JPH1080928A - 多層異硬度クッション体及びそれを用いた椅子の座 - Google Patents
多層異硬度クッション体及びそれを用いた椅子の座Info
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- JPH1080928A JPH1080928A JP9232948A JP23294897A JPH1080928A JP H1080928 A JPH1080928 A JP H1080928A JP 9232948 A JP9232948 A JP 9232948A JP 23294897 A JP23294897 A JP 23294897A JP H1080928 A JPH1080928 A JP H1080928A
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Abstract
の厚さを薄くしても、十分なクッション性とフィット感
が得られるとともに、使用者の荷重等を支持するのに十
分な強度を維持することができ、しかも軟質部分と硬質
部分との境界が使用者に感じ取れないで、快適な使用感
が得られるようにする。 【解決手段】 クッション体3の一端部を、硬質のプラ
スチック発泡体5からなる硬質領域Aとし、他端部を、
軟質のプラスチック発泡体6からなる軟質領域Cとし、
かつ中間部Bを、一端側から他端側に向かって、硬質の
プラスチック発泡体5の占有割合が漸次減少するととも
に、軟質のプラスチック発泡体6の占有割合が漸次増大
する複合領域Bとする。
Description
ン材等として有用な硬さの異なる複数の層を有するクッ
ション体、及びそれを用いた椅子の座に関する。
ッション体、及びそれを用いた椅子の座としては、例え
ば特開昭61−290013号公報、特公昭62−37
998号公報、実開昭62−1915号公報、実開昭6
2−8783号公報等に開示されているものがある。
は、いずれも、硬さの異なる発泡体を単に上下に重ねる
か、軟質の発泡体の中に硬質の発泡体を局部的に埋設す
るか、またはいずれかの層の厚さを局部的に変えるかし
たに過ぎないものであって、必ずしも人体に最適なクッ
ション性を与えるものではなかった。
ート等、成形されたクッション体の厚さが厚いものに対
して適用されるもので、これらを、比較的厚さが薄い事
務用椅子等の座用クッション体に適用すると、クッショ
ン性とフィット感に欠けるとともに、着席者の臀部を支
持するのに十分な強度が得られなかったり、軟質のプラ
スチック発泡体と硬質のプラスチック発泡体との境界部
が着座者に感じ取られて、座り心地を損ねたりする等の
問題がある。
の厚さを薄くしても、十分なクッション性とフィット感
が得られるとともに、使用者の荷重等を支持するのに十
分な強度を維持することができ、しかも軟質部分と硬質
部分との境界が、使用者に感じ取れないようにすること
により、快適な使用感が得られるようにした、多層異硬
度クッション体及びそれを用いた椅子の座を提供するこ
とを目的としている。
題は、次のようにして解決される。 (1)多層異硬度クッション体としては、一端部を、硬
質のプラスチック発泡体からなる硬質領域とし、他端部
を、軟質のプラスチック発泡体からなる軟質領域とし、
かつ中間部を、一端側から他端側に向かって、硬質のプ
ラスチック発泡体の占有割合が漸次減少するとともに、
軟質のプラスチック発泡体の占有割合が漸次増大する複
合領域とする。
領域の両側に、硬質のプラスチック発泡体よりなり、か
つ他端に向かって延出する硬質延出部を設ける。
間部の複合領域において、硬質及び軟質のプラスチック
発泡体を、それぞれの尖先が互いに逆方向を向く楔状を
なして重合する。
の多層異硬度クッション体の硬質のプラスチック発泡体
を、後部及び底部に位置させ、かつ軟質のプラスチック
発泡体を、前部及び上部に位置させて椅子の座とする。
度クッション体を椅子の座に用いた第1の実施形態を示
し、図1〜図3は、その製造方法を説明する略図であ
る。
について説明し、その後、図4〜図8に基づいて、完成
した座用クッション体について説明する。図1に示すよ
うに、発泡成形型を構成する下型(1)の上面には、座用
クッション体の上面の形状と合致する形状とした、前上
方を向く凹窪(2)が形成されている。
び図10等に示すように、後部(3a)が若干持ち上がって
おり、前部(3b)は、この後部(3a)になだらかに連続して
いる。
合わせて、下型(1)の凹窪面(2)は、後部(3a)と対応す
る谷部(2a)、及び前部(3b)と対応する上向傾斜面(2b)を
有している。
なるように、水平に置く(図1)。
上にもたらして、ノズル(4)から、硬質のプラスチック
発泡体の原液を谷部(2a)に注入しながら、図2の矢印に
示すように、ノズル(4)を左右方向に移動させて、谷部
(2a)に、左右方向に長い、硬質のプラスチック発泡体
(5)の原液の溜まり(5')を形成する。
矢印に示すように、凹窪(2)の上向傾斜面(2b)の中央へ
移動させる。
チック発泡体(5)の原液が発泡し始めたころ、上向傾斜
面(2b)の中央部へ移動させたノズル(4)から、軟質のプ
ラスチック発泡体(第2のプラスチック発泡体)(6)の原
液を注入し、凹窪(2)の中央部にその溜まり(6')を形
成させる。
型(1)の上に載置すると、注入した2種類のプラスチッ
ク発泡体(5)(6)の原液は、図2の矢印に示すように、
周囲に拡散して行き、後から注入した軟質のプラスチッ
ク発泡体(6)の原液は、図3に示すように、先に注入さ
れて、上方に発泡しながら拡がる硬質のプラスチック発
泡体(5)の原液の下に潜り込みながら発泡して行き、最
終的に、下型(1)及び上型(7)により画成される空間を
埋め尽くす。
散した硬質のプラスチック発泡体(5)の原液は、発泡成
形型の両側縁部に到達して、それ以上横方向に拡散でき
ないので、前方に広がり、前向きの硬質延出部(8)を形
成する。
に示すように、一端部が硬質のプラスチック発泡体(5)
からなる硬質領域(A)よりなり、他端部が軟質のプラス
