JP6353241B2 - 駐車システム - Google Patents

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本発明は、車両を所望の駐車位置まで搬送する搬器を備えた駐車システム(駐車装置)に関する。
従来から車両を搬出入する搬送装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
この搬送装置は、昇降台に載置された車路と、車路に取り付けられた搬送モータと、車路に対して往復移動するスライダーと、スライダーの下面に形成され搬送モータの回転軸側のギヤに噛合しているラックと、スライダーの下面に回転自在に取り付けられたスプロケットと、車両を搭載し、スライダーに対して往復移動する搬送台と、搬送台の下面に連結され、車路との間で無端状に掛け渡されると共に、スプロケットに巻回されているチェーンとを備える。これによって、搬送モータの駆動によってスライダーが移動すると、この移動力がスプロケット及びチェーンを介して搬送台に伝達され、搬送台が往復移動し、駐車台に進入する。
特開平9―291716号公報
ところで、空間の利用効率を高めるため、駐車台を昇降台のスライダーの移動方向における前方のみならず後方にも設けた駐車装置においては、スライダーを前後方向に動かす必要がある。
そして、駆動モータがギヤ及びラックを介してスライダーを駆動させるように構成されている特許文献1に記載の搬送装置においては、スライダーを前方及び後方の両方向に同一距離移動させることができるようにギヤをスライダーの移動方向における中央に配置することが考えられる。しかし、この場合、スライダーは、スライダーの長さ寸法の半分以下の距離しか駐車台に向かって移動させることができない。よって、スライダーの長さ寸法を大きくする必要があり、搬送台が大型になるという問題があった。
上記課題を解決するため、本発明のある態様に係る駐車システムは、搭載された車両を第1方向に搬送する搬送部と、第1フォークと第2フォークとを有し、上下方向から見て前記第1方向と交差する第2方向に伸縮するように構成されているフォーク本体であって、前記第2フォークは前記搬送部に対して前記第2方向に相対的に進退動可能に前記搬送部に取り付けられ、第1フォークは前記第2フォークに対して前記第2方向に相対的に進退動可能に前記第2フォークに取り付けられている、フォーク本体と、前記搬送部の前記第2方向における一方の端部側に取り付けられた第1回転体と、前記搬送部の前記第2方向における他方の端部側に取り付けられた第2回転体と、前記第2フォークの前記第2方向における前記一方の端部側に取り付けられた第3回転体と、前記第2フォークの前記第2方向における前記他方の端部側に取り付けられた第4回転体と、一端が前記第2フォークの前記第2方向における前記一方の端部側に取り付けられ、且つ他端側の部分が前記第2回転体に巻き掛けられ、且つ前記第2回転体に巻き掛けられている部分よりも他端側の部分が前記第1回転体に巻き掛けられ、且つ他端が前記第2フォークの前記第2方向における前記他方の端部側に取り付けられている第1チェーンと、一端が前記搬送部の前記第2方向における前記一方の端部側に取り付けられ、他端が前記第1フォークの前記第2方向における前記一方の端部側に取り付けられ、中間部が前記第4回転体に巻き掛けられている第2チェーンと、一端が前記搬送部の前記第2方向における前記他方の端部側に取り付けられ、他端が前記第1フォークの前記第2方向における前記他方の端部側に取り付けられ、中間部が前記第3回転体に巻き掛けられている第3チェーンと、出力軸の回転駆動によって前記第1チェーンをその延在方向に移動させるフォーク駆動部と、を有するフォーク駆動機構と、前記第1フォークに取り付けられ、前記車両を保持する車両保持機構と、を備え、前記車両保持機構は、第1保持部と第2保持部と第2保持部駆動部とを有し、前記第1保持部は、前記第1フォークの一方の端部側連結されている第1基部と、左右一対の保持機構と、を含み、前記第1保持部の左右一対の保持機構は、それぞれ上下方向に延在する回動軸線周りに回動可能なように、基端部が前記第1基部に取り付けられ、前記第2方向と交差する方向に延在する挟持角度位置と、前記挟持角度位置から先端部が離間するように揺動した解放角度位置との間で揺動する一対の第1挟持アームと、前記第1挟持アームを揺動させる第1挟持アーム駆動機構と、を有し、前記第2保持部は、前記第1基部よりも前記第1フォークの他方の端部側において前記第2方向に移動可能なように、前記第1フォークに取り付けられている第2基部と、左右一対の保持機構と、を含み、前記第2保持部の左右一対の保持機構は、それぞれ上下方向に延在する回動軸線周りに回動可能なように、基端部が前記第2基部に取り付けられ、前記第2方向と交差する方向に延在する挟持角度位置と、前記挟持角度位置から先端部が離間するように揺動した解放角度位置との間で揺動する一対の第2挟持アームと、前記第2挟持アームを揺動させる第2挟持アーム駆動機構と、を有し、前記第2保持部駆動部は、前記第2基部を前記第2方向に移動させ、前記フォーク駆動部は、その作動によって前記出力軸の回転を規制し、その解除によって前記出力軸の回転を許容する第1ブレーキを備え、前記第2保持部駆動部は、その作動によって該第2保持部駆動部の出力軸の回転を規制し、その解除によって前記出力軸の回転を許容する第2ブレーキを備え、前記フォーク駆動部は、前記第1挟持アーム駆動機構が前記第1挟持アームを前記解放角度位置から前記挟持角度位置に揺動させているときに、前記第1ブレーキを解除するように構成され、前記第2保持部駆動部は、前記第2挟持アーム駆動機構が前記第2挟持アームを前記解放角度位置から前記挟持角度位置に揺動させているときに、前記第2ブレーキを解除するように構成されている。
