JP3319308B2 - 記録液及び画像記録方法 - Google Patents
記録液及び画像記録方法Info
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- JP3319308B2 JP3319308B2 JP26530896A JP26530896A JP3319308B2 JP 3319308 B2 JP3319308 B2 JP 3319308B2 JP 26530896 A JP26530896 A JP 26530896A JP 26530896 A JP26530896 A JP 26530896A JP 3319308 B2 JP3319308 B2 JP 3319308B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は記録液及び画像記録
方法に関し、さらに詳細には、着色剤、水及び樹脂微粒
子を含有する記録液、並びにそれを使用した画像記録方
法に関する。
方法に関し、さらに詳細には、着色剤、水及び樹脂微粒
子を含有する記録液、並びにそれを使用した画像記録方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピューター等の情報機器の出力装置
として、最近ランニングコストが安く且つカラー化が容
易な方式として、記録液の液滴を記録ヘッドから吐出さ
せて記録体上に記録を行う画像記録方法であるインクジ
ェット方式が注目されている。インクジェットプリンタ
用の記録液としては、従来、水と染料を主成分とする染
料水溶液が使用されてきたが、ノズルから飛ばされた記
録液が記録紙に付着したときに、記録液が記録紙で滲
み、これにより飛翔時に形成した記録液滴粒よりも著し
く大きなドットになってしまったり、記録された画像の
濃度が低く、画質が低いという問題があった。また、記
録された画像の耐水性が低いため、水により容易に画像
が滲んだり、画像が流れるという問題があった。さら
に、耐光性が低く、太陽光等の光の照射により容易に画
像が退色するという問題があった。
として、最近ランニングコストが安く且つカラー化が容
易な方式として、記録液の液滴を記録ヘッドから吐出さ
せて記録体上に記録を行う画像記録方法であるインクジ
ェット方式が注目されている。インクジェットプリンタ
用の記録液としては、従来、水と染料を主成分とする染
料水溶液が使用されてきたが、ノズルから飛ばされた記
録液が記録紙に付着したときに、記録液が記録紙で滲
み、これにより飛翔時に形成した記録液滴粒よりも著し
く大きなドットになってしまったり、記録された画像の
濃度が低く、画質が低いという問題があった。また、記
録された画像の耐水性が低いため、水により容易に画像
が滲んだり、画像が流れるという問題があった。さら
に、耐光性が低く、太陽光等の光の照射により容易に画
像が退色するという問題があった。
【0003】従来、インクジェットプリンタ用の記録液
では染料水溶液のこれらの問題を解決するために、造膜
性の樹脂微粒子を記録液に添加する技術が提案されてい
る。例えば、樹脂微粒子としてラテックスが添加された
記録液が特公昭60−32663号公報に、カルボキシ
ル基とノニオン親水性基を有する水分散性樹脂が添加さ
れた記録液が特開平5−239392号公報に、非架橋
構造のビニル系高分子が添加された記録液が特開平5−
255628号公報に、及びイオン性基を有するポリエ
ステル粒子が添加された記録液が特開平6−34083
5号公報にそれぞれ開示されている。また、ポリエステ
ル等の樹脂微粒子と架橋剤とが配合された記録液の該樹
脂を記録体上で架橋させる技術が特公平7−47355
号公報に開示されている。
では染料水溶液のこれらの問題を解決するために、造膜
性の樹脂微粒子を記録液に添加する技術が提案されてい
る。例えば、樹脂微粒子としてラテックスが添加された
記録液が特公昭60−32663号公報に、カルボキシ
ル基とノニオン親水性基を有する水分散性樹脂が添加さ
れた記録液が特開平5−239392号公報に、非架橋
構造のビニル系高分子が添加された記録液が特開平5−
255628号公報に、及びイオン性基を有するポリエ
ステル粒子が添加された記録液が特開平6−34083
5号公報にそれぞれ開示されている。また、ポリエステ
ル等の樹脂微粒子と架橋剤とが配合された記録液の該樹
脂を記録体上で架橋させる技術が特公平7−47355
号公報に開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の公報に
開示されている記録液では、いずれも、記録ヘッドの吐
出口部分において、空気との接触による記録液中水分の
蒸発に伴い樹脂微粒子の造膜が開始され、目詰まりが発
生するため、記録液を安定して吐出することは不可能で
あった。また、これらの記録液は、記録紙織維への毛細
管現象による記録液の滲みを完全に防ぐことはできず、
高画質画像を提供することは不可能であった。さらに、
これらの記録液は、記録紙内部への浸透を完全に防ぐこ
とができず、高濃度画像化と高画質化に限界があった。
また、耐水性についても同様に限界があった。さらに、
上記従来開示の記録液を、吐出口での目詰まりを回避す
るために、水で希釈すると、希釈前と比べて、同一体積
の液滴中に含まれる樹脂微粒子の含有量、即ち、画像形
成に寄与する樹脂固形分含有量が減少し、画像濃度が著
しく低下し、高画質な画像を提供することが不可能であ
った。即ち、従来開示の記録液では、樹脂微粒子の高含
有量化(樹脂固形分の高含有量化)による高画像濃度で
高画質の画像を提供することと吐出口での目詰まりを回
避することとの両立は不可能であった。
開示されている記録液では、いずれも、記録ヘッドの吐
出口部分において、空気との接触による記録液中水分の
蒸発に伴い樹脂微粒子の造膜が開始され、目詰まりが発
生するため、記録液を安定して吐出することは不可能で
あった。また、これらの記録液は、記録紙織維への毛細
管現象による記録液の滲みを完全に防ぐことはできず、
高画質画像を提供することは不可能であった。さらに、
これらの記録液は、記録紙内部への浸透を完全に防ぐこ
とができず、高濃度画像化と高画質化に限界があった。
また、耐水性についても同様に限界があった。さらに、
上記従来開示の記録液を、吐出口での目詰まりを回避す
るために、水で希釈すると、希釈前と比べて、同一体積
の液滴中に含まれる樹脂微粒子の含有量、即ち、画像形
成に寄与する樹脂固形分含有量が減少し、画像濃度が著
しく低下し、高画質な画像を提供することが不可能であ
った。即ち、従来開示の記録液では、樹脂微粒子の高含
有量化(樹脂固形分の高含有量化)による高画像濃度で
高画質の画像を提供することと吐出口での目詰まりを回
避することとの両立は不可能であった。
【0005】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものであり、本発明の目的は、高い画像濃度を有し、
記録紙上での滲みや浸透のない耐水性に優れた画像を提
供することが可能で、且つ吐出安定性に優れた記録液を
提供することにある。また、本発明の他の目的は、該記
録液を用いた画像記録方法を提供することにある。
たものであり、本発明の目的は、高い画像濃度を有し、
記録紙上での滲みや浸透のない耐水性に優れた画像を提
供することが可能で、且つ吐出安定性に優れた記録液を
提供することにある。また、本発明の他の目的は、該記
録液を用いた画像記録方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成可能な
本発明の記録液は、着色剤、水及び5種類以上の樹脂微
粒子(自己架橋性樹脂微粒子を除く)を含有し、前記各
々の樹脂微粒子の平均粒子径が0.01μm〜5μmで
あることを特徴とする。
本発明の記録液は、着色剤、水及び5種類以上の樹脂微
粒子(自己架橋性樹脂微粒子を除く)を含有し、前記各
々の樹脂微粒子の平均粒子径が0.01μm〜5μmで
あることを特徴とする。
【0007】また、本発明は、記録液の液滴を記録ヘッ
ドから吐出させて記録体上に記録を行う画像記録方法に
おいて、上記の記録液を用いることを特徴とする。
ドから吐出させて記録体上に記録を行う画像記録方法に
おいて、上記の記録液を用いることを特徴とする。
【0008】以上のような記録液が、樹脂微粒子の高含
有量化(樹脂固形分の高含有量化)による高画像濃度の
達成と記録ヘッドの吐出口での目詰まり回避との両立を
可能にする理由は、必ずしも明確ではないが、以下のよ
うに推論する。
有量化(樹脂固形分の高含有量化)による高画像濃度の
達成と記録ヘッドの吐出口での目詰まり回避との両立を
可能にする理由は、必ずしも明確ではないが、以下のよ
うに推論する。
【0009】記録液中に3種類以上の異なる樹脂微粒子
が含まれると、記録液中で、ある樹脂微粒子の周囲(最
近接配位位置)にこの樹脂微粒子と同種の樹脂微粒子が
存在する確率が3分の1以下に減少する。これにより同
種樹脂微粒子同士の接近及び衝突確率が減少し、同種樹
脂微粒子同士の接近から衝突、融着を経て、造膜に至る
一連のプロセスが阻害され(配位効果)、目詰まりが防
止される。
が含まれると、記録液中で、ある樹脂微粒子の周囲(最
近接配位位置)にこの樹脂微粒子と同種の樹脂微粒子が
存在する確率が3分の1以下に減少する。これにより同
種樹脂微粒子同士の接近及び衝突確率が減少し、同種樹
脂微粒子同士の接近から衝突、融着を経て、造膜に至る
一連のプロセスが阻害され(配位効果)、目詰まりが防
止される。
【0010】また、記録液中に同種樹脂微粒子のみが存
在する場合より、異種樹脂微粒子が存在する場合の方が
粒子間引力が働きにくくなる(反発力が働き易くなる)
ので、互いに樹脂微粒子の接近が妨げられ、樹脂微粒子
同士の衝突確率が減少し(粒子間反発力効果)、このた
め上記と同様樹脂微粒子同士の接近から衝突、融着を経
て、造膜に至る一連のプロセスが阻害され(配位効
果)、目詰まりが防止される。
在する場合より、異種樹脂微粒子が存在する場合の方が
粒子間引力が働きにくくなる(反発力が働き易くなる)
ので、互いに樹脂微粒子の接近が妨げられ、樹脂微粒子
同士の衝突確率が減少し(粒子間反発力効果)、このた
め上記と同様樹脂微粒子同士の接近から衝突、融着を経
て、造膜に至る一連のプロセスが阻害され(配位効
果)、目詰まりが防止される。
【0011】さらに、目詰まり防止に関しては、同種微
粒子間の粒径及び形状等の差より異種微粒子間の粒径及
び形状等の差の方が大きいと考えられ、ある樹脂微粒子
の周囲に、この樹脂微粒子の粒径、形状等と大きく異な
る粒径、形状等を有する異種の樹脂微粒子が存在するこ
とによって、同程度の粒径、形状等を有する微粒子のみ
が存在する場合と比べて、同種、異種の樹脂微粒子同士
の接近が妨害され(幾何構造効果)、上記と同様に目詰
まりが防止されるとも考えられる。4種類以上の樹脂微
粒子を含有する場合には、前述した最近接配位位置に同
種樹脂微粒子の存在する確率が一層低下し(配位効果の
促進)、また粒子間引力が一層働きにくくなる等のた
め、目詰まりの発生がより効果的に防止される。
粒子間の粒径及び形状等の差より異種微粒子間の粒径及
び形状等の差の方が大きいと考えられ、ある樹脂微粒子
の周囲に、この樹脂微粒子の粒径、形状等と大きく異な
る粒径、形状等を有する異種の樹脂微粒子が存在するこ
とによって、同程度の粒径、形状等を有する微粒子のみ
が存在する場合と比べて、同種、異種の樹脂微粒子同士
の接近が妨害され(幾何構造効果)、上記と同様に目詰
まりが防止されるとも考えられる。4種類以上の樹脂微
粒子を含有する場合には、前述した最近接配位位置に同
種樹脂微粒子の存在する確率が一層低下し(配位効果の
促進)、また粒子間引力が一層働きにくくなる等のた
め、目詰まりの発生がより効果的に防止される。
【0012】本発明において、上記総合効果により樹脂
微粒子同士の接近が顕著に抑制されるので、該記録液中
に含まれる樹脂微粒子の総合含有率を上げることがで
き、ひいては一滴の液滴中の樹脂微粒子の含有量を増や
すことができ、高画像濃度の画像を形成することが可能
になる。
微粒子同士の接近が顕著に抑制されるので、該記録液中
に含まれる樹脂微粒子の総合含有率を上げることがで
き、ひいては一滴の液滴中の樹脂微粒子の含有量を増や
すことができ、高画像濃度の画像を形成することが可能
になる。
【0013】そして、これら4種類以上の樹脂微粒子の
膜化が並行して進行し、紙等の記録体上での記録液の滲
みや浸透が防止され、樹脂とその中に閉じ込められた着
色剤とからなる、高画像濃度で且つ高い耐水性の画像を
記録体上に形成することが可能になる。
膜化が並行して進行し、紙等の記録体上での記録液の滲
みや浸透が防止され、樹脂とその中に閉じ込められた着
色剤とからなる、高画像濃度で且つ高い耐水性の画像を
記録体上に形成することが可能になる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0015】本発明の記録液は、水、着色剤、及び5種
類以上の樹脂微粒子を含有する。本発明に用いる樹脂微
粒子としては、非架橋性樹脂微粒子及び架橋剤の作用に
より架橋する樹脂微粒子を使用することができ、具体的
には、フッ素系樹脂微粒子、ポリエステル系樹脂微粒
子、酢酸ビニル系樹脂微粒子、塩化ビニル系樹脂微粒
子、スチレン−ブタジェン重合体系樹脂微粒子、ポリウ
レタン系樹脂系樹脂微粒子、ポリスチレン系樹脂微粒
子、酢酸ビニル−アクリル共重合体系樹脂微粒子、酢酸
ビニル−アクリルアミド共重合体系樹脂微粒子、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体樹脂、エポキシ樹脂系樹脂微粒
子、ポリアミド樹脂系樹脂微粒子、シリコーン系樹脂微
粒子及びアクリル系樹脂微粒子等の樹脂微粒子を用いる
ことができる。
類以上の樹脂微粒子を含有する。本発明に用いる樹脂微
粒子としては、非架橋性樹脂微粒子及び架橋剤の作用に
より架橋する樹脂微粒子を使用することができ、具体的
には、フッ素系樹脂微粒子、ポリエステル系樹脂微粒
子、酢酸ビニル系樹脂微粒子、塩化ビニル系樹脂微粒
子、スチレン−ブタジェン重合体系樹脂微粒子、ポリウ
レタン系樹脂系樹脂微粒子、ポリスチレン系樹脂微粒
子、酢酸ビニル−アクリル共重合体系樹脂微粒子、酢酸
ビニル−アクリルアミド共重合体系樹脂微粒子、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体樹脂、エポキシ樹脂系樹脂微粒
