JP2000097293A - 無端帯式のウオーム減速機 - Google Patents

無端帯式のウオーム減速機

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JP2000097293A
JP2000097293A JP10269700A JP26970098A JP2000097293A JP 2000097293 A JP2000097293 A JP 2000097293A JP 10269700 A JP10269700 A JP 10269700A JP 26970098 A JP26970098 A JP 26970098A JP 2000097293 A JP2000097293 A JP 2000097293A
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Yuuji Hanaguchi
裕司 花口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウオームから巻掛輪の回転軸を減速伝動する
無端帯式のウオーム減速機にし、チェーンを反噛み合い
側に撓ませることを防止しながら互いの歯面の面圧を低
減させ、ウオームから複数の回転軸を効率よく減速伝動
することができる無端帯式のウオーム減速機を提供す
る。 【解決手段】 複数の回転軸6に設けた巻掛輪60に、
ウオーム3のウオーム歯30に噛合するホイール歯9a
を設けて一側への屈折を防止する複数の規制部材9を有
する無端帯20を巻掛けると共に、ウオーム3を該無端
帯20の直線経路状の作動部2aに沿わせて対設し、複
数のウオーム歯30を複数のホイール歯9aに各噛合さ
せることにより、ウオーム3から回転軸6を減速伝動す
る無端帯式のウオーム減速機にしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一側への屈折防止
用の規制部材を有する無端帯によって、回転軸の減速伝
動を行う無端帯式のウオーム減速機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、入力軸から高減速比を以て出力軸
を減速回転させる減速伝動手段は、入力軸としてのウオ
ームを出力軸としてのウオームホイールに対し直交状に
設けて、ウオーム歯とホイール歯とを噛合させることに
より構成したウオーム減速機が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然し、上記従来のウオ
ームとウオームホイールの噛合による減速機は、ウオー
ム歯とホイール歯との噛合歯数が数歯程度と少なく、特
定の歯面が駆動力を点接触的に大きく受けるので、伝動
効率が低くなると共に歯の耐久性に劣る等の欠点があ
る。また一つのウオームに複数のウオームホイールを噛
合させて、複数の出力軸から攪拌装置等の攪拌羽根軸作
業部を駆動しようとする際に、複数の出力軸を自由な位
置に配置することが制約される等の欠点があり、構造を
複雑化させると共に単独に構成された減速機が複数必要
とすることになって、装置を大型でコスト高にする等の
問題がある。
【0004】
【発明を解決するための技術手段】上記従来の問題を解
決するために本発明の無端帯式のウオーム減速機は、第
1に、複数の回転軸6に設けた巻掛輪60に、ウオーム
3のウオーム歯30に噛合するホイール歯9aを設けて
一側への屈折を防止する複数の規制部材9を有する無端
帯20を巻掛けると共に、ウオーム3を該無端帯20の
直線経路状の作動部2aに沿わせて対設し、複数のウオ
ーム歯30を複数のホイール歯9aに各噛合させること
により、ウオーム3から回転軸6を減速伝動することを
特徴としている。
【0005】第2に、ホイール歯9aを、規制部材9に
植立する支軸92に回転可能に設けた回転子90で形成
することを特徴としている。
【0006】第3に、作動部2aにおいて、無端帯20
の内側をガイド部材8で制案内することを特徴としてい
る。
