JP2003238873A - インクジェットインク組成物 - Google Patents

インクジェットインク組成物

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JP2003238873A
JP2003238873A JP2002362288A JP2002362288A JP2003238873A JP 2003238873 A JP2003238873 A JP 2003238873A JP 2002362288 A JP2002362288 A JP 2002362288A JP 2002362288 A JP2002362288 A JP 2002362288A JP 2003238873 A JP2003238873 A JP 2003238873A
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ink
polymer
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colorant
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JP2002362288A
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Xiaoru Wang
ワン シャオル
Huijuan D Chen
ダイアナ チェン フイジュアン
Kevin Wallace Williams
ウォレス ウィリアムズ ケビン
Mihaela Luminita Madaras
ルミニタ マダラス ミハエラ
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Eastman Kodak Co
Original Assignee
Eastman Kodak Co
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    • C09D11/30Inkjet printing inks

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水溶性有機溶媒との改良された適合性および
インクジェット組成物における改良された安定性を有す
る着色剤粒子分散体が未だに要求されている。さらに、
印刷時に、改良された画質、改良された物理的耐久性
(例えば、耐引掻性および耐汚れ性)、および改良され
た画像安定性(例えば、耐色性および耐水堅牢性)を有
する画像をインクジェット記録要素の表面上に提供する
インク組成物に対する要求が存在する。 【解決手段】 本発明は、水、湿潤剤、およびポリマー
−染料粒子を含んでなるインクジェットインク組成物で
あって、前記ポリマー−染料粒子が、水不溶性染料を含
有している着色剤相、およびポリマー相を含んでなり、
前記粒子が補助安定剤と関連している、インクジェット
インク組成物に関する。さらに、本発明は、上記インク
ジェットインク組成物を利用するインクジェット印刷方
法にも関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規なポリマー−
染料粒子を含んでなるインクジェットインク組成物に関
する。さらに、本発明は、前記インクジェットインク組
成物を使用するインクジェット印刷方法にも関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット印刷は、ディジタル信号
に応答して基材(紙、透明フィルム、布帛など)にイン
ク液滴を付着させることによって画像を生じさせる非衝
撃式の方法である。インクジェットプリンターには、産
業上のラベル貼付から卓上文書および絵画像形成のため
の短時間印刷までの範囲にわたる市場の端々までの広範
な用途がある。
【0003】インクジェット記録方法においては、使用
されているインクが、種々の性能要求条件を満たすこと
が必要である。これらの性能要求条件は、一般に、筆記
具(例えば、万年筆、フェルトペンなど)のための性能
要求条件などの、他の液体インク用途のための性能要求
条件よりも厳しい。特に、インクジェット印刷方法にお
いて利用されるインクには、一般に、以下の条件が必要
とされる。
【0004】(1)インクは、印刷装置の吐出条件(例
えば、圧電発振器の駆動電圧および駆動周波数、プリン
トヘッドのオリフィスの形および材料、オリフィスの直
径)に合う物理的性質(例えば、粘度、表面張力、およ
び導電性)を有するべきである。
【0005】(2)インクは、使用時にプリントヘッド
のオリフィスを詰まらせること無く長期間にわたって保
管することが可能であるべきである。
【0006】(3)インクは、記録媒体(例えば、紙、
フィルムなど)の上に素速く定着されることが可能であ
り、その結果、得られるインクドットの輪郭が平滑であ
り、インクドットの吸い取りが最小であるべきである。
【0007】(4)印刷される画像は、高品質である
(例えば、クリアな色調、高い濃度、高い光沢、および
広い色域を有する)べきである。
【0008】(5)印刷される画像は、優秀な耐水堅牢
度(耐水性)および耐光堅牢度(耐光性)を呈するべき
である。
【0009】(6)印刷される(インク)画像は、画像
受容要素の表面に対する良好な接着性を有するべきであ
り、耐久性があり、物理的および機械的な掻き傷または
損傷に対する耐性が高いものであるべきである。
【0010】(7)インクは、周囲の材料(例えば、イ
ンク貯蔵容器、プリントヘッド構成部品、オリフィスな
ど)に化学的に作用したり、腐食したり、または浸食し
たりするべきではない。
【0011】(8)インクは、不快な臭いを有するべき
ではなく、毒性または可燃性であるべきではない。
【0012】(9)インクは、低い発泡特性および高い
pH安定特性を呈するべきである。
【0013】種々のインクジェットプリンターにおいて
使用されるインクは、染料系または顔料系のいずれかに
分類することができる。顔料系インクは、いくつかの欠
陥を有する。例えば、顔料系インクは、特殊なコート紙
およびフィルム(例えば、頭上投映に使用される透明フ
ィルム並びに高品質グラフィックおよび絵画の出力に使
用される不透明な白色フィルム)との相互作用が異な
る。この結果、不十分な乾燥接着特性および湿潤接着特
性を有し、容易に汚れ得る画像が生ずる。
【0014】顔料系インクが欠点として有するもう1つ
の欠陥は、水混和性有機溶媒の存在に起因する、それら
の不十分な貯蔵安定性である。水混和性有機溶媒は、イ
ンクのレオロジーを調整し、インクの発射性(firabilit
y)および再走行性(re-runability) を高めるために使用
される。これらの溶媒は、印刷用ヘッド中でインクが乾
燥するのを防ぎ、インクの表面張力を下げて、インク調
合物中の空気の閉じ込めの影響を抑える。このような空
気の閉じ込めは、ヘッド性能に重大な影響を及ぼし得る
気泡を生じさせる。残念ながら、これらの水混和性有機
溶媒は、インク調合物中の顔料粒子のコロイド安定性に
対する悪影響を有する場合もある。
【0015】染料は、分散媒によって分子的に分散また
は溶媒和される着色剤である。分散媒は、室温において
液体であっても固体であってもよい。既知のインクジェ
ットインクは、一般に、インクベヒクル(例えば、水ま
