JPH108558A - 木造建築物の構造補強システム - Google Patents

木造建築物の構造補強システム

Info

Publication number
JPH108558A
JPH108558A JP18171396A JP18171396A JPH108558A JP H108558 A JPH108558 A JP H108558A JP 18171396 A JP18171396 A JP 18171396A JP 18171396 A JP18171396 A JP 18171396A JP H108558 A JPH108558 A JP H108558A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fixing
column
structural
wooden building
intersection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP18171396A
Other languages
English (en)
Inventor
Wataru Watanabe
彌 渡邉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP18171396A priority Critical patent/JPH108558A/ja
Publication of JPH108558A publication Critical patent/JPH108558A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Load-Bearing And Curtain Walls (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 地震時において小屋組みが大きく変位せず、
従って小屋ばり等の水平構造材と柱との交差箇所(接合
部)の破損が起こりにくくて家屋の倒壊を防止すること
ができる木造建築物の構造補強システムの提供を課題と
する。 【解決手段】 柱31と水平構造材15,18との交差
箇所(接合部)の近傍には柱31または水平構造材1
5,18に固着金具50が設けてある。相隣接する2つ
の固着金具50の間には梁部材60が架設されている。
この交差箇所の固着金具50または梁部材60は、他の
交差箇所の固着金具または梁部材とターンバックル70
によって結合されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、木造建築物の小屋
組みに付設される木造建築物の構造補強システムに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来から木造建築物の小屋組みにおいて
は、小屋組みを形成する柱と、この柱と交差する楝木,
小屋ばり等の水平構造材とを接合する際に、接合する一
方の木材に「ほぞ」を形成し他方の木材に「ほぞ穴」を
設けて「ほぞ」を「ほぞ穴」に差し込んで接合する所謂
「ほぞ構造」を用いるのが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような小屋組みを
有する木造建築物においては、地震時の振動で家屋倒壊
する虞があるという指摘がなされている。
【0004】その理由は、このような小屋組みに用いら
れている「ほぞ構造」は、柱と水平構造材との接合部
(交差箇所)での変形が大きい場合には破壊され易く、
また、地震時には土台付近の構造材の変位が小さい場合
でも小屋組みを形成する構造材の変位が大きくなること
が知られているからである。
【0005】すなわち、木造建築物は、地震時において
小屋組みが大きく変位した場合、小屋組み内の接合部が
破損し易く、この接合部の破損に起因して家屋倒壊が起
こり易いという問題があった。
【0006】本発明の目的は、「ほぞ構造」を有する小
屋組みであっても、地震時において小屋組みが大きく変
位せず、従って柱と水平構造材との交差箇所の破損が起
こりにくくて家屋の倒壊を防止することができる木造建
築物の構造補強システムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに本発明は、木造建築物の小屋組みに付設される木造
建築物の構造補強システムであって、前記小屋組みを形
成する柱または当該柱と交差する楝木,小屋ばり等の水
平構造材に固着する固着金具と、前記柱と前記水平構造
材との交差箇所の近傍に配設された2つの前記固着金具
の間の架設される梁部材と、両端部が前記固着金具また
は前記梁部材と係合する張設部材とを具え、前記固着金
具は、前記柱と前記水平構造材との交差箇所の近傍の前
記柱および前記水平構造材に配設され、当該配設された
複数個の固着金具のうちの相隣接する2つの固着金具の
間には前記梁部材が架設され、前記張設部材は、前記小
屋組み内の一つの前記交差箇所の近傍に配設された前記
固着金具または前記梁部材と、他の前記交差箇所の近傍
に配設された前記固着金具または前記梁部材との間に架
設されていることを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
形態を説明する。
【0009】図1は本発明に係る木造建築物の構造補強
システンムで使用される固着金具および梁部材の配設例
を示した図である。11〜20は小屋組みを形成する楝
木,小屋ばり等の水平方向に配設される水平構造材を示
しており、また31〜42は柱を示している。
【0010】図2は図1のAで示した部分の拡大図、図
3は図1のBで示した部分の拡大図、図4は図1のCで
示した部分の拡大図、図5は図1のDで示した部分の拡
大図、図6は図1のEで示した部分の拡大図である。
【0011】図2ないし図6において、図1と同一符号
を付したものは同一のものを示している。また50は柱
