JPH11256739A - 壁パネルの取付構造、フラットバー、キャップおよび壁パネル - Google Patents

壁パネルの取付構造、フラットバー、キャップおよび壁パネル

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JPH11256739A
JPH11256739A JP12581798A JP12581798A JPH11256739A JP H11256739 A JPH11256739 A JP H11256739A JP 12581798 A JP12581798 A JP 12581798A JP 12581798 A JP12581798 A JP 12581798A JP H11256739 A JPH11256739 A JP H11256739A
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wall panel
cap
flat bar
fixed
wall
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JP12581798A
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Inventor
Kaneo Akita
金男 秋田
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 隣接する壁パネル相互の面合わせが容易であ
る壁パネル構造を提供する。 【解決手段】 壁パネル5の最下部に設置される受け鋼
材4の位置で壁パネル5が固着され、該壁パネル5相互
の縦目地間には、少なくとも水平梁1の上フランジ近傍
から、当該壁パネル5の最上部近傍までフラットバー1
0が設置され、該フラットバー10は水平梁1の上フラ
ンジに設置された定規鋼材2に固定されると共に、前記
受け鋼材4にも固定され、壁パネル5の最上部には、長
手方向に所定の長さを有すると共に、壁パネル5の厚さ
に対応する幅を有して壁パネル5の上部小口面に当接す
る略平面部と、該略平面部に直交して接続され、壁パネ
ル5の表裏面に当接するツバ部を有する断面略コの字状
のキャップ11が、隣接する壁パネル5相互の上部小口
面に跨って嵌合され、該キャップ11は前記したフラッ
トバー10に固着される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築用壁パネルの
取付構造に係り、特に乾式構法でベランダ部分を納める
際に好適な壁パネルの取付構造、フラットバー、キャッ
プおよび壁パネルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のベランダ壁の取付構造の例を図面
に基づいて説明する。図15に示す第1の従来例では、
水平梁51の上面に定規アングル52が固定され、更に
定規アングル52に壁パネル55の高さ寸法に対応して
縦アングル54が固定され、この縦アングル54の下端
に受けアングル56が、上端に頭繋ぎアングル57が水
平方向に併設される。受けアングル56及び頭繋ぎアン
グル57には所定のピッチでフックボルト58が設けら
れ、このフックボルト58を壁パネル55の上端部と下
端部に設けられた貫通穴55aに嵌入して図示しないナ
ットをフックボルト58に螺合して定着して固定する取
付構造になっている。なお、ナットをフックボルト58
に螺合して定着して固定した後、壁パネル55表面のフ
ックボルト58部の座掘孔を補修する。
【0003】また、第2の従来例として、特開平9−2
03151号公報に示されたベランダ手摺壁パネルの取
付構造がある。この取付構造の例を、図16の斜視図と
その取付部の要部を示す図17に示す。第2の従来例で
は、水平梁51に対して鉛直方向下方に縦アングル61
が短いアングル53を介して固定され、更に縦アングル
61に壁パネル62の下端部を受けて支持する受けアン
グル63が水平方向に配設される。また、水平梁51に
は定規アングル52が固定されており、受けアングル6
3及び定規アングル52には所定ピッチで取付金具64
及びボルト64aが設けられている。そして、この取付
金具64及びボルト64aを壁パネル62の下端部と中
間部に設けられた埋込ナット62aに嵌入螺合して定着
して固定する。このように、第2の従来例では、水平梁
51の上フランジに設置された定規アングル52の位置
と、壁パネル62の最下部に設置された受けアングル6
3の位置の2カ所で壁パネル62がそれぞれ固着されて
取り付けられる壁パネル62の取付構造ではあるが、壁
パネル62の上端側には金具等は使用されていない構造
であった。
【0004】また、第3の従来例として、特開平6−3
07049号公報に示されたベランダ手摺壁パネルの取
付構造がある。この取付構造の例を、図18に示す。こ
の取付構造は水平梁51に定規アングル52及び受けア
ングル71を固着し、これらのアングルに専用の垂直部
材72を溶接し、壁パネル74を受けアングル71と垂
直部材72の間に吊り込み、上端部に逆L字形水平部材
73を配設して垂直部材72に固着するという壁パネル
74の取付構造である。なお垂直部材72には、あらか
じめ、上部に張り出し部72aが、中間部に懸架可能な
突起72bが設けられ、突起72bにより定規アングル
52を介して水平梁51に固定する構造となっていると
共に、前記の張り出し部72aにより逆L字形水平部材
73を固定できる構造になっている。この取付構造で
は、壁パネル74の上部小口面に丸棒75を挿通すると
共に該丸棒75を上端部に配設され、長手方向に連続し
た逆L字形水平部材73に所望間隔で穿設された透孔7
3aに挿入し、当該逆L字形水平部材73に溶接するこ
とで、壁パネル74を固定する構造になっている。
【0005】また、第4の従来例として、本出願人によ
る特開平08−260563号公報に示されたベランダ
手摺壁パネルの取付構造がある。この取付構造の例を、
図19に示す。この取付構造は水平梁51に定規アング
ル52及び受けアングル81を固着し、これらのアング
ルに専用の縦鋼材82を溶接し、壁パネル83を受けア
ングル81と縦鋼材82の間に予め壁パネル83の上部
小口面に埋設された埋込金具84aを利用して吊り込
み、上端部に上部鋼材85を配設して縦鋼材82に固定
すると共に前記埋込金具84aに上部鋼材85を固定す
る壁パネル83の取付構造である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
第1の従来例では、壁パネル55は、壁最上部でフック
ボルト58により取り付けているため、壁パネル55の
上部を取り付ける頭繋ぎアングル57を壁面全体の上部
に通して設ける必要があり、この頭繋ぎアングル57を
支える縦アングル54の取付けも含めて、アングルの取
付に手間を要する上、下地アングル全体をアングル材を
用いるなどして、しっかりと構成する必要があった。ま
た、壁パネル55間の縦目地に縦アングル54を通して
いたため、該壁パネル55の内側に縦アングル54のフ
ランジ面が露出するため、防水仕上げの端部の納めが難
しく、適正な納めのためには、ラスモルタルなどの仕上
げ材によって仕上げを施した上、防水仕上げの端部を納
める必要があるため、仕上げ厚が厚くなる上、ベランダ
上部の笠木もそれに応じた幅の広い寸法のものを使用す
る必要がある取付構造であった。
【0007】さらに、この第1の従来例の取付構造は壁
パネル55の取付にフックボルト58を用いるため、座
掘孔を補修モルタルで埋め、さらに座掘補修部を壁パネ
ル55表面と同様な状態に仕上げることが必要なため、
作業は繁雑であり施工能率が悪かった。また、前述の第
2の従来例では、水平梁51の上フランジ51aに固定
した定規アングル52に固定した取付金物64の部位で
壁パネル62の高さ方向中間部を支持し、壁パネル62
の上端部は何ら金物類が存在しない構造であり、壁パネ
ル62の上部に水平力が作用した場合、てこの作用で、
この取付金物64の部分に大きな荷重がかかるため、取
付金物64の部分は強力な取付構造が要求され、この第
2の従来例では、壁パネル62の内部に埋設された補強
鉄筋に溶接接合された埋込ナット62aに取付けボルト
64aを係合させるように構成している。
【0008】このように、取付部には、あらかじめ補強
鉄筋に溶接固定された埋込ナット62aなどの金物を用
いて、取付部を高強度の仕様にしておく必要があり、埋
込ナット62aの位置は壁パネル62内で固定され、施
工現場で受けアングル63の高さ位置が少しでも狂うと
簡単には対応できないという問題点があった。また、壁
パネル62の上部小口面にそって、水平部材が設置され
ないため、壁パネル62に反りがあった場合などには、
壁パネル62上部が面外にあばれ、不揃いになる可能性
があった。そのため、壁パネル62の縦目地間にモルタ
ルを入れ固定する必要があるが、モルタルが硬化して隣
接する壁パネル62を拘束出来るようになるまで、何ら
かの仮止め手段により、隣接する壁パネル62の面外の
位置を仮固定しておく必要があった。
【0009】その上、上記した反り補正の意味だけでは
なく、この第2の従来例では、壁パネル62が相互に一
体化されないために、壁パネル62に集中荷重が作用し
た場合に、その荷重を左右の隣接する壁パネル62に分
