JPH1086540A - 感熱記録用再剥離性粘着シート - Google Patents

感熱記録用再剥離性粘着シート

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JPH1086540A
JPH1086540A JP8262320A JP26232096A JPH1086540A JP H1086540 A JPH1086540 A JP H1086540A JP 8262320 A JP8262320 A JP 8262320A JP 26232096 A JP26232096 A JP 26232096A JP H1086540 A JPH1086540 A JP H1086540A
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adhesive
sheet
recording
heat
pressure
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JP8262320A
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Noboru Sakaushi
登 坂牛
Eiji Tateno
栄司 舘野
Yutaka Igarashi
裕 五十嵐
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Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 再剥離性及び感熱記録性に優れた感熱記録用
再剥離性粘着シート。 【解決手段】 感熱記録用表面基材/粘着剤層/剥離シ
ートの順に積層してなる感熱記録用再剥離性粘着シート
において、前記表面基材が基材と記録層の間に中空フィ
ラーおよび/または熱膨張性マイクロカプセルからなる
独立気泡を含有する中間層を設けてなる感熱記録シート
であり、前記粘着剤層が平均粒径10〜100μmの粘
着性微球体を含有し、前記表面基材の非記録面に直接塗
工されてなることを特徴とする感熱記録用再剥離性粘着
シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面基材に感熱記
録シート、粘着剤に粘着性微球体を使用し、被着体に対
する貼着と剥離を繰返して使用でき、かつ感熱記録性の
良好な再剥離性粘着シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】粘着シートは、商業用、事務用、家庭
用、など広範囲の用途にラベル、シール、ステッカー、
ワッペン等に加工されて使用されている。このような粘
着シートの一般的な構成は、表面基材と剥離シートとの
間に粘着剤をサンドイッチにした状態のものである。こ
のような粘着シートは、使用される粘着剤の機能から分
類すると、永久接着タイプと再剥離タイプとに大別され
る。永久接着タイプに使用される粘着剤は、近年、コス
ト、性能、環境面等を考慮し、ゴム系からアクリル系
へ、更に溶剤型から水系エマルジョン型への転換が進
み、特にラベル用永久接着タイプの粘着シートは、ほと
んどエマルジョン型アクリル系粘着剤で占められてい
る。
【0003】一方、再剥離性粘着剤についてもエマルジ
ョン型アクリル系粘着剤の提案がいくつかなされている
が、これらのものは一般にエポキシ系やイソシアネート
系の硬化剤で架橋させるタイプであり、金属、プラスチ
ック等の表面強度の強い被着体に対しては優れた再剥離
性を発揮するが、紙、ダンボールなど表面強度の弱い被
着体に対しては永久接着タイプと同様に再剥離性に乏し
く、未だに十分な再剥離性を有する品質のものが出来な
いのが現状であった。このような問題点を解決するた
め、従来は、表面基材に粘着性微球体を直接塗工する技
術が用いられ、このタイプの粘着シートが被着体に対し
て貼着と剥離を繰返して行える再剥離性粘着シートとし
て注目されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな粘着性微球体タイプの粘着剤は、基材との投錨性を
得るため、ウエットの状態で基材に直接塗工、乾燥する
必要があり、基材表面に塗工によるボコツキが発生す
る。表面基材に感熱記録シートを使用した場合、この表
面のボコツキにより、記録の印字性および読取り性が著
しく低下するという問題点があった。さらに、表面基材
に感熱記録シートを使用した場合、粘着剤塗工時に直接
基材をオーブンで乾燥するため、地肌カブリが起こり易
く、地肌カブリの起こらない加工条件では、オーブン温
