JP6298361B2 - 搬送装置 - Google Patents

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Description

本発明は、搬送装置に関し、特に車両を所望の駐車位置まで搬送する搬送装置に関する。
従来からパレット等の車両を搬送する装置を有する駐車装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
この駐車装置は、支柱と、この支柱に対して横行移動可能に設けられ、車両が搭載されるパレットと、パレットに取り付けられ、パレットを左右方向に移動させるモータと、このモータに給電する給電線と、弾性体と、を備える。そして、弾性体は、一端が支柱に固定され、他端がパレットに固定され、中間部がパレットの移動方向に湾曲して配置されている。また、給電線は、弾性体に沿わせて配線されている。これによって、パレットが横行移動する際に、弾性体が給電線を支持し、給電線の垂れ下がりを防止している。
特開2003−105999号公報
しかし、特許文献1に記載の駐車装置は、パレットの移動距離を長くし、弾性体の長手方向の寸法を長くすると、この装置を弾性体の端部から湾曲部に向かう方向に移動させたときに、弾性体の長手方向に弾性体を圧縮する力が弾性体に加わり、弾性体が座屈し、パレットの移動を妨げるおそれがあった。
上記課題を解決するため、本発明のある態様に係る搬送装置は、ケーブル基端保持部と、近接位置と該近接位置よりも前記ケーブル基端保持部から遠い離隔位置との間で移動可能に構成され、被搬送物を保持することができるように構成されている被搬送物保持部と、基端部が前記ケーブル基端保持部に保持され、且つ先端部が前記被搬送物保持部に保持されているケーブルと、前記ケーブルの延在方向を反転させるように前記ケーブルの基端部と先端部との間の部分が巻き掛けられているケーブル反転部と、近接時位置と該近接時位置に位置する前記ケーブル反転部に巻き掛けられている前記ケーブルの部分よりも前記ケーブルの基端部側の部分を前記ケーブル反転部が保持する離隔時位置との間で前記ケーブル反転部が移動するように前記ケーブル反転部を案内する案内部とを有するケーブル牽引機構と、駆動部と、を備え、前記ケーブル牽引機構は、前記駆動部の駆動力によって、前記被搬送物保持部が前記近接位置に位置するときに前記ケーブル反転部が前記近接時位置に位置するよう前記ケーブル反転部を移動させ、且つ前記被搬送物保持部が前記離隔位置に位置するときに前記ケーブル反転部が前記離隔時位置に位置するよう前記ケーブル反転部を移動させるように構成されている。
この構成によれば、ケーブルが被搬送物保持部によって牽引されてケーブルを繰り出すことができ、更に、ケーブルがケーブル反転部によって牽引されて、ケーブルを引き込むことができる。したがって、ケーブルの座屈を防ぐことができ、座屈したケーブルが被搬送物保持部の進退動を妨げることを防止することができる。
前記ケーブル牽引機構は、前記ケーブル反転部の移動距離が前記被搬送物保持部の実質的移動距離の1/2となるよう前記ケーブル反転部を移動させるように構成されていてもよい。
この構成によれば、ケーブル牽引機構をコンパクトに構成することができる。
上記課題を解決するため、本発明の別の態様に係る搬送装置は、ケーブル基端保持部と、近接位置と該近接位置よりも前記ケーブル基端保持部から遠い離隔位置との間で移動可能に構成され、被搬送物を保持することができるように構成されている被搬送物保持部と、基端部が前記ケーブル基端保持部に保持され、且つ先端部が前記被搬送物保持部に保持されているケーブルと、前記ケーブルの延在方向を反転させるように前記ケーブルの基端部と先端部との間の部分が巻き掛けられているケーブル反転部と、近接時位置と該近接時位置に位置する前記ケーブル反転部に巻き掛けられている前記ケーブルの部分よりも前記ケーブルの基端部側の部分を前記ケーブル反転部が保持する離隔時位置との間で前記ケーブル反転部が移動するように前記ケーブル反転部を案内する案内部と、ケーブル反転部駆動機構とを有するケーブル牽引機構と、駆動部と、を備え、前記ケーブル反転部駆動機構は、第1回転体と、第2回転体と、前記第1回転体及び前記第2回転体に巻き掛けられた無端の索状部材と、前記索状部材と前記ケーブル反転部とを連結する連結部とを含み、前記駆動部は、その駆動力によって前記索状部材を周回させ、前記被搬送物保持部が前記近接位置に位置するときに前記ケーブル反転部が前記近接時位置に位置し、且つ前記被搬送物保持部が前記離隔位置に位置するときに前記ケーブル反転部が前記離隔時位置に位置するように構成されている。
この構成によれば、ケーブルが被搬送物保持部によって牽引されてケーブルを繰り出すことができ、更に、ケーブルがケーブル反転部によって牽引されて、ケーブルを引き込むことができる。したがって、ケーブルの座屈を防ぐことができ、座屈したケーブルが被搬送物保持部の進退動を妨げることを防止することができる。
前記第2回転体は、前記第1回転体の前記ケーブル反転部の移動方向における前記離隔時位置から前記近接時位置に向かう側に設けられ、前記連結部は、前記ケーブル反転部が前記近接時位置に位置する状態において、前記索状部材が前記第2回転体に巻き掛けられている区間に位置するように前記索状部材に取り付けられていてもよい。
この構成によれば、索状部材を何れの方向に周回させてもケーブルを繰り出すことができる。
上記課題を解決するため、本発明の更に別の態様に係る搬送装置は、ケーブル基端保持部と、近接位置と該近接位置よりも前記ケーブル基端保持部から遠い離隔位置との間で移動可能に構成され、被搬送物を保持することができるように構成されている被搬送物保持部と、基端部が前記ケーブル基端保持部に保持され、且つ先端部が前記被搬送物保持部に保持されているケーブルと、前記ケーブルの延在方向を反転させるように前記ケーブルの基端部と先端部との間の部分が巻き掛けられているケーブル反転部と、近接時位置と該近接時位置に位置する前記ケーブル反転部に巻き掛けられている前記ケーブルの部分よりも前記ケーブルの基端部側の部分を前記ケーブル反転部が保持する離隔時位置との間で前記ケーブル反転部が移動するように前記ケーブル反転部を案内する案内部とを有するケーブル牽引機構と、を備え、前記被搬送物保持部が前記近接位置に位置するときに前記ケーブル反転部が前記近接時位置に位置し、且つ前記被搬送物保持部が前記離隔位置に位置するときに前記ケーブル反転部が前記離隔時位置に位置するように構成され、一端が前記ケーブル反転部に保持され、且つ前記一端よりも他端側の第1部分が前記ケーブルの前記ケーブル反転部から前記ケーブルの先端部に向かって延びる部分と平行に延在するように構成され、且つ他端が前記ケーブル反転部に保持されているケーブル支持索と、を更に備え、前記第1部分は、前記ケーブルを支持している。
この構成によれば、ケーブルが被搬送物保持部によって牽引されてケーブルを繰り出すことができ、更に、ケーブルがケーブル反転部によって牽引されて、ケーブルを引き込むことができる。したがって、ケーブルの座屈を防ぐことができ、座屈したケーブルが被搬送物保持部の進退動を妨げることを防止することができる。また、ケーブル支持索がケーブルを弛ませずに支持することができる。
前記第1部分又は前記第1部分よりも他端側の部分が巻き掛けられた支持索支持部を更に有していてもよい。
この構成によれば、ケーブル支持索がケーブルを支持するように、支持索支持部がケーブル支持索を支持する。
前記ケーブル基端保持部が取り付けられ、前記被搬送物を搬送する搬送部を更に備え、前記被搬送物保持部は、前記搬送部上に取り付けられていてもよい。
この構成によれば、搬送部及び被搬送物保持部によって被搬送物を移動させることができる。
前記搬送部は、前記被搬送物を第1方向に搬送し、前記近接位置は、前記搬送部上に位置し、前記離隔位置は、前記近接位置の前記第1方向と交差する第2方向に位置し且つ前記被搬送物を載置する載置領域上に位置していてもよい。
この構成によれば、搬送部によって搬送部上に位置する被搬送物を第1方向に移動させ、且つ、被搬送物保持部によって搬送部上に位置する被搬送物を第2方向に移動させて載置領域上に位置させることができる。
前記被搬送物保持部は、搬送部上に取り付けられ、前記ケーブル基端保持部及び前記ケーブル牽引機構は、前記搬送部の上面の下方に設けられ、前記搬送部は、上面が前記載置領域の延在面上に位置するように構成されていてもよい。
この構成によれば、被搬送物保持部を近接位置に位置させたときに生じる余分なケーブルを搬送部の上面の下方に格納することができるので、搬送装置をコンパクトに構成することができる。
前記被搬送物は、車両であってもよい。
