JPH1090749A - 情報入力装置およびこれを備えた機器 - Google Patents

情報入力装置およびこれを備えた機器

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JPH1090749A
JPH1090749A JP8242181A JP24218196A JPH1090749A JP H1090749 A JPH1090749 A JP H1090749A JP 8242181 A JP8242181 A JP 8242181A JP 24218196 A JP24218196 A JP 24218196A JP H1090749 A JPH1090749 A JP H1090749A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダイヤルの裏面側スペースに回転検出手段等
を配設できず、情報入力装置が大型化する。 【解決手段】 情報入力用ダイヤル104の内周に情報
入力用スイッチ105その他の部品が配設された情報入
力装置において、ダイヤルの内周にて上記部品を支持す
る部品支持部108dとこの部品支持部よりも外径が小
さくダイヤルの内周部に嵌合する軸部108aとを有す
る内周支持部材108を用いるとともに、ダイヤルの内
周部に、部品支持部よりも外径が小さな回転伝達部10
4bを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラ等の小型電
子機器に用いられる情報入力装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】カメラには、撮影条件等の情報を入力す
るためのダイヤルが取り付けられることが多く、さらに
このダイヤルの内周部に測距点の切換え等を行なうため
のスイッチが配設される場合もある。そして、このよう
なスイッチは、ダイアルの内周部に嵌合してカメラ本体
に固定された内周支持部材上に取り付けられる。
【0003】また、ダイヤルには、このダイヤルの回転
(回転方向や回転量)を検出する手段やダイヤル操作に
クリック感を付与する手段等にダイヤルの回転を伝達す
るギヤ部(回転伝達部)が設けられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、内周支
持部材が、例えばスイッチが取り付けられる部分からダ
イヤル内周部に嵌合する部分にかけてほぼ同径で形成さ
れていると、たとえ上記ギヤ部がダイヤルの内周部に形
成されていたとしてもギヤ部の径が内周支持部材の最大
径より大きくなり、このギヤ部に噛み合う回転検出手段
や操作感付与手段がダイヤル外周から大きくはみ出し
て、情報入力装置全体が大型化してしまうという問題が
ある。
【0005】また、上記のような内周支持部材が用いら
れていると、内周支持部材とダイヤル内周部との嵌合部
分を通って外部から水や塵が侵入し易く、回転検出手段
等の動作不良を招くおそれがある。
【0006】そこで、本願発明は、できるだけ小型で、
かつ防塵性、防滴性に優れた情報入力装置およびこれを
備えた機器を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本願発明では、情報入力用ダイヤルの内周に情報入
力用スイッチその他の部品が配設された情報入力装置に
おいて、上記ダイヤルの内周において上記部品を支持す
る部品支持部とこの部品支持部よりも外径が小さくダイ
ヤルの内周部に嵌合する軸部とを有する内周支持部材を
用いるとともに、ダイヤルの内周部に、部品支持部より
も外径が小さな回転伝達部を設けている。
【0008】すなわち、本願発明では、内周支持部材の
うちダイヤル内周部に嵌合する軸部の径を部品支持部よ
りも小さくすることにより、ダイヤル内周部および回転
伝達部の外径を部品支持部よりも小さくし、ダイヤルの
裏面側スペースに回転検出手段や操作感付与手段等を配
設することができるようにして、情報入力装置全体の小
型化を図っている。
【0009】しかも、部品支持部と軸部とに径差を設け
ることにより、部品支持部の裏面およびダイヤルの表面
(対向面)を径方向に長い範囲で対向させ、この対向面
に環状溝とこの環状溝内に突出する環状突起とを設ける
等することができるようにして、外部から情報入力装置
内部への水や塵等の侵入を防止している。
【0010】なお、上記部品が情報入力用スイッチ等の
電気部品である場合に、この部品につながる配線を上記
軸部内を通して、ダイアルの外径や部品支持部の外径を
大きくしたりダイヤルの操作に支障を生じさせたりする
ことなく、また水や塵から隔離された状態で電気信号の
送受を可能とするのが望ましい。
【0011】また、上記部品が、例えばスイッチ操作部