度を低く設定するため、加工速度が遅く生産性が著しく
低下するという問題点があった。
【0005】本発明は、従来の表面基材に粘着性微球体
を直接塗布したタイプの粘着シートの欠点を解決し、表
面基材/粘着剤層/剥離シートの順に積層してなる粘着
シートにおいて、表面基材が基材と記録層の間に中空フ
ィラーおよび/または熱膨張性マイクロカプセルからな
る独立気泡を含有する中間層を設けてなる感熱記録シー
トであり、粘着剤層が平均粒径10〜100μmの粘着
性微球体を含有し、表面基材の非記録面に直接塗工され
ることにより、被着体に対する貼着と剥離を繰返して使
用でき、かつ感熱記録性の良好な再剥離性粘着シートを
提供する事を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するものとして、感熱記録用表面基材/粘着剤層/剥
離シートの順に積層してなる感熱記録用再剥離性粘着シ
ートにおいて、前記表面基材が基材と記録層の間に中空
フィラーおよび/または熱膨張性マイクロカプセルから
なる独立気泡を含有する中間層を設けてなる感熱記録シ
ートであり、前記粘着剤層が平均粒径10〜100μm
の粘着性微球体を含有し、前記表面基材の非記録面に直
接塗工されてなることを特徴とする感熱記録用再剥離性
粘着シートに関する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明で使用する表面基材としては、感熱記録シートが
挙げられる。感熱記録シートは、例えば、特開平4ー2
82290号公報に記載のロイコ染料と顕色剤とを主成
分とする感熱発色層を支持体上に設けた感熱記録材料に
おいて、感熱発色層と支持体との間に中空フィラーおよ
び/または熱膨張性マイクロカプセルと接着剤から成る
中間層を設けた感熱記録シートである。
【0008】該中空フィラーとしては、例えば、アクリ
ル−スチレン系共重合体が使用でき、市販品として、ロ
ームアンドハース株式会社製、商品名:ローペイクOP
62、OP84J、大日本インキ化学工業株式会社製、
商品名:ボンコートPP1000、PP1001、PP
2000、PP1100、三井東圧化学株式会社製、商
品名:ミューティクル1003E等が挙げられる。
【0009】該熱膨張性マイクロカプセルとしては、例
えば、芯物質としてn−ヘプタン、i−ブタン、ペンタ
ン、ネオペンタンの様な低沸点の炭化水素を内包し、カ
プセル壁膜材として塩化ビニリデン、アクリロニトリ
ル、メチルメタクリレートの様な(メタ)アクリル酸エ
ステル、スチレンの様な芳香族ビニル化合物を主成分と
する熱可塑性樹脂を使用した熱膨張性マイクロカプセル
があり、市販品として、松本油脂製薬株式会社製、商品
名:マツモトマイクロスフェアーF−30S、F−3
0、F−50、F−80、日本フェライト株式会社製、
商品名:エクスパンセルWU−642、WU−551、
WU−461等が挙げられる。これらの熱膨張性マイク
ロカプセルは、膨張前の平均粒子径が、0.1〜20μ
mであり、加熱により数倍に膨張し、ゴム風船様のマイ
クロバルーンとなり、クッション性、断熱性および防湿
性を塗膜に付与するものである。
【0010】また、中空フィラーおよび/または熱膨張
性マイクロカプセルの平均粒子径は、0.1〜20μm
のものが使用でき、好ましくは、0.3〜5μmが使用
できる。さらに、中空フィラーおよび/または熱膨張性
マイクロカプセルは、感熱記録シートにクッション性、
断熱性および支持体面からの防湿性を付与し、感熱記録
性能を向上する特性上、より好ましくは熱膨張性マイク
ロカプセルを使用できる。
【0011】該中空フィラーおよび熱膨張性マイクロカ
プセルを基材に固着し、中間層を形成するための接着剤
としては、例えば、スチレン−ブタジエンラテックス、
市販品として、三井東圧株式会社製、商品名:ポリラッ
ク501などが例示でき、また、アクリルエマルジョ
ン、市販品として、三井東圧株式会社製、商品名:アル
マテックスE3450、東亜合成化学株式会社製、商品
名:HD1、日本アクリル社製、商品名:HA8などが
例示でき、さらに、酢酸ビニル−アクリルエマルジョ
ン、市販品として、昭和高分子株式会社製、商品名:ポ
リゾールP−25などが例示できる。
【0012】該接着剤と中空フィラーおよび熱膨張性マ
イクロカプセルとの配合量としては、中空フィラーおよ
び熱膨張性マイクロカプセル100重量部に対して、1
0〜100重量部が好ましく、より好ましくは、30〜
60重量部である。
【0013】また、該中間層の基材表面への塗工方法と
しては、通常の塗工機、例えばナイフコーター、ロール
コーター、コンマコーター、バーコーター、リップコー
