JPH1083565A - 光学式記録再生装置 - Google Patents

光学式記録再生装置

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JPH1083565A
JPH1083565A JP8318318A JP31831896A JPH1083565A JP H1083565 A JPH1083565 A JP H1083565A JP 8318318 A JP8318318 A JP 8318318A JP 31831896 A JP31831896 A JP 31831896A JP H1083565 A JPH1083565 A JP H1083565A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄型の光学ヘッドを提供する。 【解決手段】 DVD11に所定の径のスポットを形成
すると共に、DVD11とは記録密度の異なるCD12
には上記径とは異なる径のスポットを形成するように設
定された対物レンズ4を設ける。また、DVD11、C
D12におけるワーキングディスタンスWD1、WD2
を、DVD11、CD12の面振れ規格Fに基づいて設
定する。これにより、面振れ規格Fを考慮していなかっ
た従来と比べて、WD1を小さくすることができる。そ
の結果、装置の厚さを従来よりも薄くすることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、仕様、規格の異な
る複数の情報記録媒体における情報の記録、再生、また
は消去を行う光学式記録再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、CD(コンパクトディスク)
やLD(レーザディスク)などの光ディスクを再生する
光ディスク再生装置が広く実用化されている。このよう
な光ディスク再生装置は、光源から出射される半導体レ
ーザなどの光ビームを対物レンズを介してディスク信号
面に収束照射し、光ディスクからの反射光を光検出器に
て検出することにより、光ディスクに記録されている情
報を再生するものである。
【0003】近年、上記のような光ディスクにおいては
記録密度の高密度化が図られており、その結果、従来の
光ディスクとは規格の異なるディスクが存在するように
なってきている。
【0004】つまり、情報が記録される単位であるピッ
トの大きさは、CDでは0.83μm程度であるのに対
し、新しく提案されているDVD(デジタルビデオディ
スク)では0.4μmとなっている。また、情報の記録
されている列の間隔、いわゆるトラックピッチは、CD
が1.6μmであるのに対し、DVDは0.74μmに
縮小されている。
【0005】ところで、光ディスクの記録密度は、光デ
ィスク上に形成された情報記録用の微小なピットを読み
取るための光学ヘッド(ピックアップ)から照射される
記録・再生用の光ビームの光スポットの大きさにより決
まる。
【0006】このスポット径は、使用する光ビームの波
長と対物レンズの開口数NA(Numerical Aperture)に
より決まり、 スポット径=k×光ビームの波長/開口数NA で表される。ただし、kは定数である。このため、スポ
ット径を小さくしてより高密度の光ディスクを読み取ろ
うとすると、波長の短い光ビームを用いるか、あるい
は、開口数NAの大きな対物レンズを用いることが必要
となる。
【0007】一般的な光学ヘッドは、対物レンズを1つ
だけ有している。したがって、高密度の光ディスクに対
応した対物レンズ、すなわち、開口数NAの大きな対物
レンズを備えた光学ヘッドでは、従来の規格の光ディス
クを読み取ることができない場合が多い。なぜなら、従
来の規格では、光ディスクの反りが大きくてもある程度
は許容されていたが、高密度用の光学ヘッドでは、対物
レンズに対する光ディスクの傾きがあるとスポットの乱
れが大きくなるため、光ディスクの反りが小さいものし
か許容されていないからである。
【0008】なお、スポットの乱れはディスクの厚さに
よっても影響を受ける。すなわち、厚さの薄いディスク
ほどディスクが傾いてもスポットの乱れは小さい。した
がって、厚さの薄いディスクが高密度の光ディスクの基
板に用いられることもある。
【0009】ところで、現在では、仕様、規格の異なる
複数の光ディスクを同一の装置で再生できるようにした
光学式記録再生装置が種々提案されている。
【0010】例えば特開平6−124477号公報に
は、コリメートレンズと偏光ビームスプリッタとの間に
液晶フィルタを配置し、この液晶フィルタに設けられた
電極に印加する電圧を調整することにより、対物レンズ
に入射する光束の光束径を調整して対物レンズの開口数
NAを切り替え、異なる記録密度の光ディスクを同一の
装置で再生するようにした光学ヘッドについて開示され
ている。
【0011】また、例えば特開平5−54406号公報
では、厚さの異なる複数のディスク基板に対応した、光
ビームを収差なく集光させるための波面補正レンズを、
対物レンズの光束入射側に挿抜することによって、厚さ
の異なる複数の光ディスクを同一の装置で再生するよう
にした光学ヘッドについて開示されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これら従来技
術はいずれも、対物レンズの焦点位置を自由に設定する
ことができないため、それぞれの光ディスクの厚み、規
格で決められた面振れ(ディスクの反り等から発生す
る)の値により、対物レンズの可動範囲は自ずと決ま
る。そして、光学ヘッドの厚さ寸法はその可動範囲から
決定されることになる。ここで、DVD11およびCD
12を再生するときの、DVD11およびCD12と対
物レンズ4との位置関係を図15に示す。なお、中心線
よりも左側はDVD11を再生する状態を示しており、
中心線よりも右側はCD12を再生する状態を示してい
る。
【0013】同図に示すように、DVD11に対応した
光学系の光学ヘッドでCD12を再生する場合、CD1
2のワーキングディスタンス(対物レンズ4からCD1
2までの距離;以下、WDと略称する)2を決めると、
DVD11のワーキングディスタンス(対物レンズ4か
らDVD11までの距離;以下、同様にWDと略称す
る)1が、以下のようにして自動的に決まる。これは、
DVD11とCD12とにおける情報記録面の位置の違
い、ひいては、ディスク下面から情報記録面までの、光
がディスクの中を通過する光学的長さ(基板厚さDt
1、Dt2)の違いにより決まるものである。
【0014】すなわち、DVD11の基板厚さDt1を
0.6mm、CD12の基板厚さを1.2mmとする
と、DVD11とCD12とにおけるスポット位置の差
(物理的距離の差)は、Dt2−Dt1=0.6mmで
あるので、光学的距離(WD1−WD2に相当する)
は、上記の物理的距離の差を屈折率で除した、ほぼ0.
6/1.5=0.4となる。
【0015】したがって、CD12ではWD2が約1.
