JPH108473A - ケーソンの構築方法 - Google Patents

ケーソンの構築方法

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JPH108473A
JPH108473A JP18125196A JP18125196A JPH108473A JP H108473 A JPH108473 A JP H108473A JP 18125196 A JP18125196 A JP 18125196A JP 18125196 A JP18125196 A JP 18125196A JP H108473 A JPH108473 A JP H108473A
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JP
Japan
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construction
sections
parallel
caisson
formwork
Prior art date
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Application number
JP18125196A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuji Nagano
祐司 長野
Kenji Ito
賢治 伊東
Kenichi Inoue
賢一 井之上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Construction Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Construction Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】作業員一人あたりの作業効率を向上させ、工期
の短縮を容易になす。 【解決手段】構築すべきケーソン50に対して、複数の
施工区画BJ1〜BJ4を設定し、各施工区画BJ1〜
BJ4に対して複数のブロックBL1〜BL3を設定
し、ケーソン50の構築は、各施工区画BJ1〜BJ4
毎に、より下方の施工区画BJ1〜BJ4からより上方
の施工区画BJ1〜BJ4に向かって順次行い、各施工
区画BJ1〜BJ4の部分の構築は各ブロックBL1〜
BL3毎に、該ブロックBL1〜BL3に対応した部分
の鉄筋の配筋を順次行い、鉄筋の配筋が完了したブロッ
クBL1〜BL3毎に、型枠の設置を順次行い、型枠の
設置が完了したブロックBL1〜BL3において、コン
クリートの打設を行うようにして構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄筋コンクリート製の
ケーソンを構築する際に適用するのに好適なケーソンの
構築方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、港湾工事などで用いられる鉄筋コ
ンクリート製のケーソンの構築は、適宜なケーソン製作
ヤードにおいて行われている。ケーソンの具体的な構築
手順としては、まず該ケーソンの底部となる底版部を構
築し、次いで該底版部の上に鉛直な側壁や仕切壁等の壁
躯体部を立設構築する。これら底版部及び壁躯体部等に
より上方に開口した箱状のケーソンが構築される。な
お、上述した壁躯体部等は、(a)施工対象箇所におけ
る鉄筋の配筋作業、(b)鉄筋の配筋が完了した施工対
象箇所に対する型枠の設置、(c)型枠が設置された施
工対象箇所におけるコンクリート打設、からなる3種類
の作業を(a)、(b)、(c)の順に行う形で構築さ
れる。また、上述した各作業を行うべき施工対象箇所
は、通常は各ケーソンの水平面方向全範囲に亙って設定
されていた(従って1つのケーソンにおいて施工対象箇
所は水平面方向において1つだけ設定されていた。)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した
(a)、(b)、(c)からなる3種類の各作業のう
ち、2種以上の作業を、同一の施工対象箇所において並
行して進行させることは困難であり、従って同一の施工
対象箇所では、1種類の作業が完了した後に、別の種類
である次の作業を行うという方法をとっていた。従っ
て、この方法では、各種類の作業は、その前段階の作業
が完了するのを待って開始することとなり、その結果、
待機時間が必要となる。即ち、構築すべきケーソンが大
型化すればするほど、一度に施工を行うべき施工対象箇
所が大きくなるので、この待機時間は長時間化する。通
常、各種類の作業を行う作業員は、その作業のみを行う
専門の作業員であることが多いので、各種類の作業の待
機時間が長くなると、その分、作業員一人あたりの作業
効率も低くなり都合が悪い。また、作業員一人あたりの
作業効率が低くなることから、各種類の作業ごとに限ら
れた数の作業員のみ確保される場合には、作業フロー全
体における作業効率が低くなり、工期の短縮などが計り
づらい。
【0004】そこで本発明は上記事情に鑑み、作業員一
人あたりの作業効率を向上させることができ、工期の短
縮を容易になし得るケーソンの構築方法を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち本発明のうち第1の
発明は、底版部(51)及び、該底版部(51)上に鉄
筋コンクリート製の壁躯体部(52、53)を有したケ
ーソン(50)を構築するケーソンの構築方法におい
て、構築すべき前記ケーソン(50)に対して、該ケー
ソン(50)を上下方向に並んだ複数の水平層状区画に
分割する形で、複数の上下施工区画(BJ1〜BJ4)
を設定し、前記各上下施工区画(BJ1〜BJ4)に対
して、該上下施工区画(BJ1〜BJ4)を水平方向に
並んだ複数の並列区画に分割する形で、複数の並列施工
区画(BL1〜BL3)を設定し、前記ケーソン(5
0)の構築は、前記各上下施工区画(BJ1〜BJ4)
毎に、より下方の上下施工区画(BJ1〜BJ4)から
より上方の上下施工区画(BJ1〜BJ4)に向かって
順次行い、前記各上下施工区画(BJ1〜BJ4)の部
分の構築は、該上下施工区画(BJ1〜BJ4)の各並
列施工区画(BL1〜BL3)毎に、該並列施工区画
(BL1〜BL3)に対応した部分の鉄筋(66、6
7)の配筋を順次行い、前記鉄筋(66、67)の配筋
が完了した並列施工区画(BL1〜BL3)毎に、型枠
(25)の設置を順次行い、前記型枠(25)の設置が
完了した並列施工区画(BL1〜BL3)において、コ
ンクリートの打設を行うようにして構成される。
【0006】また本発明のうち第2の発明は、第1の発
明のケーソンの構築方法において、前記各上下施工区画
(BJ1〜BJ4)における前記複数の並列施工区画
(BL1〜BL3)の設定は、これら並列施工区画(B
L1〜BL3)が所定の並列方向(矢印A、B方向)に
1列に並ぶ形で行い、構築に際して、前記所定の並列方
向(矢印A、B方向)に移動自在な第1の移動手段(3
1)を有し、前記第1の移動手段(31)に第1の支持
手段(32)を立設し、前記第1の支持手段(32)
に、水平な第1の足場面(35b、39b)が形成され
た第1の足場部材(35、39)を設けて構成した鉄筋
配筋用足場装置(30)を配設し、前記各並列施工区画
(BL1〜BL3)の鉄筋(66、67)の配筋作業
は、前記鉄筋配筋用足場装置(30)を、前記第1の足
場面(35b、39b)が配筋作業を行うべき第1の並
列施工区画(BL1〜BL3)を覆うように移動設置
し、該第1の足場面(35b、39b)を配筋作業時の
足場として利用するようにして前記第1の並列施工区画
(BL1〜BL3)に対する配筋を行う第1の配筋ステ
ップと、該並列施工区画(BL1〜BL3)に対する配
筋が完了したところで、前記鉄筋配筋用足場装置(3
0)を、前記第1の足場面(35b、39b)が次に配
筋作業を行うべき第2の並列施工区画(BL1〜BL
3)を覆うように移動設置し、該第1の足場面(35
b、39b)を配筋作業時の足場として利用するように
して前記第2の並列施工区画(BL1〜BL3)に対す
る配筋を行う第2の配筋ステップを有し、これら第1及
び第2の配筋ステップを1回以上繰り返すようにした。
【0007】また本発明のうち第3の発明は、第1の発
明のケーソンの構築方法において、前記各上下施工区画
(BJ1〜BJ4)における前記複数の並列施工区画
(BL1〜BL3)の設定は、これら並列施工区画(B
L1〜BL3)が所定の並列方向(矢印A、B方向)に
1列に並ぶ形で行い、構築に際して、前記所定の並列方
向(矢印A、B方向)に移動自在な第2の移動手段(1
2)を有し、前記第2の移動手段(12)に第2の支持
手段(13、26)を立設し、前記第2の支持手段(1
3、26)に第2の足場部材(29)を設けて構成した
型枠設置用足場装置(11)を配設し、前記各並列施工
区画(BL1〜BL3)での型枠(25)の設置作業
は、前記型枠設置用足場装置(11)を、前記第2の足
場部材(29)が型枠(25)の設置作業を行うべき第
1の並列施工区画(BL1〜BL3)に対応配置される
ように移動設置し、該第2の足場部材(29)を型枠設
置作業時の足場として利用するようにして前記第1の並
列施工区画(BL1〜BL3)に対する型枠(25)の
設置を行う第1の型枠設置ステップと、該並列施工区画
(BL1〜BL3)に対する型枠(25)の設置が完了
したところで、前記型枠設置用足場装置(11)を、前
記第2の足場部材(29)が次に型枠(25)の設置作
業を行うべき第2の並列施工区画(BL1〜BL3)に
対応配置されるように移動設置し、該第2の足場部材
(29)を型枠設置作業時の足場として利用するように
して前記第2の並列施工区画(BL1〜BL3)に対す
る型枠(25)の設置を行う第2の型枠設置ステップを
有し、これら第1及び第2の型枠設置ステップを1回以
上繰り返すようにした。
【0008】また本発明のうち第4の発明は、底版部
(51)及び、該底版部(51)上に鉄筋コンクリート