【0007】第4に、無端帯20の作動部2aにおい
て、規制部材9の側方への移動を規制するガイド部材1
0を設けることを特徴としている。
【0008】第5に、ウオーム3のウオーム歯30に、
複数の無端帯20のホイール歯9aを異方向から噛合さ
せることにより、複数無端帯20の各回転軸6を減速伝
動することを特徴としている。
【0009】第6に、無端帯20を、作動部2aを形成
する左右の巻掛輪60と共に他の巻掛輪60に巻掛けて
なることを特徴としている。
【0010】第7に、無端帯20を所定のストロークで
進退作動させると共に、無端帯20に規制部材9を所定
のストローク分だけ設けて作動部2aを形成することを
特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図面に基づ
いて説明する。図1〜図3に示す1は本発明の第1実施
形態に係わる無端帯式のウオーム減速機(以下減速機と
いう)であり、該減速機1は後述する構成の無端ホイー
ル2と、該無端ホイール2に噛合してこれを減速回転駆
動するウオーム3とを、密閉状の箱型に形成したケース
5内に軸架することによって構成していると共に、上記
無端ホイール2を張架している適数(図示例では2軸)
の回転軸6から、図5,図6において後述する適宜な作
業装置7を適正回転を以て所望に駆動するようにしてい
る。
【0012】上記無端ホイール2は、所定の軸間距離を
有してケース5に回転自在に軸支した複数の回転軸6,
6に、スプロケット(巻掛輪)60,60を各設けると
共に該スプロケット60,60・・間にチェーン(無端
帯)20を巻掛け、該チェーン20はその外周に設けた
規制部材9を介し、ウオーム3のウオーム歯30に噛合
可能なホイール歯(噛合歯)9aを連続的に形成してい
る。そしてウオーム3は、所定の減速比及び駆動力を得
ることができる軸径と長さで、所定のリード角のウオー
ム歯30を螺旋状に形成し、該ウオーム歯30をホイー
ル歯9aに噛合させた状態で、駆動モータMの正逆回転
駆動によってチェーン20を正逆回動(進退動作)可能
にしている。
【0013】即ち、この減速機1は、左右一対のスプロ
ケット60,60間にチェーン20を巻掛け、該チェー
ン20は所定ピッチで連結されるリンクプレート21毎
に、先端部にホイール歯9aを形成したピッチと同厚さ
のブロック状の規制部材9を設けており、チェーン20
の張り側或いは緩み側における直線経路(作動部)2a
において、チェーン20の一方向側(反駆動側)への屈
曲を防止して、真直な作動部2aの所定範囲にウオーム
3を噛合させるように構成している。
【0014】図示例の規制部材9は、ウオーム3の外形
巾よりも広巾なブロック体の央部に二枚のホイール歯9
aを刻設し、上記作動部2aにおいて相隣る規制部材9
が接合したとき、各ホイール歯9a,9a・・は直線経
路に沿って連続的に列設されて、ウオーム3の全長に形
成されたウオーム歯30に同時的に噛合することができ
るようにしている。また回転軸6,6間において作動部
2aの内側には、チェーンローラ22に摺接接当する板
状のガイド板(ガイド部材)8を設けており、このガイ
ド板8によってチェーン20を張側で滑動可能に受け止
めて作動部2aを安定姿勢に支持し、チェーン20に無
理を生じさせることなく規制部材9とウオーム3との噛
合を適切に行わせるようにしている。
【0015】また上記ウオーム3は、ウオーム軸31を
作動部2aと略平行状として両側をケース5の耐推力式
のメタル部5Mで軸支していると共に、ウオーム軸31
の央部に前記作動部2aに列設するホイール歯9a,9
a・・の所定範囲で同時に噛合するウオーム歯30を螺
旋状に形成している。このウオーム3は、ウオーム軸3
1の軸端に設置されて連結される駆動モータ(駆動部)
Mによって正逆回転可能に駆動するようにしており、こ
れによりウオーム歯30が噛合しているホイール歯9
a,9a・・を介し、チェーン20を正転時には矢印方
向に送り作動させると共に逆転時には反矢印方向に送り
作動させ、回転軸6,6を同時に正逆減速回転駆動させ
