JPH1081669A - 10,11−ジヒドロ−10−オキソ−5H−ジベンズ/b,f/アゼピン−5−カルボキサミドの新規な誘導体 - Google Patents

10,11−ジヒドロ−10−オキソ−5H−ジベンズ/b,f/アゼピン−5−カルボキサミドの新規な誘導体

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JPH1081669A
JPH1081669A JP9137163A JP13716397A JPH1081669A JP H1081669 A JPH1081669 A JP H1081669A JP 9137163 A JP9137163 A JP 9137163A JP 13716397 A JP13716397 A JP 13716397A JP H1081669 A JPH1081669 A JP H1081669A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は10,11−ジヒドロ−10−オキソ
−5H−ジベンズ/b,f/アゼピン−5−カルボキサ
ミド誘導体、これらの製造方法、およびこれら誘導体を
含有する薬学的組成物を提供することを目的とする。 【解決手段】本発明は、下記一般式Iの化合物を提供す
る。本発明は更に、一般式Iの化合物を製造する方法で
あって、下記式IIの化合物をヒドロキシルアミン、H2
NOR3 、セミカルバジド、チオセミカルバジド、H2
NNR3 4 のヒドラジン誘導体と反応するか、式I
(RがOHのもの)をアシル化剤(ACOR1 またはC
lCOOR1 )と反応することによって製造することが
できる。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、10,11−ジヒ
ドロ−10−オキソ−5H−ジベンズ/b,f/アゼピ
ン−5−カルボキサミドの新規な誘導体、これらの製造
方法、およびこれらを含有する薬学的組成物に関する。
この化合物は、幾つかの中枢および抹消神経系の疾患の
治療に価値のある薬学的特性を有する。
【0002】
【従来の技術】10,11−ジヒドロ−10−オキソ−
5H−ジベンズ/b,f/アゼピン−5−カルボキサミ
ドは、癲癇、三叉神経痛および感情の疾患のよく確立さ
れた医薬である(例えば、Drugs 43(6), 873 (1992)
)。しかし、若干の患者においては、オキシカルバゼ
ピンは重篤な有害反応、特にアレルギーを引き起こし、
更にこれは、血清中のナトリウムのレベルの減少も引き
起こす。オキシカルバゼピンの他の不利益は、その迅速
な代謝に関連し、その結果として、この医薬は通常、一
日あたり3回の処方計画を使用すべきである。
【0003】
【発明の実施の形態】本発明は、上記特徴の幾つかを改
善することを意図した下記一般式Iの新規な化合物に関
する。
【0004】
【化5】 但し、Rはヒドロキシ、アルキル、シクロアルキル、ア
ルキルシクロアルキル、アルキルアリールまたはアルキ
ルヘテロアリール基であるか、またはRは−O−CO−
1 基(但し、R1 は水素、アルキル、シクロアルキ
ル、アルキルシクロアルキル、アルキルアリール、アリ
ールまたはヘテロアリール基である。)であるか、また
はRは−O−CO−OR1 基(但し、R1 は先に定義し
たとおりでありる。)であるか、またはRは−O−R2
基(但しR2 はアルキルまたはアルキルアリール基であ
る。)であるか、またはRは−NR3 4 基(但し、R
3 は水素、−NH−CO−NH2 、NH−CS−N
2 、アルキル、またはアルキルアリール基であり、R
4 は水素、アルキル、アルキルシクロアルキル、アルキ
ルアリール、アルキルカルボニルまたはアリールカルボ
ニル基である。)である。ここで、アルキルの語は、1
から6の炭素原子を含有する直鎖若しくは分岐鎖の炭素
鎖であって、任意に1以上のアルコキシ、ハロゲン、ア
ルコキシカルボニルまたはヒドロキシカルボニル基で置
換されたものを意味し、シクロアルキルの語は、3から
6の炭素原子を含有する脂環式の基を表し、アリールの
語は、フェニル若しくはナフチル基であって、任意に1
以上のアルコキシ、ハロゲン若しくはニトロ基で置換さ
れたものを表し、ヘテロアリールの語は、酸素、硫黄若
しくは窒素を含有する5または6員環を表し、ハロゲン
の語は、フッ素、塩素、臭素若しくはヨウ素を表す。
【0005】好ましい一般式Iの化合物には、以下の化
合物が含まれる。
【0006】1. 10,11−ジヒドロ−10−ヒド
ロキシイミノ−5H−ジベンズ/b,f/アゼピン−5
−カルボキサミド、 2. 10,11−ベンジルオキシイミノ−10,11
−ジヒドロ−5H−ジベンズ/b,f/アゼピン−5−
カルボキサミド、 3. 10−アセチルオキシイミノ−10,11−ジヒ
ドロ−5H−ジベンズ/b,f/アゼピン−5−カルボ
キサミド, 4. 10,11−ジヒドロ−10−プロピオニルオキ
シイミノ−5H−ジベンズ/b,f/アゼピン−5−カ
ルボキサミド、 5. 10−ブチロイルオキシイミノ−10,11−ジ
ヒドロ−5H−ジベンズ/b,f/アゼピン−5−カル
ボキサミド、 6. 10,11−ジヒドロ−10−ピバロイルオキシ
イミノ−5H−ジベンズ/b,f/アゼピン−5−カル
ボキサミド、 7. 10,11−ジヒドロ−10−[(1−ナフトイ
ルオキシ)イミノ]−5H−ジベンズ/b,f/アゼピ
