JPH1076876A - 作業機の進退作動装置 - Google Patents

作業機の進退作動装置

Info

Publication number
JPH1076876A
JPH1076876A JP25555796A JP25555796A JPH1076876A JP H1076876 A JPH1076876 A JP H1076876A JP 25555796 A JP25555796 A JP 25555796A JP 25555796 A JP25555796 A JP 25555796A JP H1076876 A JPH1076876 A JP H1076876A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
working
operating
band
feeding
machine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP25555796A
Other languages
English (en)
Inventor
Kichisaburo Abe
吉三郎 安部
Yuuji Hanaguchi
裕司 花口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SANIN BOORUTO SEISAKUSHO KK
Original Assignee
SANIN BOORUTO SEISAKUSHO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SANIN BOORUTO SEISAKUSHO KK filed Critical SANIN BOORUTO SEISAKUSHO KK
Priority to JP25555796A priority Critical patent/JPH1076876A/ja
Publication of JPH1076876A publication Critical patent/JPH1076876A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Forklifts And Lifting Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 帯体による進退作動装置を作業機の機体フレ
ームに簡潔且つコンパクトに構成すると共に、機体フレ
ームの切換回動により作業部の作業姿勢を簡単に変更す
ることができる進退作動装置を提供する。 【解決手段】 反巻取り側への屈曲を規制する規制部材
50を有する帯体5を繰出輪60に繰出可能に巻掛ける
と共に、該帯体5の繰出先端部側に作業部3を形成して
なる進退作動装置1を、作業機2の一側に作業姿勢と非
作業姿勢とに切換回動可能に設けた機体フレーム22に
一体的に構成する作業機の進退作動装置となし、トラッ
クのあおり板等に進退作動装置1を構成し荷物等を昇降
させる作業機とすることを可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トラック等走行機体又
は荷役装置あるいは加工作業機等に姿勢切換可能に設け
た機体フレームに構成される作業機の進退作動装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に往復運動発生装置(進退作動装
置)は大動力を発生させる作動手段として、油圧をシリ
ンダ内に圧送しピストンを押動させる油圧方式の油圧シ
リンダ装置、或いはこれを空気で行うエアーシリンダ装
置等がある。またシリンダ内のネジ杆をモータで回動し
該ネジ杆に螺合するピストンを直線往復動させる方式の
電動シリンダ等が公知である。従来上記のような進退作
動装置を用いて、トラックの後方に設置されたあおり板
を上下させることにより昇降用載台を構成することは公
知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然し、上記従来のシリ
ンダ内に嵌挿されたピストンを伸縮動させて直線往復運
動発生させる進退作動装置は、何れのものもピストンの
往復動距離に対しそれと同等以上のシリンダ長さを要す
るため装置が大型化構造になって、設置スペースに制約
を受けたり機体重量を増大させる等の欠点がある。そし
て、前者の油圧シリンダ装置は、油圧ポンプ及び切換操
作バルブ並びに油圧タンク、さらにはパイピング等多く
の部品からなる駆動手段を必要とするために、複雑且つ
大重量でコスト高になる問題があると共に、油の漏出防
止管理等の煩雑なメンテナンス作業を要する等多くの問
題を有している。
【0004】一方電動シリンダ装置は、ネジ杆の回転で
螺合するピストンを往復動させるので、ピストンを素早
く作動させたり極めて長い往復ストロークを小型な構成