6mm(後述する)であるから、DVD11のWD1は
自ずと、 WD1=WD2+光学的距離 =1.6+0.4 =2.0mm となる。このため、上記従来の構成では、DVD11の
WD1が大きく、その結果、光学ヘッドが大型化すると
いう問題が生ずる。
【0016】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、その目的は、薄型で仕様、規格の異な
る複数の情報記録媒体における情報の記録、再生もしく
は消去を行うことのできる光学式記録再生装置を提供す
ることにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る光
学式記録再生装置は、上記の課題を解決するために、厚
さや記録密度の異なる情報記録媒体に光を照射し、情報
の記録、再生または消去を行う光学式記録再生装置であ
って、第1の情報記録媒体に所定の径のスポットを形成
すると共に、上記第1の情報記録媒体とは記録密度の異
なる第2の情報記録媒体に上記径とは異なる径のスポッ
トを形成するように設定された対物レンズを備え、該対
物レンズの焦点位置が、上記第1、第2の情報記録媒体
の面振れ規格に基づいて設定されていることを特徴とし
ている。
【0018】上記の構成によれば、対物レンズは、第1
の情報記録媒体に所定の径のスポットを形成すると共
に、上記第1の情報記録媒体とは記録密度の異なる第2
の情報記録媒体には上記径とは異なる径のスポットを形
成するように設定されている。
【0019】このとき、対物レンズの焦点位置は、上記
第1、第2の情報記録媒体の面振れ規格に基づいて設定
されているので、面振れ規格を考慮していなかった従来
と比べて、対物レンズと第1の情報記録媒体または第2
の情報記録媒体との間の距離を小さくできる。したがっ
て、上記構成によれば、装置の厚さを従来よりも薄くす
ることができる。
【0020】請求項2の発明に係る光学式記録再生装置
は、上記の課題を解決するために、請求項1の構成に加
えて、上記対物レンズの焦点位置が、上記対物レンズの
開口数に基づいて設定されていることを特徴としてい
る。
【0021】上記の構成によれば、対物レンズの開口数
に基づいて、第1、第2の情報記録媒体に照射される光
のスポット径が自動的に決まる。これにより、第1、第
2の情報記録媒体のそれぞれに所定の径のスポットを確
実に形成することができる。
【0022】請求項3の発明に係る光学式記録再生装置
は、上記の課題を解決するために、請求項1または2の
構成に加えて、一方の情報記録媒体における対物レンズ
の可動範囲が、他方の情報記録媒体における対物レンズ
の可動範囲の中に含まれるようになっていることを特徴
としている。
【0023】上記の構成によれば、一方の情報記録媒体
における対物レンズの可動範囲が、他方の情報記録媒体
における対物レンズの可動範囲の中に含まれるようにな
っているので、対物レンズの可動領域は必要最小限の範
囲となる。したがって、上記構成によれば、対物レンズ
の駆動機構にかかる負担を従来よりも軽減することがで
きる。
【0024】請求項4の発明に係る光学式記録再生装置
は、上記の課題を解決するために、請求項1または2の
構成において、上記第1、第2の情報記録媒体のうち、
記録密度の低い方の情報記録媒体における対物レンズの
可動範囲の最下点が、記録密度の高い方の情報記録媒体
における対物レンズの可動範囲の最下点よりも低くなる
ように設定されていることを特徴としている。
【0025】上記の構成によれば、記録密度の低い情報
記録媒体における対物レンズの可動範囲の最下点が低く
なるので、元々可動範囲の大きい上記対物レンズの可動
範囲自体が全体的に低くなる。したがって、上記構成に
よれば、装置を確実に薄型化することができる。
【0026】請求項5の発明に係る光学式記録再生装置
は、上記の課題を解決するために、請求項1、2、3ま
たは4の構成において、上記第1、第2の情報記録媒体
のうち、記録密度の低い方の情報記録媒体における対物
レンズの可動範囲の最下点が、記録密度の高い方の情報
記録媒体に照射される、反射ミラーに入射する前の光束
中に含まれるようになっていることを特徴としている。
【0027】上記の構成によれば、対物レンズの可動範
囲の最下点が、記録密度の高い方の情報記録媒体に照射
される、反射ミラーに入射する前の光束中に含まれるよ
うになっているので、上記対物レンズの可動範囲自体が
さらに低くなる。したがって、上記構成によれば、装置
をさらに薄型化することができる。
【0028】請求項6の発明に係る光学式記録再生装置
は、上記の課題を解決するために、光源から対物レンズ
を介して厚さや記録密度の異なる情報記録媒体に光を照
射し、情報の記録、再生または消去を行う光学式記録再
生装置であって、光源と情報記録媒体との間の光路中
に、上記対物レンズと中心を同一としてリング状に形成
され、上記光の一部を遮断する光遮断手段が設けられて
いると共に、光源と対物レンズとの間の光路中に必要に
応じて挿入され、情報記録媒体上に形成される焦点の位
置を、使用する情報記録媒体に応じた焦点の位置に変更
する焦点位置変更部材が設けられていることを特徴とし
ている。
【0029】上記の構成によれば、光源から出射される
光は、対物レンズを介して情報記録媒体に照射される。
このとき、対物レンズを透過する光は、光源と情報記録
媒体との間の光路中に設けられた光遮断手段によってそ
の一部が遮断される。そして、上記光遮断手段で遮断さ
れなかった光、つまり、上記光遮断手段の内側または外
側を透過した光が対物レンズによって集光され、情報記
録媒体に応じた適正な大きさの光スポットが情報記録媒
体上に形成される。なお、上記光遮断手段の内径および
外径は、対物レンズを透過する光の利用効率が向上する
ように好適に設定されるようになっている。
【0030】また、光源と対物レンズとの間の光路中に
は、必要に応じて焦点位置変更部材が挿入されるので、
使用する情報記録媒体に応じて焦点位置が変更される。
これにより、焦点位置変更部材を設けない従来の場合に
比べて、所定の情報記録媒体と対物レンズとの距離を小
さくすることが可能となる。その結果、装置の薄型化を
図ることが可能となる。
【0031】したがって、上記構成によれば、光の利用
効率の向上と、装置の薄型化とを同時に実現し得る光学
式記録再生装置を得ることができる。
【0032】請求項7の発明に係る光学式記録再生装置
は、上記の課題を解決するために、請求項6の構成にお
いて、上記焦点位置変更部材の配置位置によって、上記
焦点位置変更部材と上記光遮断手段との組み合わせから
なる合成光学系が複数構成されていることを特徴として
いる。
【0033】上記の構成によれば、上記焦点位置変更部
材と上記光遮断手段との組み合わせにより複数の合成光
学系が構成されるので、厚さや記録密度の異なるどのよ
うな情報記録媒体を用いても、すぐに対処することがで
きる。すなわち、使用する情報記録媒体に応じた合成光
学系を確実に提供することができる。
【0034】請求項8の発明に係る光学式記録再生装置
は、上記の課題を解決するために、請求項6または7の
構成に加えて、使用する情報記録媒体に応じて上記複数
の合成光学系の中から1つを選択する光学系選択手段が
設けられていることを特徴としている。
【0035】上記の構成によれば、光学系選択手段によ
り、使用する情報記録媒体に応じて上記複数の合成光学
系の中から1つが選択される。したがって、使用する情
報記録媒体に応じて的確に選択された適正な合成光学系
により、情報の記録、再生または消去を確実に行うこと
ができる。
【0036】請求項9の発明に係る光学式記録再生装置
は、上記の課題を解決するために、請求項6、7または
8の構成に加えて、中央に開口部を有し、上記対物レン
ズに入射する光の一部を遮断する開口部材が設けられ、
上記開口部材の内径が、上記光遮断手段の内径よりも大
きく設定されていることを特徴としている。
【0037】上記の構成によれば、中央に開口部を有
し、上記対物レンズに入射する光の一部を遮断する開口
部材が設けられている。
【0038】ここで、例えば記録密度の低い情報記録媒
体において、情報の記録、再生または消去を行う場合、
上記光遮断手段の外側を透過した光束は、上記情報記録
媒体上には集光せず、情報の記録、再生または消去にほ
とんど影響しない。一方、上記光遮断手段の内側を透過
した光束は上記情報記録媒体上に集光し、該情報記録媒
体上に焦点が形成される。したがって、上記情報記録媒
体上に焦点が形成されるための対物レンズの開口数は、
光遮断手段の内径に基づいて決まることになる。
【0039】しかし、上記構成によれば、上記開口部材
の内径が、上記光遮断手段の内径よりも大きく設定され
ているので、上記対物レンズの開口数が変化することは
ない。したがって、上記対物レンズの開口数に影響を与
えることなく、上記光遮断手段の内側を透過する必要な
光束を主に利用して、情報の記録、再生または消去を行
うことができる。
【0040】請求項10の発明に係る光学式記録再生装