ター、グラビヤコーター、ダイコーターおよびスクリー
ン印刷機などによって塗工することができる。さらに、
該熱膨張性マイクロカプセルを含有する中間層の塗工に
当たっては、例えば、支持体へ塗工後、70〜100℃
の熱ロール(ロールを加熱したスーパーカレンダー)で
熱膨張性マイクロカプセルをマイクロバルーン化し、な
おかつ中間層表面を平滑にすることで、次行程の感熱記
録層の感熱記録性能を損なわないものとする(表面基材
のボコツキがない)。
【0014】該中間層の基材表面への塗工量としては、
乾燥固形分重量で、1〜20g/m2 が好ましく、より
好ましくは、2〜10g/m2 である。
【0015】感熱層に使用されるロイコ染料としては、
例えば、特開平4−282290号公報などに記載のト
リフェニルメタン系、フルオラン系、フェノチアジン
系、オーラミン系、スピロピラン系、インドリノフタリ
ド系などの染料のロイコ化合物が挙げられる。同じく、
感熱層に使用される顕色剤としては、電子受容性の種々
の化合物、例えば、特開平4−282290号公報など
に記載のフェノール性化合物、チオフェノール性化合
物、チオ尿素誘導体、有機酸およびその金属塩などが挙
げられる。
【0016】感熱層に使用される接着剤としては、例え
ば、スチレン−ブタジエンラテックス、アクリルエマル
ジョン、酢酸ビニル−アクリルエマルジョンまたはPV
Aなどの水溶性ポリマーが挙げられる。また支持体とし
ては、例えば、普通紙、合成紙または合成樹脂フィルム
等が使用できる。
【0017】感熱層の塗工方法としては、例えば、上記
中間層の塗工方式と同様に通常の塗工機や印刷機などに
よって塗工することができる。該感熱層の基材表面への
塗工量としては、乾燥固形分重量で、1〜20g/m2
が好ましく、より好ましくは、2〜10g/m2 であ
る。このようにして形成された感熱記録シートは、次工
程の粘着加工時に基材に粘着剤層を直接塗工し、オーブ
ン中で乾燥する際に、防湿性に優れる中間層の効果によ
り、感熱発色層のかぶりを防止するものである。
【0018】本発明で使用する粘着性微球体は、エチル
アクリレート、プロピルアクリレート、n−ブチルアク
リレート、イソプロピルアクリレート、n−オクチルア
クリレート、イソオクチルアクリレート、2−エチルヘ
キシルアクリレート、ノニルアクリレート、イソノニル
アクリレート、ラウリルアクリレート、メチルメタクリ
レート、プロピルメタクリレート、ブチルメタクリレー
ト、2−エチルヘキシルメタクリレート、イソノニルメ
タクリレート、ラウリルメタクリレート等の(メタ)ア
クリル酸エステルを主成分とし、これらの単量体と必要
に応じてアクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、クロ
トン酸、マレイン酸、2−ヒドロキシエチル(メタ)ア
クリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレー
ト、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、(メタ)
アクリルアミド、グリシジル(メタ)アクリレート、グ
リシジルエーテル(メタ)アクリレート、酢酸ビニル、
スチレン、(メタ)アクリロニトリル、トリメチルアミ
ン(メタ)アクリルアミド、トリメチルアミン−p−ビ
ニルベンスイミド、アンモニウム(メタ)アクリレー
ト、ナトリウム(メタ)アクリレート、N,N−ジメチ
ル−N−(β−(メタ)アクリルオキシルエチル)アン
モニウムプロピオネートベタイン、1,1−ジメチル−
1−(2−シドロキシプロピル)アミン(メタ)アクリ
ルイミド、4,4,9−トリメチル−4−アゾビア−7
−オキシ−9−デセン−1−スルホネート、1,1ジメ
チル−1−(2,3−ジヒドロキシプロピル)アミン
(メタ)アクリルイミド等の単量体を共重合させて、球
体とすることによって製造し得る。
【0019】なお、具体的な製造方法については、例え
ば、特開昭50ー2736号公報、同61ー14827
8号公報に記載の懸濁重合法によって製造できることが
できる。粘着微球体の粒子径については、粘着性および
塗工性に合わせて、10〜100μmの平均粒子径に調
節される。
【0020】該粘着微球体を基材に固着し、粘着層を形
成するための接着剤としては、例えば、スチレン−ブタ
ジエンラテックス、アクリルエマルジョン、酢酸ビニル
−アクリルエマルジョンなどが例示できる。該接着剤と
粘着微球体との配合量としては、粘着微球体100重量
部に対して、5〜50重量部が好ましく、より好ましく
は、10〜30重量部である。
【0021】粘着剤層の塗工方法は、上記懸濁重合法に
