JPH1086964A - 蓋付き容器および成形型 - Google Patents

蓋付き容器および成形型

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JPH1086964A
JPH1086964A JP8265344A JP26534496A JPH1086964A JP H1086964 A JPH1086964 A JP H1086964A JP 8265344 A JP8265344 A JP 8265344A JP 26534496 A JP26534496 A JP 26534496A JP H1086964 A JPH1086964 A JP H1086964A
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outer peripheral
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container
engaging claw
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Takamitsu Isogai
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Tokan Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】蓋体それ自身がエビデンス性を有し、開封した
場合にはそのことが目視によって容易に確認できるよう
にした蓋付き容器を提供することを目的とする。 【解決手段】蓋体11の外周壁26の内周面にアンダー
カットの係合爪30を形成するとともに、このような係
合爪30が形成されている外周壁26を縦方向薄肉部3
3と周方向薄肉部32とによって分離切断することによ
って開封を行なうようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は蓋付き容器および成
形型に係り、とくに上部開口を閉塞するように蓋体を装
着して成る蓋付き容器、およびこのような蓋付き容器の
蓋体を成形するための成形型に関する。
【0002】
【従来の技術】各種の食品や飲料等を供給するために、
使捨て式の簡易容器が広く用いられている。このような
容器は上部が開口になっており、この開口の部分を適当
な蓋体あるいは蓋材によって閉塞シールするようにして
いる。例えばカップ状をなす紙製の簡易容器において
は、その上部に着脱可能に合成樹脂製の蓋体が装着され
るようになっている。
【0003】流通段階、あるいは販売中において、この
ような容器の蓋体が取外されるとともに、中に異物を混
入して再び蓋体を装着すると、内容物の品質保証ができ
なくなり、あるいはまた事故の発生につながる。従って
各種の食品や飲料等を供給するための簡易容器において
は、蓋体を一旦開いたならば再び装着することができな
いようにし、あるいはまた装着したことが目視によって
容易に確認できるようにすることが必要になる。このよ
うな蓋体に要求される性質がエビデンス性と称されてい
る。
【0004】このような蓋体に対するエビデンス性を持
たせるためには、紙製の蓋板に樹脂フィルムをラミネー
トするとともに、このような樹脂フィルムを容器のフラ
ンジの部分と接合して溶着シールすればよい。あるいは
またアルミニウムあるいは合成樹脂製のフィルムを容器
本体の周縁部に形成されているフランジの部分に熱シー
ルして接合すればよい。さらには蓋体を被せた後に、シ
ュリンクフィルムによってシュリンク包装を行なうよう
にしてもよい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のエビ
デンス性を持たせるシールの方法は、熱を用いてシール
を行なわなければならないという問題があった。また容
器の上部開口を閉塞する蓋体それ自身はエビデンス性を
もっていなかった。エビデンス性を蓋体に付与するとと
もに、このような蓋体を装着するようにすると、副材が
必要になる問題があった。またエビデンス性をもたせ、
蓋体を装着するには別工程を必要とし、これによってシ
ールの工程数が増大する欠点があった。
【0006】また蓋体それ自身に係合手段を設けると、
成形が困難になるという欠点があった。例えば蓋体65
の外周壁66の内周面に係合用リブ67を図13および
図14のように形成する場合には、コア54から取外す
際に、係合用リブ67がコア54の外周部に設けられて
