JPH1030331A - ケーソン構築用型枠設置足場装置 - Google Patents

ケーソン構築用型枠設置足場装置

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JPH1030331A
JPH1030331A JP20425896A JP20425896A JPH1030331A JP H1030331 A JPH1030331 A JP H1030331A JP 20425896 A JP20425896 A JP 20425896A JP 20425896 A JP20425896 A JP 20425896A JP H1030331 A JPH1030331 A JP H1030331A
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JP
Japan
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caisson
formwork
main
arrows
scaffold
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Application number
JP20425896A
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English (en)
Inventor
Yuji Nagano
祐司 長野
Kenji Ito
賢治 伊東
Kenichi Inoue
賢一 井之上
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Mitsui Construction Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Construction Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH1030331A publication Critical patent/JPH1030331A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ケーソンに対する型枠の設置等を行う際の足場
の設置或いは撤去を簡便に行えるようにする。 【解決手段】レール2、2間に、複数のケーソン構築ヤ
ード1aを配列して設け、各レール2上に支持台車1
2、12を設け、各支持台車12にマストフレーム13
をそれぞれ立設し、マストフレーム13に吊下装置用フ
レーム15、梁フレーム26を、これらマストフレーム
13、13間を架け渡す形で、かつこれらマストフレー
ム13、13及び吊下装置用フレーム15等で囲まれた
ケーソン配置空間18を形成する形で設け、吊下装置用
フレーム15に吊下装置19を設け、吊下装置19は、
型枠25に着脱自在な型枠吊下治具23を、ケーソン配
置空間18側に吊下した形で、かつ上下方向に揚重昇降
自在に有し、梁フレーム26に足場ユニット28を設
け、足場ユニット28は、昇降自在なゴンドラ足場29
を有して構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンクリート構造物で
あるケーソンを構築する際に、その型枠の設置作業など
に利用するのに好適なケーソン構築用型枠設置足場装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、港湾工事などで用いられる鉄筋コ
ンクリート製の、従ってコンクリート構造物であるケー
ソンが構築されている。このようなケーソンは大型のコ
ンクリート構造物となることが多く、従ってその型枠の
設置(或いは撤去)作業も大がかりなものとなってい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ケーソンに対する型枠
の設置等を行う際の足場の設置は、下方から上方へ、或
いは横方向に、コンクリート打設箇所の移動に伴って順
次行っていく必要があるが、大型のケーソンを構築した
り、構築すべきケーソンが複数あるような場合には、こ
のような足場の設置(或いは撤去)は特に煩雑な作業と
なる。
【0004】そこで本発明は上記事情に鑑み、ケーソン
に対する型枠の設置等を行う際の足場の設置(或いは撤
去)を簡便に行うことができるケーソン構築用型枠設置
足場装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち本発明のうち第1の
発明は、コンクリート構造物であるケーソン(50)を
構築する際に使用する型枠設置足場装置(11)におい
て、1対のレール(2、2)を有し、前記1対のレール
(2、2)間に、複数のケーソン構築ヤード(1a)
を、これらレール(2、2)の伸延方向に沿って配列し
て設け、前記各レール(2)上に、該レール(2)に沿
って所定の移動方向に移動自在な移動手段(12、1
2)を設け、前記各移動手段(12)に支持部材(1
3)をそれぞれ立設し、前記支持部材(13)に架構部
材(15、26)を、これら支持部材(13、13)間
を架け渡す形で、かつこれら支持部材(13、13)及
び該架構部材(15、26)で囲まれたケーソン配置空
間(18)を形成する形で設け、前記架構部材(15)
に型枠揚重手段(19)を設け、前記型枠揚重手段(1
9)は、ケーソン用型枠(25)に着脱自在な型枠接続
部(23)を、前記ケーソン配置空間(18)側に吊下
した形で、かつ上下方向に揚重昇降自在に有し、前記架
構部材(26)に足場ユニット(28)を設け、前記足
場ユニット(28)は、昇降自在な足場部材(29)を
有して構成される。
【0006】また本発明のうち第2の発明は、第1の発
明のケーソン構築用型枠設置足場装置において、前記型
枠揚重手段(19)は、前記レール(2)の伸延方向と
は直角な方向に移動駆動自在になっている。
【0007】なお、括弧内の番号等は、図面における対
応する要素を示す便宜的なものであり、従って、本記述
は図面上の記載に限定拘束されるものではない。以下の
「作用」の欄についても同様である。
【0008】
【作用】上記した構成により本発明のうち第1の発明で
は、各移動手段(12)を移動させてケーソン配置空間
(18)にケーソン(50)を配置させるようにし、足
場ユニット(28)の足場部材(29)を昇降移動させ
て、該足場部材(29)を、ケーソン用型枠(25)を
設置(又は撤去)すべき位置に対応させて位置決め配置
する。そして、前記足場部材(29)を足場として利用
しながら、型枠接続部(23)にケーソン用型枠(2
5)を接続して昇降させて、該ケーソン用型枠(25)
を、設置すべき位置に移動させ設置する(又は、設置さ
れていた位置から移動させ撤去する。)。
【0009】また本発明のうち第2の発明では、1つの
型枠揚重手段(19)をレール(2)の伸延方向とは直
角な方向に移動駆動させる形で、ケーソン用型枠(2
5)を設置すべき複数の設置位置における、ケーソン用
型枠(25)を揚重する手段として共用する。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。図1は、本発明によるケーソン構築用型枠設置足場
装置の一例を用いてケーソンを構築している様子を示し
た模式斜視図、図2(a)は、図1に示されたケーソン
であり、その構築が完成した状態のものを示した一部断
面斜視図、図2(b)は、図2(a)に示すケーソンの
平面図、図3は、図1に示すケーソンが、ケーソン製造
ヤードに複数配置された様子を示す模式側面図、図4
は、図3に示す複数のケーソンにおける構築途中の様子
を示した模式平面図、図5は、図4のI矢視図、図6
は、図5のII矢視図、図7は、図4のIII矢視図、図8
は、図7のX1−Y1線断面図、図9は、図4のX2−
Y2線断面図、図10は、図9に示す鉄筋組立用足場装
置のメインステージの一部を示した拡大平面図、図11
は、図9に示す鉄筋組立用足場装置の上ステージの上方
に、吊下げ治具を介して吊下された主筋等を示した模式
側面図、図12は、供給装置及びフープ筋配筋装置によ
り配力筋の配筋を行っている様子を示した図、図13
は、図12に示す供給装置の詳細を示した斜視図、図1
4は、図12に示すフープ筋配筋装置の詳細を示した斜
視図である。
