JP3753807B2 - 蓋付き容器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は蓋付き容器に係り、とくに上部開口を閉塞するように蓋体を装着して成る蓋付き容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
各種の食品や飲料等を供給するために、使捨て式の簡易容器が広く用いられている。このような容器は上部が開口になっており、この開口の部分を適当な蓋体あるいは蓋材によって閉塞シールするようにしている。例えばカップ状をなす紙製の簡易容器においては、その上部に着脱可能に合成樹脂製の蓋体が装着されるようになっている。
【0003】
流通段階、あるいは販売中において、このような容器の蓋体が取外されるとともに、中に異物を混入して再び蓋体を装着すると、内容物の品質保証ができなくなり、あるいはまた事故の発生につながる。従って各種の食品や飲料等を供給するための簡易容器においては、蓋体を一旦開いたならば再び装着することができないようにし、あるいはまた装着したことが目視によって容易に確認できるようにすることが必要になる。このような蓋体に要求される性質がエビデンス性と称されている。
【0004】
このような蓋体に対するエビデンス性を持たせるためには、紙製の蓋板に樹脂フィルムをラミネートするとともに、このような樹脂フィルムを容器のフランジの部分と接合して溶着シールすればよい。あるいはまたアルミニウムあるいは合成樹脂製のフィルムを容器本体の周縁部に形成されているフランジの部分に熱シールして接合すればよい。さらには蓋体を被せた後に、シュリンクフィルムによってシュリンク包装を行なうようにしてもよい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来のエビデンス性を持たせるシールの方法は、熱を用いてシールを行なわなければならないという問題があった。また容器の上部開口を閉塞する蓋体それ自身はエビデンス性をもっていなかった。エビデンス性を蓋体に付与するとともに、このような蓋体を装着するようにすると、副材が必要になる問題があった。またエビデンス性をもたせ、蓋体を装着するには別工程を必要とし、これによってシールの工程数が増大する欠点があった。
【0006】
また蓋体それ自身に係合手段を設けると、成形が困難になるという欠点があった。例えば蓋体65の外周壁66の内周面に係合用リブ67を図13および図14のように形成する場合には、コア54から取外す際に、係合用リブ67がコア54の外周部に設けられている凹部55に係合するために、取出しリング56によつて大きな力を加え、図14に示すように蓋体65を変形させるようにしていた。すなわち取出しリング56によって無理矢理蓋体65を変形させて取外すようにしていた。
【0007】
このように蓋体65に無理な力を与えるのを防止するために、図15および図16に示すような分割型58を用いることが試みられていた。分割型58の中心部には円錐台状コア59が組合わされ、成形後に図16に示すように円錐台状コア59を分割型58に対して軸線方向下方に移動し、この後に分割型58を半径方向中心側に移動させることによって成形された蓋体65をコアから分離するようにしていた。
【0008】
分割型58を用いない場合には、図17に示すような入子62をコア54と組合わせて用いる。すなわち入子62の下面で蓋体65の外周壁66の内周面にアンダーカットの係合爪68を形成するようにしており、この後に入子62を取外すことによってコア54から蓋体65を取出しリング56によって取出すようにしていた。この場合には蓋体65の外周壁66の係合爪68の上側に開口69が形成される欠点がある。
【0009】
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであって、蓋体それ自身がエビデンス性を有し、熱シールを行なう副材を必要としない蓋付き容器を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上部開口を閉塞するように蓋体を装着して成る蓋付き容器において、
