JP2017102361A - 電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】近年、操作性向上のために鏡筒周りに配置される回転操作部材を回転させることでクリック感を得られるようなクリック機構が増えてきた。このクリック機構を小型化することと落下等の耐衝撃力を向上させることが急務となっていた。【解決手段】回転操作部材とクリック感を発生させるための切り欠き部を有する環状部材とを外径側で固定し、回転を検知するための複数の回転検知部材と球状部材の位置を径方向に重複させて切り欠き部をクリック発生と回転検知の目的で共用する。【選択図】図11

Description

本発明は、デジタルカメラやデジタルビデオカメラ等の電子機器に関し、特に回転操作可能な操作部材を有する電子機器に関する。
デジタルカメラ等の電子機器では、機器本体前面部の鏡筒周りに回転可能な操作部材を設け、鏡筒のズーミングやフォーカスの調整を可能にしているものがある。回転操作部材にクリック感を設けることで絞り、撮影感度等の段階的に切り替わる撮影パラメータを設定しやすくしたものがある。例えば、デジタルカメラが小型化、薄型化する一方で、機器を大型化することなくクリック感を発生させるクリック機構を追加した構成(特許文献1)が開示されている。
特開2011−8970号公報
しかしながら、上述の特許文献1はクリック用の穴と回転検知用の穴を径方向に分けておりカメラを大型化する要因となっていた。また、クリック用の穴と回転検知用の穴を共通化することも述べられているが、フォトリフレクター等の検知手段の種類によっては摺動部と検知部が重なることで摺動によって反射率が低下するため推奨はされていなかった。更に、特許文献1は環状部材と操作部材の結合が鏡筒ユニットに面する内径側であるため、鏡筒ユニットと環状部材の間に広いクリアランスを確保する必要があった。この構成で落下衝撃を加えると環状部材の結合部が内径側に変形して操作部材との結合が外れ操作上の問題が発生する虞があった。
上記の課題を解決するために、本発明に係る電子機器は、
光軸を中心に回転可能な操作部材と、円周方向に複数の切り欠き部が形成され、前記操作部材の外径側で固定されて前記操作部材と一体的に回転する環状部材と、前記操作部材と前記環状部材の間に配置され、光軸方向に開けられる穴部を有するベース部材と、
前記穴部の内部に配置される付勢部材と、前記穴部の内部に配置され前記付勢部材の撮像面側に配置される球状部材と、前記環状部材の切り欠き部によって回転を検知する複数の回転検知部材を備えるものにおいて、光軸を中心として光軸から前記球状部材の中心位置までの距離を半径とする円弧と前記複数の回転検知部材を光軸方向から見た時に重複させることを特徴とする。
また、前記環状部材の前記球状部材が嵌り込む前記切り欠き部の円周方向寸法は光軸を中心とする角度で規定されており、前記切り欠き部の円周方向寸法は非切り欠き部の円周方向寸法よりも小さくすることを特徴とする。
また、前記球状部材が前記環状部材の前記切り欠き部に嵌り込むクリック停止位置において、前記複数の回転検知部材の位相と前記非切り欠き部の位相とを光軸方向で一致させることを特徴とする。
また、前記球状部材が前記環状部材の前記切り欠き部に嵌り込むクリック停止位置において、前記複数の回転検知部材の位相から前記切り欠き部までの距離がそれぞれ略同一とすることを特徴とする。
また、前記ベース部材に固定され、前記複数の回転検知部材を付勢する付勢部材を更に有し、前記付勢部材は前記球状部材の位相で前記環状部材を挟んで逆側から前記環状部材を受けることを特徴とする。
また、前記複数の回転検知部材は前記環状部材の前記切り欠き部が形成される円周に沿って配置され、前記球状部材は前記複数の回転検知部材の間に配置することを特徴とする。
本発明によれば、コンパクトで落下衝撃に強い操作リング付き電子機器を提供することができる。
本発明の電子機器の実施形態の一例であるデジタルカメラを正面側から見た斜視図 本発明の電子機器の実施形態の一例であるデジタルカメラを背面側から見た斜視図 前面カバーユニットを正面側から見た斜視図 前面カバーユニットを背面側から見た斜視図 前面カバーユニットの分解斜視図 クリック時の前面カバーユニットの正面図と切替機構周辺部の断面図 非クリック時の前面カバーユニットの正面図と切替機構周辺部の断面図 クリック時と非クリック時の切替機構周辺部の断面拡大図 ベース部材を除いた切替機構周辺部品の正面側斜視図と背面側斜視図 操作リングと環状部材の係合状態を示す断面図 付勢部材を除いた前面カバーユニットの背面図 付勢部材を除いた前面カバーユニットの検知部材周辺の背面拡大図 検知部材の信号波形 前面カバーユニットの球状部材周辺を示す背面拡大図 弾性部材を除いた前面カバーユニットの球状部材周辺を示す背面拡大図
