JPH1090621A - 光走査装置 - Google Patents

光走査装置

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JPH1090621A
JPH1090621A JP8280862A JP28086296A JPH1090621A JP H1090621 A JPH1090621 A JP H1090621A JP 8280862 A JP8280862 A JP 8280862A JP 28086296 A JP28086296 A JP 28086296A JP H1090621 A JPH1090621 A JP H1090621A
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light
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    • G02B26/126Details of the optical system between the polygonal mirror and the image plane including curved mirrors
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 面倒れ補正機構を備えた結像ミラーに光束を
多重反射させることによって、また、ハーフミラー等を
用いることなく、光路を小さい走査線曲がりで分離する
ことができる光走査装置を得る。 【解決手段】 光束を放射する光源装置と、光束を主走
査対応方向に結像させる線像結像レンズと、線像を反射
し、偏向させる光偏向器と、偏向光束を被走査面上に光
スポットとして集光させ、かつ、光走査を等速化する結
像ミラーと、結像ミラーの反射面を含む複数の反射面が
相対するように対向配置した反射光学系とを有し、複数
の反射面は、各々光軸に対して偏心しており、反射光学
系に入射した光束を反射面間で多重反射させることによ
り集束させる光走査装置であって、結像ミラーは、主走
査平面上で半径Rmをなす曲線を、主走査平面上での主
走査方向の軸を回転軸として半径Rsで回転させたアナ
モフィックな形状である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像情報を乗せた
光束を結像ミラーによって走査媒体上に集光させる光走
査装置に関するもので、デジタル複写機、レーザプリン
タ等の書込光学系、さらには、画像形成装置、計測機、
検査装置等に適用可能なものである。
【0002】
【従来の技術】従来から偏向器によって偏向された光束
を、結像ミラーを用いて走査媒体上に集光させるように
した光走査装置が提案されているが、偏向反射面の傾き
による集光位置のずれを補正するいわゆる面倒れ補正を
様々な機能で対応している。例えば、特開平1−200
221号公報や特開平6−123844号公報等に記載
されているものは、面倒れ補正用の長尺シリンダー素子
や(長尺)トロイダルレンズを光学系に配置させること
によって、面倒れの補正を行っている。また、特開平4
−194814号公報等に記載されているものは、結像
ミラー自体に面倒れの補正機能を設けている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
1−200221号公報や特開平6−123844号公
報等に記載されているものは、上述のように、面倒れの
補正を行うために、長尺シリンダー素子や(長尺)トロ
イダルレンズを光学系に配置させているため、コスト高
やレイアウトの自由度が減少してしまうという問題があ
る。
【0004】また、特開平4−194814号公報等に
記載されているものは、上述のように、結像ミラー自体
に面倒れの補正機能を設けて補正を行っているが、光路
の分離をすることが難しく、分離角度を大きくするため
には、ハーフミラーを用いなくてはならない。従って、
コストが高く、スペースも大きくなってしまう。また、
ハーフミラーを用いない場合には、走査線曲がりが大き
くなってしまうため、画角を小さくしなければならな
い。そこで、画角を大きくするために、結像ミラー自体
を副走査方向にたわませなければならい。以上のように
コストや加工上において様々な問題がある。
【0005】また、特開昭64−78214号公報記載
のものでは、球面から成る凹面鏡と反射鏡とを対向する
ように配置した反射光学系において、光束を球面から成
る凹面鏡と反射鏡との間で多重反射させることによって
光走査を行っている。しかしながら、面倒れ補正機能が
設けられていないため、ポリゴンミラー等の偏向器の面
倒れを補正することができない。つまり、ポリゴンミラ
ー等の偏向器の面倒れから生じるピッチムラを防止する
ことができなという問題がある。
【0006】本発明は以上のような従来技術の問題点を
解消するためになされたものであって、面倒れ補正機構
を備えた結像ミラーに光束を多重反射させることによっ
て、また、ハーフミラー等を用いることなく、光路を小
さい走査線曲がりで分離することができる光走査装置を
提供することを目的とする。本発明はまた、同期信号を
得るための同期光束の光路を短くすることを可能にし、
もって、光走査ユニットのコンパクト化を図ることがで