容器本体の上部開口の周縁部において半径方向外周側に突出するように設けられている被係合部と、
前記蓋体の外周壁の内周面に形成されており、前記容器本体の被係合部と係合されるアンダーカットの係合爪と、
前記蓋体の外周壁の前記係合爪が形成されている部分を分離切断するための切断誘導部と、
を具備し、前記係合爪は逆スカート状であって、その断面形状が基端側の方が肉厚で先端の方が肉薄になっており、前記蓋体の周方向に沿って間欠的に形成され、
前記蓋体には半径方向外周側に突出するように押え部が形成され、該押え部が周方向の前記係合爪が欠如する位置で前記容器本体の開口の周縁部を内側から外周側に押圧することを特徴とする蓋付き容器に関するものである。
【0011】
前記切断誘導部は前記外周壁と前記蓋体の外周側上面部とのエッジの部分に形成されている周方向の薄肉部と、前記外周壁の円周方向の所定の位置を切断する縦方向の薄肉部とから構成されていてよい。
【0013】
別の発明は、上部開口を閉塞するように蓋体を装着して成る蓋付き容器において、
容器本体の上部開口の周縁部において半径方向外周側に突出するように設けられている被係合部と、
前記蓋体の外周壁の内周面に形成されており、前記容器本体の被係合部と係合される係合用リブと、
前記蓋体の外周壁の先端側の内周面に形成されており、前記容器本体の被係合部を乗越えて前記蓋体の脱落を防止するアンダーカットの係合爪と、
前記蓋体の外周壁の前記係合爪が形成されている部分を分離切断する切断誘導部と、
を具備し、前記係合爪は逆スカート状であって、その断面形状が基端側の方が肉厚で先端の方が肉薄になっており、前記蓋体の周方向に沿って間欠的に形成され、
前記切断誘導部は前記外周壁の高さ方向の中間位置に形成されている周方向の薄肉部と、前記周方向の薄肉部と前記外周壁の先端部とを連結する縦方向の薄肉部とから構成されていることを特徴とする蓋付き容器に関するものである。
【0015】
前記外周壁には高さ方向の中間位置に段差が形成されており、該段差に前記周方向の薄肉部が形成されていてよい。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1〜図5は本発明の一実施の形態に係る蓋付き容器を示している。この蓋付き容器は紙を主材料とするカップ状の容器本体10と、蓋体11とから構成されている。蓋体11は合成樹脂成形体から成り、上記容器本体10の上部開口12を覆うようになっている。
【0018】
容器本体10は扇形の原紙をカップ状に成形したものであって、その上部開口12の周縁部が外側に巻かれてカール部16から成る被係合部が形成されている。またこの容器本体10の底部は図3に示す底板17によって閉塞されている。底板17の外周側には下方に折曲げられるように周璧部18が連設されるとともに、この周璧部18を容器本体10の下端側の部分を折返して成る折返し部19によって挟着するようにしている。
【0019】
次に容器本体10の上部開口12に装着される蓋体11について説明すると、合成樹脂の射出成形体から成る蓋体11はその上面に円形の凹部23が形成されるとともに、この凹部23の外周側には内側壁部24が直立して設けられており、さらに内側壁部24の上端には平面状をなす上面部25が連設されている。そして上面部25の外周側には外周壁26が一体に連設されている。すなわち蓋体11はその外周側の部分が内側壁部24と上面部25と、外周壁26とによって断面コ字状の部分が形成され、このようなコ字状の部分が容器本体10の上部開口12の周縁部に係合され、これによって容器本体10に蓋体11が装着されるようになっている。
【0020】
蓋体11の外周壁26の内周面には円周方向に沿って8個の係合爪30が間欠的に形成されている。そしてこれらの係合爪30の一方の側端に近接するように内側壁部24から外周側に突出するように押え部31が突出されている。このような押え部31は容器本体10の開口縁部に形成されているカール部16の内周側を内側から外周側に向けて押圧するようになっている。
