JPH108402A - 軌道走行装置 - Google Patents

軌道走行装置

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JPH108402A
JPH108402A JP16616996A JP16616996A JPH108402A JP H108402 A JPH108402 A JP H108402A JP 16616996 A JP16616996 A JP 16616996A JP 16616996 A JP16616996 A JP 16616996A JP H108402 A JPH108402 A JP H108402A
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JP
Japan
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rail
track
rails
guide rail
guide
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Pending
Application number
JP16616996A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Wakechigai
隆志 輪違
Hiroaki Tomimatsu
宏明 富松
Taiji Morita
泰司 森田
Osamu Watanabe
治 渡辺
Osamu Mochizuki
修 望月
Toshimi Ino
敏美 伊野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taisei Corp
IHI Corp
Original Assignee
Taisei Corp
IHI Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レールの敷設回数を減らすと共にレールの搬
送回数を減らし、手間のかからない軌道走行装置を提供
する。 【解決手段】 線路を順次継ぎ足し、その上に台車を走
行させる軌道走行装置において、上記線路2,2がレー
ル部材4を左右方向に重ね合わせて長さ方向にスライド
自在に接続され、その線路2,2上を走行する台車3の
車輪17が幅方向の両端に上記レール部材4のそれぞれ
に係合するフランジ18,19を備えたものとするもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、線路を順次継ぎ足
しながら線路上に台車を走行させる軌道走行装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】シールド掘進機内へセグメント等の資材
を運ぶための軌道走行装置(搬送装置)は、トンネル及
びシールド掘進機内に敷設された線路と、この線路上を
セグメント等の資材を積載して走行する台車とからな
る。線路は、通常のレールを並行に2本敷設してなるも
のであり、セグメントの組立てを効率よく行うためにセ
グメント組立位置の近傍まで延設されている。また、線
路は、掘り進むシールド掘進機に常に定位置でセグメン
トを受け渡すために、前方に床面を形成するセグメント
が組み立てられるとすぐに継ぎ足され、台車のセグメン
ト組立位置近傍までの走行を可能とする。このため、常
にセグメントの受け渡しはセグメント組立位置の近傍で
行われ、効率よくセグメントの組立作業が行われること
となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前方に
床面を形成するセグメントが組み立てられるたびにレー
ルを継ぎ足す必要があることからレールの敷設回数が多
くなって繁雑であり、また、セグメント等の搬送は一定
のサイクルで行われているものであり、レールの搬送が
頻繁に行われるとこのサイクルを乱して作業の効率低下
を招くという課題があった。
【0004】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、レールの敷設回数を減らすと共にレールの搬送回数
を減らし、手間のかからない軌道走行装置を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、線路を順次継ぎ足し、その上に台車を走行
させる軌道走行装置において、上記線路をレール部材を
左右方向に重ね合わせて長さ方向にスライド自在に接続
