JPH1081635A - オレフィンオリゴマー製造用触媒の製造方法及びその触媒を用いたオレフィンオリゴマーの製造方法 - Google Patents

オレフィンオリゴマー製造用触媒の製造方法及びその触媒を用いたオレフィンオリゴマーの製造方法

Info

Publication number
JPH1081635A
JPH1081635A JP8236508A JP23650896A JPH1081635A JP H1081635 A JPH1081635 A JP H1081635A JP 8236508 A JP8236508 A JP 8236508A JP 23650896 A JP23650896 A JP 23650896A JP H1081635 A JPH1081635 A JP H1081635A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
catalyst
olefin
producing
olefin oligomer
reaction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8236508A
Other languages
English (en)
Inventor
Akio Kojima
小島明雄
Shingen Akatsu
赤津真言
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Idemitsu Kosan Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Kosan Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Idemitsu Kosan Co Ltd filed Critical Idemitsu Kosan Co Ltd
Priority to JP8236508A priority Critical patent/JPH1081635A/ja
Publication of JPH1081635A publication Critical patent/JPH1081635A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Landscapes

  • Catalysts (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
  • Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 反応装置に対する腐食性がなく、オレフィン
のオリゴマー化活性、選択性、異性化の抑制に優れるオ
レフィンオリゴマー製造用触媒の製造方法および該触媒
を用いたオレフィンオリゴマーの製造方法を提供する。 【解決手段】 酸処理したアルミニウム含有粘土鉱物
を、金属塩でイオン交換し、その後ハロゲン化処理して
焼成して製造した触媒をオレフィンオリゴマーの製造に
用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オレフィンオリゴ
マー製造用触媒の製造方法及びその触媒を用いたオレフ
ィンオリゴマーの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】オレフィン、特に炭素数6〜14のα−
オレフィンをオリゴマー化して得られるオレフィンオリ
ゴマーは、自動車エンジン油、オートマチックトランス
ミッション油、ガスタービン油、航空機作動油、電気絶
縁油等の潤滑油の基材として有用であり、これらの基材
として利用するためにはオレフィンオリゴマーを効率よ
く製造する必要がある。
【0003】ところで、潤滑油のうち自動車エンジン油
などの用途分野においては、蒸発減量を抑えるため、炭
素数30未満の留分を除去する必要がある。このため、
オリゴマー化反応において、炭素数30以上の留分の選
択性向上が求められている。また、オリゴマー化と同時