【0021】
しかも蓋体11には上記係合爪30が内周面に設けられている外周壁26の上端と上面部25との接合部に周方向薄肉部32が形成されている。また蓋体11の外周側の所定の位置には縦方向薄肉部33が形成されている。さらに外周壁26の外周面であって縦方向薄肉部33に近接する位置には3本のリブ34が形成されるようになっている。
【0022】
このように本実施の形態に係る容器本体10の上部開口12に装着される蓋体11は、合成樹脂成形体から構成されるとともに、その外周壁26にアンダーカットの係合爪30が形成され、しかも外周壁26の上側の部分であって上面部25との接合部には周方向薄肉部32が、また外周壁26の円周方向の所定の位置には縦方向薄肉部33がそれぞれ形成されている。
【0023】
容器本体10内には所定の内容物、例えば飲料あるいは食品等が充填されるとともに、このような状態において上部開口12を蓋体11によって閉塞するようにしている。蓋体11を静かに上部開口12を閉塞するように容器本体10の上面に係合させると、カール部16が内側壁部24と上面部25と外周壁26とによって囲まれるコ字状の凹部内に侵入する。このときに押え部31がカール部16の内周側の部分を外周側に向って押圧するようにし、係合爪30が図4に示すようにカール部16を乗越えることになる。
【0024】
上述の如く係合爪30はアンダーカットの爪になっており、装着する際にはカール部16を乗越えるものの、蓋体11をカール部16を越えて取外すことができないようになっている。このような構造によって蓋体11に対してエビデンス性が付与される。
【0025】
このような蓋体11が装着されている容器本体10を開封し、内容物を飲食する場合には、図1および図2において鎖線で示すように、蓋体11の外周壁26の縦方向壁部33の部分をまず破断する。そしてこの後に破断された外周壁の部分を指で引張りながらさらに周方向薄肉部32に沿って外周壁26を蓋体11から図5に示すように分離する。周方向薄肉部32が蓋体11の外周壁の全周に延びるように形成されているために、周方向薄肉部32に沿って外周壁26を完全に取外すことができる。これによって容器本体10のカール部16から成る被係合部と係合する手段が蓋体11側から分離されるために、蓋体11は容易に取外すことが可能になる。
【0026】
このように外周壁26を縦方向薄肉部33と周方向薄肉部32とによって除去した場合には、その状態が目視によって確実に認識することができる。従って流通段階の途中で、あるいはまた販売段階において蓋体11を開封したかどうかが確実に認識できるようになり、蓋体11それ自身に対してエビデンス性が付与される。
【0027】
次に別の実施の形態を図6〜図8によって説明する。この実施の形態の容器本体10は上記第1の実施の形態のそれと同一である。これに対して蓋体11はその構成が若干異なっている。すなわち蓋体11の外周壁26はその中間位置に段部か形成されるとともに、この段部の部分に周方向薄肉部32が形成されるようになっている。そして周方向薄肉部32よりも下側の位置において外周壁26の内周面に係合爪30が形成されるとともに、周方向薄肉部32よりも上側の部分において外周壁26の内側に係合用リブ40が形成されるようになっている。
【0028】
すなわち本実施の形態に係る蓋体11はその外周壁の上側の内周面に係合用リブ40が形成されるとともに、周方向薄肉部32によって分離される外周壁26の先端側の内周面に係合爪30を形成するようにしている。
【0029】
このような蓋体11は内容物を充填した容器本体10の上部開口12に容易に装着することができる。すなわち蓋体11を容器本体10の上部開口12に装着すると、まず係合爪30が容器本体10のカール部16から成る被係合部を越え、外周壁26の内側であって周方向薄肉部32よりも上側に設けられている係合用リブ40がカール部16と係合された状態になり、この状態で蓋体11は容器本体10に係止されるようになる。
【0030】