散負担させる目的で、壁パネル62間の目地にモルタル
を詰め、湿式構法とする必要があった。そのため、モル
タル施工の手間が発生する上に、モルタルで現場や壁パ
ネルを汚す可能性も高く、強度発現のためには、モルタ
ルの硬化養生期間を置く必要があった。このように他の
一般部分の壁パネルの施工が乾式構法によっている場合
でも、ベランダ部分の施工のためにのみ、モルタルの混
練および施工の必要が出るという問題もあった。
【0010】さらに、壁パネル62は工場で製作される
際に、あらかじめ前記埋込ナット62aの位置を設定す
る必要があり、建設現場での壁パネル62の取付位置に
ズレが生じた場合、位置調整が困難である。また、工場
で、埋込ナット62aを補強鉄筋の所定の位置に溶接固
定などするため、壁パネル62製作上、埋込ナット62
aのない一般の他の壁パネルとは別の製造ラインでの製
作を要するなどの手間が発生するという問題がある。
【0011】また、図17に示すように、壁パネル62
の裏面62bが定規アングル52の起立片に当接するよ
うに配置されるため、受けアングル63の起立片が定規
アングル52の起立片に面一になるようにする必要があ
り、該受けアングル63を支持する縦アングル61を定
規アングル52に対して、接続部Aにおいて線接触で固
定しなければならず、縦アングル61の位置決めが困難
であると共に、溶接ビード長が十分に確保出来ないとい
う問題点がある。
【0012】更には、縦アングル61を定規アングル5
2の下部に溶接する際の溶接作業の姿勢が上向き溶接と
なり、水平梁51の下フランジ51bが溶接作業者の視
界を遮る位置にあるために、溶接作業中に溶接状態の確
認が困難であり、熟練工による高い溶接技術が要求され
るという問題点もある。次に、第3の従来例では、壁パ
ネル74の縦目地間に通す垂直部材72が、あらかじめ
工場などで張り出し部材72aおよび突起72bを取付
加工された専用の部品を用いる必要がある。そのため、
現場ごと、場合によっては同一現場内でも、ベランダ壁
の高さや水平梁51の高さ位置などが変わるのが一般的
であるため、現場ごとに垂直部材72の寸法などの仕様
を変更し、場合によっては、同一現場内でも数種類の垂
直部材72を用意する必要がでてくる。このような理由
により、専用部材としての垂直部材72の規格化は困難
であり、コストアップにもつながり現実的な取付構造で
はなかった。
【0013】また、この第3の従来例では、壁パネル7
4の上端部に長手方向に連続した逆L字形水平部材73
が配置され、該壁パネル74の上部小口面に設置された
丸棒75を該逆L字形水平部材73に所望間隔で設けら
れた透孔73aに挿入し固定することによって壁パネル
74を固定している。そのため、丸棒75などの金物の
取付け設置に手間を要する上、該逆L字形水平部材73
を長さ方向に連続して設置する必要があるため、逆L字
形水平部材73の設置および丸棒75などの金物との取
り付けが繁雑であり、施工能率にも問題があった。
【0014】また、第3の従来例では、壁パネル74に
反りがあった場合などには、壁パネル74上部が面外に
あばれ、不揃いになる可能性があり、壁パネル74の上
部小口面に挿通された丸棒75を逆L字形水平部材73
の透孔73aに挿入し溶接固定する程度では、前記した
壁パネル74の面外の不揃いを矯正するのは困難であ
り、その調整のため、壁パネル74の建て込み効率がさ
らに悪くなるなどの問題があった。
【0015】次に、第4の従来例では、壁パネル83の
上部小口面に予め埋込金具84aを埋設しておく必要が
あり、壁パネル83の生産工場において生産効率を上げ
にくい問題があった。また、第4の従来例では、第3の
従来例と同様に、壁パネル83に反りがあった場合など
には、壁パネル83上部が面外にあばれ、不揃いになる
可能性があり、壁パネル83の上部小口面に埋設された
埋込金具84aを上部鋼材85にボルト86で固定する
程度では、前記した壁パネル83の面外の不揃いを矯正
するのは困難であり、その調整のため、壁パネル83の
建て込み効率が悪くなるなどの問題があった。また、第
4の従来例では、縦鋼材82の上部に上部鋼材85を上
から載置した状態で固定するため、縦鋼材82の上に上
部鋼材85が重なってしまうため、十分な溶接しろを取
りにくいという問題もあった。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、従来の壁パネ
ル構造が有する前記問題点に鑑み、なされたものであ
り、本発明に係る第1の発明、すなわち請求項1に記載
の発明は、水平梁の上フランジに定規鋼材が設置されて
おり、壁パネルの最下部に設置される受け鋼材の位置で
壁パネルが固着され、かつ前記定規鋼材には直接固着さ
れないで取り付けられる壁パネルの取付構造であって、
該壁パネル相互の縦目地間には、少なくとも水平梁の上
フランジ近傍から、当該壁パネルの最上部近傍までフラ
ットバーが設置され、該フラットバーは直接的あるいは
間接的に前記した水平梁の上フランジに設置された定規
鋼材に固定されると共に、直接的あるいは間接的に前記
受け鋼材にも固定され、更に壁パネルの最上部には、長
手方向に所定の長さを有すると共に、壁パネルの厚さに
対応する幅を有して壁パネルの上部小口面に当接あるい
は近接する略平面部と、該略平面部に直交して接続さ
れ、壁パネルの表裏面に当接するツバ部を有する断面略
コの字状のキャップが、隣接する壁パネル相互の上部小
口面に跨って嵌合されて、該隣接する複数の壁パネルを
一体的に係止するように構成され、該キャップは前記し
たフラットバーに固着されていることを特徴とする壁パ
ネルの取付構造である。
【0017】なお、この発明で、壁パネルの最下部に設
置される受け鋼材の位置で壁パネルが固着されて取り付
けられる取付構造とは、パネルを固定する為のボルト挿
通孔等を有する取付金具が受け鋼材に固着されている場
合も含み、それ故、パネルの固着位置が受け鋼材の少し
上にずれている場合も含む構造である。また、水平梁の
上フランジに設けられる定規鋼材は、水平梁の上フラン
ジに直接固定される場合に限らず、水平梁の上フランジ
に壁の出入り調整などを目的とした調整部材(ブラケッ
ト材など)を固定し、該調整部材に定規鋼材を固定し
て、間接的に水平梁の上フランジに固定される場合も含
む構造である。さらに、水平梁は、鉄骨の場合に限ら
ず、鉄筋コンクリートで造られた場合でも可能である。
このような鉄筋コンクリート造の水平梁の場合には、
「水平梁の上面」が「水平梁の上フランジ」を意味し、
「水平梁の下面」が「水平梁の下フランジ」を意味す
る。
【0018】本発明で、フラットバーは、パネル相互の
縦目地間に配され、少なくとも水平梁の上フランジ近傍
から、当該壁パネルの最上部近傍までフラットバーが設
置される。そして例えば図1に示すように、フラットバ
ー10に一体的に設けられた引っかけ部10aを、水平
梁1の上に固定された定規アングル(定規鋼材)2の起
立片2aに懸架し固定する。図1に示した例では、引っ
かけ部10aは、フラットバー10とは別の板材を切断
加工したもので、予めフラットバー10に溶接等で固着
してあるが、他には、フラットバーを直接切断加工する
ことによって引っかけ部を設けて定規鋼材に固定するこ
とも出来るし、引っかけ部を設けずにフラットバーの長
辺端面を直接定規鋼材に溶接固定することも可能であ
る。
【0019】また、フラットバーは、例えば図1に示す
ように、最下部を受けアングル4の水平片4aに固定さ
れる。図1に示した例では、直接フラットバー10を受
けアングル(受け鋼材)4に固定しているが、他には、
別の板材や金物を予めフラットバーの最下部に固着して
おき、該板材や金物を受け鋼材に固定することにより間
接的に固定することもできる。例えば、図5から図7に
示すように、縦アングル10cを介して間接的に受けア
ングル(受け鋼材)4に固定することも出来る。
【0020】以上のように、本発明は、フラットバー
を、水平梁の上フランジに設置された定規鋼材に固定す
る際に、あるいは、壁パネルの最下部に設置される受け
鋼材に固定する際に、直接的に固定することも、他の板
材や金物を介して間接的に固定することも含むものであ
る。なお、フラットバーは、例えば図2から図4に示す
ように、水平梁1の上フランジ1aに設置された定規ア
ングル(定規鋼材)2と壁パネル5の最下部に設置され
る受けアングル(受け鋼材)4に固定した上、さらに水
平梁1の下フランジ1bに設置された短いアングル3に
直接的あるいは間接的に固定してもよい。このように、
水平梁の下フランジに設置された短いアングルなどにも
固定することにより、より強固に水平梁に固定すること
が出来、好ましい。
【0021】更に、本発明では、壁パネルの最上部に
は、長手方向に所定の長さを有すると共に、壁パネルの
厚さに対応する幅を有して壁パネルの上部小口面に当接
あるいは近接する略平面部と、該略平面部に直交して接
続され、壁パネルの表裏面に当接するツバ部を有する断
面略コの字状のキャップが、隣接する壁パネル相互の上
部小口面に跨って嵌合されて、該隣接する複数の壁パネ
ルを一体的に係止するように構成され、該キャップは前
記したフラットバーに固着されている。このようにフラ
ットバーを介して水平梁および受け鋼材に間接的に固定
されたキャップにより壁パネルは上端部でも固定されて
いる。なお、キャップとフラットバーとの固定は溶接で
も、接着材料等による固定でもよいが、最も好ましい固