に進行する異性化反応を抑制し、モノマーのリサイクル
効率を高めることが求められている。
【0004】このような潤滑油基材に供されるオレフィ
ンオリゴマーの製造方法として、塩化アルミニウムや三
フッ化ホウ素などのルイス酸を触媒として使用する方法
が知られており、炭素数30以上のオレフィンオリゴマ
ーへの選択性が高い触媒として、三フッ化ホウ素が知ら
れている。しかし、三フッ化ホウ素を触媒の主成分とし
て使用した場合、反応終了後、分離した触媒の分解並び
に廃棄処理の工程が必要である。また、触媒の廃棄処理
の際には、環境汚染への対応のため多大な設備投資を必
要とする。さらに、これらの触媒は強腐食性であるた
め、オレフィンのオリゴマー化等有機化合物の反応にあ
たり、高級な耐腐食性材料よりなる装置を使用する必要
がある。
【0005】このような課題を解決するため、従来よ
り、様々な固体酸を触媒とする製造方法が検討されてき
た。そのような中で、モンモリロナイトから誘導される
オレフィンのオリゴマー化触媒が検討されている。たと
えば、ジヤーナル オブ ケミカルソサエティー,ケミ
ストリー コミュニケーション誌(J.CHEM.SO
C.,CHEM.COMMUN.,1994)の第18
13〜第1814ページには、種々のモンモリロナイト
を用いた1−デセンのオリゴメリゼーション技術が開示
されている。そして、モンモリロナイトのエバキュエー
ション(evacuation)温度の上昇により、1
−デセンの転化率および三量体収量が増加するという知
見が得られている。しかし、この反応においては、反応
開始後2〜4時間はオリゴマーが生成せず、十分な転化
率および三量体収量を得るには、10時間以上の反応時
間が必要であるという記載があり、生産性に改良の余地
のある技術と考えられる。
【0006】また、特開平4−224893号公報に
は、酸性カルシウムモンモリロナイトに特定のルイス酸
を付着させるオレフィンのオリゴマー化技術が開示され
ており、140℃以上の高温下において高い転化率を得
ている。しかし、本件公報には、未反応のオレフィンの
大部分は、異性化して内部オレフィンとなる旨記載され
ており、異性化を抑制しようとする技術思想は認められ
ない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、使用後の触
媒の処理が簡便で反応装置に対する腐食性がなく、オレ
フィンのオリゴマー化反応においては、反応活性に優れ
るのみならず、炭素数30以上のオリゴマーの選択率が
高く、原料オレフィンの異性化率の低いオレフィンオリ
ゴマー製造用触媒の製造方法の提供を目的とする。本発
明はまた、前記触媒を用いたオレフィンオリゴマーの製
造方法の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決するために鋭意研究を行った結果、酸処理したア
ルミニウム含有粘土鉱物を金属塩でイオン交換し、ハロ
ゲン化処理後焼成することにより製造した触媒がオレフ
ィンをオリゴマー化の反応性に優れるのみならず、炭素
数30以上のオリゴマーの選択率が高く、原料オレフィ
ンの異性化率が低いことを見出した。本発明はこのよう
な知見に基づいて完成されたものである。
【0009】すなわち、本発明の要旨は以下のとおりで
ある。 (1)酸処理したアルミニウム含有粘土鉱物を、金属塩
でイオン交換し、ハロゲン化処理した後焼成することを
特徴とするオレフィンオリゴマー製造用触媒の製造方
法。 (2)アルミニウム含有粘土鉱物がモンモリロナイトで
ある前記(1)記載のオレフィンオリゴマー製造用触媒
の製造方法。 (3)金属塩が周期律表の第3族、第12族または第1
3族金属の金属塩である前記(1)または(2)記載の
オレフィンオリゴマー製造用触媒の製造方法。 (4)ハロゲン化処理をフッ素を含有するハロゲン化剤
で行う前記(1)〜(3)のいずれかに記載のオレフィ
ンオリゴマー製造用触媒の製造方法。 (5)オレフィンをオリゴマー化してオレフィンオリゴ
マーを製造するにあたり、前記(1)〜(4)のいずれ
