JP3761987B2 - 情報入力装置およびこれを備えた機器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カメラ等の小型電子機器に用いられる情報入力装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
カメラには、撮影条件等の情報を入力するためのダイヤルが取り付けられることが多く、さらにこのダイヤルの内周部に測距点の切換え等を行なうためのスイッチが配設される場合もある。そして、このようなスイッチは、ダイヤルの内周部に嵌合してカメラ本体に固定された内周支持部材上に取り付けられる。
【0003】
また、ダイヤルには、このダイヤルの回転(回転方向や回転量)を検出する手段やダイヤル操作にクリック感を付与する手段等にダイヤルの回転を伝達するギヤ部(回転伝達部)が設けられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、内周支持部材が、例えばスイッチが取り付けられる部分からダイヤル内周部に嵌合する部分にかけてほぼ同径で形成されていると、たとえ上記ギヤ部がダイヤルの内周部に形成されていたとしてもギヤ部の径が内周支持部材の最大径より大きくなり、このギヤ部に噛み合う回転検出手段や操作感付与手段がダイヤル外周から大きくはみ出して、情報入力装置全体が大型化してしまうという問題がある。
【0005】
また、上記のような内周支持部材が用いられていると、内周支持部材とダイヤル内周部との嵌合部分を通って外部から水や塵が侵入し易く、回転検出手段等の動作不良を招くおそれがある。
【0006】
そこで、本願発明は、できるだけ小型で、かつ防塵性、防滴性に優れた情報入力装置およびこれを備えた機器を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本願発明では、回転操作により情報を入力するための情報入力用ダイヤルの内径側、少なくとも情報入力用スイッチ配設された情報入力装置において、スイッチを支持する支持部とこの支持部よりも外径が小さくダイヤルの内周部に嵌合する軸部とを有する内周支持部材と、前記支持部よりも外径が小さい、前記ダイヤルの内周部に設けられた回転伝達部と噛み合い、前記ダイヤルの回転軸とは異なる位置に回転軸を有するギアと、ギアと同軸上に配置され、ダイヤルの回転状態を検出するためのパターンが形成された基板と、ギアと同軸上で回転可能であって、付勢部材の付勢力を受けることでギアを介してダイヤルの操作に操作感を付与する板部材とを設け、ギア、基板及び板部材を、ダイヤルの回転軸方向視において、ダイヤルの外径よりも内側に配設している。
【0008】
すなわち、本願発明では、内周支持部材のうちダイヤル内周部に嵌合する軸部の径を支持部よりも小さくすることにより、ダイヤル内周部および回転伝達部の外径を支持部よりも小さくし、ダイヤルの裏面側スペースに回転検出手段(特に、回転状態を検出するためのパターンが形成された基板)や操作感付与手段(特に、ダイヤルの操作に操作感を付与するための板部材)等を配設することができるようにして、情報入力装置全体の小型化を図っている。
【0009】
ここで、支持部と軸部とに径差を設けることにより、支持部の裏面およびダイヤルの表面(対向面)を径方向に長い範囲で対向させ、この対向面に環状溝とこの環状溝内に突出する環状突起とを設ける等することができるようにすれば、外部から情報入力装置内部への水や塵等の侵入を防止することができる
【0010】
なお、スイッチにつながる配線を上記軸部内通して、ダイヤルの外径や支持部の外径を大きくしたりダイヤルの操作に支障を生じさせたりすることなく、また水や塵から隔離された状態で電気信号の送受を可能とするのが望ましい。
【0011】
また、上記スイッチが、例えばスイッチ操作部材とこのスイッチ操作部材を支持する弾性部材とこの弾性部材を介してスイッチ操作部材によりオン/オフされるスイッチ接点とを有する情報入力用スイッチである場合に、上記弾性部材を支持部に圧接させてスイッチ接点のシールを行うのが望ましい。
【0012】
そして、本願発明では、このような情報入力装置を備えることにより、小型で防滴・防塵性に優れたカメラ等の機器を実現するようにしている。