置は、上記の課題を解決するために、請求項6、7また
は8の構成に加えて、中央に開口部を有し、上記対物レ
ンズに入射する光の一部を遮断する開口部材が設けら
れ、上記開口部材の内径が、上記対物レンズの開口より
も小さく設定されていることを特徴としている。
【0041】上記の構成によれば、中央に開口部を有
し、上記対物レンズに入射する光の一部を遮断する開口
部材が設けられている。ここで、該開口部材の内径は、
上記対物レンズの開口よりも小さく設定されている。こ
れにより、上記情報記録媒体上に集光しない不要な光の
少なくとも一部は、上記開口部材によって遮断される。
【0042】ここで、例えば記録密度の低い情報記録媒
体において、情報の記録、再生または消去を行う場合、
上記光遮断手段の外側を透過した光束は、上記情報記録
媒体上には集光せず、情報の記録、再生または消去にほ
とんど影響しない。一方、上記光遮断手段の内側を透過
した光束が上記情報記録媒体上に集光し、該情報記録媒
体上に焦点が形成される。
【0043】したがって、上記構成によれば、上記開口
部材の内径が、上記対物レンズの開口よりも小さく設定
されているので、上記情報記録媒体上に集光しない不要
な光をできるだけ遮断して利用せず、上記光遮断手段の
内側を透過する必要な光束を主に利用して、情報の記
録、再生または消去を行うことができる。
【0044】請求項11の発明に係る光学式記録再生装
置は、上記の課題を解決するために、請求項8、9また
は10の構成に加えて、上記焦点位置変更部材を支持す
ると共に、該焦点位置変更部材を光源と情報記録媒体と
の間の光路中に挿抜する支持部材が設けられていること
を特徴としている。
【0045】上記の構成によれば、支持部材によって、
上記焦点位置変更部材が光源と情報記録媒体との間の光
路中に挿抜されるので、上記焦点位置変更部材の配置位
置を変更して、複数の合成光学系を構成することができ
る。
【0046】請求項12の発明に係る光学式記録再生装
置は、上記の課題を解決するために、請求項6ないし1
1のいずれかの構成において、上記焦点位置変更部材
が、球面レンズであることを特徴としている。
【0047】上記の構成によれば、上記焦点位置変更部
材が球面レンズであるので、情報記録媒体上に、該情報
記録媒体に応じた焦点を的確に形成することができる。
【0048】請求項13の発明に係る光学式記録再生装
置は、上記の課題を解決するために、請求項6ないし1
1のいずれかの構成において、上記焦点位置変更部材
が、非球面レンズであることを特徴としている。
【0049】上記の構成によれば、上記焦点位置変更部
材が非球面レンズであるので、情報記録媒体上に、該情
報記録媒体に応じた焦点を的確に形成することができ
る。
【0050】請求項14の発明に係る光学式記録再生装
置は、上記の課題を解決するために、請求項6ないし1
1のいずれかの構成において、上記焦点位置変更部材
が、ホログラム素子であることを特徴としている。
【0051】上記の構成によれば、上記焦点位置変更部
材がホログラム素子であるので、情報記録媒体上に、該
情報記録媒体に応じた焦点を的確に形成することができ
る。
【0052】
【発明の実施の形態】
〔実施の形態1〕本発明の実施の一形態について図1な
いし図7に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
【0053】本実施形態における光学式記録再生装置
は、図2に示すように、光源1と、コリメートレンズ2
と、反射ミラー3と、対物レンズ4とを備えている。
【0054】光源1は、例えば半導体レーザなどの光ビ
ームを出射するものである。コリメートレンズ2は、光
源1から出射された光を平行な光束5にするものであ
る。また、反射ミラー3は、コリメートレンズ2からの
光束5を反射させ、対物レンズ4に導くことができるよ
うに配されている。対物レンズ4は、入射した光束5を
集光し、例えばDVD11(第1の情報記録媒体)の情
報記録面上に光スポットを形成する機能を有している。
【0055】この対物レンズ4は、保持体6に取り付け
られている。上記保持体6は、柔軟性を有し上下左右に
揺動可能な支持部材7によって支持されている。また、
支持部材7を支持する基台8は、上記の光源1、コリメ
ートレンズ2、および反射ミラー3と共に、ハウジング
9に取り付けられている。
【0056】対物レンズ4は、DVD11に所定の径の
スポットを形成すると共に、DVD11とは記録密度の
異なるCD12(第2の情報記録媒体)には上記径とは
異なる径のスポットを形成するように設定されている。
つまり、上記対物レンズ4の光束入射側は、図3(a)
ないし(c)に示すように、外径Daのリング状を成し
た領域4a、外径Dbのリング状を成した領域4b、直
径Dcの円盤状の領域4cがそれぞれ中心を同一として
形成されている。外径Daは、DVD11の情報記録面
上に小さなスポットを形成するための大きな開口数NA
を決定するように設定されている。また、外径Dbは、
CD12の情報記録面上に大きなスポットを形成するた
めの小さな開口数NAを決定するように設定されてい
る。一方、直径Dcは、光量のバランスを決定するよう
に設定されている。これにより、領域4a、4cを透過
する光の光量の合計と、領域4bを透過する光の光量と
の比が適当な比率に設定され、それぞれのディスクを再
生することができるようになっている。
【0057】上記の構成によれば、光源1から出射され
た光はコリメートレンズ2によって平行な光束5(光束
径Da)となり、反射ミラー3によって方向が変えられ
て対物レンズ4に入射する。そして、上記光束5は対物
レンズ4によって一点に集光する。ここで、DVD11
を再生するときには、対物レンズ4の領域4a、4cを
透過した光が、図3(a)のA部の拡大図で示すよう
に、DVD11の情報記録面上にスポット照射されるこ
とになる。また、CD12を再生するときには、対物レ
ンズ4の領域4bを透過した光は、同図(b)のB部の
拡大図で示すように、CD12の情報記録面上にスポッ
ト照射されることになる。これにより、対物レンズ4を
用いることによって、複数の光ディスクに対応する複数
の焦点位置、開口数NAを設定することができ、複数の
光ディスクを再生することができるようになっている。
【0058】なお、図4(a)ないし(c)に示すよう
に、光束入射側の一部がホログラムレンズ形状を成した
対物レンズ4′を対物レンズ4の代わりに用いるように
しても構わない。この場合、DVD11を再生するとき
には、対物レンズ4′を透過した光が、同図(a)のC
部の拡大図で示すように、DVD11の情報記録面上に
スポット照射されることになる。また、CD12を再生
するときには、対物レンズ4′の凹凸領域4′aを透過
した光が、同図(b)のD部の拡大図で示すように、C
D12の情報記録面上にスポット照射されることにな
る。したがって、対物レンズ4′を用いた場合でも、複
数の光ディスクに対応する複数の焦点位置、開口数NA
を設定することができ、複数の光ディスクを再生するこ
とができるようになっている。
【0059】次に、本実施形態における光学式記録再生
装置の厚さ寸法について以下に説明する。まず、図2に
おいて、DVD11の下面から対物レンズ4の上面まで
の寸法(ワーキングディスタンス)をWD、対物レンズ
4の厚さをLt、対物レンズ4の必要可動範囲をΔ、大
きい開口数NAに必要な光束5の外径をDa、小さい開
口数NAに必要な光束の外径をDb(図1参照)、ミラ
ー等の加工誤差および組立誤差などを吸収する余裕をα
とすると、光学ヘッドの高さHは、次式で表される。
【0060】H=WD+Lt+Δ/2+Da+α (または、H=WD+Lt+Δ/2+Db+α) ここで、WDの算出過程は次の通りである。図5に示す
ように、面振れ規格Fは、DVD11では±0.3m
m、CD12(図3参照)では±0.5mmである。つ
まり、大きい光束径を必要とするDVD11は面振れ規
格Fが厳しく、小さい光束径でよいCD12は面振れ規
格Fが比較的緩くなっている。
【0061】また、組み立て時におけるディスクの載置
位置と光学ヘッドの載置位置との相対的な寸法誤差は±
0.3mmである。すると、対物レンズ4の必要可動範
囲Δは、以上を合計した分、すなわち、DVD11では
1.2mm(±0.6mm)、CD12では1.6mm
(±0.8mm)となる。また、対物レンズ4が最上位
置でもディスクに接触しないように、例えば0.3mm
の隙間Gが確保される。
【0062】したがって、WD=F+Δ/2+Gより、
DVD11およびCD12におけるワーキングディスタ
ンスWD1、WD2はそれぞれ、 WD1=0.3+0.6+0.3=1.2mm以上 WD2=0.5+0.8+0.3=1.6mm以上 となる。
【0063】また、対物レンズ4の厚さLtはその材質
や設計によって多少異なるが、本実施形態では例えば
2.0mmとなっている。そして、図1(a)および
(b)に示すように、開口数NAが0.6のDVD11
では、光束径Daは約φ4.0mm、開口数NAが0.