かに記載の方法により製造されたオレフィンオリゴマー
製造用触媒を用いることを特徴とするオレフィンオリゴ
マーの製造方法。 (6)オレフィンが炭素数6〜14のα−オレフィンで
ある前記(6)記載のオレフィンオリゴマーの製造方
法。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。本発明においては、固体触媒の原料
物質として酸処理されたアルミニウム含有粘土鉱物を用
いる。該粘土鉱物としては、例えば、スメクタイト鉱物
に分類されるモンモリロナイト,サポナイト,バイデラ
イト,ノントロナイト、カオリナイト鉱物に分類される
カオリナイト、そしてバーミキュライト等の酸処理物を
挙げることができる。その中では、触媒活性等の面で酸
処理されたモンモリロナイトを原料物質として使用する
のが好ましい。
【0011】アルミニウム含有粘土鉱物を酸処理するこ
とにより、前記原料物質が得られる。酸処理は、有機酸
または無機酸により行うことができるが、粘土鉱物中の
イオンの交換速度(酸処理速度)や交換率の点で鉱酸を
用いるのが好ましく、中でも硫酸、塩酸、フッ化水素等
の強酸を用いるのが望ましい。酸処理の方法は、公知の
方法を採用すればよく、例えば、希釈水性懸濁物中で行
ったり、粘土鉱物を比較的濃厚な酸で処理する、いわゆ
る乾式処理を採用することができる。さらに、粘土鉱物
は気体状の酸たとえば塩化水素または二酸化イオウで処
理することもできる。酸処理した粘土鉱物は、好適には
未反応の酸を除去した後、乾燥して次の処理工程に供さ
れる。更に、焼成処理を付加してもよい。
【0012】本発明においては、入手が容易な原料物質
(酸処理したアルミニウム含有粘土鉱物)としては、た
とえば、モンモリロナイトK10(ジュートヘミー社
製、アルドリッチ社等で販売)やガレオンアース(水澤
化学社製)を使用することができる。
【0013】本発明においては、酸処理したアルミニウ
ム含有粘土鉱物を、金属塩を用いて、更にイオン交換を
する。金属塩としては、好適には周期律表の第3族、第
12族または第13族金属の金属塩を挙げることができ
る。更に好適には、第3族金属の金属塩である塩化ラン
タン、第12族金属の金属塩である塩化亜鉛、第13族
金属の金属塩である硝酸ガリウム、硝酸アルミニウムを
挙げることができる。
【0014】金属塩は通常、水溶液としてイオン交換を
する。その方法は、例えば、金属塩を含む水溶液に酸処
理したアルミニウム含有粘土鉱物を加えて、室温で攪拌
すればよい。イオン交換時の温度や接触時間に制限はな
く、金属として0.05〜20重量%程度担持される条
件を採用すればよい。担持量が0.05重量%未満で
は、担持効果が発揮されず、20重量%を越えると触媒
活性が減少する可能性がある。通常、イオン交換時の温
度としては0〜100℃程度が、接触時間としては0.
5〜48時間程度で十分である。本反応においては、反
応後、イオン交換した粘土鉱物を含む水性懸濁物の上澄
みがほぼ中性になるまで水洗することが好ましい。その
後、好適には乾燥してハロゲン化処理に供する。
【0015】ハロゲン化処理に用いるハロゲン化剤とし
ては、ハロゲン含有無機物またはハロゲン含有有機物を
挙げることができる。その中でも反応性及び触媒寿命の
面で優れるフッ素含有化合物が好適に使用できる。具体
的には、たとえば、フッ化アンモニウム、フッ化水素、
三フッ化ホウ素等のフッ素含有ルイス酸、1,2-ジクロロ
-1,1,2,2−テトラフルオロエタン等のフッ素含有炭化水
素を挙げることができる。
【0016】ハロゲン化剤による処理は、酸処理したア
ルミニウム含有粘土鉱物をイオン交換した後にハロゲン
化剤を接触処理することにより達成することができる。
この接触処理は種々の方法および条件により行うことが
できるが、フッ化アンモニウムを用いる場合には、0〜
100℃にて液相で処理する方法が好ましい。また、ハ
ロゲン化剤の使用量は、種々の条件により異なるので特
に制限されないが、通常は酸処理した粘土鉱物中に0.