たは水および既知の水溶性有機溶媒もしくは水混和性有
機溶媒を含んでなる混合物)において可溶性である、水
溶性染料を含んでなる。これらの可溶性染料を含んでな
るインクは、多くの問題(例えば、普通紙上での低い光
学濃度、不十分な耐水堅牢性、不十分な耐光堅牢性、溶
媒の蒸発および染料の溶解性の変化の結果としての噴射
流路の目詰まり、染料の結晶化、およびインクの滲み)
を呈する場合がある。耐水性染料系インクを開発し、現
存するインクを改良することに対する要求が存在する。
より詳細には、多種多様な記録媒体(例えば、普通紙)
上で高品質プリントを提供するインクを開発することに
対する要求が存在する。特に、受容体上で高い光学濃度
を有し、かつ、優れた耐光堅牢性および耐色性(colorfa
stness) をも有する染料系インクを開発することに対す
る強い要求が存在する。これらの要求および他の要求
は、本発明の態様によって達成することができる。
【0016】これらの要求条件を達成するために、油溶
性(水不溶性)染料が研究されてきた。有機溶媒を使用
するインクもあるけれども、このようなインクは環境問
題を有する。水性油溶性染料インクは、低汚染、低価
格、および良好な品質という利点を有する。しかしなが
ら、水性媒体中で油溶性染料の安定な分散体を形成させ
ることは困難である。国際公開第98/14524号パンフレッ
トおよび米国特許出願第09/510,879号(2000年2月23日
出願)明細書には、有機溶媒に溶解され、撹拌下で水性
ポリマーラテックスにゆっくりと添加されたものである
油溶性着色剤が開示されている。混合後、上記有機溶媒
が蒸発させられ、上記着色剤がポリマー粒子に装填され
る。この混合物を使用して、水、湿潤剤、若干の他の添
加剤を用いて、インクジェットインクが配合される。米
国特許第 5,958,998号明細書には、油溶性着色剤を含有
しているインク組成物が開示されている。この組成物
は、約2.5〜約20モル%のスルホン化度を有するスルホ
ン化ポリエステル樹脂中に顔料を流し、この顔料が添加
されたポリエステル樹脂を約40℃〜95℃の温度において
水中に分散させ、その後、分離し、混合することによっ
て製造される。上記分散は、 100〜5000回転の速度で動
作している剪断装置によって行われ、これにより、約5
〜約 150nmのサブミクロンの大きさを有する安定な粒子
が生ずる。しかしながら、上記ポリマー中に装填するこ
とができる着色剤の量には限りがある。
【0017】特開 2000-297126号公報には、ポリマー−
着色剤粒子が、着色剤、モノマー、および開始剤を用い
るバッチ式乳化重合法を使用して調製される、インク組
成物の製造方法が開示されている。しかしながら、この
方法には、より多くのミセル粒子核生成が必要とされ、
ポリマー粒子が生成される。インクジェットインクに配
合される際に、遊離ポリマー(ポリマー粒子および水溶
性ポリマーの両方)の存在のために、インクの粘度が大
幅に増大し、インクの貯蔵安定性が低下し、印刷用ヘッ
ドの時期尚早な破損が生じ、そして画像欠陥が発生する
場合がある。
【0018】この出願の発明に関連する先行技術文献情
報としては次のものがある。
【特許文献1】米国特許第 5,958,998号明細書
【特許文献2】国際公開第98/14524号パンフレット
【特許文献3】特開 2000-297126号公報
【特許文献4】米国特許出願第09/510,879号明細書
【0019】この出願の発明に関連する上記以外の先行
技術文献情報としては、譲受人が共通の、Xiaoru Wang
他の"Polymer Dye Particles and Process for Making
Polymer Dye Particles"と題された米国特許出願(事件
番号 83066/SMR)がある。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】水溶性有機溶媒との改
良された適合性およびインクジェット組成物における改
良された安定性を有する着色剤粒子分散体が未だに要求
されている。さらに、印刷時に、改良された画質、改良
された物理的耐久性(例えば、耐引掻性および耐汚れ
性)、および改良された画像安定性(例えば、耐色性お
よび耐水堅牢性)を有する画像をインクジェット記録要
素の表面上に提供するインク組成物に対する要求が存在
する。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明は、水、湿潤剤、
およびポリマー−染料粒子を含んでなるインクジェット
インク組成物であって、前記ポリマー−染料粒子が、水
不溶性染料を含有している着色剤相、およびポリマー相
を含んでなり、前記粒子が補助安定剤と関連している、
インクジェットインク組成物を提供する。
【0022】1つの態様において、上記ポリマー−染料
粒子は、 I)水不溶性染料と、少なくとも1種のエチレン系不飽和
モノマーを含有している有機媒体とを含んでなる着色剤
混合物を形成させること、 II) 前記着色剤混合物を、界面活性剤および補助安定剤
を含んでなる水性混合物と併せて、着色剤混合物/水性
混合物を形成させること、 III)強い撹拌によって、上記着色剤混合物/水性混合物
から安定な水性液滴混合物を形成させること、並びに IV) 重合を開始させて、着色剤相およびポリマー相を含
んでなる複合ポリマー−染料粒子を形成させること、
を、記載されている順序で含む方法であって、重合を開
始させる前に、付加重合開始剤が添加される方法、によ
って製造される。
【0023】さらに、本発明は、 A)ディジタルデータ信号に応答するインクジェットプ
リンターを用意する工程、 B)前記プリンターに、画像受容層を担持している支持
体を含んでなるインクジェット記録要素を装填する工
程、 C)前記プリンターに、水、湿潤剤、およびポリマー−
染料粒子を含んでなるインクジェットインク組成物であ
って、前記ポリマー−染料粒子が、水不溶性染料を含有
している着色剤相、およびポリマー相を含んでなり、前
記粒子が補助安定剤と関連している、インクジェットイ
ンク組成物を装填する工程、並びに D)前記ディジタルデータ信号に応答して前記インクジ
ェットインク組成物を使用して前記画像受容層上に印刷
する工程、を含むインクジェット印刷方法、をも提供す
る。
【0024】本発明において利用される最終的な複合ポ
リマー−染料粒子は、従来技術によって調製されるもの
よりも、より良好な安定性を有する。これらの粒子はま
た、製造過程においてより安定でもある。このような粒
子を用いて配合されるインクは、改良されたオゾン安定
性、コロイド安定性、および摩耗に対する良好な耐性を
有する。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明によれば、水不溶性染料お
よびエチレン系不飽和モノマーを含む有機媒体を含んで
なる着色剤混合物が形成される。一般に、水不溶性染料
を、室温において、エチレン系不飽和モノマーを含有し
ている有機媒体に溶解させることによって、上記着色剤
混合物が形成される。
【0026】本発明においては、油性染料、分散染料、
またはソルベント染料(例えば、Ciba-Geigy Orasol Re
d G 、Ciba-Geigy Orasol Blue GN 、Ciba-Geigy Oraso
l Pink、およびCiba-Geigy Orasol Yellow)などの、広