以下、図面を参照して、本発明の実施形態の一例を説明する。
図1は本発明の電子機器の実施形態の一例であるデジタルカメラ1を正面側から見た斜視図、図2はデジタルカメラ1を背面側から見た斜視図である。
図1に示すように、本実施形態のデジタルカメラ1は、正面側に、ズーム式の鏡筒ユニット3と操作リング201が設けられ、操作リング201を回転操作することにより、撮影機能または撮影パラメータを変更することができる。回転操作時の操作感の切り替えのための切替操作レバー207が操作リング201の近傍に設けられており、切替操作レバーを鏡筒ユニット3の光軸を中心とする円弧に沿って回転させることで回転操作のクリックON/OFFを切り替えることができる。デジタルカメラ1の上面部には、電源ボタン101、レリーズボタン102、ズームレバー103が設けられている。更に撮影モードを切り替え可能なモードダイヤル104、露出補正を切り替え可能な露出補正ダイヤル105、発光部がポップアップ可能なストロボユニット106を備えている。ストロボユニット106はデジタルカメラ1側面のストロボレバー107を操作することで発光部がポップアップする。図中の2は前面カバーユニットであり、操作リング201、カバー部材202、前面グリップ203、前面カバー205、切替操作レバー207等の外観部品が含まれている。
図2に示すように、デジタルカメラ1の背面部には、チルト可能な表示部支持体108と表示部109、各種操作ボタン群110、背面グリップ111が設けられている。デジタルカメラ1の側面部には不図示の通信ボタン、外部機器と接続するための端子を備えており、端子カバーにより覆われ保護されている。
次に図3〜5を用いて切替操作レバー207が組み付けられる前面カバーユニット2の本実施例の構成について説明する。
図3は前面カバーユニット2を正面側から見た斜視図、図4は前面カバーユニット2を背面側から見た斜視図、図5は前面カバーユニット2の分解斜視図である。
図3〜5に示すように、前面カバーユニット2は、操作リング201、カバー部材202、前面グリップ203、前面カバー205、切替操作レバー207、ベース部材208、環状部材220、回転検出手段、クリック切替機構等を備える。
回転検出手段は図4の環状部材220の外周に形成される切り欠き部220aと切り欠かれていない部分(以後、非切り欠き部と呼ぶ)220bの境界をフレキシブル基板216に実装される2つのPI等の検知手段216aによって明暗信号として検知することで回転方向や回転速度を算出する。また、クリック切替機構は図5の切替操作レバー207、ベース部材208、ボール210、スプリング211、先端が球形状のフォロワーピン212、規制部材213によって構成される。
次に図5を用いて前面カバーユニット2を組立作業順に説明する。
前面カバーユニット2の骨格となるベース部材208に両面テープ206等の固定手段によって前面カバー205を固定する。更に前面カバー205の被写体側に両面テープ204等の固定手段によって前面グリップ203が仮固定され、撮像面側から3本のビス209によって固定される。この前面グリップ203はユーザーがデジタルカメラ1をグリップした時にグリップ力を高めるためにクッション性のあるエラストマー等の材料を使用しており、その範囲は指の腹でも押さえられるように操作リング201付近まで拡大されている。
前面カバー205と前面グリップ203が固定されたベース部材208は被写体側から切替操作レバー207を組み込み、更にカバー部材202によって挟み込むようにベース部材208と位置決めをして撮像面側から5本のビス219によって固定される。ここで、ベース部材208とカバー部材202に挟み込まれた切替操作レバー207はベース部材208と径嵌合し、カバー部材202によって光軸方向の規制をされることで切替操作レバー207のつまみ部207aを操作させることで光軸を中心とした円弧に沿って動かすことができる。
