JPH10801A - 熱転写プリンタ - Google Patents

熱転写プリンタ

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JPH10801A
JPH10801A JP3039997A JP3039997A JPH10801A JP H10801 A JPH10801 A JP H10801A JP 3039997 A JP3039997 A JP 3039997A JP 3039997 A JP3039997 A JP 3039997A JP H10801 A JPH10801 A JP H10801A
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JP
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recording
temperature
thermal
transfer printer
pulse
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JP3039997A
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Inventor
Hirotoshi Terao
博年 寺尾
Shinichi Sagawai
伸一 寒川井
Masayoshi Kawamura
昌義 川村
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Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
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Publication of JPH10801A publication Critical patent/JPH10801A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱溶融転写による記録と熱昇華転写による記
録とを任意に選択しうるとともに熱昇華転写による記録
であっても実用的な速度を保持しつつ良好な記録を行な
うことができ、しかもサーマルヘッドおよびインクリボ
ンの長寿命を維持することのできる熱転写プリンタを提
供すること。 【解決手段】 熱溶融転写による記録を行なう場合に各
発熱素子の温度を400〜600℃まで上昇させ、ま
た、熱昇華転写による記録を行なう場合に各発熱素子へ
の1ドットの通電をそれぞれ複数回に分割して行なうと
ともに前記各発熱素子の温度を500〜650℃まで上
昇させるように制御する制御手段25を有することを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクフィルムの
インクをサーマルヘッドの発熱素子の選択的な発熱によ
り用紙に転写して記録を行なう熱転写プリンタに係り、
特に、熱溶融転写による記録と熱昇華転写による記録と
を任意に選択して記録を行なうことのできる熱転写プリ
ンタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】前記熱転写プリンタは、一般に、プラテ
ンの前方に用紙を支持するとともに、キャリッジに複数
の発熱素子が形成されたサーマルヘッドを搭載し、これ
らのサーマルヘッドとプラテンとの間に基体に所望のイ
ンクを塗布したインクフィルムの一例としてのインクリ
ボンと前記用紙とを挟持し、サーマルヘッドをキャリッ
ジとともにプラテンに沿って往復動させながら、前記イ
ンクリボンを繰り出し、前記サーマルヘッドの発熱素子
を、記録情報に基づいて選択的に発熱させることによ
り、用紙上に所望の文字などの画像の記録を行なうよう
になっている。このような熱転写プリンタは、高記録品
質、低騒音、低コスト、メンテナンスの容易性などの理
由により、コンピュータ、ワードプロセッサなどの出力
装置として多用されている。
【0003】このような熱転写プリンタの従来のものと
しては、プラスチックフィルムのような基体に熱溶融性
インクが塗布されたインクリボン(熱溶融性インクリボ
ン)を用いて用紙に記録を行なうものがよく知られてい
るが、このほか基体に熱昇華性インクが塗布されたイン
クリボン(熱昇華性インクリボン)を用いて用紙に記録
を行なうものも知られている。
【0004】このうち、熱溶融性インクリボンを用いて
用紙に記録を行なう熱転写プリンタ(以下、熱溶融式熱
転写プリンタと記す)は、普通紙、厚紙、葉書などの幅
広い種類の用紙に記録することができ、使い勝手に優れ
たものである。
【0005】これに対し、熱昇華性インクリボンを用い
て用紙に記録を行なう熱転写プリンタ(以下、熱昇華式
熱転写プリンタと記す)は、用紙として表面処理が施さ
れた専用紙を用いて銀塩写真に匹敵する高画質の記録画
像を得ることができるものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記熱昇華
性インクリボンを用いて記録を行なうためには、サーマ
ルヘッドの発熱素子へ付与するエネルギを熱溶融性イン
クリボンを使用するときと比較して大きくしなければな
らないため、熱溶融性インクを使用した場合と同様に、
同一の発熱素子に連続して通電し通電時間のみを長くす