されるものとし、その線路上を走行する台車の車輪を幅
方向の両端に上記レール部材のそれぞれに係合するフラ
ンジを備えたものとしたものである。
【0006】また、上記レール部材は、上記車輪の一方
のフランジを案内する第1ガイドレールと、他方のフラ
ンジを案内する第2ガイドレールと、これら第1及び第
2ガイドレールを左右方向に重ね合わせて連結する連結
部とから構成されたものとするとよい。
【0007】そして、上記第1ガイドレールは、上記台
車の幅方向内側に位置され、上記第2ガイドレールは上
記台車の幅方向外側に位置され、上記第1ガイドレール
は線路を継ぎ足す方向の側に位置されるものとするとよ
い。
【0008】また更に、上記レール部材の第1ガイドレ
ールと、これに継ぎ足されるレール部材の第2ガイドレ
ールとにそれぞれ走行方向に沿って複数の係合穴を設
け、該係合穴を重ね合わせてその穴の中にボルトを挿通
させて締付けることによりレール部材同士を接続させる
ようにするとよい。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の好適実施の形態を添付図
面に基づいて詳述する。
【0010】図1及び図2に示すように、軌道走行装置
1は、トンネルの床面22上に敷設される線路2と、セ
グメント等の資材(図示せず)を積載して上記線路2上
を走行する台車3とからなる。
【0011】線路2は、並行かつ左右対称に敷設されて
おり、それぞれの線路2は、複数のレール部材4からな
るレールユニット5をセグメント等の資材の搬入方向2
0(以後、この方向20を前方とする)に順次継ぎ足し
て形成されている。
【0012】それぞれのレール部材4は、通常使用され
る汎用のレール2本の端部を左右方向に重ね合わせて一
体的に組み付けてなるものであり、線路2を追加延長す
る際に前方に位置される第1ガイドレール6と、後方に
位置される第2ガイドレール7と、これら第1及び第2
ガイドレール6,7を左右方向に重ね合わせて連結する
連結部8とからなる。
【0013】第1ガイドレール6は、左右並行に敷設さ
れた線路2の内側に位置され、その側面にはボルト9を
挿通させるための係合穴10が等間隔に複数形成されて
いる。第2ガイドレール7は、左右並行に敷設された線
路2の外側に位置され、その側面にはボルト9を挿通さ
せるための係合穴11が間隔に複数形成されている。そ
して、第1ガイドレール6の任意の係合穴10に他のレ
ール部材4の任意の係合穴11を重ね合わせ、ボルト9
を挿通させて締め付けることにより自在の長さにレール
部材4同士を接続させるようになっている。
【0014】図4に示すように、連結部8は、第1ガイ
ドレール6の一端と第2ガイドレール7の一端とが固定
的に連結されてなる部分である。具体的には、第1及び
第2ガイドレール6,7の端部同士を隙間材12を挟ん
で左右方向に重ね合わせ、その重ね合わされた部分にボ
ルト13を挿通させて固定したものである。
【0015】レールユニット5は、線路2に新たなレー
ル部材4を追加して継ぎ足す際の単位となるものであ
り、図3に示すように複数のレール部材4の第1ガイド
レール6と第2ガイドレール7とを隙間材14を挟んで
重ね合わせ、ボルト9で固定してなるものである。線路
2にレールユニット5を継ぎ足す際、レールユニット5
は、それぞれのレール部材4同士を図1に示すような最
も短い状態に接続されており、レールユニット5を構成
するそれぞれのレール部材4は、トンネルの床面22上
にレールクランプ15を介して取り付けられる。
【0016】台車3は、セグメント等の資材を載置する
荷台16の四隅に車輪17を設けてなるものであり、線
路2の上を車輪17で走行するようになっている。車輪
17は、左右幅方向の両端にそれぞれ車輪17の径を拡
げてなるフランジ18,19を有し、それぞれのフラン
ジ18,19がレール部材4に係合して車輪17の走行
を案内するようになっている。詳細には、台車3の外側
に位置される外フランジ18は、第2ガイドレール7の
外側の縁に係合して車輪17を案内するものであり、台
車3の内側に位置される内フランジ19は、第1ガイド
レール6の内側の縁に係合して車輪17を案内するもの
である。
【0017】次に作用を述べる。
【0018】既設の線路2,2にレールユニット5,5
を追加して継ぎ足すとき、線路2,2の前端に位置され
る第1ガイドレール6,6の外側にレールユニット5,
5の後端に位置される第2ガイドレール7,7を隙間材
14を挟んでそれぞれ重ね合わせると共に、これら第1