【0011】構築すべき複数(3つ)のケーソン50
が、図3及び図4に示すように、所定のケーソン構築ヤ
ード1に設置されている。各ケーソン50は、図2乃至
図4に示すように(なお、図2及び図3では、説明の便
宜上、完成した状態のケーソン50を図示している)、
略水平な長方形板状の底版51を有しており、底版51
の下面側には、該下面の4辺縁端に沿った形で刃部51
aが、下方に突出した形で形成されている。底版51の
上面側には、鉛直な壁状の4つの側壁52が、該上面の
4辺縁端に沿った形でそれぞれ立設されており、これら
底版51及び4つの側壁52により、ケーソン50は上
方に開口した直方体状の箱型に形成されている。更に底
版51の上面側には、該側壁52のうち、互いに対向し
た部位間を接続した形で複数の仕切壁53が立設設置さ
れている。これら側壁52及び仕切壁53は、図2
(b)或いは図4に示すように水平断面が格子状になる
形で、互いに交差して配置されており、従って側壁52
の内側には、図2(a)或いは図2(b)等に示すよう
に、該側壁52及び仕切壁53(或いは仕切壁53の
み)により囲まれた形で複数の中空部55が形成されて
いる。これら底版51、側壁52、仕切壁53は鉄筋コ
ンクリート製になっており、これらは全て一体的に接続
された形になっている。また、水平方向のうちケーソン
50の長辺方向を矢印A、B方向、短辺方向を矢印C、
D方向とすると、1つのケーソン50内に形成されてい
る中空部55は、矢印A、B方向に5個、矢印C、D方
向に3個並んだ形で配置されている。
【0012】なお、上述した3つのケーソン50は、図
3及び図4に示すように、各ケーソン50の長辺方向で
ある矢印A、B方向及び、各ケーソン50の短辺方向で
ある矢印C、D方向が互いに一致する形で配置されてい
ると共に、3つのケーソン50が矢印A、B方向に一直
線に(即ち1列に)並んだ形で配置されている。一方、
ケーソン構築ヤード1には、図3及び図4に示すよう
に、上述した水平方向である矢印A、B方向に伸延した
形で地面等に敷設された、互いに平行な1対のレール
2、2を有しており、前記3つのケーソン50は、これ
らレール2、2の間に位置している。つまり、1対のレ
ール2、2の間には、これらレール2、2の伸延方向で
ある矢印A、B方向に並んだ形で複数(3つ)のケーソ
ン構築ヤード1aが設けられており、これら各ケーソン
構築ヤード1aに前記各ケーソン50がそれぞれ配置さ
れている。なお、各ケーソン50は、図示しない公知の
ケーソン支持手段(例えば、ケーソン50を載置するこ
とができる載置用台座などがある。この他に、ジャッキ
装置等を介してケーソン50を支持しつつ、所定の軌道
上を走行し得る公知の運搬用台車を設置してもよい。こ
の運搬用台車は、ジャッキ装置等により、支持していた
ケーソン50を載置用台座に受渡し載置させることがで
き、また載置用台座に載置されていたケーソン50を取
り外して移動運搬させることができるので、ケーソン5
0のケーソン製造ヤード1内での移動及びケーソン製造
ヤード1からの搬出がスムーズになる。)を介して各ケ
ーソン構築ヤード1aに設置されている。
【0013】以上のように構成されるケーソン50を構
築するには、まずケーソン製造ヤード1において、従来
の方法等を利用して各ケーソン50の底版51を構築す
る。構築されたこれら底版51は、図3等に示すよう
に、上述した構築完成した状態のケーソン50が配置さ
れるべき所定のケーソン構築ヤード1aに配置される
(或いは、予めこのケーソン構築ヤード1aで構築され
る。)。次いで、各底版51の上に側壁52や仕切壁5
3をそれぞれ構築していく。側壁52及び仕切壁53の
構築について以下詳述する。
【0014】まず構築に先だって、構築されるべき各ケ
ーソン50に対して、図2(a)及び図3に示すよう
に、該ケーソン50を上下方向に並んだ複数の水平層状
区画に分割する形で(図2(a)等では底版51よりも
上側の部分を4等分した形で)、4つの施工区画BJ1
〜BJ4を設定する。各ケーソン50に設定された複数
の施工区画BJ1〜BJ4は、図3に示すように、3つ
のケーソン50間で矢印A、B方向に対応した形で配置
されており、これら3つのケーソン50間において互い
に対応した施工区画BJ1〜BJ4は、区画ユニットK
Y1〜KY4をそれぞれ形成している。また、各ケーソ
ン50の各施工区画BJ1〜BJ4に対して、該施工区
画BJ1〜BJ4を水平方向に並んだ複数の並列区画に
分割する形で(図2(b)等では最も矢印A側から2番
目の中空部55の中央付近で1つの区切りを、最も矢印
A側から4番目の中空部55の中央付近でもう1つの区
切りを形成する形で)、3つのブロックBL1〜BL3
を設定する。
【0015】ここで、ケーソン50の側壁52及び仕切
壁53を構築するのに使用する各種の装置を説明する。
まず、コンクリート打設用足場装置3は、図4乃至図6
に示すように、レール2、2上を走行自在な支持台車
5、5を、矢印A、B方向に垂直な図の矢印C、D方向
に互いに対応配置した形で有しており、各支持台車5、
5上には鉛直上方向に伸延した形のマストフレーム6、
6がそれぞれ立設されている。これらマストフレーム
6、6の上端部間には、これら両者を互いに接続する形
で矢印C、D方向に伸延した形の梁フレーム7が設けら
れており、梁フレーム7上には複数の揚重装置ユニット
9が設置されている。各揚重装置ユニット9内には、図
示しない公知のウインチ装置等が設けられており、該ウ
インチ装置等には、該ウインチ装置等の駆動により、巻
取・繰出自在となったワイヤ9aが設置されており、該
ワイヤ9aの先端側は前記揚重装置ユニット9の外部に
出ており、梁フレーム7の下方に吊下されている。これ
ら複数のワイヤ9aにより5つのゴンドラ足場10が昇
降自在に吊下されている。各ゴンドラ足場10は長方形
状の足場プレートの周囲に安全柵等を設置した形で構成
されており、これら5つのゴンドラ足場10は矢印C、
D方向に一列に並んだ形で配置されている。ところで、
該コンクリート打設用足場装置3は、図4乃至図6に示
すように、そのマストフレーム6、6及び梁フレーム7
により1つの構築中のケーソン50を跨いだ状態で配置
されており、例えば上述した複数のゴンドラ足場10
は、該ケーソン50のブロックBL2付近に配置されて
いる。即ち、5つのゴンドラ足場10のうち、最も矢印
C側及び最も矢印D側のものは、それぞれ該ブロックB
L2付近のうちの側壁52、52の外側近傍の位置(或
いは該位置の真上)に位置しており、残りの3つのゴン
ドラ足場10は、該ブロックBL2付近において矢印
C、D方向に並んだ3つの中空部55にそれぞれ挿入さ
れた位置(或いは該位置の真上)に位置している。
【0016】また、型枠取付用足場装置11は、図4及
び図7及び図8に示すように、レール2、2上にそれぞ
れ設置され、これら各レール2、2上を走行自在な支持
台車12、12を、図の矢印C、D方向に互いに対応配
置した形で有しており、各支持台車12、12上には鉛
直上方向に伸延した形のマストフレーム13、13がそ
れぞれ立設されている。これらマストフレーム13、1
3の上端部間には、これら両者を互いに接続する形で図
の矢印C、D方向に伸延した形の吊下装置用フレーム1
5が設けられており、吊下装置用フレーム15は、同一
の高さレベルにおいて矢印C、D方向に伸延した形の互
いに平行な2本のレール材16、16及び、これらレー
ル材16、16に挟まれた略中央位置に配置された矢印
C、D方向に伸延した形の駆動用レール17(該駆動用
レール17には図示しないギア等が形成されている)を
有して構成されている。この吊下装置用フレーム15に
は吊下装置19が設置されている。吊下装置19は、前
記2本のレール材16、16に架設載置された形の本体
20を有しており、本体20は、図示しない所定のロー
ラ等を介してレール材16、16上を、これらレール材
16、16に沿って、従って矢印C、D方向に移動自在
になっている。また、本体20の中央下部には駆動ユニ
ット21が設けられており、駆動ユニット21は前記駆
動用レール17に係合している。即ち、駆動ユニット2
1は、図示しない駆動用モータ及び、該駆動用モータに
よって駆動される図示しない駆動用ギア等を有してお
り、該駆動用ギアが前記駆動用レール17に噛合してい