で製作することが困難な問題がある。またこれらのピス
トン部分は高精度に仕上げられて摺動すると共に、これ
を円滑に作動させる上で充分な潤滑油が欠かせないの
で、極高低温度域での使用並びに薬品雰囲気や汚泥物中
での使用に困難性を伴う等の問題がある。そして、トラ
ックのあおり板のように地上から離間した位置において
作業機体に回動可能に設けられた機体フレームに、上記
構成による進退作動装置を用いて昇降台等の作業部を構
成しようとすると、昇降ストロークが不足したりこれを
補おうとすると装置が大型複雑化しコスト高になる等の
問題がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記従来の問題点を解消
するための本発明による作業機の進退作動装置は、第1
に、反巻取り側への屈曲を規制する規制部材50を有す
る帯体5を繰出輪60に繰出可能に巻掛けると共に、該
帯体5の繰出先端部側に作業部3を形成してなる進退作
動装置1を、作業機2の一側に作業姿勢と非作業姿勢と
に切換回動可能に設けた機体フレーム22に一体的に構
成したことを特徴としている。
【0006】第2に、機体フレーム22はトラック等の
あおり板であり、これに構成される進退作動装置1の作
業部3は荷物等を昇降させる載台3とすることを特徴と
している。
【0007】第3に、帯体5を機体フレーム22の両側
で該機体フレーム22に沿う方向に向けて繰出可能に配
設すると共に、両側の帯体5の先端部側を連結部材53
で連結して作業部3を構成することを特徴としている。
【0008】第4に、帯体5を巻掛け駆動する繰出輪6
0を並設し、両繰出輪60をモーター63により同時駆
動することを特徴としている。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図面に基づ
き説明する。図1に示す1は本発明に係わる進退作動装
置であり、図示例において該進退作動装置1は、トラッ
ク(作業機)2の荷台(作業機台)20に起立姿勢(格
納姿勢)と垂下姿勢(作業姿勢)とに切り換え可能に設
けられた、左右のあおり板(側壁)21と後方のあおり
板(側壁)22の内、図2〜図5に示すように後方の側
壁(機体フレーム)22に一体的に組付けられ、進退作
動装置1に形成される載台(作業部)3に載置した荷物
等の被作動部材(以下ワークという)Wを地上及び荷台
20間で積卸し作業を可能とするように構成している。
【0010】即ち、上記進退作動装置1は機体フレーム
22が荷台20のヒンジ(回動部)23を中心に下方に
垂下した作業姿勢において、該機体フレーム22の央部
に箱型のカバー体25で覆った機筐26を一体的に取付
け、その内部に機筐26の両側から帯体(チェーン)5
を繰り出して真直な作動部5Sを形成し、該作動部5S
の始端部側に載台3を構成する左右一対の繰出装置6を
設置している。
【0011】上記繰出装置6は、チェーン5を巻掛ける
繰出輪60と同軸にウォームギヤ61を設け、左右に対
となるウォームギヤ61,61の中央側において両者に
噛合するウォーム62と、該ウォーム62を正逆回転可
能に回転させるモータ63等からなる駆動機構65を設
けて構成している。尚、この場合ウォーム62の上下部
を滑動可能に支持すると共に、該ウォーム62に対しモ
ータ軸をスライド可能に嵌挿すると、ウォーム62に生
ずる上下方向の負荷をモータ63に直接的にかけること
を防止することができる。
【0012】図示例において、繰出輪60は機筐26に
横軸(回転軸)6aを介して回転可能に軸支されるダブ
ルスプロケット型に形成しており、チェーン5は該ダブ
ルスプロケット型の繰出輪60に略一周長さに2条分巻
掛けた状態で、端部を取付具60aによって繰出輪60
に止着すると共に、他端の繰出側をガイド輪6Gに巻掛
け且つ案内路7を通して下方に向けて進退可能に延出し
ている。また2条のチェーン5の表側には、伸長時にチ
ェーン5の反巻取り側(一側方)への屈折を防止すると
共に巻取り側への屈曲を自由に行うことができるよう
に、ブロック状の規制部材50をリンクピッチ毎に多数
突設している。
【0013】即ち、本実施形態における規制部材50
は、リンクピッチと略等しい幅で前記2条のチェーン
5,5の列条間隔より長い長さに形成し、各リンクプレ
ート51に屈折形成した取付片51aに取付ネジ52で
前後方向に取付け固定し、チェーン5が繰り出されたと
き、相隣る規制部材50が互いに接合することにより反
巻取り側への屈折を防止すると共に、前後方向の屈折を
防止することができる真直な作動部5Sを形成可能と
し、最下端(先端部側)に位置する規制部材50は後方
に長く延出させた腕杆(作動アーム)53となし、対と
なる左右の腕杆53を連結枠(連結部材)30で連結し
前出の載台3を構成するようにしている。
【0014】そして、上記作動部5Sの基部側を案内す