及び第2ガイドレール6,7の最も後方寄りに形成され
たそれぞれの係合穴10,11同士を重ね合わせ、その
重ね合わされた穴10,11の中にそれぞれボルト9を
挿通させて締め付け、さらに、最も前方寄りに重ね合わ
された穴10,11の中にもそれぞれボルト9を挿通さ
せて締め付ける。
【0019】そして、それぞれのレール部材4を構成す
る第1及び第2ガイドレール6,7のそれぞれの支持板
部21をトンネルの床面22上に複数のレールクランプ
15を介して押さえ付けて固定する。このとき、レール
ユニット5,5は、それぞれのレール部材4の第1ガイ
ドレール6及び第2ガイドレール7同士の間隔を密に詰
めるようにして固定されている。
【0020】このようにして追加延長された線路2,2
上に台車3を走行させるとき、台車3の車輪17は、そ
の左右両側に形成されたそれぞれのフランジ18,19
に案内されながら走行する。このとき、線路2,2の外
側に位置される外フランジ18は、第2ガイドレール7
の外側の縁に係合しながら車輪17を案内し、同時に、
線路2,2の内側に位置される内フランジ19が、第1
ガイドレール6の内側の縁に係合しながら車輪17を案
内することとなる。
【0021】この状態から線路2,2を更に延長させる
ときには、線路2,2に追加延長したレールユニット
5,5を押さえるレールクランプ15をそれぞれ弛める
と共に、これらレールユニット5,5の後端に位置され
る第2ガイドレール7,7と既設の線路2の前端に位置
される第1ガイドレール6,6を固定するボルト9をそ
れぞれ取り外し、レールユニット5,5を延長させたい
長さの分だけおおまかに前方へスライドさせて引き伸ば
す。つぎに、近接する係合穴10,11同士が重ね合わ
されるようにレールユニット5,5のスライド量を微調
整し、重ね合わされた係合穴10,11のうち最も前方
に位置するものと、最も後方に位置するものとにそれぞ
れボルト9,9を挿通させて締め付けて固定する。この
とき、左右のレールユニット5,5は同じ長さだけスラ
イドさせ、線路2,2が左右対称となるようにする。そ
して、レールクランプ15を再び締めてレールユニット
5をトンネルの床面22上に押さえつけることにより線
路2の延長は完了し、図5及び図6に示す形態となる。
【0022】このようにしてスライド式に延長された線
路2,2上に台車3を走行させるとき、台車3の車輪1
7は、その左右両側に形成されたそれぞれのフランジ1
8,19のいずれか又はその両方に案内されながら走行
する。このとき、スライド式に延長された線路2,2の
うち、線路2,2のそれぞれの外側に配置される第2ガ
イドレール7,7の上を走行する車輪17,17は、線
路2の内側に位置される内フランジ19,19を線路2
の外側の縁にそれぞれ係合させながら走行する。そし
て、右側の車輪17の内フランジ19は、台車3を右側
にずらさないように案内し、左側の車輪17の内フラン
ジ19は、台車3を左側にずらさないように案内する。
また、スライド式に延長された線路2,2のうち、線路
2,2のそれぞれの内側に配置される第1ガイドレール
6,6の上を走行する車輪17,17は、線路2の外側
に位置される外フランジ18,18を線路2の内側の縁
にそれぞれ係合させながら走行する。そして、右側の車
輪17の外フランジ18は、台車3を左側にずらさない
ように案内し、左側の車輪17の外フランジ18は、台
車3を右側にずらさないように案内する。
【0023】また、線路2,2をこの状態から更に延長
させたいときには、上述の手順を繰り返す。そして、ボ
ルト9,9の締め付け位置が隣接し、レールユニット
5,5の後端に位置される第2ガイドレール7,7を前
方にスライドできなくなったら、第2ガイドレール7,
7の前方に隣接する第2ガイドレール7,7を同様の手
順でスライドさせて更に延長させる。以降、順次同様に
伸びきったら更に前方に隣接する第2ガイドレール7,
7を前方にスライドさせて線路2,2を延長させ、最前
部に位置される第2ガイドレール7,7も伸びきった
ら、最前部に位置される第1ガイドレール6,6に上述
の手順で新たなレールユニット5,5を追加して継ぎ足
す。
【0024】このように、軌道走行装置1の線路2,2
をレール部材4を左右方向に重ね合わせて長さ方向にス
ライド自在に接続するものとし、その線路2,2上を走
行する台車3の車輪17の幅方向の両端にレール部材4
のそれぞれに係合するフランジ18,19を備えるもの
としたため、軌道走行装置の線路を前方にスライドさせ
