JPH10773A - 圧電素子の駆動回路 - Google Patents

圧電素子の駆動回路

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JPH10773A
JPH10773A JP8156650A JP15665096A JPH10773A JP H10773 A JPH10773 A JP H10773A JP 8156650 A JP8156650 A JP 8156650A JP 15665096 A JP15665096 A JP 15665096A JP H10773 A JPH10773 A JP H10773A
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transistor
constant current
signal generating
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JP8156650A
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Tasuku Sugimoto
輔 杉本
Masashi Suzuki
正史 鈴木
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Brother Industries Ltd
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Brother Industries Ltd
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安全な低電圧で駆動するために積層圧電素子
を使用しても突入電流が大きくならず、駆動回路の素子
や駆動回路から圧電素子までの経路の電線や圧電素子の
電極が破損しない圧電素子の駆動回路を実現することを
目的とする。 【解決手段】 トランジスタTR11を導通状態にする
ことによって抵抗R1の抵抗値とトランジスタTR2の
ベースーエミッタ間電圧の特性で決る一定の電流がトラ
ンジスタTR1のエミッタ−コレクタ間に流れることに
よって圧電素子Pに定電流で電荷が充電される。また、
トランジスタTR6を導通状態にすることによって抵抗
R6の抵抗値とトランジスタTR7のベースーエミッタ
間電圧の特性で決る一定の電流がトランジスタTR2の
エミッタ−コレクタ間に流れることによって圧電素子P
に定電流で電荷が放電される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧電素子を駆動す
る回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、圧電素子の駆動回路、特にインク
ジェットプリンタの印字ヘッドに用いられる圧電素子の
駆動回路は、例えば、図7に示すような回路が用いられ
た。
【0003】駆動制御装置ACはそれに駆動開始指令S
Sが入力されれば、トランジスタTR51を遮断状態か
ら導通状態に切り替える。すると圧電素子Pは直流電源
Eの電圧で駆動される。駆動開始指令SSの入力時から
所定期間経過後、駆動制御装置ACに駆動終了指令SE
が入力されれば、トランジスタTR51を導通状態から
遮断状態に切り替え、トランジスタTR56を遮断状態
から導通状態に切り替える。すると圧電素子Pに蓄えら
れていた電荷は抵抗R56によって放電される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな回路で用いられる電圧は、100V以上であり、万
一、使用者が回路や圧電素子、さらにはインクジェット
プリンタの場合は印字ヘッドの活電部分に触れると非常
に危険である。圧電素子に印加する電圧を下げるために
は図8に示すような積層圧電素子Pを使う方法がある。
つまり、積層P1の1枚あたりの電極間の距離を短くす
ることにより印加電圧を下げ、同一の変位を得るために
複数枚数の積層構造とし、電気的にはそれらを並列に接
続する。このように、積層圧電素子を使うことにより圧
電素子の駆動時に同一の変位を得ても印加する電圧は安
全な低電圧で駆動することができる。
【0005】しかし、この積層圧電素子を図7で示す従
来の駆動回路で駆動すると、積層されている圧電素子が
電気的には並列となっているため、駆動電流、特に、駆
動開始時の突入電流が増大し、場合によっては駆動回路
の素子や駆動回路から圧電素子までの経路の電線や圧電
素子の電極が破損するという課題が生じていた。
