JP2020101724A - 電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】機器を大型化することなく、一つの操作部材でクリック有無を切り替える機構において、クリック有り時の段階的なパラメータ調整可能な状態から、クリック無しへと切り替えた際に、誤動作を防止する撮像装置を提供する。【解決手段】回転操作部材と、回転操作部材と一体に回動するクリックプレートと、回転操作部材の回転時に回転負荷が大きく変動するクリック感を与えるクリック機構と、クリック感の有無を切り替え可能な切替機構と、クリック感の有無の切替えを検知する切替検知手段と、回転操作部材の回転方向及び量を検知する検出手段と、検出手段からの検知信号に応じて、回転操作部材に割り当てられた機能の変更要素を制御する制御部を有し、切替検知手段がクリック感が無い状態からクリック感が有る状態への切り替えを検知し、回転操作部材の停止位置が所定の位相以外であった場合、所定の位相に移動するまでの間、回転操作部材の検出を行わない。【選択図】図10

Description

本発明は、デジタルカメラやデジタルビデオカメラ等の電子機器に関し、特に回転操作可能な操作部材を有する電子機器に関する。
デジタルカメラ等の電子機器では様々な機能が搭載されている。例えばデジタルカメラでは撮影レンズのフォーカスやズーム倍率の変更、絞り優先ないしシャッター速度優先の自動露光モードなどの、撮影モードといった機能を有している。そして、それぞれの機能を選択したり、各機能に含まれる様々な設定値を変更するための操作部材を有している。携帯型電子機器の場合、大型化を防ぐために、複数の機能を1つの操作部材で変更可能にしたものがある。例えば、デジタルカメラでは撮影レンズのズーミングやフォーカスの調整のように連続的な値で設定される機能と、絞り値やシャッター速度や撮影感度などの撮影パラメータのように離散的な値で設定される機能を1つの操作部材に割り当てると、本来2つ必要であった操作部材を1つに減らすことが可能となる。
そのような操作部材として、特許文献1のように機器本体前面部の鏡筒周りに回転可能な操作部材を設け、回転規制の有る規制状態と、回転規制のない非規制状態の二つの状態を切替手段により切り替え可能としたものがある。
特開2014−194548号公報
しかしながら、特許文献1の構成は、操作部材が回転規制のある状態では操作部材の停止位置が離散的であるのに対し、操作部材が回転規制のない状態では操作部材の停止位置が任意の位置で停止可能である。そのため操作部材が回転規制の無い状態から、回転規制の有る状態へ切り替えられた際、操作部材が本来停止するべき位置にない恐れがあり、本来の停止位置まで回転する過程で、誤動作してしまう可能性がある。
なお、上記操作部材の回転規制のある状態とは、操作部材の回転操作時に操作抵抗が定期的に変化する、いわゆるクリック感が生じる状態をさしている。また、回転規制のない状態とは、操作部材の回転操作時に操作抵抗がほぼ一定の、スムーズでクリック感のない状態をさしている。以降、クリック感が生じる状態を、クリックON状態、クリック感が生じない状態をクリックOFF状態と記すこととする。
本発明の目的は、操作部材の操作時のクリック感の有無を切り替え可能なものにおいて、クリック感無し時の状態から、クリック感有り時の状態へと切り替えた際の誤動作を防止することにある。
上記の目的を達成するために、本発明に係る撮像装置は、
回転操作部材と、前記回転操作部材と一体に回動するクリックプレートと、前記回転操作部材の回転時に回転負荷が大きく変動するクリック感を与えるクリック機構と、クリック感の有無を切り替え可能な切替機構と、クリック感の有無の切替えを検知する切替検知手段と、前記回転操作部材の回転方向及び量を検知する回転検出手段と、前記回転検出手段からの検知信号に応じて、前記回転操作部材に割り当てられた機能における変更要素を制御する制御部を有し、前記切替検知手段がクリック感が無い状態から、クリック感が有る状態への切り替えを検知し、前記回転操作部材の回転停止位置が所定の位相以外であった場合、所定の位相に移動するまでの間、前記回転操作部材の回転操作量検出は行わない制御をすることを特徴とする。
本発明によれば、用途に応じて操作リングのクリック感の有無を切り替える機構において、操作リングをクリック感無しからクリック感有りの状態へ切り替えた際の誤動作を防止した撮像装置の提供を実現できる。
一実施例におけるデジタルカメラ正面斜視図 一実施例における背面図 一実施例における分解斜視図 一実施例における分解斜視図 (a)、(b)は一実施例におけるクリック感発生機構部断面図 一実施例における部分背面図 一実施例における部分背面図 一実施例における回転検出信号図 一実施例におけるシステム制御ブロック図 一実施例におけるフローチャート図
