JP6594107B2 - 電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、回転操作が可能な操作部材を備えた電子機器に関する。
従来より、回転操作可能なフォーカスリングやズームリング(以下、「調整機構」という。)を備える撮像装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。ユーザは調整機構を回転操作し、フォーカスや被写体の倍率を調整して撮影する。
また、撮影時に絞りや撮影感度等の撮影パラメータを設定するための回転操作可能な操作リング(以下、「切替機構」という。)を備える撮像装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。切替機構はユーザが当該切替機構を操作したときに節度ある手応え(以下、「クリック感」という。)を感じるためのクリック感発生機構を有する。ユーザは切替機構を回転操作したとき、比較的小さな振動であるクリック感を感じることにより、撮影パラメータの設定状況を把握する。
ところで、近年、撮像装置が特許文献1記載の調整機構及び特許文献2記載の切替機構を備えることがある。
特開平5−11163号公報 特開2011−8970号公報
しかしながら、クリック感発生機構は、クリック感とともにクリック音を発生させるために、調整機構及び切替機構を備える撮像装置では、例えば、ユーザが動画撮影中に切替機構を操作すると、クリック音が撮影される動画に記録されるおそれがある。一方、クリック音を生じさせないために切替機構からクリック感発生機構を削除すると、クリック感が得られないためにユーザは撮影パラメータの設定状況を把握し難くなる。すなわち、高品質な動画撮影と撮影パラメータの設定状況の把握し易さの両立は困難であり、その結果、ユーザの操作に応じてユーザが所望する操作感を得ることができないという問題があった。
本発明の目的は、ユーザが所望する操作感を得ることができる電子機器を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の電子機器は、穴部又は凹部が周方向に複数形成され、回転操作が可能な操作部材と、前記操作部材を回転可能に支持するベース部材と、球状の係合部を有し、前記操作部材が回転操作される際に、前記係合部が前記穴部又は前記凹部に係脱してクリック感を発生させるクリック感発生手段と、前記係合部の直径よりも直径が小さい第1の規制穴及び第2の規制穴が形成されている規制部材を有し、且つ前記クリック感発生手段が発生させる前記クリック感の大きさを切り替える切替手段と、を備え、前記切替手段は、前記係合部が前記穴部又は前記凹部に向かって突出する突出量を変更することにより、前記クリック感発生手段が発生させる前記クリック感の大きさを切り替え、前記第1の規制穴から前記係合部が突出するときには、前記係合部が前記穴部又は前記凹部に係脱し、前記第2の規制穴から前記係合部が突出するときには、前記係合部が前記穴部又は前記凹部に係脱しないことを特徴とする。
本発明によれば、ユーザが所望する操作感を得ることができる。
本発明の実施の形態に係る電子機器としてデジタルカメラの構成を概略的に示す図である。 図1における操作リングが取り付けられる前面カバーユニットの背面図である。 図2Aの前面カバーユニットの分解後方斜視図である。 図2Aの前面カバーユニットの部分断面図である。 図2Bにおける切替プレート及び切替プレート支持部材を説明するために用いられる図である。 図4(C)のクリック感切替機構とクリック感発生機構との関係を説明するために用いられる図である。 図2Aにおけるクリック感発生機構及びクリック感切替機構の部分断面図である。 図2Aにおけるクリック感発生機構及びクリック感切替機構の断面図である。 図4(A)の切替プレートの変形例を説明するために用いられる図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
図1は、本発明の実施の形態に係る電子機器としてのデジタルカメラ100の構成を概略的に示す図である。図1(A)はデジタルカメラ100の正面側斜視図であり、図1(B)はデジタルカメラ100の背面側斜視図である。
図1のデジタルカメラ100は、デジタルカメラ100の正面側にズーム式の鏡筒ユニット101、操作リング102、及び切替操作レバー103を備える。また、デジタルカメラ100は、デジタルカメラ100の上面部に電源ボタン104、レリーズボタン105、及びズームレバー106を備える。さらに、デジタルカメラ100は、デジタルカメラ100の上面部にモードダイヤル107、露出補正ダイヤル108、及び発光部109aを有するストロボユニット109を備え、デジタルカメラ100の一方の側面にストロボレバー110を備える。
