JP2547224Y2 - ラッチ受け金具 - Google Patents

ラッチ受け金具

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JP2547224Y2
JP2547224Y2 JP1991000874U JP87491U JP2547224Y2 JP 2547224 Y2 JP2547224 Y2 JP 2547224Y2 JP 1991000874 U JP1991000874 U JP 1991000874U JP 87491 U JP87491 U JP 87491U JP 2547224 Y2 JP2547224 Y2 JP 2547224Y2
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JP1991000874U
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JPH0510666U (ja
Inventor
俊雄 谷井
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高橋金物株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、扉の木口面に設けら
れるラッチを係合させるためのラッチ受け金具に関し、
特に、前後方向、すなわち扉の厚み方向(以下単に前後
方向という)の調整機能を有するラッチ受け金具に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、扉の木口面に出没可能に設け
られたラッチを、扉取付枠の対向位置に設けたラッチ受
け金具の受け穴に嵌入させて係止することで扉の閉成状
態を維持するラッチ受け構造が採用されている。
【0003】ところで、この種のラッチ受け構造では、
扉取付枠に対する扉の取付誤差や、ラッチあるいはラッ
チ受け金具の取付誤差等によって、ラッチとラッチ受け
金具との間に前後方向のずれを生じ、扉閉成時にガタツ
キ等の不具合を来し易いとともに、整合に時間を要する
ことによる作業性の低下を来し易い。
【0004】このため、たとえば実開平1ー16366
4号公報では、受け穴の基礎となる矩形穴を有する本体
プレートと、この本体プレートの裏面側に配される補助
プレートとから主要部を構成するとともに、本体プレー
トと補助プレートとの間に鋸歯部と係止爪との組合せか
らなる係合構造を付与して補助プレートを前後方向に移
動調整できる構成としたものが提案されている。
【0005】また、たとえば実開平1ー114764号
公報では、断面略V字形状のラッチ受けの屈曲部をトロ
ヨケ内の隅角部に揺動可能に係合し、その屈曲部の内面
にピンを係合可能に配置するとともに、前記屈曲部の両
側に一対の屈曲片を設け、この一方の屈曲片に設けた調
整ねじを挿入可能なビス孔の周縁に複数の切欠溝を形成
し、前記調整ねじの頭部周面に複数の係合突起を設け、
該突起を切欠溝に係合可能に設けてラッチとトロヨケと
の隙間を調整できる構成としたものが提案されている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記実
開平1ー163664号公報のものでは、調整において
は、固定ねじをゆるめて補助プレートを調整すべき方向
へずらした後再び固定ねじを締め付けて固定する操作工
程を要し、極めて面倒なものであった。また、鋸歯部と
係止爪との係合位置を変える調整であるので、調整量の
単位が鋸歯の山と山との間あるいは谷と谷との間の寸法
となって調整精度が粗く、微調整に対応できずに調整後
において依然としてガタツキを生じることもあった。
【0007】一方、上記実開平1ー114764号公報
のものでは、固定ねじの緩め・締め付け等の面倒な操作
を要することなく調整ねじを回動させるだけで簡単に調
整できるけれども、より精度よく調整して調整後の僅か
なガタツキもなくそうとする と、ラッチとの接触摩擦が
大きくなってラッチの動きを悪くしたり異音を発生した
りする恐れがあった。
【0008】そこでこの考案の目的は、ラッチとの接触
摩擦が大きくなってラッチの動きを悪くしたり異音を発
生したりすることなく、調整操作が容易かつ迅速にでき
るとともに、微調整によって誤差補正を完全に行え、ラ
ッチとの係合を円滑に行なえるラッチ受け金具を提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく創
案されたこの考案は、扉に設けられるラッチの受け穴を
有し扉取付枠に固定されるラッチ受け金具であって、扉
取付枠の堀込み穴に固定される凹状のベース部材と、
記受け穴の基礎をなす透孔を有し、上記ベース部材を覆
うカバープレートと、上記ベース部材に取付けられ、上
記透孔側に臨む回動操作部を有する調整ねじと、上記ベ
