JPH108729A - レベル出し金物及び壁パネル下地金物のレベル出し方法 - Google Patents
レベル出し金物及び壁パネル下地金物のレベル出し方法Info
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- JPH108729A JPH108729A JP13803596A JP13803596A JPH108729A JP H108729 A JPH108729 A JP H108729A JP 13803596 A JP13803596 A JP 13803596A JP 13803596 A JP13803596 A JP 13803596A JP H108729 A JPH108729 A JP H108729A
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- wall panel
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Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明の目的は、壁パネル下地金具のレベル出
しを簡単に行うことができ、且つ全工程を乾式作業で行
うことができる施工効率に優れたレベル出し金物を構成
し、これを用いた壁パネル下地金物のレベル出し方法を
提案する。 【解決手段】本発明は、壁パネル下地金物7を載置する
板状の支持片2と、コンクリート基礎50の側面50aに着
脱自在に固定される板状の固定片3とを有し、これら支
持片2と固定片3とを直交させて断面略L字型とし、前
記固定片3の下端3aは前記支持片3に対し平行である
レベル出し金物1を構成して、上記課題を解決する。
しを簡単に行うことができ、且つ全工程を乾式作業で行
うことができる施工効率に優れたレベル出し金物を構成
し、これを用いた壁パネル下地金物のレベル出し方法を
提案する。 【解決手段】本発明は、壁パネル下地金物7を載置する
板状の支持片2と、コンクリート基礎50の側面50aに着
脱自在に固定される板状の固定片3とを有し、これら支
持片2と固定片3とを直交させて断面略L字型とし、前
記固定片3の下端3aは前記支持片3に対し平行である
レベル出し金物1を構成して、上記課題を解決する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、壁パネルをコンクリー
ト基礎に対して建て込む際、壁パネルの下地としてコン
クリート基礎上に配置される、下地金物のレベル出しを
簡単に行うレベル出し金物に関する。
ト基礎に対して建て込む際、壁パネルの下地としてコン
クリート基礎上に配置される、下地金物のレベル出しを
簡単に行うレベル出し金物に関する。
【0002】
【従来技術】従来のコンクリート基礎の天端のレベル出
し工法を、壁パネルの縦目地にモルタルを充填し、パネ
ルの固定を行う湿式工法と、壁パネルの固定にモルタル
を使わない乾式工法に分けて説明する。湿式工法は、鉄
筋を横たえて壁パネル下部を支える下地とし、壁パネル
下端のレベル出しは、下地において行わず、壁パネル下
面とコンクリート基礎上面との間にキャンバー(レベル
調整用の木片:テーパーを付けたくさび状に使用する場
合が多い)を支ってレベル出しを行ったのち、その他の
隙間にモルタルを詰めて、固定する。
し工法を、壁パネルの縦目地にモルタルを充填し、パネ
ルの固定を行う湿式工法と、壁パネルの固定にモルタル
を使わない乾式工法に分けて説明する。湿式工法は、鉄
筋を横たえて壁パネル下部を支える下地とし、壁パネル
下端のレベル出しは、下地において行わず、壁パネル下
面とコンクリート基礎上面との間にキャンバー(レベル
調整用の木片:テーパーを付けたくさび状に使用する場
合が多い)を支ってレベル出しを行ったのち、その他の
隙間にモルタルを詰めて、固定する。
【0003】次に、従来の乾式工法を図5(a) 〜(c) に
基づいて説明する。いずれの図もコンクリート基礎50上
に、壁パネル51を載置した状態の断面図である。同図
(a) に示すように、乾式工法のうち第1の方法は、コン
クリート基礎50に埋めこまれた固定用金物52を用い、こ
