JP2001260408A - サーマルヘッドの予備加熱方法および装置 - Google Patents

サーマルヘッドの予備加熱方法および装置

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JP2001260408A
JP2001260408A JP2000073456A JP2000073456A JP2001260408A JP 2001260408 A JP2001260408 A JP 2001260408A JP 2000073456 A JP2000073456 A JP 2000073456A JP 2000073456 A JP2000073456 A JP 2000073456A JP 2001260408 A JP2001260408 A JP 2001260408A
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thermal head
temperature
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preheating
set temperature
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Hidenori Yorozu
秀紀 萬
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サーマルヘッドの予備加熱から実際の記録開
始までの時間を短縮して、記録効率を向上すること。 【解決手段】 サーマルヘッド10の異なる温度におい
て発熱素子11に複数回の通電を行うに際しサーマルヘ
ッド10の温度が設定温度に近づくにつれて発熱素子1
1に印加するパルス幅を小さくして、サーマルヘッド1
0の予備加熱における設定温度に近づくと、上昇温度を
抑えるように小刻みにサーマルヘッド10の発熱素子1
1を加熱することにより、サーマルヘッド10の設定温
度を越えた上昇温度を小さくできるようにした方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サーマルプリンタ
に使用されるサーマルヘッドの予備加熱方法および装置
に係り、特に、効率のよいサーマルヘッドの予備加熱を
行うためのサーマルヘッドの予備加熱方法および装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、サーマルプリンタは、整列配置
された複数の発熱素子を備えており、これらの発熱素子
のいずれかに記録情報に応じて選択的にパルス通電する
ことにより通電された発熱素子を発熱させるようになっ
ている。
【0003】そして、感熱記録方式のサーマルプリンタ
においては、サーマルヘッドとプラテンとの間に挟持し
た感熱記録紙を発熱素子の熱により発色させて記録を行
なうようになっている。
【0004】また、熱転写方式のサーマルプリンタにお
いては、サーマルヘッドとプラテンとの間に用紙ととも
に挟持したインクフィルムのインクを発熱素子の熱によ
り用紙に転写して記録を行うようになっている。
【0005】ところで、従来から、記録前にサーマルヘ
ッドの発熱素子に予備通電を行ってサーマルヘッドを予
備加熱し、実際の記録時に記録品質を向上させるように
したサーマルヘッドの予備加熱方法が用いられていた。
【0006】まず、従来のサーマルヘッドの予備加熱方
法を図6により説明する。
【0007】図6において、予備加熱が開始されると、
まず、ステップST1において、サーマルヘッドの発熱
素子にパルス通電が行われ、サーマルヘッドが加熱され
る。この発熱素子へのパルス通電の終了後、ステップS
T2に進んで、サーミスタによりサーマルヘッドの温度
検出が行われる。
【0008】ついで、ステップST3に進んで、この検
出されたサーマルヘッドの温度が予備加熱の設定温度に
到達したか否かの比較が行われ、設定温度に到達してい
なければ、再度、ステップST1において、サーマルヘ
ッドの発熱素子にパルス通電が行われ、サーマルヘッド
が加熱される。一方、ステップST3において検出され
たサーマルヘッドの温度が予備加熱の設定温度に到達し
ていれば、ステップST4に進んで、サーマルヘッドの
温度検出が再度行われる。
【0009】ところで、サーマルヘッドが予熱の設定温
度に到達したのを検出して、ステップST1におけるサ
ーマルヘッドの発熱素子へのパルス通電を終了しても、
サーマルヘッドおよびサーミスタの熱伝達係数や熱容量
の相違によりサーミスタによるサーマルヘッドの検出温
度が上昇する、いわゆるオーバーシュートという現象の
生じることがあった。そして、サーマルヘッドの温度が
設定温度より上昇すると、実際の記録時におけるサーマ