また、デジタルカメラ100は、デジタルカメラ100の背面側にチルト式支持体111、表示部112、操作ボタン群113、及びグリップ部114を備え、デジタルカメラ100の他方の側面に通信ボタン115及び接続端子116を備える。接続端子116は端子カバー116aに覆われている。
ユーザが操作リング102を回転操作すると、例えば、フォーカスや被写体の倍率、又は撮影パラメータが変更される。切替操作レバー103は後述のクリック感発生機構を有効化又は無効化するために操作される。また、切替操作レバー103は後述の突起部103aを備える。電源ボタン104はデジタルカメラ100の電源ON/OFFを実行するために押下される。レリーズボタン105はシャッタであり、ズームレバー106は被写体の倍率を変更するときに操作される。モードダイヤル107は撮影モードを切り替えるときに操作される。
露出補正ダイヤル108は撮影後の画像に当該画像の明るさを調整するための露出補正を施すときに操作される。ストロボレバー110が操作されると、発光部109aがポップアップする。チルト式支持体111は表示部112をチルト可能に支持する。操作ボタン群113は、例えば、撮影モードを選択する際に用いられる。グリップ部114はユーザがデジタルカメラ100を保持する際に用いられる。通信ボタン115は、例えば、外部装置としてのクライアントPCとの間で画像データを通信する際に押下される。接続端子116には、例えば、USBコネクタが接続される。
図2Aは、図1における操作リング102が取り付けられる前面カバーユニット200の背面図である。また、図2Bは、図2Aの前面カバーユニット200の分解後方斜視図である。前面カバーユニット200はデジタルカメラ100の前面に取り付けられる。
図2A及び図2Bの前面カバーユニット200は、操作リング102、シート部材202、前面カバー203、ベース部材204、環状部材207、並びに、鋼球210及び付勢ばね211(付勢部材)から構成されるクリック感発生機構を備える。クリック感発生機構は、クリック感を発生させるクリック感発生手段として機能する。鋼球210は、球状の係合部として機能する。環状部材207には、開口部207bが周方向に複数形成されている。付勢ばね211は、例えば、コイルばねである。また、前面カバーユニット200は、突起部103aを有する切替操作レバー103、調整部214aを有する保持部材214、切替プレート215、切替プレート支持部材216、付勢ばね217、及び鋼球218から構成されるクリック感切替機構を備える。保持部材214はベース部材204にねじ等によって固定されて移動しない。本実施の形態では、ユーザがクリック感切替機構を操作してクリック感発生機構を有効化すると、操作リング102が回転操作される際にクリック感発生機構の鋼球210が開口部207bとの係脱を繰り返し、クリック感を発生させる。本実施の形態では、開口部207bを鋼球210が係脱可能な穴部によって形成しているが、開口部207bを鋼球210が係脱可能な凹部によって形成しても同様の作用効果を奏することができる。
前面カバーユニット200は、回転部材205、摩擦部材206、回転規制部材220、及びリンク部材221から構成されるトルク切替機構を備える。また、前面カバーユニット200は、保持部材208及び検出用フレキシブルプリント基板209から構成される回転検出手段を備える。
クリック感発生機構、クリック感切替機構、トルク切替機構、及び保持部材208はベース部材204に固定される。また、操作リング102及び環状部材207はベース部材204へデジタルカメラ100の光軸回りに回転可能に取り付けられる。操作リング102は前面カバー203及びベース部材204を挟み込んで環状部材207と嵌合し、環状部材207と一体となって光軸回りに回転する。操作リング102及び環状部材207は、回転操作が可能な操作部材として機能する。操作リング102及び環状部材207では、環状部材207に複数設けられた係合腕部207aが操作リング102に設けられた係合爪部102aに係合し、環状部材207は操作リング102に固定される。操作リング102及びベース部材204の間には、例えば、シート状のPET樹脂で形成されたシート部材202が配置される。シート部材202は操作リング102及びベース部材204の間に発生する摺動抵抗を低減し、又は操作リング102を回転操作する際に発生するがたつきを低減する。
ベース部材204は、例えば、ポリカーボネート樹脂で形成され、両面テープや接着剤等によって前面カバー203に固定される。なお、本実施の形態では、前面カバー203及びベース部材204を別体としているが、前面カバー203及びベース部材204を構成する材料に応じて一体としてもよい。環状部材207はデジタルカメラ100の光軸方向に関して直交するように延伸するフランジ部207eを有する。フランジ部207eにはクリック感発生機構と対向するように複数の開口部207bが形成され、さらに、開口部207bの外周側に開口部207bと同数の黒印刷部207cが形成される。開口部207bは環状部材207の周方向に等間隔に配置され、クリック感発生機構が有効化されると鋼球210と係合する。黒印刷部207cはデジタルカメラ100の内部に入光される光の反射を低減し、操作リング102の回転方向及び回転量の検出に用いられる。
