JPH1088045A - 記録液及び画像記録方法 - Google Patents
記録液及び画像記録方法Info
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- JPH1088045A JPH1088045A JP24239596A JP24239596A JPH1088045A JP H1088045 A JPH1088045 A JP H1088045A JP 24239596 A JP24239596 A JP 24239596A JP 24239596 A JP24239596 A JP 24239596A JP H1088045 A JPH1088045 A JP H1088045A
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Abstract
透のない耐水性に優れた画像を提供することが可能で、
且つ吐出安定性に優れた記録液を提供する。 【解決手段】 顔料、水溶性染料のような着色剤、水及
び2種類以上の樹脂微粒子を含み、少なくとも1種類が
アルコキシシリル基を有するアクリルシリコン系樹脂微
粒子のような自己架橋性の樹脂微粒子である。
Description
方法に関し、さらに詳細には、着色剤、水及び樹脂微粒
子を含有する記録液、並びにそれを使用した画像記録方
法に関する。
として、最近ランニングコストが安く且つカラー化が容
易な方式として、記録液の液滴を記録ヘッドから吐出さ
せて記録体上に記録を行う画像記録方法であるインクジ
ェット方式が注目されている。インクジェットプリンタ
用の記録液としては、従来、水と染料を主成分とする染
料水溶液が使用されてきたが、ノズルから飛ばされた記
録液が記録紙に付着したときに、記録液が記録紙で滲
み、これにより飛翔時に形成した記録液滴粒よりも著し
く大きなドットになってしまったり、記録された画像の
濃度が低く、画質が低いという問題があった。また、記
録された画像の耐水性が低いため、水により容易に画像
が滲んだり、画像が流れるという問題があった。さら
に、耐光性が低く、太陽光等の光の照射により容易に画
像が退色するという問題があった。
では染料水溶液のこれらの問題を解決するために、造膜
性の樹脂微粒子を記録液に添加する技術が提案されてい
る。例えば、樹脂微粒子としてラテックスが添加された
記録液が特公昭60−32663号公報に、カルボキシ
ル基とノニオン親水性基を有する水分散性樹脂が添加さ
れた記録液が特開平5−239392号公報に、非架橋
構造のビニル系高分子が添加された記録液が特開平5−
255628号公報に、及びイオン性基を有するポリエ
ステル粒子が添加された記録液が特開平6−34083
5号公報にそれぞれ開示されている。また、ポリエステ
ル等の樹脂微粒子と架橋剤とが配合された記録液の該樹
脂を記録体上で架橋させる技術が特公平7−47355
号公報に開示されている。
開示されている記録液では、いずれも、記録ヘッドの吐
出口部分において、空気との接触による記録液中水分の
蒸発に伴い樹脂微粒子の造膜が開始され、目詰まりが発
生するため、記録液を安定して吐出することは不可能で
あった。また、これらの記録液は、記録紙織維への毛細
管現象による記録液の滲みを完全に防ぐことはできず、
高画質画像を提供することは不可能であった。さらに、
これらの記録液は、記録紙内部への浸透を完全に防ぐこ
とができず、高濃度画像化と高画質化に限界があった。
また、耐水性についても同様に限界があった。さらに、
上記従来開示の記録液を、吐出口での目詰まりを回避す
るために、水で希釈すると、希釈前と比べて、同一体積
の液滴中に含まれる樹脂微粒子の含有量、即ち、画像形
成に寄与する樹脂固形分含有量が減少し、画像濃度が著
しく低下し、高画質な画像を提供することが不可能であ
った。即ち、従来開示の記録液では、樹脂微粒子の高含
有量化(樹脂固形分の高含有量化)による高濃度で高画
質の画像を提供することと吐出口での目詰まりを回避す
ることとの両立は不可能であった。
たものであり、本発明の目的は、高い画像濃度を有し、
記録紙上での滲みや浸透のない耐水性に優れた画像を提
供することが可能で、且つ吐出安定性に優れた記録液を
提供することにある。また、本発明の他の目的は、該記
録液を用いた画像記録方法を提供することにある。
本発明の記録液は、着色剤、水及び2種類以上の樹脂微
粒子を含み、少なくとも1種類が自己架橋性の樹脂微粒
子であることを特徴とする。
ドから吐出させて記録体上に記録を行う画像記録方法に
おいて、上記の記録液を用いることを特徴とする。
有量化(樹脂固形分の高含有量化)による高画像濃度の
達成と記録ヘッドの吐出口での目詰まり回避との両立を
可能にする理由は、必ずしも明確ではないが、以下のよ
うに推論する。
が含まれると、記録液中で、ある樹脂微粒子の周囲(最
近接配位位置)にこの樹脂微粒子と同種の樹脂微粒子が
存在する確率が減少する。これにより同種樹脂微粒子同
士の接近及び衝突確率が減少し、同種樹脂微粒子同士の
接近から衝突、融着を経て、造膜に至る一連のプロセス
が阻害され(配位効果)、目詰まりが防止される。
在する場合より、異種樹脂微粒子が存在する場合の方が
粒子間引力が働きにくくなる(反発力が働き易くなる)
ので、互いに樹脂微粒子の接近が妨げられ、樹脂微粒子
同士の衝突確率が減少し(粒子間反発力効果)、このた
め上記と同様樹脂微粒子同士の接近から衝突、融着を経
て、造膜に至る一連のプロセスが阻害され、目詰まりが
防止される。
粒子間の粒径及び形状等の差より異種微粒子間の粒径及
び形状等の差の方が大きいと考えられ、ある樹脂微粒子
の周囲に、この樹脂微粒子の粒径、形状等と大きく異な
る粒径、形状等を有する異種の樹脂微粒子が存在するこ
とによって、同程度の粒径、形状等を有する微粒子のみ
が存在する場合と比べて、同種、異種の樹脂微粒子同士
の接近が妨害され(幾何構造効果)、上記と同様に目詰
まりが防止されるとも考えられる。
脂微粒子同士の接近が顕著に抑制されるので、記録液中
に含まれる樹脂微粒子の総合含有率を上げることがで
き、ひいては一滴の液値中の樹脂微粒子の含有量を増や
すことができ、高画像濃度の画像を形成することが可能
になる。
脂微粒子の高速造膜性により、記録紙上に速やかに画像
が形成される。即ち、記録ヘッドから飛翔した記録液の
液滴が記録紙に付着した直後から、記録液滴中の水分の
蒸発と記録液の紙への浸透に伴い、自己架橋性樹脂微粒
子の架橋反応が高速に進行し、着色剤を樹脂の中に閉じ
込めた強固な画像膜が急速に形成される。また、このと
き、共存する他の自己架橋性樹脂微粒子や自己架橋性以
外の樹脂微粒子の膜化も進行し、これらにより、記録液
の滲みや浸透が防止され、樹脂とその中に閉じ込められ
た着色剤とからなる、高画像濃度で且つ高い耐水性の画
像を紙等の記録体上に形成することが可能になる。
類以上の樹脂微粒子を含有し、その樹脂微粒子の内の少
なくとも1種類は自己架橋性の樹脂微粒子である。
架橋剤の作用ではなく、該樹脂の主鎖及び/又は側鎖に
組み込まれた官能基の反応性により、架橋する樹脂をい
う。このような自己架橋性の樹脂微粒子の例として、ア
クリルシリコン系樹脂微粒子、アクリルアミド系樹脂微
粒子等を挙げることができ、この中では、急速画像形成
に適する高速造膜性及び形成された膜の強さの観点か
ら、着色剤を閉じ込めた強固なシロキサン架橋膜を迅速
に形成可能なアルコキシシリル基含有アクリルシリコン
系樹脂微粒子が好ましい。アルコキシシリル基含有アク
リルシリコン系樹脂微粒子のアルコキシシリル基のアル
キルは、好ましくは炭素数が1個〜3個のアルキルであ
り、より好ましくは炭素数が1個〜2個のアルキルであ
る。アクリル骨格としては、例えば、スチレン、ビニル
トルエン、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、
メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イソブチル、メ
タクリル酸2−エチルヘキシル、酢酸ビニル、アクリロ
ニトリル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アク
リル酸n−ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、メ
タクリル酸、アクリル酸、メタクリル酸2−ヒドロキシ
エチル、メタクリル酸ヒドロキシプロピル、アクリル酸
2−ヒドロキシエチル、アクリルアミド、N−メチロー
ルアクリルアミド、メタクリル酸グリシジル等をモノマ
ーとする重合体及び共重合体を挙げることができる。
能な樹脂微粒子としては、非架橋性の樹脂微粒子及び架
橋剤の作用によって架橋可能な樹脂微粒子を挙げること
ができ、具体的には、フッ素系樹脂微粒子、アクリル系
樹脂微粒子、ポリエステル系樹脂微粒子、酢酸ビニル系
樹脂微粒子、塩化ビニル系樹脂微粒子、スチレン−ブタ
ジエン重合体系樹脂微粒子、ポリウレタン系樹脂系樹脂
微粒子、ポリスチレン系樹脂微粒子、酢酸ビニル−アク
リル共重合体系樹脂微粒子、酢酸ビニル−アクリルアミ
ド共重合体系樹脂微粒子、エチレン−酢酸ビニル共重合
体樹脂、エポキシ樹脂系樹脂微粒子、ポリアミド樹脂系
樹脂微粒子、及びシリコーン系樹脂微粒子等を挙げるこ
とができる。
自己架橋性の樹脂微粒子のみで構成されてもよいし、自
己架橋性の樹脂微粒子と非架橋性の樹脂微粒子及び/又
は架橋剤の作用によって架橋する樹脂微粒子とで構成さ
れてもよいが、各樹脂による膜形成プロセスに時間的な
差を生じさせると共に組成的な相違により膜を形成しに
くくさせ、これにより目詰まり、即ち、記録ヘッド吐出
口部での膜形成を防止するという観点から、自己架橋性
の樹脂微粒子と非架橋性の樹脂微粒子とで構成されるこ
とが好ましい。また、列挙された非架橋性の樹脂微粒子
の中では、造膜性(画像形成性)に優れ、且つ高撥水
性、高耐水性、高耐候性を備えて、高耐水性で高画像濃
度の画像形成に有用であることから、フッ素系樹脂微粒
子が好ましい。フッ素系樹脂微粒子としては、フルオロ
オレフィン単位を有するフッ素系樹脂微粒子が好まし
く、中でも、フルオロオレフィン単位及びビニルエーテ
ル単位から構成されるフッ素含有ビニルエーテル系樹脂
微粒子が特に好ましい。
CF2 CF2 −、−CF2 CF(CF3 )−、−CF2
CFCl−等が挙げられる。一方、ビニルエーテル単位
の例は、以下のようなものを挙げることができる。
ル単位から構成されるフッ素含有ビニルエーテル系樹脂
微粒子としては、上記フルオロオレフィン単位とビニル
エーテル単位が交互に組み合わされた交互共重合体が好
ましい。
子を含む2種類以上の樹脂微粒子を含有すればよく、こ
れにより樹脂固形分高含有量化による高画像濃度化、高
画質化と目詰まり回避との両立を十分に達成し得るが、
自己架橋性の樹脂微粒子を含む3種類以上の樹脂微粒子
を含有することにより、前述した最近接配位位置に同種
樹脂微粒子の存在する確率が一層低下し(配位効果の促
進)、また粒子間引力が一層働きにくくなる等のため、
目詰まりの発生がより効果的に防止される。記録液に含
まれる樹脂微粒子の種類の上限値は特にないが、各樹脂
微粒子の形状、大きさが一定で、且つその形状を球形と
仮定した場合、粒子を最密充填した時の最近接粒子数
(配位数)、即ち、ある粒子と接触状態で存在する粒子
の数は12となる。従って、樹脂微粒子の種類の上限の
最適値は12と考えられ、さらに確率的な振れの幅を考
慮すれば、樹脂微粒子の種類の上限は18種類(12種
類+6種類)とすることが好ましい。以上より、本発明
における記録液中に含有される樹脂微粒子の種類は、配
位効果による同種樹脂微粒子同士の接近及び衝突確率減
少の観点からは、好ましくは2種類以上18種類以下で
あり、より好ましくは3種類以上12種類以下である。
なお、本発明では、樹脂を構成するモノマーが同じであ
っても、変性の仕方等の違いにより樹脂微粒子又はその
分散液の特性、即ち、最低成膜温度、ガラス転位点、イ
オン性、pH、重量平均分子量及び平均粒子径等のいず
れか1つ以上が異なれば別の種類の樹脂微粒子と考え
る。
は、0.01μm以上5μm以下であることが好ましい
が、0.05μm以上3μm以下であることがより好ま
しい。樹脂微粒子の平均粒子径が0.01μm未満だと
造膜性が悪く、また5μmを超えると光学濃度(画像濃
度)が低下する。
含有率(樹脂微粒子固形分の合計含有率)は、記録液の
全量に対して10〜95重量%であることが好ましく、
15〜90重量%の範囲であることがより好ましく、2
0〜80重量%の範囲であることがさらに好ましい。樹
脂微粒子の合計含有率が10重量%未満になると画像の
光学濃度が低くなり、また95重量%を超えると吐出安
定性が低下する懸念がある。また、記録液に含まれる自
己架橋性樹脂微粒子の含有率は、2つの樹脂微粒子を用
いる場合、樹脂微粒子の固形分量の全合計をW重量部と
すると、0.9W乃至0.05W重量部の範囲が好まし
い。さらに、3つ以上の樹脂微粒子を用いる場合、記録
液中に含まれる各樹脂微粒子の含有割合は、所望の特性
を最大限に実現するため適宜に選択されるが、n種類
(n:3以上の正の整数)の樹脂微粒子を混合した場
合、記録液中の樹脂微粒子の固形分量の全合計をW重量
部とすると、記録液中のそれぞれの樹脂微粒子の固形分
量は、2W/n重量部から0.1W/n重量部までの範
囲にあることが好ましい。この範囲より多くても少なく
ても、複数の異種樹脂微粒子の共存による目詰まり防止
効果が低下する場合がある。また、記録液中に含まれる
樹脂微粒子の内、自己架橋性の樹脂微粒子の含有割合
は、その一種類につき上記と同様に2W/n重量部から
0.1W/n重量部までの範囲にあることが好ましい
が、さらに、2W/n重量部から0.4W/n重量部ま
での範囲にあることがより好ましい。該割合が2W/n
重量部より多くなると上記のように複数の異種樹脂微粒
子の共存による目詰まり防止効果が低下し、0.4W/
n重量部より少なくなると紙上での画像形成速度が遅く
なり、画像濃度が低下する懸念がある。
である水との親和性がよいもの、均一分散性が良好なも
のが使用でき、具体的には、顔料、水溶性染料、分散染
料が用いられる。
は、有機顔料、無機顔料等が挙げられ、例えば、白黒用
としては、ファーネスブラック、チャンネルブラック等
のカーボンブラック(C.I.ピグメントッブラック
7)類、アニリンブラック(C.I.ピグメントブラッ
ク1)等の有機顔料が挙げられる。さらに、カラー用と
しては、C.I.ピグメントイエロー1、3、12、1
3、14、17、24、34、35、37、42、5
3、55、81、83、95、97、98、100、1
01、104、108、109、110、117、12
0、138、153、C.I.ピグメントバイオレット
1、3、5:1、16、19、23、38、C.I.ピ
グメントッブルー1、2、15、15:1、15:2、
15:3、15:4、15:6、16等の顔料がある。
記録液中に含まれる顔料の含有率は、1〜50重量%が
好ましいが、1.5〜40重量%がより好ましい。これ
らの顔料をより均一に分散するためには、場合によって
ボールミル等で分散処理してもよい。
しては、直接染料、酸性染料等が挙げられ、例えば、
C.I.ダイレクトブラック9、17、19、22、3
2、51、56、62、69、77、80、91、9
4、97、108、112、113、114、117、
118、121、122、125、132、146、1
54、166、168、173、199、C.I.ダイ
レクトバイオレット7、9、47、48、51、66、
90、93、94、95、98、100、101、C.