ルヘッドの発熱素子へのパルス通電によりサーマルヘッ
ドが過熱され、記録品質が劣化するおそれがあった。
【0010】このため、サーマルヘッドの温度が予熱の
設定温度にまで低下するのを待つ必要があった。
【0011】このため、図6に示すように、ステップS
T5に進んで、この検出されたサーマルヘッドの温度が
予備加熱の設定温度まで低下したか否かの比較が行わ
れ、自然冷却により予備加熱の設定温度まで低下してい
なければ、再度ステップST4に戻って、サーマルヘッ
ドの温度検出が行われる。このステップST5における
温度の比較と、ステップST4におけるサーマルヘッド
の温度検出とは、自然冷却によりサーマルヘッドの温度
が設定温度に低下するまで行われる。
【0012】そして、サーマルヘッドの温度が設定温度
にまで低下したら、記録を開始するようになっている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来のサーマルヘッドの予備加熱方法においては、サ
ーマルヘッドの温度を設定温度以上にまで上昇させたう
えで、設定温度まで下降させなければならず、このため
サーマルヘッドの予備加熱から実際の記録開始までに多
くの時間を要し、記録効率が悪かった。
【0014】本発明は、このような従来のものにおける
問題点を克服し、サーマルヘッドの予備加熱から実際の
記録開始までの時間を短縮して、記録効率を向上するよ
うにしたサーマルヘッドの予備加熱方法および装置を提
供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ため本発明のサーマルヘッド予備加熱方法の特徴は、サ
ーマルヘッドの異なる温度において発熱素子に複数回の
通電を行うに際しサーマルヘッドの温度が設定温度に近
づくにつれて前記発熱素子に印加するパルス幅を小さく
する点にあり、また、他の本発明のサーマルヘッド予備
加熱方法の特徴は、サーマルヘッドの異なる温度におい
て発熱素子に複数回の通電を行うに際しサーマルヘッド
の温度が設定温度に近づくにつれて発熱素子に印加する
電圧を小さくする点にある。そして、このような構成を
採用したことにより、サーマルヘッドの予備加熱におけ
る設定温度に近づくと、上昇温度を抑えるように小刻み
にサーマルヘッドの発熱素子を加熱するので、サーマル
ヘッドの設定温度を越えた上昇温度を小さくでき、した
がって、記録開始までの時間を短縮して、記録効率を向
上することができる。
【0016】また、本発明のサーマルヘッド予備加熱装
置の特徴は、サーマルヘッドの異なる温度において発熱
素子に複数回の通電を行うに際しサーマルヘッドの温度
が設定温度に近づくにつれて発熱素子に印加するパルス
幅を小さくするように制御する制御部を設けた点にあ
り、また、他の本発明のサーマルヘッド予備加熱装置の
特徴は、サーマルヘッドの異なる温度において発熱素子
に複数回の通電を行うに際しサーマルヘッドの温度が設
定温度に近づくにつれて発熱素子に印加する電圧を小さ
くするように制御する制御部を設けた点にある。そし
て、このような構成を採用したことにより、サーマルヘ
ッドの予備加熱における設定温度に近づくと、上昇温度
を抑えるように小刻みにサーマルヘッドの発熱素子を加
熱するように制御部が通電制御を行うので、サーマルヘ
ッドの設定温度を越えた上昇温度を小さくでき、したが
って、記録開始までの時間を短縮して、記録効率を向上
することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1ないし図3は本発明に係るサ
ーマルヘッドの予備加熱装置を適用した熱転写プリンタ
の実施形態を示すものであり、本実施形態の熱転写プリ
ンタは、リボンカセット交換型のものである。
【0018】図1に示すように、本実施形態の熱転写プ
リンタ1は、フレーム(図示せず)の所望の位置に平板
状のプラテン2がその記録面を鉛直方向上方にして配設
されており、このプラテン2の後方上方には、2本のガ
イドシャフト3,3が上下に前記プラテン2と平行に配
設されている。そして、前記ガイドシャフト3の適宜な
位置には、キャリッジ4が取着されている。このキャリ
ッジ4は、ガイドシャフト3に支持されているキャリッ
ジ基部5と、このキャリッジ基部5に対し接離可能とさ
れ、後述するリボンカセット7を搭載可能とされたリボ
ンカセット搭載部6とにより構成されている。前記キャ
リッジ4は、1対のプーリ8a,8bに巻回されている
適宜な駆動ベルト8を、ステッピングモータ9などの適
宜な駆動手段により駆動させて、前記ガイドシャフト3
に沿って往復動自在に駆動されるようになっている。
【0019】前記キャリッジ4には、サーマルヘッド1
0が配設されている。このサーマルヘッド10は、プラ
テン2に対向しかつプラテン2に対し接離自在とされ、
