JPH1081916A - 鋼材の炉内搬送装置および鋼材の炉内搬入方法 - Google Patents
鋼材の炉内搬送装置および鋼材の炉内搬入方法Info
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- JPH1081916A JPH1081916A JP7509897A JP7509897A JPH1081916A JP H1081916 A JPH1081916 A JP H1081916A JP 7509897 A JP7509897 A JP 7509897A JP 7509897 A JP7509897 A JP 7509897A JP H1081916 A JPH1081916 A JP H1081916A
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Abstract
鋼材に共用して, 設備コストおよび燃料消費量の低減を
もたらす。 【解決手段】相互に平行に延在する可動スキッド6およ
び固定スキッド7のそれぞれを、ビレット搬送方法と直
交する方向に間隔をおいて配置するとともに、可動スキ
ッド6および固定スキッド7のそれぞれに、平面状ワー
ク受け面6a, 7aおよび曲面状ワーク受け面6b,7bを交互
に形成する。
Description
条鋼製造の分野において、熱間圧延前の鋼材を加熱する
場合、鋼材の品質改善のための熱処理を施す場合等に用
いられる加熱炉内での鋼材の搬送装置および、炉内への
鋼材の搬入方法に関するものであり、角断面鋼材 (ビレ
ット) および丸断面鋼材 (ビレット) のいずれにも適用
可能とした搬送装置および搬入方法を提供するものであ
る。
を例にとると、素材であるビレットは、加熱炉で所定の
温度まで加熱された後、圧延機によって目標の製品寸法
に成形される。ここで、加熱炉がウォーキングビーム方
式のものである場合には、ビレットは、図11に例示する
ように、ビレット搬送方向Aに相互に平行に延在すると
ともに、その方向Aと直交する方向に交互に配設した、
ともに複数の固定スキッドaおよび可動スキッドb上
を、加熱炉の入口側から出口側へ向けて順次に搬送され
る。
ッドa,bのそれぞれに、複数のワーク受け面a1,b1を
ビレット搬送方向Aに等ピッチで設けるとともに、両ス
キッドa,b間でのピッチもまた等しくしたところにお
いて、可動スキッドbの上昇変位によって、そのワーク
受け面b1上にビレットBを支持して固定スキッドaから
持ち上げ、次いで、その可動スキッドbを、ビレット搬
送方向Aに、ワーク受け面の一ピッチ分だけ進出変位さ
せ、その後、可動スキッドbを下降変位させて、そのワ
ーク受け面b1上のビレットBを、固定スキッドaのワー
ク受け面a1上に引き渡すことによって行われる。このよ
うな操作により、ビレットBは、ワーク受け面の1ピッ
チ分だけ搬送される。その後は、可動スキッドbを、上
述したと同様に繰り返し作動させることで、ビレットB
の順次搬送が実現される。
それぞれのスキッドa,bに設けられるワーク受け面a
1,b1の形状は、ビレットBが図示のような角断面形状
を有する場合には、図12(a) に示すように、ビレットB
が面接触可能な平面形状をなし、また、ビレットBが丸
断面形状を有する場合には、それとワーク受け面との接
触面接を十分大ならしめるべく、図12(b) に示すような
ほぼV形状とするのが普通である。これは、たとえば丸
断面ビレットを平面形状のワーク受け面にて支持すると
きには、ビレットの加熱に際して、そのビレットがスキ
ッドに常時線接触することになって、ビレットのその接
触部分がビレット重量によって圧潰変形されることにな
り、このことは、角断面ビレットをV形状のワーク受け
面によって支持するときにもほぼ同様であって、ビレッ
