JPH1083935A - コンデンサとその製造方法 - Google Patents

コンデンサとその製造方法

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JPH1083935A
JPH1083935A JP8260293A JP26029396A JPH1083935A JP H1083935 A JPH1083935 A JP H1083935A JP 8260293 A JP8260293 A JP 8260293A JP 26029396 A JP26029396 A JP 26029396A JP H1083935 A JPH1083935 A JP H1083935A
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JP
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capacitor
electrodes
gap
conductive paste
steps
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JP8260293A
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Takuji Aoyanagi
卓司 青柳
Tetsuo Tatsuno
哲男 龍野
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Taiyo Yuden Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Yuden Co Ltd
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES, LIGHT-SENSITIVE OR TEMPERATURE-SENSITIVE DEVICES OF THE ELECTROLYTIC TYPE
    • H01G4/00Fixed capacitors; Processes of their manufacture
    • H01G4/002Details
    • H01G4/228Terminals
    • H01G4/248Terminals the terminals embracing or surrounding the capacitive element, e.g. caps
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES, LIGHT-SENSITIVE OR TEMPERATURE-SENSITIVE DEVICES OF THE ELECTROLYTIC TYPE
    • H01G2/00Details of capacitors not covered by a single one of groups H01G4/00-H01G11/00
    • H01G2/12Protection against corrosion
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES, LIGHT-SENSITIVE OR TEMPERATURE-SENSITIVE DEVICES OF THE ELECTROLYTIC TYPE
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンデンサ素子11の両端を導電ペーストa
に浸漬して導電ペーストを塗布する、いわゆるディップ
塗装でも、高い精度で一定の幅の間隙13が形成するこ
とができ、しかも、絶縁被覆14の径が大きくならず、
併せて高い静電容量値が得られるコンデンサとその製造
方法。 【解決手段】 コンデンサ素体11の間隙13となる部
分の両側に落ち込むような段部16、16を形成し、導
電ペーストをディップ塗装するとき、この段部16、1
6の落ち込みによりその部分で導電ペーストの塗布が止
まるようにした。そして、この段部16、16にも導体
膜が付着することにより、間隙13を挟んで、導体膜か
らなる電極13、13の縁が突き合わせられるだけでな
く、電極12、12の段部16、16の部分に対向電極
が形成されることにより、より高い静電容量値が得られ
る。さらに、絶縁被覆14を形成するため、その部分に
樹脂を塗布すると、この樹脂が段部16、16に入り込
むので、絶縁被服14の外径が極端に大きくならない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、誘電体等からなる