【0006】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、安全な低電圧で駆動するために
積層圧電素子を使用しても突入電流が大きくならず、駆
動回路の素子や駆動回路から圧電素子までの経路の電線
や圧電素子の電極が破損しない圧電素子の駆動回路を実
現することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1記載の圧電素子の駆動回路には、充電信号
発生手段と、前記充電信号発生手段によって動作し圧電
素子を充電するための第1の定電流回路と、放電信号発
生手段と、前記放電信号発生手段によって動作し圧電素
子を放電するための第2の定電流回路と、を備えてい
る。
【0008】上記の構成を有する本発明の圧電素子の駆
動回路では、充電信号発生手段が充電信号を発生し、そ
れに従い第1の定電流回路が動作することによって圧電
素子への電荷の充電を定電流で行い、放電信号発生手段
が放電信号を発生すると、それに従い第2の定電流回路
が動作することによって圧電素子への電荷の放電を定電
流で行う。
【0009】また、請求項2記載の圧電素子の駆動回路
には、充電信号発生手段と、前記充電信号発生手段によ
って動作し圧電素子を充電するための第1の定電流回路
と、放電信号発生手段と、前記放電信号発生手段によっ
て動作し圧電素子を放電するための第2の定電流回路
と、複数の圧電素子のうち前記第1の定電流回路による
充電または前記第2の定電流回路のによる放電の少なく
とも一方を行う圧電素子を選択する駆動圧電素子選択手
段と、を備えている。
【0010】上記の構成を有する本発明の圧電素子の駆
動回路では、充電信号発生手段が充電信号を発生し、そ
れに従い第1の定電流回路が動作することによって駆動
圧電素子選択手段によって選択された圧電素子への電荷
の充電を定電流で行い、放電信号発生手段が放電信号を
発生すると、それに従い第2の定電流回路が動作するこ
とによって駆動圧電素子選択手段によって選択された圧
電素子への電荷の放電を定電流で行う。
【0011】また、請求項3記載の圧電素子の駆動回路
には、充電信号発生手段と、前記充電信号発生手段によ
って動作する第1の定電流回路と、放電信号発生手段
と、前記放電信号発生手段によって動作する第2の定電
流回路と、前記第1の定電流回路の電流によって電荷が
充電され、前記第2の定電流回路の電流によって電荷が
放電されるキャパシタと、前記キャパシタの端子間電圧
を電力増幅し圧電素子の充電または放電を行う電力増幅
手段と、を備えている。
【0012】上記の構成を有する本発明の圧電素子の駆
動回路では、充電信号発生手段が充電信号を発生し、そ
れに従い第1の定電流回路が動作することによってキャ
パシタへの電荷の充電を定電流で行い、放電信号発生手
段が放電信号を発生すると、それに従い第2の定電流回
路が動作することによってキャパシタへの電荷の放電を
定電流で行う。そして電力増幅手段によってキャパシタ
の端子間電圧を電力増幅し圧電素子の充電または放電を
行う。
【0013】また、請求項4記載の圧電素子の駆動回路
には、充電信号発生手段と、前記充電信号発生手段によ
って動作する第1の定電流回路と、放電信号発生手段
と、前記放電信号発生手段によって動作する第2の定電
流回路と、前記第1の定電流回路の電流によって電荷が
充電され、前記第2の定電流回路の電流によって電荷が
放電されるキャパシタと、前記キャパシタの端子間電圧
を電力増幅し圧電素子の充電または放電を行う電力増幅
手段と、複数の圧電素子のうち前記第1の定電流回路に
よって充電する圧電素子を選択する駆動圧電素子選択手
段と、を備えている。
【0014】上記の構成を有する本発明の圧電素子の駆
動回路では、充電信号発生手段が充電信号を発生し、そ
れに従い第1の定電流回路が動作することによってキャ
パシタへの電荷の充電を定電流で行い、放電信号発生手
段が放電信号を発生すると、それに従い第2の定電流回
路が動作することによってキャパシタへの電荷の放電を
定電流で行う。そして電力増幅手段によってキャパシタ
の端子間電圧を電力増幅し駆動圧電素子選択手段によっ
て選択された圧電素子の充電または放電を行う。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0016】図1に本発明の第1の実施形態の回路図を
示す。本実施形態においては直流電源E、抵抗R1、圧
電素子Pが順次直列に接続され、直流電源Eの負極側と
圧電素子Pの負極となるべき電極側とが接地されてい
る。
【0017】抵抗R1と圧電素子の間にはトランジスタ
TR1が直列に接続され、そのトランジスタTR1のエ