ると、発熱素子の発熱温度が上昇しすぎてこの部位のサ
ーマルヘッドに損傷を与えたりインクリボンが切断され
てしまうおそれがあった。逆に、サーマルヘッドに損傷
を与えないようにするために、前記熱昇華性インクリボ
ンを用いて記録を行なうときにだけ電圧を小さくして長
時間通電することにより必要なエネルギを付与するよう
にすると、記録に時間がかかりすぎて実用性を欠いてし
まう。
【0007】本発明は、前述した点に鑑み、熱溶融転写
による記録と熱昇華転写による記録とのいずれかの転写
による記録を任意に選択しうるとともに熱昇華転写によ
る記録であっても実用的な速度を保持しつつ良好な記録
を行なうことができ、しかもサーマルヘッドおよびイン
クリボンの長寿命を維持することのできる熱転写プリン
タを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ため請求項1に記載の本発明の熱転写プリンタの特徴
は、熱溶融転写による記録を行なう場合に各発熱素子の
温度を400〜600℃まで上昇させ、また、熱昇華転
写による記録を行なう場合に各発熱素子への1ドットの
通電をそれぞれ複数回に分割して行なうとともに前記各
発熱素子の温度を500〜650℃まで上昇させるよう
に制御する制御手段を有する点にある。そして、このよ
うな構成を採用したことにより、サーマルヘッドおよび
インクリボンに損傷を与えない程度の温度を維持したう
えで、各発熱素子に記録に必要なエネルギを付与するこ
とができる。
【0009】また、請求項2に記載の本発明の熱転写プ
リンタの特徴は、熱溶融転写による記録を行なう場合に
各発熱素子の温度を0.05〜0.1msecの通電時
間で400〜600℃まで上昇させ、また、熱昇華転写
による記録を行なう場合に各発熱素子への1ドットの通
電をそれぞれ複数回に分割して行なうとともに前記各発
熱素子の温度を0.25〜0.8msecの通電時間で
500〜650℃まで上昇させるように制御する制御手
段を有する点にある。そして、このような構成を採用し
たことにより、熱昇華転写による記録の場合であっても
実用的な速度下でサーマルヘッドおよびインクリボンに
損傷を与えない程度の温度を維持しつつ各発熱素子に記
録に必要なエネルギを付与することができる。
【0010】また、請求項3に記載の本発明の熱転写プ
リンタの特徴は、制御手段が第2記録モードによる記録
を行なう場合に1ドットの通電を複数個のパルスに分割
するとともに、各パルスのパルス幅を変更して通電する
ように制御する点にある。そして、このような構成を採
用したことにより、発熱素子の温度上昇の状態を任意に
設定することができ、発熱素子およびインクリボンの損
傷を確実に防止でき、より高品質の記録を得ることがで
きる。
【0011】また、請求項4に記載の本発明の熱転写プ
リンタの特徴は、制御手段が1ドットあたりの分割され
た各パルス通電を温度上昇のためのパルス通電と温度維
持のためのパルス通電とに分担し、温度上昇のためのパ
ルス通電のパルス幅を温度維持のためのパルス通電のパ
ルス幅より大きくなるように制御する点にある。そし
て、このような構成を採用したことにより、発色濃度の
偏りをなくし均一な濃度による記録をすることができ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の熱転写プリンタの
実施の一形態を図1乃至図8を参照して説明する。
【0013】図1は本発明の第1実施形態として熱昇華
性インクリボンと熱溶融性インクリボンの両種のインク
リボンを選択的に使用しうるものを示すものであり、こ
の熱転写プリンタ1には、フレーム(図示せず)の所望
の位置に平板状のプラテン2がその記録面2aがほぼ垂
直となるように配設されており、このプラテン2の前側
下方には、ガイドシャフト3がプラテン2と平行に配設
されている。そして、ガイドシャフト3の適宜な位置に
は、上下に分割されたキャリッジ4が取着されており、
下方に示す一方のキャリッジ4aは、ガイドシャフト3
に取着される下キャリッジ4aとされ、上方に示す他方
のキャリッジ4bは、後述するリボンカセット5が取着
されるとともに前記下キャリッジ4aに対し上下方向に
接離可能とされた上キャリッジ4bとされている。
【0014】前記キャリッジ4は、1対のプーリ(図示
せず)に巻回されている適宜な駆動ベルト6を、ステッ
ピングモータなどの駆動手段(図示せず)により駆動さ
せて、ガイドシャフト3に沿って往復動自在に駆動され
るようになっている。また、キャリッジ4は、後述する
制御部25により、その移動速度を高速と低速との2段
階のいずれか一方が選択可能とされている。
【0015】前記キャリッジ4には、プラテン2に対向
しこのプラテン2に対して駆動モータの駆動力をもって
動作可能な周知のヘッド移動機構(ともに図示せず)に
より接離自在とされ、プラテン2に対して当接した圧接
状態(ヘッドダウン状態)においてプラテン2上の用紙
(図示せず)に記録をなすサーマルヘッド7が配設され
ている。そして、このサーマルヘッド7は、キーボード
などの適宜な入力装置(図示せず)により入力された所
望の記録情報に基づいて選択的に発熱される整列配置さ
れた複数の発熱素子(図示せず)を備えている。また、
サーマルヘッド7は、後述する制御部25により、プラ
テン2に対する圧接力を強圧接と弱圧接とのいずれか一
方が選択可能とされるとともに、サーマルヘッド7のエ