コンデンサ素体の表面に間隙をおいて、少なくとも一対
以上の突合せ電極を形成した柱形コンデンサと、これを
製造する方法に関し、特に誘電体の表面で突合せ電極が
形成されたコンデンサとその製造方法に関する。
【0002】誘電体の表面で、間隙をおいて一対の突合
せ電極を形成したコンデンサが、例えば特開平3−23
2211号公報により既に知られており、この例を第9
図と第10図に示す。このような従来のコンデンサは、
円柱形等のセラミック誘電体1の外周面の中央の間隙3
を挟んでその両側に一対の電極2、2が形成されたもの
である。間隙3及び電極2、2は、誘電体1の周面の全
周にわたって形成され、電極2、2は間隙3により完全
に分離されている。さらに、図の例では、電極2、2の
間隙3を介して対向する縁寄りの部分が、樹脂等で形成
された絶縁被覆1で覆われている。誘電体11の両端部
分の電極2、2は、端子部分として前記絶縁被覆4から
露出ているが、ここにはさらに別の導体層が重ねて形成
されたり、あるいは導体キャップが嵌合されることがあ
る。
【0003】次に、このようなコンデンサの製造方法に
ついて説明すると、まず円柱形のコンデンサ素体1を用
意し、その全面に導体膜を形成する。この導体膜は、コ
ンデンサ素体1の表面に導電ペーストを塗布して焼き付
けるか、或はメッキを施す等の手段で形成される。次
に、この導体膜をレーザトリミングし、コンデンサ素体
1の全周にわたって細い間隙3を形成する。これによ
り、前記導体膜が一対の電極2、2として分離される。
この状態を図10に示す。その後必要に応じて絶縁被覆
4等を形成し、図9で示すようなコンデンサが得られ
る。また、他の電極12、12の形成手段として、間隙
13の部分を残してコンデンサ素体1の両端を導電ペー
ストに浸漬して導電ペーストを塗布し、これを焼き付け
ることにより形成する方法も採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとしている課題】前者のコンデンサ
の製造方法では、コンデンサ素体1の周面に形成した導
体膜の中央をその全周にわたってレーザトリミングによ
り高精度で削除しなければならない。このためには、小
さなチップ状のコンデンサ素体1を保持し、回転させな
ければならないので、その工程に手数がかかる。また、
後者のコンデンサの製造方法では、コンデンサ素体1の
寸法のばらつきや導電ペーストに浸漬するときの浸漬深
さのばらつき等により、間隙3の寸法がばらつき、高い
寸法精度が出ない。この種のコンデンサでは、電極2、
2が対向した間隙3の部分で静電容量を取得するため、
間隙3の寸法精度が悪いと、コンデンサの重要な特性値
である静電容量値の精度も悪くなってしまう。
【0005】さらに、前記の絶縁被覆4は、通常ロール
コート法で樹脂を塗布し、これを硬化させて形成する
が、塗布したときの樹脂の表面張力により、樹脂の中央
部が盛り上がり、そのまま樹脂が硬化するため、絶縁被
覆4の中央部の厚みが大きくなり、コンデンサの外形が
いわゆる樽形になってしまう。このため、コンデンサを
回路基板上に搭載し、コンデンサの両端の電極2、2を
回路基板上のランド電極に半田付けしようとするとき、
電極2、2がランド電極から浮いて、双方の電極2、2
が半田付けされなかったり、一方の電極2が半田付けさ
れず、その電極2側が上を向いて立ってしまう等の半田
付け不良が発生しやすい。
【0006】本発明は、このような従来のコンデンサの
課題に鑑み、コンデンサ素子の両端を導電ペーストに浸
漬して導電ペーストを塗布する、いわゆるディップ塗装
でも、高い精度で一定の幅の間隙が形成することがで
き、しかも、絶縁被覆の径が大きくならず、併せて高い
静電容量値が得られるコンデンサとその製造方法を提供
することを目的とする。
【0007】本発明では、このような目的を達成するた
め、コンデンサ素体11の間隙13となる部分の両側に
落ち込むような段部16、16を形成し、導電ペースト
をディップ塗装するとき、この段部16、16の落ち込
みによりその部分で導電ペーストの塗布が止まるように
した。そして、この段部16、16にも導体膜が付着す
ることにより、間隙13を挟んで、導体膜からなる電極
13、13の縁が突き合わせられるだけでなく、電極1
2、12の段部16、16の部分に対向電極が形成され
ることにより、より高い静電容量値が得られるようにな
る。さらに、前記の段部16、16は、コンデンサ素体
11の表面が落ち込むような段部16、16であるた
