JP2014225381A - 回転ダイヤルおよび電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型化と薄型化を実現すると共に、感触のよいクリック感と操作感を得ることができる回転ダイヤルを提供する。
【解決手段】回転ダイヤルの一例であるモードダイヤル150は、軸受け穴201aを有するベース部材201と、軸受け穴201aに対して回転自在に支持され、裏面に円周方向に複数の凹溝係合部120が形成された回転操作部材105と、回転操作部材105の複数の凹溝係合部120と係合する鋼球204と、ベース部材201に支持される円板状のクリック部材205とを備える。クリック部材205は、円周方向に形成された弾性腕部205dと、弾性腕部205dに形成されて鋼球204を係止する穴部205eとを有し、前記弾性腕部は、前記係止部に係止された前記係止部材を前記回転操作部材の前記凹溝係合部に係合させる方向に付勢することを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、各種の電子機器において情報入力や情報切り替えの操作部として備えられる回転ダイヤルと、回転ダイヤルを備える電子機器に関する。
電子機器の一例であるデジタルカメラには、情報入力や情報切り替えを行うための操作部として回転ダイヤルを備えるものがあり、回転ダイヤルとして、回転操作部材の回転操作時にユーザにクリック感を付与するクリック機構を有するものが知られている。クリック機構としては、例えば、回転操作部材の裏面に円周方向に複数の凹溝を形成し、これらの凹溝にコイルバネによって付勢されたボールを係合させた構造が知られている。この構造では、回転操作部材の回転操作に応じてボールが複数の凹溝間を乗り越えて所定の凹溝に係合することで、ユーザにクリック感が付与される。
しかし、上記のクリック機構では、回転トルクを上げて良好なクリック感を得るためには、コイルバネのストローク(自由長)を長くしてボールに対する付勢力を大きくする必要がある。この場合、回転操作部材が高さ方向で大きくなるため、デジタルカメラが大型化してしまうという問題がある。
これに対して、回転操作部材の回転軸の周方向に沿って複数の凹溝を形成したクリック機構が提案されている(特許文献1)。このクリック機構では、回転操作部材の回転軸周りに形成された凹溝に球体が係合するように、その球体を回転軸中心に向かってコイルバネで付勢しており、これにより、回転操作部材の高さ方向の大きさを圧縮している。
特開2004−327218号公報
しかし、上記特許文献1に記載されたクリック機構においてメリハリのあるクリック感を出すためには、コイルバネのストローク(自由長)を確保する必要があり、そのために回転操作部材の直径が大型化してしまうという問題がある。また、回転操作部材の回転軸に凹溝を形成しているために、回転操作部材の回転軸に向かって付勢されるコイルバネのバネ力によって回転揺動が生じるという問題がある。つまり、回転操作部材の回転操作時にふかつきが発生することになり、快適な操作感が得られ難いという問題がある。
本発明は、小型化と薄型化を実現すると共に、感触のよいクリック感と操作感を得ることができる回転ダイヤルを提供することを目的とする。
本発明に係る回転ダイヤルは、軸受け穴を有するベース部材と、前記軸受け穴に対して回転自在に支持され、裏面に円周方向に複数の凹溝係合部が形成された回転操作部材と、前記回転操作部材の前記複数の凹溝係合部と係合する係止部材と、前記ベース部材に支持される円板状のクリック部材とを備え、前記クリック部材は、円周方向に形成された少なくとも1つの弾性腕部と、前記弾性腕部に形成されて前記係止部材を係止する係止部とを有し、前記弾性腕部は、前記係止部に係止された前記係止部材を前記回転操作部材の前記凹溝係合部に係合させる方向に付勢することを特徴とする。
本発明によれば、円板状のクリック部材に設けた弾性腕部により係止部材を回転操作部材に形成された凹溝係合部に対して付勢する。このように円板状のクリック部材を用いることにより、従来技術のようにコイルバネを用いる必要がなくなり、回転ダイヤルの小型化、薄型化を実現することができ、ひいては、回転ダイヤルを備える電子機器の小型化を実現することができる。また、弾性腕部による付勢力の設定が容易であり、よって、回転操作部材の回転トルクを容易且つ適切に調整することができるため、感触のよいクリック感と操作感を得ることができる。
