JP3032052U - 橋脚補強工事の施工装置 - Google Patents

橋脚補強工事の施工装置

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JP3032052U
JP3032052U JP1996005084U JP508496U JP3032052U JP 3032052 U JP3032052 U JP 3032052U JP 1996005084 U JP1996005084 U JP 1996005084U JP 508496 U JP508496 U JP 508496U JP 3032052 U JP3032052 U JP 3032052U
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Japan
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rails
parallel
rail
steel plate
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JP1996005084U
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Inventor
朝彦 西川
隆雄 木村
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タカラ技研株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数が並列する橋脚の補強工事が安全に能率
よく行なえる施工装置を提供する。 【解決手段】 並列する橋脚2の上部に長レール5と梁
レール4及び小梁レール6を配置し、各レール4、5、
6に沿って移動自在となる荷上機7で外装鋼板11を吊
上げて搬送し、橋脚2の外面に取付けることにより、一
個所から外装鋼板11の取込みが行なえると共に、トラ
ッククレーンの停車位置を交通の弊害にならない位置に
設定することができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、高速道路等の複数が並列する橋脚に対して補強工事を行なう場合 に用いる施工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
既存の工事道路において、震災を機に橋脚の耐震性の向上を図る補強工事の施 工が急務になっている。
【0003】 コンクリート橋脚の耐震性を向上させる補強工事は、橋脚の外面に外装鋼板を 該橋脚の外面を囲むように固定し、外装鋼板と橋脚の隙間に樹脂を注入充填して 凝固させることにより、橋脚の強度を向上させるようにしている。
【0004】 従来、上記のような補強工事を施工するには、橋脚の周囲に枠組足場を構築し 、外装鋼板をトラッククレーン等で吊上げ、橋脚の各面毎に対して外装鋼板を臨 ませ、各面毎に外装鋼板の取付け作業を行なうようにしていた。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上記のような従来の施工方法は、並列する各橋脚の各面毎に外部か ら外装鋼板の吊込みを行なわなければならないので、橋脚を囲むように構築した 仮設枠組足場を各面毎にその都度解体除去しなければならず、作業能率を低下さ せる大きな要因になっている。
【0006】 また、トラッククレーンによる外装鋼板の各橋脚ごとに対する吊込みは、各橋 脚に対するトラッククレーンの移動が必要になり、周辺道路の交通に弊害を与え ることになり、しかも作業スペースの確保も困難である。
【0007】 そこで、この考案の課題は、並列する複数の橋脚に対する外装鋼板の吊込みが 一箇所からの供給で円滑に行なえ、作業能率の大幅な向上と、周辺道路に交通の 弊害を生じさせることがなく、作業スペースの確保も容易な橋脚補強工事の施工 装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記のような課題を解決するため、請求項1の考案は、複数が並列する橋脚の 上部で並列方向に沿う両側に配置した一対の長レールと、両長レール間で各橋脚 を挾むように配置したレールとを設け、前記各レールに荷上機を移動可能に取付 けるようにした構成を採用したものである。
【0009】 請求項2の考案は、請求項1の考案において、複数の並列する橋脚の並列方向 に沿う両側に支柱を立設し、両支柱の上部を結合する複数の梁レールの下部に、 橋脚の並列方向に沿う両側に配置した長レールを固定し、両長レール間に小梁レ ールを橋脚に近接して設け、上記各レールに荷上機を移動可能に取付けるように した構成を採用したものである。
【0010】
【考案の実施の形態】
以下、この考案の実施の形態を図示例と共に説明する。
【0011】 図示のように、高速道路等において、床版1は幅方向を複数本の並列するコン クリート製の橋脚2で支持されており、耐震補強を施さんとするコンクリート製 の上記橋脚2は角軸状に形成されている。
【0012】 上記橋脚2の補強を行なうための施工装置は、橋脚2群の並列方向に沿う両側 に設ける支柱兼用の支保工3、3と、両支保工3、3間の上部に、両支保工3、 3を結合するよう架設した複数の梁レール4と、橋脚2群の並列方向に沿う上部 両側に配置され、梁レール4の下部に固定化される一対の長レール(桁レール) 5、5と、長レール5、5間の上部に架設された複数本の小梁レール6及び、上 記各レールに設けた荷上機7とで構成され、図2(b)の如く、長レール5、5 は、橋脚2の上部を並列方向の両側から挾み、梁レール4と小梁レール6又は小 梁レール6相互は橋脚2の並列方向と直角方向の上部両側を挾む配置となる。
【0013】 上記各レールは、アングル材やチャンネル材等の鋼材が用いられ、各レールに 沿って移動できるように装着されている荷上機7は、レールに沿って移動するプ レーントロリー8にチェンブロック9を吊下げ状に取付けて形成されている。
【0014】 上記施工装置を用いて各橋脚2の補強工事を施工するには、橋脚2群の並列方 向に沿う両側に枠組足場等を用いた支保工3、3を、並列方向の全長にわたるよ う構築し、両側支保工3、3の上端を複数の梁レール4で結合し、次に、橋脚2 群の両側で梁レール4の下に直交するよう長レール5、5を設置し、更に長レー ル5、5間の上に小梁レール6を架設し、上記した各レール4、5、6の各々に 荷上機7を当該レールに沿って移動し得るように装着する。
【0015】 各橋脚2は、足場となる支保工3、3を利用して外面の粉塵の汚れの除去と水 平、垂直の基本線及び外装鋼板の割付け罫線を罫き、罫線を基にして橋脚2の各 面の必要な位置に仮アンカーを打込む。
【0016】 次に、両支保工3、3間の一方端部にトラッククレーンを停車させ、トラック 上の外装鋼板11を仮置台上に仮置する。
【0017】 長レール5、5に沿って荷上機7を端部に移動させ、チェンブロック8で外装 鋼板11を吊上げ、この鋼板11を長レール5に沿う移動によって取付けんとす る橋脚2の位置にまで運び、橋脚2の長レール5、5に臨む面に対しては、予め 打込んだ仮アンカーを利用して外装鋼板11を橋脚2の外面に仮ボルトで取付け る。
【0018】 また、橋脚2の残る二面に対しては、長レール5、5の荷上機7から降した外 装鋼板11を梁レール4又は小梁レール6に装着した荷上機7に持換えて吊上げ 、該レール4、6に沿う移動と吊下げによって橋脚2の外面に仮ボルトで取付け る。
【0019】 上記のように、各レール4、5、6とこのレールに沿う荷上機7の移動とによ って、外装鋼板11を橋脚2の四面に対して供給及び取付けが行なえる。
【0020】 外装鋼板11は、図4(A)に示す直角に折れ曲るコーナ用11aと、その間 に取付ける図4(B)の如き平板11bとからなり、各々には吊下げ用の吊ピー ス11cが設けられ、これら外装鋼板11によって橋脚2の外面全体を覆い、こ の後外装鋼板11の周面をワイヤーロープ等にて胴巻きし、レバーブロックにて 締付けながら割付け線に合せ、橋脚2に外装鋼板11上から固定アンカー孔を電 動ハンマードリルにて穿孔し、この孔内に図5の如くカットアンカー12を打込 み、アンカー12の打設後にボルト13で橋脚2に対する外装鋼板11の本締を 行なう。なお、橋脚2と外装鋼板11の隙間は図5のように、ワッシャ14にて 確保する。
【0021】 本締後に各外装鋼板11の隣接する周縁を溶接し、吊ピース11cの取外しを 行ない、橋脚2と外装鋼板11の隙間に発泡等の樹脂15を注入して硬化させれ ば、橋脚2を外装鋼板11と樹脂15で強化して耐震性を向上させることができ 、このようにして、並列する各橋脚に対する補強を順次施し、この後、施工装置 の解体撤去によって工事は完了する。
【0022】
【考案の効果】
以上のように、この考案によると、並列する橋脚の両側に長レールと、長レー ル間にレールを設け、各レールに橋脚の外面に取付ける外装鋼板を吊上げる荷上 機を移動させるようにしたので、橋脚を補強する外装鋼板の取込みが並列する橋 脚に対して一個所から行なえ、トラッククレーンでの外装鋼板の供給が一個所で 可能となり、複数が並列する橋脚の耐震性を向上させる補強工事の能率を向上さ せ、作業コストの低減を図ることができると共に、工事の施工に際し、周辺の交 通に対する弊害の発生をなくすことができ、作業の安全性も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】施工装置の施工途中を示す斜視図
【図2】(a)は施工装置の縦断正面図、(b)は同平
面図、(c)は縦断側面図
【図3】補強を施した橋脚の斜視図
【図4】(A)は外装鋼板のコーナ用を示す斜視図、
(B)は同上の平板を示す斜視図
【図5】外装鋼板の固定部分を示す拡大断面図
【符号の説明】
2 橋脚 3 支保工 4 梁レール 5 長レール 6 小梁レール 7 荷上機 11 外装鋼板