ることができるものである。
【0016】そして、ウオーム3と規制部材9を介して
噛合しているチェーン20の作動部2aの両側には、規
制部材9の側方への移動を規制するガイド部材(ガイド
レール)10を設けることにより、ウオーム3の正逆回
転に伴うチェーン20の側方への撓み移動を規制して、
ウオーム3に無理な力や齧り等を与えることなくチェー
ン20を円滑に回転させると共に、変形や破損等を良好
に防止することができるようにしている。即ち、図示例
のガイド部材10は、滑動性及び耐磨耗性を有する棒状
杆をケース5の内壁面に取付固定していると共に、その
摺接面をチェーン20の作動部2aにおける規制部材9
の側面に沿わせて近接させることにより、減速機1の伝
動性能の向上を図っている。
【0017】これにより、チェーン20はウオーム歯3
0とホイール歯9aとで設定される減速比を以て作動す
ることにより、チェーン20を巻掛けたスプロケット6
0,60及び回転軸6,6をそれぞれその所定の減速比
で同時に回転駆動させる。尚、図示例では左右のスプロ
ケット60,60は、同径で同歯数に形成しているので
それぞれ同回転数で回転駆動されるものであるが、両者
を異なる回転数で回動したい場合には、スプロケット6
0の径及び歯数を変えることによって、複数の回転軸6
を所望の異なる回転を以て簡単且つ自由に回転駆動させ
ることができ一連の伝動構造を簡潔することができるも
のである。
【0018】以上のように構成された減速機1は、ウオ
ーム3と噛合している無端ホイール2は、チェーン20
が作動部2a部分において、各リンク毎に設けた規制部
材9,9・・がそれぞれが密接して接合していることに
より、一側(反噛み合い側)への屈曲を防止されるの
で、規制部材9の先端部に形成した各ホイール歯9a
は、作動部2aにおいて各ウオーム歯30に適切に噛み
合い、ウオーム3のウオーム歯30による送り方向への
分力を効率よく的確に受けることができ、チェーン20
を規制部材9の接合によって反噛み合い側に撓ませるこ
とを防止して良好に送ることができる。即ち、チェーン
20は直線経路状の作動部2aの所定長さ範囲におい
て、広巾で厚肉ブロック状の規制部材9を介して、複数
のホイール歯9aが複数(図示例では全部)のウオーム
3と同時噛合しているので、その分各ホイール歯9aが
受ける駆動反力が分散されて小さくなるので、互いの歯
面の面圧を駆動力に対し大きく低減させることができ
る。
【0019】従って、従来のウオームとウオーム歯車と
の噛合による減速機のように、駆動力を点接触的に受け
ることなく、複数面で受けて伝達駆動することができる
ので、歯あたりによる歯面の疲労が軽減され耐久性を格
段に向上させることができるものであると共に、ウオー
ム歯30とホイール歯9aとの噛合特性による戻り回転
(バック回転)防止も良好に行うことができる等の特徴
がある。またチェーン20はケース5内において周回伝
動するので、ケース5内のオイルバスによる潤滑油の分
散が噛合部分の全体に的確に及ばせることができ、伝動
効率及び耐久性等をより向上させることができる等の利
点もある。
【0020】次に図3,図4に示す本発明の第2実施形
態を説明する。尚、第1実施形態とは同様な構成につい
ては説明を省略する。この図示例の減速機1は、スプロ
ケット60,60に前述の態様を以て規制部材9を有す
るチェーン20を張架していると共に、該規制部材9の
ホイール歯9aをローラ状の回転子90となしてウオー
ム3に噛合させることにより、ウオーム3とホイール歯
9aとの摩擦を転がり摩擦によって低減させて、効率の
よい伝動を良好に行うことができるようにしている。
【0021】即ち、このホイール歯9aは、回転子90
を円錐形状にしていると共に中心内部にベアリング或い
は含油メタル等を嵌挿したメタル部91を有し、該メタ
ル部91に取付軸(支軸)92を嵌挿した状態で、該取
付軸92を規制部材9の央部に螺挿することにより植設
し、複数の回転子90をチェーン20に等ピッチに取付
けている。またウオーム3のウオーム歯30は、回転子
