JP3394634B2 - チェーン等帯体の繰出装置 - Google Patents
チェーン等帯体の繰出装置Info
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Description
旋状に巻き取る巻取装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、産業用機器等において直線往復運
動を利用し種々の被作動部材の昇降や押動及び搬送、及
びリンク機構を組合せ円運動をさせることにより扉等の
開閉作動並びに、ハンドリング作動をさせて種々の作業
を行わせる直線往復運動発生装置は、メカニカル式で大
動力を発生させる作動手段として油をシリンダ内に圧送
しピストンを押動させる油圧方式のシリンダ装置が多用
されている。然し、上記油圧方式のシリンダ装置はシリ
ンダ内に嵌挿されたピストンを伸縮動させるので、ピス
トンの往復動距離に対しそれと同等以上のシリンダ長さ
を要するため装置が大型化構成になり、設置スペースに
制約を受けたり機体重量を増大させる等の欠点があると
共に、油圧ポンプ及び切換操作バルブ並びに油圧タン
ク、さらにはパイピング等多くの部品からなる駆動手段
を必要とし構成が複雑でコスト高になる等の問題があ
る。 【0003】そこで、このような問題を解消するため直
線往復運動発生装置を、正逆回転可能な駆動輪により進
退可能に繰り出されるチェーン等の帯体に、屈折防止用
の規制部材を設けると共に該帯体に同形状に構成されて
対となる帯体を対向配置し、両帯体の規制部材を互いに
突合又は噛合させることにより、帯体の進退方向の屈折
を規制した伸長状態で進退作動させるチェーン等帯体方
式のものに構成しようとすると、上記帯体をコンパクト
に収納することが必要になる。このような場合、従来の
帯体の収納手段として帯体をスプロケット輪に巻掛けて
進退作動をさせる手段の採用が考えられる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】然し、上記従来構成に
よる帯体をスプロケット等の巻取輪に巻掛けて進退作動
させる帯体の収納手段は、進退作動ストロークが長い場
合にはその巻取輪の直径が拡大するので巻取装置が大型
化する等の問題がある。そこで本発明は、従来の欠点を
解消すると共に上記実情に鑑み、チェーン等帯体の長さ
を長くしても、装置を大型化させることなく可及的にコ
ンパクトに巻き取ると共に、円滑な繰り出しを行うこと
のできるチェーン等帯体の巻取装置を提供しようとする
ものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記従来の問題点を解消
するための本発明によるチェーン等帯体の巻取装置は、
チェーン等の帯体1を正逆回転可能な巻取輪50で進退
可能に巻き取る巻取装置5において、前記巻取輪50の
外周軸方向に帯体1を巻掛け案内する突条52を螺旋状
に突出形成することにより、該帯体1を巻取輪50に螺
旋状に巻き取るようにしている。 【0006】また、巻取輪50を回転軸55に軸支する
と共に、該巻取輪50を軸方向に移動可能に設け、巻取
輪50に巻掛けされた帯体1の巻き取り及び繰り出し位
置を一定とするように回動移動させることを特徴として
いる。 【0007】そして、帯体1を螺旋状に巻掛け案内する
突条52を突条ガイド8で規制案内することにより、巻
取輪50の回転に伴い該帯体1の巻き取り及び繰り出し
位置を一定とするように回動移動させることを特徴とし
ている。 【0008】さらに、巻取輪50に巻掛けられる帯体1
の繰出側に、該帯体1を進退可能に駆動する駆動輪40
を設けたことを特徴としている。 【0009】また、帯体1の外周側に帯体1の進退方向
の屈折を規制する、屈折防止用の規制部材7を形成する
ことを特徴としている。 【0010】そして、巻取輪50に巻掛けられた規制部
材7を有する帯体1に、対となる規制部材7を有する帯
体1を対向配置すると共に、相対向する帯体1の規制部
材7を互いに突合又は噛合させることにより、帯体1の
進退方向の屈折を規制した伸長状態で進退作動させるこ
とを特徴としている。 【0011】また、正逆回転可能な駆動輪40で進退可