め、絶縁被覆14を形成するため、その部分に樹脂を塗
布すると、この樹脂が段部16、16に入り込むので、
絶縁被服14の外径が極端に大きくならない。
【0008】すなわち、本発明によるコンデンサは、コ
ンデンサ素体11の表面の間隙13の両側に表面が落ち
込むような段部16、16を形成し、この段部16、1
6の両側に前記間隙13をおいて対向するよう導体膜か
らなる電極12、12を形成したことを特徴とする。そ
して、この段部16、16に導体膜からなる電極12、
12が形成されている。例えば、段部6、16は、コン
デンサ素体11の表面に形成された凹部15、15の立
ち上がり面により形成される。コンデンサ素体11は、
柱状であっても板状であてもよい。コンデンサ素体11
が柱状の場合、段部16、16はコンデンサ素体11の
周面に形成される。コンデンサ素体11が板状の場合、
段部16、16はコンデンサ素体11の表面に形成され
る。
【0009】このようなコンデンサは、コンデンサ素体
11の表面の間隙13の両側に表面が落ち込むような段
部16、16を形成する工程と、この段部16、16の
両側に前記間隙13をおいて対向するよう導体膜からな
る電極12、12を形成する工程とを有する。ここで、
コンデンサ素体11の表面に導体膜からなる電極12、
12を形成する工程は、コンデンサ素体11の段部1
6、16より端側を導電ペーストaに浸漬して塗布す
る、いわゆるディップ法により行う。この場合に、前記
段部12、12を目安として導電ペーストaに浸漬する
ことができると共に、その目安以上に多少深く浸漬して
も、導電ペーストaの表面張力により、導電ペーストa
が前記段部12、12で堰き止められ、それより上を濡
らさないので、常に所定の幅の間隙13が形成できる。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照しながら、本発
明の実施の形態について、具体的且つ詳細に説明する。
図1は、本発明によるコンデンサの例を示す。図示のコ
ンデンサ素体11は、誘電体等からなる円柱状形のもの
で、その周面中央には、間隙13となる帯状部分を囲ん
で2状の矩形状の凹部15、15が形成され、その間隙
13に近い側の立ち上がり面が段部16、16となって
いる。
【0011】このコンデンサ素体11の全表面のうち、
前記凹部15、15で挟まれた間隙13となる帯状円周
面を除いて銀、亜鉛、ニッケル、銅、パラジウム或いは
それらの合金等の導体膜からなる電極12、12が形成
されており、これら電極12、12は前記間隙13で分
離されている。換言すると、一対の電極12、12の縁
が間隙13を介して対向している。この電極12、12
は、前記段部16、16にも形成されており、この段部
16、16の電極12、12は、間隙13の幅の誘電体
を挟んで面状に対向している。
【0012】さらに、コンデンサ素体11の外周中央部
にエポキシ樹脂等の絶縁材料からなる絶縁被覆14が形
成され、凹部15、15と間隙13の部分が覆われてい
る。電極12、12の絶縁被覆14の両側の部分が、こ
のコンデンサを回路等に接続する端子電極となる。この
端子電極となる部分には、その半田付け性を改善するた
め、ニッケルメッキ、錫メッキ、半田メッキ等が施され
ることがある。さらに、金属キャップ等が嵌め込まれる
こともある。
【0013】このようなコンデンサは、次のようにして
製造される。まず、図2(a)に示すような誘電体体か
らなる円柱状のコンデンサ素体11を用意する。次に、
このコンデンサ素体11の周面を刃物で切削するか或い
はレーザカッティングし、図2(b)に示すような凹部
15、15を形成する。或いは切削によらず、図2
(b)に示すような凹部15、15を有するコンデンサ
素子11を成形により得てもよい。
【0014】次に、凹部15、15により挟まれた間隙
13となる部分を除いて、その両側の凹部15、15の
立ち上がり面である段部から両側の外周面と端面とに導
電ペーストを塗布する。この導電ペーストの塗布は、例
えば図3に示すように、導電ペーストaにコンデンサ素
体11の端部を浸漬した後、引き上げて余剰の導電ペー
ストを垂れ落ちさせる、いわゆるディップ法により行う
のが一般的である。この場合は、前記段部16、16を
目安に導電ペーストaに浸漬するが、導電ペーストaの
液面よりやや深めにコンデンサ素体11を浸漬しても、
導電ペーストaの表面張力により、段部16、16で導
電ペーストaが堰き止められ、それ以上間隙13側を濡
らさない。そのため、段部16、16で仕切られた所定
の幅の間隙13が形成できることになる。
【0015】その後、導電ペーストaを乾燥し、焼き付