子、ポリアミド樹脂系樹脂微粒子、シリコーン系樹脂微
粒子及びアクリル系樹脂微粒子等の樹脂微粒子を用いる
ことができる。
【0016】本発明では、各樹脂による膜形成プロセス
に時間的な差を生じさせると共に組成的な相違により膜
を形成しにくくさせ、これにより目詰まり、即ち、記録
ヘッド吐出口部での膜形成を防止するという観点から、
記録液中に含まれる3種類以上の樹脂微粒子のうち、少
なくとも1種類が非架橋性の樹脂微粒子であることが好
ましい。また、列挙された非架橋性の樹脂微粒子の中で
は、造膜性(画像形成性)に優れ、且つ高撥水性、高耐
水性、高耐候性を備えて、高耐水性で高画像濃度の画像
形成に有用であることから、フッ素系樹脂微粒子が好ま
しい。フッ素系樹脂微粒子としては、フルオロオレフィ
ン単位を有するフッ素系樹脂微粒子が好ましく、中で
も、フルオロオレフィン単位及びビニルエーテル単位か
ら構成されるフッ素含有ビニルエーテル系樹脂微粒子が
特に好ましい。
に時間的な差を生じさせると共に組成的な相違により膜
を形成しにくくさせ、これにより目詰まり、即ち、記録
ヘッド吐出口部での膜形成を防止するという観点から、
記録液中に含まれる3種類以上の樹脂微粒子のうち、少
なくとも1種類が非架橋性の樹脂微粒子であることが好
ましい。また、列挙された非架橋性の樹脂微粒子の中で
は、造膜性(画像形成性)に優れ、且つ高撥水性、高耐
水性、高耐候性を備えて、高耐水性で高画像濃度の画像
形成に有用であることから、フッ素系樹脂微粒子が好ま
しい。フッ素系樹脂微粒子としては、フルオロオレフィ
ン単位を有するフッ素系樹脂微粒子が好ましく、中で
も、フルオロオレフィン単位及びビニルエーテル単位か
ら構成されるフッ素含有ビニルエーテル系樹脂微粒子が
特に好ましい。
【0017】ここでフルオロオレフィン単位の例は、−
CF2 CF2 −、−CF2 CF(CF3 )−、−CF2
CFCl−等が挙げられる。一方、ビニルエーテル単位
の例は、以下のようなものを挙げることができる。
CF2 CF2 −、−CF2 CF(CF3 )−、−CF2
CFCl−等が挙げられる。一方、ビニルエーテル単位
の例は、以下のようなものを挙げることができる。
【0018】
【化1】
【0019】フルオロオレフィン単位及びビニルエーテ
ル単位から構成されるフッ素含有ビニルエーテル系樹脂
微粒子としては、上記フルオロオレフィン単位とビニル
エーテル単位が交互に組み合わされた交互共重合体が好
ましい。
ル単位から構成されるフッ素含有ビニルエーテル系樹脂
微粒子としては、上記フルオロオレフィン単位とビニル
エーテル単位が交互に組み合わされた交互共重合体が好
ましい。
【0020】本発明の記録液は、3種類以上の樹脂微粒
子を含有すればよく、これにより樹脂固形分高含有量化
による高画像濃度化、高画質化と目詰まり回避との両立
を十分に達成し得るが、4種類以上の樹脂微粒子を含有
することにより、前述した最近接配位位置に同種樹脂微
粒子の存在する確率が一層低下し(配位効果の促進)、
また粒子間引力が一層働きにくくなる等のため、目詰ま
りの発生がより効果的に防止される。記録液に含まれる
樹脂微粒子の種類の上限値は特にないが、各樹脂微粒子
の形状、大きさが一定で、且つその形状を球形と仮定し
た場合、粒子を最密充填した時の最近接粒子数(配位
数)、即ち、ある粒子と接触状態で存在する粒子の数は
12となる。従って、樹脂微粒子の種類の上限の最適値
は12と考えられ、さらに確率的な振れの幅を考慮すれ
ば、樹脂微粒子の種類の上限は18種類(12種類+6
種類)とすることが好ましい。以上より、本発明におけ
る記録液中に含有される樹脂微粒子の種類は、配位効果
による同種樹脂微粒子同士の接近及び衝突確率減少の観
点からは、好ましくは3種類以上18種類以下であり、
より好ましくは4種類以上12種類以下である。なお、
本発明では、樹脂を構成するモノマーが同じであって
も、変性の仕方等の違いにより樹脂微粒子又はその分散
液の特性、即ち、最低成膜温度、ガラス転位点、イオン
性、pH、重量平均分子量及び平均粒子径等のいずれか
1つ以上が異なれば別の種類の樹脂微粒子と考える。
子を含有すればよく、これにより樹脂固形分高含有量化
による高画像濃度化、高画質化と目詰まり回避との両立
を十分に達成し得るが、4種類以上の樹脂微粒子を含有
することにより、前述した最近接配位位置に同種樹脂微
粒子の存在する確率が一層低下し(配位効果の促進)、
また粒子間引力が一層働きにくくなる等のため、目詰ま
りの発生がより効果的に防止される。記録液に含まれる
樹脂微粒子の種類の上限値は特にないが、各樹脂微粒子
の形状、大きさが一定で、且つその形状を球形と仮定し
た場合、粒子を最密充填した時の最近接粒子数(配位
数)、即ち、ある粒子と接触状態で存在する粒子の数は
12となる。従って、樹脂微粒子の種類の上限の最適値
は12と考えられ、さらに確率的な振れの幅を考慮すれ
ば、樹脂微粒子の種類の上限は18種類(12種類+6
種類)とすることが好ましい。以上より、本発明におけ
る記録液中に含有される樹脂微粒子の種類は、配位効果
による同種樹脂微粒子同士の接近及び衝突確率減少の観
点からは、好ましくは3種類以上18種類以下であり、
より好ましくは4種類以上12種類以下である。なお、
本発明では、樹脂を構成するモノマーが同じであって
も、変性の仕方等の違いにより樹脂微粒子又はその分散
液の特性、即ち、最低成膜温度、ガラス転位点、イオン
性、pH、重量平均分子量及び平均粒子径等のいずれか
1つ以上が異なれば別の種類の樹脂微粒子と考える。
【0021】本発明に用いる各脂微粒子の平均粒子径
は、0.01μm以上5μm以下であることが好ましい
が、0.05μm以上3μm以下であることがより好ま
しい。樹脂微粒子の平均粒子径が0.01μm未満だと
造膜性が悪く、また5μmを超えると光学濃度(画像濃
度)が低下する。
は、0.01μm以上5μm以下であることが好ましい
が、0.05μm以上3μm以下であることがより好ま
しい。樹脂微粒子の平均粒子径が0.01μm未満だと
造膜性が悪く、また5μmを超えると光学濃度(画像濃
度)が低下する。
【0022】また、本発明において、樹脂微粒子の合計
含有率(樹脂微粒子固形分の合計含有率)は、記録液の
全量に対して10〜95重量%であることが好ましく、
15〜90重量%の範囲であることがより好ましく、2
0〜80重量%の範囲であることがさらに好ましい。樹
脂微粒子の合計含有率が10重量%未満になると画像の
光学濃度が低くなり、また95重量%を超えると吐出安
定性が低下する懸念がある。また、記録液に含まれる各
樹脂微粒子の含有割合は、所望の特性を最大限に実現す
るため適宜に選択されるが、n種類(n:3以上の正の
整数)の樹脂微粒子を混合した場合、記録液中の樹脂微
粒子の固形分量の全合計をW重量部とすると、記録液中
のそれぞれの樹脂微粒子の固形分量は2W/n重量部か
ら0.1W/n重量部までの範囲にあることが好まし
い。この範囲より多くても少なくても、複数の異種樹脂
微粒子の共存による目詰まり防止効果が低下する場合が
ある。また、記録液中に含まれる樹脂微粒子の内、非架
橋性の樹脂微粒子の含有割合は、その一種類につき上記
と同様に2W/n重量部から0.1W/n重量部までの
範囲にあることが好ましいが、さらに、2W/n重量部
から0.3W/n重量部までの範囲にあることがより好
ましい。該含有割合が2W/n重量部より多くなると上
記のように複数の異種樹脂微粒子の共存による目詰まり
防止効果が低下し、0.3W/n重量部より少なくなる
と目詰まり防止効果の低下とともに耐水性などが低下す
る懸念がある。
含有率(樹脂微粒子固形分の合計含有率)は、記録液の
全量に対して10〜95重量%であることが好ましく、
15〜90重量%の範囲であることがより好ましく、2
0〜80重量%の範囲であることがさらに好ましい。樹
脂微粒子の合計含有率が10重量%未満になると画像の
光学濃度が低くなり、また95重量%を超えると吐出安
定性が低下する懸念がある。また、記録液に含まれる各
樹脂微粒子の含有割合は、所望の特性を最大限に実現す
るため適宜に選択されるが、n種類(n:3以上の正の
整数)の樹脂微粒子を混合した場合、記録液中の樹脂微
粒子の固形分量の全合計をW重量部とすると、記録液中
のそれぞれの樹脂微粒子の固形分量は2W/n重量部か
ら0.1W/n重量部までの範囲にあることが好まし
い。この範囲より多くても少なくても、複数の異種樹脂
微粒子の共存による目詰まり防止効果が低下する場合が
ある。また、記録液中に含まれる樹脂微粒子の内、非架
橋性の樹脂微粒子の含有割合は、その一種類につき上記
と同様に2W/n重量部から0.1W/n重量部までの
範囲にあることが好ましいが、さらに、2W/n重量部
から0.3W/n重量部までの範囲にあることがより好
ましい。該含有割合が2W/n重量部より多くなると上
記のように複数の異種樹脂微粒子の共存による目詰まり
防止効果が低下し、0.3W/n重量部より少なくなる
と目詰まり防止効果の低下とともに耐水性などが低下す
る懸念がある。
【0023】本発明において、着色剤としては、主溶媒
である水との親和性がよいもの、均一分散性が良好なも
のが使用でき、具体的には、顔料、水溶性染料、分散染
料が用いられる。
である水との親和性がよいもの、均一分散性が良好なも
のが使用でき、具体的には、顔料、水溶性染料、分散染
料が用いられる。
【0024】本発明に用いることのできる顔料として
は、有機顔料、無機顔料等が挙げられ、例えば、白黒用
としては、ファーネスブラック、チャンネルブラック等
のカーボンブラック(C.I.ピグメントッブラック
7)類、アニリンブラック(C.I.ピグメントブラッ
ク1)等の有機顔料が挙げられる。さらに、カラー用と
しては、C.I.ピグメントイエロー1、3、12、1
3、14、17、24、34、35、37、42、5
3、55、81、83、95、97、98、100、1
01、104、108、109、110、117、12
0、138、153、C.I.ピグメントバイオレット
1、3、5:1、16、19、23、38、C.I.ピ
グメントッブルー1、2、15、15:1、15:2、
15:3、15:4、15:6、16等の顔料がある。
記録液中に含まれる顔料の含有率は、1〜50重量%が
好ましいが、1.5〜40重量%がより好ましい。これ
らの顔料をより均一に分散するためには、場合によって
ボールミル等で分散処理してもよい。
は、有機顔料、無機顔料等が挙げられ、例えば、白黒用
としては、ファーネスブラック、チャンネルブラック等
のカーボンブラック(C.I.ピグメントッブラック
7)類、アニリンブラック(C.I.ピグメントブラッ
ク1)等の有機顔料が挙げられる。さらに、カラー用と
しては、C.I.ピグメントイエロー1、3、12、1
3、14、17、24、34、35、37、42、5
3、55、81、83、95、97、98、100、1
01、104、108、109、110、117、12
0、138、153、C.I.ピグメントバイオレット
1、3、5:1、16、19、23、38、C.I.ピ
グメントッブルー1、2、15、15:1、15:2、
15:3、15:4、15:6、16等の顔料がある。
記録液中に含まれる顔料の含有率は、1〜50重量%が
好ましいが、1.5〜40重量%がより好ましい。これ
らの顔料をより均一に分散するためには、場合によって
ボールミル等で分散処理してもよい。
【0025】本発明に用いることのできる水溶性染料と
しては、直接染料、酸性染料等が挙げられ、例えば、
C.I.ダイレクトブラック9、17、19、22、3
2、51、56、62、69、77、80、91、9
4、97、108、112、113、114、117、
118、121、122、125、132、146、1
54、166、168、173、199、C.I.ダイ
レクトバイオレット7、9、47、48、51、66、
90、93、94、95、98、100、101、C.
I.ダイレクトイエロー8、9、11、12、27、2
8、29、33、35、39、41、44、50、5
3、58、59、68、86、87、93、95、9
6、98、100、106、108、109、110、
130、132、144、161、163、C.I.ダ
イレクトブルー1、10、15、22、25、55、6
7、68、71、76、77、78、80、84、8
6、87、90、98、106、201、202、24
4、251、280、C.I.アシッドブラック7、2
4、29、48、C.I.アシッドバイオレット5、3
4、43、47、48、90、103、C.I.アシッ
ドイエロー17、19、23、25、39、40、4
4、49、50、61、110、174、218、C.
I.アシッドブルー9、25、40、41、62、7
2、76、80、106、112、120、205、2
30、271、280等が挙げられるが、これらに限定
されない。記録液中に含まれるこれらの染料の含有率
は、染料の種類、溶媒成分の種類、記録液に対して要求
されている特性等に依存して決定されるが、一般には、
0.2〜40重量%、好ましくは0.5〜30重量%の
範囲が良い。
しては、直接染料、酸性染料等が挙げられ、例えば、
C.I.ダイレクトブラック9、17、19、22、3
2、51、56、62、69、77、80、91、9
4、97、108、112、113、114、117、
118、121、122、125、132、146、1
54、166、168、173、199、C.I.ダイ
レクトバイオレット7、9、47、48、51、66、
90、93、94、95、98、100、101、C.
I.ダイレクトイエロー8、9、11、12、27、2
8、29、33、35、39、41、44、50、5
3、58、59、68、86、87、93、95、9
6、98、100、106、108、109、110、
130、132、144、161、163、C.I.ダ
イレクトブルー1、10、15、22、25、55、6
7、68、71、76、77、78、80、84、8
6、87、90、98、106、201、202、24
4、251、280、C.I.アシッドブラック7、2
4、29、48、C.I.アシッドバイオレット5、3
4、43、47、48、90、103、C.I.アシッ
ドイエロー17、19、23、25、39、40、4
4、49、50、61、110、174、218、C.