きる光走査装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
光走査用の光束を放射する光源装置と、上記光源装置か
らの光束を主走査対応方向に長い線像として結像させる
線像結像レンズと、上記線像を偏向反射面により反射
し、偏向光束として等角速度的に偏向させる光偏向器
と、偏向光束を被走査面上に光スポットとして集光さ
せ、かつ、上記光スポットによる光走査を等速化する結
像ミラーと、結像ミラーの反射面を含む複数の反射面が
相対するように対向配置した反射光学系とを有し、上記
複数の反射面は、各々光軸に対して偏心しており、上記
反射光学系に入射した光束を上記反射面間で多重反射さ
せることにより集束させる光走査装置であって、上記結
像ミラーは、主走査平面上で半径Rmをなす曲線を、主
走査平面上での主走査方向の軸を回転軸として半径Rs
で回転させたアナモフィックな形状であることを特徴と
する。
【0008】請求項2記載の発明は、上記結像ミラー
が、主走査平面上で非球面形状をなす曲線を主走査平面
上での主走査方向の軸を回転軸として半径Rsで回転さ
せた非球面形状であることを特徴とする。
【0009】請求項3記載の発明は、上記反射光学系
は、その反射光が複数の反射鏡の間を通過する構成であ
り、複数の反射鏡は一体的に構成され、かつ射出光が通
過する部分が透明体になっていることを特徴とする。
【0010】請求項4記載の発明は、上記一体的に構成
された反射鏡が、防塵ガラスに蒸着を施したものである
ことを特徴とする。
【0011】請求項5記載の発明は、上記反射光学系に
入射する光束が、最初に結像ミラーに入射することを特
徴とする。
【0012】請求項6記載の発明は、上記反射光学系の
反射鏡が、防塵ガラスの一部に蒸着を施したものである
ことを特徴とする。
【0013】請求項7記載の発明は、光走査用の光束を
放射する光源装置と、上記光源装置からの光束を主走査
対応方向に長い線像として結像させる線像結像レンズ
と、上記線像を偏向反射面により反射し、偏向光束とし
て等角速度的に偏向させる光偏向器と、偏向光束を被走
査面上に光スポットとして集光させ、かつ、上記光スポ
ットによる光走査を等速化する結像ミラーと、結像ミラ
ーの反射面を含む複数の反射面が相対するように対向配
置した反射光学系とを有し、上記複数の反射面は、各々
光軸に対して偏心しており、上記反射光学系に入射した
光束を上記反射面間で多重反射させることにより集束さ
せる光走査装置であって、上記結像ミラーは、副走査平
面上でRsをなす曲線を副走査平面上での副走査方向の
軸を回転軸として半径Rmで回転させたノーマルトロイ
ダル形状であることを特徴とする。
【0014】請求項8記載の発明は、請求項7記載の発
明において、反射光学系の反射鏡が、一体的に構成され
ていることを特徴とする。
【0015】請求項9記載の発明は、請求項7記載の発
明において、反射光学系の反射鏡が、透明体の一部に蒸
着を施したものであることを特徴とする。
【0016】請求項10記載の発明は、請求項1又は7
記載の発明において、反射光学系の反射鏡が、副走査方
向に曲率をもったシリンドリカルミラーであることを特
徴とする。
【0017】請求項11記載の発明は、請求項1又は7
記載の発明において、光束を結像ミラーでn回多重反射
させるとき、同期光束を結像ミラーでn+1回以上反射
させることを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
にかかる光走査装置の実施の形態について説明する。図
1において、符号1は、発散光束を出射する光源を示し
ている。この光源1には、レーザダイオード(LD)、
発光ダイオード(LED)等が使用される。上記光原1
から出射した発散光束は、カップリングレンズ2を透過
する。上記カップリングレンズ2は、透過光束を集光光
束としてもよいし、発散光束としてもよく、あるいは実
質的な平行光束としてもよい。
【0019】上記カップリングレンズ2を透過した光束
は、線像結像素子としてのシリンドリカルレンズ3を透
過して副走査方向にのみ集束し、偏向器4の偏向反射面
近傍に主走査対応方向に長い線像として結像する。上記
偏向器4は、入射光束を等角速度的に偏向する。上記偏
向器4の偏向反射面により反射された光束は、第1折り
返しミラー5によって、結像ミラー(fθミラー)7に
向かって反射し、結像ミラー7によって集束しつつ、第
2折り返しミラー6に向かって出射する。この第2折り
返しミラー6へ出射した光束は、第2折り返しミラー6
によって、再び結像ミラー7に向かって反射し、結像ミ
ラー7により再び反射されて集束され、上記偏向器4の
等角速度的な偏向に伴って、感光体8の被走査面を光ス
ポットとして集光して等速的に光走査する。
【0020】従って、図1に示す実施の形態では1つの
結像ミラー7しか用いていないが、結像ミラー7で2回
反射するため、2つの結像ミラーを用いて収差を補正す
るものと同じ働きをさせることができる。また、副走査
方向について偏向反射面位置と被走査面位置とが幾何光
学的に共役な関係となっていて、いわゆる面倒れ補正光
学系となっているため、ポリゴンミラー等の偏向器4の
面倒れによるピッチムラを補正することができる。
【0021】次に、上記結像ミラー7の反射面の形状に