この構成によれば、第2フォークのストロークを大きくすることができる。これによって、例えば載置領域が搬送台車の両側に設けられているような、第2フォークのストロークを大きくする必要がある駐車システムにおいて、第2フォークの第2方向における長さ寸法を短くすることができ、これによって、搬送台車をコンパクトに構成することができる。その結果、駐車システムをコンパクトにすることができる。また、第1乃至第3のチェーンを介して、フォーク駆動部の駆動力を第1フォーク及び第2フォークに伝達することができ、フォーク本体の伸縮方向に段差や勾配が存在している場合においても、フォーク駆動部の駆動力を第1フォーク及び第2フォークにより確実に伝達し、フォーク本体を滑らかに伸縮することができる。更に、左右一対の前輪及び左右一対の後輪を備える車両を第1保持部及び第2保持部によって保持することができる。また、車両のホイールベースに応じて第2保持部を第2方向に移動させ、第1保持部と第2保持部との間隔を調整することができる。更に、上下方向から見て、第2方向における第1保持部の一対の第1挟持アーム及び第2保持部の一対の第2挟持アームの中間線の位置と車両の車輪の軸線の位置とが一致していないときにこれらが一致するように第1保持部及び第2保持部の位置を自律的に補正することができる。
上記課題を解決するため、本発明の別の態様に係る駐車システムは、搭載された車両を第1方向に搬送する搬送部と、第1フォークと第2フォークとを有し、上下方向から見て前記第1方向と交差する第2方向に伸縮するように構成されているフォーク本体であって、前記第2フォークは前記搬送部に対して前記第2方向に相対的に進退動可能に前記搬送部に取り付けられ、第1フォークは前記第2フォークに対して前記第2方向に相対的に進退動可能に前記第2フォークに取り付けられている、フォーク本体と、出力軸の回転駆動によって前記第1フォークを前記搬送部に対して前記第2方向に移動させるフォーク駆動部を有するフォーク駆動機構と、前記第1フォークに取り付けられ、前記車両を保持する車両保持機構と、を備え、前記車両保持機構は、第1保持部と第2保持部と第2保持部駆動部とを有し、前記第1保持部は、前記第1フォークの一方の端部側に連結され、左右一対の保持機構を含み、前記第1保持部の左右一対の保持機構は、それぞれ一対の挟持アームを有し、該一対の挟持アームを互いに接近させる挟持角度位置と、前記挟持角度位置から先端部が離間するように揺動した解放角度位置との間で揺動する一対の第1挟持アームを有し、前記第2保持部は、前記第1フォークの他方の端部側において前記第2方向に移動可能なように、前記第1フォークに取り付けられ、左右一対の保持機構を含み、前記第2保持部の左右一対の保持機構は、それぞれ一対の挟持アームを有し、該一対の挟持アームを互いに接近させる挟持角度位置と、前記挟持角度位置から先端部が離間するように揺動した解放角度位置との間で揺動する一対の第2挟持アームを有し、前記第2保持部駆動部は、前記第2保持部を前記第2方向に移動させ、前記フォーク駆動部は、その作動によって前記出力軸の回転を規制し、その解除によって前記出力軸の回転を許容する第1ブレーキを備え、前記第2保持部駆動部は、その作動によって該第2保持部駆動部の出力軸の回転を規制し、その解除によって前記出力軸の回転を許容する第2ブレーキを備え、前記フォーク駆動部は、前記第1挟持アームを前記解放角度位置から前記挟持角度位置に揺動させているときに、前記第1ブレーキを解除するように構成され、前記第2保持部駆動部は、前記第2挟持アームを前記解放角度位置から前記挟持角度位置に揺動させているときに、前記第2ブレーキを解除するように構成されている。
この構成によれば、第2フォークのストロークを大きくすることができる。これによって、例えば載置領域が搬送台車の両側に設けられているような、第2フォークのストロークを大きくする必要がある駐車システムにおいて、第2フォークの第2方向における長さ寸法を短くすることができ、これによって、搬送台車をコンパクトに構成することができる。その結果、駐車システムをコンパクトにすることができる。更に、左右一対の前輪及び左右一対の後輪を備える車両を第1保持部及び第2保持部によって保持することができる。また、車両のホイールベースに応じて第2保持部を第2方向に移動させ、第1保持部と第2保持部との間隔を調整することができる。更に、上下方向から見て、第2方向における第1保持部の一対の第1挟持アーム及び第2保持部の一対の第2挟持アームの中間線の位置と車両の車輪の軸線の位置とが一致していないときにこれらが一致するように第1保持部及び第2保持部の位置を自律的に補正することができる。
