JPH11123863A - サーマルプリンタ - Google Patents

サーマルプリンタ

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Publication number
JPH11123863A
JPH11123863A JP29203497A JP29203497A JPH11123863A JP H11123863 A JPH11123863 A JP H11123863A JP 29203497 A JP29203497 A JP 29203497A JP 29203497 A JP29203497 A JP 29203497A JP H11123863 A JPH11123863 A JP H11123863A
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JP
Japan
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ribbon
thermal
head
printing
distance
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Application number
JP29203497A
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English (en)
Inventor
Katsufumi Yui
勝文 由井
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EDM Corp
Original Assignee
EDM Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、包装フィルム等に各種情報を印刷
するためのサーマルプリンタに関し、簡易な機構で、サ
ーマルリボンの使用効率を高くすることを目的とする。 【解決手段】 複数の発熱部が直線状に配置されるサー
マルヘッドと、サーマルヘッドと被印刷物の印刷面との
間に配置されるサーマルリボンと、サーマルヘッドを印
刷面に対して直角方向に往復移動させる直角移動手段
と、サーマルヘッドを印刷面に対して平行方向に往復移
動させる平行移動手段と、平行移動手段を駆動する駆動
手段と、平行移動手段によるサーマルヘッドの初期位置
への戻り動作に同期して、サーマルリボンを所定のリボ
ン送出長さ送出するリボン送出手段とを有するサーマル
プリンタにおいて、リボン送出手段に、サーマルリボン
のリボン送出長さを、所定長さ分だけ短くする送出制御
機構を有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、包装フィルム等に
各種情報を印刷するためのサーマルプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、包装フィルム等に各種情報を印刷
するためのサーマルプリンタとして、例えば、図28に
示すものが知られている。図において、装置本体内1に
は、板状の支持フレーム3が配置され、この支持フレー
ム3に沿って、一対の横スライド軸5が相互に平行に配
置されている。
【0003】この横スライド軸5には、スライドブロッ
ク7が摺動自在に嵌合されている。スライドブロック7
の下方には、ヘッドブロック9が配置されている。この
ヘッドブロック9の上部には、スライドブロック7を貫
通して摺動自在に突出する上下スライド軸11が形成さ
れている。また、ヘッドブロック9の上部には、スライ
ドブロック7に向けて突出する上下ガイド軸13が形成
されている。
【0004】この上下ガイド軸13は、スライドブロッ
ク7に回転自在に固定される一対のガイドコロ15に、
摺動自在に挟持されている。そして、上下スライド軸1
1,上下ガイド軸13およびガイドコロ15により、ヘ
ッドブロック9がスライドブロック7に対して、上下方
向に移動自在にされている。
【0005】ヘッドブロック9の下端には、サーマルヘ
ッド17が固定されている。サーマルヘッド17に形成
される直線状の発熱部17aは、横スライド軸5の軸長
方向に対して直角方向に配列されている。サーマルヘッ
ド17の下方には、プラテンプレート19が配置され、
これ等サーマルヘッド17とプラテンプレート19との
間には、サーマルリボン21および被印刷フィルム23
が挿通されている。
【0006】ヘッドブロック9には、図29に示すよう
に、サーマルヘッド17の先端から後述する剥離距離M
2をおいた位置に、プラテンプレート19側に向けて突
出するリボン押さえ板25が固定されている。このリボ
ン押さえ板25のサーマルヘッド17と反対側には、リ
ボンガイドピン27が配置されている。
【0007】そして、このリボンガイドピン27によ
り、サーマルリボン21がプラテンプレート19と反対
側に向けて案内されている。また、図30および図31
に示すように、支持フレーム3と横スライド軸5との間
の空間には、板状のヘッド上下カム29が、支持フレー
ム3に平行に配置されている。
【0008】このヘッド上下カム29の左右方向の両端
には、ヘッド上下カム29の上下方向の移動を案内する
カムガイドコロ31が配置されている。支持フレーム3
の裏面3a側には、ロータリソレノイド33が固定され
ている。ロータリソレノイド33には、出力軸33aか
ら所定距離をおいた位置に、出力軸33aを中心に円弧
移動するソレノイドアーム33bが、ヘッド上下カム2
9側に向けて突出して形成されている。
【0009】ソレノイドアーム33bの先端には、駆動
コロ35が取り付けられ、この駆動コロ35が、ヘッド
上下カム29の挿通穴29aに挿通されている。ヘッド
上下カム29の挿通穴29aの下方には、横スライド軸
5の軸長方向に開口する長円穴29bが形成されてい
る。この長円穴29bには、ソレノイドアーム33bの
円弧移動に伴い上下方向に移動するカムフォロア37
が、摺動自在に支持されている。
【0010】カムフォロア37は、ヘッドブロック9に
固定されている。スライドブロック7には、図32に示
すように、支持フレーム3に固定される透過型光電管式
の原点位置センサ39を遮光する遮光板41が固定され
ている。スライドブロック7の上端7aには、環状のタ
イミングベルト43の一端が固定されている。
【0011】このタイミングベルト43は、図28に示
したように、リボン送りプーリ45,プーリ47,49
およびパルスモータ51の回転軸に取り付けられるモー
タプーリ53に巻き掛けられている。支持フレーム3の
上部には、未使用のサーマルリボン21が巻回されるリ
ボン巻出ホルダ55と、使用後のサーマルリボン21が
巻回されるリボン巻取ホルダ57とが、回転自在に固定
されている。
【0012】リボン巻出ホルダ55のサーマルリボン2
1は、透過型光電管式のリボン検出センサ59の間を通
り、支持フレーム3の外縁に形成される側面カバー61
aに沿って送出され、サーマルヘッド17とプラテンプ
レート19との間を挿通されている。さらに、サーマル
リボン21は、側面カバー61bに沿って送出され、リ
ボン送りローラ63とピンチローラ65との間に挟持さ
れ、リボン巻取ホルダ57に接続されている。
【0013】リボン送りローラ63は、図33に示すよ
うに、支持フレーム3を貫通するリボン送り軸67を介
してリボン送りプーリ45に接続されている。リボン送
りローラ63の曲率半径は、リボン送りプーリ45のベ
ルト掛かり部45aの曲率半径と同一に形成されてい
る。リボン送りプーリ45には、リボン送り軸67を一
方向にのみ回転させる単方向クラッチ機能が内蔵されて
いる。
【0014】リボン送り軸67の裏面3a側には、リボ
ン送り軸67の連れ回りを防止する単方向クラッチ機能
付きの軸受69が挿通されている。この軸受69は、支
持フレーム3に固定されている。リボン送り軸67の裏
面3a側には、巻取駆動プーリ71が固定され、この巻
取駆動プーリ71とリボン巻取ホルダ57に固定される
巻取プーリ73とに、サーマルリボン21の巻き取り用
の丸ベルト75が滑動自在に巻き掛けられている。
【0015】また、図30に示したように、リボン巻出
ホルダ55には、巻出ブレーキプーリ77が固定されて
いる。支持フレーム3には、巻出ブレーキプーリ77に
近接した位置に、ブレーキプーリ79が固定されてい
る。そして、巻出ブレーキプーリ77とブレーキプーリ
79とにサーマルリボン21の緩み防止用のブレーキ丸
ベルト81が、適度な張力を保持して巻き掛けられてい
る。
【0016】上述した従来のサーマルプリンタでは、以
下示すようにして、ヘッド下降動作,印刷動作,ヘッド
上昇動作およびヘッド戻り動作が順次行われ、被印刷フ
ィルム23への印刷が行われる。すなわち、先ず、ヘッ
ド下降動作では、ロータリソレノイド33が通電され、
図34に示すように、ソレノイドアーム33bが出力軸
33aを中心に円弧軌跡を描いて回転する。
【0017】この回転により、ソレノイドアーム33b
に固定される駆動コロ35が、ヘッド上下カム29の挿
通穴29aを下方に押圧し、ヘッド上下カム29が下方
に移動する。ヘッド上下カム29の下方への移動によ
り、ヘッド上下カム29の長円穴29bに支持されるカ
ムフォロア37が下方に押圧され、ヘッドブロック9が
下方に移動する。
【0018】そして、サーマルヘッド17が、ヘッドブ
ロック9の移動ととも下方に移動し、図35に示すよう
に、サーマルリボン21および被印刷フィルム23が、
サーマルヘッド17の発熱部17aとプラテンプレート
19との間に、押圧状態で挟持する。この状態における
サーマルヘッド17の発熱部17aとサーマルリボン2
1との接触点が初期位置Aとされる。
【0019】また、サーマルヘッド17のプラテンプレ
ート19への押圧力は、ロータリソレノイド33へ供給
される電流により、最適に制御される。次に、印刷動作
が行われる。印刷動作では、先ず、図36に示すよう
に、パルスモータ51が正回転方向R2に駆動され、モ
ータプーリ53を介して、タイミングベルト43が印刷
方向D1に移動する。
【0020】タイミングベルト43の移動に同期して、
リボン送りプーリ45が、反リボン送り方向R3に回転
する。この際、リボン送りプーリ45の単方向クラッチ
機能は、リボン送り軸67に対して非嵌合状態にされる
ため、リボン送り軸67およびリボン送りローラ63は
回転することなく、サーマルリボン21の送出は行われ
ない。
【0021】次に、タイミングベルト43の印刷方向D
1への移動により、スライドブロック7がスライド軸5
に沿って移動する。スライドブロック7の移動に伴い、
ヘッドブロック9が移動され、サーマルヘッド17の発
熱部17aが、サーマルリボン21および被印刷フィル
ム23をプラテンプレート19に押圧した状態で移動す
る。
【0022】そして、図37に示すように、サーマルヘ
ッド17は、移動速度が安定する印刷開始位置Bまで、
開始距離M1を移動する。この後、サーマルヘッド17
の発熱部17aの発熱・放熱が繰り返し制御されなが
ら、サーマルヘッド17が移動し、図38に示すよう
に、印刷データPDに対応して、サーマルリボン21の
インク21aが溶融し、被印刷フィルム23上に転写さ
れる。
【0023】被印刷フィルム23のインク21aの転写
部分は、押さえ板25が通過するまでの間、サーマルリ
ボン21と接した状態に保持される。この後、サーマル
リボン21は、サーマルヘッド17の移動に伴い、リボ
ンガイドピン27により、順次上方へ引っ張られ、被印
刷フィルム23から剥離され、インク21aの被印刷フ
ィルム23への転写が完了される。
【0024】ここで、サーマルヘッド17の発熱部17
aと押さえ板25との距離は、サーマルヘッド17の移
動速度,インク21aの冷却時間等を考慮し、サーマル
リボン21のインク21aが、最も高い品質で被印刷フ
ィルム23に転写される条件の剥離距離M2に設定され
ている。サーマルヘッド17は、図39に示すように、
発熱部17aの発熱・放熱を繰り返しながら、印刷デー
タPDの印刷終了位置Cまで印刷距離Pを移動する。
【0025】印刷距離Pは、印刷データPDにより、可
変される距離である。サーマルヘッド17は、印刷距離
Pを移動した後に、発熱部17aの発熱を停止する。発
熱部17aの発熱が停止された後、図40および図41
に示すように、サーマルヘッド17は、さらに、剥離距
離M2を移動し、発熱部17aは剥離位置Dまで移動す
る。
【0026】この移動により、被印刷フィルム23に転
写されたインク21aは、押さえ板25およびリボンガ
イドピン27により、サーマルリボン21から剥離され
る。サーマルヘッド17が、剥離位置Dまで移動し、全
ての印刷データPDのインク21aが被印刷フィルム2
3上に転写された後に、パルスモータ51は徐々に減速
して停止する。
【0027】そして、サーマルヘッド17が終了位置E
で停止し、印刷動作が完了する。この際、サーマルヘッ
ド17は、印刷終了位置Cから終点位置Eまで、終了距
離M3を移動する。印刷動作が完了した後、図42に示
すように、ヘッド上昇動作が行われる。ヘッド上昇動作
では、ロータリソレノイド33への通電が遮断され、内
蔵ばねの作用により、ソレノイドアーム33bが出力軸
33aを中心にプラテンプレート19と反対側に向けて
円弧軌跡を描き、元の位置まで移動する。
【0028】この移動により、駆動コロ35が、ヘッド
上下カム29の挿通穴29aを上方に押圧し、ヘッド上
下カム29が上方に移動される。ヘッド上下カム29の
上方への移動により、ヘッド上下カム29の長円穴29
bに支持されるカムフォロア37が上方に向けて押圧さ
れ、ヘッドブロック9が上方に移動される。
【0029】そして、ヘッドブロック9の移動ととも、
サーマルヘッド17が上方の元の位置まで移動し、サー
マルリボン21および被印刷フィルム23から解離され
る。次に、図43に示すように、ヘッド戻り動作が行わ
れる。ヘッド戻り動作では、パルスモータ51が逆回転
方向R4に駆動され、モータプーリ53を介して、タイ
ミングベルト43が戻り方向D2に移動する。
【0030】タイミングベルト43の移動により、スラ
イドブロック7,ヘッドブロック9およびサーマルヘッ
ド17が移動する。また、タイミングベルト43の移動
に同期して、リボン送りプーリ45が、リボン送り方向
R1に回転する。この際、リボン送りプーリ45の単方
向クラッチ機能は、リボン送り軸67に対して嵌合状態
にされるため、リボン送りプーリ45の回転に同期し
て、リボン送り軸67およびリボン送りローラ63が回
転する。
【0031】また、リボン送りローラ63の曲率半径と
リボン送りプーリ45のベルト掛かり部45aの曲率半
径とは同一であるため、サーマルリボン21は、タイミ
ングベルト43の戻り距離Sと同じ長さだけリボン巻取
ホルダ57に巻き取られる。ここで、戻り距離Sは、印
刷時にサーマルヘッド17が移動した距離、すなわち、
開始距離M1,終了距離M3および印刷距離Pの総和と
同一である。
【0032】そして、スライドブロック7の遮光板41
が、原点位置センサ39を遮光する位置、すなわち、サ
ーマルヘッド17の発熱部17aが初期位置Aまで移動
したことろで、パルスモータ51の駆動が停止する。そ
して、被印刷フィルム23への印刷が完了される。
【0033】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のサーマルプリンタでは、印刷開始時および印
刷終了時に発生しやすい印刷品質の低下を防止するため
に、サーマルヘッド17の発熱部17aが発熱・放熱を
繰り返しながら移動する印刷距離Pの前後に、開始距離
M1および終了距離M3を設定しており、一方で、サー
マルリボン21の巻き取りは、タイミングベルト43の
戻り距離Sと同じ長さ、すなわち、開始距離M1,終了
距離M3および印刷距離Pの総和分行われるため、図4
4および図45に示すように、サーマルリボン21に、
常に、開始距離M1と終了距離M3との合計距離M4分
の未使用領域が発生し、サーマルリボン21の使用効率
が低下するという問題があった。
【0034】また、この合計距離M4は、印刷データP
Dの長短に係わらず一定であるため、特に、図45に示
したように、印刷データPDが短い場合には、使用効率
の低下が顕著になるという問題があった。このため、サ
ーマルリボン21の消費量が多くなり、印刷コストが上
昇するという問題があった。
【0035】さらに、サーマルリボン21の消費量が多
くなるため、サーマルリボン21の交換頻度が高くな
り、サーマルリボン21を交換するための製造ライン停
止頻度が高くなるという問題があった。本発明は、かか
る従来の問題点を解決するためになされたもので、簡易
な機構で、サーマルリボンの使用効率を高くすることが
できるサーマルプリンタを提供することを目的とする。
【0036】
【課題を解決するための手段】請求項1のサーマルプリ
ンタは、複数の発熱部が直線状に配置されるサーマルヘ
ッドと、前記サーマルヘッドと被印刷物の印刷面との間
に配置されるサーマルリボンと、前記サーマルヘッドを
前記印刷面に対して直角方向に往復移動させる直角移動
手段と、前記サーマルヘッドを前記印刷面に対して平行
方向に往復移動させる平行移動手段と、前記平行移動手
段を駆動する駆動手段と、前記平行移動手段による前記
サーマルヘッドの初期位置への戻り動作に同期して、前
記サーマルリボンを所定のリボン送出長さ送出するリボ
ン送出手段とを有するサーマルプリンタにおいて、前記
リボン送出手段に、前記サーマルリボンの前記リボン送
出長さを、所定長さ分だけ短くする送出制御機構を有す
ることを特徴とする。
【0037】請求項2のサーマルプリンタは、請求項1
記載のサーマルプリンタにおいて、前記リボン送出手段
は、前記平行移動手段による前記サーマルヘッドの往復
移動に同期して正逆回転される第1の回転機構と、前記
第1の回転機構の同軸上に配置され、前記サーマルリボ
ンを送出するリボン送りローラが固定される軸部材と、
前記第1の回転機構に連動して回転し、前記軸部材を一
方向にのみ回転可能にする第2の回転機構とを有し、前
記リボン送出手段の前記送出制御機構は、前記第1の回
転機構の前記第2の回転機構への回転の伝達の一部を中
断する部分伝達機構であることを特徴とする。
【0038】請求項3のサーマルプリンタは、請求項2
記載のサーマルプリンタにおいて、前記平行移動手段
は、前記サーマルヘッドに一端を固定される環状のタイ
ミングベルトを有し、前記第1の回転機構は、前記軸部
材が回転自在に挿通され、前記タイミングベルトが係止
されるリボン送りプーリを有し、前記第2の回転機構
は、前記軸部材を挿通する単方向クラッチ機能付きのハ
ウジング部材を有し、前記部分伝達機構は、前記ハウジ
ング部材の前記リボン送りプーリ側に形成される凹部
と、前記リボン送りプーリの前記ハウジング部材側に突
出し、前記凹部内に可動自在に配置される凸部であるこ
とを特徴とする。
【0039】請求項4のサーマルプリンタは、請求項3
記載のサーマルプリンタにおいて、前記凹部は、前記ハ
ウジング部材の同心円状に形成される円弧状の案内溝で
あり、前記凸部は、前記リボン送りプーリに固定される
ピン部材であることを特徴とする。
【0040】(作用)請求項1のサーマルプリンタで
は、平行移動手段のサーマルヘッドの初期位置への戻り
動作に同期して、所定のリボン送出長さを送出されるサ
ーマルリボンが、リボン送出手段の送出制御機構によ
り、所定長さ分だけ短くされ、サーマルリボンの無駄な
送出が防止される。
【0041】請求項2のサーマルプリンタでは、サーマ
ルヘッドの往復移動に同期して正逆回転される第1の回
転機構と、第1の回転機構に連動して回転し、軸部材を
一方向にのみ回転可能にする第2の回転機構との間に、
第1の回転機構から第2の回転機構への回転の伝達の一
部を中断する部分伝達機構が配置され、簡易な回転部材
により、サーマルリボンの無駄な送出が防止される。
【0042】請求項3のサーマルプリンタでは、タイミ
ングベルトの移動に同期して正逆回転されるリボン送り
プーリと、単方向クラッチ機能付きのハウジング部材と
が、軸部材により回転自在に接続され、リボン送りプー
リの凸部がハウジング部材の凹部内に可動自在に配置さ
れるため、凹部内を移動する凸部の移動距離の分だけ、
サーマルリボンの送出長さが短くされる。
【0043】請求項4のサーマルプリンタでは、リボン
送りプーリにピン部材が固定され、ハウジング部材に円
弧状の案内溝が形成され、より簡易な部材により、サー
マルリボンの無駄な送出が防止される。
【0044】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を用いて説明する。
【0045】図1および図2は、本発明のサーマルプリ
ンタの一実施形態(請求項1ないし請求項4に対応す
る)を示している。図において、装置本体内101に
は、板状の支持フレーム103が配置され、この支持フ
レーム103に沿って、一対の横スライド軸105が相
互に平行に配置されている。
【0046】この横スライド軸105には、スライドブ
ロック107が摺動自在に嵌合されている。スライドブ
ロック107の下方には、ヘッドブロック109が配置
されている。このヘッドブロック109の上部には、ス
ライドブロック107を貫通して摺動自在に突出する上
下スライド軸111が形成されている。
【0047】また、ヘッドブロック109の上部には、
スライドブロック107に向けて突出する上下ガイド軸
113が形成されている。この上下ガイド軸113は、
スライドブロック107に回転自在に固定される一対の
ガイドコロ115に、摺動自在に挟持されている。
【0048】そして、上下スライド軸111,上下ガイ
ド軸113およびガイドコロ115により、ヘッドブロ
ック109がスライドブロック107に対して、上下方
向に移動自在にされている。ヘッドブロック109の下
端には、サーマルヘッド117が固定されている。サー
マルヘッド117に形成される直線状の発熱部117a
は、横スライド軸105の軸長方向に対して直角方向に
配列されている。
【0049】サーマルヘッド117の下方には、プラテ
ンプレート119が配置され、これ等サーマルヘッド1
17とプラテンプレート119との間には、サーマルリ
ボン121が挿通されている。また、サーマルリボン1
21とプラテンプレート119との間には、被印刷フィ
ルム123が、印刷面123aをサーマルリボン121
側に向けて配置されている。
【0050】図3は、ヘッドブロック109およびサー
マルヘッド117の詳細を示している。ヘッドブロック
109には、サーマルヘッド117の先端から後述する
剥離距離M2をおいた位置に、プラテンプレート119
側に向けて突出するリボン押さえ板125が固定されて
いる。
【0051】このリボン押さえ板125のサーマルヘッ
ド117と反対側には、リボンガイドピン127が回転
自在に配置されている。そして、このリボンガイドピン
127により、サーマルリボン121がプラテンプレー
ト119と反対側に向けて案内されている。図4は、装
置本体101を側面から見た状態を示しており、支持フ
レーム103と横スライド軸105との間の空間には、
板状のヘッド上下カム129が、支持フレーム103に
平行に配置されている。
【0052】このヘッド上下カム129の左右方向の両
端には、図5に示すように、ヘッド上下カム129の上
下方向の移動を案内するカムガイドコロ131が4箇所
に配置されている。支持フレーム103の裏面103a
側には、ロータリソレノイド133が固定されている。
【0053】ロータリソレノイド133には、出力軸1
33aから所定距離をおいた位置に、出力軸133aを
中心に円弧移動するソレノイドアーム133bが、ヘッ
ド上下カム129側に向けて突出して形成されている。
ソレノイドアーム133bの先端には、駆動コロ135
が取り付けられ、この駆動コロ135が、ヘッド上下カ
ム129の挿通穴129aに挿通されている。
【0054】ヘッド上下カム129の挿通穴129aの
下方には、横スライド軸105の軸長方向に開口する長
円穴129bが形成されている。この長円穴129bに
は、ソレノイドアーム133bの円弧移動に伴い上下方
向に移動するカムフォロア137が、摺動自在に支持さ
れている。カムフォロア137は、ヘッドブロック10
9に固定されている。
【0055】図6は、スライドブロック107を側面か
ら見た状態を示している。スライドブロック107に
は、支持フレーム103に固定される透過型光電管式の
原点位置センサ139を遮光する遮光板141が固定さ
れている。スライドブロック107の上端107aに
は、環状のタイミングベルト143の一端が固定されて
いる。
【0056】このタイミングベルト143は、図2に示
したように、リボン送りプーリ145,プーリ147,
149およびパルスモータ151の回転軸に取り付けら
れるモータプーリ153に巻き掛けられている。支持フ
レーム103の上部には、未使用のサーマルリボン12
1が巻回されるリボン巻出ホルダ155と、使用後のサ
ーマルリボン121が巻回されるリボン巻取ホルダ15
7とが、回転自在に固定されている。
【0057】リボン巻出ホルダ155のサーマルリボン
121は、透過型光電管式のリボン検出センサ159の
間を通り、支持フレーム103の外縁に形成される側面
カバー161aに沿って送出され、サーマルヘッド11
7とプラテンプレート119との間を挿通されている。
さらに、サーマルリボン121は、側面カバー161b
に沿って送出され、リボン送りローラ163とピンチロ
ーラ165との間に挟持され、リボン巻取ホルダ157
に接続されている。
【0058】図7および図8は、リボン送り手段の一形
態を示している。リボン送りローラ163は、支持フレ
ーム103を貫通するリボン送り軸167に固定されて
いる。リボン送りローラ163と支持フレーム103と
の間には、リボン送りプーリ145が配置され、リボン
送り軸167に回転自在に挿通されている。
【0059】このリボン送りプーリ145の支持フレー
ム103側には、リボン送りプーリ145に隣接してハ
ウジング169が配置されている。このハウジング16
9には、リボン送り軸167をリボン送り方向R1にの
み回転させる単方向クラッチ機能が内蔵されている。ハ
ウジング169のリボン送りプーリ145側には、ハウ
ジング169の同心円状に沿って、円弧状の案内溝16
9aが形成されている。
【0060】リボン送りプーリ145のハウジング16
9側には、ハウジング169の案内溝169aに突出す
るピン部材145aが固定されている。この実施形態で
は、案内溝169aの中央,リボン送りプーリ145の
タイミングベルト143の掛かり部145bおよびリボ
ン送りローラ163の曲率半径は、全て同一の曲率半径
L1になるように形成されている。
【0061】また、リボン送り軸167の裏面103a
側には、リボン送り軸167の連れ回りを防止する単方
向クラッチ機能付きの軸受170が挿通されている。こ
の軸受170は、支持フレーム103に固定されてい
る。また、リボン送りローラ145およびハウジング1
69等の回転機構を有する部材の間には、スペーサ17
1が配置されている。
【0062】さらに、リボン送り軸167の裏面103
a側には、巻取駆動プーリ172が固定されている。こ
の巻取駆動プーリ172とリボン巻取ホルダ157に固
定される巻取プーリ173とには、サーマルリボン12
1の巻き取り用の丸ベルト175が滑動自在に巻き掛け
られている。
【0063】図9は、リボン送りプーリ145およびハ
ウジング169の回転機構の詳細を示している。ハウジ
ング169の案内溝169aは、リボン送りプーリ14
5のピン部材145aが円弧距離L2を移動可能な形状
に形成されている。このため、図9に示すように、ピン
部材145aが案内溝169aのリボン送り方向R1と
反対側の一端に位置する状態で、タイミングベルト14
3が移動距離L3を移動すると、以下示すように、リボ
ン送りプーリ145およびハウジング169が回転され
る。
【0064】すなわち、リボン送りプーリ145は、掛
かり部145bの移動距離L3に相当する分回転され
る。この際、ピン部材145aが案内溝169aに沿っ
て円弧距離L2を移動し、案内溝169aのリボン送り
方向R1側の一端に当接された後に、ハウジング169
がリボン送りプーリ145とともにリボン送り方向R1
に回転を開始する。
【0065】このため、ハウジング169は、移動距離
L3から円弧距離L2を差し引いた距離に相当する分だ
け回転される。また、ハウジング169がリボン送り方
向R1に回転するため、ハウジング169に内蔵される
単方向クラッチ機能により、ハウジング169とリボン
送り軸167が嵌合され、ハウジング169の回転に同
期してリボン送り軸167が回転する。
【0066】リボン送り軸167の回転により、リボン
送りローラ163が移動距離L3から円弧距離L2を差
し引いた距離に相当する分回転される。そして、リボン
送りローラ163の回転により、サーマルリボン121
が移動距離L3から円弧距離L2を差し引いた距離だけ
送出される。一方、リボン巻出ホルダ155には、図4
に示したように、巻出ブレーキプーリ177が固定され
ている。
【0067】支持フレーム103には、巻出ブレーキプ
ーリ177に近接した位置に、ブレーキプーリ179が
固定されている。そして、巻出ブレーキプーリ177と
ブレーキプーリ179とにサーマルリボン121の緩み
防止用のブレーキ丸ベルト181が、適度な張力を保持
して巻き掛けられている。
【0068】図10は、本実施形態のサーマルプリンタ
の機能ブロック図を示している。この実施形態では、駆
動手段として、例えば、パルスモータ151,モータプ
ーリ153およびプーリ147,149が構成されてい
る。また、平行移動手段として、例えば、タイミングベ
ルト143,横スライド軸105およびスライドブロッ
ク107が構成されている。
【0069】直角移動手段として、例えば、ロータリソ
レノイド133,駆動コロ135,ヘッド上下カム12
9,カムフォロア137,ヘッドブロック109が構成
されている。リボン送出手段として、例えば、第1の回
転機構,送出制御機構(部分伝達機構),第2の回転機
構,リボン送り軸167,リボン送りローラ163が構
成されている。
【0070】また、第1の回転機構および第2の回転機
構の一形態として、例えば、リボン送りプーリ145お
よびハウジング169が構成されている。また、送出制
御機構の一形態として、例えば、リボン送りプーリ14
5のピン部材145aおよびハウジング169の案内溝
169aが構成されている。図11は、本実施形態のサ
ーマルプリンタの制御ブロック図を示している。
【0071】この実施形態では、サーマルプリンタは、
例えば、マイクロコンピュータ等のCPU201により
制御されている。CPU201には、原点位置センサ1
39およびリボン検出センサ159が接続されている。
CPU201は、原点位置センサ139から検出信号を
入力し、サーマルヘッド117が初期位置に位置するか
どうかを検出する。
【0072】CPU201は、リボン検出センサ159
から検出信号を入力し、サーマルリボン121が無くな
ったことを検出する。また、CPU201には、パルス
モータ駆動用ドライバ203およびシリアル転送ドライ
バ205が接続されている。CPU201は、パルス駆
動用ドライバ203に対して、パルスモータ制御信号を
出力する。
【0073】パルス駆動用ドライバ203は、パルスモ
ータ制御信号を受けて、パルスモータ151に駆動パル
スを出力する。CPU201は、シリアル転送ドライバ
205に対して、並列印刷データを出力する。シリアル
転送ドライバ205は、CPU201から受けた並列印
刷データを直列印刷データに変換し、この直列印刷デー
タをサーマルヘッド発熱駆動用ドライバ207に出力す
る。
【0074】サーマルヘッド発熱駆動用ドライバ207
は、直列印刷データを受けて、サーマルヘッド117に
発熱駆動信号を出力する。また、CPU201には、ロ
ータリソレノイド133およびメモリ209が接続され
ている。CPU201は、ロータリソレノイド133に
対して、サーマルヘッド117を下降するための制御電
流を出力する。
【0075】CPU201は、印刷データPDおよび制
御プログラム等をメモリ209から読み出し、あるいは
メモリ209に書き込む。CPU201には、印刷デー
タ等を外部から入力するためのターミナルコンピュータ
211が接続可能にされている。さらに、CPU201
には、印刷動作の開始等を制御する印刷指令入力手段2
13が接続されている。
【0076】図12は、上述したサーマルプリンタが動
作する際のCPU201の制御フローを示しており、図
13は、各機構の動作を表すタイムチャートを示してい
る。この実施形態では、以下示すようにして、ヘッド下
降動作,印刷動作,ヘッド上昇動作およびヘッド戻り動
作が順次行われ、被印刷フィルム123への印刷が行わ
れる。
【0077】ここで、印刷指令入力手段213からCP
U201に印刷動作の開始信号が入力されるまでは、全
ての可動機構が停止しており、図2に示した状態が保持
されている。(図13のタイムチャートの時刻t0以前
に対応する) 次に、印刷指令入力手段213からCPU201に印刷
動作の開始信号が入力されると、CPU201はヘッド
下降動作を行うため、ステップS1を実行する。
【0078】ステップS1では、CPU201からロー
タリソレノイド133に制御電流が出力され、ロータリ
ソレノイド133が回転される。ロータリソレノイド1
33の回転により、図14に示すように、ソレノイドア
ーム133bが出力軸133aを中心に円弧軌跡を描い
て回転される。この回転により、ソレノイドアーム13
3bに固定される駆動コロ135が、ヘッド上下カム1
29の挿通穴129aを下方に押圧し、ヘッド上下カム
129が下方に移動される。
【0079】ヘッド上下カム129の下方への移動によ
り、ヘッド上下カム129の長円穴129bに支持され
るカムフォロア137が下方に押圧され、ヘッドブロッ
ク109が下方に移動される。そして、サーマルヘッド
117が、ヘッドブロック109の移動ととも下方に移
動し、図15に示すように、サーマルリボン121およ
び被印刷フィルム123が、サーマルヘッド117の発
熱部117aとプラテンプレート119との間に、押圧
状態で挟持される。
【0080】サーマルヘッド117のプラテンプレート
119への押圧力は、ロータリソレノイド133へ供給
される電流により、最適に制御される。この状態におい
て、原点位置センサ139は、遮光板141により遮光
されており、原点位置センサ139は、CPU201に
ON信号を出力している。また、この状態におけるサー
マルヘッド117の発熱部117aとサーマルリボン1
21との接触点が初期位置Aとされる。(図13のタイ
ムチャートの時刻t0〜時刻t1に対応する) 次に、CPU201は印刷動作を行うため、ステップS
2からステップS6を実行する。
【0081】すなわち、先ず、ステップS2では、CP
U201からパルスモータ駆動用ドライバ203に駆動
制御信号が出力され、パルスモータ駆動用ドライバ20
3からパルスモータ151に駆動パルスが出力される。
そして、図16に示すように、パルスモータ151が正
回転方向R2に駆動され、モータプーリ153を介し
て、タイミングベルト143が印刷方向D1に移動され
る。
【0082】また、タイミングベルト143の移動に同
期して、リボン送りプーリ145が反リボン送り方向R
3に回転され、ピン部材145aがリボン送りプーリ1
45の同心円状に回転される。ここで、ピン部材145
aはハウジング169の案内溝169aの一端に当接し
ていないため、ハウジング169は回転することはな
い。
【0083】さらに、タイミングベルト143の印刷方
向D1への移動により、スライドブロック107がスラ
イド軸105に沿って移動される。スライドブロック1
07の移動に伴い、ヘッドブロック109が移動され、
サーマルヘッド117の発熱部117aが、サーマルリ
ボン121および被印刷フィルム123をプラテンプレ
ート119に押圧した状態で移動される。
【0084】そして、図17に示すように、サーマルヘ
ッド117は、移動速度が安定する印刷開始位置Bま
で、開始距離M1を移動される。(図13のタイムチャ
ートの時刻t1〜時刻t2に対応する) 次に、ステップS3では、CPU201はシリアル転送
ドライバ205を介してサーマルヘッド発熱駆動用ドラ
イバ207に印刷データPDを出力する。
【0085】そして、図18に示すように、サーマルヘ
ッド117の発熱部117aの発熱・放熱が繰り返し制
御されながら、サーマルヘッド117はさらに印刷方向
D1に移動される。ここで、ピン部材145aがハウジ
ング169の案内溝169aの反リボン送り方向R3側
の一端に当接した後は、ハウジング169はリボン送り
プーリ145とともに回転される。
【0086】この際、ハウジング169の単方向クラッ
チ機能は、リボン送り軸167に対して非嵌合状態にさ
れるため、リボン送り軸167およびリボン送りローラ
163は回転することなく、サーマルリボン121の送
出は行われない。そして、図19に示すように、印刷デ
ータPDに対応して、サーマルリボン121のインク1
21aが溶融し、被印刷フィルム123上に転写され
る。
【0087】被印刷フィルム123のインク121aの
転写部分は、押さえ板125が通過するまでの間、サー
マルリボン121と接した状態に保持される。この後、
サーマルリボン121は、サーマルヘッド117の移動
に伴い、リボンガイドピン127により、順次上方へ引
っ張られ、被印刷フィルム123から剥離され、インク
121aの被印刷フィルム123への転写が完了され
る。
【0088】ここで、サーマルヘッド117の発熱部1
17aと押さえ板125との距離は、サーマルヘッド1
17の移動速度,インク121aの冷却時間等を考慮
し、サーマルリボン121のインク121aが、最も高
い品質で被印刷フィルム123に転写される条件の剥離
距離M2に設定されている。サーマルヘッド117は、
図20に示すように、発熱部117aの発熱・放熱を繰
り返しながら、印刷データPDの印刷終了位置Cまで印
刷距離Pを移動する。
【0089】ここで、印刷距離Pは、印刷データPDに
より、可変される距離である。サーマルヘッド117
は、印刷距離Pを移動した後に、発熱部117aの発熱
を停止する。(図13のタイムチャートの時刻t2〜時
刻t3に対応する)次に、ステップS4では、CPU2
01は、引き続きパルスモータ駆動用ドライバ203を
介してパルスモータ151に、正回転方向R2の駆動パ
ルスを出力する。
【0090】そして、図21および図22に示すよう
に、サーマルヘッド117は、さらに、剥離距離M2だ
け移動し、発熱部117aは剥離位置Dまで移動され
る。この移動により、被印刷フィルム123に転写され
たインク121aは、押さえ板25およびリボンガイド
ピン127により、サーマルリボン121から剥離され
る。(図13のタイムチャートの時刻t3〜時刻t4に
対応する) 次に、ステップS5では、CPU201はパルスモータ
駆動用ドライバ203を介して、パルスモータ151を
減速するために正回転方向R2の駆動パルスを出力す
る。
【0091】そして、タイミングベルト143およびサ
ーマルヘッド117の移動速度が減速される。この減速
に同期して、リボン送りプーリ145およびハウジング
169の回転速度が減速される。(図13のタイムチャ
ートの時刻t4〜時刻t5に対応する) 次に、ステップS6では、CPU201はパルスモータ
駆動用ドライバ203を制御してパルスモータ151へ
の駆動パルスの出力を停止する。
【0092】駆動パルスの停止により、パルスモータ1
51の駆動が停止し、タイミングベルト143の移動が
停止する。そして、サーマルヘッド117が終点位置E
で停止し、印刷動作が完了する。この際、サーマルヘッ
ド117は、印刷終了位置Cから終点位置Eまで、終了
距離M3を移動する。
【0093】また、タイミングベルト143の停止に同
期して、リボン送りプーリ145およびハウジング16
9の回転が停止される。(図13のタイムチャートの時
刻t5に対応する)次に、CPU201はヘッド上昇動
作を行うため、ステップS7を実行する。ステップS7
では、図23に示すように、CPU201はロータリソ
レノイド133への制御電流の出力を停止し、内蔵ばね
の戻り作用により、ソレノイドアーム133bが出力軸
133aを中心にプラテンプレート119と反対側に向
けて円弧軌跡を描き、元の位置まで移動される。
【0094】この移動により、駆動コロ135が、ヘッ
ド上下カム129の挿通穴129aを上方に押圧し、ヘ
ッド上下カム129が上方に移動される。ヘッド上下カ
ム129の上方への移動により、ヘッド上下カム129
の長円穴129bに支持されるカムフォロア137が上
方に向けて押圧され、ヘッドブロック109が上方に移
動される。
【0095】そして、ヘッドブロック109の移動とと
も、サーマルヘッド117が上方の元の位置まで移動
し、サーマルリボン121および被印刷フィルム123
から解離される。(図13のタイムチャートの時刻t5
〜時刻t6に対応する) 次に、CPU201はヘッド戻り動作を行うため、ステ
ップS8からステップS12を実行する。
【0096】先ず、ステップS8では、CPU201は
パルスモータ駆動用ドライバ203を介してパルスモー
タ151を逆回転方向R4に加速回転するための駆動パ
ルスを出力する。そして、図24に示すように、パルス
モータ151が逆回転方向R4に向けて順次加速され、
モータプーリ153を介して、タイミングベルト143
が戻り方向D2に移動される。
【0097】タイミングベルト143の移動により、ス
ライドブロック107,ヘッドブロック109およびサ
ーマルヘッド117が移動される。また、タイミングベ
ルト143の移動に同期して、リボン送りプーリ145
がリボン送り方向R1に回転され、ピン部材145aが
リボン送りプーリ145の同心円に沿って回転される。
【0098】ここで、ピン部材145aはハウジング1
69の案内溝169aのリボン送り方向R1側の一端に
当接していないため、ハウジング169は回転すること
はない。(図13のタイムチャートの時刻t6〜時刻t
7に対応する) 次に、ステップS9では、CPU201はパルスモータ
駆動用ドライバ203を介してパルスモータ151に、
逆回転方向R4の駆動パルスを出力する。
【0099】そして、図25に示すように、パルスモー
タ151が逆回転方向R4に向けて定速回転され、タイ
ミングベルト143が、モータプーリ153を介して、
戻り方向D2に定速移動される。タイミングベルト14
3の定速移動により、スライドブロック107,ヘッド
ブロック109およびサーマルヘッド117が定速移動
される。
【0100】ここで、ピン部材145aがハウジング1
69の案内溝169aのリボン送り方向R1側の一端に
当接した後は、ハウジング169はリボン送りプーリ1
45とともに、リボン送り方向R1に回転される。この
際、ハウジング169の単方向クラッチ機能は、リボン
送り軸167に対して嵌合状態にされるため、リボン送
りプーリ145の回転に同期して、リボン送り軸167
およびリボン送りローラ163がリボン送り方向R1に
回転される。
【0101】また、リボン送りローラ163とリボン送
りプーリ145のベルト掛かり部145bとは同一の曲
率半径であるため、サーマルリボン121は、タイミン
グベルト143の戻り距離Sから円弧距離L2を差し引
いた実送り距離L4だけリボン巻取ホルダ157に巻き
取られる。ここで、戻り距離Sは、印刷時にサーマルヘ
ッド117が移動した距離、すなわち、開始距離M1,
終了距離M3および印刷距離Pの総和と同一である。
【0102】また、この実施形態では、円弧距離L2
は、開始距離M1と終了距離M3の総和から1mm差し
引いた値にされている。(図13のタイムチャートの時
刻t7〜時刻t8に対応する) 次に、ステップS10では、原点位置センサ139が遮
光板141により遮蔽され、サーマルヘッド117が原
点位置センサ139の遮光位置まで移動したことがCP
U201により監視される。
【0103】原点位置センサ139が、遮光板141に
より遮光されていないときには、CPU201の制御
は、ステップS9に移行される。そして、原点位置セン
サ139が、遮光板141により遮光されたことが検知
されると、CPU201の制御はステップS11に移行
される。(図13のタイムチャートの時刻t8に対応す
る) ステップS11では、CPU201はパルスモータ駆動
用ドライバ203を介して、パルスモータ151を減速
するために逆回転方向R4の駆動パルスを出力する。
【0104】そして、パルスモータ151が逆回転方向
R4に向けて順次減速され、モータプーリ153を介し
て、タイミングベルト143が戻り方向D2に減速移動
される。この減速に同期して、リボン送りプーリ14
5,ハウジング169およびリボン送りローラ163の
回転速度が減速される。(図13のタイムチャートの時
刻t8〜時刻t9に対応する) 次に、ステップS12では、CPU201はパルスモー
タ駆動用ドライバ203を制御してパルスモータ151
への駆動パルスの出力を停止する。
【0105】駆動パルスの停止により、パルスモータ1
51の駆動が停止し、サーマルヘッド117が初期位置
Aで停止する。(図13のタイムチャートの時刻t9に
対応する) そして、被印刷フィルム123への印刷が完了される。
印刷完了後、再び、印刷指令入力手段213からCPU
201に印刷動作の開始信号が入力されると、CPU2
01はステップS1からステップS12を実行し、次の
印刷が行われる。
【0106】図26は、上述したサーマルプリンタでの
印刷時のサーマルリボン121の移動の詳細を示してい
る。図26(a)において、最初の印刷データPD1が
印刷される際には、サーマルヘッド117は、開始位置
Aから開始距離M1を移動した後、印刷開始位置Bから
印刷終了位置Cまでの印刷距離Pを移動して、印刷デー
タPD1を印刷する。
【0107】次に、サーマルヘッド117は、終点位置
Eまで終了距離M3を移動し、印刷データPD1の印刷
が完了する。この後、図26(b)に示すように、サー
マルヘッド117は、開始位置Aまで戻り距離Sだけ戻
るが、この際、サーマルリボン121は、円弧距離L2
を除く実送り距離L4だけ送出される。
【0108】そして、図26(c)に示すように、再び
サーマルヘッド117が開始位置Aから移動を始め、次
の印刷データPD2が印刷される。ここで、サーマルリ
ボン121上の最初の印刷データPD1と次の印刷デー
タPD2との間隔は、開始距離M1と終了距離M3の和
から円弧距離L2を引いた値にされる。
【0109】このようにして、サーマルリボン121上
の印刷データPDの間隔が狭くされ、図27に示すよう
に、サーマルリボン121の使用効率が、大幅に向上さ
れる。以上のように構成されたサーマルプリンタでは、
平行移動手段のサーマルヘッド117の初期位置Aへの
戻り動作を利用して、リボン送出手段により、サーマル
リボン121をリボン送り方向R1にのみ送出するとと
もに、サーマルリボン121の送出長さを、リボン送出
手段の送出制御機構により、所定長さ分だけ短くしたの
で、サーマルリボン121の無駄な送出を防止すること
ができ、サーマルリボン121の使用効率を、従来に比
べ大幅に高くすることができる。
【0110】また、サーマルヘッド117の往復移動に
同期して正逆回転される第1の回転機構と、第1の回転
機構に連動して回転しリボン送り軸167をリボン送り
方向R1にのみ回転可能にする第2の回転機構との間
に、第1の回転機構から第2の回転機構への回転の伝達
の一部を中断する部分伝達機構を配置したので、簡易な
回転部材により、サーマルリボン121の無駄な送出を
防止することができる。
【0111】そして、タイミングベルト143の移動に
同期して正逆回転されるリボン送りプーリ145と、単
方向クラッチ機能付きのハウジング169とを、リボン
送り軸167により回転自在に接続し、リボン送りプー
リ145のピン部材145aをハウジング169の案内
溝169a内に可動自在に配置したので、案内溝169
a内を移動するピン部材145aの移動距離である円弧
距離L2だけ、サーマルリボン121の送出長さを短く
することができ、簡易な機構により、サーマルリボン1
21の無駄な送出を防止することができる。
【0112】さらに、リボン送りプーリ145にピン部
材145aを固定し、ハウジング169に円弧状の案内
溝169aを形成したので、より簡易な部材により、サ
ーマルリボン121の無駄な送出を防止することができ
る。また、ハウジング169の案内溝169aを、リボ
ン送りプーリ145のタイミングベルト143の掛かり
部145bおよびリボン送りローラ163の曲率半径と
同一の曲率半径に形成したので、サーマルリボン121
上の印刷データPDの間隔を、開始距離M1と終了距離
M3との総和から円弧距離L2を差し引くことで、容易
かつ確実に求めることができる。
【0113】そして、部分伝達機構を、簡易な部材であ
るリボン送りプーリ145とハウジング169とにより
構成したので、従来のサーマルプリンタのリボン送り機
構を小改良するだけで、従来のサーマルプリンタに部分
伝達機構を構成することができ、最小限のコストで、従
来のサーマルプリンタのサーマルリボンの使用効率を向
上することができる。
【0114】なお、上述した実施形態では、サーマルリ
ボン121の連続する印刷データPDの間隔を、所定の
間隔(開始距離M1+終了距離M3−円弧距離L2)に
した例について述べたが、本発明はかかる実施形態に限
定されるものでなく、例えば、ソフトウエア等の変更に
より、印刷データPDを印刷するために必要な距離に、
所定距離を加えた値を印刷距離Pに設定することで、サ
ーマルリボン121の連続する印刷データPDの間隔を
任意に設定することができる。
【0115】また、上述した実施形態では、ハウジング
169に円弧状の案内溝169aを形成し、リボン送り
プーリ145にピン部材145aを固定した例について
述べたが、本発明はかかる実施形態に限定されるもので
なく、例えば、ハウジング169にピン部材を固定し、
リボン送りプーリ145に円弧状の案内溝を形成しても
良い。
【0116】
【発明の効果】請求項1のサーマルプリンタでは、平行
移動手段のサーマルヘッドの初期位置への戻り動作を利
用して、リボン送出手段により、サーマルリボンを一方
向にのみ送出するとともに、サーマルリボンの送出長さ
を、リボン送出手段の送出制御機構により、所定長さ分
だけ短くしたので、サーマルリボンの無駄な送出を防止
することができ、サーマルリボンの使用効率を高くする
ことができる。
【0117】請求項2のサーマルプリンタでは、サーマ
ルヘッドの往復移動に同期して正逆回転される第1の回
転機構と、第1の回転機構に連動して回転し、軸部材を
一方向にのみ回転可能にする第2の回転機構との間に、
第1の回転機構から第2の回転機構への回転の伝達の一
部を中断する部分伝達機構を配置したので、簡易な回転
部材により、サーマルリボンの無駄な送出を防止するこ
とができる。
【0118】請求項3のサーマルプリンタでは、タイミ
ングベルトの移動に同期して正逆回転されるリボン送り
プーリと、単方向クラッチ機能付きのハウジング部材と
を、軸部材により回転自在に接続し、リボン送りプーリ
の凸部をハウジング部材の凹部内に可動自在に配置した
ので、凹部内を移動する凸部の移動距離の分だけ、サー
マルリボンの送出長さを短くすることができ、簡易な機
構により、サーマルリボンの無駄な送出を防止すること
ができる。
【0119】請求項4のサーマルプリンタでは、リボン
送りプーリにピン部材を固定し、ハウジング部材に円弧
状の案内溝を形成したので、より簡易な部材により、サ
ーマルリボンの無駄な送出を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のサーマルプリンタの要部の詳細を示す
正面図である。
【図2】本発明のサーマルプリンタの一実施形態を示す
正面図である。
【図3】サーマルヘッドの詳細を示す正面図である。
【図4】図2のサーマルプリンタをリボン巻出ホルダ側
から見た側面図である。
【図5】ヘッド上下カムの動作の詳細を示す正面図であ
る。
【図6】原点位置センサおよび遮光板の配置を示す側面
図である。
【図7】図2のサーマルプリンタをリボン巻取ホルダ側
から見た側面図である。
【図8】リボン送りプーリおよびハウジングの詳細を示
す斜視図である。
【図9】ハウジングおよびリボン送りプーリの円弧距離
を示す正面図である。
【図10】図2のサーマルプリンタの駆動機構を示す機
能ブロック図である。
【図11】図2のサーマルプリンタの制御機構を示す制
御ブロック図である。
【図12】図2のサーマルプリンタの動作を示すフロー
チャートである。
【図13】図2のサーマルプリンタの各機構の動作を示
すタイムチャートである。
【図14】ヘッド下降動作において、サーマルヘッドが
下降する状態を示す正面図である。
【図15】図14における印刷状態を示す説明図であ
る。
【図16】印刷動作において、サーマルヘッドが移動を
開始した状態を示す正面図である。
【図17】図16における印刷状態を示す説明図であ
る。
【図18】印刷動作において、ハウジングが回転を開始
した状態を示す正面図である。
【図19】図18における印刷状態を示す説明図であ
る。
【図20】図19から所定時間経過後の印刷状態を示す
説明図である。
【図21】印刷動作において、サーマルヘッドが剥離位
置まで移動した状態を示す正面図である。
【図22】図21における印刷状態を示す説明図であ
る。
【図23】ヘッド上昇動作において、サーマルヘッドが
上昇する状態を示す正面図である。
【図24】ヘッド戻り動作において、サーマルヘッドが
移動を開始した状態を示す正面図である。
【図25】ヘッド戻り動作において、サーマルヘッドが
開始位置まで移動した状態を示す正面図である。
【図26】印刷データを印刷する際のサーマルリボンの
状態を示す説明図である。
【図27】印刷データを印刷した後のサーマルリボンの
状態を示す説明図である。
【図28】従来のサーマルプリンタを示す正面図であ
る。
【図29】サーマルヘッドの詳細を示す正面図である。
【図30】従来のサーマルプリンタをリボン巻出ホルダ
側から見た側面図である。
【図31】ヘッド上下カムの動作の詳細を示す正面図で
ある。
【図32】原点位置センサおよび遮光板の配置を示す側
面図である。
【図33】従来のサーマルプリンタをリボン巻取ホルダ
側から見た側面図である。
【図34】従来のサーマルプリンタにおいて、サーマル
ヘッドが下降する状態を示す正面図である。
【図35】図34における印刷状態を示す説明図であ
る。
【図36】従来のサーマルプリンタにおいて、サーマル
ヘッドが移動を開始した状態を示す正面図である。
【図37】図36における印刷状態を示す説明図であ
る。
【図38】図37から所定時間経過後の印刷状態を示す
説明図である。
【図39】図38から所定時間経過後の印刷状態を示す
説明図である。
【図40】従来のサーマルプリンタにおいて、サーマル
ヘッドが剥離位置まで移動した状態を示す正面図であ
る。
【図41】図40における印刷状態を示す説明図であ
る。
【図42】従来のサーマルプリンタにおいて、サーマル
ヘッドが上昇する状態を示す正面図である。
【図43】従来のサーマルプリンタにおいて、サーマル
ヘッドが開始位置まで移動した状態を示す正面図であ
る。
【図44】従来のサーマルプリンタにおいて、印刷デー
タを印刷した後のサーマルリボンの状態を示す説明図で
ある。
【図45】従来のサーマルプリンタにおいて、別の印刷
データを印刷した後のサーマルリボンの状態を示す説明
図である。
【符号の説明】
117 サーマルヘッド 117a 発熱部 121 サーマルリボン 123 被印刷フィルム(被印刷物) 123a 印刷面 143 タイミングベルト 145 リボン送りプーリ 145a ピン部材(凸部) 163 リボン送りローラ 167 リボン送り軸(軸部材) 169 ハウジング(ハウジング部材) 169a 案内溝(凹部) A 初期位置
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B41J 33/54 B41J 25/30 U

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の発熱部が直線状に配置されるサー
    マルヘッドと、 前記サーマルヘッドと被印刷物の印刷面との間に配置さ
    れるサーマルリボンと、 前記サーマルヘッドを前記印刷面に対して直角方向に往
    復移動させる直角移動手段と、 前記サーマルヘッドを前記印刷面に対して平行方向に往
    復移動させる平行移動手段と、 前記平行移動手段を駆動する駆動手段と、 前記平行移動手段による前記サーマルヘッドの初期位置
    への戻り動作に同期して、前記サーマルリボンを所定の
    リボン送出長さ送出するリボン送出手段と、 を有するサーマルプリンタにおいて、 前記リボン送出手段に、前記サーマルリボンの前記リボ
    ン送出長さを、所定長さ分だけ短くする送出制御機構を
    有することを特徴とするサーマルプリンタ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のサーマルプリンタにおい
    て、 前記リボン送出手段は、前記平行移動手段による前記サ
    ーマルヘッドの往復移動に同期して正逆回転される第1
    の回転機構と、前記第1の回転機構の同軸上に配置さ
    れ、前記サーマルリボンを送出するリボン送りローラが
    固定される軸部材と、前記第1の回転機構に連動して回
    転し、前記軸部材を一方向にのみ回転可能にする第2の
    回転機構とを有し、 前記リボン送出手段の前記送出制御機構は、前記第1の
    回転機構の前記第2の回転機構への回転の伝達の一部を
    中断する部分伝達機構であることを特徴とするサーマル
    プリンタ。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のサーマルプリンタにおい
    て、 前記平行移動手段は、前記サーマルヘッドに一端を固定
    される環状のタイミングベルトを有し、 前記第1の回転機構は、前記軸部材が回転自在に挿通さ
    れ、前記タイミングベルトが係止されるリボン送りプー
    リを有し、 前記第2の回転機構は、前記軸部材を挿通する単方向ク
    ラッチ機能付きのハウジング部材を有し、 前記部分伝達機構は、前記ハウジング部材の前記リボン
    送りプーリ側に形成される凹部と、前記リボン送りプー
    リの前記ハウジング部材側に突出し、前記凹部内に可動
    自在に配置される凸部であることを特徴とするサーマル
    プリンタ。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のサーマルプリンタにおい
    て、 前記凹部は、前記ハウジング部材の同心円状に形成され
    る円弧状の案内溝であり、前記凸部は、前記リボン送り
    プーリに固定されるピン部材であることを特徴とするサ
    ーマルプリンタ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010221402A (ja) * 2009-03-19 2010-10-07 Ryobi Ltd 転写装置の速度制御方法及び速度制御装置
JP2010253904A (ja) * 2009-04-28 2010-11-11 Edm Kk サーマルプリンタ
US8007190B2 (en) * 2000-09-11 2011-08-30 Zipher Limited Tape drive and printing apparatus
JP2013049281A (ja) * 2012-11-08 2013-03-14 Edm Kk サーマルプリンタ

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