38のCD12では、光束径Dbは約φ2.5mmであ
る。また、本実施形態では、余裕αを0.2mmとして
いる。
【0064】したがって、光学ヘッドの高さH1、H2
はそれぞれ前述の式より、 H1=WD1+Lt+Δ1/2+Da+α =1.2+2.0+1.2/2+4・0+0.2 =8.0mm H2=WD2+Lt+Δ2/2+(Db/2+Da/2)+α =1.6+2.0+1.6/2+(2.5/2+4/2)+0.2 =7.85mm となる。ここで、光学ヘッドの高さは、H1、H2のう
ち高い方によって決まる。したがって、光学ヘッドの高
さは8.0mmとなる。
【0065】ちなみに、従来では、WD1=2.0m
m、WD2=1.6mmであるから、図7(a)および
(b)において同様に光学ヘッドの高さH1、H2を求
めると、 H1=WD1+Lt+Δ1/2+Da+α =2・0+2.0+1.2/2+4.0+0.2 =8.8mm H2=WD2+Lt+Δ2/2+(Db/2+Da/2)+α =1.6+2.0+1.6/2+(2.5/2+4/2)+0.2 =7.85mm となる。つまり、この場合、光学ヘッドの高さは8.8
mmとなる。したがって、本発明によれば、従来よりも
0.8mm薄型の光学ヘッドが得られていることにな
る。
【0066】上記の構成によれば、対物レンズ4の焦点
位置は、DVD11、CD12の面振れ規格Fに基づい
て設定されているので、面振れ規格Fを考慮していなか
った従来と比べて、対物レンズ4とDVD11との間の
距離、すなわちWD1を小さくできる。したがって、上
記構成によれば、装置の厚さを従来よりも薄くすること
ができる。
【0067】また、上記の構成によれば、対物レンズ4
の開口数NAに基づいて、DVD11、CD12に照射
される光のスポット径が自動的に決まるので、DVD1
1、CD12のそれぞれに所定の径のスポットを確実に
形成することができる。
【0068】なお、本実施形態では、DVD11を再生
するときの対物レンズ4の可動範囲が、CD12を再生
するときの対物レンズ4の可動範囲の中に入るように、
対物レンズ4が配置されている。しかも、DVD11を
再生するときの対物レンズ4の最上点が、CD12を再
生するときの対物レンズ4の最上点と一致するように、
対物レンズ4が配置されている。つまり、これにより、
DVD11を再生するときの対物レンズ4の最下点と、
CD12を再生するときの対物レンズ4の最下点との差
を大きくしている。
【0069】ここで、図1(a)および(b)におい
て、対物レンズ4の最上点とDVD11との距離をT
1、対物レンズ4の最下点とDVD11との距離をB1
とする。同様に、対物レンズ4の最上点とCD12との
距離をT2、対物レンズ4の最下点とCD12との距離
をB2とする。すると、T1、B1、T2、B2はそれ
ぞれ以下のように表される。
【0070】 T1=WD1−Δ1/2 B1=WD1+Δ1/2+Lt T2=WD2−Δ2/2 B2=WD2+Δ2/2+Lt ここで、Δ1≦Δ2のとき、T1≧T2、B1≦B2と
なるように、また、Δ1>Δ2のとき、T1≦T2、B
1≧B2となるように、WD1、WD2を例えば対物レ
ンズ4の領域4a、4b、4c(図3参照)の形状によ
って設定する。
【0071】これにより、大きい光束径を必要とする情
報記録媒体(例えばDVD11)を再生するときの対物
レンズ4の可動範囲が、小さい光束径を必要とする情報
記録媒体(例えばCD12)を再生するときの対物レン
ズ4の可動範囲の中に入るようになるので、対物レンズ
4の可動領域は必要最小限の範囲となる。その結果、対
物レンズ4の駆動機構(図示せず)にかかる負担を最小
限にすることができる。
【0072】また、B1<B2とし、CD12を再生す
る場合の対物レンズ4の最下点位置BPが、反射ミラー
3に入射する前の光束径Daの光束中に含まれるように
する一方、反射ミラー3に入射する前の光束径Dbの光
束中に含まれないように、対物レンズ4を配置する。こ
れにより、対物レンズ4の可動範囲自体がさらに低くな
る。また、CD12に照射される光束は対物レンズ4に
よって遮られることなく、反射ミラー3で反射されてC
D12に確実に導かれる。したがって、上記構成によれ
ば、必要な光路を遮ることなく、対物レンズ4の可動範
囲を極力低くして、装置をさらに薄型化することができ
る。
【0073】また、(B2−B1)<(Da−Db)/
2のときは、 (T2−T1)≧(Da−Db)/2−(B2−B1) となるようにWD1、WD2を設定することで、光学ヘ
ッドの厚さを最小限にすることができる。
【0074】なお、図6に示すように、反射ミラー3に
入射する光が平行光ではなく拡散光である場合にも、上
記のように対物レンズ4を配置すればよい。すなわち、
CD12を再生する場合の対物レンズ4の最下点位置B
Pが、反射ミラー3に入射する前の光束径Daの光束に
含まれるようにする一方、反射ミラー3に入射する前の
光束径Dbの光束に含まれないように、対物レンズ4を
配置する。これにより、本実施形態と同様の効果を得る
ことができる。
【0075】〔実施の形態2〕本発明の実施の他の形態
について図8ないし図14に基づいて説明すれば、以下
のとおりである。なお、説明の便宜上、実施の形態1で
用いた部材と同一の機能を有する部材には同一の部材番
号を付記し、その説明を省略する。
【0076】上述の実施の形態1では、Δ1≦Δ2のと
き、T1≧T2、B1≦B2となるように、また、Δ1
>Δ2のとき、T1≦T2、B1≧B2となるように、
WD1、WD2は、例えば対物レンズ4の領域4a、4
b、4c(図3参照)の形状によって設定されている。
そして、領域4a、4cを透過する光の光量の合計と、
領域4bを透過する光の光量との比が適当な比率に設定
され、それぞれのディスク(DVD11、CD12)を
再生することができるようになっている。
【0077】ここで、領域4a、4cを透過する光の光
量の合計と、領域4bを透過する光の光量との比が、例
えば2:1に設定されている場合、DVD11には、光
源1から出射される光の2/3の光だけしか照射され
ず、CD12には、光源1から出射される光の1/3の
光だけしか照射されない。つまり、上記のように設定さ
れた場合、光の利用効率が低下し、DVD11またはC
D12に照射される光が不足する。
【0078】一方、本願と同一の出願人は、先に特願平
8−130167号にて、光源と情報記録媒体との間の
光路中に、対物レンズと中心を同一としてリング状に形
成され、上記情報記録媒体に照射される光ビームの一部
を遮断するマスキング部材(光遮断手段)を設けるよう
にした光学式記録再生装置を提案している。
【0079】ここで、Chul Woo Lee等は、論文(A Comp