90のピッチと等しい螺旋溝でその錐形角と略同角度に
形成することにより、転がり時の線接触を可及的に有効
にして伝達力の増大を図るようにしている。
【0022】これにより、同図に示すようにウオーム歯
30に噛合している作動部2aの各回転子90は、ウオ
ーム3が正逆回転するとウオーム歯30の谷面の一側に
良好に転接することができ、複数の回転子90の転がり
摩擦を介してチェーン20を円滑に送り作動させること
ができる。従って、この減速機1は、簡潔な構成を以て
ウオーム3に噛合する回転子90を設けることを可能に
していると共に、在来のウオーム減速機構の欠点を解消
し第1実施形態のものより効率よく回転軸6,6を減速
回転させることができる等の利点がある。
【0023】尚、上記実施形態では、無端帯20が正転
或いは逆転で連続的に回転するので、規制部材9を無端
帯20の全周に形成した例を示したが、後述する図7〜
図9の使用例のように、無端帯20をその全周より短い
所定のストロークで正逆回動(進退作動)させるような
場合には、無端帯20に規制部材9を所定のストローク
分だけ設けて作動部2aを形成して用いると、作動部2
a以外には規制部材9を省略することができるから、減
速機1の構成を簡潔軽量で廉価に提供することができる
等の利点がある。
【0024】次に、上記の構成からなる減速機1の使用
例を図5,図6を参照しながら説明する。尚、図5は第
1,第2実施形態で述べたように、一つのウオーム3で
単一のチェーン20を駆動する単駆動型の減速機(単減
速機)1によって任意の作業装置7を駆動する使用例を
示している共に、図6は一つのウオーム3に異方向から
規制部材9を噛合させて複数のチェーン20を駆動する
複駆動型の減速機(複減速機)1によって任意の作業装
置7を駆動する使用例を示している。
【0025】先ず図5において使用例図の(A)は、チ
ェーン20の回転軸6でドリル部70を回転させて被穴
明け部材としてのワークWに対し穴明け作業を行う、多
軸ボール盤等の穴明け作業装置7を構成する例を示し、
この図示例では回転軸6の先端に設けた4本のドリル部
70を、各回転軸6のスプロケット60を介してチェー
ン20に巻掛け噛合させて同時回転させるようにしてい
る。
【0026】また図(B)は減速機1をロールベンダー
作業装置7に用いた例を示す。この場合作業装置7は、
減速機1の回転軸6,6で作業装置7の下方に位置する
左右の駆動ロール71,71を駆動させると共に、両者
上方央部に設置される転圧調整ロール71aは非駆動の
遊転ローラにして、3者で鉄板等のワークWを所定の曲
率で曲げることができるようにしている。
【0027】図(C)は減速機1を自動車等の走行用の
作業装置7に用いた例を示す。図示例の作業装置7は、
減速機1のチェーン20をスプロケット60を介して巻
掛けた前後の回転軸6,6を車軸に兼ねていると共に、
これの両側に車輪72を各設ける構成にしている。これ
によれば、複雑な伝動構造を要することなく4輪駆動型
の走行車を簡潔な構成を以て製作することができると共
に、車体の大きさに応じてチェーン20の長さを変える
ことにより、前後の車輪72を適切に駆動することがで
きる等の利点がある。尚、ウオーム3を駆動する駆動モ
ータMは汎用されているエンジンに代えてもよいもので
ある。
【0028】次に図6を参照し複駆動型の減速機1によ
る使用例について説明する。同図(A)の作業装置7は
4軸型の攪拌装置を示し、この例では一つのウオーム3
の左右両側に第1又は第2実施形態のものと同様な2本
の回転軸6を有するチェーン20を異方向に噛合させる
ことにより、4本の回転軸6の下端に攪拌羽根73を設
けた構成にしている。
【0029】また図(B)の作業装置7は8軸型の攪拌
装置を示し、この例では一つのウオーム3の左右の両側
に前記図5(A)のものと同様な4本の回転軸6を有す
るチェーン20を噛合させることにより、8本の攪拌羽
根73付の回転軸6をそれぞれ同時回転させることがで
きるようにしている。従って、この構成によればタンク