ネルギを大と小との2段階(詳しくは、発熱素子に対す
る通電時間を長時間と短時間との2段階)のいずれか一
方が選択可能とされている。
【0016】前記キャリッジ4について更に詳しく説明
すると、このキャリッジ4は、前記下キャリッジ4aの
上面とほぼ平行をなす板状の上キャリッジ4bが平行ク
ランク機構8により下キャリッジ4aに対して接離する
ように平行移動自在に取着されて構成されている。この
平行クランク機構8は、図3に示すように、キャリッジ
4の左右両端に1対設けられ、互いにX状に交差した1
対のリンク9a,9bを有しており、これらのリンク9
a,9bの交差位置はピン10aにより枢着され、リン
ク9a,9bの端部はピン10b,10c,10d,1
0eによりそれぞれ下キャリッジ4aおよび上キャリッ
ジ4bの左右側部の上端部に形成された長孔(図示せ
ず)に摺動自在に係止されている。
【0017】また、前記下キャリッジ4aには、回転ク
ランク機構11が配設されており、この回転クランク機
構11により上キャリッジ4bの平行移動の操作がなさ
れるようになっている。この回転クランク機構11は、
下キャリッジ4aに回転駆動し得るように支持された回
転部材をなす回転板12と、この回転板12の偏心位置
にピン13aにより枢着された連結部材をなす連結リン
ク14とからなり、連結リンク14の先端が上キャリッ
ジ4bにピン13bにより枢着されて構成されている。
そして、回転板12は、モータなどの適宜な駆動手段
(図示せず)により回転駆動されるようになっている。
【0018】図1に戻って、前記上キャリッジ4bの左
右両側部には、先端が相互に内側に緩やかに湾曲し上下
端に突起が形成された係合部15aとされている板状の
アーム15がほぼリボンカセット5の幅と等しい間隔を
隔てて立設されている。そして、上キャリッジ4bの中
央部には、相互に所定間隔を隔てて1対の回転可能なボ
ビン16が上方に突出するようにして配設されており、
このボビン16によりインクリボン17が所定の方向に
走行可能とされている。この1対のボビン16は、一方
がインクリボン17を送出する送出ボビン16aとさ
れ、他方がインクリボン17を巻取る巻取ボビン16b
とされている。また、キャリッジ4のプラテン2に対し
て遠方側の端縁上には、リボンカセット5に収納された
インクリボン17の種類を検出するセンサ18として、
光センサ18aが配設されている。この光センサ18a
としては、本実施の形態においては反射型のものが用い
られている。そして、光センサ18aは、熱転写プリン
タ1の所望の位置に配設された熱転写プリンタ1の記録
動作などの制御をつかさどる後述する制御部25に接続
されている。
【0019】図1および図2に示すように、キャリッジ
4の上方には、適宜な間隔を隔てて、図示しないフレー
ムに図2において両矢印Aにて示すように開閉自在に支
持されたほぼ板状のキャノピ19が配設されている。こ
のキャノピ19は、閉状態において、紙送り機構(図示
せず)の出口側の紙押えとして機能するものであり、キ
ャリッジ4と対向するようにして配設されており、キャ
リッジ4の移動領域とほぼ同一の長さとされている。
【0020】前記キャノピ19のキャリッジ4と平行に
対峙する下面の所定位置には、リボンカセット5を保持
する複数のカセットホルダ(図示せず)が設けられてお
り、このカセットホルダにより、複数、本第1実施形態
においては熱溶融性インクが塗布されたインクリボン
(熱溶融性インクリボン)17aが内部に収納されたリ
ボンカセット5aと、熱昇華性インクが塗布されたイン
クリボン(熱昇華性インクリボン)17bが内部に収納
されたリボンカセット5bとがキャリッジ4の移動方向
に一列状に配設されるようになっている。そして、各リ
ボンカセット5a,5bは、図2に両矢印Bにて示すよ
うに、回転クランク機構11に伴って動作する平行クラ
ンク機構8の動作により、キャノピ19と上キャリッジ
4bとの間で選択的に受け渡しが行われるようになって
いる。
【0021】本第1実施形態の各リボンカセット5a,
5bは、インクリボン17の種類にかかわらず、すべて
が同一形状、同一寸法に形成されており、上下1対とさ
れた平面ほぼ矩形のケース本体20内に、図示しない回
転自在に支持された1対のリールと、回転自在に支持さ
れた1対のリボン送りローラと、回転自在に支持された
リボン経路に臨んでいる複数のガイドローラなどが配設
されている。そして、1対のリール間にインクリボン1
7が巻回され、インクリボン17の中間部が外部に導出
されている。この1対のリールは、リボンカセット5が
上キャリッジ4bに搭載されると、その一方は、記録に
供した部分のインクリボン17を巻取る巻取りリールと
され、他方は、インクリボンを送出する送出リールとさ
れている。そして、各リールの内周面には、複数のキー
溝が周方向に間隔を隔ててスプライン状に形成されてお
り、巻取りリールの内周面は、前記巻取りボビン16b
が係合される巻取り孔21bとされ、送出リールの内周
面は、前記送出ボビン16aが係合される送出孔21a
とされている。また、リボンカセット5のキャリッジ4
に搭載された状態でプラテン2と対向する面には、サー
マルヘッド7が臨む凹部22が形成されており、この凹
部22内においてインクリボン17の中間部が導出され
ている。
【0022】また、リボンカセット5の凹部22が形成
された面と平行に延在する後面には、各リボンカセット