材とこのスイッチ操作部材を支持する弾性部材とこの弾
性部材を介してスイッチ操作部材によりオン/オフされ
るスイッチ接点とを有する情報入力用スイッチである場
合に、上記弾性部材を部品装着部に圧接させてスイッチ
接点のシールを行うのが望ましい。
【0012】そして、本願発明では、このような情報入
力装置を備えることにより、小型で防滴・防塵性に優れ
たカメラ等の機器を実現するようにしている。
【0013】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)図1には、本発明の第1実施形態であ
る情報入力装置が備えられたカメラを示している。この
図において、101はカメラ本体であり、102はカメ
ラ本体101の背面に取り付けられた背蓋である。ま
た、103は上述の情報入力装置であり、この情報入力
装置103は露光補正情報入力用のダイヤル104とこ
のダイヤル104の内周に配設された測距点選択スイッ
チ105とを有して構成されている。測距点選択スイッ
チ105は、上操作部105a、下操作部105b、右
操作部105cおよび左操作部105dを有する。
【0014】このように構成されたカメラは、撮影画面
内に複数の測距点を有するオートフォーカスカメラであ
り、撮影者の手106によって図示のようにホールドさ
れる。そして、撮影者が人差し指106bでカメラのレ
リーズスイッチ(図示せず)を操作しSW1信号をカメ
ラに入力すると、カメラは撮影準備状態となって測光お
よびオートフォーカスを行い、その結果をファインダー
内表示装置によってファインダー内に表示する。
【0015】ファインダー内には、撮影画面を示す画面
領域210があり、この画面領域210内には、合計1
5の測距点を示す測距枠(211〜214)が表示され
ている。また、画面領域210の下側には、カメラの撮
影条件を表示する条件表示領域220が設けられてお
り、この条件表示領域220内には、シャッター秒時を
示す部分221と、絞りを示す部分222と、適正露出
に対するシフト量を示す指標223,224と、点灯す
ることで合焦したことを示す部分225とが設けられて
いる。
【0016】なお、図2は、測距点が中央の被写体20
1にかかった測距枠211に設定されてこの測距枠21
1が点灯し、かつこの測距枠211に重点を置いた測光
値で設定されるシャッター秒時と絞りが条件表示領域2
20に表示された状態を示している。また、この状態で
は露出補正は行っておらず、指標224は補正量0を示
している。
【0017】図3には、情報入力装置103およびファ
インダー内表示装置307に関する電気回路を示してい
る。撮影準備中に親指106aによってダイヤル104
が回転操作されると、後述する端子116,117から
ダイヤル信号1およびダイヤル信号2が出力される。
【0018】ダイヤル信号1およびダイヤル信号2はア
ップダウンカウンター303に入力され、このカウンタ
ー303のカウンター値を変化させる。そして、変化し
たカウンター値は信号入力回路304を介してCPU3
05に入力され、CPU305は、露出条件をプラス補
正又はマイナス補正するかおよびどの程度補正するかを
判断する。また、CPU305は、上記判断結果に基づ
いて表示駆動回路306に信号を送り、ファインダー内
表示装置307における表示部分221,222,22
3,224の表示を変える。
【0019】一方、親指106aによって測距点選択ス
イッチ105のうち上操作部105aが操作されると後
述するゴムスイッチ105jの接点部505aを通じて
アップ信号が出力され、下操作部105bが操作される
と接点部505bを通じてダウン信号が出力される。ま
た、右操作部105cが操作されると接点部505cを
通じてライト信号が出力され、左操作部105dが操作
されると接点部505dを通じてレフト信号が出力され
る。アップ〜レフト信号は信号入力回路304を介して
CPU305に入力され、CPU305はアップ〜レフ
ト信号に基づいて測距点を現在の位置から各信号に対応
する方向にどの程度移動させるかを判断する。そして、
CPU305は上記判断結果に基づいて表示駆動回路3
06に信号を送り、ファインダー内表示装置307に移
動先の測距枠を点灯表示させる。図4には、図2に示す
状態においてダイヤル104を露出補正マイナス1段分
回転操作して、条件表示領域220のうち表示部分22
2,224の表示が変わった状態を示している。また、
図4は、図2に示す状態において測距点選択スイッチ1
05のうち上操作部105aを1回操作するとともに右
操作部105cを2回操作して、測距枠214が点灯し
た状態を示している。
【0020】このようにして露出補正量の設定および測
距点の設定を行った後、撮影者が人差し指106bによ
