JPH1080563A - パチンコ遊技機の取付け装置及びクランプ - Google Patents

パチンコ遊技機の取付け装置及びクランプ

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JPH1080563A
JPH1080563A JP28555196A JP28555196A JPH1080563A JP H1080563 A JPH1080563 A JP H1080563A JP 28555196 A JP28555196 A JP 28555196A JP 28555196 A JP28555196 A JP 28555196A JP H1080563 A JPH1080563 A JP H1080563A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】島にパチンコ遊技機を取り付けるのに用いる取
付け装置についてそのパチンコ遊技機の傾き調節機能を
向上させ、意図する傾きの正確な設定をより簡易に行な
えるようにする。 【解決手段】取付け装置は、島Usへの固定用の取付け
部材1が保持ブロック2を備えている。保持ブロック
は、調節孔17の内周面に位置出し溝18を有し、その
側面にストッパ突起19を有する。また保持ブロックは
ラック部材3を保持しており、必要時に調節孔に挿入し
た調節具を回転させることでラック部材の前後位置調節
をなし、これによりパチンコ遊技機Pの傾きを調節でき
る。一方、調節具は、位置出し溝18に対応する位置出
し突起を有すると共に、ストッパ突起19と対応する係
止突起を有する。そして調節具をその位置出し突起が位
置出し溝に沿う状態で調節孔に挿入し、それから係止突
起がストッパ突起に当接する状態まで回転させることに
よりラック部材に意図する前後移動を行なわせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般に「島」と呼
ばれる遊技機設置台ユニットにパチンコ遊技機を取り付
けるための取付け技術に関し、特にパチンコ遊技機の傾
き具合を簡単に調節することを可能とする取付け技術に
関する。
【0002】
【従来の技術】本願出願人は先に特願昭62−5888
7号(特開昭63−226385号)及び特願昭62−
58888号(特開昭63−226386号)として新
たなパチンコ遊技機の取付け装置を提案した。これらの
提案による取付け装置の概略は以下の通りである。図1
2〜図14に示すように、取付け装置は、L字形の金具
を用いた取付け部材101と、これに接続した保持ブロ
ック102とからなり、その保持ブロック102がラッ
ク歯付きのラック部材103を前後動可能に保持してい
る。この取付け装置を用いてパチンコ遊技機Pを島Uに
取り付けるには、取付け部材101を島Uの枠体の一部
である島天板Usにビス止めなどで固定する一方で、ラ
ック部材103にその先端に接続してある支持部104
を介してパチンコ遊技機Pの上部外周枠Fuを固定・支
持させる。またこの取付け装置は、図13に見られるよ
うに、保持ブロック102に形成してある調節孔105
に図14に示すピニオン歯付きの調節具106を挿入し
て回すことでラック部材103をピニオン・ラック構造
によるピッチ動作で前後動させ、またこれによる前後位
置を保持ブロック102に設けてあるロック手段107
で固定化させることができる。つまりパチンコ遊技機P
を支持しているラック部材103の前後動操作によりパ
チンコ遊技機Pの前後についての傾きを小さなピッチで
正確に調節することができる。
【0003】このような取付け装置は、従来の一般なパ
チンコ遊技機の取付け構造、すなわちパチンコ遊技機を
その外周枠でビス止めや釘止めにより島の枠体に直接固
定することで取付ける取付け構造に比べ、以下のような
利点を持っている。取付けの作業性が格段に向上す
る。一般にパチンコ遊技機は図12に見られるように