05重量%程度以上ハロゲンが担持される程度でよい。
そして、好ましくは0.05〜20重量%程度ハロゲン
が担持される程度使用するのがよい。この範囲外では、
触媒活性が低下する恐れがある。なお、ハロゲン化炭化
水素を用いる場合には、200〜600℃にて気相で処
理する方が好ましい。この範囲を外れるとオリゴマー化
の際に転化率が低下する場合がある。
【0017】本発明では、上記のようにして得られた触
媒前駆体を焼成処理することによって、目的とする触媒
を得ることができる。この際の焼成条件としては、特に
制限されないが、転化率の点から、窒素または真空条件
下で50℃以上で処理することが好ましい。より好適に
は、焼成温度を100〜800℃程度とすればよい。ま
た、焼成時間は、30分以上とするのが好適である。
【0018】本発明の方法で製造したオレフィンのオリ
ゴマー製造用触媒を用いる場合、原料のオレフィンとし
ては、α−オレフィン、内部オレフィンあるいそれらの
混合物等を使用することができる。オレフィンの種類は
特に限定されないが、炭素数4〜20のα−オレフィ
ン、好ましくは炭素数6〜14のα−オレフィンが好適
に用いられる。具体的には、1−ヘキセン、1−ヘプテ
ン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセン、1−ウン
デセン、1−ドデセン、1−トリデセン、1−テトラデ
セン等が挙げられる。
【0019】オリゴマー化反応は、たとえば、バッチ式
の攪拌式反応器、連続式の固定床反応器や流動床反応器
を用いて行うことができる。オリゴマー化反応はオレフ
ィン100gに対して0.1〜50gの触媒の存在下
で、オレフィンを好ましくは0〜200℃、更に好まし
くは20〜180℃の温度で、好ましくは0.5〜24
時間、更に好ましくは1〜12時間反応させることによ
り行われる。反応には溶媒は特に必要とはしないが、所
望により、鎖状飽和炭化水素、脂環式炭化水素、ハロゲ
ン化炭化水素等を溶媒として使用してもよい。
【0020】オリゴマー化反応後、触媒および未反応オ
レフィンを分離したオレフィンオリゴマーは、そのまま
でも潤滑油の基材として使用できるが、炭素数20以下
の低分子量オリゴマーを蒸留等により分離した場合に
は、蒸発減量の抑制という機能が付加されるため、自動
車エンジン油等の基材としても使用できる。この場合、
低分子量オリゴマーを分離したオレフィンオリゴマーを
水添処理することにより、安定性の向上を図ることがで
きる。
【0021】また、本発明のオレフィンオリゴマー製造
方法おいては、原料オレフィンの異性化が抑制されるた
め、未反応オレフィンを精製せずに再使用することが可
能である。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例及びその比較例によっ
て本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれらの
実施例に限定されるものではない。
【0023】実施例1 Ga(NO3)3 ・9H2Oを8.36gイオン交換水200ミリリ
ットルに溶解し、0.1モル/リットルのGa(NO3)3水溶
液を調製した。この水溶液にモンモリロナイトK10
(酸処理したモンモリロナイト、アルドリッチ社より購
入)を20g加え、室温で24時間攪拌した。攪拌終了
後、水溶液をろ別し、得られた固体をビーカーに移しイ
オン交換水200ミリリットルを加えて30分間攪拌し
た。そして、攪拌終了後、水溶液をろ別した。更に、こ
の洗浄操作をろ液のpHが7になるまで繰り返した。最
終的に得られた固体を120℃で12時間乾燥した。こ
の固体を5g分取して流通式ガラス反応器に充填し、窒
素流通下450℃で1時間焼成した。その後、窒素流通
を停止し、同一温度にてCClF2-CClF2 を1時間流通た。
CClF2CClF2の流通を停止し、同一温度にて再び窒素を1
時間流通した。その後、真空下、500℃で3時間焼成
して触媒を得た。
【0024】得られた触媒を蛍光X線法により分析した
ところ、ガリウムが1.0重量%含まれていることが分
かった。
【0025】また、ハロゲン含量は以下の方法により定
量した。触媒を105℃にて2時間乾燥させた後、0.