前記キャリッジ4が図1において、前記プラテン2に向
かって右側に移動する際に圧接状態においてプラテン2
上の記録媒体に記録をなすように構成されている。前記
サーマルヘッド10は、キーボード等の適宜な入力装置
(図示せず)により入力された所望の記録情報に基づい
て選択的に発熱される整列配置された複数の発熱素子1
1を備えている。
【0020】前記キャリッジ4は、図2に示すように、
ガイドシャフト3に取着されたキャリッジ基部5の前面
に、ほぼ平行をなす板状のリボンカセット搭載部6が、
平行クランク機構12a、12b(図2には1基のみ図
示する)により、キャリッジ基部5に対して接離するよ
うに平行移動自在に取着されている。この平行クランク
機構12は、リボンカセット搭載部6のそれぞれの左右
両端に各1対設けられ、互いにX状に交差した1対のリ
ンク13A,13Bを有しており、これらのリンク13
A,13Bの交差位置はピン14Aにより枢着され、リ
ンク13A,13Bの端部はピン14B,14C,14
D,14Eによりそれぞれキャリッジ基部5およびリボ
ンカセット搭載部6a,6bの左右側部上端部に形成さ
れた長孔(図示せず)に摺動自在に係止されている。
【0021】また、前記キャリッジ基部5には、回転ク
ランク機構15が配設されており、この回転クランク機
構15によりリボンカセット搭載部6の平行移動の操作
がなされるようになっている。この回転クランク機構1
5は、キャリッジ基部5に回転駆動しうるように支持さ
れた回転部材をなす回転板16と、この回転板16の偏
心位置にピン17Aにより枢着された連結部材をなす連
結リンク18とからなり、連結リンク18の先端が、リ
ボンカセット搭載部6に対してピン17Bにより枢着さ
れて構成されている。そして、前記回転板16は、モー
タなどの適宜な駆動手段(図示せず)により回転駆動さ
れるようになっている。なお、図1にはカセットチェン
ジャ機構としての前記平行クランク機構12および回転
クランク機構15の図示を省略してある。
【0022】図1に戻って、前記リボンカセット搭載部
6の左右両側部には、先端が相互に内側に緩やかに彎曲
し上下端に突起が形成された係合部19Aとされている
板状のアーム19がリボンカセット7の幅とほぼ等しい
間隔を隔てて立設されている。そして、前記リボンカセ
ット搭載部6の中央部には、インクリボンの巻取り機構
としての1対の回転可能なボビン20,21が前面に突
出するようにして所定間隔を隔てて配設されており、こ
のボビン20,21によりリボンカセット7に収納され
たインクリボンが所定の方向に走行可能とされている。
この1対のボビン20,21は、一方がインクリボンを
巻取る巻取りボビン20とされ、他方がインクリボンを
送出する送出しボビン21とされている。
【0023】前記キャリッジ4の前面には、図1および
図2に示すように、図示しないプリンタフレームに図2
において両矢印Aにて示すように開閉自在に支持された
ほぼ板状のキャノピ(図示せず)が配設されている。こ
のキャノピは、閉状態において、紙送り機構(図示せ
ず)の出口側の紙押えとして機能するものであり、キャ
リッジ4と対向するようにして、キャリッジ4の移動領
域とほぼ同一の長さに配設されている。
【0024】前記キャノピのキャリッジ4と平行に対峙
する背面の所定位置には、リボンカセット7を保持する
複数のカセットホルダ(図示せず)が設けられており、
このカセットホルダにより、複数のリボンカセット7が
キャリッジ4の移動方向に一列状に配設されるようにな
っている。そして、各リボンカセット6は、図2に両矢
印Bにて示すように、キャノピとリボンカセット搭載部
6との間で選択的に受け渡しが行われるようになってい
る。なお、リボンカセット7の受け渡しにはリボンカセ
ット7の種類を検出するセンサが必要であり、本実施の
形態の熱転写プリンタ1もその構成を備えているが、こ
の構成は本発明の要旨と直接の関係がないので、その説
明は省略する。
【0025】ところで、本実施形態のサーマルヘッド1
0には、図3に示すように、その基板温度を検出するサ
ーミスタ25が配設されている。このサーミスタ25
は、この熱転写プリンタの各種制御をつかさどるCPU
のような制御部26と接続されており、サーミスタ25
が検出したサーマルヘッド10の基板温度により前記制
御部26は、必要に応じて記録前にサーマルヘッド10
の予備加熱を行うようになっている。この予備加熱は、
サーマルヘッド10の発熱素子11にパルス通電を行う
ことによりなされるが、このとき、全ての発熱素子11
に通電を行うか、一部の発熱素子11のみに通電を行う
かは、任意に選択可能である。また、一部の発熱素子1
1のみに通電する場合、パルスをかけるごとに同一の発
熱素子11に通電してもよいし、また、パルスをかける