ン−5−カルボキサミド、 8. 10−ベンゾイルオキシイミノ−10,11−ジ
ヒドロ−5H−ジベンズ/b,f/アゼピン−5−カル
ボキサミド、 9. 10,11−ジヒドロ−10−スクシノイルオキ
シイミノ−5H−ジベンズ/b,f/アゼピン−5−カ
ルボキサミド、 10. 10,11−ジヒドロ−10−グルタロイルオ
キシイミノ−5H−ジベンズ/b,f/アゼピン−5−
カルボキサミド、 11. 10,11−ジヒドロ−10−イソブトキシカ
ルボニルオキシイミノ−5H−ジベンズ/b,f/アゼ
ピン−5−カルボキサミド、 12. 10,11−ジヒドロ−10−メトキシイミノ
−5H−ジベンズ/b,f/アゼピン−5−カルボキサ
ミド、 13. 10,11−ジヒドロ−10−(S)−(−)
−カンファノイルオキシイミノ−5H−ジベンズ/b,
f/アゼピン−5−カルボキサミド、 14. 10,11−ジヒドロ−10−[(3−メトキ
シベンゾイルオキシイミノ)]−5H−ジベンズ/b,
f/アゼピン−5−カルボキサミド、 15. 10,11−ジヒドロ−10−ニコチノイルオ
キシイミノ−5H−ジベンズ/b,f/アゼピン−5−
カルボキサミド、 16. 10,11−ジヒドロ−10−エトキシカルボ
ニルオキシイミノ−5H−ジベンズ/b,f/アゼピン
−5−カルボキサミド、 17. 10−ブトキシカルボニルオキシイミノ−1
0,11−ジヒドロ−5H−ジベンズ/b,f/アゼピ
ン−5−カルボキサミド、 18. 10−ベンジルオキシカルボニルオキシイミノ
−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンズ/b,f/ア
ゼピン−5−カルボキサミド、 19. 10,11−ジヒドロ−10−フェニルヒドラ
ゾノ−5H−ジベンズ/b,f/アゼピン−5−カルボ
キサミド、 20. 10,11−ジヒドロ−10−ヒドロラゾノ−
5H−ジベンズ/b,f/アゼピン−5−カルボキサミ
ド、 21. 10,11−ジヒドロ−10−(2,4−ジニ
トロフェニルヒドラゾノ)−5H−ジベンズ/b,f/
アゼピン−5−カルボキサミド、 22. 10,11−ジヒドロ−10−セミカルボゾノ
−5H−ジベンズ/b,f/アゼピン−5−カルボキサ
ミド、 23. 10,11−ジヒドロ−10−チオセミカルボ
ゾノ−5H−ジベンズ/b,f/アゼピン−5−カルボ
キサミド、 24. 10−(2−クロロフェニルセミカルボゾノ)
−5H−ジベンズ/b,f/アゼピン−5−カルボキサ
ミド、 25.10,11−ジヒドロ−10−メトキシカルボニ
ルプロピルイミノ−5H−ジベンズ/b,f/アゼピン
−5−カルボキサミド。
【0007】本発明の他の側面は、Rが先に定義したと
おりである式(I)の化合物の製造方法に関する。この
方法で、式(I)の化合物は、下記式IIの化合物を、
【化6】 ヒドロキシルアミン、または下記式III のこれらの誘導
体と反応することによって、 H2 NOR2 III 但し、置換基R2 は先に定義したとおりである。
【0008】または、式IIの化合物を、セミカルバジ
ド、チオセミカルバジドまたは式IVのヒドラジンの誘導
体と反応することによって、 H2 NNR3 4 IV 但し、R3 およびR4 は先に定義したとおりである。
【0009】または、式Vの化合物を、
【化7】 式VIのアシル化剤と反応することによって、 A−CO−R1 VI 但し、R1 は一般式Iで定義したとおりであり、Aはヒ
ドロキシ、ハロゲンまたは−O−CO−R’若しくは−
O−CO−OR’(但し、R’は低級アルキル(C1か
らC4)である。)である。
【0010】または式Vの化合物を式VII のアシル化剤
と反応することによって、 Cl−CO−OR1 VII 但し、R1 は一般式Iで定義したとおりである。
【0011】製造される。アシル化反応は、例えばジシ
クロヘキシルカルボジイミド、カルボニルジイミダゾー
ル、クロロ蟻酸エチル若しくはイソブチルのような縮合
剤の存在下、および/または例えばピリジン、トリエチ
ルアミン若しくは重炭酸アルカリのような有機若しくは
無機塩基の存在下、炭化水素、塩素化されたアルカン、
エーテル、または非プロトン性双極性溶媒のような不活
性溶媒中で行われるか、または反応は、上記溶媒の混合
物中で、または何れの溶媒も存在させずに行われる。
【0012】上記反応は、種々の温度および圧力、例え
ば0℃から使用される圧力での反応混合物の沸騰温度で
行われうる。
【0013】化合物IIは公知であり(ドイツ特許200
1087参照)、式III 、IV、VIおよびVII の化合物
は、例えばR.C.Larockによる著書"Comprehensive Organ
ic Transformations", VCH Publishers, 1989 に開示さ
れた方法によって当業者により製造されうる。
【0014】本発明の更に他の側面は、式Iの化合物と
薬学的に許容しうる担体とを混合することによる薬学的
組成物の製造方法を包含する。
【0015】本発明は、中枢および抹消神経系疾患の治
療のための薬学的組成物であって、本発明の組成物およ
びこれらに対して薬学的に許容しうる担体を含有するも
のも包含する。
【0016】本発明は更に、中枢および抹消神経系の治
療の方法であって、例えば本発明の薬学的組成物中にあ
るような本発明の化合物を投与することを具備した方法
を包含する。
【0017】式Iの幾つかの化合物は、癲癇、三叉神経
痛および感情の脳疾患、並びに退縮および虚血後の疾患