I.ダイレクトイエロー8、9、11、12、27、2
8、29、33、35、39、41、44、50、5
3、58、59、68、86、87、93、95、9
6、98、100、106、108、109、110、
130、132、144、161、163、C.I.ダ
イレクトブルー1、10、15、22、25、55、6
7、68、71、76、77、78、80、84、8
6、87、90、98、106、201、202、24
4、251、280、C.I.アシッドブラック7、2
4、29、48、C.I.アシッドバイオレット5、3
4、43、47、48、90、103、C.I.アシッ
ドイエロー17、19、23、25、39、40、4
4、49、50、61、110、174、218、C.
I.アシッドブルー9、25、40、41、62、7
2、76、80、106、112、120、205、2
30、271、280等が挙げられるが、これらに限定
されない。記録液中に含まれるこれらの染料の含有率
は、染料の種類、溶媒成分の種類、記録液に対して要求
されている特性等に依存して決定されるが、一般には、
0.2〜40重量%、好ましくは0.5〜30重量%の
範囲が良い。
純水、蒸留水、限外濾過水を使用することが好ましい。
ウム、リン酸二水素ナトリウム等のpH調節剤、防カ
ビ、防腐、防錆等の目的で安息香酸、ジクロフェン、ヘ
キサクロロフェン、ソルビン酸等を記録液に添加しても
よい。さらに必要に応じて、エチレングリコール、グリ
セリン等の各種一般添加剤を記録液に加えてもよい。本
発明の記録液は、記録液の液滴をヘツドから吐出させて
紙等の記録体上に記録を行なう画像記録方法に使用する
ことができる。
録のみならず、静電吸引方式の画像記録、筆記具等に適
宜使用可能である。
する。 (実施例1)記録液は以下のようにして作成した。水系
銅フタロシアニン系顔料(ピグメントブルー15:3)
分散液(固形分=35%)33重量部と、水及びメトキ
シシリル基を有するアクリルシリコン樹脂微粒子(平均
粒子径=0.1〜0.2μm)を含む樹脂分散液(固形
分=35%、三洋化成工業社製、商品名:SW−13
5)39重量部と、水及びフルオロオレフィンとビニル
エーテルの乳化重合により作製された含フッ素ビニルエ
ーテル系樹脂微粒子(平均粒子径:0.15μm)を含
む樹脂分散液(固形分=50%、旭硝子社製、商品名:
FE−3000)28重量部とを添加し、撹拌して均一
に混合させた。その後、この混合液を孔径10μmのメ
ンブランフィルターにてろ過して、ゴミ及び粗大粒子を
除去し、記録液中顔料(着色剤)濃度{=顔料固形分×
100/記録液(液体)全量}が12重量%、固形分中
顔料(着色剤)濃度{=顔料固形分×100/(顔料固
形分+樹脂微粒子固形分合計)}が30重量%、記録液
中樹脂微粒子全固形分濃度{=樹脂微粒子固形分合計×
100/記録液全量}が28重量%の記録液を得た。
ターを用いて、複写機用普通紙上に塗布し、室温にて乾
燥させることにより、普通紙上に塗布乾燥膜からなるベ
タ画像を得た。そして、得られた画像の光学濃度を画像
表面側から測定した。その結果、画像面積1cm2 当た
り0.9mgという少量の記録液量で塗布したベタ画像
の光学濃度は1.7という高い値であった。
光学顕微鏡により観察したところ、ベタ画像は普通紙の
上に主として形成されていて、記録液の普通紙中への浸
透はほとんど認められなかった。
まり性の評価を次のように行った。内径15mmの注射
器の先に内径180μmの標準注射針(岩下エンジニア
リング製)をセットし、この注射器の中に記録液を10
ml吸入した。次いで、注射器の上部を密閉し注射針か
らの記録液の滴下を停止させた状態にして、放置した。
所定時間経過後、上部を開放し、記録液が継続して注射
針から滴下可能かどうかを調べた。この操作を放置の所
定時間を少しずつ延長しながら繰り返し、注射針から記
録液が滴下可能であった最長放置時間を目詰まり発生ま
での余裕時間とした。このようにして測定した本方式で
の記録液の目詰まり発生までの余裕時間は40秒と長い
ものであった。
用いて、この記録液の普通紙上への印字テストを実施し
た。その結果、水で希釈しない記録液の原液を安定に吐
出することができた。このようにして印字されたサンプ
ルの印字ドットを拡大ルーペ及び光学顕微鏡により観察
したところ、ドット周辺部での滲みのない鮮明なドット
であることがわかった。
及びプリンターによる印字サンプルに水をこぼし、耐水
性を評価した。その結果、水による画像の滲み、着色剤
の広かりは認められず、本実施例に係る記録液が耐水性
の高いものであることがわかった。 (実施例2)水系銅フタロシアニン系顔料(ピグメント
ブルー15:3)分散液(固形分=35%)28重量部
と、水及びメトキシシリル基を有するアクリルシリコン
樹脂微粒子(平均粒子径=0.1〜0.2μm)を含む
樹脂分散液(固形分=35%、三洋化成工業社製、商品
名:SW−135)33重量部と、水及び側鎖にカルボ
キシル基が付加された変性ポリエステル樹脂微粒子(平
均粒子径:0.1〜0.2μm)を含む樹脂分散液(固
形分=30%、高松油脂社製、商品名:A−215G)
39重量部とを添加し、撹拌して均一に混合させた。そ
の後、この混合液を孔径10μmのメンブランフィルタ
ーにてろ過して、ゴミ及び粗大粒子を除去し、記録液中
顔料(着色剤)濃度が11重量%、固形分中顔料(着色
剤)濃度が30重量%、記録液中樹脂微粒子全固形分濃
度が23重量%の記録液を得た。
ターを用いて、複写機用普通紙上に塗布し、室温にて乾
燥させることにより、普通紙上に塗布乾燥膜からなるベ
タ画像を得た。そして、得られた画像の光学濃度を画像
表面側から測定した。その結果、画像面積1cm2 当た
り0.9mgという少量の記録液量で塗布したベタ画像
の光学濃度は1.6という高い値であった。
光学顕微鏡により観察したところ、ベタ画像は普通紙の
上に主として形成されていて、記録液の普通紙中への浸
透はほとんど認められなかった。
ッド吐出口での記録液の目詰まり性を評価した。その結
果、本方式での記録液の目詰まり発生までの余裕時間は
45秒と長いものであった。
を用いて、この記録液の普通紙上への印字テストを実施
した。その結果、水で希釈しない記録液の原液を安定に
吐出することができた。このようにして印字されたサン
プルの印字ドットを拡大ルーペ及び光学顕微鏡により観
察したところ、ドット周辺部での滲みのない鮮明なドッ
トであることがわかった。
画像及びプリンターによる印字サンプルに水をこぼし、
耐水性を評価した。その結果、水による画像の滲み、着
色剤の広がりは認められず、本実施例に係る記録液が耐
水性の高いものであることがわかった。 (実施例3)水系銅フタロシアニン系顔料(ピグメント
ブルー15:3)分散液(固形分=35%)32重量部
と、水及びメトキシシリル基を有するアクリルシリコン
樹脂微粒子(平均粒子径=0.1〜0.2μm)を含む