この構成によれば、車両を搬送することができる。
本発明は、ケーブルの座屈を防止することができるという効果を奏する。
本発明の実施の形態1に係る搬送装置を含む駐車システムの構成例を示す平面図である。 図1の駐車システムの搬送装置の構成例を概略的に示す図である 図1の搬送装置のケーブル反転案内部の構成例を示す斜視図である。 図1の搬送装置の動作例を示す図であり、フォークを第1格納スペースに伸長させる動作例を示す図である。 図1の搬送装置の動作例を示す図であり、フォークを第2格納スペースに伸長させる動作例を示す図である。 図1の搬送装置の動作例を示す図であり、フォークを第1格納スペースから短縮させる動作例を示す図である。 図1の搬送装置の動作例を示す図であり、フォークを第2格納スペースから短縮させる動作例を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る駐車システムの搬送装置の構成例を示す図である。 本発明の実施の形態3に係る駐車システムの搬送装置の構成例を示す図である。 本発明の実施の形態4に係る駐車システムの搬送装置の構成例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。また、以下では、全ての図を通じて、同一又は相当する要素には同一の参照符号を付して、その重複する説明を省略する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る搬送装置1を含む駐車システム100の構成例を示す平面図である。
本実施の形態において、搬送装置1は、駐車システム100に適用されている。なお、搬送装置1は、駐車システム100以外のシステム、装置等に適用してもよい。
[駐車システムの概略構成]
図1に示すように、駐車システム100は、車両Vを搬送し格納すると共に、この車両Vを元の位置に搬送する機械式駐車装置である。
駐車システム100は、例えば、搬送装置1と、格納スペース5と、図示しない制御部と、を含む。
搬送装置1は、例えば、車両V(被搬送物)を搬送する機器である。搬送装置1は、第1方向D1に延びる走行レーン4を移動することができるように構成されると共に、第1方向D1と交差する第2方向D2(以下、単に第2方向D2ということがある。)に車両Vを移送することができるように構成されている。走行レーン4は、例えば水平面上に延在している。
格納スペース5は、搬送装置1によって車両Vが格納される空間である。格納スペース5は、例えば水平面上に延在する平坦な床面上に設けられている。そして、本実施の形態において、格納スペース5は、走行レーン4の一方の側に設けられている第1格納スペース5Aと、走行レーン4の他方の側に設けられている第2格納スペース5Bとを含む。したがって、第1格納スペース5Aと第2格納スペース5Bとは、走行レーン4を介して対峙して位置するように構成されている。なお、第1格納スペース5A及び第2格納スペース5Bの何れか一方の格納スペースのみが設けられてもよい。
そして、格納スペース5は、1以上の載置領域7を有する。載置領域7は、搬送装置1が車両Vを第2方向D2に移送して載置する領域である。載置領域7は、例えば一台の車両Vを収容するスペースである。第2方向D2は、例えば車両Vの前後方向及び走行レーン4の幅方向と一致するように構成されている。
[搬送装置の全体構成]
図2は、搬送装置1の構成例を概略的に示す図である。
図1及び図2に示すように、搬送装置1は、ケーブル基端保持部20と、保持機構(被搬送物保持部)34と、ケーブル23と、ケーブル牽引機構24と、を備える。
そして、搬送装置1は、搬送台車(搬送部)21を備えていてもよく、また、ケーブル基端支持部20はこの搬送台車21に設けられていてもよい。また、搬送装置1は、移送部22を備えていてもよく、更に、保持機構34はこの移送部22に設けられていてもよい。また、搬送装置1は、駆動部25(図2参照)を備えていてもよい。更に、搬送装置1は、ケーブル支持機構26を備えていてもよい。
[搬送台車の構成]
搬送台車21は、台車本体41と、台車駆動機構42とを有する。
台車本体41は、上面41a上に車両Vを搭載する。台車本体41は、上面41aが載置領域7の延在面上に位置するように構成されている。これによって、台車本体41の上面41aと載置領域7の延在面との間の段差が解消され、後述するフォーク本体32を滑らかに伸縮させることができる。台車本体41は、後述する第2フォーク47を第2方向D2に案内する図示しない第2フォークガイドを有する。そして、台車本体41は、上面41aに開口40が形成されており、開口40には、後述するケーブル23及びケーブルキャリア81が挿通されている。
台車駆動機構42は、搬送台車21を第1方向D1に移動させる。これによって、台車駆動機構42は、搭載された車両Vを第1方向D1に搬送する。本実施の形態において例示する形態において、台車駆動機構42は、第2方向D2に延在する回転軸を有する車輪43と、車輪43を回転させる駆動モータ44とを有する。車輪43は、図示しない軸受を介して搬送台車21に取り付けられている。また、車輪43は、格納スペース5の端縁上を転がるように構成されている。
[移送部の構成]
移送部22は、台車本体41上に取り付けられ、伸長することによって車両Vの床下に挿し込まれるフォーク機構である。移送部22は、例えばフォーク本体32と、フォーク駆動機構33と、保持機構34とを有する。
フォーク本体32は、第1フォーク46と、第2フォーク47とを有し、第2方向D2に伸縮するように構成されている。
第2フォーク47は、台車本体41の第1方向D1における略中央部に位置し、第2方向D2に延在する柱状体である。そして、第2フォーク47は、上述した台車本体41の第2フォークガイド部に案内され、台車本体41に対して第2方向D2に相対的に進退動可能に構成されている。
第1フォーク46は、第2フォーク47に対して第2方向D2に相対的に進退動可能に取り付けられている。
第1フォーク46は、第1方向D1における台車本体41の略中央部に位置し、第2方向D2に延在する柱状体である。すなわち、第1フォーク46は、第2フォーク47と同じ方向に延在している。
そして、第1フォーク46は、第2フォーク47に案内され、第2フォーク47に対して第2方向D2に進退動可能に構成されている。したがって、フォーク本体32は、いわゆるテレスコピック構造となっている。
フォーク駆動機構33は、フォーク本体32を伸縮させる機構である。
すなわち、フォーク駆動機構33は、台車本体41上に位置する第1フォーク46を第2方向D2において第1格納スペース5Aが位置する側に伸長させることができるように構成されている(図4C参照)。また、フォーク駆動機構33は、台車本体41上に位置する第1フォーク46を第2方向D2において第2格納スペース5Bが位置する側に伸長させることができるように構成されている(図4D参照)。更に、フォーク駆動機構33は、フォーク本体32を収縮させ、第1フォーク46を台車本体41上に位置させることができるように構成されている(図2参照)。なお、フォーク駆動機構33は、フォーク本体32を近接位置P1からいずれか一方の格納スペースに向かう方向のみに伸縮させることができるように構成してもよい。
図2に示すように、フォーク駆動機構33は、第1スプロケット51、第2スプロケット52、第3スプロケット53、第4スプロケット54、第1乃至第3のチェーン55、56、57を含む。
第1スプロケット51、第2スプロケット52、第3スプロケット53、及び第4スプロケット54は、周知のスプロケットで構成されている。しかしこれに限られるものではなく、これに代えて、ローラ等の回転体で構成してもよい。
第1スプロケット51は、台車本体41の第2方向D2における一方の端部41b側、すなわち台車本体41の第1格納スペース5Aが位置する側の端部に取り付けられ、第2方向D2と直交し、水平方向に延在する軸線周りに回動するように構成されている。
第2スプロケット52は、台車本体41の第2方向D2における他方の端部41c側、すなわち台車本体41の第2格納スペース5Bが位置する側の端部に取り付けられ、第2方向D2と直交し、水平方向に延在する軸線周りに回動するように構成されている。また、図示しないテンショナーが第2スプロケット52を第2スプロケット52と第1スプロケット51とが離間する方向に付勢しており、第1チェーン55に張りを与えている。
第3スプロケット53は、第2フォーク47の第2方向D2における一方の端部47a側、すなわち第2フォーク47の第1格納スペース5Aが位置する側の端部に取りつけられ、第2方向D2と直交し、水平方向に延在する軸線周りに回動するように構成されている。
