JPH1087283A - ウインチの油圧回路 - Google Patents

ウインチの油圧回路

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JPH1087283A
JPH1087283A JP26785596A JP26785596A JPH1087283A JP H1087283 A JPH1087283 A JP H1087283A JP 26785596 A JP26785596 A JP 26785596A JP 26785596 A JP26785596 A JP 26785596A JP H1087283 A JPH1087283 A JP H1087283A
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真荘 秋田
Toshiharu Hagiwara
敏治 萩原
Yoshio Nishimoto
好男 西本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フックインの作業時に、ブームが伸長あるい
は起きる動作の防止。 【解決手段】 アンロード通路10と、アンロード通路に
接続されたウインチ上下切換弁3 、ブーム伸縮切換弁2
、ブーム起伏切換弁4 と、アンロード通路のウインチ
切換弁の上流側を圧力解放源に接続する圧力解放通路39
と、圧力解放通路39の差圧弁14と、差圧弁のパイロット
部と圧力解放通路に接続されるパイロット通路43と、フ
ック部がブーム先端に接近したことを検出する検出手段
と、その検出信号に応じて開弁するパイロット通路に設
けた過巻防止弁44とを備えた油圧回路30において、パイ
ロット通路に第1パイロット弁31を設け、第1パイロッ
ト弁の下流に外部操作で開閉する開閉弁45と、これと並
列に低圧リリーフ弁42とを設けた。フックインは開閉弁
45を閉じて行う。第2パイロット弁32、第3パイロット
弁33を、第1パイロット弁、開閉弁及びリリーフ弁の回
路に並列に接続した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、油圧によりワイ
ヤを巻き上げ、巻き下げすることによりフック部を上下
させるウインチの油圧回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のウインチの油圧回路には、過巻き
を防止するようにしたものがある。これは、例えば、ト
ラッククレーン等に取り付けられるウインチが巻き上げ
られ過ぎると、ブームやウインチが損傷するおそれがあ
るからである。ウインチの過巻きは、ウインチ自体の過
巻きによる他、ウインチが巻き上げられた状態でブーム
を伸ばしたり、起こしたりすることによっても生じる。
このようなウインチの過巻きを防止するために、過巻き
防止回路を有するウインチの油圧回路があり、これを図
2、図3を用いて次に説明する。
【0003】図3に外観を示すような油圧式トラックク
レーンの運転のために、図2に示すような油圧回路1を
設けてある。油圧回路1は、ブームの伸縮切換弁2、ウ
インチの巻き上げ巻き下げ切換弁3、ブームの起伏切換
弁4、ブームの右旋回左旋回切換弁5、アウトリガーの
上動下動切換弁6、7を有する。これらの切換弁は、各
々手動操作されるもので中立位置(対応する切換弁の図
面符号に添字aを付して示す)とその両側の切換位置
(対応する切換弁の図面符号に添字b、cを付して示
す)とを有している。各切換弁はポンプから圧油を供給
されるアンロード通路10と、タンクに接続するタンク
通路11と、夫々の対応する油圧アクチュエータに接続
するアクチュエータ通路A1〜A6、B1〜B6とに接
続されていて、アクチュエータに対する圧油の給排の方
向を切り換える。ブームの伸縮切換弁2は切換位置2b
でブームが短縮し、2cで伸長する。ウインチの巻き上
げ巻き下げ切換弁3は切換位置3bでウインチが巻き上
げ動作し、3cで巻き下げ動作する。ブームの起伏切換
弁4は切換位置4bでブームが起き上がり、4cで伏す
るように動作し、ブームの右旋回左旋回切換弁5は切換
位置5bでブームが左旋回し、5cで右旋回し、アウト
リガーの上動下動切換弁6、7は、切換位置6b、7b
で上動し、6c、7cで下動する。図2において、12
はアンロード通路10の各切換弁よりも上流側に設けた
高圧リリーフ弁である。そして、13は弁装置で差圧弁
14及び過巻き防止弁15からなり、過巻き防止回路の
一部を構成しており、更にアンロード通路10の圧力を
減圧して各部を低圧作動させるように差圧弁14のパイ
ロット圧を制御する低圧リリーフ弁16及び電磁開閉弁