る案内路7は、規制部材50の後部を嵌入させて案内す
るコ字状断面の案内溝に形成しており、この場合に溝底
部に多数のローラ70或いは適宜の滑動部材からなる滑
動面71を設け、載台3にワークWを載置した際の作動
部5Sに生ずる後方側分力を、上記滑動面71で適切に
受けて作動部5Sの進退作動を円滑に行うようにしてい
る。
【0015】一方載台3は、下面に多数のローラ(滑動
部材)31を有した載板32を、連結枠30の両側で前
後方向に延設したレール部30aにスライド可能に接合
支持し、その上面をトラック2の荷台20面と略同高さ
となるように構成し、載台3と荷台20間におけるワー
クWの移動を段差部の少ない状態で円滑に行うことがで
きるようにしている。即ち、載台3は作動部5Sの上端
部分のチェーン5がガイド輪6Gに案内されて、腕杆5
3が荷台20との距離Tとなる位置で上昇停止するよう
になし、該距離Tと上記載台3の厚さTと等しくなるよ
うにすると共に、荷台20と機筐26上面の距離Hに載
板32がスライド移動可能に位置決め設置することによ
り、両者の上面高さを簡単な構成で略同じ面一となるよ
うにしている。
【0016】また左右の作動部5Sの距離(幅)Lは上
記ガイド輪6G及び案内路7の左右の距離を広げて設け
ることにより、繰出輪60を必要以上に径大にしたり繰
出装置6,6の位置を広く変えたりすることなく、両側
の作動部5S,5Sの幅を適切に設定調節して設けるこ
とができ、進退作動装置1の構成を簡潔な構成でコンパ
クトに纏めることができるものである。尚、両作動部5
S,5Sに支持される載台3の幅は距離Lより広く形成
してもよく、また両作動部5S,5Sの距離Lは機体フ
レーム22の幅と略等しく形成するようにしてもよい。
また上記の駆動構造に限ることなくガイド輪6Gを駆動
し、繰出輪60は帯体5の巻掛け収納体とするようにし
てもよい。33は載台3を元の位置に引き戻すためのス
プリングであり、35は載台3を該元の位置並びに任意
位置に固定及び解除自在に操作するストッパである。
【0017】この実施形態においては荷台20と機筐2
6の上面間に形成されるヒンジ23が存在する空間(距
離H)に、載板32を押動操作によってスライド移動さ
せることにより、ワークWを載台3から荷台20に移し
替える作業を行い易くしていると共に、この状態におい
てストッパ35を操作して載板32を固定することによ
り、荷台20上のワークWを載台3上に移動させ易く
し、ワークWの移し替え作業を能率よく行うことができ
るようにしている。また上記駆動機構65は、その電源
をトラック2自体が備えるバッテリ又は別途設置される
バッテリ1Bによるものとし、公知の手段で構成される
リモートコントロール或いは遠隔操作可能なコントロー
ルボックス(操作装置)1Cによって進退作動操作を自
由に行うようにしている。
【0018】以上のように構成した進退作動装置1は、
機体フレーム22を開動させて図2の作業姿勢にした状
態で荷積み作業をするとき、コントロールボックス1C
を操作してモータ63を正転させると、図4,図5に示
すようにウォーム62とウォームギヤ61の噛合によっ
て、繰出輪60,60が矢印方向に同時等速回転される
ので、これに巻掛けられたチェーン5がガイド輪6G及
び案内路7で案内されて下方に繰り出されて作動部5S
を形成しながら、載台3を地面に近接した最下位置Aに
停止することができる。
【0019】この状態で地上からワークWを載台3上に
載置すると共に、コントロールボックス1Cを操作して
モータ63を逆転駆動すると、繰出輪60,60は反矢
印方向にチェーン5を巻取りながら回転し、載台3を荷
台20と面一の同高さとなる最上位置に上昇させて停止
することができ、次いでストッパ35を解除し載板32
を前方に押動スライドして、ワークWを簡単且つ能率よ
く荷台20に移し替え可能に作業を行うことができるも
のである。
【0020】このとき、規制部材50が接合されて真直
状態となる作動部5Sには端部の腕杆53にかかる下向
きの荷重が加えられるが、前後方向の揺れを規制部材5
0の接合によって規制防止すると共に、作動部5Sにか
かる偏荷重を後方側のチェーン5が引っ張り分担荷重と
して受け、且つ前方側のチェーン5が圧縮分担荷重とし
て受けることにより、上記ワークWによる下向荷重を安
定よく剛性の高い状態で受けることができる。
【0021】また作動部5Sの左右方向の揺れに対して
は、一側方の屈折を規制された状態で左右対称に配設さ
れたチェーン5による規制部材50の接合,及び対とな
るチェーン5,5が端部で連結されていることにより良
好に防止し、また繰出基部側を案内路7によって初期の
繰出案内を適切に行うため、機体フレーム22の下方で
は揺れ防止用のガイド部材を設けない簡潔で軽量な構造
でありながら、載台3の揺れを防止した昇降を長いスト