れに溶接固定されるピースアングル54の高さを調整する
ことによって、レベル出しを行う。そして、ピースアン
グル54の上方に、下地金物であるアングル53を載せて溶
接等で固定し、いなずま金物60等を用いて壁パネル51の
下端を支持する構造としている。
基づいて説明する。いずれの図もコンクリート基礎50上
に、壁パネル51を載置した状態の断面図である。同図
(a) に示すように、乾式工法のうち第1の方法は、コン
クリート基礎50に埋めこまれた固定用金物52を用い、こ
れに溶接固定されるピースアングル54の高さを調整する
ことによって、レベル出しを行う。そして、ピースアン
グル54の上方に、下地金物であるアングル53を載せて溶
接等で固定し、いなずま金物60等を用いて壁パネル51の
下端を支持する構造としている。
【0004】また、乾式工法の第2の方法は、同図(b)
に示すように、コンクリート基礎50に埋めこんだアンカ
ー筋55を用い、これを所定の角度、高さに曲げて、下地
金物であるアングル56を溶接固定する。そして、第1の
方法と同様に、いなずま金物60等を用いて、壁パネル51
をアングル56に取り付けていた。このように、アングル
56を下地金物として用いた場合は、水平方向、上下方向
の両方向に剛性が高いために、アングル両端のレベルを
調整して柱に止めつければ、中途部はキャンバーを支う
のみで済む。
に示すように、コンクリート基礎50に埋めこんだアンカ
ー筋55を用い、これを所定の角度、高さに曲げて、下地
金物であるアングル56を溶接固定する。そして、第1の
方法と同様に、いなずま金物60等を用いて、壁パネル51
をアングル56に取り付けていた。このように、アングル
56を下地金物として用いた場合は、水平方向、上下方向
の両方向に剛性が高いために、アングル両端のレベルを
調整して柱に止めつければ、中途部はキャンバーを支う
のみで済む。
【0005】さらに、同図(c) に示すように、壁パネル
を載せる下地金物としてアングルに代えてフラットバー
57を用いる第3の方法があるが、同方法ではフラットバ
ー57を水平に載置するため、鋼製の板片であるライナー
58を積み上げてレベル調整し、その上にフラットバー57
を載置してレベル出しを行っていた。その後、壁パネル
支持金物61を配置し、さらにこれに対応する位置にライ
ナー58を支った状態で壁パネル51をフラットバー57上に
載置していた。
を載せる下地金物としてアングルに代えてフラットバー
57を用いる第3の方法があるが、同方法ではフラットバ
ー57を水平に載置するため、鋼製の板片であるライナー
58を積み上げてレベル調整し、その上にフラットバー57
を載置してレベル出しを行っていた。その後、壁パネル
支持金物61を配置し、さらにこれに対応する位置にライ
ナー58を支った状態で壁パネル51をフラットバー57上に
載置していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た湿式工法の場合は、モルタルを使用するためにその充
填に手間がかかり、また、壁パネルの建て込み時にモル
タルがついて、これを汚してしまう可能性があった。さ
らに、隣接する壁パネル同士をモルタルで固定してしま
うために、地震の際、免震機能を発揮できないという問
題もあった。
た湿式工法の場合は、モルタルを使用するためにその充
填に手間がかかり、また、壁パネルの建て込み時にモル
タルがついて、これを汚してしまう可能性があった。さ
らに、隣接する壁パネル同士をモルタルで固定してしま
うために、地震の際、免震機能を発揮できないという問
題もあった。
【0007】また、上記した乾式の第1方法では、複数
取り付けられるレベル調整用のピースアングル54の溶接
作業に時間がかかるほか、建物内側の仕上げ処理がない
場合は、ピースアングル54が外側に露出してしまい、ア
ングル53の見つけ幅が室内側から見えてしまい、美的外
観に劣るという問題点もあった。
取り付けられるレベル調整用のピースアングル54の溶接
作業に時間がかかるほか、建物内側の仕上げ処理がない
場合は、ピースアングル54が外側に露出してしまい、ア
ングル53の見つけ幅が室内側から見えてしまい、美的外
観に劣るという問題点もあった。
【0008】さらに、上記した乾式の第2方法では、壁