本発明の実施形態に係るデジタルカメラの正面斜視図と背面斜視図である。 図1のデジタルカメラが備える第1実施形態に係るモードダイヤルとその近傍の上面図である。 図2の矢視A−A断面図である。 第1実施形態に係るモードダイヤルの分解斜視図である。 第1実施形態に係るモードダイヤルの別の分解斜視図である。 第1実施形態に係るモードダイヤルを構成する回転操作部材の裏面図である。 第1実施形態に係るモードダイヤルにおける回転操作部材と鋼球との係合状態を示す断面図である。 第2実施形態に係るモードダイヤルを構成するクリック部材の構造を示す上面図である。 図3の矢視A−Aを図8に適用して示す矢視A−A断面図である。 第2実施形態に係るモードダイヤルを構成する回転操作部材とクリック部材の位置関係を示す裏面図である。 図3の矢視B−Bを図8に適用して示す矢視B−B断面図である。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。ここでは、本発明に係る回転ダイヤルを備える電子機器の一例として、コンパクトタイプのデジタルカメラを取り上げることとするが、本発明はこれに限定されるものではない。
<第1実施形態>
図1は、本発明の実施形態に係るデジタルカメラの斜視図であり、図1(a)には正面斜視図が、図1(b)には背面斜視図がそれぞれ示されている。図1(a)に示すように、デジタルカメラ100は、カメラ本体101と、撮影光学系を構成するレンズ鏡筒102とを有する。カメラ本体101の上面には、電源ボタン103、レリーズボタン104、ストロボ106およびモードダイヤル150が配置されており、カメラ本体101の側面には、ストロボボタン107が配置されている。
電源ボタン103は、デジタルカメラ100の使用可能状態と待機状態とを切り替えるためのボタンである。レリーズボタン104は、半押しで被写体に対するオートフォーカスを行い、全押しで撮影を行う二段スイッチで構成されている。ストロボ106は、ストロボボタン107をスライドさせることによってポップアップして発光可能な状態となり、手動で押し下げることにより、図1に示す収納状態となる。モードダイヤル150は、撮影モードを変更する回転ダイヤルであり、その構造については後に詳細に説明する。
図1(b)に示すように、カメラ本体101の背面側には、液晶表示パネル108、操作ダイヤル109および操作ボタン110が配置されている。液晶表示パネル108には、撮影中の被写体像や撮影された画像、撮影条件等の各種情報が表示される。操作ダイヤル109は、時計回りと反時計回りに回転可能で、且つ、上下左右4箇所と中央の1箇所で押し込み操作が可能となっており、例えば、液晶表示パネル108に表示されたサムネイル画像やメニューアイコンの選択操作等に用いられる。操作ボタン110は、再生モードの変更やメニュー表示等に用いられる。
図2は、デジタルカメラ100が備える第1実施形態に係るモードダイヤル150とその近傍の上面図である。図3は、図2の矢視A−A断面図である。図4は、モードダイヤル150の分解斜視図であり、デジタルカメラ100の正面上部側から見たときの図である。図5は、モードダイヤル150の別の分解斜視図であり、デジタルカメラ100の背面下部側から見たときの図である。図6は、モードダイヤル150を構成する回転操作部材105の裏面図であり、鋼球204との位置関係を併せて示している。図7は、回転操作部材105と鋼球204との係合状態を示す側面から見た断面図である。
図2乃至7に示されるように、モードダイヤル150は、カメラ本体101の内部のメインフレーム208に固定されると共に、カメラ本体101の上面部を構成する外装部材であるベース部材201に配設されている。モードダイヤル150は、大略的には、回転操作部材105、ベース部材201、保持部材202、接片部材203、鋼球204およびクリック部材205により構成される。そして、モードダイヤル150は、回転操作により接片部材203とフレキシブルプリント基板207に形成されたダイヤルモードパターン207bとの接触が切り替わることで、回転操作部材105の回転位置を検出するスイッチとして機能する。
ベース部材201に形成された軸201cおよびリブ201bとクリック部材205に形成された貫通穴205aおよび貫通角穴205bとがそれぞれ嵌合することにより、クリック部材205はベース部材201に対して位置決めされ、支持される。クリック部材205は、金属板を加工することにより構成されており、クリック部材205に形成された穴部205eには係止部材である鋼球204(球形部材)が係止される。