第4スプロケット54は、第2フォーク47の第2方向D2における他方の端部47b側、すなわち第2フォーク47の第2格納スペース5Bが位置する側の端部に取りつけられ、第2方向D2と直交し、水平方向に延在する軸線周りに回動するように構成されている。
第1チェーン55、第2チェーン56、及び第3チェーン57は、周知のローラーチェーンで構成されている。しかしこれに限られるものではなく、これに代えて、例えばベルトで構成してもよい。
そして、第1チェーン55は、一端55aが第2フォーク47の第2方向D2における一方の端部47a側に固定されている。そして、第1チェーン55の他端55b側の部分が第2スプロケット52に巻き掛けられて噛み合っている。そして、第1チェーン55の第2スプロケット52に巻き掛けられている部分よりも他端55b側の部分が第1スプロケット51に巻き掛けられて噛み合っている。そして、他端55bが第2フォーク47の第2方向D2における他方の端部47b側に固定されている。そして、第1チェーン55は、第2方向D2と直交する方向から見て、台車本体41及び第2フォーク47に「たすき掛け」されている。
また、第2チェーン56は、一端56aが台車本体41の第2方向D2における一方の端部41b側に固定され、他端56bが第1フォーク46の第2方向D2における一方の端部46a側に固定され、中間部が第4スプロケット54に巻き掛けられて噛み合っている。
そして、第3チェーン57は、一端57aが台車本体41の第2方向D2における他方の端部41c側に固定され、他端57bが第1フォーク46の第2方向D2における他方の端部46b側に固定され、中間部が第3スプロケット53に巻き掛けられて噛み合っている。
[保持機構の構成]
保持機構34は、近接位置P1と近接位置P1よりもケーブル基端保持部20から遠い離隔位置P2a、P2b(図4C、図4D参照)との間で移動可能に構成され、車両Vを保持することができるように構成されている。以下、保持機構34の詳細な構成の一例を説明する。
保持機構34は、第1フォーク46に取り付けられている。すなわち、保持機構34は、台車本体41上に取り付けられている。これによって、フォーク駆動機構33がフォーク本体32を伸縮させることによって、保持機構34は、近接位置P1と離隔位置P2a、P2bとの間で移動可能に構成されている。近接位置P1は、例えば台車本体41の上面41a上に設定されている。また、離隔位置P2aは、例えば近接位置P1の第2方向D2における第1格納スペース5A上に設定されている。更に、離隔位置P2bは、例えば近接位置P1の第2方向D2における第2格納スペース5B上に設定されている。したがって、離隔位置P2a、P2bは、近接位置P1よりもケーブル基端支持部20から遠くなるように構成されている。
保持機構34は、車両Vの各車輪を保持する保持部61を含む。
保持部61は、は、一対の挟持アーム64と、図示しない挟持アーム駆動機構とを含む。
挟持アーム64は、基端部が大略上下方向に延在する軸線周りに揺動可能に取り付けられている。すなわち、挟持アーム64は、大略水平面内で揺動するように構成されている。そして、一対の挟持アーム64は、第2方向D2と交差する方向に延在する挟持角度位置と、挟持角度位置から一対の挟持アーム64の先端部が離間する方向に揺動した解放角度位置との間で揺動するように構成されている。
挟持アーム駆動機構は、一方の挟持アーム64と他方の挟持アーム64とを互いに逆方向に回動させ、一対の挟持アーム64を挟持角度位置と解放角度位置との間で揺動させる機構である。挟持アーム駆動機構は、例えば、ラックアンドピニオン機構(図示せず)であり、後述するケーブル23から給電されて作動する駆動部がラックを第2方向D2に移動させることによって、基端部にラックと噛み合うピニオンギヤが取り付けられた一方の挟持アーム64を所定方向に回動させると共に、基端部に反転ギヤを介してラックと噛み合うピニオンギヤが取り付けられた他方の挟持アーム64を一方の挟持アーム64とは反対方向に回動させるように構成されている。そして、一対の挟持アーム64を解放角度位置から挟持角度位置に揺動させることによって、一対の挟持アーム64は、車両Vの対応する車輪の前方及び後方に進出し、当該車輪の下部を挟持する。これによって、当該車輪は上方に逃げるように移動し、車両Vは載置面から持ち上げられる。また、一対の挟持アーム64を挟持角度位置から解放角度位置に揺動させることによって、車両Vの対応する車輪は、載置面に降ろされ、車両Vは載置面に載置される。そして、一対の挟持アーム64は、車両Vの対応する車輪の前方及び後方から退去する。
このように、保持機構34は、一対の挟持アーム64が大略水平面内で揺動し、車両Vの車輪を保持するように構成されているので、保持機構34の高さ寸法を小さくすることができ、これによって、最低地上高が低い車両Vの床下に保持機構34を位置させ、車両Vの車輪を保持機構34によって保持することができる。
[ケーブルの構成]
ケーブル23は、基端部23aがケーブル基端保持部20に保持され、且つ先端部23bが保持機構34に保持されている。以下、ケーブル23の詳細な構成の一例を説明する。
ケーブル23は、例えば保持機構34に給電する給電ケーブルであり、基端が電源に接続され、先端が保持機構34の挟持アーム駆動機構の駆動部に接続されている。例えば、ケーブル23は、通信ケーブルであってもよい。
そして、ケーブル23の基端と先端との間の部分は、ケーブルキャリア81に収容されている。このケーブルキャリア81は、全体として扁平な筒状に形成されており、複数の扁平な筒状体が一列に並んで連結された構造となっている。そして、隣り合う筒状体は、第2方向D2と直交し、水平方向に延在する軸線周りに所定の角度範囲内で互いに回動するように構成されている。すなわち、ケーブルキャリア81は、鉛直面内において屈曲させることができるように構成されている。また、ケーブルキャリア81は、ケーブルキャリア81に収容されたケーブル23が所定の最小屈曲半径よりも小さい半径で屈曲することを防止し、ケーブル23の寿命の低下を抑制している。
そして、このケーブルキャリア81の基端部81aが台車本体41の上面41aの下方に固定部材によって保持され、ケーブルキャリア81の先端部81bが第1フォーク46の一方の端部46aに固定部材によって固定されている。したがって、ケーブル23のケーブルキャリア81の基端部81aの内部に位置する部分である基端部23aは、固定部材及びケーブルキャリア81を介して、台車本体41に保持されている。また、ケーブル23のケーブルキャリア81の先端部81bの内部に位置する部分である先端部23bは、固定部材及びケーブルキャリア81を介してフォーク本体32の第1フォーク46に取り付けられている。ケーブル23の基端部23aを台車本体41に保持している固定部材がケーブル基端保持部20を構成している。このように、ケーブル基端支持部20は、台車本体41の上面41aの下方に設けられている。
なお、ケーブル23のケーブルキャリア81の基端部81aの内部に位置する部分である基端部23aは、ケーブル23の基端、又はその近傍に位置する構成に限られない。例えば、ケーブルキャリア81の基端部81a及びケーブル23の基端部23aは、ケーブル23の延在方向における中央部よりも先端側に位置していてもよい。また、ケーブル23ののケーブルキャリア81の先端部81bの内部に位置する部分である先端部23bは、ケーブル23の先端、又はその近傍に位置する構成に限られない。例えば、ケーブルキャリア81の先端部81b及びケーブル23の先端部23bは、ケーブル23の延在方向における中央部よりも基端側に位置していてもよい。
また、ケーブル23の基端部23aは、ケーブルキャリア81を介さず台車本体41に保持されてもよく、ケーブル23の先端部23bは、ケーブルキャリア81を介さず第1フォーク46に取り付けられもよい。
[ケーブル牽引機構の構成]
ケーブル牽引機構24は、ケーブル反転部72と、案内部80をと有する。そして、ケーブル反転部72は、ケーブル23の延在方向を反転させるようにケーブル23の基端部23aと先端部23bとの間の部分が巻き掛けられている。また、案内部80は、近接時位置P4(図2参照)と近接時位置P4に位置するケーブル反転部72に巻き掛けられているケーブル23の部分よりもケーブル23の基端部23a側の部分をケーブル反転部72が保持する離隔時位置P3(図4C及び図4D参照)との間でケーブル反転部72が移動するようにケーブル反転部72を案内する。そして、保持機構34が近接位置P1に位置するときにケーブル反転部72が近接時位置P4に位置し、且つ保持機構34が離隔位置P2に位置するときにケーブル反転部72が離隔時位置P3に位置するように構成されている。以下、ケーブル牽引機構24の詳細な構成の一例を説明する。