1gを採取し、WO3 0.3gとSiO2 0.1gを加
えて混合粉砕し、この混合物より0.15gを採取し、
後記する石英管に入れた。次に、水蒸気発生フラスコ、
前記混合物を入れた石英管および吸収ビンからなるハロ
ゲン化合物の吸収装置を用意して触媒中に含有されるハ
ロゲンを回収した。前記水蒸気発生フラスコは、空気の
流入ラインと水蒸気の排出ラインを備えており、該排出
ラインは前記石英管に接続されている。そして、石英管
の出口は管により吸収ビンに接続されており、吸収ビン
の出口は管を通じて大気中に開放されている。前記吸収
ビンには、0.08モルの炭酸ナトリウム水溶液を5ミ
リリットル、0.08モルの炭酸水素ナトリウム水溶液
を5ミリリットルおよび純水を30ミリリットル入れ
た。水を入れた水蒸気発生フラスコを90℃に、石英管
を900℃に加熱し、空気を毎分200ミリリットルの
割合で25分間水蒸気発生フラスコに流入させることに
より、触媒中のハロゲンを吸収ビンに回収した。この吸
収ビンに、更に純水を加えて100ミリリットルとし、
この水溶液をイオンクロマトグラフィーにて分析し、触
媒中のハロゲン含量を求めた。その結果、実施例1の触
媒には、フッ素が4.5重量%含有されていることが分
かった。また、全ハロゲン含量は4.5重量%であっ
た。
【0026】オレフィンのオリゴマー化は以下に示す方
法にて実施した。撹拌機、温度計、ガス導入管及びガス
排気管を備えた重合用フラスコを乾燥窒素ガスにて置換
後、1−デセン40mlを加え、更に上記触媒2gを添
加した。そして、温度を40℃に保ちながら2時間オリ
ゴマー化反応を進めた。オリゴマー化反応終了後、25
%アンモニア水を加えて触媒を失活させた後、触媒を濾
別し、反応混合物を水洗、乾燥した後、未反応オレフィ
ン及び炭素数20以下の低分子量オリゴマーを留去して
オレフィンオリゴマーを得た。
【0027】触媒の調製条件及び分析結果を第1表に、
この触媒を用いて1−デセンのオリゴマー化反応を実施
したときの原料オレフィン転化率、生成オリゴマーにお
ける炭素数30以上の選択率および重合/異性化速度比
を第2表に示す。
【0028】実施例2 実施例1の触媒を用い、1−デセン反応時の触媒量、反
応温度を第2表に示す条件とした他は、実施例1と同様
にしてオリゴマー化反応を実施した。結果を第2表に示
す。
【0029】実施例3 実施例1におけるGa(NO3)3水溶液とモンモリロナイトK
10との接触条件、室温で24時間攪拌を、80℃で2
4時間攪拌とした他は、実施例1と同様の操作により、
触媒調製およびオリゴマー化を実施した。結果を第1表
および第2表に示す。
【0030】実施例4 Al(NO3)3の0.1モル/リットル水溶液を用いた他は実
施例1と同様の操作により、触媒調製およびオリゴマー
化を実施した。結果を第1表および第2表に示す。
【0031】実施例5 LaCl3 の0.1モル/リットル水溶液を用いた他は実施
例1と同様の操作により、触媒調製およびオリゴマー化
を実施した。結果を第1表および第2表に示す。
【0032】実施例6 ZnCl2 の0.1モル/リットル水溶液を用いた他は実施
例1と同様の操作により、触媒調製およびオリゴマー化
を実施した。結果を第1表および第2表に示す。
【0033】比較例1 Ga(NO3)3 ・9H2Oを8.36gイオン交換水200ミリリ
ットルに溶解し、0.1モル/リットルのGa(NO3)3水溶
液を調製した。この水溶液にモンモリロナイトK10
(酸処理したモンモリロナイト、アルドリッチ社より購
入)を20g加え、室温で24時間攪拌した。攪拌終了
後、水溶液をろ別し、得られた固体をビーカーに移しイ
オン交換水200ミリリットルを加えて30分間攪拌し
た。そして、攪拌終了後、水溶液をろ別した。更に、こ
の洗浄操作をろ液のpHが7になるまで繰り返した。最
終的に得られた固体を120℃で12時間乾燥した後、
真空下、500℃で3時間焼成して触媒を得た。得られ
た触媒を蛍光X線分析法により分析したところ、ガリウ
ムが1.0重量%含まれていることが分かった。
【0034】その後、実施例1と同様の方法により、1
−デセンのオリゴマー化反応を実施した。触媒の調製条
件及び分析結果を第1表に、この触媒を用いてデセン−
1のオリゴマー化反応を実施したときの原料オレフィン
転化率、生成オリゴマーにおける炭素数30以上の選択
率および重合/異性化速度比を第2表に示す。
【0035】比較例2 Al(NO3)3の0.1モル/リットル水溶液を用いた他は比
較例1と同様の操作により、触媒調製およびオリゴマー
化を実施した。結果を第1表および第2表に示す。