樹脂分散液(固形分=35%、三洋化成工業社製、商品
名:SW−135)38重量部と、水及びシリコン変性
アクリル樹脂微粒子(平均粒子径:0.1〜0.2μ
m)を含む樹脂分散液(固形分=45%、三洋化成工業
社製、商品名:G−45)30重量部とを添加し、撹拌
して均一に混合させた。その後、この混合液を孔径10
μmのメンブランフィルターにてろ過して、ゴミ及び粗
大粒子を除去し、記録液中顔料(着色剤)濃度が11重
量%、固形分中顔料(着色剤)濃度が30重量%、記録
液中樹脂微粒子全固形分濃度が27重量%の記録液を得
た。
ターを用いて、複写機用普通紙上に塗布し、室温にて乾
燥させることにより、普通紙上に塗布乾燥膜からなるベ
タ画像を得た。そして、得られた画像の光学濃度を画像
表面側から測定した。その結果、画像面積1cm2 当た
り0.9mgという少量の記録液量で塗布したベタ画像
の光学濃度は1.6という高い値であった。
光学顕微鏡により観察したところ、ベタ画像は普通紙の
上に主として形成されていて、記録液の普通紙中への浸
透はほとんど認められなかった。
ッド吐出口での記録液の目詰まり性を評価した。その結
果、本方式での記録液の目詰まり発生までの余裕時間は
40秒と長いものであった。
を用いて、この記録液の普通紙上への印字テストを実施
した。その結果、水で希釈しない記録液の原液を安定に
吐出することができた。このようにして印字されたサン
プルの印字ドットを拡大ルーペ及び光学顕微鏡により観
察したところ、ドット周辺部での滲みのない鮮明なドッ
トであることがわかった。
画像及びプリンターによる印字サンプルに水をこぼし、
耐水性を評価した。その結果、水による画像の滲み、着
色剤の広がりは認められず、本実施例に係る記録液が耐
水性の高いものであることがわかった。 (実施例4)水系銅フタロシアニン系顔料(ピグメント
ブルー15:3)分散液(固形分=35%)34重量部
と、水及びメトキシシリル基を有するアクリルシリコン
樹脂微粒子(平均粒子径=0.1〜0.2μm)を含む
樹脂分散液(固形分=35%、三洋化成工業社製、商品
名:SW−135)27重量部と、水及びフルオロオレ
フィンとビニルエーテルの乳化重合により作製された含
フッ素ビニルエーテル系樹脂微粒子(平均粒子径:0.
15μm)を含む樹脂分散液(固形分=50%、旭硝子
社製、商品名:FE−3000)19重量部と、水及び
シリコン変性アクリル樹脂微粒子(平均粒子径:0.1
〜0.2μm)を含む樹脂分散液(固形分=45%、三
洋化成工業社製、商品名:G−45)21重量部とを添
加し、撹拌して均一に混合させた。その後、この混合液
を孔径10μmのメンブランフィルターにてろ過して、
ゴミ及び粗大粒子を除去し、記録液中顔料(着色剤)濃
度が12重量%、固形分中顔料(着色剤)濃度が30重
量%、記録液中樹脂微粒子全固形分濃度が28重量%の
記録液を得た。
ターを用いて、複写機用普通紙上に塗布し、室温にて乾
燥させることにより、普通紙上に塗布乾燥膜からなるベ
タ画像を得た。そして、得られた画像の光学濃度を画像
表面側から測定した。その結果、画像面積1cm2 当た
り0.9mgという少量の記録液量で塗布したベタ画像
の光学濃度は1.7という高い値であった。
光学顕微鏡により観察したところ、ベタ画像は普通紙の
上に主として形成されていて、記録液の普通紙中への浸
透はほとんど認められなかった。
ッド吐出口での記録液の目詰まり性を評価した。その結
果、本方式での記録液の目詰まり発生までの余裕時間は
55秒と長いものであった。
を用いて、この記録液の普通紙上への印字テストを実施
した。その結果、水で希釈しない記録液の原液を安定に
吐出することができた。このようにして印字されたサン
プルの印字ドットを拡大ルーペ及び光学顕微鏡により観
察したところ、ドット周辺部での滲みのない鮮明なドッ
トであることがわかった。
画像及びプリンターによる印字サンプルに水をこぼし、
耐水性を評価した。その結果、水による画像の滲み、着
色剤の広がりは認められず、本実施例に係る記録液が耐
水性の高いものであることがわかった。 (実施例5)水系銅フタロシアニン系顔料(ピグメント
ブルー15:3)分散液(固形分=35%)34重量部
と、水及びメトキシシリル基を有するアクリルシリコン
樹脂微粒子(平均粒子径=0.1〜0.2μm)を含む
樹脂分散液(固形分=35%、三洋化成工業社製、商品
名:SW−135)27重量部と、水及びフルオロオレ
フィンとビニルエーテルの乳化重合により作製された含
フッ素ビニルエーテル系樹脂微粒子(平均粒子径:0.
15μm)を含む樹脂分散液(固形分=50%、旭硝子
社製、商品名:FE−3000)19重量部と、水及び
側鎖にカルボキシル基が付加された変性ポリエステル樹
脂微粒子(平均粒子径:0.1〜0.2μm)を含む樹
脂分散液(固形分=30%、高松油脂社製、商品名:A
−215G)31重量部とを添加し、撹拌して均一に混
合させた。その後、この混合液を孔径10μmのメンブ
ランフィルターにてろ過して、ゴミ及び粗大粒子を除去
し、記録液中顔料(着色剤)濃度が11重量%、固形分
中顔料(着色剤)濃度が30重量%、記録液中樹脂微粒
子全固形分濃度が25重量%の記録液を得た。
ターを用いて、複写機用普通紙上に塗布し、室温にて乾
燥させることにより、普通紙上に塗布乾燥膜からなるベ
タ画像を得た。そして、得られた画像の光学濃度を画像
表面側から測定した。その結果、画像面積1cm2 当た
り0.9mgという少量の記録液量で塗布したベタ画像
の光学濃度は1.6という高い値であった。
光学顕微鏡により観察したところ、ベタ画像は普通紙の
上に主として形成されていて、記録液の普通紙中への浸
透はほとんど認められなかった。
ッド吐出口での記録液の目詰まり性を評価した。その結
果、本方式での記録液の目詰まり発生までの余裕時間は
60秒と長いものであった。
を用いて、この記録液の普通紙上への印字テストを実施
した。その結果、水で希釈しない記録液の原液を安定に
吐出することができた。このようにして印字されたサン
プルの印字ドットを拡大ルーペ及び光学顕微鏡により観
察したところ、ドット周辺部での滲みのない鮮明なドッ
トであることがわかった。
画像及びプリンターによる印字サンプルに水をこぼし、
耐水性を評価した。その結果、水による画像の滲み、着
色剤の広がりは認められず、本実施例に係る記録液が耐
水性の高いものであることがわかった。 (実施例6)水系銅フタロシアニン系顔料(ピグメント
ブルー15:3)分散液(固形分=35%)34重量部
と、水及びメトキシシリル基を有するアクリルシリコン
樹脂微粒子(平均粒子径=0.1〜0.2μm)を含む
樹脂分散液(固形分=35%、三洋化成工業社製、商品
名:SW−135)27重量部と、水及びフルオロオレ
フィンとビニルエーテルの乳化重合により作製された含
フッ素ビニルエーテル系樹脂微粒子(平均粒子径:0.
