JP2020101728A - 電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】クリック感の有無を切り替え可能で、クリック感有り時よりも無し時の方が回転操作部材に割り当てられた機能の設定値を1段階変更するために必要な操作角度を小さくすること。
【解決手段】回転操作部材と、回転操作部材の回転規制が有る規制状態と無い非規制状態の二つの状態を切り替えるクリック切替機構と、回転規制の有無を検知する切替検知手段と、回転操作部材の回転方向、回転量を検出する回転検出手段と、時間を測定するタイマーとで構成され、切替検知手段により回転規制が有りと検知された時は、回転操作部材の所定の回転角度毎に回転操作部材に割り当てられた機能の設定値を1段階変更する処理を行い、回転規制が無しと検知された時は、回転操作部材の所定の回転操作角度毎に回転操作部材に割り当てられた機能の設定値を1段階変更する処理に加え、回転操作部材の操作速度に応じた数の設定値変更処理を行う制御手段を備えたことを特徴とする。
【選択図】図9

Description

本発明は、デジタルカメラ等の電子機器に関し、特に回転操作可能な操作部材を有する電子機器に関する。
デジタルカメラ等の電子機器では、様々な機能が搭載されている。例えば、デジタルカメラでは、撮影レンズのフォーカス調整やズーム倍率の変更、絞り優先ないしシャッター速度優先の自動露光モードなどの撮影モードといった機能を有している。そして、それぞれの機能を選択したり、各機能に含まれる様々な設定値を変更したりするための操作部材を筺体に備えている。
携帯型電子機器の場合、大型化を防ぐために、複数の機能を1つの操作部材で変更可能にしたものがある。例えば、デジタルカメラでは、撮影レンズのフォーカス調整やズーム倍率のように連続的な値で設定される機能や、絞り値やシャッター速度のように離散的な値で設定される機能を1つの操作部材に割り当てると、2つ必要であった操作部材を1つに減らすことが可能となる。
そのような操作部材として、参考文献1のように機器本体前面部の鏡筒周りに回転可能な操作部材を設け、回転規制の有る規制状態と、回転規制の無い非規制状態の二つの状態を切替手段により切り替え可能としたものがある。
特開2014−21245号公報
特許文献1の形態では、回転規制の有る規制状態と回転規制の無い非規制状態のどちらの場合でも、操作部材の操作の検出は同一の手段で行われる。そのため、割り当てられた機能の設定値を1段階変更するのに必要な回転操作部材の操作角度は、規制状態と非規制状態とで同一であり、非規制状態に連続的な値の設定を割り当てた場合でも、離散的な操作感となってしまう。
なお、上記操作部材の回転規制のある状態とは、操作部材の回転操作時に操作抵抗が定期的に変化する、いわゆるクリック感が生じる状態を指している。また回転規制の無い状態とは、操作部材の回転操作時に操作抵抗がほぼ一定のスムーズでクリック感の無い状態を指している。以降、クリック感が生じる状態をクリックON状態、クリック感が生じない状態をクリックOFF状態と記すことにする。
そこで、本発明の目的は、操作時のクリック感の有無を切り替え可能な回転操作部材にあって、クリック感有り時よりも無し時の方が、回転操作部材に割り当てられた機能の設定値を1段階変更するために必要な操作角度を小さくすることにある。
上記の目的を達成するために、本発明に係る電子機器は、
筺体に回転可能に固定された回転操作部材と、回転操作部材の回転規制が有る規制状態と回転操作部材の回転規制が無い非規制状態の二つの状態を切り替えるクリック切替機構と、クリック切替機構による回転規制の有無を検知する切替検知手段と、回転操作部材の回転方向、回転量を検出する回転検出手段と、筺体内に設けられ、時間を測定するタイマーとで構成され、切替検知手段により、回転規制が有りと検知された時は、回転操作部材の所定の回転角度毎に、回転操作部材に割り当てられた機能の設定値を1段階変更する処理を行い、回転規制が無しと検知された時は、回転操作部材の所定の回転操作角度毎に、回転操作部材に割り当てられた機能の設定値を1段階変更する処理に加え、回転操作部材の操作速度に応じた数の設定値変更処理を行う制御手段を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、操作時のクリック感の有無を切り替え可能な回転操作部材にあって、クリック感有り時よりも無し時の方が、回転操作部材に割り当てられた機能の設定値を1段階変更するために必要な操作角度を小さくする電子機器の提供を実現できる。
