JP2894382B2 - エテノリシスによるα−オレフインの製造 - Google Patents
エテノリシスによるα−オレフインの製造Info
- Publication number
- JP2894382B2 JP2894382B2 JP3257143A JP25714391A JP2894382B2 JP 2894382 B2 JP2894382 B2 JP 2894382B2 JP 3257143 A JP3257143 A JP 3257143A JP 25714391 A JP25714391 A JP 25714391A JP 2894382 B2 JP2894382 B2 JP 2894382B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- olefin
- olefins
- catalyst
- vinylidene
- ethylene
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C6/00—Preparation of hydrocarbons from hydrocarbons containing a different number of carbon atoms by redistribution reactions
- C07C6/02—Metathesis reactions at an unsaturated carbon-to-carbon bond
- C07C6/04—Metathesis reactions at an unsaturated carbon-to-carbon bond at a carbon-to-carbon double bond
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C2521/00—Catalysts comprising the elements, oxides or hydroxides of magnesium, boron, aluminium, carbon, silicon, titanium, zirconium or hafnium
- C07C2521/02—Boron or aluminium; Oxides or hydroxides thereof
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C2521/00—Catalysts comprising the elements, oxides or hydroxides of magnesium, boron, aluminium, carbon, silicon, titanium, zirconium or hafnium
- C07C2521/02—Boron or aluminium; Oxides or hydroxides thereof
- C07C2521/04—Alumina
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C2523/00—Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group C07C2521/00
- C07C2523/16—Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group C07C2521/00 of arsenic, antimony, bismuth, vanadium, niobium, tantalum, polonium, chromium, molybdenum, tungsten, manganese, technetium or rhenium
- C07C2523/32—Manganese, technetium or rhenium
- C07C2523/36—Rhenium
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、一般的には内部オレフィンまた
はビニリデンオレフィンからのα-オレフィンの製造
に、より特定的には、Al2O3に担持させたB2O3改質
Re2O7を用いる内部オレフィンをエテノール化して、
また、ビニリデンオレフィンを異性化/エテノール化し
てビニルオレフィンとする方法に関するものである。
はビニリデンオレフィンからのα-オレフィンの製造
に、より特定的には、Al2O3に担持させたB2O3改質
Re2O7を用いる内部オレフィンをエテノール化して、
また、ビニリデンオレフィンを異性化/エテノール化し
てビニルオレフィンとする方法に関するものである。
【0002】商業的に実用化されている、α-オレフィ
ン(ビニルオレフィン)を製造するためのトリエチルア
ミンを用いるエチレン鎖成長工程とこれに続くオレフィ
ン転位とにより、4 個から 30 個までの、またはそれ以
上の炭素原子を有するオレフィンを製造することができ
る。主として α-オレフィンが製造されるが、若干のビ
ニリデンオレフィンおよび内部オレフィンも生成する。
これらのオレフィン副生成物は一般に、ある種の応用面
においては α-オレフィンほど有用ではない。たとえば