能に繰り出される帯体1の外周側に屈折防止用の規制部
材7を形成すると共に、該帯体1に同形状に構成されて
対となる帯体1を対向配置し、この規制部材7を互いに
突合又は噛合させることにより、両帯体1,1の進退方
向の屈折を規制した伸長状態で進退作動させるようにし
た繰出装置Aの巻取側において、巻取輪50の外周で帯
体1を巻掛け案内する突条52を軸方向に螺旋状に突出
形成すると共に、上記巻取輪50を前記駆動輪40と同
回転させながら帯体1の進退に伴い軸方向に往復移動さ
せることにより、帯体1を巻取輪50に螺旋状に巻き取
り及び繰り出し可能に構成したことを特徴としている。 【0012】 【作用】以上の構成により、帯体1,1は駆動輪40,
40の回動により巻取輪50から繰り出され、規制部材
7を順次接合または齟齬させながら伸長されて作動部1
aを形成する。この作動部1aは剛性を有した柱状部材
となって伸縮進退作動を行い、所望の被作動部材Wを自
由に押動或いは往復作動することができる。このとき、
帯体1は巻取輪50が正逆回転及び軸方向に回動移動す
ることにより、突条52に螺旋状に巻掛け案内されて円
滑な進退作動と収納を行うことができる。 【0013】 【実施例】本発明の実施例を図面に基づき説明する。図
1に示す第1実施例におけるAは左右一対のチェーン
(帯体)1からなる作動部1aを進退作動可能に繰り出
す繰出装置であり、機台2上に設置したモータ30,一
方向伝動機構31等よりなる駆動部3から、正逆回転可
能に駆動される駆動スプロケット(駆動輪)40を内装
する繰出部4と、該繰出部4の繰出路4a両側に通じ左
右のチェーン1,1の他側を各別に収納する巻取部(巻
取装置)5,5とから構成している。 【0014】上記作動部1aは左右の駆動スプロケット
40,40に各噛合するチェーン1,1を図3或いは後
述する図4等に示すように構成することにより、該駆動
スプロケット40が正転(実線矢印方向)されるとき、
左右のチェーン1,1を巻取部5から上方に向けて同時
に繰り出し伸長させ、その頭部或いは中途部で任意な被
作動部材Wを作動させると共に、駆動スプロケット40
の逆転によりチェーン1,1を同時に巻き込み、該被作
動部材の往復作動及び作動解除を行うことができるよう
にしている。 【0015】即ち、図3において一対のチェーン1,1
は、その頭部を板状の連結部材(作動部材)6に突設さ
れた取付脚6a,6aにより所定間隔を有して枢着する
と共に、相対向する対面側で各リンクプレート11に曲
成した取付部12に、各同形状に形成したブロック状の
規制部材7を溶着又はネジ止め或いは一体形成すること
により設け、該規制部材7の厚さを各リンクピッチと同
長さにすると共に、幅をチェーン1幅より広くするよう
に形成している。これにより、各チェーン1は内向きへ
の屈折を進退方向に相隣る規制部材7が互いに接合する
ことにより規制されると共に、前記チェーン間隔(所定
間隔)L内において左右の規制部材7を、チェーン1,
1が繰り出されるとき対面接合させることにより、剛性
を有する柱状の作動部1aとなしチェーン1が巻取部5
で巻取り収納された長さ相当距離だけ自由に伸長させる
ことを可能にしている。 【0016】このとき、チェーン1は各駆動スプロケッ
ト40に巻付角θを有して巻掛け駆動されており、連結
部材6に加わる作動力(負荷)、即ちチェーン伸長時の
押圧力及び縮動時の引張力はチェーン1,1を介し、駆
動スプロケット40の巻付角θ内に存する各歯40a・
・(図例では8歯程度としている)に分散して受け持た
せることにより、左右の駆動スプロケット40,40は
大きな作動力に対しても充分な耐久性を有し、被作動部
材Wの作動及び支持を的確に行うことができると共に、
チェーン1,1の進退繰り出しを円滑に行うことを可能
としている。従って、上記作動部1aによる繰出装置A
は簡潔な構成で小型化を図りながら大きな負荷に耐える
ことができ、また直線往復運動発生装置として広汎に利
用することができる。 【0017】尚、上記繰出路4aの下方央部には、左右
の規制部材7に先端面部に接してチェーン1の垂れ下が
りを防止する山形状のガイド42を設置しているが、こ