パネル51下部とコンクリート基礎50との間にモルタル59
を詰め、キャンバーを取り外す作業が必要であるが、こ
のように一部湿式の作業工程が入るために、作業効率に
劣っていた。また、第1方法と同様に、アングル56の見
つけ幅が室内側に見えてしまい、建物内側の仕上げ処理
が必要であった。
パネル51下部とコンクリート基礎50との間にモルタル59
を詰め、キャンバーを取り外す作業が必要であるが、こ
のように一部湿式の作業工程が入るために、作業効率に
劣っていた。また、第1方法と同様に、アングル56の見
つけ幅が室内側に見えてしまい、建物内側の仕上げ処理
が必要であった。
【0009】さらに、上記した乾式の第3方法では、フ
ラットバー57が上下方向の剛性を有さないために、レベ
ル調整のピッチを細かく行わなければならないというわ
ずらわしさがあった。また、かかる方法では、フラット
バー57のレベル出しを行う場合、及びその後支持金物61
の支持する場合のそれぞれに、ライナー57の配設を行わ
かければならず、ライナー57の枚数調節の回数が多く、
さらに枚数調節の際も、厚みの違う複数枚を組み合わせ
て使用するために手間であり、やはり施工効率が低いと
いう問題点があった。
ラットバー57が上下方向の剛性を有さないために、レベ
ル調整のピッチを細かく行わなければならないというわ
ずらわしさがあった。また、かかる方法では、フラット
バー57のレベル出しを行う場合、及びその後支持金物61
の支持する場合のそれぞれに、ライナー57の配設を行わ
かければならず、ライナー57の枚数調節の回数が多く、
さらに枚数調節の際も、厚みの違う複数枚を組み合わせ
て使用するために手間であり、やはり施工効率が低いと
いう問題点があった。
【0010】そこで、本発明の目的は、壁パネル下地金
物のレベル出しを簡単に行うことができ、且つ全工程を
乾式作業で行うことができる施工効率に優れたレベル出
し金物を構成し、また、この金物を用いた壁パネル下地
金物のレベル出し方法を提案することにある。
物のレベル出しを簡単に行うことができ、且つ全工程を
乾式作業で行うことができる施工効率に優れたレベル出
し金物を構成し、また、この金物を用いた壁パネル下地
金物のレベル出し方法を提案することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、壁パネル下地
金物を載置する板状の支持片と、コンクリート基礎の側
面に着脱自在に固定される板状の固定片とを有し、これ
ら支持片と固定片とを直交させて断面略L字型とし、前
記固定片の下端は前記支持片に対し平行であるレベル出
し金物を提案して、上記課題を解決する。
金物を載置する板状の支持片と、コンクリート基礎の側
面に着脱自在に固定される板状の固定片とを有し、これ
ら支持片と固定片とを直交させて断面略L字型とし、前
記固定片の下端は前記支持片に対し平行であるレベル出
し金物を提案して、上記課題を解決する。
【0012】また、かかる金物を用いたレベル出し作業
は、コンクリート基礎側壁に水平な基準線を引く工程
と、前記レベル出し金物を複数用い、該レベル出し金物
を所定間隔で、前記固定片の下端を前記基準線に合わて
前記コンクリート基礎に仮止めする工程と、前記レベル
出し金物の支持片上に壁パネル下地金物を載置し、該壁
パネル下地金物を前記コンクリート基礎に埋めこまれた
アンカー筋に溶接して固定する工程と、前記壁パネル下
地金物とコンクリート基礎との間に、所定間隔で保持部
材を載置する工程と、前記レベル出し金物を前記コンク
リート基礎から取り外す工程と、からなる壁パネル下地
金物のレベル出し方法により、実施することができる。
は、コンクリート基礎側壁に水平な基準線を引く工程
と、前記レベル出し金物を複数用い、該レベル出し金物
を所定間隔で、前記固定片の下端を前記基準線に合わて
前記コンクリート基礎に仮止めする工程と、前記レベル
出し金物の支持片上に壁パネル下地金物を載置し、該壁
パネル下地金物を前記コンクリート基礎に埋めこまれた
アンカー筋に溶接して固定する工程と、前記壁パネル下
地金物とコンクリート基礎との間に、所定間隔で保持部
材を載置する工程と、前記レベル出し金物を前記コンク
リート基礎から取り外す工程と、からなる壁パネル下地