る。つまり、駆動ユニット21の図示しない駆動用モー
タの駆動により、該駆動ユニット21及び該駆動ユニッ
ト21が設けられている本体20(従って吊下装置19
全体)は、駆動用レール17に沿って駆動されるように
なっている。即ち、吊下装置19は、レール材16、1
6及び駆動用レール17に沿って、矢印C、D方向に移
動駆動自在になっている。
【0017】更に、本体20には4つの揚重装置ユニッ
ト22が設けられており、各揚重装置ユニット22内に
は、図示しない公知のウインチ装置等が設けられてい
る。該ウインチ装置等には、該ウインチ装置等の駆動に
より、巻取・繰出自在となったワイヤ22aが設置され
ており、該ワイヤ22aの先端側は前記揚重装置ユニッ
ト22の外部に出ており、本体20及びレール材16、
16の下方に吊下されている。これら4本のワイヤ22
aのうち、2本のワイヤ22aにより1つの型枠吊下治
具23が、残りの2本のワイヤ22aによりもう1つ別
の型枠吊下治具23がそれぞれ昇降自在に吊下接続され
ている。各型枠吊下治具23は矢印C、D方向に伸延し
た水平な棒状に形成されており、各型枠吊下治具23の
下端側には複数(4つ)のフック23aが設けられてい
る。各型枠吊下治具23には、図7に示すように板面が
鉛直でかつ矢印C、D方向に平行な板状の型枠25が、
その上端側の複数の接続部25a(例えばフック等)が
前記型枠吊下治具23の複数(2つ)のフック23aに
係合接続した形で吊下され得るようになっている。また
型枠25の別の吊下態様としては、図8に示すように、
2つの型枠吊下治具23、23間に、板面が鉛直でかつ
矢印A、B方向に平行な板状の型枠25を、その上端側
の接続部25a、25aを各型枠吊下治具23のフック
23aにそれぞれ係合接続させた形で吊下することもで
きるようになっている。
【0018】一方、マストフレーム13、13の間に
は、前記吊下装置用フレーム15のやや下側の位置に、
これらマストフレーム13、13を互いに接続する形で
図の矢印C、D方向に伸延した形の梁フレーム26が設
けられており、マストフレーム13、13と該梁フレー
ム26(又は前記吊下装置用フレーム15)とで囲まれ
た部位はケーソン配置空間18となっている。つまり、
型枠取付用足場装置11は、該ケーソン配置空間18に
ケーソン50を配置させる形で該ケーソン50をまたぐ
ことができるようになっている。そして、梁フレーム2
6には5つの足場ユニット28が設けられている。各足
場ユニット28は複数の揚重装置ユニット27を梁フレ
ーム26上に設置した形で有している。各揚重装置ユニ
ット27内には、図示しない公知のウインチ装置等が設
けられており、該ウインチ装置等には、該ウインチ装置
等の駆動により、巻取・繰出自在となったワイヤ27a
が設置されており、該ワイヤ27aの先端側は前記揚重
装置ユニット27の外部に出ており、梁フレーム26の
下方、即ちケーソン配置空間18側に吊下されている。
各足場ユニット28ではこれら複数のワイヤ27aによ
り1つのゴンドラ足場29が昇降自在に吊下されてい
る。ゴンドラ足場29は長方形状の足場プレートの周囲
に安全柵等を設置して構成されており、5つの足場ユニ
ット28のゴンドラ足場29は矢印C、D方向に一列に
並んだ形で配置されている。これら5つのゴンドラ足場
29のうち中央の3つのゴンドラ足場29については、
各ゴンドラ足場29の矢印A、B方向における幅が、前
記2つの型枠吊下治具23、23間の矢印A、B方向に
おける間隔よりも小さく、また3つの各ゴンドラ足場2
9の矢印A、B方向における位置は、前記2つの型枠吊
下治具23、23間の略中央に位置している。つまり、
各ゴンドラ足場29は型枠吊下治具23、23等と干渉
しないように吊下配置されている。ところで、該型枠取
付用足場装置11は、そのマストフレーム13、13及
び梁フレーム26等により、1つの構築中のケーソン5
0を跨いだ状態で配置されており、例えば図7及び図8
等では、上述した複数のゴンドラ足場29は、該ケーソ
ン50のブロックBL1に対応した形で配置されてい
る。即ち、5つのゴンドラ足場29のうち、最も矢印C
側及び最も矢印D側のものは、それぞれ該ブロックBL
1のうちの側壁52、52の外側近傍の位置(或いは該
位置の真上)に位置しており、残りの3つのゴンドラ足
場29は、該ブロックBL1の各中空部55に挿入され
た位置(或いは該位置の真上)に位置している。
【0019】また、鉄筋組立用足場装置30は、図1及
び図4及び図9に示すように、レール2、2上にそれぞ
れ設置され、これら各レール2、2上を走行自在な支持
台車31、31を、図の矢印C、D方向に互いに対応配
置した形で有しており、各支持台車31、31上には鉛
直上方向に伸延した円柱状の2本の支持ポール32、3
2がそれぞれ立設されている。各支持ポール32には、
図1及び図9に示すように、これら支持ポール32に係
合する形で、これら支持ポール32に沿って昇降し得る
昇降装置33がそれぞれ設けられており、4個の昇降装
置33には、水平な板状のメインステージ35が支持さ
れて設けられている。メインステージ35には、図1及
び図9及び図10に示すように、該メインステージ35
を上下に貫通した形で6つの鉄筋挿通間隙36が設けら
れており、これら鉄筋挿通間隙36のうち4つの鉄筋挿
通間隙36は、メインステージ35を矢印A、B方向に
貫いた筋状に形成されている。つまり、これら4つの鉄
筋挿通間隙36は矢印C、D方向に並列配置されてい
る。一方、残りの2つの鉄筋挿通間隙36は、上述した
4つの鉄筋挿通間隙36のうち最も矢印C側の鉄筋挿通
間隙36から最も矢印D側の鉄筋挿通間隙36に亙っ
て、矢印C、D方向に伸延した筋状に形成されており、
これら2つの鉄筋挿通間隙36は矢印A、B方向に並列
配置されている。また、これら2つの鉄筋挿通間隙36
は、ともに上述した4つの鉄筋挿通間隙36とそれぞれ
交差した形で配置されている。これら6つの鉄筋挿通間
隙36により、メインステージ35は複数(11個)の
ステージ片35aに分割されている。なお、各鉄筋挿通
間隙36の幅は、図10に示すように、矢印A、B方向
に、或いは矢印C、D方向に一定の幅W1となってい
る。
【0020】ところで各鉄筋挿通間隙36はケーソン5
0の鉄筋ユニット65(即ち主筋66及び配力筋67を
組み合わせたもの)の構築態様に対応して形成されてお
り、しかも鉄筋ユニット65は、この鉄筋挿通間隙36
を上下方向に自由に貫通通過し得るようになっている。
よって分割されたステージ片35a、35a間は、直接
には接続されていない。なお、昇降装置33に直接接続
されていない各ステージ片35aは、後述する上ステー
ジ39と図示しない支持ポール等によって接続されてお
り(つまり各ステージ片35aは図示しない支持ポール
等を介して上ステージ39に垂設されている)、よって
各ステージ片35aどうしは、後述する上ステージ39
及び図示しない支持ポール等によって互いに接続されて
いる。メインステージ35の上側には、該メインステー
ジ35と略同様に構成された上ステージ39が、前記4
個の昇降装置33及び図示しない支持柱等を介して前記
メインステージ35及び前記4個の昇降装置33に対し
て固定的に設けられている。即ち、上ステージ39に
は、該上ステージ39を上下に貫通した形で、矢印A、
B方向に伸延した4つの鉄筋挿通間隙40及び、矢印
C、D方向に伸延した2つの鉄筋挿通間隙40が設けら
れており、これら6つの鉄筋挿通間隙40により、上ス
テージ39は複数のステージ片39aに分割されてい
る。なお、各鉄筋挿通間隙40の幅は、図10に示す前
記メインステージ35の場合と同様に、一定の幅W1と
なっている。また、各鉄筋挿通間隙40により分割され
たステージ片39a、39a間は、図10の二点鎖線で
示すように、板面が鉛直な板状に形成された複数の接続
部材41により接続されており、各鉄筋挿通間隙40を
横切る複数の接続部材41は、該鉄筋挿通間隙40の伸
延方向において、前記幅W1と略等しい所定の間隔W2
で配置されている。つまり、各鉄筋挿通間隙40には、
複数の接続部材41によって仕切られた形で、複数の略
正方形状の穴である鉄筋配置穴43が形成されている。
なお、上述したメインステージ35及び上ステージ39
の周囲は、適宜な落下防止柵42等で囲まれており、メ
インステージ35の上面には足場として利用可能な足場