クリック感発生機構及び回転検出手段は、デジタルカメラ100内部の空間を効率的に用いるために、デジタルカメラ100の底面側の左右に振り分けて配置される。クリック感切替機構はクリック感発生機構の鋼球210の移動を規制する。切替プレート215はユーザが切替操作レバー103を操作したときに鋼球210のフランジ部207eへの突出量を規制する。切替プレート支持部材216は切替プレート215を支持する。切替操作レバー103が操作され、クリック感発生機構が有効化されるとき、鋼球218は付勢ばね217によって付勢されてベース部材204に設けられた係合溝204aに嵌合する。また、クリック感発生機構が無効化されるとき、鋼球218はベース部材204に設けられた係合溝204bに嵌合する。付勢ばね217は切替操作レバー103に設けられた係合穴に契合されて切替操作レバー103と一体的に移動する。したがって、付勢ばね217に付勢された鋼球218が係合溝204aや係合溝204bに嵌合することにより、切替操作レバー103は2つの位置のいずれかに維持される。具体的には、切替操作レバー103はクリック感発生機構を有効化させる位置及びクリック感発生機構を無効化させる位置のいずれかに維持される。
トルク切替機構におけるリンク部材221の一端221aは、切替操作レバー103の動作に連動する。回転検出手段はベース部材204に固定されて環状部材207のフランジ部207eに対向する。検出用フレキシブルプリント基板209には、物体を検知するセンサであるフォトリフレクタ(不図示)が実装され、検出用フレキシブルプリント基板209はベース部材204への固定を容易にするために長尺かつ蛇行させた経路209aを有する。
図3は、図2Aの前面カバーユニット200の部分断面図である。
図3の前面カバーユニット200において、ベース部材204及び環状部材207の間には回転部材205が配置されるとともに、回転部材205及び環状部材207の間には摩擦部材206がやや圧縮された状態で配置される。すなわち、光軸方向に関して被写体側からベース部材204、回転部材205、摩擦部材206、及び環状部材207が順に配置されている。回転部材205は、例えば、ポリアセタール樹脂で形成されている。回転部材205は、ベース部材204と環状部材207との間に挟まれるように配置されている。回転部材205は接触部205b及び接触部205cを有する。接触部205b及び接触部205cは互いに対向するように、回転部材205の両端に形成されている。接触部205bはベース部材204に接触し、接触部205cは摩擦部材206に接触している。接触部205cの接触可能面積は接触部205bの接触可能面積よりも大きい。接触部205cは第1の接触部として機能し、接触部205bは第2の接触部として機能する。回転部材205は、ベース部材204及び環状部材207と独立して回転する。摩擦部材206はリング状部材であり、両面テープや接着剤等によって環状部材207に固定され、摩擦部材206及び環状部材207は一体となって回転する。摩擦部材206は、例えば、ゴム又はフェルト等の摩擦係数の高い材料で形成されている。
本実施の形態では、回転部材205の接触部205cと摩擦部材206との摩擦係数が回転部材205の接触部205bとベース部材204との摩擦係数より大きい。したがって、接触部205cと摩擦部材206との間に生じる摩擦力は、接触部205bとベース部材204との間に生じる摩擦力よりも大きくなる。なお、接触部205bとベース部材204との間に生じる摩擦力を小さくするために、例えば、PET樹脂等の摩擦係数の小さい材料で形成されたシート状の部材をベース部材204及び回転部材205の間に配置してもよい。
図4は、図2Bにおける切替プレート215及び切替プレート支持部材216を説明するために用いられる図である。図4(A)は切替プレート215の斜視図であり、図4(B)は切替プレート支持部材216の斜視図であり、図4(C)は切替プレート215及び切替プレート支持部材216が組み合わされたクリック感切替機構本体401の斜視図である。