定手段は、溶接固定である。
【0022】このように、本発明の第1の発明は、壁パ
ネルの縦目地間に通す垂直部材を、汎用部材であるフラ
ットバー(あるいはフラットバーを加工した部材)を用
いるため、部材のロスを少なく、かつ簡単に構成でき、
コストダウンも可能である。また、壁パネルの厚みの中
にフラットバーが収まっているため、内側の仕上げ工事
を省力化することが可能である。更に、フラットバーの
上端部に断面略コの字状のキャップが隣接する相互の壁
パネルに跨って固定されているため、集中荷重を左右の
壁パネルに分散させる効果を持つと同時に、フラットバ
ーに有効に荷重を伝達することが可能であり、かつ、壁
パネル自体に反りなどがあった場合にも、面精度を左右
の壁パネル間で確保するという効果を発揮する。
【0023】尚、壁パネルが軽量気泡コンクリートの場
合、キャップのツバ部の内法寸法は、壁パネルの厚さ寸
法よりも少々小さめに設定しておき、たたき込むように
してセットするのが好ましい。例えば、厚さが100m
mの壁パネルの場合には、キャップのツバ部の内法寸法
を99mm程度に設定しておくと、面精度を左右の壁パ
ネル間で確保するためキャップの拘束効果を効果的に発
揮できる。
【0024】さらに、その上に、キャップをフラットバ
ー以外の壁パネルの上部小口面に取り付ける作業の必要
がなく、また、第2の従来例のように、壁パネルの中間
部を水平梁の上フランジに設けられた定規鋼材に固定す
る必要のない簡単に施工できる取付構造である。更に説
明すると、本発明の第1の発明は、壁パネルの縦目地間
に通すフラットバーとして、予め工場などで施工現場で
想定される壁パネルの最大高さ寸法に対応させた長さで
加工した専用部材として用意しておき、施工現場に搬入
後、個別の壁パネルの高さ寸法に対応した寸法に適宜切
断して用いることが出来るため、フラットバーを規格化
した部材として用意出来ると共に、かつ簡単に縦目地間
の垂直部材を構成することができ、コストダウンも可能
である。
【0025】また、本発明の第1の発明は、少なくとも
水平梁の上フランジから、当該壁最上部近傍まで、言い
換えるならば、ベランダ壁パネルが床スラブから上部に
立ち上がった部分に、縦目地に補強鋼材としてフラット
バーを設置して補強してあるため、壁パネルの厚みの中
にフラットバーを収めることが可能であり、そのため、
内部に防水工事などの仕上げをする場合に、補強鋼材が
該壁パネルの内側に露出することがなくなるため、防水
仕上げの端部を直接、該壁パネルの裏面に溝掘りをする
などして納めることが可能である。ひいては、内側の仕
上げの厚みを無くするか、あるいは薄くすることがで
き、かつ、内側の仕上げ工事も省力化することが可能で
ある。
【0026】この際に、防水納めの溝掘り寸法10〜2
0mmの深さ位置にフラットバーがこないよう、該壁パ
ネル相互の縦目地にあって、該壁パネルの内面より10
〜20mm以上離れた位置にフラットバーを設けるのが
よい。例えば、該壁パネルの厚みが100mmであり、
フラットバーの幅50mmのものを用い、該フラットバ
ーをちょうど該壁パネルの厚さ方向の中央位置に設けた
場合、該壁パネルの内面より25mm離れた位置にフラ
ットバーが位置することになり好ましい。この場合に
は、フラットバーの位置は、該壁パネルの内面から25
mm離れており、外面側あるいは内面側の縦目地にシー
リングを打つ場合にも、シーリングの打設深さに不足は
なく、好ましい。
【0027】また、当該壁の最上部には、壁パネルの厚
さに対応する幅を有して壁パネルの上部小口面に当接あ
るいは近接する略平面部と、該略平面部に直交して接続
され、壁パネルの表裏面に当接するツバ部を有する断面
略コの字状のキャップを、隣接するパネル相互の上端部
に跨って嵌合させて、該隣接する複数の壁パネルを一体
的に係止するように構成し、該キャップを前記したフラ
ットバーに固着してあるため、縦目地にモルタルを入れ
る湿式構法によることなく、隣接する壁パネルを一体的
に固定することができ、ベランダ壁の1カ所に集中的に
荷重が作用した場合でも、その荷重を左右の隣り合う壁
パネルに負担させることができる。
【0028】また、同時に、壁パネルに反りがあり、ベ
ランダ上部で壁パネルが面外方向にあばれた場合にも、
該キャップが隣接する壁パネルに跨って嵌合しているた
め、壁面の精度が出にくいということがない。特に、第
3の従来例による丸棒75や、第4の従来例に示された
壁パネルの上部小口面に設けられた埋込金具84aによ
る方法との比較で、前記キャップのツバ部が壁パネルの
表裏面の両側から拘束するように押さえるため、より効
果的に隣接する壁パネル相互の面外方向の位置矯正が可
能となる。
【0029】その上、壁パネルの上部小口面にそって、
連続して水平部材を配置する必要がなく、第3の従来例
のように該壁パネルの上部小口面に設置された丸棒75
などの固定金物を用いる必要もなく、あるいは第4の従
来例のように予め壁パネルの上部小口面に埋込金具84
aを埋設しておいてボルトによって固定する必要もない
ため、固定金物などの取付け設置に手間を要することも
なく、水平部材を長さ方向に連続して設置する必要もな
いため、水平部材の設置および丸棒や埋込金具などの金
物との取り付けなどの繁雑な作業がなく、能率的な施工
が可能になる。
【0030】一方、第2の従来例のように、壁パネルの
中間部を水平梁の上フランジに設けられた定規鋼材に固
定する必要がないため、壁パネルの中間部に予め高強度
の埋込ナットなどを埋設しておく必要が無く、壁パネル
の下端部にあっても、大きな荷重が作用しないため、軽
微な取付でよく、やはり予め高強度の埋込ナットなどを
埋設しておく必要が無い。また、第2の従来例との比較
で、壁パネルを最も安定した下端部と上端部での支持状
態で取り付けられるため、取付部を軽微な構造と出来る
ことに加え、パネル自体に発生する内部応力を小さくす
ることができ、よって、壁パネル内部に設置される補強
鉄筋の量を削減することも可能である。
【0031】さらに、第2の従来例との比較にあって
は、壁パネルの最下部で受け鋼材に軽微に取り付けるこ
とが出来るため、施工現場の状況に応じて取付部位置の
微調整も容易である。例えば図1〜図7に示したよう
に、壁パネル5の長辺側面5bから、その面と垂直方向
に、棒状のアンカー鋼棒6を内設するための穴を設け、
一方、壁パネル5の室内側から、前記アンカー鋼棒6が
存在する位置まで先端に孔が設けられたOボルト7が通
る穴を設け、Oボルト7とアンカー鋼棒6を施工現場で
係合させ、さらにOボルト7を取付金具8に設けられた
透孔を通して固着し、取付金具8を介して受けアングル
(受け鋼材)4に固定する方法によれば、壁パネル5の
最下部中央位置に、柱などの障害物が有った場合であっ
ても、Oボルト7が通る穴の位置を前記障害物の位置を
避けるように設けることによって、容易に調整しながら
取り付けることが可能である。もちろん、第1の従来例
のように、フックボルトを用いて、同様の位置調整をし
ながら取り付けることも可能である。
【0032】次に、本発明の第2の発明は、前記キャッ
プにおいて、壁パネルの縦目地位置近傍で壁パネルの厚
さ方向の中央位置に、略平面部にスリット状の穴あるい
は切欠きが設けられてあり、前記フラットバーの上端部
が前記スリット状の穴あるいは切欠きに通され、キャッ
プとフラットバーが上方向から溶接固定されていること
を特徴とする請求項1に記載の壁パネルの取付構造であ
る。
【0033】この本発明の第2の発明のように、キャッ
プにあって、前記壁パネルの縦目地位置近傍で該壁パネ
ルの厚さ方向の中央近傍位置に、略平面部にスリット状
の穴あるいは切欠きが設け、前記フラットバーの上端部
を該スリット状の穴あるいは切欠きに通し、キャップと
フラットバーを上方向から溶接固定すれば、壁パネル建
て込み後、上から該キャップを被せ、次に、上方向から
溶接するという単純な施工工程で作業ができるという更
に好ましい効果を発揮する。即ち、フラットバーに上か
らキャップを被せる工程で、フラットバーの上面が露出
し、上面からフラットバーとキャップとを溶接すること
ができ、被せる工程と溶接工程だけの単純な作業によっ
てキャップを固定できる。
【0034】次に、本発明の第3の発明は、前記キャッ
プの長手方向の端部において、隣接するキャップ相互を
固着したことを特徴とする請求項1あるいは請求項2に
記載の壁パネルの取付構造である。上述のように、キャ
ップの長手方向の端部が隣接するキャップに固着してい
ることによって、壁パネル上部小口面に当接あるいは近
接する略平面部を連続して設けることが出来るため、壁
パネルのさらに上方に設けられる笠木や手摺付き笠木
を、前記略平面部に対して任意の位置で固定することが
出来る。また、本発明の第4の発明は、上端部に板状基
端部を有する棒状部材が、壁パネル上部小口面に打ち込
まれ、前記キャップあるいは該キャップの長手方向に延
長された部分に、溶接固定されたことを特徴とする請求
項1、2、3記載の壁パネルの取付構造である。
【0035】この本発明の第4の発明のように、キャッ
プあるいは該キャップの長手方向に延長された部分に、
壁パネル上部小口面に打ち込まれた棒状部材の上端部の
板状基端部が固定されているため、キャップあるいは該
キャップの長手方向に延長された部分をより確実に壁パ
ネル上部小口面に固定することが可能である。そのた