ある傾きを与えて取付けられるが、この傾きの設定が容
易で、また正確に設定できる。さらにこの傾きを必要
に応じて後に調節することが可能であり、しかもこの調
節を正確に行なうことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な取付け装置についてさらに改良を加えることを目的と
している。より具体的には、上記のような取付け装置に
おけるパチンコ遊技機の傾き調節機能をさらに向上さ
せ、意図する傾きの正確な設定をより簡易に行なえるよ
うにする改良を目的としている。また同時に本発明で
は、取付け装置と組にして用いるクランプの提供を目的
としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような目的のために
本発明では、上記のような取付け装置における保持ブロ
ックと調節具とに改良を加えることで、ワンタッチ的な
傾き調節を可能としている。具体的には本発明による取
付け装置は、取付け部材と、この取付け部材に設けた保
持ブロックと、この保持ブロックに前後動可能に保持さ
せたラック歯付きのラック部材と、このラック部材と直
交する向きで前記保持ブロックに形成の調節孔に挿入可
能とされ、且つ調節孔に挿入した状態で前記ラック部材
のラック歯と噛合するピニオン歯が形成され、調節孔に
挿入して回すことにより前記ラック部材を前後動させる
調節具と、前記ラック部材を所望位置で固定的に位置決
めさせるために前記保持ブロックに設けたロック手段
と、及び前記ラック部材の先端に設けた支持部とを備
え、取付け部材を遊技機設置台ユニットの枠体に固定す
る一方で、ラック部材にその支持部を介してパチンコ遊
技機の外周枠を固定・支持させることにより、遊技機設
置台ユニットへのパチンコ遊技機の取付けをなし、そし
てラック部材の前後動によりパチンコ遊技機の傾き状態
を調節可能とする構造を基本としている。
【0006】そしてこれに加えて、保持ブロックにおけ
る調節孔の内周面に位置出し溝を設け、また保持ブロッ
クにストッパ突起を設け、さらにピニオン歯が形成され
た軸部と、この軸部に付勢的に出没動可能にして設けら
れた位置出し突起と、軸部の一端に接続された操作部と
からなる構造で調節具を形成し、且つこの調節具の操作
部に、外周枠と、この外周枠の内部に回転可能に且つ外
周枠に対する所望の回転角度状態で固定可能に組み込ま
んだ回転胴と、及び外周枠に突設させた係止突起とを設
けている。そして調節具の軸部をその位置出し突起が位
置出し溝に沿う状態にして調節孔に挿入し、この状態で
調節具を、その操作部を介して、係止突起が保持ブロッ
クのストッパ突起に当接する状態まで回転させることに
より、回転胴の外周枠に対する前記所望の回転角度状態
に応じてラック部材を前後動させるようにしている。
【0007】このような本発明の取付け装置では、外周
枠に対する回転胴の回転角度状態を予め所望の値に設定
した調節具を保持ブロックの調節孔に挿入して回すだけ
でその回す向きに応じて一定量の前進動または後退動を
ラック部材に行なわせることができ、傾き調節をワンタ
ッチ的になすことができる。このことは、例えばラック
部材の動きなどを見ないでも操作することを可能とし、
狭くて作業のし辛い島の内側での操作を何らの熟練がな
くとも簡単に行なうことを可能とする。すなわち本発明
の取付け装置は、上記した特願昭62−58888号な
どによる取付け装置における種々の利点に加え、ワンタ
ッチ的な傾き調節が可能で、非熟練者でも正確な傾き調
節を簡単に行なうことができるという大きな利点をもた
らす。
【0008】上記のような取付け装置については、調節
具の操作部における外周枠にストッパ突起の幅と対応す
る間隔で一対の係合孔を設け、これら両係合孔に選択的
に係止突起を係合可能とし、ラック部材の前進調節時に
は一方の係合孔に係止突起を係合させ、ラック部材の後
