JPH0680292A - 紙送りローラ - Google Patents

紙送りローラ

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JPH0680292A
JPH0680292A JP25892192A JP25892192A JPH0680292A JP H0680292 A JPH0680292 A JP H0680292A JP 25892192 A JP25892192 A JP 25892192A JP 25892192 A JP25892192 A JP 25892192A JP H0680292 A JPH0680292 A JP H0680292A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paper feed
protrusions
feed roller
projections
cylindrical body
Prior art date
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Pending
Application number
JP25892192A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Takahashi
博 高橋
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Piolax Inc
Original Assignee
Kato Hatsujo Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 普通紙だけでなく、OHPフィルムに対して
も優れた送り精度が得られ、カラープリンタに適用した
ときの位置ずれによる色ずれや、エンボスによる色むら
の発生を防止できる紙送りローラを提供する。 【構成】 金属の円筒体の外周面に、エッチング加工又
は機械加工により、多数の微細な突起を形成する。円筒
体の軸方向における突起15の間隔Xを、円筒体の周方
向における突起15の間隔Yの3倍以上とする。0.4 ≦
X≦6mmで、かつ、0.2 ≦Y≦0.5mm とすることが更に
好ましい。また、突起15の頂部の直径は25μm未満
とすることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、普通紙、OHPフィル
ムの両方に適用できる、特にカラープリンタに適した紙
送りローラに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータグラフィックやビデ
オの出力をハードコピーとして取り出すことができるカ
ラープリンタが普及しつつある。このようなカラープリ
ンタは、例えば、図3に示すように、記録用紙51に、
イエローY、マゼンタM、シアンCの3つの領域を有す
るインクリボン52を重ね、サーマルヘッド53でイン
クを記録用紙51側へ転写する構造をなす。記録用紙5
1は、紙送りローラ54及びゴムローラ55で挟まれ、
紙送りローラ54の正逆転により図中矢印Aで示す如く
往復移動させられる。また、インクリボン52は、供給
ロール56から巻き取りロール57へ巻き取られて移動
する。そして、カラー印刷は、記録用紙51をインクリ
ボン52のイエローY、マゼンタM、シアンCの3つの
領域に順次重ねて、サーマルヘッド53による転写を3
回繰り返すことにより行う。
【0003】上記カラー印刷においては、記録用紙51
の移動が不正確であると、各色毎に転写位置がずれて、
色ずれが生じることになる。したがって、紙送りローラ
54としては、記録用紙51を滑ることなく確実にグリ
ップして正確に送ることができるものが要求される。
【0004】従来、上記のような紙送りローラとして
は、例えば金属円筒体の表面に、セラミックス粒を金属
とともに溶射又は電着して付着させ、セラミックス粒に
よる微細な凹凸を形成したものが使用されている。
【0005】一方、本出願人は、例えば特開平3−95
062号に示されるように、金属円筒体の表面にレジス
トをドット状に印刷し、エッチング液に浸漬してエッチ
ングすることにより、表面に多数の微細な突起を形成し
た紙送りローラを既に提案している。この公報には、図
4の(a)に示すように、突起15を碁盤目状に配列し
た例と、(b)に示すように、突起15を千鳥状に配列
した例とが記載され、突起15の単位面積当たりの密度
を同じにした場合、千鳥状の配列の方が摩擦係数が高く
なることが記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、金属円
筒体の表面にセラミックス粒子を溶射又は電着により付
着させた従来の紙送りローラでは、セラミックス粒子が
脱落してサーマルヘッドを損傷しやすいという致命的な
欠点があった。また、金属円筒体の表面を研磨加工した
後に、溶射又は電着によりセラミックス粒子を付着させ
るため、円筒体の寸法精度が十分に得られないという問
題点があった。
【0007】一方、本出願人が提案した特開平3−95
062号に示されるようなエッチング加工により突起を
形成した紙送りローラでは、普通紙に対する送り精度は
十分に得られるものの、カラープリンタにおいてよく使
用されるOHPフィルムに対しては、突起の食い込みが
不足して滑りやすくなり、色ずれが起こりやすいという
問題点があった。また、普通紙の場合には、図5に示す
ように、紙送りローラ54の突起15の食い込みによっ
て紙51の表面にエンボス58ができ、インク59の付
着が均一になされず、色むらを生じやすいという問題点
があった。