面35bが、上ステージ39の上面には足場として利用
可能な上足場面39bがそれぞれ形成されている。
【0021】一方、ケーソン製造ヤード1には、図1に
示すように適宜なクレーン60が、必要に応じて配置さ
れており、そのうちの1台のクレーン60のフック60
aには、例えば図1及び図9及び図11に示すように吊
下げ治具123が釣支されている。即ち、吊下げ治具1
23は、フック60aによって1本のワイヤ126を介
して天秤状に一点支持された治具本体125を有してお
り、治具本体125は前記ワイヤ126との接続箇所J
1を中心として図11の矢印XC、XD方向に伸延した
形状になっている。従って、治具本体125が前記ワイ
ヤ126を介してクレーン60のフック60aに支持さ
れることによって、吊下げ治具123は該フック60a
に釣支されている。治具本体125の下部側には5本の
チェーン127がそれらの一端において接続固定されて
垂設されており、これらチェーン127は、前記接続箇
所J1の両側、即ち該接続箇所J1を中心に矢印XC、
XD方向に対称に配置された形で、しかも治具本体12
5の長手方向即ち、矢印XC、XD方向に沿って所定の
間隔L1で配列され垂設されている。
【0022】また、各チェーン127の他端には、図9
及び図11に示すように、例えばU字型に湾曲成形さ
れ、上下方向に伸延した形のU字型鋼板及び、クレビス
ピン等のピン部材から構成された吊り金具129がそれ
ぞれ接続されており、各吊り金具129には上端にカッ
プラ66bが螺嵌された主鉄筋66がそれぞれ係合支
持、即ち接続されている。つまり、各主鉄筋66はU字
型鋼板の内側に上下方向に挿入されており、U字型鋼板
の開口部側にはピン部材が、前記挿入された主鉄筋66
がU字型鋼板の開口部側に抜け出さないように着脱自在
に設置されている。また主鉄筋66のカップラ66b
は、U字型鋼板の内側を貫通できない大きさとなってい
るため、U字型鋼板等に当接して係合支持されている。
即ち、吊り金具129は、各主鉄筋66のカップラ66
bのすぐ下の位置である所定の接続支持位置T1におい
て、これら主鉄筋66を接続している。一方、チェーン
127に接続された吊り金具129と治具本体125と
の間の上下間隔をチェーン127による吊り金具129
の吊下距離とし、最も矢印XC側のチェーン127によ
る吊り金具129の吊下距離を吊下距離Q1、その矢印
XD側に順次隣接したチェーン127による吊り金具1
29の吊下距離を順次吊下距離Q2、Q3、Q4、Q5
とする。つまり、吊下距離Q1〜Q5は、吊下距離Q
3、Q4、Q2、Q5、Q1の順、即ち前記接続箇所J
1に近い順に短くなっている。なお、チェーン127が
矢印XC、XD方向に沿って所定の間隔L1で配列され
ており、治具本体125は水平に近い状態になっている
ので、吊下げられている主鉄筋66も矢印XC、XD方
向に沿ってほぼ所定の間隔L1で配列され吊下げられて
いる。
【0023】また、メインステージ35と上ステージ3
9との間に形成された作業空間253には、図1及び図
12及び図14に示すように、配筋装置であるフープ筋
配筋装置70が、チェーンブロック71を介して前記上
ステージ39の下面側から作業空間253に吊下された
形で配置されており、更に、メインステージ35上に
は、図1及び図12及び図13に示すように、該フープ
筋配筋装置70に配力筋67を所定本数づつ供給し得る
鉄筋供給装置である供給装置209が、ケーソン製造ヤ
ード1内の別のクレーン60により吊下された形で設け
られている。即ち、フープ筋配筋装置70とこれに配力
筋67を供給し得る供給装置209は、該供給装置20
9により保持セットした複数本の配力筋67を、作業空
間253の側方からフープ筋配筋装置70に受渡し、該
フープ筋配筋装置70によりそのまま水平に、所定の各
配筋位置に一括して横送りし、かつこの状態で複数本の
配力筋67を保持し得るように構成されている。供給装
置209は、図12及び図13に示すように、L材を主
体としたトラスにより、水平方向である図12及び図1
3の矢印E、F方向に伸延した形の外観形状直方体状に
形成されたフレームであるトレイ210を有しており、
トレイ210の上部には一対のフック210a、210
aが、該フック210aを介して前記クレーン60がト
レイ210を吊下し得る形の被吊下部として、ここに装
着されている。
【0024】供給装置209のトレイ210のうち、前
記矢印E、F方向に垂直な水平方向である図13の矢印
G、H方向両側部には、鉄筋支持面210b、210b
が形成されており、各鉄筋支持面210bには、その各
々が回動自在な送りローラである従動ローラ211aを
鉄筋供給方向即ち矢印E、F方向に沿って所定の間隔を
なすように複数並べたローラ列211が、上下方向に前
記配力筋67を配筋すべきピッチL11に対応一致した
所定のピッチL11をなす形で複数(実施例においては
各鉄筋支持面210bに7段づつ)設けられている。複
数の従動ローラ211aが構成しているローラ列211
のそれぞれは、各ローラ211aが形成する転動面によ
って、配力筋67を鉄筋供給方向(矢印E、F方向)に
沿って水平方向に摺動させるように移動自在に保持し得
る形で、鉄筋保持部Qnをそれぞれ形成しており、従っ
て、供給装置209には鉄筋保持部Qnが、上下方向に
前記ピッチL11をなす形で形成されている。
【0025】複数のローラ列211には、図12及び図
13に示すように、駆動機構212が、該ローラ列21
1により保持される配力筋67を矢印E、F方向に沿っ
て移動駆動するための鉄筋送り手段として接続されてお
り、駆動機構212は、図12及び図13に示すように
各ローラ列211の鉄筋供給方向先方側(矢印E方)に
それぞれ設けられた駆動ローラ211Xと、該駆動ロー
ラ211Xとの間で配力筋67を挟み込み自在な押えロ
ーラ215を有している。各駆動ローラ211Xの転動
面には滑り止めゴム材が張設されており、該駆動ローラ
211Xはその回動駆動動作を介して配力筋67を鉄筋
供給方向に横送りし得るようになっている(例えば、各
駆動ローラ211Xには、図示しないスプロケットが接
続装着されており、複数の駆動ローラ211Xには、各
スプロケットに嵌着された図示しないチェーンによっ
て、図示しないギアを介して図示しないモータが、該駆
動ローラ211Xのそれぞれを正逆両方向に回転自在な
形で接続されている。)。また、各駆動ローラ211X
より若干後方側には、上記押えローラ215が、1ヶの
駆動ローラ211Xに対して1ヶづつそれぞれ設けられ
ており、各押えローラ215は、常時図12及び図13
の下方向に付勢された形で、且つ必要に応じて跳上り自
在な形になっている。これにより、ローラ列211の各
鉄筋保持部Qnにそれぞれ保持される配力筋67は、該
押えローラ215により図下方向側に付勢されながら、
駆動ローラ211Xの回転駆動が行われることによっ
て、該駆動ローラ211Xと押えローラ215の間を円
滑に横送りされ得るようになっている。一方、先に述べ
たローラ列211を構成している複数の従動ローラ21
1aは、このように駆動ローラ211Xが駆動機構21
2を介して回転駆動される動作に従動して回動自在であ
るようになっており、駆動ローラ211X及び従動ロー
ラ211aは、その各々が前記配力筋67に対して相対
的に転動することによって、該配力筋67を所定の配筋
位置に対応した所定位置において摺動自在に支持し得る
ようになっている。
【0026】また、各ローラ列211は、図12及び図
13に示すように、トレイ210の矢印E、F方向真中
付近に位置する形の、鉄筋落下防止手段として鉄筋クラ
ンプ213を有しており、鉄筋クランプ213には、配
力筋67を押し込み自在な形で、鉄筋挿通空間213s
が、ガイド空間として矢印E、F方向に貫通形成されて
いる。従って、鉄筋クランプ213は、これを開くこと
によって、鉄筋挿通空間213sを開放自在であるよう
に形成されており、また、鉄筋クランプ213は、これ
を閉じた状態で、該鉄筋挿通空間213sに挿通された
配力筋67を鉄筋供給方向である矢印E、F方向にのみ
移動自在に把持し、これによって、配力筋67の鉄筋保
持部Qnからの落下を防止し得るようになっている。
【0027】一方、前記フープ筋配筋装置70は、図1
2及び図14に示すように、前記チェーンブロック71