15μm)を含む樹脂分散液(固形分=50%、旭硝子
社製、商品名:FE−3000)19重量部と、水及び
変性スチレン−ブタジエン共重合体樹脂微粒子(平均粒
子径:0.19μm)を含む樹脂分散液(固形分=4
8.5%、住化エイビーエス・ラテックス社製、商品
名:SN−335)19重量部とを添加し、撹拌して均
一に混合させた。その後、この混合液を孔径10μmの
メンブランフィルターにてろ過して、ゴミ及び粗大粒子
を除去し、記録液中顔料(着色剤)濃度が13重量%、
固形分中顔料(着色剤)濃度が30重量%、記録液中樹
脂微粒子全固形分濃度が28重量%の記録液を得た。
ターを用いて、複写機用普通紙上に塗布し、室温にて乾
燥させることにより、普通紙上に塗布乾燥膜からなるベ
タ画像を得た。そして、得られた画像の光学濃度を画像
表面側から測定した。その結果、画像面積1cm2 当た
り0.9mgという少量の記録液量で塗布したベタ画像
の光学濃度は1.7という高い値であった。
光学顕微鏡により観察したところ、ベタ画像は普通紙の
上に主として形成されていて、記録液の普通紙中への浸
透はほとんど認められなかった。
ッド吐出口での記録液の目詰まり性を評価した。その結
果、本方式での記録液の目詰まり発生までの余裕時間は
55秒と長いものであった。
を用いて、この記録液の普通紙上への印字テストを実施
した。その結果、水で希釈しない記録液の原液を安定に
吐出することができた。このようにして印字されたサン
プルの印字ドットを拡大ルーペ及び光学顕微鏡により観
察したところ、ドット周辺部での滲みのない鮮明なドッ
トであることがわかった。
画像及びプリンターによる印字サンプルに水をこぼし、
耐水性を評価した。その結果、水による画像の滲み、着
色剤の広がりは認められず、本実施例に係る記録液が耐
水性の高いものであることがわかった。 (実施例7)水系銅フタロシアニン系顔料(ピグメント
ブルー15:3)分散液(固形分=35%)31重量部
と、水及びメトキシシリル基を有するアクリルシリコン
樹脂微粒子(平均粒子径=0.1〜0.2μm)を含む
樹脂分散液(固形分=35%、三洋化成工業社製、商品
名:SW−135)24重量部と、水及び側鎖にカルボ
キシル基が付加された変性ポリエステル樹脂微粒子(平
均粒子径:0.1〜0.2μm)を含む樹脂分散液(固
形分=30%、高松油脂社製、商品名:A−215G)
28重量部と、水及び変性スチレン−ブタジエン共重合
体樹脂微粒子(平均粒子径:0.19μm)を含む樹脂
分散液(固形分=48.5%、住化エイビーエス・ラテ
ックス社製、商品名:SN−335)17重量部とを添
加し、撹拌して均一に混合させた。その後、この混合液
を孔径10μmのメンブランフィルターにてろ過して、
ゴミ及び粗大粒子を除去し、記録液中顔料(着色剤)濃
度が11重量%、固形分中顔料(着色剤)濃度が30重
量%、記録液中樹脂微粒子全固形分濃度が25重量%の
記録液を得た。
ターを用いて、複写機用普通紙上に塗布し、室温にて乾
燥させることにより、普通紙上に塗布乾燥膜からなるベ
タ画像を得た。そして、得られた画像の光学濃度を画像
表面側から測定した。その結果、画像面積1cm2 当た
り0.9mgという少量の記録液量で塗布したベタ画像
の光学濃度は1.6という高い値であった。
光学顕微鏡により観察したところ、ベタ画像は普通紙の
上に主として形成されていて、記録液の普通紙中への浸
透はほとんど認められなかった。
ッド吐出口での記録液の目詰まり性を評価した。その結
果、本方式での記録液の目詰まり発生までの余裕時間は
60秒と長いものであった。
を用いて、この記録液の普通紙上への印字テストを実施
した。その結果、水で希釈しない記録液の原液を安定に
吐出することができた。このようにして印字されたサン
プルの印字ドットを拡大ルーペ及び光学顕微鏡により観
察したところ、ドット周辺部での滲みのない鮮明なドッ
トであることがわかった。
画像及びプリンターによる印字サンプルに水をこぼし、
耐水性を評価した。その結果、水による画像の滲み、着
色剤の広がりは認められず、本実施例に係る記録液が耐
水性の高いものであることがわかった。 (実施例8)水系銅フタロシアニン系顔料(ピグメント
ブルー15:3)分散液(固形分=35%)32重量部
と、水及びメトキシシリル基を有するアクリルシリコン
樹脂微粒子(平均粒子径=0.1〜0.2μm)を含む
樹脂分散液(固形分=35%、三洋化成工業社製、商品
名:SW−135)19重量部と、水及びフルオロオレ
フィンとビニルエーテルの乳化重合により作製された含
フッ素ビニルエーテル系樹脂微粒子(平均粒子径:0.
15μm)を含む樹脂分散液(固形分=50%、旭硝子
社製、商品名:FE−3000)13重量部と、水及び
シリコン変性アクリル樹脂微粒子(平均粒子径:0.1
〜0.2μm)を含む樹脂分散液(固形分=45%、三
洋化成工業社製、商品名:G−45)15重量部と、水
及び側鎖にカルボキシル基が付加された変性ポリエステ
ル樹脂微粒子(平均粒子径:0.1〜0.2μm)を含
む樹脂分散液(固形分=30%、高松油脂社製、商品
名:A−215G)22重量部とを添加し、撹拌して均
一に混合させた。その後、この混合液を孔径10μmの
メンブランフィルターにてろ過して、ゴミ及び粗大粒子
を除去し、記録液中顔料(着色剤)濃度が11重量%、
固形分中顔料(着色剤)濃度が30重量%、記録液中樹
脂微粒子全固形分濃度が26重量%の記録液を得た。
ターを用いて、複写機用普通紙上に塗布し、室温にて乾
燥させることにより、普通紙上に塗布乾燥膜からなるベ
タ画像を得た。そして、得られた画像の光学濃度を画像
表面側から測定した。その結果、画像面積1cm2 当た
り0.9mgという少量の記録液量で塗布したベタ画像
の光学濃度は1.6という高い値であった。
光学顕微鏡により観察したところ、ベタ画像は普通紙の
上に主として形成されていて、記録液の普通紙中への浸
透はほとんど認められなかった。
ッド吐出口での記録液の目詰まり性を評価した。その結
果、本方式での記録液の目詰まり発生までの余裕時間は
80秒と長いものであった。
を用いて、この記録液の普通紙上への印字テストを実施
した。その結果、水で希釈しない記録液の原液を安定に
吐出することができた。このようにして印字されたサン
プルの印字ドットを拡大ルーペ及び光学顕微鏡により観
察したところ、ドット周辺部での滲みのない鮮明なドッ
トであることがわかった。
画像及びプリンターによる印字サンプルに水をこぼし、
耐水性を評価した。その結果、水による画像の滲み、着
色剤の広がりは認められず、本実施例に係る記録液が耐
水性の高いものであることがわかった。 (実施例9)水系銅フタロシアニン系顔料(ピグメント
ブルー15:3)分散液(固形分=35%)31重量部
と、水及びメトキシシリル基を有するアクリルシリコン
樹脂微粒子(平均粒子径=0.1〜0.2μm)を含む
樹脂分散液(固形分=35%、三洋化成工業社製、商品
名:SW−135)12重量部と、水及びフルオロオレ
フィンとビニルエーテルの乳化重合により作製された含
フッ素ビニルエーテル系樹脂微粒子(平均粒子径:0.