範な水不溶性染料を使用することができる。好ましい水
不溶性染料は、キサンテン染料、メチン染料、ポリメチ
ン染料、アントロキノン染料、メロシアニン染料、アザ
メチン染料、アジン染料、キノフタロン染料、チアジン
染料、オキサジン染料、フタロシアニン染料、モノアゾ
染料もしくはポリアゾ染料、および金属錯体染料であっ
てもよい。より好ましくは、上記水不溶性染料は、アゾ
染料(例えば、2000年10月12日に出願された米国特許出
願第09/689,184号明細書(引用により、本明細書に取り
入れられる)において開示されているピラゾールアゾイ
ンドール染料の水不溶性類似体、および米国特許第 4,6
98,651号明細書(引用により、本明細書に取り入れられ
る)において開示されているアリールアゾイソチアゾー
ル染料)、または金属錯体染料(例えば、米国特許第
5,997,622号および同 6,001,161号の各明細書(両方と
も、引用により、本明細書に取り入れられる)に記載さ
れている染料の水不溶性類似体、すなわち、8-ヘテロシ
クリルアゾ -5-ヒドロキシキノリンの遷移金属錯体)で
あってもよい。本発明において使用される水不溶性染料
の溶解度は、水中で1 g/L未満、より好ましくは水中で
0.5 g/L未満であるべきである。
【0027】本発明において使用することができるエチ
レン系不飽和モノマーには、例えば、以下のモノマーお
よびそれらの混合物が含まれる。アクリル酸、メタクリ
ル酸、エタクリル酸、メチルアクリレート、エチルアク
リレート、エチルメタクリレート、ベンジルアクリレー
ト、ベンジルメタクリレート、プロピルアクリレート、
プロピルメタクリレート、イソプロピルアクリレート、
イソプロピルメタクリレート、ブチルアクリレート、ブ
チルメタクリレート、ヘキシルアクリレート、ヘキシル
メタクリレート、オクタデシルメタクリレート、オクタ
デシルアクリレート、ラウリルメタクリレート、ラウリ
ルアクリレート、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒド
ロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシヘキシルアク
リレート、ヒドロキシヘキシルメタクリレート、ヒドロ
キシオクタデシルアクリレート、ヒドロキシオクタデシ
ルメタクリレート、ヒドロキシラウリルメタクリレー
ト、ヒドロキシラウリルアクリレート、フェネチルアク
リレート、フェネチルメタクリレート、6-フェニルヘキ
シルアクリレート、6-フェニルヘキシルメタクリレー
ト、フェニルラウリルアクリレート、フェニルラウリル
メタクリレート、3-ニトロフェニル -6-ヘキシルメタク
リレート、3-ニトロフェニル-18-オクタデシルアクリレ
ート、エチレングリコールジシクロペンチルエーテルア
クリレート、ビニルエチルケトン、ビニルプロピルケト
ン、ビニルヘキシルケトン、ビニルオクチルケトン、ビ
ニルブチルケトン、シクロヘキシルアクリレート、3-メ
タクリルオキシプロピルジメチルメトキシシラン、3-メ
タクリルオキシプロピルメチルジメトキシシラン、3-メ
タクリルオキシプロピルペンタメチルジシロキサン、3-
メタクリルオキシプロピルトリス-(トリメチルシロキ
シ) シラン、3-アクリルオキシプロピルジメチルメトキ
シシラン、アクリルオキシプロピルメチルジメトキシシ
ラン、トリフルオロメチルスチレン、フルオロメチルア
クリレート、トリフルオロメチルメタクリレート、テト
ラフルオロプロピルアクリレート、テトラフルオロプロ
ピルメタクリレート、ヘプタフルオロブチルメタクリレ
ート、イソブチルアクリレート、イソブチルメタクリレ
ート、2-エチルヘキシルアクリレート、2-エチルヘキシ
ルメタクリレート、イソオクチルアクリレート、イソオ
クチルメタクリレート、N,N-ジヘキシルアクリルアミ
ド、N,N-ジオクチルアクリルアミド、N,N-ジメチルアミ
ノエチルアクリレート、N,N-ジメチルアミノエチルメタ
クリレート、N,N-ジエチルアミノエチルアクリレート、
N,N-ジエチルアミノエチルメタクリレート、ピペリジノ
-N-エチルアクリレート、ビニルプロピオネート、ビニ
ルアセテート、ビニルブチレート、ビニルブチルエーテ
ル、およびビニルプロピルエーテル、エチレン、スチレ
ン、ビニルカルバゾール、ビニルナフタレン、ビニルア
ントラセン、ビニルピレン、メチルメタクリレート、メ
チルアクリレート、α−メチルスチレン、ジメチルスチ
レン、メチルスチレン、ビニルビフェニル、グリシジル
アクリレート、グリシジルメタクリレート、グリシジル
プロピレン、2-メチル -2-ビニルオキシラン、ビニルピ
リジン、アミノエチルメタクリレート、アミノエチルフ
ェニルアクリレート、マレイミド、N-フェニルマレイミ
ド、N-ヘキシルマレイミド、N-ビニルフタルイミド、お
よびN-ビニルマレイミド、ポリ (エチレングリコール)
メチルエーテルアクリレート、ポリビニルアルコール、
ビニルピロリドン、ビニル4-メチルピロリドン、ビニル
4-フェニルピロリドン、ビニルイミダゾール、ビニル4-
メチルイミダゾール、ビニル4-フェニルイミダゾール、
アクリルアミド、メタクリルアミド、N,N-ジメチルアク
リルアミド、N-メチルアクリルアミド、N-メチルメタク
リルアミド、アリールオキシジメチルアクリルアミド、
N-メチルアクリルアミド、N-メチルメタクリルアミド、
アリールオキシピペリジン、およびN,N-ジメチルアクリ
ルアミド、アクリル酸、メタクリル酸、クロロメタクリ
ル酸、マレイン酸、アリルアミン、N,N-ジエチルアリル
アミン、ビニルスルホンアミド、アクリル酸ナトリウ
ム、メタクリル酸ナトリウム、アクリル酸アンモニウ
ム、メタクリル酸アンモニウム、塩化アクリルアミドプ
ロパントリエチルアンモニウム、塩化メタクリルアミド
プロパントリエチルアンモニウム、ビニルピリジン塩酸
塩、ビニルホスホン酸ナトリウム、および1-メチルビニ
ルホスホン酸ナトリウム、ビニルスルホン酸ナトリウ
ム、1-メチルビニルスルホン酸ナトリウム、スチレンス
ルホン酸ナトリウム、アクリルアミドプロパンスルホン
酸ナトリウム、メタクリルアミドプロパンスルホン酸ナ
トリウム、およびビニルモルホリンスルホン酸ナトリウ
ム、アリルメタクリレート、アリルアクリレート、ブテ
ニルアクリレート、ウンデセニルアクリレート、ウンデ
セニルメタクリレート、ビニルアクリレート、およびビ
ニルメタクリレート、ジエン(例えば、ブタジエンおよ
びイソプレン)、飽和グリコールまたはジオールと不飽
和モノカルボン酸とのエステル(例えば、エチレングリ
コールジアクリレート、エチレングリコールジメタクリ
レート、トリエチレングリコールジメタクリレート、1,
4-ブタンジオールジメタクリレート、1,3-ブタンジオー
ルジメタクリレート、ペンタエリトリトールテトラアク
リレート、トリメチロールプロパントリメタクリレー
ト)、および多官能価芳香族化合物(例えば、ジビニル
ベンゼン)など。
【0028】上記エチレン系不飽和モノマーによって形
成されるポリマーは、ホモポリマーであっても、コポリ
マーであっても、または架橋ポリマーであってもよい。
本発明の1つの態様において、上記形成されるポリマー
は架橋ポリマーであり、用いてもよいエチレン系不飽和
モノマーは、a)イオン性帯電基が無く、付加重合によ
って実質的に水不溶性のホモポリマーを形成することが
可能なエチレン系不飽和モノマー、およびb)架橋剤で