いる凹部55に係合するために、取出しリング56によ
つて大きな力を加え、図14に示すように蓋体65を変
形させるようにしていた。すなわち取出しリング56に
よって無理矢理蓋体65を変形させて取外すようにして
いた。
【0007】このように蓋体65に無理な力を与えるの
を防止するために、図15および図16に示すような分
割型58を用いることが試みられていた。分割型58の
中心部には円錐台状コア59が組合わされ、成形後に図
16に示すように円錐台状コア59を分割型58に対し
て軸線方向下方に移動し、この後に分割型58を半径方
向中心側に移動させることによって成形された蓋体65
をコアから分離するようにしていた。
【0008】分割型58を用いない場合には、図17に
示すような入子62をコア54と組合わせて用いる。す
なわち入子62の下面で蓋体65の外周壁66の内周面
にアンダーカットの係合爪68を形成するようにしてお
り、この後に入子62を取外すことによってコア54か
ら蓋体65を取出しリング56によって取出すようにし
ていた。この場合には蓋体65の外周壁66の係合爪6
8の上側に開口69が形成される欠点がある。
【0009】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たものであって、蓋体それ自身がエビデンス性を有し、
熱シールを行なう副材を必要としない蓋付き容器および
このような蓋付き容器の蓋体を効率的に成形することが
可能な成形型を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上部開口を閉
塞するように蓋体を装着して成る蓋付き容器において、
容器本体の上部開口の周縁部において半径方向外周側に
突出するように設けられている被係合部と、前記蓋体の
外周壁の内周面に形成されており、前記容器本体の被係
合部と係合されるアンダーカットの係合爪と、前記蓋体
の外周壁の前記係合爪が形成されている部分を分離切断
するための切断誘導部と、をそれぞれ具備する蓋付き容
器に関するものである。
【0011】前記切断誘導部は前記外周壁と前記蓋体の
外周側上面部とのエッジの部分に形成されている周方向
の薄肉部と、前記外周壁の円周方向の所定の位置を切断
する縦方向の薄肉部とから構成されていてよい。
【0012】前記蓋体には半径方向外周側に突出するよ
うに押え部が形成され、該押え部が前記容器本体の開口
の周縁部を内側から外周側に押圧するようにしてよい。
【0013】別の発明は、上部開口を閉塞するように蓋
体を装着して成る蓋付き容器において、容器本体の上部
開口の周縁部において半径方向外周側に突出するように
設けられている被係合部と、前記蓋体の外周壁の内周面
に形成されており、前記容器本体の被係合部と係合され
る係合用リブと、前記蓋体の外周壁の先端側の内周面に
形成されており、前記容器本体の被係合部を乗越えて前
記蓋体の脱落を防止するアンダーカットの係合爪と、前
記蓋体の外周壁の前記係合爪が形成されている部分を分
離切断する切断誘導部と、をそれぞれ具備する蓋付き容
器に関するものである。
【0014】前記切断誘導部は前記外周壁の高さ方向の
中間位置に形成されている周方向の薄肉部と、前記周方
向の薄肉部と前記外周壁の先端部とを連結する縦方向の
薄肉部とから構成されていてよい。
【0015】前記外周壁には高さ方向の中間位置に段差
が形成されており、該段差に前記周方向の薄肉部が形成
されていてよい。
【0016】さらに別の発明は、キャビティの軸線を中
心として他部に対して回転する回転型を具備し、前記回
転型によってアンダーカットの係合爪を成形した後に該
回転型を前記他部に対して回転させて前記アンダーカッ
トの係合爪との係合を解除して成形品の取出しを行なう
ようにしたことを特徴とする成形型に関するものであ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】図1〜図5は本発明の一実施の形
態に係る蓋付き容器を示している。この蓋付き容器は紙
を主材料とするカップ状の容器本体10と、蓋体11と
から構成されている。蓋体11は合成樹脂成形体から成
り、上記容器本体10の上部開口12を覆うようになっ
ている。
【0018】容器本体10は扇形の原紙をカップ状に成
形したものであって、その上部開口12の周縁部が外側
に巻かれてカール部16から成る被係合部が形成されて
いる。またこの容器本体10の底部は図3に示す底板1
7によって閉塞されている。底板17の外周側には下方
に折曲げられるように周璧部18が連設されるととも