洗剤用のスルホン酸の製造においては、ビニリデンオレ
フィンは第 3 級メルカプタンを形成するが、これはス
ルホン酸に酸化することが困難である。この種のオレフ
ィンの蒸留による分離は困難である。本件発明者らは、
α-オレフィンのいかなる有意の異性化をも伴うことな
くビニリデンオレフィンおよび内部オレフィンを α-オ
レフィンに転化させて、これらのオレフィンを含有する
α-オレフィン混合物の品質を向上させる新規な方法を
見いだした。
ン(ビニルオレフィン)を製造するためのトリエチルア
ミンを用いるエチレン鎖成長工程とこれに続くオレフィ
ン転位とにより、4 個から 30 個までの、またはそれ以
上の炭素原子を有するオレフィンを製造することができ
る。主として α-オレフィンが製造されるが、若干のビ
ニリデンオレフィンおよび内部オレフィンも生成する。
これらのオレフィン副生成物は一般に、ある種の応用面
においては α-オレフィンほど有用ではない。たとえば
洗剤用のスルホン酸の製造においては、ビニリデンオレ
フィンは第 3 級メルカプタンを形成するが、これはス
ルホン酸に酸化することが困難である。この種のオレフ
ィンの蒸留による分離は困難である。本件発明者らは、
α-オレフィンのいかなる有意の異性化をも伴うことな
くビニリデンオレフィンおよび内部オレフィンを α-オ
レフィンに転化させて、これらのオレフィンを含有する
α-オレフィン混合物の品質を向上させる新規な方法を
見いだした。
【0003】米国特許 3,785,956 はエチレンと枝分か
れのある、もしくは直鎖のオレフィンとよりなる供給原
料の、アルミニウムに担持された酸化レニウムのような
触媒を用いる、直鎖オレフィンの転化率を 30 − 50 %
の範囲に維持する不均化を開示している。クシアディン
グ(Xiading)ら,化学会ファラデー会報(J. Chem.So
c. Faraday Trans.)1,1986,82,1945 − 1953 に
は、Re2O7/Al2O3・B2O3−MR4(ここで M は
Sn または Pb であり、R はアルキルである)触媒を
アルケン、特に機能化されたアルケン、たとえばオレイ
ン酸メチルの副分解に使用し得ることが報告されてい
る。この触媒系は、その α-オレフィンに対する強い異
性化活性のために、α-オレフィン混合物の品質向上用
の加エタノール分解において有用でない。
れのある、もしくは直鎖のオレフィンとよりなる供給原
料の、アルミニウムに担持された酸化レニウムのような
触媒を用いる、直鎖オレフィンの転化率を 30 − 50 %
の範囲に維持する不均化を開示している。クシアディン
グ(Xiading)ら,化学会ファラデー会報(J. Chem.So
c. Faraday Trans.)1,1986,82,1945 − 1953 に
は、Re2O7/Al2O3・B2O3−MR4(ここで M は
Sn または Pb であり、R はアルキルである)触媒を
アルケン、特に機能化されたアルケン、たとえばオレイ
ン酸メチルの副分解に使用し得ることが報告されてい
る。この触媒系は、その α-オレフィンに対する強い異
性化活性のために、α-オレフィン混合物の品質向上用
の加エタノール分解において有用でない。
【0004】本発明に従えば、内部オレフィンもしくは
ビニリデンオレフィン、またはその混合物を実質的に
Al2O3 に担持させた Re2O7 および B2O3 よりな
る触媒の存在下にエチレンと反応させることを特徴とす
る、上記の内部オレフィンもしくはビニリデンオレフィ
ン、またはその混合物から α-オレフィンを製造する方
法が提供される。
ビニリデンオレフィン、またはその混合物を実質的に
Al2O3 に担持させた Re2O7 および B2O3 よりな
る触媒の存在下にエチレンと反応させることを特徴とす
る、上記の内部オレフィンもしくはビニリデンオレフィ
ン、またはその混合物から α-オレフィンを製造する方
法が提供される。
【0005】本発明記載の方法は、ビニリデンオレフィ
ンおよび内部オレフィンの双方を別個に、または相互に
いかなる比率であってもよい混合物において α-オレフ
ィンに転化させるのに有用である。本件方法はこの種の
ビニリデンオレフィンおよび/または内部オレフィンを
含有する α-オレフィン生成物の、殊にトリエチルアミ
ン上のエチレン鎖成長とこれに続くオレフィン転位とよ
り得られる混合物の品質を向上させるのに特に有用であ
る。この種のオレフィン生成物は反応条件に応じて 4
ないし 30 個の、またはそれ以上の炭素原子を、通常は
6 ないし 30 個の炭素原子を有する。エチレン鎖成長
工程を 12 個またはそれ以下の炭素原子を有するオレフ
ィンの製造に使用する場合には、生成するα-オレフィ
ンの量は圧倒的(80 モル%またはそれ以上)である。
より高分子量のオレフィンの製造に使用する場合には内
部オレフィンおよびビニリデンオレフィンの量が増加し
て、混合物はたとえば 0 − 20 モル%の内部オレフィ
ンと5 ないし 50 モル%のビニリデンオレフィンとを、
典型的には 1.5 ないし 8 モル%の内部オレフィンと5
ないし 40モル%のビニリデンオレフィンとを含有し、
残余がα-オレフィンである可能性がある。
ンおよび内部オレフィンの双方を別個に、または相互に
いかなる比率であってもよい混合物において α-オレフ