ついて説明する。図12に示すように、結像ミラー7の
反射面の形状は、主走査平面上で点Oを中心に半径Rm
で描かれた曲線X(H)を、主走査平面上で、かつ主走
査方向に平行な軸αを回転軸として点O’を中心に半径
Rsで回転させたアナモフィックな形状である。従来か
ら、アナモフィックな結像ミラーを用いた光学系が提案
されているが、光路の分離が難しく、走査線曲がりが大
きくなる等の問題があった。しかし、図1、図12に示
すような構成にすれば、ハーフミラー等を用いずに光路
を分離することができ、さらには、走査線曲がりが小さ
い光学系を得ることができる。
【0022】以下、具体的な実施例を挙げて説明する。
図2に示すように、角度θ1は第1折り返しミラー5の
傾斜角度を示しており、角度θ2は第2折り返しミラー
6の傾斜角度を示している。さらに、角度θ3は結像ミ
ラー7の傾斜角度を示している。上記角度θ1、θ2、
θ3は、それぞれ偏向器4による走査平面に直交する線
を基準にして時計回りを正としている。また、d1は、
上記偏向器4の偏向反射面から第1折り返しミラー5の
反射面までの水平方向の距離を示しており、d2は、結
像ミラー7の反射面から第1折り返しミラー5の反射面
までの水平方向の距離を示している。さらに、d3は、
結像ミラー7の反射面から第2折り返しミラー6の反射
面までの水平方向の距離を示している。図2では、わか
りやすくするために、像高0の光線のみを示している。
【0023】(実施例1) Rm=300 Rs=128 d1=40 d2=23.2 d3=26.2 θ1=18゜ θ2=18゜ θ3=17.85゜
【0024】図3は、上記実施例1の収差図を示してい
る。図3(a)は、偏向器4の回転時における動的像面
湾曲を示しており、実線は副走査方向、破線は主走査方
向を示している。図3(b)に示す実線は、走査線曲が
りを示している。また、図3(c)に示す破線は、fθ
特性を示している。
【0025】上記第1、第2折り返しミラー5、6及び
上記結像ミラー7の角度θ1、θ2、θ3を種々変える
ことができ、これによって、レイアウトの自由度を適宜
に増すこともできる。
【0026】次に、結像ミラー7の形状についての別の
例を説明する。図12において、結像ミラー7の形状を X(H)=CH2/ [1+{1−(1+K)C22
1/2]+ΣAi・Hi K:円錐定数 Ai:非球面係数 となる曲線X(H)を主走査平面上で、かつ主走査方向
に平行な軸αを回転軸として点O’を中心に半径Rsで
回転させた非球面形状にすると、より良好に収差を補正
することができる。
【0027】以下、具体的な実施例を挙げる。 (実施例2) Rm=515 Rs=177.5 K=−4.8 d1=40 d2=23.1 d3=26.2 θ1=18゜ θ2=18゜ θ3=19.57゜
【0028】図4は、上記実施例2の収差図を示してい
る。図4は、上記実施例1と同様に、図4(a)は、偏
向器4の回動時における動的像面湾曲を示しており、実
線は副走査方向、破線は主走査方向を示している。図4
(b)に示す実線は、走査線曲がりを示している。ま
た、図4(c)に示す破線は、fθ特性を示している。
【0029】上記実施例2においては、円錐定数Kのみ
を使用しているが、非球面係数Aiも使用すれば、より
良好に収差を補正することができる。
【0030】また、レイアウト上から、次に説明する構
成にすることも可能である。図5に示すように、偏向器
4に入射する光束を副走査方向に入射角度θ4で入射す
るようにする。そのときの、第1折り返しミラー5の傾
斜角度をθ1’、第2折り返しミラー6の傾斜角度をθ
2’、結像ミラー7’の傾斜角度をθ3’とする。上記
角度θ1’、θ2’、θ3’は、それぞれ時計回りを正
としている。また、d1’は、上記偏向器4の偏向反射
面から第1折り返しミラー5の反射面までの水平方向の
距離を示しており、d2’は、結像ミラー7’の反射面
から第1折り返しミラー5の反射面までの水平方向の距
離を示している。さらに、d3’は、結像ミラー7’の
反射面から第2折り返しミラー6の反射面までの水平方
向の距離を示している。
【0031】以下、具体的な実施例を挙げる。 (実施例3) Rm=515 Rs=185.5 K=−4.8 d1’=43.1 d2’=24.7 d3’=27.1 θ1’=12゜ θ2’=12゜ θ3’=10.75゜ θ4=8゜
【0032】図6は、上記実施例3の収差図を示してい
る。図6も、上記実施例1、2と同様な収差図であるの
で説明は省略する。ここで、上記実施例2及び3は、実
施例1と比較した場合、fθ特性が特に良好になってい
ることがわかる。
【0033】図2、図5において、第1、第2折り返し
ミラー5、6は、それぞれ独立したものとして説明した
が、図7に示すように透明体の平行平板10に、上記第
1、第2折り返しミラー5、6に代えて反射部分5’、
6’を設ければ、折り返しミラー5、6を一体的に作る
ことができ、コストを安くすることができる。上記実施
例1ないし3では、θ1=θ2、θ1’=θ2’であ
り、第1、第2折り返しミラー5、6の反射面が同一平
面上にあるため、上述のように折り返しミラー5、6を
一体的に作ることができる。上記反射部分5’、6’は
蒸着等によって平行平板10に反射膜を形成することに
よって設けることができる。上記反射部分5’、6’の