より得られた粘着微球体の水分散液に接着剤を添加混合
し、また必要に応じて他の助剤と一緒に水分散液として
粘着剤塗料を製造したものを、塗工方法としては、通常
の塗工機、例えばナイフコーター、ロールコーター、コ
ンマコーター、バーコーター、グラビヤコーター、リッ
プコーター、ダイコーターおよびスクリーン印刷機など
によって塗工することができる。
【0022】この場合の粘着剤層の塗工面は、表面基材
の裏面であり、剥離シート側に粘着剤を塗工し、表面基
材と貼合すことで粘着剤層を表面基材へ転写するいわゆ
る転写法とは違い、表面基材へ直接塗工する直接法でな
ければならない。この理由は、粘着剤層を構成する成分
として上記の粘着性微球体および粘着性微球体を表面基
材に固定させる接着剤とに分けることができ、この接着
剤は乾燥後粘着性が著しく低くなるため、塗膜乾燥後は
基材への投錨性が得られない。また、粘着剤層表面に粘
着性微球体が露出していなければ、有効な再剥離性を発
現する粘着シートが得られない。つまり、転写法では接
着剤が粘着性微球体を覆ってしまうため、実用効果が得
られない。
【0023】粘着剤層の塗工量は、乾燥固形分重量で5
〜50g/m2 、好ましくは10〜30g/m2 であ
る。因みに、5g/m2 未満では粘着剤層としての効果
が乏しく、また50g/m2 を越えることは経済性の面
から必要性に乏しい。
【0024】本発明において使用される剥離シートとし
ては、グラシン紙のような高密度原紙、クレーコート
紙、クラフト紙や上質紙にポリエチレン等をラミネート
したポリラミ紙等に、フッ素系剥離剤やシリコーン系剥
離剤、非シリコーン系剥離剤を塗工したものが使用され
る。剥離剤の塗工方法としては、通常の塗工機、例えば
バーコーター、ロールコーター、グラビヤコーター等に
よって塗工することができる。剥離剤の塗工量は、乾燥
重量で0.05〜3g/m2 、好ましくは0.2〜1.
5g/m2 が適当である。因みに0.05g/m2 未満
では剥離剤層としての効果が乏しく、また3g/m2
越えることは経済性の面から必要性に乏しく、また、特
に剥離力に制限のない場合には、ポリラミ原紙単独でも
使用は可能である。
【0025】本発明の再剥離性粘着シートは、表面基材
の非感熱面に粘着性微球体と接着剤を含有した分散液を
塗工、乾燥後、剥離シートとニップロールで貼合せるこ
とにより得られる。本発明は、感熱記録用表面基材/粘
着剤層/剥離シートの順に積層してなる粘着シートにお
いて、前記表面基材が基材と記録層の間に中空フィラー
および/または熱膨張性マイクロカプセルからなる独立
気泡を含有する中間層を設けてなる感熱記録シートであ
り、粘着剤が平均粒径10〜100μmの粘着性微球体
を含有し、前記表面基材の非記録面に直接塗工されるこ
とにより、被着体に対する貼着と剥離を繰返して使用で
き、かつ感熱記録性の良好な再剥離性粘着シートとな
る。
【0026】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、もちろん本発明は、この実施例によって制
限されるものではない。
【0027】実施例1 表面基材である感熱記録紙用支持体として上質紙(坪
量:81g/m2 )を使用し、該支持体上に熱膨張性マ
イクロカプセル(塩化ビニリデン共重合体、平均粒子
径:15μm)12重量部と接着剤(スチレン−ブタジ
エンラテックス)7重量部からなる中間層を乾燥重量3
g/m2 になるように塗工した。つぎに下記のように感
熱発色層用塗液を調製した。 感熱発色層溶液の調製 〔A液〕 3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン 22重量部 10%ポリビニルアルコール水溶液 22重量部 水 56重量部 〔B液〕 1,5−ビス(4−ヒドロキシフェニルチオ)−3−オキサペンタン 12重量部 炭酸カルシウム 12重量部 10%ポリビニルアルコール水溶液 24重量部 水 52重量部 上記組成のA液及びB液をそれぞれサンドグライダーを
用いて微細化した後、A液10重量部、B液10重量部
を混合して感熱発色層用塗液を調製し、この感熱発色層
用塗液を前記中間層上に乾燥重量が6g/m2 となるよ
うに塗工し、乾燥して感熱記録層を形成した。つぎに、
粘着剤に粘着微球タイプ粘着剤として日本カーバイド株
式会社製:TS−5000(微球体平均粒子径:50μ
m)を使用し、乾燥厚0.01mmになるように表面基
材の非感熱面に塗工、乾燥した後、剥離シートと貼合せ
て粘着シートを作製した。なお、剥離シートは、グラシ
ン紙(坪量:64g/m2 )にシリコーン系剥離剤を1
g/m2 塗工したものである。