ってレリーズスイッチ(図示せず)を操作し、SW2信
号を入力することにより、カメラは露光動作を行う。な
お、本カメラでは、通常は中央の測距枠211に測光の
重点を固定し、測距点のみを移動させて露光動作を行う
が、外部操作等により測光重点を測距点の移動先に移動
させて露光動作を行わせることも可能である。
【0021】次に、図5〜図7を用いて情報入力装置1
03について詳しく説明する。ダイヤル104は円盤状
に形成されており、表面側外周部には操作時の滑り止め
のためのローレット部104aが形成されている。ま
た、ダイヤル104の内周部には表面側から裏面側にか
けて貫通する嵌合穴部104cが形成されており、裏面
側内周部(嵌合穴部104cの外側)には外歯ギヤ部
(請求の範囲にいう回転伝達部)104bが形成されて
いる。
【0022】108は受け台(請求の範囲にいう内周支
持部材)であり、この受け台108は、円盤状に形成さ
れ、表面に測距点選択スイッチ105等が取り付けられ
る台部(請求の範囲にいう部品支持部)108dと、こ
の台部108dの径方向中央から裏面側に延びる中央軸
部108aとを有して構成されている。中央軸部108
aはダイヤル104の嵌合穴部104cに嵌合し、その
端部は背蓋102に形成されたざぐり部102bに嵌合
して位置決めされ、ビス110によって背蓋102に固
定される。これによりダイヤル104は、背蓋102の
表面と受け台108の台部108dの裏面との間のスペ
ースに配設され、中央軸部108a回りで回転自在に保
持される。
【0023】台部108dの裏面には環状の溝および突
起が交互に同心状に形成されており、ダイヤル104の
径方向中間部分の表面(台部108dの裏面に対向する
面)には、台部108dの溝内に突出する環状突起10
4j,104lおよび台部108dの突起が突出する環
状溝104i,104k,104mが同心状に形成され
ている。また、背蓋102の表面には環状の溝および突
起が交互に同心状に形成されており、ダイヤル104の
径方向中間部の裏面(背蓋102の表面に対向する面)
には、背蓋102の溝内に突出する環状突起104d,
104f,104hおよび背蓋102の突起が突出する
環状溝104e,104gが同心状に形成されている。
【0024】このため、外部からダイヤル104の表面
と台部108dの裏面との間の隙間(表面側隙間)およ
びダイヤル104の裏面と背蓋102の表面との間の隙
間(裏面側隙間)を通って内周部に水やゴミ等が侵入す
るのを防ぐことができる。しかも、ダイヤル104の嵌
合穴部104cの内周面と受け台108の中央軸部10
8aとの外周面とが嵌合しているため、たとえ表面側隙
間に水等が侵入しても、ここから裏面側隙間内に水等が
侵入することはない。
【0025】このように、受け台108の台部108d
の外径に対して中央軸部108aの外径を小さくし、か
つ両者間の径差をできるだけ大きくとることにより、環
状溝および環状突起を径方向に複数段形成することがで
きるので、内部機構に対する防塵性、防滴性を高めるこ
とができる。
【0026】また、操作力を受けるダイヤル104の外
周部と回転時に中央軸部108aとの摺動摩擦力を受け
る嵌合穴部104cとに十分な径差があるため、ダイヤ
ル操作時に撮影者に嵌合穴部104cでの摩擦を感じさ
せにくく、操作感を良くすることができる。
【0027】さらに、本実施形態では、ダイヤル104
の環状溝104i内に環状溝104nが形成され、背蓋
102におけるダイヤル104の環状突起104dに対
向する環状溝内に環状溝102eが形成されている。こ
れにより、表面側隙間および裏面側隙間に侵入しようと
するゴミ、砂等の多くが環状溝104n,102eに落
ち込むため、これらゴミ等の表面側隙間および裏面側隙
間への侵入自体を効果的に防止することができる。
【0028】測距点選択スイッチ105は、円盤状に形
成されたゴムスイッチ部105jと、このゴムスイッチ
部105jの表面に取り付けられ、ゴムスイッチ部10
5jの弾性で支持されるキートップ部105iとを有し
て構成される。ゴムスイッチ部105jの裏面における
各操作部105a〜105dに対応する位置にはそれぞ
れ、導電性を有した接点505a〜505dが設けられ
ている(図6では接点505a,505bは不図示)。
また、ゴムスイッチ部105jの裏面における径方向中
央には、突起105lが形成されており、不用意にキー
トップ部105iの中央部が押されても接点505a〜
505dが同時に後述するフレキシブルプリント基板1
07に接触しないようしている。
【0029】一方、キートップ部105iは、親指10
6aによる操作感を高めるため、所定の硬度を有する合
成樹脂で形成されている。さらに、キートップ部105