図4(A)の切替プレート215は、ばね性を有する材料、例えば、ステンレス鋼板をコの字型に形成した部材である。切替プレート215は、上部プレート215a(規制部材)、下部プレート215b(押圧部材)、及び接続部215iを備える。上部プレート215aは環状部材207に対向し、接続部215iは上部プレート215aの一端及び下部プレート215bの一端を接続する。上部プレート215aは、規制穴215c,215d、ボス穴215e、及び係合穴215fを備える。また、下部プレート215bは、ボス穴215e、係合穴215f、及び斜面部215gを備える。鋼球210の一部が上部プレート215aに形成した規制穴215c又は規制穴215dから突出するように、下部プレート215bは鋼球210を押圧する。図4(B)の切替プレート支持部材216は、ボス216a及び端部216bを備える。クリック感切替機構本体401では、ボス216aがボス穴215eに係合し、且つ接続部215iが端部216bへ当接するように、切替プレート支持部材216が切替プレート215に挟持されて切替プレート215と組み合わされる(図4(C))。クリック感切替機構本体401が前面カバーユニット200へ取り付けられる際、係合穴215fには切替操作レバー103の突起部103aが係合する。これにより、切替操作レバー103の操作に応じて切替プレート215が図中左右方向に関して移動する。クリック感発生機構が有効化されるときには、切替プレート215は図中右方に移動し、クリック感発生機構が無効化されるときには、切替プレート215は図中左方に移動する。斜面部215gは上部プレート215a及び下部プレート215bの間隔の方向(以下、「上下方向」という。)に対して傾斜し、後述の傾斜面214bと当接する。斜面部215g及び傾斜面214bは、後述するように、クリック感発生機構が無効化される際、上部プレート215a及び下部プレート215bの間隔を広げ、鋼球210を開口部207bから退避させる。
クリック感切替機構本体401では、切替プレート支持部材216が上部プレート215a及び下部プレート215bに挟み込まれる。切替プレート支持部材216は矩形状部材であり、いずれも矩形板である上部プレート215a及び下部プレート215bの長手方向の長さは切替プレート支持部材216の長手方向の長さよりも長い。これにより、上部プレート215aの規制穴215d側の端部や下部プレート215bの斜面部215g側の端部が変位しやすく、クリック感切替機構本体401に加えられた力を分散してクリック感切替機構本体401が破損するのを抑制する。
クリック感発生機構を構成する鋼球210は上部プレート215aと下部プレート215bの間に挟持され、鋼球210の一部が規制穴215c又は規制穴215dから突出する。また、鋼球210は上部プレート215a及び下部プレート215の間に挟持されている保持部材214によって保持され、切替プレート215が移動しても、保持部材214は移動しない。したがって、クリック切替プレート215は鋼球210に対して相対的に移動する。クリック感発生機構が有効化されているとき、切替プレート215は鋼球210に対して図中右方へ移動し、鋼球210は規制穴215cと対向して嵌合し、鋼球210の一部は規制穴215cから突出する(図5(A))。クリック感発生機構が無効化されているとき、切替プレート215は鋼球210に対して図中左方へ移動し、鋼球210の一部は規制穴215dから突出する(図5(B))。なお、図5(A)及び図5(B)において保持部材214の図示は省略される。
また、クリック感切替機構本体401では、付勢ばね211は下部プレート215bを介して鋼球210に対向する位置に配置され、鋼球210を環状部材207に向けて付勢している。切替プレート215の規制穴215c及び規制穴215dは鋼球210の突出量を調整する。規制穴215c及び規制穴215dはいずれも鋼球210の直径Dよりも直径が小さい。これにより、鋼球210が規制穴215cや規制穴215dから飛び出すのを防止することができる。また、規制穴215cの直径は規制穴215dの直径よりも大きい。さらに、鋼球210の一部が規制穴215cから突出しているとき、フランジ部207eと、下部プレート215b及び鋼球210の接点Pとの距離Lが鋼球210の直径Dよりも小さい(図6(A))。また、鋼球210の一部が規制穴215dから突出しているとき、フランジ部207e及び接点Pの距離Lは鋼球210の直径Dよりも大きい(図6(B))。したがって、鋼球210の一部が規制穴215cから突出すると、鋼球210の一部は開口部207bに係合する。一方、鋼球210の一部が規制穴215dから突出すると、鋼球210の一部は開口部207bに係合しない。すなわち、鋼球210の一部が規制穴215cから突出しているときの鋼球210の突出量(第1の突出量)(以下、「クリック感発生時突出量」という。)は鋼球210の一部が規制穴215dから突出しているときの鋼球210の突出量(第2の突出量)(以下、「クリック感不発生時突出量」という。)よりも大きく、鋼球210が開口部207bに係合するか否かは、鋼球210を規制穴215cから突出させるか規制穴215dから突出させるかを切り替えることにより、調整可能である。