のガイド42は前記チェーン1に加えられる荷重が複数
のスプロケット歯40aで受け止められているので、上
記荷重がガイド42に直接的に大きく加えられることは
抑制されている。また繰出路4aの上部には、チェーン
1,1の進退作動を適切に案内する口金(ガイド部材)
43aをケース43に形成している。 【0018】また図1,図2に示すように前記駆動スプ
ロケット40を装架する回動軸41,41は、同期ギヤ
45,45を互いに噛合回転可能に固着し前記ケース4
3にメタルを介し内装軸架している。そして一方の回動
軸41を、繰出部4の背面で巻取部5,5間に設置し
た、駆動部3のウオーム伝動手段からなる一方向伝動機
構31から、図示しないコントロール手段によってモー
タ30を、簡潔な配線を以て正逆切換及びスピード調節
回転可能に駆動するようにしている。 【0019】即ち、モータ30と一方向伝動機構31等
からなる駆動部3は、図5に示すように、その伝動ケー
ス31a内にモータ軸に延設されたウオーム32と、前
記回動軸41に接手部41aを介し接続される、ホイル
軸33aに取着したウオームギヤ33とを噛合させて軸
架構成しており、モータ30が正転するとき駆動スプロ
ケット40,40を実線矢印方向に回転させ、チェーン
1,1を巻取部5から繰り出して上昇(伸長)させると
共に、またモータ30の逆転により繰り出されたチェー
ン1,1を下降(縮動)させて、巻取部5で繰出し及び
巻取り収納可能に進退作動させることができる。 【0020】そして、モータ30の停止時にはウオーム
32とウオームギヤ33からなる一方向伝動機構31が
進退作動の反方向への回転を防止するので、進退作動時
等における停電等で電源が断たれた場合等において、そ
の停止位置或いは作動位置を確実に維持し、被作動部材
Wの不慮の作動を防止するようにしている。また、ウオ
ーム32はその軸端に形成した係止部32aを、着脱可
能な係合部35aを有する手動操作用のハンドル35で
回動することにより、停電或いはモータ30の故障時等
における手動操作を、簡単且つ容易に行うことを可能に
すると共に、人為的な進退の微調整等が必要な場合等に
その補助操作を簡単に行うことができるようにしてい
る。また上記構成したことにより、モータ30を有しな
い作動部1aの位置決め停止維持可能な、手動操作用の
繰出装置を簡単に提供することができる。 【0021】そして、図1,図2の図例に示す巻取部
(巻取装置)5は、チェーン等の長い帯体1を進退可能
に螺旋状に巻き取る巻取輪50を正逆回転させると共
に、ケース20内で左右に往復動させることによりコン
パクトに構成しており、その上方はケースカバー21で
開閉可能に覆っている。本実施例における巻取輪50
は、ドラム状の回動体51の外周に突条(ガイド板)5
2を軸方向に螺旋状に突出形成すると共に、該突条52
の外周にチェーン1を噛合する歯52aを形成し、チェ
ーン1を巻取輪50の外周に螺旋状に巻き取るようにし
ている。 【0022】そして、上記巻取輪50はケース20に回
動可能に横設したスプライン状のスライド軸(回転軸)
55に左右摺動移動可能に支持すると共に、繰出路4a
の延長上方でケース43に設けた突条ガイド8により位
置決め案内を行い、スライド軸55の正逆回転に伴い突
条52が突条ガイド8により規制案内されることによ
り、巻取輪50を帯体1の繰出部5aを一定にしながら
軸方向に往復移動可能に構成している。尚、上記スライ
ド軸55はその軸端に取着したスプロケット56に前記
回転軸41端に取着したスプロケット46間に伝動チェ
ーン57を張架することにより、前記駆動スプロケット
40と同回転するようにしている。 【0023】また、チェーン1及び伝動チェーン57が
巻掛けされる各スプロケットの歯数は、実施例において
は駆動スプロケット40の歯数を20枚、巻取輪50を
60枚、スプロケット46を15枚、スプロケット56
を45枚程度に設定しておりチェーン1の円滑な進退動
作と巻取り繰り出しを円滑に行うようにしている。上記
突条ガイド8はケース43の上部に固定された筒軸状の
ホルダ81に、前記突条52の両側から板面に転接する
ローラー状のガイド部材80を軸支する支杆82を左右