【0036】比較例3 LaCl3 の0.1モル/リットル水溶液を用いた他は比較
例1と同様の操作により、触媒調製およびオリゴマー化
を実施した。結果を第1表および第2表に示す。
【0037】比較例4 ZnCl2 の0.1モル/リットル水溶液を用いた他は比較
例1と同様の操作により、触媒調製およびオリゴマー化
を実施した。結果を第1表および第2表に示す。
【0038】
【表1】
【0039】
【表2】
【0040】第2表において、転化率、選択率、重合/
異性化速度比は下記、(式1)、(式2)、(式3)よ
り求めた。
【0041】
【数1】
【0042】上式において、残存デセンは、未反応1−
デセン、内部オレフィン、分岐オレフィンの合計量であ
る。
【0043】
【数2】
【0044】
【数3】
【0045】上式における、炭素数20以上の生成物の
重量および1−デセン以外のデセンの重量は、反応開始
後10分間の生成量である。
【0046】第2表より、本発明の方法により調製した
触媒は、1−デセンのオリゴマー化反応において、優れ
た転化率、選択率、重合/異性化速度比を示すことが確
認された。
【0047】
【発明の効果】本発明の製造方法により得られた酸性触
媒は、使用後の触媒の処理が簡便で反応装置に対する腐
食性がなく、有機化合物の反応性に優れる。また、本発
明の製造方法により得られた酸性触媒をオレフィンのオ
リゴマー化触媒として使用した場合には、反応性に優れ
るのみならず、炭素数30以上のオリゴマーの選択率が
高く、原料オリゴマーの異性化率の低いという効果を奏
する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸処理されたアルミニウム含有粘土鉱物
    を、金属塩でイオン交換し、ハロゲン化処理した後焼成
    することを特徴とするオレフィンオリゴマー製造用触媒
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 アルミニウム含有粘土鉱物がモンモリロ
    ナイトである請求項1記載のオレフィンオリゴマー製造
    用触媒の製造方法。
  3. 【請求項3】 金属塩が周期律表の第3族、第12族ま
    たは第13族金属の金属塩である請求項1または2記載
    のオレフィンオリゴマー製造用触媒の製造方法。
  4. 【請求項4】 ハロゲン化処理をフッ素を含有するハロ
    ゲン化剤で行う請求項1〜3のいずれかに記載のオレフ
    ィンオリゴマー製造用触媒の製造方法。
  5. 【請求項5】 オレフィンをオリゴマー化してオレフィ
    ンオリゴマーを製造するにあたり、請求項1〜4のいず
    れかに記載の方法により製造されたオレフィンオリゴマ
    ー製造用触媒を用いることを特徴とするオレフィンオリ
    ゴマーの製造方法。
  6. 【請求項6】 オレフィンが炭素数6〜14のα−オレ
    フィンである請求項5記載のオレフィンオリゴマーの製
    造方法。
JP8236508A 1996-07-16 1996-09-06 オレフィンオリゴマー製造用触媒の製造方法及びその触媒を用いたオレフィンオリゴマーの製造方法 Pending JPH1081635A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8236508A JPH1081635A (ja) 1996-07-16 1996-09-06 オレフィンオリゴマー製造用触媒の製造方法及びその触媒を用いたオレフィンオリゴマーの製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8-186087 1996-07-16
JP18608796 1996-07-16
JP8236508A JPH1081635A (ja) 1996-07-16 1996-09-06 オレフィンオリゴマー製造用触媒の製造方法及びその触媒を用いたオレフィンオリゴマーの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1081635A true JPH1081635A (ja) 1998-03-31

Family

ID=26503523