金物のレベル出し方法により、実施することができる。
【0013】さらに、他のレベル出し作業として、コン
クリート基礎の上方に水平な水糸を張設する工程と、支
持片と固定片とにより略L字型断面を有するレベル出し
金物を複数用い、該レベル出し金物を所定間隔で、前記
支持片を前記水糸を基準として一定の高さ基準を保つよ
うに前記コンクリート基礎に仮止めする工程と、前記レ
ベル出し金物の支持片上に壁パネル下地金物を載置し、
該壁パネル下地金物を前記コンクリート基礎に埋めこま
れたアンカー筋に溶接して固定する工程と、前記壁パネ
ル下地金物とコンクリート基礎との間に、所定間隔で保
持部材を載置する工程と、前記レベル出し金物を前記コ
ンクリート基礎から取り外す工程と、からなる壁パネル
下地金物のレベル出し方法によってもよい。
クリート基礎の上方に水平な水糸を張設する工程と、支
持片と固定片とにより略L字型断面を有するレベル出し
金物を複数用い、該レベル出し金物を所定間隔で、前記
支持片を前記水糸を基準として一定の高さ基準を保つよ
うに前記コンクリート基礎に仮止めする工程と、前記レ
ベル出し金物の支持片上に壁パネル下地金物を載置し、
該壁パネル下地金物を前記コンクリート基礎に埋めこま
れたアンカー筋に溶接して固定する工程と、前記壁パネ
ル下地金物とコンクリート基礎との間に、所定間隔で保
持部材を載置する工程と、前記レベル出し金物を前記コ
ンクリート基礎から取り外す工程と、からなる壁パネル
下地金物のレベル出し方法によってもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の第一実施例を図1乃至図
3を用いて説明する。図1はレベル出し金物の斜視図で
あり、図2は壁パネル下地金物を載置した状態のコンク
リート基礎の斜視図、図3は壁パネルを取り付けた状態
のコンクリート基礎の斜視図である。
3を用いて説明する。図1はレベル出し金物の斜視図で
あり、図2は壁パネル下地金物を載置した状態のコンク
リート基礎の斜視図、図3は壁パネルを取り付けた状態
のコンクリート基礎の斜視図である。
【0015】図1に示すように、レベル出し金物1は、
金属製板材を直角に曲げて略L字型に形成した金物であ
る。レベル出し金物1は、折り曲げ線5を挟んで、水平
垂直部分が支持片2となり、垂直部が固定片3となる。
支持片2の上面は後述する壁パネル下地金物を載置する
支持面2aとなり、固定片3の下端3aは折り曲げ片5
及び支持片2の支持面2aに対して平行となっている。
また、固定片3には、これを固定するための釘孔4、4
が穿孔されている。なお、レベル出し金物1の仮止めの
際に、これを二点支持して水平を維持するため、釘孔4
はニつ以上設けることが望ましい。
金属製板材を直角に曲げて略L字型に形成した金物であ
る。レベル出し金物1は、折り曲げ線5を挟んで、水平
垂直部分が支持片2となり、垂直部が固定片3となる。
支持片2の上面は後述する壁パネル下地金物を載置する
支持面2aとなり、固定片3の下端3aは折り曲げ片5
及び支持片2の支持面2aに対して平行となっている。
また、固定片3には、これを固定するための釘孔4、4
が穿孔されている。なお、レベル出し金物1の仮止めの
際に、これを二点支持して水平を維持するため、釘孔4
はニつ以上設けることが望ましい。
【0016】次に、図2及び図3にレベル出し金物1を
使った、壁パネル下地金物(以下、単に下地金物とい
う)のレベル出し作業を説明する。図2に示すように、
コンクリート基礎50の側面50aに水平な基準線Lを墨出
しする。そして、レベル出し金物1の固定片3をコンク
リート基礎50の側面50aに合わせ、その下端3aが基準
線Lに重なるように位置決めし、釘6、6を釘孔4、4
に打ちつけて仮止めする。この状態にあっては、固定片
3の下端3aが水平を保つために、これに平行な支持片
2の支持面2aも水平となる。
使った、壁パネル下地金物(以下、単に下地金物とい
う)のレベル出し作業を説明する。図2に示すように、
コンクリート基礎50の側面50aに水平な基準線Lを墨出
しする。そして、レベル出し金物1の固定片3をコンク
リート基礎50の側面50aに合わせ、その下端3aが基準
線Lに重なるように位置決めし、釘6、6を釘孔4、4