けることにより、図2(c)で示すような電極12、1
2が形成される。電極12、12が形成された状態の外
観を図4に示す。その後、コンデンサ素体11の周面中
間部にエポキシ樹脂等の絶縁塗料を塗布し、これを硬化
させることにより、図1に示すような絶縁皮膜14が形
成される。コンデンサ素体11の周面中間部に絶縁塗料
を塗布したとき、この絶縁塗料が前記凹部15、15に
入り込むため、絶縁塗料はコンデンサ素体11の外周面
から極端に盛り上がらない。
【0016】図5は、本発明によるコンデンサの他の例
を示すもので、同図(a)は、間隙13となる部分を除
いて、その両端側を細径とし、その全体を凹部15とし
たものである。凹部15の間隙13側の立ち上がり壁を
段部16、16として、それより両端側に導体膜からな
る電極12、12を形成したのは、前記の例と実質的に
同じである。同図(b)は、凹部15を円弧面状とした
ものである。凹部15の間隙13側の立ち上がり壁を段
部16、16として、それより両端側に導体膜からなる
電極12、12を形成したのは、前記の例と実質的に同
じである。但し、その段部16、16の勾配が緩くなる
ため、前述のようにディップ法でコンデンサ素体11の
端部に導電ペーストaを塗装するとき、導電ペーストa
を堰き止める効果はやや小さい。しかし、導電ペースト
aの粘性は高いので、このような凹部15でも概ね同等
の作用、効果が得られる。
【0017】図6は、本発明によるコンデンサの他のさ
らに他の例を示すもので、同図(a)は、間隙13とな
る部分の両端側に、コンデンサ素体11の外周面に対し
てほぼ直角に切り立った段部16、16を形成している
が、それより外周側には、両端側にいくに従って漸次径
が大きくなるテーパ状となった凹部15、15が形成さ
れている。凹部15の間隙13側の立ち上がり壁である
段部16、16より両端側に導体膜からなる電極12、
12を形成したのは、前記の例と実質的に同じである。
同図(b)は、凹部15の幅を狭くし、且つ深くしたも
のである。この例では、凹部15に電極12、12とな
る導体が充填されている。凹部15、15を深くし、段
部16、16の面積を広くとってあるため、電極12、
12の対向面積が広くなり、大きな静電容量が得られ
る。
【0018】図7は、本発明によるコンデンサの他のさ
らに他の例を示すものである。前述の例では、コンデン
サ素体11が何れも円柱形であったが、この例では、板
状のコンデンサ素体11が使用され、その一方の主面に
凹部15、15が形成され、その立ち上がり面が段部1
6、16となっている。そして、この段部16、16か
ら両端側の主面に導体膜からなる電極12、12が形成
されている。
【0019】さらに、図8は、本発明によるコンデンサ
の他のさらに他の例を示すものである。この例は、全体
として図1に示すコンデンサと共通しており、相違する
点は、端面中心に断面V字形の凹部17、17を有する
点である。それ以外は、図1に示すコンデンサと同じで
ある。なお、図5〜図8において、符号14は、絶縁被
覆を示しており、それは実質的に図1のものと同様であ
る。
【0020】
【実施例】次に、本発明の実施例について、具体的な数
値をあげて説明する。チタン酸バリウムからなる直径
1.0mm、長さ1.6mmの円柱状のコンデンサ素体
11を用意し、その外周中央に幅0.1mmの間隙13
となる円周帯状部分を残して切削し、間隙13の部分の
両側に矩形凹状の凹部15、15を形成した。その凹部
15、15の深さを0.1mm、0.2mm、0.3m
mとしたものを30個ずつ用意した。さらに、外周中央
に幅0.5mmの間隙13となる円周帯状部分を残して
その両側を深さ0.1mm、0.2mm、0.3mmの
矩形凹状に、切削し、凹部15、15を形成したコンデ
ンサ素体11も30個ずつ用意した。
【0021】このコンデンサ素体11の端部を図3に示
すように導電ペーストaに浸漬した後引き上げ、余剰の
導電ペーストaを重力で落とし、その後付着した導電ペ
ーストを乾燥し、焼き付けて電極12、12を形成し
た。なお、導電ペーストとしては、銀ペーストを使用し
た。このようにして形成された電極12、12を観察し
たところ、電極12、12を構成する導体膜は、間隙1
3の両側の立ち上がり面である段部16、16から両端
部にわたって形成されており、間隙13は正確に0.1
mmと0.05mmであった。
【0022】その後、コンデンサ素体11の両端を残し
てその外周中央部にエポキシ樹脂を塗布し、絶縁被覆1
4を形成し、コンデンサを完成させた。これらのコンデ
ンサの静電容量を測定し、その30個ずつの平均値とば