製の壁躯体部(52、53)を有したケーソン(50)
を複数構築するケーソンの構築方法において、構築すべ
き前記各ケーソン(50)に対して、該ケーソン(5
0)を上下方向に並んだ複数の水平層状区画に分割する
形で、複数の上下施工区画(BJ1〜BJ4)を設定
し、前記各ケーソン(50)に設定された複数の上下施
工区画(BJ1〜BJ4)は、前記複数のケーソン(5
0)間で水平方向に対応した形で配置し、前記複数のケ
ーソン(50)間において互いに対応した複数の上下施
工区画(BJ1〜BJ4)は、上下施工区画ユニット
(KY1〜KY4)をそれぞれ形成するようにし、前記
各ケーソン(50)の前記各上下施工区画(BJ1〜B
J4)に対して、該上下施工区画(BJ1〜BJ4)を
水平方向に並んだ複数の並列区画に分割する形で、複数
の並列施工区画(BL1〜BL3)を設定し、前記複数
のケーソン(50)の構築は、前記複数のケーソン(5
0)において各上下施工区画ユニット(KY1〜KY
4)毎に、より下方の上下施工区画ユニット(KY1〜
KY4)からより上方の上下施工区画ユニット(KY1
〜KY4)に向かって順次行い、前記各上下施工区画ユ
ニット(KY1〜KY4)の構築は、該上下施工区画ユ
ニット(KY1〜KY4)の各上下施工区画(BJ1〜
BJ4)毎に、該上下施工区画(BJ1〜BJ4)に対
応した部分に対する鉄筋(66、67)の配筋を順次行
い、該各上下施工区画(BJ1〜BJ4)毎に行う鉄筋
(66、67)の配筋は、該上下施工区画(BJ1〜B
J4)の各並列施工区画(BL1〜BL3)毎に、該並
列施工区画(BL1〜BL3)に対応した部分に対する
鉄筋(66、67)の配筋を順次行う形で行い、前記鉄
筋(66、67)の配筋が完了した並列施工区画(BL
1〜BL3)毎に、型枠(25)の設置を順次行うこと
により、該各上下施工区画(BJ1〜BJ4)に対する
型枠(25)の設置を順次行って、該各上下施工区画ユ
ニット(KY1〜KY4)に対する型枠(25)の設置
を完了させ、前記型枠(25)の設置が完了した並列施
工区画(BL1〜BL3)において、コンクリートの打
設を行うことにより、該各上下施工区画(BJ1〜BJ
4)に対するコンクリートの打設を順次行って、該各上
下施工区画ユニット(KY1〜KY4)に対するコンク
リートの打設を完了させるようにして構成される。
【0009】なお、括弧内の番号等は、図面における対
応する要素を示す便宜的なものであり、従って、本記述
は図面上の記載に限定拘束されるものではない。以下の
「作用」の欄についても同様である。
【0010】
【作用】上記した構成により本発明のうち第1の発明で
は、1つのケーソン(50)の1つの上下施工区画(B
J1〜BJ4)において、該上下施工区画(BJ1〜B
J4)内の複数の並列施工区画(BL1〜BL3)で
は、鉄筋の配筋、型枠の設置、コンクリートの打設等か
らなる複数種類の作業を並行して進行させる。
【0011】また本発明のうち第2の発明では、鉄筋の
配筋の際に必要な足場の設置は、鉄筋配筋用足場装置
(30)の移動設置により行い、鉄筋の配筋が完了した
後には、この鉄筋配筋用足場装置(30)を他の場所へ
移動設置させることにより該鉄筋の配筋用の足場の撤去
を行う。
【0012】また本発明のうち第3の発明では、型枠の
設置の際に必要な足場の設置は、型枠設置用足場装置
(11)の移動設置により行い、型枠の設置が完了した
後には、この型枠設置用足場装置(11)を他の場所へ
移動設置させることにより該型枠の設置用の足場の撤去
を行う。
【0013】また本発明のうち第4の発明では、複数の
ケーソン(50)に亙った1つの上下施工区画ユニット
(KY1〜KY4)において、該上下施工区画ユニット
(KY1〜KY4)内の複数の並列施工区画(BL1〜
BL3)では、鉄筋の配筋、型枠の設置、コンクリート
の打設等からなる複数種類の作業を並行して進行させ
る。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。図1は、本発明によるケーソンの構築方法によりケ
ーソンを構築している様子を示した模式斜視図、図2
(a)は、図1に示されたケーソンであり、その構築が
完成した状態のものを示した一部断面斜視図、図2
(b)は、図2(a)に示すケーソンの平面図、図3
は、図1に示すケーソンが、ケーソン製造ヤードに複数
配置された様子を示す模式側面図、図4は、図3に示す
複数のケーソンにおける構築途中の様子を示した模式平
面図、図5は、図4のI矢視図、図6は、図5のII矢視
図、図7は、図4のIII矢視図、図8は、図7のX1−
Y1線断面図、図9は、図4のX2−Y2線断面図、図
10は、図9に示す鉄筋組立用足場装置のメインステー
ジの一部を示した拡大平面図、図11は、図9に示す鉄
筋組立用足場装置の上ステージの上方に、吊下げ治具を
介して吊下された主筋等を示した模式側面図、図12
は、供給装置及びフープ筋配筋装置により配力筋の配筋
を行っている様子を示した図、図13は、図12に示す
供給装置の詳細を示した斜視図、図14は、図12に示
すフープ筋配筋装置の詳細を示した斜視図である。
【0015】本発明によるケーソンの構築方法を適用し
て構築される複数(3つ)のケーソン50が、図3及び
図4に示すように、所定のケーソン構築ヤード1に設置
されている。各ケーソン50は、図2乃至図4に示すよ
うに(なお、図2及び図3では、説明の便宜上、完成し
た状態のケーソン50を図示している)、略水平な長方
形板状の底版51を有しており、底版51の下面側に
は、該下面の4辺縁端に沿った形で刃部51aが、下方
に突出した形で形成されている。底版51の上面側に
は、鉛直な壁状の4つの側壁52が、該上面の4辺縁端
に沿った形でそれぞれ立設されており、これら底版51
及び4つの側壁52により、ケーソン50は上方に開口
した直方体状の箱型に形成されている。更に底版51の
上面側には、該側壁52のうち、互いに対向した部位間
を接続した形で複数の仕切壁53が立設設置されてい
る。これら側壁52及び仕切壁53は、図2(b)或い
は図4に示すように水平断面が格子状になる形で、互い
に交差して配置されており、従って側壁52の内側に
は、図2(a)或いは図2(b)等に示すように、該側
壁52及び仕切壁53(或いは仕切壁53のみ)により
囲まれた形で複数の中空部55が形成されている。これ
ら底版51、側壁52、仕切壁53は鉄筋コンクリート
製になっており、これらは全て一体的に接続された形に
なっている。また、水平方向のうちケーソン50の長辺
方向を矢印A、B方向、短辺方向を矢印C、D方向とす
ると、1つのケーソン50内に形成されている中空部5
5は、矢印A、B方向に5個、矢印C、D方向に3個並
んだ形で配置されている。
【0016】なお、上述した3つのケーソン50は、図
3及び図4に示すように、各ケーソン50の長辺方向で
ある矢印A、B方向及び、各ケーソン50の短辺方向で
ある矢印C、D方向が互いに一致する形で配置されてい
ると共に、3つのケーソン50が矢印A、B方向に一直
線に(即ち1列に)並んだ形で配置されている。一方、
ケーソン構築ヤード1には、図3及び図4に示すよう
に、上述した水平方向である矢印A、B方向に伸延した
形で地面等に敷設された、互いに平行な1対のレール
2、2を有しており、前記3つのケーソン50は、これ
らレール2、2の間に位置している。なお、各ケーソン
50は、図示しない公知のケーソン支持手段(例えば、
ケーソン50を載置することができる載置用台座などが
ある。この他に、ジャッキ装置等を介してケーソン50
を支持しつつ、所定の軌道上を走行し得る公知の運搬用
台車を設置してもよい。この運搬用台車は、ジャッキ装
置等により、支持していたケーソン50を載置用台座に
受渡し載置させることができ、また載置用台座に載置さ
れていたケーソン50を取り外して移動運搬させること
ができるので、ケーソン50のケーソン製造ヤード1内
での移動及びケーソン製造ヤード1からの搬出がスムー
ズになる。)を介してケーソン製造ヤード1に設置され
ている。
【0017】以上のように構成されるケーソン50を構
築するには、まずケーソン製造ヤード1において、従来
の方法等を利用して各ケーソン50の底版51を構築す
る。構築されたこれら底版51は、図3等に示すよう
に、上述した構築完成した状態のケーソン50が配置さ
れるべき所定の位置(即ちレール2、2の間の位置)に
配置される(或いは、予めこの位置で構築される。)。
次いで、各底版51の上に側壁52や仕切壁53をそれ
ぞれ構築していく。側壁52及び仕切壁53の構築につ
いて以下詳述する。
【0018】まず構築に先だって、構築されるべき各ケ
ーソン50に対して、図2(a)及び図3に示すよう
に、該ケーソン50を上下方向に並んだ複数の水平層状
区画に分割する形で(図2(a)等では底版51よりも
上側の部分を4等分した形で)、4つの施工区画BJ1
〜BJ4を設定する。各ケーソン50に設定された複数
の施工区画BJ1〜BJ4は、図3に示すように、3つ
のケーソン50間で矢印A、B方向に対応した形で配置
されており、これら3つのケーソン50間において互い
に対応した施工区画BJ1〜BJ4は、区画ユニットK
Y1〜KY4をそれぞれ形成している。また、各ケーソ
ン50の各施工区画BJ1〜BJ4に対して、該施工区
画BJ1〜BJ4を水平方向に並んだ複数の並列区画に
分割する形で(図2(b)等では最も矢印A側から2番
目の中空部55の中央付近で1つの区切りを、最も矢印
A側から4番目の中空部55の中央付近でもう1つの区
切りを形成する形で)、3つのブロックBL1〜BL3
を設定する。
【0019】ここで、ケーソン50の側壁52及び仕切
壁53を構築するのに使用する各種の装置を説明する。
まず、コンクリート打設用足場装置3は、図4乃至図6
に示すように、レール2、2上を走行自在な支持台車
5、5を、矢印A、B方向に垂直な図の矢印C、D方向
に互いに対応配置した形で有しており、各支持台車5、
5上には鉛直上方向に伸延した形のマストフレーム6、
6がそれぞれ立設されている。これらマストフレーム
6、6の上端部間には、これら両者を互いに接続する形