【0008】したがって、本発明の目的は、普通紙だけ
でなく、OHPフィルムにも適用でき、位置ずれによる
色ずれや、エンボスによる色むらの発生を防止できるよ
うにした紙送りローラを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明による紙送りローラは、金属の円筒体の外周
面に多数の微細な突起を形成した紙送りローラにおい
て、前記円筒体の軸方向における前記突起の配列間隔を
Xとし、前記円筒体の円周方向における前記突起の配列
間隔をYとしたとき、X/Y≧3とされていることを特
徴とする。
【0010】本発明の実施に際し、前記X及びYの値
は、0.4 ≦X≦6mmで、かつ、0.2 ≦Y≦0.5mm とされ
ることが好ましく、また、前記突起の頂部の直径は、2
5μm未満とされることが好ましく、20μm以下とさ
れることが更に好ましい。
【0011】
【作用】本発明の紙送りローラでは、円筒体の軸方向に
おける突起の配列間隔を、円筒体の周方向における突起
の配列間隔に比べて、3倍以上に広くする。このように
突起の配列間隔を広げると、紙送りローラとゴムローラ
との押圧力を一定にした場合、突起の数が少ないほど1
つの突起にかかる面圧が高くなるので、突起の食い込み
が良好になる。その結果、OHPフィルムに対しても、
十分な摩擦力が得られ、良好な送り精度を実現すること
ができる。
【0012】また、上記のように突起の配列間隔を広げ
ることにより、突起によって形成される紙表面のエンボ
スも少なくなり、それによってエンボスに起因する色む
らも目立ちにくくすることができる。
【0013】一方、円筒体の周方向における突起の配列
間隔まで広げてしまうと、円筒体は記録用紙に対してゴ
ムローラの変形を考えなければ線接触するものであるた
め、記録用紙に円筒体の突起が接触しない部分ができて
しまい、その部分での滑りによって送り精度が低下して
しまう。本発明では、円筒体の軸方向における突起の配
列間隔だけを広げて、円筒体の周方向における突起の配
列間隔は小さく維持することにより、上記のような問題
点を解決したのである。
【0014】更に、本発明の紙送りローラは、金属の円
筒体の表面に、例えばエッチング加工、機械加工等の方
法で突起を形成したものなので、セラミックス粉末を溶
射や電着によって付着させたものに比べて寸法精度が高
く、粒子が剥れ落ちる虞れもない。
【0015】ところで、突起の数が少ないほど1つの突
起にかかる面圧が高くなり、記録用紙への食い込みも良
好になるが、他方では突起の数の減少による摩擦力の低
下が生じる。したがって、突起の配列間隔はただ広けれ
ばいいというわけではなく、ある一定の範囲において上
記X/Y≧3の関係を満足することが好ましい。すなわ
ち、前記配列間隔X、Yは、0.4 ≦X≦6mmで、かつ、
0.2 ≦Y≦0.5mm という範囲であることが好ましい。
【0016】また、OHPフィルムに対する突起の食い
込みを良好にするためには、上記のように突起の配列間
隔を広げて1個当たりの突起にかかる面圧を高めるだけ
でなく、突起の頂部の直径自体も小さくすることが好ま
しい。このため、突起の頂部の直径は、25μm未満で
あることが更に好ましい。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を挙げて説明するが、
本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0018】図2には、本発明による紙送りローラの製
造工程の一例が示されている。すなわち、同図(a)に
示すように、まず、ステンレス、炭素鋼等の金属からな
る円筒体11を成形する。成形方法は、鋳造、圧延成
形、円柱の孔開けなど、各種方法が採用できるが、生産
効率の高い圧延成形が好ましく採用される。成形された
円筒体11は、その内周面12及び外周面13を正確な
円筒体となるように、研削又は研磨加工する。これによ
って、正確な軸心及び円周面を有する円筒体11が得ら
れる。
【0019】次に、同図(b)に示すように、円筒体1
1の外周面13にドット状のレジストパターン14を形
成する。レジストパターン14の形成方法としては、例
えば特開平3−95062号に開示されたようなスクリ
ーン印刷方法を採用することもできるが、円筒体の全周
に亙って均一にドットを形成できる点で、本出願人によ
る特願平3−262789号に開示された石英ファイバ
ーを用いた紫外線の照射装置などを利用したフォトレジ
ストを採用することが好ましい。
【0020】次に、同図(c)に示すように、円筒体1
1の外周面13をエッチング液に接触させてエッチング
処理を行う。エッチング液は、円筒体11の外周面13
のレジストパターン14で覆われていない部分を侵食す
るため、多数の微細な突起15が形成される。この場
合、レジストパターン14の大きさやエッチング処理時
間を調整することにより、突起15の頂部の直径及び高
さを所望の値に形成することができる。また、レジスト
パターン14の配列によって、突起15の配列も自由に
設定することができる。
【0021】最後に、レジストパターン14を剥離する
ことによって、同図(d)に示すように、円筒体11の
外周面13に多数の微細な突起15がドット状に形成さ
れた本発明の紙送りローラ21を形成することができ
る。なお、こうして形成された突起15の外周面に、更
にニッケルリンメッキ、硬質クロームメッキなどの硬質
メッキ層を形成することが好ましい。また、突起15の
頂部の直径は、25μm未満が好ましく、20μm未満
が更に好ましい。更に、突起15の外周面13からの高
さは、30〜50μmが好ましい。
【0022】なお、本発明の紙送りローラは、上記方法