退調節時には他方の係合孔に係止突起を係合させるよう
にするのか好ましい。このようにすると、回転胴の外周
枠に対する回転角度とラック部材の前後動とに線形的な
対応が得られ、例えば外周枠または回転胴に傾きに関す
る目盛りを付す場合に、その目盛りを連続的なものとし
て、より使い易くすることができる。
【0009】また上記のような取付け装置については、
調節具における外周枠と回転胴との回転角度調節を簡単
に行なえるようにすることで、より使い易いものとする
ことができる。そのために本発明では、スプライン構造
を利用し、スプライン歯ピッチで回転角度の調節とその
固定を行なえるようにしている。具体的には外周枠の内
周面に内周スプライン歯を形成すると共に、この内周ス
プライン歯に対応する外周スプライン歯を回転胴の外周
面に形成し、これら両スプライン歯の噛合で所望回転角
度状態の固定をなすようにしている。
【0010】また本発明では、このようなスプライン構
造について、外周枠の内周面に内周スプライン歯のない
フラット部を回転胴の外周スプライン歯形成部位の幅よ
り広い幅で設けると共に、外周枠と回転胴との間に付勢
手段を介在させ、そして付勢手段に抗して回転胴を押す
ことで回転胴の外周スプライン歯形成部位を外周枠のフ
ラット部に位置対応させた状態で外周枠に対する回転胴
の回転角度の調節を行ない、目的の回転角度状態とした
ところで付勢手段の付勢力により回転胴を復帰させて両
スプライン歯の噛合による所望回転角度状態の固定をな
すようにしている。このようにすることで、スプライン
構造による回転角度調節とその固定をより簡単に行なう
ことができる。
【0011】さらに本発明では、このようなスプライン
構造について、回転胴の外周に付勢的に出没動可能なキ
ー突起を設け、回転胴の外周スプライン歯形成部位が外
周枠のフラット部に位置対応している状態でこのキー突
起が外周枠の内周スプライン歯形成部位に位置対応し、
これにより回転胴の回転操作の際にキー突起が内周スプ
ライン歯に係脱するようにしている。この構造による
と、キー突起の内周スプライン歯への係脱により、スプ
ライン歯ピッチでの回転操作を容易に行なうことができ
る。
【0012】またさらに本発明では、上記のような取付
け装置について、ラック部材に収納室を設けると共に、
この収納室の内部にストッパ爪を出没可能に設け、この
ストッパ爪がラック部材の外周から突出した状態で保持
ブロックの外側面に当接することにより、ラック部材の
仮前進限界を設定できるようにしている。このような構
造におけるラック部材の仮前進限界は、一般的なパチン
コ遊技機における標準的な傾き(例えばパチンコ遊技機
の上側が下側よりも後ろ側つまり島の内側に4分5厘
(13.5mm) 引っ込んでいる後ろ傾斜)の設定基準として
機能する。つまり取付け部材の遊技機設置台ユニットの
枠体への固定位置や支持部のパチンコ遊技機の外周枠へ
の固定位置を予め定めた所定の関係にした条件でストッ
パ爪を保持ブロックの外側面に当接させるようにするこ
とで、標準的な傾きを設定することができる。そしてこ
の標準的な傾きよりも小さいな傾きとする場合つまりラ
ック部材を前進させる調節を行なう場合には、ストッパ
爪を収納室に引っ込ませることでそれを可能とする。
【0013】以上のような取付け装置は、パチンコ遊技
機の下部を遊技機設置台ユニットの下部枠体つまり島下
板に固定するのにも用いることができるが、多くの場合
はパチンコ遊技機の上部を島天板に固定するのに用い
る。そして本発明による取付け装置をパチンコ遊技機の
上部の固定に用いる場合のパチンコ遊技機の下部の固定
にはクランプを用いるのが好ましい。
【0014】そのための本発明によるクランプは、ベー
スと、押圧体と、操作レバーと、及び前記ベースに組み
付けられたアジャスタとを備えてなり、ベースを介して
遊技機設置台ユニットの枠体に固定し、この状態で操作
レバーの回動操作により押圧体をパチンコ遊技機の外周