等の容器T内に収容される液体或いは粉体等のワークW
を、一つの駆動モータ(原動機)Mから、簡単且つ廉価
な多軸構造を所望の回転を以て良好に攪拌することがで
きる等の利点がある。
【0030】また図(C)で示す作業装置7は4軸型の
ローラ搬送装置或いは圧延装置を示し、図示例の作業装
置7は、上下に対設したローラ75,75とローラ7
6,76等からなり、ローラ75,75はウオーム3に
噛合する上側のチェーン20の回転軸6で駆動すると共
に、ローラ76,76はウオーム3の下側に噛合するチ
ェーン20の回転軸6によって、互いに内向き回転して
ワークWを両者間で矢印方向に挟持移送することができ
るようにしている。
【0031】また図(D)の作業装置7は複減速機1を
以て車等のドア77の窓硝子78の開閉装置に構成した
例を示し、この場合駆動モータMは下方のドア袋部内に
縦方向に設置すると共に、左右のチェーン20,20の
適所と窓硝子78の下方とを連結部20aを介して連繋
することにより、従来の方式のものより簡潔な構成で、
窓硝子78を適正な昇降軌跡を以て両側のがたつきを防
止しながら精度よく円滑に開閉作動することができる等
の特徴がある。
【0032】以上のように本発明による減速機1は、ウ
オーム3に噛合する一本のチェーン20で2以上の回転
軸6を所望の回転数を以て簡単に減速伝動することがで
きると共に、一つのウオーム3のウオーム歯30に、複
数の無端帯20のホイール歯9aを異方向から噛合させ
ることにより、多くの回転軸6を設計度の自由な配置を
以てコンパクトに構成することができる等の利点もあ
り、作業装置7の全体構成を簡潔で廉価なものにするこ
とができるものである。
【0033】次に、図7〜図9に基づき減速機1のさら
に別の使用例について説明する。この使用例では、ウオ
ーム3は正逆回転可能に設けており、回転軸6に巻掛け
られた無端帯20は、所定のストロークで正逆回動(進
退作動)され、無端帯20に規制部材9を所定のストロ
ーク分だけ設けて作動部2aを形成する、所謂局所規制
部材9付の無端帯20にすることにより、ウオーム3と
の噛合駆動を円滑に行わせながら、作動部2aが不要な
部分には規制部材9を省略することにより、所望の作業
装置7の構成を簡潔軽量で廉価に提供するようにしてい
ると共に、前記使用例のものと同様な作用効果を併有す
ることができるようにしているものである。尚、記述し
たものと同様な構成については説明を省略する。
【0034】即ち、図7に示す使用例は、減速機1でテ
ーブル等の昇降部材79を複数(図示例では8本)の回
転軸6で昇降動作させる作業装置7であり、複駆動形の
減速機1に局所規制部材9付の無端帯20を採用するこ
とにより、規制部材9で形成される作動部2aをウオー
ム3の両側に噛合させると共に、ウオーム3を駆動モー
タM或いは手動ハンドルHによって正逆回転可能に設
け、複数の無端帯20を一つの原動機によって所定のス
トロークを以て円滑に同時進退作動させるように構成し
ている。
【0035】この例では、無端帯20を巻掛ける各回転
軸6は、テーブル79の下面に垂設した固定足としての
8本の支持筒15に一部を軸支し、また該支持筒15内
にスライド可能に嵌挿した可動足としての支持杆16内
に形成した螺子に、回転軸6の下側に形成した螺子杆部
分を螺挿することにより回動可能に支持している。これ
により、ウオーム3を正逆に回動したとき、無端帯20
は規制部材9を介して全体が回動することに伴い各回転
軸6が同時に回転し、各支持杆16を同時に等量伸縮作
動させるので、テーブル79は初期姿勢(水平姿勢)を
維持した状態で平行上下することができるものである。
【0036】図8に示す使用例は、昇降部材79を車椅
子等を載せた状態で昇降動作可能な台板にすると共に、
台板79の下面に4本の回転軸6による支脚を有する複
減速機1を設けて構成した段差昇降解消用の作業装置7
を示している。この場合の、支持筒15は通路を形成す
る台板79の両側に手すりを兼ねて逆U字状に形成して
立設し、該支持杆16の下部にスプロケット60を回転