に吊下された支持部材である吊り桁221を有してお
り、吊り桁221は、図12及び図14に示すように、
配力筋67の伸延方向、例えば図の矢印E、F方向に沿
って長い形の枠状に形成されている。吊り桁221に
は、ワイヤ223等を介してローラユニット222が、
吊り桁221の長手方向に沿って(矢印E、F方向に沿
って)並ぶように整列して複数吊下されており、各ロー
ラユニット222は、ターンバックル222pを介して
吊り桁221に対する吊下距離L5が調整自在な形にな
っている。各ローラユニット222は、縦長箱状に形成
されたケーシング222aを有しており、ケーシング2
22aの上面部の4隅には、被吊下部として前記ワイヤ
223が繋着取外し自在な掛輪221aが、該掛輪22
1aを介してケーシング222aが吊り桁221下に吊
下され得るように設けられている。ケーシング222a
には、鉄筋受けローラである受けローラ224が、図示
しない軸を介して矢印P、Q方向に回動自在な形で、配
筋すべき配筋ピッチL11に対応したピッチL11をな
すよう上下方向に複数設けられており、複数の受けロー
ラ224は、ケーシング222aの矢印G、H方向(即
ち、前記矢印E、F方向に垂直な水平方向)に示す互い
に背向する2側面222M、222Mに対してそれぞれ
水平方向に突出退入自在であるように設けられている。
複数の受けローラ224は、ケーシング222aが配筋
済みの主筋66、66間に配置したときに、これら主筋
66、66に対して設定される配力筋67の配筋位置P
nに対応した位置に配置し得るようになっており、各配
筋位置Pnに位置決めされた受けローラ224は、ここ
において配力筋67を鉄筋供給方向である矢印E、F方
向に沿って移動自在な形で搭載保持し得るようになって
いる。
【0028】なお、ローラユニット222のケーシング
222aには、図示しない所定数量のエアシリンダが、
配力筋67の伸延方向である矢印E、F方向に2列をな
し、前記供給装置209のトレイ210のローラ列21
1の配設段数に対応一致した段数だけ上下方向に並ぶ形
で内蔵され設けられている。各エアシリンダは、ロッド
レスタイプのものであり、そのシリンダチューブ内に収
納されたピストンと、該シリンダチューブの外周に嵌合
されたスライダのそれぞれに磁石が嵌着されている。そ
して、任意に選択したポートを介してシリンダチューブ
内に供給したエアの圧により、ピストンをシリンダチュ
ーブの略全長分のストローク動かし、これによってスラ
イダを該ストローク分摺動移動出来るようになってい
る。そして、ローラユニット222のケーシング222
aには、このようにシリンダチューブの略全長に亙る程
大きなスライダの前記ストロークを利用した形で、所定
数量の受けローラ224が、上述したようにケーシング
222aの互いに背向する2側面222M、222Mか
ら矢印G、H方向に突出退入し得るように、コンパクト
に収容されている。また、各ローラユニット222のケ
ーシング222aの下端には、振れ止め治具226が設
けられており、振れ止め治具226には1対のプレート
261、261が、前記ケーシング222aの2側面2
22M、222Mから矢印G又はH方向にそれぞれ突出
退入自在な形の、ユニット位置決め手段として設けられ
ている。当該揺れ止め治具226によって、フープ筋配
筋装置70の各ローラユニット222部分は、既に配筋
された主筋66、66間に吊下セットされた状態におい
て、該主筋66、66にプレート261、261をそれ
ぞれ押し付けるようにして、コンクリート充填空間23
3sにおける各受けローラ224の配置位置を位置決め
調整し得るようになっている。
【0029】ケーソン50の側壁52及び仕切壁53を
構築するのに使用する各種の装置等は以上のように構成
されているので(なお、前記1対のレール2、2は、コ
ンクリート打設用足場装置3、型枠取付用足場装置1
1、鉄筋組立用足場装置30が共有する構成要素となっ
ている)、これらの装置を利用して、既に構築された前
記各底版51の上に側壁52や仕切壁53をそれぞれ構
築していくには以下のように行う。なお、説明の便宜
上、上述した3つの構築すべきケーソン50は、図の最
も矢印A側のものから矢印B側のものに向かって順にケ
ーソン50A、50B、50Cとして区別する。即ち、
これらケーソン50A、50B、50Cの構築、従って
側壁52及び仕切壁53の構築は、これらケーソン50
A、50B、50Cにおいて設定されている前記区画ユ
ニットKY1〜KY4毎に、区画ユニットKY1、KY
2、KY3、KY4の順に行う。また、各区画ユニット
KY1〜KY4における構築は以下のように行う。
【0030】まず、各区画ユニットKY1〜KY4の各
施工区画BJ1〜BJ4毎に、該施工区画施工区画BJ
1〜BJ4に対応した部分に対する鉄筋の配筋を順次行
う。この各施工区画BJ1〜BJ4毎に行う鉄筋の配筋
は、該施工区画BJ1〜BJ4の各ブロックBL1〜B
L3毎に、該ブロックBL1〜BL3に対応した部分に
対する鉄筋の配筋を順次行う形で行う。具体的には、ケ
ーソン50Aにおける施工区画BJ1のブロックBL1
に対する鉄筋の配筋を行い、以降、ケーソン50Aの施
工区画BJ1のブロックBL2、ケーソン50Aの施工
区画BJ1のブロックBL3という順で鉄筋の配筋を行
う。更に、ケーソン50Bの施工区画BJ1のブロック
BL1、BL2、BL3の順で配筋を行い、続いてケー
ソン50Cの施工区画BJ1のブロックBL1、BL
2、BL3の順で配筋を行うことにより区画ユニットK
Y1での鉄筋の配筋を完了させる。その後、区画ユニッ
トKY2、KY3、KY4でも区画ユニットKY1の場
合と同様にして、ケーソン50Aの施工区画BJ2(B
J3、BJ4)のブロックBL1、BL2、BL3、ケ
ーソン50Bの施工区画BJ2(BJ3、BJ4)のブ
ロックBL1、BL2、BL3、ケーソン50Cの施工
区画BJ2(BJ3、BJ4)のブロックBL1、BL
2、BL3の順で配筋を行いケーソン50A、50B、
50Cの全ての配筋を完了させるようにする。
【0031】一方、鉄筋の配筋が完了したブロックBL
1〜BL3毎に、型枠の設置を順次行う。例えば、ケー
ソン50Aの施工区画BJ1のブロックBL1での鉄筋
の配筋が完了し、ケーソン50Aの施工区画BJ1のブ
ロックBL2での鉄筋の配筋に取りかかる際に、ケーソ
ン50Aの施工区画BJ1のブロックBL1での型枠の
設置を開始する。以降、鉄筋の配筋作業が行われている
位置から1ブロック分遅れた形で型枠の設置作業を移行
していく。即ち、ケーソン50Aの施工区画BJ1のブ
ロックBL2、ケーソン50Aの施工区画BJ1のブロ
ックBL3という順で型枠の設置を行う。更に、ケーソ
ン50Bの施工区画BJ1のブロックBL1、BL2、
BL3、ケーソン50Cの施工区画BJ1のブロックB
L1、BL2、BL3の順で型枠の設置を行うことによ
り区画ユニットKY1での型枠の設置を完了させる。そ
の後、区画ユニットKY2、KY3、KY4でも区画ユ
ニットKY1の場合と同様にして、ケーソン50Aの施
工区画BJ2(BJ3、BJ4)のブロックBL1、B
L2、BL3、ケーソン50Bの施工区画BJ2(BJ
3、BJ4)のブロックBL1、BL2、BL3、ケー
ソン50Cの施工区画BJ2(BJ3、BJ4)のブロ
ックBL1、BL2、BL3の順で型枠の設置を行いケ
ーソン50A、50B、50Cの全ての型枠の設置を完
了させるようにする。(なお上述した実施例では、型枠
の設置作業は、鉄筋の配筋作業が行われている位置から
1ブロック分遅れた形で行われていたが、型枠の設置作
業は、鉄筋の配筋作業が行われている位置から2ブロッ
ク分以上遅れた形で行われてもよい。)
【0032】一方、型枠の設置が完了した施工区画BJ
1〜BJ4毎に、コンクリートの打設を順次行う。例え
ば、ケーソン50Aの施工区画BJ1のブロックBL1
〜BL3での鉄筋の配筋及び型枠の設置が完了し、これ
ら配筋及び型枠設置の作業がケーソン50B(或いはケ
ーソン50C)に移行した時点で、ケーソン50Aの施
工区画BJ1のブロックBL1〜BL3でのコンクリー
トの打設を開始する。以降、型枠の設置作業が行われて
いる施工区画より少なくとも1施工区画分遅れた形でコ
ンクリートの打設作業を移行していく。即ち、ケーソン
50Aの施工区画BJ1、ケーソン50Bの施工区画B