における神経機能の変化の治療に有用でありうる。
【0018】癲癇は、約1%の罹患率であるヒトの最も
一般的な苦痛の一つである。100年以上前のHughling
s Jaksonのとき以来、癲癇の発作は、「時折の、急性
で、過度の、迅速で、局所的な神経組織の放電」を表す
ことが知られている。癲癇の発作は、根本的に2つのグ
ループ、即ち部分的および全身性に分けられる。部分的
な発作は、放電が局所的に開始し、しばしば局所化され
たままであるものである。全身性の発作は、網状系を含
めた全脳に関連し、従って大脳半球および意識の急速な
喪失の両方にあまねく異常な電気的活性を誘導する。部
分的な発作は、(a)部分的な単純発作、(b)複合部
分的発作、および(c)二次的に全身性となる部分的発
作に分けられる。全身性発作には、(1)持続性−間代
性発作(大発作)、(2)発作のないもの(小発作)、
(3)筋間代性発作、(4)無緊張性発作、(間代性発
作)、および(6)持続性発作が含まれる。発作と対照
区別して、癲癇は、再発性の発作によって特徴づけられ
る慢性疾患である(Gastaut,H.: Dictionary of epilep
sy. World Health Organization, Geneve, 1973)。
【0019】医薬が発作を停止または和らげる2つの方
法がある。これらは(a)発作病巣の変化したニューロ
ンへの作用を介し、これらの過剰な放電を防止若しくは
減少させるもの、および(b)発作病巣からの刺激の広
がりを減少し、ニューロンの正常な集塊機能の破壊を防
止する効果を介するものである。全ての医薬が種々の発
作を引き起こす刺激に応答する脳の能力を修飾するの
で、大多数の(必ずしも全てではない。)利用可能な抗
癲癇薬は、少なくとも第二のメカニズムで作用する。ペ
ンチレンテトラゾール(メトラゾール)のような痙攣薬
が、特に抗痙攣薬の試験にしばしば使用され、全脳の電
気的刺激によって引き起こされる発作が同じ目的で使用
される。メトラゾールで誘導される発作を阻害する活
性、および電気的に誘導された発作の発生の閾値を上げ
る活性が、発作のない場合に対する効果の公平な指針と
なることが経験的に見出されている。一方、電気的に誘
導される痙攣の持続および広がりを減少する活性は、持
続性−間代性発作のような他のタイプの癲癇をコントロ
ールする場合の有効性に相関する。
【0020】式Iの化合物の抗癲癇効果は、電気的に誘
導される痙攣のモデル、最大電気ショック(MES)試
験、および化学的に誘導された痙攣のモデル、即ちメト
ラゾール試験で試験した。MES試験は、ラットで電気
的に誘導された持続性後肢伸長を防止する医薬の能力を
評価することを可能にする。この効果は、ヒトの全身性
の持続性−間代性発作(大発作)に対する抗痙攣効果の
予言となると考えられる。メトラゾール試験は、間代性
発作を防止するための、および発作のないもの(小発
作)に対して効果的である、可能な抗癲癇薬の能力を予
言する。
【0021】物質と方法 ハーランインターファウナイベリカ(Harlan Interfaun
a Iberica )(バルセロナ、スペイン)のアニマルハウ
スから得られるオスウィスターラットで、180から2
80gの体重のものを使用した。この動物を制御された
環境条件下(12時間の明/暗サイクルおよび室温24
℃)で1かごあたり2匹飼育した。食餌および生水を無
制限に与え、実験を全て日光があたっている時間に行っ
た。
【0022】1−MES試験 MES刺激を、Ugo Basile ECTユニット7801を用
い、100Hzの周波数、0.6msのパルス幅、および
150mAの電流で、二極角膜電極を介して0.2秒間加
えた。一滴の電解質/麻酔、オキシブプロカインクロラ
イドを角膜電極の設置の直前に全ての動物の目に添加し
た。後肢継続性伸筋成分の除去を終点として使用した。
これらの実験条件で、試験動物の97%で継続性−間代
性痙攣が起こり、典型的な継続性−間代性痙攣を示すラ
ットのみを使用した。全てのラットを、最大で3回のM
ESにかけた。最初のMESは、動物をふるいにかける
ために行い、典型的な痙攣の挙動を示すこれらのラット
を選択した。その翌日、ラットに試験化合物またはビヒ
クル(vehicle )を与え、二回目のMESを、試験化合
物の投与の後、2または4時間に受けさせた。三回目の
MESを、試験化合物の投与の後、6、8または12時
間に行った。各MES間のインターバル間隔は、少なく
とも4時間(2時間で試験されたラットは6時間に再試
験され、4時間で試験されたラットは8時間に再試験さ
れた。)であった。試験薬剤の抗痙攣プロフィールの評
価は、一回目のMESで得られた各ラット自身のコント
ロール(内部コントロール)である継続段階の間隔
(秒)を基準にした。外部対照のグループも試験した。
この特別な場合では、ラットにビヒクルを与え、三回の
MES手順を上記のように受けさせた。使用された医薬
は全て、0.5%カルボキシメチルセルロース(4ml/k
g )に懸濁し、胃管で与えられた。
【0023】2−メトラゾール試験 式Iの化合物の投与は、メトラゾールの投与前2時間に
行った。メトラゾール(75mg/kg )を背中から皮下で
投与した。このメトラゾールの投与量は、95%の動物
に痙攣を引き起こすことが見出された。観測されたパラ
メータは、メトラゾールの投与に続く30分の観測時間
での発作の持続に関連する。ED50(mg/kg )は、発作