【0013】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
図1には、本発明の第1実施形態である情報入力装置が備えられたカメラを示している。この図において、101はカメラ本体であり、102はカメラ本体101の背面に取り付けられた背蓋である。また、103は上述の情報入力装置であり、この情報入力装置103は露光補正情報入力用のダイヤル104とこのダイヤル104の内周に配設された測距点選択スイッチ105とを有して構成されている。測距点選択スイッチ105は、上操作部105a、下操作部105b、右操作部105cおよび左操作部105dを有する。
【0014】
このように構成されたカメラは、撮影画面内に複数の測距点を有するオートフォーカスカメラであり、撮影者の手106によって図示のようにホールドされる。そして、撮影者が人差し指106bでカメラのレリーズスイッチ(図示せず)を操作しSW1信号をカメラに入力すると、カメラは撮影準備状態となって測光およびオートフォーカスを行い、その結果をファインダー内表示装置によってファインダー内に表示する。
【0015】
ファインダー内には、撮影画面を示す画面領域210があり、この画面領域210内には、合計15の測距点を示す測距枠(211〜214)が表示されている。また、画面領域210の下側には、カメラの撮影条件を表示する条件表示領域220が設けられており、この条件表示領域220内には、シャッター秒時を示す部分221と、絞りを示す部分222と、適正露出に対するシフト量を示す指標223,224と、点灯することで合焦したことを示す部分225とが設けられている。
【0016】
なお、図2は、測距点が中央の被写体201にかかった測距枠211に設定されてこの測距枠211が点灯し、かつこの測距枠211に重点を置いた測光値で設定されるシャッター秒時と絞りが条件表示領域220に表示された状態を示している。また、この状態では露出補正は行っておらず、指標224は補正量0を示している。
【0017】
図3には、情報入力装置103およびファインダー内表示装置307に関する電気回路を示している。撮影準備中に親指106aによってダイヤル104が回転操作されると、後述する端子116,117からダイヤル信号1およびダイヤル信号2が出力される。
【0018】
ダイヤル信号1およびダイヤル信号2はアップダウンカウンター303に入力され、このカウンター303のカウンター値を変化させる。そして、変化したカウンター値は信号入力回路304を介してCPU305に入力され、CPU305は、露出条件をプラス補正又はマイナス補正するかおよびどの程度補正するかを判断する。また、CPU305は、上記判断結果に基づいて表示駆動回路306に信号を送り、ファインダー内表示装置307における表示部分221,222,223,224の表示を変える。
【0019】
一方、親指106aによって測距点選択スイッチ105のうち上操作部105aが操作されると後述するゴムスイッチ105jの接点部505aを通じてアップ信号が出力され、下操作部105bが操作されると接点部505bを通じてダウン信号が出力される。また、右操作部105cが操作されると接点部505cを通じてライト信号が出力され、左操作部105dが操作されると接点部505dを通じてレフト信号が出力される。アップ〜レフト信号は信号入力回路304を介してCPU305に入力され、CPU305はアップ〜レフト信号に基づいて測距点を現在の位置から各信号に対応する方向にどの程度移動させるかを判断する。そして、CPU305は上記判断結果に基づいて表示駆動回路306に信号を送り、ファインダー内表示装置307に移動先の測距枠を点灯表示させる。図4には、図2に示す状態においてダイヤル104を露出補正マイナス1段分回転操作して、条件表示領域220のうち表示部分222,224の表示が変わった状態を示している。また、図4は、図2に示す状態において測距点選択スイッチ105のうち上操作部105aを1回操作するとともに右操作部105cを2回操作して、測距枠214が点灯した状態を示している。
【0020】