ィンに転化させるのに有用である。本件方法はこの種の
ビニリデンオレフィンおよび/または内部オレフィンを
含有する α-オレフィン生成物の、殊にトリエチルアミ
ン上のエチレン鎖成長とこれに続くオレフィン転位とよ
り得られる混合物の品質を向上させるのに特に有用であ
る。この種のオレフィン生成物は反応条件に応じて 4
ないし 30 個の、またはそれ以上の炭素原子を、通常は
6 ないし 30 個の炭素原子を有する。エチレン鎖成長
工程を 12 個またはそれ以下の炭素原子を有するオレフ
ィンの製造に使用する場合には、生成するα-オレフィ
ンの量は圧倒的(80 モル%またはそれ以上)である。
より高分子量のオレフィンの製造に使用する場合には内
部オレフィンおよびビニリデンオレフィンの量が増加し
て、混合物はたとえば 0 − 20 モル%の内部オレフィ
ンと5 ないし 50 モル%のビニリデンオレフィンとを、
典型的には 1.5 ないし 8 モル%の内部オレフィンと5
ないし 40モル%のビニリデンオレフィンとを含有し、
残余がα-オレフィンである可能性がある。
【0006】本件触媒組成物は、たとえば高表面積のA
l2O3にRe2O7(過レニウム酸溶液)とH3BO3との水
溶液を含浸させて製造する。良好な分散のために若干過
剰の水を使用することができる。ついで、含浸させたA
l2O3をその場で、または回転乾燥機中で乾燥し、つい
で乾燥空気下、または乾燥酸素下で、300 ないし 650℃
の、好ましくは 450 ないし 550℃ の温度で 0.5 ない
し 10 時間か焼する。特に有効な触媒組成物は、Al2O
3に担持させた 4 ないし 20 重量%のRe2O7と 0.5 な
いし 6 重量%のB2O3とを、特にAl2O3に担持させた
10 − 15 重量%のRe2O7と 0.5 ないし 2 重量%の
B2O3とを含有する。
l2O3にRe2O7(過レニウム酸溶液)とH3BO3との水
溶液を含浸させて製造する。良好な分散のために若干過
剰の水を使用することができる。ついで、含浸させたA
l2O3をその場で、または回転乾燥機中で乾燥し、つい
で乾燥空気下、または乾燥酸素下で、300 ないし 650℃
の、好ましくは 450 ないし 550℃ の温度で 0.5 ない
し 10 時間か焼する。特に有効な触媒組成物は、Al2O
3に担持させた 4 ないし 20 重量%のRe2O7と 0.5 な
いし 6 重量%のB2O3とを、特にAl2O3に担持させた
10 − 15 重量%のRe2O7と 0.5 ないし 2 重量%の
B2O3とを含有する。
【0007】本件触媒は、合理的な速度で内部オレフィ
ンをエテノール化し、ビニリデンオレフィンを異性化/
エテノール化してビニルオレフィンとするのに有効な量
で使用する。10 ないし 100 のオレフィン対触媒重量比
が適当であり、好ましくは 30 ないし 60 である(反
応混合物中のオレフィンの全重量を基準にして1ないし
10 重量%の触媒、好ましくは 1.5 ないし 3.5 重量%
の触媒)。この触媒は熱処理して残留オレフィンを除去
し、か焼に先立って 400 ないし 525℃で、N2中で、つ
いで希釈空気(N2)中で残留コークを焼いて除去する
方法で再生することができる。
ンをエテノール化し、ビニリデンオレフィンを異性化/
エテノール化してビニルオレフィンとするのに有効な量
で使用する。10 ないし 100 のオレフィン対触媒重量比
が適当であり、好ましくは 30 ないし 60 である(反
応混合物中のオレフィンの全重量を基準にして1ないし
10 重量%の触媒、好ましくは 1.5 ないし 3.5 重量%
の触媒)。この触媒は熱処理して残留オレフィンを除去
し、か焼に先立って 400 ないし 525℃で、N2中で、つ
いで希釈空気(N2)中で残留コークを焼いて除去する
方法で再生することができる。
【0008】触媒は最初にビニリデンオレフィンの三置
換オレフィンへの異性化を促進し、ついでこれをエテノ
ール化して α-オレフィンと低分子量の新しいビニリデ
ンオレフィンとを与え得ると考えられる。ここで、後者
のビニリデンオレフィンは通常の技術、たとえば蒸留に
より、より容易に α-オレフィンから除去することがで
きる。
換オレフィンへの異性化を促進し、ついでこれをエテノ
ール化して α-オレフィンと低分子量の新しいビニリデ
ンオレフィンとを与え得ると考えられる。ここで、後者
のビニリデンオレフィンは通常の技術、たとえば蒸留に
より、より容易に α-オレフィンから除去することがで
きる。
【0009】この反応はたとえば圧力容器中で、300 な
いし 3000 psig の、好ましくは700ないし 1500psig の
エチレン圧、25 ないし 100℃ の、好ましくは 40 ない
し85℃の温度で撹拌しながら実施する。
いし 3000 psig の、好ましくは700ないし 1500psig の
エチレン圧、25 ないし 100℃ の、好ましくは 40 ない
し85℃の温度で撹拌しながら実施する。
【0010】以下の実施例により本発明をさらに説明す
るが、本発明を限定することを意図したものではない。
るが、本発明を限定することを意図したものではない。
【0011】
【触媒の製造】10 重量%のRe2O7と 1.9 重量%のB2