の継続の50%を減少させる投与量である。
【0024】結果 1−MES試験 試験された最も高い投与量(30mg/kg )では、式1の
化合物は、投与の2時間後に完全な保護をもたらした。
4および8時間で、式Iの化合物によりもたらされる保
護は、参照化合物であるカルバマゼピンによってもたら
されるものと同様であった。試験された最も高い投与量
(30mg/kg )では、カルバマゼピンは、投与後2時間
のMESに対して完全な保護をもたらした。投与後4お
よび8時間で、付与された保護は、まだ80%以上であ
った。投与後2、4および8時間でのED50の値は、そ
れぞれ5.6、11.3および20.6mg/kg であっ
た。2、4および8時間での式Iの化合物のED50の値
は、それぞれ6.9、19.8および18.9mg/kg で
あった。オキシカルバゼピンは、カルバマゼピンおよび
式Iの化合物ほどには強力ではない。投与後2、4およ
び8時間でのオキシカルバゼピンのED50値は、それぞ
れ9.7、20.2および22.3mg/kg であった。
【0025】2−メトラゾール試験 式Iの化合物は、メトラゾールによって誘導される痙攣
に対して、ラットを保護するのに効果的である。式Iの
化合物の最も高い効果的な投与量は30mg/kgであり、
全発作時間を44%まで低下させた。30および60mg
/kg でのカルバマゼピンは、それぞれ全発作時間の41
%および44%の減少をもたらした。オキシカルバゼピ
ンは、カルバマゼピンよりも強力ではない。30および
60mg/kg のオキシカルバゼピンで、それぞれ全発作時
間の3%および32%の低下が観測された。
【0026】結論 式Iの化合物は、MESおよびメトラゾール試験でスク
リーニングされた価値のある抗癲癇活性を有し、対照化
合物であるカルバマゼピンまたはオキシカルバゼピンよ
りも大きいか、または同様の抗痙攣剤としての強さを有
する。
【0027】式Iの化合物の利用は、ヒトにおける幾つ
かの他の中枢および抹消神経系障害、例えば、三叉神経
痛および脳の感情障害、退縮および虚血後の疾患におけ
る神経機能の変化の治療に対して有効性を立証しうる。
【0028】式Iの化合物から得られる薬学的組成物の
調製では、不活性な薬学的に許容しうる担体が活性成分
と混合されうる。薬学的に許容しうる担体は、固体また
は液体でありうる。固体状態の製剤には、粉末、錠剤、
分散可能な顆粒およびカプセルが含まれる。固体担体
は、希釈剤、香味剤、可溶化剤、潤滑剤、懸濁剤、結合
剤または錠剤の崩壊剤としても作用する1以上の物質で
あり得、これらはまた、カプセル化用の物質であっても
よい。
【0029】好ましくは、薬学的製剤は、単位投与量形
態、例えばパッケージングされた製剤である。該パッケ
ージは、バイアル若しくはアンプルに詰められた錠剤、
カプセルおよび粉末のような独立した量の製剤が含まれ
る。
【0030】投与量は、患者の要求、疾患の重篤度およ
び使用される個々の化合物に依存して変化しうる。適切
には、一日あたりの全投与量は、分割され、一日に渡っ
て一部分づつ投与される。個々の状況での適切な投与量
を決定することは医学の分野の者の技術の範囲内にあ
る。
【0031】本明細書中で開示された本発明は、以下の
調製の例で例示されるが、これらは開示の範囲を制限す
ることを意図するものではない。他の経路および類似の
構造は、当業者には明かでありうる。
【0032】
【実施例】
例1:10,11−ジヒドロ−10−ヒドロキシイミノ
−5H−ジベンズ[b,f]アゼピン−5−カルボキサ
ミド 4.0g(15.86mmol)の10,11−ジヒドロ−
10−オキソ−5H−ジベンズ[b,f]アゼピン−5
−カルボキサミドおよび3.86g(55.49mmol)
のヒドロキシルアミン塩酸塩の100ml無水アルコール
懸濁液を、3.76g(47.57mmol)のピリジンで
処理した。この混合物を1時間還流下に加熱し、次い
で、エタノールを減圧下にエバポレートして除去した。
残渣を150mlの水および150mlのジクロロメタンの
間に分配した。有機層を分離し、50mlの1MHCl水
溶液、飽和NaHCO3 溶液および食塩水で洗浄し、硫
酸ナトリウムで乾燥した。濾過し、溶媒を減圧下にエバ
ポレートして灰色がかった固体を得た。これを熱エタノ
ールで粉末化し、m.p.=230.4から231.5
℃の所望の白色の粉末を得た。
【0033】例2:適切なヒドロキシルアミンを使用し
た以外、上記例で説明したのと同様の手順を用いて10
−ベンジルオキシイミノ−10,11−ジヒドロ−5H
−ジベンズ[b,f]アゼピン−5−カルボキサミドを
調製した。
【0034】例3:10−アセチルオキシイミノ−1
0,11−ジヒドロ−5H−ジベンズ[b,f]アゼピ
ン−5−カルボキサミド 0.5g(1.87mmol)の10,11−ジヒドロ−1
0−ヒドロキシイミノ−5H−ジベンズ[b,f]アゼ
ピン−5−カルボキサミドの25mlジクロロメタンと
0.72g(9.16mmol)のピリジンの懸濁液を、
0.57g(5.61mmol)の無水酢酸で処理した。得
られた混合物を一夜室温で撹拌し、次いで10mlのジク
ロロメタンで希釈した。有機層を20mlの1MHCl水
溶液、飽和NaHCO3 溶液および食塩水で抽出し、硫
酸ナトリウムで乾燥した。次に、溶媒を減圧下にエバポ
レートして除去し、粗生成物をジクロロメタンと酢酸エ
チルの混合物から結晶化し、所望の生成物を、m.p.