J1、ケーソン50Cの施工区画BJ1の順でコンクリ
ートの打設を行うことにより区画ユニットKY1でのコ
ンクリートの打設を完了させる。その後、区画ユニット
KY2、KY3、KY4でも区画ユニットKY1の場合
と同様にして、ケーソン50Aの施工区画BJ2(BJ
3、BJ4)、ケーソン50Bの施工区画BJ2(BJ
3、BJ4)、ケーソン50Cの施工区画BJ2(BJ
3、BJ4)の順でコンクリートの打設を行いケーソン
50A、50B、50Cの全てのコンクリートの打設を
完了させるようにする。(なお上述した実施例では、コ
ンクリートの打設作業は、型枠の設置作業が行われてい
る位置から1施工区画分遅れた形で行われていたが、コ
ンクリートの打設作業は、型枠の設置作業が行われてい
る位置から2施工区画分以上遅れた形で行われてもよ
い。また、コンクリートの打設作業は、各施工区画BJ
1〜BJ4の各ブロックBL1〜BL3毎に行ってもよ
い。例えば、コンクリートの打設作業は、型枠の設置作
業が行われている位置から少なくとも1ブロック分以上
遅れた形で、ブロックBL1、BL2、BL3という順
序で行われてもよい。)
【0033】以上のようにケーソン50A、50B、5
0Cの全てのコンクリートの打設を完了させるように各
作業を行って、打設されたコンクリートを固結させるこ
とによりこれらケーソン50A、50B、50Cの構築
が完了する。また以下、鉄筋の配筋作業、型枠の設置作
業、コンクリートの打設作業についての詳細な内容を説
明する。
【0034】各ブロックBL1〜BL3における鉄筋の
配筋作業は、図1及び図4に示すように(なお、図1及
び図4では施工区画BJ3のブロックBL2についての
配筋作業を示しているが、以下に説明する配筋の方法
は、その他の施工区画のその他のブロックにおいても同
様である)、該ブロックBLn(nは1以上3以下の整
数)において、途中まで構築されている側壁52及び仕
切壁53の鉄筋ユニット65(即ち、上下方向の主筋6
6及び水平方向の配力筋67からなるもの)の上端側に
続けて(或いは構築されている底版51の主筋等の上端
側に続けて)、該鉄筋ユニット65を更に上方に延長構
築する形(或いは底版51の上方に鉄筋ユニット65を
構築する形)で行なわれる。具体的には、まず鉄筋組立
用足場装置30を支持台車31、31を介してレール
2、2上で移動させ、該鉄筋組立用足場装置30のメイ
ンステージ35が、鉄筋の配筋作業を行なおうとしてい
る所定のブロックBLnの真上に位置するように、従っ
て該ブロックBLnを覆うように支持台車31、31を
配置させる。次いで、複数の昇降装置33を駆動させ
て、これら昇降装置33を複数の支持ポール32に沿っ
て上下移動させることにより、図9に示すように、メイ
ンステージ35を、鉄筋の配筋作業を行なおうとしてい
る前記ブロックBLnの下側の既に構築されている側壁
52及び仕切壁53(或いは底版51)の構築上端57
のやや上方に配置させる。この配置により、該構築上端
57から上方に突出していた主筋66(即ち、既に構築
されている側壁52及び仕切壁53の鉄筋ユニット65
を構築している主筋、或いは底版51の主筋)の上端部
66aは、図9及び図10に示すように、メインステー
ジ35の鉄筋挿通間隙36に挿入貫通した状態になる。
なお、各上端部66aには主筋66、66どうしを直列
に接続するためのカップラ66bが装着されている。
【0035】次いで、適宜なクレーン60で一点吊りし
た前記吊下げ治具123を介して、図1及び図9及び図
11に示すように、複数本の主筋66(図では5本)を
一度に揚重し、これら主筋66の下端側を、対応する既
設の主筋66のやや上方に対応整合させて配置させる。
この際、これら既設の主筋66が挿入されているメイン
ステージ35の鉄筋挿通間隙36の上方に、各主筋66
を配筋すべき所定の配筋位置と1対1で対応する形で、
上ステージ39の鉄筋挿入穴43が配置されているの
で、揚重吊下された前記5本の主筋66は、対応する上
ステージ39の鉄筋挿入穴43をそれぞれ通過する形
で、それぞれ対応する既設の主筋66のやや上方に配置
される。つまり、これら5本の主筋66の位置決め配置
は、上ステージ39における対応する鉄筋挿入穴43を
それぞれ挿入通過させることにより自動的に行なわれる
ので便利である。その後、メインステージ35に待機し
ていた作業員が、吊下げ治具123の治具本体125
を、図11に示す接続箇所J1を中心に垂直面内で天秤
のように回動させる形で、吊下された各主筋66を1本
づつ順次下方に引っ張り降下させることにより(例え
ば、吊下距離Q1で吊下された主筋66、吊下距離Q5
で吊下された主筋66、吊下距離Q2で吊下された主筋
66、吊下距離Q4で吊下された主筋66、吊下距離Q
3で吊下された主筋66の順に引っ張る)、該主筋66
を対応する既存の主筋66の上端部66aに順次到達さ
せると共に、該到達した主筋66を対応する主筋66の
上端部66aにカップラ66bを介して順次接続する形
で建込み作業を行なう。即ち、一点吊りされ得る治具本
体125は接続箇所J1を中心に垂直面内で回動できる
ため、一度に揚重吊下された複数の主筋66のうち、既
設の主筋66の上端部66aに位置合わせして接続すべ
き主筋66を1本づつ順次下方に引っ張り降下させ、従
って既設の主筋66と未接続状態の残りの主筋66は空
中で待機させることが可能となる。つまり、一度に揚重
吊下された複数の主筋66のうち、幾つかの主筋66を
既設の主筋66の上端部66aに位置合わせ(或いは、
接続)し、他の幾つかの鉄筋を空中で待機させることが
容易になる。つまり、既設の主筋66の上端部66aで
の位置合わせや接合作業が順次行えるので、これら位置
合わせや接合作業を行う作業員は極力小人数で済む。ま
た、一度に複数の主筋66を揚重することができるよう
になるので、クレーン60の使用時間を短縮させ、作業
の効率を向上させることができる。更に、主筋66の微
妙な位置合わせ作業をクレーン60の上下動作ではな
く、該主筋66を手などで下方に引っ張り降下させる動
作によって行うので、細かい位置合わせが容易になる。
以降、更に別の5本の主筋66を吊下げ治具123を介
して揚重し、これら主筋66を対応する既設の主筋66
の上端部66aに位置合わせし、両者を接合する一連の
作業を繰り返して、当該ブロックBLnにおける全ての
側壁52及び仕切壁53(或いは底版51)からの主筋
66の上方に新たな主筋66を建て込む。なお、本実施
例では、1本の主筋66の長さは、図1等に示すように
2施工区画分の高さに相当する長さである。従って、本
実施例における鉄筋の配筋は、施工区画BJ1、BJ3
でのみ行うようにし、施工区画BJ2、BJ4では以下
に説明する配力筋67の配筋のみ行う。また、その他の
実施例として、1本の主筋66の長さを1施工区画分の
高さに相当する長さにしてもよいし、3施工区画分以上
の高さに相当する長さにしてもよい。
【0036】次いで、配力筋67の配筋を行う。即ち、
適宜なクレーン60で、ローラ列211に配力筋67を
保持した供給装置209を、図1及び図12に示すよう
に、フック210aを介して揚重吊下し、上述したよう
に建て込まれた主筋66のうち配力筋67を配筋しよう
としているメインステージ35上方の所定の位置に対応
して該供給装置209のトレイ210を配置させる。こ
の状態で、保持されていた配力筋67を駆動機構212
により、前記主筋66のうち、配力筋67を配筋しよう
としている所定の位置に向けて移動運搬する。一方、上
述した配力筋67を配筋しようとしている所定の位置付
近には、フープ筋配筋装置70を配置しておく。従っ
て、供給装置209から移動運搬されて来た配力筋67
は、該フープ筋配筋装置70の受けローラ224に、該
配力筋67を横方向に伸延させる形で供給される。該受
けローラ224は、その回動動作を介して、供給されて
きた配力筋67を保持すると共に、これらを水平方向に
移動させて所定の配筋位置Pnに導く。この際、受けロ
ーラ224上の配力筋67は該受けローラ224を介し
て水平方向に移動出来るので、これら配力筋67の位置
決めは簡単かつ正確になる。その後、該受けローラ22
4により位置決め保持された配力筋67を、既設の主筋
66に結束接続する。更にこの後、受けローラ224を
ケーシング222a内に退入させ、吊り桁221を介し
