JPH1087105A - 紙送りローラ及びその製造方法 - Google Patents

紙送りローラ及びその製造方法

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JPH1087105A
JPH1087105A JP24157096A JP24157096A JPH1087105A JP H1087105 A JPH1087105 A JP H1087105A JP 24157096 A JP24157096 A JP 24157096A JP 24157096 A JP24157096 A JP 24157096A JP H1087105 A JPH1087105 A JP H1087105A
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JP
Japan
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paper feeding
paper feed
roller body
paper
main body
Prior art date
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Pending
Application number
JP24157096A
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English (en)
Inventor
Norio Kogashiwa
典夫 小柏
Yukinobu Kamiide
幸伸 上出
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kowa Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Kowa Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH1087105A publication Critical patent/JPH1087105A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐久性を向上できると共に、製造が容易にで
き、しかも寸法精度、ひいては紙送り精度を一層高める
ことができる紙送りローラを提供する。 【解決手段】 アルミニウム製のローラ本体2の表面
に、これを例えばサンドブラスト法により機械的に荒ら
すことによって凹凸状部を形成し、この後、陽極酸化処
理法により、凹凸状部を形成した領域の表面に硬質の陽
極酸化皮膜6を形成する。これにより、ローラ本体2の
表面に紙送り面5を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタや複写機
などの機器に使用される紙送りローラ及びその製造方法
に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】プリンタや複写機など
の機器において使用される紙送りローラとしては、例え
ば鉄製のローラ本体の表面にゴム層を設け、このゴム層
を紙送り面とした構成が一般的である。
【0003】ところで、プリンタや複写機などにおい
て、特にフルカラー印刷する場合には、1枚の用紙につ
いて印刷工程を3回行う必要がある。この場合、3回の
印刷工程において、用紙の位置がずれると、画像(印刷
面)がぼけてしまうことになるため、用紙を送る紙送り
ローラには高い精度が要求される。
【0004】しかしながら、上記したような構成のもの
の場合には、紙送り面を形成するゴム層が弾性変形可能
であるために、紙送り精度としては高いものとすること
が難しく、また、そのゴム層が劣化しやすいために、耐
久性にも劣るという問題点がある。
【0005】そこで、近年では、このようなことに対処
するものとして、例えば次のような構成の紙送りローラ
が考えられている。すなわち、鉄或いはステンレス製の
ローラ本体の表面に、吹き付け塗装の方法により多数の
セラミック粒子を付着させ、これにより紙送り面を形成
する構成としたものである。このような構成のもので
は、紙送り面は、セラミック粒子により細かな凹凸が形
成されているため、紙に対して適度な摩擦力が得られ、
そして、表面がセラミック粒子であるから、ゴム層のよ
うに弾性変形せず、ゴム層の場合に比べて、紙送り精度
を向上できると共に、耐久性を向上できる。
【0006】しかしながら、上記した構成のものでは、
紙送り面を形成する際に、塗装する塗料の粘度やセラミ