あることが可能なエチレン系不飽和モノマーを含んでな
るモノマーの混合物である。もう1つの態様において、
付加重合によって実質的に水溶性のホモポリマーを形成
することが可能なエチレン系不飽和モノマーをさらに利
用して、上記コポリマーまたは上記架橋ポリマーを形成
させてもよい。1つの好適な態様において、上記エチレ
ン系不飽和モノマーの上記架橋用モノマーに対する比
は、約97:3〜約50:50である。イオン性帯電基が無い
エチレン系不飽和モノマーは、例えば、メチルメタクリ
レート、エチルメタクリレート、ブチルメタクリレー
ト、エチルアクリレート、ブチルアクリレート、ヘキシ
ルアクリレート、n-オクチルアクリレート、ラウリルメ
タクリレート、2-エチルヘキシルメタクリレート、ノニ
ルアクリレート、ベンジルメタクリレート、2-ヒドロキ
シプロピルメタクリレート、アクリロニトリル、メタク
リロニトリル、ビニルアセテート、ビニルプロピオネー
ト、塩化ビニリデン、塩化ビニル、スチレン、t-ブチル
スチレン、ビニルトルエン、ブタジエン、またはイソプ
レンを含んでなっていてもよい。上記水溶性エチレン系
不飽和モノマーは、例えば、N,N-ジメチルアクリルアミ
ド、アクリル酸、メタクリル酸、クロロメタクリル酸、
マレイン酸、アリルアミン、N,N-ジエチルアリルアミ
ン、ビニルスルホンアミド、アクリル酸ナトリウム、メ
タクリル酸ナトリウム、アクリル酸アンモニウム、メタ
クリル酸アンモニウム、塩化アクリルアミドプロパント
リエチルアンモニウム、塩化メタクリルアミドプロパン
トリエチルアンモニウム、ビニルピリジン塩酸塩、ビニ
ルホスホン酸ナトリウム、および1-メチルビニルホスホ
ン酸ナトリウム、ビニルスルホン酸ナトリウム、1-メチ
ルビニルスルホン酸ナトリウム、またはスチレンスルホ
ン酸ナトリウムを含んでなっていてもよい。上記架橋用
エチレン系不飽和モノマーは、例えば、ビニルアクリレ
ートおよびビニルメタクリレート、ジエン(例えば、ブ
タジエンおよびイソプレン)、飽和グリコールまたはジ
オールと不飽和モノカルボン酸とのエステル(例えば、
エチレングリコールジアクリレート、エチレングリコー
ルジメタクリレート、トリエチレングリコールジメタク
リレート、1,4-ブタンジオールジメタクリレート、1,3-
ブタンジオールジメタクリレート、ペンタエリトリトー
ルテトラアクリレート、およびトリメチロールプロパン
トリメタクリレート、並びに多官能価芳香族化合物(例
えば、ジビニルベンゼン)などを含んでなっていてもよ
い。好ましいモノマーのタイプは、アクリレート、スチ
レン系誘導体などである。
【0029】上記有機媒体は上記エチレン系不飽和モノ
マーのみを含んでなっていてもよく、または染料がモノ
マー単独の中では必要とされる溶解度を有していない場
合には、さらなる溶媒を含有していてもよい。使用され
るさらなる溶媒は、例えば、エーテル、アルコール、テ
トラヒドロフラン、クロロホルム、塩化メチレン、二塩
化エチレン、酢酸エチル、トルエン、メタノール、エタ
ノール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、
トリエチレングリコールなどの殆どの有機溶媒から選ぶ
ことができる。溶媒を利用する場合は、重合工程の後
に、溶媒を除去するのが好ましい。
【0030】本発明の次の工程において、上記着色剤混
合物は、界面活性剤および補助安定剤を含んでなる水性
混合物と併せられて、着色剤混合物/水性混合物を形成
する。本発明によれば、使用される補助安定剤は、例え
ば、固体コロイド状材料(例えば、クレー、シリカ、ま
たは無機金属の塩、水酸化物、もしくは酸化物)、また
は有機材料(例えば、澱粉、スルホン化架橋有機ホモポ
リマー、樹脂状のポリマーおよびコポリマー(例えば、
コポリ (スチレン−2-ヒドロキシエチルメタクリレート
−メタクリル酸−エチレングリコールジメタクリレー
ト) )、ヘキサデカン、セチルアルコール、および立体
化学的疎水性安定剤)のいずれであってもよい。好まし
い補助安定剤には、澱粉、スルホン化架橋有機ホモポリ
マー、樹脂状のポリマーおよびコポリマー(例えば、コ
ポリ (スチレン−2-ヒドロキシエチルメタクリレート−
メタクリル酸−エチレングリコールジメタクリレート)
)、ヘキサデカン、セチルアルコール、並びに立体化
学的疎水性安定剤が含まれ、もっとも好ましい補助安定
剤には、ヘキサデカン、セチルアルコール、および立体
化学的疎水性安定剤が含まれる。使用される補助安定剤
の量は、使用される界面活性剤に対して 0.1:1〜10:
1、より好ましくは使用される界面活性剤に対して1:
1〜10:1とすることができる。この工程は、普通は、
室温において実施される。
【0031】本発明において使用することができる界面
活性剤には、例えば、スルフェート、スルホネート、カ
チオン性化合物、反応性界面活性剤、両性化合物、およ
び高分子保護コロイドが含まれる。具体例は、"McCutch
eon's Emulsifiers and Detergents: 1995, North Amer
ican Editor"に記載されていおり、当業者に知られてい
る。
【0032】本発明によれば、上記着色剤混合物/水性
混合物は、強い機械的撹拌(例えば、音波処理(sonific
ation)、均質化(homogenation)、微細流動化(microflui
dization) )によって混合されて、安定な水性液滴混合
物を形成する。この混合の所要時間は、モノマー、着色
剤、および界面活性剤のタイプに依存する。撹拌は、通
常は、1分〜40分で停止することができる。上記方法お
よび安定剤に関する詳細な情報については、 "Emulsion
Polymerization and Emulsion Polymers" (P.A. Lovel
l, M.S. El-Aassar, John Wiley & Sons Ltd., Englan
d, 1997) (引用により、本明細書に取り入れられる)
において見出すことができる。
【0033】付加重合開始剤は重合の前のいつでも導入
することができ、好ましくは、上記着色剤混合物/水性
混合物の形成後に導入される。上記水性液滴混合物の形
成後、重合が開始され、着色剤相およびポリマー相を含
んでなるポリマー染料粒子が形成される。本発明によれ
ば、付加重合開始剤に遊離基を形成させる好ましい方法
は、熱の使用によるものである。使用される開始剤のタ
イプに応じて、反応温度を約30℃〜約90℃に変化させる
ことができる。好ましくは、反応温度は40℃以上であ
り、もっとも好ましくは50℃以上である。遊離モノマー
が存在しないことを確保するために、通常は、モノマー
の添加後も、しばらく反応を続ける。また、反応転化率
を高めるために、反応の最終段階における掃去剤とし
て、より多くの開始剤を添加することが必要な場合もあ
る。
【0034】本発明の実施において有用な付加重合開始
剤には、例えば、アゾ化合物およびジアゾ化合物(例え
ば、 2,2'-アゾビスイソブチロニトリル、 2,2'-アゾビ
ス (2,4-ジメチルバレロニトリル) 、 2,2'-アゾビス
(2,3-ジメチルブチロニトリル) 、 2,2'-アゾビス (2-
メチルブチロニトリル) 、 2,2'-アゾビス (2,3,3-トリ
メチルブチロニトリル) 、 2,2'-アゾビス (2-イソプロ
ピルブチロニトリル) 、1,1'-アゾビス (シクロヘキサ