め、壁パネルのさらに上方に設けられる笠木や手摺付き
笠木を、前記略平面部に対して固定した場合にも、笠木
や手摺付き笠木をガタツキなくしっかりと固定すること
が出来る。また、棒状部材の上端部の板状基端部にキャ
ップの略平面部を上方から被せ、さらに前記板状基端部
の上面であって前記略平面部の側縁部を上部から溶接す
るだけの簡単な現場作業で固定することが可能である。
【0036】更に、本発明の第5の発明、即ち請求項5
に示した発明の構成は、水平梁の上フランジに定規鋼材
が設置されており、壁パネルの最下部に設置される受け
鋼材の位置で壁パネルが固着され、かつ前記定規鋼材に
は直接固着されないで取り付けられる壁パネルの取付構
造であって、該壁パネル相互の縦目地間には、少なくと
も水平梁の上フランジ近傍から、当該壁パネルの最上部
近傍までフラットバーが設置され、該フラットバーは直
接的あるいは間接的に前記した水平梁の上フランジに設
置された定規鋼材に固定されると共に、直接的あるいは
間接的に前記受け鋼材にも固定され、更に壁パネルの最
上部には、長手方向に所定の長さを有すると共に、壁パ
ネルの厚さに対応する幅を有して壁パネルの上部小口面
に当接あるいは近接する略平面部と、該略平面部に直交
して接続され、壁パネルの表裏面に当接するツバ部を有
する断面略コの字状のキャップが、隣接する壁パネル間
にまたがらせずにそれぞれの壁パネルの上面の端部に跨
って嵌合され、隣接する壁パネル相互の縦目地に配置さ
れた前記フラットバーを挟んで隣接する壁パネルのそれ
ぞれのキャップが前記フラットバーに固着されることに
より、該隣接する壁パネルが一体的に係止されているこ
とを特徴とする壁パネルの取付構造である。
【0037】この本発明の第5の発明は、断面略コの字
状キャップにあって、スリット状の穴などの加工を不要
とした金物1個あたりの加工手間を落とすことが可能な
取付構法であり、一方の壁パネルの上部小口面の端部寄
りに1個のキャップ使用し、このパネルと隣り合うパネ
ルの前記パネルの隣り合う箇所にも1個のキャップを使
用することにより、1カ所の縦目地に2個のキャップを
用いることによって隣り合うパネルを一体化させること
が可能となる。
【0038】なお、この第5の発明は、一般部での効果
以上に、コーナー部分など、縦目地を挟んで壁パネルが
平面的に角度をもっている場合に特に有効であり、この
ような場合でもコーナーの角度形状に合わせた特殊形状
の略コの字状キャップを用意する必要がないという優れ
た効果を持つ。また、隣接する壁パネルの高さに違いが
あり段差が設けられている場合にも、第5の発明を有効
に適用することが出来る。その際には、壁パネル相互の
縦目地間に設けられるフラットバーは、図10に示すよ
うに、高い方の壁パネルの最上部近傍まで設けられる。
なお、壁パネルの段差部分に、風通しなどの飾り格子が
設けられる場合には、該飾り格子を直接的あるいは間接
的にフラットバーに溶接固定して簡単に取付強度を確保
することが出来、好ましい構造と言える。
【0039】次に、本発明の第6の発明は、上端部に板
状基端部を有する棒状部材が、壁パネル上部小口面に打
ち込まれ、前記キャップに溶接固定されており、かつ、
隣接する板状基端部相互を、壁パネル上部小口面に当接
して配置した鋼板で連結固定したことを特徴とする請求
項1、2記載の壁パネルの取付構造である。上述のよう
に、第6の発明では、隣接するキャップの側縁部にそれ
ぞれ溶接固定された隣接する板状基端部を、鋼板で連結
固定しており、間接的に隣接するキャップが連続的に連
結固定される。そのため、第4の発明と同様に、キャッ
プおよび鋼板を確実に壁パネル上部小口面に固定するこ
とが可能である。そのため、壁パネルのさらに上方に設
けられる笠木や手摺付き笠木を、前記キャップあるいは
前記鋼板に対して固定した場合にも、笠木や手摺付き笠
木をガタツキなくしっかりと固定することが出来る。ま
た、この構成であれば、第4の発明とは異なり、キャッ
プの寸法を壁パネルの幅寸法よりも小さな寸法と出来、
そのため、該キャップの製造、運搬、取扱の効率が上が
り好ましい。また、前記鋼板は、隣接する板状基端部を
繋ぐ機能を有するのみであるため、汎用部材である鋼板
を適宜切断して使用することが出来る。もちろん、所定
の寸法に予め長さ切断した鋼板を用意しておいてもよ
い。
【0040】また、本発明の第7の発明は、水平梁の上
フランジに設けられた定規鋼材の位置に引っかけ部を有
するフラットバーであって、最上部および最下部の端部
近傍の各々が、任意の水平切断位置に対して同一形状の
水平切断面を有しており、壁パネルの高さ寸法に対応し
た寸法に自在に切断して使用することが可能であること
を特徴とするフラットバーである。このように、フラッ
トバーにあって、水平梁の上フランジに設けられた定規
鋼材の位置に引っかけ部を有するため、溶接や接着など
の固定手段のみに頼ることなく機械的に引っかける構造
で固着することが可能である。
【0041】さらに、該引っかけ部に、例えば図4ある
いは図11に示すように、面押さえ部10bを設けるこ
とによって、該面押さえ部10bを定規アングル(定規
鋼材)2の起立面2bに対して押さえつけるようにして
固定すれば、フラットバー10を前記起立面2bに対し
て垂直に位置決めして固定するのが容易となり、望まし
い。また、フラットバーの最上部および最下部の端部近
傍の各々が、任意の水平切断位置に対して同一形状の水
平切断面を有しており、そのため、施工現場で個別の壁
パネルの高さ寸法に対応した寸法に自在に切断して使用
することが可能である。特に、第3の従来例との比較
で、フラットバーを想定される最大長さ寸法を含めて数
種類で規格化しておけば、1種類あるいは、せいぜい
2、3種類のフラットバーを用意しておけばよく、該フ
ラットバーは、個別の施工現場ごとに個別に生産して準
備するのではなく、前もって効率よく大量生産し準備し
ておくことが可能である。
【0042】次に、本発明の第8の発明は、壁パネルの
厚さに対応する幅を有して壁パネルの上部小口面に当接
あるいは近接する略平面部と、該略平面部に直交して接
続され、壁パネルの表裏面に当接するツバ部を有する断
面略コの字状のキャップであって、該キャップの長手方
向の少なくとも片側の端部において、隣接するキャップ
に固着するための重ねしろを設けたことを特徴とするキ
ャップである。
【0043】この第8の発明によるキャップにあって
は、壁パネルの厚さに対応する幅を有して壁パネルの上
部小口面に当接あるいは近接する略平面部と、該略平面
部に直交して接続され、壁パネルの表裏面に当接するツ
バ部を有しているため、隣接するパネル相互の上端部に
跨って嵌合させて、該隣接する複数の壁パネルを簡単に
一体的に係止することが出来る。また、キャップの長手
方向の少なくとも片側の端部において、重ねしろを設け
てあるため、隣接するキャップを溶接などの固定手段に
よって容易に固着することが出来る。重ねしろの幅は、
隣接するキャップの略平面部の幅寸法よりも小さく設定
しておくと、上部より溶接固定することが容易となり、
好ましい。
【0044】尚、該キャップの長手方向の少なくとも片
側の端部においては、重ねしろを設けず、任意の縦切断
位置に対して同一形状の縦切断面を有するようにしてお
くと、壁パネルの幅寸法に対応した寸法に自在に切断し
て使用することが可能であり、望ましい。最後に、本発
明の第9の発明では、長辺側面の中央近傍に、フラット
バーが嵌合する溝部が、前記長辺側面のほぼ全長にわた
る長さで設けてあることを特徴とする壁パネルである。
【0045】この本発明の第9の発明では、壁パネルの
長辺側面の厚さ方向の中央近傍に、フラットバーが嵌合
する溝部が、予め工場などで、長辺側面のほぼ全長にわ
たる長さで設けてある。そのため、建築現場で壁パネル
の長辺側面をフラットバーを納めるために切削加工する
必要がなく、隣接する壁パネル相互の縦目地を密接して
設けやすくなる。特に、雨水などが風圧を伴って作用し
にくいベランダ壁の内側などは、隣接する壁パネル相互
の縦目地を密接した構造とし、内側シーリングの打設を
軽微に済ませることも可能である。
【0046】
【発明の実施の形態】図により本発明に係る壁パネルの
取付構造の一例としてベランダに取り付けられる壁パネ
ルの取付構造の実施形態を9例示して具体的に説明す
る。続いて、フラットバーの実施形態を3例示して具体
的に説明し、さらに、キャップの実施形態を1例示で説
明する。最後に、壁パネルの実施形態を1例示で説明す
る。
【0047】
【実施例1】図1は、本発明の実施例に係わるものであ
り、壁パネルの取付構造を示す斜視図および専用金物の
斜視図である。水平梁1の上フランジ1aの上面に断面
L字形で長尺状の定規アングル2の水平片2aが固定さ
れる。また、壁パネル5の下端部には、断面L字形の長
尺状の受けアングル4が定規アングル2に平行して配置
して水平梁から固定して吊られており、受けアングル4
の水平片4aが壁パネル5の下端面を支持するようにな
っている。
【0048】尚、受けアングル4が水平梁から固定して
吊られる方法については、壁パネルの幅寸法よりも長い
間隔で吊ってよく、そのため図示していないが、例えば
図16に示した第2の従来例の縦アングル61や短いア
ングル53などを用いた構造で可能であるし、必ずし
も、壁パネル5の縦目地間で受けアングル4を吊る必要