て延長させることができると共にその延長させた線路の
上に台車を走行させることができ、レールの敷設回数を
減らすと共にレールの搬送回数を減らすことができる。
【0025】また、レール部材4を、車輪17の内フラ
ンジ19を案内する第1ガイドレール6と、外フランジ
18を案内する第2ガイドレール7と、これら第1及び
第2ガイドレール6,7を左右方向に重ね合わせて連結
する連結部8とからなるものとしたため、単に汎用のレ
ール1本をレール部材4とした場合と比べてレール部材
同士の接続箇所ごとのスライド可能な長さを長くするこ
とができ、スライド箇所をまとめることができ、線路2
に新たなレール部材4を取り付けて延長させる際、常に
線路2の内側又は外側のいずれか一方の側からレール部
材4を取り付けることができる。
【0026】そして、第1ガイドレール6を台車3の幅
方向内側に位置させ、第2ガイドレール7を台車3の幅
方向外側に位置させ、第1ガイドレール6を線路2を継
ぎ足す方向の側に位置させたため、線路2に新たなレー
ル部材4を取り付けて延長させる際、常に線路2の外側
からレール部材4を取り付けることができ、レール部材
4の取り付け作業を容易なものとすることができる。
【0027】またさらに、レール部材4の第1ガイドレ
ール6と、これに継ぎ足されるレール部材4の第2ガイ
ドレール7とにそれぞれ走行方向に沿って複数の係合穴
10,11を設け、これら係合穴10,11を重ね合わ
せてその穴10,11の中にボルト9を挿通させて締付
けることによりレール部材4,4同士を接続させるよう
にしたため、簡易な構造で容易にレール部材4,4同士
を係脱させることができ、レール部材4を容易にスライ
ド延長させることができると共に新たなレール部材4を
容易に既設の線路2に取り付けることができる。
【0028】そして、レール部材4に連結部8を設ける
と共にレール部材4同士を左右方向に重ね合わせて接続
するものとしたため、外フランジ18,18のみで車輪
17を案内している状態(車輪17が第2ガイドレール
7のみの上を走行している状態)から内フランジ19,
19のみで車輪17を案内させる状態(車輪17を第1
ガイドレール6のみの上を走行させる状態)への移行を
円滑に行うことができる。
【0029】また、複数のレール部材4を左右方向に重
ね合わせて長さ方向にスライド自在に接続されてなる左
右一対の線路2,2を、左右対称となるように設けるた
め、少なくとも左右に向かい合う車輪17,17の内フ
ランジ19,19又は外フランジ18,18のいずれか
が一対となって車輪17,17を案内し、台車3を安定
して走行させることができる。
【0030】なお、レールは、汎用のものに限るもので
はなく、角柱状のものでも断面コ字状のでもレールとし
て使用でき、線路のスライドを妨げない形状のものであ
ればよい。この場合、隙間材は必要に応じて用いるもの
とし、特にレール同士の係脱やスライド等の便に支承が
なければ使用しなくともよい。
【0031】また、連結部は、第1及び第2ガイドレー
ルの重ね合わされた部分をボルトで固定したものに限る
ものではなく、ボルトに替えて溶接等の方法により一体
的に固定されたものであってもよい。この場合、隙間材
は必要に応じて用いるものとし、特にレール同士の固定
に支承がなければ使用しなくともよい。
【0032】次に他の実施の形態について詳述する。
【0033】図7及び図8に示すように、軌道走行装置
30は、セグメント等の資材(図示せず)を積載して走
行する台車31と、この台車31の走行を案内する軌道
32とからなり、軌道32は、トンネルの床面上に敷設
される一対の線路33,33と、線路33,33の前端
近傍に配置されて台車31を線路33,33の前方へ案
内する移動レール34,34とからなる。
【0034】線路33,33は、それぞれ汎用のレール
を順次継ぎ足してなるものである。線路33,33の前
端に位置されたレールは、それぞれの前端近傍に第1連
結杆35が係脱可能に渡されており、線路33,33の
間隔を一定に保ち線路33,33を並行とするようにな
っている。
【0035】台車31は、セグメント等の資材を載置す
る荷台36に車輪37,38を設けてなるものであり、
線路33,33の上を車輪37,38で走行するように
なっている。図9に示すように、車輪37,38は、そ
れぞれ荷台36の四隅につば39,40を内側に向けて
二重に設けられており、内側の車輪37,37で線路3
3,33上を走行し、外側の車輪38,38で移動レー