ケーブル牽引機構24は、台車本体41の上面41aの下方に設けられている。ケーブル牽引機構24は、ケーブル反転部72と、案内部80と、ケーブル反転部駆動機構73とを含む。
図3は、ケーブル反転部72の構成例を示す斜視図である。
図3に示すように、ケーブル反転部72は、一対の支持板82と、案内板83と、ローラ84と、テンショナー85と、第1チェーン連結部86と、第2チェーン連結部87と、リンク連結部88と、ケーブル支持部89とを含む。
一対の支持板82は、案内板83、ローラ84、テンショナー85、第1チェーン連結部86、第2チェーン連結部87、リンク連結部88、及びケーブル支持部89をこれらが所定の位置関係に配置されるように保持している。一対の支持板82は、水平方向に並んで対峙するように設けられている。
案内板83は、転倒U字状に形成された板体であり、中間部において湾曲している。すなわち、案内板83は、一方の端部から第2方向D2において開口40から遠ざかる側、すなわち台車本体41の一方の端部41bから他方の端部41cに向かう側に伸延し、中間部に向かうにしたがって徐々に上方に向かうように湾曲して伸延している。そして、案内板83は、中間部から他方の端部に向かうにしたがって徐々に第2方向D2において開口40に近づく側、すなわち台車本体41の他方の端部41cから一方の端部41bに向かう側に湾曲して伸延している。そして、案内板83の他方の端部は、案内板83の一方の端部の上方に位置するように形成されている。そして、案内板83は、一方の側縁が一方の支持板82の内側面に隣接し、他方の側線が他方の支持板82の内側面に隣接するように配設されている。そして、案内板83の外側面は、滑らかに形成されており、ケーブル案内面83aを構成する。
そして、図2に示すように、ケーブル案内面83aとケーブルキャリア81とが当接するように、案内板83にケーブルキャリア81が巻き掛けられ、ケーブル23の延在方向を反転させている。すなわち、ケーブル23は、ケーブル23の基端部23aと開口40を通る部分との間の部分がケーブル23の延在方向を反転させるように案内板83に巻き掛けられている。このように、ケーブル23は、折り畳まれるように延在しているので、ケーブル牽引機構24をコンパクトに構成することができる。
ローラ84は、第2方向D2と直交し、水平方向に延在する軸線周りに回動するように、各支持板82の外側の面に取り付けられている。そして、ローラ84は、後述する第2方向D2に延在する案内部80上を転がるように構成されている。これによって、ケーブル反転部72は、離隔時位置P3(図4C及び図4D参照)と近接時位置P4(図2参照)との間で進退動可能に台車本体41に取り付けられている。
テンショナー85は、案内板83に巻き掛けられているケーブルキャリア81に張りを与えるものであり、案内板83を第2方向D2において案内板83の端部から湾曲している部分に向かう側(台車本体41の一方の端部41bから他方の端部41cに向かう側)に付勢している。すなわち、テンショナー85は、基端側部材85aと、先端側部材85bと、コイルばね85cとを有する。基端側部材85aは、一対の支持板82に取り付けられている。先端側部材85bは、案内板83の内側面に取り付けられている。コイルばね85cは、圧縮ばねであり、基端側部材85aと先端側部材85bとの間に設けられ、基端側部材85aと先端側部材85bをこれらが離間する方向に付勢している。
第1チェーン連結部86は、後述するケーブル支持機構26のケーブル支持チェーン97の一端97aが連結される部分である。第1チェーン連結部86は、一対の支持板82の第2方向D2において台車本体41の他方の端部41cから一方の端部41bに向かう側の側縁部に掛け渡されて設けられている(図2参照)。
第2チェーン連結部87は、後述するケーブル支持機構26のケーブル支持チェーン97の他端97bが連結される部分である。第2チェーン連結部87は、一対の支持板82の第2方向D2において台車本体41の一方の端部41bから他方の端部41cに向かう側の側縁部に掛け渡されて設けられている(図2参照)。
リンク連結部88は、後述する連結部78が連結される部分である。リンク連結部88は、一対の支持板82の第2方向D2において台車本体41の一方の端部41bから他方の端部41cに向かう側、すなわち第2チェーン連結部87が位置する側と同じ側の側縁部に掛け渡されて設けられている。
ケーブル支持部89は、ケーブルキャリア81(ケーブル23)の案内板83から開口40に向かって延びる部分のケーブル反転部72側の端部近傍を支持する。
案内部80は、図2に示すように、第2方向D2に延在するように台車本体41に取り付けられたレールである。案内部80は、上述の通り、ローラ84がその上を転がることによって、ケーブル反転部72を離隔時位置P3と近接時位置P4との間で進退動するように案内する。
近接時位置P4及び離隔時位置P3は、何れも台車本体41の上面41aの下方に設定されている。そして、離隔時位置P3は、近接時位置P4に位置するケーブル反転部72に巻き掛けられているケーブル23の部分よりもケーブル23の基端部23a側の部分をケーブル反転部72が保持する位置に設定されている。
ケーブル反転部駆動機構73は、ケーブル反転部72を図4C及び図4Dに示す離隔時位置P3と、図2に示す近接時位置P4との間で進退動させる。ケーブル反転部駆動機構73は、図2に示すように、第5スプロケット(第1回転体)75と、第6スプロケット(第2回転体)76と、無端チェーン(索状部材)77と、連結部78とを含む。
第5スプロケット75及び第6スプロケット76は、は、周知のスプロケットで構成されている。しかしこれに限られるものではなく、これに代えて、ローラ等の回転体で構成してもよい。
第5スプロケット75は、第2方向D2と直交し、水平方向に延在する回転軸周りに回転可能に台車本体41に設けられている。
第6スプロケット76は、第2方向D2と直交し、水平方向に延在する回転軸周りに回動可能に台車本体41のケーブル反転部72の進退動方向における離隔時位置P3から近接時位置P4に向かう側に設けられている。また、図示しないテンショナーが第6スプロケット76を第5スプロケット75と第6スプロケット76とが離間する方向に付勢しており、無端チェーン77に張りを与えている。
無端チェーン77は、周知のローラーチェーンで構成されている。しかしこれに限られるものではなく、これに代えて、例えばベルトで構成してもよい。そして、無端チェーン77は、第5スプロケット75及び第6スプロケット76に巻き掛けられ、第5スプロケット75及び第6スプロケット76と噛み合い、周回させることができるように構成されている。したがって、第5スプロケット75と第6スプロケット76との間には、無端チェーン77の上側部77aと、上側部77aの下方に位置する下側部77bとが互いに平行に延在する。
連結部78は、無端チェーン77とケーブル反転部72とを連結する。すなわち、連結部78は、一方の端部が第2方向D2と直交する方向に延在する回転軸周りに回動可能に無端チェーン77に取り付けられ、他方の端部が第2方向D2と直交する方向に延在する回転軸周りに回動可能にリンク連結部88(図3参照)に取り付けられている。そして、ケーブル反転部72が近接時位置P4に位置する状態において、連結部78の一方の端部は、無端チェーン77の延在方向において、無端チェーン77が第6スプロケット76に巻き掛けられて当接し、噛み合っている区間の中央に位置するように無端チェーン77に取り付けられている。この連結部78の位置が中立位置P5を構成する。
したがって、連結部78が中立位置P5に位置する状態において、無端チェーン77が一方に周回すると、中立位置P5に位置する連結部78は第5スプロケット75に向かって移動する。このとき、連結部78の一方の端部は、無端チェーン77の上側部77a又は下側部77bの何れか一方を通って移動する。これによって、連結部78と連結されているケーブル反転部72は、近接時位置P4から離隔時位置P3に移動し、開口40に近づく。そして、ケーブル反転部72が離隔時位置P3に位置するとき、連結部78が位置する位置が第1進出位置P6を構成する(図4C参照)。
そして、連結部78が第1進出位置P6に位置し、ケーブル反転部72が離隔時位置P3に位置する状態において、無端チェーン77が他方に周回すると、第1進出位置P6に位置する連結部78が第6スプロケット76に向かって移動する。これによって、連結部78と連結されているケーブル反転部72は、離隔時位置P3から近接時位置P4に移動し、連結部78は、中立位置P5に移動する。