で矢印C、D方向に伸延した形の梁フレーム7が設けら
れており、梁フレーム7上には複数の揚重装置ユニット
9が設置されている。各揚重装置ユニット9内には、図
示しない公知のウインチ装置等が設けられており、該ウ
インチ装置等には、該ウインチ装置等の駆動により、巻
取・繰出自在となったワイヤ9aが設置されており、該
ワイヤ9aの先端側は前記揚重装置ユニット9の外部に
出ており、梁フレーム7の下方に吊下されている。これ
ら複数のワイヤ9aにより5つのゴンドラ足場10が昇
降自在に吊下されている。各ゴンドラ足場10は長方形
状の足場プレートの周囲に安全柵等を設置した形で構成
されており、これら5つのゴンドラ足場10は矢印C、
D方向に一列に並んだ形で配置されている。ところで、
該コンクリート打設用足場装置3は、図4乃至図6に示
すように、そのマストフレーム6、6及び梁フレーム7
により1つの構築中のケーソン50を跨いだ状態で配置
されており、例えば上述した複数のゴンドラ足場10
は、該ケーソン50のブロックBL2付近に配置されて
いる。即ち、5つのゴンドラ足場10のうち、最も矢印
C側及び最も矢印D側のものは、それぞれ該ブロックB
L2付近のうちの側壁52、52の外側近傍の位置(或
いは該位置の真上)に位置しており、残りの3つのゴン
ドラ足場10は、該ブロックBL2付近において矢印
C、D方向に並んだ3つの中空部55にそれぞれ挿入さ
れた位置(或いは該位置の真上)に位置している。
【0020】また、型枠取付用足場装置11は、図4及
び図7及び図8に示すように、レール2、2上にそれぞ
れ設置され、これら各レール2、2上を走行自在な支持
台車12、12を、図の矢印C、D方向に互いに対応配
置した形で有しており、各支持台車12、12上には鉛
直上方向に伸延した形のマストフレーム13、13がそ
れぞれ立設されている。これらマストフレーム13、1
3の上端部間には、これら両者を互いに接続する形で図
の矢印C、D方向に伸延した形の吊下装置用フレーム1
5が設けられており、吊下装置用フレーム15は、同一
の高さレベルにおいて矢印C、D方向に伸延した形の互
いに平行な2本のレール材16、16及び、これらレー
ル材16、16に挟まれた略中央位置に配置された矢印
C、D方向に伸延した形の駆動用レール17(該駆動用
レール17には図示しないギア等が形成されている)を
有して構成されている。この吊下装置用フレーム15に
は吊下装置19が設置されている。吊下装置19は、前
記2本のレール材16、16に架設載置された形の本体
20を有しており、本体20は、図示しない所定のロー
ラ等を介してレール材16、16上を、これらレール材
16、16に沿って、従って矢印C、D方向に移動自在
になっている。また、本体20の中央下部には駆動ユニ
ット21が設けられており、駆動ユニット21は前記駆
動用レール17に係合している。即ち、駆動ユニット2
1は、図示しない駆動用モータ及び、該駆動用モータに
よって駆動される図示しない駆動用ギア等を有してお
り、該駆動用ギアが前記駆動用レール17に噛合してい
る。つまり、駆動ユニット21の図示しない駆動用モー
タの駆動により、該駆動ユニット21及び該駆動ユニッ
ト21が設けられている本体20(従って吊下装置19
全体)は、駆動用レール17に沿って駆動されるように
なっている。即ち、吊下装置19は、レール材16、1
6及び駆動用レール17に沿って、矢印C、D方向に移
動駆動自在になっている。
【0021】更に、本体20には4つの揚重装置ユニッ
ト22が設けられており、各揚重装置ユニット22内に
は、図示しない公知のウインチ装置等が設けられてい
る。該ウインチ装置等には、該ウインチ装置等の駆動に
より、巻取・繰出自在となったワイヤ22aが設置され
ており、該ワイヤ22aの先端側は前記揚重装置ユニッ
ト22の外部に出ており、本体20及びレール材16、
16の下方に吊下されている。これら4本のワイヤ22
aのうち、2本のワイヤ22aにより1つの型枠吊下治
具23が、残りの2本のワイヤ22aによりもう1つ別
の型枠吊下治具23がそれぞれ昇降自在に吊下接続され
ている。各型枠吊下治具23は矢印C、D方向に伸延し
た水平な棒状に形成されており、各型枠吊下治具23の
下端側には複数(4つ)のフック23aが設けられてい
る。各型枠吊下治具23には、図7に示すように板面が
鉛直でかつ矢印C、D方向に平行な板状の型枠25が、
その上端側の複数の接続部25a(例えばフック等)が
前記型枠吊下治具23の複数(2つ)のフック23aに
係合接続した形で吊下され得るようになっている。また
型枠25の別の吊下態様としては、図8に示すように、
2つの型枠吊下治具23、23間に、板面が鉛直でかつ
矢印A、B方向に平行な板状の型枠25を、その上端側
の接続部25a、25aを各型枠吊下治具23のフック
23aにそれぞれ係合接続させた形で吊下することもで
きるようになっている。
【0022】一方、マストフレーム13、13の間に
は、前記吊下装置用フレーム15のやや下側の位置に、
これらマストフレーム13、13を互いに接続する形で
図の矢印C、D方向に伸延した形の梁フレーム26が設
けられており、梁フレーム26上には複数の揚重装置ユ
ニット27が設置されている。各揚重装置ユニット27
内には、図示しない公知のウインチ装置等が設けられて
おり、該ウインチ装置等には、該ウインチ装置等の駆動
により、巻取・繰出自在となったワイヤ27aが設置さ
れており、該ワイヤ27aの先端側は前記揚重装置ユニ
ット27の外部に出ており、梁フレーム26の下方に吊
下されている。これら複数のワイヤ27aにより5つの
ゴンドラ足場29が昇降自在に吊下されている。各ゴン
ドラ足場29は長方形状の足場プレートの周囲に安全柵
等を設置して構成されており、これら5つのゴンドラ足
場29は矢印C、D方向に一列に並んだ形で配置されて
いる。これら5つのゴンドラ足場29のうち中央の3つ
のゴンドラ足場29については、各ゴンドラ足場29の
矢印A、B方向における幅が、前記2つの型枠吊下治具
23、23間の矢印A、B方向における間隔よりも小さ
く、また3つの各ゴンドラ足場29の矢印A、B方向に
おける位置は、前記2つの型枠吊下治具23、23間の
略中央に位置している。つまり、各ゴンドラ足場29は
型枠吊下治具23、23等と干渉しないように吊下配置
されている。ところで、該型枠取付用足場装置11は、
そのマストフレーム13、13及び梁フレーム26等に
より、1つの構築中のケーソン50を跨いだ状態で配置
されており、例えば図7及び図8等では、上述した複数
のゴンドラ足場29は、該ケーソン50のブロックBL
1に対応した形で配置されている。即ち、5つのゴンド
ラ足場29のうち、最も矢印C側及び最も矢印D側のも
のは、それぞれ該ブロックBL1のうちの側壁52、5
2の外側近傍の位置(或いは該位置の真上)に位置して
おり、残りの3つのゴンドラ足場29は、該ブロックB
L1の各中空部55に挿入された位置(或いは該位置の
真上)に位置している。
【0023】また、鉄筋組立用足場装置30は、図1及
び図4及び図9に示すように、レール2、2上にそれぞ
れ設置され、これら各レール2、2上を走行自在な支持
台車31、31を、図の矢印C、D方向に互いに対応配
置した形で有しており、各支持台車31、31上には鉛
直上方向に伸延した円柱状の2本の支持ポール32、3
2がそれぞれ立設されている。各支持ポール32には、
図1及び図9に示すように、これら支持ポール32に係
合する形で、これら支持ポール32に沿って昇降し得る
昇降装置33がそれぞれ設けられており、4個の昇降装
置33には、水平な板状のメインステージ35が支持さ
れて設けられている。メインステージ35には、図1及
び図9及び図10に示すように、該メインステージ35
を上下に貫通した形で6つの鉄筋挿通間隙36が設けら
れており、これら鉄筋挿通間隙36のうち4つの鉄筋挿
通間隙36は、メインステージ35を矢印A、B方向に
貫いた筋状に形成されている。つまり、これら4つの鉄
筋挿通間隙36は矢印C、D方向に並列配置されてい
る。一方、残りの2つの鉄筋挿通間隙36は、上述した
4つの鉄筋挿通間隙36のうち最も矢印C側の鉄筋挿通
間隙36から最も矢印D側の鉄筋挿通間隙36に亙っ
て、矢印C、D方向に伸延した筋状に形成されており、
これら2つの鉄筋挿通間隙36は矢印A、B方向に並列
配置されている。また、これら2つの鉄筋挿通間隙36
は、ともに上述した4つの鉄筋挿通間隙36とそれぞれ
交差した形で配置されている。これら6つの鉄筋挿通間
隙36により、メインステージ35は複数(11個)の
ステージ片35aに分割されている。なお、各鉄筋挿通
間隙36の幅は、図10に示すように、矢印A、B方向
に、或いは矢印C、D方向に一定の幅W1となってい
る。
【0024】ところで各鉄筋挿通間隙36はケーソン5
0の鉄筋ユニット65(即ち主筋66及び配力筋67を
組み合わせたもの)の構築態様に対応して形成されてお
り、しかも鉄筋ユニット65は、この鉄筋挿通間隙36
を上下方向に自由に貫通通過し得るようになっている。
よって分割されたステージ片35a、35a間は、直接
には接続されていない。なお、昇降装置33に直接接続
されていない各ステージ片35aは、後述する上ステー
ジ39と図示しない支持ポール等によって接続されてお
り(つまり各ステージ片35aは図示しない支持ポール
等を介して上ステージ39に垂設されている)、よって
各ステージ片35aどうしは、後述する上ステージ39
及び図示しない支持ポール等によって互いに接続されて
いる。メインステージ35の上側には、該メインステー
ジ35と略同様に構成された上ステージ39が、前記4
個の昇降装置33及び図示しない支持柱等を介して前記
メインステージ35及び前記4個の昇降装置33に対し
て固定的に設けられている。即ち、上ステージ39に
は、該上ステージ39を上下に貫通した形で、矢印A、
B方向に伸延した4つの鉄筋挿通間隙40及び、矢印
C、D方向に伸延した2つの鉄筋挿通間隙40が設けら
れており、これら6つの鉄筋挿通間隙40により、上ス
テージ39は複数のステージ片39aに分割されてい
る。なお、各鉄筋挿通間隙40の幅は、図10に示す前