トに変形や疵が生じるのを防止するための工夫である。
たようなそれぞれの断面形状のビレットを取扱う工場等
では、それぞれのワーク受け面形状のスキッドを具える
それぞれの加熱炉を設置することが必要になって、設備
コスト、燃料消費量がともに大きく増大するという問題
があった。この発明は、従来技術の有するこのような問
題点を解決することを課題としてなされたものであり、
その目的とするところは、一の加熱炉に対し、断面形状
が異なる複数種類の鋼材を、それに圧潰変形等の損傷を
もたらすことなく円滑に搬送することができる、鋼材の
炉内搬送装置および鋼材の炉内搬入方法を提供すること
にある。
搬送装置は、複数のワーク受け面を鋼材搬送方向に等ピ
ッチで有し、相互に平行に延びる固定スキッドおよび可
動スキッドのそれぞれを、鋼材搬送方向と直交する方向
に間隔をおいて、たとえば交互に配設してなるものであ
り、固定スキッドおよび可動スキッドのそれぞれに、平
面状ワーク受け面および曲面状ワーク受け面を交互に、
好ましくは同じ順序の、互いに等しいピッチで交互に形
成したものである。
搬送は、可動スキッドの平面状ワーク受け面と、固定ス
キッドの平面状ワーク受け面との間でその鋼材の受け渡
しを行うことによって、また、丸断面形状の鋼材の搬送
は、可動スキッドの曲面状ワーク受け面と、固定スキッ
ドの曲面状ワーク受け面との間でそれの受け渡しを行う
ことによってできる。従ってこの装置では、一つの搬送
装置をもって断面形状の異なる複数種類の鋼材をそれぞ
れ、変形、疵等の損傷を与えることなく、円滑かつ確実
に炉内搬送することができるので、一つの加熱炉をそれ
らの複数種類の鋼材に共用することが可能となり、設備
コストおよび燃料消費量のそれぞれを効果的に低減させ
ることができる。
ーク受け面および曲面状ワーク受け面を、一ピッチづつ
の間隔をおいて形成することとし、また、それらのそれ
ぞれの受け面の各々を、半ピッチづつの間隔をおいて設
けるとともに、平面状ワーク受け面を、曲面状ワーク受
け面側に向けて高さが次第に低くなる傾斜受け面とする
ことが好ましい。なお、かかる傾斜受け面の傾斜角βは
3〜20°の範囲内とすることが好ましい。
は、それぞれのスキッドの、平面状ワーク受け面および
曲面状ワーク受け面の各々を、一ピッチづつの間隔をお
いて形成した搬送装置によって、装入テーブル上に搬送
された鋼材を、炉内の設けられて、その装入テーブルと
直交する方向に延在する固定スキッドに引き渡すに際
し、鋼材を、ワーク受け面の二ピッチ分の幅を有する装
入テーブル上で、それの断面形状に応じて幅方向のいず
れか一方の側に位置決めした後、装入テーブルに対して
昇降変位するとともに、炉内方向に対して進退変位する
可動スキッドの、いずれか一方の種類のワーク受け面上
にその鋼材を受け取り、次いで可動スキッドを、その進
出方向へ、ワーク受け面の二ピッチ分移動させるととも
に下降変位させて、可動スキッド上の鋼材を、固定スキ
ッドの一方の種類のワーク受け面上に引き渡すものであ
る。
の、平面状ワーク受け面および曲面状ワーク受け面の各
々を、半ピッチづつの間隔をおいて設けるとともに、平
面状ワーク受け面を、曲面状ワーク受け面側に向けて高
さが次方に低くなる傾斜受け面とした搬送装置によっ
て、装入テーブル上の所定位置に搬送された一の鋼材
を、上述したと同様の固定スキッドに引き渡すに際し、
これもまた上述したと同様に変位する可動スキッドの傾
斜受け面上にその鋼材を受け取り、角断面鋼材はその傾
斜受け面上に、そして、丸断面鋼材は、それの傾斜受け
面上での転動に基づいて、傾斜受け面に隣接する曲面状
ワーク受け面上に支持し、次いで、可動スキッドを、そ
れの進出方向へ、ワーク受け面の一ピッチ分移動させる
とともに下降変位させて、可動スキッド上の鋼材を、固
