JPH09249393A - 帯体の繰出装置構造 - Google Patents

帯体の繰出装置構造

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JPH09249393A
JPH09249393A JP8085806A JP8580696A JPH09249393A JP H09249393 A JPH09249393 A JP H09249393A JP 8085806 A JP8085806 A JP 8085806A JP 8580696 A JP8580696 A JP 8580696A JP H09249393 A JPH09249393 A JP H09249393A
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Kichisaburo Abe
吉三郎 安部
Hiroyoshi Hanaguchi
裕可 花口
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SANIN BOORUTO SEISAKUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 規制部材を有する繰出部を機体フレームのコ
ーナー部にコンパクトに纏めて設けると共に、簡潔で廉
価な構成の進退作動装置を提供する。 【解決手段】 屈折防止用の規制部材7を有する一対の
帯体1を正逆回転可能な駆動輪40又は駆動輪40と遊
動輪40aによって進退可能に繰り出しながら、上記規
制部材7を互いに突合又は噛合させて進退方向の屈折を
規制し作動部1aを進退作動させる繰出部Bを、機体フ
レーム2の縦フレーム2aと横フレーム2bとが交差す
るコーナー部Cに設けると共に、対となる上記各帯体1
を縦フレーム2a及び横フレーム2bに繰出可能に沿わ
せて構成した帯体の繰出装置構造とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、帯体の進退方向の
屈折を規制し進退作動させる帯体の繰出装置及びその応
用装置の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、姿勢可変型の介護用ベッドや荷物
を載置して昇降動作させる昇降装置は、昇降台の任意な
箇所に油圧シリンダ又は空圧シリンダ等の直線往復運動
発生装置を立設又は垂設し、この作動によって昇降台等
を昇降動作させたり角度変更作動するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然し上記従来の昇降台
は、シリンダ及びピストンからなる直線往復運動発生装
置が、ピストンの往復動距離に対しそれと同等以上のシ
リンダ長さを要するために機体が大型化すると共に、設
置スペースに制約を受けたり機体重量が増大する等の欠
点がある。さらに油圧シリンダ装置によるものは、油圧
ポンプ及び切換操作バルブ並びに油圧タンクやパイピン
グ等多くの部品からなる駆動手段を必要とするため、構
成が複雑でコスト高になる問題があると共に、油の漏出
防止管理等の煩雑なメンテナンス作業を要する等多くの
問題を有している。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の問題
点を解消するために次の手段としている。第1に、屈折
防止用の規制部材7を有する一対の帯体1を正逆回転可
能な駆動輪40又は駆動輪40と遊動輪40aによって
進退可能に繰り出しながら、上記規制部材7を互いに突
合又は噛合させて進退方向の屈折を規制し作動部1aを
進退作動させる繰出部Bを、機体フレーム2の縦フレー
ム2aと横フレーム2bとが交差するコーナー部Cに設
けると共に、対となる上記各帯体1を縦フレーム2a及
び横フレーム2bに繰出可能に沿わせて構成した帯体の
繰出装置構造としたことを特徴としている。
【0005】第2に、上記縦フレーム2aと横フレーム
2bを、中空状に形成すると共にその内部に帯体1を繰
出可能に収納させる繰出ケースに構成したことを特徴と
している。
【0006】第3に、帯体1の繰出しによって形成され
る、一対の規制部材7の接合側の端部をガイド部材7G