に、この周璧部18を容器本体10の下端側の部分を折
返して成る折返し部19によって挟着するようにしてい
る。
【0019】次に容器本体10の上部開口12に装着さ
れる蓋体11について説明すると、合成樹脂の射出成形
体から成る蓋体11はその上面に円形の凹部23が形成
されるとともに、この凹部23の外周側には内側壁部2
4が直立して設けられており、さらに内側壁部24の上
端には平面状をなす上面部25が連設されている。そし
て上面部25の外周側には外周壁26が一体に連設され
ている。すなわち蓋体11はその外周側の部分が内側壁
部24と上面部25と、外周壁26とによって断面コ字
状の部分が形成され、このようなコ字状の部分が容器本
体10の上部開口12の周縁部に係合され、これによっ
て容器本体10に蓋体11が装着されるようになってい
る。
【0020】蓋体11の外周壁26の内周面には円周方
向に沿って8個の係合爪30が間欠的に形成されてい
る。そしてこれらの係合爪30の一方の側端に近接する
ように内側壁部24から外周側に突出するように押え部
31が突出されている。このような押え部31は容器本
体10の開口縁部に形成されているカール部16の内周
側を内側から外周側に向けて押圧するようになってい
る。
【0021】しかも蓋体11には上記係合爪30が内周
面に設けられている外周壁26の上端と上面部25との
接合部に周方向薄肉部32が形成されている。また蓋体
11の外周側の所定の位置には縦方向薄肉部33が形成
されている。さらに外周壁26の外周面であって縦方向
薄肉部33に近接する位置には3本のリブ34が形成さ
れるようになっている。
【0022】このように本実施の形態に係る容器本体1
0の上部開口12に装着される蓋体11は、合成樹脂成
形体から構成されるとともに、その外周壁26にアンダ
ーカットの係合爪30が形成され、しかも外周壁26の
上側の部分であって上面部25との接合部には周方向薄
肉部32が、また外周壁26の円周方向の所定の位置に
は縦方向薄肉部33がそれぞれ形成されている。
【0023】容器本体10内には所定の内容物、例えば
飲料あるいは食品等が充填されるとともに、このような
状態において上部開口12を蓋体11によって閉塞する
ようにしている。蓋体11を静かに上部開口12を閉塞
するように容器本体10の上面に係合させると、カール
部16が内側壁部24と上面部25と外周壁26とによ
って囲まれるコ字状の凹部内に侵入する。このときに押
え部31がカール部16の内周側の部分を外周側に向っ
て押圧するようにし、係合爪30が図4に示すようにカ
ール部16を乗越えることになる。
【0024】上述の如く係合爪30はアンダーカットの
爪になっており、装着する際にはカール部16を乗越え
るものの、蓋体11をカール部16を越えて取外すこと
ができないようになっている。このような構造によって
蓋体11に対してエビデンス性が付与される。
【0025】このような蓋体11が装着されている容器
本体10を開封し、内容物を飲食する場合には、図1お
よび図2において鎖線で示すように、蓋体11の外周壁
26の縦方向壁部33の部分をまず破断する。そしてこ
の後に破断された外周壁の部分を指で引張りながらさら
に周方向薄肉部32に沿って外周壁26を蓋体11から
図5に示すように分離する。周方向薄肉部32が蓋体1
1の外周壁の全周に延びるように形成されているため
に、周方向薄肉部32に沿って外周壁26を完全に取外
すことができる。これによって容器本体10のカール部
16から成る被係合部と係合する手段が蓋体11側から
分離されるために、蓋体11は容易に取外すことが可能
になる。
【0026】このように外周壁26を縦方向薄肉部33
と周方向薄肉部32とによって除去した場合には、その
状態が目視によって確実に認識することができる。従っ
て流通段階の途中で、あるいはまた販売段階において蓋
体11を開封したかどうかが確実に認識できるようにな
り、蓋体11それ自身に対してエビデンス性が付与され
る。
【0027】次に別の実施の形態を図6〜図8によって
説明する。この実施の形態の容器本体10は上記第1の
実施の形態のそれと同一である。これに対して蓋体11
はその構成が若干異なっている。すなわち蓋体11の外
周壁26はその中間位置に段部か形成されるとともに、
この段部の部分に周方向薄肉部32が形成されるように
なっている。そして周方向薄肉部32よりも下側の位置
において外周壁26の内周面に係合爪30が形成される
とともに、周方向薄肉部32よりも上側の部分において
外周壁26の内側に係合用リブ40が形成されるように