枠に押圧させることで遊技機設置台ユニットへのパチン
コ遊技機の取付けのための固定をなし、また押圧体によ
る外周枠の押圧を解除した状態でアジャスタにより、パ
チンコ遊技機とベースとの間隔を調整できるようになっ
ている。
【0015】このクランプの特徴は、アジャスタを備え
ており、これによりパチンコ遊技機とベースとの間隔つ
まりパチンコ遊技機の下部と遊技機設置台ユニットの枠
体との前後位置関係を調整できることである。このこと
は上記したラック部材のストッパ爪による標準的な傾き
の設定機能との関係で特に有効である。すなわちストッ
パ爪による標準的な傾きの設定には、取付け部材の遊技
機設置台ユニットの枠体への固定位置や支持部のパチン
コ遊技機の外周枠への固定位置が関係し、一方枠体や外
周枠は一般に木製であるので、前記各固定位置に誤差を
生じやすく、この誤差があると、ストッパ爪による標準
的な傾き設定に狂いを生じる。したがってストッパ爪を
効果的に働かせるには固定位置誤差に対する調節手段が
必要になるが、この調節手段としてクランプのアジャス
タが機能する。
【0016】このようなクランプについては、パチンコ
遊技機の外周枠が一般に木製であることから、何らかの
理由でパチンコ遊技機に振動が加わったりした場合にク
ランプ力が緩む可能性がある。そこで押圧体に押圧棒を
設け、且つこの押圧棒を付勢手段により押圧方向に付勢
する構造とすることで、このような現象を有効に防止す
ることができる。
【0017】
【実施の形態】以下、本発明の実施形態を説明する。先
ず取付け装置の実施形態について説明する。本発明の一
実施形態による取付け装置は、図1及び図2に示すよう
に、取付け部材1、保持ブロック2、ラック部材3を有
し、さらに図5に示す調節具4を有してなる。
【0018】取付け部材1は金属板で形成する。この取
付け部材1は、図3にその外観を示すように、細長い本
体部11の左右両側に袖部12を設けた形状とし、所定
の部位にビス孔13を適宜個数設ける。その袖部12の
先端部は本体部11に対し直角に折り曲げて接続部14
とし、ここに保持ブロック2をビス止めする。
【0019】保持ブロック2は、中実な金属のブロック
体などを用いて形成し、後述のラック部材3の断面形状
に対応する断面形状のラック保持孔16を貫通的に設
け、またラック保持孔16に対し直交し且つラック保持
孔16との交差部位で後述のラック部材3におけるラッ
ク歯程度の厚みで重なる調節孔17を後述の調節具4の
挿入用として貫通的に設ける。調節孔17にはその長手
方向で内周面に位置出し溝18(図2)を設け、また調
節孔17の開口端には位置出し溝18の形成位置と位置
対応させてストッパ突起19を突設する。
【0020】また保持ブロック2にはロック手段21を
組み付ける。このロック手段21は、図2及び図4に見
られるように、係合体22と、これを付勢する圧縮コイ
ルばね23、及び保持ブロック2に形成の螺合孔24に
螺合して係合体22を押圧する押圧ボルト25からな
る。その係合体22は、後述のラック部材3におけるラ
ック歯に係合可能な爪部22tを有しており、この爪部
22tを圧縮コイルばね23の付勢でラック保持孔16
に対し出没動可能とするようにして保持ブロック2に組
み込む。それには保持ブロック2にラック保持孔16と
交差する切込み26を形成すると共に、この切込み26
に図4に見られるような補助プレート27を組み合わ
せ、補助プレート27に形成の出没ガイド孔28と通し
て爪部22tがラック保持孔16に臨むようにする。
【0021】ラック部材3は、楕円状の断面形状を与え
てその上面に所定ピッチのラック歯29を形成たラック
部3aと、その先端に設けた雄ねじ構造のボルト部3b
とで形成し、このボルト部3bを介して支持部用の支持
部材32を接続する。またラック部材3にはそのラック
部3aの後端側部位に溝状の収納室33(図2)を形成
し、この収納室33の内部にストッパ爪34を設ける。