本実施の形態では、切替プレート215はステンレス鋼板をコの字型に形成している。しかしながら、上部プレート215a及び下部プレート215bのそれぞれに対応する2枚のプレートを切替プレート支持部材216に直接固定してクリック感切替機構本体401を構成してもよい。また、本実施の形態では、上部プレート215aが規制穴215dを備えているが、規制穴215dを塞いでもよい。この場合、クリック感発生機構が無効化されているときには、鋼球210が上部プレート215aから突出しない。
図7は、図2Aにおけるクリック感発生機構及びクリック感切替機構の断面図である。図7(A)はクリック感発生機構が有効化されているときのクリック感発生機構及びクリック感切替機構の断面図であり、図7(B)はクリック感発生機構が無効化されているときのクリック感発生機構及びクリック感切替機構の断面図である。
切替操作レバー103が操作されてクリック感発生機構が有効化されると、鋼球210の一部は規制穴215cから突出する(図7(A))。このとき、鋼球210は下部プレート215bを介して付勢ばね211の付勢力を受けて環状部材207へ付勢される。環状部材207へ付勢された鋼球210の一部は、例えば、隣接する2つの開口部207bの間に位置する。このとき、鋼球210の一部はいずれの開口部207bと係合しない。その後、操作リング102が回転操作されることによって環状部材207が回転すると、鋼球210の一部は開口部207bと係脱を繰り返す。これにより、操作リング102を回転操作すると、クリック感が生じる。
一方、切替操作レバー103が操作されて、クリック感発生機構が無効化されると、鋼球210の一部は規制穴215dから突出する(図7(B))。このとき、上述したように、鋼球210の一部は開口部207bに係合しないので、操作リング102を回転操作しても、クリック感が生じない。
上述したように、保持部材214は上部プレート215a及び下部プレート215bの間に挟持されるので、調整部214aは上部プレート215a及び下部プレート215bの間に位置する。また、調整部214aは、上下方向に対して傾斜し、且つ下部プレート215bの斜面部215gに対向する傾斜面214bを有する。上述したように、保持部材214はベース部材204に固定されているので、切替操作レバー103が操作されて、切替プレート215が移動しても、保持部材214は移動しない。
クリック感発生機構を有効化するために、切替操作レバー103が操作されると、切替プレート215が保持部材214に対して図中右方へ移動する。このとき、傾斜面214bは斜面部215gに当接することなく、上部プレート215aと下部プレート215bとの間隔が第1の間隔となる。第1の間隔は、保持部材214の厚みとほぼ等しい。
クリック感発生機構を無効化するために、切替操作レバー103が操作されると、切替プレート215が保持部材214に対して図中左方へ移動する。このとき、下部プレート215bの復元力及び付勢ばね211の付勢力に抗して、斜面部215gが傾斜面214bに乗り上げる(図7(B))。この状態では、図7(B)に示すように、上部プレート215aと下部プレート215bとの間隔が第1の間隔より広い第2の間隔となり、鋼球210が開口部207bから退避する。また、この状態では、下部プレート215bの復元力及び付勢ばね211の付勢力に抗して下部プレート215bが図中下方へ押し下げられる。
本実施の形態では、クリック感発生機構が無効化されるとき、環状部材207が回転しても、鋼球210は開口部207bに係脱しないので、クリック感はゼロになる。しかしながら、鋼球210の頂部が開口部207bとわずかに係合するように、規制穴215dの大きさを調整することで、小さなクリック感を発生させることもできる。したがって、クリック感切替機構は、クリック感の大きさを切り替える切替手段として機能することもできる。
本実施の形態におけるクリック感切替機構本体401によれば、クリック感の有無、或いはクリック感の大きさを切り替えることができる。これにより、例えば、高品質な動画撮影と撮影パラメータの設定状況の把握し易さを両立することができる。その結果、ユーザの操作に応じてユーザが所望する操作感を得ることができる。
図8は、図4(A)の切替プレート215の変形例を説明するために用いられる図である。
図8の切替プレート215の変形例である切替プレート250の形状は切替プレート215と基本的に同じであるが、凸部251及び退避穴252が切替プレート215に追加されている点で切替プレート215と異なる。
凸部251は環状部材207に突出するように形成され、開口部207bに係合しない。また、凸部251の上部プレート215aからの突出量はクリック感発生時突出量よりも小さく且つクリック感不発生時突出量よりも大きい。すなわち、凸部251の上部プレート215aから環状部材207への突出量はクリック感発生時突出量よりも小さいため、凸部251が環状部材207に当接するときの環状部材207及び上部プレート215aの間隔はクリック感発生時突出量よりも小さい。また、凸部251の上部プレート215aからの突出量はクリック感不発生時突出量よりも大きいため、凸部251が環状部材207に当接するときの環状部材207及び上部プレート215aの間隔は、クリック感不発生時突出量よりも大きい。