に打ちつけて仮止めする。この状態にあっては、固定片
3の下端3aが水平を保つために、これに平行な支持片
2の支持面2aも水平となる。
【0017】少なくとも2つのレベル出し金物1を上記
作業手順によってコンクリート基礎50に取り付ける。そ
して、下地金物であるフラットバー7を複数のレベル出
し金物1に架け渡すように横たえ、レベル出し金物1の
支持面2aがこれを支持する。そして、コンクリート基
礎50天端から突出しているアンカー筋55にフラットバー
7を当接させ、その部分を溶接して固定する。その際、
上記したように既に支持面2aは水平に保たれているた
めに、フラットバー7をレベル出し金物1上に載せるだ
けで、フラットバー7のレベル出しが完了する。
作業手順によってコンクリート基礎50に取り付ける。そ
して、下地金物であるフラットバー7を複数のレベル出
し金物1に架け渡すように横たえ、レベル出し金物1の
支持面2aがこれを支持する。そして、コンクリート基
礎50天端から突出しているアンカー筋55にフラットバー
7を当接させ、その部分を溶接して固定する。その際、
上記したように既に支持面2aは水平に保たれているた
めに、フラットバー7をレベル出し金物1上に載せるだ
けで、フラットバー7のレベル出しが完了する。
【0018】なお、溶接したフラットバー7をできるだ
け水平に維持するために、レベル出し金物1の取り付け
位置はアンカー筋55の近傍とすることが望ましい。ま
た、壁パネルの建て込みの支障とならないように、フラ
ットバー7の溶接後、アンカー筋55の不要部分は切断し
て除去する。
け水平に維持するために、レベル出し金物1の取り付け
位置はアンカー筋55の近傍とすることが望ましい。ま
た、壁パネルの建て込みの支障とならないように、フラ
ットバー7の溶接後、アンカー筋55の不要部分は切断し
て除去する。
【0019】また、上記のようにコンクリート基礎50の
側面に設けた基準線Lを用いるほか、水糸Mを用いてレ
ベル出し金物1の高さ調整を行ってもよい。コンクリー
ト基礎50の天端の上方に水糸Mを水平に張設し、この水
糸Mを基準としてレベル出し金物1の支持面2aまでの
高さを物差し等で測り、その位置決めを行えば、固定さ
れる各レベル出し金物1の支持面2aは水平に調節され
る。なお、この場合、レベル出し金物1の固定片3の下
端3aは必ずしも支持面2aに対して平行である必要は
ない。
側面に設けた基準線Lを用いるほか、水糸Mを用いてレ
ベル出し金物1の高さ調整を行ってもよい。コンクリー
ト基礎50の天端の上方に水糸Mを水平に張設し、この水
糸Mを基準としてレベル出し金物1の支持面2aまでの
高さを物差し等で測り、その位置決めを行えば、固定さ
れる各レベル出し金物1の支持面2aは水平に調節され
る。なお、この場合、レベル出し金物1の固定片3の下
端3aは必ずしも支持面2aに対して平行である必要は
ない。
【0020】図3に壁パネルの建て込み作業を説明す
る。板状の基部8aと基部中央から突出した軸部8bと
からなる支持金物8を用意し、壁パネル51を建て込む前
に、その下端に穿孔した位置決め孔に軸部8bを挿入し
て固定する。そして、支持金物8を取り付けた状態で壁
パネル51を固定し、支持金物8の基部8aをフラットバ
ー7に溶接して固定する。壁パネル51の上端も、図示し
ない構造によって建物躯体に対して、自由度をもって支
持され、地震の際、免震性能を発揮できるロッキング構
造を構成する。
る。板状の基部8aと基部中央から突出した軸部8bと
からなる支持金物8を用意し、壁パネル51を建て込む前
に、その下端に穿孔した位置決め孔に軸部8bを挿入し
て固定する。そして、支持金物8を取り付けた状態で壁
パネル51を固定し、支持金物8の基部8aをフラットバ
ー7に溶接して固定する。壁パネル51の上端も、図示し
ない構造によって建物躯体に対して、自由度をもって支
持され、地震の際、免震性能を発揮できるロッキング構
造を構成する。
【0021】そして、壁パネル50の建て込みを完了する
と、支持金物8の取付位置には、フラットバー7とコン
クリート基礎50との間に保持金物であるライナー(鋼製
の板片)9を所定枚数、支い、コンクリート基礎50が壁
パネル51の重量を直接支持する構造とする。その後、釘