ース部材内に支軸で支持して回動可能に設けられ、上記
調整ねじの回動操作で先端部が扉の前後方向に変位する
アーム部材と、このアーム部材の上記先端部に扉の高さ
方向をもって回動可能に設けられ、上記調整ねじの回動
操作により上記アーム部材の先端部と共に変位して上記
透孔との間で上記受け穴を形成する円柱状の移動部材
と、が備えられていることを特徴とする。
【0010】
【作用】この考案によれば、ラッチと受け穴との間に前
後方向のずれが有る場合、カバープレートの外方から挿
入されるドライバー等の操作具で調整ねじが回動され
る。調整ねじが回動されると、アーム部材が回動される
とともに移動部材がずれ寸法分前後方向に変位し、これ
によって、ラッチと受け穴との間の前後方向のずれが補
正される。そして、ラッチと係合するとき、回転摩擦に
よりラッチとの接触 が滑らかになる。
【0011】
【実施例】図1乃至図4はこの考案の一実施例を示す。
【0012】扉取付枠2には、扉4の木口面4aに出没
自在に設けられたラッチ6に対応する位置をもって、受
け穴8を有するラッチ受け金具10が設けられている。
ラッチ受け金具10は、扉取付枠2の堀込み穴2aに固
定される凹状のベース部材12と、このベース部材12
の木口面aに対向する開口面を覆うカバープレート14
と、カバープレート14の外方から回動操作される調整
ねじ16と、この調整ねじ16の回動操作でベース部材
12内を回動するアーム部材18と、このアーム部材1
8の先端部に扉4の高さ方向(以下単に高さ方向とい
う)をもって設けられる移動部材20とから概略構成さ
れている。
【0013】ベース部材12は例えば矩形のボックス状
に形成され、高さ方向における側部には、扉取付枠2へ
固定するための固定用片22,22が連設されている。
各固定用片22には、固定ねじ24に対して左右上下の
位置調整可能な寸法を有する切欠凹部22aが形成され
ている。また、扉4の前後方向である矢印XーY方向の
一方側には、調整ねじ16を支持する支持片26が切り
起こし等の手段で形成されており、支持片26には調整
ねじ16の挿通孔26aが形成されている。また、高さ
方向における側部には、アーム部材18の回動を案内す
る長孔状の案内孔28,28が形成されているととも
に、アーム部材18の回動を支持する支持孔30,30
が形成されている。
【0014】カバープレート14には、受け穴8の基礎
となる矩形の透孔32が形成されているとともに、調整
ねじ16を外方から回動するための操作用孔34が透孔
32に連設されている。また、高さ方向における端部に
は、固定ねじ24の挿通孔36,36が形成されてい
る。
【0015】調整ねじ16は、例えばねじ軸38と、ド
ライバー等の操作具で回動可能な回動操作部40とから
構成することができる。調整ねじ16は支持片26とベ
ース部材12の底面12aとの間で支持されるもので、
底面12aにはねじ軸38の先端が嵌入される嵌入孔4
2が形成されている。なお、ねじ軸38の先端は嵌入
後、カシメ処理やEリング等の手段で抜け止めされる。
【0016】アーム部材18は、例えば、調整ねじ16
に螺合されるとともにベース部材12の案内孔28,2
8に支持されて扉4の幅方向に移動する移動軸44と、
高さ方向に配される略L字形の一対のアーム本体46,
46と、このアーム本体46の回動を支持する支軸4
8,48とから概略構成することができる。移動軸44
の略中央部位には、調整ねじ16に対するねじ孔44a
が形成され、両端部には案内孔28に対する径小の係合
部44bが形成されている。アーム本体46には、移動
軸44の係合部44bに対する係合孔46bが形成され
ているとともに支軸48に対する支持孔46bが形成さ
れ、先端部46cには、移動部材20の係合孔46dが
形成されている。また、支軸48はベース部材12の支
持孔30に挿通後、留め部材50で抜け止めされる。調
整ねじ16の回動によって移動軸44が移動すると、ア
ーム本体46が回動し、これによって先端部46cはカ
バープレート14の裏面側を前後方向に変位する。
【0017】移動部材20は、カバープレート14の透
孔32との間で受け穴8を形成するもので、例えば、円
柱状をなす移動本体部52と、アーム本体46の係合孔
46dに対する径小の係合部54とから構成できる。こ
の例では、移動部材20はアーム本体46に対して回動
可能となっており、いわゆるローラ部材の機能を呈す
る。また、移動部材20は、アーム部材18の先端部4
6cと共に前後方向に変位するので、その後側面52a
は受け穴8の前側面8aを形成し、後側面52aと透孔
32の後側面32aとで前後方向における受け穴8の幅
が決定される。
【0018】次に図3及び図4に基づいてラッチ受け金
具10の調整動作を説明する。図3に示すように、扉4
を閉めた状態で、ラッチ6の前面6aと、これに対応す
る受け穴8の前側面8a(実質的には移動部材20の後
