-01-13 |
| JP3723283B2 JP3723283B2 (ja) | 2005-12-07 |
Family
ID=15784844
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16399996A Expired - Fee Related JP3723283B2 (ja) | 1996-06-25 | 1996-06-25 | スクロール型可変容量圧縮機 |
Country Status (7)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5993171A (ja) |
| EP (1) | EP0816685B1 (ja) |
| JP (1) | JP3723283B2 (ja) |
| KR (1) | KR100457871B1 (ja) |
| CN (1) | CN1085305C (ja) |
| BR (1) | BR9703717A (ja) |
| DE (1) | DE69707067T2 (ja) |
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