間は透明で光が通過することができる。
【0034】通常、光走査装置は、ほこりなどの侵入を
防止するために、図8に示すようにハウジング11など
でほぼ密閉された状態になっている。従って、光走査装
置からの射出光は、透明な窓、つまり防塵ガラス10’
を透過して感光体8の被走査面上に至る。従って、上記
折り返しミラー5、6に代えた反射部分5’、6’を上
記防塵ガラス10’の所定の位置に蒸着させて作成すれ
ば、コストを削減することができる。
【0035】図9に示すように、偏向器4の偏向反射面
より反射された光束をまず結像ミラー12によって折り
返し、折り返しミラー13に向かって反射させ、折り返
しミラー13の反射光を再び結像ミラー12で折り返し
ミラー13に向かって反射させ、折り返しミラー13の
反射光を感光体8に向かわせるようにすれば、光線の分
離角度を大きく取ることができ、レイアウトを容易にす
ることができる。この図には示してないが、図5に示し
たように、偏向器4に入射する光束を副走査方向に入射
角度θ4で入射するようにすることも可能である。ま
た、上記折り返しミラー13を2枚に分離して構成する
ことも可能である。以下、具体的な実施例を挙げると共
に、この実施例の収差図を図10に示す。b1は、上記
偏向器4の偏向反射面から結像ミラー12の反射面まで
の水平方向の距離を示しており、b2は、結像ミラー1
2の反射面から折り返しミラー13の反射面までの水平
方向の距離を示している。また、角度β1は結像ミラー
12の傾斜角度を示しており、角度β2は折り返しミラ
ー13の傾斜角度を示している。
【0036】(実施例4) Rm=380 Rs=131.3 K=−4.4 b1=50 b2=19.7 β1=15゜ β2=25.1゜
【0037】上記実施例4のように、偏向器4の偏向反
射面より反射された光束をまず結像ミラー12で反射さ
せるようにした場合、図11に示すように、防塵ガラス
15に蒸着等により所定の位置に反射面として折り返し
ミラー16を設ければ、折り返しミラー16と防塵ガラ
ス15の二つの機能を兼ねることができ、コストを削減
することができる。なお、図11の例では、折り返しミ
ラー16は、光束を1回だけ反射し、結像ミラー12に
よる2回目の反射光束は防塵ガラス15の無反射面を透
過して感光体8に至るようになっていて、図9に示す例
のように、折り返しミラー13が2回反射するものとは
異なっているが、光学的には図9の例も図11の例も実
質的な差異はない。
【0038】ここで、アナモフィックな結像ミラーと平
面ミラーという構成のもので説明したが、平面ミラーの
代わりに、例えばシリンダーミラーや球面ミラー等の曲
率をもったミラーを用いても可能である。また、結像ミ
ラーに2度だけ入射させた時の実施例を説明したが、3
度以上入射させても可能である。
【0039】次に別の実施の形態について説明する。図
13ないし図14において、光源1から出射した発散光
束は、カップリングレンズ2を透過し、シリンドリカル
レンズ3を透過して副走査方向のみに集束し、偏向器4
の偏向反射面近傍に主走査対応方向に長い線像として結
像する。上記偏向器4は、入射光束を等角度速度的に偏
向する。上記偏向器4の偏向反射面により反射された光
束は、結像ミラー70によって集束しつつ、後述する偏
心量(傾斜角度γ1)に応じて第1折り返しミラー50
に向かって反射し、第1折り返しミラー50によって、
再び結像ミラー70に向かって出射する。この結像ミラ
ー70に向かって出射した光束は、第2折り返しミラー
60に向かって反射し、第2折り返しミラー60によっ
て反射され、上記偏向器4の等角速度的な偏向に伴っ
て、感光体8の被走査面を光スポットとして集光して等
速的に光走査する。
【0040】従って、図1で説明した実施例と同様に、
1つの結像ミラー70しか用いていないが、結像ミラー
70で2回反射するため、2つの結像ミラー70を用い
て収差を補正するものと同じ働きをさせることができ
る。また、副走査方向について偏向反射面位置と被走査
面位置とが幾何光学的に共役な関係となっていて、いわ
ゆる面倒れ補正光学系となっているため、ポリゴンミラ
ー等の偏向器4の面倒れによるピッチムラを補正するこ
とができる。
【0041】次に、上記結像ミラー70の反射面の形状
について説明する。図18に示すように、結像ミラー7
0の反射面の形状は、副走査平面上で半径Rsをなす曲
線を、副走査平面上での副走査方向の軸Xを回転軸とし
て点Oを中心に半径Rmで回転させたノーマルトロイダ
ル形状である。従来から、アナモフィックな結像ミラー
を用いた光学系が提案されているが、光路の分離が難し
く、走査線曲がりが大きくなる等の問題があった。しか
し、図18に示すような構成にすれば、ハーフミラー等
を用いずに光路を分離することができ、さらには、走査
線曲がりが小さい光学系を得ることができる。
【0042】以下、具体的な実施例を挙げて説明する。
図14に示すように、角度γ1は結像ミラー70の傾斜
角度を示しており、角度γ2は第1折り返しミラー50
の傾斜角度を示している。さらに、角度γ3は第2折り
返しミラー60の傾斜角度を示している。上記角度γ
1、γ2、γ3は、それぞれ偏向器4による走査平面に
直交する線を基準にして時計回りを正としている。ま
た、m1は、上記偏向器4の偏向反射面から結像ミラー