=175.8〜176.9℃の白色結晶として得た。
【0035】例4〜11:適切な無水物を使用すること
以外、先に説明した方法を適用して、以下の化合物を調
製した。 10,11−ジヒドロ−10−プロピオニルオキシイミ
ノ−5H−ジベンズ[b,f]アゼピン−5−カルボキ
サミド 10−ブチロイルオキシイミノ−10,11−ジヒドロ
−5H−ジベンズ[b,f]アゼピン−5−カルボキサ
ミド 10,11−ジヒドロ−10−ピバロイルオキシイミノ
−5H−ジベンズ[b,f]アゼピン−5−カルボキサ
ミド 10,11−ジヒドロ−10−[(1−ナフトイルオキ
シ)イミノ]−5H−ジベンズ[b,f]アゼピン−5
−カルボキサミド 10−ベンゾイルオキシイミノ−10,11−ジヒドロ
−5H−ジベンズ[b,f]アゼピン−5−カルボキサ
ミド 10,11−ジヒドロ−10−スクシノイルオキシイミ
ノ−5H−ジベンズ[b,f]アゼピン−5−カルボキ
サミド 10,11−ジヒドロ−10−グルタロイルオキシイミ
ノ−5H−ジベンズ[b,f]アゼピン−5−カルボキ
サミド 10,11−ジヒドロ−10−イソブトキシカルボニル
オキシイミノ−5H−ジベンズ[b,f]アゼピン−5
−カルボキサミド
【0036】例12:10,11−ジヒドロ−10−メ
トキシイミノ−5H−ジベンズ[b,f]アゼピン−5
−カルボキサミド 0℃に冷却した、0.2g(0.75mmol)の10,1
1−ジヒドロ−10−ヒドロキシイミノ−5H−ジベン
ズ[b,f]アゼピン−5−カルボキサミドの2mlアセ
トン懸濁液に、0.065g(1.16mmol)の水酸化
カリウムの1ml水溶液、次いで0.164g(1.16
mmol)のヨードメタンを加えた。得られた混合物を室温
で一夜撹拌し、次いで10mlの水を加えた。この混合物
をエーテルで抽出し、有機層を水および食塩水で洗浄
し、次いで硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した。溶媒を
減圧下にエバポレートして除き、残渣を、3%メタノー
ル−ジクロロメタン混合物でシリカゲルのクロマトグラ
フィーにかけた。クロマトグラフィーで均一なフラクシ
ョンを集め、溶媒を減圧下に除去し、残渣をトルエンか
ら結晶化して、m.p.=157.9〜159.4℃の
灰色がかった白色結晶として生成物を得た。
【0037】例13:10,11−ジヒドロ−10−
(S)−(−)−カンファノイルオキシイミノ−5H−
ジベンズ[b,f]アゼピン−5−カルボキサミド 0.15g(0.56mmol)の10,11−ジヒドロ−
10−ヒドロキシイミノ−5H−ジベンズ[b,f]ア
ゼピン−5−カルボキサミドおよび0.01(0.08
mmol)の4−ジメチルアミノピリジンの5mlジクロロメ
タンおよび0.22g(2.8mmol)のピリジンの懸濁
液に、0.15g(0.67mmol)の(S)−(−)−
カンファン酸クロライドを一部づつ加えた。得られた混
合物を室温で2時間撹拌し、ここで0.1g(0.46
mmol)の(S)−(−)−カンファン酸クロライドを更
に一部づつ加えた。更に1.5時間撹拌した後、5mlの
ジクロロメタン、次いで5mlの氷−水を加えた。有機層
を分離し、10mlの2MHCl水溶液、飽和NaHCO
3 溶液および食塩水で洗浄し、次いで硫酸ナトリウムで
乾燥し、濾過した。溶媒を減圧下でエバポレートして除
き、残渣をエーテルで粉末化し、灰色がかった白色の固
体を得た。これをジクロロメタと酢酸エチルの混合物か
ら結晶化し、m.p.=187から187.9℃の白色
結晶として所望の生成物を得た。
【0038】例14〜15:適切な酸ハロゲン化物を使
用する以外、上記の方法を適用することによって以下の
化合物を調製した。 10,11−ジヒドロ−10−[(3−メトキシベンゾ
イルオキシ)イミノ]−5H−ジベンズ[b,f]アゼ
ピン−5−カルボキサミド 10,11−ジヒドロ−10−ニコチノイルオキシイミ
ノ−5H−ジベンズ[b,f]アゼピン−5−カルボキ
サミド
【0039】例16:10,11−ジヒドロ−10−エ
トキシカルボニルオキシイミノ−5H−ジベンズ[b,
f]アゼピン−5−カルボキサミド 0.2g(0.74mmol)の10,11−ジヒドロ−1
0−ヒドロキシイミノ−5H−ジベンズ[b,f]アゼ
ピン−5−カルボキサミドおよび0.01g(0.08
mmol)の4−ジメチルアミノピリジンの10mlジクロロ
メタン溶液および0.29g(3.7mmol)のピリジン
の懸濁液に、0.28g(2.6mmol)のクロロ蟻酸エ
チルを滴下した。得られた混合物を室温で2時間撹拌
し、この時点でこれを20mlの1MHCl水溶液、飽和
NaHCO3 溶液で抽出し、次いで硫酸ナトリウムで乾
燥し、濾過した。溶媒を減圧下にエバポレートして除
き、残渣をジクロロメタンと酢酸エチルの混合物から結