iにおける操作面には凹凸が設けられており、親指10
6aの触感で押圧操作方向が認識可能とし、滑り止めの
役割も兼ねている。これにより、品位の高い優れた操作
感を実現している。
【0030】また、台部108dの表面には、両面フレ
キシブルプリント基板107が取り付けられており、ゴ
ムスイッチ部105jの外周部裏面がこのフレキシブル
プリント基板107の表面に密着している。ゴムスイッ
チ部105jの外周部表面には環状のシール突起105
kが形成されており、ゴムスイッチ部105jの外周部
全周が、このシール突起105kに嵌合する環状溝部1
06aを有した押さえ環106によってプリント基板1
07の外周部表面に密着した状態で圧接させられ、さら
にプリント基板107の外周部裏面が台部108dに密
着状態で圧接させられている。このため、測距点選択ス
イッチ105や押さえ環106の周囲からプリント基板
607の表面側や裏面側への水やゴミ等の侵入を防止す
ることができる。なお、押さえ環106は台部108d
に係止固定される。
【0031】プリント基板607の表面のうちゴムスイ
ッチ部105jに設けられた接点505a〜505dに
対向する位置には、図10に示すように接点パターン部
107a,107b,107c,107dが形成されて
いる。各接点パターン部107a〜107dは、信号パ
ターン107f,107g,107h,107iとGN
Dパターン107eとから構成されており、キートップ
部105iが操作されてゴムスイッチ部105jが弾性
変形し、接点505a〜505dが信号パターン107
f〜107iとGNDパターン107eとに接触するこ
とにより両パターンが導通する。なお、ゴムスイッチ部
105jには環状の外周部近傍には環状のテーパ部10
5mが設けられており、キートップ部105iの操作時
にクリック感を出すようになっている。
【0032】フレキシブルプリント基板107の裏面に
は、図10に点線で示すように、各信号パターン107
f〜107iおよびGNDパターン107eに導通する
リード線半田付け用パッド107m,107n,107
p,107q,107rが形成されている。
【0033】図6および図7に示すように、受け台10
8の中央軸部108aには、周方向2箇所に繭形状のリ
ード線穴108b,108cが軸方向に延びて形成され
ている。また、背蓋102における上記リード線穴10
8b,108cに対応する位置にもリード線穴102
c,102dが形成されており、これらリード線穴10
8b,108c,102c,102dには、フレキシブ
ルプリント基板107のパッド部107m〜107rに
接続されたリード線群109a,109bが通されてい
る。そして、背蓋102の裏側に延びたリード線群10
9a,109bは背蓋102の裏側に取り付けられた回
路基板(不図示)に接続され、カメラの実装部を経て図
3に示した信号入力回路304に接続されている。
【0034】このようにダイヤル104の内周部分に配
設された測距点選択スイッチ105の信号伝達用リード
線を中央軸部108a内を通して背蓋102の裏側に延
ばすことにより、リード線群109a,109bの存在
によってダイヤル104の外径が大きくなったりダイヤ
ル104の回転が妨げられたりすることがない。しか
も、プリント基板107が台部108dに密着し、中央
軸部108aが背蓋102のざぐり部102bに嵌合し
ているため、中央軸部108a内には外部からの水やゴ
ミ等が侵入することがないので、新たな部品を追加する
ことなくリード線群109a,109bや背蓋102の
裏側の回路基板の防滴性、防塵性を確保することができ
る。
【0035】背蓋102には、ざぐり部102bの周囲
部分の一部とダイヤル104のギヤ部104bの周囲部
分の一部を切り欠いて回転伝達スペース102fが形成
されており、この回転伝達スペース102fには、ギヤ
部104bに噛合するギヤ120とこれと一体回転する
クリック板121および位相基板122とが配設されて
いる。これらギヤ120,クリック板121および位相
基板122は、背蓋102の裏面に形成された軸部10
2gに回転可能に嵌合しており、背蓋102の裏面に取
り付けられた裏蓋119によって軸方向の抜け止めがな
されている。
【0036】クリック板121および位相基板122は
ギヤ120の軸部付近の二方取り部分でこれと結合して
いる。なお、本実施形態では、ダイヤル104の回転角
12degで1/2段の露出補正を行えるように、ダイ
ヤル104のギヤ部104bの歯数とギヤ110の歯数
とを同じ10歯としている。但し、ダイヤル104のギ
ヤ部104bとギヤ110の歯数比を変えることで、1
/2段の露出補正を行うためのダイヤル104の回転角
を変えることが可能である。クリック板121は、図7