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら説明する。
[第1の実施の形態]
本発明の実施形態の一例を説明する。
図1は本発明の電子機器の実施形態の一例であるデジタルカメラ1を正面側から見た斜視図である。
図1に示すように、本実施形態のデジタルカメラ1は正面側に、被写体像を形成し、それを変倍可能なズームレンズ群を備えたズーム式の鏡筒ユニット3と、操作リング201が設けられている。操作リング201は、回転操作することにより、例えば絞り優先ないしシャッター速度優先の自動露光モードなどの撮影モードといった機能、及び各機能に含まれる様な設定値を変更することが可能となっている。操作リング201は操作感として、クリックONの状態と、クリックOFFの状態がある。そして、上記操作リング201の状態を切り替えるための切替操作部材205が、操作リング201の近傍に設けられている。なお、操作リング201、切替操作部材205はデジタルカメラ1の前面を覆う前面カバーユニット2に配置されている。
デジタルカメラ1の上面部には、デジタルカメラ1を起動するための電源ボタン101、操作することで撮影動作を開始するレリーズボタン102、操作することで鏡筒ユニットのズーム倍率を変更するズームレバー103が設けられる。さらに絞り値優先自動露出モード、シャッター速度優先自動露出モード、絞り値やシャッター速度をユーザーが設定するマニュアル露出モードといった撮影モードを切り替え可能なモードダイヤル104が設けられている。そして、上述のモードダイヤル下部には自動露出に対する露出補正量を切り替え可能な露出補正ダイヤル105が備えられている。また、デジタルカメラ1上面には発光部がポップアップ可能なストロボユニット106を備えている。
次に、図2、図3を用いて、図1の前面カバーユニット2の構成について説明する。
図2は操作リング201をデジタルカメラ1の内部から見た図であり、図3は操作リング201の内部構造を示す分解図である。
図2において、202はデジタルカメラ1の外装カバーであり、204はさまざまな部品を保持し前面カバー202に固定されているベース部材である。また、206は操作リング201を回転可能に固定する環状部材であり、213aは操作リング201のクリックON状態とクリックOFF状態の切替えを検出する手段である検出用スイッチである。前面カバーユニット2は、操作リング201、前面カバー202、ベース部材204、環状部材206、検出用スイッチ213a、及び後述するクリック発生機構、クリック切替機構、回転検出手段を備える。
また、図3において、ベース部材204は、前面カバー202に両面テープや接着材等により固定されており、切替操作部材205を回動可能に挟持するように、操作リング保持部材203がベース部材204にビスにて固定されている。操作リング201は前面カバー202、ベース部材204、及び操作リング保持部材203を間に挟んだ状態で環状部材206と、環状部材206に複数設けた係合腕部206cが操作リング201に複数設けられた係合爪部201aに係合することにより抜け止めがなされる。かかる係合によって、操作リング201は環状部材206と一体に回転可能に前面カバー202に固定されている。環状部材206には、最外周に所定の形状で切り欠いた開口部206a、及び切り欠きのない部分である非開口部206bが周方向に等間隔で複数形成されている。開口部206a、および非開口部206bは、後述するクリック感の発生と、操作リング201の回転方向と回転量の検出に利用される。
クリック発生機構は、上記操作リング201のクリック感を発生させる役割を持ち、金属製の球である鋼球207、鋼球207を付勢するための付勢ばね208、及びクリック感を発生させるクリック部材209で構成されている。付勢ばね208の弾性力を、鋼球207、及びクリック部材209を介して、それぞれ切替操作部材205と環状部材206に作用してクリック感を発生させている。また、付勢ばね208を、鋼球207、及びクリック部材209共に作用するように配置することで、切替操作部材205と環状部材206のクリック感を一つの弾性部材、本実施例における付勢ばね208により発生させることが可能となっている。そのため、本体内のスペースを有効活用でき、本体の小型化を実現している。なお、クリック感の発生メカニズム詳細については後述する。