ン -1-カルボニトリル) 、 2,2'-アゾビス (4-メトキシ
-2,4-ジメチルバレロニトリル) 、 2-(カルバモイルア
ゾ) イソブチロニトリル、 4,4'-アゾビス (4-シアノ吉
草酸) 、およびジメチル-2,2'-アゾビスイソブチレー
ト)、または過酸化物化合物(例えば、過酸化ブチル、
過酸化プロピル、過酸化ブチリル、過酸化ベンゾイルイ
ソブチリル、および過酸化ベンゾイル)、または他の水
溶性開始剤(例えば、過硫酸ナトリウム、および過硫酸
カリウム)、または酸化還元開始剤が含まれる。好まし
い開始剤は、油溶性開始剤である。特に好適な開始剤の
例は、アゾ開始剤、過酸化物開始剤、過硫酸開始剤、お
よび酸化還元開始剤である。これらの開始剤は、全モノ
マーの質量の約 0.2〜4質量%以上の量で使用すること
ができる。また、ブチルメルカプタンなどの連鎖移動剤
を使用して、形成されるポリマーの性質を制御してもよ
い。
【0035】「複合」という用語は、本発明の方法によ
って調製される着色剤粒子が、少なくとも2種の物理的
な相(着色剤相(溶媒が無い)およびポリマー相)を含
んでなることを意味する。各相の領域は互いから離れて
おらず、それらの間に結合または相互作用が存在する。
複合ポリマー−染料粒子は、好ましくは1μm 未満の粒
径を有し、より好ましくは 200nm未満の粒径を有し、も
っとも好ましくは 100nm未満の粒径を有する。上記ポリ
マー相は、約5000よりも大きい、より好ましくは10,000
よりも大きい分子量を有するのが好ましい。1つの好適
な態様において、上記複合ポリマー−染料粒子は約 200
nm未満の平均粒径を有し、各々の粒子のポリマー相は約
5000よりも大きい分子量を有する。上記着色剤相の上記
ポリマー相に対する比は、好ましくは約10:90〜約90:
10、より好ましくは約20:80〜約50:50である。上記補
助安定剤は、上記複合ポリマー−染料粒子と関連して残
留するであろう。一般に、上記補助安定剤は、上記ポリ
マー染料粒子の表面上にあって、これらの粒子を安定化
させるように機能する。
【0036】本明細書に記載されている本発明の方法に
よって調製されるポリマー−染料粒子はインクジェット
インクにおける使用について説明されているけれども、
それらは、例えば、塗料、筆記ペンのためのインク、マ
ーカー、化粧品などにおけるような、他の用途をも有す
る。
【0037】インクジェットインクの形成においては、
上記ポリマー−染料粒子を濃厚物の形態に製造するのが
望ましい。次に、この濃厚物を適当な溶媒で希釈して、
個々の用途のための粘度、色、色相、飽和濃度(saturat
ion density)、およびプリント領域付着量に最良な濃度
とする。Brookfield装置および関連する方法を使用して
測定される、このようなインクに許容可能な粘度は、一
般に、20センチポアズ以下であり、好ましくは約1〜15
センチポアズの範囲にある。
【0038】本発明の方法によって調製されるポリマー
−染料粒子は、インクジェットインク組成物の約30質量
%以下、好ましくは約0.05〜15質量%を構成することが
できる。また、補助溶媒または湿潤剤を上記インクジェ
ットインク組成物に添加して、インクが乾固したり、プ
リントヘッドのオリフィス中で固まったりするのを防ぐ
のを助けることもできる。用いてもよい補助溶媒または
湿潤剤の種類には、約10個よりも多い炭素鎖を有する一
価アルコール(例えば、デカノール、ドデカノール、オ
レイルアルコール、ステアロイルアルコール、ヘキサデ
カノール、エイコサノール(eicosanol) )、多価アルコ
ール(例えば、エチレングリコール、アルコール、ジエ
チレングリコール(DEG)、トリエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、テトラエチレングリコー
ル、ポリエチレングリコール、グリセロール、2-メチル
-2,4-ペンタンジオール、2-エチル -2-ヒドロキシメチ
ル -1,3-プロパンジオール(EHMP)、1,5-ペンタン
ジオール、1,2-ヘキサンジオール、1,2,6-ヘキサントリ
オール、およびチオグリコール)、アルキレングリコー
ルから誘導される低級アルキルのモノエーテルまたはジ
エーテル(例えば、エチレングリコールのモノメチルエ
ーテルまたはモノエチルエーテル、ジエチレングリコー
ルのモノメチルエーテルまたはモノエチルエーテル、プ
ロピレングリコールのモノメチルエーテルまたはモノエ
チルエーテル、トリエチレングリコールのモノメチルエ
ーテルまたはモノエチルエーテル、ジエチレングリコー
ルのジメチルエーテルまたはジエチルエーテル、ポリエ
チレングリコールのモノブチルエーテル(PEGMB
E)、およびジエチレングリコールのモノブチルエーテ
ル(DEGMBE))、窒素含有化合物(例えば、尿
素、2-ピロリジノン、N-メチル -2-ピロリジノン、およ
び1,3-ジメチル -2-イミダゾリジノン)、および硫黄含
有化合物(例えば、ジメチルスルホキシドおよびテトラ
メチレンスルホン)が含まれるけれども、これらに限定
されるものではない。
【0039】インクジェットインクにおいて、上記ポリ
マー相の組成は、上記調合物において使用される上記複
合粒子の上記有機溶媒との適合性を高め、そしてインク
が適用される基材との相互作用を高めるように選ぶこと
ができる。上記有機溶媒との適合性を高めることにより
長期貯蔵安定性が生じ、上記基材との相互作用を高める
ことにより画像領域の接着性または耐汚れ性が改良され
る。
【0040】また、本発明の方法によって調製されるポ
リマー−染料粒子を使用して調製されるインクに高分子
バインダーを添加して、乾燥時に着色剤をカプセル化す
るフィルムを形成させることによって、着色剤の支持体
に対する接着性を改良することもできる。使用すること
ができるポリマーの例には、ポリエステル、ポリスチレ
ン/アクリレート、スルホン化ポリエステル、ポリウレ
タン、ポリイミドなどが含まれる。これらのポリマー
は、インク中の成分の全量に対して、約0.01〜約15質量
%、より好ましくは約0.01〜約5質量%の量で存在して
いてもよい。
【0041】インクジェットインク組成物に殺生剤を添
加して、水性インク中でのカビ、菌類などの微生物の生
育を抑制してもよい。インク組成物に好ましい殺生剤
は、最終濃度が0.0001〜 0.5質量%のProxel(商標)GX
L (Zeneca Specialties Co.)である。インクジェットイ
ンク中に任意選択的に存在していてもよいさらなる添加
剤には、増粘剤、導電性増強剤、コゲーション防止剤、
乾燥剤、耐水堅牢剤、染料可溶化剤、キレート剤、バイ
ンダー、光安定剤、ビスコシファイヤー(viscosifier)
、および脱泡剤が含まれる。
【0042】本発明の方法によって調製されるポリマー
−染料粒子を使用して製造されるインクジェットインク
は、インクジェットプリンターのプリントヘッドにおけ
る複数のノズル(またはオリフィス)からインク液滴を
射出することによって、液体インク液滴が制御された様
式でインク受容性基材に適用されるインクジェット印刷
において用いられる。
【0043】市販のインクジェットプリンターは、多く
の異なる方法を使用して、インク液滴の付着を制御して
いる。このような方法としては、一般に、連続流式およ
びドロップ−オン−デマンド式の2種類のタイプがあ
る。
【0044】ドロップ−オン−デマンド式システムにお