切替操作レバー207が組み込まれたベース部材208の貫通穴208aに対して撮像面側からボール210、スプリング211、フォロワーピン212を組み込んで規制部材213で蓋をするように操作レバー207と固定する。その際、切替操作レバー207の位置決めダボ207eに規制部材213の位置決め穴213fを入れて、フック部213aを切替操作レバー207の突起部207bに引っ掛けることで固定する(図9参照)。
切替機構が組み込まれたベース部材208の撮像面側から環状部材220、被写体側から操作リング201をそれぞれ5箇所のフック部220cと突起部201aを引っ掛けることで固定する。操作リング201と環状部材220が組み込まれたベース部材208の側面(図4矢印方向)からフォトインタラプタ等の検知部材216aを組み込み、フォトインタラプタ等の浮きを防止する付勢部材217を208に対して2本のビス218で固定する。最後に板金部材214を前面カバー205、切替操作レバー207、環状部材220全てに対して接触させてカバー部材208にビス215を固定して前面カバーユニット2が完成する。
次にクリックと非クリック切替機構の詳細について図6〜9を用いて説明する。
図6はクリック時における前面カバーユニット2と切替機構を含む断面図、図7は非クリック時における前面カバーユニットと切替機構を含む断面図、図8は図6、7の切替機構を含む断面図の拡大図、図9は簡単のためにベース部材208を非表示した時の切替操作レバー207、ボール210、スプリング211、フォロワーピン212、規制板金213のみの構成部品を示したものである。
図6の断面A−A(もしくは図8の拡大図)に示すように、ボール210、スプリング211、フォロワーピン212はベース部材208の貫通穴208aに入っており、ベース部材208に対して被写体側の切替操作レバー207と撮像面側の規制板金213で挟み込んでいる。スプリング211が圧縮されているため、付勢力でボール210が切替操作レバー207側、フォロワーピン212が規制板金213側にそれぞれ付勢されている。
前面カバーユニット2における切替操作レバー207のつまみ部207aがP1の位置にあるときは、前述したように切替操作レバー207と規制板金213は結合して一体的に動くため、図8の(a)クリック時の状態のP1’の位置にある。この時、フォロワーピン212の直下に規制板金213の大穴部213bが来るため、フォロワーピン212の先端212aは規制板金213に規制されることなく規制板金213から飛び出して環状部材220と当接する。
環状部材220に当接したフォロワーピン212は操作リング201を回転させることで一体的に回転する環状部材220の切り欠き部220aに嵌り込む位相と凸部220bに乗り上げる位相とが交互に来ることでクリック感を出している。この時、フォロワーピン212の先端部212aは規制板金213の大穴部213bを通過して環状部材220に当接するまで移動するが、フォロワーピン212の直径は大穴部213bの直径よりも大きいためフォロワーピン212自体が規制部材213から抜け出ることはない。よって、操作リング201と環状部材220を組み付ける前でも切替操作レバー207の作動チェックをすることができるため、組立作業性が向上することに加えユニット管理の細分化も可能となる。
図7に示すように、前面カバーユニット2における切替操作レバー207のつまみ部207aがP1の位置から反時計方向に回転させたP2の位置にあるときは、切替操作レバー207と規制板金213は図8の(b)非クリック時の状態のP2’の位置にある。この時、フォロワーピン212の直下に規制板金213の小穴部213cが来るため、フォロワーピン212の先端212aは規制板金213に規制され規制板金213から飛び出すことができないため環状部材220と離間する。
環状部材220にフォロワーピン212が当接しないため、操作リング201を回転させることで環状部材を一体的に回転させたとしても環状部材220の切り欠き部220a、或いは凸部220bに対して空回りすることでクリック感を出さないようにしている。この時、フォロワーピン212の先端部212aは規制板金213の小穴部213cの面取り部213eに当接しそれ以上環状板金220側に突出することはない。
図9(a)にあるように、切替操作レバー207のつまみ部207aをR1側に動かすとボール210はP1’側の溝部207cに嵌り込み、フォロワーピン212は大穴部213bを通過して環状部材220に当接し環状部材220の切り欠き部220aに嵌り込むことで切替操作レバー207の位置が安定する。この時、切替操作レバー207はガタ無く位置が決まっており、R2側に動かすためには切替操作レバー207の溝部207cからのボールの離脱、環状部材220の切り欠き部220bからフォロワーピン212の離脱に加えて規制板金213の大穴部213bから貫通溝213dに乗り上げるための操作力が必要となる。