このような蓋体11をそのままの状態で開封を行なおうとすると、係合用リブ40がカール部16を乗越えても、アンダーカットの係合爪30がカール部16を乗越えることがないので、開封が妨げられる。
【0031】
すなわち開封を行なう場合には、まず縦方向薄肉部33によって外周壁26の周方向薄肉部32よりも先端側の部分を縦方向に切断し、さらに周方向薄肉部32によって外周壁26の先端側の部分を除去する必要がある。これによって係合爪30が形成されている外周壁26の先端側の部分が除去されることになる。そしてこの後に蓋体11を取外すと、係合用リブ40がカール部16から離脱し、容器本体10の上部開口12が開放される。
【0032】
そして蓋体11は開封された状態において、外周壁26の周方向薄肉部32よりも上側の部分が残存することになり、しかも残存した部分の先端側の内周面に係合用リブ40が形成されているために、開封した後再び蓋体11によって容器本体10を再封することが可能になり、このときに係合用リブ40が容器本体10のカール部16に係合されて安定に保持されることになる。
【0033】
このように本実施の形態においては、容器本体10に蓋体11を一旦装着すると、容器本体10および蓋体11を元の原形を残して開封することができない。すなわち開封を行なう場合には蓋体11の周方向薄肉部32よりも先端側の部分を切断して分離する必要がある。このように外周壁26の先端側の部分を分離除去すると、開封したことを外観によって容易に認識することが可能になる。しかも開封した後においても、外周壁26の上半部分と係合用リブ40とによって再封嵌合を行なうことができ、容器本体10内の残容物を安全に保管できるようになる。
【0034】
なお上記2つの実施の形態において、蓋体11によって上部開口12が閉塞される容器本体10は紙を主材料とするカップ状の簡易容器から構成されているが、必ずしも容器本体10は紙製の簡易容器である必要はなく、合成樹脂製の容器、ガラス容器、金属容器等の各種の材料の容器であってよい。
【0035】
次に上記2つの実施の形態に用いられている蓋体11であって、外周壁26の内周面にアンダーカットの係合爪30が形成されている蓋体11の成形装置について説明する。
【0036】
図9〜図12に示すように、この成形装置のコア側の部分はベース45を備え、その中央部に突柱46が突設されている。このような突柱46の外周側には固定型47と回転型48とがそれぞれ組合わされるようになっている。回転型48は上記係合爪30の数だけ設けられており、係合爪30の間隔に相当する回転角度だけ固定型47に対して回転可能になっている。しかも複数の回転型48は互いに連結部49によって連結された状態になっている。そして固定型47と回転型48の外周側には取出しリング50が配されている。
【0037】
図9はこのようなコアから成る成形型によって蓋体11を射出成形する状態を示している。蓋体11を成形する樹脂をキャビティに射出したならば、この後に図10に示すように、固定型47をベース45とともに固定しておき、これに対して回転型48を上方に所定のストロークだけ移動させる。そしてこの後に固定型47に対して回転型48を係合爪30の周方向の寸法に相当する角度だけ回転させる。
【0038】
すると回転型48に形成されている凹部51であって係合爪30を係止する凹部51が係合爪30から図11に示すように離脱する。従ってこのような状態において、取出しリング50を図12に示すように回転型48に対して軸線方向に移動させることによって、射出成形された蓋体11が成形型から取出されることになる。
【0039】
このように蓋体11の外周壁26に形成される係合爪30を円周方向に間欠的に設けるようにし、係合爪30間に係合爪30の円周方向の長さ以上のギャップを形成しておくことによって、回転型48を有する成形型を用いて射出成形を行なうことができる。しかも成形後に回転型48を回転させて凹部51が係合爪30と係合しない位置へ移動させることによって、取出しリング50を用いて回転型48から蓋体11を取出すことが可能になり、射出成形による蓋体11の一体成形が可能になる。
【0040】
【発明の効果】