このようにして露出補正量の設定および測距点の設定を行った後、撮影者が人差し指106bによってレリーズスイッチ(図示せず)を操作し、SW2信号を入力することにより、カメラは露光動作を行う。なお、本カメラでは、通常は中央の測距枠211に測光の重点を固定し、測距点のみを移動させて露光動作を行うが、外部操作等により測光重点を測距点の移動先に移動させて露光動作を行わせることも可能である。
【0021】
次に、図5〜図7を用いて情報入力装置103について詳しく説明する。ダイヤル104は円盤状に形成されており、表面側外周部には操作時の滑り止めのためのローレット部104aが形成されている。また、ダイヤル104の内周部には表面側から裏面側にかけて貫通する嵌合穴部104cが形成されており、裏面側内周部(嵌合穴部104cの外側)には外歯ギヤ部(請求の範囲にいう回転伝達部)104bが形成されている。
【0022】
108は受け台(請求の範囲にいう内周支持部材)であり、この受け台108は、円盤状に形成され、表面に測距点選択スイッチ105等が取り付けられる台部(請求の範囲にいう支持部)108dと、この台部108dの径方向中央から裏面側に延びる中央軸部108aとを有して構成されている。中央軸部108aはダイヤル104の嵌合穴部104cに嵌合し、その端部は背蓋102に形成されたざぐり部102bに嵌合して位置決めされ、ビス110によって背蓋102に固定される。これによりダイヤル104は、背蓋102の表面と受け台108の台部108dの裏面との間のスペースに配設され、中央軸部108a回りで回転自在に保持される。
【0023】
台部108dの裏面には環状の溝および突起が交互に同心状に形成されており、ダイヤル104の径方向中間部分の表面(台部108dの裏面に対向する面)には、台部108dの溝内に突出する環状突起104j,104lおよび台部108dの突起が突出する環状溝104i,104k,104mが同心状に形成されている。また、背蓋102の表面には環状の溝および突起が交互に同心状に形成されており、ダイヤル104の径方向中間部の裏面(背蓋102の表面に対向する面)には、背蓋102の溝内に突出する環状突起104d,104f,104hおよび背蓋102の突起が突出する環状溝104e,104gが同心状に形成されている。
【0024】
このため、外部からダイヤル104の表面と台部108dの裏面との間の隙間(表面側隙間)およびダイヤル104の裏面と背蓋102の表面との間の隙間(裏面側隙間)を通って内周部に水やゴミ等が侵入するのを防ぐことができる。しかも、ダイヤル104の嵌合穴部104cの内周面と受け台108の中央軸部108aとの外周面とが嵌合しているため、たとえ表面側隙間に水等が侵入しても、ここから裏面側隙間内に水等が侵入することはない。
【0025】
このように、受け台108の台部108dの外径に対して中央軸部108aの外径を小さくし、かつ両者間の径差をできるだけ大きくとることにより、環状溝および環状突起を径方向に複数段形成することができるので、内部機構に対する防塵性、防滴性を高めることができる。
【0026】
また、操作力を受けるダイヤル104の外周部と回転時に中央軸部108aとの摺動摩擦力を受ける嵌合穴部104cとに十分な径差があるため、ダイヤル操作時に撮影者に嵌合穴部104cでの摩擦を感じさせにくく、操作感を良くすることができる。
【0027】
さらに、本実施形態では、ダイヤル104の環状溝104i内に環状溝104nが形成され、背蓋102におけるダイヤル104の環状突起104dに対向する環状溝内に環状溝102eが形成されている。これにより、表面側隙間および裏面側隙間に侵入しようとするゴミ、砂等の多くが環状溝104n,102eに落ち込むため、これらゴミ等の表面側隙間および裏面側隙間への侵入自体を効果的に防止することができる。
【0028】
測距点選択スイッチ105は、円盤状に形成されたゴムスイッチ部105jと、このゴムスイッチ部105jの表面に取り付けられ、ゴムスイッチ部105jの弾性で支持されるキートップ部105iとを有して構成される。ゴムスイッチ部105jの裏面における各操作部105a〜105dに対応する位置にはそれぞれ、導電性を有した接点505a〜505dが設けられている(図6では接点505a,505bは不図示)。また、ゴムスイッチ部105jの裏面における径方向中央には、突起105lが形成されており、不用意にキートップ部105iの中央部が押されても接点505a〜505dが同時に後述するフレキシブルプリント基板107に接触しないようしている。