可能に軸支すると共に、スプロケット60と支持筒15
内に支持杆16を嵌挿して、該スプロケット60の回転
によって支持杆16が支持筒15内を進退作動すること
ができるようにしている。従って、駆動モータMが正逆
回転すると台板79は両外側の4本の支持杆16に安定
よく支持された状態で円滑に昇降動作させることがで
き、また台板79の高さを可及的に低くしながら減速機
1による昇降駆動機構を簡潔な構成を以てコンパクトに
纏めて製造することができるものである。
【0037】次に図9に示す使用例について説明する。
尚、上記のものと同様な構成については説明を省略す
る。この作業装置7はトラック等車両Tの荷台のあおり
板或いはドア等の立枠17に、複減速機1を沿わせて縦
方向に設置すると共に、左右の無端帯20,20の外側
経路部分に、荷台(昇降部材)79の両側に設けた支持
杆18,18の上部を取付固定している。また上記荷台
79はその基部に設けた取付枠19に上方に向けて折り
畳み可能に構成することにより、立枠17を閉じる際に
同図の点線で示すように、荷台79を最上昇させたとき
該荷台79を立枠17に沿って折り畳みコンパクトに格
納することができるようにしている。
【0038】従って、この使用例によれば荷物を昇降す
る際には、立枠17を実線で示すように開放して荷台7
9を伸ばして作業姿勢にしたのち、駆動モータMを正転
させると、荷台79は実線で示すように下降して荷積み
姿勢にすることができ、この状態で荷台79に物品を積
んだのち駆動モータMを逆転させると、荷台79は左右
の無端帯20,20外側で広いスパンで支持されている
ことにより安定よく上昇することができて、簡単且つ廉
価な構成を以て荷積み作業を能率よく行うことができる
と共に、昇降機構をドア等の立枠17内に厚さを過大に
することなく、薄型でコンパクトな態様を以て設置する
ことができる等の利点がある。
【0039】尚、上記構成による減速機1は既述の実施
形態や使用例に限ることなく、例えば家屋等の持ち上げ
移動用の多頭ジャッキ等に用いてもよく、この場合簡単
なジャッキ構造にすることができると共に、複数のジャ
ッキ頭を精度よく同時に昇降させることができるので、
長大で大重量の家屋等を能率よく良好に持ち上げること
ができる等の利点を創出することができるものである。
また上記図示例において、無端帯20は金属によるチェ
ーンを示すと共に、規制部材9は金属ブロック状のもの
を示したが、これに限ることなく無端帯20及び規制部
材9は共にプラスチック材で一体的に構成するようにし
てもよく、無端帯20と規制部材9は異なる材質で形成
したものを組み合わせてもよい。
【0040】
【発明の効果】本発明は以上説明したように構成されて
いるので、以下に記載するような効果を奏することがで
きる。ホイール歯を有し一側への屈折を防止する複数の
規制部材を備えた無端帯を複数の巻掛輪に巻掛けて無端
ホイールを形成し、この直線経路状の作動部にウオーム
のウオーム歯を噛合させることにより、ウオームから巻
掛輪の回転軸を減速伝動する無端帯式のウオーム減速機
にしたことにより、ウオームと噛合している無端ホイー
ルは、チェーンが作動部部分において各規制部材がそれ
ぞれが接合して一側への屈曲を防止されるので、規制部
材に形成した各ホイール歯に複数のウオーム歯を同時に
良好に噛合させて、チェーンを反噛み合い側に撓ませる
ことを防止しながら互いの歯面の面圧を低減させること
ができ、ウオームから複数の回転軸を効率よく減速伝動
することができる。
【0041】また減速機は、ホイール歯を規制部材に設
けた支軸を中心に回転可能な回転子で形成することによ
り、従来のウオームとウオーム歯車との噛合による減速
機のように駆動力を点接触的な滑り摩擦で受けることな
く、ウオームに複数の回転子を転がり摩擦を介してチェ
ーンを円滑に送り作動させることができると共に、耐久
性を格段に向上させることができる。また無端帯式のウ
オーム減速機は、一つのウオームから複数の回転軸を簡
単に伝動することができるので、減速機を備えた作業装
置の構成を簡潔で廉価にすることができる等の利点があ