以上のように本発明は、上部開口を閉塞するように蓋体を装着して成る蓋付き容器において、容器本体の上部開口の周縁部において半径方向外周側に突出するように設けられている被係合部と、蓋体の外周壁の内周面に形成されており、容器本体の被係合部と係合されるアンダーカットの係合爪と、蓋体の外周壁の係合爪が形成されている部分を分離切断するための切断誘導部と、を具備し、係合爪は逆スカート状であって、その断面形状が基端側の方が肉厚で先端の方が肉薄になっており、蓋体の周方向に沿って間欠的に形成され、蓋体には半径方向外周側に突出するように押え部が形成され、該押え部が周方向の係合爪が欠如する位置で容器本体の開口の周縁部を内側から外周側に押圧するようにしたことを特徴とする蓋付き容器に関するものである。
【0041】
従って容器本体の被係合部がアンダーカットの係合爪と係合した状態で蓋体が装着されて上部開口を閉塞するようになっているために、切断誘導部によって外周壁の係合爪が形成されている部分を分離切断しなければ開封を行なうことができなくなり、開封したことが目視によって容易に判断されるようになる。これによって蓋付き容器に対してエビデンス性を付与できるようになる。また蓋体には半径方向外周側に突出するように押え部が形成され、該押え部が容器本体の開口の周縁部を内側から外周側に押圧するようにしているために、押え部によってアンダーカットの係合爪が容器本体の被係合部から脱落するのが確実に防止されるようになり、より高いエビデンス性が付与される。
【0042】
切断誘導部が外周壁と蓋体の外周側上面部とのエッジの部分に形成されている周方向の薄肉部と、外周壁の円周方向の所定の位置を切断する縦方向の薄肉部とから構成されるようにすると、縦方向の薄肉部と周方向の薄肉部とをそれぞれ切断することによって、係合爪が形成されている外周壁を分離切断することが可能になり、これによって蓋体を取外すことが可能になる。
【0044】
また別の発明は、上部開口を閉塞するように蓋体を装着して成る蓋付き容器において、容器本体の上部開口の周縁部において半径方向外周側に突出するように設けられている被係合部と、蓋体の外周壁の内周面に形成されており、容器本体の被係合部と係合される係合用リブと、蓋体の外周壁の先端側の内周面に形成されており、容器本体の被係合部を乗越えて蓋体の脱落を防止するアンダーカットの係合爪と、蓋体の外周壁の係合爪が形成されている部分を分離切断する切断誘導部と、を具備し、係合爪は逆スカート状であって、その断面形状が基端側の方が肉厚で先端の方が肉薄になっており、蓋体の周方向に沿って間欠的に形成され、切断誘導部は外周壁の高さ方向の中間位置に形成されている周方向の薄肉部と、周方向の薄肉部と外周壁の先端部とを連結する縦方向の薄肉部とから構成されていることを特徴とする蓋付き容器に関するものである。
【0045】
従って本発明によれば、アンダーカットの係合爪によって、この係合爪が形成されている部分を切断誘導部に沿って分離切断しなければ蓋体を取外すことができず、これによって一旦蓋体を開封した場合にはそのことが容易に目視によって判断でき、エビデンス性が付与される。また切断誘導部が外周壁の高さ方向の中間位置に形成されている周方向の薄肉部と、周方向の薄肉部と外周壁の先端部とを連結する縦方向の薄肉部とから構成されるために、縦方向の薄肉部と周方向の薄肉部とを切断することによって、アンダーカットの係合爪が形成されている部分が分離切断され、しかも係合用リブが蓋体側に残るようになる。
【0046】
また係合爪が形成されている部分を切断誘導部に沿って分離切断しても、蓋体側に係合用リブが残存するために、このような係合用リブを用いて蓋体によって容器本体の再封を図ることが可能になり、容器本体内の残容物の保護が図られる。
【0048】
外周壁には高さ方向の中間位置に段差が形成されており、該段差に周方向の薄肉部が形成されるようにすると、段差の部分において外周壁が分断され、先端側の部分が除去されることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の蓋付き容器を示す分解斜視図である。