O3とをAl2O3に担持させて含有するRe2O7/B2O3
/Al2O3触媒を以下の手順により製造する。
O3とをAl2O3に担持させて含有するRe2O7/B2O3
/Al2O3触媒を以下の手順により製造する。
【0012】1.0.30 g のH3BO3を 9.0 g の 10 重
量%Re2O7水溶液(過レニウム酸溶液)に加温して、
または加温することなく溶解させる。
量%Re2O7水溶液(過レニウム酸溶液)に加温して、
または加温することなく溶解させる。
【0013】2.9.0 g の高表面積(HSA)Al2O3
担体を添加した上記の溶液を吸着させる。
担体を添加した上記の溶液を吸着させる。
【0014】3.上記の触媒を乾燥空気(通常は 2 SC
FH)下、高温(通常は 500 − 525℃)で1− 5 時間
(通常は 2 時間)か焼する。
FH)下、高温(通常は 500 − 525℃)で1− 5 時間
(通常は 2 時間)か焼する。
【0015】4.上記のか焼したRe2O7(10 重量%)
/B2O3(1.9 重量%)/Al2O3触媒を空気または N
2 で冷却し、水分を含有しないガラスびん中に貯蔵す
る。
/B2O3(1.9 重量%)/Al2O3触媒を空気または N
2 で冷却し、水分を含有しないガラスびん中に貯蔵す
る。
【0016】Al2O3担体に添加するH3BO3とRe2O7
との量を変化させて、種々の量のRe2O7とB2O3とを
有する触媒を製造する。
との量を変化させて、種々の量のRe2O7とB2O3とを
有する触媒を製造する。
【0017】
【実施例】実施例1 少量の N2 パージ下で、清浄な乾燥した 300 cc のス
テンレススチール製のオートクレーブに 3.0 g のか焼
した Re2O7(4.8 重量%)/B2O3(5.6 重量%)/
Al2O3 触媒と 50 g の乾燥した、主として C16-C20
のオレフィン混合物とを装入した。このオートクレー
ブを閉鎖し、約 200 psig のエチレンで圧力試験し、つ
いで約 770 psig のエチレンを装入した。このオートク
レーブを撹拌しながら 50℃ に加熱し、830 − 970 psi
g の範囲のエチレン圧で約 50℃ に維持した。浸漬管を
通じて試料を採取し、ガスクロマトグラフと NMR と
で分析した。反応後、オートクレーブを冷却し、過剰の
エチレンを脱気した。オレフィン溶液を傾瀉し、触媒は
再生用に保存した。反応データは、触媒が B2O3 を全
く含有しない比較例の試行とともに表Iに示してある。
テンレススチール製のオートクレーブに 3.0 g のか焼
した Re2O7(4.8 重量%)/B2O3(5.6 重量%)/
Al2O3 触媒と 50 g の乾燥した、主として C16-C20
のオレフィン混合物とを装入した。このオートクレー
ブを閉鎖し、約 200 psig のエチレンで圧力試験し、つ
いで約 770 psig のエチレンを装入した。このオートク
レーブを撹拌しながら 50℃ に加熱し、830 − 970 psi
g の範囲のエチレン圧で約 50℃ に維持した。浸漬管を
通じて試料を採取し、ガスクロマトグラフと NMR と
で分析した。反応後、オートクレーブを冷却し、過剰の
エチレンを脱気した。オレフィン溶液を傾瀉し、触媒は
再生用に保存した。反応データは、触媒が B2O3 を全
く含有しない比較例の試行とともに表Iに示してある。
【0018】
【表1】
【0019】上記の NMR の結果は、実施例1の方法
が Re2O7/Al2O3 触媒のみを用いる比較例より有意
に多量の内部オレフィンおよびビニリデンオレフィンを
α-オレフィンに転化させることを示している実施例2
−3 それぞれ 86 g および 123.8 g の乾燥した主としてα
の C14 のオレフィン混合物、ならびに Al2O3 に担
持させた 5 重量%および 10 重量%のRe2O7 と 3.8
重量%の B2O3 とを含有する 2.87 g および 2.07 g
の触媒を用いて実施例1の方法を繰り返した。反応デー
タは、触媒が B2O3 を含有しない比較例とともに表 I
Iに示してある。
が Re2O7/Al2O3 触媒のみを用いる比較例より有意
に多量の内部オレフィンおよびビニリデンオレフィンを
α-オレフィンに転化させることを示している実施例2
−3 それぞれ 86 g および 123.8 g の乾燥した主としてα
の C14 のオレフィン混合物、ならびに Al2O3 に担
持させた 5 重量%および 10 重量%のRe2O7 と 3.8
重量%の B2O3 とを含有する 2.87 g および 2.07 g
の触媒を用いて実施例1の方法を繰り返した。反応デー
タは、触媒が B2O3 を含有しない比較例とともに表 I
Iに示してある。
【0020】
【表2】
【0021】C14-オレフィン中の C14-α-オレフィン
%は触媒の選択性能の尺度である。C14-α-オレフィン
プラス C26-オレフィンの百分率は触媒による α-オレ
フィンの異性化の尺度である。
%は触媒の選択性能の尺度である。C14-α-オレフィン
プラス C26-オレフィンの百分率は触媒による α-オレ
フィンの異性化の尺度である。
【0022】上記の結果は、実施例2および3の Re2
O7/B2O3/Al2O3 触媒が、実施例2の場合には半