なっている。
【0028】すなわち本実施の形態に係る蓋体11はそ
の外周壁の上側の内周面に係合用リブ40が形成される
とともに、周方向薄肉部32によって分離される外周壁
26の先端側の内周面に係合爪30を形成するようにし
ている。
【0029】このような蓋体11は内容物を充填した容
器本体10の上部開口12に容易に装着することができ
る。すなわち蓋体11を容器本体10の上部開口12に
装着すると、まず係合爪30が容器本体10のカール部
16から成る被係合部を越え、外周壁26の内側であっ
て周方向薄肉部32よりも上側に設けられている係合用
リブ40がカール部16と係合された状態になり、この
状態で蓋体11は容器本体10に係止されるようにな
る。
【0030】このような蓋体11をそのままの状態で開
封を行なおうとすると、係合用リブ40がカール部16
を乗越えても、アンダーカットの係合爪30がカール部
16を乗越えることがないので、開封が妨げられる。
【0031】すなわち開封を行なう場合には、まず縦方
向薄肉部33によって外周壁26の周方向薄肉部32よ
りも先端側の部分を縦方向に切断し、さらに周方向薄肉
部32によって外周壁26の先端側の部分を除去する必
要がある。これによって係合爪30が形成されている外
周壁26の先端側の部分が除去されることになる。そし
てこの後に蓋体11を取外すと、係合用リブ40がカー
ル部16から離脱し、容器本体10の上部開口12が開
放される。
【0032】そして蓋体11は開封された状態におい
て、外周壁26の周方向薄肉部32よりも上側の部分が
残存することになり、しかも残存した部分の先端側の内
周面に係合用リブ40が形成されているために、開封し
た後再び蓋体11によって容器本体10を再封すること
が可能になり、このときに係合用リブ40が容器本体1
0のカール部16に係合されて安定に保持されることに
なる。
【0033】このように本実施の形態においては、容器
本体10に蓋体11を一旦装着すると、容器本体10お
よび蓋体11を元の原形を残して開封することができな
い。すなわち開封を行なう場合には蓋体11の周方向薄
肉部32よりも先端側の部分を切断して分離する必要が
ある。このように外周壁26の先端側の部分を分離除去
すると、開封したことを外観によって容易に認識するこ
とが可能になる。しかも開封した後においても、外周壁
26の上半部分と係合用リブ40とによって再封嵌合を
行なうことができ、容器本体10内の残容物を安全に保
管できるようになる。
【0034】なお上記2つの実施の形態において、蓋体
11によって上部開口12が閉塞される容器本体10は
紙を主材料とするカップ状の簡易容器から構成されてい
るが、必ずしも容器本体10は紙製の簡易容器である必
要はなく、合成樹脂製の容器、ガラス容器、金属容器等
の各種の材料の容器であってよい。
【0035】次に上記2つの実施の形態に用いられてい
る蓋体11であって、外周壁26の内周面にアンダーカ
ットの係合爪30が形成されている蓋体11の成形装置
について説明する。
【0036】図9〜図12に示すように、この成形装置
のコア側の部分はベース45を備え、その中央部に突柱
46が突設されている。このような突柱46の外周側に
は固定型47と回転型48とがそれぞれ組合わされるよ
うになっている。回転型48は上記係合爪30の数だけ
設けられており、係合爪30の間隔に相当する回転角度
だけ固定型47に対して回転可能になっている。しかも
複数の回転型48は互いに連結部49によって連結され
た状態になっている。そして固定型47と回転型48の
外周側には取出しリング50が配されている。
【0037】図9はこのようなコアから成る成形型によ
って蓋体11を射出成形する状態を示している。蓋体1
1を成形する樹脂をキャビティに射出したならば、この
後に図10に示すように、固定型47をベース45とと
もに固定しておき、これに対して回転型48を上方に所
定のストロークだけ移動させる。そしてこの後に固定型
47に対して回転型48を係合爪30の周方向の寸法に
相当する角度だけ回転させる。
【0038】すると回転型48に形成されている凹部5
1であって係合爪30を係止する凹部51が係合爪30
から図11に示すように離脱する。従ってこのような状
態において、取出しリング50を図12に示すように回
転型48に対して軸線方向に移動させることによって、
射出成形された蓋体11が成形型から取出されることに
なる。
【0039】このように蓋体11の外周壁26に形成さ
れる係合爪30を円周方向に間欠的に設けるようにし、
