JPH1079850A - デジタル複写機における複写倍率微調整方法 - Google Patents

デジタル複写機における複写倍率微調整方法

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JPH1079850A
JPH1079850A JP8233932A JP23393296A JPH1079850A JP H1079850 A JPH1079850 A JP H1079850A JP 8233932 A JP8233932 A JP 8233932A JP 23393296 A JP23393296 A JP 23393296A JP H1079850 A JPH1079850 A JP H1079850A
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JP8233932A
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Tetsuo Sakurai
徹男 桜井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 デジタル複写機において、高精度で複写倍率
を微調整することができる複写倍率微調整方法を提供す
る。 【解決手段】 レーザ光3を感光体4上に走査させるポ
リゴンミラー5と、ポリゴンミラー5の回転数を制御す
る回転制御手段22と、レーザ光3を所定の画素密度でオ
ンオフさせるための書込基準クロック発生手段とを有
し、複写微調整倍率に応じて書込基準クロック発生手段
によって発生させた書込クロックを変化させて主走査方
向の複写微調整倍率を調整するデジタル複写機に回転制
御手段22及び書込基準クロック発生手段を制御する書込
駆動制御手段6を設け、書込駆動制御手段6が、ポリゴ
ンミラー5の回転数と、書込クロックとを連動させて変
化させて副走査方向の原稿に対する複写倍率のみ微調整
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、デジタル複写機
における複写倍率微調整方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のデジタル複写機は、図7
に示すようなものが特開昭62-161270号公報に開示され
て公知となっている。それは、複写倍率に応じて原稿8
の走査速度を可変制御する速度制御部15′と、原稿8の
画像をつねに一定速度で読取る画像読取手段10と、この
画像読取手段10で読取った画像情報を複写倍率に応じて
処理する画像情報処理部14と、この画像情報処理部14に
より処理された画像データに応じて、レーザ光3を走査
して感光体4上に画像を書込み形成するポリゴンミラー
5及びこのポリゴンミラー5を駆動する回転制御手段22
とを有する光書込部5′とを具えたデジタル複写機の光
書込部5′にレーザ光3の走査方向(主走査方向)の画
素周波数を作成する、図示しない発振器(PLL)と、
この発振器による前記画素周波数、すなわちレーザダイ
オード25の書込みの基準となる書込基準クロックの周波
数(以下書込クロックという)を可変させる変換手段と
を設けたものである。
【0003】このようなものにおいて、複写倍率の調整
方法は、主走査方向に直交する副走査方向については、
画像読取手段10の画像読取り速度を一定とし、速度制御
部15′への指令により原稿8を送る搬送ローラ対40,41
の回転速度を可変制御することにより行い、主走査方向
の処理については、複写変倍率の粗い部分、例えば1%
単位での変倍部分については、画像情報処理部14でのデ
ータ処理(すなわち、縮小用のデータの間引き、拡大用
のデータの水増し)により行い、それ以上の精度の部
分、例えば0.1%単位の変倍部分については光書込部
5′内の変換手段によって画素周波数を可変設定するこ
とにより行っている。
【0004】このようなものにおいて、サイズがA2以
上の図面になると、従来のジアゾタイプ複写機と同程度
の等倍性を要求された特にA1用機、または、A0タイ
プの複写機と同程度の等倍性を要求された特にA1用機
においては倍率の高精度の微調整機能が必要とされた。
PPC(プレーンペーパーコピー)においては、用紙7