act Disc Compatible Digital Video Disc Pickup Usin
g Annular Mask)等にて、以下のような研究結果を報告
している。すなわち、上記装置において、例えば上記マ
スキング部材の内径を2.4mm、外径を2.7mmに
設定すれば、光源から出射される光の9/10の光が高
密度ディスクであるDVDに照射され、光源から出射さ
れる光の4/10の光が低密度ディスクであるCDに照
射される。その結果、マスキング部材を用いない場合に
比べて、DVDにおけるジッタを5%減らすことができ
る。
【0080】つまり、上記装置においては、光の利用効
率が、実施の形態1で述べた装置に比べて、DVDで
1.35倍、CDで1.2倍と向上している。しかし、
本願と同一の出願人が先に提案した装置においては、実
施の形態1で説明したように、WD1とWD2とが好適
に設定されておらず、装置の薄型化が図られてはいな
い。
【0081】そこで、本実施形態では、実施の形態1で
説明した装置に上記のようなマスキング部材を適用して
光の利用効率を向上させ、しかも、装置の薄型化を図る
ようにした例について、以下に説明する。
【0082】図8および図9は、本実施形態における光
学式記録再生装置の概略の構成を示す断面図である。上
記装置は、実施の形態1で述べた装置において、光源1
と対物レンズ4との間の光路中に必要に応じて挿入され
る焦点位置変更レンズ21(焦点位置変更部材)を備え
たものとなっている。
【0083】焦点位置変更レンズ21は、例えば光束入
射側が凹状を成している球面凹レンズで構成されてい
る。この焦点位置変更レンズ21は、情報記録媒体上に
形成される焦点の位置を、使用する情報記録媒体に応じ
た焦点の位置に変更する機能を有している。つまり、焦
点位置変更レンズ21は、例えばCD12を再生すると
きに、ワーキングディスタンスが実施の形態1で示した
WD2(1.6mm)となり、かつ、焦点位置変更レン
ズ21を透過する光がCD12の信号面上に的確に集光
するように設計されている。
【0084】焦点位置変更レンズ21には、その光束入
射側に開口部材22が貼り合わされている。開口部材2
2は、中央に開口部22aを有し、焦点位置変更レンズ
21と中心を同一としてリング状に形成されている。ま
た、開口部材22は、対物レンズ4に入射する光の一部
を遮断する機能を有している。この開口部材22は第1
支持部材23によって支持されている。また、第1支持
部材23は、第2支持部材24によって支持されてい
る。
【0085】第2支持部材24は、図示しない駆動源に
より、それ自身を回転軸として図中矢印P方向に回転可
能である。したがって、駆動源が第2支持部材24を回
転させることにより、焦点位置変更レンズ21が光源1
と対物レンズ4との間の光路中に挿抜されるようにな
る。つまり、第1支持部材23、第2支持部材24は、
開口部材22を介して焦点位置変更レンズ21を支持す
ると共に、光源1と情報記録媒体との間の光路中に上記
焦点位置変更レンズ21を挿抜する、請求項11に記載
の支持部材として機能している。
【0086】これにより、焦点位置変更レンズ21の配
置位置を変更して、焦点位置変更レンズ21とマスキン
グ部材25(後述する)との組み合わせからなる複数の
合成光学系を構成することができる。なお、この第2支
持部材24は、光源1から出射される光束5を遮らない
位置に設けられている。
【0087】また、焦点位置変更レンズ21の配置位置
によって、複数の合成光学系が構成されるので、厚さや
記録密度の異なるどのような情報記録媒体を用いても、
すぐに対処することができる。すなわち、使用する情報
記録媒体に応じた合成光学系を確実に提供することがで
きる。
【0088】また、本実施形態では、使用する情報記録
媒体に応じて上記複数の合成光学系の中から1つを選択
する図示しない制御部(光学系選択手段)が設けられて
いる。そして、上記制御部は、使用する情報記録媒体に
応じて、焦点位置変更レンズ21が所定の配置になるよ
うに上記駆動源を駆動させるようになっている。
【0089】本実施形態では、DVD11を再生すると
きには、図8に示すように、第2支持部材24の回転に
より、焦点位置変更レンズ21が光源1と対物レンズ4
との間の光路中から外れるように、制御部は駆動源を駆
動させるようになっている。一方、CD12を再生する
ときには、図9に示すように、第2支持部材24の回転
によって、焦点位置変更レンズ21が光源1と対物レン
ズ4との間の光路中に挿入されるように、制御部は駆動
源を駆動させるようになっている。
【0090】これにより、使用する情報記録媒体に応じ
て的確に選択された適正な合成光学系により、情報の再
生を確実に行うことができる。
【0091】対物レンズ4の光束入射側には、半透過性
または不透過性のマスキング部材25が設けられてい
る。マスキング部材25は、図10に示すように、対物
レンズ4と中心を同一としてリング状に形成されてい
る。また、マスキング部材25の内径および外径は、例
えば2.4mm、2.7mmにそれぞれ設定されてい
る。これにより、上述の論文で報告されているように、
実施の形態1で説明した装置に比べて、光の利用効率が
向上するようになる。
【0092】マスキング部材25は、対物レンズ4上ま
たは対物レンズ4のシフト動作と連動する部位に設けら
れる。これにより、対物レンズ4に入射する光束5の一
部がマスキング部材25によって遮断される。その結
果、対物レンズ4に入射する光束5は、マスキング部材
25の内側を通る光束と、その外側を通る光束との2つ
の光束に実質的に分離されることになる。なお、マスキ
ング部材25のさらなる詳細については、先に提案され
ている特願平8−130167号に記載されているの
で、ここではその説明を省略する。
【0093】上記の構成において、DVD11を再生す
る場合、図8に示すように、制御部によって駆動源が駆
動されて第2支持部材24が回転し、焦点位置変更レン
ズ21が光源1と対物レンズ4との間の光路中から外れ
る。これにより、光源1から出射された光は、焦点位置
変更レンズ21を透過せず、コリメートレンズ2によっ
て平行な光束5となり、反射ミラー3によって進行方向
が変えられて対物レンズ4に入射する。
【0094】このとき、対物レンズ4上には上述したマ
スキング部材25が設けられているので、対物レンズ4
に入射した光束5の一部はこのマスキング部材25で遮
断されている。そして、図11に示すように、マスキン
グ部材25の内側および外側を透過した光束5a、5b
が対物レンズ4によって略一点に集光し、DVD11の
信号面上にスポット照射される。なお、このときのワー
キングディスタンスは実施の形態1と同じWD1(1.