17を設けてある。なお、電磁開閉弁17は押釦により
操作される。
【0004】過巻き防止回路を構成している部分は、第
1、第2、第3パイロット弁31、32、33と、弁装
置13と、リミットスイッチ23(図3参照)とであ
る。第2パイロット弁32は、ブームの伸縮切換弁2の
操作に連動するように設けてあり、伸縮切換弁2が中立
位置2aにあるとき遮断状態である中立位置32nにあ
り、切換位置2bになると遮断状態である切換位置32
bとなり、切換位置2cになると連通状態である切換位
置32cとなる。第1パイロット弁31は、ウインチの
巻き上げ巻き下げ切換弁3の操作に連動するように設け
てあり、ウインチ切換弁3が中立位置3aにあるとき遮
断状態である中立位置31nにあり、切換位置3bにな
ると連通状態である切換位置31bとなり、切換位置3
cになると遮断状態である切換位置31cとなる。第3
パイロット弁33は、ブームの起伏切換弁3に連動する
ように設けてあり、起伏切換弁4が中立位置4aにある
とき遮断状態である中立位置33nにあり、切換位置4
bになると連通状態である切換位置33bとなり、切換
位置4cになると遮断状態である切換位置33cとな
る。
【0005】これら第2、第1、第3パイロット弁3
2、31、33は、差圧弁14のパイロット通路34に
接続する過巻き防止弁15の下流側とタンク通路11と
の間に並列に設けられている。
【0006】弁装置13の過巻き防止弁15はリミット
スイッチ23の検出信号により励磁されて閉弁状態から
開弁状態に切り換わるようになっている。リミットスイ
ッチ23は、図3に示すように、ブーム21の先端部に
設けられ、吊り下げフック部22がブーム先端部に接近
したことを検出する。図5における24、25はアウト
リガーである。
【0007】このような過巻き防止回路を有する油圧回
路1は、ウインチのワイヤが事実上巻き上げられるよう
な操作、すなわち、切換弁2、3、4の操作によるブー
ムの伸長、ウインチの巻き上げ、ブームの起立を行う
と、これに連動して対応する第2、第1、第3パイロッ
ト弁32、31、33が連通状態となる切換位置32
c、31b、33bとなる。この切換弁2、3、4のい
ずれか一つの操作によってフック部22がブーム21の
先端部近くの所定位置に巻き上げられた状態になったと
すると、これをリミットスイッチ23が検出し、信号を
出力して電磁開閉弁15を開弁させる。その結果、パイ
ロット通路34がタンク通路11に連通するから、差圧
弁14のパイロット通路34の下流側がタンク圧とな
り、差圧弁14が開弁し、アンロード通路10がタンク
通路11に接続し、各切換弁2、3、4、には圧油が供
給されなくなるから、先に切換弁を操作して圧油を供給
されていたアクチュエータが動作を停止し、過巻きが防
止される。
【0008】なお、この状態で、ウインチのワイヤを巻
き下げるような操作、すなわち、切換弁2、3、4の操
作によるブームの短縮、ウインチの巻き下げ、ブームの
伏せを行うと、これに連動する第2、第1、第3パイロ
ット弁32、31、33が遮断状態となる切換位置32
b、31c、33cとなり、差圧弁14のパイロット通
路の下流側に圧力が発生し、差圧弁14が閉弁する。し
たがって、アンロード通路10にも圧力が発生し、切換
弁を操作されたアクチュエータにも圧油が供給され、ア
クチュエータが速やかにウインチを巻き下げる方向に作
動する。
【0009】また、この油圧回路1は、開閉弁17を開
弁させることによって、低圧リリーフ弁16の設定圧力
までパイロット通路25の圧力を低下させ、これにより
アンロード通路10内の圧力も低圧リリーフ弁16の設
定圧力まで低下させるようにしている。この開閉弁17
が開弁させられるときは過巻き防止弁15が閉弁状態に
維持されるようにしてある。このようにすることによ
り、フック部をブーム先端に密着させて固定する所謂フ
ックインの作業を容易にしている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の油圧回路で
は、フックインの作業を行うために開閉弁17を開弁さ
せると、各切換弁の操作に関係なくアンロード通路10
内を所定の低圧力まで低下させるため、また過巻き防止
弁15が閉弁状態に維持されるから過巻き停止機能が解
除され、いずれの切換弁を操作しても各アクチュエータ
(伸縮シリンダ、起伏シリンダ)は過巻きの限界を越え
て低圧での作動が可能となってしまう。このことは、フ
ックインの作業を行うときに、何らかの原因で誤って伸
縮切換弁2や起伏切換弁4が操作されてブーム21が伸
長あるいは起きる方向に動作すると、過巻き状態となっ
てブーム21やウインチが損傷する問題がある。フック