係合爪30間に係合爪30の円周方向の長さ以上のギャ
ップを形成しておくことによって、回転型48を有する
成形型を用いて射出成形を行なうことができる。しかも
成形後に回転型48を回転させて凹部51が係合爪30
と係合しない位置へ移動させることによって、取出しリ
ング50を用いて回転型48から蓋体11を取出すこと
が可能になり、射出成形による蓋体11の一体成形が可
能になる。
【0040】
【発明の効果】以上のように本発明は、上部開口を閉塞
するように蓋体を装着して成る蓋付き容器において、容
器本体の上部開口の周縁部において半径方向外周側に突
出するように設けられている被係合部と、蓋体の外周壁
の内周面に形成されており、容器本体の被係合部と係合
されるアンダーカットの係合爪と、蓋体の外周壁の係合
爪が形成されている部分を分離切断するための切断誘導
部とをそれぞれ具備する蓋付き容器に関するものであ
る。
【0041】従って容器本体の被係合部がアンダーカッ
トの係合爪と係合した状態で蓋体が装着されて上部開口
を閉塞するようになっているために、切断誘導部によっ
て外周壁の係合爪が形成されている部分を分離切断しな
ければ開封を行なうことができなくなり、開封したこと
が目視によって容易に判断されるようになる。これによ
って蓋付き容器に対してエビデンス性を付与できるよう
になる。
【0042】切断誘導部が外周壁と蓋体の外周側上面部
とのエッジの部分に形成されている周方向の薄肉部と、
外周壁の円周方向の所定の位置を切断する縦方向の薄肉
部とから構成されるようにすると、縦方向の薄肉部と周
方向の薄肉部とをそれぞれ切断することによって、係合
爪が形成されている外周壁を分離切断することが可能に
なり、これによって蓋体を取外すことが可能になる。
【0043】蓋体には半径方向外周側に突出するように
押え部が形成され、該押え部が容器本体の開口の周縁部
を内側から外周側に押圧するようにした構成によれば、
押え部によってアンダーカットの係合爪が容器本体の被
係合部から脱落するのが確実に防止されるようになり、
より高いエビデンス性が付与される。
【0044】また別の発明は、上部開口を閉塞するよう
に蓋体を装着して成る蓋付き容器において、容器本体の
上部開口の周縁部において半径方向外周側に突出するよ
うに設けられている被係合部と、蓋体の外周壁の内周面
に形成されており、容器本体の被係合部と係合される係
合用リブと、蓋体の外周壁の先端側の内周面に形成され
ており、容器本体の被係合部を乗越えて蓋体の脱落を防
止するアンダーカットの係合爪と、蓋体の外周壁の係合
爪が形成されている部分を分離切断する切断誘導部と、
をそれぞれ具備する蓋付き容器に関するものである。
【0045】従って本発明によれば、アンダーカットの
係合爪によって、この係合爪が形成されている部分を切
断誘導部に沿って分離切断しなければ蓋体を取外すこと
ができず、これによって一旦蓋体を開封した場合にはそ
のことが容易に目視によって判断でき、エビデンス性が
付与される。
【0046】また係合爪が形成されている部分を切断誘
導部に沿って分離切断しても、蓋体側に係合用リブが残
存するために、このような係合用リブを用いて蓋体によ
って容器本体の再封を図ることが可能になり、容器本体
内の残容物の保護が図られる。
【0047】切断誘導部が外周壁の高さ方向の中間位置
に形成されている周方向の薄肉部と、周方向の薄肉部と
外周壁の先端部とを連結する縦方向の薄肉部とから構成
されるようにすると、縦方向の薄肉部と周方向の薄肉部
とを切断することによって、アンダーカットの係合爪が
形成されている部分が分離切断され、しかも係合用リブ
が蓋体側に残るようになる。
【0048】外周壁には高さ方向の中間位置に段差が形
成されており、該段差に周方向の薄肉部が形成されるよ
うにすると、段差の部分において外周壁が分断され、先
端側の部分が除去されることになる。
【0049】さらに別の発明は、キャビティの軸線を中
心として他部に対して回転する回転型を具備し、回転型
によってアンダーカットの係合爪を成形した後に該回転
型を他部に対して回転させてアンダーカットの係合爪と
の係合を解除して成形品の取出しを行なうようにしたこ
とを特徴とする成形型に関するものである。
【0050】従ってこのような発明によれば、成形した
後に回転型を他部に対して回転することによってアンダ
ーカットの係合爪を有する成形体を成形型から取出すこ
とが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の蓋付き容器を示す分解斜視