【0029】
一方、キートップ部105iは、親指106aによる操作感を高めるため、所定の硬度を有する合成樹脂で形成されている。さらに、キートップ部105iにおける操作面には凹凸が設けられており、親指106aの触感で押圧操作方向が認識可能とし、滑り止めの役割も兼ねている。これにより、品位の高い優れた操作感を実現している。
【0030】
また、台部108dの表面には、両面フレキシブルプリント基板107が取り付けられており、ゴムスイッチ部105jの外周部裏面がこのフレキシブルプリント基板107の表面に密着している。ゴムスイッチ部105jの外周部表面には環状のシール突起105kが形成されており、ゴムスイッチ部105jの外周部全周が、このシール突起105kに嵌合する環状溝部106aを有した押さえ環106によってプリント基板107の外周部表面に密着した状態で圧接させられ、さらにプリント基板107の外周部裏面が台部108dに密着状態で圧接させられている。このため、測距点選択スイッチ105や押さえ環106の周囲からプリント基板607の表面側や裏面側への水やゴミ等の侵入を防止することができる。なお、押さえ環106は台部108dに係止固定される。
【0031】
プリント基板607の表面のうちゴムスイッチ部105jに設けられた接点505a〜505dに対向する位置には、図10に示すように接点パターン部107a,107b,107c,107dが形成されている。各接点パターン部107a〜107dは、信号パターン107f,107g,107h,107iとGNDパターン107eとから構成されており、キートップ部105iが操作されてゴムスイッチ部105jが弾性変形し、接点505a〜505dが信号パターン107f〜107iとGNDパターン107eとに接触することにより両パターンが導通する。なお、ゴムスイッチ部105jには環状の外周部近傍には環状のテーパ部105mが設けられており、キートップ部105iの操作時にクリック感を出すようになっている。
【0032】
フレキシブルプリント基板107の裏面には、図10に点線で示すように、各信号パターン107f〜107iおよびGNDパターン107eに導通するリード線半田付け用パッド107m,107n,107p,107q,107rが形成されている。
【0033】
図6および図7に示すように、受け台108の中央軸部108aには、周方向2箇所に繭形状のリード線穴108b,108cが軸方向に延びて形成されている。また、背蓋102における上記リード線穴108b,108cに対応する位置にもリード線穴102c,102dが形成されており、これらリード線穴108b,108c,102c,102dには、フレキシブルプリント基板107のパッド部107m〜107rに接続されたリード線群109a,109bが通されている。そして、背蓋102の裏側に延びたリード線群109a,109bは背蓋102の裏側に取り付けられた回路基板(不図示)に接続され、カメラの実装部を経て図3に示した信号入力回路304に接続されている。
【0034】
このようにダイヤル104の内周部分に配設された測距点選択スイッチ105の信号伝達用リード線を中央軸部108a内を通して背蓋102の裏側に延ばすことにより、リード線群109a,109bの存在によってダイヤル104の外径が大きくなったりダイヤル104の回転が妨げられたりすることがない。しかも、プリント基板107が台部108dに密着し、中央軸部108aが背蓋102のざぐり部102bに嵌合しているため、中央軸部108a内には外部からの水やゴミ等が侵入することがないので、新たな部品を追加することなくリード線群109a,109bや背蓋102の裏側の回路基板の防滴性、防塵性を確保することができる。
【0035】
背蓋102には、ざぐり部102bの周囲部分の一部とダイヤル104のギヤ部104bの周囲部分の一部を切り欠いて回転伝達スペース102fが形成されており、この回転伝達スペース102fには、ギヤ部104bに噛合するギヤ120とこれと一体回転するクリック板121および位相基板122とが配設されている。これらギヤ120,クリック板121および位相基板122は、背蓋102の裏面に形成された軸部102gに回転可能に嵌合しており、背蓋102の裏面に取り付けられた裏蓋119によって軸方向の抜け止めがなされている。