15μm)を含む樹脂分散液(固形分=50%、旭硝子
社製、商品名:FE−3000)8重量部と、水及びシ
リコン変性アクリル樹脂微粒子(平均粒子径:0.1〜
0.2μm)を含む樹脂分散液(固形分=45%、三洋
化成工業社製、商品名:G−45)9重量部と、水及び
側鎖にカルボキシル基が付加された変性ポリエステル樹
脂微粒子(平均粒子径:0.1〜0.2μm)を含む樹
脂分散液(固形分=30%、高松油脂社製、商品名:A
−215G)14重量部と、水及び側鎖にカルボキシル
基が付加された変性ポリエステル樹脂微粒子(平均粒子
径:0.1〜0.2μm)を含む樹脂分散液(固形分=
25%、高松油脂社製、商品名:A−115G、pH及
びガラス転位点がA−215Gと異なる)17重量部
と、水及び変性スチレン−ブタジエン共重合体樹脂微粒
子(平均粒子径:0.19μm)を含む樹脂分散液(固
形分=48.5%、住化エイビーエス・ラテックス社
製、商品名:SN−335)9重量部とを添加し、撹拌
して均一に混合させた。その後、この混合液を孔径10
μmのメンブランフィルターにてろ過して、ゴミ及び粗
大粒子を除去し、記録液中顔料(着色剤)濃度が11重
量%、固形分中顔料(着色剤)濃度が30重量%、記録
液中樹脂微粒子全固形分濃度が25重量%の記録液を得
た。
ターを用いて、複写機用普通紙上に塗布し、室温にて乾
燥させることにより、普通紙上に塗布乾燥膜からなるベ
タ画像を得た。そして、得られた画像の光学濃度を画像
表面側から測定した。その結果、画像面積1cm2 当た
り0.9mgという少量の記録液量で塗布したベタ画像
の光学濃度は1.6という高い値であった。
光学顕微鏡により観察したところ、ベタ画像は普通紙の
上に主として形成されていて、記録液の普通紙中への浸
透はほとんど認められなかった。
ッド吐出口での記録液の目詰まり性を評価した。その結
果、本方式での記録液の目詰まり発生までの余裕時間は
110秒と長いものであった。
を用いて、この記録液の普通紙上への印字テストを実施
した。その結果、水で希釈しない記録液の原液を安定に
吐出することができた。このようにして印字されたサン
プルの印字ドットを拡大ルーペ及び光学顕微鏡により観
察したところ、ドット周辺部での滲みのない鮮明なドッ
トであることがわかった。
画像及びプリンターによる印字サンプルに水をこぼし、
耐水性を評価した。その結果、水による画像の滲み、着
色剤の広がりは認められず、本実施例に係る記録液が耐
水性の高いものであることがわかった。 (実施例10)フタロシアニン系染料(アシッドブルー
9)水溶液(固形分=10%)64重量部に水及びメト
キシシリル基を有するアクリルシリコン樹脂微粒子(平
均粒子径=0.1〜0.2μm)を含む樹脂分散液(固
形分=35%、三洋化成工業社製、商品名:SW−13
5)14重量部と、水及びフルオロオレフィンとビニル
エーテルの乳化重合により作製された含フッ素ビニルエ
ーテル系樹脂微粒子(平均粒子径:0.15μm)を含
む樹脂分散液(固形分=50%、旭硝子社製、商品名:
FE−3000)10重量部と、水及びシリコン変性ア
クリル樹脂微粒子(平均粒子径:0.1〜0.2μm)
を含む樹脂分散液(固形分=45%、三洋化成工業社
製、商品名:G−45)11重量部とを添加し、撹拌し
て均一に混合させた。その後、この混合液を孔径10μ
mのメンブランフィルターにてろ過して、ゴミ及び粗大
粒子を除去し、記録液中染料(着色剤)濃度が6重量
%、固形分中染料(着色剤)濃度が30重量%、記録液
中樹脂微粒子全固形分濃度が15重量%の記録液を得
た。
ターを用いて、複写機用普通紙上に塗布し、室温にて乾
燥させることにより、普通紙上に塗布乾燥膜からなるベ
タ画像を得た。そして、得られた画像の光学濃度を画像
表面側から測定した。その結果、画像面積1cm2 当た
り0.9mgという少量の記録液量で塗布したベタ画像
の光学濃度は1.8という高い値であった。
光学顕微鏡により観察したところ、ベタ画像は普通紙の
上に主として形成されていて、記録液の普通紙中への浸
透はほとんど認められなかった。
ッド吐出口での記録液の目詰まり性を評価した。その結
果、本方式での記録液の目詰まり発生までの余裕時間は
60秒と長いものであった。
を用いて、この記録液の普通紙上への印字テストを実施
した。その結果、水で希釈しない記録液の原液を安定に
吐出することができた。このようにして印字されたサン
プルの印字ドットを拡大ルーペ及び光学顕微鏡により観
察したところ、ドット周辺部での滲みのない鮮明なドッ
トであることがわかった。
画像及びプリンターによる印字サンプルに水をこぼし、
耐水性を評価した。その結果、水による画像の滲み、着
色剤の広がりは認められず、本実施例に係る記録液が耐
水性の高いものであることがわかった。 (実施例11)フタロシアニン系染料(アシッドブルー
9)水溶液(固形分=10%)61重量部に水及びメト
キシシリル基を有するアクリルシリコン樹脂微粒子(平
均粒子径=0.1〜0.2μm)を含む樹脂分散液(固
形分=35%、三洋化成工業社製、商品名:SW−13
5)7重量部と、水及びフルオロオレフィンとビニルエ
ーテルの乳化重合により作製された含フッ素ビニルエー
テル系樹脂微粒子(平均粒子径:0.15μm)を含む
樹脂分散液(固形分=50%、旭硝子社製、商品名:F
E−3000)5重量部と、水及びシリコン変性アクリ
ル樹脂微粒子(平均粒子径:0.1〜0.2μm)を含
む樹脂分散液(固形分=45%、三洋化成工業社製、商
品名:G−45)5重量部と、水及び側鎖にカルボキシ
ル基が付加された変性ポリエステル樹脂微粒子(平均粒
子径:0.1〜0.2μm)を含む樹脂分散液(固形分
=30%、高松油脂社製、商品名:A−215G)8重
量部と、水及び側鎖にカルボキシル基が付加された変性
ポリエステル樹脂微粒子(平均粒子径:0.1〜0.2
μm)を含む樹脂分散液(固形分=25%、高松油脂社
製、商品名:A−115G)10重量部と、水及び変性
スチレン−ブタジエン共重合体樹脂微粒子(平均粒子
径:0.19μm)を含む樹脂分散液(固形分=48.