クリック切替機構は、上記操作リング201のクリック感の有無を切り替える役割を持ち、スライドされることによってクリックON状態とクリックOFF状態を切り替える切替プレート210と、切替プレート210を保持固定する切替操作部材205で構成されている。切替操作部材205には,クリックON状態とクリックOFF状態で位置を保持するために設けられた後述する2つの係合溝205bを有し,係合溝205bに鋼球207が付勢ばね208により付勢されることで当接するので、それぞれのポジションで止まることができるようになっている。
また、クリックON状態の時は、付勢ばね208の弾性力によってクリック部材209が、後述する切替プレート210に設けられた後述する第1の貫通穴210bを貫通して、環状部材206の開口部206aが設けられた部分に付勢されている。また、クリックOFF状態の時は、クリック部材209は切替プレート210により、環状部材206への付勢が阻止されるので、付勢ばね208の弾性力による規制なく回動可能となっている。なお、クリック感の切替メカニズムの詳細については後述する。
回転検出手段は、上記操作リング201の回転量を検知する役割を持ち、フレキシブルプリント基板である検出用フレキ基板211に実装された第1、第2のフォトインタラプタであるPI1、PI2、及び前記PI1,PI2を保持固定する保持部材212で構成されている。フォトインタラプタは発光部と受光部を有し、受光部での受光量を電気信号の大小に変換して出力するものであり、前記受光部を遮光部材で遮光することにより受光部は遮光量に応じた大きさの信号を出力するようになっている。PI1,PI2は環状部材206の回転位置を検出可能となるように配置され、保持部材212と、ベース部材204に挟み込まれビスにより固定される。検出用フレキ基板211は不図示の信号処理基板へと接続され、PI1、PI2が検出した信号を信号処理基板へと伝達する。そして、信号処理基板に実装された後述するシステム制御部により、検出された信号に基づいて、操作リング201の回転方向や回転移動量等が計算される。
クリック検出手段は、上記操作リング201の状態がクリックON状態か、クリックOFF状態かを検知する役割を持ち、主に検出用スイッチ213aで構成されている。検出用スイッチ213aはクリック検出用フレキ基板213に実装され、環状部材206を接地するためのグランド板金214と共にベース部材204にビスにて固定されている。クリック検出用フレキ基板213は不図示の信号処理基板へと接続され、検出用スイッチ213aの状態を示す検出信号を、信号処理基板へと伝達する。そして、信号処理基板に実装された後述のシステム制御部により、操作リング201がクリックON状態か、クリックOFF状態か判定される。つまり、クリック切替機構により切り替えられた操作リング201の状態が、クリックON状態又はクリックOFF状態かを検出する。
次に、各構成の詳細について説明する。図4、図5,及び図6を用いてクリック発生機構及びクリック切替機構について説明する。
図4はベース部材204に、鋼球207、付勢ばね208、クリック部材209、及び切替プレート210を組立てる直前の分解斜視図である。
図4において、204aはベース部材204に設けられた貫通穴である。鋼球207、付勢ばね208、クリック部材209が貫通穴204aに移動可能に挿通され、クリック部材209側は切替プレート210によって固定されている。また、クリック部材209の切替プレート側の先端は球形状となっている。
図6(a)はクリックOFF状態の切替プレート210の位置での背面図であり、説明のため環状部材206を不図示にしている。図6(b)はクリックON状態の切替プレート210の位置での背面図であり、図6(a)と同様に説明のため環状部材206を不図示にしている。
図6(a)、(b)において、切替プレート210には、第1の貫通穴210b、第2の貫通穴210cが設けられており、それぞれの貫通穴がスリット210dにより繋がっている。そして、第1の貫通穴210b、第2の貫通穴210cは、クリック部材209の先端の球形状より小さくなっているため、切替プレート210が切替操作部材205へ固定された状態にてクリック部材209を保持可能となっている。また、詳細については後述するが、第1の貫通穴210bは、第2の貫通穴210cより小さくなっている。
次に、操作リング201のクリックON状態、クリックOFF状態について説明する。先ず、操作リング201がクリックOFF状態にある時について説明する。
図5(a)は図2におけるA−A断面であり、クリックOFF状態の切替プレート210の位置でのクリック発生機構の断面を示している。図5(a)、(b)において、切替操作部材205には、係合溝205bが2か所設けられており、それぞれの間が係合溝205bよりも浅い摺動溝205cで繋がっている。