ごとに異なる発熱素子11に通電してもよい。
【0026】前記制御部26のメモリ27には、サーマ
ルヘッド10の予備加熱を行う基準となる設定温度が記
憶されており、記録開始前にサーマルヘッド10の発熱
素子11にパルス通電を行ってサーマルヘッド10を予
備加熱し、サーマルヘッド10の温度を設定温度に到達
させるようになっている。この設定温度としては、常温
より高いたとえば50℃のような温度とされている。そ
して、前記メモリ27には、予備加熱の際、設定温度に
近いほどパルス通電のパルス幅が小さくなるようにし
て、1回のパルス通電による温度上昇が設定温度に近い
ほど小さくなるようなテーブルが設けられている。な
お、パルス幅ではなく電圧を変化させることにより1回
のパルス通電による温度上昇が設定温度に近いほど小さ
くなるように、テーブルを設定してもよい。
【0027】つぎに、前述した構成からなる本発明の実
施形態の作用について説明する。
【0028】図4は、本実施形態のフローチャートを示
す図であり、本実施形態において予備加熱が開始される
と、まず、ステップST11において、サーマルヘッド
10の発熱素子11に複数パルスによるパルス通電が行
われ、サーマルヘッド10が加熱される。この発熱素子
11へのパルス通電の終了後、ステップST12に進ん
で、サーミスタ25によりサーマルヘッド11の温度検
出が行われる。
【0029】ついで、ステップST13に進んで、この
検出されたサーマルヘッド10の温度が予備加熱の設定
温度をaとしたとき、(a−10)℃を越えたか否かの
比較が行われ、(a−10)℃に到達していなければ、
再度、ステップST11に戻って、サーマルヘッド10
の発熱素子11に1パルスのみのパルス通電が行われ、
サーマルヘッド10が加熱される。一方、ステップST
13においてサーマルヘッド10の温度が(a−10)
℃を越えていれば、ステップST14に進んで、サーマ
ルヘッド10の発熱素子11にステップST11より狭
いパルス幅の1パルスのみのパルス通電が行われ、サー
マルヘッド10が加熱される。
【0030】ステップST14の加熱終了後、ステップ
ST15に示すように、10mSだけ時間をおいた後
に、ステップST16においてサーマルヘッド10の温
度検出が再度行われる。ついで、ステップST17に進
んで、この検出されたサーマルヘッド10の温度が(a
−3)℃を越えたか否かの比較が行われ、(a−3)℃
に到達していなければ、再度、ステップST14に戻っ
て、サーマルヘッド10の発熱素子11に1パルスのみ
のパルス通電が行われ、サーマルヘッド10が再加熱さ
れる。一方、ステップST17においてサーマルヘッド
10の温度が(a−3)℃を越えていれば、ステップS
T18に進んで、サーマルヘッド10の発熱素子11に
ステップST14よりさらに狭いパルス幅の1パルスの
みのパルス通電が行われ、サーマルヘッド10が加熱さ
れる。
【0031】ステップST18の加熱終了後、ステップ
ST19に示すように、20mSだけ時間をおいた後
に、ステップST20においてサーマルヘッド10の温
度検出が再度行われる。ついで、ステップST21に進
んで、この検出されたサーマルヘッド10の温度が予備
加熱の設定温度aに到達したか否かの比較が行われ、設
定温度aに到達していなければ、再度、ステップST1
8に戻って、サーマルヘッド10の発熱素子11に1パ
ルスのみのパルス通電が行われ、サーマルヘッド10が
再加熱される。一方、ステップST21においてサーマ
ルヘッド10の温度が予備加熱の設定温度aに到達して
いれば、サーマルヘッド10の予備加熱は終了する。
【0032】このような本実施形態のサーマルヘッドの
予備加熱方法によれば、サーマルヘッド10の予備加熱
の設定温度aより低い複数の異なる温度への到達状態を
検出し、小刻みにサーマルヘッド10の予備加熱を行う
とともに、サーマルヘッドの温度が設定温度に近づくに
つれて前記発熱素子に印加するパルス幅を小さくするの
で、設定温度aに近づくにつれて温度上昇率が抑制され
る。この結果、最終予備加熱の結果、サーマルヘッド1
0の温度が設定温度aを越えても、サーマルヘッド10
の設定温度aを越えた上昇温度を小さく抑制でき、した
がって、記録開始までの時間を短縮して、記録効率を向
上することができる。
【0033】図5は前述したサーマルヘッド10の予備
加熱のために発熱素子11へパルス通電を行うときのパ
ルス幅とサーマルヘッド10温度上昇とを示したグラフ
であり、サーマルヘッド10の温度が設定温度に近づく
につれて発熱素子11に印加するパルス幅を小さくする
ので、設定温度aに近づくにつれて温度上昇率が抑制さ
れることが明らかである。
【0034】なお、本発明は、前述した実施形態に限定
されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能で