晶化して、m.p.=188.9〜190℃の白色結晶
を得た。
【0040】例17〜18:適切なクロロ蟻酸エステル
を使用した以外、上記の方法を適用して以下の化合物を
調製した。 10−ブトキシカルボニルオキシイミノ−10,11−
ジヒドロ−5H−ジベンズ[b,f]アゼピン−5−カ
ルボキサミド 10−ベンジルオキシカルボニルオキシイミノ−10,
11−ジヒドロ−5H−ジベンズ[b,f]アゼピン−
5−カルボキサミド
【0041】例19:10,11−ジヒドロ−10−フ
ェニルヒドラゾノ−5H−ジベンズ[b,f]アゼピン
−5−カルボキサミド 0.2g(0.8mmol)の10,11−ジヒドロ−10
−オキソ−5H−ジベンズ[b,f]アゼピン−5−カ
ルボキサミド、0.5g(4.6mmol)のフェニルヒド
ラジンおよび0.5g(6mmol)の酢酸ナトリウムの混
合物を、水5ml、エタノール5mlおよび濃塩酸3滴の混
合物中において、60℃で30分加熱し、次いで室温に
冷却した。次に沈殿を濾過し、冷水および希釈したエタ
ノールで洗浄し、m.p.=220から220.8℃の
黄色結晶として所望の生成物を得た。
【0042】例20〜21:適切なヒドラジンを使用し
た以外、上記の方法を適用して以下の化合物を調製し
た。 10,11−ジヒドロ−10−ヒドラゾノ−5H−ジベ
ンズ[b,f]アゼピン−5−カルボキサミド 10,11−ジヒドロ−10−(2,4−ジニトロフェ
ニルヒドラゾノ)−5H−ジベンズ[b,f]アゼピン
−5−カルボキサミド
【0043】例22:10,11−ジヒドロ−10−セ
ミカルボゾノ−5H−ジベンズ[b,f]アゼピン−5
−カルボキサミド 0.4g(3.59mmol)のセミカルバジド塩酸塩およ
び0.6g(7.32mmol)の酢酸ナトリウムの撹拌さ
れた4ml水溶液に0.2g(0.8mmol)の10,11
−ジヒドロ−10−オキソ−5H−ジベンズ[b,f]
アゼピン−5−カルボキサミドを加えた。得られた懸濁
物を水浴で温め、6mlのエタノールを溶液が得られるま
で加えた。この溶液を60℃で1.5時間加熱し、次い
で室温まで冷却した。エタノールを減圧下にエバポレー
トして除き、残渣を5℃に2時間冷却した。結晶性の沈
殿を濾過し、氷水で洗浄し、m.p.=247.2〜2
48.6℃の淡い黄色の結晶として所望の生成物を得
た。
【0044】例23〜24:適切なセミカルバジドを使
用した以外、上記の方法を適用して以下の化合物を調製
した。 10,11−ジヒドロ−10−チオセミカルボゾノ−5
H−ジベンズ[b,f]アゼピン−5−カルボキサミド 10−(2−クロロフェニルセミカルボゾノ)−10,
11−ジヒドロ−5H−ジベンズ[b,f]アゼピン−
5−カルボキサミド
【0045】例25:10,11−ジヒドロ−10−メ
トキシカルボニルプロピルイミノ−5H−ジベンズ
[b,f]アゼピン−5−カルボキサミド 0.2g(0.79mmol)の10,11−ジヒドロ−1
0−オキソ−5H−ジベンズ[b,f]アゼピン−5−
カルボキサミドおよび0.1g(0.67mmol)のメチ
ル−4−アミノブチレート塩酸塩の5mlキシレン懸濁液
へ0.07g(0.49mmol)のボロントリフルオライ
ドジエチルエーテラートを加えた。得られた混合物を1
35℃で7時間加熱し、次いで室温に冷却した。次にこ
の混合物を濾過し、残渣をトルエンで抽出した。合わせ
た抽出物を減圧下にエバポレートし、残渣を、石油エー
テル−酢酸エチルの4:1混合物を用いてシリカゲルの
クロマトグラフィーにかけた。クロマトグラフィーで均
一なフラクションを集め、溶媒を減圧下に除去し、黄色
の油状物を得た。これを放置して結晶化させ、黄色の結
晶を得た。この結晶は加熱すると融解することなく分解
した。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/55 AAP A61K 31/55 AAP (72)発明者 パトリツィオ・マヌエル・ビエイラ・アロ ージョ・ソアレス・ダ・シルバ ポルトガル国、4150 ポルト、オクター ボ・イーエスキュー、ルア・アルフレッ ド・ケイル 371 (72)発明者 デイビッド・アレキサンダー・ラーマンス ポルトガル国、4470 マイア、セグンド・ イーエスキュー、ルア・アデリーノ・アマ ロ・ダ・コスタ 109

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式Iの化合物 【化1】 但し、Rはヒドロキシ、アルキル、シクロアルキル、ア
    ルキルアリールまたはアルキルヘテロアリール基である
    か、またはRは−O−CO−R1 基(但し、R1 は水
    素、アルキル、シクロアルキル、アルキルシクロアルキ
    ル、アルキルアリールまたはヘテロアリール基であ