回転操作部材105に形成された回転軸105aは、ベース部材201に形成された軸受け穴201aに対して回転自在(回転摺動可能)に嵌合する。回転操作部材105と保持部材202とでベース部材201を挟むようにして、回転操作部材105の回転軸105aに形成されたリブ105bと保持部材202に形成された貫通穴202bとが嵌合する。これにより、保持部材202は回転操作部材105に対して位置決めされる。そして、保持部材202においてベース部材201と対向する面とは反対側の面に形成されたボス202cが、接片部材203に形成された貫通穴203aに、カシメ溶着等により固定される。また、保持部材202に形成された貫通穴202bと接片部材203に形成された貫通穴203bとにビス206が挿通され、このビス206が回転操作部材105に形成された締結穴105cに対して固定される。
回転操作部材105に形成されたリブ105dとクリック部材205に形成された当接面205cとは、それぞれ適度なクリアランスを保って回転摺動可能となっている。また、ベース部材201に形成された当接面201eと保持部材202に形成された当接面202aとはそれぞれ、適度なクリアランスを保って回転摺動可能となっている。これにより、ベース部材201を挟んで回転操作部材105と保持部材202と接片部材203が一体化され、エンドレスに回転動作が可能となる。なお、本実施形態では、保持部材202と接片部材203とを別部品としているが、インサート成型を用いてこれらを一体的に形成してもよい。
回転操作部材105を回転動作させることにより、接片部材203に形成された接片部203cが、フレキシブルプリント基板207に設けられたダイヤルモードパターン207bに対して適度な力で当接する。これにより、ダイヤルモードパターン207bと接片部203cとの電気的導通が切り換えられて、モード切り換えが行われる。
フレキシブルプリント基板207とカメラ本体101の内部に配置される所定の内部構造部材は、メインフレーム208に保持される。メインフレーム208に形成された軸208aとフレキシブルプリント基板207に形成された貫通穴207aとを嵌合させることにより、フレキシブルプリント基板207がメインフレーム208に対して位置決めされる。フレキシブルプリント基板207は、不図示の両面テープ等の接着手段を用いてメインフレーム208に固定される。ベース部材201に形成された穴部201dとメインフレーム208に形成された軸208aとを嵌合させることで、ベース部材201は、メインフレーム208に対して位置決めされると共に不図示のビス締め等の手段により固定される。
図6に示すように、回転操作部材105の裏面には、複数箇所に、斜面部105fと平面部105eとによって構成される凹溝係合部120が円周方向に形成されている。これらの凹溝係合部120は、回転操作部材105の回転軸105aと同軸に配置されており、凹溝係合部120には、クリック部材205に円周方向に形成された弾性腕部205dにより付勢された鋼球204が係合する。なお、クリック部材205に円周方向にスリット溝205fを形成することにより、弾性腕部205dを形成することができる。
図7に示すように、回転操作部材105がある回転保持位置にあるとき、クリック部材205の弾性腕部205dによるバネ付勢力によって、鋼球204は、回転操作部材105に形成されている1つの凹溝係合部120の2つの斜面部105fに当接して保持される。このとき、鋼球204が凹溝係合部120の平面部105eで当接してしまうと回転位置が決まらないため、鋼球204と平面部105eとの間には、適切な隙間が設けられている。
図7に示した状態から回転操作部材105を矢印C方向に回転させと、図7中央の凹溝係合部120の右側の斜面部105fによって、鋼球204がクリック部材205の弾性腕部205dをベース部材201側に押し下げる。その後、この右側の斜面部105fの右側の平面部105gが鋼球204上へ移動してくる。すると、鋼球204が平面部105gに当接し、これにより、弾性腕部205dはベース部材201側に最も押し下げられた状態、つまり、回転操作部材105に最大応力が発生した状態となる。
更に、回転操作部材105を矢印C方向に回転させると、鋼球204は、クリック部材205の弾性腕部205dのバネ付勢力の戻り力により、当接している平面部205gの右側の凹溝係合部120の左側の斜面部105fに当接し、その後、図7に示した状態と同じ状態となる。こうして鋼球204が当接する凹溝係合部120が切り替わる際に、弾性腕部205dのバネ付勢力によって鋼球204を介して回転操作部材105に付与される回転トルクが変化することで、クリック感が発生する。
なお、弾性腕部205dを形成するためにクリック部材205に形成されるスリット溝205fの長さを調整することにより、弾性腕部205dが鋼球204を回転操作部材105に対して押圧するバネ付勢力の大きさを調整することができる。