インの作業は、例えば、トラッククレーンがクレーン作
業を終わって別の場所へ移動する時等に、ブーム21を
短縮させると共に伏せた状態としてから行われ、この時
通常はフック22がブーム先端に接近した位置にあり、
ブーム21が伸長あるいは起きる方向に少し動作するだ
けで過巻き状態となるから、ブーム21やウインチが損
傷する可能性があるのである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の手段は、圧力源
に接続されるアンロード通路と、そのアンロード通路に
接続され切換操作に応じてウインチのフック部を上下さ
せるべく前記ウインチに圧油を給排するウインチ切換弁
と、前記アンロード通路の前記ウインチ切換弁の上流側
を圧力解放源に接続する圧力解放通路と、一方が前記圧
力解放源に接続され他方が前記圧力解放通路の後記差圧
弁のパイロット部に接続されるパイロット通路と、前記
圧力解放通路に設けられ前記アンロード通路内の圧力と
前記パイロット通路内の圧力との差圧により開弁する差
圧弁と、前記フック部がブーム先端に所定位置まで接近
したことを検出する検出手段と、この検出手段からの信
号に応じて開弁する前記パイロット通路に設けた過巻防
止弁とを備えたウインチの油圧回路において、前記パイ
ロット通路の過巻き防止弁の前記圧力開放源側に配置さ
れ前記ウインチ切換弁の操作に連動しこのウインチ切換
弁のウインチを巻き上げる方向への操作に応じて開弁す
る第1パイロット弁を設け、この第1パイロット弁の前
記圧力開放源側に外部操作に応じて開閉する開閉弁と、
この開閉弁と並列に前記パイロット通路内を所定の圧力
まで低下させるリリーフ弁とを設けたことを特徴とす
る。
【0012】第1パイロット弁の圧力解放源側に外部操
作によって開閉する開閉弁と、この開閉弁に並列に前記
パイロット通路内を所定の圧力まで低下させるリリーフ
弁とを設けたので、外部操作によって開閉弁を閉弁する
と、パイロット通路がリリーフ弁のみを介して圧力解放
源に接続されるようになる。この状態で、ウインチ切換
弁をウインチ巻き上げ方向に操作すると、過巻き防止弁
が開弁していないときはウインチが通常の油圧で巻き上
げ動作する。検出手段による検出、すなわち過巻き直前
の状態が検出されると過巻き防止弁が開弁し、この時第
1パイロット弁は開弁しているから、パイロット通路が
リリーフ弁を介して圧力解放源に接続し、パイロット通
路の圧力がリリーフ弁によって制御されて所定の低圧力
に維持され、これによって差圧弁がアンロード通路を所
定の低圧力に維持するから、その低圧力でウインチが巻
き上げ動作する。また、ウインチ切換弁をウインチ巻き
上げ方向に操作したとき、過巻きが検出された状態であ
るときは、最初から低圧力でウインチが巻き上げ動作す
る。従って、リリーフ弁によって制御される所定の低圧
力を、適切に設定しておけば、ウインチの破損が生じな
い巻き上げ力でフックインの作業を行うことができる。
また、通常のウインチ作業において、開閉弁は開弁状態
とされ、ウインチ切換弁の操作によるウインチの作動に
何ら影響はない。
【0013】前記ウインチのフック部は、油圧にて伸縮
および起伏可能なブームの先端に取り付けられ、前記ア
ンロード通路にはさらに、切換操作に応じて前記ブーム
を伸縮させるべく伸縮シリンダに圧油を給排する伸縮切
換弁と、切換操作に応じて前記ブームを起伏させるべく
起伏シリンダに圧油を給排する起伏切換弁とが接続さ
れ、前記パイロット通路には、前記伸縮切換弁の操作に
連動しブームが伸びる方向への操作に応じて開弁する第
2パイロット弁と、前記起伏切換弁の操作に連動しブー
ムが起こされる方向への操作に応じて開弁する第3パイ
ロット弁とが前記第1パイロット弁、前記開閉弁及び前
記リリーフ弁に対して並列に接続される構成とするのが
よい。
【0014】第2パイロット弁と、第3パイロット弁と
が、第1パイロット弁、開閉弁及びリリーフ弁とからな
る回路にそれぞれ並列に接続されていて圧力解放源に直
接接続しているので、低圧作動のとき、すなわち、過巻
き検出状態で且つ開閉弁を閉じた状態のとき、起伏切換
弁をブームの起きる方向に、あるいは伸縮切換弁をブー
ムの伸びる方向に操作しても、第2又は第3パイロット
弁によりパイロット通路が圧力解放源に接続されるか
ら、アンロード通路が差圧弁を介して圧力解放源に接続
され、従ってブームは作動しない。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図1を用い
て説明する。図1は、図2、図3を用いて説明した従来
例におけるトラッククレーンの油圧回路1(図2参照)
に代えて用いることができるようにした油圧回路30を