また、連結部78が中立位置P5に位置する状態において、無端チェーン77が他方に周回すると、中立位置P5に位置する連結部78は第5スプロケット75に向かって移動する。このとき、連結部78の一方の端部は、無端チェーン77の上側部77a又は下側部77bのうち、無端チェーン77が一方に周回した場合に連結部78が通る部分とは異なる側を通って移動する。これによって、連結部78と連結されているケーブル反転部72は、近接時位置P4から離隔時位置P3に移動し、開口40に近づく。そして、ケーブル反転部72が離隔時位置P3に位置するとき、連結部78が位置する位置が第2進出位置P7を構成する。
更に、連結部78が第2進出位置P7に位置し、ケーブル反転部72が離隔時位置P3に位置する状態において、無端チェーン77が一方に周回すると、第2進出位置P7に位置する連結部78が第6スプロケット76に向かって移動する。これによって、連結部78と連結されているケーブル反転部72は、離隔時位置P3から近接時位置P4に移動し、連結部78は、中立位置P5に移動する。
すなわち、ケーブル反転部駆動機構73は、連結部78が中立位置P5に位置する状態において、無端チェーン77を何れの方向に周回させてもケーブル反転部72を近接時位置P4から離隔時位置P3に移動させることができる。
[駆動部の構成]
駆動部25は、その駆動によって、フォーク駆動機構33を動作させて保持機構34を移動させる。また、駆動部25は、その駆動によって、ケーブル反転部駆動機構73を動作させてケーブル反転部72を移動させる。
駆動部25は、例えばサーボモータで構成され、台車本体41に取り付けられている。駆動部25の出力軸には、駆動スプロケット65が取り付けられている。そして、無端の第1駆動チェーン66が第1チェーン55と噛み合う従動スプロケット68と駆動スプロケット65とに巻回され、噛み合っている。また、無端の第2駆動チェーン67が駆動スプロケット65と第5スプロケット75とに巻回され、噛み合っている。したがって、駆動部25の駆動によって、第1フォーク46を移動させる。また、これと同時に、駆動部25の駆動によって、ケーブル反転部72を移動させる。すなわち、駆動部25は、従動スプロケット68を回動させて、第1チェーン55をその延在方向に移動させ、これと同時に第5スプロケット75を回動させて、無端チェーン77を周回させ、第2フォーク47の移動距離とケーブル反転部72の移動距離とが略等しくなるように第1フォーク46及びケーブル反転部72を駆動するように構成されている。そして、後述するように、第1フォーク46は、第2フォーク47の移動距離の略2倍の距離を移動するように構成されているので、第1フォーク46に取り付けられている保持機構34は、ケーブル反転部72の移動距離の実質的に2倍の距離を移動するように構成されている。
そして、駆動部25は、保持機構34が近接位置P1に位置するときにケーブル反転部72が近接時位置P4に位置するように、駆動スプロケット65は、第1駆動チェーン66を介して従動スプロケット68と噛み合うと共に、第2駆動チェーン67を介して第5スプロケット75と噛み合っている。
そして、保持機構34が離隔位置P2a、P2bに位置するときにケーブル反転部72が離隔時位置P3に位置するように、従動スプロケット68と駆動スプロケット65との歯車比及び第5スプロケット75と駆動スプロケット65の歯車比が規定されている。
[ケーブル支持機構の構成]
ケーブル支持機構26は、ケーブルキャリア81及びケーブル23を支持する機構である。ケーブル支持機構26は、ケーブル支持チェーン(ケーブル支持索)97を備える。また、ケーブル支持機構26は、第7スプロケット91(支持索支持部)と、第8スプロケット92と、第9スプロケット93とを更に備えていてもよい。
第7スプロケット91、第8スプロケット92及び第9スプロケット93は、周知のスプロケットで構成されている。しかしこれに限られるものではなく、これに代えて、ローラ等の回転体で構成してもよい。
第7スプロケット91は、第2方向D2と直交し、水平方向に延在する回転軸周りに回動可能に台車本体41のケーブル反転部72の進退動方向における離隔時位置P3側部分(開口40の下側部分)に設けられている。
第8スプロケット92は、第2方向D2と直交し、水平方向に延在する回転軸周りに回動可能に台車本体41の第7スプロケット91の下側部分に設けられている。
第9スプロケット93は、第2方向D2と直交し、水平方向に延在する回転軸周りに回動可能に台車本体41のケーブル反転部72の進退動方向における近接時位置P4側部分に設けられている。また、図示しないテンショナーが第9スプロケット93を第9スプロケット93と第7スプロケット91及び第8スプロケット92とが離間する方向に付勢しており、ケーブル支持チェーン97に張りを与えている。
ケーブル支持チェーン97は、周知のローラーチェーンで構成されている。しかしこれに限られるものではなく、これに代えて、例えばベルト等の索状体で構成してもよい。ケーブル支持チェーン97は、一端97aがケーブル反転部72に保持され、且つ一端97aよりも他端97b側の支持部(第1部分)98がケーブルキャリア81(ケーブル23)のケーブル反転部72から開口40に向かって延びる部分と平行に延在するように構成され、且つ他端97bがケーブル反転部72に保持されている。そして、支持部98は、ケーブルキャリア81(ケーブル23)を支持している。
すなわち、ケーブル支持チェーン97は、一端97aがケーブル反転部72の第1チェーン連結部86に連結されている。そして、ケーブル支持チェーン97は、第1チェーン連結部86に連結されている部分よりも他端97b側の部分が第7スプロケット91に巻き掛けられている。そして、ケーブル支持チェーン97は、第7スプロケット91に巻き掛けられている部分よりも他端97b側の部分が第8スプロケット92に巻き掛けられている。そして、ケーブル支持チェーン97は、第8スプロケット92に巻き掛けられている部分よりも他端97b側の部分が第9スプロケット93に巻き掛けられている。そして、ケーブル支持チェーン97は、他端97bが第2チェーン連結部87に連結されている。
そして、ケーブル支持チェーン97の一端97aと第7スプロケット91に巻き掛けられている部分との間の部分が支持部98を構成し、ケーブルキャリア81(ケーブル23)を支持している。
そして、支持部98には、複数の支持台99が所定の間隔で並ぶように設けられている。支持台99は、一端がケーブル支持チェーン97に連結され、ケーブルキャリア81に向かって伸延し、他端がケーブルキャリア81と当接し、ケーブルキャリア81を支持している。すなわち、支持部98は、支持台99を介してケーブルキャリア81を支持するように構成されている。
このように、台車本体41に収容されているケーブルキャリア81のケーブル反転部72から開口40に向かって延在する部分は、支持部98に支持されているので、このケーブルキャリア81のケーブル反転部72から開口40に向かって延在する部分が垂れ下がり、他の機器に接触することを防止することができる。
[動作例]
次に、駐車システム100の動作例を説明する。
図4A〜図4Dは、駐車システム100の動作例を示す図である。
(移送部を第1格納スペースに伸長させる動作例)
図2に示す初期状態において、駆動部25が駆動スプロケット65を第1回転方向R1に回転させると、図4Aに示すように、第1チェーン55の他端55bは、第1格納スペース5Aに向かう方向に移動し、第2フォーク47は、第1チェーン55に牽引されて、第1格納スペース5Aに向かう方向に移動する。そして、第2フォーク47が移動することによって、第2フォーク47に取り付けられている第3スプロケット53が第1格納スペース5Aに向かう方向に移動すると、第3スプロケット53と噛み合っている第3チェーン57は、その一端57aが取り付けられている台車本体41及びその他端57bが取り付けられている第1フォーク46を第2方向D2に牽引しようとする。しかし、台車本体41は第2方向D2に移動しないように構成されているので、第1フォーク46のみが第2フォーク47と同方向に、第2フォーク47の移動距離の略2倍の距離を移動する。このようにして、駆動部25は、フォーク駆動機構33を駆動し、フォーク本体32を伸長させ、フォーク本体32を近接位置P1から第2方向D2において第1格納スペース5Aが位置する側に前進させ、保持機構34を第1格納スペース5Aに位置させる。