    る。)であるか、またはRは−O−CO−OR1 基(但
    し、R1 は先に定義したとおりでありる。)であるか、
    またはRは−O−R2 基(但しR2 はアルキルまたはア
    ルキルアリール基である。)であるか、またはRはNR
    3 4 基(但し、R3 は水素、−NH−CO−NH2
    −NH−CS−NH2 、アルキル、またはアルキルアリ
    ール基であり、R4 は水素、アルキル、アルキルシクロ
    アルキル、アルキルカルボニルまたはアリールカルボニ
    ル基である。)である。ここで、アルキルの語は、1か
    ら6の炭素原子を含有する直鎖若しくは分岐鎖の炭素鎖
    であって、任意に1以上のアルコキシ、ハロゲン、アル
    コキシカルボニルまたはヒドロキシカルボニル基で置換
    されたものを意味し、シクロアルキルの語は、3から6
    の炭素原子を含有する脂環式の基を表し、アリールの語
    は、フェニル若しくはナフチル基であって、任意に1以
    上のアルコキシ、ハロゲン若しくはニトロ基で置換され
    たものを表し、ヘテロアリールの語は、酸素、硫黄若し
    くは窒素を含有する5または6員の芳香族環を表し、ハ
    ロゲンの語は、フッ素、塩素、臭素若しくはヨウ素を表
    す。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の化合物であって、 (1) 10,11−ジヒドロ−10−ヒドロキシイミ
    ノ−5H−ジベンズ/b,f/アゼピン−5−カルボキ
    サミド、 (2) 10−ベンジルオキシイミノ−10,11−ジ
    ヒドロ−5H−ジベンズ/b,f/アゼピン−5−カル
    ボキサミド、 (3) 10−アセチルオキシイミノ−10,11−ジ
    ヒドロ−5H−ジベンズ/b,f/アゼピン−5−カル
    ボキサミド, (4) 10,11−ジヒドロ−10−プロピオニルオ
    キシイミノ−5H−ジベンズ/b,f/アゼピン−5−
    カルボキサミド、 (5) 10−ブチロイルオキシイミノ−10,11−
    ジヒドロ−5H−ジベンズ/b,f/アゼピン−5−カ
    ルボキサミド、 (6) 10,11−ジヒドロ−10−ピバロイルオキ
    シイミノ−5H−ジベンズ/b,f/アゼピン−5−カ
    ルボキサミド、 (7) 10,11−ジヒドロ−10−[(1−ナフト
    イルオキシイミノ)]−5H−ジベンズ/b,f/アゼ
    ピン−5−カルボキサミド、 (8) 10−ベンゾイルオキシイミノ−10,11−
    ジヒドロ−5H−ジベンズ/b,f/アゼピン−5−カ
    ルボキサミド、 (9) 10,11−ジヒドロ−10−スクシノイルオ
    キシイミノ−5H−ジベンズ/b,f/アゼピン−5−
    カルボキサミド、 (10) 10,11−ジヒドロ−10−グルタロイル
    オキシイミノ−5H−ジベンズ/b,f/アゼピン−5
    −カルボキサミド、 (11) 10,11−ジヒドロ−10−イソブトキシ
    カルボニルオキシイミノ−5H−ジベンズ/b,f/ア
    ゼピン−5−カルボキサミド、 (12) 10,11−ジヒドロ−10−メトキシイミ
    ノ−5H−ジベンズ/b,f/アゼピン−5−カルボキ
    サミド、 (13) 10,11−ジヒドロ−10−(S)−
    (−)−カンファノイルオキシイミノ−5H−ジベンズ
    /b,f/アゼピン−5−カルボキサミド、 (14) 10,11−ジヒドロ−10−[(3−メト
    キシベンゾイルオキシイミノ)]−5H−ジベンズ/
    b,f/アゼピン−5−カルボキサミド、 (15) 10,11−ジヒドロ−10−ニコチノイル
    オキシイミノ−5H−ジベンズ/b,f/アゼピン−5
    −カルボキサミド、 (16) 10,11−ジヒドロ−10−エトキシカル
    ボニルオキシイミノ−5H−ジベンズ/b,f/アゼピ
    ン−5−カルボキサミド、 (17) 10−ブトキシカルボニルオキシイミノ−1
    0,11−ジヒドロ−5H−ジベンズ/b,f/アゼピ
    ン−5−カルボキサミド、 (18) 10−ベンジルオキシカルボニルオキシイミ
    ノ−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンズ/b,f/
    アゼピン−5−カルボキサミド、 (19) 10,11−ジヒドロ−10−フェニルヒド
    ラゾノ−5H−ジベンズ/b,f/アゼピン−5−カル
    ボキサミド、 (20) 10,11−ジヒドロ−10−ヒドロラゾノ
    −5H−ジベンズ/b,f/アゼピン−5−カルボキサ
    ミド、 (21) 10,11−ジヒドロ−10−(2,4−ジ
    ニトロフェニルヒドラゾノ)−5H−ジベンズ/b,f