デジタルカメラの外観斜視図 デジタルカメラ構成を示すブロック図 前面カバーユニットの内部構造図 前面カバーユニットの分解斜視図 クリック発生機構の分解斜視図 前面カバーユニットの断面図 クリック切替機構の拡大図 回転検出手段の拡大図 操作リングの操作による設定値の変更処理のフローチャート 操作リングの操作による設定値の変更処理のフローチャート
本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下に説明する実施の形態は、本発明の実現手段としての一例であり、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で下記実施形態を修正又は変形したものに適用可能である。
図1(a)は、本発明の実施形態であるデジタルカメラ1本体の前面側斜視図である。
デジタルカメラ1の筐体前面には、被写体光から光学像を生成し、後述する撮像素子113に結像する沈胴式の光学系撮影レンズ鏡筒3が備わっている。
撮影レンズ鏡筒3の外周には、操作リング201が設けられる。操作リング201は、回転操作することにより絞り優先ないしシャッター速度優先の自動露光モードなどの撮影モードといった機能、及び各機能に含まれる設定値を変更することが可能となっている。操作リング201の近傍には、切替操作部材205が設けられている。切替操作部材205をスライドさせることで、操作リング201の操作時のクリックON状態とクリックOFF状態を切り替えることができる。なお、操作リング201、切替操作部材205は、デジタルカメラ1の前面を覆う前面カバーユニット2に配置されている。
デジタルカメラ1の上面部には、デジタルカメラ1の電源オンとオフの操作を行う電源ボタン101、撮像準備および撮像操作の指示を行うレリーズボタン102が設けられる。レリーズボタン102は2段階の押圧操作が可能となっている。レリーズボタン102を半押し操作すると、撮影準備動作(測光動作や測距動作等)が開始される。レリーズボタン102を全押し操作すると、被写体を撮影し、記録媒体119に被写体像の画像デ−タを記録する。
レリーズボタン102の外周部には、レリーズボタン102を中心に所定の角度で回動し、撮影画角の変更を行うズームレバー103が配置されている。デジタルカメラ1の筺体上面から見て時計回りに回転させると、撮影レンズ鏡筒3がテレ側(画角が狭くなる方向)にズ−ム動作を行い、逆に反時計回りに回転させると撮影レンズ鏡筒3がワイド側(画角が広がる方向)にズ−ム動作を行う。
さらに静止画撮影や動画撮影等の各種撮影モードの切替えを行うモードダイヤル104、撮影画像の明るさの補正量を設定する露出補正ダイヤル105、発光部がポップアップ可能なストロボユニット106を備えている。モードダイヤル104には、各種の撮影モードに応じた指標(不図示)が印刷されており、各指標を所定の位置に合わせることで、指標に応じた撮影モードの設定を行うことができる。ストロボユニット106はカメラ1側面のストロボレバー107を操作することで発光部がポップアップする。
図1(b)は、デジタルカメラ1本体の背面側斜視図である。
デジタルカメラ本体1の背面部には、チルト可能な表示部支持体108と撮影前のスルー画像や、撮影画像、各種撮影条件を表示する液晶表示部109が設けられる。液晶表示部109には、タッチセンサーが内蔵され、撮像パラメータの変更、液晶表示部109の表示形式の変更といった機能を選択する際に利用する。
液晶表示部109は、表示部支持体108により、デジタルカメラ1の筺体上部に設けられた回転軸を中心として、180°の範囲で回動させることができ、筺体上面側と筺体前面側からの液晶表示部109の視認性を向上させている。デジタルカメラ本体1の背面部には、さらに撮影条件の変更、液晶表示部109の表示形式の変更といった機能を選択する際に利用する各種操作ボタン群110、グリップ部111が設けられている。デジタルカメラ本体1の側面部には、各種外部デバイスに接続するための端子類を保護する端子カバー112が配置される。
図2は、デジタルカメラ1の構成を示すブロック図である。
撮像素子113は、光学像を光電変換してアナログ映像信号を生成するCCDやCMOSイメ−ジセンサ等であり、撮影レンズ鏡筒3に実装されている。A/D変換部120は、デジタルカメラ1の内部に搭載された信号処理基板(不図示)に実装され、撮像素子113で生成したアナログ映像信号をデジタル映像信号に変換する。
画像処理部121は、前記信号処理基板に実装され、A/D変換部120で得られたデジタル映像信号を所定の画像データに変換する。変換された画像データは、最終的には前記信号処理基板に実装されたカードI/F114等を含む記録媒体スロットに対して着脱可能な記録媒体119に保存される。