5内に収納されているインクリボン17の種類を判別す
るための識別マーク23が配置されている。本実施の形
態の識別マーク23は、インクリボン17の種類によっ
て異なる数の縞状の非反射部24aを有する反射シール
24により形成されている。
【0023】そして、この識別マーク23をキャリッジ
4に設けた光センサ18aによって検出し、この検出信
号を熱転写プリンタ1の制御部25に出力し、この制御
部25内において各リボンカセット5における識別マー
ク23の数を計数することによりリボンカセット5内に
収納されているインクリボン17の種類を判別するよう
になっている。
【0024】つまり、図1において左方に示すリボンカ
セット5aには、4本の非反射部24aを有する反射シ
ール24Aが識別マーク23として配置されており、図
1において右方に示すリボンカセット5bには、2本の
非反射部24aを有する反射シール24Bが識別マーク
23として配置されている。そして、リボンカセット5
の図1において手前側に示す後面の左端部が識別マーク
23の検出のための基準位置BPとされ、識別マーク2
3の図1において右端に位置する非反射部24aの右端
面までの距離Lを、すべての識別マーク23において同
一とするとともに、この距離L内にインクリボン17の
種類を識別するための所望の非反射部24aが形成され
ている。そして、使用に供する識別マーク23を光セン
サ18aが検出した状態でキャリッジ4が停止可能とさ
れており、キャリッジ4が停止した状態で、カセットホ
ルダに収納されているリボンカセット5が上キャリッジ
4bへ受け渡されるようになっている。
【0025】なお、識別マーク23は、リボンカセット
5に印刷してもよく、特に本第1実施形態の構成に限定
されるものではない。
【0026】前記制御部25は、図示しないメモリ、C
PUなどから形成されており、図4に示すように、フレ
ーム(図示せず)の所望の位置に配設されたモード切換
スイッチ26から送出されるモード信号に基づいて、少
なくとも熱溶融性インクリボン17aを用いて普通紙な
どの用紙に熱溶融転写による記録を行なう第1記録モー
ドか熱昇華性インクリボン17bを用いて専用紙に熱昇
華転写による記録を行なう第2記録モードかを判別する
モード判別部27と、モード判別部27の判別結果に基
づいて、キャリッジ4の移動速度、サーマルヘッド7へ
の通電時間、サーマルヘッド7のプラテン2に対する圧
接力、リボンカセット5などを各モードに対応するよう
に制御する第1記録モード制御部28および第2記録モ
ード制御部29とを有している。
【0027】ところで、熱昇華性インクリボン17bの
インクを専用紙に転写するためにサーマルヘッド7の各
発熱素子に付与するエネルギは、熱溶融性インクリボン
17aのインクを用紙に転写するのに要するエネルギよ
り大であるため、サーマルヘッド7の通電すべき発熱素
子に1パルスで電気エネルギを付与すると、サーマルヘ
ッド7が高温になりすぎ耐久性に問題の生じるおそれが
ある。そこで、熱昇華性インクリボン17bを用いて専
用紙に熱昇華転写による記録を行なう第2記録モードの
ときの制御をつかさどる第2記録モード制御部29は、
通電すべき発熱素子に1ドットの熱昇華性インクの転写
に必要なエネルギを複数のパルスに分割して供給するよ
うになっている。
【0028】図5は、前記第2記録モード制御部29に
よるサーマルヘッド7の発熱素子への1ドットごとの通
電の具体例を示すものであり、この具体例における1ド
ットの通電は分割された複数(本例においては5つ)の
パルスP1,P2,P3,P4,P5により構成されて
いる。そして、各パルスP1〜P5の継続する時間(通
電時間)は相互に等しくなるように設定されており、発
熱素子への1ドット分の通電は単純に等しく5分割され
ていることになる。また、この1ドット分の通電を5分
割することにより生じる隣位の1対のパルスP1とP
2、P2とP3、P3とP4またはP4とP5間の間隔
(時間)も相互に等しくなるように設定されている。こ
のように1ドットの通電を複数回に分割することによ
り、通電電圧を小さくして長時間通電しなくとも、サー
マルヘッド7の発熱温度を耐熱温度以下に保持しつつ十
分なエネルギを得ることができる。なお、第1記録モー
ドにおける通電は、耐熱温度以下の温度を1パルス通電
するだけで必要なエネルギを得ることができるため、複
数回に分割して通電するようにはされていない。
【0029】つぎに、前述した熱溶融転写による第1記
録モードでの記録を行なう場合と熱昇華転写による第2
記録モードでの記録を行なう場合とにおける前記発熱素
子への通電時間と前記発熱素子の温度との関係について
説明する。
【0030】図6は、1ドット分の記録における前記発
熱素子への通電時間に対する前記発熱素子の温度の関係
を示している。この図6のグラフにおける横軸は各発熱
素子への通電時間を対数目盛で表示しており、縦軸は発
熱素子の表面温度を表示している。本第1実施形態にお
ける熱転写プリンタ1は、前記制御部25のモード判別
部27が第1記録モードであると判別した場合には、前
記第1記録モード制御部28が0.1msecの通電時
間に発熱素子の温度を600℃まで1パルスで上昇させ
るように前記サーマルヘッド7への通電を制御する。一
方、前記モード判別部27が第2記録モードであると判
別した場合には、前記第2記録モード制御部29が0.