一方、切替操作レバー207のつまみ部207aをR2側に動かすとボール210はP2’側の溝部207cに嵌り込み、フォロワーピン212は小穴部213cに嵌り込むことで切替操作レバー207の位置が安定する。規制板金の小穴部213cでフォロワーが安定するのは貫通溝213dの幅が小穴部213cの直径よりも小さいために小穴部213cでフォロワーピン212が環状部材220に接しない範囲で貫通溝213dよりも沈み込むからである。この時、切替操作レバー207はガタ無く位置が決まっており、R1側に動かすためには切替操作レバー207の溝部207cからのボールの離脱、規制板金213の小穴部213cから貫通溝213dに乗り上げるための操作力が必要となる。つまり、クリック位置P1’から非クリック位置P2’(切替操作レバー207のつまみ部207aはP1からP2に対応)への移動の方が非クリック位置P2’からクリック位置P1’(切替操作レバー207のつまみ部207aはP2からP1に対応)への移動よりも作動負荷が大きく、特にフォロワーピンを規制板金213の大穴部213bからテーパー部213eを介して貫通溝213dに乗り上げる負荷が最も支配的である。
切替操作レバー207の操作力はクリック位置P1’から非クリック位置P2’、非クリック位置P2’からクリック位置P1’で同等としたいのでクリック位置P1’のスプリング211の圧縮長を調整して負荷を合わせる必要がある。フォロワーピン212は切替操作レバー207の溝部207cの深さが同等ならクリック位置P1’では非クリック位置P2’よりも環状部材220に当接する位置まで押し下げられているため非クリック位置P2’よりもスプリング211の付勢力は落ちている。しかし、切替操作レバー207のR2側への移動によってフォロワーピン212の先端部212aが規制板金213のテーパー部213eによって貫通溝213dに乗り上げる負荷の方が大きくなる場合が多いため、P2’側の溝部207cよりもP1’側の溝部207cの方が同等かそれよりも深い溝であることが望ましい。その際、クリック位置P1’におけるスプリング211の荷重をより軽くすれば良いわけではなく、操作リング201を回転させた時にフォロワーピン212と環状部材220が生み出すクリック力を目標とする荷重に合わせ込んでいることが前提となる。
図9の(b)において切替操作レバー207のクリック位置P1’と非クリック位置P2’の溝部207cの間に規制板金213の貫通溝213dに対応する長溝部207dを施すことでボール210の挙動を安定させることができる。特に、前述したようにP2’側の溝部よりもP1’側の溝部の方を深い溝とする場合はこの長溝部207dの深さを緩やかに傾斜させることで違和感のない滑らかな操作感を得ることができる。
このクリック切替機構は規制板金213の大穴部213bにフォロワーピン212が嵌り込むP1’の位置でのみクリックを発生させ、それ以外ではP2’の位置でも貫通溝213dの途中で切替操作レバー207を止めた位置でもフォロワーピン212は常に規制板金213に規制されているため非クリック状態となる。
次に図10を用いて本実施例と従来の操作リング201と環状部材220の固定方法の違いについて説明する。
図10(a)は本実施例における操作リング201の爪部201aと環状部材220のフック部220cの係合部断面を示しており、図10(b)は従来機種における同係合部の断面を示している。従来機種の同一機能部品に関しては本実施例と同符号で「’」を付けることで対応している。
図10(b)にあるように、従来機種の操作リング201’の爪部201a’と環状部材220’のフック部220c’の係合は操作リング201’の内径側で行っている。この係合部のすぐ内側に鏡筒ユニット3’が位置しており、鏡筒ユニット3’と前面カバーユニット2’の位置は直接決まらず介在する部品が多いため、通常少なくとも0.50以上のクリアランスを空けることにしている。このような関係にあるデジタルカメラ1’に落下等による衝撃を加えると、環状部材220’のフック部220c’が瞬間的に図10(b)の矢印の方向に変形して操作リング201’の爪部201a’との係合が外れる虞があった。