らつきを計算した。また比較のため、凹部15、15の
無い以外は、同じ材質及び寸法のコンデンサ素体1を用
意し、前記と同様にして、この両端側にそれぞれ0.1
mm、0.05mmの間隙3を残すよう30個ずつ電極
2、2を形成し、さらに絶縁被覆4を施してコンデンサ
を完成させた。このコンデンサについても、前記と同様
にして、静電容量を測定し、その30個ずつの平均値と
ばらつきを計算した。
【0023】この結果、間隙13、3の幅が0.1mm
のものの測定静電容量の平均値とそのばらつきを表1
に、間隙の幅が0.05mmのものの測定静電容量の平
均値とそのばらつきを表2にそれぞれ示した。なお、静
電容量の平均値は、凹部15、15の無い比較例である
コンデンサの静電容量の平均値を1.00としたときの
静電容量比で表してある。
【0024】
【表1】
【0025】
【表1】
【0026】前記表1と表2から明らかな通り、段部1
6、16を有する実施例のコンデンサは、段部を有しな
い比較例に比べて、静電容量が大きく、その静電容量は
段部16の深さを深くする程大きくなる。従って、段部
16の深さを変えることで、取得静電容量を変えること
ができる。なお、凹部15、15の幅は静電容量値に殆
ど影響を与えないことが確認されている。これは、静電
容量が電極12、12の対向した縁と段部16、16と
で取得されることによるものと考えられる。
【0027】また、段部16、16を有する実施例のコ
ンデンサは、段部を有しない比較例に比べて、静電容量
のばらつきが小さい。これは、電極12、12の間の間
隙13の幅を一定にできることによる。なお、間隙13
の幅を狭くすると、対向電極の間隔が狭くなるため、静
電容量を大きくすることができることは言うまでもな
い。さらに、前記実施例によるコンデンサを10,00
0個回路基板に搭載し、半田付け試験を行ったところ、
半田接続不良は皆無であった。なお、従来の段部の無い
コンデンサでは、半田付け不良が10ppmの割合で発
生していた。
【0028】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明のよるコンデ
ンサでは、コンデンサ素子11の両端を導電ペーストa
に浸漬して導電ペーストを塗布する、いわゆるディップ
塗装でも、高い精度で一定の幅の電極12、12間の間
隙13が形成することができ、しかも、絶縁被覆14の
径が大きくならず、併せて高い静電容量値が得られるよ
うになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるコンデンサの例を示す縦断側面図
である。
【図2】同コンデンサの例を製造する課程の状態を示す
縦断側面図である。
【図3】同コンデンサの製造工程の電極を形成するため
のディップ塗装工程において、コンデンサ素体の端部を
導電ペーストに浸漬した状態を示す側面図である。
【図4】同コンデンサの製造工程において、電極を形成
した状態のコンデンサの側面図である。
【図5】本発明によるコンデンサの他の例を示す縦断側
面図である。
【図6】本発明によるコンデンサの他の例を示す縦断側
面図である。
【図7】本発明によるコンデンサの他の例を示す縦断側
面図である。
【図8】本発明によるコンデンサの他の例を示す縦断側
面図である。
【図9】コンデンサの従来例を示す縦断側面図である。
【図10】同従来例のコンデンサの製造工程において、
電極を形成した状態のコンデンサの側面図である。
【手続補正書】
【提出日】平成9年7月31日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、誘電体等からなる
コンデンサ素体の表面に間隙をおいて、少なくとも一対
以上の突合せ電極を形成したコンデンサと、これを製造
する方法に関し、特に誘電体の表面で突合せ電極が形成
されたコンデンサとその製造方法に関する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】 誘電体の表面で、間隙をおいて一対の突
合せ電極を形成したコンデンサが、例えば特開平3−2
32211号公報により既に知られており、この例を第
9図と第10図に示す。このような従来のコンデンサ
は、円柱形等のセラミック誘電体1の外周面の中央の間
隙3を挟んでその両側に一対の電極2、2が形成された
ものである。間隙3及び電極2、2は、誘電体1の周面
の全周にわたって形成され、電極2、2は間隙3により
完全に分離されている。さらに、図の例では、電極2、
2の間隙3を介して対向する縁寄りの部分が、樹脂等で