いて、例えば、ディジタルデータ信号に従って制御され
る圧電装置、音響装置、またはサーマル法によって生成
される圧力によって、インクの液滴がオリフィスから直
接にインク受容層のある位置に射出される。インク液滴
は必要になるまでは生成されず、かつプリントヘッドの
オリフィスから射出されない。インクジェット印刷方法
(および関連するプリンター)は市販されており、詳細
に説明する必要は無い。
【0045】本発明の方法によって調製されるポリマー
−染料粒子を使用するインクジェットインクは、インク
ジェットプリンターのプリントヘッドにおける複数のノ
ズル(またはオリフィス)からインク液滴を射出するこ
とによって、液体インク液滴が制御された様式でインク
受容性層基材に適用されるインクジェット印刷において
用いられる。
【0046】インクジェット印刷において有用なインク
受容性基材は、当業者によく知られている。このような
基材の代表例は、米国特許第 5,605,750号、同 5,723,2
11号、および同 5,789,070号の各明細書、並びに欧州特
許出願公開明細書第 813 978号において開示されている
(これらの開示は、引用により、本明細書に取り入れら
れる)。
【0047】以下の例により、本発明の有用性を説明す
る。
【0048】
【実施例】以下の染料を本発明において使用した。
【0049】
【化1】
【0050】ポリマー−染料粒子分散体の調製 ポリマー−染料粒子分散体1(I−1) 400mLのビーカーに、1gの染料1を添加し、さらに、
2.4gのスチレン、 2.4gのメタクリル酸ブチル、 1.2
gのジビニルベンゼン、および 2.0gの酢酸エチルを添
加した。添加後、上記混合物を十分に撹拌した。もう1
つのビーカーに、50gの脱イオン水、 0.6gのドデシル
スルホン酸ナトリウム界面活性剤、および 1.8gのヘキ
サデカンを添加し、十分に撹拌した。上記有機相および
上記水性相を、音波処理または微細流動化のいずれかに
よって、20分以上にわたって激しく撹拌した。この有機
水性混合物を反応器に添加し、次に、この反応器に、1
グラムのトルエンの0.09gの開始剤アゾビスイソブチロ
ニトリル(AIBN)を添加した。反応を4時間以上続
けさせてから、反応器を室温まで冷却した。上記有機溶
媒を減圧下で除去した。調製されたポリマー−染料粒子
分散体をガラス繊維に通して濾過して、凝塊を除去し
た。製造された粒子は、約50質量%の着色剤相および約
50質量%のポリマー相を含有していた。上記開始剤は、
上記音波処理または微細流動化の前に添加した。粒径
は、Microtrac Ultra Fine Particle Analyzer (Leeds
and Northrup) によって、50%のメジアン値において測
定した。このポリマー−染料粒子を、ポリマー−染料粒
子分散体1(I−1)と称する。これらの結果を表Iに
示す。
【0051】ポリマー−染料粒子分散体2(I−2) ポリマー−染料粒子分散体2は、異なるモノマーを使用
して(表Iに列挙されている)ポリマー−染料粒子分散
体を調製したことを除き、ポリマー−染料粒子分散体1
と同様の手法で調製した。
【0052】ポリマー−染料粒子分散体3(I−3) ポリマー−染料粒子分散体3は、染料1の代わりに染料
2Aを使用したことを除き、ポリマー−染料粒子分散体
1と同様の手法で調製した。
【0053】ポリマー−染料粒子分散体4(I−4) ポリマー−染料粒子分散体4は、染料1の代わりに染料
2Bを使用したことを除き、ポリマー−染料粒子分散体
1と同様の手法で調製した。
【0054】比較用ポリマー−染料粒子分散体1(C−
1) 400mLのビーカーに、1gの染料1を添加し、さらに、
2.4gのスチレン、 2.4gのメタクリル酸ブチル、 1.2
gのジビニルベンゼン、および 2.0gの酢酸エチルを添
加した。添加後、上記混合物を十分に撹拌した。もう1
つのビーカーに、50gの脱イオン水および 0.9gのドデ
シルスルホン酸ナトリウム界面活性剤を添加し、十分に
撹拌した。有機水性混合物を反応器に添加し、次に、こ
の反応器に、1グラムのトルエンの0.09gの開始剤アゾ
ビスイソブチロニトリル(AIBN)を添加した。反応
を4時間以上続けさせてから、反応器を室温まで冷却し
た。調製されたポリマー−染料粒子分散体をガラス繊維
に通して濾過して、凝塊を除去した。製造された粒子
は、約50質量%の着色剤相および約50質量%のポリマー
相を含有していた。このポリマー−染料粒子を、比較用
ポリマー−染料粒子分散体1(C−1)と称する。粒径
は、Microtrac Ultra Fine Particle Analyzer(Leeds a
nd Northrup) によって、50%のメジアン値において測
定した。これらの結果もまた表Iに示す。
【0055】比較用ポリマー−染料粒子分散体2(C−
2) 比較用ポリマー−染料粒子分散体2は、異なるモノマー
(表Iに示されている)を使用してポリマー−染料粒子
分散体を調製したことを除き、比較用ポリマー−染料粒
子分散体1と同様の手法で調製した。
【0056】上記比較用ポリマー−染料粒子分散体を調
製するのに使用した手順は、本発明のポリマー−染料粒
子分散体を調製するのに使用した手順と比較して、上記
反応器に補助安定剤が添加されておらず、上記有機水性
混合物が音波処理および/または微細流動化のいずれに
よっても処理されていないという点において、大幅に異
なっている。
【0057】
【表1】
【0058】インクの調製 比較用インク1(インクC−1)(水溶性染料) 比較用インクジェットインクを調製するために、 0.6g
の対照標準染料1(活性10%)、0.05gのSurfynol(商
標)465 (Air Products Inc.) 、 1.2gのジエチレング
リコール、 1.0gのグリセロール、および 0.3gのジ
(プロピレングリコール) メチルエーテル( Dowanol
(商標)DPM )を蒸留水に添加して、最終的なインクを
10.0gとした。この最終的なインクは、 0.6%の対照標
準染料1、0.50%のSurfynol(商標)465 、12%のジエ
チレングリコール、10%のグリセロール、および3%の
ジ (プロピレングリコール) メチルエーテルを含有して
いた。この溶液を3μm のポリテトラフルオロエチレン
フィルターに通して濾過し、空の Epson 660インクジェ
ットカートリッジに充填した。
【0059】比較用インク2(インクC−2)(水溶性
染料) 比較用インク2は、対照標準染料1の代わりに 0.3gの
対照標準染料2を使用したことを除き、比較用インク1
(インクC−1)と同様に調製した。最終的なインク
は、3%の対照標準染料2を含有していた。
【0060】本発明のインク1(インクI−1)(水不
溶性染料) このインクは、対照標準染料1の代わりにポリマー−染
料粒子分散体1(分散体I−1)を使用したことを除
き、比較用インク1(インクC−1)と同様に調製し
た。このインクを調製するために、 5.0gのポリマー−
染料粒子分散体1、0.05gのSurfynol(商標)465 (Air
Products Inc.) 、 1.2gのジエチレングリコール、
0.6gのグリセロール、および 0.3gのジ (プロピレン
グリコール) メチルエーテル( Dowanol(商標)DPM )
を蒸留水に添加して、最終的なインクを10.0gとした。