8msecの通電時間に発熱素子の温度を650℃まで
複数パルスで上昇させるように前記サーマルヘッド7の
発熱素子への通電を制御する。
【0031】なお、前記制御部25は、キャリッジ4の
移動に伴う光センサ18aからの出力信号に基づいて、
リボンカセット5の有無およびリボンカセット5に収納
されたインクリボン17の種類、ホームポジションに対
するキャリッジ4の移動距離、キャノピ19の開閉状
態、リボンカセット5間の距離などを判別または検出す
るようになっている。
【0032】つぎに、前述した構成からなる本第1実施
形態の作用について説明する。
【0033】本第1実施形態の熱転写プリンタ1を駆動
し、記録目的に合致するように記録モードを選択する動
作は、操作者がモード切換スイッチ26を操作して熱溶
融性インクリボン17aを用いて普通紙などの用紙に熱
溶融転写による記録を行なう第1記録モードまたは熱昇
華性インクリボン17bを用いて専用紙に熱昇華転写に
よる記録を行なう第2記録モードのいずれか一方を選択
することにより行われる。
【0034】そして、記録モードの選択動作が行われる
と、モード切換スイッチ26から制御部25に対して、
選択されたいずれか一方のモードに対応したモード信号
が送出され、制御部25のモード判別部27は、モード
切換スイッチ26から送出されたモード信号が第1記録
モードか第2記録モードかを判別し、判別結果に基づい
て第1記録モード制御部28および第2記録モード制御
部29のいずれか一方を動作させ、第1記録モードおよ
び第2記録モードのいずれか一方に対応した熱溶融性イ
ンクまたは熱昇華性インクを有するインクリボン17が
収納されたリボンカセット5の選択動作を開始する。
【0035】すると、制御部25(詳しくは、第1記録
モード制御部28および第2記録モード制御部29のい
ずれか一方)からの指令により、ホームポジションに位
置するキャリッジ4を移動(走行)させて、キャリッジ
4に配設した光センサ18aが、リボンカセット5の識
別マーク23を検出する。そして、光センサ18aは、
非反射部24aの配列およびピッチなどの構成による各
識別マーク23の固有の検出信号を制御部25に送出
し、制御部25において発せられた指令に対応する識別
マーク23かどうかを判断し、指令に対応する識別マー
ク23の場合には、キャリッジ4の移動を停止し、指令
に対応する識別マーク23でない場合には、指令に対応
する識別マーク23を検出するまでキャリッジ4の移動
を継続する。つまり、本実施の形態においては、インク
リボン17の種類によってリボンカセット5の反射シー
ル24の違いを検出することにより、リボンカセット5
(詳しくは、インクリボン17)を確実に判別すること
ができる。
【0036】そして、本実施の形態の熱転写プリンタ1
によれば、各リボンカセット5はキャノピ19の所定位
置に取着されるので、キャリッジ4のホームポジション
から各リボンカセット5の識別マーク23までの距離が
一定値とされ、ホームポジションに対するキャリッジ4
の移動距離を容易に検出することができる。つまり、キ
ャリッジ4を駆動するステッピングモータ(図示せず)
のステップ数をカウントすることにより、ホームポジシ
ョンに対するキャリッジ4の移動距離を容易に検出する
ことができ、ホームポジションを容易に検出することが
できる。そして、予め定められているホームポジション
から各リボンカセット5の識別マーク23までの距離に
対応するステッピングモータのステップ数と、キャリッ
ジ4を駆動させた場合の実際のステッピングモータのス
テップ数とを比較することにより、ホームポジションと
リボンカセット5との距離の変化、および、リボンカセ
ット5間の距離の変化などの温度による熱転写プリンタ
1の変化を検出することもできる。
【0037】また、本第1実施形態の熱転写プリンタ1
によれば、リボンカセット5はキャノピ19の所定位置
に取着されているので、キャノピ19が開状態とされた
場合には、リボンカセット5の識別マーク23が光セン
サ18aに対して対向せず、結果として、キャリッジ4
の走査を行っても、光センサ18aによるリボンカセッ
ト5の識別マーク23の検知を行なうことができないこ
ととなる。これを利用してキャノピ19の開閉状態を検
出することができる。
【0038】このように、本第1実施形態の熱転写プリ
ンタ1によれば、リボンカセット5の有無および種類の
検出と、ホームポジションの検出と、キャノピ19の開
閉状態の検出などとを1つのセンサ18で兼用すること
ができるので、総合的に低コスト化をはかることができ
る。
【0039】そして、選択された記録モードに対応する
インクリボン17を内部に収納したリボンカセット5
が、平行クランク機構8および回転クランク機構11に
よって、図2に両矢印Bにて示すように、キャノピ19
と上キャリッジ4bとの間で選択的に受け渡されて、リ
ボンカセット5がキャリッジ4に装着されてリボンカセ
ット5の選択動作が終了する。
【0040】ついで、選択された記録モードに対応する
用紙がプラテン2とサーマルヘッド7との間に人手ある
いは図示しない給紙装置によりセットされ記録動作が開
始される。すると、第1記録モードの場合には、制御部
25の第1記録モード制御部28からの指令により、ヘ
ッドダウン状態におけるプラテン2に対するサーマルヘ
ッド7の圧接力を0.5〜3.0kg程度、サーマルヘ