もなく、縦アングル61の一片を壁パネル縦目地間に差
し込まずに、当該片を室内側に出して任意の位置で吊る
構造などであってもよい。また、受けアングル4を吊る
間隔は、例えば、壁パネル5の幅寸法が600mmの場
合で、吊り間隔は1800mmなど長い間隔とできる。
【0049】この時、定規アングル2の起立片2bおよ
び受けアングル4の起立片4bは面一に配置され、壁パ
ネル5の内面に直接接するように設けられる。一方、壁
パネル5の内部には、受けアングル4に対応した高さ位
置に、該壁パネル5の幅方向に配置されたアンカー鋼棒
6が埋設され、更に、前記アンカー鋼棒6に夫々係合す
るOボルト7が壁パネル5の裏面から突出しており、受
けアングル4に固定される取付金具8を介してナット9
で締め付けることにより、ALC壁パネル5を受けアン
グル4に取り付けている。
【0050】また、壁パネル5相互の縦目地には、受け
アングル4の高さ位置から、壁パネル5の上端部まで、
フラットバー10が壁パネル5の厚みの中央に収まるよ
うに通してあり、水平梁1の上フランジ2aの位置で
は、引っかけ部10aを介して定規アングル2の起立片
2bに固定されている。そして、フラットバー10の上
端部では、断面略コの字状のキャップ11のほぼ中央に
設けられたスリット状の穴11cに差し込んであり、上
方向から溶接固定してある。
【0051】そのため、壁パネル5に作用する荷重、特
に、ベランダ部にあっては上端部に作用する荷重は、断
面略コ字状のキャップ11、フラットバー10、引っか
け部10aを介して、定規アングル2から水平梁1に、
荷重を有効に伝達することが出来る。そのため、壁パネ
ル5の下端部の取付部、すなわちアンカー鋼棒6やOボ
ルト7には、大きな荷重が作用することがない。よっ
て、第2の従来例のように、予め高強度の埋め込みナッ
トなどを壁パネル製造工場で設けておく必要はない。ま
た、アンカー鋼棒6、Oボルト7などは、すべて施工現
場で設置できるため、取付部位置の現場誤差による寸法
のズレなどに対して、取付部位置の調整が可能である。
【0052】さらに、断面略コの字状のキャップ11
は、単に、上からフラットバー10に被せ、上から溶接
するだけなので、作業が簡単であり、溶接による取付も
確実にすることが出来るため、信頼性が高い。また、こ
のような単純な構成でありながら、断面略コの字状のキ
ャップ11には壁パネル5の表裏面に当接するツバ部1
1bを有しているため、隣接する相互の壁パネル5を面
外に拘束し、一体化することが可能である。そのため、
壁パネル5の一部分に大きな荷重を受けた場合にも、そ
の荷重をフラットバー10に伝えるのみならず、隣接す
る相互の壁パネル5にも有効に荷重分担することが可能
である。
【0053】さらに、表裏面に当接するツバ部11b
は、壁パネル5に反りがあった場合にも、相互の面を合
わせ平滑に仕上げる効果も同時に達成出来る。また、フ
ラットバー10の取付位置は、壁パネル5の厚みのほぼ
中央であり、壁パネル5の裏面にフラットバー10が露
出することがない。そのため、ベランダ床の防水仕上げ
を行う際に、防水端部の納めのために、直接、壁パネル
の裏面に、深さ10〜20mm程度の溝掘りを行うこと
が可能である。よって、裏面の仕上げ工事を省力化でき
ると共に、仕上げ厚も薄くすることが出来、ひいては、
ベランダ壁の上部に納まる図示しない笠木の幅寸法も小
さいものに出来る。
【0054】
【実施例2】図2は、本発明に係る2つ目の実施例であ
り、壁パネルの取付構造を示す斜視図および専用金物を
示す斜視図である。この実施例では、図1に示した構造
に加え、水平梁1の下フランジ1bの下面に所定の幅を
有する断面L字形の短いアングル3の水平片3aが固定
されている。この時、定規アングル2の起立片2bおよ
び短いアングル3の起立片3bは面一に配置されてい
る。また、予めフラットバー10に設けられた引っかけ
部10aを含む部分が、水平梁1の下フランジ1bの近
傍まで延長して設けられており、定規アングル2の起立
片2bと共に短いアングル3の起立片3bにも当接し
て、溶接で固定される。
【0055】このように、フラットバー10を水平梁1
の上フランジ1aと共に、水平梁1の下フランジ1bに
も固定することによって、より強固に壁パネル5を水平
梁1に固定することが可能となる。さらに、フラットバ
ー10の上端部に固定されたキャップ11の両端部が長
手方向に延長されており、片側の端部に隣接するキャッ
プ11の端部とを繋ぐための重ねしろ11dが設けられ
ている。重ねしろ11dの幅寸法は、隣接するキャップ
11の端部での略平面部11aの幅寸法よりも少し小さ
く設定してあり、そのため、重ねしろ11dを隣接する
キャップ11の端部での略平面部11aの上に重ねて、
重ねしろ11dの側縁部分を上部から確実に溶接固定す
ることが出来る。また、このように、隣接するキャップ
11が連続している構造であるため、壁パネル5のさら
に上部に設けられる図示しない笠木や手摺付き笠木を、
任意の位置で固定することが出来る。
【0056】
【実施例3】図3は、本発明に係る3つ目の実施例であ
り、壁パネルの取付構造を示す斜視図および専用金物の
斜視図である。この実施例では、図2に示した構造に加
え、壁パネル5の上部小口面5aの上端部に板状基端部
12aを有する棒状部材12が打ち込まれている。そし
て、キャップ11の略平面部11aの長手方向に延長さ
れた部分が、上部より溶接固定されている。
【0057】このようにキャップ11がツバ部11bの
みならず棒状部材12を介して壁パネル5に固定された
構造となっているため、壁パネル5に作用する荷重をよ
り確実にキャップ11を介してフラットバー10、さら
に水平梁2に伝達することが可能である。なお、この実
施例では、1枚の壁パネル5に対して2個の棒状部材1
2を用いているが、壁パネル5の幅寸法や壁パネル5の
高さ寸法などの個別に要求される強度レベルに応じて、
1枚の壁パネル5に対して1個の棒状部材12とするこ
とも出来るし、場合によっては、3個の棒状部材12と
してもよい。また、棒状部材12の棒状部に突起を設け
壁パネル5への固着度を向上させることも可能である。
【0058】
【実施例4】図4は、本発明に係る4つ目の実施例であ
り、壁パネルの取付構造を示す斜視図および専用金具の
斜視図である。この実施例では、実施例1〜3までと違
い、壁パネル5の縦目地間に設けられるフラットバー1
0が切断加工されており、水平梁1の上フランジ1aの
やや上部から最上部にわたって切断され幅が小さくなっ
ており、一方、水平梁1の上フランジ1a近傍から最下
部に向かっては、フラットバー10の長辺端面が、定規
アングル2の起立片2b、短いアングル3の起立片3b
および受けアングル4の起立片4bに直接当接し、溶接
固定される。そのため、特に受けアングル4に対して、
フラットバー10を水平片4aと起立片4bの両片に溶
接固定することができ好ましい。
【0059】また、引っかけ部10aには、面押さえ部
10bが設けられており、該面押さえ部10aを定規ア
ングル2の起立片2bの内側面に押さえつけるように固
定すれば、フラットバー10の面を、定規アングル2の
起立片2bに対して垂直に、すなわち、壁パネル5の長
辺側面5bの方向に正しく向けることができる。なお、
面押さえ部10bに関しては、図11によって、後でさ
らに説明する。
【0060】
【実施例5】図5は、本発明に係る5つ目の実施例であ
り、壁パネルの取付構造を示す斜視図および専用金具の
斜視図である。この実施例では、実施例1〜4までと違
い、壁パネル5の縦目地間に設けられるフラットバー1
0は、水平梁1の上フランジ1a近傍から壁パネル5の
最上部にわたって設置され、水平梁1の上フランジ1a
近傍から下方に向かって受けアングル4に至る部分に
は、縦アングル10cが設けられており、フラットバー
10は、縦アングル10cを介して、定規アングル2、
受けアングル4および短いアングル3に間接的に固定さ
れている。そのため、フラットバー10で構成する部分
をすべて汎用部材であるフラットバー材とアングル材の
みで構成することが出来、予め特別に専用のフラットバ
ーを用意する必要がないという長所を有する。
【0061】ただし、実施例1〜4までとの比較では、
構造的に重要な接合部分になるフラットバー10と縦ア
ングル10cとの接合が現場溶接に依存することにな
り、現場作業者の溶接技能がより重要になる。この接合
部分をボルトなどで固定することも考えられるが、固定
度を確保するためには、少なくとも溶接を併用するのが
好ましい。なお、実施例5では、壁パネル5の上部の構
造は、実施例1と同様に、キャップ11を上から被せて
溶接するという簡単な構造としてあり、その作用効果も
実施例1と同様である。
【0062】
【実施例6】図6は、本発明に係る6つ目の実施例であ
り、壁パネルの取付構造を示す斜視図および専用金具の
斜視図である。この実施例では、実施例5の構造に加
え、壁パネル5の上部小口面5aの上端部に板状基端部
12aを有する棒状部材12が打ち込まれている。そし
て、キャップ11の略平面部11aの端縁部が、上方よ
り溶接固定されている。このようにキャップ11がツバ
部11bのみならず棒状部材12を介して壁パネル5に
固定された構造となっているため、壁パネル5に作用す
る荷重をより確実にキャップ11を介してフラットバー
10、さらに水平梁2に伝達することが可能である。な