ストッパ爪34は、その基端部をピン34pにより回動
可能に支持することでその先端側が自重で下方に自由回
動するように設け、この下方回動によりその先端側がラ
ック部材3の外周から突出するようにする。
【0022】調節具4は、図5に示すように、軸部35
と操作部36とからなる。軸部35は、後述の操作部3
6における回転胴37にピン38(図6)で固定的に接
続した軸部材39により形成する。具体的には軸部材3
9に小径部39sと大径部39wを設け、その大径部3
9wの全面にピニオン歯41を形成し、このピニオン歯
形成部位が操作部36の前面から突出して軸部35とな
るようにする。また軸部35にはその先端近辺に位置出
し突起42を設ける。この位置出し突起42は、図6に
見られるように、軸部35に形成した収納孔43の先端
に球体44を圧縮コイルばね45による付勢で出没動可
能に保持させて形成する。
【0023】操作部36は、図6に見られるように、外
周枠46と回転胴37とからなる。外周枠46は、円筒
状の外周筒47の一端側に円板状の側面板48を組み合
わせた構造とする。その外周筒47には、内周面に溝状
にしてフラット部49(図6)を設けると共に、このフ
ラット部49を除いた部分について全面に内周スプライ
ン歯51を形成する(図8)。一方その側面板48には
軸部材39における小径部39sを摺動的に支持可能な
大きさのガイド孔52を設けると共に、このガイド孔5
2に近接させて取付け孔53a、53bを左右対にして
設け(図9)、この両取付け孔53a、53bの何れか
に選択的に係止突起54(図5、図6)を取り付けるこ
とができるようにする。両取付け孔53a、53bの間
隔は、保持ブロック2におけるストッパ突起19の幅と
対応するようする。具体的にはストッパ突起19の幅W
と両取付け孔53a、53bの中心間隔S、それに係止
突起54の半径rとの関係がS−2r≒Wとなるように
する。
【0024】回転胴37は、短い円柱状に形成する。そ
の外周をスプライン形成部位とこれより径を若干小さく
した非スプライン形成部位に分け、スプライン形成部位
には外周筒47の内周スプライン歯51と噛合する外周
スプライン歯55を形成する(図8)。一方非スプライ
ン形成部位にはキー突起56を設ける。このキー突起5
6は、軸部35における位置出し突起42と同様に、収
納孔57の先端に球体58を圧縮コイルばね59による
付勢で出没動可能に保持させて形成する。
【0025】これら回転胴37と外周枠46とは、回転
胴37の外周スプライン歯55が外周筒47の内周スプ
ライン歯51と噛合した状態で回転胴37が前後動でき
るようにして組み合わせる。また回転胴37と外周枠4
6との間には圧縮コイルばね60を介在させ、この圧縮
コイルばね60により回転胴37を後退方向に付勢す
る。さらに図10に示すように、外周枠46には傾き目
盛り61を付し、一方回転胴37には傾き目盛り61か
ら選択した目盛り値を指し示す矢印マーク62を付す。
傾き目盛り61は、パチンコ遊技機の傾き角度としてパ
チンコ業界で慣用的に用いられている尺貫法を用いた目
盛りとする。そして傾き目盛り61の付け方は、パチン
コ業界で標準的な傾きとされている4分5厘(パチンコ
遊技機の上側が下側よりも後ろ側つまり島の内側に13.5
mm引っ込んでいる後ろ傾斜)を矢印マーク62が指して
いる状態で、図9に見られるように軸部35の位置出し
突起42が両取付け孔53a、53bの中間点に来るよ
うにする。
【0026】以上のような本発明による取付け装置は以
下のようにして用いられる。先ず本取付け装置による図
12における島Uにパチンコ遊技機を取り付けるには、
図1及び図2に見られるように、取付け部材1を図12
におけると同じ島天板Usにビス止めで固定し、それか
らラック部材3の先端の支持部材32を介してパチンコ
遊技機Pの上部外周枠Fuをビス止めで固定・支持させ
る。
【0027】このように取り付けた状態でパチンコ遊技