が熱定着の工程を通過するために縮むが、その後の放置
により空気中の水分を吸収して、若干戻るという挙動を
示すので、これを加味して、仕上がりの等倍性を得るに
は、複写倍率の高精度の微調整による補正が必要とな
る。
【0005】A2以上の複写機では図面のコピーの精度
は、コピーされた図面(用紙7)が加工用の型紙として
使われる場合も有り、一般の事務用として使われている
A3サイズの場合の1%では満足されず、0.5%以下が
求められ、場合によっては0.2%程度を必要とするこ
ともある。そして、用紙7が、漉目方向に搬送させる場
合の縦目通紙、及びこれと直角の場合の横目通紙のコピ
ーが行われたとき、縦目通紙の場合はそれと直角の横方
向の縮みが大きく、横目通紙の場合は縦方向の縮みが大
きいので、用紙7の通紙方向により縦横の縮率に差が出
てくる。
【0006】その縮みは、一般に594mmの幅で縦目
の時は定着直後で4〜5mm縮み、横目の場合は、一般に
594mmの幅で3〜4mmの縮みであるが、コピー後放置し
ておけば空気中の水分を吸って伸びて、その時の湿度や
コピー済の用紙7の保管状態(重ねてあると中の方は水
分を吸わない)で縮みの状態が変わってくる。また、用
紙7がトレレーシングペーパーであると一段と大きく縮
む、つまりユーザの使い方や用紙7の種類、漉目方向、
通紙方向、季節等によってコピー後の縮み方や戻り方が
異なるため、ユーザが操作できる倍率微調整が必要とな
る。
【0007】一般に、0.1%ステップで主、副走査共独
立して±1%まで可変できれば、前述の縮み分を充分カ
バーできる。A2の場合は長手が594mmなので0.1%は0.
6mmに相当するため、例えば伸びが0.4mmのとき、微調整
倍率を−0.1%とすれば(−0.6mm+0.4mm=−0.2mm)0.
2mmの縮小となる。倍率の精度としては0.6mmの1/2の
0.3mmまでが可能であり、そこまで目的とする画像の大
きさに近づけることができるので充分である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前記のような従来のデ
ジタル複写機における複写倍率微調整方法は、主走査方
向は書込クロックの微調整で行い、副走査方向は搬送ロ
ーラ対40,41の回転速度を可変制御する方法によって行
われており、この回転速度を可変制御するサーボ制御系
の分解能が不足する場合、0.1%ステップで変倍を行っ
ても変倍率に比例した動きにはならず、不連続な動きが
生じ、また、制御系の分解能に制限されて0.5%程度の
ステップでしか倍率微調整ができず、また、ステッピン
グモータの1ステップが0.1%以上の移動量に相当する
か、又はサーボモータの基準クロック数の1ステップ分
が0.1%以上である場合には前記の複写倍率微調整方法
は採用することができず、従って0.1%又はそれ以下
の倍率微調整は不可能であるという問題がある。
【0009】通常の変倍は主走査方向は画像処理による
データの間引き(縮小時)、または水増し(拡大時)で
行っているが、これを0.1%まで行うためには、画像処
理の負荷が大きくなり、画像処理専用ICの大規模化と
周辺素子の増大化を招き、コストアップが著しくなると
いう問題がある。
【0010】そこでこの発明の目的は、前記のような従
来のデジタル複写機における複写倍率微調整方法がもつ
問題を解消し、高精度で複写倍率を微調整することがで
き、低コストであり、倍率補正率算出が容易なデジタル
複写機における複写倍率微調整方法を提供するにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記のよう
な目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、前
記のようなデジタル複写機において、回転制御手段及び
書込基準クロック発生手段を制御する書込駆動制御手段
を設け、前記書込駆動制御手段が、ポリゴンミラーの回
転数と、書込クロックとを連動させて変化させて副走査
方向の原稿に対する複写倍率のみ微調整することを特徴
とするものである。
【0012】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、書込駆動制御手段は、原稿に対する複
写倍率に関係なく、ポリゴンミラーの回転数及び書込ク