分の量の Re2O7 を有する触媒を、実施例3の場合に
は同量の Re2O7 を有するが触媒濃度が半分の触媒を
使用して、Re2O7/Al2O3 の比較例と同等の結果を
与えたことを示している。
O7/B2O3/Al2O3 触媒が、実施例2の場合には半
分の量の Re2O7 を有する触媒を、実施例3の場合に
は同量の Re2O7 を有するが触媒濃度が半分の触媒を
使用して、Re2O7/Al2O3 の比較例と同等の結果を
与えたことを示している。
【0023】実施例4 実施例2で使用したものと同様な C14-α-オレフィン
混合物を、以下の方法に従う加エタノール分解により品
質向上させる。
混合物を、以下の方法に従う加エタノール分解により品
質向上させる。
【0024】少量の N2 パージ下で、清浄な乾燥した
300 cc の S.S.オートクレーブに 3.75 g のか焼し
た Re2O7(10 重量%)/B2O3(1.9 重量%)/Al
2O3触媒を装入する。600 g の乾燥した C14-1-オレフ
ィン(α-オレフィン約 85 %、ビニリデンオレフィン
10 %、内部オレフィン 5 %)を装入する。ついで、こ
のオートクレーブを閉鎖する。200 psig のエチレンで
の圧力試験ののち、反応器に 700 − 800 psig のエチ
レンを装入する。撹拌しながら 50℃ に加熱する。反応
は約 50℃、約 850 psig で行う。
300 cc の S.S.オートクレーブに 3.75 g のか焼し
た Re2O7(10 重量%)/B2O3(1.9 重量%)/Al
2O3触媒を装入する。600 g の乾燥した C14-1-オレフ
ィン(α-オレフィン約 85 %、ビニリデンオレフィン
10 %、内部オレフィン 5 %)を装入する。ついで、こ
のオートクレーブを閉鎖する。200 psig のエチレンで
の圧力試験ののち、反応器に 700 − 800 psig のエチ
レンを装入する。撹拌しながら 50℃ に加熱する。反応
は約 50℃、約 850 psig で行う。
【0025】1/8”の浸漬管を通じて反応中に試料を採
取する。
取する。
【0026】反応後冷却し、過剰のエチレンを脱気す
る。複分解オレフィン溶液を傾瀉し、触媒は再生用に保
存する。
る。複分解オレフィン溶液を傾瀉し、触媒は再生用に保
存する。
【0027】使用済み触媒の再生 1.使用済み触媒を N2(〜 2 SCFH)パージ下で 4
00 − 500℃ に加熱して残留オレフィンを除去する。
00 − 500℃ に加熱して残留オレフィンを除去する。
【0028】2.N2 に徐々に 空気を導入し、480 − 5
25℃ で触媒上のコークを焼く。(残留オレフィンの除
去のための熱処理の間に黒色のコークが形成され
る。) 3.上に触媒の製造に記載したようにして触媒をか焼す
る。
25℃ で触媒上のコークを焼く。(残留オレフィンの除
去のための熱処理の間に黒色のコークが形成され
る。) 3.上に触媒の製造に記載したようにして触媒をか焼す
る。
【0029】再生した触媒を他の C14-α-オレフィン
混合物のエテノール化に使用した。反応データは表 III
に示してある。
混合物のエテノール化に使用した。反応データは表 III
に示してある。
【0030】
【表3】
【0031】上記の結果は再生触媒がなお有効であるこ
とを示している。
とを示している。
【0032】実施例5触媒が 0.5 重量%の B2O3 を
含有することを除いて実施例4の方法を繰り返した。結
果は、Re2O7/Al2O3 触媒を用いる同一のオレフィ
ン対触媒比のものを 100 として比較して 115+ の触媒
効率を示している。
含有することを除いて実施例4の方法を繰り返した。結
果は、Re2O7/Al2O3 触媒を用いる同一のオレフィ
ン対触媒比のものを 100 として比較して 115+ の触媒
効率を示している。
【0033】先行の各実施例は本発明のバッチ様式にお
ける方法の実施を説明している。この方法は、オレフィ
ン供給原料とエチレンとを Re2O7/B2O3/Al2O3
触媒の固定床を通過させることにより、連続様式におい
ても実施することができると理解すべきである。
ける方法の実施を説明している。この方法は、オレフィ
ン供給原料とエチレンとを Re2O7/B2O3/Al2O3
触媒の固定床を通過させることにより、連続様式におい
ても実施することができると理解すべきである。
【0034】本発明の主な特徴及び態様は以下のとおり
である。
である。
【0035】1.内部オレフィンもしくはビニリデンオ
レフィンまたはその混合物を実質的に Al2O3 に担持
させた Re2O7 および B2O3 よりなる触媒の存在下
にエチレンと反応させることを特徴とする上記の内部オ
レフィンもしくはビニリデンオレフィンまたはその混合
物から α-オレフィンを製造する方法。
レフィンまたはその混合物を実質的に Al2O3 に担持
させた Re2O7 および B2O3 よりなる触媒の存在下
にエチレンと反応させることを特徴とする上記の内部オ
レフィンもしくはビニリデンオレフィンまたはその混合
物から α-オレフィンを製造する方法。
【0036】2.上記のオレフィンが内部オレフィンで
あることを特徴とする上記1記載の方法。
あることを特徴とする上記1記載の方法。