図5(a)において、切替操作部材205が、クリックOFF状態の位置であり、クリック部材209が、図6(a)の切替プレート210の第1の貫通穴210bに、付勢ばね208にて付勢され、同時に、鋼球207が切替操作部材205の係合溝205bへ付勢されている。鋼球207が付勢ばね208によって係合溝205bに付勢されているため、係合溝205bに嵌っている状態では切替操作部材205が安易には回動しないように保持された状態となっている。
また、切替プレート210の第1の貫通穴210bは、クリック部材209の先端の球形状より十分に小さく、クリック部材209の先端が環状部材206に当接しないように保持している。そのため、環状部材206には回転による負荷変動は生じないので、それと一体化されている操作リング201の回転操作も、スムーズに操作することが可能となっている。
次に、操作リング201がクリックON状態にある時について説明する。
図5(b)は図5(a)と同様にクリック発生機構の断面図であり、クリックON状態の切替プレート210の位置での断面を示している。
図5(a)のクリックOFF状態から、切替操作部材205を本実施例のデジタルカメラ1正面から見て反時計周りにスライド操作すると、鋼球207が係合溝205bより浅い摺動溝205cへ乗り上げる。さらに切替操作部材205を回動させると、鋼球207が摺動溝205c上を転がり、図5(b)に示したように嵌合溝205bへ付勢ばね208により付勢され、切替操作部材205が保持される。同時に、クリック部材209が切替プレート210の第1の貫通穴210bから、スリット210dに沿ってスライドし、第2の貫通穴210cへと移動する。
そして、クリック部材209は切替プレート210の第2の貫通穴210cを通り、環状部材206を付勢したた状態となる。第2の貫通穴210cは、クリック部材209の先端部が一定量飛び出す大きさとなっており、その飛び出し量は環状部材206、及びその開口部206aに十分に付勢される量に設定されている。この状態で、操作リング201を回転操作させると、それと一体化されている環状部材206も回動し、クリック部材209が非開口部206bへの当接した状態から、開口部206aへの侵入時に、付勢ばね208が急激に伸長して負荷が小さくなる。また、クリック部材209が開口部206aへ当接した状態から、非開口部206bへ当接した状態へ移行する時には、付勢ばね208を圧縮するので大きな負荷が発生する。そのためユーザーが操作リング201を回転させると大きな負荷変動、即ちクリック感を感じることになり、段階的に操作することが可能となっている。
次に、切替操作部材205のクリック検出手段の検出動作について図6を用いて説明する。
図6(a)、(b)において、205dは切替操作部材205に設けられた突起形状である。また、213bは検出用スイッチ213aに設けられた検出レバーで、回動されると検出用スイッチ213aから出力される検出信号が変化するようになっている。
図6(a)のクリックOFFの状態の時、突起形状205dは検出用フレキ基板213に実装された検出用スイッチ213aと離間しており、検出用スイッチ213aの検出信号は初期状態である。この状態から切替操作部材205を回動させて図6(b)の状態にすると、突起形状205dも回動し、検出用スイッチ213aの検出用レバー213bを回動させ、検出信号を初期状態から変化させ、そのことがクリック検出用フレキ基板213を通り不図示の信号処理基板へと伝えられる。検出信号が初期状態から変化した場合、後述のシステム制御部により、クリックONと判断される。なお、以降、前記初期状態をクリックOFFと記す。
本発明では、クリックON時に検出される構成としているが、クリックOFF時に検出される構成としても良い。
次に、操作リング201の回転検出手段の検出動作について説明する。
図7は図2のB部を拡大した図であり、説明のため保持部材212を不図示としてある。図中の矢印Bは環状部材206、及び操作リング201の回転方向を示しており、紙面に対して時計周りをC、反時計周りをCCと示している。
図7において、ベース部材204にPI1、PI2が環状部材206の回転を検出可能となるように環状部材206の開口部206aないし非開口部206bに対して、それぞれ異なる位相で位置決め配置されている。そして、保持部材212がPI1、PI2を挟み込んで、ベース部材204へビス固定されている。
図8(a)はPI1,PI2の発光部と受光部の間を、開口部206aと非開口部206bが通過することによりPI1,PI2が出力した信号を示している。開口部206aを検知した時、つまりPI1,PI2の受光部が遮光されていない時はPI1、PI2の出力は高くなる、この状態をH信号と表現している。