に示すように、外周部全周にわたって所定ピッチで形成
された12個の凸部121aを有する。背蓋102の裏
面におけるクリック板121の側方には、プラスチック
樹脂製のホルダー118が配設されており、このホルダ
ー118には、バネ124によってクリック板121に
圧接するよう付勢されたクリックボール123が取り付
けられている。
【0037】位相基板122の裏面(ギヤ120に対向
する面と反対側の面)にパターンが形成されている。こ
のパターンは、環状の内周パターン部122aと、この
内周パターン部122aから径方向外方に延び、クリッ
ク板121の凸部121aと同様に所定ピッチで12個
形成された分割パターン部122dとから構成されてい
る。なお、各分割パターン部122dは、内周パターン
部122aのすぐ外側に形成された中間部122bと、
この中間部122bの外側に、中間部122bに対して
位相をずらして形成された外周部122cとから構成さ
れている。
【0038】内周パターン部122aおよび分割パター
ン部122dの中間部122bには、グランド端子11
5の接片115a,115bがそれぞれ接触している。
また、グランド端子115の接片115aが接触する中
間部122bとは異なる位相の中間部122bにはダイ
ヤル信号1用端子116の接片116aが接触してお
り、この接片116aが接触する中間部122bの外側
の外周部122cには、ダイヤル信号2用端子117の
接片117aが接触している。これら端子115,11
6,117は上記ホルダー118に保持されており、こ
れら端子115,116,117の基端部115c,1
16b,117bは、前述した背蓋回路基板を介して図
3に示した信号入力回路304に接続されている。
【0039】このように、ダイヤル104のギヤ部10
4bの外径を受け台108の外径に対して小さくするこ
とにより、背蓋102の裏面側におけるダイヤル104
の外周よりも内側にギヤ120,クリック板121およ
び位相基板122を配設することが可能となる。したが
って、この情報入力装置103の小型化を図ることがで
きる。
【0040】また、ダイアル104の回転のギヤ120
への伝達を、背蓋102に設けた最小限の切り欠き(開
口)102f内で行うようにしているので、クリック板
121や位相基板122等に対する防滴、防塵効果に優
れている。
【0041】なお、ダイヤル104のギヤ部104bと
ギヤ120との噛合い部は、ギヤ部104bの噛合いピ
ッチ円上であればどの位置でもよい。また、ホルダー1
18も、位相基板612に対する各端子115,11
6,117の接触位置が適正であれば、位相基板612
の回転軸に対してどの位置に配設してもよい。このよう
に背蓋102の裏面側におけるダイヤル104の外周よ
り内側のスペースの状況に応じて各部品をレイアウトす
ることができるので、設計の自由度が極めて高く、従来
と同様な構成の背蓋に情報入力装置103を搭載するこ
とが可能である。次に、ダイヤル104の操作に伴う情
報入力装置103の動作について説明する。撮影者が親
指106cによってダイヤル104を回転操作させる
と、ギヤ部104bの回転がこれに噛合するギヤ120
に伝達され、このギヤ120と一体にクリック板121
が回転する。クリック板121が回転すると、その外周
の凸部121aがクリックボール613を進退させ、ス
プリング124の付勢力を変化させる。この付勢力の変
化が回転トルクの変化としてダイヤル104に伝わり、
撮影者の親指106cにクリック感として伝わる。
【0042】なお、ダイヤル104を操作しないとき
は、クリックボール123が凸部121aの間の凹部分
に入り込んでクリック板121、ギヤ120およびダイ
ヤル104の回転を係止する。
【0043】図7に示す状態では、グランド端子115
とダイヤル信号1用端子116とダイヤル信号2用端子
117が全てパターンに接しているため、アップダウン
カウンター303に入力されるダイヤル信号1およびダ
イヤル信号2は、グランドレベルのLOWである。ダイ
ヤル104が図7中E方向に回転操作されて位相基板1
22がE′方向に回転すると、図8に示すようにダイヤ
ル信号1およびダイヤル信号2が変化し、また、ダイヤ
ル104が図7中F方向に回転操作されて位相基板12
2がF′方向に回転すると、図9に示すようにダイヤル
信号1およびダイヤル信号2が変化する。
【0044】ダイヤル信号1およびダイヤル信号2が入
力されるアップダウンカウンター303は、ダイヤル信
号1とダイヤル信号2のどちらが先にHiになったかで
ダイヤル104の回転方向を検出し、検出結果を信号入
力回路304を介してCPU305に伝える。CPU3
05は、位相基板122がE′方向に回転したと検出さ
