JPH11336002A - 走行台車のレ−ル切換部の構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 レ−ルの切換台車に於いて、転換・分岐部の
車輪の乗継ぎ音を軽減することのできる切換部の構造を
提供する。 【解決手段】 所定の巾でレ−ルを斜めに切断して接続
される前後のレ−ル間にオ−バラップ部を設け、該オ−
バラップ部を有する所定巾のレ−ルをシフト台車に応用
した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は走行台車のレ−ル切
換部の構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】図５に示す如く、レ−ル切換部に於て、
一対のレ−ル１を長手方向に対して直角に切断し、レ−
ル１と直角方向にシフト台車をスライド（矢印Ｘ方向）
させている。そして、この上に乗ったレ−ルシフト台車
を引出し側等に移動するようにしている。

【０００３】たとえば特開昭６２−３３９０１号公報に
は、振動及び騒音防止レ−ル継ぎ部の構造として、図６
に示す如く、レ−ルの両端を平行で斜めな形状にし、レ
−ル継ぎ部において走行車輪が乗るレ−ル面のレ−ル先
端の位置を互いに入り込ませ、車輪がレ−ル継ぎ部の隙
間に落ちないで通過できるように設置したものが開示さ
れている。

【０００４】しかし、これは台車の直進方向でのレ−ル
接続部の構造で、本願の目的とする走行台車のレ−ル切
換部の構造ではない。

【０００５】又図７の如く切換用台車に曲線レ−ルを設
けたものも知られているが、これはレ−ル接続部にオ−
バラップ部を有していない。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】レ−ルの切換台車に於
いて、転換・分岐部の車輪の乗継ぎ音を軽減することの
できる切換部の構造を提供することを課題とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】所定の巾でレ−ルを斜め
に切断して接続される前後のレ−ル間にオ−バラップ部
を設け、該オ−バラップ部を有する所定巾のレ−ルをシ
フト台車に応用した。又シフト台車を切断部の傾斜に沿
って斜めに引き出すことにより切断部でのレ−ル相互干
渉をさけうるようにした。さらにレ−ル切断部をハ字型
に斜めに切断し、切断された長さの異なる２本のレ−ル
をシフト台車に応用し、シフト台車を前記レ−ルと直交
する方向に引出し、さらに側方に引出し得るようにし
た。

【０００８】

【発明の実施の形態】図に基いて説明する。図１は切換
部の平面図で、１は走行レ−ルである。２は切換部レ−
ルである。走行レ−ル１と切換部レ−ル２とは図２(ａ)
に示す如く共に平面視で斜めに、しかも同一角度で切断
された端部１ａと２ａを有し、これら端部１ａと２ａは
ギャップｇを以て隔てられている。従って、この斜め切
断された端１ａと２ａは図２に示す如く、レ−ルの長手
方向にみて距離ａのオ−バラップ部を有し、このオ−バ
ラップ部の存在により、車輪３が走行するとき、連続し
て走行レ−ル１上を走行できるので、振動やこれに基く
騒音の発生を防止できる。

【０００９】４はシフト台車である。切換部の一対のレ
−ル２はシフト台車４上に固設され、車輪５で角α（図
１）を以て斜めに設けられたシフト台車用レ−ル６上を
移動する。そして、シフト台車４上に載ったレ−ル走行
台車７を別のメンテナンスレ−ル１′，１′上に乗り移
らせることができる。

【００１０】図３は切換部の詳細平面図で、シフト台車
用レ−ル６は平行四辺形に形成されたピット８に設けら
れている。シフト台車４上のレ−ル２と、メンテナンス
レ−ル１′との接続部も同様にギャップｇを有し、かつ
オ−バラップ部を有している。かくして、メンテナンス
レ−ル１′上に移動したのち、レ−ル走行台車７のメン
テナンスが行われる。

【００１１】図４は別の実施形態を示し、この例ではシ
フト台車９が平面視で台形をなし、この上に長短のレ−
ル１０ａと１０ｂが平行に固設されている。従って、シ
フト台車９は走行レ−ル１と直交する方向（矢印Ｘ）に
シフトしたのち、メンテナンス位置に向って走行レ−ル
１と平行に横移動する（矢印Ｙ）ようにしたものであ
る。この場合もレ−ル接続部は、前記実施形態と同様オ
−バラップ部を以て接続されている。

【００１２】以上の構成であるから、レ−ルの突合せ部
に角度が付いており、車輪３が通過する際に、オ−バラ
ップ部の存在で、ギャップに落ち込むことがない。

【００１３】

【発明の効果】従来、シフト台車のシフト操作はレ−ル
に直角に行っていたが、これを接続部のレ−ルに角度を
付けてオ−バラップ部を存在させたので、車輪がギャッ
プに落ちることなく乗継時に静かに走行できると共に、
乗継時の衝撃がない。従って、レ−ル及び車輪の摩耗が
なく、寿命の点でも有利である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のレ−ル切換部の平面図。

【図２】図１のＡ矢視部詳細図で、(ａ)は平面図、(ｂ)
は側面図。

【図３】切換部の拡大詳細図。

【図４】シフト台車の他の実施形態を示す図。

【図５】公知シフト構造。

【図６】公知レ−ル接続部の例を示す。

【図７】公知シフト部の他の例を示す。

【符号の説明】

１ 走行レ−ル １′ メンテナンス
レ−ル ２ 切換部レ−ル ３ 車輪 ４ シフト台車 ５ 車輪 ６ シフト台車用レ−ル ７ レ−ル走行台車 ８ ピット ９ シフト台車 10a，10b （ハ字型に切断した）切換部レ−ル

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 所定の巾でレ−ルを斜めに切断して接続
   される前後のレ−ル間にオ−バラップ部を設け、該オ−
   バラップ部を有する所定巾のレ−ルをシフト台車に応用
   したことを特徴とする走行台車のレ−ル切換部の構造。
2. 【請求項２】 シフト台車を切断部の傾斜に沿って斜め
   に引き出すことにより切断部でのレ−ル相互干渉をさけ
   うるようにした請求項１記載の走行台車のレ−ル切換部
   の構造。
3. 【請求項３】 レ−ル切断部をハ字型に斜めに切断し、
   切断された長さの異なる２本のレ−ルをシフト台車に応
   用し、シフト台車を前記レ−ルと直交する方向に引出
   し、さらに側方に引出し得るようにした走行台車のレ−
   ル切換部の構造。