お、実施例3と同様に、棒状部材12の棒状部に突起を
設け壁パネル5への固定度を向上させることも可能であ
る。また、棒状部材12の板状基端部12aの上面位置
は、壁パネル5の上面と略面一に設けられていると、キ
ャップ11の略平面部11aを壁パネル5の上部小口面
5aに当接するように設けられるため、納まり上、好ま
しい。
【0063】また、この実施例6では、壁パネル5の上
部小口面5aに設けられた棒状部材12の設置位置は、
壁パネル5の長辺側面5bから150mmの位置として
設定した。軽量気泡コンクリートパネルの場合、壁パネ
ル5を補強する図示しない補強鉄筋は、一般に長辺側面
5bから50mmから100mm以上離れた位置に設け
られており、棒状部材12による取付部強度の確保のた
めには、補強鉄筋が設けられている範囲内に棒状部材1
2を設けるのが好ましい。なお、上部小口面5aからの
寸法は30mm程度であり、棒状部材12の長さ寸法を
75mmから200mm程度に設定してあれば、自然に
補強鉄筋が設けられている範囲内に棒状部材12を設け
ることが可能である。
【0064】
【実施例7】図7は、本発明に係る7つ目の実施例であ
り、壁パネルの取付構造を示す斜視図および専用金具の
斜視図である。また、図8は、実施例7の壁パネル上部
の構造を拡大して示したものである。この実施例では、
実施例6の構造に加え、壁パネル5の上部に設けられた
隣接する棒状部材12の板状基端部12a相互を、壁パ
ネル5の上部小口面5aに当接して配置した鋼板13
で、連結固定してある。固定方法は、上方よりの溶接固
定である。
【0065】このように、隣接するキャップ11が、棒
状部材12および鋼板13を介して連続的に連結固定し
てあるため、壁パネル5のさらに上部に設けられる図示
しない笠木や手摺付き笠木を、任意の位置でキャップ1
1あるいは鋼板13に溶接などで固定することが出来
る。溶接を確実に実施するためには、キャップ11ある
いは鋼板13は、3.2mm以上の板厚とすることが望
ましい。
【0066】ただし、手摺柱のない笠木を固定する場合
には、笠木を固定するための笠木受け金物をALC専用
アンカーなどで直接壁パネル5の上部小口面5aに固定
することにより、笠木を固定することも出来る。そのよ
うな場合には、キャップ11あるいは鋼板13の板厚を
2.3mmなどの薄板とすることも可能である。なお、
図8に示したように、予め工場などで、壁パネル5の長
辺小口面にフラットバー10を納める溝部5cを設けて
おくことにより、建築現場での壁パネル5の加工を少な
くすることが出来る。また、隣接する壁パネル5相互の
縦目地を密接して設けやすくなり、雨水などの侵入の危
険度の少ないベランダ壁の内側などは、隣接する壁パネ
ル5相互の縦目地を密接した構造とし、シーリング打設
などを軽微に済ませることも可能である。
【0067】
【実施例8】図9は、本発明に係る8つ目の実施例であ
り、コーナー部分および壁端部での壁パネルの上部取付
構造および専用金物の例を示す斜視図である。この実施
例は、請求項5による発明に関するものである。壁パネ
ル5が平面的に垂直に交わるコーナー部分では、面を違
えた隣接する壁パネル5に対して、それぞれ独立したキ
ャップ11を上部小口面5aの端部に設置してあり、該
キャップ11がコーナー部の縦目地間に設けられるフラ
ットバー10に対して固定されている。このようにフラ
ットバー10を挟んで2つの独立したキャップ11によ
って固定することにより、コーナー部の平面的な交わり
角に合わせたキャップを用意する必要がなく、一般部に
用いるキャップ11を切断して用いることができる。こ
の取付構造は、壁の端部においても、同様に有効であ
る。
【0068】
【実施例9】図10は、本発明に係る9つ目の実施例で
あり、壁パネルの取付構造を示す斜視図および専用金具
の斜視図である。この実施例では、実施例8と同様に、
請求項5による発明に関するものである。この実施例で
は、隣接する壁パネル5の高さに違いがあり段差を設け
て壁を構成する場合の実施例である。段差部分の壁パネ
ル5相互の縦目地間に設けられるフラットバー10は、
高い方の壁パネル5の最上部まで設けられている。高い
方の壁パネル5側では、フラットバー10の上端部に対
してキャップ11の端部が固定されており、低い方の壁
パネル5側では、フラットバー10の中間部であり低い
方の壁パネル5の最上部に対応する位置に対してキャッ
プ11の端部が固定されている。このように、請求項5
による発明は、隣接する壁パネル5の高さに違いがあり
段差を設けてある場合に、有効に適用することが出来
る。
【0069】なお、壁パネル5の段差部分で低い方の壁
パネル5の上部に、図示しない風通しなどの飾り格子が
設けられる場合には、該飾り格子を直接的あるいは間接
的にフラットバー10に溶接固定して簡単に取付部強度
を確保することが出来、好ましい構造と言える。以上に
示した実施例1から実施例9による壁パネルの取付構造
では、壁パネル5の全ての縦目地間にフラットバー10
を設けている構造を示したが、壁パネル5の2枚から3
枚に対して1本のフラットバー10を設けてもよい。た
だし、壁パネル5の上端部の位置が、水平梁1より1m
程度の高さ位置にあるベランダ壁などの構造の場合に
は、確実な取付部強度を確保するために、全ての縦目地
間にフラットバー10が設けられていることが好まし
い。フラットバー10の寸法は、一般には、幅50mm
〜65mm、厚さ9mm程度が適当であるが、フラット
バー10を設ける間隔、ベランダ壁の高さ寸法、建物の
高さなどの条件に応じて、厚さを15mm〜20mm程
度に厚くしてもよい。
【0070】なお、壁パネル5の縦目地間にフラットバ
ー10を設ける構造は、全ての縦目地が同じ構造である
必要はなく、例えば、600mm幅の壁パネル5の3枚
分である1800mm間隔で図5に示した縦アングル1
0cを設け、受けアングル4を吊っておき、600mm
間隔の各縦目地には、図1に示した形式のフラットバー
10を設けた構造としてもよい。すなわち、1800m
m間隔の縦目地部では、縦アングル10cと図1に示し
た形式のフラットバー10が共に設けられる構造として
もよい。
【0071】また、実施例1から実施例9では、壁パネ
ル5の最上部に設けられるキャップ11の寸法を壁パネ
ル5の幅寸法よりも小さくした構造を示したが、壁パネ
ル5を3枚以上にわたる長尺寸法のキャップ11を設け
てもよい。ただし、長尺寸法のキャップ11は、製造、
運搬、施工のいずれでも、嵩張って取り扱いが煩雑とな
るため、壁パネル5の幅寸法よりも小さくした構造とす
るのが、好ましい。
【0072】
【実施例10】図11(a)、(b)は、フラットバー
の1実施例を2つの方向から示した斜視図である。この
実施例では、フラットバー10の最上部および最下部の
端部近傍の各々が、任意の水平切断位置に対して同一形
状の水平切断面を有しており、壁パネルの高さ寸法に対
応した寸法で、例えば図中に点線で示した部分を切断し
て使用することが可能である。
【0073】また、フラットバー10の中間部には、引
っかけ部10aおよび面押さえ部10bを形成した板材
が固着されている。そのため、引っかけ部10aによっ
て、溶接や接着などの固定手段のみに頼ることなく機械
的に引っかける構造で固着することが可能であり、面押
さえ部10bによって、フラットバー10を図1〜図4
に示した水平梁2の起立面2bに対して垂直に位置決め
して固定するのが容易となり、望ましい。
【0074】
【実施例11、実施例12】図12(a)、(b)は、
フラットバー10の他の2実施例を示した斜視図であ
る。これらの実施例でも、面押さえ部10bを設けてい
ないことを除けば、図11と同様のことが言える。な
お、図12(b)では、フラットバー10は、水平梁2
の近傍から上方に向かってのみ構成されており、最下部
の端部近傍では、引っかけ部10aを設けた板材が最下
部まで延長して構成されている。このように、図12
(b)のような構成によっても、本発明の効果は、図1
1などのフラットバー10と同様に発揮させることがで
きる。
【0075】
【実施例13】図13(a)、(b)は、キャップの1
実施例を2つの方向から示す斜視図である。この実施例
では、略平面部11aに直交してツバ部11bが設けら
れている。また、略平面部11aの中央には、図1〜図
9に示したように、フラットバー10の上端部が貫通す
る寸法としたスリット状の穴11cが設けられている。
さらに、略平面部11aは、長手方向に延長されてお
り、片側の端部には、重ねしろ11dが設けられてい
る。
【0076】重ねしろ11dの幅寸法は、他端部の幅寸
法よりも小さくしてあるので、重ねて上部から溶接固定
する際に、確実に固定することができる。また、略平面
部11aが長手方向に延長された部分は、壁パネルの厚
さの中心に対して片側に偏心させてある。このように偏
心させてあるため、例えば、図3〜図9に示したよう
に、壁パネル5の上部小口面5aで厚さの中心に打ち込
まれた棒状部材12の板状基端部12aを溶接固定する
際に、十分な溶接長さを確保して固定する上で、好まし
い。なお、棒状部材12をパネル5の上部小口面5aで
厚さの中心に打ち込むことは強度を確保する意味で重要
である。さらに、略平面部11aが、長手方向に延長さ
れた部分で、重ねしろが設けられていない側の端部は、
壁パネル5の幅寸法に応じて適宜切断して使用すること