定スキッドの傾斜受け面または曲面状ワーク受け面のい
ずれか一方に引き渡すものである。
面に示すところに基づいて説明する。図1はこの発明の
装置の一の実施形態を示す要部平面図である。図中1は
装入テーブルを、2は、その装入テーブル1に、それの
長さ方向に所定の間隔をおいて配設した複数本のローラ
をそれぞれ示し、3は、それらの各ローラ2の駆動モー
タを示す。ここで、各ローラ2の回転軸線は、装入テー
ブル1の長さ方向軸線と直交する方向に対して、一方側
へわずかな角度θだけ傾けられて位置し、これにより、
各ローラ2は、その上、ひいては、装入テーブル1上を
搬送される鋼材、たとえばビレットBを、装入テーブル
1の両側部に設けたサイドガイド1a,1bのいずれか一
方、図ではサイドガイド1aに沿わせて搬送する。
絡したシリンダ4の作用下で、他方のサイドガイド1bに
対して進退変位することができ、図示のように、サイド
ガイド1aに沿う位置にもたらされたビレットBを、他方
のサイドガイド1b側へ押圧変位させることができる。な
お、ここに示す装入テーブル1は、両サイドガイド1a,
1bをも含めて、後に述べるワーク受け面の配設ピッチの
ほぼ二ピッチ分の幅を有しており、そのため、ビレット
Bが図示の一方のサイドガイド1aに沿って位置するそれ
の一方の位置と、それが他方のサイドガイド1b側に押圧
変位された後のそれの他方の位置との間には、ワーク受
け面配設ピッチの、実質上一ピッチ分の変位が生じるこ
とになる。ところで、装入テーブル1上を搬送されたビ
レットBの搬送方向の位置決めは、その装入テーブル1
に、位置可変に、または選択使用可能に設けたストッパ
5によって行うことができる。
と直交する方向に延在する可動スキッド6および固定ス
キッド7のそれぞれを、その装入テーブル1に十分接近
させて配設する。ここにおいて、可動スキッド6および
固定スキッド7のそれぞれは、装入テーブル1の長さ方
向、いいかえれば、装入テーブル1上に搬送されたビレ
ットBの長さ方向に所要の間隔をおいて配置され、その
配置態様は、所要に応じて、可動スキッド6と固定スキ
ッド7とが交互に、または、いずれか一方のスキッド
が、他方のスキッドに対して二本もしくは三本おきに位
置するものとすることもできる。
断面側面図で示すように、固定スキッド7に対して下降
変位することができる他、上昇変位することもでき、さ
らには、その延在方向に往復運動することもできる。さ
らに、可動および固定の両スキッド6,7の上面側に
は、複数のワーク受け面のそれぞれを、それらの延在方
向にできれば等ピッチで形成し、それらのワーク受け面
の一種類を平面状ワーク受け面6a,7aとし、他の種類の
ワーク受け面を曲面状ワーク受け面6b,7bとするととも
に、これらのそれぞれのワーク受け面6a,7aおよび6b,
7bを、それぞれのスキッド6,7において、交互に、で
きれば相互に等しいピッチで交互に設ける。なお、図2
に示す平面状ワーク受け面6a,7aおよび曲面状ワーク受
け面6b,7bは、それらの各々が、スキッド6,7の延在
方向に一ピッチ分の長さを有している。従って、各ワー
ク受け面は一ピッチづつの間隔をおいて存在することに
なる。
入テーブル上に搬送されたビレットBを加熱炉内へ搬入
する場合、いいかえれば、固定スキッド7のワーク受け
面上にそれを取り込む場合は、可動スキッド6等を以下
のようにして作動させる。装入テーブル1上に搬送され
たビレットBが、図2に示すような角断面ビレットのと
きは、そのビレットBは、それぞれのローラ2の作用下
で、一方のサイドガイド1aにその全長に沿った状態で幅
方向に位置決めされると同時に、ストッパ5によって長
さ方向にも位置決めされる。ビレットBのかかる位置決
め状態で、可動スキッド6を、図2に示すように、固定