70の反射面までの水平方向の距離を示しており、m2
は、第1折り返しミラー50の反射面から結像ミラー7
0の反射面までの水平方向の距離を示している。さら
に、m3は、第2折り返しミラー60の反射面から結像
ミラー70の反射面までの水平方向の距離を示してい
る。図13では、わかりやすくするために、像高0の光
線のみを示している。
【0043】(実施例5) Rm=420 Rs=145.5 m1=65 m2=27.5 m3=30.6 γ1=15.24゜ γ2=25゜ γ3=25゜
【0044】図15は、上記実施例5の収差図を示して
いる。図15(a)は、偏向器4の回転時における動的
像面湾曲を示しており、実線は副走査方向、破線は主走
査方向を示している。図15(b)に示す実線は、走査
線曲がりを示している。また、図15(c)に示す破線
は、fθ特性を示している。
【0045】上記第1、第2折り返しミラー50、60
及び上記結像ミラー70の角度γ1、γ2、γ3を種々
変えることができ、これによって、レイアウトの自由度
を適宜に増すこともできる。
【0046】図14に示す例は、第1、第2折り返しミ
ラー50、60は、それぞれ独立したものとなっていた
が、図16に示すように、上記第1、第2折り返しミラ
ー50、60に代えて1枚の第3折り返しミラー90を
設ければ、折り返しミラー50、60を一体的に作るこ
とができ、コストを安くすることができる。上記実施例
5において、γ2=γ3であり、反射面が同一平面上に
あるため、上述のように折り返しミラー50、60を一
体的に作ることができる。
【0047】通常、光走査装置は、ほこりなどの侵入を
防止するために、図17に示すようにハウジング11な
どでほぼ密閉された状態になっている。従って、光走査
装置からの射出光は、透明な窓、つまり防塵ガラス10
0を透過して感光体8の被走査面上に至る。従って、上
記折り返しミラー90に代えた反射部分90’を上記防
塵ガラス100の所定の位置に蒸着させて作成すれば、
折り返しミラー90と防塵ガラス100の二つの機能を
兼ねることができ、コストを削減することができる。
【0048】次に別の実施の形態について説明する。図
19ないし図20において、光源1から出射した発散光
束は、カップリングレンズ2を透過し、シリンドリカル
レンズ3を透過して副走査方向のみに収束し、偏向器4
の偏向反射面近傍に主走査対応方向に長い線像として結
像する。上記偏向器4は、入射光束を等角度速度的に偏
向する。上記偏向器4の偏向反射面により反射された光
束は、結像ミラー50’によって集束しつつ、後述する
偏心量(傾斜角度ε1)に応じて副走査方向に曲率をも
ったシリンドリカルミラー60’に向かって反射し、シ
リンドリカルミラー60’によって、再び結像ミラー5
0’に向かって出射する。この結像ミラー50’に向か
って出射した光束は、結像ミラー50’によって、再び
シリンドリカルミラー60’に向かって反射され、シリ
ンドリカルミラー60’によって反射されて感光体8の
被走査面に至る。この反射光は、上記光偏向器4の等角
速度的な偏向に伴って、感光体8の被走査面を光スポッ
トとして集光して等速的に光走査する。このように、図
19、図20に示す実施の形態は、反射光学系の反射鏡
が副走査方向に曲率をもったシリンドリカルミラー6
0’である点が、これまでの実施の形態と異なってい
る。
【0049】図19、図20に示す例では、図1及び図
13で説明した実施例と同様に、1つの結像ミラー5
0’しか用いていないが、結像ミラー50’で2回反射
するため、2つの結像ミラーを用いて収差を補正するも
のと同じ働きをさせることができる。また、副走査方向
について偏向反射面位置と被走査面位置とが幾何光学的
に共役な関係となっていて、いわゆる面倒れ補正光学系
となっているため、ポリゴンミラー等の偏向器4の面倒
れによるピッチムラを補正することができる。
【0050】次に、上記結像ミラー50’の反射面の形
状について説明する。結像ミラー50’の反射面の形状
は、上記結像ミラー7の反射面の形状と同様である。従
って、結像ミラー50’の反射面の形状は、図12に示
すように、主走査平面上で点Oを中心に半径Rmで描か
れた曲線X(H)を、主走査平面上で、かつ主走査方向
に平行な軸αを回転軸として点O’を中心に半径Rsで
回転させたアナモフィックな形状である。従来から、ア
ナモフィックな結像ミラーを用いた光学系が提案されて
いるが、光路の分離が難しく、走査線曲がりが大きくな
る等の問題があった。しかし、図12、図19に示すよ
うな構成にすれば、ハーフミラー等を用いずに光路を分
離することができ、さらには、走査線曲がりが小さい光
学系を得ることができる。
【0051】また、上記シリンドリカルミラー60’は
反射鏡として用いており、副走査方向に曲率半径Rcy
をもった形状をしている。このように、反射鏡にシリン
ドリカルミラー60’を用いているため、副走査方向の
像面湾曲を補正するための設計自由度を増すことが可能
である。
【0052】図12に示す上記結像ミラー7と同様に、
結像ミラー50’の形状を X(H)=CH2/ [1+{1−(1+K)C22
1/2]+ΣAi・Hi K:円錐定数 Ai:非球面係数 となる曲線X(H)を主走査平面上で、かつ主走査方向
に平行な軸αを回転軸として点O’を中心に半径Rsで