ック粒子の大きさなどにより、塗装膜の厚さなどに誤差
が生じやすく、いわゆる塗装むらが発生しやすい。この
ため、製造が難しいと共に、紙送り面の外径寸法の寸法
精度を高めることが難しく、ひいては紙送り精度を十分
に高くすることは難しいという欠点がある。
【0007】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、耐久性を向上できると共に、製造が
容易にでき、しかも寸法精度、ひいては紙送り精度を一
層高めることができる紙送りローラ及びその製造方法を
提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の紙送りローラ
は、上記の目的を達成するために、表面にアルミニウム
層を有するローラ本体と、前記アルミニウム層の表面に
設けられ、細かな凹凸状をなすと共に、硬質の陽極酸化
皮膜が形成された紙送り面とを具備したことを特徴とす
るものである。
【0009】上記した手段によれば、紙送り面は、凹凸
状に形成されているから、紙に対して適度な摩擦力が得
られ、また、硬質の陽極酸化皮膜、いわゆる硬質アルマ
イト皮膜が形成されているから、ゴム層のように弾性変
形しないと共に、適度な機械的強度が得られ、ゴム層の
場合に比べて、紙送り精度を向上できると共に、耐久性
も向上できる。しかも、紙送り面は、アルミニウム層の
表面を凹凸状に形成すると共に、表面に陽極酸化皮膜を
形成するのであるから、塗装むらのような、むらの発生
が少なく、紙送り面を比較的容易に、しかも安定した状
態に形成することができる。
【0010】上記した紙送りローラを製造する方法とし
ては、表面にアルミニウム層を有するローラ本体を備
え、このローラ本体の前記アルミニウム層の表面にこれ
を機械的に荒らすことにより細かな凹凸状部を形成する
工程と、前記凹凸状部が形成された領域の表面に硬質の
陽極酸化皮膜を形成する工程とを行うことにより、前記
ローラ本体の表面に紙送り面を形成するようにすること
が好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例につい
て、図面を参照して説明する。まず、図2には本発明の
紙送りローラ1の外観が示されている。この図2におい
て、ローラ本体2は、アルミニウムにより円柱状に形成
されていて、溝3などが形成されている。この場合、ロ
ーラ本体2は、図1に示すように、表面部分だけでな
く、中心部までアルミニウム層4を有した形態となって
いる。
【0012】そして、このローラ本体2の表面のうち、
所定の領域に紙送り面5が設けられている(図2には、
紙送り面5の領域を、便宜上、細かな点にて示す)。こ
の紙送り面5には、アルミニウム層4の表面を後述する
ように機械的に荒らすことにより、細かな凹凸状に形成
されていると共に、硬質の陽極酸化皮膜6、いわゆる硬
質アルマイト皮膜が形成された構成となっている。な
お、図2において、紙送り面5の領域以外の部分には、
陽極酸化皮膜6は形成されていない。
【0013】ここで、ローラ本体2に、上記紙送り面5
を形成する方法について説明する。 (1)まず、ローラ本体2の表面に細かな凹凸状部を形
成する。この凹凸状部を形成する方法としては、例えば
サンドブラスト或いはショットブラスト法を用いる。こ
れらの方法は、ローラ本体2を回転させながら、このロ
ーラ本体2の表面に、砂、或いは金属の粒をノズルから
吹き付けることにより、ローラ本体2の表面を機械的に
荒らし、これにより細かな凹凸状部を形成するものであ
る。このとき、紙送り面5とする以外の部分(凹凸状部
を形成する以外の部分)は、マスクにより凹凸状部が形
成されないようにしておく。この場合、吹き付ける砂な
どの粒の大きさ、密度、強さなどを調整することによ
り、凹凸状部の粗さなどを調整することができる。
【0014】(2)次に、その凹凸状部を形成した領域
の表面に、硬質の陽極酸化皮膜6を形成する。この陽極
酸化皮膜6は、アルミニウム製のローラ本体2を、通常
の陽極酸化処理を行うことにって形成する。これによ
り、上記紙送り面5を形成することができる。
【0015】上記した本実施例によれば、次のような効
果を得ることができる。まず、紙送りローラ1の紙送り
面5は、凹凸状に形成されているから、紙に対して適度
な摩擦力が得られ、また、硬質の陽極酸化皮膜6、いわ
ゆる硬質アルマイト皮膜が形成されているから、ゴム層
のように弾性変形しないと共に、適度な機械的強度が得
られ、ゴム層の場合に比べて、紙送り精度を向上できる
と共に、耐久性も向上できる。
【0016】しかも、紙送り面5は、アルミニウム層の
表面を機械的に荒らすことにより凹凸状に形成すると共