に挿通し、取付ボルト83によって軸方向に調節可能に
設けることにより、上記ガイド部材80によって突条5
2の歯52a下方の板状部を転接案内するようにしてい
る。 【0024】以上の構成によりチェーン1,1は、モー
タ30の正転により一方向伝動機構31,同期ギヤ4
5,45を介し、実線矢印方向に駆動される駆動スプロ
ケット(駆動輪)40,40により、繰出路4aから規
制部材7を順次接合されながら上方に繰り出されて伸長
し作動部1aを形成する。この作動部1aは剛性を有し
た柱状部材となって伸縮進退作動をすることができ、連
結部材6により又は取付部6aに取付ピン6cを介し連
結される被作動部材W等を的確に押動或いは往復動する
ことができる。 【0025】即ち、作動部1aはチェーン1,1の頭部
が連結部材6によって互いに連結されていること、及び
対となるチェーン1が相対向する側に規制部材7によっ
て屈折を規制されることにより内向き及び外向き方向
(対向方向)への屈折を防止されると共に、側方への屈
折をチェーン1のリンク接合並びに規制部材7の広巾な
接合によって防止されるので、伸長時におけるチェーン
剛性を創出することができる。また作動部1aの往復
(進退)ストロークは、チェーン1の収納長さを任意長
さに設定することにより自在に設定することができると
共に、その繰り出しは駆動スプロケット40の回転によ
り行うので、帯体によって直線往復運動を行う繰出装置
Aを、簡潔で廉価なコンパクト構成に纏めて製作するこ
とができると共に軽量化を図ることができる。 【0026】また作動部1aの作動力は、繰出装置とし
て用いられるチェーンの許容荷重と同等に大きくするこ
とができるものであり、充分な耐久性を有しトラブル等
の発生を抑制し得ると共に、これを用いた各種作業装置
のコンパクト化を図ることができる。さらに繰出装置A
の作動は簡単な電気配線だけで所望に作動させることが
できると共に、スピードコントロールを簡単に行うこと
ができるので廉価な構成で操作性のよい繰出装置にする
ことができる。また手動操作用の繰出装置の製作を容易
におこなうことができる。 【0027】このとき、チェーン1は巻取輪50の突条
52に螺旋状に巻き付けられ、該巻取輪50は駆動スプ
ロケット40の回転軸41から前記スプロケット46,
56及び伝動チェーン57を介して回動されることによ
り、チェーン1の進退に伴い正逆に回転しながら、突条
52が突条ガイド8のガイド部材80,80で案内規制
されることによりスライド軸55の軸方向に移動する。
従って、チェーン1の繰出路4aと巻取輪50の巻取り
始端部における繰出部5aとの相対位置を変位すること
なく一致させた状態で、チェーン1の伸長時には巻取輪
50を図2の点線方向に作動させて繰り出すことがで
き、またチェーン1の縮動時には巻取輪50を同図実線
方向に作動させて、該チェーン1を円滑に巻き取り収納
することができる。 【0028】これにより、チェーン1は必要とする作動
部1aの長さを確保するように所望の長さにすることが
できると共に、長さの長いチェーン1をコンパクトに巻
取部5内に収容し得、その際チェーン1は横方向の許容
される撓み内において巻き取るように設定された突条5
2で、螺旋状に無理なく良好に巻取り繰り出しを行うこ
とができる。尚、実施例において巻取輪50はドラム状
の回動体51に突条52を立設したが、該突条52は回
転軸55に螺旋状板を直接的に形成すると共に、回転軸
55をその回転にともない軸方向に移動可能にするよう
に構成してもよい。 【0029】尚、実施例において巻取輪50は突条52
に歯50aを形成すると共に、駆動スプロケット40か
ら強制駆動するように構成したが、歯50aを有しない
突条52にすると共に、巻取輪50を駆動スプロケット
40によって進退作動される帯体1によって追従回動さ
せるようにしてもよい。 【0030】次に作動部の別実施例について図4を参照
し説明する。このチェーン1に取着される規制部材7は
ブロック片の基部或いは中途部に傾斜面を有する段部か
らなる噛合部7aを形成しており、該規制部材7を相対
向するチェーン1,1に1ピッチ毎に形成しすると共
に、伸長姿勢において互いに齟齬状態で接合するように