I.アシッドブルー9、25、40、41、62、7
2、76、80、106、112、120、205、2
30、271、280等が挙げられるが、これらに限定
されない。記録液中に含まれるこれらの染料の含有率
は、染料の種類、溶媒成分の種類、記録液に対して要求
されている特性等に依存して決定されるが、一般には、
0.2〜40重量%、好ましくは0.5〜30重量%の
範囲が良い。
【0026】本発明に用いる水には、イオン交換水、超
純水、蒸留水、限外濾過水を使用することが好ましい。
純水、蒸留水、限外濾過水を使用することが好ましい。
【0027】その他、必要に応じて、リン酸二水素カリ
ウム、リン酸二水素ナトリウム等のpH調節剤、防カ
ビ、防腐、防錆等の目的で安息香酸、ジクロフェン、ヘ
キサクロロフェン、ソルビン酸等を記録液に添加しても
よい。さらに必要に応じて、エチレングリコール、グリ
セリン等の各種一般添加剤を記録液に加えてもよい。本
発明の記録液は、記録液の液滴をヘツドから吐出させて
紙等の記録体上に記録を行なう画像記録方法に使用する
ことができる。
ウム、リン酸二水素ナトリウム等のpH調節剤、防カ
ビ、防腐、防錆等の目的で安息香酸、ジクロフェン、ヘ
キサクロロフェン、ソルビン酸等を記録液に添加しても
よい。さらに必要に応じて、エチレングリコール、グリ
セリン等の各種一般添加剤を記録液に加えてもよい。本
発明の記録液は、記録液の液滴をヘツドから吐出させて
紙等の記録体上に記録を行なう画像記録方法に使用する
ことができる。
【0028】また、本発明の記録液はインクジェット記
録のみならず、静電吸引方式の画像記録、筆記具等に適
宜使用可能である。
録のみならず、静電吸引方式の画像記録、筆記具等に適
宜使用可能である。
【0029】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて詳細に説明
する。 (比較例1) 記録液は以下のようにして作成した。水系銅フタロシア
ニン系顔料(ピグメントブルー15:3)分散液(固形
分=35%)22重量部と、水及びフルオロオレフィン
とビニルエーテルの乳化重合により作製された含フッ素
ビニルエーテル系樹脂微粒子(平均粒子径:0.15μ
m)を含む樹脂分散液(固形分=50%、旭硝子社製、
商品名:FE−3000)21重量部と、水及びシリコ
ン変性アクリル樹脂微粒子(平均粒子径:0.1〜0.
2μm)を含む樹脂分散液(固形分=45%、三洋化成
工業社製、商品名:G−45)23重量部と、水及び側
鎖にカルボキシル基が付加された変性ポリエステル樹脂
微粒子(平均粒子径:0.1〜0.2μm)を含む樹脂
分散液(固形分=30%、高松油脂社製、商品名:A−
215G)34重量部とを添加し、撹拌して均一に混合
させた。その後、この混合液を孔径10μmのメンブラ
ンフィルターにてろ過して、ゴミ及び粗大粒子を除去
し、記録液中顔料(着色剤)濃度{=顔料固形分×10
0/記録液(液体)全量}が8重量%、固形分中顔料
(着色剤)濃度{=顔料固形分×100/(顔料固形分
+樹脂微粒子固形分合計)}が20重量%、記録液中樹
脂微粒子全固形分濃度{=樹脂微粒子固形分合計×10
0/記録液全量}が31重量%の記録液を得た。
する。 (比較例1) 記録液は以下のようにして作成した。水系銅フタロシア
ニン系顔料(ピグメントブルー15:3)分散液(固形
分=35%)22重量部と、水及びフルオロオレフィン
とビニルエーテルの乳化重合により作製された含フッ素
ビニルエーテル系樹脂微粒子(平均粒子径:0.15μ
m)を含む樹脂分散液(固形分=50%、旭硝子社製、
商品名:FE−3000)21重量部と、水及びシリコ
ン変性アクリル樹脂微粒子(平均粒子径:0.1〜0.
2μm)を含む樹脂分散液(固形分=45%、三洋化成
工業社製、商品名:G−45)23重量部と、水及び側
鎖にカルボキシル基が付加された変性ポリエステル樹脂
微粒子(平均粒子径:0.1〜0.2μm)を含む樹脂
分散液(固形分=30%、高松油脂社製、商品名:A−
215G)34重量部とを添加し、撹拌して均一に混合
させた。その後、この混合液を孔径10μmのメンブラ
ンフィルターにてろ過して、ゴミ及び粗大粒子を除去
し、記録液中顔料(着色剤)濃度{=顔料固形分×10
0/記録液(液体)全量}が8重量%、固形分中顔料
(着色剤)濃度{=顔料固形分×100/(顔料固形分
+樹脂微粒子固形分合計)}が20重量%、記録液中樹
脂微粒子全固形分濃度{=樹脂微粒子固形分合計×10
0/記録液全量}が31重量%の記録液を得た。
【0030】このようにして作製した記録液をバーコー
ターを用いて、複写機用普通紙上に塗布し、室温にて乾
燥させることにより、普通紙上に塗布乾燥膜からなるベ
タ画像を得た。そして、得られた画像の光学濃度を画像
表面側から測定した。その結果、画像面積1cm2 当た
り0.9mgという少量の記録液量で塗布したベタ画像
の光学濃度は1.4という高い値であった。
ターを用いて、複写機用普通紙上に塗布し、室温にて乾
燥させることにより、普通紙上に塗布乾燥膜からなるベ
タ画像を得た。そして、得られた画像の光学濃度を画像
表面側から測定した。その結果、画像面積1cm2 当た
り0.9mgという少量の記録液量で塗布したベタ画像
の光学濃度は1.4という高い値であった。
【0031】また、この普通紙上のベタ画像の縦断面を
光学顕微鏡により観察したところ、ベタ画像は普通紙の
上に主として形成されていて、記録液の普通紙中への浸
透はほとんど認められなかった。
光学顕微鏡により観察したところ、ベタ画像は普通紙の
上に主として形成されていて、記録液の普通紙中への浸
透はほとんど認められなかった。
【0032】一方、記録ヘッド吐出口での記録液の目詰
まり性の評価を次のように行った。内径15mmの注射
器の先に内径180μmの標準注射針(岩下エンジニア
リング製)をセットし、この注射器の中に記録液を10
ml吸入した。次いで、注射器の上部を密閉し注射針か
らの記録液の滴下を停止させた状態にして、放置した。
所定時間経過後、上部を開放し、記録液が継続して注射
針から滴下可能かどうかを調べた。この操作を、放置の
所定時間を少しずつ延長しながら繰り返し、注射針から
記録液が滴下可能であった最長放置時間を目詰まり発生
までの余裕時間とした。このようにして測定した本方式
での記録液の目詰まり発生までの余裕時間は50秒と長
いものであった。
まり性の評価を次のように行った。内径15mmの注射
器の先に内径180μmの標準注射針(岩下エンジニア
リング製)をセットし、この注射器の中に記録液を10
ml吸入した。次いで、注射器の上部を密閉し注射針か
らの記録液の滴下を停止させた状態にして、放置した。
所定時間経過後、上部を開放し、記録液が継続して注射
針から滴下可能かどうかを調べた。この操作を、放置の
所定時間を少しずつ延長しながら繰り返し、注射針から
記録液が滴下可能であった最長放置時間を目詰まり発生
までの余裕時間とした。このようにして測定した本方式
での記録液の目詰まり発生までの余裕時間は50秒と長
いものであった。
【0033】次に、市販のインクジェットプリンターを
用いて、この記録液の普通紙上への印字テストを実施し
た。その結果、水で希釈しない記録液の原液を安定に吐
出することができた。このようにして印字されたサンプ
ルの印字ドットを拡大ルーペ及び光学顕微鏡により観察
したところ、ドット周辺部での滲みのない鮮明なドット
であることがわかった。
用いて、この記録液の普通紙上への印字テストを実施し
た。その結果、水で希釈しない記録液の原液を安定に吐
出することができた。このようにして印字されたサンプ
ルの印字ドットを拡大ルーペ及び光学顕微鏡により観察
したところ、ドット周辺部での滲みのない鮮明なドット
であることがわかった。
【0034】さらに、上記バーコーターによるベタ画像
及びプリンターによる印字サンプルに水をこぼし、耐水
性を評価した。その結果、水による画像の滲み、着色剤
の広かりは認められず、本比較例に係る記録液が耐水性
の高いものであることがわかった。 (比較例2) 水系銅フタロシアニン系顔料(ピグメントブルー15:
3)分散液(固形分=35%)22重量部と、水及びフ
ルオロオレフィンとビニルエーテルの乳化重合により作
製された含フッ素ビニルエーテル系樹脂微粒子(平均粒
子径:0.15μm)を含む樹脂分散液(固形分=50
%、旭硝子社製、商品名:FE−3000)20重量部
と、水及び変性スチレン−ブタジエン共重合体樹脂微粒
子(平均粒子径:0.19μm)を含む樹脂分散液(固
形分=48.5%、住化エイビーエス・ラテックス社
製、商品名:SN−335)20重量部と、水及び側鎖
にカルボキシル基が付加された変性ポリエステル樹脂微
粒子(平均粒子径:0.1〜0.2μm)を含む樹脂分
散液(固形分=25%、高松油脂社製、商品名:A−1
15G、pH及びガラス転位点がA−215Gと異な
る)39重量部とを添加し、撹拌して均一に混合させ
た。その後、この混合液を孔径10μmのメンブランフ
ィルターにてろ過して、ゴミ及び粗大粒子を除去し、記
録液中顔料(着色剤)濃度が7重量%、固形分中顔料
(着色剤)濃度が20重量%、記録液中樹脂微粒子全固
形分濃度が29重量%の記録液を得た。
及びプリンターによる印字サンプルに水をこぼし、耐水
性を評価した。その結果、水による画像の滲み、着色剤
の広かりは認められず、本比較例に係る記録液が耐水性
の高いものであることがわかった。 (比較例2) 水系銅フタロシアニン系顔料(ピグメントブルー15:
3)分散液(固形分=35%)22重量部と、水及びフ
ルオロオレフィンとビニルエーテルの乳化重合により作
製された含フッ素ビニルエーテル系樹脂微粒子(平均粒
子径:0.15μm)を含む樹脂分散液(固形分=50
%、旭硝子社製、商品名:FE−3000)20重量部
と、水及び変性スチレン−ブタジエン共重合体樹脂微粒
子(平均粒子径:0.19μm)を含む樹脂分散液(固
形分=48.5%、住化エイビーエス・ラテックス社
製、商品名:SN−335)20重量部と、水及び側鎖
にカルボキシル基が付加された変性ポリエステル樹脂微
粒子(平均粒子径:0.1〜0.2μm)を含む樹脂分
散液(固形分=25%、高松油脂社製、商品名:A−1
15G、pH及びガラス転位点がA−215Gと異な
る)39重量部とを添加し、撹拌して均一に混合させ
た。その後、この混合液を孔径10μmのメンブランフ
ィルターにてろ過して、ゴミ及び粗大粒子を除去し、記
録液中顔料(着色剤)濃度が7重量%、固形分中顔料
(着色剤)濃度が20重量%、記録液中樹脂微粒子全固
形分濃度が29重量%の記録液を得た。
【0035】このようにして作製した記録液をバーコー
ターを用いて、複写機用普通紙上に塗布し、室温にて乾
燥させることにより、普通紙上に塗布乾燥膜からなるベ
タ画像を得た。そして、得られた画像の光学濃度を画像
表面側から測定した。その結果、画像面積1cm2 当た
り0.9mgという少量の記録液量で塗布したベタ画像
の光学濃度は1.4という高い値であった。
ターを用いて、複写機用普通紙上に塗布し、室温にて乾
燥させることにより、普通紙上に塗布乾燥膜からなるベ
タ画像を得た。そして、得られた画像の光学濃度を画像
表面側から測定した。その結果、画像面積1cm2 当た
り0.9mgという少量の記録液量で塗布したベタ画像
の光学濃度は1.4という高い値であった。
【0036】また、この普通紙上のベタ画像の縦断面を
光学顕微鏡により観察したところ、ベタ画像は普通紙の
上に主として形成されていて、記録液の普通紙中への浸
透はほとんど認められなかった。
光学顕微鏡により観察したところ、ベタ画像は普通紙の
上に主として形成されていて、記録液の普通紙中への浸
透はほとんど認められなかった。
【0037】次に、比較例1と同様の方式にて、記録ヘ
ッド吐出口での記録液の目詰まり性を評価した。その結
果、本方式での記録液の目詰まり発生までの余裕時間は
50秒と長いものであった。
ッド吐出口での記録液の目詰まり性を評価した。その結
果、本方式での記録液の目詰まり発生までの余裕時間は
50秒と長いものであった。
【0038】さらに、市販のインクジェットプリンター
を用いて、この記録液の普通紙上への印字テストを実施
した。その結果、水で希釈しない記録液の原液を安定に
吐出することができた。このようにして印字されたサン
プルの印字ドットを拡大ルーペ及び光学顕微鏡により観
察したところ、ドット周辺部での滲みのない鮮明なドッ
トであることがわかった。
を用いて、この記録液の普通紙上への印字テストを実施
した。その結果、水で希釈しない記録液の原液を安定に
吐出することができた。このようにして印字されたサン
プルの印字ドットを拡大ルーペ及び光学顕微鏡により観
察したところ、ドット周辺部での滲みのない鮮明なドッ
トであることがわかった。
【0039】引き続いて、上記バーコーターによるベタ
画像及びプリンターによる印字サンプルに水をこぼし、
耐水性を評価した。その結果、水による画像の滲み、着
色剤の広かりは認められず、本比較例に係る記録液が耐
水性の高いものであることがわかった。 (比較例3) 水系銅フタロシアニン系顔料(ピグメントブルー15:
3)分散液(固形分=35%)23重量部と、水及びフ
ルオロオレフィンとビニルエーテルの乳化重合により作
製された含フッ素ビニルエーテル系樹脂微粒子(平均粒
子径:0.15μm)を含む樹脂分散液(固形分=50
%、旭硝子社製、商品名:FE−3000)16重量部
と、水及びシリコン変性アクリル樹脂微粒子(平均粒子
径:0.1〜0.2μm)を含む樹脂分散液(固形分=
45%、三洋化成工業社製、商品名:G−45)18重
量部と、水及び側鎖にカルボキシル基が付加された変性
ポリエステル樹脂微粒子(平均粒子径:0.1〜0.2
μm)を含む樹脂分散液(固形分=30%、高松油脂社
製、商品名:A−215G)27重量部と、水及び変性
スチレン−ブタジエン共重合体樹脂微粒子(平均粒子
径:0.19μm)を含む樹脂分散液(固形分=48.