そして、駆動部25が駆動スプロケット65を第1回転方向R1に回転させると、第5スプロケット75が回転し、無端チェーン77が周回する。そして、中立位置P5に位置する連結部78が第1進出位置P6に向かって移動する。このとき、連結部78の一方の端部は、無端チェーン77の上側部77aを通って移動する。そして、連結部78が移動することによって、連結部78と連結されているケーブル反転部72は、近接時位置P4(図2参照)から離隔時位置P3(図4C、図4D参照)に向かって移動し、開口40に近づく。このとき、フォーク本体32の第1格納スペース5Aに対する伸長動作と同期してケーブル反転部72が移動するとともに、ケーブルキャリア81は、第1フォーク46に牽引される。これによって、ケーブル案内面83aと当接しているケーブルキャリア81の部分は、ケーブル案内面83a上を摺動し、台車本体41に収容されているケーブルキャリア81の伸延方向において開口40に向かう側に移動する。また、ケーブル反転部72が近接時位置P4から離隔時位置P3に向かって移動することによって、案内板83は、ケーブルキャリア81の基端部81a側(ケーブル23の基端部23a側)の部分を保持する。したがって、ケーブルキャリア81(ケーブル23)の離隔時位置P3に位置するケーブル反転部72に保持されている部分は、近接時位置P4に位置するケーブル反転部72に保持されている部分よりもケーブルキャリア81の基端部81a側(ケーブル23の基端部23a側)の部分であるように構成されている。このようにして、第1フォーク46の移動距離に応じた長さのケーブルキャリア81及びケーブル23が開口40から繰り出される。
そして、ケーブルキャリア81は、ケーブル反転部72においてケーブルキャリア81の延在方向を反転させるように延在しているので、ケーブル反転部72が近接時位置P4から離隔時位置P3に向かって移動すると、ケーブル反転部72の移動距離の略2倍に相当する寸法のケーブルキャリア81を繰り出すことができる状態となる。すなわち、繰り出すことができるケーブルキャリア81の寸法は、第1フォーク46の移動距離と略一致するように構成されているので、ケーブルキャリア81が弛んだり、過度に張られたりすることなく、ケーブルキャリア81を繰り出すことができる。
このように、ケーブルキャリア81及びケーブル23は、第1フォーク46によって牽引されて開口40から繰り出されるので、フォーク本体32を伸長させるときに圧縮する力がケーブルキャリア81及びケーブル23に加わって、ケーブルキャリア81及びケーブル23が座屈することを防止することができる。
そして、余分なケーブルキャリア81及びケーブル23は台車本体41に収納されているので、搬送装置1をコンパクトに構成することができる。すなわち、ケーブルキャリア81は上述の通り所定の最小屈曲半径以下に屈曲しないように構成されているので、余分なケーブルキャリア81が上面41a又は第1格納スペース5A上で大きく湾曲し、この湾曲した部分が高さ寸法が小さく構成されている保持機構34よりも上方に突出し、最低地上高が低い車両Vの床下に接触することを防止することができる。また、余分なケーブルキャリア81及びケーブル23がフォーク本体32の外側に延在し、搬送装置1の寸法が大きくなることを防止することができる。
そして、駆動部25がケーブル反転部72を近接時位置P4から離隔時位置P3に移動させると、ケーブル支持チェーン97は、ケーブル支持チェーン97の延在方向において一端97aから他端97bに向かう側に移動する。これによって、支持部98は、ケーブルキャリア81のケーブル反転部72から開口40に向かって延在する部分を弛ませずに支持することができる。
(移送部を第2格納スペースに伸長させる動作例)
また、図2に示す初期状態において、駆動部25が駆動スプロケット65を第2回転方向R2に回転させると、図4Bに示すように、第1チェーン55の一端55aは、第2格納スペース5Bに向かう方向に移動し、第2フォーク47は、第1チェーン55に牽引されて、第2格納スペース5Bに向かう方向に移動する。そして、第2フォーク47が移動することによって、第2フォーク47に取り付けられている第4スプロケット54が第2格納スペース5Bに向かう方向に移動すると、第4スプロケット54と噛み合っている第2チェーン56は、その一端56aが取り付けられている台車本体41及びその他端56bが取り付けられている第1フォーク46を第2方向D2に牽引しようとする。しかし、台車本体41は第2方向D2に移動しないように構成されているので、第1フォーク46のみが第2フォーク47と同方向に、第2フォーク47の移動距離の略2倍の距離を移動する。このようにして、駆動部25は、フォーク本体32を第2格納スペース5Bに向かって伸長させることができる。
そして、駆動部25が駆動スプロケット65を第2回転方向R2に回転させると、第5スプロケット75が回転し、無端チェーン77が周回する。そして、中立位置P5に位置する連結部78が第2進出位置P7に向かって移動する。このとき、連結部78の一方の端部は、無端チェーン77の下側部77bを通って移動する。そして、連結部78が移動することによって、連結部78と連結されているケーブル反転部72は、近接時位置P4(図2参照)から離隔時位置P3(図4C、図4D参照)に向かって移動し、開口40に近づく。このとき、フォーク本体32の第2格納スペース5Bに対する伸長動作と同期してケーブル反転部72が移動するとともに、ケーブルキャリア81は、第1フォーク46に牽引される。これによって、ケーブル案内面83aと当接しているケーブルキャリア81の部分は、ケーブル案内面83a上を摺動し、台車本体41に収容されているケーブルキャリア81の伸延方向において開口40に向かう側に移動する。このようにして、第1フォーク46の移動距離に応じた長さのケーブルキャリア81及びケーブル23が開口40から繰り出される。
そして、駆動部25がケーブル反転部72を近接時位置P4から離隔時位置P3に移動させると、ケーブル支持チェーン97は、ケーブル支持チェーン97の延在方向において一端97aから他端97bに向かう側に移動する。これによって、支持部98は、ケーブルキャリア81のケーブル反転部72から開口40に向かって延在する部分を弛ませずに支持することができる。
なお、ケーブル23及びケーブルキャリア81は開口40に挿通されているので、開口40において、ケーブル23及びケーブルキャリア81の第2方向D2における延在方向が反転するように構成されている。すなわち、開口40は、移送部22を第2格納スペース5Bに伸長させた場合に、ケーブル23及びケーブルキャリア81の第2方向D2における延在方向を反転させるようにケーブル23及びケーブルキャリア81を案内している。
(移送部を第1格納スペースから短縮させる動作例)
そして、図4Cに示すフォーク本体32を第1格納スペース5Aに向かって伸長させた状態において、駆動部25が駆動スプロケット65を第2回転方向R2に回転させると、フォーク駆動機構33は、上述したフォーク本体32を第2格納スペース5Bに向かって伸長させる動作と同様に動作して、第1格納スペース5Aに向かって伸長させたフォーク本体32を図2に示す初期位置に向かって短縮させることができる。
そして、駆動部25が駆動スプロケット65を第2回転方向R2に回転させると、第5スプロケット75が回転し、無端チェーン77が周回する。そして、連結部78が第1進出位置P6から中立位置P5に向かって移動する。そして、連結部78が移動することによって、連結部78と連結されているケーブル反転部72は、離隔時位置P3から近接時位置P4(図2参照)に向かって移動し、開口40及び第5スプロケット75から遠ざかり、第6スプロケット76に近づく。これによって、ケーブル案内面83aと当接しているケーブルキャリア81の部分は、ケーブル案内面83a上を摺動し、台車本体41に収容されているケーブルキャリア81の伸延方向において基端部81aに向かう側に移動する。また、ケーブル反転部72が離隔時位置P3から近接時位置P4に向かって移動することによって、案内板83は、ケーブルキャリア81の先端部81b側(ケーブル23の先端部23b側)の部分を保持する。したがって、ケーブルキャリア81(ケーブル23)の近接時位置P4に位置するケーブル反転部72に保持されている部分は、離隔時位置P3に位置するケーブル反転部72に保持されている部分よりもケーブルキャリア81の先端部81b側(ケーブル23の先端部23b側)の部分であるように構成されている。このとき、フォーク本体32の短縮動作と同期してケーブル反転部72が移動するので、台車本体41の外部に位置するケーブルキャリア81は、ケーブル反転部72に牽引され、開口40に引き込まれる。そして、ケーブルキャリア81は、ケーブル反転部72においてケーブルキャリア81の延在方向を反転させるように延在しているので、ケーブル反転部72が離隔時位置P3から近接時位置P4に向かって移動すると、ケーブル反転部72の移動距離の略2倍に相当する寸法のケーブルキャリア81が引き込まれる。すなわち、引き込まれるケーブルキャリア81の寸法は、第1フォーク46の移動距離と略一致するように構成されているので、ケーブルキャリア81が弛んだり、過度に張られたりすることなく、ケーブルキャリア81を引き込むことができる。