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8236508A Pending JPH1081635A (ja) 1996-07-16 1996-09-06 オレフィンオリゴマー製造用触媒の製造方法及びその触媒を用いたオレフィンオリゴマーの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1081635A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000076659A1 (fr) * 1999-06-11 2000-12-21 Idemitsu Petrochemical Co., Ltd. Catalyseur pour la fabrication d'alphaolefine et procede de fabrication d'alphaolefine

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000076659A1 (fr) * 1999-06-11 2000-12-21 Idemitsu Petrochemical Co., Ltd. Catalyseur pour la fabrication d'alphaolefine et procede de fabrication d'alphaolefine
JP4532045B2 (ja) * 1999-06-11 2010-08-25 出光興産株式会社 α−オレフィン製造用触媒及びα−オレフィンの製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN1077452C (zh) 烯烃低聚催化剂,其制备方法和用它进行烯烃低聚的方法
JPH06504712A (ja) ルイス酸で促進される転移アルミナ触媒およびそれら触媒を用いたイソパラフィンのアルキル化方法
JPH07502928A (ja) 溶媒抽出によるある種の酸性炭化水素変換触媒を再生する方法
CN102060646B (zh) 一种合成1-癸烯齐聚物的方法
JP2858478B2 (ja) Bf▲下3▼触媒によるオレフインオリゴマーからのbf▲下3▼の除去
US3864243A (en) Removal of chemically combined chlorine and other impurities from hydrocarbons
EP1719747B1 (en) Process for producing internal olefin
US4407731A (en) Preparation of metal oxide-supported boron fluoride catalysts
JP2894382B2 (ja) エテノリシスによるα−オレフインの製造
SU919591A3 (ru) Способ получени смеси м-хлоранилинов
KR100639611B1 (ko) 탄소-탄소 이중결합을 포함하는 탄화수소의 탈할로겐방법
CN102728396A (zh) γ-氧化铝负载三氯化铝催化剂的制备方法和应用
RU2191627C2 (ru) Способ получения катализатора, подходящего для использования при изомеризации углеводородов, катализатор, полученный этим способом, и его применение
CN102921436B (zh) 一种改性的AlCl3/γ-Al2O3催化剂的清洁制备方法和应用
US5365010A (en) Method for regenerating Lewis acid-promoted transition alumina catalysts used for isoparaffin alkylation by calcination
JPH1081635A (ja) オレフィンオリゴマー製造用触媒の製造方法及びその触媒を用いたオレフィンオリゴマーの製造方法
JPH04226104A (ja) プロピレンのオリゴマー化法
JPH05192576A (ja) 粘土に担持された非ハロゲン化チタン化合物又は非ハロゲン化ジルコニウム化合物を用いるオレフィンのオリゴマー化方法
JPH0596171A (ja) アルミナ系固体酸触媒の製造法
JPH1080639A (ja) 酸性触媒の製造方法及びその触媒を用いたオレフィンオリゴマーの製造方法
JPH0952908A (ja) オレフィンオリゴマー製造用触媒及びそれを用いたオレフィンオリゴマーの製造方法
JP4489202B2 (ja) ブテンポリマーの製造方法
JP4557194B2 (ja) 炭素−炭素二重結合を含む炭化水素の脱ハロゲン方法
HU214781B (hu) Eljárás alkilező katalizátor regenerálására
CN1060101C (zh) 一种含zsm-5分子筛的催化剂的再活化方法