JPH0593285A - 動圧流体軸受の溝加工方法 - Google Patents

動圧流体軸受の溝加工方法

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JPH0593285A
JPH0593285A JP28041191A JP28041191A JPH0593285A JP H0593285 A JPH0593285 A JP H0593285A JP 28041191 A JP28041191 A JP 28041191A JP 28041191 A JP28041191 A JP 28041191A JP H0593285 A JPH0593285 A JP H0593285A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
groove
shaft
resist
dynamic pressure
plating layer
Prior art date
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Pending
Application number
JP28041191A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumio Yoshida
史夫 吉田
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
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Priority to DE69205762T priority patent/DE69205762T2/de
Priority to EP92113492A priority patent/EP0527450B1/en
Publication of JPH0593285A publication Critical patent/JPH0593285A/ja
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  • ing And Chemical Polishing (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 軸の表面仕上げを行わなくても所定の面精度
が得られるようにする。 【構成】 完成した軸1の外径より各動圧発生溝4の溝
深さを差し引いた外径の軸心材1aを予め製造してお
き、この軸心材1aに耐摩耗性硬質無電解メッキを行っ
て、前記動圧発生溝4の溝深さと同等の厚さのメッキ層
2を形成する。そののち、前記メッキ層2の周面の前記
動圧発生溝4を形成すべき部位以外の部分にレジスト3
を印刷する。ついで、エッチングにより、前記動圧発生
溝4となる部位のメッキ層2を除去したのち、レジスト
3を除去して前記動圧発生溝4を有する軸1を製造す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザービームプリン
タ等の偏光走査装置等に使用される動圧流体軸受の溝加
工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の偏光走査装置は、高精度
な偏光走査装置を得るために、非接触で回転する動圧流
体軸受が使用されている。
【0003】前記動圧流体軸受の軸には、微細な動圧発
生用の溝が設けられているが、この動圧発生用の溝の加
工精度および軸周面の面精度が動圧流体軸受の回転信頼
性を左右する重要な要素である。そこで、従来から、前
記動圧発生用の溝の形成方法として以下に説明するもの
が提案されている。
【0004】その一は、表面を研磨仕上げした軸の外周
面上の溝となる部位以外の部分にレジストを塗布し、レ
ジストを塗布していない部位をエッチングして、動圧発
生用の溝を形成するものがある。図4はエッチングによ
って形成された動圧発生用の溝の模式縦断面図であっ
て、軸31の周面に形成された動圧発生用の溝32の開
口部近傍の内壁にはアンダーカット32aが発生してい
る。
【0005】その二は、転造によるものであるが、この
転造によるものは図5に示すように、軸41の周面に形
成された動圧発生用の溝42の開口部にだれと呼ばれる
段差42aが発生している。
【0006】その三は、軸本体周面にレーザー光線を吸
収し易い材料からなる膜を形成しておき、この膜をレー
ザー光線により除去して動圧発生用の溝を形成するもの
(特開昭62−1886号公報参照)がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術には次
のような問題点があった。
【0008】エッチングによるものでは、軸の所定の面
精度を得るために、研磨等により表面仕上げする必要が
あり、コスト高となる。また、転造によるものでは段差
部が発生しているため、前記溝の縦断面形状が複雑な形
状となるとともに、その面積も溝の長さ方向において一
定していないため、回転時における動圧にむらが発生し
て、回転むらや軸振れが生じる。また、レーザー光線に
よるものは、装置が複雑でコスト高となる。
【0009】本発明は、上記従来の技術の有する問題点
に鑑みてなされたものであって、軸の表面仕上げを行わ
なくても所定の面精度を得ることができるとともに、動
圧発生用の溝の長手方向の如何なる部位においても、溝
の縦断面の形状および面積が一定した高精度な溝を形成
することができる動圧流体軸受の溝加工方法を実現する
ことを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の動圧流体軸受の溝加工方法は、軸心材にメ
ッキしてメッキ層を形成し、前記メッキ層の周面の動圧
発生溝となる部位以外の部分にレジストを印刷したの
ち、エッチングによって前記動圧発生溝となる部位の前
記メッキ層を除去し、ついで前記レジストを除去するこ
とを特徴とするものである。
【0011】また、前記メッキは、耐摩耗性硬質無電解
メッキとするとよい。
【0012】
【作用】軸心材にメッキしたメッキ層の厚さをメッキ工
程時に調節することで、動圧発生溝の溝深さを設定する
ことができるとともに、レジストの被覆の形状を変更す
ることで、前記動圧発生溝の形状を任意の溝形状とする
ことができる。また、軸周面はメッキ層が形成されてい
るため、表面仕上げを行わなくても所定の面精度とな
る。
【0013】
【実施例】本発明の一実施例を図面に基いて説明する。
【0014】図1および図3は、それぞれ本発明の実施
例の各工程を示す説明図である。
【0015】図3に示すように、完成した軸1の外径よ
り各動圧発生溝4の溝深さを差し引いた外径の軸心材1
aを予め製造しておき、これを通常の洗浄および表面活
性化を順次行ったのち、耐摩耗性硬質無電解メッキを行
って、動圧発生溝4の溝深さと同等の厚さのメッキ層2
を形成する(図3の(A)参照)。
【0016】ついで、前記メッキ層2を形成した軸心材
1aの水洗および転燥を順次行ったのち、図3の(B)
に示すように、メッキ層2の周面の動圧発生溝4(図3
の(D)参照)を形成すべき部位以外の部分に、レジス
ト3を印刷する。レジスト3が印刷された状態を図1に
示す。
【0017】上記レジスト3の印刷は、例えば、図2に
示すグラビアオフセット印刷機によって行うのが便利で
ある。この印刷工程について説明すると、図2に示すよ
うに、レジスト供給ユニット23によりグラビアロール
21に供給されたレジスト3は、ドクタブレード24よ
り凹版22に受容され、オフセットロール20に転写さ
れたのち、軸心材1aのメッキ層2の周面に印刷され
る。
【0018】印刷されたレジスト3を硬化させたのち、
図3の(C)に示すようにエッチングにより、動圧発生
溝4となる部位のメッキ層2を除去し、ついで、図3の
(D)に示すように、前記レジスト3を除去して動圧発
生溝4を有する軸1を製造する。
【0019】具体例 予め、ステンレス鋼よりなる直径3.99mmの軸心材
を製造しておき、これを順次アルカリで洗浄、塩酸で表
面活性化処理し、ニッケルストライクを行ったのち、コ
バルト−リン合金(pH9.2、90℃)の耐摩耗性硬
質無電解メッキを50分間行って厚さ5μm(±0.5
μm)のメッキ層を形成した。
【0020】上記具体例は、軸心材をステンレス製とし
たためニツケルストライクを行ったが、炭素鋼等の他の
素材を用いた場合はその必要はない。
【0021】また、耐摩耗性硬質無電解メッキとして
は、上記具体例のほか、ニッケル−タングステン−ボロ
ン合金(pH6.5、65℃、60分)かニッケル−ボ
ロン合金(pH6.5、65℃、45分)等がよい。さ
らに、ニッケル−リン合金(pH4.5、90℃、15
分)、ニッケル−4フッ化エチレン含有合金(pH5.
1、90℃、30分)でもよい。
【0022】
【発明の効果】本発明は上述のとおり構成されているの
で、つぎに記載するような効果を奏する。
【0023】動圧発生溝の形状を任意の形状とすること
ができるとともに、前記動圧発生溝の溝深さも、メッキ
層の膜厚を調節することによって任意に設定できる。ま
た、レジストを除去したのち表面仕上げを行う必要がな
く製造コストが低減する。
【0024】さらに、メッキ層を無電解硬質メッキによ
り形成すると、耐久性の良い軸を製造することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法の一工程を示し、メッキ層を形成
した軸心材にレジストを印刷した状態を示す模式部分平
面図である。
【図2】本発明の方法の一工程を示し、レジストを印刷
するためのグラビアオフセット印刷機の模式側面図であ
る。
【図3】本発明の方法の各工程を示し、(A)は軸心材
にメッキ層を形成した状態を示す模式断面図、(B)は
メッキ層の外周面にレジストを印刷した状態を示す模式
断面図、(C)はエッチングにより動圧発生溝となる部
位のメッキ層を除去した状態を示す模式断面図、(D)
はレジストを除去した状態を示す模式断面図である。
【図4】エッチングによって形成された動圧発生用の溝
の模式断面図である。
【図5】転造によって形成された動圧発生用の溝の模式
断面図である。
【符号の説明】
1 軸 1a 軸心材 2 メッキ層 3 レジスト 4 動圧発生溝 20 オフセットロール 21 グラビアロール 22 凹版 23 レジスト供給ユニット 24 ドクタブレード