によって案内することを特徴としている。
【0007】第4に、繰出装置Aを複数組み合わせるこ
とにより昇降台Sを構成することを特徴としている。
【0008】第5に、昇降台Sを構成する複数の繰出装
置Aを屈折可能に連結すると共に、該繰出装置Aを各別
に或いは対として単独作動させることを特徴としてい
る。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図面に基づ
き説明する。図1〜図3に示すA(A1,A2,A3,
A4)は、規制部材7を有する一対の帯体(チェーン)
1,1によって作動部1aを伸縮可能に形成する本発明
に係わる直線運動発生装置としての繰出部B(B1,B
2,B3,B4)を、機体フレーム2を単位体に4分割
形成したフレーム21,22,23,24の各コーナー
部Cに設けて構成される繰出装置である。
【0010】上記繰出部Bは同図にその使用例として示
す、機体フレーム2によりベッド状に形成された昇降台
Sの4隅に、従来の油圧及び空圧シリンダ方式の直線運
動発生装置に代えて小型軽量化及び取扱い性の向上等を
図ることができる昇降装置として構成されている。尚、
上記昇降台Sは、その受面上に適宜な荷物等を載置して
昇降させる作業機又は荷棚等として使用可能であり、図
示例では高さ及び姿勢変更調節可能な介護用のベッドと
して用いる場合の構成について以下説明する。
【0011】昇降台(ベッド)Sの機体フレーム2は平
面視においてコーナー毎に方形状のフレーム21,2
2,23,24に分割形成し、相隣る台枠の対向面の上
部を蝶番等の連結具Lによって屈折可能に連結すると共
に、各フレーム21,22,23,24の縦フレーム2
aと横フレーム2bとが交差する外側コーナー部Cは、
図5,図6において後述する繰出部B1,B2,B3,
B4を設けて支持することにより一連の機体フレーム2
を構成している。また前記繰出装置Aは各フレーム2
1,22,23,24の接合部、即ち機体フレーム2の
中央部において図4に示す繰出装置A0と自在接手L0
を介して連結支持している。そして、機体フレーム2は
各フレーム21,22,23,24に補助フレーム2S
を各別に取付けることにより広巾なベッド状フレームを
形成し、その上部に可撓性を有するマットMを敷設して
ベットとなるように構成している。
【0012】上記中央の繰出装置A0は図4に示すよう
に、繰出ケース2k内に規制部材7を有する一対のチェ
ーン1,1を駆動スプロケット(駆動輪)40,40に
巻掛けた状態で内装し、底部にキャスター60を有する
繰出ケース2kの一側に設置したモータ3Mと、該モー
タ3Mの作動に伴い駆動及び停止位置維持可能な位置停
止伝動機構3Nからなる駆動部3によって、繰出ケース
2kから上記チェーン1,1を繰り出してロッド状に形
成される作動部1aを伸縮(進退)作動させるようにし
ている。
【0013】即ち、駆動部3はモータ3Mからウォーム
伝動機構30を介して正逆回転される伝動軸31に一対
のウォーム32,32を軸着しており、該ウォーム3
2,32を前記駆動スプロケット40を軸架する入力軸
(回転軸)41,41に固着したウォームギヤ41a,
41aに噛合させ、位置停止伝動機構3Nを構成しなが
ら伝動するようにしている。尚,この場合のチェーン1
は駆動スプロケット40に略一周分の長さに巻掛けると
共に、終端リンクを取付ピン1pによって止着してい
る。
【0014】また上記一対のチェーン1,1はその始端
(頭部)を、前記自在接手L0を有する板状の作動部材
6に所定間隔を設けて突設した取付脚6a,6aに連結
すると共に、各リンクプレート11の相対向する対面側
に外向きに曲成した取付部12を形成し、該取付部12
にブロック状の規制部材7を溶着又はネジ止め等により
一体的に取着形成している。また上記規制部材7の厚さ
はリンクピッチと同長さにすると共に、幅をチェーン1
幅より広く形成してロッド状の剛性の高い作動部1aを
構成するようにしている。
【0015】上記作動部1aは、駆動スプロケット40
が正転(実線矢印方向)されるとき、左右の駆動スプロ
ケット40,40に各噛合するチェーン1,1を、繰出
ケース2kから上方に向けて同時に繰り出し伸長させ、
自在接手LOを介し被作動部材(図示例では昇降台Sに