そして、開口部206aが通過して非開口部206bを検知した時、つまりPI1,PI2の受光部が遮光されるのでPI1、PI2の出力が小さい、この状態をL信号と表現している。PI1,PI2は、操作リング201がクリックON状態で、クリック部材209が開口部206aに付勢ばね208により付勢され、環状部材206が保持されている状態をクリックポジションと呼ぶ。クリックポジションでの、PI1,PI2それぞれの信号がL,Lとなるように配置している。そして、図8(a)はPI1,PI2のH信号とL信号がそれぞれ半位相ずれた状態で出力されることを示している。
図8(b)は、操作リング201を回転させた際の、PI1,PI2が、環状部材206の開口部206aと非開口部206bを検知した信号と、回転方向の判定を示した表である。例えば、図8(a)において、クリックポジションから、操作リング201を矢印BのCの方向へ回転させた場合、PI1、PI2の出力波形は図中左に移動し、PI1の検出信号が先にHとなる。すると、図8(b)の表に示すようにC方向へ回転したと判定される。矢印BのCC方向へ回転させた場合は、PI2の検出信号が先にHとなり、図8(b)の表に示すようにCC方向へ回転したと判定される。
図8(a)に戻り、クリックON時の回転量検出は、クリックポジションから次のクリックポジションへの回転、即ちPI1、PI2の信号が、共にLになったことを検知する毎に1段階分回転されたと検出する。また、クリックOFF時の回転量検出は、検出信号が切り替わる毎に1段階分回転されたと検出する。そのため、クリックON時と比較して、よりきめ細かな回転検出が可能となっている。
次に図9、及び図10にて、回転検知の制御について説明する。
図9はデジタルカメラ1の本実施例における主要な構成を示す制御ブロック図である。
図9において、電源ボタン101は押下されることでデジタルカメラ1を起動ないし非起動状態にする。システム制御部115はデジタルカメラ1のシステム全体を制御するものである。撮像素子113は、光学像を光電変換してアナログ映像信号を生成するCCDやCMOSイメ−ジセンサ等である。A/D変換部120は前記撮像素子113で生成されたアナログ映像信号をデジタル映像信号に変換する。
画像処理部121はA/D変換部120で得られたデジタル映像信号を所定の画像データに変換する記録媒体119は画像データを保存し、デジタルカメラ1に対して着脱可能となっている。レリーズボタン102は押下されることにより、撮影動作を行うための操作ボタンである。なお、撮影動作では、撮像素子113により光電変換されて、生成したアナログ映像信号は、A/D変換部120でデジタル映像信号に変換され、画像処理部121で所定の画像データに変換して最終的には記録媒体119に保存される。なお、図1〜図8で説明したもので同一機能を有するものは同一番号、同一名称で示し、説明は省略する。
図10は、図9で示したデジタルカメラ1の回転検知の制御に関する動作フローを示すフローチャート図である。
図10において、デジタルカメラ1の電源ボタン101を押下し、デジタルカメラ1が起動し、電源ボタン101やレリーズボタン102、操作リング201といった各操作部が操作されたことを検知する撮影待機状態となり、ステップS9にて切替操作部材205と操作リング201以外の操作部がユーザーにより操作された場合、ステップS17に進む。そして、ステップS17ではそれぞれの機能の処理を実行する。
ステップS9にて切替操作部材205と操作リング201以外の操作部が操作されなった場合、ステップS10に進み操作リング201が操作されたか判定する。ステップS10でPI1,PI2の状態が変化して操作リング201が操作されたと判定されるとステップS11に進む。ステップS10で、PI1,PI2の状態が所定時間変化しない場合はステップS14に進む。ステップS11で検出用スイッチ213aの状態が変化した状態、即ちクリックONであればステップS12へ進み、クリックON時の回転量検出処理を実行する。
ステップS11にて、検知用スイッチ213aの状態が初期状態、即ちクリックOFFであった場合、ステップS13に進み、クリックOFF時の回転量検出処理を実行する。そして、ステップS12,ないしステップS13の処理が終了するとステップS9に戻る。
次に、ステップS14にて、切替操作部材205がユーザーによりスライド操作されて、検出用スイッチ213aの状態が変化したか確認する。ステップS14にて検出用スイッチ213aの状態に変化ないか、又はクリックONからクリックOFFに変化した場合、ステップS9に戻る。