ッド7を搭載しサーマルヘッド7による記録速度に相当
するキャリッジ4の移動速度を10〜50cm/sec
程度、サーマルヘッド7の発熱素子の1ドットあたりの
通電時間を0.1msecとしこの通電時間を経過した
ときに発熱素子の温度が600℃まで1パルスの通電に
より上昇するように制御し、これにより、熱溶融性イン
クリボン17aを用いて普通紙などの用紙に熱溶融転写
による記録を確実に施すことができる。
【0041】また、第2記録モードの場合には、制御部
25の第2記録モード制御部29からの指令により、ヘ
ッドダウン状態におけるプラテン2に対するサーマルヘ
ッド7の圧接力を第1記録モードより小さな0.2〜
1.5kg程度として、サーマルヘッド7を搭載したキ
ャリッジ4の移動速度を第1記録モードより遅い0.2
〜25cm/sec程度、サーマルヘッド7の発熱素子
への1ドットあたりの通電を分割して5回の同一のパル
スPを繰り返し、0.8msecの通電時間を経過した
ときに発熱素子の温度が650℃まで上昇するように制
御し、これにより、熱昇華性インクリボン17bを用い
て用紙に熱昇華転写による記録を確実に施すことができ
る。
【0042】このように、第2記録モード時におけるプ
ラテン2に対するサーマルヘッド7の圧接力を第1記録
モード時より弱くすることにより、第2記録モード時に
おけるサーマルヘッド7の摩耗を低減し、これにより、
総合的なサーマルヘッド7の耐久性を確実に向上させる
ことができる。また、第2記録モード時におけるキャリ
ッジ4の移動速度を第1記録モード時より遅くするとと
もに、第2記録モード時におけるサーマルヘッド7の発
熱素子への1ドットあたりの通電を分割して、図5に示
すように、5回の同一パルスP1〜P5を繰り返すこと
により、熱溶融性インクを溶融させて用紙に転写する第
1記録モードより大きなエネルギを必要とする、熱昇華
性インクを昇華させて用紙に転写する第2記録モードに
よる記録を確実に施すことができるので、銀塩写真に匹
敵する高画質の記録品質を得ることが可能となる。
【0043】さらに、第2記録モード時に、サーマルヘ
ッド7の発熱素子への1ドットあたりの通電を5つのパ
ルスP1〜P5に分割して繰り返し供給することによ
り、通電時間を単純に長くした場合にサーマルヘッド7
の発熱素子の発熱温度が許容温度を越えてサーマルヘッ
ド7が破損したりインクリボン17bが切断されるとい
う危険性を確実に防止することができる。すなわち、図
5に示すように、サーマルヘッド7の発熱素子に対する
1ドットあたりの通電となる5つのパルスP1〜P5を
供給すると、1パルスPを供給するごとにサーマルヘッ
ド7の温度は上昇するが、パルスPは断続的に与えら
れ、パルスPが途絶えたときにはサーマルヘッド7の温
度は低下するので、サーマルヘッド7の温度は常に許容
温度以内において上下動を繰り返すことになる。特に、
各パルスPの時間と間隔を等しくすることにより、サー
マルヘッド7の最高温度と最低温度を各パルスPのたび
ごとにほぼ等しくすることができる。
【0044】さらにまた、本第1実施形態の熱転写プリ
ンタ1によれば、前記制御部25が、第1記録モードに
基づく記録を行なう場合には1ドットの記録にあたり
0.1msecの通電時間で600℃まで発熱素子の温
度を上昇させ、また、第2記録モードに基づく記録を行
なう場合には1ドットの記録にあたり5分割して通電す
るとともに0.8msecの通電時間で650℃まで発
熱素子の温度を上昇させるように制御するため、大きい
エネルギの必要な熱昇華転写による記録の場合であって
も、発熱素子に通電する電圧を小さくして長時間にわた
ってエネルギを付与する必要はなく、発熱素子の耐熱温
度以下でかつ短時間で必要な所望のエネルギを得ること
ができる。
【0045】また、本第1実施形態の熱転写プリンタ1
は、記録目的に応じてモード切換スイッチ26を切換え
ることにより、熱溶融性インクリボン17aを用いて多
種多様の用紙に熱溶融転写による記録を行なう第1記録
モードと、熱昇華性インクリボン17bを用いて専用紙
に熱昇華転写による銀塩写真に匹敵する高画質の記録を
行なう第2記録モードとを簡単に選択して記録を行なう
ことができるので、1台の熱転写プリンタ1をもって、
用紙に対する一般的な記録と銀塩写真に匹敵する高画質
の記録画像の記録とを確実に行なうことができるととも
に、設置スペースを従来より確実に低減することができ
る。
【0046】つぎに、本発明の熱転写プリンタの第2実
施形態について図7および図8を参照しつつ説明する。
【0047】なお、本第2実施形態の熱転写プリンタ1
は、前述した第1実施形態の熱転写プリンタ1の構成の
うち制御部25の第2記録モードにおける記録制御のみ
異なっており、その他の構成は同一の構成とされている
ため、特に前記制御部25の第2記録モードにおける制
御について説明する。
【0048】本第2実施形態の熱転写プリンタ1におけ
る制御部25は、第1実施形態と同様に、前記モード切
換スイッチ26から送出されるモード信号に基づいて、
少なくとも熱溶融性インクリボン17aを用いて普通紙
などの用紙に熱溶融転写による記録を行なう第1記録モ
ードか熱昇華性インクリボン17bを用いて専用紙に熱
昇華転写による記録を行なう第2記録モードかを判別す
るモード判別部27と、このモード判別部27の判別結
果に基づいて、キャリッジ4の移動速度、サーマルヘッ
ド7への通電時間、サーマルヘッド7のプラテン2に対