6、6を抜いてレベル出し金物1を取り外し、一連の作
業を終了する。なお、ライナー9の配設は、壁パネル51
の建て込み前に行ってもよい。
と、支持金物8の取付位置には、フラットバー7とコン
クリート基礎50との間に保持金物であるライナー(鋼製
の板片)9を所定枚数、支い、コンクリート基礎50が壁
パネル51の重量を直接支持する構造とする。その後、釘
6、6を抜いてレベル出し金物1を取り外し、一連の作
業を終了する。なお、ライナー9の配設は、壁パネル51
の建て込み前に行ってもよい。
【0022】以上説明したように、本実施例のレベル出
し金物を用いた壁パネル下地金物のレベル出し方法によ
れば、全ての工程を乾式で、かつ極めて単純な工程で行
うことができるために、壁パネルの建て込み作業の作業
効率を向上させることができる。特に、本実施例のレベ
ル出し金物によれば、仮止めを釘によって行うために、
金物を取り外した後、次の作業に再使用することができ
る。
し金物を用いた壁パネル下地金物のレベル出し方法によ
れば、全ての工程を乾式で、かつ極めて単純な工程で行
うことができるために、壁パネルの建て込み作業の作業
効率を向上させることができる。特に、本実施例のレベ
ル出し金物によれば、仮止めを釘によって行うために、
金物を取り外した後、次の作業に再使用することができ
る。
【0023】なお、レベル出し金物の厚さは、壁パネル
下端とコンクリート基礎上端との施工間隔が小さくても
対応できるように、その剛性が確保される限りにおいて
薄い方(例えば、1mm程度)が望ましい。
下端とコンクリート基礎上端との施工間隔が小さくても
対応できるように、その剛性が確保される限りにおいて
薄い方(例えば、1mm程度)が望ましい。
【0024】本発明の第二実施例を図4を用いて説明す
る。本実施例は、レベル出し金物の固定をクランプを用
いて行うものである。
る。本実施例は、レベル出し金物の固定をクランプを用
いて行うものである。
【0025】同図に示すように、本実施例に用いるレベ
ル出し金物11は、第一実施例と同様に支持片2と固定片
3とから構成されるが、これを固定するための釘孔は形
成されていない。固定片3を、その下端3aが基準線L
と一致するように調節しながらコンクリート基礎50の側
壁に位置決めし、クランプ12を用いてこれを固定する。
ここでクランプ12は一般的なものを用いることができ、
C字型の本体12aでコンクリート基礎50とレベル出し金
物11とを挟み、ハンドル12bを回すことによってアーム
12cがレベル出し金物11をコンクリート基礎50に圧接さ
せて固定する。
ル出し金物11は、第一実施例と同様に支持片2と固定片
3とから構成されるが、これを固定するための釘孔は形
成されていない。固定片3を、その下端3aが基準線L
と一致するように調節しながらコンクリート基礎50の側
壁に位置決めし、クランプ12を用いてこれを固定する。
ここでクランプ12は一般的なものを用いることができ、
C字型の本体12aでコンクリート基礎50とレベル出し金
物11とを挟み、ハンドル12bを回すことによってアーム
12cがレベル出し金物11をコンクリート基礎50に圧接さ
せて固定する。
【0026】そして、支持片2上面の支持面2a上にフ
ラットバー7を載置し、これをアンカー筋55に溶接、固
定したのち、第一実施例と同様にフラットバー7の下側
にライナー(図示せず)を支い、その後、クランプ12を
外して、作業を終了する。
ラットバー7を載置し、これをアンカー筋55に溶接、固
定したのち、第一実施例と同様にフラットバー7の下側
にライナー(図示せず)を支い、その後、クランプ12を
外して、作業を終了する。
【0027】本実施例のように、レベル出し金物を仮止
めする方法には釘を用いる以外にクランプやシャコ万力
を用いて圧接させる方法があるが、クランプ機構を持っ
たレベル出し金物を構成してもよい。また、クランプに
よる圧接をより確実にするために、固定片の圧接面側に
ゴム板を貼ったレベル出し金物を構成することもでき
る。
めする方法には釘を用いる以外にクランプやシャコ万力
を用いて圧接させる方法があるが、クランプ機構を持っ
たレベル出し金物を構成してもよい。また、クランプに
よる圧接をより確実にするために、固定片の圧接面側に