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸心材にメッキしてメッキ層を形成し、
    前記メッキ層の周面の動圧発生溝となる部位以外の部分
    にレジストを印刷したのち、エッチングによって前記動
    圧発生溝となる部位の前記メッキ層を除去し、ついで前
    記レジストを除去することを特徴とする動圧流体軸受の
    溝加工方法。
  2. 【請求項2】 メッキを、耐摩耗性硬質無電解メッキと
    した請求項1記載の動圧流体軸受の溝加工方法。
JP28041191A 1991-08-08 1991-10-01 動圧流体軸受の溝加工方法 Pending JPH0593285A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28041191A JPH0593285A (ja) 1991-10-01 1991-10-01 動圧流体軸受の溝加工方法
DE69205762T DE69205762T2 (de) 1991-08-08 1992-08-07 Verfahren zur Herstellung von Rillen auf einer Achse.
EP92113492A EP0527450B1 (en) 1991-08-08 1992-08-07 Method of forming grooves on a shaft

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28041191A JPH0593285A (ja) 1991-10-01 1991-10-01 動圧流体軸受の溝加工方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0593285A true JPH0593285A (ja) 1993-04-16

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Family Applications (1)

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JP28041191A Pending JPH0593285A (ja) 1991-08-08 1991-10-01 動圧流体軸受の溝加工方法

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