相当する)の央部部分を上動すると共に、駆動スプロケ
ット40の逆転駆動により、チェーン1,1を同時に巻
き込み上記被作動部材を下降作動させて、その昇降及び
作動停止を自由に行う。
【0016】これにより、各チェーン1は相隣る規制部
材7が進退方向に互いに接合することにより内向きへの
屈折を規制されると共に、前記チェーン間隔(所定間
隔)内において左右の規制部材7を、チェーン1,1が
繰り出されるとき対面接合させることにより剛性を有す
る柱状の作動部1aとなし、チェーン1の収納された長
さ相当距離だけ自由に伸長させることを可能にしてい
る。
【0017】このとき、チェーン1は各駆動スプロケッ
ト40に巻付角θを有して巻掛け駆動されており、連結
部材6に加わる作動力(負荷)、即ちチェーン伸長時の
押圧力或いは縮動時の引張力をチェーン1,1を介し、
駆動スプロケット40の巻付角θ内に存る各歯40a・
・に分散して受け持たせることにより、左右の駆動スプ
ロケット40,40は大きな作動力に対しても充分な耐
久性を有し、昇降台Sの作動及び支持を良好に行うと共
に、チェーン1,1の進退繰り出しを円滑に行う。
【0018】またチェーン1,1の繰出路の対向する央
部には、山形状に形成した板状片からなるガイド42を
左右の駆動輪40,40間に設置することにより、左右
の規制部材7に接してチェーン1の円滑な作動を促進す
ると共に、上記ガイド42で前記チェーン1に加えられ
る負荷を分担し、スプロケット歯40aに過大な負荷を
かけることを抑制し高性能な繰出装置A0となるように
構成している。また繰出ケース2の繰出路には口金(チ
ェーンガイド)2Gを設けて、チェーン1,1の進退作
動を適切に案内するようにしている。尚、規制部材7に
は、上記ガイド42に接する部分に滑動ローラ7R等の
滑動部材を設けて、チェーン1の進退作動をより円滑に
行うようにするとよい。
【0019】次にフレーム21,22,23,24の外
端に位置する各コーナー部Cに設置される繰出部B(B
1,B2,B3,B4)について説明する。上記繰出部
Bは前記繰出装置A0の作動部1aと同様な手段を応用
して構成したものであり、この場合後述する構成により
作動部1aをコーナー部Cの直下において進退操作可能
に形成することにより、機体フレーム2の全体を同時又
はフレーム21,22,23,24を各別に、或いは任
意な組合せを以て昇降作動させることを可能にする。
尚、本実施形態においては各フレームの相隣る面の上部
を連結具Lで連結しているところ、昇降台Sは図1の点
線に示すようにベッドの縦及び横方向の央部を中心に屈
折回動昇降するようにしており、各フレームを各別に作
動させる場合には各連結具を係脱可能な接手構造にする
ことによって行うか、又は各フレームを安定支持する繰
出部を別途設置することによって行うとよい。
【0020】図3,図5,図6に示すように繰出部B
は、断面コの字の中空状に形成された機体フレーム2の
縦フレーム2aと横フレーム2aが交差するコーナー部
Cに設置構成され、該縦フレーム2aと横フレーム2a
に沿わせその内部に、前記繰出装置A0の帯体と同様な
一対の帯体1を各別に収納し繰出可能に構成している。
これにより機体フレーム2を繰出ケース及び繰出部Bの
機筐に兼ねて剛性を高めながら機体のシンプル化を図る
と共に、上記縦フレーム2a,横フレーム2bの他端を
連結フレーム2R,2Rで連結し内側にコーナー部を形
成させて、平面視で方形状の単位体となるブロック状枠
体となした各繰出装置A1,A2,A3,A4構成して
いる。
【0021】また上記機体フレーム(繰出ケース)2,
2に収納されたチェーン1,1は後述する形状の規制部
材7を前述の繰出装置A0と同様な取付け手段によって
設けており、その先端部は該繰出装置A0と同様に作動
部材6で連結しいる。そしてチェーン1,1の一方は、
機体フレーム2の横フレーム2bに設置した駆動部3に
よって正逆回転される駆動スプロケット40に巻き掛け
ると共に、他方のチェーン1は縦フレーム2aに軸架し
た従動スプロケット40bに巻き掛けることにより、駆
動部3の駆動により作動部1aを形成し伸縮(進退)作
動するようにしている。尚、上記作動部材6はその下部
にキャスター60を設けて床面に対し滑動可能にしてい