この最終的なインクは、50%のポリマー−染料粒子分散
体1(活性約10%)、0.50%のSurfynol(商標)465 、
12.0%のジエチレングリコール、6%のグリセロール、
および3%のジ (プロピレングリコール) メチルエーテ
ルを含有していた。この溶液を3μm のポリテトラフル
オロエチレンフィルターに通して濾過し、 Epson 660イ
ンクジェットカートリッジに充填した。
【0061】本発明のインク2(インクI−2)(水不
溶性染料) インクI−2は、ポリマー−染料粒子分散体1(分散体
I−1)の代わりにポリマー−染料粒子分散体2(分散
体I−2)を使用したことを除き、インクI−1と同様
に調製した。
【0062】本発明のインク3(インクI−3)(水不
溶性染料) インクI−3は、ポリマー−染料粒子分散体1(分散体
I−1)の代わりにポリマー−染料粒子分散体3(分散
体I−3)を使用したことを除き、インクI−1と同様
に調製した。
【0063】本発明のインク4(インクI−4)(水不
溶性染料) インクI−4は、ポリマー−染料粒子分散体1(分散体
I−1)の代わりにポリマー−染料粒子分散体4(分散
体I−4)を使用したことを除き、インクI−1と同様
に調製した。
【0064】比較用インク3(インクC−3)(水不溶
性染料) 比較用インク3(インクC−3)は、ポリマー−染料粒
子分散体1(分散体I−1)の代わりに比較用ポリマー
−染料粒子分散体1(分散体C−1)を使用したことを
除き、インクI−1と同様に調製した。
【0065】比較用インク4(インクC−4)(水不溶
性染料) 比較用インク4(インクC−4)は、ポリマー−染料粒
子分散体1(分散体I−1)の代わりに比較用ポリマー
−染料粒子分散体2(分散体C−2)を使用したことを
除き、インクI−1と同様に調製した。
【0066】インクの特性評価 上記インクをガラス製の試料瓶に入れ、室温において3
ヶ月にわたって放置した。各々の月の終わりに、粒径を
上述の如く測定した。初期試料の粒径および粒径分布と
比較した粒径および粒度分布の変化を、インクが不十分
な貯蔵安定性を有していることの指標とみなした。イン
クの発射性は、空の Epson 660カートリッジにインクを
充填し、上記 Epson 660プリンタードライバーを使用し
て、ノズルチェックパターンおよび5%ドット付着量〜
100%ドット付着量の範囲にわたる、大きさがおよそ15
×13mmの一連のパッチからなる試験画像を、市販のEpso
nPremium Glossy Paper(カタログ番号 SO41286)上に
印刷することによって試験した。数回の清浄サイクル後
に印刷画像におけるノズルの欠落およびバンディングを
有するインクは、不十分な発射性を有するものとみなさ
れる。3回未満の清浄サイクル後にノズルの欠落および
バンディングを有していないインクは、良好な発射性を
有するものとみなされる。
【0067】
【表2】
【0068】上記結果は、本発明の方法によって調製さ
れる粒子から配合されるインクが、当該技術分野におい
て使用される方法によって調製される粒子を使用するイ
ンクと比較して、良好なインク貯蔵安定性および発射性
を有することを示している。
【0069】印刷試験 上記インクを使用して、 Epson 660インクジェットプリ
ンターを用いて、市販のEpson Premium Glossy Paper
(カタログ番号 SO41286)上に印刷された、5%ドット
付着量〜 100%ドット付着量の範囲にわたる、大きさが
およそ15×13mmの、一連の6段階濃淡パッチからなる試
験画像を使用して、本発明におけるインクを使用するプ
リントを調製した。これらのプリントを周囲温度および
周囲湿度において24時間乾燥させた。
【0070】安定性試験 次に、上記プリントをオゾン室(オゾン量〜5 ppm、相
対湿度50%)中に6時間置いた。このオゾン退色試験の
前後で、X-Rite(商標)414 濃度計を使用して、各要素
の最大濃度パッチのステータスA反射濃度を測定した。
100%ドット付着量のパッチについてのステータスA濃
度の保持率(%)を算出したものを、表III に列挙す
る。
【0071】
【表3】
【0072】上記結果は、本発明の方法によって調製さ
れる粒子から配合されるインクが、当該技術分野におけ
る方法を使用して調製される粒子を使用するインクと比
較して、オゾンに対する改良された耐性を有することを
示している。
【0073】本発明を、その特定の好ましい態様に特に
関して、詳細に説明してきたけれども、本発明の意図お
よび範囲の範疇において、変形および変更を行うことが
できることが理解されるであろう。
【0074】本発明の他の好ましい態様を、請求項との
関連において、次に記載する。
【0075】[1] 水、湿潤剤、およびポリマー−染
料粒子を含んでなるインクジェットインク組成物であっ
て、前記ポリマー−染料粒子が、水不溶性染料を含有し
ている着色剤相、およびポリマー相を含んでなり、前記
粒子が補助安定剤と関連している、インクジェットイン
ク組成物。
【0076】[2] 上記補助安定剤が、クレー、シリ
カ、または無機金属の塩、水酸化物、もしくは酸化物、
澱粉、スルホン化架橋有機ホモポリマー、樹脂状のポリ
マーまたはコポリマー、ヘキサデカン、セチルアルコー
ル、または立体化学的疎水性安定剤である、[1]に記
載のインクジェットインク組成物。
【0077】[3] 上記補助安定剤が、ヘキサデカ
ン、セチルアルコール、または立体化学的疎水性安定剤
である、[1]に記載のインクジェットインク組成物。
【0078】[4] 上記水不溶性染料が水性媒体中で
1 g/L未満の溶解度を有する、[1]に記載のインクジ
ェットインク組成物。
【0079】[5] 上記水不溶性染料が、キサンテン
染料、アントロキノン染料、メチン染料もしくはポリメ
チン染料、メロシアニン染料、アザメチン染料、アジン
染料、キノフタロン染料、チアジン染料、オキサジン染
料、フタロシアニン染料、モノアゾ染料もしくはポリア
ゾ染料、または金属錯体染料である、[1]に記載のイ
ンクジェットインク組成物。
【0080】[6] 上記水不溶性染料がアゾ染料また
は金属錯体染料である、[1]に記載のインクジェット
インク組成物。
【0081】[7] 上記アゾ染料がアリールアゾイソ
チアゾール染料である、[6]に記載のインクジェット
インク組成物。
【0082】[8] 上記金属錯体染料が8-ヘテロシク
リルアゾ -5-ヒドロキシキノリンの遷移金属錯体であ
る、[6]に記載のインクジェットインク組成物。
【0083】[9] 上記複合ポリマー−染料粒子が1
μm 未満の粒径を有する、[1]に記載のインクジェッ
トインク組成物。
【0084】[10] 上記複合ポリマー−染料粒子が
200nm未満の粒径を有する、[1]に記載のインクジェ
ットインク組成物。
【0085】[11] 上記複合ポリマー−染料粒子が
約 200nmの平均粒径を有し、上記ポリマー相が約5000よ
りも大きい分子量を有する、[1]に記載のインクジェ
ットインク組成物。
【0086】[12] 上記ポリマー相が約10,000より
も大きい分子量を有する、[1]に記載のインクジェッ
トインク組成物。
【0087】[13] 上記着色剤相の上記ポリマー相
に対する比が約10:90〜約90:10である、[1]に記載
のインクジェットインク組成物。
【0088】[14] 上記ポリマー−染料粒子が、 I)水不溶性染料と、少なくとも1種のエチレン系不飽和