ロークにおいても円滑に行うことができるものである。
【0022】また載台3は繰出輪60,60をウォーム
ギヤ61,61と一個のウォーム62との噛合によって
駆動機構65を構成し、対となる作動部5S,5Sに作
動ずれ等を生じさせることなく円滑に進退作動させると
共に、停止位置を任意な位置に逆転防止し確実にその場
所停止することができるので、載台3を昇降中途で止め
て行う荷直し等の追加作業を容易に行うことができる。
また上記進退作動装置1は、トラック2のあおり板22
又は21そのものを機体フレーム22に兼ねて機筐26
を一体的に形成し、これに繰出輪60や駆動機構65等
を組み込むことにより、長いストロークの作動部5Sを
形成可能とするものでありながら簡潔でコンパクトな廉
価型に構成しているので、トラック2への進退作動装置
1の設置を簡単に行うと共に、あおり板22,(21)
は図4に示す作業姿勢から点線で示す非作業姿勢(図3
で示す格納姿勢)に簡単に切り換えることができ、進退
作動装置1の収納及び移動を便利にしている。
【0023】従って、在来の油圧シリンダ等による進退
作動装置を備えた作業機のように、該進退作動装置を該
作業機側に設置させたり、これをあおり板22,(2
1)から機外に大きく突出させることなく、長い作動部
5Sストロークを有する進退作動装置1をあおり板2
2,(21)の大きさ内にコンパクトに纏めて、荷台2
0における進退作動装置1の設置スペースを可及的に節
約することができる。また機体フレーム(あおり板)2
2を荷台20から取り外した状態で進退作動装置1を単
独で組付け製作することができるから、進退作動装置1
の製作を簡単且つ能率よく行うことができると共に、在
来のトラック(作業機)2に対してあおり板22,(2
1)の部分改造或いは後付け作業等によって、進退作動
装置1を簡単且つ廉価に装備させることができる等の利
点を有する。
【0024】さらに進退作動装置1の作動は簡単な電気
配線だけで所望に作動させることができると共に、スピ
ードコントロールを簡単に行うことができるので廉価な
構成で操作性のよい進退作動装置を提供することができ
る。尚、この進退作動装置1は上述の取付け手段に限る
ことなく、例えば荷台20の下方に進退作動装置1を入
り込ませた状態で、該荷台20と機筐26とをヒンジ2
3で連結して回動可能に設けるようにしてもよい。
【0025】またウォーム62は例えば電動ドライバ等
の携帯用駆動機器や手動ハンドルを着脱可能に装着する
等の任意駆動手段によって駆動するようにしてもよい。
またチェーン5の巻取り及び格納は上記手段に限定する
ことなく、ウォーム62が規制部材50の表面に刻設さ
れた歯形に噛合することにより、繰出輪60に巻掛けら
れたチェーン5を直接的に繰り出すようにしてもよく、
またチェーン5の巻取り側に大きなスペースの格納部を
設けることにより、作動部5Sのストロークを所望に拡
大させるようにしてもよい。
【0026】そして、上記のように構成した進退作動装
置1は、両側のあおり板21,21に対しても設置可能
であると共に、これら各あおり板21,22に対し進退
作動装置1を逆向きに設置してもよく、この場合は設置
された各進退作動装置1の作動部5Sを連結部材によっ
て互いに連結して作業部3を構成し、各進退作動装置1
の同期作動によって上記作業部3を昇降させるようにす
ると、走行機体に簡潔な構成の昇降台を有する高所作業
機として利用することができるものである。
【0027】また進退作動装置1は多様な機器や装置に
用いることが可能であると共に、車輌等に常設されるジ
ャッキ又は単独に使用されるジャッキ及びフック等を有
する巻き上げ式クレーンの支柱昇降装置、並びにアーム
伸縮装置等、また従来の油圧及び空圧シリンダ方式の往
復運動発生装置で用いられる横方向移動機構等において
も利用可能であり、これらの小型軽量化及び取扱い性の
向上等を図ることができるものである。
【0028】またチェーン(帯体)5及び規制部材50
はプラスチック材或いは合成ゴム材で規制部材付のベル
ト状に一体的に形成してもよく、この場合小型及び軽量
化を要する作業装置、機器等への設置を最適化すること
ができると共に、帯部と規制部材とをプラスチック型を
用いて簡単に製作することができる等の利点を有するも
のである。また高温及び超低温域及び薬品雰囲気下、並
びに汚泥等汚染環境下で使用される直線往復運動発生装
置として、耐久性及び信頼性の向上を図ることができる
ものである。またセラミック材等で製作可能なものはこ
れにより製作することも自由である。
【0029】次に図6において本発明に係わる第2実施
形態について説明する。この進退作動装置1は、単体の
筐枠状に形成した機筐(ケース)26に規制部材50を
有する一対の帯体5,5を内装し、該帯体5,5を外部
或いは内部に設置したモータ(不図示)又は適宜なハン