前記信号処理基板には、デジタルカメラ1全体を制御し、プログラムを実行するシステム制御部115、プログラム等を電気的に消去・記録可能な不揮発性メモリ116が実装されている。ここでいう、プログラムとは、本実施形態にて後述する各種フローチャートを実行するためのプログラムのことである。さらに、前記信号処理基板には、不揮発性メモリ116から読み込んだプログラム等を展開するシステムメモリ117、各種制御に用いる時間や、内蔵された時計の時間を計測するシステムタイマー118が実装されている。
次に、図3、図4を用いて、図1(a)の前面カバーユニット2の構成について説明する。
図3は、前面カバーユニット2の内部構造図であり、図4は前面カバーユニット2の分解斜視図である。
図3及び図4に示すように、前面カバーユニット2は、デジタルカメラ1の外装カバーである前面カバー202および操作リング201、後述する操作リング保持部材203、ベース部材204、切替操作部材205、環状部材206を備える。さらに、前面カバーユニット2は、後述するクリック発生機構、クリック切替機構、回転検出手段、クリック検出手段を備える。
図4において、ベース部材204は、ベース部材204に設けられた円筒部204aが、前面カバー202に形成された円状切り欠き部202aから突き出た状態で、前面カバー202の内部面に両面テープや接着材等により固定される。
操作リング保持部材203は、切替操作部材205を回動可能にベース部材204と挟持し、内周部203aが円筒部204aに嵌合して、ベース部材204にビスにて固定されている。
操作リング201は、その円筒部201bが操作リング保持部材203に形成された外周部203bと嵌合する。操作リング201と環状部材206は、前面カバー202、ベース部材204、及び操作リング保持部材203を間に挟み、環状部材206に複数設けた係合腕部206cが、操作リング201に複数設けた係合爪部201aに係合することで抜け止めがなされる。かかる係合によって、操作リング201は環状部材206と一体に回転可能に前面カバー202に取り付けられている。
環状部材206には、最外周に所定の形状で切り欠いた開口部206a、及び切り欠きのない部分である非開口部206bが周方向に等間隔で複数形成されている。開口部206a、および非開口部206bは、後述するクリック発生機構と回転検出手段に利用される。
次に、各構成の詳細について説明する。
図3〜図7を用いて、操作リング201のクリック感を発生させるためのクリック発生機構及び操作リング201のクリックON状態とクリックOFF状態を切り替えるクリック切替機構について説明する。
図5は、クリック発生機構の分解斜視図である。
クリック発生機構は、なめらかな操作感を実現するため、摩擦抵抗を低減する鋼球207、クリック部材209、及び鋼球207とクリック部材209を付勢する付勢ばね208で構成されている。鋼球207、付勢ばね208、クリック部材209がベース部材204に設けられた貫通穴204bに移動可能に挿通され、クリック部材209側は、切替プレート210に当接し、鋼球207側は、切替操作部材205に当接している。また、クリック部材209の切替プレート210側の先端形状は球形状となっている。
図6(a)、図6(b)は、図3におけるA−A断面である。
クリック切替機構は、切替プレート210と、切替プレート210を保持固定する切替操作部材205で構成されている。切替操作部材205は、係合溝205aと係合溝205b、係合溝205aと係合溝205bを繋ぐ浅い摺動溝205cを有している。鋼球207が付勢ばね208に付勢され、係合溝205aもしくは係合溝205bに当接することで、切替操作部材205は、操作リング201のクリックON状態とクリックOFF状態のそれぞれの状態を保持する。
図7は、図3のD部の拡大図であり、説明のため環状部材206を不図示にしている。
切替プレート210には、第1の貫通穴210a、第2の貫通穴210bが設けられており、それぞれの貫通穴がスリット210cにより繋がっている。そして、第1の貫通穴210a、第2の貫通穴210bは、クリック部材209の先端の球形状より小さくなっているため、切替プレート210が切替操作部材205へ固定された状態にてクリック部材209を保持可能となっている。また、詳細については後述するが、第1の貫通穴210aは、第2の貫通穴210bより小さくなっている。クリック切替機構は上記構成となっている。
ここで、操作リング201のクリックOFF状態について説明する。