【0037】3.上記のオレフィンがビニリデンオレフ
ィンであることを特徴とする上記1記載の方法。
ィンであることを特徴とする上記1記載の方法。
【0038】4.内部オレフィンおよび/またはビニリ
デンオレフィンを含有する α-オレフィン混合物を実質
的に Al2O3 に担持させた Re2O7 および B2O3 よ
りなる触媒の存在下にエチレンと反応させて内部オレフ
ィンおよび/またはビニリデンオレフィンの少なくとも
一部を α-オレフィンに転化させることを特徴とする上
記のα−オレフィン混合物の品質を向上させる方法。
デンオレフィンを含有する α-オレフィン混合物を実質
的に Al2O3 に担持させた Re2O7 および B2O3 よ
りなる触媒の存在下にエチレンと反応させて内部オレフ
ィンおよび/またはビニリデンオレフィンの少なくとも
一部を α-オレフィンに転化させることを特徴とする上
記のα−オレフィン混合物の品質を向上させる方法。
【0039】5.上記の混合物が 0 − 20 モル%の内
部オレフィンと 5 ないし 40 モル%のビニリデンオレ
フィンとを含有し、残余が α-オレフィンであることを
特徴とする上記4記載の方法。
部オレフィンと 5 ないし 40 モル%のビニリデンオレ
フィンとを含有し、残余が α-オレフィンであることを
特徴とする上記4記載の方法。
【0040】6.上記の触媒が 0.5 ないし 6 重量%の
B2O3 と 5 ないし 20 重量%の Re2O7 とを含有す
るものであることを特徴とする先行の上記のいずれかに
記載された方法。
B2O3 と 5 ないし 20 重量%の Re2O7 とを含有す
るものであることを特徴とする先行の上記のいずれかに
記載された方法。
【0041】7.上記の触媒が反応混合物中のオレフィ
ンの全重量を基準にして1ないし 10 重量%の量で存在
することを特徴とする先行の上記のいずれかに記載され
た方法。
ンの全重量を基準にして1ないし 10 重量%の量で存在
することを特徴とする先行の上記のいずれかに記載され
た方法。
【0042】8.上記の方法を 300 ないし 3000 psig
のエチレン圧下、25 ないし 100℃ の反応温度で実施す
ることを特徴とする先行の上記のいずれかに記載された
方法。
のエチレン圧下、25 ないし 100℃ の反応温度で実施す
ることを特徴とする先行の上記のいずれかに記載された
方法。
【0043】9.上記のエチレン圧が 700 ないし 1500
psig であり、温度が 40 ないし 85℃ であることを特
徴とする上記8記載の方法。
psig であり、温度が 40 ないし 85℃ であることを特
徴とする上記8記載の方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07C 11/02 B01J 23/36 C07C 2/08
Claims (2)
- 【請求項1】 内部オレフィンもしくはビニリデンオレ
フィンまたはその混合物を実質的にAl2O3に担持させ
たRe2O7およびB2O3よりなる触媒の存在下にエチレ
ンと反応させることを特徴とする上記の内部オレフィン
もしくはビニリデンオレフィンまたはその混合物からα
-オレフィンを製造する方法。 - 【請求項2】 内部オレフィンおよび/またはビニリデ
ンオレフィンを含有するα−オレフィン混合物を実質的
にAl2O3に担持させたRe2O7およびB2O3よりなる触
媒の存在下にエチレンと反応させて内部オレフィンおよ
び/またはビニリデンオレフィンの少なくとも一部を
α-オレフィンに転化させることを特徴とする上記のα
−オレフィン混合物の品質を向上させる方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US580098 | 1990-09-11 | ||
US07/580,098 US5055628A (en) | 1990-09-11 | 1990-09-11 | Preparation of alpha-olefin by ethenolysis |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04247042A JPH04247042A (ja) | 1992-09-03 |
JP2894382B2 true JP2894382B2 (ja) | 1999-05-24 |
Family
ID=24319689
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3257143A Expired - Fee Related JP2894382B2 (ja) | 1990-09-11 | 1991-09-10 | エテノリシスによるα−オレフインの製造 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5055628A (ja) |
EP (1) | EP0475245B1 (ja) |
JP (1) | JP2894382B2 (ja) |
DE (1) | DE69111534T2 (ja) |
ES (1) | ES2077749T3 (ja) |