ドルを係合させて、電動及び手動で駆動可能な構成とし
作動部5Sを伸縮(進退)作動するようにしている。即
ち、進退作動装置1は後述する駆動及び停止位置維持可
能な位置停止伝動機構を有する伝動機構を介し、正逆回
転可能に駆動される左右のスプロケット(繰出輪)6
0,60を軸架する繰出装置6と、繰出路6R両側に通
じ左右の帯体5,5の他側を各別に収納する収納部6S
とから構成している。
【0030】上記作動部5Sは左右の繰出輪(駆動輪)
60,60に各噛合する帯体5,5を同図(B),
(C)に示すように構成することにより、該繰出輪60
が正転(実線矢印方向)されるとき、左右一対の帯体
5,5を収納部6Sから上方に向けて同時に繰り出し伸
長(進動)させて柱状の作動部5Sを形成し、その頭部
或いは中途部で後述する任意な被作動部材Wを作動させ
ると共に、繰出輪60の逆転駆動により帯体5,5を同
時に巻き込み、上記作動部5Sを縮動(退動)させてそ
の往復作動及び作動停止を行うことができるようにして
いる。
【0031】また前記繰出輪60を装架する回転軸6a
はケース2に軸支すると共に、該回転軸6a上にウォー
ムギヤ61を繰出輪60と一体的に取着し、左右のウォ
ームギヤ61,61を噛合駆動させるウォーム62,6
2を一本の駆動軸6Kに固着し、該駆動軸6Kを繰出輪
60,60に沿わせて近接させた状態で正逆回転可能に
軸支することにより、駆動軸6Kは帯体5を進退作動及
び停止維持させる際に、帯体5の位置を繰出輪60の逆
転を防止すると共に、停止位置を的確に維持させること
ができる位置停止伝動機構P1を簡潔な構成にしてい
る。
【0032】他方、上記駆動軸6Kの一側端にもウォー
ムギヤ66を固着し、該ウォームギヤ66に入力軸6N
に固着したウォーム67を噛合させて駆動することによ
り、前記位置停止伝動機構P1に加え同様な停止維持伝
動機構P2を二重に併設し、大幅な減速比を得て軽動力
で円滑に作動することができると共に、大幅な減速比を
得て強力に作動することができ、また位置停止を確実に
行うことができる進退作動装置1をコンパクトに構成す
るようにしている。
【0033】また上記一対の帯体5,5は、その頭部を
板状の連結部材(作動部材)30によって連結すると共
に、相対向する帯部55の対面側の幅方向に突出形成し
た規制部材50を一体的に形成している。この帯体5は
プラスチック材又は合成ゴム材で型形成され、帯部55
の内部長手方向にスチールコード又は樹脂糸からなる芯
線56を、在来のベルトの内部に設置されるもの同様の
工法によって有しており、規制部材50の突起状の内部
には芯片57を芯線56に固定させて設け、ベルト状の
帯体5の引っ張り及び圧縮方向の強度の向上と巻取り時
の可撓性の向上を図るようにしている。
【0034】また、規制部材50は基部側を巾狭にする
と共に頭部側を広巾となし、該基部側と頭部側の側面視
形状を同じ円弧状面に形成し、また相隣る規制部材50
と規制部材50との間には、同形状に形成された対向す
る帯体5の規制部材50ががたつきなく密着状に噛み合
い齟齬する凹部50aを該規制部材50と共に形成し、
規制部材50の裏面側相当位置帯部55には台形状の突
起歯58を幅方向に形成している。上記規制部材50は
表面は滑動面を有しやや軟質であっても圧縮方向には弾
力性を有しない硬質構造としている。
【0035】これにより、各帯体5は左右方向の屈折を
相対向する規制部材50と凹部50aが繰出に伴い進退
方向に噛み合うことにより規制して、剛性を有する柱状
の作動部5Sを形成し、また前後方向の剛性は上記帯体
5,5の各規制部材50が幅方向に接合することにより
行い、帯体5の収納された長さ相当距離だけ自由に伸長
させることを可能にしている。
【0036】このとき、帯体5は各繰出輪60に巻付角
θを有して巻掛け駆動されており、作動部材6に加わる
作動力(負荷)、即ち帯体伸長時の押圧力及び縮動時の
引張力は帯体5,5を介し、繰出輪60の巻付角θ内に
存る前記突起歯58と同ピッチに形成している各スプロ
ケット歯に分散して受け持たせることにより、左右の繰
出輪60,60は大きな作動力に対しても充分な耐久性
を有し、被作動部材Wの作動及び支持を良好に行うと共
に、帯体5,5の進退繰り出しを円滑に行うようにして
いる。
【0037】上記帯体5は繰出輪60の側方に形成され
る収納部6S,6S内に屈曲或いは巻取り可能に収納さ
れるものであるが、作動部5Sのストロークが短い場合
には、帯体5の繰り出し終端側を繰出輪60に巻掛けた
状態で、該終端側を繰出輪60に取付け固定させるよう
にしてもよい。また上記繰出路6Rの下方央部には、山
形状に形成したガイド69を左右の繰出輪60,60間
に設置することにより、左右の規制部材50の頂部に接
して帯体5の垂れ下がりを防止すると共に、上記ガイド
69で前記帯体5に加えられる負荷を分担し、スプロケ