スキッド7に対して下降変位させるとともに、図示しな
い加熱炉に対して、図3(a) に示すように、ワーク受け
面の二ピッチ相当分だけ後退変位させ、そこで、その可
動スキッド6を、図3(b) に示すように、装入テーブル
1および固定スキッド7の上面レベルより高い位置まで
上昇変位させる。これにより、装入テーブル1のそれぞ
れのローラ2上に位置決め支持されていたビレットB
は、その支持を、可動スキッド6の平面状ワーク受け面
6aによって肩代わりされて上方へ高く持ち上げられる。
の二ピッチ相当分だけ進出変位させ、これにより、ビレ
ットBを支持した平面状ワーク受け面6aを、図3(c) に
示すように、固定スキッド7の第1番目の平面状ワーク
受け面7aの上方にもちきたし、さらに、その可動スキッ
ド6を、図3(d) に示すように、固定スキッド7の上面
レベルより下降させ、このことによって、可動スキッド
6の平面状ワーク受け面6a上のビレットBを、固定スキ
ッド7の平面状ワーク受け面7aに引き渡し、これらのこ
とにて一のビレットBの加熱炉内への搬入を終了する。
入と、加熱炉内へ既に搬入されているビレットBの搬送
とを同時に行うべく、可動スキッド6を、図4(a) に示
すように、ワーク受け面の二ピッチ相当分だけ後退変位
させるとともに、図4(b) に示すように上昇変位させ
て、それのそれぞれの平面状ワーク受け面6aに、装入テ
ーブル1上のビレットBおよび、固定スキッド7上のビ
レットBのそれぞれを受け取り、次いで、可動スキッド
6を、図4(c) に示すように、ワーク受け面の二ピッチ
相当分だけ進出変位させて、新たなビレットBを、固定
スキッド7の第1番目の平面状ワーク受け面7aの上方
に、そして、その第1番目の平面状ワーク受け面7a上に
先に存在したビレットBを第2番目の平面状ワーク受け
面7aの上方にそれぞれもたらし、さらに、可動スキッド
6を、固定スキッド7に対して下降変位させることによ
って、可動スキッド6上のそれぞれのビレットBを、固
定スキッド7の、対応するそれぞれの平面状ワーク受け
面7aに引き渡す。
とによって、角断面ビレットBの、加熱炉内への搬入
と、加熱炉内での搬送とを同時に進行させる。なおここ
で、装入テーブル1上への新たなビレットBの搬送がな
い場合には、装置はビレットBの炉内搬送だけを行うこ
とになる。
たビレットBが、図5に示すような丸断面ビレットであ
るときは、一方のサイドガイド1aに沿って搬送されたそ
のビレットBを、シリンダ4の作動に基づくサイドガイ
ド1aの進出変位によって、図5(a) に示すように、他方
のサイドガイド1bの近傍位置まで押圧変位させ、次い
で、固定スキッド7に対して下降変位させた可動スキッ
ド6を、図5(b) に示すように、ワーク受け面の二ピッ
チに相当するだけ後退変位させて、曲面状ワーク受け面
6bをビレットBの真下に位置させる。そしてさらには、
可動スキッド6を上昇変位させることによって、装入テ
ーブル1上のビレット8を、図5(c) に示すようにそれ
の曲面状ワーク受け面6bで受け取る。
相当するだけの進出変位によって、図5(d) に示すよう
に、ビレットBを、固定スキッド7の第1番目の曲面状
ワーク受け面7bの上方位置にもたらし、そこでその可動
スキッド6を下降変位させることにビレットBを、可動
スキッド6から固定スキッド7に引き渡す。これらの作
動によって、装入テーブル1上の一のビレットBの加熱
炉内への搬入作業が終了する。
内へ既に搬入されたビレットBの炉内搬送と、装入テー
ブル1上へ新たに搬送された他のビレットBの炉内搬入
とを同時に行う場合の工程図であり、図6(a) に示す、
可動スキッド6の下降姿勢から、その可動スキッド6
に、上述したところと同様の、ワーク受け面の二ピッチ
相当分の後退変位、上昇変位、ワーク受け面の二ピッチ