記メインステージ35の場合と同様に、一定の幅W1と
なっている。また、各鉄筋挿通間隙40により分割され
たステージ片39a、39a間は、図10の二点鎖線で
示すように、板面が鉛直な板状に形成された複数の接続
部材41により接続されており、各鉄筋挿通間隙40を
横切る複数の接続部材41は、該鉄筋挿通間隙40の伸
延方向において、前記幅W1と略等しい所定の間隔W2
で配置されている。つまり、各鉄筋挿通間隙40には、
複数の接続部材41によって仕切られた形で、複数の略
正方形状の穴である鉄筋配置穴43が形成されている。
なお、上述したメインステージ35及び上ステージ39
の周囲は、適宜な落下防止柵42等で囲まれており、メ
インステージ35の上面には足場として利用可能な足場
面35bが、上ステージ39の上面には足場として利用
可能な上足場面39bがそれぞれ形成されている。
【0025】一方、ケーソン製造ヤード1には、図1に
示すように適宜なクレーン60が、必要に応じて配置さ
れており、そのうちの1台のクレーン60のフック60
aには、例えば図1及び図9及び図11に示すように吊
下げ治具123が釣支されている。即ち、吊下げ治具1
23は、フック60aによって1本のワイヤ126を介
して天秤状に一点支持された治具本体125を有してお
り、治具本体125は前記ワイヤ126との接続箇所J
1を中心として図11の矢印XC、XD方向に伸延した
形状になっている。従って、治具本体125が前記ワイ
ヤ126を介してクレーン60のフック60aに支持さ
れることによって、吊下げ治具123は該フック60a
に釣支されている。治具本体125の下部側には5本の
チェーン127がそれらの一端において接続固定されて
垂設されており、これらチェーン127は、前記接続箇
所J1の両側、即ち該接続箇所J1を中心に矢印XC、
XD方向に対称に配置された形で、しかも治具本体12
5の長手方向即ち、矢印XC、XD方向に沿って所定の
間隔L1で配列され垂設されている。
【0026】また、各チェーン127の他端には、図9
及び図11に示すように、例えばU字型に湾曲成形さ
れ、上下方向に伸延した形のU字型鋼板及び、クレビス
ピン等のピン部材から構成された吊り金具129がそれ
ぞれ接続されており、各吊り金具129には上端にカッ
プラ66bが螺嵌された主鉄筋66がそれぞれ係合支
持、即ち接続されている。つまり、各主鉄筋66はU字
型鋼板の内側に上下方向に挿入されており、U字型鋼板
の開口部側にはピン部材が、前記挿入された主鉄筋66
がU字型鋼板の開口部側に抜け出さないように着脱自在
に設置されている。また主鉄筋66のカップラ66b
は、U字型鋼板の内側を貫通できない大きさとなってい
るため、U字型鋼板等に当接して係合支持されている。
即ち、吊り金具129は、各主鉄筋66のカップラ66
bのすぐ下の位置である所定の接続支持位置T1におい
て、これら主鉄筋66を接続している。一方、チェーン
127に接続された吊り金具129と治具本体125と
の間の上下間隔をチェーン127による吊り金具129
の吊下距離とし、最も矢印XC側のチェーン127によ
る吊り金具129の吊下距離を吊下距離Q1、その矢印
XD側に順次隣接したチェーン127による吊り金具1
29の吊下距離を順次吊下距離Q2、Q3、Q4、Q5
とする。つまり、吊下距離Q1〜Q5は、吊下距離Q
3、Q4、Q2、Q5、Q1の順、即ち前記接続箇所J
1に近い順に短くなっている。なお、チェーン127が
矢印XC、XD方向に沿って所定の間隔L1で配列され
ており、治具本体125は水平に近い状態になっている
ので、吊下げられている主鉄筋66も矢印XC、XD方
向に沿ってほぼ所定の間隔L1で配列され吊下げられて
いる。
【0027】また、メインステージ35と上ステージ3
9との間に形成された作業空間253には、図1及び図
12及び図14に示すように、配筋装置であるフープ筋
配筋装置70が、チェーンブロック71を介して前記上
ステージ39の下面側から作業空間253に吊下された
形で配置されており、更に、メインステージ35上に
は、図1及び図12及び図13に示すように、該フープ
筋配筋装置70に配力筋67を所定本数づつ供給し得る
鉄筋供給装置である供給装置209が、ケーソン製造ヤ
ード1内の別のクレーン60により吊下された形で設け
られている。即ち、フープ筋配筋装置70とこれに配力
筋67を供給し得る供給装置209は、該供給装置20
9により保持セットした複数本の配力筋67を、作業空
間253の側方からフープ筋配筋装置70に受渡し、該
フープ筋配筋装置70によりそのまま水平に、所定の各
配筋位置に一括して横送りし、かつこの状態で複数本の
配力筋67を保持し得るように構成されている。供給装
置209は、図12及び図13に示すように、L材を主
体としたトラスにより、水平方向である図12及び図1
3の矢印E、F方向に伸延した形の外観形状直方体状に
形成されたフレームであるトレイ210を有しており、
トレイ210の上部には一対のフック210a、210
aが、該フック210aを介して前記クレーン60がト
レイ210を吊下し得る形の被吊下部として、ここに装
着されている。
【0028】供給装置209のトレイ210のうち、前
記矢印E、F方向に垂直な水平方向である図13の矢印
G、H方向両側部には、鉄筋支持面210b、210b
が形成されており、各鉄筋支持面210bには、その各
々が回動自在な送りローラである従動ローラ211aを
鉄筋供給方向即ち矢印E、F方向に沿って所定の間隔を
なすように複数並べたローラ列211が、上下方向に前
記配力筋67を配筋すべきピッチL11に対応一致した
所定のピッチL11をなす形で複数(実施例においては
各鉄筋支持面210bに7段づつ)設けられている。複
数の従動ローラ211aが構成しているローラ列211
のそれぞれは、各ローラ211aが形成する転動面によ
って、配力筋67を鉄筋供給方向(矢印E、F方向)に
沿って水平方向に摺動させるように移動自在に保持し得
る形で、鉄筋保持部Qnをそれぞれ形成しており、従っ
て、供給装置209には鉄筋保持部Qnが、上下方向に
前記ピッチL11をなす形で形成されている。
【0029】複数のローラ列211には、図12及び図
13に示すように、駆動機構212が、該ローラ列21
1により保持される配力筋67を矢印E、F方向に沿っ
て移動駆動するための鉄筋送り手段として接続されてお
り、駆動機構212は、図12及び図13に示すように
各ローラ列211の鉄筋供給方向先方側(矢印E方)に
それぞれ設けられた駆動ローラ211Xと、該駆動ロー
ラ211Xとの間で配力筋67を挟み込み自在な押えロ
ーラ215を有している。各駆動ローラ211Xの転動
面には滑り止めゴム材が張設されており、該駆動ローラ
211Xはその回動駆動動作を介して配力筋67を鉄筋
供給方向に横送りし得るようになっている(例えば、各
駆動ローラ211Xには、図示しないスプロケットが接
続装着されており、複数の駆動ローラ211Xには、各
スプロケットに嵌着された図示しないチェーンによっ
て、図示しないギアを介して図示しないモータが、該駆
動ローラ211Xのそれぞれを正逆両方向に回転自在な
形で接続されている。)。また、各駆動ローラ211X
より若干後方側には、上記押えローラ215が、1ヶの
駆動ローラ211Xに対して1ヶづつそれぞれ設けられ
ており、各押えローラ215は、常時図12及び図13
の下方向に付勢された形で、且つ必要に応じて跳上り自
在な形になっている。これにより、ローラ列211の各
鉄筋保持部Qnにそれぞれ保持される配力筋67は、該
押えローラ215により図下方向側に付勢されながら、
駆動ローラ211Xの回転駆動が行われることによっ
て、該駆動ローラ211Xと押えローラ215の間を円
滑に横送りされ得るようになっている。一方、先に述べ
たローラ列211を構成している複数の従動ローラ21
1aは、このように駆動ローラ211Xが駆動機構21
2を介して回転駆動される動作に従動して回動自在であ
るようになっており、駆動ローラ211X及び従動ロー
ラ211aは、その各々が前記配力筋67に対して相対
的に転動することによって、該配力筋67を所定の配筋
位置に対応した所定位置において摺動自在に支持し得る
ようになっている。
【0030】また、各ローラ列211は、図12及び図
13に示すように、トレイ210の矢印E、F方向真中
付近に位置する形の、鉄筋落下防止手段として鉄筋クラ
ンプ213を有しており、鉄筋クランプ213には、配
力筋67を押し込み自在な形で、鉄筋挿通空間213s
が、ガイド空間として矢印E、F方向に貫通形成されて
いる。従って、鉄筋クランプ213は、これを開くこと
によって、鉄筋挿通空間213sを開放自在であるよう
に形成されており、また、鉄筋クランプ213は、これ
を閉じた状態で、該鉄筋挿通空間213sに挿通された
配力筋67を鉄筋供給方向である矢印E、F方向にのみ
移動自在に把持し、これによって、配力筋67の鉄筋保
持部Qnからの落下を防止し得るようになっている。
【0031】一方、前記フープ筋配筋装置70は、図1
2及び図14に示すように、前記チェーンブロック71
に吊下された支持部材である吊り桁221を有してお
り、吊り桁221は、図12及び図14に示すように、
配力筋67の伸延方向、例えば図の矢印E、F方向に沿
って長い形の枠状に形成されている。吊り桁221に
は、ワイヤ223等を介してローラユニット222が、
吊り桁221の長手方向に沿って(矢印E、F方向に沿
って)並ぶように整列して複数吊下されており、各ロー
ラユニット222は、ターンバックル222pを介して
吊り桁221に対する吊下距離L5が調整自在な形にな
っている。各ローラユニット222は、縦長箱状に形成
されたケーシング222aを有しており、ケーシング2
22aの上面部の4隅には、被吊下部として前記ワイヤ
223が繋着取外し自在な掛輪221aが、該掛輪22
1aを介してケーシング222aが吊り桁221下に吊
下され得るように設けられている。ケーシング222a
には、鉄筋受けローラである受けローラ224が、図示
しない軸を介して矢印P、Q方向に回動自在な形で、配