突設している。この例によれば、各チェーン1に設けら
れた規制部材7が進退方向に交互に荷重を受けて挟持状
に接合されるので、対向するチェーン1,1の外側離間
方向への抗力を簡単な構成で合理的に高めることがで
き、チェーン1の進退作動を垂直方向に限ることなく斜
め方向及び横方向へ指向させると共に、所定のチェーン
間隔Lを維持して良好に進退作動させることを可能にす
る。 【0031】また上記チェーン1を備えた繰出装置Aは
規制部材7の所要数を低減することができるので、構成
を簡潔にすると共に廉価型に製作することができる。さ
らに、規制部材7は図示の如く側面視において基部側よ
り先端部側を広くした台形状に形成し、伸長された作動
部1aにおいて相対向する規制部材7が齟齬されたと
き、互いに楔状に接合される接合手段に構成されて、チ
ェーン1,1の側方への離間を簡単且つ的確に防止する
ことができる特徴を有する。 【0032】尚、対向するチェーン1,1の側方への離
間を防止する接合手段は上記の方式に限ることなく、例
えば相対向する規制部材7にファスナー状に凹凸係合離
脱可能な係合手段を形成するもの、或いは相対向する規
制部材7に設けられた被係合部に、別途係脱可能に装着
される係合部材を所要箇所毎に設けるように構成する等
適宜な手段によって行ってもよい。 【0033】またチェーン1及び規制部材7は実施例に
示すように鉄材で製作する他、用途に応じプラスチック
又はセラミック材等で形成してもよく、プラスチック及
びセラミック等による場合には高温及び超低温域及び薬
品雰囲気下、並びに汚泥等汚染環境下で使用される直線
往復運動発生装置として耐久性及び信頼性を向上させる
ことができる。尚、実施例において帯体はチェーンを示
したが鋼板製の可撓性を有する帯ベルト等で形成しても
よく、またプラスチック材によって帯体を形成する場合
には、小型及び軽量化を要する作業装置、機器等への設
置を最適化することができる等の利点があると共に、該
帯体1に複数の規制部材7を一体的に形成したり、上記
帯体1の断面形状を平ベルト状或いは曲成した断面のV
ベルト状にする等、所望の形状に容易にすることができ
る。 【0034】次に上記のように構成した繰出装置Aによ
って、各種作業装置を構成する場合の使用例について説
明する。図6に示す第1使用例は、繰出装置Aを台車9
0上に設置し昇降台91を上下動させる昇降作業機9を
示す。この繰出装置Aの上部には筒型の支柱92を立設
すると共に、該支柱92内に前記昇降台91を備えたス
ライド支柱93を適数段に内嵌させ、内部上端でチェー
ン1の連結部材6と被作動部材Wとしての昇降台91と
を連結している。これにより、昇降台91は人または物
品等を載せた状態で繰出装置Aの作動によって、作動部
1aが進退動作されることにより上下動することができ
る。また製作に当たっては、油圧シリンダを用いたもの
のように機体を大型化させることなく、所望ストローク
の昇降作業機9を簡単な構成で廉価に提供することがで
きる。 【0035】次に、図7は繰出装置Aをクレーン作業機
9に用いた使用例を示す。これによればロープ掛けされ
たフック9aを先端部に備えた支柱90は、チェーンガ
イド90a・・を有する多段のスライド支柱91,9
2,93・・を伸縮可能に嵌挿してなり、その基部を機
台フレーム95に回動支点96で支持すると共に、チェ
ーンシリンダ(繰出装置A)97によって支柱角度を変
更可能に取付け支持している。そして、上記支柱9の基
部には繰出装置Aを内装設置すると共に、チェーン1の
連結部材6をスライド支柱90の頭部に連結することに
より、該チェーン1の進退繰出操作で各スライド支柱9
1,92・・を各所定量に繰出伸縮させると共に、チェ
ーンシリンダ97に構成した繰出装置Aのチェーン1の
進退操作により上記支柱90の傾動角を簡単に調節する
ことができるようにしている。 【0036】尚、前記ロープに代えて繰出装置Aを支柱
91の頭部に下向きに取り付けることにより、チェーン
1をクレーン用として使用することができる。このよう
に繰出装置Aによって伸縮作動する伸縮支柱装置は、油
圧シリンダ装置のように大型で大重量となること及び多
くの補助機器やその設置スペースを広く占めることな