と水平構造材との交差箇所(接合部)の近傍の柱または
水平構造材に固着している固着金具を示しており、60
は2つの固着金具50の間に架設される梁部材を示して
いる。
【0012】図1および図6で示したように、本実施形
態においては、木造建築物の略中央に位置する通し柱3
1と水平構造材15,18との交差箇所(接合部)で
は、その交差箇所を形成する全ての木材(通し柱31お
よび水平構造材15,18)に固着金具50が配設され
ており、また、相隣接する2つの固着金具50の間には
全ての梁部材60が架設されている。
【0013】その理由は、通し柱31は他の柱に比して
「ほぞ穴」が多く設けられているために、この通し柱3
1と水平構造材との交差箇所(接合部)は十分に補強す
る必要があるからである。
【0014】ここで、本発明に係る木造建築物の構造補
強システムで使用され固着金具50と梁部材60の構成
について図7および図8を用いて説明する。
【0015】図7は図6で示した通し柱31と水平構造
材15,18との交差箇所(接合部)をX方向から視た
図であり、図8は固着金具50と梁部材60との接合部
分を示した斜視図である。
【0016】図7および図8に示したように、固着金具
50は、同一形状の一対の金具50aおよび50bによ
って構成されている。金具50aおよび50bには、こ
の金具を釘(または木ネジ)52によって木材に固着さ
せるための釘穴51が形成されている。また金具50a
および50bの端部には、この一対の金具をボルト58
とナット59とによって締結するためのボルト貫通孔を
有する係止用片55が形成されている。さらに、金具5
0aおよび50bの上面には、この金具に梁部材60を
ボルトとナットによって締結するためのボルト貫通孔を
有する梁部材取付片56が設けられている。
【0017】梁部材60の端部にはボルト貫通孔が形成
されており、中央部にはターンバックル70の端部と係
合する係合孔61が形成されている。
【0018】図8に示したように、固着金具50を構成
する2つの金具50a,50bと梁部材60とを接合す
る場合には、梁部材取付片56に梁部材60をボルトお
よびナットを用いて接合してもよいし、金具50aの係
止用片55と金具50bの係止用片55との間に梁部材
60を挟んだ状態でボルトおよびナットを用いて接合し
てもよい。ただし、金具50aと50bとの間に梁部材
60を挟んだ状態で接合するときには、係止用片55と
梁部材60との間に、ボルト貫通孔を有するワッシャー
やスペーサ等を介在させて梁部材60が動かないように
して接合する。
【0019】さらに、固着金具50とターンバックル7
0とを接合する場合には、図8に示したようなターンバ
ックル取付金具57をボルトとナットによって金具50
aまたは50bに装着する。
【0020】以上説明したように、本実施形態において
は、図1に示したように、小屋組みを形成する柱と水平
構造材との交差箇所(接合部)が、固着金具50と梁部
材60とによって補強されており、地震時において交差
箇所での破損が起こりにくくなっている。
【0021】さらに本発明に係る木造建築物の構造補強
システムにおいては、小屋組みを形成する柱と水平構造
材との交差箇所(接合部)に配設された固着金具50ま
たは梁部材60と、他の交差箇所(接合部)に配設され
た固着金具50または梁部材60とを、ターンバックル
70を用いてテンションを持たせた状態で結合してあ
る。
【0022】このターンバックル70の配設例を図9に
示す。このようにターンバックル70を配設することに
より、地震時における小屋組みの変形をより一層少なく
することができ、より一層家屋の倒壊を防止することが
できる。
【0023】以上説明したような木造建築物の構造補強
システムによれば、小屋組みの脆い部分を補強できるの
で、構造材としての木材が本来的に持つ衝撃に対する吸
収性や復元性を十分に発揮させることができて地震に対
して強い木造建築物を提供することができる。
【0024】なお、図9に示したように、通し柱31と
水平構造材15,18との交差箇所(接合部)の近傍に
配設された固着金具50または梁部材60に複数のター
ンバックル70の一端を係合させ、それらのターンバッ
クル70の他端を他の交差箇所(接合部)の近傍に配設
された固着金具50または梁部材60に係合させること
により、通し柱31に係る交差箇所(接合部)に両側か
らテンションを与える構成にすれば、通し柱31に係る
交差箇所(接合部)の補強をより一層強くすることがで
きる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、地
震時において小屋組みが大きく変位せず、従って柱と水
平構造材との交差箇所の破損が起こりにくくて家屋の倒
壊を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における固着金具と梁部材
の配設例を示す説明図である。
【図2】図1の部分拡大図である。
【図3】図1の部分拡大図である。
【図4】図1の部分拡大図である。
【図5】図1の部分拡大図である。
【図6】図1の部分拡大図である。
【図7】固着金具および梁部材の構成を説明するための
説明図である。
【図8】固着金具および梁部材の構成を説明するための
説明図である。
【図9】図1に示した実施形態におけるターンバックル
の配設例を示す説明図である。
【符号の説明】
11〜20 水平構造材 31〜42 柱 50 固着金具 50a,50b 金具 51 釘穴 52 釘 55 係止用片 56 梁部材取付片 57 ターンバックル取付金具 58 ボルト 59 ナット 60 梁部材 61 係合穴 70 ターンバックル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04B 2/56 651 E04B 2/56 651L 651M 651S 652 652J