筋すべき配筋ピッチL11に対応したピッチL11をな
すよう上下方向に複数設けられており、複数の受けロー
ラ224は、ケーシング222aの矢印G、H方向(即
ち、前記矢印E、F方向に垂直な水平方向)に示す互い
に背向する2側面222M、222Mに対してそれぞれ
水平方向に突出退入自在であるように設けられている。
複数の受けローラ224は、ケーシング222aが配筋
済みの主筋66、66間に配置したときに、これら主筋
66、66に対して設定される配力筋67の配筋位置P
nに対応した位置に配置し得るようになっており、各配
筋位置Pnに位置決めされた受けローラ224は、ここ
において配力筋67を鉄筋供給方向である矢印E、F方
向に沿って移動自在な形で搭載保持し得るようになって
いる。
【0032】なお、ローラユニット222のケーシング
222aには、図示しない所定数量のエアシリンダが、
配力筋67の伸延方向である矢印E、F方向に2列をな
し、前記供給装置209のトレイ210のローラ列21
1の配設段数に対応一致した段数だけ上下方向に並ぶ形
で内蔵され設けられている。各エアシリンダは、ロッド
レスタイプのものであり、そのシリンダチューブ内に収
納されたピストンと、該シリンダチューブの外周に嵌合
されたスライダのそれぞれに磁石が嵌着されている。そ
して、任意に選択したポートを介してシリンダチューブ
内に供給したエアの圧により、ピストンをシリンダチュ
ーブの略全長分のストローク動かし、これによってスラ
イダを該ストローク分摺動移動出来るようになってい
る。そして、ローラユニット222のケーシング222
aには、このようにシリンダチューブの略全長に亙る程
大きなスライダの前記ストロークを利用した形で、所定
数量の受けローラ224が、上述したようにケーシング
222aの互いに背向する2側面222M、222Mか
ら矢印G、H方向に突出退入し得るように、コンパクト
に収容されている。また、各ローラユニット222のケ
ーシング222aの下端には、振れ止め治具226が設
けられており、振れ止め治具226には1対のプレート
261、261が、前記ケーシング222aの2側面2
22M、222Mから矢印G又はH方向にそれぞれ突出
退入自在な形の、ユニット位置決め手段として設けられ
ている。当該揺れ止め治具226によって、フープ筋配
筋装置70の各ローラユニット222部分は、既に配筋
された主筋66、66間に吊下セットされた状態におい
て、該主筋66、66にプレート261、261をそれ
ぞれ押し付けるようにして、コンクリート充填空間23
3sにおける各受けローラ224の配置位置を位置決め
調整し得るようになっている。
【0033】ケーソン50の側壁52及び仕切壁53を
構築するのに使用する各種の装置等は以上のように構成
されているので、これらの装置を利用して、既に構築さ
れた前記各底版51の上に側壁52や仕切壁53をそれ
ぞれ構築していくには以下のように行う。なお、説明の
便宜上、上述した3つの構築すべきケーソン50は、図
の最も矢印A側のものから矢印B側のものに向かって順
にケーソン50A、50B、50Cとして区別する。即
ち、これらケーソン50A、50B、50Cの構築、従
って側壁52及び仕切壁53の構築は、これらケーソン
50A、50B、50Cにおいて設定されている前記区
画ユニットKY1〜KY4毎に、区画ユニットKY1、
KY2、KY3、KY4の順に行う。また、各区画ユニ
ットKY1〜KY4における構築は以下のように行う。
【0034】まず、各区画ユニットKY1〜KY4の各
施工区画BJ1〜BJ4毎に、該施工区画施工区画BJ
1〜BJ4に対応した部分に対する鉄筋の配筋を順次行
う。この各施工区画BJ1〜BJ4毎に行う鉄筋の配筋
は、該施工区画BJ1〜BJ4の各ブロックBL1〜B
L3毎に、該ブロックBL1〜BL3に対応した部分に
対する鉄筋の配筋を順次行う形で行う。具体的には、ケ
ーソン50Aにおける施工区画BJ1のブロックBL1
に対する鉄筋の配筋を行い、以降、ケーソン50Aの施
工区画BJ1のブロックBL2、ケーソン50Aの施工
区画BJ1のブロックBL3という順で鉄筋の配筋を行
う。更に、ケーソン50Bの施工区画BJ1のブロック
BL1、BL2、BL3の順で配筋を行い、続いてケー
ソン50Cの施工区画BJ1のブロックBL1、BL
2、BL3の順で配筋を行うことにより区画ユニットK
Y1での鉄筋の配筋を完了させる。その後、区画ユニッ
トKY2、KY3、KY4でも区画ユニットKY1の場
合と同様にして、ケーソン50Aの施工区画BJ2(B
J3、BJ4)のブロックBL1、BL2、BL3、ケ
ーソン50Bの施工区画BJ2(BJ3、BJ4)のブ
ロックBL1、BL2、BL3、ケーソン50Cの施工
区画BJ2(BJ3、BJ4)のブロックBL1、BL
2、BL3の順で配筋を行いケーソン50A、50B、
50Cの全ての配筋を完了させるようにする。
【0035】一方、鉄筋の配筋が完了したブロックBL
1〜BL3毎に、型枠の設置を順次行う。例えば、ケー
ソン50Aの施工区画BJ1のブロックBL1での鉄筋
の配筋が完了し、ケーソン50Aの施工区画BJ1のブ
ロックBL2での鉄筋の配筋に取りかかる際に、ケーソ
ン50Aの施工区画BJ1のブロックBL1での型枠の
設置を開始する。以降、鉄筋の配筋作業が行われている
位置から1ブロック分遅れた形で型枠の設置作業を移行
していく。即ち、ケーソン50Aの施工区画BJ1のブ
ロックBL2、ケーソン50Aの施工区画BJ1のブロ
ックBL3という順で型枠の設置を行う。更に、ケーソ
ン50Bの施工区画BJ1のブロックBL1、BL2、
BL3、ケーソン50Cの施工区画BJ1のブロックB
L1、BL2、BL3の順で型枠の設置を行うことによ
り区画ユニットKY1での型枠の設置を完了させる。そ
の後、区画ユニットKY2、KY3、KY4でも区画ユ
ニットKY1の場合と同様にして、ケーソン50Aの施
工区画BJ2(BJ3、BJ4)のブロックBL1、B
L2、BL3、ケーソン50Bの施工区画BJ2(BJ
3、BJ4)のブロックBL1、BL2、BL3、ケー
ソン50Cの施工区画BJ2(BJ3、BJ4)のブロ
ックBL1、BL2、BL3の順で型枠の設置を行いケ
ーソン50A、50B、50Cの全ての型枠の設置を完
了させるようにする。(なお上述した実施例では、型枠
の設置作業は、鉄筋の配筋作業が行われている位置から
1ブロック分遅れた形で行われていたが、型枠の設置作
業は、鉄筋の配筋作業が行われている位置から2ブロッ
ク分以上遅れた形で行われてもよい。)
【0036】一方、型枠の設置が完了した施工区画BJ
1〜BJ4毎に、コンクリートの打設を順次行う。例え
ば、ケーソン50Aの施工区画BJ1のブロックBL1
〜BL3での鉄筋の配筋及び型枠の設置が完了し、これ
ら配筋及び型枠設置の作業がケーソン50B(或いはケ
ーソン50C)に移行した時点で、ケーソン50Aの施
工区画BJ1のブロックBL1〜BL3でのコンクリー
トの打設を開始する。以降、型枠の設置作業が行われて
いる施工区画より少なくとも1施工区画分遅れた形でコ
ンクリートの打設作業を移行していく。即ち、ケーソン
50Aの施工区画BJ1、ケーソン50Bの施工区画B
J1、ケーソン50Cの施工区画BJ1の順でコンクリ
ートの打設を行うことにより区画ユニットKY1でのコ
ンクリートの打設を完了させる。その後、区画ユニット
KY2、KY3、KY4でも区画ユニットKY1の場合
と同様にして、ケーソン50Aの施工区画BJ2(BJ
3、BJ4)、ケーソン50Bの施工区画BJ2(BJ
3、BJ4)、ケーソン50Cの施工区画BJ2(BJ
3、BJ4)の順でコンクリートの打設を行いケーソン
50A、50B、50Cの全てのコンクリートの打設を
完了させるようにする。(なお上述した実施例では、コ
ンクリートの打設作業は、型枠の設置作業が行われてい
る位置から1施工区画分遅れた形で行われていたが、コ
ンクリートの打設作業は、型枠の設置作業が行われてい
る位置から2施工区画分以上遅れた形で行われてもよ
い。また、コンクリートの打設作業は、各施工区画BJ
1〜BJ4の各ブロックBL1〜BL3毎に行ってもよ
い。例えば、コンクリートの打設作業は、型枠の設置作
業が行われている位置から少なくとも1ブロック分以上
遅れた形で、ブロックBL1、BL2、BL3という順
序で行われてもよい。)
【0037】以上のようにケーソン50A、50B、5
0Cの全てのコンクリートの打設を完了させるように各
作業を行って、打設されたコンクリートを固結させるこ
とによりこれらケーソン50A、50B、50Cの構築
が完了する。また以下、鉄筋の配筋作業、型枠の設置作
業、コンクリートの打設作業についての詳細な内容を説
明する。
【0038】各ブロックBL1〜BL3における鉄筋の
配筋作業は、図1及び図4に示すように(なお、図1及
び図4では施工区画BJ3のブロックBL2についての
配筋作業を示しているが、以下に説明する配筋の方法
は、その他の施工区画のその他のブロックにおいても同
様である)、該ブロックBLn(nは1以上3以下の整
数)において、途中まで構築されている側壁52及び仕
切壁53の鉄筋ユニット65(即ち、上下方向の主筋6
6及び水平方向の配力筋67からなるもの)の上端側に
続けて(或いは構築されている底版51の主筋等の上端
側に続けて)、該鉄筋ユニット65を更に上方に延長構
築する形(或いは底版51の上方に鉄筋ユニット65を
構築する形)で行なわれる。具体的には、まず鉄筋組立
用足場装置30を支持台車31、31を介してレール
2、2上で移動させ、該鉄筋組立用足場装置30のメイ
ンステージ35が、鉄筋の配筋作業を行なおうとしてい
る所定のブロックBLnの真上に位置するように、従っ
て該ブロックBLnを覆うように支持台車31、31を
配置させる。次いで、複数の昇降装置33を駆動させ
て、これら昇降装置33を複数の支持ポール32に沿っ
て上下移動させることにより、図9に示すように、メイ
ンステージ35を、鉄筋の配筋作業を行なおうとしてい
る前記ブロックBLnの下側の既に構築されている側壁
52及び仕切壁53(或いは底版51)の構築上端57
のやや上方に配置させる。この配置により、該構築上端