く、支柱90の伸長量をチェーン1によって自由に設定
し得ると共に、重量やスペースを過大にすることなく容
易に構成することができる。 【0037】 【発明の効果】本発明は以上説明したように構成されて
いるので、以下に記載するような効果を奏することがで
きる。請求項1により、巻取輪を正逆回転させることに
より、帯体を突条で案内させて巻取輪に螺旋状に巻き取
ると共に繰り出すようにしたので、長い帯体を簡潔な構
成でコンパクトに巻き取り収納することができると共
に、繰り出しを円滑に行うことができる巻取装置を提供
することができる。 【0038】請求項2により、巻取輪はその正逆回転に
伴い軸方向に往復動可能に移動するようにしたので、該
巻取輪に螺旋状に巻掛けされた帯体の巻き取り及び繰り
出し位置を一定にすることができる。 【0039】請求項3により、巻取輪に突設した帯体を
巻掛ける突条を突条ガイドで規制案内することにより、
巻取輪正逆回転に伴う軸方向の移動を行うようにしたの
で、螺旋状に巻掛けられる帯体の巻き取り及び繰り出し
位置を一定にした状態で、的確に進退作動することがで
きると共に、巻取装置を簡潔な構成で廉価に製作するこ
とができる。 【0040】請求項4により、巻取輪の繰出側に帯体を
進退可能に駆動する駆動輪を設けることにより、巻取輪
に巻掛けた帯体を的確に繰り出すことができると共に、
巻き取らせることができる。 【0041】請求項5により、規制部材を有する帯体を
長く形成した状態で巻取輪にコンパクトに巻き取らせる
ことができると共に、繰り出しを円滑に行い規制部材に
よって帯体の進退方向の屈折を規制した伸長状態で、良
好に進退作動させることができ簡潔で廉価な直線往復運
動発生装置を提供することができる。 【0042】請求項6により、巻取輪に巻掛けられた規
制部材を有する帯体は、相対向する帯体の規制部材を互
いに突合又は噛合した状態で繰り出されるので、帯体の
進退方向の屈折を規制した伸長状態で的確に進退作動さ
れると共に、その繰り出し長さを大きくすることを可能
とする。また、帯体は規制部材により対向方向への屈折
を規制すると共に、側方への屈折を規制部材により良好
に規制することができ、荷重及び振動等に対する信頼性
を向上することができ、被作動部材の取り付け及び往復
作動を良好に行わせることができる。 【0043】請求項7により、規制部材を有する帯体
を、進退方向の屈折を規制した伸長状態で進退作動させ
る繰出装置に、巻取輪の突条に螺旋状に巻掛けて帯体の
進退に伴い、該巻取輪を回転軸の軸方向に往復移動させ
る巻取装置を設けることにより、帯体は駆動輪によって
繰り出し側に繰り出されるとき、対となる帯体に形成さ
れた規制部材が作動部の進退方向の屈折を規制するの
で、その進退作動を円滑に行うことができると共に、進
退動作を利用して行う被作動部材の動作を適切に行なう
ことができる。また従来の油圧シリンダ等の直線往復運
動発生装置のように複雑で大型化させることなく、帯体
の長さを所望に選定し得て作動部の長さを自由に設定で
きると共に、コンパクトに巻き取り収納することができ
るので、進退動作等のコントロールが容易であり、且つ
簡潔な構成で軽量小型化を図ることができる往復運動装
置を廉価に製作することができる。
(B)は同図(A)のAーA線断面図。 【図4】別実施例に係わる帯体の作用を示す正面図。 【図5】(A)は駆動機構の破断平面図。(B)は同図
(A)の側面図。 【図6】繰出装置の第1使用例を示す斜視図。 【図7】繰出装置の第2使用例を示す斜視図。 【符号の説明】 1 チェーン(帯体) 1a 作動部 4 繰出部 4a 繰出路 5 巻取部(巻取装置) 5a 繰出部 6 連結部材(作動部材) 7 規制部材 8 突条ガイド 30 モータ 31 一方向伝動機構 40 駆動スプロケット(駆動輪) 41 回動軸 45 同期ギヤ 52 突条 80 ガイド部材 A 繰出装置 W 被作動部材
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 正逆回転可能な駆動輪(40)で進退可
能に繰り出される帯体(1)の外周側に屈折防止用の規
制部材(7)を形成すると共に、前記帯体に同形状に構