2mm)となる。
【0095】一方、CD12を再生する場合、図9に示
すように、制御部によって駆動源が駆動されて第2支持
部材24が回転し、焦点位置変更レンズ21が光源1と
対物レンズ4との間の光路中に挿入される。これによ
り、光源1から出射された光は、焦点位置変更レンズ2
1を介してコリメートレンズ2に入射する。そして、上
記の光は、コリメートレンズ2によって平行な光束5と
なり、反射ミラー3によって進行方向が変えられて対物
レンズ4に入射する。
【0096】このとき、対物レンズ4上には上述したマ
スキング部材25が設けられているので、対物レンズ4
に入射した光束5の一部はこのマスキング部材25で遮
断されている。そして、図12に示すように、マスキン
グ部材25の内側を透過した光束5aが対物レンズ4に
よって略一点に集光し、CD12の信号面上にスポット
照射される。ちなみに、このときのワーキングディスタ
ンスは実施の形態1と同じWD2(1.6mm)とな
る。
【0097】このように、実施の形態1で説明した装置
に上述のように設定されたマスキング部材25を適用す
ることにより、光の利用効率は上記装置に比べて向上す
る。また、光源1と対物レンズ4との間の光路中には、
必要に応じて焦点位置変更レンズ21が挿入されるの
で、使用する情報記録媒体に応じて焦点位置が変更され
る。しかも、このときのDVD11、CD12のワーキ
ングディスタンスはそれぞれ実施の形態1と同じWD
1、WD2である。
【0098】したがって、上記構成によれば、焦点位置
変更レンズ21を設けない従来の場合に比べて、所定の
情報記録媒体(例えばDVD11)と対物レンズ4との
距離を小さくすることができると共に、装置を薄型化す
ることができる。その結果、光の利用効率の向上と装置
の薄型化とを同時に実現し得る光学式記録再生装置を得
ることができる。
【0099】なお、CD12を再生するとき、マスキン
グ部材25の外側を透過した光束5bは、先に提案され
ている特願平8−130167号に記載されているよう
に、CD12の信号面上には集光しない。つまり、上記
の光束5bは、CD12の再生にほとんど影響せず、マ
スキング部材25の内側を透過した光束5aだけがCD
12の信号面上に集光し、焦点が形成される。したがっ
て、CD12の信号面上に焦点が形成されるための対物
レンズ4の開口数NAは、マスキング部材の内径に基づ
いて決まることになる。
【0100】このため、マスキング部材25の外側を透
過する光束5bの光量が少なくなるように開口部材22
の内径を設定しても、対物レンズ4の開口数には影響が
なく、CD12を問題なく再生することができる。ここ
で、図13および図14は、そのように内径の設定され
た開口部材22を有する光学式記録再生装置の概略の構
成を示している。なお、具体的には、開口部材22の内
径は、マスキング部材25の内径よりも大きく、対物レ
ンズ4の開口よりも小さく設定されている。
【0101】DVD11を再生する場合、図13に示す
ように、制御部によって駆動源が駆動されて第2支持部
材24が回転し、焦点位置変更レンズ21が光源1と対
物レンズ4との間の光路中から外れる。この場合、上記
と同様に、光源1から出射された光は、焦点位置変更レ
ンズ21を透過せず、コリメートレンズ2によって光束
径Daの平行な光束5となり、反射ミラー3によって進
行方向が変えられて対物レンズ4に入射する。そして、
マスキング部材25の内側および外側を透過した光束5
a、5bが対物レンズ4によって略一点に集光し、DV
D11の信号面上に焦点が形成される。
【0102】一方、CD12を再生する場合、図14に
示すように、制御部によって駆動源が駆動されて第2支
持部材24が回転し、焦点位置変更レンズ21が光源1
と対物レンズ4との間の光路中に挿入される。これによ
り、光源1から出射された光のうち、開口部材22の開
口部22aを透過した光が焦点位置変更レンズ21を透
過してコリメートレンズ2に入射する。そして、上記の
光は、コリメートレンズ2によって光束径Dbの平行な
光束5となり、反射ミラー3によって進行方向が変えら
れて対物レンズ4に入射する。
【0103】このとき、開口部材22の内径が、マスキ
ング部材25の内径よりも大きく、対物レンズ4の開口
よりも小さく設定されている、つまり、マスキング部材
25の外側を透過する光束5bの光量が少なくなるよう
に設定されているので、CD12の信号面上に集光しな
い不要な光束5bの少なくとも一部は、開口部材22に
よって遮断される。したがって、この場合、上記の不要
な光束5bをできるだけ利用せず、マスキング部材25
の内側を透過する必要な光束5aを主に利用して、情報
の記録、再生または消去を行うことができる。
【0104】なお、本実施形態では、焦点位置変更レン
ズ21が球面凹レンズで構成されているが、これに限定
するわけではない。焦点位置変更レンズ21は、対物レ
ンズ4との複合により、使用する情報記録媒体に応じて
目的のWD1、WD2を設定することができるレンズで
あればよい。つまり、焦点位置変更レンズ21は上記の
レンズ以外に例えば、球面凸レンズ、非球面レンズ、ホ
ログラムを利用したレンズ(ホログラム素子)等で構成
されてもよい。この場合でも、本実施形態と同様に、使
用する情報記録媒体上に、該情報記録媒体に応じた焦点
を的確に形成することができる。
【0105】なお、対物レンズ4の形状は、先に提案さ
れている特願平8−130167号に記載されているよ
うな種々の形状であってもよい。この場合は当然、マス
キング部材25を設ける必要はなくなる。
【0106】なお、実施の形態1、2では、DVD11
およびCD12を再生する場合について述べたが、それ
らにおいて情報の記録もしくは消去を行う場合であって
も、実施の形態1、2と同様の効果が得られるのは勿論
のことである。
【0107】
【発明の効果】請求項1の発明に係る光学式記録再生装
置は、以上のように、第1の情報記録媒体に所定の径の
スポットを形成すると共に、上記第1の情報記録媒体と
は記録密度の異なる第2の情報記録媒体に上記径とは異
なる径のスポットを形成するように設定された対物レン
ズを備え、該対物レンズの焦点位置が、上記第1、第2
の情報記録媒体の面振れ規格に基づいて設定されている
構成である。
【0108】それゆえ、対物レンズの焦点位置は、上記
第1、第2の情報記録媒体の面振れ規格に基づいて設定
されているので、面振れ規格を考慮していなかった従来
と比べて、対物レンズと第1の情報記録媒体または第2
の情報記録媒体との間の距離を小さくできる。したがっ
て、上記構成によれば、装置の厚さを従来よりも薄くす
ることができるという効果を奏する。
【0109】請求項2の発明に係る光学式記録再生装置
は、以上のように、請求項1の構成に加えて、上記対物
レンズの焦点位置が、上記対物レンズの開口数に基づい
て設定されている構成である。
【0110】それゆえ、請求項1の構成による効果に加
えて、対物レンズの開口数に基づいて、第1、第2の情
報記録媒体に照射される光のスポット径が自動的に決ま
るので、第1、第2の情報記録媒体のそれぞれに所定の
径のスポットを確実に形成することができるという効果
を奏する。