る。
【0042】さらに、無端帯を所定のストロークで進退
作動させると共に、無端帯に規制部材を所定のストロー
ク分だけ設けて作動部を形成するようにすると、ウオー
ムとの噛合駆動を円滑に行わせながら、所望の作業装置
の構成を簡潔軽量で廉価に提供することができる等の利
点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係わる減速機の側断面
図。
【図2】図1の縦断面図。
【図3】本発明の第2実施形態に係わる減速機の側断面
図。
【図4】(A)は図1の縦断面図。(B)は回転子の構
成を示す断面図。
【図5】単駆動型の減速機によって任意の作業装置を駆
動する使用例を示し、(A)は多軸ボール盤等の穴明け
作業装置の斜視図。(B)はロールベンダー作業装置の
斜視図。(C)は自動車等の走行用の作業装置の斜視
図。
【図6】複駆動型の減速機によって任意の作業装置を駆
動する使用例を示し、(A)は4軸型の攪拌装置の斜視
図。(B)は8軸型の攪拌装置の斜視図。(C)は4軸
型のローラ搬送装置或いは圧延装置の斜視図。(D)は
車のドアの側面図。
【図7】局所規制部材付の無端帯を用いて、テーブル等
の昇降部材を昇降動作させる作業装置の斜視図。
【図8】局所規制部材付の無端帯を用いた段差昇降解消
用の作業装置の斜視図。
【図9】局所規制部材付の無端帯を用いたトラック等車
両の荷台昇降作業機の斜視図。
【符号の説明】
1 減速機 2 ホイール輪 2a 作動部 3 ウオーム 5 ケース 6 回転軸 7 作業装置 8 ガイド部材 9 規制部材 9a ホイール歯 10 ガイド部材 20 無端帯(チェーン) 30 ウオーム歯 60,60a,60b 巻掛輪 90 回転子

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の回転軸(6)に設けた巻掛輪(6
    0)に、ウオーム(3)のウオーム歯(30)に噛合す
    るホイール歯(9a)を設けて一側への屈折を防止する
    複数の規制部材(9)を有する無端帯(20)を巻掛け
    ると共に、ウオーム(3)を該無端帯(20)の直線経
    路状の作動部(2a)に沿わせて対設し、複数のウオー
    ム歯(30)を複数のホイール歯(9a)に各噛合させ
    ることにより、ウオーム(3)から回転軸(6)を減速
    伝動する無端帯式のウオーム減速機。
  2. 【請求項2】 ホイール歯(9a)を、規制部材(9)
    に植立する支軸(92)に回転可能に設けた回転子(9
    0)で形成する請求項1の無端帯式のウオーム減速機。
  3. 【請求項3】 作動部(2a)において、無端帯(2
    0)の内側をガイド部材(8)で制案内する請求項1又
    は2の無端帯式のウオーム減速機。
  4. 【請求項4】 無端帯(20)の作動部(2a)におい
    て、規制部材(9)の側方への移動を規制するガイド部
    材(10)を設ける請求項1又は2の無端帯式のウオー
    ム減速機。
  5. 【請求項5】 ウオーム(3)のウオーム歯(30)
    に、複数の無端帯(20)のホイール歯(9a)を異方
    向から噛合させることにより、複数無端帯(20)の各
    回転軸(6)を減速伝動する請求項1又は2又は3又は
    4の無端帯式のウオーム減速機。
  6. 【請求項6】 無端帯(20)を、作動部(2a)を形
    成する左右の巻掛輪(60)と共に他の巻掛輪(60)
    に巻掛けてなる請求項1又は2又は3又は4又は5の無
    端帯式のウオーム減速機。
  7. 【請求項7】 無端帯(20)を所定のストロークで進
    退作動させると共に、無端帯(20)に規制部材(9)
    を所定のストローク分だけ設けて作動部(2a)を形成
    する請求項1又は2又は3又は4又は5又は6の無端帯
    式のウオーム減速機。
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