ゴム板を貼ったレベル出し金物を構成することもでき
る。
【0028】また、上記実施例では、壁パネル下地金物
としてフラットバーを用いたが、これに代えてアングル
を用いることができる。フラットバーより上下方向の剛
性が大きいアングルを用いることにより、各レベル出し
金物の間隔を大きくすることができ、金物の使用数を少
なくすることができる。下地金物の支持強度が必要な場
合など、鋼製の板材であるライナーの代わりにモルタル
を詰めて、これを固定することもできる。また、アンカ
ー筋に代えて、下地金物を固定する専用の固定用金物を
コンクリート基礎に埋めこんでおいてもよい。さらに、
上記実施例では、レベル出し金物を建物の内側(室内
側)に取り付けて作業するように説明したが、建物の外
側に取り付けるように作業してもよい。
としてフラットバーを用いたが、これに代えてアングル
を用いることができる。フラットバーより上下方向の剛
性が大きいアングルを用いることにより、各レベル出し
金物の間隔を大きくすることができ、金物の使用数を少
なくすることができる。下地金物の支持強度が必要な場
合など、鋼製の板材であるライナーの代わりにモルタル
を詰めて、これを固定することもできる。また、アンカ
ー筋に代えて、下地金物を固定する専用の固定用金物を
コンクリート基礎に埋めこんでおいてもよい。さらに、
上記実施例では、レベル出し金物を建物の内側(室内
側)に取り付けて作業するように説明したが、建物の外
側に取り付けるように作業してもよい。
【0029】
【発明の効果】このように本発明によっては、コンクリ
ート基礎の側面に引いた基準線、またコンクリート基礎
上に張設した水糸を使用するレベル出し金物を用いるこ
とで、壁パネル下地金物のレベル出しを簡単に行うこと
ができる。また、このレベル出し金物を用いた作業方法
によれば、全工程を乾式で行うことができ、作業効率を
向上させることができる。
ート基礎の側面に引いた基準線、またコンクリート基礎
上に張設した水糸を使用するレベル出し金物を用いるこ
とで、壁パネル下地金物のレベル出しを簡単に行うこと
ができる。また、このレベル出し金物を用いた作業方法
によれば、全工程を乾式で行うことができ、作業効率を
向上させることができる。
【0030】また、レベル出し金物は、作業後、これを
取り外して再利用することができるために、建築経済上
優れたレベル出し方法となる。また、従来のように、レ
ベル出し金物がコンクリート基礎に残らないために、内
面の仕上げ作業を行わなくとも美的外観に優れた壁パネ
ルの取り付け部を構成することができる。
取り外して再利用することができるために、建築経済上
優れたレベル出し方法となる。また、従来のように、レ
ベル出し金物がコンクリート基礎に残らないために、内
面の仕上げ作業を行わなくとも美的外観に優れた壁パネ
ルの取り付け部を構成することができる。
【図1】第一実施例のレベル出し金物の斜視図である。
【図2】第一実施例における、壁パネル下地金物を載置
した状態のコンクリート基礎の斜視図である。
した状態のコンクリート基礎の斜視図である。
【図3】第一実施例における、壁パネルを取り付けた状
態のコンクリート基礎の斜視図である。
態のコンクリート基礎の斜視図である。
【図4】第二実施例における、壁パネル下地金物を載置
した状態のコンクリート基礎の斜視図である。
した状態のコンクリート基礎の斜視図である。
【図5】従来の、壁パネル下地金物のレベル出し方法を
説明した図である。
説明した図である。
1、11・・・レベル出し金物 2・・・支持片 3・・・固定片 3a・・固定片の下端 4・・・釘孔 7・・・フラットバー(壁パネル下地金物) 9・・・ライナー(保持部材) 12・・・クランプ L・・・基準線 M・・・水糸 50・・・コンクリート基礎 51・・・壁パネル 55・・・アンカー筋
Claims (3)
- 【請求項1】 壁パネルの下端を載せる壁パネル下地金
物を水平に支持するレベル出し金物であって、前記下地
金物を載置する板状の支持片と、コンクリート基礎の側
面に着脱自在に固定される板状の固定片とを有し、これ
ら支持片と固定片とを直交させて断面略L字型としたこ
とを特徴としたレベル出し金物。 - 【請求項2】 コンクリート基礎側壁に水平な基準線を