【0111】請求項3の発明に係る光学式記録再生装置
は、以上のように、請求項1または2の構成に加えて、
一方の情報記録媒体における対物レンズの可動範囲が、
他方の情報記録媒体における対物レンズの可動範囲の中
に含まれるようになっている構成である。
【0112】それゆえ、請求項1または2の構成による
効果に加えて、対物レンズの可動領域が必要最小限の範
囲となり、対物レンズの駆動機構にかかる負担を従来よ
りも軽減することができるという効果を奏する。
【0113】請求項4の発明に係る光学式記録再生装置
は、以上のように、請求項1または2の構成において、
上記第1、第2の情報記録媒体のうち、記録密度の低い
方の情報記録媒体における対物レンズの可動範囲の最下
点が、記録密度の高い方の情報記録媒体における対物レ
ンズの可動範囲の最下点よりも低くなるように設定され
ている構成である。
【0114】それゆえ、請求項1または2の構成による
効果に加えて、元々範囲の大きい上記対物レンズの可動
範囲自体が全体的に低くなるので、装置を確実に薄型化
することができるという効果を奏する。
【0115】請求項5の発明に係る光学式記録再生装置
は、以上のように、請求項1、2、3または4の構成に
おいて、上記第1、第2の情報記録媒体のうち、記録密
度の低い方の情報記録媒体における対物レンズの可動範
囲の最下点が、記録密度の高い方の情報記録媒体に照射
される、反射ミラーに入射する前の光束中に含まれるよ
うになっている構成である。
【0116】それゆえ、請求項1、2、3または4の構
成による効果に加えて、対物レンズの可動範囲自体がさ
らに低くなるので、装置をさらに薄型化することができ
るという効果を奏する。
【0117】請求項6の発明に係る光学式記録再生装置
は、以上のように、光源から対物レンズを介して厚さや
記録密度の異なる情報記録媒体に光を照射し、情報の記
録、再生または消去を行う光学式記録再生装置であっ
て、光源と情報記録媒体との間の光路中に、上記対物レ
ンズと中心を同一としてリング状に形成され、上記光の
一部を遮断する光遮断手段が設けられていると共に、光
源と対物レンズとの間の光路中に必要に応じて挿入さ
れ、情報記録媒体上に形成される焦点の位置を、使用す
る情報記録媒体に応じた焦点の位置に変更する焦点位置
変更部材が設けられている構成である。
【0118】それゆえ、光の利用効率の向上と、装置の
薄型化とを同時に実現し得る光学式記録再生装置を得る
ことができるという効果を奏する。
【0119】請求項7の発明に係る光学式記録再生装置
は、以上のように、請求項6の構成において、上記焦点
位置変更部材の配置位置によって、上記焦点位置変更部
材と上記光遮断手段との組み合わせからなる合成光学系
が複数構成されている。
【0120】それゆえ、請求項6の構成による効果に加
えて、厚さや記録密度の異なるどのような情報記録媒体
を用いても、すぐに対処することができるという効果を
奏する。すなわち、使用する情報記録媒体に応じた合成
光学系を確実に提供することができるという効果を奏す
る。
【0121】請求項8の発明に係る光学式記録再生装置
は、以上のように、請求項6または7の構成に加えて、
使用する情報記録媒体に応じて上記複数の合成光学系の
中から1つを選択する光学系選択手段が設けられている
構成である。
【0122】それゆえ、請求項6または7の構成による
効果に加えて、使用する情報記録媒体に応じて的確に選
択された適正な合成光学系により、情報の記録、再生ま
たは消去を確実に行うことができるという効果を奏す
る。
【0123】請求項9の発明に係る光学式記録再生装置
は、以上のように、請求項6、7または8の構成に加え
て、中央に開口部を有し、上記対物レンズに入射する光
の一部を遮断する開口部材が設けられ、上記開口部材の
内径が、上記光遮断手段の内径よりも大きく設定されて
いる構成である。
【0124】それゆえ、上記対物レンズの開口数に影響
を与えることなく、上記光遮断手段の内側を透過する必
要な光束を主に利用して、情報の記録、再生または消去
を行うことができるという効果を奏する。
【0125】請求項10の発明に係る光学式記録再生装
置は、以上のように、請求項6、7または8の構成に加
えて、中央に開口部を有し、上記対物レンズに入射する
光の一部を遮断する開口部材が設けられ、上記開口部材
の内径が、上記対物レンズの開口よりも小さく設定され
ている構成である。
【0126】それゆえ、上記情報記録媒体上に集光しな
い不要な光の少なくとも一部は、上記開口部材によって
遮断される。その結果、上記情報記録媒体上に集光しな
い不要な光をできるだけ利用せず、上記光遮断手段の内
側を透過する必要な光束を主に利用して、情報の記録、
再生または消去を行うことができるという効果を奏す
る。
【0127】請求項11の発明に係る光学式記録再生装
置は、以上のように、請求項8、9または10構成に加
えて、上記焦点位置変更部材を支持すると共に、該焦点
位置変更部材を光源と情報記録媒体との間の光路中に挿
抜する支持部材が設けられている構成である。
【0128】それゆえ、請求項8、9または10の構成
による効果に加えて、支持部材によって、上記焦点位置
変更部材が光源と情報記録媒体との間の光路中に挿抜さ
れるので、上記焦点位置変更部材の配置位置を変更し
て、複数の合成光学系を構成することができるという効
果を奏する。
【0129】請求項12の発明に係る光学式記録再生装
置は、以上のように、請求項6ないし11のいずれかの
構成において、上記焦点位置変更部材が、球面レンズで
ある構成である。
【0130】それゆえ、請求項6ないし11のいずれか
の構成による効果に加えて、上記焦点位置変更部材が球
面レンズであるので、情報記録媒体上に、該情報記録媒
体に応じた焦点を的確に形成することができるという効
果を奏する。
【0131】請求項13の発明に係る光学式記録再生装
置は、以上のように、請求項6ないし11のいずれかの
構成において、上記焦点位置変更部材が、非球面レンズ
である構成である。
【0132】それゆえ、請求項6ないし11のいずれか
の構成による効果に加えて、上記焦点位置変更部材が非
球面レンズであるので、情報記録媒体上に、該情報記録
媒体に応じた焦点を的確に形成することができるという
効果を奏する。
【0133】請求項14の発明に係る光学式記録再生装
置は、以上のように、請求項6ないし11のいずれかの
構成において、上記焦点位置変更部材が、ホログラム素
子である構成である。
【0134】それゆえ、請求項6ないし11のいずれか
の構成による効果に加えて、上記焦点位置変更部材がホ
ログラム素子であるので、情報記録媒体上に、該情報記
録媒体に応じた焦点を的確に形成することができるとい
う効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の光学式記録再生装置に
おいて、(a)は、DVDを再生するときの状態を示す
断面図であり、(b)は、CDを再生するときの状態を
示す断面図である。
【図2】上記光学式記録再生装置の一構成例を示す断面
図である。
【図3】(a)は、対物レンズを透過した光束がDVD
の情報記録面上に集光した状態を示す断面図であり、
(b)は、上記対物レンズを透過した光束がCDの情報