このように、ケーブルキャリア81及びケーブル23は、ケーブル反転部72によって牽引されて、開口40から台車本体41に引き込まれるので、フォーク本体32を短縮させるときに、圧縮する力がケーブルキャリア81及びケーブル23に加わって、ケーブルキャリア81及びケーブル23が座屈することを防止することができる。
そして、駆動部25がケーブル反転部72を離隔時位置P3から近接時位置P4に移動させると、ケーブル支持チェーン97は、ケーブル支持チェーン97の延在方向において他端97bから一端97aに向かう側に移動する。これによって、支持部98は、ケーブルキャリア81の開口40から引き込んだ部分を弛ませずに支持することができる。
(移送部を第2格納スペースから短縮させる動作例)
そして、図4Dに示すフォーク本体32を第2格納スペース5Bに向かって伸長させた状態において、駆動部25が駆動スプロケット65を第1回転方向R1に回転させると、フォーク駆動機構33は、上述したフォーク本体32を第1格納スペース5Aに向かって伸長させる動作と同様に動作して、第1格納スペース5Aに向かって伸長させたフォーク本体32を図2に示す初期位置に向かって短縮させることができる。
そして、駆動部25が駆動スプロケット65を第1回転方向R1に回転させると、第5スプロケット75が回転し、無端チェーン77が周回する。そして、連結部78が第2進出位置P7から中立位置P5に向かって移動する。そして、連結部78が移動することによって、連結部78と連結されているケーブル反転部72は、離隔時位置P3から近接時位置P4に向かって移動し、開口40及び第5スプロケット75から遠ざかり、第6スプロケット76に近づく。これによって、ケーブル案内面83aと当接しているケーブルキャリア81の部分は、ケーブル案内面83a上を摺動し、台車本体41に収容されているケーブルキャリア81の伸延方向において基端部81aに向かう側に移動する。このとき、フォーク本体32の短縮動作と同期してケーブル反転部72が移動するので、台車本体41の外部に位置するケーブルキャリア81は、ケーブル反転部72に牽引され、開口40に引き込まれる。
そして、駆動部25がケーブル反転部72を離隔時位置P3から近接時位置P4に移動させると、ケーブル支持チェーン97は、ケーブル支持チェーン97の延在方向において他端97bから一端97aに向かう側に移動する。これによって、支持部98は、ケーブルキャリア81の開口40から引き込んだ部分を支持して弛ませずに支持することができる。
このように、ケーブル反転部駆動機構73は、連結部78の一方の端部が中立位置に位置する状態において、無端チェーン77が何れの方向に周回しても、ケーブル反転部72を近接時位置P4から離隔時位置P3に向かって移動させ、ケーブルキャリア81及びケーブル23を開口40から繰り出すことができる。
以上に説明したように、本発明の駐車システム100は、ケーブルキャリア81及びケーブル23が、第1フォーク46によって牽引されて開口40から繰り出され、更に、ケーブル反転部72によって牽引されて、開口40から台車本体41に引き込まれるので、フォーク本体32を伸縮させるときに圧縮する力がケーブルキャリア81及びケーブル23に加わって、ケーブルキャリア81及びケーブル23が座屈することを防止することができる。そして、座屈したケーブル23がフォーク本体32の伸縮を妨げることを防止することができる。
(実施の形態2)
図5は、本発明の実施の形態2に係る駐車システムの搬送装置の構成例を示す図である。
上記実施の形態1において、無端チェーン77とケーブル反転部72とは、連結部78によって連結されているものを例示したが、本実施の形態において、無端チェーン77とケーブル反転部72とは、係合ピン278によって連結されている。
すなわち、ケーブル反転部72は、長孔281を含む。
長孔281は、支持板82に形成された長孔であり、無端チェーン77の上側部77a及び下側部77bと交差する方向に延在している。そして、長孔281は、長手方向の寸法が無端チェーン77の上側部77a及び下側部77bとの間隔寸法よりも長く形成されている。
そして、ケーブル反転部駆動機構73は、係合ピン278を含む。係合ピン278は、無端チェーン77に取り付けられ、第2方向D2と直交する方向に伸延している。そして、係合ピン278は、長孔281に挿し込まれ係合している。また、ケーブル反転部72が近接時位置P4に位置する状態において、係合ピン278は、無端チェーン77の延在方向において、無端チェーン77と第6スプロケット76とが噛み合っている区間の中央に位置するように無端チェーン77に取り付けられている。この係合ピン278の位置が中立位置P5を構成する。
したがって、図5(b)に示すように駆動部25が駆動スプロケット65を第1回転方向R1に回転させると、第5スプロケット75が回転し、無端チェーン77が周回し、係合ピン278が中立位置P5から無端チェーン77の上側部77aを通って、第5スプロケット75に向かって移動する。そして、係合ピン278が第5スプロケット75に向かって移動することによって、係合ピン278と係合しているケーブル反転部72は、近接時位置P4から離隔時位置P3に向かって移動し、開口40に近づく。
同様に、図5(c)に示すように駆動部25が駆動スプロケット65を第2回転方向R2に回転させると、第5スプロケット75が回転し、無端チェーン77が周回し、係合ピン278が中立位置P5から無端チェーン77の下側部77bを通って、第5スプロケット75に向かって移動する。そして、係合ピン278が第5スプロケット75に向かって移動することによって、係合ピン278と係合しているケーブル反転部72は、近接時位置P4から離隔時位置P3に向かって移動し、開口40に近づく。
すなわち、ケーブル反転部駆動機構73は、連結部78が中立位置P5に位置する状態において、無端チェーン77を何れの方向に周回させてもケーブル反転部72を近接時位置P4から離隔時位置P3に移動させるように構成されている。
(実施の形態3)
図6は、本実施の形態3に係る駐車システムの搬送装置の構成例を示す図である。
上記実施の形態1において、移送部22及びケーブル牽引機構24は、駆動部25によって駆動させられるよう構成されているものを例示したが、本実施の形態において、移送部22は第1駆動部358によって駆動させられるよう構成され、ケーブル牽引機構24は第2駆動部359によって駆動させられるよう構成されている。
すなわち、第1駆動部358は、出力軸に第1チェーン55と噛み合う駆動スプロケット349が取り付けられている。したがって、第1駆動部358の駆動によって駆動スプロケット349が回動し、第1チェーン55をその延在方向に移動させる。
第2駆動部359は、出力軸に第5スプロケット75が取り付けられている。したがって、第2駆動部359の駆動によって第5スプロケット75が回動し、無端チェーン77を周回させる。
そして、第1駆動部358及び第2駆動部359は、保持機構34の移動距離に応じた長さのケーブルキャリア81及びケーブル23が開口40から繰り出されるように同期して駆動するように構成されている。
(実施の形態4)
図7は、本実施の形態4に係るケーブル反転部472の構成例を示す図である。
上記実施の形態1において、ケーブル反転部72は転倒U字上に形成された板体である案内板83を含むものを例示したが、本実施の形態において、ケーブル反転部472は、案内ローラ483を含む。
案内ローラ483は、第2方向D2と直交する、水平方向に延在する回動軸線周りに回動可能に一対の支持板82の間に取り付けられている。そして、案内ローラ483とケーブルキャリア81とが当接するように、案内ローラ483にケーブルキャリア81が巻き掛けられ、ケーブル23の延在方向を反転させている。
そして、台車本体41に収容されているケーブルキャリア81が第1フォーク46に牽引され、ケーブルキャリア81が移動すると、案内ローラ483が従動して回動する。これによって、ケーブルキャリア81及びケーブル23を滑らかに台車本体41から繰り出し、また、台車本体41に引き込むことができる。
(実施の形態5)