ル34,34上を走行するようになっている。また、内
側の車輪37,37と外側の車輪38,38は、それぞ
れ適宜離間して同じ車軸41に設けられており、線路3
3,33と移動レール34,34が重複している場所に
おいても外側の車輪38,38のつば40,40が線路
33,33に接触しないようになっている。
【0036】図7及び図8に示すように、移動レール3
4,34は、それぞれ線路33,33の両側に重複して
配置される汎用のレールであり、それぞれ線路33,3
3の前方に突出させて配置されている。それぞれの移動
レール34,34の前端近傍は、第2連結杆42を介し
て連結されており、第2連結杆42の中央にはチェイン
ブロック等のフック(図示せず)を係合させるための係
合部材43が前方に突出して設けられている。また、そ
れぞれの移動レール34,34の前端には台車31の行
き過ぎによる脱輪を防ぐための車止め44,44が設け
られている。これら車止め44,44は、移動レール3
4,34の前端に前方へ向けて高くなる傾斜を形成して
なるものであり、台車31の車輪38,38を登坂させ
て台車31の行き過ぎを防ぐようになっている。
【0037】この軌道走行装置30の作用を述べる。
【0038】図7に示すように、線路33,33の前端
に移動レール34,34が近接している状態からの作用
を述べる。台車31を線路33,33の後方から前端に
向けて走行させる場合、線路33,33の外側に移動レ
ール34,34が位置していない場所において台車31
は、それぞれの内側の車輪37,37を線路33,33
上に乗せて走行する。このとき内側の車輪37,37
は、それぞれのつば39,39により線路33,33の
外側に脱線しないように案内され、車輪37,37間の
距離を一定に保たれているため、線路33,33上から
外れることはない。
【0039】また、線路33,33の外側に移動レール
34,34が位置している場所において台車31は、上
述のように内側の車輪37,37を線路33,33上に
乗せると共に外側の車輪38,38を移動レール34,
34上に乗せて走行する。このとき外側の車輪38,3
8は、それぞれのつば40,40により移動レール3
4,34の外側に脱線しないように案内され、車輪3
8,38間の距離を一定に保たれているため、移動レー
ル34,34上から外れることはない。そしてまた、外
側の車輪38,38のつば40,40は、線路33,3
3とそれぞれの移動レール34,34との隙間に入り、
線路33,33と接触することはない。内側の車輪3
7,37は、上述の場合と同様であり、線路33,33
に案内され線路33,33上から外れることはない。こ
のように台車31を走行させて移動レール34,34の
前端近傍に至った場合、台車31の車輪38,38は、
車止め44,44に当たって止まる。
【0040】この状態から台車31を更に前方に移動さ
せたい場合、即ち台車31を走行させることのできる軌
道32を延長させたい場合、一旦台車31を後退させて
移動レール34,34上から退かせ、図示しないチェイ
ンブロック等の牽引手段により第2連結杆42の係合部
材43を軌道32を延長させたい長さの分だけ牽引し、
移動レール34,34を床面に仮止めする。このことに
より、移動レール34,34はそれぞれ線路33,33
の前方に任意の距離移動され、軌道32は延長されるこ
ととなる。そして台車31を再び移動レール34,34
の前端へ向けて移動させ、線路33,33の前方に走行
させる。このとき、内側の車輪37,37は線路33,
33上から前方に移動され、線路33,33上から外れ
ることとなり、外側の車輪38,38は移動レール3
4,34上を走行することとなる。走行中それぞれの外
側の車輪38,38のつば40,40は、移動レール3
4,34のそれぞれの内側に接して移動レール34,3
4に案内され、車輪38,38を移動レール34,34
上から外さないように案内する。
【0041】このようにして順次移動レール34,34
を前方に移動させて移動レール34,34がレール一本
分の長さ前方に移動されたら、移動レール34,34と
第2連結杆42に囲まれる位置に新たなレール(図示せ
ず)を配置させて線路33,33の前端に継ぎ足し、線
路33,33そのものを延長させる。そして、第1連結
杆35を線路33,33から取り外し、継ぎ足したレー
ルの前端近傍の間に渡すように取り付ける。
【0042】以後、上述の作用を順次繰り返し、軌道3
2を延長させてゆく。
【0043】このように、線路33,33の外側に移動