れたとき(図8の順序でダイヤル信号が入力されたと
き)はプラスの露出補正を行い、位相基板122がF′
方向に回転したと検出されたとき(図9の順序でダイヤ
ル信号が入力されたとき)はマイナスの露出補正を行
う。
【0045】また、アップダウンカウンター303は、
ダイヤル信号1およびダイヤル信号2のパルス量をカウ
ントすることによりダイヤル104の回転量を検出し、
検出結果を信号入力回路304を介してCPU305に
伝える。CPU305は、ダイヤル信号1およびダイヤ
ル信号2がそれぞれ1パルス、つまりクリック板121
の凸部121a1個分(すなわち1クリック分)の回転
量当たり、1/2段の露出補正を行う。
【0046】次に、測距点選択スイッチ105の操作に
伴う情報入力装置103の動作について説明する。撮影
者が親指106cによってキートップ部105iを押す
と、図11に示すように、中央突起105lを支点とし
てキートップ部105iおよびゴムスイッチ部105j
が傾く。図11はキートップ部105i(測距点選択ス
イッチ105)の右操作部105cが押された場合を示
しており、この場合は接点505cがフレキシブルプリ
ント基板107の接点パターン部107cに接触し、G
NDパターン107eと右信号パターン107hを導通
させる。これにより、信号入力回路304のライト信号
がグランドレベルになり、CPU305は図2に示す点
灯する測距枠211を右方の測距枠212に移動させ
る。
【0047】同様にして測距点選択スイッチ105の上
操作部105a、下操作部105b、左操作部105d
が押されると、点灯する測距枠がそれぞれの方向に対応
した測距枠に移動する。なお、点灯する測距枠を同方向
に複数個移動させる場合は、一旦測距点選択スイッチ1
05の操作を止めて再度同じ操作部を操作するか、所定
時間以上測距点選択スイッチ105の同じ操作部を押し
続けるかすればよい。また、例えば測距点選択スイッチ
105の上操作部105aと右操作部105bの中間が
押されると、ゴムスイッチ部105jの接点505a,
505bの両方がプリント基板107の接点部107
a,107bに接触する。これにより、アップ信号とラ
イト信号がグランドレベルになって、CPU305は点
灯する測距枠を右上方の測距枠に移動させる。
【0048】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、露出補正用のダイアル104と測距点選択用のスイ
ッチ105とを一体化した情報入力装置103を従来よ
りも小型化することができるので、情報入力装置103
をカメラに搭載することが可能となる。したがって、撮
影者が撮影準備中に露出補正や測距点選択の2つの撮影
条件変更を瞬時に容易に行え、かつ操作性および操作感
の良いカメラを実現することができる。
【0049】また、情報入力装置103の防滴、防塵性
を向上させることができるので、過酷な使用条件下で
も、情報入力装置103の機能不良を発生することな
く、高い信頼性を有するカメラを実現することができ
る。
【0050】なお、上記実施形態では、ダイヤルの内周
にスイッチを配設した情報入力装置について説明した
が、本発明は、ダイヤルの内周に情報表示パネル等を配
設した情報入力装置にも適用することができる。
【0051】また、上記実施形態では、カメラに備えら
れた情報入力装置について説明したが、本発明はカメラ
以外の光学機器や光学機器以外の電子機器に備えられた
情報入力装置にも適用することができる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本願発明によれ
ば、内周支持部材のうちダイヤル内周部に嵌合する軸部
の径を部品支持部よりも小さくして、ダイヤル内周部お
よび回転伝達部の外径を部品支持部よりも小さくしてい
るので、ダイヤルの裏面側スペースに回転検出手段や操
作感付与手段等を配設することができ、情報入力装置全
体の小型化を図ることができる。
【0053】しかも、部品支持部と軸部とに十分な径差
を設ければ、部品支持部の裏面およびダイヤルの表面
(対向面)を径方向に長い範囲で対向させ、この対向面
に環状溝や環状突起を設ける等することができるので、
新たな部品を追加することなく外部から情報入力装置内
部への水や塵等の侵入を効果的に防止することができ
る。
【0054】なお、上記部品が情報入力用スイッチ等の
電気部品である場合に、この部品につながる配線を上記
軸部内を通せば、ダイアルの外径や部品支持部の外径を
大きくしたりダイヤルの操作に支障を生じさせたりする
ことなく、また水や塵等から隔離した状態で電気信号の
送受を行うことができる。
【0055】また、上記部品が、例えばスイッチ操作部
材とこのスイッチ操作部材を支持する弾性部材とこの弾