図である。
【図2】蓋体の底面図である。
【図3】蓋体を装着した容器本体の一部を破断した正面
図である。
【図4】蓋体と容器本体との係合を示す拡大縦断面図で
ある。
【図5】外周壁を切断した状態の蓋体の拡大縦断面図で
ある。
【図6】第2の実施の形態の蓋体の底面図である。
【図7】蓋体を装着した容器本体の一部を破断した正面
図である。
【図8】蓋体と容器本体との係合部の構造を示す要部拡
大縦断面図である。
【図9】蓋体を成形する金型のコア側の部分の縦断面図
である。
【図10】回転型の回転の動作を示す縦断面図である。
【図11】回転型が回転された状態の縦断面図である。
【図12】蓋体の取外しを示す縦断面図である。
【図13】従来の成形型の縦断面図である。
【図14】蓋体の取外し動作を示す縦断面図である。
【図15】別の従来の成形型の縦断面図である。
【図16】同蓋体の取外し動作を示す縦断面図である。
【図17】さらに別の従来の成形型を示す縦断面図であ
る。
【図18】同蓋体の取外し動作を示す縦断面図である。
【符号の説明】
10 容器本体 11 蓋体 12 上部開口 16 カール部(被係合部) 17 底板 18 周璧部 19 折返し部 23 凹部 24 内側壁部 25 上面部 26 外周壁 30 係合爪 31 押え部 32 周方向薄肉部 33 縦方向薄肉部 34 リブ 40 係合用リブ 45 ベース 46 突柱 47 固定型 48 回転型 49 連結部 50 取出しリング 51 凹部 54 コア 55 凹部 56 取出しリング 58 分割型 59 円錐台状コア 62 入子 65 蓋体 66 外周壁 67 係合用リブ 68 係合爪 69 開口

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上部開口を閉塞するように蓋体を装着して
    成る蓋付き容器において、 容器本体の上部開口の周縁部において半径方向外周側に
    突出するように設けられている被係合部と、 前記蓋体の外周壁の内周面に形成されており、前記容器
    本体の被係合部と係合されるアンダーカットの係合爪
    と、 前記蓋体の外周壁の前記係合爪が形成されている部分を
    分離切断するための切断誘導部と、をそれぞれ具備する
    蓋付き容器。
  2. 【請求項2】前記切断誘導部は前記外周壁と前記蓋体の
    外周側上面部とのエッジの部分に形成されている周方向
    の薄肉部と、前記外周壁の円周方向の所定の位置を切断
    する縦方向の薄肉部とから構成されていることを特徴と
    する請求項1に記載の蓋付き容器。
  3. 【請求項3】前記蓋体には半径方向外周側に突出するよ
    うに押え部が形成され、該押え部が前記容器本体の開口
    の周縁部を内側から外周側に押圧することを特徴とする
    請求項1に記載の蓋付き容器。
  4. 【請求項4】上部開口を閉塞するように蓋体を装着して
    成る蓋付き容器において、 容器本体の上部開口の周縁部において半径方向外周側に
    突出するように設けられている被係合部と、 前記蓋体の外周壁の内周面に形成されており、前記容器
    本体の被係合部と係合される係合用リブと、 前記蓋体の外周壁の先端側の内周面に形成されており、
    前記容器本体の被係合部を乗越えて前記蓋体の脱落を防
    止するアンダーカットの係合爪と、 前記蓋体の外周壁の前記係合爪が形成されている部分を
    分離切断する切断誘導部と、 をそれぞれ具備する蓋付き容器。
  5. 【請求項5】前記切断誘導部は前記外周壁の高さ方向の
    中間位置に形成されている周方向の薄肉部と、前記周方
    向の薄肉部と前記外周壁の先端部とを連結する縦方向の
    薄肉部とから構成されていることを特徴とする請求項4
    に記載の蓋付き容器。
  6. 【請求項6】前記外周壁には高さ方向の中間位置に段差
    が形成されており、該段差に前記周方向の薄肉部が形成
    されていることを特徴とする請求項5に記載の蓋付き容
    器。
  7. 【請求項7】キャビティの軸線を中心として他部に対し
    て回転する回転型を具備し、前記回転型によってアンダ
    ーカットの係合爪を成形した後に該回転型を前記他部に
    対して回転させて前記アンダーカットの係合爪との係合
    を解除して成形品の取出しを行なうようにしたことを特
    徴とする成形型。
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