可能な移動レール34,34を設けると共に台車31の
車輪37,37を線路33,33走行用の内側の車輪3
7,37と移動レール34,34走行用の外側の車輪3
8,38とを二重に設けてなるものとしたため、移動レ
ール34,34を線路33,33の前方に移動させるだ
けで軌道32を延長させることができ、容易に線路3
3,33の前方へ台車31を走行させることができる。
【0044】また、移動レール34,34の前端近傍を
第2連結杆42を介して連結したため、それぞれの移動
レール34,34を一括して移動させることができる。
【0045】そして、移動レール34,34の前端に車
止め44,44を設けたため、万一の場合にも台車31
が移動レール34,34の前方に走り過ぎるのを防ぐこ
とができ、台車31の車輪38,38が脱輪するのを防
ぐことができる。
【0046】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次のよう
な優れた効果を奏する。
【0047】(1)レールの敷設回数を減らすと共にレ
ールの搬送回数を減らすことができる。
【0048】(2)レール部材同士の接続箇所ごとのス
ライド可能な長さを長くすることができる。
【0049】(3)線路の外側から新たなレール部材4
を取り付けて線路を延長させることができる。
【0050】(4)簡易な構造で容易にレール部材同士
を係脱させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適実施の形態を示す軌道走行装置の
平面図である。
【図2】図1のII−II線矢視断面図である。
【図3】図1のIII −III 線矢視断面図である。
【図4】図1のIV−IV線矢視断面図である。
【図5】図1の軌道が伸長された状態を示す軌道走行装
置の平面図である。
【図6】図5のVI−VI線矢視断面図である。
【図7】他の実施の形態を示す軌道走行装置の平面図で
ある。
【図8】図7の側面図である。
【図9】図7のIX−IX線矢視断面図である。
【符号の説明】
1 軌道走行装置 2 線路 3 台車 4 レール部材 6 第1ガイドレール 7 第2ガイドレール 8 連結部 9 ボルト 10 係合穴 11 係合穴 17 車輪 18 外フランジ 19 内フランジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森田 泰司 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内 (72)発明者 渡辺 治 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内 (72)発明者 望月 修 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内 (72)発明者 伊野 敏美 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 線路を順次継ぎ足し、その上に台車を走
    行させる軌道走行装置において、上記線路がレール部材
    を左右方向に重ね合わせて長さ方向にスライド自在に接
    続され、その線路上を走行する台車の車輪が幅方向の両
    端に上記レール部材のそれぞれに係合するフランジを備
    えたことを特徴とする軌道走行装置。
  2. 【請求項2】 上記レール部材が上記車輪の一方のフラ
    ンジを案内する第1ガイドレールと、他方のフランジを
    案内する第2ガイドレールと、これら第1及び第2ガイ
    ドレールを左右方向に重ね合わせて連結する連結部とか
    ら構成された請求項1記載の軌道走行装置。
  3. 【請求項3】 上記第1ガイドレールを上記台車の幅方
    向内側に位置させ、上記第2ガイドレールを上記台車の
    幅方向外側に位置させ、上記第1ガイドレールを線路を
    継ぎ足す方向の側に位置させた請求項2記載の軌道走行
    装置。
  4. 【請求項4】 上記レール部材の第1ガイドレールと、
    これに継ぎ足されるレール部材の第2ガイドレールとに
    それぞれ走行方向に沿って複数の係合穴を設け、該係合
    穴を重ね合わせてその穴の中にボルトを挿通させて締付
    けることによりレール部材同士を接続させるようにした
    請求項1乃至3記載の軌道走行装置。
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