機Pの傾きを調節するには、調節具4を用いる。具体的
には先ず調節具4のセット、つまり操作部36について
外周枠46に対する回転胴37の回転関係を意図する傾
きに対応した関係にする調整を行なう。それには圧縮コ
イルばね60の付勢に抗して回転胴37を図7に示すよ
うな状態に押し込む。この状態では回転胴37の外周ス
プライン歯形成部位がフラット部49に位置対応してお
り、したがって内周スプライン歯51に対する外周スプ
ライン歯55の噛合が解除しており、回転胴37を自由
に回転させることができる。この状態を利用して回転胴
37を必要な角度だけ回転させる。この回転の際にはキ
ー突起56が内周スプライン歯51に係脱を繰り返し、
これにより回転胴37の回転操作をスプライン歯ピッチ
で行なうことができる。必要な角度の設定は、回転胴3
7の矢印マーク62を外周枠46の傾き目盛り61に合
わせることで行なう。例えば標準傾き設定の4分5厘か
ら傾きを小さくして3分5厘にする場合であれば、矢印
マークを3分5厘の目的目盛り値に合わせる(図10中
に二点鎖線で示す)。またこの場合には調節具4を図9
中の矢印の如く回転させることになるので、図9の状態
で見て右側の取付け孔53aに係止突起54を取り付け
る。なおもし4分5厘から傾きを大きくする場合であれ
ば調節具4の回転向きが逆となるので左側の取付け孔5
3bに係止突起54を取り付ける。
【0028】以上の調整を終えたら調節具4の軸部35
を保持ブロック2の調節孔17に、ストッパ突起19が
操作部36に当接するか又は係止突起54が保持ブロッ
ク2に当接する状態まで挿入する。この挿入は軸部35
の位置出し突起42が調節孔17の位置出し溝18に沿
う、つまり位置出し突起42が位置出し溝18に嵌まる
ようにして行なう。それからラック部材3のストッパ爪
34を引っ込ませてラック部材3の前進を可能とする操
作を行なう。すなわちストッパ爪34は、傾きが4分5
厘より大きい状態では自重により突出しており、そして
傾きが4分5厘の状態でその先端を保持ブロック2に当
接させ(図2)、これによりラック部材3の前進を仮に
規制しているので、この状態を解除する操作を行なう。
このようにしてラック部材3の前進を可能としたら、調
節具4をその係止突起54が保持ブロック2のストッパ
突起19に当接するまで回転させる。するとこの回転に
応じた分だけラック部材3が前進するので、その位置で
ロック手段21により締め付けてラック部材3を固定す
る。この結果、パチンコ遊技機Pには3分5厘の傾きが
設定される。
【0029】次にクランプの実施形態について説明す
る。本発明の一実施形態によるクランプは、図1に見ら
れるように、ベース71、押圧体72、及び操作レバー
73を有してなっている。
【0030】ベース71は、図12における島Uの島下
板Udにビス止めするための平板部74に鞍部75とア
ジャスタ組付け部76を立設させた構造とし、そのアジ
ャスタ組付け部76にアジャスタボルト77を組み付け
る。
【0031】押圧体72は、L字状に形成したフレーム
78の先端にボルト構造の押圧棒79を組み付けて形成
し、そのフレーム78の基端部をベース71の鞍部75
にリンク的に接続して設ける。
【0032】操作レバー73は、その先端部を押圧体7
2のフレーム78にリンク的に接続すると共に、中間部
位をベース71の鞍部75に対しリンク片81によりリ
ンク的に接続して設ける。
【0033】このクランプは、図1に見られる状態でパ
チンコ遊技機Pの下部外周枠Fdを押圧体72により島
下板Udとの間で挟圧することでパチンコ遊技機Pの島
下板Udへの固定に機能する。一方操作レバー73を矢
印Xの如く引き上げると押圧体72が矢印Yの如く上が
り、固定を解除する。そしてこの状態でアジャスタボル
ト77を調節することでパチンコ遊技機Pとベース71
との間隔を調整することができる。
【0034】図11に示すのは他の実施形態によるクラ