て複数のローラユニット222を上下移動させれば、受
けローラ224を新たな配筋位置Pnに直ちに配置させ
ることが出来る。従って、短時間のうちに能率的に配筋
作業を行うことが出来る。
【0037】以降、配力筋67を供給し終えた供給装置
209(或いは別の供給装置209)に、更に別の配力
筋67を保持して揚重吊下し、上述したように建て込ま
れた主筋66のうち、配力筋67を配筋しようとしてい
るメインステージ35上方の更に別の位置に対応して該
供給装置209のトレイ210を配置させ、配力筋67
を配筋しようとしている前記更に別の位置に向けて配力
筋67を移動運搬する。また一方、前記更に別の位置に
もフープ筋配筋装置70を予め配置しておき、前記供給
装置209から移動運搬されて来た配力筋67を該フー
プ筋配筋装置70を介して所定の配筋位置Pnに位置決
めする。その後、位置決め保持された配力筋67を、既
設の主筋66に結束接続する。この一連の作業を繰返す
ことにより、該ブロックBLnに建て込まれた主筋66
に配力筋67が接続され、これにより、構築途中の側壁
52及び仕切壁53(或いは底版51)の上方に鉄筋ユ
ニット65が延長構築された。以上でブロックBLnに
おける鉄筋の配筋作業が完了した。なお、鉄筋の配筋作
業を次のブロックBLnに移行させる際には、鉄筋組立
用足場装置30を次のブロックBLnに移動設置させ
る。この際、昇降装置33によりメインステージ35及
び上ステージ39を上昇させ、これらステージ35、3
9を、これらに貫通していた主筋66から外した後、支
持台車31、31を介して鉄筋組立用足場装置30全体
を移動させるようにすればよい。
【0038】以上のように、鉄筋組立用足場装置30を
用いると、足場ユニット34の足場面35b及び上足場
面39bを足場として利用して、主筋66及び配力筋6
7の配筋・組立を行うことができる。また、鉄筋配筋施
工位置が上方に移動し、これに伴って足場を上方に移動
させる際には、足場ユニット34を昇降移動させればよ
く、或いは、鉄筋配筋施工位置が横方向に移動し、これ
に伴って足場を横方向に移動させる際には、支持台車3
1、31を介して足場ユニット34を横方向に移動させ
ればよい。つまり、足場の設置は簡便に行われる。な
お、足場ユニット34を次の鉄筋配筋施工位置に移動さ
せることにより、施工が終わった鉄筋配筋施工位置から
足場ユニット34が撤去されることになるので、足場の
撤去は、その設置とともに簡便に行われる。
【0039】次に、型枠の設置作業について説明する。
各ブロックBL1〜BL3における型枠の設置作業は、
図1及び図4及び図7及び図8に示すように(なお、図
1では施工区画BJ3のブロックBL1について、図7
及び図8では施工区画BJ2のブロックBL1について
の型枠の設置作業を示しているが、以下に説明する型枠
設置の方法は、その他の施工区画のその他のブロックに
おいても同様である)、該ブロックBLn(nは1以上
3以下の整数)において構築されている鉄筋ユニット6
5に対して型枠を取り付ける形で行なわれる。具体的に
は、まず型枠取付用足場装置11を支持台車12、12
を介してレール2、2上で移動させ、該型枠取付用足場
装置11の梁フレーム26が、型枠の設置作業を行なお
うとしている所定のブロックBLnの真上に位置するよ
うに支持台車12、12を配置させる。次いで、揚重装
置ユニット22を介して型枠吊下治具23を降下させ、
該型枠吊下治具23にそのフック23aを介して型枠2
5を吊下させる。その後、更に揚重装置ユニット22を
介して型枠吊下治具23と共に型枠25を、取り付ける
べき高さレベルまで上昇させ、そのまま駆動ユニット2
1を介して吊下装置19全体を矢印C、D方向に移動駆
動させることにより、吊下した型枠25を取付位置に位
置決めする(この際、支持台車12、12を介して型枠
取付用足場装置11全体を矢印A、B方向に移動させ
て、吊下した型枠25の矢印A、B方向における位置決
めを行なうようにしてもよい)。なお、型枠設置位置の
下方、即ち1つ下の施工区画において、既に設置されて
いた型枠25を取外し、その上方の施工区画の位置にお
いて転用して設置する場合には、まず揚重装置ユニット
22を介して型枠吊下治具23を既に設置されている型
枠25の位置まで降下させ、該型枠吊下治具23にその
フック23aを介して設置していた型枠25を吊下させ
ると共に該型枠25を躯体から取り外す。その後、揚重
装置ユニット22を介して型枠吊下治具23と共に型枠
25を、取り付けるべき高さレベルまで上昇させ、その
まま駆動ユニット21を介して吊下装置19全体を矢印
C、D方向に移動駆動させることにより、吊下した型枠
25を取付位置に位置決めする。以上の作業を繰返す形
で前記ブロックBLnにおける鉄筋ユニット65に対す
る全ての型枠25を取り付けて、該ブロックBLnにお
ける型枠の設置作業を完了する。なお、型枠の設置作業
の最中には、型枠25の取付位置(或いは型枠25の取
外位置)にあわせて、揚重装置ユニット27を介してゴ
ンドラ足場29を上下移動させて配置し、該ゴンドラ足
場29を介して型枠25の作業を行なうようにする。
【0040】このように型枠取付用足場装置11では、
コンクリート打設位置が上方に移動し、従って型枠25
の設置位置が上方に移動した際には(或いは、型枠25
の撤去位置が上方に移動した際には)、足場ユニット2
8のゴンドラ足場29を上方に昇降移動させればよく、
或いは、型枠25の設置位置が横方向に移動した際には
(或いは、型枠25の撤去位置が横方向に移動した際に
は)、支持台車12、12を介して型枠取付用足場装置
11全体を横方向に移動させて、足場ユニット28のゴ
ンドラ足場29を横方向に移動させるようにすればよ
い。つまり、足場の設置は簡便に行われる。なお、ゴン
ドラ足場29を型枠25の次の設置位置(又は次の撤去
位置)に移動させることにより、型枠25の設置(又は
撤去)が終わった位置から該ゴンドラ足場29が自動的
に撤去されることになるので、足場の撤去は、その設置
とともに簡便に行われる。また、型枠25は吊下装置1
9で揚重するので別個にクレーン等を使用せずに済み好
都合である。
【0041】次に、コンクリートの打設作業について説
明する。各施工区画BJ1〜BJ4におけるコンクリー
トの打設作業は、図4乃至図6に示すように(なお、図
4乃至図6では施工区画BJ2のコンクリートの打設作
業を示しているが、以下に説明するコンクリートの打設
の方法は、その他の施工区画においても同様である)、
該施工区画BJn(nは1以上4以下の整数)において
設置されている型枠25により囲まれたコンクリート充
填空間233sにコンクリートを打設充填する形で行な
われる。具体的には、まずコンクリート打設用足場装置
3を支持台車5、5を介してレール2、2上で移動さ
せ、該コンクリート打設用足場装置3の梁フレーム7
が、コンクリートの打設作業を行なおうとしている所定
の施工区画BJnの真上に位置するように支持台車5、
5を配置させる。なお、設置された型枠25の上端部付
近、従ってコンクリートの打設位置にあわせて、揚重装
置ユニット9を介してゴンドラ足場10を上下移動させ
て配置し、該ゴンドラ足場10を介してコンクリート打
設の作業を行うようにする。次いで、ケーソン製造ヤー
ド1に配備されている適宜なコンクリート供給装置62
(コンクリート圧送ポンプ車など)のコンクリート供給
管62aの先端部をゴンドラ足場10を介して、型枠2
5に囲まれたコンクリート充填空間233sに固定し、
コンクリートを該コンクリート充填空間233sに充填
させる。前記鉄筋ユニット65を埋没させる形で該コン
クリート充填空間233s全体にコンクリートを充填さ
せることにより、該施工区画BJnにおけるコンクリー
トの打設作業を完了する。
【0042】なお、上述した実施例はケーソン50を3
つ構築する例であったが、本発明ではケーソン50を1
つ又は2つだけ構築する場合にも適用でき、また4つ以
上のケーソン50を構築する場合にも適用できる。つま
り、ケーソン構築ヤード1aの個数は3個に限定されず
任意でよい。
【0043】また別の実施例として、前記鉄筋組立用足
場装置30において、各レール2上の支持台車31が、
これら支持台車31を各レール2に沿って同期的に移動
駆動させ得る同期移動駆動手段を備えていてもよい。例
えば、同期移動駆動手段の一例である同期移動駆動手段