ット歯及び突起歯58に過大な負荷をかけることを抑制
し高性能な進退作動装置1を構成している。
【0038】以上のように構成された進退作動装置1
は、入力軸6Nに設置されたモータを正転及び逆転操作
することにより、既述の位置停止伝動機構P2を介し駆
動軸6Kを正逆に回動させて、該駆動軸6Kに固着され
たウォーム62,62及びウォームギヤ61,61から
なる位置停止伝動機構P1,P2を介して回動軸6a,
6aを正逆に回動させ、これと一体な繰出輪60,60
を同方向に回転させ、該繰出輪60,60に噛合する帯
体5,5を同時に進退作動することができる。
【0039】このようにして繰り出される帯体5,5
は、モータが正転するときは繰出輪60,60が実線矢
印方向に回転し、帯体5,5をケース26から繰り出し
て上昇(伸長)させ、またモータの逆転により繰り出さ
れた帯体5,5を下降(縮動)させて、ケース26に収
納するように進退作動をさせる。このとき、可撓性を有
する帯部55によって帯体5,5は繰出輪60の円弧に
沿って繰り出される際に、相隣る規制部材50間の凹部
50aを放射方向に拡開させるので、該凹部50aの間
に対向する帯体5の規制部材50が順次円滑に入り込
み、次いで上方の直線部に至ると対向する規制部材5
0,50は互いに固くがたつきのない状態で安定よく噛
合し伸直な作動部5Sを形成する。
【0040】従って、この作動部5Sは側方の揺れを防
止した剛性を有する柱状部材となって伸縮進退作動をす
ることができ、作動部材30により又はこれに直接的に
連結される被作動部材Wを的確に押動或いは往復動する
ことができる。即ち、作動部5Sは帯体5,5の頭部が
作動部材30によって互いに連結されていること、及び
対となる帯体5が相対向する側に規制部材50によって
屈折を規制されることにより、内向き及び外向き方向
(対向方向)への屈折を防止されると共に、相対向する
規制部材50,50の噛合により作動部5Sの中途で帯
体5,5が離間することなく、また側方への屈折を帯体
5のリンク接合並びに規制部材50の広巾な接合によっ
て防止されるので、伸長時における帯体剛性を創出する
ことができる。
【0041】また作動部5Sの往復(進退)ストローク
は、帯体5の収納長さを任意長さに設定することにより
自在に設定することができると共に、その繰り出しは繰
出輪60の回転により行うので、進退作動装置1を簡潔
且つ廉価な構成でコンパクトに纏めて製作することがで
き、また装置の軽量化を図ることができる。尚、作動部
5Sの作動力は繰出装置として用いられる帯体の許容荷
重と同等に大きくすることができるものであり、充分な
耐久性を有すると共にこれを用いた各種作業装置のコン
パクト化を図ることができる。
【0042】次に上記第2実施形態に係わる進退作動装
置1の一使用実施形態を図7,図8において説明する。
この図示例では上記進退作動装置1をトラック2の左右
のあおり板21及び後方のあおり板22を機体フレーム
として、作動部5Sが上方に向けて進退作動を行うよう
に各一体的に設置すると共に、各作動部5Sの先端に形
成された板状の連結部材30,30,30上には、ワゴ
ン状の載台3を載置し適宜な固定具により着脱可能に固
定することにより、トラック2の荷台20上に昇降用の
載台3を形成し、荷物等の被作動部材(ワーク)Wの昇
降や高所作業を遂行可能とする作業部を簡潔な構成を以
て設置している。
【0043】上記載台3は各進退作動装置1を操作する
コントロールボックス(不図示)の操作により作動部5
Sを同時に伸長及び縮小することにより、水平姿勢で昇
降可能であり、そのストロークは各あおり板の高さ内に
収容可能な帯体5の長さで自由に設定することができる
ので作業装置の小型化を図ることができる。また上記各
作動部5Sは差動操作可能にコントロールボックスで連
携構成することにより、上記載台3を上昇させた水平姿
勢から傾斜姿勢に変姿させることも簡単にできるもので
あり、ワークWの傾斜滑落排出作用による移替え等の作
業をも可能にすることができるものである。
【0044】また荷台20上を解放させて用いたい場合
には、上記載台3を各作動部5Sとの固定を解除して取
り外せば、あおり板21,22を進退作動装置1を装着
したまま在来のトラックと同様に簡単に回動垂下させる
ことができる。尚、このような垂下姿勢で各あおり板2
1,22の固定剛性を考慮することにより、進退作動装
置1を作動させるとトラック2のジャッキ装置として利
用することも可能となる。また第1実施形態の進退作動
装置1も作動部5Sを上方に向けて進退作動するように
設置してもよく、この場合両側の作動部5S,5S間で
看板等の適宜な表示装置をも簡単且つ良好に支持させる
ことができるので、走行機体に昇降可能な看板等を簡潔
な構成で廉価に設置することができる等の利点を創出す
るものである。