5%、住化エイビーエス・ラテックス社製、商品名:S
N−335)5重量部とを添加し、撹拌して均一に混合
させた。その後、この混合液を孔径10μmのメンブラ
ンフィルターにてろ過して、ゴミ及び粗大粒子を除去
し、記録液中染料(着色剤)濃度が6重量%、固形分中
染料(着色剤)濃度が30重量%、記録液中樹脂微粒子
全固形分濃度が14重量%の記録液を得た。
ターを用いて、複写機用普通紙上に塗布し、室温にて乾
燥させることにより、普通紙上に塗布乾燥膜からなるベ
タ画像を得た。そして、得られた画像の光学濃度を画像
表面側から測定した。その結果、画像面積1cm2 当た
り0.9mgという少量の記録液量で塗布したベタ画像
の光学濃度は1.8という高い値であった。
光学顕微鏡により観察したところ、ベタ画像は普通紙の
上に主として形成されていて、記録液の普通紙中への浸
透はほとんど認められなかった。
ッド吐出口での記録液の目詰まり性を評価した。その結
果、本方式での記録液の目詰まり発生までの余裕時間は
115秒と長いものであった。
を用いて、この記録液の普通紙上への印字テストを実施
した。その結果、水で希釈しない記録液の原液を安定に
吐出することができた。このようにして印字されたサン
プルの印字ドットを拡大ルーペ及び光学顕微鏡により観
察したところ、ドット周辺部での滲みのない鮮明なドッ
トであることがわかった。
画像及びプリンターによる印字サンプルに水をこぼし、
耐水性を評価した。その結果、水による画像の滲み、着
色剤の広がりは認められず、本実施例に係る記録液が耐
水性の高いものであることがわかった。 (比較例1)水系銅フタロシアニン系顔料(ピグメント
ブルー15:3)分散液(固形分=35%)30重量部
と、水及びメトキシシリル基を有するアクリルシリコン
樹脂微粒子(平均粒子径=0.1〜0.2μm)を含む
樹脂分散液(固形分=35%、三洋化成工業社製、商品
名:SW−135)70重量部を添加し、撹拌して均一
に混合させた。その後、この混合液を孔径10μmのメ
ンブランフィルターにてろ過して、ゴミ及び粗大粒子を
除去し、記録液中顔料(着色剤)濃度が10重量%、固
形分中顔料(着色剤)濃度が30重量%、記録液中樹脂
微粒子全固形分濃度が25重量%の記録液を得た。
実施例1〜11と同様に、光学濃度測定、目詰まり発生
までの余裕時間測定、及び市販インクジェットプリンタ
ーによる普通紙上への印字テストを実施した。その結
果、画像面積1cm2 当たり0.9mgという少量の記
録液量で塗布したベタ画像の光学濃度は1.6であった
が、目詰まり発生までの余裕時間は8秒と短いものであ
った。また、市販のインクジェットプリンターを用いて
印字テストを実施した結果、目詰まりが発生し、水で希
釈しない記録液の原液を安定に吐出することはできなか
った。
(記録液:水=1:3)したところ、市販のインクジェ
ットプリンターで吐出可能になったが、画像面積1cm
2 当たり0.9mgという少量の記録液量で塗布したベ
タ画像の光学濃度は0.6と低いものであった。 (比較例2)水系銅フタロシアニン系顔料(ピグメント
ブルー15:3)分散液(固形分=35%)38重量部
と、水及びフルオロオレフィンとビニルエーテルの乳化
重合により作製された含フッ素ビニルエーテル系樹脂微
粒子(平均粒子径:0.15μm)を含む樹脂分散液
(固形分=50%、旭硝子社製、商品名:FE−300
0)62重量部を添加し、撹拌して均一に混合させた。
その後、この混合液を孔径10μmのメンブランフィル
ターにてろ過して、ゴミ及び粗大粒子を除去し、記録液
中顔料(着色剤)濃度が13重量%、固形分中顔料(着
色剤)濃度が30重量%、記録液中樹脂微粒子全固形分
濃度が31重量%の記録液を得た。
実施例1〜11と同様に、光学濃度測定、目詰まり発生
までの余裕時間測定、及び市販インクジェットプリンタ
ーによる普通紙上への印字テストを実施した。その結
果、画像面積1cm2 当たり0.9mgという少量の記
録液量で塗布したベタ画像の光学濃度は1.4であった
が、目詰まり発生までの余裕時間は10秒と短いもので
あった。また、市販のインクジェットプリンターを用い
て印字テストを実施した結果、目詰まりが発生し、水で
希釈しない記録液の原液を安定に吐出することはできな
かった。
たところ、市販のインクジェットプリンターで吐出可能
になったが、画像面積1cm2 当たり0.9mgという
少量の記録液量で塗布したベタ画像の光学濃度は0.5
と低いものであった。 (比較例3)水系銅フタロシアニン系顔料(ピグメント
ブルー15:3)分散液(固形分=35%)27重量部
と、水及び側鎖にカルボキシル基が付加された変性ポリ
エステル樹脂微粒子(平均粒子径:0.1〜0.2μ
m)を含む樹脂分散液(固形分=30%、高松油脂社
製、商品名:A−215G)73重量部を添加し、撹拌
して均一に混合させた。その後、この混合液を孔径10
μmのメンブランフィルターにてろ過して、ゴミ及び粗
大粒子を除去し、記録液中顔料(着色剤)濃度が9重量
%、固形分中顔料(着色剤)濃度が30重量%、記録液
中樹脂微粒子全固形分濃度が22重量%の記録液を得
た。
実施例1〜11と同様に、光学濃度測定、目詰まり発生
までの余裕時間測定、及び市販インクジェットプリンタ
ーによる普通紙上への印字テストを実施した。その結
果、画像面積1cm2 当たり0.9mgという少量の記
録液量で塗布したベタ画像の光学濃度は1.4であった
が、目詰まり発生までの余裕時間は12秒と短いもので
あった。また、市販のインクジェットプリンターを用い
て印字テストを実施した結果、目詰まりが発生し、水で
希釈しない記録液の原液を安定に吐出することはできな
かった。
たところ、市販のインクジェットプリンターで吐出可能
になったが、画像面積1cm2 当たり0.9mgという
少量の記録液量で塗布したベタ画像の光学濃度は0.5
と低いものであった。 (比較例4)水系銅フタロシアニン系顔料(ピグメント
ブルー15:3)分散液(固形分=35%)35重量部
と、水及びシリコン変性アクリル樹脂微粒子(平均粒子
径:0.1〜0.2μm)を含む樹脂分散液(固形分=
45%、三洋化成工業社製、商品名:G−45)65重
量部を添加し、撹拌して均一に混合させた。その後、こ
の混合液を孔径10μmのメンブランフィルターにてろ
過して、ゴミ及び粗大粒子を除去し、記録液中顔料(着
色剤)濃度が12重量%、固形分中顔料(着色剤)濃度
が30重量%、記録液中樹脂微粒子全固形分濃度が29
重量%の記録液を得た。
実施例1〜11と同様に、光学濃度測定、目詰まり発生
までの余裕時間測定、及び市販インクジェットプリンタ
ーによる普通紙上への印字テストを実施した。その結
果、画像面積1cm2 当たり0.9mgという少量の記
録液量で塗布したベタ画像の光学濃度は1.4であった
が、目詰まり発生までの余裕時間は10秒と短いもので
あった。また、市販のインクジェットプリンターを用い
て印字テストを実施した結果、目詰まりが発生し、水で
希釈しない記録液の原液を安定に吐出することはできな
かった。
たところ、市販のインクジェットプリンターで吐出可能
になったが、画像面積1cm2 当たり0.9mgという
少量の記録液量で塗布したベタ画像の光学濃度は0.6
と低いものであった。 (比較例5)水系銅フタロシアニン系顔料(ピグメント
ブルー15:3)分散液(固形分=35%)37重量部
と、水及び変性スチレン−ブタジエン共重合体樹脂微粒
子(平均粒子径:0.19μm)を含む樹脂分散液(固