5%、住化エイビーエス・ラテックス社製、商品名:S
N−335)17重量部とを添加し、撹拌して均一に混
合させた。その後、この混合液を孔径10μmのメンブ
ランフィルターにてろ過して、ゴミ及び粗大粒子を除去
し、記録液中顔料(着色剤)濃度が8重量%、固形分中
顔料(着色剤)濃度が20重量%、記録液中樹脂微粒子
全固形分濃度が32重量%の記録液を得た。
画像及びプリンターによる印字サンプルに水をこぼし、
耐水性を評価した。その結果、水による画像の滲み、着
色剤の広かりは認められず、本比較例に係る記録液が耐
水性の高いものであることがわかった。 (比較例3) 水系銅フタロシアニン系顔料(ピグメントブルー15:
3)分散液(固形分=35%)23重量部と、水及びフ
ルオロオレフィンとビニルエーテルの乳化重合により作
製された含フッ素ビニルエーテル系樹脂微粒子(平均粒
子径:0.15μm)を含む樹脂分散液(固形分=50
%、旭硝子社製、商品名:FE−3000)16重量部
と、水及びシリコン変性アクリル樹脂微粒子(平均粒子
径:0.1〜0.2μm)を含む樹脂分散液(固形分=
45%、三洋化成工業社製、商品名:G−45)18重
量部と、水及び側鎖にカルボキシル基が付加された変性
ポリエステル樹脂微粒子(平均粒子径:0.1〜0.2
μm)を含む樹脂分散液(固形分=30%、高松油脂社
製、商品名:A−215G)27重量部と、水及び変性
スチレン−ブタジエン共重合体樹脂微粒子(平均粒子
径:0.19μm)を含む樹脂分散液(固形分=48.
5%、住化エイビーエス・ラテックス社製、商品名:S
N−335)17重量部とを添加し、撹拌して均一に混
合させた。その後、この混合液を孔径10μmのメンブ
ランフィルターにてろ過して、ゴミ及び粗大粒子を除去
し、記録液中顔料(着色剤)濃度が8重量%、固形分中
顔料(着色剤)濃度が20重量%、記録液中樹脂微粒子
全固形分濃度が32重量%の記録液を得た。
【0040】このようにして作製した記録液をバーコー
ターを用いて、複写機用普通紙上に塗布し、室温にて乾
燥させることにより、普通紙上に塗布乾燥膜からなるベ
タ画像を得た。そして、得られた画像の光学濃度を画像
表面側から測定した。その結果、画像面積1cm2 当た
り0.9mgという少量の記録液量で塗布したベタ画像
の光学濃度は1.6という高い値であった。
ターを用いて、複写機用普通紙上に塗布し、室温にて乾
燥させることにより、普通紙上に塗布乾燥膜からなるベ
タ画像を得た。そして、得られた画像の光学濃度を画像
表面側から測定した。その結果、画像面積1cm2 当た
り0.9mgという少量の記録液量で塗布したベタ画像
の光学濃度は1.6という高い値であった。
【0041】また、この普通紙上のベタ画像の縦断面を
光学顕微鏡により観察したところ、ベタ画像は普通紙の
上に主として形成されていて、記録液の普通紙中への浸
透はほとんど認められなかった。
光学顕微鏡により観察したところ、ベタ画像は普通紙の
上に主として形成されていて、記録液の普通紙中への浸
透はほとんど認められなかった。
【0042】次に、比較例1と同様の方式にて、記録ヘ
ッド吐出口での記録液の目詰まり性を評価した。その結
果、本方式での記録液の目詰まり発生までの余裕時間は
100秒と長いものであった。
ッド吐出口での記録液の目詰まり性を評価した。その結
果、本方式での記録液の目詰まり発生までの余裕時間は
100秒と長いものであった。
【0043】さらに、市販のインクジェットプリンター
を用いて、この記録液の普通紙上への印字テストを実施
した。その結果、水で希釈しない記録液の原液を安定に
吐出することができた。このようにして印字されたサン
プルの印字ドットを拡大ルーペ及び光学顕微鏡により観
察したところ、ドット周辺部での滲みのない鮮明なドッ
トであることがわかった。
を用いて、この記録液の普通紙上への印字テストを実施
した。その結果、水で希釈しない記録液の原液を安定に
吐出することができた。このようにして印字されたサン
プルの印字ドットを拡大ルーペ及び光学顕微鏡により観
察したところ、ドット周辺部での滲みのない鮮明なドッ
トであることがわかった。
【0044】引き続いて、上記バーコーターによるベタ
画像及びプリンターによる印字サンプルに水をこぼし、
耐水性を評価した。その結果、水による画像の滲み、着
色剤の広かりは認められず、本比較例に係る記録液が耐
水性の高いものであることがわかった。 (比較例4) 水系銅フタロシアニン系顔料(ピグメントブルー15:
3)分散液(固形分=35%)20重量部と、水及びフ
ルオロオレフィンとビニルエーテルの乳化重合により作
製された含フッ素ビニルエーテル系樹脂微粒子(平均粒
子径:0.15μm)を含む樹脂分散液(固形分=50
%、旭硝子社製、商品名:FE−3000)14重量部
と、水及び変性スチレン−ブタジエン共重合体樹脂微粒
子(平均粒子径:0.19μm)を含む樹脂分散液(固
形分=48.5%、住化エイビーエス・ラテックス社
製、商品名:SN−335)15重量部と、水及び側鎖
にカルボキシル基が付加された変性ポリエステル樹脂微
粒子(平均粒子径:0.1〜0.2μm)を含む樹脂分
散液(固形分=30%、高松油脂社製、商品名:A−2
15G)23重量部と、水及び側鎖にカルボキシル基が
付加された変性ポリエステル樹脂微粒子(平均粒子径:
0.1〜0.2μm)を含む樹脂分散液(固形分=25
%、高松油脂社製、商品名:A−115G)28重量部
とを添加し、撹拌して均一に混合させた。その後、この
混合液を孔径10μmのメンブランフィルターにてろ過
して、ゴミ及び粗大粒子を除去し、記録液中顔料(着色
剤)濃度が7重量%、固形分中顔料(着色剤)濃度が2
0重量%、記録液中樹脂微粒子全固形分濃度が28重量
%の記録液を得た。
画像及びプリンターによる印字サンプルに水をこぼし、
耐水性を評価した。その結果、水による画像の滲み、着
色剤の広かりは認められず、本比較例に係る記録液が耐
水性の高いものであることがわかった。 (比較例4) 水系銅フタロシアニン系顔料(ピグメントブルー15:
3)分散液(固形分=35%)20重量部と、水及びフ
ルオロオレフィンとビニルエーテルの乳化重合により作
製された含フッ素ビニルエーテル系樹脂微粒子(平均粒
子径:0.15μm)を含む樹脂分散液(固形分=50
%、旭硝子社製、商品名:FE−3000)14重量部
と、水及び変性スチレン−ブタジエン共重合体樹脂微粒
子(平均粒子径:0.19μm)を含む樹脂分散液(固
形分=48.5%、住化エイビーエス・ラテックス社
製、商品名:SN−335)15重量部と、水及び側鎖
にカルボキシル基が付加された変性ポリエステル樹脂微
粒子(平均粒子径:0.1〜0.2μm)を含む樹脂分
散液(固形分=30%、高松油脂社製、商品名:A−2
15G)23重量部と、水及び側鎖にカルボキシル基が
付加された変性ポリエステル樹脂微粒子(平均粒子径:
0.1〜0.2μm)を含む樹脂分散液(固形分=25
%、高松油脂社製、商品名:A−115G)28重量部
とを添加し、撹拌して均一に混合させた。その後、この
混合液を孔径10μmのメンブランフィルターにてろ過
して、ゴミ及び粗大粒子を除去し、記録液中顔料(着色
剤)濃度が7重量%、固形分中顔料(着色剤)濃度が2
0重量%、記録液中樹脂微粒子全固形分濃度が28重量
%の記録液を得た。
【0045】このようにして作製した記録液をバーコー
ターを用いて、複写機用普通紙上に塗布し、室温にて乾
燥させることにより、普通紙上に塗布乾燥膜からなるベ
タ画像を得た。そして、得られた画像の光学濃度を画像
表面側から測定した。その結果、画像面積1cm2 当た
り0.9mgという少量の記録液量で塗布したベタ画像
の光学濃度は1.5という高い値であった。
ターを用いて、複写機用普通紙上に塗布し、室温にて乾
燥させることにより、普通紙上に塗布乾燥膜からなるベ
タ画像を得た。そして、得られた画像の光学濃度を画像
表面側から測定した。その結果、画像面積1cm2 当た
り0.9mgという少量の記録液量で塗布したベタ画像
の光学濃度は1.5という高い値であった。
【0046】また、この普通紙上のベタ画像の縦断面を
光学顕微鏡により観察したところ、ベタ画像は普通紙の
上に主として形成されていて、記録液の普通紙中への浸
透はほとんど認められなかった。
光学顕微鏡により観察したところ、ベタ画像は普通紙の
上に主として形成されていて、記録液の普通紙中への浸
透はほとんど認められなかった。
【0047】次に、比較例1と同様の方式にて、記録ヘ
ッド吐出口での記録液の目詰まり性を評価した。その結
果、本方式での記録液の目詰まり発生までの余裕時間は
105秒と長いものであった。
ッド吐出口での記録液の目詰まり性を評価した。その結
果、本方式での記録液の目詰まり発生までの余裕時間は
105秒と長いものであった。
【0048】さらに、市販のインクジェットプリンター
を用いて、この記録液の普通紙上への印字テストを実施
した。その結果、水で希釈しない記録液の原液を安定に
吐出することができた。このようにして印字されたサン
プルの印字ドットを拡大ルーペ及び光学顕微鏡により観
察したところ、ドット周辺部での滲みのない鮮明なドッ
トであることがわかった。
を用いて、この記録液の普通紙上への印字テストを実施
した。その結果、水で希釈しない記録液の原液を安定に
吐出することができた。このようにして印字されたサン
プルの印字ドットを拡大ルーペ及び光学顕微鏡により観
察したところ、ドット周辺部での滲みのない鮮明なドッ
トであることがわかった。
【0049】引き続いて、上記バーコーターによるベタ
画像及びプリンターによる印字サンプルに水をこぼし、
耐水性を評価した。その結果、水による画像の滲み、着
色剤の広かりは認められず、本比較例に係る記録液が耐
水性の高いものであることがわかった。 (比較例5) 水系銅フタロシアニン系顔料(ピグメントブルー15:
3)分散液(固形分=35%)20重量部と、水及びシ
リコン変性アクリル樹脂微粒子(平均粒子径:0.1〜
0.2μm)を含む樹脂分散液(固形分=45%、三洋
化成工業社製、商品名:G−45)15重量部と、水及
び変性スチレン−ブタジエン共重合体樹脂微粒子(平均
粒子径:0.19μm)を含む樹脂分散液(固形分=4
8.5%、住化エイビーエス・ラテックス社製、商品
名:SN−335)14重量部と、水及び側鎖にカルボ
キシル基が付加された変性ポリエステル樹脂微粒子(平
均粒子径:0.1〜0.2μm)を含む樹脂分散液(固
形分=30%、高松油脂社製、商品名:A−215G)
23重量部と、水及び側鎖にカルボキシル基が付加され
た変性ポリエステル樹脂微粒子(平均粒子径:0.1〜
0.2μm)を含む樹脂分散液(固形分=25%、高松
油脂社製、商品名:A−115G)28重量部とを添加
し、撹拌して均一に混合させた。その後、この混合液を
孔径10μmのメンブランフィルターにてろ過して、ゴ
ミ及び粗大粒子を除去し、記録液中顔料(着色剤)濃度
が7重量%、固形分中顔料(着色剤)濃度が20重量
%、記録液中樹脂微粒子全固形分濃度が28重量%の記
録液を得た。
画像及びプリンターによる印字サンプルに水をこぼし、
耐水性を評価した。その結果、水による画像の滲み、着
色剤の広かりは認められず、本比較例に係る記録液が耐
水性の高いものであることがわかった。 (比較例5) 水系銅フタロシアニン系顔料(ピグメントブルー15:
3)分散液(固形分=35%)20重量部と、水及びシ
リコン変性アクリル樹脂微粒子(平均粒子径:0.1〜
0.2μm)を含む樹脂分散液(固形分=45%、三洋
化成工業社製、商品名:G−45)15重量部と、水及
び変性スチレン−ブタジエン共重合体樹脂微粒子(平均
粒子径:0.19μm)を含む樹脂分散液(固形分=4
8.5%、住化エイビーエス・ラテックス社製、商品
名:SN−335)14重量部と、水及び側鎖にカルボ
キシル基が付加された変性ポリエステル樹脂微粒子(平
均粒子径:0.1〜0.2μm)を含む樹脂分散液(固
形分=30%、高松油脂社製、商品名:A−215G)
23重量部と、水及び側鎖にカルボキシル基が付加され
た変性ポリエステル樹脂微粒子(平均粒子径:0.1〜
0.2μm)を含む樹脂分散液(固形分=25%、高松
油脂社製、商品名:A−115G)28重量部とを添加
し、撹拌して均一に混合させた。その後、この混合液を
孔径10μmのメンブランフィルターにてろ過して、ゴ
ミ及び粗大粒子を除去し、記録液中顔料(着色剤)濃度
が7重量%、固形分中顔料(着色剤)濃度が20重量
%、記録液中樹脂微粒子全固形分濃度が28重量%の記
録液を得た。
【0050】このようにして作製した記録液をバーコー
ターを用いて、複写機用普通紙上に塗布し、室温にて乾
燥させることにより、普通紙上に塗布乾燥膜からなるベ
タ画像を得た。そして、得られた画像の光学濃度を画像
表面側から測定した。その結果、画像面積1cm2 当た
り0.9mgという少量の記録液量で塗布したベタ画像
の光学濃度は1.4という高い値であった。
ターを用いて、複写機用普通紙上に塗布し、室温にて乾
燥させることにより、普通紙上に塗布乾燥膜からなるベ
タ画像を得た。そして、得られた画像の光学濃度を画像
表面側から測定した。その結果、画像面積1cm2 当た
り0.9mgという少量の記録液量で塗布したベタ画像
の光学濃度は1.4という高い値であった。
【0051】また、この普通紙上のベタ画像の縦断面を
光学顕微鏡により観察したところ、ベタ画像は普通紙の
上に主として形成されていて、記録液の普通紙中への浸
透はほとんど認められなかった。
光学顕微鏡により観察したところ、ベタ画像は普通紙の
上に主として形成されていて、記録液の普通紙中への浸
透はほとんど認められなかった。
【0052】次に、比較例1と同様の方式にて、記録ヘ
ッド吐出口での記録液の目詰まり性を評価した。その結
果、本方式での記録液の目詰まり発生までの余裕時間は
90秒と長いものであった。
ッド吐出口での記録液の目詰まり性を評価した。その結
果、本方式での記録液の目詰まり発生までの余裕時間は
90秒と長いものであった。
【0053】さらに、市販のインクジェットプリンター
を用いて、この記録液の普通紙上への印字テストを実施
した。その結果、水で希釈しない記録液の原液を安定に
吐出することができた。このようにして印字されたサン
プルの印字ドットを拡大ルーペ及び光学顕微鏡により観
察したところ、ドット周辺部での滲みのない鮮明なドッ
トであることがわかった。
を用いて、この記録液の普通紙上への印字テストを実施
した。その結果、水で希釈しない記録液の原液を安定に
吐出することができた。このようにして印字されたサン
プルの印字ドットを拡大ルーペ及び光学顕微鏡により観
察したところ、ドット周辺部での滲みのない鮮明なドッ
トであることがわかった。
【0054】引き続いて、上記バーコーターによるベタ
画像及びプリンターによる印字サンプルに水をこぼし、
耐水性を評価した。その結果、水による画像の滲み、着
色剤の広かりは認められず、本比較例に係る記録液が耐