ロックを所定のステップでそれぞれ変化させることを特
徴とするものである。
【0013】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、原稿に対する複写倍率をMとすると
き、複写倍率の微調整において、書込駆動制御手段は、
書込クロック及びポリゴンミラーの回転数の微調整倍率
を1/M倍することを特徴とするものである。
【0014】
【発明の実施の形態】この発明の複写倍率微調整方法を
実施するデジタル複写機を示す図1〜6において、前記
従来と同様の部分については同一の符号を引用して説明
を省略し、主として異なる部分について説明する。
【0015】図1〜6に示すこの発明の第1実施形態に
おいて、デジタル複写機が、スキャナ装置1と、プリン
タ装置2とで構成されているもので説明する。まず図1
に示すスキャナ装置1は、図3の回路構成ブロック図に
示すように、光電変換素子(CCD)を有し、各種サイ
ズの原稿画像を多値の濃度信号に変換する画像読取手段
10と、画像読取手段10からの濃度信号を増巾する画像増
巾回路11と、増巾された濃度信号をデジタル画像情報に
変換するA/D変換回路12と、シェーディング補正回路1
3と、画像情報処理回路14と、画像読取の同期を制御す
る同期制御回路15と、複写倍率などの制御を行う読取制
御回路16とを具え、同期制御回路15の出力はプリンタ装
置2の画像情報を部分的に記憶する記憶手段20と画像増
巾回路11とに入力され、読取制御回路16の出力はプリン
タ装置2のシステム制御手段21と画像増巾回路11とに入
力される。
【0016】図2に示すプリンタ装置2は、図3の回路
構成ブロック図に示す記憶手段20に部分的に記憶された
デジタル画像情報を読出し、図6に示すように、前記画
像情報に基づいて変調されたレーザ光3を感光体4上に
走査させるポリゴンミラー5を回転させるポリゴンモー
タ5aの回転制御手段22と、レーザ光3を所定の画素密
度でオンオフさせる、図示しない書込基準クロック発生
手段とを有しており、この回転制御手段22と書込基準ク
ロック発生手段とを制御する書込駆動制御手段6を設け
たものである。なお、30は感光体上4に書込まれた情報
を現像するための現像手段、31は現像された画像情報を
用紙7上に転写する転写手段、32は転写手段31まで用紙
7を搬送する搬送手段、34は用紙7上に転写されたトナ
ー像を定着する定着手段である。
【0017】また、プリンタ装置2は、操作制御回路27
と、図4に示す操作パネルとを有する操作部26を具えて
いる。
【0018】前記の操作パネルに隣接して、図5に示す
LCD画面を設け、このLCD画面に複写倍率微調整値
の表示手段29aと、所望する複写倍率微調整指令信号を
入力する+キー及び−キーを有する操作キー29bとを設
ける。操作キー29bはタッチキーとしてある。
【0019】このようなものにあって、原稿は画像読取
手段10で読取られ、A/D変換後、画像情報処理回路14
でMTF補正、1%単位で複写倍率の変倍処理がなさ
れ、画像情報としてプリンタ装置2の記憶手段20へ伝送
される。プリンタ装置2の記憶手段20の出力はトグルバ
ッファからなるラインドライバ回路23に入力され、その
後レーザドライバ回路24を経てレーザダイオード25(L
D)の出力を変調して、レーザ光3を前記画像情報に応
じて発光させる。
【0020】ポリゴンミラー5は6面のミラーで31496r
pmで回転しており、この回転を行わせる回転制御手段22
は、書込駆動制御手段6からの回転数指令信号に応じた
駆動クロック(例えば1049.869Hz)で制御されている。
書込みの光学系は図6のように構成されレーザダイオー
ド25の発光先は、図示しない、コリメートレンズで平行
光に直され、ポリゴンミラー5面で反射し、まず同期検
知センサ33によってレーザ光3を検知して、検知された
このレーザ光3に基づいて、書込駆動制御手段6が同期
検知信号を発生させて、書込みのタイミングを決定す
る。
【0021】そして、書込クロックは書込駆動制御手段
6のPLLを有する書込基準クロック発生手段で作られ
た33MHzを使用しており、また、書込クロックを変化さ
せた場合、書込み開始位置が変化するので感光体4の中
央振分けで常に書込まれるように、書込駆動制御手段6