【図2】蓋体の底面図である。
【図3】蓋体を装着した容器本体の一部を破断した正面図である。
【図4】蓋体と容器本体との係合を示す拡大縦断面図である。
【図5】外周壁を切断した状態の蓋体の拡大縦断面図である。
【図6】
第2の実施の形態の蓋体の底面図である。
【図7】蓋体を装着した容器本体の一部を破断した正面図である。
【図8】蓋体と容器本体との係合部の構造を示す要部拡大縦断面図である。
【図9】蓋体を成形する金型のコア側の部分の縦断面図である。
【図10】回転型の回転の動作を示す縦断面図である。
【図11】回転型が回転された状態の縦断面図である。
【図12】蓋体の取外しを示す縦断面図である。
【図13】従来の成形型の縦断面図である。
【図14】蓋体の取外し動作を示す縦断面図である。
【図15】別の従来の成形型の縦断面図である。
【図16】同蓋体の取外し動作を示す縦断面図である。
【図17】さらに別の従来の成形型を示す縦断面図である。
【図18】同蓋体の取外し動作を示す縦断面図である。
【符号の説明】
10 容器本体
11 蓋体
12 上部開口
16 カール部(被係合部)
17 底板
18 周璧部
19 折返し部
23 凹部
24 内側壁部
25 上面部
26 外周壁
30 係合爪
31 押え部
32 周方向薄肉部
33 縦方向薄肉部
34 リブ
40 係合用リブ
45 ベース
46 突柱
47 固定型
48 回転型
49 連結部
50 取出しリング
51 凹部
54 コア
55 凹部
56 取出しリング
58 分割型
59 円錐台状コア
62 入子
65 蓋体
66 外周壁
67 係合用リブ
68 係合爪
69 開口

Claims (4)

  1. 上部開口を閉塞するように蓋体を装着して成る蓋付き容器において、
    容器本体の上部開口の周縁部において半径方向外周側に突出するように設けられている被係合部と、
    前記蓋体の外周壁の内周面に形成されており、前記容器本体の被係合部と係合されるアンダーカットの係合爪と、
    前記蓋体の外周壁の前記係合爪が形成されている部分を分離切断するための切断誘導部と、
    を具備し、前記係合爪は逆スカート状であって、その断面形状が基端側の方が肉厚で先端の方が肉薄になっており、前記蓋体の周方向に沿って間欠的に形成され、
    前記蓋体には半径方向外周側に突出するように押え部が形成され、該押え部が周方向の前記係合爪が欠如する位置で前記容器本体の開口の周縁部を内側から外周側に押圧することを特徴とする蓋付き容器。
  2. 前記切断誘導部は前記外周壁と前記蓋体の外周側上面部とのエッジの部分に形成されている周方向の薄肉部と、前記外周壁の円周方向の所定の位置を切断する縦方向の薄肉部とから構成されていることを特徴とする請求項1に記載の蓋付き容器。
  3. 上部開口を閉塞するように蓋体を装着して成る蓋付き容器において、
    容器本体の上部開口の周縁部において半径方向外周側に突出するように設けられている被係合部と、
    前記蓋体の外周壁の内周面に形成されており、前記容器本体の被係合部と係合される係合用リブと、
    前記蓋体の外周壁の先端側の内周面に形成されており、前記容器本体の被係合部を乗越えて前記蓋体の脱落を防止するアンダーカットの係合爪と、
    前記蓋体の外周壁の前記係合爪が形成されている部分を分離切断する切断誘導部と、
    を具備し、前記係合爪は逆スカート状であって、その断面形状が基端側の方が肉厚で先端の方が肉薄になっており、前記蓋体の周方向に沿って間欠的に形成され、
    前記切断誘導部は前記外周壁の高さ方向の中間位置に形成されている周方向の薄肉部と、前記周方向の薄肉部と前記外周壁の先端部とを連結する縦方向の薄肉部とから構成されていることを特徴とする蓋付き容器。
  4. 前記外周壁には高さ方向の中間位置に段差が形成されており、該段差に前記周方向の薄肉部が形成されていることを特徴とする請求項に記載の蓋付き容器。
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