ミッタが抵抗R1に、コレクタが圧電素子Pに接続され
ている。抵抗R1の電源E側とトランジスタTR1のベ
ースの間にはトランジスタTR2と抵抗R12が接続さ
れている。このトランジスタTR2のエミッタ側が抵抗
R1に、コレクタ側がトランジスタTR1のベースに接
続されている。また、トランジスタTR2のベースは抵
抗R11を介してトランジスタTR1のエミッタに接続
されている。また、トランジスタTR2のコレクタとエ
ミッタの間には抵抗R12が並列に接続されている。
【0018】さらに、トランジスタTR1のベースは抵
抗R13を介してトランジスタTR11のコレクタに接
続され、このトランジスタTR11のエミッタ側は接地
されている。
【0019】一方、圧電素子Pの正極となるべき端子は
トランジスタTR6を介して抵抗R6で接地されてい
る。このトランジスタTR6のエミッタが抵抗R6に、
コレクタが圧電素子Pに接続されている。抵抗R6のト
ランジスタTR6側とトランジスタTR6のベースの間
にはトランジスタTR7と抵抗R12が接続されてい
る。このトランジスタTR7のエミッタ側が接地され、
コレクタ側がトランジスタTR6のベースに接続されて
いる。またトランジスタTR7のベースは抵抗R21を
介してトランジスタTR6のエミッタに接続されてい
る。また、トランジスタTR7のコレクタとエミッタの
間には抵抗R22が並列に接続されている。
【0020】トランジスタTR11のベースとトランジ
スタTR6のベースは駆動制御装置ACの制御端子A、
Bにそれぞれ接続されており、それらの遮断状態と導通
状態との切り替えは駆動制御装置ACによって行われ
る。
【0021】駆動制御装置ACはそれに駆動開始指令S
Sが入力されれば、トランジスタTR11のベースにハ
イレベルの信号を出力して遮断状態から導通状態に切り
替える。するとトランジスタTR1も徐々に導通状態と
なる。トランジスタTR1のエミッタ−コレクタ間に流
れる電流が増加するに従い、抵抗R1にはほぼおなじ電
流が流れるため、この抵抗R1の両端の電位差も同様に
増加する。そしてこの抵抗R1の両端の電位差がトラン
ジスタTR2が導通状態になるべきベースーエミッタ間
電圧となるとトランジスタTR2は導通状態になろうと
する。するとトランジスタTR1のベースーエミッタ間
電圧が減少することになるため、これ以上、トランジス
タTR1に流れる電流は増えず、抵抗R1の抵抗値とト
ランジスタTR2のベースーエミッタ間電圧の特性で決
る一定の電流がトランジスタTR1のエミッタ−コレク
タ間に流れることになる。
【0022】したがって、圧電素子Pには前述した一定
の電流で充電され、圧電素子Pの駆動電圧は電源Eの電
圧になるまで前述の一定の電流によって図2のように徐
々に電圧が増加して行くことになる。
【0023】駆動開始指令SSの入力時から所定期間経
過後、駆動制御装置ACに駆動終了指令SEが入力され
れば、トランジスタTR11を導通状態から遮断状態に
切り替え、トランジスタTR6を遮断状態から導通状態
に切り替える。するとトランジスタTR6は徐々に導通
状態となる。トランジスタTR6のエミッタ−コレクタ
間に流れる電流が増加するに従い、抵抗R6にはほぼお
なじ電流が流れるため、この抵抗R6の両端の電位差も
同様に増加する。そしてこの抵抗R6の両端の電位差が
トランジスタTR7が導通状態になるべきベースーエミ
ッタ間電圧となるとトランジスタTR7は導通状態にな
ろうとする。するとトランジスタTR6のベースーエミ
ッタ間電圧が減少することになるため、これ以上、トラ
ンジスタTR6に流れる電流は増えず、抵抗R6の抵抗
値とトランジスタTR7のベースーエミッタ間電圧の特
性で決る一定の電流がトランジスタTR6のエミッタ−
コレクタ間に流れることになる。したがって、圧電素子
Pは前述した一定の電流で放電され、圧電素子Pの駆動
電圧は零になるまで前述の一定の電流によって図2のよ
うに徐々に電圧が減少して行くことになる。
【0024】以上の説明から明らかなように、本実施形
態においてはトランジスタTR1およびTR2と抵抗R
1が充電信号発生手段によって動作する第1の定電流回
路を構成し、トランジスタTR6およびTR7と抵抗R
6が放電信号発生手段によって動作する第2の定電流回
路を構成する。
【0025】なお、第1実施形態においてはひとつの圧
電素子を駆動するための回路を説明したが、この実施形
態の回路ではインクジェットプリンタに使用される圧電
素子のように複数の圧電素子を駆動する場合、この回路
が圧電素子の個数必用になる。第2の実施形態として複
数の圧電素子を駆動する場合にも前述した充電信号発生