モノマーを含有している有機媒体とを含んでなる着色剤
混合物を形成させること、 II) 前記着色剤混合物を、界面活性剤および補助安定剤
を含んでなる水性混合物と併せて、着色剤混合物/水性
混合物を形成させること、 III)強い撹拌によって、上記着色剤混合物/水性混合物
から安定な水性液滴混合物を形成させること、並びに IV) 重合を開始させて、着色剤相およびポリマー相を含
んでなる複合ポリマー−染料粒子を形成させること、
を、記載されている順序で含む方法であって、重合を開
始させる前に、付加重合開始剤が添加される方法、によ
って製造されるものである、[1]に記載のインクジェ
ットインク組成物。
【0089】[15] 上記補助安定剤が、クレー、シ
リカ、または無機金属の塩、水酸化物、もしくは酸化
物、澱粉、スルホン化架橋有機ホモポリマー、樹脂状の
ポリマーまたはコポリマー、ヘキサデカン、セチルアル
コール、または立体化学的疎水性安定剤である、[1
4]に記載のインクジェットインク組成物。
【0090】[16] 上記形成されるポリマーがホモ
ポリマーである、[14]に記載のインクジェットイン
ク組成物。
【0091】[17] 上記形成されるポリマーが架橋
ポリマーであり、上記有機媒体が、 a)イオン性帯電基が無く、付加重合によって実質的に
水不溶性のホモポリマーを形成することが可能な、少な
くとも1種のエチレン系不飽和モノマー、および b)架橋剤であることが可能な、少なくとも1種のエチ
レン系不飽和モノマー、を含んでなるエチレン系不飽和
モノマーの混合物を含有している、[14]に記載のイ
ンクジェットインク組成物。
【0092】[18] 上記形成されるポリマーが、イ
オン性帯電基が無く、付加重合によって実質的に水不溶
性のホモポリマーを形成することが可能な、少なくとも
1種のエチレン系不飽和モノマーを含有しているコポリ
マーである、[14]に記載のインクジェットインク組
成物。
【0093】[19] 上記水不溶性染料が水性媒体中
で1 g/L未満の溶解度を有する、[14]に記載のイン
クジェットインク組成物。
【0094】[20] 上記水不溶性染料が、キサンテ
ン染料、アントロキノン染料、メチン染料もしくはポリ
メチン染料、メロシアニン染料、アザメチン染料、アジ
ン染料、キノフタロン染料、チアジン染料、オキサジン
染料、フタロシアニン染料、モノアゾ染料もしくはポリ
アゾ染料、または金属錯体染料である、[14]に記載
のインクジェットインク組成物。
【0095】[21] 上記水不溶性染料がアゾ染料ま
たは金属錯体染料である、[14]に記載のインクジェ
ットインク組成物。
【0096】[22] 上記付加重合開始剤が、アゾ開
始剤、過酸化物開始剤、過硫酸塩開始剤、または酸化還
元開始剤である、[14]に記載のインクジェットイン
ク組成物。
【0097】[23] 上記複合ポリマー−染料粒子が
1μm 未満の粒径を有する、[14]に記載のインクジ
ェットインク組成物。
【0098】[24] 上記複合ポリマー−染料粒子が
約 200nm未満の平均粒径を有し、上記ポリマー相が約50
00よりも大きい分子量を有する、[14]に記載のイン
クジェットインク組成物。
【0099】[25] 上記ポリマー相が約10,000より
も大きい分子量を有する、[14]に記載のインクジェ
ットインク組成物。
【0100】[26] A)ディジタルデータ信号に応
答するインクジェットプリンターを用意する工程、 B)前記プリンターに、画像受容層を担持している支持
体を含んでなるインクジェット記録要素を装填する工
程、 C)前記プリンターに、水、湿潤剤、およびポリマー−
染料粒子を含んでなるインクジェットインク組成物であ
って、前記ポリマー−染料粒子が、水不溶性染料を含有
している着色剤相、およびポリマー相を含んでなり、前
記粒子が補助安定剤と関連している、インクジェットイ
ンク組成物を装填する工程、並びに D)前記ディジタルデータ信号に応答して前記インクジ
ェットインク組成物を使用して前記画像受容層上に印刷
する工程、を含むインクジェット印刷方法。
【0101】[27] 上記ポリマー−染料粒子が、 I)水不溶性染料と、少なくとも1種のエチレン系不飽和
モノマーを含有している有機媒体とを含んでなる着色剤
混合物を形成させること、 II) 前記着色剤混合物を、界面活性剤および補助安定剤
を含んでなる水性混合物と併せて、着色剤混合物/水性
混合物を形成させること、 III)強い撹拌によって、上記着色剤混合物/水性混合物
から安定な水性液滴混合物を形成させること、並びに IV) 重合を開始させて、着色剤相およびポリマー相を含
んでなる複合ポリマー−染料粒子を形成させること、
を、記載されている順序で含む方法であって、重合を開
始させる前に、付加重合開始剤が添加される方法、によ
って製造されるものである、[26]に記載のインクジ
ェット印刷方法。
フロントページの続き (72)発明者 フイジュアン ダイアナ チェン アメリカ合衆国,ニューヨーク 14580, ウェブスター,セイジブルック ウェイ 1240 (72)発明者 ケビン ウォレス ウィリアムズ アメリカ合衆国,ニューヨーク 14617, ロチェスター,セント ポール ブールバ ード 2595 (72)発明者 ミハエラ ルミニタ マダラス アメリカ合衆国,ニューヨーク 14626, ロチェスター,ホークス ネスト サーク ル 255 Fターム(参考) 2C056 EA13 FC01 2H086 BA56 BA59 4J039 AD03 AD06 AD09 AD10 AD12 AD14 AD23 BA12 BA13 BA14 BA21 BA23 BC02 BC07 BE01 BE02 BE07 BE08 BE12 BE22 CA06 EA36 EA38 EA44 EA48 GA24

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水、湿潤剤、およびポリマー−染料粒子
    を含んでなるインクジェットインク組成物であって、前
    記ポリマー−染料粒子が、水不溶性染料を含有している
    着色剤相、およびポリマー相を含んでなり、前記粒子が
    補助安定剤と関連している、インクジェットインク組成
    物。
  2. 【請求項2】 上記ポリマー−染料粒子が、 I)水不溶性染料と、少なくとも1種のエチレン系不飽和
    モノマーを含有している有機媒体とを含んでなる着色剤
    混合物を形成させること、 II) 前記着色剤混合物を、界面活性剤および補助安定剤
    を含んでなる水性混合物と併せて、着色剤混合物/水性
    混合物を形成させること、 III)強い撹拌によって、上記着色剤混合物/水性混合物
    から安定な水性液滴混合物を形成させること、並びに IV) 重合を開始させて、着色剤相およびポリマー相を含
    んでなる複合ポリマー−染料粒子を形成させること、
    を、記載されている順序で含む方法であって、 重合を開始させる前に、付加重合開始剤が添加される方
    法、によって製造されるものである、請求項1に記載の
    インクジェットインク組成物。
  3. 【請求項3】 上記形成されるポリマーがホモポリマー
    である、請求項2に記載のインクジェットインク組成
    物。
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