図6(a)及び図7(a)は、切替操作部材205がクリックOFF状態の位置を示し、クリック部材209が、切替プレート210の第1の貫通穴210aに、付勢ばね208にて付勢されている。同時に、鋼球207が、切替操作部材205の係合溝205aへ付勢ばね208にて付勢されている。鋼球207が係合溝205aに嵌っている状態から浅い摺動溝205cに移動するためには、付勢ばね208を圧縮する力が必要であるため、切替操作部材205が安易には回動しないように保持された状態となっている。
また、切替プレート210の第1の貫通穴210aは、クリック部材209の先端の球形状より十分に小さく、クリック部材209の先端が環状部材206に当接しないように保持している。そのため、クリックOFF状態では、環状部材206には回転による負荷変動は生じないので、それと一体化されている操作リング201の回動操作も負荷変動のないスムーズに操作することが可能となっている。
次に、操作リング201のクリックON状態について説明する。
図6(b)及び図7(b)は、切替操作部材205がクリックON状態の位置を示す。上述のクリックOFF状態から、切替操作部材205を本実施例のデジタルカメラ1正面から見て反時計周りにスライド操作すると、鋼球207が係合溝205aから浅い摺動溝205cへ乗り上げる。
さらに切替操作部材205をスライド操作すると、鋼球207が嵌合溝205bへ嵌まり、図6(b)及び図7(b)の状態となる。鋼球207が付勢ばね208により嵌合溝205bに付勢されることで、切替操作部材205の位置が保持される。同時に、クリック部材209が切替プレート210の第1の貫通穴210aから、スリット210cに沿ってスライドし、第2の貫通穴210bへと移動する。その時、クリック部材209は切替プレート210の第2の貫通穴210bを通り、環状部材206に付勢された状態となっている。
第2の貫通穴210bは、クリック部材209の先端部が一定量飛び出す大きさとなっており、その飛び出し量は環状部材206、及びその開口部206aに十分に付勢される量に設定されている。以降、クリック部材209が付勢ばね208により開口部206aに付勢されている状態を以降クリックポジションと示す。
この状態で、操作リング201を回転操作させると、それと一体化されている環状部材206も回動し、クリック部材209がクリックポジションから脱出する時に、付勢ばね208も圧縮するので、大きな負荷が発生する。また、クリック部材209が非開口部206bに当接する時と非開口部206bからクリックポジションに移行時には、付勢ばね208を圧縮しないので、環状部材206の回転には小さな負荷しか生じない。そのため、クリックON状態では、ユーザーが操作リング201を回転させると、クリックポジションのたびに大きな負荷変動、即ちクリック感を感じることになり、段階的な操作をすることが可能となっている。
次に、図7を用いて、操作リング201がクリックON状態かクリックOFF状態かを検知するクリック検出手段について説明する。
クリック検出手段は主に検出用スイッチ213aで構成され、検出用スイッチ213aはクリック検出用フレキ基板213に実装され、グランド板金214と共にベース部材204にビスにて固定されている。
図7(a)、図7(b)において、205dは切替操作部材205に設けられた突起形状である。また、213bは検出スイッチ213aに設けられた検出レバーで操作されると検出スイッチ213aから出力される検出信号が変化するようになっている。クリックOFF状態の時、突起形状205dは、図7(a)に示したように、検出スイッチ213aと離間しており、検出スイッチ213aの検出信号は初期状態となっている。
この状態から切替操作部材205を回動させて、図7(b)のクリックON状態にすると、突起形状205dも回動し、検出スイッチ213aの検出用レバー213bと干渉して、動作させ、検出信号を初期状態から変化させる。その信号の変化がクリック検出用フレキ基板213を通り、不図示の信号処理基板へと伝えられ、システム制御部115により、クリックON状態と判断される。
本発明では、初期状態をクリックOFF状態、変化した状態をクリックON状態としているが、逆となる構成でも良い。
次に、操作リング201の回転量を検知する回転検出手段について説明する。
図8(a)は、図3のE部の拡大図であり、説明のため保持部材212を不図示にしてある。図中の矢印Bは、環状部材206および操作リング201の回転方向を示しており、紙面に対して時計周りをC、反時計周りをCCと示している。
回転検出手段は、保持部材212及び検出用フレキ基板211に実装された第1、第2のフォトインタラプタPI1、PI2(以下、PI1、PI2と省略)で構成されている。フォトインタラプタは、発光部と受光部を有し、受光部での受光量を電気信号の大小に変換して出力するものである。