手段によって動作する第1の定電流回路および放電信号
発生手段によって動作する第2の定電流回路がそれぞれ
ひとつづつでよい実施形態を説明する。
【0026】図3に示すように図1の圧電素子Pの替わ
りに各圧電素子P31、P32、P33ごとにトランジ
スタTR31、TR32、TR33およびダイオードD
31、D32、D33を用意すれば、トランジスタTR
31、TR32、TR33のうち、圧電素子P31、P
32、P33で駆動したいものに接続されているトラン
ジスタをあらかじめ導通状態にしておき、駆動制御装置
ACに駆動開始指令SSおよび駆動終了指令SEを入力
することによって、前述した充電信号発生手段によって
動作する第1の定電流回路および放電信号発生手段によ
って動作する第2の定電流回路がそれぞれひとつづつで
複数の圧電素子を個別に駆動することができる。
【0027】ところで、この第2実施形態では複数の圧
電素子を充電信号発生手段によって動作する第1の定電
流回路および放電信号発生手段によって動作する第2の
定電流回路がそれぞれひとつづつで駆動できることを示
したが、この場合、トランジスタTR31、TR32、
TR33のうち、いくつ導通状態にするかによって並列
接続される圧電素子P31、P32、P33の個数が変
わり、電流はトランジスタTR2および抵抗R1の組み
合せやトランジスタTR7および抵抗R6の組み合せで
一定となるため、図4のように圧電素子P31、P3
2、P33の駆動電圧の上昇や下降に要する時間が異な
るようになってしまう。インクジェットプリンタの印字
ヘッドで使用される圧電素子などでは駆動される圧電素
子の個数によって圧電素子の充電時間や放電時間が異な
ると印字品質のバラツキなどになってしまうという問題
がある。
【0028】第3実施形態として、駆動される圧電素子
の個数によって圧電素子の充電時間や放電時間が異なる
ことがなく複数の圧電素子を充電信号発生手段によって
動作する第1の定電流回路および放電信号発生手段によ
って動作する第2の定電流回路がそれぞれひとつづつで
駆動できる圧電素子の駆動回路を示す。
【0029】その第3の実施形態を図5に示す。本実施
形態においては直流電源E、抵抗R1、コンデンサCが
順次直列に接続され、直流電源Eの負極側とコンデンサ
Cの負極となるべき電極側とが接地されている。
【0030】抵抗R1と圧電素子の間にはトランジスタ
TR1が直列に接続され、そのトランジスタTR1のエ
ミッタが抵抗R1に、コレクタがコンデンサCに接続さ
れている。抵抗R1の電源E側とトランジスタTR1の
ベースの間にはトランジスタTR2と抵抗R12が接続
されている。このトランジスタTR2のエミッタ側が抵
抗R1に、コレクタ側がトランジスタTR1のベースに
接続されている。また、トランジスタTR2のコレクタ
とエミッタの間には抵抗R12が並列に接続されてい
る。
【0031】さらに、トランジスタTR1のベースは抵
抗R13を介してトランジスタTR11のコレクタに接
続され、このトランジスタTR11のエミッタ側は接地
されている。
【0032】一方、コンデンサCの正極となるべき端子
はトランジスタTR6を介して抵抗R6で接地されてい
る。このトランジスタTR6のエミッタが抵抗R6に、
コレクタがコンデンサCに接続されている。抵抗R6の
トランジスタTR6側とトランジスタTR6のベースの
間にはトランジスタTR7と抵抗R21が接続されてい
る。このトランジスタTR7のエミッタ側が接地され、
コレクタ側がトランジスタTR6のベースに接続されて
いる。また、トランジスタTR7のベースは抵抗R21
を介してトランジスタTR6のエミッタに接続されてい
る。また、トランジスタTR7のコレクタとエミッタの
間には抵抗R22が並列に接続されている。
【0033】さらに、トランジスタTR1のコレクタと
トランジスタTR6のコレクタやコンデンサCとはダイ
オードD41およびダイオードD46が直列に接続され
ている。トランジスタTR1のコレクタにはさらにトラ
ンジスタTR41のベースが接続され、トランジスタT
R6のコレクタにはさらにトランジスタTR46のベー
スが接続されている。また、トランジスタTR41のコ
レクタは電源Eの正極側に接続され、トランジスタTR
46のコレクタは接地されている。さらに、トランジス
タTR41およびTR46のエミッタどおしは接続され
ている。また、トランジスタTR41およびTR46の
エミッタどおしの接続点から複数の圧電素子P31、P
32、P33へ、それぞれトランジスタTR31、TR
32、TR33およびダイオードD31、D32、D3
3を介して接続されており、圧電素子の他方の端子は接