Families Citing this family (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE4006540A1 (de) * | 1990-03-02 | 1991-09-05 | Huels Chemische Werke Ag | Katalysatoren fuer die metathese von olefinen und funktionalisierten olefinen |
GB9424547D0 (en) * | 1994-12-06 | 1995-01-25 | Bp Chem Int Ltd | Ethylene conversion process |
US5672802A (en) * | 1996-03-19 | 1997-09-30 | Shell Oil Company | Process for the preparation of alpha olefins |
DE19727256A1 (de) * | 1997-06-26 | 1999-01-07 | Consortium Elektrochem Ind | Trägerkatalysator zur Verwendung bei der Herstellung von Cycloalkadienen in einer Metathesereaktion |
DE10041345A1 (de) * | 2000-08-23 | 2002-03-07 | Basf Ag | Verfahren zur Synthese von terminalen Olefinen mit enger Molgewichtsverteilung |
US7932397B2 (en) | 2006-11-22 | 2011-04-26 | Massachusetts Institute Of Technology | Olefin metathesis catalysts and related methods |
CA2712503C (en) * | 2008-01-25 | 2017-04-18 | Massachusetts Institute Of Technology | Catalysts for metathesis reactions including enantioselective olefin metathesis, and related methods |
US8222469B2 (en) * | 2009-07-15 | 2012-07-17 | Massachusetts Institute Of Technology | Catalysts and processes for the formation of terminal olefins by ethenolysis |
US8362311B2 (en) | 2009-09-30 | 2013-01-29 | Massachusetts Institute Of Technology | Highly Z-selective olefins metathesis |
KR20120115286A (ko) * | 2009-12-29 | 2012-10-17 | 다우 글로벌 테크놀로지스 엘엘씨 | 알파-올레핀 제조법 |
US8598400B2 (en) | 2010-02-08 | 2013-12-03 | Massachusetts Institute Of Technology | Efficient methods for Z- or cis-selective cross-metathesis |
US8546500B2 (en) | 2011-05-27 | 2013-10-01 | Massachusetts Institute Of Technology | Complexes for use in metathesis reactions |
JP6266509B2 (ja) | 2011-06-03 | 2018-01-24 | マサチューセッツ インスティテュート オブ テクノロジー | Z選択的閉環メタセシス反応 |
US10633306B2 (en) * | 2017-06-06 | 2020-04-28 | Liquidpower Specialty Products Inc. | Method of increasing alpha-olefin content |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE1593292C3 (de) * | 1965-12-27 | 1979-01-18 | Phillips Petroleum Co., Bartlesville, Okla. (V.St.A.) | Verfahren zur Umwandlung eines acyclischen Olefins mit innenständiger Doppelbindung in 1-Olefine |
US3785956A (en) * | 1971-12-10 | 1974-01-15 | Phillips Petroleum Co | Selective olefin disproportionation and the use thereof to produce high octane gasolines |