PI1、PI2の発光部と受光部は、環状部材206の回転位相を検出可能となるように、環状部材206の開口部206aないしは非開口部206bに対して、それぞれ異なる位相で、ベース部材204に固定されている。そして、保持部材212がPI1、PI2を挟み込むように、ベース部材204へビス固定されている。
図8(b)は、PI1、PI2内の発光部と受光部の間を環状部材206が回転して、開口部206aと非開口部206bが通過することにより、PI1、PI2が出力した信号の変化を示した図である。
PI1、PI2の受光部が遮光されていない時は、PI1、PI2の出力は高くなり、この状態をH信号と表現している。PI1、PI2の受光部が遮光される時は、PI1、PI2の出力が小さくなり、この状態をL信号と表現している。
クリックポジションでは、PI1、PI2の各々の出力信号がL、Lとなるように、PI1、PI2が配置されている。そして、図8(a)のように、PI1、PI2の発光部と受光部は、開口部206aに対して互いにずらして配置することにより、図8(b)に示すように、PI1、PI2のH信号とL信号がそれぞれ半位相ずれた状態で出力されるようになっている。
図8(c)は、操作リング201を回転させた際に、PI1、PI2が、環状部材206の開口部206aと非開口部206bを検知した信号と、回転方向の判定を示した表である。例えば、図8(b)において、クリックポジションから、操作リング201をC方向へ回転させた場合、PI1、PI2の出力波形は図中左に移動し、PI1の出力信号が先にHとなる。すると、図8(c)の表に示すようにC方向へ回転したと判定される。CC方向へ回転させた場合、PI2の出力信号が先にHとなり、図8(c)の表に示すようにCC方向へ回転したと判定される。
次に、図9、図10を参照して、本実施形態の操作リング201に割り当てられた機能の設定値の変更制御の動作フローについて説明する。
図9、図10は、操作リング201に割り当てられた機能の設定値の変更制御の動作フローを示すフローチャートである。なお、図9、図10の動作フローは、特に断らない限り、不揮発性メモリ116に記録されたプログラムを、システムメモリ117に読み出してシステム制御部115が実行するものとする。
まず、ユーザーにより、電源ボタン101が押下され、デジタルカメラ1が起動し、電源ボタン101、レリーズボタン102や操作リング201といった各操作部が操作されたことを検知する撮影待機状態となったところで、図9の動作フローが開始されるものとする。
ステップS300では、操作リング201以外の操作部材が操作されたか否かを判定する。操作リング201以外の操作部材が操作されたと判定された場合は、その操作部材に対する処理へ進み(S400)、操作リング201が操作されたと判定された場合は、ステップS301へと進む。
ステップS301では、検出用スイッチ213aが出力する検出信号が初期状態か否か、即ち操作リング201がクリックOFF状態かON状態かを判定する。クリックON状態と判定された場合は、クリックON状態時の設定値変更処理であるステップS302〜S305に進む。クリックOFF状態と判定された場合は、クリックOFF状態時の設定値変更処理であるステップS306〜S328に進む。
まず、操作リング201のクリックON状態時の設定値変更処理について説明する。
ステップS302では、操作リング201の操作により、PI1とPI2のどちらか一方の出力信号がL信号からH信号に反転したか否かを判定する。PI1とPI2のどちらの出力信号も所定時間以内に反転しない場合は、操作リング201の操作が行われていないと判定し、ステップS300に戻る。PI1とPI2のどちらかの出力信号が所定時間以内にL信号からH信号に反転した場合、操作リング201の操作が行われていると判定し、ステップS303に進む。
ステップS303では、図8(c)に記載した条件に基づき、PI1とPI2の反転前の出力信号とステップS302での反転検出情報により、操作リング201の回転方向を判別し、設定値の変更方向を決定する。クリックON状態の場合は、前述したように操作リング201は、PI1、PI2の出力信号が共にL信号となる位置であるクリックポジションで安定的に停止するため、S303にて、操作リング201の回転方向が決定される。
次に、ステップS304では、操作リング201が更に操作されることで、PI1、PI2の出力信号が共にL信号に戻ったことを検出する。
ステップS305では、操作リング201に割り当てられた機能の設定値をS303で決定された変更方向に1段階変更する処理を行い、ステップS302に戻る。以降、S302〜S305の処理を繰り返すことにより、操作リング201のクリックON状態での設定値変更処理が行われる。