性部材を介してスイッチ操作部材によりオン/オフされ
るスイッチ接点とを有する情報入力用スイッチである場
合に、上記弾性部材を部品装着部に密着状態で圧接させ
れば、新たな部品を追加することなくスイッチ接点の防
滴・防塵を行うことができる。
【0056】そして、このような情報入力装置を備える
ことにより、小型で防滴・防塵性に優れたカメラ等の機
器を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態であるカメラの背面図で
ある。
【図2】上記カメラのファインダー内を示す図である。
【図3】上記カメラの電気回路のブロック図である。
【図4】上記カメラのファインダー内を示す図である。
【図5】上記カメラの情報入力装置の正面図である。
【図6】上記情報入力装置の側面断面図(図5のA−A
線断面図)である。
【図7】上記情報入力装置の背面図である。
【図8】上記情報入力装置から出力されるダイアル信号
の概念図である。
【図9】上記情報入力装置から出力されるダイアル信号
の概念図である。
【図10】上記情報入力装置のフレキブルプリント基板
のパターン図である。
【図11】上記情報入力装置の操作時の側面断面図であ
る。
【符号の説明】
101 カメラ本体 102 背蓋 103 情報入力装置 104 ダイアル 104b ギヤ部 105 測距点選択スイッチ 107 フレキシブルプリント基板 120 ギヤ 121 クリック板 122 位相基板 123 クリックボール 115 グランド端子 116,117 ダイアル信号用端子

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報入力用ダイヤルの内周に、情報入力
    用スイッチその他の部品が配設された情報入力装置にお
    いて、 前記ダイヤルの内周にて前記部品を支持する部品支持部
    とこの部品支持部よりも外径が小さく前記ダイヤルの内
    周部に嵌合する軸部とを有する内周支持部材を備えてお
    り、 前記ダイヤルの内周部に、前記部品支持部よりも外径が
    小さな回転伝達部を設けたことを特徴とする情報入力装
    置。
  2. 【請求項2】 前記回転伝達部は、前記ダイヤルの回転
    を検出する手段に前記ダイヤルの回転を伝達することを
    特徴とする請求項1に記載の情報入力装置。
  3. 【請求項3】 前記回転伝達部は、前記ダイヤルに操作
    感を付与する手段に前記ダイヤルの回転を伝達すること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の情報入力装置。
  4. 【請求項4】 前記部品につながる配線を、前記軸部内
    を通したことを特徴とする請求項1から3のいずれかに
    記載の情報入力装置。
  5. 【請求項5】 前記部品支持部および前記ダイヤルの対
    向面に、環状溝とこの環状溝内に突出する環状突起とを
    設けたことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記
    載の情報入力装置。
  6. 【請求項6】 前記部品が弾性部材を有しており、 前記弾性部材を前記部品支持部に圧接させて前記部品の
    シールを行うことを特徴とする請求項1から5のいずれ
    かに記載の情報入力装置。
  7. 【請求項7】 前記部品が、スイッチ操作部材とこのス
    イッチ操作部材を支持する弾性部材とこの弾性部材を介
    して前記スイッチ操作部材によりオン/オフされるスイ
    ッチ接点とを有する情報入力用スイッチであり、 前記弾性部材を前記部品支持部に圧接させて前記スイッ
    チ接点のシールを行うことを特徴とする請求項6に記載
    の情報入力装置。
  8. 【請求項8】 請求項1から7のいずれかに記載の情報
    入力装置を備えたことを特徴とする機器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10148751A (ja) * 1996-11-20 1998-06-02 Canon Inc 光学機器の情報入力装置
JP2001051736A (ja) * 1999-06-02 2001-02-23 Fuji Photo Optical Co Ltd 操作ボタン
JP2008220763A (ja) * 2007-03-14 2008-09-25 Sankyo Co Ltd 遊技機
JP2014044311A (ja) * 2012-08-27 2014-03-13 Canon Inc 電子機器及び撮像装置

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