によって書込み開始位置が制御されている。
【0022】画像読取手段10で読取られて、A/D変換
の後、画像情報処理回路14でMTF補正されて、1%単
位での変倍処理がされてプリンタ装置2へ送られた原稿
の画像情報を部分的に記憶するための記憶手段20の記憶
容量は、同期制御回路15の読取時の同期信号WLSYN
Cとポリゴンミラー5の1面に同期して得られるRLS
YNCとの差(1%の微調整変倍を行うと、WLSYN
CとRLSYNCとの差が1%発生する)を吸収するた
めのメモリーであるので、1頁分記憶する必要はなく
て、前記の差を十分に吸収できればよくて、最大書込サ
イズをA1、プロセス速度を200mm/秒とすれば400DPIで
25Mbit有ればよい。
【0023】操作キー29bの所望の部分の押下により表
示手段29aには、0.1%ステップで+1.0〜−1.0%の複
写倍率微調整値の変化を表示する。複写倍率微調整値デ
ータは、スキャナ装置1へ原稿を挿入した時にシステム
制御手段21へ入力され、さらに書込駆動制御手段6へ伝
送され、書込駆動制御手段6は、原稿に対する複写倍率
に関係なく、複写倍率微調整値に基づいて、所定のステ
ップでポリゴンミラー5の回転数と、この回転数に対応
して、レーザ光3の書込クロックとを連動させて所定の
割合に従ってそれらを変化させるようになっている。
【0024】ポリゴンミラー5は6面のミラーで31496r
pmで回転しており、この回転は、書込駆動制御手段6の
回転数指令信号に応じた駆動クロック(この例では104
9.869Hz)で制御されている。この駆動クロックは±1
%の範囲内で0.1%ステップでシステム制御手段21から
の微調整コマンドで変えられるように回路構成がなされ
ている。
【0025】書込クロックは書込駆動制御手段6の書込
クロック発生手段で作られた33MHzを使用し、0.1%ス
テップで±2%可変できるように構成されている。この
±2%の可変は、書込クロックの可変範囲が±1%あ
り、副走査方向の微調整のために±(プラスマイナス)
1%変動し、その補正(キャンセル)のために(マイナ
スプラス)1%の可変が必要となり、さらに±1%変化
させねばならずトータルで±2%必要となるのである。
書込クロックが変化すると、書込み開始位置が変化する
ので、書込駆動制御手段6は感光体4の中央振分けで常
に書込まれるように書込み開始位置を制御している。
【0026】このようなものにおける複写倍率微調整方
法を説明する。それは、主走査方向(図5に示す横)の
複写倍率微調整の場合、書込駆動制御手段6が書込クロ
ックだけを所定(0.1%)のステップで変化させること
で達成できるが、副走査方向(図5に示す縦)の複写倍
率微調整を行うために、複写倍率微調整の倍率に対応し
てポリゴンモータ5の回転数を変えると、ミラー1面当
りの走査時間が変化するため、主走査倍率も同じ倍率だ
け変化する、そこで書込駆動制御手段6はポリゴンモー
タ5の回転数と書込クロックとを連動して変化させるも
のである。それはつぎのように行われる。
【0027】例えば副走査方向の倍率を書込基準におい
て+0.1%上げ100.1%にするために、ポリゴンミラーの
回転数を31496rpm×0.999=31464.504rpmにすると、主
走査方向の倍率は−0.1%変化してしまう。これをキャ
ンセルために書込クロックは−0.1%下げた33MHz÷1.0
01=32.967MHzにする必要がある。副走査方向で+0.5
%の複写倍率の微調整を行うと、主走査方向も複写倍率
が−0.5%だけ微調整されてしまうので、主走査方向を
元の倍率とするためには、副走査方向の複写倍率、すな
わち、書込クロックを−0.5%補正する必要がある。逆
に副走査方向に−0.1%複写倍率微調整を行うために
は、ポリゴンミラーの回転数を31496rpm×1.001=3152
7.496rpmに上げた場合、書込クロックは33MHz×1.001
=33.033MHzにする必要がある。この関係、すなわち、
ポリゴンミラーの回転数の変化の割合、及び副走査方向
の書込クロックの変化の割合は表1,2に示す倍率補正
テーブルのようである。
【0028】
【表1】
【0029】
【表2】
【0030】上記のようにポリゴンミラーの回転数と書
込クロックとは、要求された複写倍率微調整の変倍率に