次に、操作リング201のクリックOFF状態時の設定値変更処理について説明する。
ステップS306では、PI1、PI2の出力信号を確認し、システムメモリ117に記憶させ、後述するステップS308にて操作リング201の回転方向を判別する際に使用する。クリックOFF状態では、前述したように、PI1とPI2の出力信号の組み合わせが、一方がH信号で他方がL信号、両方共にH信号、両方共もL信号となる4通りの任意の位置で停止するため、PI1、PI2の出力信号を常に確認しておく必要がある。
ステップS307では、操作リング201の操作により、PI1、PI2のどちらか一方の出力信号が所定時間以内にL信号からH信号、もしくはH信号からL信号に反転したか否かを判定する。出力信号の反転が所定時間以内に検出されない場合は、操作リング201の操作が行われていないと判定し、ステップS300に戻る。出力信号の反転が所定時間以内に検出された場合は、操作リング201の操作が行われていると判定し、ステップS308に進む。
ステップS308では、検出したPI1、PI2の出力信号の情報と図8(c)に記載した条件に基づき、操作リング201の回転方向を判別し、操作リング201に割り当てられた機能の設定値の変更方向を判定する。
同時に、ステップS309で、タイマー値Tの測定を開始する。タイマー値Tは、Xを変数として、X回目のPI1もしくはPI2の出力信号の反転から、X+1回目のPI1もしくはPI2の出力信号の反転までの時間を示し、システムタイマー118により測定される。
ステップS310では、操作リング201の操作により、2回目のPI1もしくはPI2の出力信号の反転が、1回目のPI1もしくはPI2の出力信号の反転が行われてから所定時間以内に検出されたか否かを判定する。所定時間以内に検出されない場合は、引き続き操作リング201の操作が行われていないと判定し、タイマー値Tの測定を終了し、設定値をS308で判定した変更方向に1段階変更して(S311)、ステップS300に戻る。S310で、所定時間以内に検出された場合は、引き続き操作リング201の操作が行われていると判定し、ステップS312に進む。
ステップS312では、2回目のPI1もしくはPI2の出力信号の反転が行われたので、タイマー値Tの測定を終了する。
ステップS313では、2回目のPI1もしくはPI2の出力信号の反転が行われたので、Xを2に設定する。
ステップS314では、2回目もしくは後述するS328から戻ってきた場合はX回目のPI1もしくはPI2の出力信号の反転が行われたので、タイマー値TもしくはTの測定を開始する。
ステップS315では、検出したPI1、PI2の出力信号の情報と図8(c)に記載した条件に基づき、操作リング201の回転方向を判別し、前回確認時と同一の方向で回転しているかの判定を行う。前回確認時と異なる方向に回転していると判定された場合は、ユーザーが操作リング201の回転方向を途中で変更したと判断し、S316でタイマー値Tの測定を終了し、設定値をS308で判定した変更方向に1段階変更して、ステップS306に戻る。S315で前回確認時と同一の方向に回転していると判定された場合は、ユーザーが操作リング201の回転方向を変更せずに、引き続き操作を続けていると判断し、ステップS317に進む。
ステップS317では、S312もしくは後述するS325で測定したタイマー値TもしくはTX−1に応じて、後述する中間パルスを3つ仮想的に設定して、S318(図10に移動)に進む。中間パルスは、タイマー値Tx−1から計算された操作リング201の直前の操作速度により所定の間隔が設定され、システムタイマー118の情報により、所定の間隔毎に仮想的に設定される。なお本実施例では、仮想的に設定される中間パルスの数を3つとしているが、中間パルスの数は、撮影モードにより変更してもよい。
ステップS318では、中間パルスのカウントに使用する変数nを1に設定する。
ステップS319では、操作リング201の操作により、PI1、PI2のどちらか一方の出力信号がL信号からH信号、もしくはH信号からL信号に反転したか否かを判定する。S319で、出力信号の反転が検出されない場合は、ステップS320に進む。