形成された絶縁被覆1で覆われている。誘電体11の両
端部分の電極2、2は、端子部分として前記絶縁被覆4
から露出ているが、ここにはさらに別の導体層が重ねて
形成されたり、あるいは導体キャップが嵌合されること
がある。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【課題を解決するための手段】 本発明では、このような
目的を達成するため、コンデンサ素体11の間隙13と
なる部分の両側に落ち込むような段部16、16を形成
し、導電ペーストをディップ塗装するとき、この段部1
6、16の落ち込みによりその部分で導電ペーストの塗
布が止まるようにした。そして、この段部16、16に
も導体膜が付着することにより、間隙13を挟んで、導
体膜からなる電極13、13の縁が突き合わせられるだ
けでなく、電極12、12の段部16、16の部分に対
向電極が形成されることにより、より高い静電容量値が
得られるようになる。さらに、前記の段部16、16
は、コンデンサ素体11の表面が落ち込むような段部1
6、16であるため、絶縁被覆14を形成するため、そ
の部分に樹脂を塗布すると、この樹脂が段部16、16
に入り込むので、絶縁被服14の外径が極端に大きくな
らない。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】図8は、本発明によるコンデンサのさらに
他の例を示すものである。この例は、全体として図1に
示すコンデンサと共通しており、相違する点は、端面中
心に断面V字形の凹部17、17を有する点である。そ
れ以外は、図1に示すコンデンサと同じである。なお、
図5〜図8において、符号14は、絶縁被覆を示してお
り、それは実質的に図1のものと同様である。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】
【表2】
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンデンサ素体(11)の表面に間隙
    (13)をおいて形成された導体膜からなる少なくとも
    一対の電極(12)、(12)を有するコンデンサにお
    いて、コンデンサ素体(11)の表面の間隙(13)の
    両側に表面が落ち込むような段部(16)、(16)を
    形成し、この段部(16)、(16)の両側に前記間隙
    (13)をおいて対向するよう導体膜からなる電極(1
    2)、(12)を形成したことを特徴とするコンデン
    サ。
  2. 【請求項2】 段部(16)、(16)は、コンデンサ
    素体(11)の表面に形成された凹部(15)、(1
    5)の立ち上がり面により形成されていることを特徴と
    する請求項1に記載のコンデンサ。
  3. 【請求項3】 段部(16)、(16)に導体膜からな
    る電極(12)、(12)が形成されていることを特徴
    とする請求項1または2に記載のコンデンサ。
  4. 【請求項4】 コンデンサ素体(11)が柱状であり、
    段部(16)、(16)がコンデンサ素体(11)の周
    面に形成されていることを特徴とする請求項1〜3の何
    れかに記載のコンデンサ。
  5. 【請求項5】 コンデンサ素体(11)が板状であり、
    段部(16)、(16)がコンデンサ素体(11)の表
    面に形成されていることを特徴とする請求項1〜3の何
    れかに記載のコンデンサ。
  6. 【請求項6】 コンデンサ素体(11)の表面に間隙
    (13)をおいて形成された導体膜からなる少なくとも
    一対の電極(12)、(12)を有するコンデンサを製
    造する方法において、コンデンサ素体(11)の表面の
    間隙(13)の両側に表面が落ち込むような段部(1
    6)、(16)を形成する工程と、この段部(16)、
    (16)の両側に間隙(13)をおいて対向するよう導
    体膜からなる電極(12)、(12)を形成する工程と
    を有することを特徴とするコンデンサの製造方法。
  7. 【請求項7】 コンデンサ素体(11)の表面に導体膜
    からなる電極(12)、(12)を形成する工程が、コ
    ンデンサ素体(11)の段部(16)、(16)より端
    部側を導電ペースト(a)に浸漬して塗布し、この導電
    ペーストを乾燥し、焼き付ける工程からなることを特徴
    とする請求項6に記載のコンデンサ。
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