記録面上に集光した状態を示す断面図であり、(c)
は、上記対物レンズの断面図および平面図である。
【図4】(a)は、一部がホログラムレンズ形状を成し
た対物レンズを透過した光束がDVDの情報記録面上に
集光した状態を示す断面図であり、(b)は、上記対物
レンズを透過した光束がCDの情報記録面上に集光した
状態を示す断面図であり、(c)は、上記対物レンズの
断面図および平面図である。
【図5】対物レンズのワーキングディスタンスと、対物
レンズの必要可動範囲と、ディスクの面振れ規格と、対
物レンズとディスクとの隙間との関係を示す断面図であ
る。
【図6】上記光学式記録再生装置において、(a)は、
拡散光を用いてDVDを再生するときの状態を示す断面
図であり、(b)は、拡散光を用いてCDを再生すると
きの状態を示す断面図である。
【図7】従来の光学式記録再生装置において、(a)
は、DVDを再生するときの状態を示す断面図であり、
(b)は、CDを再生するときの状態を示す断面図であ
る。
【図8】本発明の実施の他の形態における、マスキング
部材と焦点位置変更レンズとを備えた光学式記録再生装
置において、DVDを再生するときの状態を示す断面図
である。
【図9】上記光学式記録再生装置において、CDを再生
するときの状態を示す断面図である。
【図10】上記マスキング部材の平面図である。
【図11】上記マスキング部材を用いてDVDを再生す
るときの状態を示す断面図である。
【図12】上記マスキング部材を用いてCDを再生する
ときの状態を示す断面図である。
【図13】上記焦点位置変更レンズに貼り合わされ、上
記マスキング部材の外側を透過する光の光量が少なくな
るように設計された開口部材を用いて、DVDを再生す
るときの状態を示す断面図である。
【図14】上記開口部材を用いて、CDを再生するとき
の状態を示す断面図である。
【図15】DVDおよびCDを再生するときの、DVD
およびCDと対物レンズとの位置関係を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 光源 3 反射ミラー 4 対物レンズ 5 光束 5a 光束 5b 光束 11 DVD(第1の情報記録媒体) 12 CD(第2の情報記録媒体) 21 焦点位置変更レンズ(焦点位置変更部材) 22 開口部材 22a 開口部 23 第1支持部材(支持部材) 24 第2支持部材(支持部材) 25 マスキング部材(光遮断手段)

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】厚さや記録密度の異なる情報記録媒体に光
    を照射し、情報の記録、再生または消去を行う光学式記
    録再生装置であって、 第1の情報記録媒体に所定の径のスポットを形成すると
    共に、上記第1の情報記録媒体とは記録密度の異なる第
    2の情報記録媒体に上記径とは異なる径のスポットを形
    成するように設定された対物レンズを備え、該対物レン
    ズの焦点位置が、上記第1、第2の情報記録媒体の面振
    れ規格に基づいて設定されていることを特徴とする光学
    式記録再生装置。
  2. 【請求項2】上記対物レンズの焦点位置が、上記対物レ
    ンズの開口数に基づいて設定されていることを特徴とす
    る請求項1に記載の光学式記録再生装置。
  3. 【請求項3】一方の情報記録媒体における対物レンズの
    可動範囲が、他方の情報記録媒体における対物レンズの
    可動範囲の中に含まれるようになっていることを特徴と
    する請求項1または2に記載の光学式記録再生装置。
  4. 【請求項4】上記第1、第2の情報記録媒体のうち、記
    録密度の低い方の情報記録媒体における対物レンズの可
    動範囲の最下点が、記録密度の高い方の情報記録媒体に
    おける対物レンズの可動範囲の最下点よりも低くなるよ
    うに設定されていることを特徴とする請求項1または2
    に記載の光学式記録再生装置。
  5. 【請求項5】上記第1、第2の情報記録媒体のうち、記
    録密度の低い方の情報記録媒体における対物レンズの可
    動範囲の最下点が、記録密度の高い方の情報記録媒体に
    照射される、反射ミラーに入射する前の光束中に含まれ
    るようになっていることを特徴とする請求項1、2、3
    または4に記載の光学式記録再生装置。
  6. 【請求項6】光源から対物レンズを介して厚さや記録密
    度の異なる情報記録媒体に光を照射し、情報の記録、再
    生または消去を行う光学式記録再生装置であって、 光源と情報記録媒体との間の光路中に、上記対物レンズ
    と中心を同一としてリング状に形成され、上記光の一部
    を遮断する光遮断手段が設けられていると共に、光源と
    対物レンズとの間の光路中に必要に応じて挿入され、情
    報記録媒体上に形成される焦点の位置を、使用する情報
    記録媒体に応じた焦点の位置に変更する焦点位置変更部
    材が設けられていることを特徴とする光学式記録再生装
    置。
  7. 【請求項7】上記焦点位置変更部材の配置位置によっ
    て、上記焦点位置変更部材と上記光遮断手段との組み合
    わせからなる合成光学系が複数構成されていることを特
    徴とする請求項6に記載の光学式記録再生装置。
  8. 【請求項8】使用する情報記録媒体に応じて上記複数の
    合成光学系の中から1つを選択する光学系選択手段が設
    けられていることを特徴とする請求項6または7に記載
    の光学式記録再生装置。
  9. 【請求項9】中央に開口部を有し、上記対物レンズに入
    射する光の一部を遮断する開口部材が設けられ、上記開
    口部材の内径が、上記光遮断手段の内径よりも大きく設
    定されていることを特徴とする請求項6、7または8に
    記載の光学式記録再生装置。
  10. 【請求項10】中央に開口部を有し、上記対物レンズに
    入射する光の一部を遮断する開口部材が設けられ、上記
    開口部材の内径が、上記対物レンズの開口よりも小さく
    設定されていることを特徴とする請求項6、7または8
    に記載の光学式記録再生装置。
  11. 【請求項11】上記焦点位置変更部材を支持すると共
    に、該焦点位置変更部材を光源と情報記録媒体との間の
    光路中に挿抜する支持部材が設けられていることを特徴
    とする請求項8、9または10に記載の光学式記録再生
    装置。
  12. 【請求項12】上記焦点位置変更部材が、球面レンズで
    あることを特徴とする請求項6ないし11のいずれかに
    記載の光学式記録再生装置。
  13. 【請求項13】上記焦点位置変更部材が、非球面レンズ
    であることを特徴とする請求項6ないし11のいずれか
    に記載の光学式記録再生装置。
  14. 【請求項14】上記焦点位置変更部材が、ホログラム素
    子であることを特徴とする請求項6ないし11のいずれ
    かに記載の光学式記録再生装置。
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