成されて対となる帯体(1)を対向配置し、前記規制部
材を互いに突合又は噛合させることにより、両帯体の進
退方向の屈折を規制した伸張状態で進退作動させるよう
にした繰出装置(A)であって、 巻取側において、巻取輪(50)の外周で帯体(1)を
巻掛け案内する突条(52)を軸方向に螺旋状に突出形
成すると共に、上記巻取輪(50)を前記駆動輪(4
0)と同回転させながら帯体(1)の進退に伴い軸方向
に往復移動させることにより、帯体(1)を巻取輪(5
0)に螺旋状に巻き取り又は繰り出し可能に構成し、前記駆動輪は、機台(2)上に設置したモータ(30)
及び一方向伝動機構(31)を含む駆動部(3)から正
逆回転可能に駆動され、前記駆動部は、伝動ケース(3
1a)内にモータ軸に延設されたウォーム(32)と、
前記駆動輪の回動軸に接手部(41a)を介して接続さ
れる、ホイル軸(33a)に取着したウォームギア(3
3)とを噛合させて軸架構成し、 巻取輪(50)を回転軸(55)に軸支すると共に、該
巻取輪(50)を軸方向に移動可能に設け、巻取輪(5
0)に巻掛けされた帯体(1)の巻き取り及び繰り出し
位置を一定とするように回動移動させる ことを特徴とす
るチェーン等帯体の繰出装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15254295A JP3394634B2 (ja) | 1995-05-26 | 1995-05-26 | チェーン等帯体の繰出装置 |
EP95940472A EP0799788A4 (en) | 1994-12-19 | 1995-12-19 | BAR-FORMING EXTENSION ELEMENT |
PCT/JP1995/002606 WO1996019405A1 (fr) | 1994-12-19 | 1995-12-19 | Element prolongateur en forme de barre |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15254295A JP3394634B2 (ja) | 1995-05-26 | 1995-05-26 | チェーン等帯体の繰出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08324984A JPH08324984A (ja) | 1996-12-10 |
JP3394634B2 true JP3394634B2 (ja) | 2003-04-07 |
Family
ID=15542739
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15254295A Expired - Fee Related JP3394634B2 (ja) | 1994-12-19 | 1995-05-26 | チェーン等帯体の繰出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3394634B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012197128A (ja) * | 2011-03-18 | 2012-10-18 | Tsubakimoto Chain Co | 噛合チェーン式進退作動装置 |
JP5839453B2 (ja) * | 2011-09-07 | 2016-01-06 | エスアールエンジニアリング株式会社 | チェーンの繰り出し装置 |
CN110406418B (zh) * | 2019-09-24 | 2020-01-10 | 国创新能源汽车能源与信息创新中心(江苏)有限公司 | 一种刚度柔性可变的运动机构 |
-
1995
- 1995-05-26 JP JP15254295A patent/JP3394634B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08324984A (ja) | 1996-12-10 |
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