本実施形態では、図6に示されるように、回転操作部材105に設けた複数の凹溝係合部120の間に、平面部105gよりも長い平面部105hを設けている。回転操作部材105を回転させたとき、鋼球204が平面部105hに当接している間は、弾性腕部205dのバネ付勢力によって適度な回転トルクが回転操作部材105に付与されるが、クリック感は付与されない。つまり、回転操作部材105に平面部105hによる空走区間を設けている。
このような空走区間を、回転操作部材105の回転操作時において不用意に切り替わって欲しくないモード同士の間に設ける。例えば、オートモードと動画モードを平面部105gの円弧両端に配置することで、誤操作の発生を抑制することができる。また、平面部105hに鋼球204が当接している間は回転操作部材105にクリック感が生じないため、ユーザは、回転操作部材105の外観部に印刷等されるモード標記を見なくとも、回転操作時の触感からモード位置を判別することができる。
なお、モードダイヤル150にこのような空走区間を設けることで、回転操作部材105の外観部に印刷されるモードアイコンの間隔を離すことができ、これにより、モードアイコンの大きさを拡大させる等して、視認性を向上させることも可能となる。
本実施形態では、コイルバネを用いずに、円板状のクリック部材205の弾性腕部205dと鋼球204とでクリック感を得るための付勢力を発生させている。そのため、回転操作部材105の外径方向と厚み方向の両方向の省スペース化が可能であり、よって、回転操作部材105の小型化と薄型化が可能となり、モードダイヤル150をコンパクトに構成することができる。また、クリック部材205に形成するスリット溝205fの長さを調整することにより、クリック部材205の弾性腕部205dが鋼球204を回転操作部材105に押圧する付勢力を調整し、これにより回転操作部材105の回転トルクを調整することができる。つまり、スリット溝205fの長さ調整によって、回転操作部材105の外径や厚みに応じた最適な回転トルクの設定を簡単に行うことができ、これにより安定したクリック感を得ることができる。
本実施形態では、クリック部材205として金属板を用いているため、弾性腕部205dは金属板バネとして構成されるが、機械的強度や回転トルクを確保することができる場合には、クリック部材205として合成樹脂板等を用いてもよい。また、本実施形態では、係止部材として鋼球204(金属球)を用いているが、機械的強度を確保することができる限りにおいて、合成樹脂等からなる球状体を用いてもよい。
更に、本実施形態では、クリック部材205と鋼球204とを別体としているが、クリック部材205の絞り加工や曲げ加工等によって、クリック部材205に一体的に硬球204に相当する半球形状部を形成した構成としてもよい。本実施形態では、回転操作部材105に形成した凹溝係合部120を断面略台形の形状としているが、滑らかに変化する波型の形状とすることも可能である。
<第2実施形態>
第2実施形態では、第1実施形態で説明したモードダイヤル150の構造の一部を変更する。構造を変更する部材は回転操作部材105とクリック部材205であり、その他の部品の構成には変わりはない。そのため、以下、回転操作部材とクリック部材の構造と機能を中心に説明することとし、第1実施形態と同じ部材については同じ符号を付して説明を省略することとする。
図8は、第2実施形態に係るモードダイヤルを構成するクリック部材405の構造を示す上面図である。図9は、図3の矢視A−Aを図8に適用して示す矢視A−A断面図である。図10は、回転操作部材305とクリック部材405の位置関係を示す裏面図である。図11は、図3の矢視B−Bを図8に適用して示す矢視B−B断面図である。なお、図8には回転操作部材305は図示されていないが、図9および図11には、回転操作部材305が取り付けられた状態での構造が示されている。
第2実施形態では、回転操作部材305の回転軸305aを挟んで互いに径方向で対向するようにクリック部材405に一対の弾性腕部405dを設け、それぞれの弾性腕部405dに鋼球204を配置する。以下、この構成について詳細に説明する。
ベース部材201に形成された軸201cおよびリブ201bと、クリック部材405に形成された貫通穴405aおよび貫通角穴405bとがそれぞれ嵌合することにより、クリック部材405はベース部材201に対して位置決めされ、支持される。また、クリック部材405に形成された2箇所の穴部405eのそれぞれに鋼球204が係止される。更に、回転操作部材305に形成された回転軸305aが、ベース部材201に形成された軸受け穴201aに回転摺動可能に嵌合する。
ベース部材201に形成された貫通穴201fには、クリック部材405に形成された突出部405fが挿入される。この突出部405fは、図11に示されるように、接片部材203側へ延出し、フレキシブルプリント基板207の面に形成されたグランドパターン(不図示)との間に適度なクリアランスを保った状態で支持される。クリック部材405において突出部405fを形成する位置は、弾性腕部405dの領域以外の位置であればどこでもよい。