応じて補正する必要があるため、各々の分解能は0.01%
まで必要となるが、書込クロック発生手段の単一のPL
Lで分解能が不足の場合はシリアルにPLLを2段接続
すれば高分解能が得られ、共に高回転数、高周波数であ
るため問題なく可能であり、高精度、高分解能で、かつ
安定した状態で主、副走査方向の複写倍率を微調整する
ことができるうえ、書込駆動制御手段6に設定する制御
プログラムが従来の制御に比較して簡略化することがで
きて、対応するICも低コストのものでよくて、装置の
コストを低減することができる。
【0031】第2実施形態は、第1実施形態において、
書込駆動制御手段6は、原稿に対する複写倍率に関係な
く、ポリゴンミラー5の回転数及び書込クロックを所定
のステップでそれぞれ独立的に変化させるものである。
【0032】このようなものにおいて、スキャナで既に
変倍された濃度信号(出力画像)上で0.1%毎で±1%
の範囲で微調整できることとなり、原稿上で400mmのも
のを50%に縮小し200mmにしたい時、199mmになった場
合、199/200=0.995で+0.5%補正すればよくて、複写
倍率の微調整値、すなわち補正倍率の算出が容易であ
り、この算出された補正倍率によって複写倍率の微調整
を主、副走査両方に独立して行うことができて、所望の
大きさの画像を容易にえることができる。
【0033】第3実施形態は、第1実施形態において、
0.1%のズーム変倍(ズーム変倍とは例えば、複写倍率
を400.1%、400.2%、400.3%、……というように0.1%
きざみで変化させることをいう)にしたい場合、図5の
倍率補正入力は使わずに、図示しないが縮小、変倍率の
表示に小数点以下の倍率表示を追加し、ズームアップ、
ズームダウンキーを設けて0.1%ステップの増加又は減
少を行うことができるようにしたものである。
【0034】このようなものにおいて、ズーム変倍を行
う場合、原稿に対する本来の複写倍率をMとすると、複
写倍率Mの微調整において、書込駆動制御手段6は、書
込クロックの微調整部分の倍率を1/M倍する。すなわ
ち、前記複写倍率Mを微調整するための端数を書込駆動
制御手段6に入力した際、書込駆動制御手段6は、すで
に入力されている前記複写倍率Mに基づいて、ポリゴン
モータの回転数及び書込クロックを複写倍率微調整値に
対応して、微調整の1ステップ毎において、その倍率を
1/M倍して、前記複写倍率Mに換算し直して前記の複
写倍率Mと合算して新たな複写倍率として複写を行うも
のである。
【0035】上記を詳細に説明すると、書込み時に書込
密度の複写倍率微調整に基づく微小変化、例えば、400D
PIの時は0.1%小さくすることは、原稿規準で考える
と、400×1.001=400.4DPIで書込むことに相当し、0.1
%大きくすることは、400×99.9=399.6DPIで書込むこ
とに相当し、すでに変倍された濃度信号値(出力画像
値)を0.1%の割合で変えることとなる。また、0.1%の
割合は、50%縮小時は50%×1.001=50.05%で原稿規準
で考えると1/2の0.05%になり、反対に400%拡大時で
は400%×1.01=400.4%で、原稿に対しては0.4%の変
化率になる。これに対し0.1%ステップのズーム倍率と
いう考え方をすると、前記の複写倍率例では、0.1%は4
00.1%が400.4%に相当し、又は50.1%が50.05%に相当
するため、複写倍率Mに応じて微調整率を補正しなけれ
ばならない。すなわち、複写倍率Mの微調整率部分に1
/Mを乗ずればよいことになり、400%の時は、400%
(1+0.001/4)=400.1%、同様に50%の時は、50%
(1+0.001/5)=50.1%となる。つまりズーム倍率方
式においては1/Mで補正すればよいことになる。
【0036】
【発明の効果】この発明は、前記のようであって、請求
項1に記載の発明は、前記のようなデジタル複写機にお
いて、回転制御手段及び書込クロック発生手段を制御す
る書込駆動制御手段を設け、前記書込駆動制御手段が、
ポリゴンミラーの回転数と、書込クロックとを連動させ
て変化させて副走査方向の原稿に対する複写倍率のみ微
調整するので、高精度、高分解能で、かつ安定して主走
査、副走査方向の複写倍率を微調整することができ、プ
ログラムが簡略化できて、低コスト化をはかることがで