【0045】次に図9において上記第2実施形態の進退
作動装置1に好適な帯体5の収納繰出機構9について説
明する。図示例の収納繰出機構9は繰出輪60を有する
回転軸(駆動軸)6aに、該繰出輪60の両側にこれと
同径で同形状のスプロケット(案内輪)90,90を軸
着すると共に、上記繰出輪60とスプロケット90と同
形状で同様な配置を以て巻掛輪91とスプロケット(案
内輪)92を備えた巻取軸93を、上記回転軸6aの側
方に帯体5の作動ストロークの約2分の1程度離間させ
た距離に軸架している。そして、各対向するスプロケッ
ト90と92には夫々チェーン(案内帯体)95を巻掛
けると共に、繰出輪60と巻掛輪91に巻掛けた帯体5
の終端部位を両側のチェーン95,95と連結ピン(連
結部材)96で連結支持している。
【0046】これによれば、帯体5の両側に巻掛けられ
たチェーン95,95は該帯体5と等速度で同期回転を
するので、繰出輪60の正逆回転に伴い帯体5の終端部
並びに全長を良好に巻掛け支持しながら、帯体5のスト
ローク全範囲にわたる作動をチェーン95との位置ずれ
等を生ずることなく円滑に行わせることができる。また
帯体5の収納構造を簡潔でコンパクトな構成にすること
ができる等の特徴を有する。尚、上記収納繰出機構9は
前述した第1実施形態のものにも適用してもよく、チェ
ーン95,スプロケット90,92はベルト及びプーリ
ー等によって構成してもよい。
【0047】
【発明の効果】本発明は以上説明したように構成されて
いるので、以下に記載するような効果を奏することがで
きる。請求項1の発明により、側方の屈折を防止した剛
性を有する柱状部材となる作動部を形成する進退作動装
置を、作業機の機体フレームに簡潔且つコンパクトに構
成することができると共に、機体フレームの切換回動に
より作業部の作業姿勢を簡単に変更することができる便
利な作業機の進退作動装置を提供し得る。
【0048】第2に、トラック等の走行作業機のあおり
板に、在来のもののように油圧シリンダ等を用いて装置
を大型化させることなく、帯体による進退作動装置をコ
ンパクトに纏めて設置することにより、昇降用載台を廉
価な構成で簡単に設けることができる。
【0049】第3に、機体フレームの両側に配置した複
数の帯体を連結部材で連結して作業部を構成することに
より、広巾な作業部を作動部の剛性を高めて安定よく簡
潔な構成を以て製作することができる。
【0050】第4に、対となる繰出輪の中間部におい
て、該繰出輪の回転軸と直交する方向で回転するウォー
ムによって帯体を進退作動させることにより、該帯体を
良好に進退作動することができると共に、駆動機構を簡
潔で廉価な構成で薄型コンパクトに纏めて製作すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の進退作動装置を備えた第1実施形態に
係わるトラックの側面図。
【図2】進退作動装置の作業状態を示す斜視図。
【図3】進退作動装置の格納状態を示す斜視図。
【図4】進退作動装置の側断面図。
【図5】(A)は図4の背面図。(B)は規制部材の取
付け構造を示す斜視図。(C)は載台のスライド構造を
示す断面図。
【図6】第2実施形態の進退作動装置を示す側断面図。
【図7】第2実施形態の進退作動装置を用いた作業部の
斜視図。
【図8】図7の作用を示す斜視図。
【図9】(A)は収納繰出機構の側面図。(B)は同図
(A)の回転軸部分の構成を示す断面図。
【符号の説明】
1 進退作動装置 2 トラック(作業機) 3 載台(作業部) 5 チェーン 5S 作動部 6G ガイド輪 7 案内路 20 荷台(作業機枠) 22 あおり板(機体フレーム) 23 ヒンジ 26 機筐 30 連結枠(連結部材) 32 載板 50 規制部材 53 腕杆(作動アーム) 60 繰出輪 61 ウォームギヤ 62 ウォーム 63 モータ W 被作動部材(ワーク)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反巻取り側への屈曲を規制する規制部材
    (50)を有する帯体(5)を繰出輪(60)に繰出可
    能に巻掛けると共に、該帯体(5)の繰出先端部側に作
    業部(3)を形成してなる進退作動装置(1)を、作業
    機(2)の一側に作業姿勢と非作業姿勢とに切換回動可
    能に設けた機体フレーム(22)に一体的に構成したこ
    とを特徴とする作業機の進退作動装置。
  2. 【請求項2】 機体フレーム(22)はトラック等のあ
    おり板であり、これに構成される進退作動装置(1)の
    作業部(3)は荷物等を昇降させる載台3とする請求項
    1の作業機の進退作動装置。
  3. 【請求項3】 帯体(5)を機体フレーム(22)の両
    側で該機体フレーム(22)に沿う方向に向けて繰出可
    能に配設すると共に、両側の帯体(5)の先端部側を連