【0036】
クリック板121および位相基板122はギヤ120の軸部付近の二方取り部分でこれと結合している。なお、本実施形態では、ダイヤル104の回転角12degで1/2段の露出補正を行えるように、ダイヤル104のギヤ部104bの歯数とギヤ110の歯数とを同じ10歯としている。但し、ダイヤル104のギヤ部104bとギヤ110の歯数比を変えることで、1/2段の露出補正を行うためのダイヤル104の回転角を変えることが可能である。
クリック板121は、図7に示すように、外周部全周にわたって所定ピッチで形成された12個の凸部121aを有する。背蓋102の裏面におけるクリック板121の側方には、プラスチック樹脂製のホルダー118が配設されており、このホルダー118には、バネ124によってクリック板121に圧接するよう付勢されたクリックボール123が取り付けられている。
【0037】
位相基板122の裏面(ギヤ120に対向する面と反対側の面)にパターンが形成されている。このパターンは、環状の内周パターン部122aと、この内周パターン部122aから径方向外方に延び、クリック板121の凸部121aと同様に所定ピッチで12個形成された分割パターン部122dとから構成されている。なお、各分割パターン部122dは、内周パターン部122aのすぐ外側に形成された中間部122bと、この中間部122bの外側に、中間部122bに対して位相をずらして形成された外周部122cとから構成されている。
【0038】
内周パターン部122aおよび分割パターン部122dの中間部122bには、グランド端子115の接片115a,115bがそれぞれ接触している。また、グランド端子115の接片115aが接触する中間部122bとは異なる位相の中間部122bにはダイヤル信号1用端子116の接片116aが接触しており、この接片116aが接触する中間部122bの外側の外周部122cには、ダイヤル信号2用端子117の接片117aが接触している。これら端子115,116,117は上記ホルダー118に保持されており、これら端子115,116,117の基端部115c,116b,117bは、前述した背蓋回路基板を介して図3に示した信号入力回路304に接続されている。
【0039】
このように、ダイヤル104のギヤ部104bの外径を受け台108の外径に対して小さくすることにより、背蓋102の裏面側におけるダイヤル104の外周よりも内側にギヤ120,クリック板121および位相基板122を配設することが可能となる。したがって、この情報入力装置103の小型化を図ることができる。
【0040】
また、ダイヤル104の回転のギヤ120への伝達を、背蓋102に設けた最小限の切り欠き(開口)102f内で行うようにしているので、クリック板121や位相基板22等に対する防滴、防塵効果に優れている。
【0041】
なお、ダイヤル104のギヤ部104bとギヤ120との噛合い部は、ギヤ部104bの噛合いピッチ円上であればどの位置でもよい。また、ホルダー118も、位相基板612に対する各端子115,116,117の接触位置が適正であれば、位相基板612の回転軸に対してどの位置に配設してもよい。このように背蓋102の裏面側におけるダイヤル104の外周より内側のスペースの状況に応じて各部品をレイアウトすることができるので、設計の自由度が極めて高く、従来と同様な構成の背蓋に情報入力装置103を搭載することが可能である。次に、ダイヤル104の操作に伴う情報入力装置103の動作について説明する。撮影者が親指106cによってダイヤル104を回転操作させると、ギヤ部104bの回転がこれに噛合するギヤ120に伝達され、このギヤ120と一体にクリック板121が回転する。クリック板121が回転すると、その外周の凸部121aがクリックボール613を進退させ、スプリング124の付勢力を変化させる。この付勢力の変化が回転トルクの変化としてダイヤル104に伝わり、撮影者の親指106cにクリック感として伝わる。
【0042】
なお、ダイヤル104を操作しないときは、クリックボール123が凸部121aの間の凹部分に入り込んでクリック板121、ギヤ120およびダイヤル104の回転を係止する。