形分=48.5%、住化エイビーエス・ラテックス社
製、商品名:SN−335)63重量部を添加し、撹拌
して均一に混合させた。その後、この混合液を孔径10
μmのメンブランフィルターにてろ過して、ゴミ及び粗
大粒子を除去し、記録液中顔料(着色剤)濃度が13重
量%、固形分中顔料(着色剤)濃度が30重量%、記録
液中樹脂微粒子全固形分濃度が31重量%の記録液を得
た。
実施例1〜11と同様に、光学濃度測定、目詰まり発生
までの余裕時間測定、及び市販インクジェットプリンタ
ーによる普通紙上への印字テストを実施した。その結
果、画像面積1cm2 当たり0.9mgという少量の記
録液量で塗布したベタ画像の光学濃度は1.3であった
が、目詰まり発生までの余裕時間は10秒と短いもので
あった。また、市販のインクジェットプリンターを用い
て印字テストを実施した結果、目詰まりが発生し、水で
希釈しない記録液の原液を安定に吐出することはできな
かった。
たところ、市販のインクジェットプリンターで吐出可能
になったが、画像面積1cm2 当たり0.9mgという
少量の記録液量で塗布したベタ画像の光学濃度は0.6
と低いものであった。 (比較例6)フタロシアニン系染料(アシッドブルー
9)水溶液(固形分=10%)60重量部に水及びメト
キシシリル基を有するアクリルシリコン樹脂微粒子(平
均粒子径=0.1〜0.2μm)を含む樹脂分散液(固
形分=35%、三洋化成工業社製、商品名:SW−13
5)40重量部を添加し、撹拌して均一に混合させた。
その後、この混合液を孔径10μmのメンブランフィル
ターにてろ過して、ゴミ及び粗大粒子を除去し、記録液
中染料(着色剤)濃度が6重量%、固形分中染料(着色
剤)濃度が30重量%、記録液中樹脂微粒子全固形分濃
度が14重量%の記録液を得た。
実施例1〜11と同様に、光学濃度測定、目詰まり発生
までの余裕時間測定、及び市販インクジェットプリンタ
ーによる普通紙上への印字テストを実施した。その結
果、画像面積1cm2 当たり0.9mgという少量の記
録液量で塗布したベタ画像の光学濃度は1.6であった
が、目詰まり発生までの余裕時間は10秒と短いもので
あった。また、市販のインクジェットプリンターを用い
て印字テストを実施した結果、目詰まりが発生し、水で
希釈しない記録液の原液を安定に吐出することはできな
かった。
たところ、市販のインクジェットプリンターで吐出可能
になったが、画像面積1cm2 当たり0.9mgという
少量の記録液量で塗布したベタ画像の光学濃度は0.6
と低いものであった。 (比較例7〜10)水及びメトキシシリル基を有するア
クリルシリコン樹脂微粒子を含む樹脂分散液の代わり
に、それぞれ、比較例2〜5に用いた樹脂分散液を使用
したことを除いて、比較例6と同様に記録液を作製し、
試験を行ったところ、1種類の樹脂微粒子のみを用いる
組合せでは、いずれの場合も、高光学濃度と目詰まり防
止との両立は不可能であった。 (比較例11)水系銅フタロシアニン系顔料(ピグメン
トブルー15:3)分散液(固形分=35%)31重量
部と、水及び側鎖にカルボキシル基が付加された変性ポ
リエステル樹脂微粒子(平均粒子径:0.1〜0.2μ
m)を含む樹脂分散液(固形分=30%、高松油脂社
製、商品名:A−215G)43重量部と、水及びフル
オロオレフィンとビニルエーテルの乳化重合により作製
された含フッ素ビニルエーテル系樹脂微粒子(平均粒子
径:0.15μm)を含む樹脂分散液(固形分=50
%、旭硝子社製、商品名:FE−3000)26重量部
とを添加し、撹拌して均一に混合させた。その後、この
混合液を孔径10μmのメンブランフィルターにてろ過
して、ゴミ及び粗大粒子を除去し、記録液中顔料(着色
剤)濃度が11重量%、固形分中顔料(着色剤)濃度が
30重量%、記録液中樹脂微粒子全固形分濃度が26重
量%の記録液を得た。
実施例1〜11と同様に、光学濃度測定、目詰まり発生
までの余裕時間測定、及び市販インクジェットプリンタ
ーによる普通紙上への印字テストを実施した。その結
果、目詰まり発生までの余裕時間は40秒であり、ま
た、市販のインクジェットプリンターにより、水で希釈
しない記録液の原液を安定に吐出することができたが、
画像面積1cm2 当たり0.9mgという少量の記録液
量で塗布したベタ画像の光学濃度は1.3と低いもので
あった。
は、比較例とは異なり、いずれも高光学濃度と目詰まり
防止との両立が可能であった。
の樹脂微粒子を含む2種以上の樹脂微粒子を含有するの
で、高い画像濃度を有し、記録紙上での滲みや浸透のな
い耐水性に優れた画像を提供することが可能で、且つ吐
出安定性に優れた記録液を提供することができる。
録方法を提供することができる。
Claims (15)
- 【請求項1】 着色剤、水及び2種類以上の樹脂微粒子
を含み、少なくとも1種類が自己架橋性の樹脂微粒子で
あることを特徴とする記録液。 - 【請求項2】 非架橋性の樹脂微粒子を含有することを
特徴とする請求項1に記載の記録液。 - 【請求項3】 前記自己架橋性の樹脂微粒子がアクリル
シリコン系樹脂微粒子であることを特徴とする請求項1
又は2に記載の記録液。 - 【請求項4】 前記アクリルシリコン系樹脂微粒子がア
ルコキシシリル基を含有することを特徴とする請求項3
に記載の記録液。 - 【請求項5】 前記非架橋性の樹脂微粒子がフッ素系樹
脂微粒子であることを特徴とする請求項2に記載の記録
液。 - 【請求項6】 前記フッ素系樹脂微粒子がフルオロオレ
フィン単位を有することを特徴とする請求項5に記載の
記録液。 - 【請求項7】 前記各々の樹脂微粒子の平均粒子径が
0.01μm〜5μmであることを特徴とする請求項
1、2、3、4、5及び6のいずれか1項に記載の記録
液。 - 【請求項8】 前記樹脂微粒子の合計含有率が10〜9
5重量%であることを特徴とする請求項1、2、3、
4、5、6及び7のいずれか1項に記載の記録液。 - 【請求項9】 3種類以上の樹脂微粒子を含有すること
を特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7及び8
のいずれか1項に記載の記録液。 - 【請求項10】 前記着色剤が顔料であることを特徴と
する請求項1、2、3、4、5、6、7、8及び9のい
ずれか1項に記載の記録液。 - 【請求項11】 前記顔料の含有率が1〜50重量%で
あることを特徴とする請求項10に記載の記録液。 - 【請求項12】 前記着色剤が染料であることを特徴と
する請求項1、2、3、4、5、6、7、8及び9のい
ずれか1項に記載の記録液。 - 【請求項13】 前記染料の含有率が0.2〜40重量
%であることを特徴とする請求項12に記載の記録液。 - 【請求項14】 記録液の液滴を記録ヘッドから吐出さ
せて記録体上に記録を行う画像記録方法において、該記
録液として請求項1、2、3、4、5、6、7、8、
9、10、11、12及び13のいずれか1項に記載の
記録液を用いることを特徴とする画像記録方法。 - 【請求項15】 前記記録体が普通紙であることを特徴
とする請求項14に記載の画像記録方法。
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- 1996-09-12 JP JP24239596A patent/JP3011107B2/ja not_active Expired - Fee Related
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