    /アゼピン−5−カルボキサミド、 (22) 10,11−ジヒドロ−10−セミカルボゾ
    ノ−5H−ジベンズ/b,f/アゼピン−5−カルボキ
    サミド、 (23) 10,11−ジヒドロ−10−チオセミカル
    ボゾノ−5H−ジベンズ/b,f/アゼピン−5−カル
    ボキサミド、 (24) 10−(2−クロロフェニルセミカルボゾ
    ノ)−5H−ジベンズ/b,f/アゼピン−5−カルボ
    キサミド、 (25)10,11−ジヒドロ−10−メトキシカルボ
    ニルプロピルイミノ−5H−ジベンズ/b,f/アゼピ
    ン−5−カルボキサミド。
  3. 【請求項3】 一般式Iを有する顔愚物の製造方法であ
    って、 【化2】 但し、Rはヒドロキシ、アルキル、アルキルシクロアル
    キル、アルキルアリールまたはアルキルヘテロアリール
    基であるか、またはRは−O−CO−R1基(但し、R
    1 は水素、アルキル、シクロアルキル、アルキルシクロ
    アルキル、アルキルアリールまたはヘテロアリール基で
    ある。)であるか、またはRは−O−CO−OR1
    (但し、R1 は先に定義したとおりでありる。)である
    か、またはRは−O−R2 基(但しR2 はアルキルまた
    はアルキルアリール基である。)であるか、またはRは
    −NR3 4 基(但し、R3 は水素、−NH−CO−N
    2 、−NH−CS−NH2 、アルキル、またはアルキ
    ルアリール基であり、R4 は水素、アルキル、アルキル
    シクロアルキル、アルキルアリール、アルキルカルボニ
    ルまたはアリールカルボニル基である。)である。ここ
    で、アルキルの語は、1から6の炭素原子を含有する直
    鎖若しくは分岐鎖の炭素鎖であって、アルコキシ、ハロ
    ゲン、アルコキシカルボニルまたはヒドロキシカルボニ
    ル基で任意に置換されたものを意味し、シクロアルキル
    の語は、3から6の炭素原子を含有する脂環式の基を表
    し、アリールの語は、フェニル若しくはナフチル基であ
    って、アルコキシ、ハロゲン若しくはニトロ基で任意に
    置換されたものを表し、ヘテロアリールの語は、酸素、
    硫黄若しくは窒素を含有する5または6員の芳香族環を
    表し、ハロゲンの語は、フッ素、塩素、臭素若しくはヨ
    ウ素を表す。下記式IIの化合物を、 【化3】 ヒドロキシルアミン、または下記式III のこれらの誘導
    体と反応することによって、 H2 NOR2 (III ) 但し、置換基R2 は先に定義したとおりである。また
    は、式IIの化合物を、チオカルバジド、チオセミカルバ
    ジドまたは式IVのヒドラジンの誘導体と反応することに
    よって、 H2 NNR3 4 (IV) 但し、R3 およびR4 は先に定義したとおりである。ま
    たは、式Vの化合物を、 【化4】 式VIのアシル化剤と反応することによって、 A−CO−R1 (VI) 但し、R1 は一般式Iで定義したとおりであり、Aはヒ
    ドロキシ、ハロゲンまたは−O−CO−R’若しくは−
    O−CO−OR’基(但し、R’は低級アルキル(C1
    からC4)である。)である。または式Vの化合物を式
    VII のアシル化剤と反応することによって、 Cl−CO−OR1 (VII ) 但し、R1 は一般式Iで定義したとおりである。製造す
    る方法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の方法であって、反応が
    縮合剤および/または塩基の存在下で行われる方法。
  5. 【請求項5】 中枢および抹消神経系の障害の治療、即
    ち癲癇、三叉神経痛、感情の脳障害および退縮および虚
    血後の疾患での神経機能の変化の治療に有効な薬学的組
    成物の調製のための、請求項1または2に記載の化合物
    の使用。
  6. 【請求項6】 中枢および抹消神経系の障害の治療のた
    めの薬学的組成物であって、請求項1で定義した式Iの
    化合物、および薬学的に許容しうる担体を含有する薬学
    的組成物。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の組成物であって、前記
    組成物が請求項2に記載のものである組成物。
  8. 【請求項8】 中枢および抹消神経系の障害を治療する
    ための方法であって、請求項1若しくは2に記載の化合
    物、または請求項6若しくは7に記載の薬学的組成物を
    投与することを具備した方法。
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