ある。たとえば、設定温度より10℃低い温度から2℃
上昇ごとにパルス幅を狭くするかあるいは電圧を低下さ
せるようにしてもよい。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、サ
ーマルヘッドの予備加熱から実際の記録開始までの時間
を短縮して、記録効率を向上することができる。
【0036】すなわち、本発明のサーマルヘッド予備加
熱方法は、サーマルヘッドの異なる温度において発熱素
子に複数回の通電を行うに際しサーマルヘッドの温度が
設定温度に近づくにつれて前記発熱素子に印加するパル
ス幅を小さくするか、サーマルヘッドの温度が設定温度
に近づくにつれて発熱素子に印加する電圧を小さくした
ので、サーマルヘッドの予備加熱における設定温度に近
づくと、上昇温度を抑えるように小刻みにサーマルヘッ
ドの発熱素子を加熱するので、サーマルヘッドの設定温
度を越えた上昇温度を小さくでき、したがって、記録開
始までの時間を短縮して、記録効率を向上することがで
きる。
【0037】また、本発明のサーマルヘッド予備加熱装
置は、サーマルヘッドの異なる温度において発熱素子に
複数回の通電を行うに際しサーマルヘッドの温度が設定
温度に近づくにつれて発熱素子に印加するパルス幅を小
さくするように制御する制御部を設けるか、サーマルヘ
ッドの温度が設定温度に近づくにつれて発熱素子に印加
する電圧を小さくするように制御する制御部を設けたの
で、サーマルヘッドの予備加熱における設定温度に近づ
くと、上昇温度を抑えるように小刻みにサーマルヘッド
の発熱素子を加熱するように制御部が通電制御を行っ
て、サーマルヘッドの設定温度を越えた上昇温度を小さ
くでき、したがって、記録開始までの時間を短縮して、
記録効率を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るサーマルヘッドの予備加熱装置
を適用した熱転写プリンタの実施形態を示す斜視図
【図2】 図1のキャリッジの詳細を示す縦断面図
【図3】 図1のサーマルヘッド近傍の構成を示す縦断
面図
【図4】 図1ないし図3の実施形態の作用を示すフロ
ーチャート
【図5】 図1ないし図3の実施形態の作用を示すグラ
【図6】 従来のサーマルヘッドの予備加熱装置の作用
を示すフローチャート
【符号の説明】
1 熱転写プリンタ 4 キャリッジ 10 サーマルヘッド 11 発熱素子 25 サーミスタ 26 制御部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録前にサーマルヘッドの発熱素子にパ
    ルス通電を行ないサーマルヘッドの温度を上昇させてお
    くサーマルヘッドの予備加熱方法であって、 前記サーマルヘッドの異なる温度において発熱素子に複
    数回の通電を行うに際しサーマルヘッドの温度が設定温
    度に近づくにつれて前記発熱素子に印加するパルス幅を
    小さくすることを特徴とするサーマルヘッドの予備加熱
    方法。
  2. 【請求項2】 記録前にサーマルヘッドの発熱素子にパ
    ルス通電を行ないサーマルヘッドの温度を上昇させてお
    くサーマルヘッドの予備加熱方法であって、 前記サーマルヘッドの異なる温度において発熱素子に複
    数回の通電を行うに際しサーマルヘッドの温度が設定温
    度に近づくにつれて前記発熱素子に印加する電圧を小さ
    くすることを特徴とするサーマルヘッドの予備加熱方
    法。
  3. 【請求項3】 記録前にサーマルヘッドの発熱素子にパ
    ルス通電を行ないサーマルヘッドの温度を上昇させてお
    くサーマルヘッドの予備加熱装置であって、 前記サーマルヘッドの異なる温度において発熱素子に複
    数回の通電を行うに際しサーマルヘッドの温度が設定温
    度に近づくにつれて前記発熱素子に印加するパルス幅を
    小さくするように制御する制御部を設けたことを特徴と
    するサーマルヘッドの予備加熱装置。
  4. 【請求項4】 記録前にサーマルヘッドの発熱素子にパ
    ルス通電を行ないサーマルヘッドの温度を上昇させてお
    くサーマルヘッドの予備加熱装置であって、 前記サーマルヘッドの異なる温度において発熱素子に複
    数回の通電を行うに際しサーマルヘッドの温度が設定温
    度に近づくにつれて前記発熱素子に印加する電圧を小さ
    くするように制御する制御部を設けたことを特徴とする
    サーマルヘッドの予備加熱装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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