57から上方に突出していた主筋66(即ち、既に構築
されている側壁52及び仕切壁53の鉄筋ユニット65
を構築している主筋、或いは底版51の主筋)の上端部
66aは、図9及び図10に示すように、メインステー
ジ35の鉄筋挿通間隙36に挿入貫通した状態になる。
なお、各上端部66aには主筋66、66どうしを直列
に接続するためのカップラ66bが装着されている。
【0039】次いで、適宜なクレーン60で一点吊りし
た前記吊下げ治具123を介して、図1及び図9及び図
11に示すように、複数本の主筋66(図では5本)を
一度に揚重し、これら主筋66の下端側を、対応する既
設の主筋66のやや上方に対応整合させて配置させる。
この際、これら既設の主筋66が挿入されているメイン
ステージ35の鉄筋挿通間隙36の上方に、各主筋66
を配筋すべき所定の配筋位置と1対1で対応する形で、
上ステージ39の鉄筋挿入穴43が配置されているの
で、揚重吊下された前記5本の主筋66は、対応する上
ステージ39の鉄筋挿入穴43をそれぞれ通過する形
で、それぞれ対応する既設の主筋66のやや上方に配置
される。つまり、これら5本の主筋66の位置決め配置
は、上ステージ39における対応する鉄筋挿入穴43を
それぞれ挿入通過させることにより自動的に行なわれる
ので便利である。その後、メインステージ35に待機し
ていた作業員が、吊下げ治具123の治具本体125
を、図11に示す接続箇所J1を中心に垂直面内で天秤
のように回動させる形で、吊下された各主筋66を1本
づつ順次下方に引っ張り降下させることにより(例え
ば、吊下距離Q1で吊下された主筋66、吊下距離Q5
で吊下された主筋66、吊下距離Q2で吊下された主筋
66、吊下距離Q4で吊下された主筋66、吊下距離Q
3で吊下された主筋66の順に引っ張る)、該主筋66
を対応する既存の主筋66の上端部66aに順次到達さ
せると共に、該到達した主筋66を対応する主筋66の
上端部66aにカップラ66bを介して順次接続する形
で建込み作業を行なう。即ち、一点吊りされ得る治具本
体125は接続箇所J1を中心に垂直面内で回動できる
ため、一度に揚重吊下された複数の主筋66のうち、既
設の主筋66の上端部66aに位置合わせして接続すべ
き主筋66を1本づつ順次下方に引っ張り降下させ、従
って既設の主筋66と未接続状態の残りの主筋66は空
中で待機させることが可能となる。つまり、一度に揚重
吊下された複数の主筋66のうち、幾つかの主筋66を
既設の主筋66の上端部66aに位置合わせ(或いは、
接続)し、他の幾つかの鉄筋を空中で待機させることが
容易になる。つまり、既設の主筋66の上端部66aで
の位置合わせや接合作業が順次行えるので、これら位置
合わせや接合作業を行う作業員は極力小人数で済む。ま
た、一度に複数の主筋66を揚重することができるよう
になるので、クレーン60の使用時間を短縮させ、作業
の効率を向上させることができる。更に、主筋66の微
妙な位置合わせ作業をクレーン60の上下動作ではな
く、該主筋66を手などで下方に引っ張り降下させる動
作によって行うので、細かい位置合わせが容易になる。
以降、更に別の5本の主筋66を吊下げ治具123を介
して揚重し、これら主筋66を対応する既設の主筋66
の上端部66aに位置合わせし、両者を接合する一連の
作業を繰り返して、当該ブロックBLnにおける全ての
側壁52及び仕切壁53(或いは底版51)からの主筋
66の上方に新たな主筋66を建て込む。なお、本実施
例では、1本の主筋66の長さは、図1等に示すように
2施工区画分の高さに相当する長さである。従って、本
実施例における鉄筋の配筋は、施工区画BJ1、BJ3
でのみ行うようにし、施工区画BJ2、BJ4では以下
に説明する配力筋67の配筋のみ行う。また、その他の
実施例として、1本の主筋66の長さを1施工区画分の
高さに相当する長さにしてもよいし、3施工区画分以上
の高さに相当する長さにしてもよい。
【0040】次いで、配力筋67の配筋を行う。即ち、
適宜なクレーン60で、ローラ列211に配力筋67を
保持した供給装置209を、図1及び図12に示すよう
に、フック210aを介して揚重吊下し、上述したよう
に建て込まれた主筋66のうち配力筋67を配筋しよう
としているメインステージ35上方の所定の位置に対応
して該供給装置209のトレイ210を配置させる。こ
の状態で、保持されていた配力筋67を駆動機構212
により、前記主筋66のうち、配力筋67を配筋しよう
としている所定の位置に向けて移動運搬する。一方、上
述した配力筋67を配筋しようとしている所定の位置付
近には、フープ筋配筋装置70を配置しておく。従っ
て、供給装置209から移動運搬されて来た配力筋67
は、該フープ筋配筋装置70の受けローラ224に、該
配力筋67を横方向に伸延させる形で供給される。該受
けローラ224は、その回動動作を介して、供給されて
きた配力筋67を保持すると共に、これらを水平方向に
移動させて所定の配筋位置Pnに導く。この際、受けロ
ーラ224上の配力筋67は該受けローラ224を介し
て水平方向に移動出来るので、これら配力筋67の位置
決めは簡単かつ正確になる。その後、該受けローラ22
4により位置決め保持された配力筋67を、既設の主筋
66に結束接続する。更にこの後、受けローラ224を
ケーシング222a内に退入させ、吊り桁221を介し
て複数のローラユニット222を上下移動させれば、受
けローラ224を新たな配筋位置Pnに直ちに配置させ
ることが出来る。従って、短時間のうちに能率的に配筋
作業を行うことが出来る。
【0041】以降、配力筋67を供給し終えた供給装置
209(或いは別の供給装置209)に、更に別の配力
筋67を保持して揚重吊下し、上述したように建て込ま
れた主筋66のうち、配力筋67を配筋しようとしてい
るメインステージ35上方の更に別の位置に対応して該
供給装置209のトレイ210を配置させ、配力筋67
を配筋しようとしている前記更に別の位置に向けて配力
筋67を移動運搬する。また一方、前記更に別の位置に
もフープ筋配筋装置70を予め配置しておき、前記供給
装置209から移動運搬されて来た配力筋67を該フー
プ筋配筋装置70を介して所定の配筋位置Pnに位置決
めする。その後、位置決め保持された配力筋67を、既
設の主筋66に結束接続する。この一連の作業を繰返す
ことにより、該ブロックBLnに建て込まれた主筋66
に配力筋67が接続され、これにより、構築途中の側壁
52及び仕切壁53(或いは底版51)の上方に鉄筋ユ
ニット65が延長構築された。以上でブロックBLnに
おける鉄筋の配筋作業が完了した。なお、鉄筋の配筋作
業を次のブロックBLnに移行させる際には、鉄筋組立
用足場装置30を次のブロックBLnに移動設置させ
る。この際、昇降装置33によりメインステージ35及
び上ステージ39を上昇させ、これらステージ35、3
9を、これらに貫通していた主筋66から外した後、支
持台車31、31を介して鉄筋組立用足場装置30全体
を移動させるようにすればよい。
【0042】次に、型枠の設置作業について説明する。
各ブロックBL1〜BL3における型枠の設置作業は、
図1及び図4及び図7及び図8に示すように(なお、図
1では施工区画BJ3のブロックBL1について、図7
及び図8では施工区画BJ2のブロックBL1について
の型枠の設置作業を示しているが、以下に説明する型枠
設置の方法は、その他の施工区画のその他のブロックに
おいても同様である)、該ブロックBLn(nは1以上
3以下の整数)において構築されている鉄筋ユニット6
5に対して型枠を取り付ける形で行なわれる。具体的に
は、まず型枠取付用足場装置11を支持台車12、12
を介してレール2、2上で移動させ、該型枠取付用足場
装置11の梁フレーム26が、型枠の設置作業を行なお
うとしている所定のブロックBLnの真上に位置するよ
うに支持台車12、12を配置させる。次いで、揚重装
置ユニット22を介して型枠吊下治具23を降下させ、
該型枠吊下治具23にそのフック23aを介して型枠2
5を吊下させる。その後、更に揚重装置ユニット22を
介して型枠吊下治具23と共に型枠25を、取り付ける
べき高さレベルまで上昇させ、そのまま駆動ユニット2
1を介して吊下装置19全体を矢印C、D方向に移動駆
動させることにより、吊下した型枠25を取付位置に位
置決めする(この際、支持台車12、12を介して型枠
取付用足場装置11全体を矢印A、B方向に移動させ
て、吊下した型枠25の矢印A、B方向における位置決
めを行なうようにしてもよい)。なお、型枠設置位置の
下方、即ち1つ下の施工区画において、既に設置されて
いた型枠25を取外し、その上方の施工区画の位置にお
いて転用して設置する場合には、まず揚重装置ユニット
22を介して型枠吊下治具23を既に設置されている型
枠25の位置まで降下させ、該型枠吊下治具23にその
フック23aを介して設置していた型枠25を吊下させ
ると共に該型枠25を躯体から取り外す。その後、揚重
装置ユニット22を介して型枠吊下治具23と共に型枠
25を、取り付けるべき高さレベルまで上昇させ、その
まま駆動ユニット21を介して吊下装置19全体を矢印
C、D方向に移動駆動させることにより、吊下した型枠
25を取付位置に位置決めする。以上の作業を繰返す形
で前記ブロックBLnにおける鉄筋ユニット65に対す
る全ての型枠25を取り付けて、該ブロックBLnにお
ける型枠の設置作業を完了する。なお、型枠の設置作業
の最中には、型枠25の取付位置(或いは型枠25の取
外位置)にあわせて、揚重装置ユニット27を介してゴ
ンドラ足場29を上下移動させて配置し、該ゴンドラ足
場29を介して型枠25の作業を行なうようにする。
【0043】次に、コンクリートの打設作業について説
明する。各施工区画BJ1〜BJ4におけるコンクリー
トの打設作業は、図4乃至図6に示すように(なお、図
4乃至図6では施工区画BJ2のコンクリートの打設作
業を示しているが、以下に説明するコンクリートの打設
の方法は、その他の施工区画においても同様である)、
該施工区画BJn(nは1以上4以下の整数)において
設置されている型枠25により囲まれたコンクリート充