きるという効果がある。
【0037】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、書込駆動制御手段は、原稿に対する複
写倍率に関係なく、ポリゴンミラーの回転数、及び書込
クロックを所定のステップでそれぞれ変化させるので、
スキャナで既に変倍された出力画像上で0.1%毎で±1
%の微調整を行うことができるうえ、微調整の倍率補正
値の算出が容易であり、微調整を主、副走査両方に独立
して行うことができて、所望の大きさの画像を容易にえ
ることができるという効果がある。
【0038】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、原稿に対する複写倍率をMとすると
き、複写倍率の微調整において、書込駆動制御手段は、
書込クロック及びポリゴンミラーの回転数の微調整倍率
を1/M倍するので、ズーム変倍の場合、所定(0.1%)
のズーム倍率に変換することができて、予め計算によっ
て求める変倍率を入力することが可能となり、これを
主、副走査両方共に独立的に行うことができ、所望の大
きさの画像を容易にえることができるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態のデジタル複写機のス
キャナ装置の概略縦断面図である。
【図2】同上のデジタル複写機のプリンタ装置の概略縦
断面図である。
【図3】同上の回路構成のブロック図である。
【図4】同上の操作パネルの正面図である。
【図5】同上の操作パネルのLCD画面の正面図であ
る。
【図6】同上の書込の光学系の部分を示す斜視図であ
る。
【図7】従来のデジタル複写機の概略構成図である。
【符号の説明】
1 スキャナ装置 2 プリンタ装置 3 レーザ光 4 感光体 5 ポリゴンミラー 6 書込駆動制御手段 22 回転制御手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像情報に基づいて変調されたレーザ光
    を感光体上に走査させるポリゴンミラーと、ポリゴンミ
    ラーの回転数を制御する回転制御手段と、レーザ光を所
    定の画素密度でオンオフさせるための書込基準クロック
    発生手段とを有し、複写微調整倍率に応じて書込基準ク
    ロック発生手段によって発生させた書込基準クロック周
    波数を変化させて主走査方向の複写微調整倍率を調整す
    るデジタル複写機において、前記回転制御手段及び書込
    基準クロック発生手段を制御する書込駆動制御手段を設
    け、前記書込駆動制御手段が、ポリゴンミラーの回転数
    と、書込基準クロックの周波数とを連動させて変化させ
    て副走査方向の原稿に対する複写倍率のみ微調整するこ
    とを特徴とする複写倍率微調整方法。
  2. 【請求項2】 書込駆動制御手段は、原稿に対する複写
    倍率に関係なく、ポリゴンミラーの回転数及び書込基準
    クロックの周波数を所定のステップでそれぞれ変化させ
    ることを特徴とする請求項1に記載の複写倍率微調整方
    法。
  3. 【請求項3】 原稿に対する複写倍率をMとするとき、
    複写倍率の微調整において、書込駆動制御手段は、書込
    基準クロックの周波数及びポリゴンミラーの回転数の微
    調整倍率を1/M倍することを特徴とする請求項1に記
    載の複写倍率微調整方法。
JP8233932A 1996-09-04 1996-09-04 デジタル複写機における複写倍率微調整方法 Pending JPH1079850A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012037633A (ja) * 2010-08-05 2012-02-23 Canon Inc 光走査装置及び画像形成装置

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JP2012037633A (ja) * 2010-08-05 2012-02-23 Canon Inc 光走査装置及び画像形成装置

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