側面52a)との間に隙間Cを生じてガタツキを来す場
合、カバープレート14の操作用孔34ないし透孔32
からドライバー等の操作具が挿入されて調整ねじ16が
回動される。
【0019】調整ねじ16が回動されると、図4に示す
ように、アーム部材18の移動軸44がベース部材12
の奥行方向である矢印S方向に移動し、これによってア
ーム部材18の先端部46cは前後方向に変位する。先
端部46cの変位とともに移動部材20も変位移動し、
これによって受け穴8の前側面8aがラッチ6の前面6
aに対する適正位置に存在することになり、よって、隙
間Cが無くなってガタツキの生じない状態となる。ま
た、螺合による調整であるので、調整が無段階となり、
隙間Cに対する完全な微調整を行うことができる。この
例では、移動部材20は回転ローラの機能を有するの
で、ラッチ6との接触摩擦が低減されるとともに、接触
音が緩和される。もちろん、移動部材20をアーム部材
18の先端部46cに一体に非回転態様としても差し支
えない。また、この例によれば、ドライバー等の操作具
をカバープレート14の外方から扉4の幅方向へ挿入す
る簡易且つ一般的なねじ回し操作力を移動部材20の前
後方向への移動に効率的に変換できる。
【0020】なお、上記例ではアーム部材18や移動部
材20等の各部材において特定の形状を示したが、これ
に限られるものではなく、前後方向の調整を良好に行え
る範囲で適宜に選定できるものである。
【0021】以上の構成とすれば、固定ねじの緩め・締
め付け等の面倒な操作を要することなく簡易な一操作で
受け穴の前後方向の調整を行うことができ、よって、操
作性の向上を図ることができる。また、微調整構造によ
り、調整後の僅かなガタツキも防止することができる。
【0022】
【考案の効果】上述したことから明らかなように、この
考案によれば、扉取付枠への固定ねじの緩め・締め付け
等の面倒な操作を要することなく簡易な一操作で受け穴
の前後調整を行うことができ、よって、操作性の向上を
図ることができる。また、螺合量の変化による調整であ
るので微調整ができ、ガタツキを完全に解消することが
できる。さらに、回転摩擦によりラッチとの接触摩擦が
低減されるとともに、接触音が緩和され、従来のように
ラッチとの接触摩擦が大きくなってラッチの動きを悪く
したり異音を発生したりすることを防止し、ラッチとの
係合を円滑にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係るラッチ受け金具の一実施例を示
す使用状態の概要斜視図である。
【図2】図1で示したラッチ受け金具の分解斜視図であ
る。
【図3】調整前の状態を示す概要断面図である。
【図4】調整後の状態を示す概要断面図である。
【符号の説明】
2 扉取付枠 2a 堀込み穴 4 扉 6 ラッチ 8 受け穴 10 ラッチ受け金具 12 ベース部材 14 カバープレート 16 調整ねじ 18 アーム部材 20 移動部材 32 透孔 40 回動操作部 46c 先端部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 扉に設けられるラッチの受け穴を有し扉
    取付枠に固定されるラッチ受け金具であって、 扉取付枠の堀込み穴に固定される凹状のベース部材と、 前記受け穴の基礎をなす透孔を有し、上記ベース部材を
    覆うカバープレートと、 上記ベース部材に取付けられ、上記透孔側に臨む回動操
    作部を有する調整ねじと、 上記ベース部材内に支軸で支持して回動可能に設けら
    れ、上記調整ねじの回動操作で先端部が扉の前後方向に
    変位するアーム部材と、 このアーム部材の上記先端部に扉の高さ方向をもって回
    動可能に設けられ、上記調整ねじの回動操作により上記
    アーム部材の先端部と共に変位して上記透孔との間で上
    記受け穴を形成する円柱状の移動部材と、 が備えられているラッチ受け金具。
JP1991000874U 1991-01-16 1991-01-16 ラッチ受け金具 Expired - Lifetime JP2547224Y2 (ja)

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JPH0510666U JPH0510666U (ja) 1993-02-12
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0640292Y2 (ja) * 1988-01-27 1994-10-19 株式会社長澤製作所 ドアの振動音防止構造

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JPH0510666U (ja) 1993-02-12

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