ステップS14にて検出用スイッチ213aの状態に変化があり、クリックがOFFからONへと切替えられた場合、ステップS15に進み、環状部材206の開口部206aと鋼球207との位置がクリックポジション、即ちPI1、PI2の信号が共にL、Lであるかを確認する。ステップS15にてクリックポジションである場合、ステップS9に戻る。
ステップS15にてクリックポジションではないと検知した場合、ステップS16に進み、操作リング201が回転操作されて、PI1、PI2の信号が共にL、Lになるまで回転量検出を実施しない。そして、PI1,PI2の検知した信号が共にL,Lの組合せであると判断されると、ステップS9に戻る。
なおステップS12のクリックON時の回転量検出の処理では前述したように、操作リング201がクリックポジションから次のクリックポジションへの回転を1段階分の回転動作としている。また、ステップS13のクリックOFF時の回転量検出の処理では前述したように、PI1,PI2の検出信号が切り替わる毎に1段階分の回転動作としている。
切替操作部材205をユーザーが操作して、検出用スイッチ213aがクリックOFF状態からクリックON状態へと変化したことを検知した際に、クリック部材209が環状部材206の開口部206aと非開口部206bの境界に乗り上げている状態にある可能性がある。その時、クリック部材209の先端は球形状であるため、環状部材206は開口部206a中心がクリック部材209の中心と合うように、つまりクリックポジションへとユーザーが操作していなくても回転する。しかし、上記制御により、第1、第2のフォトインタラプタPI1,PI2がクリックポジションを検知するまで回転量検出を実施していないため、ユーザーの意図しない方向へ環状部材206が回転しても検出されない。即ち、切替操作部材205を操作した際に、誤動作を防止することが可能となる。
以上説明したように、本実施形態では、本体を大きくすることなく、操作性の良いクリックのON/OFFを切替え可能で誤動作しない操作リングを実現することができる。
なお、本発明の構成は、上記実施形態に例示したものに限定されるものではなく、材質、形状、寸法、形態、数、配置箇所等は、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
1 カメラ本体、2 前面カバーユニット、3 鏡筒ユニット、
201 操作リング、201a 係合爪部、202 前面カバー、
203 操作リング保持部材、204 ベース部材、204a 貫通穴、
205 切替操作部材、205a 爪部、205b 係合溝、
205c 摺動溝、205d 突起形状、206 環状部材、
206a 開口部、206b 非開口部、206c 係合腕部、
207 鋼球、208 付勢ばね、209 クリック部材、
210 切替プレート、210a 係止部、210b 第1の貫通穴、
210c 第2の貫通穴、210d スリット、211 検出用フレキ基板、
212 保持部材、213 クリック検出用フレキ基板、
213a 検出用スイッチ、213b 検出用レバー、
PI1 第1のフォトインタラプタ、PI2 第2のフォトインタラプタ、
矢印B 操作リング回転方向

Claims (2)

  1. 回転操作部材と、
    前記回転操作部材と一体に回動するクリックプレートと、
    前記回転操作部材の回転時に回転負荷が大きく変動するクリック感を与えるクリック機構と、
    クリック感の有無を切り替え可能な切替機構と、
    クリック感の有無の切替えを検知する切替検知手段と、
    前記回転操作部材の回転方向及び量を検知する回転検出手段と、
    前記回転検出手段からの検知信号に応じて、前記回転操作部材に割り当てられた機能における変更要素を制御する制御部を有し、
    前記切替検知手段がクリック感が無い状態から、クリック感が有る状態への切り替えを検知し、前記回転操作部材の回転停止位置が所定の位相以外であった場合、所定の位相に移動するまでの間、前記回転操作部材の回転操作量検出は行わない制御をすることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記クリックプレートのクリックは全周等間隔であることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2022190223A1 (ja) * 2021-03-09 2022-09-15 AlphaTheta株式会社 音響装置

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