する圧接力、リボンカセット5などを各モードに対応す
るように制御する第1記録モード制御部28および第2
記録モード制御部29とを有している。
【0049】そして、第1記録モードにより記録を行な
う場合には、第1記録モード制御部28が、第1実施形
態と同様に、耐熱温度以下の温度を1パルス通電するこ
とにより必要なエネルギを得るようになっている。この
ため、複数回に分割して通電するようにはされていな
い。
【0050】一方、第2記録モードにより記録を行なう
場合には、第2記録モード制御部29が、発熱素子の1
ドットの通電を複数個のパルスに分割して行なうととも
に、第1実施形態と異なり、各パルスのパルス幅を変更
して通電するようになっている。この場合、前記第2記
録モード制御部29は、分割した1ドットあたりの各パ
ルス通電を温度上昇のためのパルス通電と、温度維持の
ためのパルス通電とに分担し、前記温度上昇のためのパ
ルス通電のパルス幅を温度維持のためのパルス通電のパ
ルス幅より大きくなるように制御するようになってい
る。
【0051】より具体的に説明すると、図7は低濃度の
記録を行なう場合の通電パルス波形に対する発熱素子温
度を示しており、図8は高濃度の記録を行なう場合の通
電パルス波形に対する発熱素子温度を示している。
【0052】これらの図7および図8に示すように、前
記制御部25の第2記録モード制御部29は、1ドット
あたりの通電をP1〜P12で示す12個のパルスPに
分割して通電するようになっている。そして、パルス通
電を開始した後、P1〜P3で示す3パルス分の通電に
ついては、パルス幅を大きくして通電時間を長くし、発
熱素子の温度を上昇させるようになっている。そして、
前記3パルス分の通電により発熱素子を所定の温度まで
上昇させた後には、P4〜P12で示すその後の9パル
ス分のパルス幅を小さくして通電時間を短くし、上昇温
度の最大値が所望温度以上にならないようにするととも
にエネルギのみを継続的に発熱素子に投入するようにな
っている。なお、前記パルス通電のパルス幅は、最大温
度、通電時間、記録濃度その他種々の条件を考慮して予
め設定されている。したがって、図7および図8を比較
してわかるように、高濃度の記録の場合の方が低濃度の
記録の場合よりも大きいパルス幅とされており、短時間
で高エネルギを投与し得るようになっている。
【0053】このような本第2実施形態の熱転写プリン
タ1によれば、発熱素子の温度を高温度にしなくともエ
ネルギ投入量を大きくすることができるため、発熱素子
に大きな負担をかけることがないし、インクリボン等に
損傷を与えてしまうこともない。
【0054】また、前記サーマルヘッド7の発熱素子が
発熱開始後早期に所定温度に達し、その後その温度を維
持するように1ドットサイクルの全体に亘ってまんべん
なくパルス通電されるため、実際に用紙に記録した場合
に発色濃度が1ドットの前半部分だけに偏るような偏り
を防止することができ、均一な濃度の記録が得られる。
これは、特に、低濃度における記録品質の向上を実現す
ることができる。
【0055】なお、本発明は、前記各実施の形態に限定
されるものではなく、必要に応じて変更することができ
る。たとえば、熱溶融性インクリボン17aを用いて第
1記録モードにて記録する場合は、1ドットの記録にあ
たり0.05msecの通電時間で発熱素子の温度を4
00℃に上昇させることでも記録が可能である。この発
熱素子のピーク温度が390℃より低いと、熱溶融性イ
ンクリボン17aのインクが十分溶融・転写されず記録
用紙に良好な記録が行なえず、また、発熱素子のピーク
温度が610℃を越えてしまうと、熱溶融性インクリボ
ン17aが損傷されてしまいインクリボン17aが切断
してしまうという不具合を生じることとなる。一方、熱
昇華性インクリボン17bを用いて第2記録モードにて
記録を行なう場合は、1ドットあたりのトータルの通電
時間を0.25msecとし、発熱素子のピーク温度を
500℃として記録を行なうことも可能である。この場
合、必要なエネルギを得るために、記録時間は遅くなる
がこれでも実用的には問題ない。しかしながら、発熱素
子のピーク温度が480℃より低くなると、昇華性記録
に必要なエネルギを得るために1ドットを記録するため
のサーマルヘッド7の移動時間がかかりすぎて実用性が
なくなり、また、記録時間を短くしようとすると必要な
記録濃度が得られなかったりと実用性がなくなる。ま
た、発熱素子のピーク温度が670℃を越えると発熱素
子の寿命が短くなるし、昇華性インクリボン17bが損
傷を受けて切断してしまうという不具合がある。
【0056】また、前述した第2記録モードにおける発
熱素子への1ドットの通電の分割数は、前記各実施形態
に限定されるものではなく任意に分割数を決定してよ
い。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように本発明の熱転写プリ
ンタによれば、熱溶融転写による記録と熱昇華転写によ
る記録とのいずれかの転写による記録を任意に選択しう
るとともに熱昇華転写による記録であっても実用的な速
度を保持しつつ良好な記録を行なうことができる。
【0058】また、サーマルヘッドおよびインクリボン
に与えるダメージを小さくすることによりそれらの寿命
を向上させることができる。
【0059】さらに、発色濃度の偏りを防止し均一な濃
度の記録が得られるために記録品質を向上させることが