【0028】実施例2 表面基材である感熱記録紙として、支持体に上質紙(坪
量:81g/m2 )を使用し、該支持体上に中空フィラ
ー(スチレン−アクリル共重合体、平均粒径0.4μ
m)12重量部と接着剤(スチレン−ブタジエンラテッ
クス)7重量部から成る中間層を乾燥重量3g/m2
なるように塗工し、さらにその上層に実施例1と同様に
して感熱記録層を形成したものを使用した。粘着剤に粘
着微球タイプ粘着剤として日本カーバイド株式会社製:
TS−5000(微球体平均粒子径:50μm)を使用
し、乾燥厚0.01mmになるように表面基材の非感熱
面に塗工、乾燥後、剥離シートと貼合せて粘着シートを
作製した。なお、剥離シートは、グラシン紙(坪量:6
4g/m2 )にシリコーン系剥離剤を1g/m2 塗工し
たものである。
【0029】比較例1 表面基材である感熱記録紙として、支持体に上質紙(坪
量:81g/m2 )を使用し、該支持体上に実施例1と
同様にして感熱記録層を形成したものを使用した。粘着
剤に粘着微球タイプ粘着剤として日本カーバイド株式会
社製:TS−5000(微球体平均粒子径:50μm)
を使用し、乾燥厚0.01mmになるように表面基材の
非感熱面に塗工、乾燥後、剥離シートと貼合せて粘着シ
ートを作製した。なお、剥離シートは、グラシン紙(坪
量:64g/m2 )にシリコーン系剥離剤を1g/m2
塗工したものである。
【0030】比較例2 表面基材である感熱記録紙として、支持体に上質紙(坪
量:81g/m2 )を使用し、該支持体上に実施例1と
同様にして感熱記録層を形成したものを使用した。粘着
剤にゴム系再剥離タイプ粘着剤としてカネボーNSC株
式会社製:デュロタックSQー906Rを使用し、乾燥
厚0.01mmになるように剥離シート上に塗工、乾燥
後、感熱記録シートの非感熱面と貼合せて粘着シートを
作製した。なお、剥離シートは、グラシン紙(坪量:6
4g/m2 )にシリコーン系剥離剤を1g/m2 塗工し
たものである。
【0031】試験例 実施例1,2、および比較例1,2の各粘着シートから
剥離シートを取除いた後の粘着剤層の粘着力をJIS
Z 0237によって測定した。なお、単位は、gf/
25mmである。また、各被着体へ22℃,65%R
H,3日貼付け後剥離時の被着体への糊残りの有無を調
査した。さらに、株式会社サトー製の感熱プリンター:
M−3800を使用し、バーコードを粘着シートの表面
に印字し、読取り性については、シンボル社製のバーコ
ード読取り装置:レーザーチェックIIを用いて評価し
た。さらに、視覚的平滑性は、感熱記録層表面のボコツ
キについて官能評価し、評価結果が良好なものを○、ボ
コツキが大きく実用に適さないものを×とした。これら
の結果を〔表1〕に示す。
【0032】
【表1】 評価 ♯1) ○:糊残りなし。 △:糊残り若干あり。 ×:糊残りあり。 ♯2) ○:印字性良好。 △:印字エッジ部一部不鮮明。 ×:印字不鮮明。 ♯3) ○:読取り性良好。 ×:読取り性不良。
【0033】
【発明の効果】以上、詳しく説明した通り、この発明に
よって再剥離性および感熱記録性に優れた感熱記録用再
剥離性粘着シートが得られた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B41M 5/18 101F 101C 5/26 B F

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感熱記録用表面基材/粘着剤層/剥離シ
    ートの順に積層してなる感熱記録用再剥離性粘着シート
    において、前記表面基材が基材と記録層の間に中空フィ
    ラーおよび/または熱膨張性マイクロカプセルからなる
    独立気泡を含有する中間層を設けてなる感熱記録シート
    であり、前記粘着剤層が平均粒径10〜100μmの粘
    着性微球体を含有し、前記表面基材の非記録面に直接塗
    工されてなることを特徴とする感熱記録用再剥離性粘着
    シート。
JP8262320A 1996-09-12 1996-09-12 感熱記録用再剥離性粘着シート Pending JPH1086540A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7041349B2 (en) 2002-06-10 2006-05-09 Oji Paper Co., Ltd. Thermal transfer image recording composite sheet
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