が可能である。
【0077】
【実施例14】図14(a)、(b)は、壁パネルの1
実施例であり、図14(a)は、隣接する2枚の壁パネ
ル5の配置を示す水平断面説明図であり、フラットバー
10やシーリングを省略して示したものである。図14
(b)は、図14(a)に於けるA部を拡大して示す部
分水平断面説明図であり、フラットバー10やシーリン
グも含めて表記したものである。この実施例では、壁パ
ネル5の長辺側面5bの厚さ方向の中央に、フラットバ
ー10が嵌合する溝部5cが、予め工場などで、長辺側
面5bのほぼ全長にわたる長さで設けてある。そのた
め、建築現場で壁パネル5の長辺側面5bをフラットバ
ー10を納めるために切削加工する必要がなく、隣接す
る壁パネル5相互の縦目地を密接して設けやすくなる。
特に、雨水などが風圧を伴って作用しにくいベランダ壁
の内側などは、隣接する壁パネル5相互の縦目地を密接
した構造とし、内側シーリング15の打設を軽微に済ま
せることも可能である。
【0078】また、溝部5cの幅寸法は、必ずしも完全
にフラットバー10の外形寸法に一致している必要はな
く、5mm程度であれば、余裕があってもよい。ただ
し、フラットバー10を設ける位置の目安として、フラ
ットバー10を確実に鉛直方向に設けるためには、1m
mから2mm程度の余裕がある方が好ましい。一方、溝
部5cの深さ寸法は、フラットバー10の厚みより、1
mmから2mm程度深い寸法とするのがよいが、隣接す
る壁パネル10の寸法に1mmから2mm程度の僅かな
隙間を設ける場合には、溝部5cの深さ寸法をフラット
バー10の厚みに対応する寸法とすることもできる。
【0079】なお、水平梁の上フランジ近傍から壁パネ
ル5の最上部近傍まで設けられたフラットバー10が、
壁パネル5の長辺側面5bに対しても接着剤などで固定
した構造とすると、壁パネル5上部に作用する人的な水
平荷重などに対して、フラットバー10と壁パネル5
に、その面外の曲げ剛性に応じて、荷重を分担させて負
担させることが可能であり、そのため、フラットバー1
0あるいは壁パネル5のいずれかに大きく荷重が集中し
て破損するのを防止することが可能である。
【0080】なお、フラットバー10を壁パネル5の長
辺側面5bに対して固定する方法は、アンカー類や釘な
どで断続的に固定する方法も採用できるが、確実に一体
化するためには、少なくとも接着剤を連続的に用いるの
が望ましい。また、フラットバー10の両側に配された
2枚の壁パネル5のいずれの長辺側面5bに対しても接
着剤を用いて固定する方法は、フラットバー10と壁パ
ネル5の一体性を上げることが出来、より好ましい。
【0081】
【発明の効果】本発明の第1の発明は、壁パネルの縦目
地間に通す垂直部材として、汎用部材であるフラットバ
ー(あるいはフラットバーを加工した部材)を用いるた
め、部材のロスを少なく、かつ簡単に構成でき、コスト
ダウンも可能である。また、壁パネルの厚みの中にフラ
ットバーが収まっているため、内部の仕上げ工事を省力
化することが可能である。更に、フラットバーの上端部
に断面略コの字状のキャップが隣接する相互の壁パネル
に跨って固定されているため、集中荷重を左右の壁パネ
ルに分散させる効果を持つと同時に、フラットバーに有
効に荷重を伝達することが可能であり、かつ、壁パネル
自体に反りなどがあった場合にも、面精度を左右の壁パ
ネル間で確保するという効果を発揮する。尚、特に軽量
気泡コンクリート壁の場合には、キャップのツバ部の内
法寸法を壁パネルの厚みより少々小さめに設定してお
き、たたき込むようにセットすれば、さらに面精度を確
保するためのキャップの拘束効果を効果的に発揮でき
る。さらに、キャップをフラットバー以外の壁パネルの
上部小口面に取り付ける作業の必要がなく、また、壁パ
ネルの中間部を水平梁の上フランジに設けられた定規鋼
材に固定する必要のない簡単に施工できる取付構造であ
る。
【0082】本発明の第2の発明は、キャップにあっ
て、壁パネルの縦目地位置近傍で該壁パネルの厚さ方向
の中央近傍位置に、略平面部にスリット状の穴あるいは
切欠きが設けられ、前記フラットバーの上端部を該スリ
ット状の穴あるいは切欠きに通し、キャップとフラット
バーを上方向から溶接固定することが出来、そのため、
壁パネル建て込み後、上から該キャップを被せる工程
で、フラットバーの上面が露出し、上面からフラットバ
ーとキャップとを溶接することができ、被せる工程と溶
接工程だけの単純な作業によってキャップが固定できる
という効果がある。
【0083】本発明の第3の発明は、キャップの長手方
向の端部が隣接するキャップに固着していることによっ
て、壁パネル上部小口面に当接あるいは近接する略平面
部を連続して設けることが出来るため、壁パネルのさら
に上方に設けられる笠木や手摺り付き笠木を、前記略平
面部あるいは該略平面部から長手方向に延長された部分
に対して任意の位置で固定することが出来る。
【0084】本発明の第4の発明は、キャップあるいは
該キャップの長手方向に延長された部分に、壁パネル上
部小口面に打ち込まれた棒状部材の上端部の板状基端部
が固定されているため、キャップあるいは該キャップの
長手方向に延長された部分をより確実に壁パネル上部小
口面に固定することが可能である。そのため、壁パネル
のさらに上方に設けられる笠木や手摺付き笠木を、前記
略平面部に対して固定した場合にも、笠木や手摺付き笠
木をガタツキなくしっかりと固定することが出来る。ま
た、棒状部材の上端部の板状基端部にキャップの略平面
部を上方から被せ、さらに前記板状基端部の上面であっ
て前記略平面部の側縁部を上方から溶接するだけの簡単
な現場作業で固定することが可能である。さらに、壁パ
ネルが受ける荷重をキャップに設けられたツバ部のみな
らず、棒状部材を介してキャップからフラットバー、さ
らには水平梁へと荷重伝達することが出来、さらに確実
な壁パネル上部の取付部構造とできる。
【0085】本発明の第5の発明では、一方の壁パネル
の上部小口面の端部寄りに1個のキャップを使用し、こ
のパネルと隣り合うパネルの前記パネルの隣り合う箇所
にも1個のキャップを使用することにより、1カ所の縦
目地に2個のキャップを用いることによって隣り合うパ
ネルを一体化させるため、断面略コの字状キャップにあ
って、スリット状の穴などの加工を不要とできる。な
お、一般部での効果以上に、コーナー部分など、縦目地
を挟んで壁パネルが平面的に角度をもっている場合に特
に有効であり、このような場合でもコーナーの角度形状
に合わせた特殊形状の略コの字状キャップを用意する必
要がないという優れた効果を持つ。さらには、隣接する
壁パネルの高さが違う場合にも有効である。
【0086】本発明の第6の発明は、キャップあるいは
鋼板が、壁パネル上部小口面に連続して設けることが出
来るため、壁パネルのさらに上方に設けられる笠木や手
摺り付き笠木を、前記略平面部あるいは該略平面部から
長手方向に延長された部分に対して任意の位置で固定す
ることが出来る。また、キャップあるいは鋼板の端部
は、板状基端部を有する棒状部材に固定されているた
め、笠木や手摺り付き笠木を、より確実にガタツキなく
固定することが可能である。
【0087】本発明の第7の発明では、フラットバーに
あって、水平梁の上フランジに設けられた定規鋼材の位
置に引っかけ部を有するため、溶接や接着などの固定手
段のみに頼ることなく機械的に引っかける構造で固着す
ることが可能である。さらに、該引っかけ部に、面押さ
え部を設けることによって、該面押さえ部を定規鋼材の
起立面に対して押さえつけるようにして固定すれば、フ
ラットバーを前記定規鋼材の起立面に対して垂直に位置
決めして固定するのが容易となり、望ましい。また、フ
ラットバーの最上部および最下部の端部近傍の各々が、
任意の水平切断位置に対して同一形状の水平切断面を有
しており、そのため、施工現場で個別の壁パネルの高さ
寸法に対応した寸法に自在に切断して使用することが可
能である。特に、フラットバーを想定される最大長さ寸
法を含めて数種類で規格化しておけば、1種類あるい
は、せいぜい2、3種類のフラットバーを用意しておけ
ばよく、前もって効率よく大量生産し準備しておくこと
が可能である。
【0088】本発明の第8の発明は、壁パネルの厚さに
対応する幅を有して壁パネルの上部小口面に当接あるい
は近接する略平面部と、該略平面部に直交して接続さ
れ、壁パネルの表裏面に当接するツバ部を有しているた
め、隣接するパネル相互の上端部に跨って嵌合させて、
該隣接する複数の壁パネルを簡単に一体的に係止するこ
とが出来る。また、キャップの長手方向の少なくとも片
側の端部において、重ねしろを設けてあるため、隣接す
るキャップを溶接などの固定手段によって容易に固着す
ることが出来る。特に、重ねしろの幅は、隣接するキャ
ップの略平面部の幅寸法よりも小さく設定しておくこと
により、上部より溶接固定することがさらに容易とな
る。尚、該キャップの長手方向の少なくとも片側の端部
においては、重ねしろを設けず、任意の縦切断位置に対
して同一形状の縦切断面を有するようにしておくと、壁
パネルの幅寸法に対応した寸法に自在に切断して使用す
ることが可能である。
【0089】本発明の第9の発明は、フラットバーが嵌
合する溝部が、予め工場などで、壁パネルの長辺側面の
ほぼ全長にわたる長さで設けてあるため、建築現場で壁
パネルの長辺側面を切削加工する必要がなく、隣接する