【0043】
図7に示す状態では、グランド端子115とダイヤル信号1用端子116とダイヤル信号2用端子117が全てパターンに接しているため、アップダウンカウンター303に入力されるダイヤル信号1およびダイヤル信号2は、グランドレベルのLOWである。ダイヤル104が図7中E方向に回転操作されて位相基板122がE′方向に回転すると、図8に示すようにダイヤル信号1およびダイヤル信号2が変化し、また、ダイヤル104が図7中F方向に回転操作されて位相基板122がF′方向に回転すると、図9に示すようにダイヤル信号1およびダイヤル信号2が変化する。
【0044】
ダイヤル信号1およびダイヤル信号2が入力されるアップダウンカウンター303は、ダイヤル信号1とダイヤル信号2のどちらが先にHiになったかでダイヤル104の回転方向を検出し、検出結果を信号入力回路304を介してCPU305に伝える。CPU305は、位相基板122がE′方向に回転したと検出されたとき(図8の順序でダイヤル信号が入力されたとき)はプラスの露出補正を行い、位相基板122がF′方向に回転したと検出されたとき(図9の順序でダイヤル信号が入力されたとき)はマイナスの露出補正を行う。
【0045】
また、アップダウンカウンター303は、ダイヤル信号1およびダイヤル信号2のパルス量をカウントすることによりダイヤル104の回転量を検出し、検出結果を信号入力回路304を介してCPU305に伝える。CPU305は、ダイヤル信号1およびダイヤル信号2がそれぞれ1パルス、つまりクリック板121の凸部121a1個分(すなわち1クリック分)の回転量当たり、1/2段の露出補正を行う。
【0046】
次に、測距点選択スイッチ105の操作に伴う情報入力装置103の動作について説明する。撮影者が親指106cによってキートップ部105iを押すと、図11に示すように、中央突起105lを支点としてキートップ部105iおよびゴムスイッチ部105jが傾く。図11はキートップ部105i(測距点選択スイッチ105)の右操作部105cが押された場合を示しており、この場合は接点505cがフレキシブルプリント基板107の接点パターン部107cに接触し、GNDパターン107eと右信号パターン107hを導通させる。これにより、信号入力回路304のライト信号がグランドレベルになり、CPU305は図2に示す点灯する測距枠211を右方の測距枠212に移動させる。
【0047】
同様にして測距点選択スイッチ105の上操作部105a、下操作部105b、左操作部105dが押されると、点灯する測距枠がそれぞれの方向に対応した測距枠に移動する。なお、点灯する測距枠を同方向に複数個移動させる場合は、一旦測距点選択スイッチ105の操作を止めて再度同じ操作部を操作するか、所定時間以上測距点選択スイッチ105の同じ操作部を押し続けるかすればよい。また、例えば測距点選択スイッチ105の上操作部105aと右操作部105bの中間が押されると、ゴムスイッチ部105jの接点505a,505bの両方がプリント基板107の接点部107a,107bに接触する。これにより、アップ信号とライト信号がグランドレベルになって、CPU305は点灯する測距枠を右上方の測距枠に移動させる。
【0048】
以上説明したように、本実施形態によれば、露出補正用のダイヤル104と測距点選択用のスイッチ105とを一体化した情報入力装置103を従来よりも小型化することができるので、情報入力装置103をカメラに搭載することが可能となる。したがって、撮影者が撮影準備中に露出補正や測距点選択の2つの撮影条件変更を瞬時に容易に行え、かつ操作性および操作感の良いカメラを実現することができる。
【0049】
また、情報入力装置103の防滴、防塵性を向上させることができるので、過酷な使用条件下でも、情報入力装置103の機能不良を発生することなく、高い信頼性を有するカメラを実現することができる。
【0050】
なお、上記実施形態では、ダイヤルの内周にスイッチを配設した情報入力装置について説明したが、本発明は、ダイヤルの内周に情報表示パネル等を配設した情報入力装置にも適用することができる。
【0051】