上記実施の形態1において、フォーク本体32は、フォーク駆動機構33のチェーンによって牽引され、移動するように構成されているものを例示したが、これに限られるものではない。これに代えて、例えば、フォーク本体32は、周知のラックアンドピニオン機構、ボールねじ機構、油圧シリンダ機構によって動作方向に推進され、移動するように構成されていてもよい。そして、これらの機構は、保持機構34の移動距離に応じた長さのケーブルキャリア81及びケーブル23が開口40から繰り出されるように駆動部25と同期して駆動するように構成されていてもよい。
(実施の形態6)
上記実施の形態1において、フォーク本体32は、フォーク駆動機構33のチェーンによって牽引され、移動するように構成されているものを例示したが、これに限られるものではない。これに代えて、例えば、フォーク本体32の第1フォーク46は、台車本体41の上面41a、第1格納スペース5A、及び第2格納スペース5B上を転がるように構成され、第1フォーク46を支持する車輪と、当該車輪を駆動する駆動部を備えていてもよい。そして、当該駆動部は、保持機構34の移動距離に応じた長さのケーブルキャリア81及びケーブル23が開口40から繰り出されるように駆動部25と同期して駆動するように構成されていてもよい。
(実施の形態7)
上記実施の形態5及び6において、フォーク本体32は、第1フォーク46と、第2フォーク47とを有し、第2方向D2に伸縮するように構成されているものを例示したが、これに限られるものではない。これに代えて、フォーク本体32は、第1フォーク46のみを備え、第1フォーク46は、台車本体41に対して第2方向D2に相対的に進退動可能に構成されていてもよい。
(実施の形態8)
上記実施の形態1において、ケーブルキャリア81及びケーブル23は、開口40に挿通されているがこれに限られるものではなく、開口40を経由せずにケーブル反転部72から第1フォーク46の一方の端部46aに向かって伸延するように構成されていてもよい。
上記説明から、当業者にとっては、本発明の多くの改良や他の実施形態が明らかである。したがって、上記説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本発明を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。本発明の精神を逸脱することなく、その構造及び/又は機能の詳細を実質的に変更できる。
本件発明は、物品を搬送する装置に適用することができる。
1 搬送装置
20 ケーブル基端支持部
21 搬送台車
22 移送部
23 ケーブル
24 ケーブル牽引機構
25 駆動部
26 ケーブル支持機構
32 フォーク本体
33 フォーク駆動機構
34 保持機構
40 開口
41 台車本体
42 台車駆動機構
46 第1フォーク
47 第2フォーク
72 ケーブル反転部
73 ケーブル反転部駆動機構
80 案内部
81 ケーブルキャリア
100 駐車システム

Claims (10)

  1. ケーブル基端保持部と、
    近接位置と該近接位置よりも前記ケーブル基端保持部から遠い離隔位置との間で移動可能に構成され、被搬送物を保持することができるように構成されている被搬送物保持部と、
    基端部が前記ケーブル基端保持部に保持され、且つ先端部が前記被搬送物保持部に保持されているケーブルと、
    前記ケーブルの延在方向を反転させるように前記ケーブルの基端部と先端部との間の部分が巻き掛けられているケーブル反転部と、近接時位置と該近接時位置に位置する前記ケーブル反転部に巻き掛けられている前記ケーブルの部分よりも前記ケーブルの基端部側の部分を前記ケーブル反転部が保持する離隔時位置との間で前記ケーブル反転部が移動するように前記ケーブル反転部を案内する案内部とを有するケーブル牽引機構と、
    駆動部と、を備え、
    前記ケーブル牽引機構は、前記駆動部の駆動力によって、前記被搬送物保持部が前記近接位置に位置するときに前記ケーブル反転部が前記近接時位置に位置するよう前記ケーブル反転部を移動させ、且つ前記被搬送物保持部が前記離隔位置に位置するときに前記ケーブル反転部が前記離隔時位置に位置するよう前記ケーブル反転部を移動させるように構成されている、搬送装置。
  2. 前記ケーブル牽引機構は、前記ケーブル反転部の移動距離が前記被搬送物保持部の実質的移動距離の1/2となるよう前記ケーブル反転部を移動させるように構成されている、請求項1に記載の搬送装置。
  3. ケーブル基端保持部と、
    近接位置と該近接位置よりも前記ケーブル基端保持部から遠い離隔位置との間で移動可能に構成され、被搬送物を保持することができるように構成されている被搬送物保持部と、
    基端部が前記ケーブル基端保持部に保持され、且つ先端部が前記被搬送物保持部に保持されているケーブルと、
    前記ケーブルの延在方向を反転させるように前記ケーブルの基端部と先端部との間の部分が巻き掛けられているケーブル反転部と、近接時位置と該近接時位置に位置する前記ケーブル反転部に巻き掛けられている前記ケーブルの部分よりも前記ケーブルの基端部側の部分を前記ケーブル反転部が保持する離隔時位置との間で前記ケーブル反転部が移動するように前記ケーブル反転部を案内する案内部と、ケーブル反転部駆動機構とを有するケーブル牽引機構と、
    駆動部と、を備え、
    前記ケーブル反転部駆動機構は、第1回転体と、第2回転体と、前記第1回転体及び前記第2回転体に巻き掛けられた無端の索状部材と、前記索状部材と前記ケーブル反転部とを連結する連結部とを含み、
    前記駆動部は、その駆動力によって前記索状部材を周回させ、
    前記被搬送物保持部が前記近接位置に位置するときに前記ケーブル反転部が前記近接時位置に位置し、且つ前記被搬送物保持部が前記離隔位置に位置するときに前記ケーブル反転部が前記離隔時位置に位置するように構成されている、搬送装置。
  4. 前記第2回転体は、前記第1回転体の前記ケーブル反転部の移動方向における前記離隔時位置から前記近接時位置に向かう側に設けられ
    記連結部は、前記ケーブル反転部が前記近接時位置に位置する状態において、前記索状部材が前記第2回転体に巻き掛けられている区間に位置するように前記索状部材に取り付けられている、請求項に記載の搬送装置。
  5. ケーブル基端保持部と、
    近接位置と該近接位置よりも前記ケーブル基端保持部から遠い離隔位置との間で移動可能に構成され、被搬送物を保持することができるように構成されている被搬送物保持部と、
    基端部が前記ケーブル基端保持部に保持され、且つ先端部が前記被搬送物保持部に保持されているケーブルと、
    前記ケーブルの延在方向を反転させるように前記ケーブルの基端部と先端部との間の部分が巻き掛けられているケーブル反転部と、近接時位置と該近接時位置に位置する前記ケーブル反転部に巻き掛けられている前記ケーブルの部分よりも前記ケーブルの基端部側の部分を前記ケーブル反転部が保持する離隔時位置との間で前記ケーブル反転部が移動するように前記ケーブル反転部を案内する案内部とを有するケーブル牽引機構と、を備え、
    前記被搬送物保持部が前記近接位置に位置するときに前記ケーブル反転部が前記近接時位置に位置し、且つ前記被搬送物保持部が前記離隔位置に位置するときに前記ケーブル反転部が前記離隔時位置に位置するように構成され
    一端が前記ケーブル反転部に保持され、且つ前記一端よりも他端側の第1部分が前記ケーブルの前記ケーブル反転部から前記ケーブルの先端部に向かって延びる部分と平行に延在するように構成され、且つ他端が前記ケーブル反転部に保持されているケーブル支持索と、を更に備え、
    前記第1部分は、前記ケーブルを支持している、搬送装置。
  6. 前記第1部分又は前記第1部分よりも他端側の部分が巻き掛けられた支持索支持部を更に有する請求項に記載の搬送装置。
  7. 前記ケーブル基端保持部が取り付けられ、前記被搬送物を搬送する搬送部を更に備え、
    前記被搬送物保持部は、前記搬送部上に取り付けられている、請求項1乃至6の何れかに記載の搬送装置。
  8. 前記搬送部は、前記被搬送物を第1方向に搬送し、
    前記近接位置は、前記搬送部上に位置し、
    前記離隔位置は、前記近接位置の前記第1方向と交差する第2方向に位置し且つ前記被搬送物を載置する載置領域上に位置する、請求項に記載の搬送装置。
  9. 前記被搬送物保持部は、搬送部上に取り付けられ、
    前記ケーブル基端保持部及び前記ケーブル牽引機構は、前記搬送部の上面の下方に設けられ、
    前記搬送部は、上面が前記載置領域の延在面上に位置するように構成されている、請求項に記載の搬送装置。
  10. 前記被搬送物は、車両である、請求項1乃至9の何れかに記載の搬送装置。
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