できる等の効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る熱転写プリンタの第1の実施形
態の要部を示す斜視図
【図2】 図1の熱転写プリンタの要部を示す概略側面
【図3】 図1の熱転写プリンタのキャリッジの概略側
面図
【図4】 図1の熱転写プリンタの制御系統の構成を示
すブロック図
【図5】 図1の熱転写プリンタの熱昇華性インクリボ
ンを使用した第2記録モードでの記録におけるパルス波
形に対する発熱素子温度を示す説明図
【図6】 図1の熱転写プリンタの第1記録モードおよ
び第2記録モードでの記録における通電時間に対する発
熱素子の温度上昇の状態を示す説明図
【図7】 本発明に係る熱転写プリンタの第2の実施形
態における第2記録モードでの低濃度記録を行なった場
合のパルス波形に対する発熱素子温度を示す説明図
【図8】 本発明に係る熱転写プリンタの第2の実施形
態における第2記録モードでの高濃度記録を行なった場
合のパルス波形に対する発熱素子温度を示す説明図
【符号の説明】
1 熱転写プリンタ 2 プラテン 4 キャリッジ 5 リボンカセット 5a (熱溶融性インクが塗布されたインクリボンが内
部に収納された)リボンカセット 5b (熱昇華性インクが塗布されたインクリボンが内
部に収納された)リボンカセット 7 サーマルヘッド 17 インクリボン 17a (熱溶融性インクが塗布された)インクリボン 17b (熱昇華性インクが塗布された)インクリボン 25 制御部 26 モード切換スイッチ 27 モード判別部 28 第1記録モード制御部 29 第2記録モード制御部 P パルス

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の発熱素子が形成されインクフィル
    ムおよび用紙を介してプラテンに接離自在なサーマルヘ
    ッドと、このサーマルヘッドを搭載しつつプラテンに沿
    って往復移動するキャリッジと、熱溶融性インクフィル
    ムを用いて熱溶融転写による記録を行なう第1記録モー
    ドか熱昇華性インクフィルムを用いて熱昇華転写による
    記録を行なう第2記録モードかを判別してその記録モー
    ドに基づく記録制御を行なう制御手段とを有する熱転写
    プリンタであって、前記制御手段は、前記第1記録モー
    ドによる記録を行なう場合に前記各発熱素子の温度を4
    00〜600℃まで上昇させ、前記第2記録モードによ
    る記録を行なう場合に前記各発熱素子への1ドットの通
    電をそれぞれ複数個のパルスに分割して行なうとともに
    前記各発熱素子の温度を500〜650℃まで上昇させ
    るように制御することを特徴とする熱転写プリンタ。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記第1記録モードに
    よる記録を行なう場合に前記各発熱素子の温度を0.0
    5〜0.1msecの通電時間で400〜600℃まで
    上昇させ、前記第2記録モードによる記録を行なう場合
    に前記各発熱素子への1ドットの通電をそれぞれ複数個
    のパルスに分割して行なうとともに前記各発熱素子の温
    度を0.25〜0.8msecの通電時間で500〜6
    50℃まで上昇させるように制御することを特徴とする
    請求項1に記載の熱転写プリンタ。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、1ドットの通電を複数
    個のパルスに分割して行なう場合に、前記各パルスのパ
    ルス幅を変更して通電するように制御することを特徴と
    する請求項1または請求項2に記載の熱転写プリンタ。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記1ドットあたりの
    分割された各パルス通電を温度上昇のためのパルス通電
    と温度維持のためのパルス通電とに分担し、前記温度上
    昇のためのパルス通電のパルス幅を温度維持のためのパ
    ルス通電のパルス幅より大きくなるように制御すること
    を特徴とする請求項3に記載の熱転写プリンタ。
JP3039997A 1996-04-16 1997-02-14 熱転写プリンタ Withdrawn JPH10801A (ja)

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JP9427096 1996-04-16
JP8-94270 1996-04-16
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007230157A (ja) * 2006-03-02 2007-09-13 Sony Corp プリンタ装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007230157A (ja) * 2006-03-02 2007-09-13 Sony Corp プリンタ装置
JP4572846B2 (ja) * 2006-03-02 2010-11-04 ソニー株式会社 プリンタ装置

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