相当分の進出変位、および下降変位を順次に行わせるこ
とで、それぞれのビレットBの、炉内搬送および炉内搬
入のそれぞれを所期した通りに行うことができる。
れぞれを以上のようにして搬送し、そして炉内搬入する
場合には、角断面ビレットは、それのいずれかの側面に
十分な面積をもって接触するそれぞれの平面状ワーク受
け面6a,7aによって確実に支持されることになり、ま
た、丸断面ビレットは、これもその周面に十分な面積を
もって接触するそれぞれの曲面状ワーク受け面6b,7bに
て確実に支持されることになって、断面形状の異なるい
ずれのビレットも、圧潰変形、疵の発生等の損傷に対し
て十分に保護される。従って、一の加熱炉を、断面形状
の異なる複数種類のビレットに共用することが可能とな
り、設備コスト、燃料消費量等が大きく低減されること
になる。
を、可動および固定スキッドのそれぞれの上面側に形成
される、一ピッチ相当分のワーク受け面について示す側
面図である。 ここでは、一ピッチ相当分のワーク受け
面内に、平面状ワーク受け面11および曲面状ワーク受け
面12のそれぞれを、ほぼ半ピッチづつ交互に設けるとと
もに、平面状ワーク受け面11を、曲面状ワーク受け面11
側に向けて高さが次第に低くなる傾斜受け面とする。か
かる傾斜受け面は、その面上に、図に仮想線で示すよう
な角断面ビレットBを載置しても、そのビレットBの滑
落を十分に防止し得る一方で、そこに丸断面ビレットB
を載置したときには、それを円滑に転動させて、その丸
断面ビレッドBの、曲面状ワーク受け面11への確実なる
入り込みをもたらし得る範囲の傾斜角βとする。
内に設定することが好ましい。その理由は、丸断面ビレ
ットが慣性によって転動し曲面状ワーク受け面11に確実
に入り込むようにするためには、少なくとも3°の傾斜
は必要である。一方で、角断面ビレットをスキッド上に
安定 (スキッドの発進, 停止時に倒れたりしないこと)
して保持すると共に、丸断面ビレットが過剰な転動によ
って側部に衝接して、疵が付いたりするおそれがないよ
うにするためには、該傾斜角βは20°以下にしなけれ
ばならないからである。
れば、装入テーブル1側に平面状ワーク受け面11を設
け、それから離れた側に曲面状ワーク受け面12を設けて
いるも、それらの両ワーク受け面11,12の相対位置を逆
にすることも可能である。
11,12のそれぞれを、可動スキッド11および固定スキッ
ド12のそれぞれに、ともに等しい順序で、等ピッチに形
成した場合における、角断面ビレットBの搬入工程を示
す側面図である。なおここにおける装入テーブル1は、
ビレットを、それの断面形状のいかんにかかわらず、幅
方向のほぼ中央部位置にて搬送するものであり、従っ
て、サイドガイド1a,1bはいずれも固定タイプのものと
することができる。ここで、図8(a) に示すところは、
可動スキッド6を、固定スキッドおよび装入テーブル1
にて搬送された角断面ビレットBに対して下降変位させ
た状態であり、図8(b) は、その可動スキッド6を、ワ
ーク受け面の一ピッチ相当分だけ加熱炉に対して後退変
位させた状態である。その後は、可動スキッド6の上昇
変位に基づいて、図8(c) に示すように、装入テーブル
1上の角断面ビレットBを、その可動スキッド6の平面
ワーク受け面11によって持上げ支持する。ここにおい
て、平面状ワーク受け面11としての傾斜受け面は、前述
したように、ビレットBの滑落を十分に阻止し得る傾斜
角βにて傾斜することから、その平面状ワーク受け面11
上の角断面ビレットBはそこに確実に位置決め支持され
ることになる。
ク受け面の一ピッチ相当分だけ進出変位させて、両スキ
ッド6,7を上下に整列させた後、図8(d) に示すよう
に、可動スキッド6をそれの下限位置まで下降変位さ
せ、その変位の途中で、平面状ワーク受け面11上の角断