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木造建築物の小屋組みに付設される木造
    建築物の構造補強システムであって、 前記小屋組みを形成する柱または当該柱と交差する楝
    木,小屋ばり等の水平構造材に固着する固着金具と、前
    記柱と前記水平構造材との交差箇所の近傍に配設された
    2つの前記固着金具の間の架設される梁部材と、両端部
    が前記固着金具または前記梁部材と係合する張設部材と
    を具え、 前記固着金具は、前記柱と前記水平構造材との交差箇所
    の近傍の前記柱および前記水平構造材に配設され、当該
    配設された複数個の固着金具のうちの相隣接する2つの
    固着金具の間には前記梁部材が架設され、 前記張設部材は、前記小屋組み内の一つの前記交差箇所
    の近傍に配設された前記固着金具または前記梁部材と、
    他の前記交差箇所の近傍に配設された前記固着金具また
    は前記梁部材との間に架設されていることを特徴とする
    木造建築物の構造補強システム。
  2. 【請求項2】 前記小屋組みを形成する通し柱と前記水
    平構造材との交差箇所においては、当該交差箇所の近傍
    の全ての前記水平構造および前記通し柱に前記固着金具
    が配設されており、当該配設された複数個の固着金具の
    うちの相隣接する2つの固着金具の間には全ての前記梁
    部材が架設されていることを特徴とする請求項1に記載
    の木造建築物の構造補強システム。
  3. 【請求項3】 前記張設部材は、前記通し柱と前記水平
    構造材との前記交差箇所の近傍に配設された前記固着金
    具または前記梁部材と、前記小屋組み内のその他の前記
    交差箇所の近傍に配設された前記固着金具または前記梁
    部材との間に架設されていることを特徴とする請求項2
    に記載の木造建築物の構造補強システム。
JP18171396A 1996-06-24 1996-06-24 木造建築物の構造補強システム Pending JPH108558A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18171396A JPH108558A (ja) 1996-06-24 1996-06-24 木造建築物の構造補強システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18171396A JPH108558A (ja) 1996-06-24 1996-06-24 木造建築物の構造補強システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH108558A true JPH108558A (ja) 1998-01-13

Family

ID=16105565

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18171396A Pending JPH108558A (ja) 1996-06-24 1996-06-24 木造建築物の構造補強システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH108558A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015194051A (ja) * 2014-03-31 2015-11-05 矢作建設工業株式会社 木造建築物の水平架構の補強部材および木造建築物の水平架構の補強工法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015194051A (ja) * 2014-03-31 2015-11-05 矢作建設工業株式会社 木造建築物の水平架構の補強部材および木造建築物の水平架構の補強工法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH108558A (ja) 木造建築物の構造補強システム
KR102578034B1 (ko) 기둥의 내진 보강을 위한 frp 랩핑과 x형태 브레이스가 부착된 준불연 엔지니어링 플라스틱 패널의 조립 시공방법
JPH04261935A (ja) 木構造の接合部構造
JP4654674B2 (ja) 木造建築物の耐震補強金具の取付け方法
JP3549488B2 (ja) 木造軸組住宅用筋交い
JP4141303B2 (ja) 耐震パネルの設置構造
KR20190091791A (ko) 내진형 조임틀 장치
JPH08260607A (ja) ユニット式建物の屋根構造
KR100627233B1 (ko) 댐퍼기능을 갖는 철골구조물용 접합부재
JP7033019B2 (ja) 建物補強方法
JPH0967862A (ja) 緊結補強金物
JP3222807B2 (ja) 耐力壁パネル
JPH1018425A (ja) 木造建物の軸組装置
JPH1162263A (ja) 建築用補強プレート
JPH11166305A (ja) 手すり壁構造
JP6328159B2 (ja) 柱と横架材の補強部材および柱と横架材の接合構造
JP2749310B2 (ja) 鉄骨構造体
JP2606250B2 (ja) 鉄筋コンクリートからなる柱と鉄骨梁との接合部構造
JPH1181454A (ja) 柱と梁の結合構造
JP3749441B2 (ja) 木造建築における木材骨組構造体の緊締工法
JP3623208B2 (ja) 木造建築物における補強金物およびこれを用いた木造軸組構造
JP2840206B2 (ja) 建物のセットバック構造
JP2023120514A (ja) 防護柵および継手プレートならびに防護柵の構築工法
JPH02311644A (ja) 軸組構造用合成梁
JPH10205144A (ja) 組立ブロック及び建築物補強方法