ンプで、基本的には前記実施形態のそれと同様である
が、その押圧体82における押圧棒79に圧縮コイルば
ね83を付勢手段として組み合わせ、この圧縮コイルば
ね83により押圧棒79を押圧方向に常時的に付勢して
いる点で異なっている。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明によると、島
へのパチンコ遊技機の取付け作業が大幅に簡易化すると
共に、島に取り付けたパチンコ遊技機の傾き設定やその
再調節を非熟練者でも簡単に且つ正確になすことが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態による取付け装置とクランプでパチ
ンコ遊技機を島に取り付けた状態の要部断面図。
【図2】取付け装置とパチンコ遊技機及び島との関係を
示す部分拡大断面図。
【図3】取付け部材、保持ブロック、ラック部材及び支
持部材の関係を示す斜視図。
【図4】保持ブロックとラック部材の関係を示す分解斜
視図。
【図5】調節具の斜視図。
【図6】図5中のSA−SA線に沿う断面図。
【図7】回転胴を押し込んだ状態の図6相当の断面図。
【図8】図7中のSB−SB線に沿う断面図。
【図9】図7中の矢印DA方向から見た側面図。
【図10】図7中の矢印DB方向から見た側面図。
【図11】他の実施形態によるクランプの一部断面を含
む側面図。
【図12】従来の取付け装置でパチンコ遊技機を島に取
り付けた状態の断面図。
【図13】従来の取付け装置とパチンコ遊技機及び島と
の関係を示す部分拡大断面図。
【図14】従来の取付け装置における調節具の側面図。
【符号の説明】 1 取付け部材 2 保持ブロック 3 ラック部材 4 調節具 17 調節孔 18 位置出し溝 19 ストッパ突起 21 ロック手段 29 ラック歯 33 収納室 34 ストッパ爪 35 軸部 36 操作部 37 回転胴 41 ピニオン歯 42 位置出し突起 46 外周枠 49 フラット部 51 内周スプライン歯 53a 係合孔 53b 係合孔 54 係止突起 55 外周スプライン歯 56 キー突起 60 付勢手段 72 押圧体 73 操作レバー 74 ベース 77 アジャスタ Fu 外周枠 P パチンコ遊技機 U 遊技機設置台ユニット Us 枠体

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 取付け部材と、この取付け部材に設けた
    保持ブロックと、この保持ブロックに前後動可能に保持
    させたラック歯付きのラック部材と、このラック部材と
    直交する向きで前記保持ブロックに形成の調節孔に挿入
    可能とされ、且つ前記調節孔に挿入した状態で前記ラッ
    ク部材のラック歯と噛合するピニオン歯が形成され、前
    記調節孔に挿入して回すことにより前記ラック部材を前
    後動させる調節具と、前記ラック部材を所望位置で固定
    的に位置決めさせるために前記保持ブロックに設けたロ
    ック手段と、及び前記ラック部材の先端に設けた支持部
    とを備えなり、取付け部材を遊技機設置台ユニットの枠
    体に固定する一方で、ラック部材にその支持部を介して
    パチンコ遊技機の外周枠を固定・支持させることによ
    り、遊技機設置台ユニットへのパチンコ遊技機の取付け
    をなし、そしてラック部材の前後動によりパチンコ遊技
    機の傾き状態を調節可能としたパチンコ遊技機の取付け
    装置において、前記調節孔はその内周面に位置出し溝を
    有し、また前記保持ブロックはストッパ突起を有し、さ
    らに前記調節具は、前記ピニオン歯が形成された軸部
    と、この軸部に付勢的に出没動可能にして設けられた位
    置出し突起と、前記軸部の一端に接続された操作部とか
    らなり、その操作部は、外周枠と、この外周枠の内部に
    回転可能に且つ外周枠に対する所望の回転角度状態で固