填空間233sにコンクリートを打設充填する形で行な
われる。具体的には、まずコンクリート打設用足場装置
3を支持台車5、5を介してレール2、2上で移動さ
せ、該コンクリート打設用足場装置3の梁フレーム7
が、コンクリートの打設作業を行なおうとしている所定
の施工区画BJnの真上に位置するように支持台車5、
5を配置させる。なお、設置された型枠25の上端部付
近、従ってコンクリートの打設位置にあわせて、揚重装
置ユニット9を介してゴンドラ足場10を上下移動させ
て配置し、該ゴンドラ足場10を介してコンクリート打
設の作業を行うようにする。次いで、ケーソン製造ヤー
ド1に配備されている適宜なコンクリート供給装置62
(コンクリート圧送ポンプ車など)のコンクリート供給
管62aの先端部をゴンドラ足場10を介して、型枠2
5に囲まれたコンクリート充填空間233sに固定し、
コンクリートを該コンクリート充填空間233sに充填
させる。前記鉄筋ユニット65を埋没させる形で該コン
クリート充填空間233s全体にコンクリートを充填さ
せることにより、該施工区画BJnにおけるコンクリー
トの打設作業を完了する。
【0044】なお、上述した実施例はケーソン50を3
つ構築する例であったが、本発明はケーソン50を1つ
又は2つだけ構築する場合にも適用でき、また4つ以上
のケーソン50を構築する場合にも適用できる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明のうち第1の
発明は、底版51等の底版部及び、該底版部上に鉄筋コ
ンクリート製の側壁52、仕切壁53等の壁躯体部を有
したケーソン50等のケーソンを構築するケーソンの構
築方法において、構築すべき前記ケーソンに対して、該
ケーソンを上下方向に並んだ複数の水平層状区画に分割
する形で、複数の施工区画BJ1〜BJ4等の上下施工
区画を設定し、前記各上下施工区画に対して、該上下施
工区画を水平方向に並んだ複数の並列区画に分割する形
で、複数のブロックBL1〜BL3等の並列施工区画を
設定し、前記ケーソンの構築は、前記各上下施工区画毎
に、より下方の上下施工区画からより上方の上下施工区
画に向かって順次行い、前記各上下施工区画の部分の構
築は、該上下施工区画の各並列施工区画毎に、該並列施
工区画に対応した部分の主筋66、配力筋67等の鉄筋
の配筋を順次行い、前記鉄筋の配筋が完了した並列施工
区画毎に、型枠25等の型枠の設置を順次行い、前記型
枠の設置が完了した並列施工区画において、コンクリー
トの打設を行うようにして構成される。従ってケーソン
の構築において、特に壁躯体部等を構築する際には、該
ケーソンに複数の上下施工区画を設定するだけでなく、
これら各上下施工区画に対して複数の並列施工区画を設
定したうえで、各並列施工区画毎に鉄筋の配筋、型枠の
設置、コンクリートの打設等を行うことができるので、
1つのケーソンの1つの上下施工区画において、該上下
施工区画内の複数の並列施工区画では、これら鉄筋の配
筋、型枠の設置、コンクリートの打設等からなる複数種
類の作業を並行して進行させることができる。よって、
構築すべきケーソンが大型化しても、各作業がその前段
階の作業の終了を待つのにかかる待機時間は極力増加し
ないようにすることができる。これにより各作業を行う
作業員一人あたりの作業効率が向上し、各種類の作業ご
とに限られた数の作業員のみ確保される場合にも、作業
フロー全体における作業効率が極力低下せず、工期の短
縮を容易になし得る。
【0046】また本発明のうち第2の発明は、第1の発
明のケーソンの構築方法において、前記各上下施工区画
における前記複数の並列施工区画の設定は、これら並列
施工区画が矢印A、B方向等の所定の並列方向に1列に
並ぶ形で行い、構築に際して、前記所定の並列方向に移
動自在な支持台車31等の第1の移動手段を有し、前記
第1の移動手段に支持ポール32等の第1の支持手段を
立設し、前記第1の支持手段に、足場面35b、上足場
面39b等の水平な第1の足場面が形成されたメインス
テージ35、上ステージ39等の第1の足場部材を設け
て構成した鉄筋組立用足場装置30等の鉄筋配筋用足場
装置を配設し、前記各並列施工区画の鉄筋の配筋作業
は、前記鉄筋配筋用足場装置を、前記第1の足場面が配
筋作業を行うべき第1の並列施工区画を覆うように移動
設置し、該第1の足場面を配筋作業時の足場として利用
するようにして前記第1の並列施工区画に対する配筋を
行う第1の配筋ステップと、該並列施工区画に対する配
筋が完了したところで、前記鉄筋配筋用足場装置を、前
記第1の足場面が次に配筋作業を行うべき第2の並列施
工区画を覆うように移動設置し、該第1の足場面を配筋
作業時の足場として利用するようにして前記第2の並列
施工区画に対する配筋を行う第2の配筋ステップを有
し、これら第1及び第2の配筋ステップを1回以上繰り
返すようにしたので、第1の発明による効果に加えて、
鉄筋の配筋の際に必要な足場の設置は、鉄筋配筋用足場
装置の移動設置により容易に実現するので好都合であ
る。また、鉄筋の配筋が完了した後には、この鉄筋配筋
用足場装置を他の場所へ移動設置させることにより該鉄
筋の配筋用の足場の撤去を容易に実現できるので、鉄筋
の配筋が完了した後、次の作業(型枠の設置等)に迅速
に移行でき好都合である。更に、鉄筋配筋用足場装置
は、複数の並列施工区画の並列方向に移動自在であるか
ら、該鉄筋配筋用足場装置を複数の並列施工区画間で移
動させて使用することにより、各並列施工区画で鉄筋の
配筋を順次行う作業はスムーズになされる。
【0047】また本発明のうち第3の発明は、第1の発
明のケーソンの構築方法において、前記各上下施工区画
における前記複数の並列施工区画の設定は、これら並列
施工区画が矢印A、B方向等の所定の並列方向に1列に
並ぶ形で行い、構築に際して、前記所定の並列方向に移
動自在な支持台車12等の第2の移動手段を有し、前記
第2の移動手段にマストフレーム13、梁フレーム26
等の第2の支持手段を立設し、前記第2の支持手段にゴ
ンドラ足場29等の第2の足場部材を設けて構成した型
枠取付用足場装置11等の型枠設置用足場装置を配設
し、前記各並列施工区画での型枠の設置作業は、前記型
枠設置用足場装置を、前記第2の足場部材が型枠の設置
作業を行うべき第1の並列施工区画に対応配置されるよ
うに移動設置し、該第2の足場部材を型枠設置作業時の
足場として利用するようにして前記第1の並列施工区画
に対する型枠の設置を行う第1の型枠設置ステップと、
該並列施工区画に対する型枠の設置が完了したところ
で、前記型枠設置用足場装置を、前記第2の足場部材が
次に型枠の設置作業を行うべき第2の並列施工区画に対
応配置されるように移動設置し、該第2の足場部材を型
枠設置作業時の足場として利用するようにして前記第2
の並列施工区画に対する型枠の設置を行う第2の型枠設
置ステップを有し、これら第1及び第2の型枠設置ステ
ップを1回以上繰り返すようにしたので、第1の発明に
よる効果に加えて、型枠の設置の際に必要な足場の設置
は、型枠設置用足場装置の移動設置により容易に実現す
るので好都合である。また、型枠の設置が完了した後に
は、この型枠設置用足場装置を他の場所へ移動設置させ
ることにより該型枠の設置用の足場の撤去を容易に実現
できるので、型枠の設置が完了した後、次の作業(コン
クリートの打設等)に迅速に移行でき好都合である。更
に、型枠設置用足場装置は、複数の並列施工区画の並列
方向に移動自在であるから、該型枠設置用足場装置を複
数の並列施工区画間で移動させて使用することにより、
各並列施工区画で型枠の設置を順次行う作業はスムーズ
になされる。
【0048】また本発明のうち第4の発明は、底版51
等の底版部及び、該底版部上に鉄筋コンクリート製の側
壁52、仕切壁53等の壁躯体部を有したケーソン50
等のケーソンを複数構築するケーソンの構築方法におい
て、構築すべき前記各ケーソンに対して、該ケーソンを
上下方向に並んだ複数の水平層状区画に分割する形で、
複数の施工区画BJ1〜BJ4等の上下施工区画を設定
し、前記各ケーソンに設定された複数の上下施工区画
は、前記複数のケーソン間で水平方向に対応した形で配
置し、前記複数のケーソン間において互いに対応した複
数の上下施工区画は、区画ユニットKY1〜KY4等の
上下施工区画ユニットをそれぞれ形成するようにし、前
記各ケーソンの前記各上下施工区画に対して、該上下施
工区画を水平方向に並んだ複数の並列区画に分割する形
で、ブロックBL1〜BL3等の複数の並列施工区画を
設定し、前記複数のケーソンの構築は、前記複数のケー
ソンにおいて各上下施工区画ユニット毎に、より下方の
上下施工区画ユニットからより上方の上下施工区画ユニ
ットに向かって順次行い、前記各上下施工区画ユニット
の構築は、該上下施工区画ユニットの各上下施工区画毎
に、該上下施工区画に対応した部分に対する主筋66、
配力筋67等の鉄筋の配筋を順次行い、該各上下施工区
画毎に行う鉄筋の配筋は、該上下施工区画の各並列施工
区画毎に、該並列施工区画に対応した部分に対する鉄筋
の配筋を順次行う形で行い、前記鉄筋の配筋が完了した
並列施工区画毎に、型枠25等の型枠の設置を順次行う
ことにより、該各上下施工区画に対する型枠の設置を順
次行って、該各上下施工区画ユニットに対する型枠の設
置を完了させ、前記型枠の設置が完了した並列施工区画
において、コンクリートの打設を行うことにより、該各
上下施工区画に対するコンクリートの打設を順次行っ
て、該各上下施工区画ユニットに対するコンクリートの
打設を完了させるようにして構成される。従って複数の
ケーソンの構築において、特にこれらケーソンの壁躯体
部等を構築する際には、これら複数のケーソンに亙った
各上下施工区画ユニット内の、各上下施工区画に対する
複数の並列施工区画をそれぞれ設定したうえで、各並列
施工区画毎に鉄筋の配筋、型枠の設置、コンクリートの
打設等を行うことができるので、1つの上下施工区画ユ
ニットにおいて、該上下施工区画ユニット内の複数の並
列施工区画では、これら鉄筋の配筋、型枠の設置、コン
クリートの打設等からなる複数種類の作業を並行して進
行させることができる。よって、構築すべき各ケーソン