示し、図2のものと異なる主な点は、差圧弁14のパイ
ロット回路40の構成であり、第1パイロット弁31の
下流側をタンク通路11に直接接続しないで、電磁開閉
弁41及び低圧リリーフ弁42を並列に接続した回路を
介してタンク通路11に接続している点である。このパ
イロット回路40について説明し、他の図2と同等部分
は同一図面符号で示して説明を省略する。
【0016】差圧弁14は、切換弁2、3、4、5、
6、7の一連のアンロード通路10の上流側とタンク通
路(圧力解放通路)11とを接続する圧力解放通路39
に設けられ、パイロットポートを有し、そのパイロット
ポートがパイロット回路40を介してタンク通路11に
接続されている。差圧弁14は、入口側の圧力とパイロ
ット圧力との差圧によって開弁するもので、アンロード
通路10に接続する入口側の圧力を、パイロット回路4
0で制御されるパイロット圧力に応じた圧力にする。
【0017】パイロット回路40は、パイロット通路4
3中に、前記パイロットポート側から、過巻き防止弁4
4と、第1パイロット弁31と、並列に接続した開閉弁
41及び低圧リリーフ弁42とを直列に設けて、最後に
タンク通路に接続し、そして前記第1パイロット弁31
と開閉弁41及び低圧リリーフ弁42の回路に、第2パ
イロット弁32と、第3パイロット弁33とを夫々並列
に接続してある。また、パイロットポート側でパイロッ
ト通路43から分岐してタンク通路11に接続するパイ
ロット通路43aの途中にに高圧リリーフ弁45を設け
てある。
【0018】過巻き防止弁44は通常は閉じている電磁
開閉弁であり、図3を用いて説明した検出手段のリミッ
トスイッチ23からの検出信号により開弁する。開閉弁
41は通常は開弁している電磁開閉弁であり、外部操作
により、例えば押釦スイッチ操作により、閉弁状態に切
り替わる。低圧用リリーフ弁42は上流側を所定の低圧
に維持する。高圧用リリーフ弁45は上流側を所定の高
圧に維持する。
【0019】このようなウインチの油圧回路30を有す
るトラッククレーンは、ウインチのワイヤが事実上巻き
上げられるような操作、すなわち、切換弁2、3、4の
操作によるブームの伸長、ウインチの巻き上げ、ブーム
の起立を行うと、これに連動して対応する第2、第1、
第3パイロット弁32、31、33が連通状態となる切
換位置32c、31b、33bとなる。この切換弁2、
3、4のいずれか一つ又は複数の操作によってフック部
22がブーム21の先端部近くの所定位置に巻き上げら
れた状態になったとすると、これをリミットスイッチ2
3が検出し、信号を出力して過巻き防止弁44を開弁さ
せる。その結果、パイロット通路43がタンク通路11
に連通するから、差圧弁14が開弁し、アンロード通路
10がタンク通路11に接続し、各切換弁2、3、4、
には圧油が供給されなくなるから、先に切換弁を操作し
て圧油を供給されていた全アクチュエータが動作を停止
し、過巻きが防止される。なお、この状態から切換弁
2、3、4をウインチが巻き下げられる方向に操作され
た場合には、対応するパイロット弁がパイロット通路4
3を遮断状態とするから、各アクチュエータは速やかに
ウインチを巻き下げる方向に作動する。
【0020】フックインの操作を行うときは、外部操作
により開閉弁41を閉弁状態としておく。そしてウイン
チを巻き上げる方向に、切換弁3を操作すると、第1パ
イロット弁31は連通状態となるが、開閉弁41が閉弁
しているので、低圧リリーフ弁42が作動状態となり、
その上流側を所定の低圧に維持するので、差圧弁17に
低圧のパイロット圧力が作用して差圧弁17がアンロー
ド通路10を所定の低圧に維持する。従って、ウインチ
はその低圧の油圧で駆動されて巻き上げ動作し、これに
よってフックインの動作が行われる。なお、低圧用リリ
ーフ弁42の設定圧力はフックインの作業が可能な程度
にできるだけ低く設定しておく。
【0021】また、フックインの作業の際に、間違って
ブーム伸縮切換弁2又はブーム起伏切換弁4をウインチ
が巻き上げられる方向に操作した場合には、切換弁に対
応する第2又は第3パイロット弁32、33が連通状態
となるから、パイロット通路43がタンク通路11に接
続され、開閉弁41が閉弁状態であっても差圧弁14が
開弁してアンロード通路10をタンク通路11に接続す
るから、アクチュエータは動作せず、ウインチが巻き上
げられることはなく、ウインチやブームの損傷が確実に
防止される。
【0022】なお、パイロット通路43aの高圧用リリ
ーフ弁45は、パイロット通路43が遮断状態にあると
き有効であり、切換弁が操作されてアクチュエータが動
作するときのアンロード通路10の許容限界圧力に対応
する値に設定してあり、差圧弁14をパイロット圧力で