ここで、例えば、デザイン上の品位を高めるために回転操作部材305を金属で構成した場合、回転操作部材305に気中又は接触で静電気が加えられる可能性がある。静電気が回転操作部材305の隙間を伝ってフレキシブルプリント基板207の通信パターン(不図示)等に落ちてしまうと、誤動作或いは破壊が生じるおそれがあるため、回転操作部材305に対してグランドアースを取る必要がある。
従来の回転ダイヤルでは、金属からなるコイルバネによる付勢力を用いてクリック感を生じさせる構成となっており、このとき、コイルバネが電気的に浮遊した状態となっている。そのため、回転操作部材に静電気が印加された場合に、回転ダイヤルの内部に静電気が帯電し、静電気が部品間の隙間からプリント基板へ流れ出すことにより、プリント基板上の電気素子が破壊し、或いは、誤動作を起こすおそれがある。この問題を回避するために、静電気を逃がすためのアース部材等の部品を配置すると、構造が複雑になると共に、部品点数が増加してしまうという問題が生じる。
これに対して本実施形態では、上述の通りに、クリック部材405に形成された突出部405fを避雷針として用いて、フレキシブルプリント基板207に設けられた不図示のグランドパターン(ランド)へ静電気を逃がす構成としている。そのため、部品点数を増やすことなく、回転操作部材305に静電気が印加されても静電気を安全に逃がすことができ、よって、フレキシブルプリント基板207に配置された各種の電気素子の破壊や誤作動の発生を防止することができる。
なお、本実施形態では、クリック部材405に形成した突出部405fをフレキシブルプリント基板207に接触させていないが、例えば、突出部405fをバネ形状にしてフレキシブルプリント基板207に接触させた構成としてもよい。前述した第1実施形態でも、クリック部材205に弾性腕部205d以外の場所に突出部405fと同様の突出部を設け、その突出部から静電気を安全に逃がす構成とすることができる。
さて、第1実施形態と同様に、回転操作部材305の裏面には、図10に示すように、複数箇所において、斜面部305fと平面部305eとからなる凹溝係合部320が円周方向に形成されている。複数の凹溝係合部320は、回転操作部材305の回転軸305aを挟んで対向するように同軸に配置されており、対向する一対の凹溝係合部320に対して、鋼球204がクリック部材405の弾性腕部405dにより付勢された状態で係合する。
第1実施形態では回転操作部材105に空走区間を設けたが、第2実施形態では回転操作部材305に同様の空走区間を設けていない。回転操作部材305の外径が大きくモード数が少ない場合には、回転操作部材305の外観部に印刷されるモードアイコンの表示を均等角度に印刷することで、ユーザの視認性と操作性を向上させることができる。
凹溝係合部320の形状は、第1実施形態での回転操作部材105に形成された凹溝係合部120の形状と同じである。回転操作部材305が回転保持位置にあるとき、クリック部材405の対向する弾性腕部405dのバネ付勢力によって、回転操作部材305の回転軸305aを挟んで対向する一対(2つ)の凹溝係合部320のそれぞれに鋼球204が当接し、保持される。このとき、図7に示した状態と同様に、それぞれの凹溝係合部320において、鋼球204は、2つの斜面部305fに当接するが、2つの斜面部305fの間の平面部305eには当接しない。これにより、回転操作部材305の静止位置が一定に定められる。
回転操作部材305を回転させたときの凹溝係合部320と、鋼球204と、クリック部材405の弾性腕部405dの状態の変化は、先に第1実施形態で図7を参照して説明した通りである。よって、第2実施形態でも、第1実施形態と同様に、クリック部材405の弾性腕部405dと鋼球204とによってクリック感を得るための回転操作部材305に対する付勢力を発生させている。そのため、回転操作部材305の外径方向と厚み方向の両方向の省スペース化が可能であり、よって、回転操作部材305の小型化と薄型化が可能となる。また、クリック部材405に形成するスリット溝405fの長さを調整することにより、クリック部材405の弾性腕部405dが鋼球204を回転操作部材305に押圧する付勢力を調整し、これにより回転操作部材305の回転トルクを調整することができる。つまり、スリット溝405fの長さの調整によって、回転操作部材305の外径や厚みに応じた最適な回転トルクの設定を簡単に行うことができ、これにより、安定したクリック感を得ることができる。