る。また図示例の駆動部3は一般に市販のモータ3Mと
駆動及び停止位置維持可能な位置停止伝動機構(ブレー
キ付き減速機)3Nによって構成されている。
【0022】また前述の繰出ケース(機体フレーム)2
は断面L型の外側板に内側板を対設させて、チェーン1
を長手方向に収納する収納部5を筐枠状に形成し、繰出
ケース2が剛性の高い昇降台Sの機体フレームになるよ
うに構成すると共に、その内側板のチェーンの摺接側に
はチェーンローラに接するチェーンガイド2Gを沿設し
ている。また前記駆動スプロケット40を軸架する回動
軸41は、一方の繰出ケース2に設けたメタル2Mと該
繰出ケース2の内側に取着した駆動部3の駆動軸に連結
支軸すると共に、従動スプロケット40bを軸架する回
転軸41bは、他方の繰出ケース2に設けられたメタル
2M,2Mによって軸支し、上記回転軸41及び41b
が直交するように軸支された繰出部Bを構成している。
【0023】この場合の上記両チェーン1,1に設けら
れる規制部材7,7は、平面視において略三角形の同形
に形成しており、その対向面を互いに接合させながらコ
ーナー部Cに沿って繰り出すと共に、規制部材7,7外
側寄りの接合端部を鼓型のガイドローラ(ガイド部材)
7Gで両側から挟持するように転接案内させることによ
り、作動部1aを機体フレーム2のコーナー部Cにおい
て、左右の振れを防止規制した状態で円滑に進退作動す
ることができるようにしている。
【0024】これにより、作動部1aは、両側の繰出ケ
ース2に設けた駆動スプロケット40と従動スプロケッ
ト40bが図6に示すように正転(実線矢印方向)され
るとき、一対のチェーン1,1を収納部5,5から下方
に向けて同時に繰り出し伸長させ、その頭部(先端部)
に設けた連結部材6のキャスター60を床面に設置させ
た状態で昇降台Sを上動作動させると共に、駆動スプロ
ケット40の逆転駆動により従動スプロケット40aを
追随回転させながら、チェーン1,1を同時に巻き込み
昇降台Sを下降作動させて、前記繰出装置A0と同様に
その往復作動及び作動停止を自由に行わせることができ
る。
【0025】このとき、各チェーン1は内向きへの屈折
を相隣る規制部材7が進退方向に互いに接合することに
よって規制され、前記チェーン間隔内において左右の規
制部材7を、チェーン1,1が繰り出されるとき対面接
合させて剛性を有する柱状の作動部1aを形成し、交差
する左右の繰出ケース2,2内に収納されたチェーン1
の長さ相当距離だけ自由に伸長させることができ、前記
繰出装置A0と共同し昇降台Sの作動及び支持を良好に
行うと共に、チェーン1,1の進退繰り出しを円滑に行
う。尚、規制部材7は上記の形状に限ることなくコーナ
ー部C内に具合よく設置されるものであればよい。
【0026】次に図7において、相隣る単位体の繰出装
置A1,A2,A3,A4を係脱可能に連結する固定装
置20について説明する。相隣る繰出装置Aの連結フレ
ーム2R,2Rには、係合孔25を穿設した係合片26
をその通常姿勢において互いの係合孔25が重合するよ
うに垂設しており、この両係合孔25内に係止杆27を
係脱可能に嵌挿するようにしている。即ち、上記係止杆
27は該係止杆27を進退作動させるソレノイド28を
取付板29によって一方の連結フレーム2Rに固着する
と共に、係止杆27を取付板29aで支持したスプリン
グ28aによって係合方向に付勢し、通常時には両係合
孔25内に挿通させて各繰出装置A1,A2,A3,A
4を略水平状態の通常姿勢に固定維持している。
【0027】従って、コントロールボックスS1の操作
によって各繰出部Bを同時或いは単独に選択作動させる
とき、昇降台S全体を昇降させる全体昇降操作時におい
ては各固定装置20を固定状態にしたまま行い、また昇
降台Sの各繰出装置Aを単独或いは対となして連結具
L,L0を支点に上下傾動させる個別昇降操作時には、
これに対応する固定装置20のソレノイド28を通電作
動し、係止杆27をスプリング28aに抗して係合孔2
5から引き抜くことにより、所望繰出装置A部分は固定
を自動的に解除される。そして、固定解除された繰出装
置Aは、そのコーナー部Cに設けられた繰出部Bが作動
されてチェーン1が伸長することにより上昇作動量の調
節を自在に行われ、ベッド(昇降台)S上の身体の姿勢
を簡単な操作で所望に変えることができる。
【0028】以上のように構成された昇降台Sは、各固
定装置20の固定状態においては各繰出装置A1,A
2,A3,A4が一体的に連結固定されているので、コ
ントロールボックスS1の操作によって、各繰出装置A
0及び繰出部B1,B2,B3,B4のモータ3Mが同
時に正転及び逆転することにより、各作動部1aを等量
に進退形成しながら昇降作動する。この結果、昇降台S
は図2の実線及び点線で示すように、水平姿勢を保ちな
がら昇降動作を円滑に行い初期の目的を良好に達成する
ことができる。またこのとき、相対向する一側寄りの繰
出部Bのみを等量に作動することにより、昇降台Sは図
1の点線P1で示すように前後及び左右方向に自由に全
体傾斜させることができる。
【0029】また同図の点線P2に示すように繰出装置
A1とA2のみを昇降作動させたい場合には、両者を固
定する繰出装置A3,A4間の固定具20を解除したの
ち、繰出装置A1,A2側の繰出部B1,B2を作動さ
せればよい。また同図の点線P3に示すように繰出装置
A2とA3のみを昇降作動させたい場合には、両者を固
定する繰出装置A1,A4間の固定具20を解除したの
ち、繰出装置A2,A3側の繰出部B2,B3を作動さ
せればよい。
【0030】そして、固定解除された所定の繰出装置A
は、そのコーナー部Cに設けられた繰出部Bを所望に作
動してチェーン1を伸長調節することにより他の繰出装
置Aに対し角度を自在に変えることができる。従って、
ベッド(昇降台)S上の身体の姿勢を簡単な操作で所望
に変えることができ、ベッド使用時の快適性及び介護等
の作業性の大幅な向上を図ることができる。
【0031】尚、この場合中央の繰出装置A0とは自在
接手L0によって屈折動作を円滑に行うことができるも
のであるが、昇降台Sが小型である場合或いは昇降負荷
が小さい場合等においては、上記繰出装置A0は不要に
してもよい。また伸長する作動部1aは伸長動作に伴い
そのキャスタ60が床面を円滑に滑動移動し対応する繰
出装置Aを起立傾斜させるが、上記構成に限ることなく
各繰出装置Aの繰出部Bを該繰出装置Aに対し長孔スラ
イド機構等適宜な自在接手手段を介して連設することに
より、キャスタ60即ち脚基部を移動させることなく各
作動部1aを鉛直姿勢に維持して進退作動させるように
してもよい。
【0032】上記動作においてチェーン1,1は、昇降
台Sのコーナー部においてモータ3Mの正転によって駆
動スプロケット40が実線矢印方向に回転することに伴
い、繰出ケース2から繰り出されて規制部材7を順次接
合させながら、ガイドローラ7Gでコーナー側への移動
を案内規制され作動部1aを円滑に伸長形成し、またモ
ータ3Mの逆転により繰り出されたチェーン1,1を縮
動させて機体フレーム2内に速やかに収納するように進
退作動される。
【0033】そして、作動部1aは剛性を有した柱状部
材となって進退作動をし、チェーン1,1の頭部が連結
部材6によって互いに連結されていること、及び対とな
るチェーン1が相対向する側に規制部材7によって屈折
を規制されていることにより、内向き及び外向き方向
(対向方向)への屈折を防止されると共に、側方への屈
折をチェーン1のリンク接合並びに規制部材7の広巾な
接合によって防止されるので、伸長時におけるチェーン
剛性を良好に創出し昇降台Sの脚体を強固に構成するこ
とができる。
【0034】また作動部1aの往復(進退)ストローク
は、チェーン1の収納長さを任意長さに設定することに
より自在に設定することができると共に、その繰り出し
は駆動スプロケット40の回転により行うと共に、昇降
台Sのコーナー部Cに繰出部Bを設けたので、繰出装置
Aを簡潔で廉価なコンパクト構成に纏めて製作すること
ができる。そして、作動部1aの作動力は繰出部として
用いられるチェーンの許容荷重と同等に大きくすること
ができるものであり、充分な耐久性を有しトラブル等の
発生を抑制し得ると共に、これを用いたベッド他各種作
業装置のコンパクト化を図ることができる。さらに繰出
部Bの作動は簡単な電気配線だけで所望に作動させるこ
とができると共に、スピードコントロールを簡単に行う
ことができるので廉価な構成で操作性のよい繰出装置に
することができる。
【0035】また、モータ3Mの停止時には、駆動部3
の位置停止伝動機構3Nがチェーン1,1の進退方向へ
の作動を防止するので、チェーン1,1に負荷をかけた
状態においても作動部1aの停止姿勢の維持を的確に行
うことができ、チェーン1,1の進退作動時及び停止時
において停電等で電源が断たれた場合でも、その作動位
置をその場に維持し不慮の作動を防止することができ
る。従って、上記のように構成した繰出装置Aは良好に
昇降動作させることができると共に、その下降状態にお
いて在来の油圧昇降装置のように、油圧シリンダ等の支
柱部分を残置させることのない簡潔な構成の利便性の高
い各種の作業機にすることができる等の利点を有する。
【0036】また上記作動部1aは本実施形態に示す相
接合する規制部材7,7の接合面に互いに噛合する凹凸
部を形成してもよく、また相対向するチェーン1,1に
1ピッチ毎に断面同形状の規制部材7を、チェーンの伸
長姿勢において互いに齟齬状態で接合するように突設し
てもい。またチェーン1及び規制部材7は実施形態に示
すように鉄材で製作する他、用途に応じプラスチック又
はセラミック材等で形成してもよく、プラスチック及び
セラミック等による場合には高温及び超低温域及び薬品
雰囲気下、並びに汚泥等汚染環境下で使用される直線往
復運動発生装置として、耐久性及び信頼性を向上させる
ことができる。またプラスチック材による場合には、小
型及び軽量化を要する作業装置、機器等への設置を最適
化することができる利点があり、また帯体1に複数の規
制部材7を一体的に形成したり、上記帯体1の断面形状
を平ベルト状或いは曲成したV状ベルトにしてもよい。
【0037】次に図8,図9において、本発明に係わる
繰出装置Aを別の使用例に用いた実施形態について説明
する。図8は繰出装置Aの組合せによって建物9の屋根
フレームを構成した例を示し、繰出装置Aの機体フレー
ム2によって建物9の屋根フレームを兼ねると共に、機
体フレーム2のコーナー部Cに設けられた繰出部Bの作
動部1aを建物の柱となるように構成することにより、
該繰出部Bの作動により屋根90全体を昇降及び傾斜作
動可能に構成している。これによれば、各繰出部Bを下
降作動させて屋根90を低くした状態において屋根90
の組立或いはこれにテントシート91等の組付けを容易
に行うことができると共に、地上で組立てられた屋根9
0を速やかに上昇させて建物9を簡単に構成することが
できる利点を有する。
【0038】図9は上述の繰出装置Aを地面又は床面に
逆向きに設置した状態で、適数の繰出部Bの各作動部1
aの頭部にシート等可撓性を有する膜体或いは板体を支
持させて、タンク(容器)92を昇降可能に形成するよ
うにした実施形態を示す。これによれば、実線状態にお
いてタンク92内に被収納物を収容し、各繰出部Bを同
時駆動させることにより該タンク92をその形状を良好
に維持させながら所望高さに上昇することができる。
【0039】またこの位置においてタンク92の中央に
設置した繰出部(不図示)を更に上昇させることによ
り、タンク92の央部のみを上昇変形させて被収納物を
外部に速やかに排出することができる。このように、上
記構成した繰出装置Aは単独又は複数組み合わせて種々
の構造物及び装置機器の機体フレームを構成し、昇降装
置或いは作動装置として汎く利用することができる。
【0040】
【発明の効果】本発明は以上説明したように構成されて
いるので、以下に記載するような効果を奏することがで
きる。請求項1の発明により、繰出部は規制部材を有す
る帯体を縦フレームと横フレームに沿わせて、機体フレ
ームのコーナー部にコンパクトに纏めて設けることがで
きると共に、機体フレームのコーナー部に設けられた繰
出部は他の構造物の支障となることを避けることができ
る。また機体フレーム自体を昇降動作させるような場合
に、機体フレームのコーナー部に設けられる各繰出部
は、機体フレームの端部において規制部材を互いに突合
又は噛合させて帯体の進退方向の屈折を規制し、作動部
を円滑に進退作動させながら機体フレームを安定よく良
好に昇降することができる。また在来の油圧昇降装置の
ように油圧シリンダ等の支柱部分を残置させることのな
い簡潔で廉価な構成の進退作動装置を提供することがで
きる。
【0041】請求項2の発明により、中空状に形成され
た縦フレームと横フレームは機体フレームの枠剛性を高
めると共に、該機体フレームは規制部材を有する帯体を
繰出可能に収納させる繰出ケースに兼ねられて、繰出部
をコーナー部において露出させることなくコンパクトに
設け帯体の繰り出し及び収納を良好に行うことができ
る。
【0042】請求項3の発明により、縦横の両フレーム
側から交差状に繰り出さる帯体の規制部材をガイド部材
によって案内規制することにより、対となる規制部材を
的確に接合させることができると共に、作動部の進退姿
勢を良好に維持することができる。またこれにより、機
体フレームのコーナー部への繰出部の設置を簡単に行う
ことができる。
【0043】請求項4の発明により、単位体状に形成さ
れた複数の繰出装置を組み合わせ、その機体フレームを
連結することにより所望の昇降台を簡単且つコンパクト
に構成することができる。また組み合わされた繰出装置
はコーナー部に設置された進退作動する繰出部の各作動
部によって安定よく良好に昇降することができる。
【0044】請求項5の発明により、固定及び屈折可能
に連結された繰出装置は各繰出部の作動部を進退操作す
ることにより、昇降台を自由に姿勢制御することがでる
と共にその構成を簡潔にすることができる。従って、載
台の姿勢を自由に変形動作することが求められる介護用
のベット等に好適とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる繰出装置を昇降台に構成した作
用を示す斜視図。
【図2】図1の側面図。
【図3】昇降台の要部の構成を示す平面図。
【図4】(A)は中央の繰出装置の要部を示す断面図。
(B)は作動部の平断面図。
【図5】本発明の繰出部の構成を示す平断面図。
【図6】図5の側断面図。
【図7】(A)は固定装置の側面図。(B)は同図
(A)の側面図。
【図8】繰出装置の別の使用例を示す斜視図。
【図9】繰出装置のさらに別の使用例を示す斜視図。
【符号の説明】
1 チェーン(帯体) 1a 作動部 2 機体フレーム(繰出ケース) 2a 縦フレーム 2b 横フレーム 3 駆動部 5 収納部 6 連結部材 7 規制部材 7G ガイドローラ(ガイド部材) 40 駆動スプロケット(駆動輪) 40a 従動スプロケット(遊動輪) 41 回動軸 A 繰出装置 B 繰出部 L 連結具 S 昇降台

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屈折防止用の規制部材(7)を有する一
    対の帯体(1)を正逆回転可能な駆動輪(40)又は駆
    動輪(40)と遊動輪(40a)によって進退可能に繰
    り出しながら、上記規制部材(7)を互いに突合又は噛
    合させて進退方向の屈折を規制し作動部(1a)を進退
    作動させる繰出部(B)を、機体フレーム(2)の縦フ
    レーム(2a)と横フレーム(2b)とが交差するコー
    ナー部(C)に設けると共に、対となる各帯体(1)を
    上記縦フレーム(2a)及び横フレーム(2b)に繰出
    可能に沿わせて構成した帯体の繰出装置構造。
  2. 【請求項2】 上記縦フレーム(2a)と横フレーム
    (2b)を、中空状に形成すると共にその内部に帯体
    (1)を繰出可能に収納させる繰出ケースに構成した請
    求項1の帯体の繰出装置構造。
  3. 【請求項3】 帯体(1)の繰出しによって形成され
    る、一対の規制部材(7)の接合側の端部をガイド部材
    (7G)によって案内する請求項1又は2の帯体の繰出
    装置構造。
  4. 【請求項4】 繰出装置(A)を複数組み合わせること
    により昇降台(S)を構成する請求項1又は2又は3の
    帯体の繰出装置構造。
  5. 【請求項5】 昇降台(S)を構成する複数の繰出装置
    (A)を屈折可能に連結すると共に、該繰出装置(A)
    を各別に或いは対として単独作動させる請求項4の帯体
    の繰出装置構造。
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