水性の高いものであることがわかった。 (実施例1) 水系銅フタロシアニン系顔料(ピグメントブルー15:
3)分散液(固形分=35%)21重量部と、水及びフ
ルオロオレフィンとビニルエーテルの乳化重合により作
製された含フッ素ビニルエーテル系樹脂微粒子(平均粒
子径:0.15μm)を含む樹脂分散液(固形分=50
%、旭硝子社製、商品名:FE−3000)12重量部
と、水及びシリコン変性アクリル樹脂微粒子(平均粒子
径:0.1〜0.2μm)を含む樹脂分散液(固形分=
45%、三洋化成工業社製、商品名:G−45)13重
量部と、水及び側鎖にカルボキシル基が付加された変性
ポリエステル樹脂微粒子(平均粒子径:0.1〜0.2
μm)を含む樹脂分散液(固形分=30%、高松油脂社
製、商品名:A−215G)19重量部と、水及び側鎖
にカルボキシル基が付加された変性ポリエステル樹脂微
粒子(平均粒子径:0.1〜0.2μm)を含む樹脂分
散液(固形分=25%、高松油脂社製、商品名:A−1
15G)23重量部と、水及び変性スチレン−ブタジエ
ン共重合体樹脂微粒子(平均粒子径:0.19μm)を
含む樹脂分散液(固形分=48.5%、住化エイビーエ
ス・ラテックス社製、商品名:SN−335)12重量
部とを添加し、撹拌して均一に混合させた。その後、こ
の混合液を孔径10μmのメンブランフィルターにてろ
過して、ゴミ及び粗大粒子を除去し、記録液中顔料(着
色剤)濃度が7重量%、固形分中顔料(着色剤)濃度が
20重量%、記録液中樹脂微粒子全固形分濃度が29重
量%の記録液を得た。
画像及びプリンターによる印字サンプルに水をこぼし、
耐水性を評価した。その結果、水による画像の滲み、着
色剤の広かりは認められず、本比較例に係る記録液が耐
水性の高いものであることがわかった。 (実施例1) 水系銅フタロシアニン系顔料(ピグメントブルー15:
3)分散液(固形分=35%)21重量部と、水及びフ
ルオロオレフィンとビニルエーテルの乳化重合により作
製された含フッ素ビニルエーテル系樹脂微粒子(平均粒
子径:0.15μm)を含む樹脂分散液(固形分=50
%、旭硝子社製、商品名:FE−3000)12重量部
と、水及びシリコン変性アクリル樹脂微粒子(平均粒子
径:0.1〜0.2μm)を含む樹脂分散液(固形分=
45%、三洋化成工業社製、商品名:G−45)13重
量部と、水及び側鎖にカルボキシル基が付加された変性
ポリエステル樹脂微粒子(平均粒子径:0.1〜0.2
μm)を含む樹脂分散液(固形分=30%、高松油脂社
製、商品名:A−215G)19重量部と、水及び側鎖
にカルボキシル基が付加された変性ポリエステル樹脂微
粒子(平均粒子径:0.1〜0.2μm)を含む樹脂分
散液(固形分=25%、高松油脂社製、商品名:A−1
15G)23重量部と、水及び変性スチレン−ブタジエ
ン共重合体樹脂微粒子(平均粒子径:0.19μm)を
含む樹脂分散液(固形分=48.5%、住化エイビーエ
ス・ラテックス社製、商品名:SN−335)12重量
部とを添加し、撹拌して均一に混合させた。その後、こ
の混合液を孔径10μmのメンブランフィルターにてろ
過して、ゴミ及び粗大粒子を除去し、記録液中顔料(着
色剤)濃度が7重量%、固形分中顔料(着色剤)濃度が
20重量%、記録液中樹脂微粒子全固形分濃度が29重
量%の記録液を得た。
【0055】このようにして作製した記録液をバーコー
ターを用いて、複写機用普通紙上に塗布し、室温にて乾
燥させることにより、普通紙上に塗布乾燥膜からなるベ
タ画像を得た。そして、得られた画像の光学濃度を画像
表面側から測定した。その結果、画像面積1cm2 当た
り0.9mgという少量の記録液量で塗布したベタ画像
の光学濃度は1.6という高い値であった。
ターを用いて、複写機用普通紙上に塗布し、室温にて乾
燥させることにより、普通紙上に塗布乾燥膜からなるベ
タ画像を得た。そして、得られた画像の光学濃度を画像
表面側から測定した。その結果、画像面積1cm2 当た
り0.9mgという少量の記録液量で塗布したベタ画像
の光学濃度は1.6という高い値であった。
【0056】また、この普通紙上のベタ画像の縦断面を
光学顕微鏡により観察したところ、ベタ画像は普通紙の
上に主として形成されていて、記録液の普通紙中への浸
透はほとんど認められなかった。
光学顕微鏡により観察したところ、ベタ画像は普通紙の
上に主として形成されていて、記録液の普通紙中への浸
透はほとんど認められなかった。
【0057】次に、比較例1と同様の方式にて、記録ヘ
ッド吐出口での記録液の目詰まり性を評価した。その結
果、本方式での記録液の目詰まり発生までの余裕時間は
135秒と長いものであった。
ッド吐出口での記録液の目詰まり性を評価した。その結
果、本方式での記録液の目詰まり発生までの余裕時間は
135秒と長いものであった。
【0058】さらに、市販のインクジェットプリンター
を用いて、この記録液の普通紙上への印字テストを実施
した。その結果、水で希釈しない記録液の原液を安定に
吐出することができた。このようにして印字されたサン
プルの印字ドットを拡大ルーペ及び光学顕微鏡により観
察したところ、ドット周辺部での滲みのない鮮明なドッ
トであることがわかった。
を用いて、この記録液の普通紙上への印字テストを実施
した。その結果、水で希釈しない記録液の原液を安定に
吐出することができた。このようにして印字されたサン
プルの印字ドットを拡大ルーペ及び光学顕微鏡により観
察したところ、ドット周辺部での滲みのない鮮明なドッ
トであることがわかった。
【0059】引き続いて、上記バーコーターによるベタ
画像及びプリンターによる印字サンプルに水をこぼし、
耐水性を評価した。その結果、水による画像の滲み、着
色剤の広かりは認められず、本実施例に係る記録液が耐
水性の高いものであることがわかった。
画像及びプリンターによる印字サンプルに水をこぼし、
耐水性を評価した。その結果、水による画像の滲み、着
色剤の広かりは認められず、本実施例に係る記録液が耐
水性の高いものであることがわかった。
【0060】
【0061】
【0062】
【0063】
【0064】
【0065】
【0066】
【0067】
【0068】
【0069】
【0070】
【0071】
【0072】
【0073】
【0074】(比較例6) 水系銅フタロシアニン系顔料(ピグメントブルー15:
3)分散液(固形分=35%)26重量部と、水及びフ
ルオロオレフィンとビニルエーテルの乳化重合により作
製された含フッ素ビニルエーテル系樹脂微粒子(平均粒
子径:0.15μm)を含む樹脂分散液(固形分=50
%、旭硝子社製、商品名:FE−3000)74重量部
を添加し、撹拌して均一に混合させた。その後、この混
合液を孔径10μmのメンブランフィルターにてろ過し
て、ゴミ及び粗大粒子を除去し、記録液中顔料(着色
剤)濃度が9重量%、固形分中顔料(着色剤)濃度が2
0重量%、記録液中樹脂微粒子全固形分濃度が37重量
%の記録液を得た。
3)分散液(固形分=35%)26重量部と、水及びフ
ルオロオレフィンとビニルエーテルの乳化重合により作
製された含フッ素ビニルエーテル系樹脂微粒子(平均粒
子径:0.15μm)を含む樹脂分散液(固形分=50
%、旭硝子社製、商品名:FE−3000)74重量部
を添加し、撹拌して均一に混合させた。その後、この混
合液を孔径10μmのメンブランフィルターにてろ過し
て、ゴミ及び粗大粒子を除去し、記録液中顔料(着色
剤)濃度が9重量%、固形分中顔料(着色剤)濃度が2
0重量%、記録液中樹脂微粒子全固形分濃度が37重量
%の記録液を得た。
【0075】このようにして作製した記録液について、
比較例1〜5、実施例1と同様に、光学濃度測定、目詰
まり発生までの余裕時間測定、及び市販インクジェット
プリンターによる普通紙上への印字テストを実施した。
その結果、画像面積1cm2当たり0.9mgという少
量の記録液量で塗布したベタ画像の光学濃度は1.4で
あったが、目詰まり発生までの余裕時間は8秒と短いも
のであった。また、市販のインクジェットプリンターを
用いて印字テストを実施した結果、目詰まりが発生し、
水で希釈しない記録液の原液を安定に吐出することはで
きなかった。
比較例1〜5、実施例1と同様に、光学濃度測定、目詰
まり発生までの余裕時間測定、及び市販インクジェット
プリンターによる普通紙上への印字テストを実施した。
その結果、画像面積1cm2当たり0.9mgという少
量の記録液量で塗布したベタ画像の光学濃度は1.4で
あったが、目詰まり発生までの余裕時間は8秒と短いも
のであった。また、市販のインクジェットプリンターを
用いて印字テストを実施した結果、目詰まりが発生し、
水で希釈しない記録液の原液を安定に吐出することはで
きなかった。
【0076】また、この記録液を蒸留水で4倍に希釈
(記録液:水=1:3)したところ、市販のインクジェ
ットプリンターで吐出可能になったが、画像面積1cm
2 当たり0.9mgという少量の記録液量で塗布したベ
タ画像の光学濃度は0.4と低いものであった。 (比較例7) 水系銅フタロシアニン系顔料(ピグメントブルー15:
3)分散液(固形分=35%)24重量部と、水及びシ
リコン変性アクリル樹脂微粒子(平均粒子径:0.1〜
0.2μm)を含む樹脂分散液(固形分=45%、三洋
化成工業社製、商品名:G−45)76重量部を添加
し、撹拌して均一に混合させた。その後、この混合液を
孔径10μmのメンブランフィルターにてろ過して、ゴ
ミ及び粗大粒子を除去し、記録液中顔料(着色剤)濃度
が9重量%、固形分中顔料(着色剤)濃度が20重量
%、記録液中樹脂微粒子全固形分濃度が34重量%の記
録液を得た。
(記録液:水=1:3)したところ、市販のインクジェ
ットプリンターで吐出可能になったが、画像面積1cm
2 当たり0.9mgという少量の記録液量で塗布したベ
タ画像の光学濃度は0.4と低いものであった。 (比較例7) 水系銅フタロシアニン系顔料(ピグメントブルー15:
3)分散液(固形分=35%)24重量部と、水及びシ
リコン変性アクリル樹脂微粒子(平均粒子径:0.1〜
0.2μm)を含む樹脂分散液(固形分=45%、三洋
化成工業社製、商品名:G−45)76重量部を添加
し、撹拌して均一に混合させた。その後、この混合液を
孔径10μmのメンブランフィルターにてろ過して、ゴ
ミ及び粗大粒子を除去し、記録液中顔料(着色剤)濃度
が9重量%、固形分中顔料(着色剤)濃度が20重量
%、記録液中樹脂微粒子全固形分濃度が34重量%の記
録液を得た。
【0077】このようにして作製した記録液について、
比較例1〜5、実施例1と同様に、光学濃度測定、目詰
まり発生までの余裕時間測定、及び市販インクジェット
プリンターによる普通紙上への印字テストを実施した。
その結果、画像面積1cm2当たり0.9mgという少
量の記録液量で塗布したベタ画像の光学濃度は1.3で
あり、また、目詰まり発生までの余裕時間は10秒と短
いものであった。また、市販のインクジェットプリンタ
ーを用いて印字テストを実施した結果、目詰まりが発生
し、水で希釈しない記録液の原液を安定に吐出すること
はできなかった。
比較例1〜5、実施例1と同様に、光学濃度測定、目詰
まり発生までの余裕時間測定、及び市販インクジェット
プリンターによる普通紙上への印字テストを実施した。
その結果、画像面積1cm2当たり0.9mgという少
量の記録液量で塗布したベタ画像の光学濃度は1.3で
あり、また、目詰まり発生までの余裕時間は10秒と短
いものであった。また、市販のインクジェットプリンタ
ーを用いて印字テストを実施した結果、目詰まりが発生
し、水で希釈しない記録液の原液を安定に吐出すること
はできなかった。
【0078】また、この記録液を蒸留水で4倍に希釈し
たところ、市販のインクジェットプリンターで吐出可能
になったが、画像面積1cm2 当たり0.9mgという
少量の記録液量で塗布したベタ画像の光学濃度は0.4
と低いものであった。 (比較例8) 水系銅フタロシアニン系顔料(ピグメントブルー15:
3)分散液(固形分=35%)18重量部と、水及び側
鎖にカルボキシル基が付加された変性ポリエステル樹脂
微粒子(平均粒子径:0.1〜0.2μm)を含む樹脂
分散液(固形分=30%、高松油脂社製、商品名:A−
215G)82重量部を添加し、撹拌して均一に混合さ
せた。その後、この混合液を孔径10μmのメンブラン
フィルターにてろ過して、ゴミ及び粗大粒子を除去し、
記録液中顔料(着色剤)濃度が6重量%、固形分中顔料
(着色剤)濃度が20重量%、記録液中樹脂微粒子全固
形分濃度が25重量%の記録液を得た。
たところ、市販のインクジェットプリンターで吐出可能
になったが、画像面積1cm2 当たり0.9mgという
少量の記録液量で塗布したベタ画像の光学濃度は0.4
と低いものであった。 (比較例8) 水系銅フタロシアニン系顔料(ピグメントブルー15:
3)分散液(固形分=35%)18重量部と、水及び側
鎖にカルボキシル基が付加された変性ポリエステル樹脂
微粒子(平均粒子径:0.1〜0.2μm)を含む樹脂
分散液(固形分=30%、高松油脂社製、商品名:A−
215G)82重量部を添加し、撹拌して均一に混合さ
せた。その後、この混合液を孔径10μmのメンブラン
フィルターにてろ過して、ゴミ及び粗大粒子を除去し、
記録液中顔料(着色剤)濃度が6重量%、固形分中顔料
(着色剤)濃度が20重量%、記録液中樹脂微粒子全固
形分濃度が25重量%の記録液を得た。
【0079】このようにして作製した記録液について、
比較例1〜5、実施例1と同様に、光学濃度測定、目詰
まり発生までの余裕時間測定、及び市販インクジェット
プリンターによる普通紙上への印字テストを実施した。
その結果、画像面積1cm2当たり0.9mgという少
量の記録液量で塗布したベタ画像の光学濃度は1.2で
あり、また、目詰まり発生までの余裕時間は10秒と短
いものであった。また、市販のインクジェットプリンタ
ーを用いて印字テストを実施した結果、目詰まりが発生
し、水で希釈しない記録液の原液を安定に吐出すること
はできなかった。
比較例1〜5、実施例1と同様に、光学濃度測定、目詰
まり発生までの余裕時間測定、及び市販インクジェット
プリンターによる普通紙上への印字テストを実施した。
その結果、画像面積1cm2当たり0.9mgという少
量の記録液量で塗布したベタ画像の光学濃度は1.2で
あり、また、目詰まり発生までの余裕時間は10秒と短
いものであった。また、市販のインクジェットプリンタ
ーを用いて印字テストを実施した結果、目詰まりが発生
し、水で希釈しない記録液の原液を安定に吐出すること
はできなかった。
【0080】また、この記録液を蒸留水で4倍に希釈し
たところ、市販のインクジェットプリンターで吐出可能
になったが、画像面積1cm2 当たり0.9mgという
少量の記録液量で塗布したベタ画像の光学濃度は0.4
と低いものであった。 (比較例9) 水系銅フタロシアニン系顔料(ピグメントブルー15:
3)分散液(固形分=35%)26重量部と、水及び変
性スチレン−ブタジエン共重合体樹脂微粒子(平均粒子
径:0.19μm)を含む樹脂分散液(固形分=48.
5%、住化エイビーエス・ラテックス社製、商品名:S
N−335)74重量部を添加し、撹拌して均一に混合
させた。その後、この混合液を孔径10μmのメンブラ
ンフィルターにてろ過して、ゴミ及び粗大粒子を除去
し、記録液中顔料(着色剤)濃度が9重量%、固形分中
顔料(着色剤)濃度が20重量%、記録液中樹脂微粒子
全固形分濃度が36重量%の記録液を得た。
たところ、市販のインクジェットプリンターで吐出可能
になったが、画像面積1cm2 当たり0.9mgという
少量の記録液量で塗布したベタ画像の光学濃度は0.4
と低いものであった。 (比較例9) 水系銅フタロシアニン系顔料(ピグメントブルー15:
3)分散液(固形分=35%)26重量部と、水及び変
性スチレン−ブタジエン共重合体樹脂微粒子(平均粒子
径:0.19μm)を含む樹脂分散液(固形分=48.
5%、住化エイビーエス・ラテックス社製、商品名:S
N−335)74重量部を添加し、撹拌して均一に混合
させた。その後、この混合液を孔径10μmのメンブラ
ンフィルターにてろ過して、ゴミ及び粗大粒子を除去
し、記録液中顔料(着色剤)濃度が9重量%、固形分中
顔料(着色剤)濃度が20重量%、記録液中樹脂微粒子
全固形分濃度が36重量%の記録液を得た。
【0081】このようにして作製した記録液について、
比較例1〜5、実施例1と同様に、光学濃度測定、目詰
まり発生までの余裕時間測定、及び市販インクジェット
プリンターによる普通紙上への印字テストを実施した。
その結果、画像面積1cm2当たり0.9mgという少
量の記録液量で塗布したベタ画像の光学濃度は1.4で
あったが、目詰まり発生までの余裕時間は8秒と短いも
のであった。また、市販のインクジェットプリンターを
用いて印字テストを実施した結果、目詰まりが発生し、
水で希釈しない記録液の原液を安定に吐出することはで
きなかった。
比較例1〜5、実施例1と同様に、光学濃度測定、目詰
まり発生までの余裕時間測定、及び市販インクジェット
プリンターによる普通紙上への印字テストを実施した。
その結果、画像面積1cm2当たり0.9mgという少
量の記録液量で塗布したベタ画像の光学濃度は1.4で
あったが、目詰まり発生までの余裕時間は8秒と短いも
のであった。また、市販のインクジェットプリンターを
用いて印字テストを実施した結果、目詰まりが発生し、
水で希釈しない記録液の原液を安定に吐出することはで
きなかった。
【0082】また、この記録液を蒸留水で4倍に希釈し
たところ、市販のインクジェットプリンターで吐出可能
になったが、画像面積1cm2 当たり0.9mgという
少量の記録液量で塗布したベタ画像の光学濃度は0.4
と低いものであった。 (比較例10) 水系銅フタロシアニン系顔料(ピグメントブルー15:
3)分散液(固形分=35%)15重量部と、水及び側
鎖にカルボキシル基が付加された変性ポリエステル樹脂
微粒子(平均粒子径:0.1〜0.2μm)を含む樹脂
分散液(固形分=25%、高松油脂社製、商品名:A−
115G)85重量部を添加し、撹拌して均一に混合さ
せた。その後、この混合液を孔径10μmのメンブラン
フィルターにてろ過して、ゴミ及び粗大粒子を除去し、
記録液中顔料(着色剤)濃度が5重量%、固形分中顔料
(着色剤)濃度が20重量%、記録液中樹脂微粒子全固
形分濃度が21重量%の記録液を得た。
たところ、市販のインクジェットプリンターで吐出可能
になったが、画像面積1cm2 当たり0.9mgという
少量の記録液量で塗布したベタ画像の光学濃度は0.4
と低いものであった。 (比較例10) 水系銅フタロシアニン系顔料(ピグメントブルー15:
3)分散液(固形分=35%)15重量部と、水及び側
鎖にカルボキシル基が付加された変性ポリエステル樹脂
微粒子(平均粒子径:0.1〜0.2μm)を含む樹脂
分散液(固形分=25%、高松油脂社製、商品名:A−
115G)85重量部を添加し、撹拌して均一に混合さ
せた。その後、この混合液を孔径10μmのメンブラン
フィルターにてろ過して、ゴミ及び粗大粒子を除去し、
記録液中顔料(着色剤)濃度が5重量%、固形分中顔料
(着色剤)濃度が20重量%、記録液中樹脂微粒子全固
形分濃度が21重量%の記録液を得た。
【0083】このようにして作製した記録液について、
比較例1〜5、実施例1と同様に、光学濃度測定、目詰
まり発生までの余裕時間測定、及び市販インクジェット
プリンターによる普通紙上への印字テストを実施した。
その結果、画像面積1cm2当たり0.9mgという少
量の記録液量で塗布したベタ画像の光学濃度は1.2で
あり、また、目詰まり発生までの余裕時間は10秒と短
いものであった。また、市販のインクジェットプリンタ
ーを用いて印字テストを実施した結果、目詰まりが発生
し、水で希釈しない記録液の原液を安定に吐出すること
はできなかった。
比較例1〜5、実施例1と同様に、光学濃度測定、目詰
まり発生までの余裕時間測定、及び市販インクジェット
プリンターによる普通紙上への印字テストを実施した。
その結果、画像面積1cm2当たり0.9mgという少
量の記録液量で塗布したベタ画像の光学濃度は1.2で
あり、また、目詰まり発生までの余裕時間は10秒と短
いものであった。また、市販のインクジェットプリンタ
ーを用いて印字テストを実施した結果、目詰まりが発生
し、水で希釈しない記録液の原液を安定に吐出すること
はできなかった。
【0084】また、この記録液を蒸留水で4倍に希釈し
たところ、市販のインクジェットプリンターで吐出可能
になったが、画像面積1cm2 当たり0.9mgという
少量の記録液量で塗布したベタ画像の光学濃度は0.4
と低いものであった。 (比較例11) 水系銅フタロシアニン系顔料(ピグメントブルー15:
3)分散液(固形分=35%)20重量部と、水及びメ
トキシシリル基を有するアクリルシリコン樹脂微粒子
(平均粒子径=0.1〜0.2μm)を含む樹脂分散液
(固形分=35%、三洋化成工業社製、商品名:SW−
135)80重量部を添加し、撹拌して均一に混合させ
た。その後、この混合液を孔径10μmのメンブランフ
ィルターにてろ過して、ゴミ及び粗大粒子を除去し、記
録液中顔料(着色剤)濃度が7重量%、固形分中顔料
(着色剤)濃度が20重量%、記録液中樹脂微粒子全固
形分濃度が28重量%の記録液を得た。
たところ、市販のインクジェットプリンターで吐出可能
になったが、画像面積1cm2 当たり0.9mgという
少量の記録液量で塗布したベタ画像の光学濃度は0.4
と低いものであった。 (比較例11) 水系銅フタロシアニン系顔料(ピグメントブルー15:
3)分散液(固形分=35%)20重量部と、水及びメ
トキシシリル基を有するアクリルシリコン樹脂微粒子
(平均粒子径=0.1〜0.2μm)を含む樹脂分散液
(固形分=35%、三洋化成工業社製、商品名:SW−
135)80重量部を添加し、撹拌して均一に混合させ
た。その後、この混合液を孔径10μmのメンブランフ
ィルターにてろ過して、ゴミ及び粗大粒子を除去し、記
録液中顔料(着色剤)濃度が7重量%、固形分中顔料
(着色剤)濃度が20重量%、記録液中樹脂微粒子全固
形分濃度が28重量%の記録液を得た。
【0085】このようにして作製した記録液について、
比較例1〜5、実施例1と同様に、光学濃度測定、目詰
まり発生までの余裕時間測定、及び市販インクジェット
プリンターによる普通紙上への印字テストを実施した。
その結果、画像面積1cm2当たり0.9mgという少
量の記録液量で塗布したベタ画像の光学濃度は1.4で
あったが、目詰まり発生までの余裕時間は7秒と短いも
のであった。また、市販のインクジェットプリンターを
用いて印字テストを実施した結果、目詰まりが発生し、
水で希釈しない記録液の原液を安定に吐出することはで
きなかった。
比較例1〜5、実施例1と同様に、光学濃度測定、目詰
まり発生までの余裕時間測定、及び市販インクジェット
プリンターによる普通紙上への印字テストを実施した。
その結果、画像面積1cm2当たり0.9mgという少
量の記録液量で塗布したベタ画像の光学濃度は1.4で
あったが、目詰まり発生までの余裕時間は7秒と短いも
のであった。また、市販のインクジェットプリンターを
用いて印字テストを実施した結果、目詰まりが発生し、
水で希釈しない記録液の原液を安定に吐出することはで
きなかった。
【0086】また、この記録液を蒸留水で4倍に希釈し
たところ、市販のインクジェットプリンターで吐出可能
になったが、画像面積1cm2 当たり0.9mgという
少量の記録液量で塗布したベタ画像の光学濃度は0.5
と低いものであった。 (比較例12) 水系銅フタロシアニン系顔料(ピグメントブルー15:
3)分散液(固形分=35%)21重量部と、水及びフ
ルオロオレフィンとビニルエーテルの乳化重合により作
製された含フッ素ビニルエーテル系樹脂微粒子(平均粒
子径:0.15μm)を含む樹脂分散液(固形分=50
%、旭硝子社製、商品名:FE−3000)30重量部
と、水及び側鎖にカルボキシル基が付加された変性ポリ
エステル樹脂微粒子(平均粒子径:0.1〜0.2μ
m)を含む樹脂分散液(固形分=30%、高松油脂社
製、商品名:A−215G)49重量部とを添加し、撹
拌して均一に混合させた。その後、この混合液を孔径1
0μmのメンブランフィルターにてろ過して、ゴミ及び
粗大粒子を除去し、記録液中顔料(着色剤)濃度が7重
量%、固形分中顔料(着色剤)濃度が20重量%、記録
液中樹脂微粒子全固形分濃度が30重量%の記録液を得
た。
たところ、市販のインクジェットプリンターで吐出可能
になったが、画像面積1cm2 当たり0.9mgという
少量の記録液量で塗布したベタ画像の光学濃度は0.5
と低いものであった。 (比較例12) 水系銅フタロシアニン系顔料(ピグメントブルー15:
3)分散液(固形分=35%)21重量部と、水及びフ
ルオロオレフィンとビニルエーテルの乳化重合により作
製された含フッ素ビニルエーテル系樹脂微粒子(平均粒
子径:0.15μm)を含む樹脂分散液(固形分=50
%、旭硝子社製、商品名:FE−3000)30重量部
と、水及び側鎖にカルボキシル基が付加された変性ポリ
エステル樹脂微粒子(平均粒子径:0.1〜0.2μ
m)を含む樹脂分散液(固形分=30%、高松油脂社
製、商品名:A−215G)49重量部とを添加し、撹
拌して均一に混合させた。その後、この混合液を孔径1
0μmのメンブランフィルターにてろ過して、ゴミ及び
粗大粒子を除去し、記録液中顔料(着色剤)濃度が7重
量%、固形分中顔料(着色剤)濃度が20重量%、記録
液中樹脂微粒子全固形分濃度が30重量%の記録液を得
た。
【0087】このようにして作製した記録液について、
比較例1〜5、実施例1と同様に、光学濃度測定、目詰
まり発生までの余裕時間測定、及び市販インクジェット
プリンターによる普通紙上への印字テストを実施した。
その結果、画像面積1cm2当たり0.9mgという少
量の記録液量で塗布したベタ画像の光学濃度は1.4で
あったが、目詰まり発生までの余裕時間は20秒と短い
ものであった。また、市販のインクジェットプリンター
を用いて印字テストを実施した結果、目詰まりが発生
し、水で希釈しない記録液の原液を安定に吐出すること
はできなかった。
比較例1〜5、実施例1と同様に、光学濃度測定、目詰
まり発生までの余裕時間測定、及び市販インクジェット
プリンターによる普通紙上への印字テストを実施した。
その結果、画像面積1cm2当たり0.9mgという少
量の記録液量で塗布したベタ画像の光学濃度は1.4で
あったが、目詰まり発生までの余裕時間は20秒と短い
ものであった。また、市販のインクジェットプリンター
を用いて印字テストを実施した結果、目詰まりが発生
し、水で希釈しない記録液の原液を安定に吐出すること
はできなかった。
【0088】また、この記録液を蒸留水で4倍に希釈し
たところ、市販のインクジェットプリンターで吐出可能
になったが、画像面積1cm2 当たり0.9mgという
少量の記録液量で塗布したベタ画像の光学濃度は0.4
と低いものであった。 (比較例13) 水系銅フタロシアニン系顔料(ピグメントブルー15:
3)分散液(固形分=35%)19重量部と、水及びフ
ルオロオレフィンとビニルエーテルの乳化重合により作
製された含フッ素ビニルエーテル系樹脂微粒子(平均粒
子径:0.15μm)を含む樹脂分散液(固形分=50
%、旭硝子社製、商品名:FE−3000)30重量部
と、水及び側鎖にカルボキシル基が付加された変性ポリ
エステル樹脂微粒子(平均粒子径:0.1〜0.2μ
m)を含む樹脂分散液(固形分=25%、高松油脂社
製、商品名:A−115G)54重量部とを添加し、撹
拌して均一に混合させた。その後、この混合液を孔径1
0μmのメンブランフィルターにてろ過して、ゴミ及び
粗大粒子を除去し、記録液中顔料(着色剤)濃度が7重
量%、固形分中顔料(着色剤)濃度が20重量%、記録
液中樹脂微粒子全固形分濃度が27重量%の記録液を得
た。
たところ、市販のインクジェットプリンターで吐出可能
になったが、画像面積1cm2 当たり0.9mgという
少量の記録液量で塗布したベタ画像の光学濃度は0.4
と低いものであった。 (比較例13) 水系銅フタロシアニン系顔料(ピグメントブルー15:
3)分散液(固形分=35%)19重量部と、水及びフ
ルオロオレフィンとビニルエーテルの乳化重合により作
製された含フッ素ビニルエーテル系樹脂微粒子(平均粒
子径:0.15μm)を含む樹脂分散液(固形分=50
%、旭硝子社製、商品名:FE−3000)30重量部
と、水及び側鎖にカルボキシル基が付加された変性ポリ
エステル樹脂微粒子(平均粒子径:0.1〜0.2μ
m)を含む樹脂分散液(固形分=25%、高松油脂社
製、商品名:A−115G)54重量部とを添加し、撹
拌して均一に混合させた。その後、この混合液を孔径1
0μmのメンブランフィルターにてろ過して、ゴミ及び
粗大粒子を除去し、記録液中顔料(着色剤)濃度が7重
量%、固形分中顔料(着色剤)濃度が20重量%、記録
液中樹脂微粒子全固形分濃度が27重量%の記録液を得
た。
【0089】このようにして作製した記録液について、
比較例1〜5、実施例1と同様に、光学濃度測定、目詰
まり発生までの余裕時間測定、及び市販インクジェット
プリンターによる普通紙上への印字テストを実施した。
その結果、画像面積1cm2当たり0.9mgという少
量の記録液量で塗布したベタ画像の光学濃度は1.4で
あったが、目詰まり発生までの余裕時間は20秒と短い
ものであった。また、市販のインクジェットプリンター
を用いて印字テストを実施した結果、目詰まりが発生
し、水で希釈しない記録液の原液を安定に吐出すること
はできなかった。
比較例1〜5、実施例1と同様に、光学濃度測定、目詰
まり発生までの余裕時間測定、及び市販インクジェット
プリンターによる普通紙上への印字テストを実施した。
その結果、画像面積1cm2当たり0.9mgという少
量の記録液量で塗布したベタ画像の光学濃度は1.4で
あったが、目詰まり発生までの余裕時間は20秒と短い
ものであった。また、市販のインクジェットプリンター
を用いて印字テストを実施した結果、目詰まりが発生
し、水で希釈しない記録液の原液を安定に吐出すること
はできなかった。
【0090】また、この記録液を蒸留水で4倍に希釈し
たところ、市販のインクジェットプリンターで吐出可能
になったが、画像面積1cm2 当たり0.9mgという
少量の記録液量で塗布したベタ画像の光学濃度は0.4
と低いものであった。 (比較例14) 水系銅フタロシアニン系顔料(ピグメントブルー15:
3)分散液(固形分=35%)21重量部と、水及び変
性スチレン−ブタジエン共重合体樹脂微粒子(平均粒子
径:0.19μm)を含む樹脂分散液(固形分=48.
5%、住化エイビーエス・ラテックス社製、商品名:S
N−335)30重量部と、水及び側鎖にカルボキシル
基が付加された変性ポリエステル樹脂微粒子(平均粒子
径:0.1〜0.2μm)を含む樹脂分散液(固形分=
30%、高松油脂社製、商品名:A−215G)49重
量部とを添加し、撹拌して均一に混合させた。その後、
この混合液を孔径10μmのメンブランフィルターにて
ろ過して、ゴミ及び粗大粒子を除去し、記録液中顔料
(着色剤)濃度が7重量%、固形分中顔料(着色剤)濃
度が20重量%、記録液中樹脂微粒子全固形分濃度が2
9重量%の記録液を得た。
たところ、市販のインクジェットプリンターで吐出可能
になったが、画像面積1cm2 当たり0.9mgという
少量の記録液量で塗布したベタ画像の光学濃度は0.4
と低いものであった。 (比較例14) 水系銅フタロシアニン系顔料(ピグメントブルー15:
3)分散液(固形分=35%)21重量部と、水及び変
性スチレン−ブタジエン共重合体樹脂微粒子(平均粒子
径:0.19μm)を含む樹脂分散液(固形分=48.
5%、住化エイビーエス・ラテックス社製、商品名:S
N−335)30重量部と、水及び側鎖にカルボキシル
基が付加された変性ポリエステル樹脂微粒子(平均粒子
径:0.1〜0.2μm)を含む樹脂分散液(固形分=
30%、高松油脂社製、商品名:A−215G)49重
量部とを添加し、撹拌して均一に混合させた。その後、
この混合液を孔径10μmのメンブランフィルターにて
ろ過して、ゴミ及び粗大粒子を除去し、記録液中顔料
(着色剤)濃度が7重量%、固形分中顔料(着色剤)濃
度が20重量%、記録液中樹脂微粒子全固形分濃度が2
9重量%の記録液を得た。
【0091】このようにして作製した記録液について、
比較例1〜5、実施例1と同様に、光学濃度測定、目詰
まり発生までの余裕時間測定、及び市販インクジェット
プリンターによる普通紙上への印字テストを実施した。
その結果、画像面積1cm2当たり0.9mgという少
量の記録液量で塗布したベタ画像の光学濃度は1.4で
あったが、目詰まり発生までの余裕時間は18秒と短い
ものであった。また、市販のインクジェットプリンター
を用いて印字テストを実施した結果、目詰まりが発生
し、水で希釈しない記録液の原液を安定に吐出すること
はできなかった。
比較例1〜5、実施例1と同様に、光学濃度測定、目詰
まり発生までの余裕時間測定、及び市販インクジェット
プリンターによる普通紙上への印字テストを実施した。
その結果、画像面積1cm2当たり0.9mgという少
量の記録液量で塗布したベタ画像の光学濃度は1.4で
あったが、目詰まり発生までの余裕時間は18秒と短い
ものであった。また、市販のインクジェットプリンター
を用いて印字テストを実施した結果、目詰まりが発生
し、水で希釈しない記録液の原液を安定に吐出すること
はできなかった。
【0092】また、この記録液を蒸留水で4倍に希釈し
たところ、市販のインクジェットプリンターで吐出可能
になったが、画像面積1cm2 当たり0.9mgという
少量の記録液量で塗布したベタ画像の光学濃度は0.4
と低いものであった。 (比較例15) 水系銅フタロシアニン系顔料(ピグメントブルー15:
3)分散液(固形分=35%)19重量部と、水及び側
鎖にカルボキシル基が付加された変性ポリエステル樹脂
微粒子(平均粒子径:0.1〜0.2μm)を含む樹脂
分散液(固形分=30%、高松油脂社製、商品名:A−
215G)30重量部と、水及び側鎖にカルボキシル基
が付加された変性ポリエステル樹脂微粒子(平均粒子
径:0.1〜0.2μm)を含む樹脂分散液(固形分=
25%、高松油脂社製、商品名:A−115G)54重
量部とを添加し、撹拌して均一に混合させた。その後、
この混合液を孔径10μmのメンブランフィルターにて
ろ過して、ゴミ及び粗大粒子を除去し、記録液中顔料
(着色剤)濃度が7重量%、固形分中顔料(着色剤)濃
度が20重量%、記録液中樹脂微粒子全固形分濃度が2
7重量%の記録液を得た。
たところ、市販のインクジェットプリンターで吐出可能
になったが、画像面積1cm2 当たり0.9mgという
少量の記録液量で塗布したベタ画像の光学濃度は0.4
と低いものであった。 (比較例15) 水系銅フタロシアニン系顔料(ピグメントブルー15:
3)分散液(固形分=35%)19重量部と、水及び側
鎖にカルボキシル基が付加された変性ポリエステル樹脂
微粒子(平均粒子径:0.1〜0.2μm)を含む樹脂
分散液(固形分=30%、高松油脂社製、商品名:A−
215G)30重量部と、水及び側鎖にカルボキシル基
が付加された変性ポリエステル樹脂微粒子(平均粒子
径:0.1〜0.2μm)を含む樹脂分散液(固形分=
25%、高松油脂社製、商品名:A−115G)54重
量部とを添加し、撹拌して均一に混合させた。その後、
この混合液を孔径10μmのメンブランフィルターにて
ろ過して、ゴミ及び粗大粒子を除去し、記録液中顔料
(着色剤)濃度が7重量%、固形分中顔料(着色剤)濃
度が20重量%、記録液中樹脂微粒子全固形分濃度が2
7重量%の記録液を得た。
【0093】このようにして作製した記録液について、
比較例1〜5、実施例1と同様に、光学濃度測定、目詰
まり発生までの余裕時間測定、及び市販インクジェット
プリンターによる普通紙上への印字テストを実施した。
その結果、画像面積1cm2当たり0.9mgという少
量の記録液量で塗布したベタ画像の光学濃度は1.3で
あり、また、目詰まり発生までの余裕時間は20秒と短
いものであった。また、市販のインクジェットプリンタ
ーを用いて印字テストを実施した結果、目詰まりが発生
し、水で希釈しない記録液の原液を安定に吐出すること
はできなかった。
比較例1〜5、実施例1と同様に、光学濃度測定、目詰
まり発生までの余裕時間測定、及び市販インクジェット
プリンターによる普通紙上への印字テストを実施した。
その結果、画像面積1cm2当たり0.9mgという少
量の記録液量で塗布したベタ画像の光学濃度は1.3で
あり、また、目詰まり発生までの余裕時間は20秒と短
いものであった。また、市販のインクジェットプリンタ
ーを用いて印字テストを実施した結果、目詰まりが発生
し、水で希釈しない記録液の原液を安定に吐出すること
はできなかった。
【0094】また、この記録液を蒸留水で4倍に希釈し
たところ、市販のインクジェットプリンターで吐出可能
になったが、画像面積1cm2 当たり0.9mgという
少量の記録液量で塗布したベタ画像の光学濃度は0.3
と低いものであった。 (比較例16) フタロシアニン系染料(アシッドブルー9)水溶液(固
形分=10%)56重量部に水及びフルオロオレフィン
とビニルエーテルの乳化重合により作製された含フッ素
ビニルエーテル系樹脂微粒子(平均粒子径:0.15μ
m)を含む樹脂分散液(固形分=50%、旭硝子社製、
商品名:FE−3000)44重量部を添加し、撹拌し
て均一に混合させた。その後、この混合液を孔径10μ
mのメンブランフィルターにてろ過して、ゴミ及び粗大
粒子を除去し、記録液中染料(着色剤)濃度が6重量
%、固形分中染料(着色剤)濃度が20重量%、記録液
中樹脂微粒子全固形分濃度が22重量%の記録液を得
た。
たところ、市販のインクジェットプリンターで吐出可能
になったが、画像面積1cm2 当たり0.9mgという
少量の記録液量で塗布したベタ画像の光学濃度は0.3
と低いものであった。 (比較例16) フタロシアニン系染料(アシッドブルー9)水溶液(固
形分=10%)56重量部に水及びフルオロオレフィン
とビニルエーテルの乳化重合により作製された含フッ素
ビニルエーテル系樹脂微粒子(平均粒子径:0.15μ
m)を含む樹脂分散液(固形分=50%、旭硝子社製、
商品名:FE−3000)44重量部を添加し、撹拌し
て均一に混合させた。その後、この混合液を孔径10μ
mのメンブランフィルターにてろ過して、ゴミ及び粗大
粒子を除去し、記録液中染料(着色剤)濃度が6重量
%、固形分中染料(着色剤)濃度が20重量%、記録液
中樹脂微粒子全固形分濃度が22重量%の記録液を得
た。
【0095】このようにして作製した記録液について、
比較例1〜5、実施例1と同様に、光学濃度測定、目詰
まり発生までの余裕時間測定、及び市販インクジェット
プリンターによる普通紙上への印字テストを実施した。
その結果、画像面積1cm2当たり0.9mgという少
量の記録液量で塗布したベタ画像の光学濃度は1.4で
あったが、目詰まり発生までの余裕時間は10秒と短い
ものであった。また、市販のインクジェットプリンター
を用いて印字テストを実施した結果、目詰まりが発生
し、水で希釈しない記録液の原液を安定に吐出すること
はできなかった。
比較例1〜5、実施例1と同様に、光学濃度測定、目詰
まり発生までの余裕時間測定、及び市販インクジェット
プリンターによる普通紙上への印字テストを実施した。
その結果、画像面積1cm2当たり0.9mgという少
量の記録液量で塗布したベタ画像の光学濃度は1.4で
あったが、目詰まり発生までの余裕時間は10秒と短い
ものであった。また、市販のインクジェットプリンター
を用いて印字テストを実施した結果、目詰まりが発生
し、水で希釈しない記録液の原液を安定に吐出すること
はできなかった。
【0096】また、この記録液を蒸留水で4倍に希釈し
たところ、市販のインクジェットプリンターで吐出可能
になったが、画像面積1cm2 当たり0.9mgという
少量の記録液量で塗布したベタ画像の光学濃度は0.3
と低いものであった。 (比較例17) フタロシアニン系染料(アシッドブルー9)水溶液(固
形分=10%)48重量部に水及びフルオロオレフィン
とビニルエーテルの乳化重合により作製された含フッ素
ビニルエーテル系樹脂微粒子(平均粒子径:0.15μ
m)を含む樹脂分散液(固形分=50%、旭硝子社製、
商品名:FE−3000)19重量部と、水及び側鎖に
カルボキシル基が付加された変性ポリエステル樹脂微粒
子(平均粒子径:0.1〜0.2μm)を含む樹脂分散
液(固形分=30%、高松油脂社製、商品名:A−21
5G)32重量部とを添加し、撹拌して均一に混合させ
た。その後、この混合液を孔径10μmのメンブランフ
ィルターにてろ過して、ゴミ及び粗大粒子を除去し、記
録液中染料(着色剤)濃度が5重量%、固形分中染料
(着色剤)濃度が20重量%、記録液中樹脂微粒子全固
形分濃度が19重量%の記録液を得た。
たところ、市販のインクジェットプリンターで吐出可能
になったが、画像面積1cm2 当たり0.9mgという
少量の記録液量で塗布したベタ画像の光学濃度は0.3
と低いものであった。 (比較例17) フタロシアニン系染料(アシッドブルー9)水溶液(固
形分=10%)48重量部に水及びフルオロオレフィン
とビニルエーテルの乳化重合により作製された含フッ素
ビニルエーテル系樹脂微粒子(平均粒子径:0.15μ
m)を含む樹脂分散液(固形分=50%、旭硝子社製、
商品名:FE−3000)19重量部と、水及び側鎖に
カルボキシル基が付加された変性ポリエステル樹脂微粒
子(平均粒子径:0.1〜0.2μm)を含む樹脂分散
液(固形分=30%、高松油脂社製、商品名:A−21
5G)32重量部とを添加し、撹拌して均一に混合させ
た。その後、この混合液を孔径10μmのメンブランフ
ィルターにてろ過して、ゴミ及び粗大粒子を除去し、記
録液中染料(着色剤)濃度が5重量%、固形分中染料
(着色剤)濃度が20重量%、記録液中樹脂微粒子全固
形分濃度が19重量%の記録液を得た。
【0097】このようにして作製した記録液について、
比較例1〜5、実施例1と同様に、光学濃度測定、目詰
まり発生までの余裕時間測定、及び市販インクジェット