    定可能に組み込まれた回転胴と、及び前記外周枠に突設
    された係止突起とを有し、そして調節具の軸部をその位
    置出し突起が位置出し溝に沿う状態にして調節孔に挿入
    し、この状態で調節具をその操作部で係止突起が保持ブ
    ロックのストッパ突起に当接する状態まで回転させるこ
    とにより、回転胴の外周枠に対する前記所望の回転角度
    状態に応じてラック部材を前後動させるようになってい
    ることを特徴とするパチンコ遊技機の取付け装置。
  2. 【請求項2】 調節具の操作部における外周枠にストッ
    パ突起の幅と対応する間隔で一対の係合孔を設け、これ
    ら両係合孔に選択的に係止突起を係合可能とし、ラック
    部材の前進調節時には一方の係合孔に係止突起を係合さ
    せ、ラック部材の後退調節時には他方の係合孔に係止突
    起を係合させるようにした請求項1に記載の取付け装
    置。
  3. 【請求項3】 外周枠の内周面に内周スプライン歯を形
    成すると共に、この内周スプライン歯に対応する外周ス
    プライン歯を回転胴の外周面に形成し、これら両スプラ
    イン歯の噛合で所望回転角度状態の固定をなすようにし
    た請求項1または請求項2に記載の取付け装置。
  4. 【請求項4】 外周枠の内周面に内周スプライン歯のな
    いフラット部を回転胴における外周スプライン歯形成部
    位の幅より広い幅で設けると共に、外周枠と回転胴との
    間に付勢手段を介在させ、そして付勢手段に抗して回転
    胴を押すことで回転胴の外周スプライン歯形成部位を外
    周枠のフラット部に位置対応させた状態で外周枠に対す
    る回転胴の回転角度の調節を行ない、目的の回転角度状
    態としたところで付勢手段の付勢力により回転胴を復帰
    させて両スプライン歯の噛合による所望回転角度状態の
    固定をなすようにした請求項3に記載の取付け装置。
  5. 【請求項5】 回転胴の外周に付勢的に出没動可能なキ
    ー突起を設け、回転胴の外周スプライン歯形成部位が外
    周枠のフラット部に位置対応している状態でこのキー突
    起が外周枠の内周スプライン歯形成部位に位置対応し、
    これにより回転胴の回転操作の際にキー突起が内周スプ
    ライン歯に係脱するようにした請求項4に記載の取付け
    装置。
  6. 【請求項6】 ラック部材に収納室を設けると共に、こ
    の収納室の内部にストッパ爪を出没可能に設け、このス
    トッパ爪がラック部材の外周から突出した状態で保持ブ
    ロックの外側面に当接することにより、ラック部材の仮
    前進限界を設定できるようにした請求項1〜請求項5の
    何れか1項に記載の取付け装置。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の取付け装置と組にして
    用いられるパチンコ遊技機取付け用のクランプであっ
    て、ベース、押圧体、操作レバー、及び前記ベースに組
    み付けられたアジャスタを備えてなり、ベースを介して
    遊技機設置台ユニットの枠体に固定し、この状態で操作
    レバーの回動操作により押圧体をパチンコ遊技機の外周
    枠に押圧させることで遊技機設置台ユニットへのパチン
    コ遊技機の取付けのための固定をなし、また押圧体によ
    る外周枠の押圧を解除した状態でアジャスタにより、パ
    チンコ遊技機とベースとの間隔を調整できるようになっ
    ていることを特徴とするクランプ。
  8. 【請求項8】 押圧体が押圧棒を有しており、且つこの
    押圧棒が付勢手段により押圧方向に付勢されている請求
    項7に記載のクランプ。
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