チック発泡体(6)からなる軟質領域(C)よりなり、かつ
その中間部が、一端側から他端側に向かって、硬質のプ
ラスチック発泡体(5)の占有割合が漸次減少し、かつ軟
質のプラスチック発泡体(6)の占有割合が漸次増大する
複合領域(B)よりなっており、硬質領域(A)の両側端部
には、前方を向く前向きの硬質延出部(8)が形成されて
いる。
泡体(5)(6)は、それぞれの尖先が互いに前後逆方向を
向く楔状をなして上下に重合されている。
ック発泡体(5)が後部及び底部に位置し、かつ軟質のプ
ラスチック発泡体(6)が前部及び上部に位置するように
して、椅子の座として用いると、全体の厚さを薄くして
も、十分なクッション性とフィット感が得られるととも
に、使用者の荷重等を支持するのに十分な強度を維持す
ることができ、しかも軟質部分と硬質部分との境界が使
用者に感じ取られることはなく、快適な使用感が得られ
る。
述した第1の実施形態に対して、硬質のプラスチック発
泡体(5)の中央部の注入量を少な目とし、その分、軟質
のプラスチック発泡体(6)の量を多めとすることによ
り、複合領域(B)の中央部の前後幅を短くし、軟質領域
(C)の占有割合を大としている。
と、第1の実施形態よりクッション性を高めることがで
きるとともに、硬質領域(A)により、着座者の臀部を心
地よく包み込むように支持することができる。
を、椅子の座として用いた実施形態について詳述した
が、本発明の多層異硬度クッション体は、椅子の背もた
れや、その他の用途にも用いることができ、その場合に
も、上述したのと同様の効果を奏することができる。
よりなり、かつ他端部が軟質領域よりなり、さらに中間
部において、硬質部分と軟質部分との占有割合がなだら
かに増減するので、全体の厚さを薄くしても、軟質領域
により十分なクッション性が得られるとともに、硬質領
域によりフィット感が得られ、また、硬質部分により、
使用者の荷重等を支持するのに十分な強度を維持するこ
とができ、しかも軟質部分と硬質部分との境界が使用者
に感じ取られることはなく、快適な使用感を得ることが
できる。
部の硬質延出部により、着座者の臀部や背等を左右から
包み込むようにして支持することができ、快適な着座感
が得られる。
部分と硬質部分との境界が使用者に感じ取られることな
く、軟質部分と硬質部分との占有割合を漸次変えること
ができる。
等の大きな荷重を支持しなければならない後部が硬質材
料により形成され、かつ足の動き等のためにクッション
性が要求される前部が軟質材料により形成され、さらに
着座者に直接当たる上面部分側に常に軟質材料が配設さ
れて、快適なクッション性とフィット感が得られるよう
にした座り心地のよい椅子の座を提供することができ
る。
方法を説明するため下型と原液注入ノズルを略示する縦
断面図である。
び第2のプラスチック発泡体の原液の拡散を説明する図
である。
発泡体を示す発泡成形型の縦断面図である。
ン体の第1の実施形態の正面図である。
図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 一端部を、硬質のプラスチック発泡体か
らなる硬質領域とし、他端部を、軟質のプラスチック発
泡体からなる軟質領域とし、かつ中間部を、一端側から
他端側に向かって、硬質のプラスチック発泡体の占有割
合が漸次減少するとともに、軟質のプラスチック発泡体
の占有割合が漸次増大する複合領域としたことを特徴と
する多層異硬度クッション体。 - 【請求項2】 一端部の硬質領域の両側に、硬質のプラ
スチック発泡体よりなり、かつ他端に向かって延出する
硬質延出部を設けた請求項1記載の多層異硬度クッショ
ン体。 - 【請求項3】 中間部の複合領域において、硬質及び軟
質のプラスチック発泡体を、それぞれの尖先が互いに逆
方向を向く楔状をなして重合した請求項1または2に記
載の多層異硬度クッション体。 - 【請求項4】 硬質のプラスチック発泡体を、後部及び
底部に位置させ、かつ軟質のプラスチック発泡体を、前
部及び上部に位置させてなる請求項1〜3のいずれかに
記載の多層異硬度クッション体を用いた椅子の座。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23294897A JP3268489B2 (ja) | 1997-08-28 | 1997-08-28 | 多層異硬度クッション体及びそれを用いた椅子の座 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP23294897A JP3268489B2 (ja) | 1997-08-28 | 1997-08-28 | 多層異硬度クッション体及びそれを用いた椅子の座 |
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JP04298996A Division JP3268485B2 (ja) | 1996-02-29 | 1996-02-29 | 多層異硬度発泡体の製造方法 |
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ID=16947375
Family Applications (1)
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JP23294897A Expired - Fee Related JP3268489B2 (ja) | 1997-08-28 | 1997-08-28 | 多層異硬度クッション体及びそれを用いた椅子の座 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1997
- 1997-08-28 JP JP23294897A patent/JP3268489B2/ja not_active Expired - Fee Related
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