に限らず、例えば、金属板の表面にエッチングによって
多数の微細な突起を形成した後、この金属板を円筒体表
面に巻き付けて製造することもできる。また、例えば特
開平2−158538号に記載されているように、金属
の円筒体の表面に機械加工によって突起を形成すること
もできる。
【0023】図1には、こうして得られた本発明の紙送
りローラの突起15の配列が示されている。図におい
て、Xで示される矢印の方向は、ローラの軸方向に一致
し、Yで示される矢印の方向は、ローラの円周方向に一
致する。そして、本発明では、ローラの軸方向における
突起15の配列間隔をXとし、ローラの円周方向におけ
る突起15の配列間隔をYとしたとき、X/Y≧3、す
なわちXがYの3倍以上とされている。また、X、Y
は、0.4 ≦X≦6mmで、かつ、0.2 ≦Y≦0.5mm の範囲
とされていることが好ましい。更に、ローラの外径は、
6〜30mmが好ましく、8〜25mmが更に好ましい。な
お、X、Yの配列態様は、図1に示されるような千鳥状
が好ましいが、碁盤目状等であってもよい。
【0024】試験例 前記図2に示した方法により、ローラの外径が16mm
で、頂部の直径が40μm、高さが70μmの突起を有
し、突起の配列間隔X、Yを変えた各種の紙送りローラ
を製作した。これらのローラを用いて、ゴムローラとの
間にOHPフィルムを挟み、OHPフィルムに対する摩
擦係数μを測定した。なお、OHPフィルムとしては、
「Sakurai OHK-400 乾式用」(商品名)を用いた。この
結果を表1に示す。
【0025】
【表1】
【0026】表1に示されるように、Xの間隔が広いほ
ど、摩擦係数(μ)が高くなることがわかる。特に、X
/Y≧3となる試料No.3、4、5、6において、紙
送りローラとして要求される0.9以上の摩擦係数
(μ)が得られる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
円筒体の軸方向における突起の配列間隔をXとし、円筒
体の円周方向における突起の配列間隔をYとしたとき、
XをYの3倍以上としたことにより、ゴムローラとの間
に記録用紙を挟んだとき、1つの突起にかかる面圧を高
くして、突起の食い込みを良好にすることができる。そ
の結果、OHPフィルムに対しても、十分な摩擦力が得
られ、良好な送り精度を実現することができ、例えばカ
ラープリンタにおける色ずれを防止することができる。
また、突起の配列間隔を広げたことにより、突起によっ
て形成される紙表面のエンボスも少なくなり、それによ
ってエンボスに起因する色むらも目立ちにくくすること
ができる。更に、金属の円筒体の表面に、例えばエッチ
ング加工、機械加工により突起を形成したものなので、
セラミックス粉末を溶射や電着によって付着させたもの
に比べて寸法精度が高く、粒子が剥れ落ちる虞れもな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の紙送りローラの突起の配列状態を示す
拡大説明図である。
【図2】本発明の紙送りローラの製造工程を示す説明図
である。
【図3】カラープリンタの構造を示す説明図である。
【図4】従来の紙送りローラの突起の配列状態を示す説
明図である。
【図5】従来の紙送りローラによる紙送り状態を示す拡
大断面図である。
【符号の説明】
21 紙送りローラ 13 外周面 15 突起 X ローラの軸方向における突起の配列間隔 Y ローラの円周方向における突起の配列間隔

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属の円筒体の外周面に多数の微細な突
    起を形成した紙送りローラにおいて、前記円筒体の軸方
    向における前記突起の配列間隔をXとし、前記円筒体の
    円周方向における前記突起の配列間隔をYとしたとき、
    X/Y≧3とされていることを特徴とする紙送りロー
    ラ。
  2. 【請求項2】 0.4 ≦X≦6mmで、かつ、0.2 ≦Y≦0.
    5mm である請求項1記載の紙送りローラ。
JP25892192A 1992-09-02 1992-09-02 紙送りローラ Pending JPH0680292A (ja)

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JP25892192A JPH0680292A (ja) 1992-09-02 1992-09-02 紙送りローラ

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JP25892192A JPH0680292A (ja) 1992-09-02 1992-09-02 紙送りローラ

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0832835A2 (en) * 1996-09-30 1998-04-01 Kabushiki Kaisha Tsukada Nezi Seisakusho Sheet feed shaft, apparatus for manufacturing same and method for manufacturing same
JP2012056139A (ja) * 2010-09-07 2012-03-22 Dainippon Printing Co Ltd 印画装置および印画方法
WO2019044330A1 (ja) * 2017-08-31 2019-03-07 住友理工株式会社 紙送りロール

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