回転させた非球面形状にすると、より良好に収差を補正
することができる。
【0053】以下、具体的な実施例を挙げて説明する。
図20に示すように、角度ε1は結像ミラー50’の傾
斜角度を示しており、角度ε2はシリンドリカルミラー
60’の傾斜角度を示している。上記角度ε1、ε2
は、それぞれ偏向器4による走査平面に直交する線を基
準にして時計回りを正としている。また、L1は、上記
偏向器4の偏向反射面から結像ミラー50’の反射面ま
での水平方向の距離を示しており、L2は、シリンドリ
カルミラー60’の反射面から結像ミラー50’の反射
面までの水平方向の距離を示している。さらに、L3
は、上記偏向器4からの反射光束を反射する結像ミラー
50の反射面から、その結像ミラー50の反射面からの
反射光束を反射するシリンドリカルミラー60’の反射
面までの垂直方向の距離を示している。図20では、わ
かりやすくするために、像高0の光線のみを示してい
る。
【0054】以下、具体的な実施例を挙げる。 (実施例6) Rm=380 Rs=147.7 K=−4.4 L1=50 L2=19.45 L3=11.65 ε1=15.46゜ ε2=25.1゜ Rcy=1000
【0055】図21は、上記実施例6の収差図を示して
いる。図21(a)は、偏向器4の回動時における動的
像面湾曲を示しており、実線は副走査方向、破線は主走
査方向を示している。図21(b)に示す実線は、走査
線曲がりを示している。また、図21(c)に示す破線
は、fθ特性を示している。
【0056】上記実施例6においては、円錐定数Kのみ
を使用しているが、非球面係数Aiも使用すれば、より
良好に収差を補正することができる。また、シリンドリ
カルミラー60’や結像ミラー50’の角度を種々変え
ることによって、適宜レイアウトを自由に設定すること
ができる。
【0057】次に、上記結像ミラー50’の形状につい
ての別の例を説明する。図18に示すように、結像ミラ
ー50’の反射面の形状は、副走査平面上で半径Rsを
なす曲線を、副走査平面上での副走査方向の軸Xを回転
軸として点Oを中心に半径Rmで回転させたノーマルト
ロイダル形状である。従来から、アナモフィックな結像
ミラーを用いた光学系が提案されているが、光路の分離
が難しく、走査線曲がりが大きくなる等の問題があっ
た。しかし、図18、図19に示すような構成にすれ
ば、ハーフミラー等を用いずに光路を分離することがで
き、さらには、走査線曲がりが小さい光学系を得ること
ができる。
【0058】以下、具体的な実施例を挙げる。 (実施例7) Rm=420 Rs=161 L1=65 L2=27.6 L3=16.27 ε1=15.24゜ ε2=23.85゜ Rcy=1000
【0059】図22は、上記実施例7の収差図を示して
いる。図22(a)は、偏向器4の回動時における動的
像面湾曲を示しており、実線は副走査方向、破線は主走
査方向を示している。図22(b)に示す実線は、走査
線曲がりを示している。また、図22(c)に示す破線
は、fθ特性を示している。
【0060】上記実施例7においても、シリンドリカル
ミラー60’や結像ミラー50’の角度を種々変えるこ
とによって、適宜レイアウトを自由に設定することがで
きる。この場合も、シリンドリカルミラー60’は反射
鏡として用いており、副走査方向に曲率半径Rcyをも
った形状をしている。反射鏡にシリンドリカルミラー6
0’を用いているため、副走査方向の像面湾曲を補正す
るための設計自由度を増すことが可能である。
【0061】次に、本発明にかかる光走査装置のさらに
別の実施の形態について説明する。図23に示すよう
に、上記偏向器4の偏向反射面により反射された光束
は、第1折り返しミラー5、結像ミラー7、第2折り返
しミラー6、結像ミラー7の順で反射され、感光体8の
被走査面に至る。一方、走査光束の外側の同期光束31
は、第1折り返しミラー5によって、結像ミラー7に向
かって反射され、結像ミラー7によって、第2折り返し
ミラー6に向かって出射する。この第2折り返しミラー
6へ出射された同期光束31は第2折り返しミラー6に
よって、再び結像ミラー7に向かって反射され、結像ミ
ラー7によって、第3折り返しミラー33に向かって反
射される。この第3折り返しミラー33に向かって反射
された同期光束31は、結像ミラー7と第1折り返しミ
ラー5との間に配置されている第3折り返しミラー33
によって、再び結像ミラー7に向かって反射され、結像
ミラー7によって、同期検知部32に向かって出射され
る。このように、走査光束は結像ミラー7によって2回
反射されるのに対し、同期光束31は結像ミラー7によ
って3回反射されるため、同期光束31の光路を短くし
ても同期光束31を走査光束から充分に離することがで
き、ユニットのコンパクト化を図ることができる。結像
ミラー7による光束の反射回数は任意であるが、走査光
束がn回多重反射されるとすれば、同期光束はn+1回
以上反射されるものとする。
【0062】図23では、図1で説明した実施例におい
て、同期光束31を多重反射させた例を示したが、図1
3で説明した実施例においても同期光束31を多重反射
させることができる。その例を図24に示す。図24に
おいて、上記偏向器4の偏向反射面により反射された同
期光束31を、結像ミラー70によって、第1折り返し