また、第1実施形態では、鋼球204が1個であるため、回転操作部材105に回転トルクを与える部位も1箇所となっている。これに対して、第2実施形態では、回転操作部材305の回転軸305aを挟んで径方向に2個の鋼球204が対向配置されているため、回転操作部材305に回転トルクを与える部位も2箇所となる。したがって、クリック部材405に設けられた2箇所の弾性腕部405dのそれぞれの付勢力を小さく設定しても、回転操作部材305の回転操作時に必要な回転トルクを確保することができる。これにより、クリック部材405の厚みをさらに薄くして、更に省スペース化することが可能となる。また、弾性腕部405dと鋼球204を回転操作部材305の回転軸305aを挟んで径方向に対向配置することで、弾性腕部405dで得られる付勢力をバランスよく分散させることができる。これにより、回転操作部材305の回転操作時により安定したクリック感を得ることができる。
なお、第2実施形態においても、第1実施形態と同様に、クリック部材405に合成樹脂等からなる部材を用いてもよいし、クリック部材405と鋼球204とを一体的に構成してもよい。
<その他の実施形態>
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。さらに、上述した各実施形態は本発明の一実施形態を示すものにすぎず、各実施形態を適宜組み合わせることも可能である。
上記実施形態では、本発明をコンパクトタイプのデジタルカメラに適用して説明したが、本発明は、その他の電子機器への適用が可能である。例えば、本発明は、一眼レフカメラ、レンズシャッタカメラ、ビデオカメラ、デジタルカメラ等の種々の撮像装置、撮像装置以外の光学機器等、各種の電子機器に適用することができる。
100 デジタルカメラ
105,305 回転操作部材
105a 回転軸
150 モードダイヤル
201 ベース部材
202 保持部材
203 接片部材
204 鋼球(係止部材)
205,405 クリック部材
205d 弾性腕部
205e 穴部(係止部)
207 フレキシブルプリント基板
405f 突出部

Claims (7)

  1. 軸受け穴を有するベース部材と、
    前記軸受け穴に対して回転自在に支持され、裏面に円周方向に複数の凹溝係合部が形成された回転操作部材と、
    前記回転操作部材の前記複数の凹溝係合部と係合する係止部材と、
    前記ベース部材に支持される円板状のクリック部材とを備え、
    前記クリック部材は、円周方向に形成された少なくとも1つの弾性腕部と、前記弾性腕部に形成されて前記係止部材を係止する係止部とを有し、
    前記弾性腕部は、前記係止部に係止された前記係止部材を前記回転操作部材の前記凹溝係合部に係合させる方向に付勢することを特徴とする回転ダイヤル。
  2. 前記回転操作部材との間に前記ベース部材が挟まれるように前記回転操作部材に固定され、前記回転操作部材と一体で回転する保持部材と、
    前記保持部材において前記ベース部材と対向する面とは反対側の面に固定され、前記回転操作部材の回転位置を検出する接片部材とを有し、
    前記ベース部材は、貫通穴を有し、
    前記クリック部材は、前記弾性腕部が設けられている領域以外の位置に、前記ベース部材の前記貫通穴を通って前記接片部材側へ延出する突出部を有することを特徴とする請求項1記載の回転ダイヤル。
  3. 前記クリック部材の前記突出部は、バネ形状を有し、前記接片部材が当接するフレキシブルプリント基板に形成されたグランドパターンとの間に所定のクリアランスを保った状態で保持されるか又は前記グランドパターンと接触していることを特徴とする請求項2記載の回転ダイヤル。
  4. 前記クリック部材において、前記弾性腕部は、径方向で対向するように2箇所に設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の回転ダイヤル。
  5. 前記クリック部材にスリット溝を形成することにより前記弾性腕部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の回転ダイヤル。
  6. 前記係止部材は、球形部材であり、
    前記クリック部材の前記弾性腕部に設けられた前記係止部は、前記球形部材を係止する穴部であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の回転ダイヤル。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の回転ダイヤルを備えることを特徴とする電子機器。
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