引く工程と、 支持片と固定片とにより略L字型断面を有し、固定片の
下端が支持片に対して平行なレベル出し金物を複数用
い、該レベル出し金物を所定間隔で、前記固定片の下端
を前記基準線に合わて前記コンクリート基礎に仮止めす
る工程と、 前記レベル出し金物の支持片上に壁パネル下地金物を載
置し、該壁パネル下地金物を前記コンクリート基礎に埋
めこまれたアンカー筋に溶接して固定する工程と、 前記壁パネル下地金物とコンクリート基礎との間に、所
定間隔で保持部材を載置する工程と、 前記レベル出し金物を前記コンクリート基礎から取り外
す工程と、からなることを特徴とする壁パネル下地金物
のレベル出し方法。 - 【請求項3】 コンクリート基礎の上方に水平な水糸を
張設する工程と、 支持片と固定片とにより略L字型断面を有するレベル出
し金物を複数用い、該レベル出し金物を所定間隔で、前
記支持片が前記水糸から一定の距離を保つように前記コ
ンクリート基礎に仮止めする工程と、 前記レベル出し金物の支持片上に壁パネル下地金物を載
置し、該壁パネル下地金物を前記コンクリート基礎に埋
めこまれたアンカー筋に溶接して固定する工程と、 前記壁パネル下地金物とコンクリート基礎との間に、所
定間隔で保持部材を載置する工程と、 前記レベル出し金物を前記コンクリート基礎から取り外
す工程と、からなることを特徴とする壁パネル下地金物
のレベル出し方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13803596A JPH108729A (ja) | 1996-04-26 | 1996-05-31 | レベル出し金物及び壁パネル下地金物のレベル出し方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8-107529 | 1996-04-26 | ||
JP10752996 | 1996-04-26 | ||
JP13803596A JPH108729A (ja) | 1996-04-26 | 1996-05-31 | レベル出し金物及び壁パネル下地金物のレベル出し方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH108729A true JPH108729A (ja) | 1998-01-13 |
Family
ID=26447554
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13803596A Withdrawn JPH108729A (ja) | 1996-04-26 | 1996-05-31 | レベル出し金物及び壁パネル下地金物のレベル出し方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH108729A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0510214A1 (en) * | 1990-11-14 | 1992-10-28 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Optical disc device |
CN112049306A (zh) * | 2020-08-31 | 2020-12-08 | 浙江亚厦装饰股份有限公司 | 用于固定吊顶的龙骨与收边角码的安装方法 |
-
1996
- 1996-05-31 JP JP13803596A patent/JPH108729A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0510214A1 (en) * | 1990-11-14 | 1992-10-28 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Optical disc device |
CN112049306A (zh) * | 2020-08-31 | 2020-12-08 | 浙江亚厦装饰股份有限公司 | 用于固定吊顶的龙骨与收边角码的安装方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030805 |