ミラー50に向かって反射させ、第1折り返しミラー5
0によって、再び結像ミラー70に向かって出射させ
る。この結像ミラー70へ出射された同期光束31を結
像ミラー70によって、第3折り返しミラー33に向か
って反射させる。この第3折り返しミラー33へ出射さ
れた同期光束31を第3折り返しミラー33によって、
再び結像ミラー70に向かって反射させ、結像ミラー7
0によって、同期検知部32に向かって出射させる。上
記第3折り返しミラー33は、同期光束31のみを結像
ミラー70に向かって反射するミラーである。従って、
この実施例においても、同期光束31を結像ミラー70
で走査光束の反射回数よりも1回多く多重反射させるよ
うになっており、これにより、同期光束31の光路を短
くしても同期光束31を走査光束から充分に離すことが
でき、ユニットのコンパクト化を図ることができる。こ
の例の場合も、結像ミラー70による走査光束の反射回
数をn回としたとき、、同期光束31の結像ミラー70
による反射回数はn+1回以上とする。
【0063】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、アナモフ
ィックな結像ミラーに光束を多重反射させるようにした
ため、面倒れ補正機能をもたせつつ、ハーフミラー等を
用いなくても光路を小さい走査線曲がりで分離させるこ
とができる。また、光路長も見かけ上小さくすることが
できるため、装置全体を小型化にすることができる。
【0064】請求項2記載の発明によれば、結像ミラー
は、主走査平面上で非球面形状をなす曲線を主走査平面
上での主走査方向の軸を回転軸として半径Rsで回転さ
せた非球面形状にしたため、像面湾曲や等速性(fθ特
性)等の収差を良好にすることができる。
【0065】請求項3記載の発明によれば、反射光が複
数の反射鏡の間を通過する構成の場合、反射鏡は一体的
に構成され、かつ射出光が通過する部分が透明体になっ
ているため、コストを低減させることができる。
【0066】請求項4記載の発明によれば、一体的に構
成された反射鏡は、防塵ガラスに蒸着を施したものであ
るため、反射鏡と防塵ガラスを兼用することができ、部
品点数を低減させ、コストを低減させることができる。
【0067】請求項5記載の発明によれば、反射光学系
に入射する光束は、最初に結像ミラーに入射するように
したため、分離角度をより大きくすることができ、レイ
アウトの自由度を増加することができる。
【0068】請求項6記載の発明によれば、反射光学系
の反射鏡は、防塵ガラスの一部に蒸着を施したものであ
るため、反射鏡と防塵ガラスを兼用することができ、部
品点数を低減させ、コストを低減させることができる。
【0069】請求項7記載の発明によれば、ノーマルト
ロイダル形状の結像ミラーに光束を多重反射させるよう
にしたため、面倒れ補正機能をもたせつつ、ハーフミラ
ー等を用いなくても光路を小さい走査線曲がりで分離さ
せることができる。また、光路長も見かけ上小さくする
ことができるため、装置全体を小型化にすることができ
る。
【0070】請求項8記載の発明によれば、反射光学系
の反射鏡が、一体的に構成されているになっているた
め、コストを低減させることができる。
【0071】請求項9記載の発明によれば、反射光学系
の反射鏡は、防塵ガラスの一部に蒸着を施したものであ
るため、反射鏡と防塵ガラスを兼用することができ、部
品点数を低減させ、コストを低減させることができる。
【0072】請求項10記載の発明によれば、反射鏡が
副走査方向に曲率をもったシリンドリカルミラーである
ため、副走査方向の像面湾曲を補正するための設計自由
度を増すことが可能である。
【0073】請求項11記載の発明によれば、光束を結
像ミラーでn回多重反射させるとき、同期光束を結像ミ
ラーでn+1回以上反射させるようにしたため、同期光
束の光路を短くしても同期光束を走査光束から充分に離
すことができ、ユニットのコンパクト化を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる光走査装置の実施の形態を主走
査方向から示す模式図である。
【図2】同上実施の形態を副走査方向から示す光学配置
図である。
【図3】本発明にかかる光走査装置の一実施例の収差図
である。
【図4】本発明にかかる光走査装置の別の実施例の収差
図である。
【図5】本発明にかかる光走査装置の別の実施の形態を
副走査方向から示す光学配置図である。
【図6】本発明にかかる光走査装置のさらに別の実施例
の収差図である。
【図7】本発明にかかる光走査装置のさらに別の実施の
形態を副走査方向から示す光学配置図である。
【図8】本発明にかかる光走査装置のさらに別の実施の
形態を副走査方向から示す光学配置図である。
【図9】本発明にかかる光走査装置のさらに別の実施の
形態を副走査方向から示す光学配置図である。
【図10】本発明にかかる光走査装置のさらに別の実施
例の収差図である。
【図11】本発明にかかる光走査装置のさらに別の実施
の形態を副走査方向から示す光学配置図である。
【図12】本発明にかかる光走査装置に用いられる結像
ミラーの構成を示す斜視図である。
【図13】本発明にかかる光走査装置の別の実施の形態
を主走査方向から示す模式図である。
【図14】同上実施の形態を副走査方向から示す光学配