31aは、図4に示すように、各支持台車31にそれぞ
れ内蔵された形で駆動装置(図示せず)を有しており、
各駆動装置は、各支持台車31をレール2に沿って移動
駆動し得る性能的に同等な公知のモータなどからなって
いる。また、これら駆動装置は、所定の同期駆動制御装
置31b(二点鎖線で図示)に接続されている。同期駆
動制御装置31bには、支持台車31、31の移動駆動
の開始・停止の命令を入力できるようになっており、こ
の開始・停止の命令を受けて同期駆動制御装置31b
は、前記各駆動装置を同期的に運転・停止させるように
なっている。これにより、鉄筋組立用足場装置30を横
方向に移動させる際には、支持台車31、31が各レー
ル2に沿って同期的に移動駆動されるので、2つの支持
台車31、31の移動のずれなどにより、足場ユニット
34にねじれ等の不都合な力が作用することが極力防止
され安全性が高い。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように本発明のうち第1の
発明は、コンクリート構造物であるケーソン50等のケ
ーソンを構築する際に使用する型枠設置足場装置におい
て、レール2、2等の1対のレールを有し、前記1対の
レール間に、ケーソン構築ヤード1a等の複数のケーソ
ン構築ヤードを、これらレールの伸延方向に沿って配列
して設け、前記各レール上に、該レールに沿って所定の
移動方向に移動自在な支持台車12、12等の移動手段
を設け、前記各移動手段にマストフレーム13等の支持
部材をそれぞれ立設し、前記支持部材に吊下装置用フレ
ーム15、梁フレーム26等の架構部材を、これら支持
部材間を架け渡す形で、かつこれら支持部材及び該架構
部材で囲まれたケーソン配置空間18等のケーソン配置
空間を形成する形で設け、前記架構部材に吊下装置19
等の型枠揚重手段を設け、前記型枠揚重手段は、型枠2
5等のケーソン用型枠に着脱自在な型枠吊下治具23等
の型枠接続部を、前記ケーソン配置空間側に吊下した形
で、かつ上下方向に揚重昇降自在に有し、前記架構部材
に足場ユニット28等の足場ユニットを設け、前記足場
ユニットは、昇降自在なゴンドラ足場29等の足場部材
を有して構成されるので、各ケーソン構築ヤードでケー
ソンに対するケーソン用型枠の設置(又は撤去)を行う
際には、各移動手段を移動させてケーソン配置空間にケ
ーソンを配置させるようにし、足場ユニットの足場部材
を昇降移動させて、該足場部材を、ケーソン用型枠を設
置(又は撤去)すべき位置に対応させて位置決め配置す
る。そして、前記足場部材を足場として利用しながら、
型枠接続部にケーソン用型枠を接続して昇降させて、該
ケーソン用型枠を、設置すべき位置に移動させ設置する
(又は、設置されていた位置から移動させ撤去す
る。)。また、コンクリート打設位置が上方に移動し、
従ってケーソン用型枠の設置位置が上方に移動した際に
は(或いは、ケーソン用型枠の撤去位置が上方に移動し
た際には)、前記足場ユニットの足場部材を上方に昇降
移動させればよく、或いは、ケーソン用型枠の設置位置
が横方向に移動した際には(或いは、ケーソン用型枠の
撤去位置が横方向に移動した際には)、移動手段を介し
て型枠設置足場装置全体を横方向に移動させて、前記足
場ユニットの足場部材を横方向に移動させるようにすれ
ばよい。つまり、足場の設置は簡便に行われる。なお、
足場部材をケーソン用型枠の次の設置位置(又は次の撤
去位置)に移動させることにより、型枠の設置(又は撤
去)が終わった位置から足場部材が撤去されることにな
るので、足場の撤去は、その設置とともに簡便に行われ
る。また、ケーソン用型枠は型枠揚重手段で揚重するの
で別個にクレーン等を使用せずに済み好都合である。
【0045】また本発明のうち第2の発明は、第1の発
明のケーソン構築用型枠設置足場装置において、前記型
枠揚重手段は、前記レールの伸延方向とは直角な方向に
移動駆動自在になっているので、ケーソンにおけるケー
ソン用型枠を設置すべき位置が、レールの伸延方向とは
直角な方向に複数並んで設けられているような場合に
も、これら各設置位置に対して型枠揚重手段(或いは型
枠揚重手段の型枠接続部)を1つ1つ対応設置しておく
必要はなく、1つの型枠揚重手段を移動駆動させる形
で、複数の設置位置において共用することができる。よ
って、第1の発明による効果に加えて、部材の節約及
び、装置の簡素化が実現し都合がよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明によるケーソン構築用型枠設置
足場装置の一例を用いてケーソンを構築している様子を
示した模式斜視図である。
【図2】図2(a)は、図1に示されたケーソンであ
り、その構築が完成した状態のものを示した一部断面斜
視図、図2(b)は、図2(a)に示すケーソンの平面
図である。
【図3】図3は、図1に示すケーソンが、ケーソン製造
ヤードに複数配置された様子を示す模式側面図である。
【図4】図4は、図3に示す複数のケーソンにおける構
築途中の様子を示した模式平面図である。
【図5】図5は、図4のI矢視図である。
【図6】図6は、図5のII矢視図である。
【図7】図7は、図4のIII矢視図である。
【図8】図8は、図7のX1−Y1線断面図である。
【図9】図9は、図4のX2−Y2線断面図である。
【図10】図10は、図9に示す鉄筋組立用足場装置の
メインステージの一部を示した拡大平面図である。
【図11】図11は、図9に示す鉄筋組立用足場装置の
上ステージの上方に、吊下げ治具を介して吊下された主
筋等を示した模式側面図である。
【図12】図12は、供給装置及びフープ筋配筋装置に
より配力筋の配筋を行っている様子を示した図である。
【図13】図13は、図12に示す供給装置の詳細を示
した斜視図である。
【図14】図14は、図12に示すフープ筋配筋装置の
詳細を示した斜視図である。
【符号の説明】
1a……ケーソン構築ヤード 2……レール 11……ケーソン構築用型枠設置足場装置(型枠取付用
足場装置) 12……移動手段(支持台車) 13……支持手段(マストフレーム) 15……架構部材(吊下装置用フレーム) 18……ケーソン配置空間 19……型枠揚重装置(吊下装置) 23……型枠接続部(型枠吊下治具) 25……ケーソン用型枠(型枠) 26……架構部材(梁フレーム) 28……足場ユニット 29……足場部材(ゴンドラ足場) 50……ケーソン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンクリート構造物であるケーソンを構築
    する際に使用する型枠設置足場装置において、 1対のレールを有し、 前記1対のレール間に、複数のケーソン構築ヤードを、
    これらレールの伸延方向に沿って配列して設け、 前記各レール上に、該レールに沿って所定の移動方向に
    移動自在な移動手段を設け、 前記各移動手段に支持部材をそれぞれ立設し、 前記支持部材に架構部材を、これら支持部材間を架け渡
    す形で、かつこれら支持部材及び該架構部材で囲まれた
    ケーソン配置空間を形成する形で設け、 前記架構部材に型枠揚重手段を設け、 前記型枠揚重手段は、ケーソン用型枠に着脱自在な型枠
    接続部を、前記ケーソン配置空間側に吊下した形で、か
    つ上下方向に揚重昇降自在に有し、 前記架構部材に足場ユニットを設け、 前記足場ユニットは、昇降自在な足場部材を有して構成
    したケーソン構築用型枠設置足場装置。
  2. 【請求項2】前記揚重手段は、前記レールの伸延方向と
    は直角な方向に移動駆動自在になっていることを特徴と
    する請求項1記載の型枠設置用足場装置。
JP20425896A 1996-07-15 1996-07-15 ケーソン構築用型枠設置足場装置 Pending JPH1030331A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108914956A (zh) * 2018-08-31 2018-11-30 南通华新建工集团有限公司 一种多节方形沉井内脚手架装配式支撑平台

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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