壁パネル相互の縦目地を密接して設けやすく、内側シー
リングの打設を軽微に済ませることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の壁パネルの取付構造および専用金物
を示す斜視図である。
【図2】実施例2の壁パネルの取付構造および専用金物
を示す斜視図である。
【図3】実施例3の壁パネルの取付構造および専用金物
を示す斜視図である。
【図4】実施例4の壁パネルの取付構造および専用金物
を示す斜視図である。
【図5】実施例5の壁パネルの取付構造および専用金物
を示す斜視図である。
【図6】実施例6の壁パネルの取付構造および専用金物
を示す斜視図である。
【図7】実施例7の壁パネルの取付構造および専用金物
を示す斜視図である。
【図8】実施例7の壁パネルの上部取付構造を拡大して
示す説明図である。
【図9】本発明の第5の発明によるコーナー部分および
壁端部での壁パネルの上部取付構造および専用金物の例
を示す斜視図である。
【図10】本発明の第5の発明による隣接する壁パネル
の高さが異なる場合の上部取付構造の例を示す斜視図で
ある。
【図11】(a)、(b)は、本発明の第7の発明によ
るフラットバーの例を示す斜視図である。
【図12】(a)、(b)は、本発明の第7の発明によ
るフラットバーの例を示す斜視図である。
【図13】(a)、(b)は、本発明の第8の発明によ
るキャップの例を示す斜視図である。
【図14】(a)、(b)は、本発明の第9の発明によ
る壁パネルの例を示す水平断面説明図である。
【図15】第1の従来例を示す斜視図である。
【図16】第2の従来例を示す斜視図である。
【図17】第2の従来例を部分的に拡大して示す断面図
である。
【図18】(A)、(B)、(C)は、第3の従来例を
示す斜視図である。
【図19】第4の従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 水平梁 1a 上フランジ 1b 下フランジ 2 定規アングル(定規鋼材) 2a 水平片 2b 起立片 3 短いアングル 3a 水平片 3b 起立片 4 受けアングル(受け鋼材) 4a 水平片 4b 起立片 5 壁パネル 5a 上部小口面 5b 長辺側面 5c 溝部 6 アンカー鋼棒 7 Oボルト 8 取付金物 9 ナット 10 フラットバー 10a 引っかけ部 10b 面押さえ部 10c 縦アングル 11 断面略コの字状のキャップ 11a 略平面部 11b ツバ部 11c スリット状の穴 11d 重ねしろ 12 棒状部材 12a 板状基端部 13 鋼板 14 外側シーリング 15 内側シーリング 16 バックアップ材 51 水平梁 51a 上フランジ 51b 下フランジ 52 定規アングル 53 短いアングル 54 縦アングル 55 壁パネル 55a 貫通穴 56 受けアングル 57 頭繋ぎアングル 58 フックボルト 61 縦アングル 62 壁パネル 62a 埋込ナット 62b 裏面 63 受けアングル 64 取付金具 64a ボルト 71 受けアングル 72 垂直部材 72a 張り出し部 72b 突起 73 逆L字形水平部材 74 壁パネル 75 丸棒 81 受けアングル 82 縦鋼材 83 壁パネル 84a〜c 埋込金具 85 上部鋼材 86 ボルト

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平梁の上フランジに定規鋼材が設置さ
    れており、壁パネルの最下部に設置される受け鋼材の位
    置で壁パネルが固着され、かつ前記定規鋼材には直接固
    着されないで取り付けられる壁パネルの取付構造であっ
    て、該壁パネル相互の縦目地間には、少なくとも水平梁
    の上フランジ近傍から、当該壁パネルの最上部近傍まで
    フラットバーが設置され、該フラットバーは直接的ある
    いは間接的に前記した水平梁の上フランジに設置された
    定規鋼材に固定されると共に、直接的あるいは間接的に
    前記受け鋼材にも固定され、更に壁パネルの最上部に
    は、長手方向に所定の長さを有すると共に、壁パネルの
    厚さに対応する幅を有して壁パネルの上部小口面に当接
    あるいは近接する略平面部と、該略平面部に直交して接
    続され、壁パネルの表裏面に当接するツバ部を有する断
    面略コの字状のキャップが、隣接する壁パネル相互の上
    部小口面に跨って嵌合されて、該隣接する複数の壁パネ
    ルを一体的に係止するように構成され、該キャップは前
    記したフラットバーに固着されていることを特徴とする
    壁パネルの取付構造。
  2. 【請求項2】 前記キャップにおいて、壁パネルの縦目
    地位置近傍で壁パネルの厚さ方向の中央位置に、略平面
    部にスリット状の穴あるいは切欠きが設けられてあり、
    前記フラットバーの上端部が前記スリット状の穴あるい
    は切欠きに通され、キャップとフラットバーが上方向か
    ら溶接固定されていることを特徴とする請求項1に記載
    の壁パネルの取付構造。
  3. 【請求項3】 前記キャップの長手方向の端部におい
    て、隣接するキャップ相互を固着したことを特徴とする
    請求項1あるいは請求項2に記載の壁パネルの取付構
    造。
  4. 【請求項4】 上端部に板状基端部を有する棒状部材
    が、壁パネル上部小口面に打ち込まれ、前記キャップあ
    るいは該キャップの長手方向に延長された部分に、溶接
    固定されたことを特徴とする請求項1、2、又は3記載
    の壁パネルの取付構造。
  5. 【請求項5】 水平梁の上フランジに定規鋼材が設置さ
    れており、壁パネルの最下部に設置される受け鋼材の位
    置で壁パネルが固着され、かつ前記定規鋼材には直接固
    着されないで取り付けられる壁パネルの取付構造であっ
    て、該壁パネル相互の縦目地間には、少なくとも水平梁
    の上フランジ近傍から、当該壁パネルの最上部近傍まで
    フラットバーが設置され、該フラットバーは直接的ある
    いは間接的に前記した水平梁の上フランジに設置された
    定規鋼材に固定されると共に、直接的あるいは間接的に
    前記受け鋼材にも固定され、更に壁パネルの最上部に
    は、長手方向に所定の長さを有すると共に、壁パネルの
    厚さに対応する幅を有して壁パネルの上部小口面に当接
    あるいは近接する略平面部と、該略平面部に直交して接
    続され、壁パネルの表裏面に当接するツバ部を有する断
    面略コの字状のキャップが、隣接する壁パネル間にまた
    がらせずにそれぞれの壁パネルの上面の端部に跨って嵌
    合され、隣接する壁パネル相互の縦目地に配置された前
    記フラットバーを挟んで隣接する壁パネルのそれぞれの
    キャップが前記フラットバーに固着されることにより、
    該隣接する壁パネルが一体的に係止されていることを特
    徴とする壁パネルの取付構造。
  6. 【請求項6】 上端部に板状基端部を有する棒状部材
    が、壁パネル上部小口面に打ち込まれ、前記キャップに
    溶接固定されており、かつ、隣接する板状基端部相互
    を、壁パネル上部小口面に当接して配置した鋼板で連結
    固定したことを特徴とする請求項1又は2記載の壁パネ
    ルの取付構造。
  7. 【請求項7】 水平梁の上フランジに設けられた定規鋼
    材の位置に引っかけ部を有するフラットバーであって、
    最上部および最下部の端部近傍の各々が、任意の水平切
    断位置に対して同一形状の水平切断面を有しており、壁
    パネルの高さ寸法に対応した寸法に自在に切断して使用
    することが可能であるように構成したことを特徴とする
    フラットバー。
  8. 【請求項8】 壁パネルの厚さに対応する幅を有して壁
    パネルの上部小口面に当接あるいは近接する略平面部
    と、該略平面部に直交して接続され、壁パネルの表裏面
    に当接するツバ部を有する断面略コの字状のキャップで
    あって、該キャップの長手方向の少なくとも片側の端部
    において、隣接するキャップに固着するための重ねしろ
    を設けたことを特徴とするキャップ。
  9. 【請求項9】 長辺側面の中央近傍に、フラットバーが
    嵌合する溝部が、前記長辺側面のほぼ全長にわたる長さ
    で設けてあることを特徴とする壁パネル。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU2003200746B2 (en) * 2003-02-28 2010-04-15 Usg Boral Building Products Pty Limited Wall system and wall including same
AU2011253571B2 (en) * 2010-07-20 2013-09-26 Metecno Pty Ltd A wall assembly for a building structure
JP2018003261A (ja) * 2016-06-27 2018-01-11 大和ハウス工業株式会社 外壁構造

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