    結部材(53)で連結して作業部(3)を構成する請求
    項1又は2の作業機の進退作動装置。
  4. 【請求項4】 帯体(5)を巻掛け駆動する繰出輪(6
    0)を並設し、両繰出輪(60)をモーター(63)に
    より同時駆動する請求項1又は2又は3の作業機の進退
    作動装置。
JP25555796A 1996-09-04 1996-09-04 作業機の進退作動装置 Pending JPH1076876A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25555796A JPH1076876A (ja) 1996-09-04 1996-09-04 作業機の進退作動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25555796A JPH1076876A (ja) 1996-09-04 1996-09-04 作業機の進退作動装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1076876A true JPH1076876A (ja) 1998-03-24

Family

ID=17280385

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25555796A Pending JPH1076876A (ja) 1996-09-04 1996-09-04 作業機の進退作動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1076876A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111251968A (zh) * 2020-03-28 2020-06-09 福州狸堡科技有限公司 一种用于搬运建筑施工用工具的搬运车

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111251968A (zh) * 2020-03-28 2020-06-09 福州狸堡科技有限公司 一种用于搬运建筑施工用工具的搬运车
CN111251968B (zh) * 2020-03-28 2020-10-30 温岭市宏晟建设有限公司 一种用于搬运建筑施工用工具的搬运车

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0799788A1 (en) Rod-shaped extension body
GB2425111A (en) Lifting device
US10232757B2 (en) Pick-up truck cargo lift system and method
CN104088965A (zh) 一种直线伸缩装置
JPH09119495A (ja) 帯体の伸長繰出装置
JPH1076876A (ja) 作業機の進退作動装置
JP2002086441A (ja) ワイヤーソー切断装置及びワイヤーソー切断装置ユニット
JP3963988B2 (ja) 帯体の進退作動装置
JPH1149487A (ja) 帯体の進退作動装置
JP3394634B2 (ja) チェーン等帯体の繰出装置
JPH101291A (ja) 進退作動装置の帯体及びその繰出装置
JP3631608B2 (ja) 電気式荷役車両
CN114590524A (zh) 全向砖块搬运机及其使用方法
CN213923028U (zh) 一种上料摆放装置
CN110255453A (zh) 一种食用乙醇生产工艺及加工设备
CN218661504U (zh) 应用于车辆的茶台及车辆
JPH09165196A (ja) 帯体の繰出装置
JPH09249393A (ja) 帯体の繰出装置構造
KR960029181A (ko) 물류이송장치
CN213201183U (zh) 伸缩装置及搬运机器人
CN212162476U (zh) 一种便于移动的电源机箱
JP3663002B2 (ja) 作動部材の進退作動装置
CN219605706U (zh) 一种钻机油缸推进结构
JP2000097293A (ja) 無端帯式のウオーム減速機
JP7011567B2 (ja) 車両用送電装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050804

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050810

A02 Decision of refusal

Effective date: 20051207

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02