プリンターによる普通紙上への印字テストを実施した。
その結果、画像面積1cm2当たり0.9mgという少
量の記録液量で塗布したベタ画像の光学濃度は1.4で
あったが、目詰まり発生までの余裕時間は22秒と短い
ものであった。また、市販のインクジェットプリンター
を用いて印字テストを実施した結果、目詰まりが発生
し、水で希釈しない記録液の原液を安定に吐出すること
はできなかった。
比較例1〜5、実施例1と同様に、光学濃度測定、目詰
まり発生までの余裕時間測定、及び市販インクジェット
プリンターによる普通紙上への印字テストを実施した。
その結果、画像面積1cm2当たり0.9mgという少
量の記録液量で塗布したベタ画像の光学濃度は1.4で
あったが、目詰まり発生までの余裕時間は22秒と短い
ものであった。また、市販のインクジェットプリンター
を用いて印字テストを実施した結果、目詰まりが発生
し、水で希釈しない記録液の原液を安定に吐出すること
はできなかった。
【0098】また、この記録液を蒸留水で4倍に希釈し
たところ、市販のインクジェットプリンターで吐出可能
になったが、画像面積1cm2 当たり0.9mgという
少量の記録液量で塗布したベタ画像の光学濃度は0.3
と低いものであった。 (比較例18〜22) 水及びフルオロオレフィンとビニルエーテルの乳化重合
により作製された含フッ素ビニルエーテル系樹脂微粒子
を含む樹脂分散液の代わりに、それぞれ、比較例7〜1
1に用いた樹脂分散液を使用したことを除いて、比較例
16と同様に記録液を作製し、試験を行ったところ、1
種類の樹脂微粒子のみを用いる組合せでは、いずれの場
合も、高光学濃度と目詰まり防止との両立は不可能であ
った。 (比較例23) 水及び側鎖にカルボキシル基が付加された変性ポリエス
テル樹脂微粒子を含む樹脂分散液(高松油脂社製、商品
名:A−215G)の代わりに、水及び側鎖にカルボキ
シル基が付加された変性ポリエステル樹脂微粒子(平均
粒子径:0.1〜0.2μm)を含む樹脂分散液(固形
分=25%、高松油脂社製、商品名:A−115G)を
使用したことを除いて、比較例17と同様に記録液を作
製し、試験を行ったところ、高光学濃度と目詰まり防止
との両立は不可能であった。 (比較例24) 水及びフルオロオレフィンとビニルエーテルの乳化重合
により作製された含フッ素ビニルエーテル系樹脂微粒子
を含む樹脂分散液の代わりに、水及び変性スチレン−ブ
タジエン共重合体樹脂微粒子(平均粒子径:0.19μ
m)を含む樹脂分散液(固形分=48.5%、住化エイ
ビーエス・ラテックス社製、商品名:SN−335)を
使用したことを除いて、比較例17と同様に記録液を作
製し、試験を行ったところ、高光学濃度と目詰まり防止
との両立は不可能であった。 (比較例25) 水及びフルオロオレフィンとビニルエーテルの乳化重合
により作製された含フッ素ビニルエーテル系樹脂微粒子
を含む樹脂分散液の代わりに、水及び側鎖にカルボキシ
ル基が付加された変性ポリエステル樹脂微粒子(平均粒
子径:0.1〜0.2μm)を含む樹脂分散液(固形分
=30%、高松油脂社製、商品名:A−215G)を、
水及び側鎖にカルボキシル基が付加された変性ポリエス
テル樹脂微粒子を含む樹脂分散液(高松油脂社製、商品
名:A−215G)の代わりに、水及び側鎖にカルボキ
シル基が付加された変性ポリエステル樹脂微粒子(平均
粒子径:0.1〜0.2μm)を含む樹脂分散液(固形
分=25%、高松油脂社製、商品名:A−115G)を
それぞれ使用したことを除いて、比較例17と同様に記
録液を作製し、試験を行ったところ、高光学濃度と目詰
まり防止との両立は不可能であった。
たところ、市販のインクジェットプリンターで吐出可能
になったが、画像面積1cm2 当たり0.9mgという
少量の記録液量で塗布したベタ画像の光学濃度は0.3
と低いものであった。 (比較例18〜22) 水及びフルオロオレフィンとビニルエーテルの乳化重合
により作製された含フッ素ビニルエーテル系樹脂微粒子
を含む樹脂分散液の代わりに、それぞれ、比較例7〜1
1に用いた樹脂分散液を使用したことを除いて、比較例
16と同様に記録液を作製し、試験を行ったところ、1
種類の樹脂微粒子のみを用いる組合せでは、いずれの場
合も、高光学濃度と目詰まり防止との両立は不可能であ
った。 (比較例23) 水及び側鎖にカルボキシル基が付加された変性ポリエス
テル樹脂微粒子を含む樹脂分散液(高松油脂社製、商品
名:A−215G)の代わりに、水及び側鎖にカルボキ
シル基が付加された変性ポリエステル樹脂微粒子(平均
粒子径:0.1〜0.2μm)を含む樹脂分散液(固形
分=25%、高松油脂社製、商品名:A−115G)を
使用したことを除いて、比較例17と同様に記録液を作
製し、試験を行ったところ、高光学濃度と目詰まり防止
との両立は不可能であった。 (比較例24) 水及びフルオロオレフィンとビニルエーテルの乳化重合
により作製された含フッ素ビニルエーテル系樹脂微粒子
を含む樹脂分散液の代わりに、水及び変性スチレン−ブ
タジエン共重合体樹脂微粒子(平均粒子径:0.19μ
m)を含む樹脂分散液(固形分=48.5%、住化エイ
ビーエス・ラテックス社製、商品名:SN−335)を
使用したことを除いて、比較例17と同様に記録液を作
製し、試験を行ったところ、高光学濃度と目詰まり防止
との両立は不可能であった。 (比較例25) 水及びフルオロオレフィンとビニルエーテルの乳化重合
により作製された含フッ素ビニルエーテル系樹脂微粒子
を含む樹脂分散液の代わりに、水及び側鎖にカルボキシ
ル基が付加された変性ポリエステル樹脂微粒子(平均粒
子径:0.1〜0.2μm)を含む樹脂分散液(固形分
=30%、高松油脂社製、商品名:A−215G)を、
水及び側鎖にカルボキシル基が付加された変性ポリエス
テル樹脂微粒子を含む樹脂分散液(高松油脂社製、商品
名:A−215G)の代わりに、水及び側鎖にカルボキ
シル基が付加された変性ポリエステル樹脂微粒子(平均
粒子径:0.1〜0.2μm)を含む樹脂分散液(固形
分=25%、高松油脂社製、商品名:A−115G)を
それぞれ使用したことを除いて、比較例17と同様に記
録液を作製し、試験を行ったところ、高光学濃度と目詰
まり防止との両立は不可能であった。
【0099】
【発明の効果】本発明は、3種以上の樹脂微粒子を含有
するので、高い画像濃度を有し、記録紙上での滲みや浸
透のない耐水性に優れた画像を提供することが可能で、
且つ吐出安定性に優れた記録液を提供することができ
る。
するので、高い画像濃度を有し、記録紙上での滲みや浸
透のない耐水性に優れた画像を提供することが可能で、
且つ吐出安定性に優れた記録液を提供することができ
る。
【0100】また、本発明は、上記利点を有する画像記
録方法を提供することができる。
録方法を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 諏訪部 恭史 神奈川県足柄上郡中井町境430グリーン テクなかい 富士ゼロックス株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−179024(JP,A) 特開 平7−118583(JP,A) 特開 平8−283636(JP,A) 特開 平10−88045(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09D 11/00 - 11/20
Claims (14)
- 【請求項1】 着色剤、水及び5種類以上の樹脂微粒子
(自己架橋性樹脂微粒子を除く)を含有し、前記各々の
樹脂微粒子の平均粒子径が0.01μm〜5μmである
記録液。 - 【請求項2】 非架橋性の樹脂微粒子を含有することを
特徴とする請求項1に記載の記録液。 - 【請求項3】 前記非架橋性の樹脂微粒子がフッ素系樹
脂微粒子であることを特徴とする請求項2に記載の記録
液。 - 【請求項4】 前記フッ素系樹脂微粒子がフルオロオレ
フィン単位を有することを特徴とする請求項3に記載の
記録液。 - 【請求項5】 前記樹脂微粒子の合計含有率が10〜9
5重量%であることを特徴とする請求項1、2、3及び
4のいずれか1項に記載の記録液。 - 【請求項6】 前記着色剤が顔料であることを特徴とす
る請求項1、2、3、4及び5のいずれか1項に記載の
記録液。 - 【請求項7】 前記顔料の含有率が1〜50重量%であ
ることを特徴とする請求項6に記載の記録液。 - 【請求項8】 前記着色剤が染料であることを特徴とす
る請求項1、2、3、4及び5のいずれか1項に記載の
記録液。 - 【請求項9】 前記染料の含有率が0.2〜40重量%
であることを特徴とする請求項8に記載の記録液。 - 【請求項10】 前記樹脂微粒子の合計含有率が15〜
90重量%であることを特徴とする請求項1、2、3、
4、5、6、7、8及び9のいずれか1項に記載の記録
液。 - 【請求項11】 前記樹脂微粒子の合計含有率が20〜
80重量%であることを特徴とする請求項1、2、3、
4、5、6、7、8及び9のいずれか1項に記載の記録
液。 - 【請求項12】 記録液の液滴を記録ヘッドから吐出さ
せて記録体上に記録を行う画像記録方法において、該記
録液として請求項1、2、3、4、5、6、7、8、
9、10及び11のいずれか1項に記載の記録液を用い
ることを特徴とする画像記録方法。 - 【請求項13】 前記記録体が普通紙であることを特徴
とする請求項12に記載の画像記録方法。 - 【請求項14】 記録液の液滴を記録ヘッドから吐出さ
せて記録体上に記録を行う画像記録方法において、該記
録液として、水、着色剤及び5種類以上の樹脂微粒子
(自己架橋性樹脂微粒子を除く)を含有し、前記各々の
樹脂微粒子の平均粒子径が0.01μm〜5μmである
記録液を用い、且つ該記録体として普通紙を用いること
を特徴とする画像記録方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26530896A JP3319308B2 (ja) | 1996-09-12 | 1996-09-12 | 記録液及び画像記録方法 |
US08/925,391 US6075085A (en) | 1996-09-12 | 1997-09-08 | Recording liquid and image recording method |
US09/497,473 US6398356B1 (en) | 1996-09-12 | 2000-02-04 | Recording liquid and image recording method |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26530896A JP3319308B2 (ja) | 1996-09-12 | 1996-09-12 | 記録液及び画像記録方法 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1088056A JPH1088056A (ja) | 1998-04-07 |
JP3319308B2 true JP3319308B2 (ja) | 2002-08-26 |
Family
ID=17415400
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26530896A Expired - Fee Related JP3319308B2 (ja) | 1996-09-12 | 1996-09-12 | 記録液及び画像記録方法 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3319308B2 (ja) |
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JP2001081365A (ja) | 1999-09-10 | 2001-03-27 | Fuji Xerox Co Ltd | インクプリンタ用記録液及び画像記録方法 |
JP2001081366A (ja) | 1999-09-10 | 2001-03-27 | Fuji Xerox Co Ltd | インクプリンタ用記録液、その製造方法及び画像記録方法 |
EP1972669B1 (en) * | 2002-09-24 | 2010-01-20 | Seiko Epson Corporation | Ink jet recording ink composition, and recording method and recorded matter using same |
JP4670259B2 (ja) * | 2004-05-19 | 2011-04-13 | セイコーエプソン株式会社 | インクジェット記録用インク組成物 |
JP5324738B2 (ja) * | 2006-08-02 | 2013-10-23 | 花王株式会社 | インクジェット記録用水系インク |
JP5293193B2 (ja) * | 2009-01-05 | 2013-09-18 | 株式会社リコー | 前処理液を用いた画像形成方法、前処理液、インクジェット記録用インクとのセット、カートリッジ、インクジェット記録装置、画像形成物 |
-
1996
- 1996-09-12 JP JP26530896A patent/JP3319308B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1088056A (ja) | 1998-04-07 |
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