そこで、本実施例では図10(a)に示すように、操作リング201の爪部201aと環状部材220のフック部220cの係合を外径側で行うようにした。外径側で係合させる場合、同じ前面カバーユニット2の構成部品であるカバー部材202が外側に配置されているため、導入時の切り欠き部(図2の切り欠き部208bと同様にカバー部材202にも施されている)以外はクリアランスを0.20程度に設定することができる。
このような構成にすることで環状部材220の板金厚さよりもクリアランスが小さくなり、操作リング201の爪部201aと環状部材220のフック部220cの係合を外れないようにすることが可能となる。これによって、デジタルカメラ2が落下等による衝撃を受けても操作リング201の安定した操作性を確保することができる。また、操作リング201の内周から従来機種の220c´にあるような突出部を無くすことができるため、前面カバーユニット2を鏡筒ユニット3に対して組み込む際に鏡筒ユニット3の外観に不用意に傷を付けてしまうことを回避することもできる。
しかしながら、図10(a)の構成にすると、環状部材220の半径をR、鏡筒ユニット3の半径をRLとした時に環状部材220のクリック発生と回転検知を行うフランジ部220cの半径方向長さR1が従来の内側係合タイプのR2に比べて短くなってしまう。つまり、凡そ操作リング201の環状部201bの厚さtの分だけR1がR2よりも短くなっていることになる。
R1≒R−RL−t−0.5
R2≒R−RL−0.5
短い半径方向長さR1の条件で更に本実施例のようにフォロワーピン212が環状部材220のフランジ部220cよりも被写体側に配置されている場合は撮像面側に配置されている場合よりも更にフォロワーピン212を外径側に配置する必要がある。このような場合、環状部材220のフランジ部220dに対してクリック発生用と回転検知用の切り欠き部もしくは穴部を径方向に独立して配置することが難しいため次のような構成をとるようにする。
図11はクリック位置における前面カバーユニット2を撮像面側から見た図であり、2つの検知部材216aを光軸方向に付勢する付勢部材217を説明の為に除いたものである。図12は図11の検知部材216a周辺を拡大した拡大図である。
前述したように環状部材220の外径側には複数の切り欠き部220aが形成されており、その間を非切り欠き部220bが繋いでいる。検知部材216aは環状部材220のフランジ部220dを光軸方向に挟み込むように配置され、操作リング201が回転すると検知部材216aの投光部−受光部の位置に切り欠き部220a、非切り欠き部220bが交互に入るようになっている。クリックを発生させるフォロワーピン212は環状部材220の切り欠き部220a、非切り欠き部220bによって切り欠き部220aへの出入りを繰り返すことでクリック感を得られるようにしている。
フォロワーピン212と検知部材216aの位置関係は、光軸Oを中心として光軸Oとフォロワーピン212の中心との距離を半径とする円弧に対して検知部材216aが光軸方向で重複する位置まで径方向に近づけるようにする。このようにフォロワーピン212の位置と検知部材216aの位置を径方向により近づけることで環状部材220のフランジ部220cの径方向長さを小さくすることができ、前述したR1の寸法でクリックと回転検知を両立させることが可能となる。この時、切り欠き部220aの周方向寸法はθ1度、非切り欠き部220bの周方向寸法はθ2度で角度規定されており、θ1<θ2となるようになっている。これは切り欠き部220aの周方向寸法θ1がフォロワーピン212の大きさと嵌り込む量で決まっており、切り欠き部220aの数は操作リング201が一回転した時何回クリック感を出すかのクリックポジション数によって決まるからである。
θ1とθ2を同じ角度に近づけようとするとフォロワーピン212の直径を大きくするかクリックポジション数を多くするかが考えられる。しかし、前者はクリック発生機構が大型化して前述のフランジ部220cの半径方向長さR1に収められなくなり、後者はクリック数が増え過ぎて操作性が低下する。よって、小型化を保ちながら操作性の良いクリック数を満足する為にはθ1<θ2の条件となる。