地されている。
【0034】トランジスタTR11とトランジスタTR
6の遮断状態と導通状態との切り替えは駆動制御装置A
Cによって行われる。
【0035】駆動制御装置ACはそれに駆動開始指令S
Sが入力されれば、トランジスタTR11のベースにハ
イレベルの信号を出力して遮断状態から導通状態に切り
替える。するとトランジスタTR1も徐々に導通状態と
なる。トランジスタTR1のエミッタ−コレクタ間に流
れる電流が増加するに従い、抵抗R1にはほぼおなじ電
流が流れるため、この抵抗R1の両端の電位差も同様に
増加する。そしてこの抵抗R1の両端の電位差がトラン
ジスタTR2が導通状態になるべきベースーエミッタ間
電圧となるとトランジスタTR2は導通状態になろうと
する。するとトランジスタTR1のベースーエミッタ間
電圧が減少することになるため、これ以上、トランジス
タTR1に流れる電流は増えず、抵抗R1の抵抗値とト
ランジスタTR2のベースーエミッタ間電圧の特性で決
る一定の電流がトランジスタTR1のエミッタ−コレク
タ間に流れることになる。したがって、コンデンサCに
は前述した一定の電流で充電され、コンデンサCの駆動
電圧は電源Eの電圧になるまで前述の一定の電流によっ
て徐々に電圧が増加して行くことになる。
【0036】駆動開始指令SSの入力時から所定期間経
過後、駆動制御装置ACに駆動終了指令SEが入力され
れば、トランジスタTR11を導通状態から遮断状態に
切り替え、トランジスタTR6を遮断状態から導通状態
に切り替える。するとトランジスタTR6は徐々に導通
状態となる。トランジスタTR6のエミッタ−コレクタ
間に流れる電流が増加するに従い、抵抗R6にはほぼお
なじ電流が流れるため、この抵抗R6の両端の電位差も
同様に増加する。そしてこの抵抗R6の両端の電位差が
トランジスタTR7が導通状態になるべきベースーエミ
ッタ間電圧となるとトランジスタTR7は導通状態にな
ろうとする。するとトランジスタTR6のベースーエミ
ッタ間電圧が減少することになるため、これ以上、トラ
ンジスタTR6に流れる電流は増えず、抵抗R6の抵抗
値とトランジスタTR7のベースーエミッタ間電圧の特
性で決る一定の電流がトランジスタTR6のエミッタ−
コレクタ間に流れることになる。したがって、圧電素子
Pは前述した一定の電流で放電され、圧電素子Pの駆動
電圧は零になるまで前述の一定の電流によって徐々に電
圧が減少して行くことになる。
【0037】ここで、トランジスタTR41、TR46
およびダイオードD41、D46によってシングル・エ
ンディッド・プッシュ・プル回路が構成されており、コ
ンデンサCが駆動される電圧は、このシングル・エンデ
ィッド・プッシュ・プル回路によって電力増幅される。
そして、トランジスタTR31、TR32、TR33の
うち、圧電素子P31、P32、P33で駆動したいも
のに接続されているトランジスタをあらかじめ導通状態
にしておき、駆動制御装置ACに駆動開始指令SSおよ
び駆動終了指令SEを入力することによって、前述した
充電信号発生手段によって動作する第1の定電流回路お
よび放電信号発生手段によって動作する第2の定電流回
路がそれぞれひとつづつで複数の圧電素子を個別に駆動
することができる。また、このとき、圧電素子P31、
P32、P33を駆動する電圧はシングル・エンディッ
ド・プッシュ・プル回路によって電力増幅されているた
め、駆動する圧電素子の数に関係なく、常におなじ駆動
波形で駆動することができる。
【0038】次に第4の実施形態について説明する。
【0039】図6に示すように図5の各圧電素子P3
1、P32、P33、トランジスタTR31、TR3
2、TR33およびダイオードD31、D32、D33
の替わりに圧電素子Pが接続されている。このようにす
ることによって、第1の実施形態では電流制限回路を構
成するトランジスタTR1およびTR6をある程度、大
電流が流れるために電流容量の大きなトランジスタを使
用しなければならなかったが、この実施形態ではトラン
ジスタTR1およびTR6に比較的電流容量の小さいト
ランジスタを使用することができ、電流制限回路が容易
に構成できるという効果がある。
【0040】以上、本発明の圧電素子の駆動回路をイン
クジェットプリンタの印字ヘッドとして使用する場合
は、印字開始時に圧電素子に電荷を充電、印字終了時に
圧電素子の電荷を放電するとして説明したが、待機時に
圧電素子に電荷を既に充電しておき、印字開始時に圧電
素子の電荷を放電、印字終了時に圧電素子に電荷を充電
するようにしてもよい。また、電源に負電源を使用し、
トランジスタやダイオードの極性を逆にして構成しても
よい。