-
1990
- 1990-09-11 US US07/580,098 patent/US5055628A/en not_active Expired - Lifetime
-
1991
- 1991-09-03 DE DE69111534T patent/DE69111534T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1991-09-03 EP EP91114827A patent/EP0475245B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1991-09-03 ES ES91114827T patent/ES2077749T3/es not_active Expired - Lifetime
- 1991-09-10 JP JP3257143A patent/JP2894382B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
DE69111534D1 (de) | 1995-08-31 |
US5055628A (en) | 1991-10-08 |
JPH04247042A (ja) | 1992-09-03 |
DE69111534T2 (de) | 1996-01-18 |
EP0475245A2 (en) | 1992-03-18 |
EP0475245B1 (en) | 1995-07-26 |
EP0475245A3 (en) | 1993-05-12 |
ES2077749T3 (es) | 1995-12-01 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2894382B2 (ja) | エテノリシスによるα−オレフインの製造 | |
CN1046215C (zh) | 一种含有第ⅲa族和第ⅷ族金属的选择加氢催化剂及用途 | |
JP3831821B2 (ja) | 接触水素化方法およびこの方法において使用可能な触媒 | |
JP4345038B2 (ja) | 不飽和化合物の選択的水素化方法 | |
JP4374557B2 (ja) | 有機化合物の変換反応において使用可能な触媒の調製方法 | |
US5364998A (en) | Process for the selective hydrogenation of hydrocarbons | |
JPS6156139A (ja) | ニツケルと錫、ゲルマニウムまたは鉛とを含有する触媒の存在下におけるカルボン酸エステルの水素化分解によるアルコールの製造方法 | |
EP0152112A2 (en) | Olefin conversion | |
EP0031244A1 (en) | Process for producing methanol from synthesis gas with palladium-calcium catalysts | |
JPS6120526B2 (ja) | ||
JPH05112473A (ja) | ノルマルパラフインの異性化方法 | |
CN1124468A (zh) | 用于将c1-4烃转化为c2烯烃的新方法和无机载体催化剂 | |
US3974233A (en) | Process for the production of a rhenium heptoxide/alumina disproportionation catalyst | |
JP2594463B2 (ja) | 脱水素反応用触媒及びその製法 | |
EP1063012B1 (fr) | Nouveaux catalyseurs contenant des hétéropolyanions utilisables dans des procédés de conversion de paraffines | |
JPH0529506B2 (ja) | ||
CN114367284B (zh) | 以镓铝尖晶石为载体的低碳烷烃脱氢催化剂及其制备方法 | |
JPS6039652B2 (ja) | 低級含酸素有機化合物の製造方法 | |
JPH06287227A (ja) | 低分岐度オレフィン低重合物の製造方法 | |
US4022846A (en) | Process for producing olefins by disproportionation | |
JP3541448B2 (ja) | アセトアミドの製造方法 | |
JPS59102437A (ja) | アルケン類の異性化法 | |
JP2996421B2 (ja) | β,β’−ジアルキルナフタレン類の製造方法 | |
RU2053018C1 (ru) | Способ приготовления катализатора для гидрирования ацетилена в этан-этиленовой фракции | |
SU1666177A1 (ru) | Способ получени гетерогенного катализатора дл превращени ненасыщенных соединений |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |