JPH11123838A - 熱転写プリンタ - Google Patents

熱転写プリンタ

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JPH11123838A
JPH11123838A JP9289744A JP28974497A JPH11123838A JP H11123838 A JPH11123838 A JP H11123838A JP 9289744 A JP9289744 A JP 9289744A JP 28974497 A JP28974497 A JP 28974497A JP H11123838 A JPH11123838 A JP H11123838A
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JP
Japan
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thermal head
carriage
recording
thermal
fan
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP9289744A
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English (en)
Inventor
Takanobu Matsuura
孝信 松浦
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Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サーマルヘッドを効率よく冷却することがで
き、熱昇華性インクリボンを使用して良好な品質の記録
を行うことができる熱転写プリンタを提供すること。 【解決手段】サーマルヘッド10に風を当てて冷却する
ためのファン25をキャリッジ4に搭載し、ファン25
の風を直接サーマルヘッド10に当ててサーマルヘッド
10を冷却することにより、熱昇華性インクリボンを使
用して記録を行っても、サーマルヘッド10が過熱され
ることがなく、良好な品質の記録を行うことができる
し、また、記録動作中に冷却でき、記録効率が低下しな
いようにしたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクリボンのイ
ンクをサーマルヘッドの熱により記録媒体に転写して記
録を行う熱転写プリンタに係り、特に、サーマルヘッド
の発熱量の多い熱昇華タイプのインクリボンを使用して
記録を行うのに好適な熱転写プリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、プラテンの前方に用紙と、所望
の色のインクを塗工させたインクリボンとを支持してお
き、複数の発熱素子を配列させたサーマルヘッドをキャ
リッジとともにプラテンに沿って往復動させながらイン
クリボンを繰り出し、サーマルヘッドに整列配置されて
いる発熱素子を、記録情報に基づいて選択的に発熱させ
ることにより、用紙上に所望の文字等の画像の記録を行
う熱転写プリンタが、高印字品質、低騒音、低コスト、
メンテナンスの容易性等の理由により、コンピュータ、
ワードプロセッサ等の出力装置として多用されている。
【0003】このような熱転写プリンタとしては、一般
に、プラスチックフィルムのようなベースフィルムに熱
溶融性インクが塗布されたインクリボン(以下、熱溶融
性インクリボンと称す)を用いて用紙に記録を行うもの
のほか、ベースフィルムに熱昇華性インクが塗布された
インクリボン(以下、熱昇華性インクリボンと称す)を
用いて用紙に記録を行うものも知られている。
【0004】このうち、熱溶融性インクリボンを用いて
用紙に記録を行う熱転写プリンタ(以下、熱溶融型プリ
ンタと称す)は、普通紙、厚紙、葉書などの幅広い種類
の用紙に記録することができ、使い勝手に優れたもので
ある。そして、この熱溶融性インクリボンを用いて階調
記録を行うには、1ドットの濃度階調ができないためデ
ィザ法などを用いて対応していた。
【0005】これに対し、熱昇華性インクリボンを用い
て用紙に記録を行う熱転写プリンタ(以下、熱昇華型プ
リンタと称す)においては、サーマルヘッドに印加する
エネルギを制御することにより、熱昇華性インクの昇華
量を調整してインク用紙に転写するインクの量を制御で
き、用紙上における記録画像の濃度を調節できるため、
用紙として表面処理が施された専用紙を用いることによ
り銀塩写真に匹敵する高画質のフルカラー記録画像を得
ることができるものである。このため、熱昇華型プリン
タは、近年、高画質のビデオプリンタなどとして広く利
用されるようになってきている。
【0006】そして、一般に、熱昇華型プリンタにおい
て高濃度の記録画像を得る場合には、サーマルヘッドの
発熱素子に付与するエネルギは、熱溶融型プリンタに付
与されるエネルギの数倍を必要とする。
【0007】このように大きな記録エネルギを必要とす
る場合において、複数枚を連続記録するようなときに
は、記録開始直後と充分な記録エネルギが供給されサー
マルヘッドに蓄熱された記録終了直前の記録とでは、イ
ンクリボンのインクの昇華の程度に差が生じ、その記録
濃度が異なることがあった。
【0008】また、記録エネルギが充分に蓄積されて記
録が終了した直後には、そのサーマルヘッドに残留する
エネルギ(蓄熱)によってインクリボンのインクを本来
の記録領域ではない領域に対して誤って転写させてしま
い、記録汚れを発生させるということがあった。
【0009】このような点に鑑み、サーマルヘッドの蓄
熱を放熱させる機構を有し、良好な記録結果を得ること
を可能とする熱転写プリンタが特願平8−212463
号として本出願人により既に出願されている。この先願
に記載の放熱機構は、プラテンの延在方向延長上となる
熱転写プリンタのフレームの側壁に放熱用のファンを配
設し、記録動作時にプリンタ内部の記録環境温度が設定
値より上昇したときに記録動作を中止したうえで、キャ
リッジをファンの近傍において停止させ、ファンを駆動
してサーマルヘッドの蓄熱を放熱させるようにしたもの
である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このような先願の放熱
機構によれば、熱昇華性インクリボンを用いて記録を行
う際にも、サーマルヘッドの放熱を行うことができるの
で、記録汚れの発生を防止することはできるが、サーマ
ルヘッドを直接冷却するというよりは、サーマルヘッド
の雰囲気温度を低下させるので、サーマルヘッドの冷却
効率がきわめて良好であるとはいえず、サーマルヘッド
からの放熱を十分に行うためには、多量の風量が得られ
る大型のファンを配設する必要があった。
【0011】本発明は、サーマルヘッドを効率よく冷却
することができ、熱昇華性インクリボンを使用して良好
な品質の記録を行うことができる熱転写プリンタを提供
することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ため本発明の請求項1に記載の熱転写プリンタの特徴
は、サーマルヘッドに風を当てて冷却するためのファン
をキャリッジに搭載した点にある。そして、このような
構成を採用したことにより、ファンの風を直接サーマル
ヘッドに当ててサーマルヘッドを冷却することができる
ので、熱昇華性インクリボンを使用して記録を行って
も、サーマルヘッドが過熱されることがなく、良好な品
質の記録を行うことができるし、記録動作中に冷却でき
るので、記録効率が低下することもない。
【0013】請求項2に記載の熱転写プリンタの特徴
は、リボンカセット交換型キャリッジのキャリッジ基部
とリボンカセット搭載部との間にファンを配設した点に
ある。そして、このような構成を採用したことにより、
リボンカセット交換型キャリッジにおいてもサーマルヘ
ッドを良好に冷却することができる。
【0014】請求項3に記載の熱転写プリンタの特徴
は、サーマルヘッドの基板温度を検出するサーミスタ
と、このサーミスタが検出したサーマルヘッドの基板温
度に応じてファンの駆動を制御する制御手段をさらに設
けた点にある。そして、このような構成を採用したこと
により、サーミスタが検出したサーマルヘッドの基板温
度に応じてファンの駆動を制御して、サーマルヘッドを
効率よく冷却することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1ないし図3は本発明に係る熱
転写プリンタの実施の形態を示すものであり、本実施の
形態の熱転写プリンタは、リボンカセット交換型のもの
である。
【0016】図1に示すように、本実施形態の熱転写プ
リンタ1は、フレーム(図示せず)の所望の位置に平板
状のプラテン2がその記録面を鉛直方向上方にして配設
されており、このプラテン2の後方上方には、2本のガ
イドシャフト3,3が上下に前記プラテン2と平行に配
設されている。そして、前記ガイドシャフト3の適宜な
位置には、キャリッジ4が取着されている。
【0017】このキャリッジ4は、ガイドシャフト3に
支持されているキャリッジ基部5と、このキャリッジ基
部5に対し個別に接離可能とされ、後述するリボンカセ
ット7をそれぞれ搭載可能とされた2つのリボンカセッ
ト搭載部6a,6bとにより構成されている。これらの
リボンカセット搭載部6a,6bは、キャリッジ4の移
動方向において隣接配置されている。そして、キャリッ
ジ4は、1対のプーリ8a,8bに巻回されている適宜
な駆動ベルト8を、ステッピングモータ9などの適宜な
駆動手段により駆動させて、前記ガイドシャフト3に沿
って往復動自在に駆動されるようになっている。
【0018】ところで、本実施形態において、前記キャ
リッジ4には、その移動方向に間隔を隔てて2つのサー
マルヘッド10が配設されている。前記キャリッジ4上
の前記プラテン2に向かって右側(図1においては左
側)に形成されたサーマルヘッド10aは、プラテン2
に対向しかつ接離自在とされ、前記キャリッジ4が前記
プラテン2に向かって右側(片方向記録動作における正
方向)に移動する際に圧接状態においてプラテン2上の
記録媒体11に記録をなすように構成されている。な
お、前記上リボンカセット搭載部6aは、このサーマル
ヘッド10aに対応するものである(以下、このサーマ
ルヘッド10aに対応する構成部分については、aの記
号を付して説明する)。
【0019】そして、前記キャリッジ4上の前記プラテ
ン2に向かって左側(図1においては右側)に形成され
たサーマルヘッド10bは、プラテン2に対向しかつ接
離自在とされ、前記キャリッジ4が前記プラテン2に向
かって左側(片方向記録動作における逆方向)に移動す
る際に圧接状態においてプラテン2上の記録媒体11に
記録をなすように構成されている。なお、前記リボンカ
セット搭載部6bは、このサーマルヘッド10bに対応
するものである(以下、このサーマルヘッド10bに対
応する構成部分については、bの記号を付して説明す
る)。
【0020】前記サーマルヘッド10a,10bは、キ
ーボード等の適宜な入力装置(図示せず)により入力さ
れた所望の記録情報に基づいて選択的に発熱される整列
配置された複数の発熱素子(図示せず)を備えている。
【0021】これらのサーマルヘッド10a,10b
は、リボンカセット搭載部6a,6bに装着されるリボ
ンカセット7a,7bに収納されたインクリボンRの剥
離を良好にすべく、発熱素子が形成されたサーマルヘッ
ド10a,10bの前面をそれぞれが駆動することとな
るキャリッジ4の移動方向に向け、その移動方向反対側
の前側辺をプラテン2側に突出させるようにして形成さ
れている。つまり、前記サーマルヘッド10aは、その
前面を前記プラテン2に向かって右方向(図1において
は左側)に若干指向させており、前記サーマルヘッド1
0bは、その前面を前記プラテン2に向かって左方向
(図1においては右側)に若干指向させている。
【0022】前記キャリッジ4についてさらに詳しく説
明すると、前記キャリッジ4は、図2に示すように、ガ
イドシャフト3に取着されたキャリッジ基部5の前面
に、ほぼ平行をなす板状のリボンカセット搭載部6a,
6bが、それぞれ平行クランク機構12a、12b(図
2は1基のみ図示し、説明する)により、キャリッジ基
部5に対して接離するように平行移動自在に取着されて
いる。この平行クランク機構12は、リボンカセット搭
載部6a,6bのそれぞれの左右両端に1対設けられ、
互いにX状に交差した1対のリンク13A,13Bを有
しており、これらのリンク13A,13Bの交差位置は
ピン14Aにより枢着され、リンク13A,13Bの端
部はピン14B,14C,14D,14Eによりそれぞ
れキャリッジ基部5およびリボンカセット搭載部6a,
6bの左右側部上端部に形成された長孔(図示せず)に
摺動自在に係止されている。
【0023】また、前記キャリッジ基部5には、前記リ
ボンカセット搭載部6a,6bに対してそれぞれ1基づ
つ、回転クランク機構15a,15b(図2は1基のみ
図示し、説明する)が配設されており、この回転クラン
ク機構15によりリボンカセット搭載部6a,6bの平
行移動の操作がなされるようになっている。この回転ク
ランク機構15は、キャリッジ基部5に回転駆動しうる
ように支持された回転部材をなす回転板16と、この回
転板16の偏心位置にピン17Aにより枢着された連結
部材をなす連結リンク18とからなり、連結リンク18
の先端が、リボンカセット搭載部6a,6bに対してピ
ン17Bにより枢着されて構成されている。そして、前
記回転板16は、モータなどの適宜な駆動手段(図示せ
ず)により回転駆動されるようになっている。なお、図
1にはカセットチェンジャ機構としての前記平行クラン
ク機構12および回転クランク機構15の図示を省略し
てある。
【0024】図1に戻って、前記リボンカセット搭載部
6a,6bのそれぞれ左右両側部には、先端が相互に内
側に緩やかに湾曲し上下端に突起が形成された係合部1
9Aとされている板状のアーム19がリボンカセット7
の幅とほぼ等しい間隔を隔てて立設されている。そし
て、前記リボンカセット搭載部6a,6bの中央部に
は、インクリボンRの巻取り機構としての1対の回転可
能なボビン20,21が前面に突出するようにして所定
間隔を隔てて配設されており、このボビン20,21に
よりリボンカセット7に収納されたインクリボンRが所
定の方向に走行可能とされている。この1対のボビン2
0,21は、一方がインクリボンRを巻取る巻取りボビ
ン20とされ、他方がインクリボンRを送出する送出し
ボビン21とされている。
【0025】そして、本実施形態の熱転写プリンタ1に
おいて、前記送出しボビン21a,21bは、各サーマ
ルヘッド10a,10bに対して、そのサーマルヘッド
10a,10bの駆動時における走行方向の前方やや上
方に配設されており、巻取りボビン20a,20bは、
前記各サーマルヘッド10a,10bに対して、そのサ
ーマルヘッド10a,10bの駆動時における走行方向
の後方で前記送出しボビン21a,21bよりさらに上
方に配設されている。前記巻取りボビン20と送出しボ
ビン21とをこのような位置関係とし、送出しボビン2
1からサーマルヘッド10までの距離を短く、サーマル
ヘッド10から巻取りボビンまでの距離を長くしてイン
クリボンRを引き回すことにより、サーマルヘッド10
部分に安定したインクリボンRの供給を行うことを可能
とするものである。そして、リボンカセット搭載部6a
上に配設された1対のボビン20a,21aと、リボン
カセット搭載部6b上に配設された1対のボビン20
b,20bとを、両リボンカセット搭載部6a,6bの
間隔の中央位置を対称線として線対称となるように配置
したことにより、それぞれ異なる回転方向にインクリボ
ンRを巻取ることを可能とする。このように、異なる回
転方向にインクリボンを巻取ることを可能としたこと
で、キャリッジ4の左右いずれの方向の移動にも対応さ
せて、インクリボンRの巻取り動作をスムースに行うこ
とができる。
【0026】前記キャリッジ4の前面には、図1および
図3に示すように、図示しないプリンタフレームに図3
において両矢印Aにて示すように開閉自在に支持された
ほぼ板状のキャノピ(図示せず)が配設されている。こ
のキャノピは、閉状態において、紙送り機構(図示せ
ず)の出口側の紙押えとして機能するものであり、キャ
リッジ4と対向するようにして、キャリッジ4の移動領
域とほぼ同一の長さに配設されている。
【0027】前記キャノピのキャリッジ4と平行に対峙
する背面の所定位置には、リボンカセット7を保持する
複数のカセットホルダ(図示せず)が設けられており、
このカセットホルダにより、複数のリボンカセット7が
キャリッジ4の移動方向に一列状に配設されるようにな
っている。そして、各リボンカセット6は、図2に両矢
印Bにて示すように、キャノピといずれかのリボンカセ
ット搭載部6a,6bとの間で選択的に受け渡しが行わ
れるようになっている。なお、リボンカセット7の受け
渡しにはリボンカセット7の種類を検出するセンサが必
要であり、本実施の形態の熱転写プリンタ1もその構成
を備えているが、この構成は本発明の要旨と直接の関係
がないので、その説明は省略する。
【0028】ところで、本実施の形態においては、図3
に示すように、前記キャリッジ4のキャリッジ基部5と
リボンカセット搭載部6a,6bとの間には、それぞれ
サーマルヘッド10に風を当ててサーマルヘッド10を
冷却するためのファン25がサーマルヘッド10に対向
するように配設されている。各ファン25は、インバー
タ制御可能とされているファンモータ26により回転駆
動されるようになっており、このファンモータ26は、
このプリンタの制御手段たる制御部27により回転数の
制御やON・OFF制御などの各種制御をなされるよう
になっている。
【0029】前記各サーマルヘッド10にはその基板温
度を検出するサーミスタ28が配設されており、このサ
ーミスタ28が検出したサーマルヘッド10の基板温度
に基づいて前記ファンモータ26の駆動が制御されるよ
うになっている。
【0030】なお、前記キャリッジ4のリボンカセット
搭載部6には、エンコーダ29が前記プラテン2に対向
するように取付けられており、一方、前記プラテン2に
は、前記エンコーダ29が読み取るための位置マーカ3
0がその長手方向に沿って記載されている。前記エンコ
ーダ29は前記制御部27と接続されており、このエン
コーダ29が読み取った位置マーカ30によりキャリッ
ジ4が位置している場所を制御部27が検出し、キャリ
ッジ4の初期位置への位置決めなどを行い得るようにな
っている。
【0031】つぎに、前述した構成からなる本実施の形
態の作用について説明する。
【0032】所望のリボンカセット7が、平行クランク
機構12a,12bおよび回転クランク機構15a,1
5bによって、図2に両矢印Bにて示すように、キャノ
ピと上キャリッジ6a,6bとの間で選択的に受け渡さ
れて、キャリッジ4上の2つのサーマルヘッド10a,
10bに対応させて、それぞれにリボンカセット7が装
着されることによって、リボンカセット7の選択動作が
終了する。そして、記録媒体11がプラテン2とサーマ
ルヘッド10a,10bとの間に人手あるいは図示しな
い給紙装置によりセットされ、記録動作が開始される。
【0033】この記録動作においては、熱転写プリンタ
1の制御部27に対して記録情報が送信されると、前記
制御部27は、前記ステッピングモータ9等の熱転写プ
リンタ1の駆動手段を前記記録情報に従って駆動させる
とともに、前記キャリッジ4の移動方向に応じて前記サ
ーマルヘッド10a,10bを選択し、その選択したサ
ーマルヘッド10a,10bの図示しない発熱素子を記
録情報に従って発熱させる制御を行う。
【0034】具体的には、前記制御手段22は、前記ス
テッピングモータ9を駆動制御して前記キャリッジ4を
前記プラテン2に向かって右側(図1においては左側、
片方向記録動作における正方向)へ移動させる際には、
キャリッジ4の移動方向側に形成されたリボンカセット
搭載部6aに搭載されているサーマルヘッド10aを記
録媒体11に圧接させるとともに記録情報に応じてその
発熱素子を発熱駆動させ、同時に、リボンカセット搭載
部6aに配設された1対のボビン20a,21aのイン
クリボンRの巻取り・送出動作を制御する。逆に、前記
ステッピングモータ9を駆動制御して前記キャリッジ4
を前記プラテン2に向かって左側(図1においては右
側、片方向記録動作における逆方向)へ移動させる際に
は、キャリッジ4の移動方向側に形成されたリボンカセ
ット搭載部6bに搭載されたサーマルヘッド10bを記
録媒体11に圧接させるとともに記録情報に応じてその
発熱素子を発熱駆動させ、同時に、リボンカセット搭載
部6bに配設された1対のボビン20b,21bのイン
クリボンRの巻取り・送出動作を制御することとなる。
【0035】このようにして、記録動作が継続される
と、特に熱昇華性インクリボンを使用して記録を行う場
合、サーマルヘッド10a,10bの各発熱素子に付与
するエネルギが大きいため、サーマルヘッド10a,1
0bへの蓄熱が記録の継続とともに次第に大きくなって
くる。すると、前述したように記録濃度が変化したり記
録汚れが生じたりと記録品質に問題が生じることにな
る。
【0036】このため、サーマルヘッド10a,10b
の基板温度を検出しているサーミスタ28から前記制御
部27に出力されるサーマルヘッド10aまたはサーマ
ルヘッド10bの基板温度があらかじめ設定しておいた
第1設定温度に達したら、前記制御部27からの信号に
より、サーマルヘッド10aまたはサーマルヘッド10
bの記録動作は中断される。そして、サーマルヘッド1
0aまたはサーマルヘッド10bの基板温度が前記第1
設定温度よりも低く設定された第2設定温度まで冷却し
たら、中断していた記録動作は再開されるようになって
いる。
【0037】つまり、記録動作が開始されると同時に前
記制御部27から各ファンモータ26へこのファンモー
タ26を駆動する信号が出力され、ファン25が回転駆
動される。これにより、ファン25からの風が各サーマ
ルヘッド10a,10bに当てられるので、各サーマル
ヘッド10a,10bの基板温度の上昇カーブは緩やか
なものとなり、前記第1設定温度に達するまでの時間は
長くかかることになり、この結果、長時間の連続記録が
可能となる。
【0038】そして、前述したようにサーマルヘッド1
0aまたはサーマルヘッド10bの基板温度が前記第1
設定温度に達したら記録動作は中断され、各ファン25
のみが駆動され、サーマルヘッド10aまたはサーマル
ヘッド10bの基板温度が前記第2設定温度まで冷却さ
れると再度中断していた記録動作が再開される。
【0039】このように本実施の形態の熱転写プリンタ
1によれば、キャリッジ4に搭載されているファン25
によりサーマルヘッド10a,10bに直接風を当てて
サーマルヘッド10a,10bを効率よく冷却するの
で、ファン25を小型化して安価なものとしても、記録
動作時においてサーマルヘッド10a,10bの基板温
度の上昇を緩和することができるとともに、前記第1設
定温度を越えた場合でも、記録動作を中断した状態でフ
ァン25によりすばやく冷却することができるので、記
録動作の中断時間を短くして記録動作を再開でき、記録
効率を低下することなく良好な品質の記録を行うことが
できる。
【0040】なお、本発明の他の実施の形態として、フ
ァン25の回転駆動を記録動作の開始と同時でなく、サ
ーマルヘッド10aまたはサーマルヘッド10bの基板
温度が、前記第2設定温度に達したときから駆動するよ
うに制御することも可能である。
【0041】また、本発明は、前述した実施の形態に限
定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能
である。例えば、本発明の熱転写プリンタは、実施の形
態において説明したリボンカセット交換型のものに限定
されるものではない。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、フ
ァンの風を直接サーマルヘッドに当ててサーマルヘッド
を冷却することができるので、熱昇華性インクリボンを
使用して記録を行っても、サーマルヘッドが過熱される
ことがなく、良好な品質の記録を行うことができるし、
記録動作中に冷却できるので、記録効率が低下すること
もない。
【0043】また、リボンカセット交換型キャリッジの
キャリッジ基部とリボンカセット搭載部との間にファン
を配設することにより、リボンカセット交換型キャリッ
ジにおいてもサーマルヘッドを良好に冷却することがで
きる。
【0044】さらに、サーマルヘッドの基板温度を検出
するサーミスタと、このサーミスタが検出したサーマル
ヘッドの基板温度に応じてファンの駆動を制御する制御
手段をさらに設けることにより、サーミスタが検出した
サーマルヘッドの基板温度に応じてファンの駆動を制御
して、サーマルヘッドを効率よく冷却することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る熱転写プリンタの実施の形態を
示す斜視図
【図2】 図1のキャリッジにおける平行クランク機構
を示す側面図
【図3】 図1のキャリッジにおけるファンの近傍の構
成を示す側面図
【符号の説明】
1 熱転写プリンタ 2 プラテン 3 ガイドシャフト 4 キャリッジ 5 キャリッジ基部 6 リボンカセット搭載部 7 リボンカセット 8 駆動ベルト 8a,8b プーリ 9 ステッピングモータ 10 サーマルヘッド 11 記録媒体 12 平行クランク機構 13 リンク 14 ピン 15 回転クランク機構 16 回転板 17 ピン 18 連結リンク 19 アーム 25 ファン 26 ファンモータ 27 制御部 28 サーミスタ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラテンに沿って往復動自在とされたキ
    ャリッジと、このキャリッジに搭載され加熱されること
    により記録を行うサーマルヘッドと、このキャリッジに
    着脱自在に装着され前記サーマルヘッドにより記録に供
    するインクリボンを収納したリボンカセットと、前記イ
    ンクリボンを搬送するためのインクリボン搬送手段とを
    有する熱転写プリンタにおいて、前記サーマルヘッドに
    風を当てて冷却するためのファンを前記キャリッジに搭
    載したことを特徴とする熱転写プリンタ。
  2. 【請求項2】 前記キャリッジは、キャリッジ基部と、
    このキャリッジ基部に対して接離するように可動とされ
    たリボンカセット搭載部とにより構成されており、前記
    ファンは、前記キャリッジ基部とリボンカセット搭載部
    との間に配設されていることを特徴とする請求項1に記
    載の熱転写プリンタ。
  3. 【請求項3】 前記サーマルヘッドの基板温度を検出す
    るサーミスタと、このサーミスタが検出した前記サーマ
    ルヘッドの基板温度に応じて前記ファンの駆動を制御す
    る制御手段をさらに設けたことを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2に記載の熱転写プリンタ。
JP9289744A 1997-10-22 1997-10-22 熱転写プリンタ Withdrawn JPH11123838A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6563525B2 (en) 2000-03-13 2003-05-13 Canon Kabushiki Kaisha Recording apparatus

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6563525B2 (en) 2000-03-13 2003-05-13 Canon Kabushiki Kaisha Recording apparatus

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