【0041】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、請
求項1記載の圧電素子の駆動回路によれば、安全な低電
圧で駆動するために積層圧電素子を使用しても突入電流
が大きくならず、駆動回路の素子や駆動回路から圧電素
子までの経路の電線や圧電素子の電極が破損しない圧電
素子の駆動回路を実現できる。
【0042】また、請求項2記載の圧電素子の駆動回路
によれば、安全な低電圧で駆動するために積層圧電素子
を使用しても突入電流が大きくならず、駆動回路の素子
や駆動回路から圧電素子までの経路の電線や圧電素子の
電極が破損せず、複数の圧電素子をふたつの定電流回路
で駆動できる圧電素子の駆動回路を実現できる。
【0043】さらに、請求項3記載の圧電素子の駆動回
路によれば、安全な低電圧で駆動するために積層圧電素
子を使用しても突入電流が大きくならず、駆動回路の素
子や駆動回路から圧電素子までの経路の電線や圧電素子
の電極が破損せず、定電流回路に比較的電流容量の小さ
いトランジスタを使用することができ、定電流回路が容
易に構成できる圧電素子の駆動回路を実現できる。
【0044】また、請求項4記載の圧電素子の駆動回路
によれば、安全な低電圧で駆動するために積層圧電素子
を使用しても突入電流が大きくならず、駆動回路の素子
や駆動回路から圧電素子までの経路の電線や圧電素子の
電極が破損せず、複数の圧電素子をふたつの定電流回路
で構成し、同時駆動する個数に関係なく一定の電圧波形
で駆動する圧電素子の駆動回路を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の一例を示す回路図で
ある。
【図2】本発明の第1および第3の実施形態の動作波形
を示す図である。
【図3】本発明の第2の実施形態の一例を示す回路図で
ある。
【図4】本発明の第2の実施形態の動作波形を示す図で
ある。
【図5】本発明の第3の実施形態の一例を示す回路図で
ある。
【図6】本発明の第4の実施形態の一例を示す回路図で
ある。
【図7】従来の圧電素子の駆動回路を示す回路図であ
る。
【図8】積層型圧電素子を説明する図である。
【符号の説明】
P、P31、P32、P33:圧電素子 TR1、TR2、TR6、TR7:トランジスタ R1、R6:抵抗 AC:駆動制御装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 充電信号発生手段と、 前記充電信号発生手段によって動作し圧電素子を充電す
    るための第1の定電流回路と、 放電信号発生手段と、 前記放電信号発生手段によって動作し圧電素子を放電す
    るための第2の定電流回路と、 を有することを特徴とする圧電素子の駆動回路。
  2. 【請求項2】 充電信号発生手段と、 前記充電信号発生手段によって動作し圧電素子を充電す
    るための第1の定電流回路と、 放電信号発生手段と、 前記放電信号発生手段によって動作し圧電素子を放電す
    るための第2の定電流回路と、 複数の圧電素子のうち前記第1の定電流回路による充電
    または前記第2の定電流回路による放電の少なくとも一
    方を行う圧電素子を選択する駆動圧電素子選択手段と、 を有することを特徴とする圧電素子の駆動回路。
  3. 【請求項3】 充電信号発生手段と、 前記充電信号発生手段によって動作する第1の定電流回
    路と、 放電信号発生手段と、 前記放電信号発生手段によって動作する第2の定電流回
    路と、 前記第1の定電流回路の電流によって電荷が充電され、
    前記第2の定電流回路の電流によって電荷が放電される
    キャパシタと、 前記キャパシタの端子間電圧を電力増幅し圧電素子の充
    電または放電を行う電力増幅手段と、 を有することを特徴とする圧電素子の駆動回路。
  4. 【請求項4】 充電信号発生手段と、 前記充電信号発生手段によって動作する第1の定電流回
    路と、 放電信号発生手段と、 前記放電信号発生手段によって動作する第2の定電流回
    路と、 前記第1の定電流回路の電流によって電荷が充電され、
    前記第2の定電流回路の電流によって電荷が放電される
    キャパシタと、 前記キャパシタの端子間電圧を電力増幅し圧電素子の充
    電または放電を行う電力増幅手段と、 複数の圧電素子のうち前記第1の定電流回路によって充
    電する圧電素子を選択する駆動圧電素子選択手段と、 を有することを特徴とする圧電素子の駆動回路。
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