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数が並列する橋脚の上部で並列方向に
    沿う両側に配置した一対の長レールと、両長レール間で
    各橋脚を挾むように配置したレールとを設け、前記各レ
    ールに荷上機を移動可能に取付けるようにした橋脚補強
    工事の施工装置。
  2. 【請求項2】 複数の並列する橋脚の並列方向に沿う両
    側に支柱を立設し、両支柱の上部を結合する複数の梁レ
    ールの下部に、橋脚の並列方向に沿う両側に配置した長
    レールを固定し、両長レール間に小梁レールを橋脚に近
    接して設け、上記各レールに荷上機を移動可能に取付け
    るようにした請求項1記載の橋脚補強工事の施工装置。
JP1996005084U 1996-06-05 1996-06-05 橋脚補強工事の施工装置 Expired - Lifetime JP3032052U (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007132046A (ja) * 2005-11-09 2007-05-31 Jfe Engineering Kk 複合ラーメン橋
JP2010203189A (ja) * 2009-03-05 2010-09-16 Shimizu Corp 被接合部材のコンクリート構造物への接合構造
JP2011179249A (ja) * 2010-03-02 2011-09-15 Sho-Bond Corp 鉄筋コンクリート構造物の補強構造及び補強方法
JP2013155576A (ja) * 2012-01-31 2013-08-15 East Japan Railway Co 橋脚の補強構造および補強方法

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