ステップS320では、中間パルスのカウント数が、設定した3つに達したか否かを判定する。3つに達した場合は、ステップS319に戻る。3つに達した場合は、ステップS324に進み、前回のPI1、PI2のどちらか一方の出力信号の反転から所定時間が経過したかを確認し、経過している場合は、S300に戻り、経過していない場合は、S319に戻る。S320で、中間パルスのカウント数が3つに達していない場合は、ステップS321に進む。S321では、タイマー値Tの測定開始時もしくは前回の中間パルスのカウント時から、ステップS317で設定した中間パルスの間隔分の時間が経過して、n番目の中間パルスをカウントしたか否かを判定する。n番目の中間パルスをカウントしたと判定された場合は、ステップS322に進む。n番目の中間パルスをカウントされていないと判定された場合は、ステップS319に戻る。
ステップS322では、操作リング201に割り当てられた機能の設定値を、S308で設定した変更方向に1段階変更する。
ステップS323では、中間パルスを1つカウントしたため、変数nを1増加させて、ステップS319に戻る。S319で、出力信号の反転が検出された場合は、ステップS325に進む。ステップS325では、タイマー値Tの測定を終了する。
ステップS326では、検出したPI1、PI2の出力信号の情報と図8(c)に記載した条件に基づき、操作リング201の回転方向を判別し、前回確認時と同一の方向で回転しているかの判定を行う。前回確認時と異なる方向に回転していると判定された場合は、ユーザーが操作リング201の回転方向を途中で変更したと判断し、ステップS306に戻る。S326で前回確認時と同一の方向に回転していると判定された場合は、ユーザーが操作リング201の回転方向を変更せずに、引き続き操作を続けていると判断し、ステップS327に進む。
ステップS327では、PI1、PI2のどちらか一方の出力信号の反転分として、操作リング201に割り当てられた機能の設定値をS308にて設定した変更方向に1段階変更する。
ステップS328では、PI1もしくはPI2の出力信号の反転回数が1回増えたため、変数Xを1増加させて、ステップS314に戻る。以降、S309〜S328の処理を繰り返すことにより、操作リング201のクリックOFF状態での設定値変更処理が行われる。
本実施の形態では、操作リング201に割り当てられた機能の設定値の変更制御の動作フローより、操作リング201のクリックON状態よりもクリックOFF状態の方が、設定値を1段階変更するために必要な操作角度を小さくすることができる。
以上説明したように、操作時のクリック感の有無を切り替え可能な回転操作部材にあって、クリック感有り時よりも無し時の方が、回転操作部材に割り当てられた機能の設定値を1段階変更するために必要な操作角度を小さくするものを提供することができる。
1 デジタルカメラ、2 前面カバーユニット、115 システム制御部、
116 不揮発性メモリ、117 システムメモリ、118 システムタイマー、
201 操作リング、202 前面カバー、203 操作リング保持部材、
204 ベース部材、205 切替操作部材、206 環状部材、207 鋼球、
208 付勢ばね、209 クリック部材、210 切替プレート、
211 検出用フレキ基板、212 保持部材、213 クリック検出用フレキ基板、
213a 検出用スイッチ、214 グランド板金、
PI1 第1のフォトインタラプタ、
PI2 第2のフォトインタラプタ

Claims (2)

  1. 筺体に回転可能に固定された回転操作部材と、前記回転操作部材の回転規制が有る規制状態と前記回転操作部材の回転規制が無い非規制状態の二つの状態を切り替えるクリック切替機構と、前記クリック切替機構による回転規制の有無を検知する切替検知手段と、前記回転操作部材の回転方向、回転量を検出する回転検出手段と、筺体内に設けられ、時間を測定するタイマーとで構成され、前記切替検知手段により、回転規制が有りと検知された時は、前記回転操作部材の所定の回転角度毎に、前記回転操作部材に割り当てられた機能の設定値を1段階変更する処理を行い、回転規制が無しと検知された時は、前記回転操作部材の所定の回転操作角度毎に、前記回転操作部材に割り当てられた機能の設定値を1段階変更する処理に加え、前記回転操作部材の操作速度に応じた数の設定値変更処理を行う制御手段を備えたことを特徴とする電子機器。
  2. 動作モードを複数有し、前記切替検知手段により、前記クリック切替機構による回転規制が無しと検知された時、設定された動作モードにより、前記回転操作部材の操作速度に応じた設定値の変更数を変更することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102406579B1 (ko) * 2020-12-04 2022-06-08 강태호 핑거 그립유닛을 포함하는 마우스

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