面ビレットBを、固定スキッド7の平面状ワーク受け面
11に引き渡すことにより一の角断面ビレットBの炉内へ
の搬入工程を終了する。しかる後は、可動スキッド6
を、上述したところと同様にして繰り返し作動させるこ
とにより、新たな角断面ビレットBの炉内への搬入と、
既に炉内に搬入されて固定スキッド7の平面状ワーク受
け面11上に支持されるビレットBの、次の平面状ワーク
受け面11への一ピッチづつの搬送とを同時に行う。
トを炉内搬入する場合の工程図であり、ここでは、可動
スキッド6を前述したところと同様に作動させて、図9
(a)に示すような下降変位および図9(b) に示すよう
な、一ピッチ相当分の後退変位を経て、図9(c) に示す
ように上昇させる。可動スキッド6はこの上昇変位によ
り、装入テーブル1のほぼ中央部位置に搬送された丸断
面ビレットBを、図9(c) に実線で示すように、それの
平面状ワーク受け面11にて受け取る。この場合、ビレッ
トが角断面であるときは、前述したように、ビレットと
平面状ワーク受け面11との摩擦力によってそれの滑落は
十分に阻止されることになるものの、丸断面であるとき
は、そのビレットは平面状ワーク受け面11上を転動し
て、ついには同図に仮想線で示すように、曲面状ワーク
受け面12に入り込み、そこに安定に支持される。その後
は、可動スキッド6に、一ピッチ相当分の進出変位と、
図9(d) に示すような下降変位とを行わせることによっ
て、その可動スキッド6の曲面状ワーク受け面12で支持
していた丸断面ビレットBを、固定スキッド7の第1番
目の曲面状ワーク受け面12に引き渡し、これらのことで
炉内搬入工程を終了する。 そして、新たな丸断面ビレ
ットBの炉内搬入および、搬入済み丸断面ビレットBの
炉内搬送は、可動スキッド6の上述した作動の繰り返し
によって極めて円滑にかつ確実に行われることになる。
6の一ピッチ相当分の進退変位に基づき、角断面ビレッ
トおよび丸断面ビレットのいずれに対しても、それらを
常に適切に支持することができ、これにより、ビレット
への損傷の発生を十分に防止することが可能となって、
前述した装置と同様の効果を実現することができる。し
かもこの装置では、ビレットを、それの断面形状のいか
んにかかわらず、装入テーブル1の中央部分にて搬送で
きるので、断面形状が異なる複数種類のビレットの混流
に対しても十分に対処することができる。
を、スキッドが水平平面状のワーク受け面を有する従来
の搬送装置を用いて炉内で加熱搬送した場合と、図7に
示すようなワーク受け面11,12を有する発明装置を用い
て加熱搬送した場合とのそれぞれの、スキッドの圧潰変
形を測定したところ、図10に示す通りとなった。同図の
グラフから明らかなように、従来装置によればスキッド
に、8〜20mmの範囲の大きなつぶれが多数発生したのに
対し、発明装置によれば、少数のスキッドに4mm以下の
わずかなつぶれが発生するに止まった。
に、この発明によれば、一の装置を、断面形状の異なる
複数種類の鋼材に共用して、それに変形等の損傷をもた
らすことなく、確実かつ円滑に搬送することができるの
で、設備コスト、燃料消費量等を大きく低減させること
が可能となる。また、この発明の方法によれば、装入テ
ーブル上に搬送された鋼材を、それの断面形状のいかん
にかかわらず、発明装置を用いて円滑かつ確実に炉内に
搬入することができる。
図である。
示す部分断面側面図である。
る。
る。
側面図である。
る。
図である。
Claims (5)
- 【請求項1】複数のワーク受け面を鋼材搬送方向に等ピ
ッチで有し、相互に平行に延びる固定スキッドおよび可
動スキッドのそれぞれを、鋼材搬送方向と直交する方向
に間隔をおいて配設してなる鋼材の炉内搬送装置であっ
て、 固定スキッドおよび可動スキッドのそれぞれに、平面状