置図である。
【図15】同上の光走査装置の一実施例の収差図であ
る。
【図16】本発明にかかる光走査装置の別の実施の形態
を副走査方向から示す光学配置図である。
【図17】本発明にかかる光走査装置のさらに別の実施
の形態を副走査方向から示す光学配置図である。
【図18】本発明にかかる光走査装置に用いられる別の
結像ミラーの構成を示す斜視図である。
【図19】本発明にかかる光走査装置のさらに別の実施
の形態を主走査方向から示す模式図である。
【図20】本発明にかかる光走査装置のさらに別の実施
の形態を副走査方向から示す光学配置図である。
【図21】同上の光走査装置の一実施例の収差図であ
る。
【図22】同上の光走査装置の別の実施例の収差図であ
る。
【図23】本発明にかかる光走査装置のさらに別の実施
の形態を主走査方向から示す模式図である。
【図24】本発明にかかる光走査装置のさらに別の実施
の形態を主走査方向から示す模式図である。
【符号の説明】
1 光源 2 カップリングレンズ 3 シリンドリカルレンズ 4 偏向器 5 第1折り返しミラー 6 第2折り返しミラー 7 結像ミラー 8 感光体 31 同期光束 32 同期検知部 33 第3折り返しミラー

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光走査用の光束を放射する光源装置と、 上記光源装置からの光束を主走査対応方向に長い線像と
    して結像させる線像結像レンズと、 上記線像を偏向反射面により反射し、偏向光束として等
    角速度的に偏向させる光偏向器と、 偏向光束を被走査面上に光スポットとして集光させ、か
    つ、上記光スポットによる光走査を等速化する結像ミラ
    ーと、 上記結像ミラーの反射面を含む複数の反射面が相対する
    ように対向配置した反射光学系とを有し、 上記複数の反射面は、各々光軸に対して偏心しており、
    上記反射光学系に入射した光束を上記反射面間で多重反
    射させることにより集束させる光走査装置であって、 上記結像ミラーは、主走査平面上で半径Rmをなす曲線
    を、主走査平面上での主走査方向の軸を回転軸として半
    径Rsで回転させたアナモフィックな形状であることを
    特徴とする光走査装置。
  2. 【請求項2】 上記結像ミラーは、主走査平面上で非球
    面形状をなす曲線を主走査平面上での主走査方向の軸を
    回転軸として半径Rsで回転させた非球面形状であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の光走査装置。
  3. 【請求項3】 上記反射光学系は、その反射光が複数の
    反射鏡の間を通過する構成であり、複数の反射鏡は一体
    的に構成され、かつ射出光が通過する部分が透明体にな
    っていることを特徴とする請求項1または2記載の光走
    査装置。
  4. 【請求項4】 一体的に構成された反射鏡は、防塵ガラ
    スに蒸着を施したものであることを特徴とする請求項3
    記載の光走査装置。
  5. 【請求項5】 上記反射光学系に入射する光束は、最初
    に結像ミラーに入射することを特徴とする請求項1、2
    記載の光走査装置。
  6. 【請求項6】 上記反射光学系の反射鏡は、防塵ガラス
    の一部に蒸着を施したものであることを特徴とする請求
    項5記載の光走査装置。
  7. 【請求項7】 光走査用の光束を放射する光源装置と、 上記光源装置からの光束を主走査対応方向に長い線像と
    して結像させる線像結像レンズと、 上記線像を偏向反射面により反射し、偏向光束として等
    角速度的に偏向させる光偏向器と、 偏向光束を被走査面上に光スポットとして集光させ、か
    つ、上記光スポットによる光走査を等速化する結像ミラ
    ーと、 上記結像ミラーの反射面を含む複数の反射面が相対する
    ように対向配置した反射光学系とを有し、 上記複数の反射面は、各々光軸に対して偏心しており、
    上記反射光学系に入射した光束を上記反射面間で多重反
    射させることにより集束させる光走査装置であって、 上記結像ミラーは、副走査平面上で半径Rsをなす曲線
    を、副走査平面上での副走査方向の軸を回転軸として半
    径Rmで回転させたノーマルトロイダル形状であること
    を特徴とする光走査装置。
  8. 【請求項8】 上記反射光学系の反射鏡は、一体的に構
    成されていることを特徴とする請求項7記載の光走査装
    置。
  9. 【請求項9】 上記反射光学系の反射鏡は、透明体の一
    部に蒸着を施したものであることを特徴とする請求項7
    または8記載の光走査装置。
  10. 【請求項10】 上記反射光学系の反射鏡は、副走査方
    向に曲率をもったシリンドリカルミラーであることを特
    徴とする請求項1または7記載の光走査装置。
  11. 【請求項11】 光束を結像ミラーでn回多重反射させ
    るとき、同期光束を結像ミラーでn+1回以上反射させ
    ることを特徴とする請求項1または7記載の光走査装
    置。
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