図12の検知部材216a周辺の拡大図において、クリック時は環状部材220の非切り欠き部220bが必ず2つの検知部材216aの位相と合うように設定し検知部材216aの信号を常に暗(LOW)とする。それは部品のガタつきによってクリック位置における検知部材216aの4つのステータス(暗−暗、暗−明、明−暗、明−明)の内、暗−暗から別のステータスに移動させないためである。仮にステータスが一つずれてしまうと本来検知するべき筈の信号を一つ読み飛ばしてしまい、ユーザーの意図した操作リング201のクリック数とディスプレイの表示される諸数値(例えば絞り値やISO感度等)の切り替わりが合わない虞がある。
前述したように、非切り欠き部220bの周方向寸法はθ2で切り欠き部220aの周方向寸法θ1よりも大きいので図12のθ3にあるようにその他のステータスに対して切り替わり余裕が大きく確保できる。この切り替わり余裕θ3は操作リング201の回転方向に寄らず十分確保する必要があるため、検知部材216aの中心から切り欠き部220aまでの距離(切り替わり余裕θ3)は略同一とすることが望ましい。この場合も前述したように光軸からフォロワーピン212の中心までを半径R3とする円弧と検知部材216aの投光部−受光部の位置までを半径R4とする円弧がR3≒R4もしくはR3>R4になる方が径方向を更に小さくできて望ましい。
次に、図13を用いて2つの検知部材216aの検出信号について述べる。
図13は環状部材220の切り欠き部220aと非切り欠き部220bが検知部材216aの投光部−受光部の位置を通過した時に得られる信号波形を示している。
図13の検出部材1と図12の検出部材216a−1、図13の検出部材2と図12の検出部材216a−2がそれぞれ対応しており信号波形は図12の操作リングを反時計回りに回転させている時のものである。検出部材216a−1と検出部材216a−2は環状部材220の切り欠き部220aの半分の角度(θ1/2)だけ信号波形がずれる位置に配置している。図13の(1)〜(4)ように、検出部材216a−1と検出部材216a−2の信号が(1)明(HI)−暗(LOW)、(2)明(HI)−明(HI)、(3)暗(LOW)−明(HI)、(4)暗(LOW)−暗(LOW)の4つのステータスの情報を元に回転方向と速度を検知し、制御ファームによってクリックとディスプレイ109に表示する諸数値の切り替わりタイミングとを合わせることが可能となる。
図14はフォロワーピン212近傍に検知部材216aを配置した場合の前面カバーユニット2の背面拡大図を示している。破線部は付勢部材217によって隠れている部材を説明の為に表しているものである。
付勢部材217はビス等の固定手段によってベース部材208に固定されており、付勢部材217の弾性部217aによって検出部材216aはそれぞれ光軸中心に向けて付勢されてベース部材208から抜けないようになっている。この付勢部材217の延長部217bがフォロワーピン212と光軸方向に重なる位置まで延長され突起部217cが環状部材220を押さえる構成としている。つまり、フォロワーピン212がバネ211によって環状部材220に対して付勢され、付勢部材217の突起部217cの3箇所で環状部材220の逆側から受けるようにする。これは環状部材220が操作リング201に対して複数個所でパッチン結合をしており(図5、図10)、操作リング201の爪部201aにフック部220cが引き込まれる係合部以外のフランジ部220dが少し浮いてクリック感にムラが生じることを防ぐためである。環状部材220のフォロワーピン212付近を付勢部材217で押さえることで環状部材の変形を抑制しムラの無い滑らかなクリック操作性を得ることができる。付勢部材217は検知部材216aの付勢と環状部材220の受けの役目を兼用させることで新たに部品を追加する必要もなくなる。
図15は図14と同様にフォロワーピン212近傍に検知部材216aを配置した場合の前面カバーユニット2の背面拡大図を示しており、2つの検知部材216aの間にフォロワーピン212を配置している点が異なる。目的は前述した環状部材220のフランジ部220dの変形を付勢部材217の突起部217cによって抑制することであるが、2つの検知部材216aの間に突起部217cを配置できるため図14のような付勢部材217の延長部217bを設ける必要がないため部品の小型化が可能となり、隣接する他部品のスペースを確保することができる。但し、クリックと非クリックの切替機構がある場合はフォロワーピン212周辺を切替操作レバー207と規制板金213が移動するため検知部材216aを近くに配置できない。よって、切替が無くクリックのみを生じさせる操作リング201を適用する場合に限り有効となる。