退避穴252は鋼球210の頂部が規制穴215dから突出しているときの鋼球210の底部と嵌合する。このとき、下部プレート215bを介して鋼球210を付勢する付勢ばね211はコイルばねであり、退避穴252と対向するように配され、コイルばねのコイル部の直径は退避穴252の直径よりも大きい。
図8の切替プレート250によれば、凸部251が環状部材207に当接するときの環状部材207及び上部プレート215aの間隔はクリック不発生時突出量よりも大きい。これにより、鋼球210の一部が規制穴215dから突出しているときの鋼球210が開口部207bに係合するのを確実に防止することができる。また、凸部251は開口部207bに係合しない。したがって、鋼球210の一部が規制穴215dから突出しているときに凸部251はクリック感を生じるのを防止する。一方、凸部251が環状部材207に当接するときの環状部材207及び上部プレート215aの間隔はクリック感発生時突出量よりも小さい。これにより、鋼球210の一部が規制穴215cから突出しているときの鋼球210が開口部207bと係合するのを阻害しない。したがって、鋼球210の一部が規制穴215dから突出しているときの鋼球210にクリック感を確実に生じさせることができる。
また、図8の切替プレート250によれば、退避穴252には鋼球210の一部が規制穴215dから突出しているときの鋼球210の底部が嵌合する。これにより、クリック感不発生時突出量を確実に小さくすることができる。
さらに、図8の切替プレート250によれば、退避穴252と対向するように配されたコイルばねのコイル部の直径は退避穴252の直径よりも大きい。これにより、コイルばねが退避穴252を通過して直接鋼球210を付勢することがない。その結果、鋼球210の上部プレート215aからの突出量を下部プレート215bによって確実に制御することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこれらの実施の形態に何ら限定されるものではない。
100 デジタルカメラ
102 操作リング
207 環状部材
210 鋼球
215a 上部プレート
215b 下部プレート
215c,215d 規制穴


Claims (4)

  1. 穴部又は凹部が周方向に複数形成され、回転操作が可能な操作部材と、
    前記操作部材を回転可能に支持するベース部材と、
    球状の係合部を有し、前記操作部材が回転操作される際に、前記係合部が前記穴部又は前記凹部に係脱してクリック感を発生させるクリック感発生手段と、
    前記係合部の直径よりも直径が小さい第1の規制穴及び第2の規制穴が形成されている規制部材を有し、且つ前記クリック感発生手段が発生させる前記クリック感の大きさを切り替える切替手段と、を備え、
    前記切替手段は、前記係合部が前記穴部又は前記凹部に向かって突出する突出量を変更することにより、前記クリック感発生手段が発生させる前記クリック感の大きさを切り替え
    前記第1の規制穴から前記係合部が突出するときには、前記係合部が前記穴部又は前記凹部に係脱し、
    前記第2の規制穴から前記係合部が突出するときには、前記係合部が前記穴部又は前記凹部に係脱しないことを特徴とする電子機器。
  2. 前記切替手段は、前記係合部を前記第1の規制穴又は前記第2の規制穴に向かって押圧する押圧部材をさらに有し、
    前記係合部は、前記規制部材と前記押圧部材との間に挟持され、
    前記切替手段によって、前記第1の規制穴から前記係合部が突出する状態に切り替えられるときには、前記規制部材と前記押圧部材の間隔が第1の間隔となり、
    前記切替手段によって、前記第2の規制穴から前記係合部が突出する状態に切り替えられるときには、前記規制部材と前記押圧部材の間隔が第2の間隔となり、
    前記第2の間隔は、前記第1の間隔より広いことを特徴とする請求項記載の電子機器。
  3. 前記クリック感発生手段は、前記押圧部材を介して前記係合部を前記穴部又は前記凹部に付勢する付勢部材と、をさらに有することを特徴とする請求項記載の電子機器。
  4. 前記操作部材は、前記穴部又は前記凹部が周方向に複数形成された環状部材をさらに有し、
    前記規制部材には、前記操作部材へ突出する凸部が形成され、前記凸部は前記穴部又は前記凹部に係合することなく、前記凸部の前記規制部材からの前記環状部材に対する突出量は、前記第1の規制穴から前記係合部が突出するときの第1の突出量よりも小さく且つ前記第2の規制穴から前記係合部が突出するとき第2の突出量よりも大きいことを特徴とする請求項乃至のいずれか1項記載の電子機器。
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