ワーク受け面および曲面状ワーク受け面を交互に形成し
てなる鋼材の炉内搬送装置。 - 【請求項2】上記各スキッドの、平面状ワーク受け面お
よび曲面状ワーク受け面の各々を、一ピッチづつの間隔
をおいて形成してなる請求項1記載の鋼材の炉内搬送装
置。 - 【請求項3】上記各スキッドの、平面状ワーク受け面お
よび曲面状ワーク受け面の各々を、半ピッチづつの間隔
をおいて設けるとともに、平面状ワーク受け面を、曲面
状ワーク受け面側に向けて高さが次第に低くなる傾斜受
け面としてなる請求項1記載の鋼材の炉内搬送装置。 - 【請求項4】請求項2に記載の装置によって、装入テー
ブル上に搬送された鋼材を、炉内の装入テーブルと直交
する方向に延びる固定スキッドに引き渡すに際し、 鋼材を、ワーク受け面の二ピッチ分の幅を有する装入テ
ーブル上で、それの断面形状に応じていずれか一方の側
に位置決めした後、装入テーブルに対して昇降変位する
とともに、炉内方向に対して進退変位する可動スキッド
の、いずれか一方の種類のワーク受け面上に前記鋼材を
受け取り、次いで、可動スキッドをその進出方向へ、ワ
ーク受け面の二ピッチ分移動させるとともに、可動スキ
ッド上の鋼材を、固定スキッドの一方の種類のワーク受
け面上に引き渡すことを特徴とする鋼材の炉内搬入方
法。 - 【請求項5】請求項3に記載の装置によって、装入テー
ブル上の所定位置に搬送された鋼材を、炉内に設けられ
て、その装入テーブルと直交する方向に延びる固定スキ
ッドに引き渡すに際し、 装入テーブルに対して昇降変位するとともに、炉内方向
に対して進退する可動スキッドの傾斜受け面上に前記鋼
材を受け取り、角断面鋼材は傾斜受け面上に、丸断面鋼
材は傾斜受け面に隣接する曲面状ワーク受け面上に支持
した状態で、可動スキッドを進出方向へ、ワーク受け面
の一ピッチ分移動させ、その後、可動スキッド上の鋼材
を、固定スキッドの傾斜受け面または曲面状ワーク受け
面のいずれか一方に引き渡すことを特徴とする鋼材の炉
内搬入方法。
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JP07509897A JP3855348B2 (ja) | 1996-07-09 | 1997-03-27 | 鋼材の炉内搬送装置および鋼材の炉内搬入方法 |
Applications Claiming Priority (3)
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JP8-179238 | 1996-07-09 | ||
JP17923896 | 1996-07-09 | ||
JP07509897A JP3855348B2 (ja) | 1996-07-09 | 1997-03-27 | 鋼材の炉内搬送装置および鋼材の炉内搬入方法 |
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JPH1081916A true JPH1081916A (ja) | 1998-03-31 |
JP3855348B2 JP3855348B2 (ja) | 2006-12-06 |
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JP07509897A Expired - Fee Related JP3855348B2 (ja) | 1996-07-09 | 1997-03-27 | 鋼材の炉内搬送装置および鋼材の炉内搬入方法 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3855348B2 (ja) |
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