本実施例ではクリックと非クリックを切り替え可能なデジタルカメラに関して述べているが、クリックだけを発生させるデジタルカメラでもよい。また、本実施例では切替操作レバー207側にボール210、規制板金213側にフォロワーピン212を配置したが、ボール210、或いはフォロワーピン212を2個使用しても良く、場合によってはボール210とフォロワーピン212を逆にしても良い。
以上説明したように、本実施形態では、本体を大きくすることなく操作性の良いクリック機構を備え、更に落下衝撃に強い操作リングを少ない部品点数で実現することができる。
尚、本発明の構成は、上記実施形態に例示したものに限定されるものではなく、材質、形状、寸法、形態、数、配置箇所等は、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
1 カメラ本体、2 前面カバーユニット、3 鏡筒ユニット、201 操作リング、
202 カバー部材、203 前面グリップ、205 前面カバー、
207 切替操作レバー、207a つまみ部、207c 溝部、207 d長溝部、
208 ベース部材、210 ボール(鋼球)、211 スプリング、
212 フォロワーピン、213 規制板金、213b 大穴部、213c 小穴部、
213d 貫通溝、214 板金部材、216 フレキシブル基板、
216a 検知部材、217 付勢部材、217b 延長部、217c 突起部、
220 環状部材

Claims (6)

  1. 光軸を中心に回転可能な操作部材(201)と、
    円周方向に複数の切り欠き部(220a)が形成され、前記操作部材(201)の外径側で固定されて前記操作部材(201)と一体的に回転する環状部材(220)と、
    前記操作部材(201)と前記環状部材(220)の間に配置され、光軸方向に開けられる穴部(208a)を有するベース部材(208)と、
    前記穴部(208a)の内部に配置される付勢部材(211)と、
    前記穴部(208a)の内部に配置され前記付勢部材(211)の撮像面側に配置される球状部材(212)と、
    前記環状部材(220)の切り欠き部(220a)によって回転を検知する複数の回転検知部材(216a)を備えるものにおいて、
    光軸を中心として光軸から前記球状部材(212)の中心位置までの距離を半径とする円弧と前記複数の回転検知部材(216a)が光軸方向から見た時に重複することを特徴とする電子機器。
  2. 前記環状部材(220)の前記球状部材(212)が嵌り込む前記切り欠き部(220a)の円周方向寸法は光軸を中心とする角度で規定されており、前記切り欠き部(220a)の円周方向寸法は非切り欠き部の円周方向寸法よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記球状部材(212)が前記環状部材(220)の前記切り欠き部(220a)に嵌り込むクリック停止位置において、前記複数の回転検知部材(216a)の位相と前記非切り欠き部の位相とが光軸方向で一致することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電子機器。
  4. 前記球状部材(212)が前記環状部材(220)の前記切り欠き部(220a)に嵌り込むクリック停止位置において、前記複数の回転検知部材(216a)の位相から前記切り欠き部(220a)までの距離がそれぞれ同一であることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の電子機器。
  5. 前記ベース部材(208)に固定され、前記複数の回転検知部材(216a)を付勢する付勢部材(217)を更に有し、前記付勢部材(217)は前記球状部材(212)の位相で前記環状部材(220)を挟んで逆側から前記環状部材(220)を付勢することを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の電子機器。
  6. 前記複数の回転検知部材(216a)は前記環状部材(220)の前記切り欠き部(220a)が形成される円周に沿って配置され、前記球状部材(212)は前記複数の回転検知部材(216a)の間に配置されることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか一項に記載の電子機器。
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