に、表面に陽極酸化皮膜6を形成するのであるから、吹
き付け塗装の方法により多数のセラミック粒子を付着さ
せる場合とは違い、塗装むらのような、むらの発生が少
なく、紙送り面5を比較的容易に、しかも安定した状態
に形成することができる。従って、外径寸法などの寸法
精度を高めることができ、ひいては紙送り精度を一層向
上させることができるようになる。また、紙送り面5の
凹凸状部は、アルミニウム層の表面を機械的に荒らすこ
とによって形成したものであるから、セラミック粒子を
付着させたものとは違い、凹凸状部の表面が剥がれたり
することがなく、耐久性を一層向上できる。
【0017】さらに、上記した実施例によれば、ローラ
本体2の全体をアルミニウム製としているので、鉄やス
テンレスのものに比べて、軽量化を図ることができる利
点がある。
【0018】本発明は上記した実施例にのみ限定される
ものではなく、次のように変形または拡張できる。ロー
ラ本体2としては、アルミニウムにより円筒部を形成
し、この円筒部の内部に鉄或いはステンレス製のシャフ
トを挿入した構成としても良く、また、鉄製のシャフト
の表面に、アルミニウム層を溶射またはメッキにより設
けた構成としても良い。
【0019】ローラ本体2に紙送り面5を形成する場
合、まず、ローラ本体2の表面に陽極酸化皮膜6を形成
し、この後、その陽極酸化皮膜6を形成した部分にサン
ドブラスト或いはショットブラスト法により細かな凹凸
状部を形成することによっても、紙送り面5を形成する
ことができる。
【0020】
【発明の効果】請求項1の紙送りローラによれば、紙送
り面は、凹凸状に形成されているから、紙に対して適度
な摩擦力が得られ、また、硬質の陽極酸化皮膜、いわゆ
る硬質アルマイト皮膜が形成されているから、ゴム層の
ように弾性変形しないと共に、適度な機械的強度が得ら
れ、ゴム層の場合に比べて、紙送り精度を向上できると
共に、耐久性も向上できる。しかも、紙送り面は、アル
ミニウム層の表面を凹凸状に形成すると共に、表面に陽
極酸化皮膜を形成するのであるから、塗装むらのよう
な、むらの発生が少なく、紙送り面を比較的容易に、し
かも安定した状態に形成することができる。従って、外
径寸法などの寸法精度を高めることができ、ひいては紙
送り精度を一層向上させることができるようになる。
【0021】請求項2の製造方法によれば、請求項1の
紙送りローラを、容易にしかも良好に製造することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す要部の縦断側面図
【図2】全体の斜視図
【符号の説明】
1は紙送りローラ、2はローラ本体、4はアルミニウム
層、5は紙送り面、6は陽極酸化皮膜である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面にアルミニウム層を有するローラ本
    体と、 前記アルミニウム層の表面に設けられ、細かな凹凸状を
    なすと共に、硬質の陽極酸化皮膜が形成された紙送り面
    とを具備したことを特徴とする紙送りローラ。
  2. 【請求項2】 表面にアルミニウム層を有するローラ本
    体を備え、 このローラ本体の前記アルミニウム層の表面にこれを機
    械的に荒らすことにより細かな凹凸状部を形成する工程
    と、 前記凹凸状部が形成された領域の表面に硬質の陽極酸化
    皮膜を形成する工程とを行うことにより、前記ローラ本
    体の表面に紙送り面を形成するようにしたことを特徴と
    する紙送りローラの製造方法。
JP24157096A 1996-09-12 1996-09-12 紙送りローラ及びその製造方法 Pending JPH1087105A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002179310A (ja) * 2000-12-14 2002-06-26 Asahi Kasei Corp ウェブ用ローラ
GB2447071A (en) * 2007-02-27 2008-09-03 Pro Fit Int Ltd An apparatus and method for transporting a fabric

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JP2002179310A (ja) * 2000-12-14 2002-06-26 Asahi Kasei Corp ウェブ用ローラ
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