また、上記実施形態では、カメラに備えられた情報入力装置について説明したが、本発明はカメラ以外の光学機器や光学機器以外の電子機器に備えられた情報入力装置にも適用することができる。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように、本願発明によれば、内周支持部材のうちダイヤル内周部に嵌合する軸部の径を部品支持部よりも小さくして、ダイヤル内周部および回転伝達部の外径を支持部よりも小さくしているので、ダイヤルの裏面側スペースに回転検出手段(特に、回転状態を検出するためのパターンが形成された基板)や操作感付与手段(ダイヤルの操作に操作感を付与するための板部材)等を配設することができ、情報入力装置全体の小型化を図ることができる。
【0053】
しかも、支持部と軸部とに十分な径差を設ければ、支持部の裏面およびダイヤルの表面(対向面)を径方向に長い範囲で対向させ、この対向面に環状溝や環状突起を設ける等することができるので、新たな部品を追加することなく外部から情報入力装置内部への水や塵等の侵入を効果的に防止することができる。
【0054】
なお、スイッチにつながる配線を上記軸部内通せば、ダイヤルの外径や支持部の外径を大きくしたりダイヤルの操作に支障を生じさせたりすることなく、また水や塵等から隔離した状態で電気信号の送受を行うことができる。
【0055】
また、上記スイッチが、例えばスイッチ操作部材とこのスイッチ操作部材を支持する弾性部材とこの弾性部材を介してスイッチ操作部材によりオン/オフされるスイッチ接点とを有する情報入力用スイッチである場合に、上記弾性部材を支持部に密着状態で圧接させれば、新たな部品を追加することなくスイッチ接点の防滴・防塵を行うことができる。
【0056】
そして、このような情報入力装置を備えることにより、小型で防滴・防塵性に優れたカメラ等の機器を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態であるカメラの背面図である。
【図2】上記カメラのファインダー内を示す図である。
【図3】上記カメラの電気回路のブロック図である。
【図4】上記カメラのファインダー内を示す図である。
【図5】上記カメラの情報入力装置の正面図である。
【図6】上記情報入力装置の側面断面図(図5のA−A線断面図)である。
【図7】上記情報入力装置の背面図である。
【図8】上記情報入力装置から出力されるダイヤル信号の概念図である。
【図9】上記情報入力装置から出力されるダイヤル信号の概念図である。
【図10】上記情報入力装置のフレキブルプリント基板のパターン図である。
【図11】上記情報入力装置の操作時の側面断面図である。

Claims (4)

  1. 回転操作により情報を入力するための情報入力用ダイヤルの内径側に、少なくとも情報入力用スイッチ配設された情報入力装置において、
    前記スイッチを支持する支持部この支持部よりも外径が小さく前記ダイヤルの内周部に嵌合する軸部とを有する内周支持部材
    前記支持部よりも外径が小さい、前記ダイヤルの内周部に設けられた回転伝達部と噛み合い、前記ダイヤルの回転軸とは異なる位置に回転軸を有するギアと、
    該ギアと同軸上に配置され、前記ダイヤルの回転状態を検出するためのパターンが形成された基板と、
    前記ギアと同軸上で回転可能であって、付勢部材の付勢力を受けることで前記ギアを介して前記ダイヤルの操作に操作感を付与する板部材とを有し、
    前記ギア、前記基板及び前記板部材は、前記ダイヤルの回転軸方向視において、前記ダイヤルの外径よりも内側に配設されていることを特徴とする情報入力装置。
  2. 前記スイッチにつながる配線を、前記軸部内通したことを特徴とする請求項に記載の情報入力装置。
  3. 前記スイッチが、スイッチ操作部材とこのスイッチ操作部材を支持する弾性部材とこの弾性部材を介して前記スイッチ操作部材によりオン/オフされるスイッチ接点とを有する情報入力用スイッチであり、
    前記弾性部材を前記支持部に圧接させて前記スイッチ接点のシールを行うことを特徴とする請求項に記載の情報入力装置。
  4. 請求項1からのいずれかに記載の情報入力装置を備えたことを特徴とする機器。
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