が大型化しても、各作業がその前段階の作業の終了を待
つのにかかる待機時間は極力増加しないようにすること
ができる。これにより各作業を行う作業員一人あたりの
作業効率が向上し、各種類の作業ごとに限られた数の作
業員のみ確保される場合にも、作業フロー全体における
作業効率が極力低下せず、工期の短縮を容易になし得
る。更に、以上の効果に加えて本発明では、複数のケー
ソンに亙った各上下施工区画ユニットの各並列施工区画
に対してそれぞれの作業を行うので、1つのケーソンの
みを構築する際に各上下施工区画の各並列施工区画に対
してそれぞれの作業を行う場合に比べて、上下施工区画
ユニット内に極力多くの並列施工区画を、これら個々の
並列施工区画の大きさが極力小さくならない形で設定で
きる。つまり、各並列施工区画において(待機時間なし
に)各種の作業を行う時間間隔を極力長くできるので、
特にコンクリート打設後の鉄筋の配筋などを行う場合に
は、待機時間を極力かけずにコンクリートの固結による
強度発揮を極力良好な状態にしておくことができるの
で、作業効率が極力低下せず都合がよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明によるケーソンの構築方法によ
りケーソンを構築している様子を示した模式斜視図であ
る。
【図2】図2(a)は、図1に示されたケーソンであ
り、その構築が完成した状態のものを示した一部断面斜
視図、図2(b)は、図2(a)に示すケーソンの平面
図である。
【図3】図3は、図1に示すケーソンが、ケーソン製造
ヤードに複数配置された様子を示す模式側面図である。
【図4】図4は、図3に示す複数のケーソンにおける構
築途中の様子を示した模式平面図である。
【図5】図5は、図4のI矢視図である。
【図6】図6は、図5のII矢視図である。
【図7】図7は、図4のIII矢視図である。
【図8】図8は、図7のX1−Y1線断面図である。
【図9】図9は、図4のX2−Y2線断面図である。
【図10】図10は、図9に示す鉄筋組立用足場装置の
メインステージの一部を示した拡大平面図である。
【図11】図11は、図9に示す鉄筋組立用足場装置の
上ステージの上方に、吊下げ治具を介して吊下された主
筋等を示した模式側面図である。
【図12】図12は、供給装置及びフープ筋配筋装置に
より配力筋の配筋を行っている様子を示した図である。
【図13】図13は、図12に示す供給装置の詳細を示
した斜視図である。
【図14】図14は、図12に示すフープ筋配筋装置の
詳細を示した斜視図である。
【符号の説明】
11……型枠設置用足場装置(型枠取付用足場装置) 12……第2の移動手段(支持台車) 13……第2の支持手段(マストフレーム) 25……型枠 26……第2の支持手段(梁フレーム) 29……第2の足場部材(ゴンドラ足場) 30……鉄筋配筋用足場装置(鉄筋組立用足場装置) 31……第1の移動手段(支持台車) 32……第1の支持手段(支持ポール) 35……第1の足場部材(メインステージ) 35b……第1の足場面(足場面) 39……第1の足場部材(上ステージ) 39b……第1の足場面(上足場面) 50……ケーソン 51……底版部(底版) 52……壁躯体部(側壁) 53……壁躯体部(仕切壁) 66……鉄筋(主筋) 67……鉄筋(配力筋) BJ1〜BJ4……上下施工区画(施工区画) BL1〜BL3……並列施工区画(ブロック) KY1〜KY4……上下施工区画ユニット(区画ユニッ
ト)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】底版部及び、該底版部上に鉄筋コンクリー
    ト製の壁躯体部を有したケーソンを構築するケーソンの
    構築方法において、 構築すべき前記ケーソンに対して、該ケーソンを上下方
    向に並んだ複数の水平層状区画に分割する形で、複数の
    上下施工区画を設定し、 前記各上下施工区画に対して、該上下施工区画を水平方
    向に並んだ複数の並列区画に分割する形で、複数の並列
    施工区画を設定し、 前記ケーソンの構築は、前記各上下施工区画毎に、より
    下方の上下施工区画からより上方の上下施工区画に向か
    って順次行い、 前記各上下施工区画の部分の構築は、 該上下施工区画の各並列施工区画毎に、該並列施工区画
    に対応した部分の鉄筋の配筋を順次行い、 前記鉄筋の配筋が完了した並列施工区画毎に、型枠の設
    置を順次行い、 前記型枠の設置が完了した並列施工区画において、コン
    クリートの打設を行うようにして構成したケーソンの構
    築方法。
  2. 【請求項2】前記各上下施工区画における前記複数の並
    列施工区画の設定は、これら並列施工区画が所定の並列
    方向に1列に並ぶ形で行い、 構築に際して、前記所定の並列方向に移動自在な第1の
    移動手段を有し、前記第1の移動手段に第1の支持手段
    を立設し、前記第1の支持手段に、水平な第1の足場面
    が形成された第1の足場部材を設けて構成した鉄筋配筋
    用足場装置を配設し、 前記各並列施工区画の鉄筋の配筋作業は、 前記鉄筋配筋用足場装置を、前記第1の足場面が配筋作
    業を行うべき第1の並列施工区画を覆うように移動設置
    し、該第1の足場面を配筋作業時の足場として利用する
    ようにして前記第1の並列施工区画に対する配筋を行う
    第1の配筋ステップと、 該並列施工区画に対する配筋が完了したところで、前記
    鉄筋配筋用足場装置を、前記第1の足場面が次に配筋作
    業を行うべき第2の並列施工区画を覆うように移動設置
    し、該第1の足場面を配筋作業時の足場として利用する
    ようにして前記第2の並列施工区画に対する配筋を行う
    第2の配筋ステップを有し、 これら第1及び第2の配筋ステップを1回以上繰り返す
    ようにしたことを特徴とする請求項1記載のケーソンの
    構築方法。
  3. 【請求項3】前記各上下施工区画における前記複数の並
    列施工区画の設定は、これら並列施工区画が所定の並列
    方向に1列に並ぶ形で行い、 構築に際して、前記所定の並列方向に移動自在な第2の
    移動手段を有し、前記第2の移動手段に第2の支持手段
    を立設し、前記第2の支持手段に第2の足場部材を設け
    て構成した型枠設置用足場装置を配設し、 前記各並列施工区画での型枠の設置作業は、 前記型枠設置用足場装置を、前記第2の足場部材が型枠
    の設置作業を行うべき第1の並列施工区画に対応配置さ
    れるように移動設置し、該第2の足場部材を型枠設置作
    業時の足場として利用するようにして前記第1の並列施
    工区画に対する型枠の設置を行う第1の型枠設置ステッ
    プと、 該並列施工区画に対する型枠の設置が完了したところ
    で、前記型枠設置用足場装置を、前記第2の足場部材が
    次に型枠の設置作業を行うべき第2の並列施工区画に対
    応配置されるように移動設置し、該第2の足場部材を型
    枠設置作業時の足場として利用するようにして前記第2
    の並列施工区画に対する型枠の設置を行う第2の型枠設
    置ステップを有し、 これら第1及び第2の型枠設置ステップを1回以上繰り
    返すようにしたことを特徴とする請求項1記載のケーソ
    ンの構築方法。
  4. 【請求項4】底版部及び、該底版部上に鉄筋コンクリー
    ト製の壁躯体部を有したケーソンを複数構築するケーソ
    ンの構築方法において、 構築すべき前記各ケーソンに対して、該ケーソンを上下
    方向に並んだ複数の水平層状区画に分割する形で、複数
    の上下施工区画を設定し、 前記各ケーソンに設定された複数の上下施工区画は、前
    記複数のケーソン間で水平方向に対応した形で配置し、 前記複数のケーソン間において互いに対応した複数の上
    下施工区画は、上下施工区画ユニットをそれぞれ形成す
    るようにし、 前記各ケーソンの前記各上下施工区画に対して、該上下
    施工区画を水平方向に並んだ複数の並列区画に分割する
    形で、複数の並列施工区画を設定し、 前記複数のケーソンの構築は、前記複数のケーソンにお
    いて各上下施工区画ユニット毎に、より下方の上下施工
    区画ユニットからより上方の上下施工区画ユニットに向
    かって順次行い、 前記各上下施工区画ユニットの構築は、 該上下施工区画ユニットの各上下施工区画毎に、該上下
    施工区画に対応した部分に対する鉄筋の配筋を順次行
    い、 該各上下施工区画毎に行う鉄筋の配筋は、該上下施工区
    画の各並列施工区画毎に、該並列施工区画に対応した部
    分に対する鉄筋の配筋を順次行う形で行い、 前記鉄筋の配筋が完了した並列施工区画毎に、型枠の設
    置を順次行うことにより、該各上下施工区画に対する型
    枠の設置を順次行って、該各上下施工区画ユニットに対
    する型枠の設置を完了させ、 前記型枠の設置が完了した並列施工区画において、コン
    クリートの打設を行うことにより、該各上下施工区画に
    対するコンクリートの打設を順次行って、該各上下施工
    区画ユニットに対するコンクリートの打設を完了させる
    ようにして構成したケーソンの構築方法。
JP18125196A 1996-06-21 1996-06-21 ケーソンの構築方法 Pending JPH108473A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101243703B1 (ko) 2010-01-18 2013-03-14 양준석 케이슨 외부 거푸집 및 케이슨 내부 거푸집을 포함하는 케이슨 제작장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101243703B1 (ko) 2010-01-18 2013-03-14 양준석 케이슨 외부 거푸집 및 케이슨 내부 거푸집을 포함하는 케이슨 제작장치

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