制御してアンロード通路の限界圧力を制御する構成であ
る。このためアンロード通路10に直接高圧リリーフ弁
を設ける場合に比べてリリーフ弁を小型に形成できる。
【0023】
【発明の効果】請求項1に記載の発明は、フックインの
作業を容易に行うことができる効果を奏する。請求項2
に記載の発明は、フックインの操作のために、開閉弁を
閉弁させてリリーフ弁が作動状態にあるとき、起伏切換
弁をブームが起きる方向に又は伸縮切換弁をブームが伸
びる方向に、仮に間違って操作したとしても、パイロッ
ト通路が圧力解放源に接続されて、ブームは起きる方向
にも伸びる方向にも動作しないから、ウインチやブーム
の損傷が確実に防止される効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す油圧回路図であ
る。
【図2】従来の過巻き防止手段を有するウインチの油圧
回路図である。
【図3】従来のウインチの油圧回路を有するトラックク
レーンの外観を示す概略正面図である。
【符号の説明】
2 伸縮切換弁(ブームの) 3 ウインチ切換弁(巻き上げ巻き下げ) 4 起伏切換弁(ブームの) 5 旋回方向切換弁(ブームの) 6 アウトリガー上下切換弁 7 アウトリガー上下切換弁 10 アンロード通路 11 タンク通路 14 差圧弁 21 ブーム 22 フック部 23 リミットスイッチ 30 油圧回路 31 第1パイロット弁 32 第2パイロット弁 33 第3パイロット弁 40 パイロット回路 41 電磁開閉弁 42 低圧リリーフ弁 43 パイロット通路 44 過巻き防止弁 45 高圧リリーフ弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西本 好男 兵庫県神戸市西区福吉台1丁目1617番1 株式会社ナブコ西神工場内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧力源に接続されるアンロード通路と、
    そのアンロード通路に接続され切換操作に応じてウイン
    チのフック部を上下させるべく前記ウインチに圧油を給
    排するウインチ切換弁と、前記アンロード通路の前記ウ
    インチ切換弁の上流側を圧力解放源に接続する圧力解放
    通路と、一方が前記圧力解放源に接続され他方が前記圧
    力解放通路の後記差圧弁のパイロット部に接続されるパ
    イロット通路と、前記圧力解放通路に設けられ前記アン
    ロード通路内の圧力と前記パイロット通路内の圧力との
    差圧により開弁する差圧弁と、前記フック部がブーム先
    端に所定位置まで接近したことを検出する検出手段と、
    この検出手段からの信号に応じて開弁する前記パイロッ
    ト通路に設けた過巻防止弁とを備えたウインチの油圧回
    路において、前記パイロット通路の過巻き防止弁の前記
    圧力開放源側に配置され前記ウインチ切換弁の操作に連
    動しこのウインチ切換弁のウインチを巻き上げる方向へ
    の操作に応じて開弁する第1パイロット弁を設け、この
    第1パイロット弁の前記圧力開放源側に外部操作に応じ
    て開閉する開閉弁と、この開閉弁と並列に前記パイロッ
    ト通路内を所定の圧力まで低下させるリリーフ弁とを設
    けたことを特徴とするウインチの油圧回路。
  2. 【請求項2】 前記ウインチのフック部は、油圧にて伸
    縮および起伏可能なブームの先端に取り付けられ、前記
    アンロード通路にはさらに、切換操作に応じて前記ブー
    ムを伸縮させるべく伸縮シリンダに圧油を給排する伸縮
    切換弁と、切換操作に応じて前記ブームを起伏させるべ
    く起伏シリンダに圧油を給排する起伏切換弁とが接続さ
    れ、前記パイロット通路には、前記伸縮切換弁の操作に
    連動しブームが伸びる方向への操作に応じて開弁する第
    2パイロット弁と、前記起伏切換弁の操作に連動しブー
    ムが起こされる方向への操作に応じて開弁する第3パイ
    ロット弁とが前記第1パイロット弁、前記開閉弁及び前
    記リリーフ弁に対して並列に接続されていることを特徴
    とする請求項1記載のウインチの油圧回路。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002020082A (ja) * 2000-07-10 2002-01-23 Sanwa Seiki Co Ltd クレーンのフック格納装置およびフック格納時のサージ圧力防止方法
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