上記課題を解決するため、本発明の更に別の態様に係る駐車システムは、搭載された車両を第1方向に搬送する搬送部と、第1フォークと第2フォークとを有し、上下方向から見て前記第1方向と交差する第2方向に伸縮するように構成されているフォーク本体であって、前記第2フォークは前記搬送部に対して前記第2方向に相対的に進退動可能に前記搬送部に取り付けられ、第1フォークは前記第2フォークに対して前記第2方向に相対的に進退動可能に前記第2フォークに取り付けられている、フォーク本体と、前記搬送部の前記第2方向における一方の端部側に取り付けられた第1回転体と、前記搬送部の前記第2方向における他方の端部側に取り付けられた第2回転体と、前記第2フォークの前記第2方向における前記一方の端部側に取り付けられた第3回転体と、前記第2フォークの前記第2方向における前記他方の端部側に取り付けられた第4回転体と、一端が前記第2フォークの前記第2方向における前記一方の端部側に取り付けられ、且つ他端側の部分が前記第2回転体に巻き掛けられ、且つ前記第2回転体に巻き掛けられている部分よりも他端側の部分が前記第1回転体に巻き掛けられ、且つ他端が前記第2フォークの前記第2方向における前記他方の端部側に取り付けられている第1チェーンと、一端が前記搬送部の前記第2方向における前記一方の端部側に取り付けられ、他端が前記第1フォークの前記第2方向における前記一方の端部側に取り付けられ、中間部が前記第4回転体に巻き掛けられている第2チェーンと、一端が前記搬送部の前記第2方向における前記他方の端部側に取り付けられ、他端が前記第1フォークの前記第2方向における前記他方の端部側に取り付けられ、中間部が前記第3回転体に巻き掛けられている第3チェーンと、出力軸の回転駆動によって前記第1チェーンをその延在方向に移動させるフォーク駆動部と、を有するフォーク駆動機構と、前記第1フォークに取り付けられ、前記車両を保持する車両保持機構と、を備え、前記車両保持機構は、少なくとも第2保持部を有し、前記第2保持部は、前記第2方向に移動可能なように、前記第1フォークに取り付けられ、左右一対の保持機構を含み、前記第1フォークは、前記第1方向で対向する一対の側壁と一対の該側壁の上端を接続する上壁を有して、前記第2フォークを覆うように設けられ、前記第2フォークは、前記第1フォークとの相対移動を、前記側壁内面を摺動させることにより案内する第1案内部材を有し、前記第2保持部は、前記第1フォークとの相対移動を、前記側壁外面を摺動させることにより案内する第2案内部材を有することを特徴とする。
この構成によれば、第2フォークのストロークを大きくすることができる。これによって、例えば載置領域が搬送台車の両側に設けられているような、第2フォークのストロークを大きくする必要がある駐車システムにおいて、第2フォークの第2方向における長さ寸法を短くすることができ、これによって、搬送台車をコンパクトに構成することができる。その結果、駐車システムをコンパクトにすることができる。また、第1乃至第3のチェーンを介して、フォーク駆動部の駆動力を第1フォーク及び第2フォークに伝達することができ、フォーク本体の伸縮方向に段差や勾配が存在している場合においても、フォーク駆動部の駆動力を第1フォーク及び第2フォークにより確実に伝達し、フォーク本体を滑らかに伸縮することができる。更に、左右一対の前輪及び左右一対の後輪を備える車両を第1保持部及び第2保持部によって保持することができる。また、第1フォークの内部空間に位置する第2フォークを保護することができ、別途保護カバーを設ける必要がないので、コンパクトに構成することができる。
前記車両保持機構は、第1保持部と第2保持部駆動部とを更に有し、前記第1保持部は、前記第1フォークの一方の端部側に連結されている第1基部と、左右一対の保持機構と、を含み、前記第1保持部の左右一対の保持機構は、それぞれ上下方向に延在する回動軸線周りに回動可能なように、基端部が前記第1基部に取り付けられ、前記第2方向と交差する方向に延在する挟持角度位置と、前記挟持角度位置から先端部が離間するように揺動した解放角度位置との間で揺動する一対の第1挟持アームと、前記第1挟持アームを揺動させる第1挟持アーム駆動機構と、を有し、前記第2保持部は、前記第1基部よりも前記第1フォークの他方の端部側において前記第2方向に移動可能なように、前記第1フォークに取り付けられている第2基部を更に含み、前記第2保持部の左右一対の保持機構は、それぞれ上下方向に延在する回動軸線周りに回動可能なように、基端部が前記第2基部に取り付けられ、前記第2方向と交差する方向に延在する挟持角度位置と、前記挟持角度位置から先端部が離間するように揺動した解放角度位置との間で揺動する一対の第2挟持アームと、前記第2挟持アームを揺動させる第2挟持アーム駆動機構と、を有し、前記第2保持部駆動部は、前記第2基部を前記第2方向に移動させてもよい。
この構成によれば、車両のホイールベースに応じて第2保持部を第2方向に移動させ、第1保持部と第2保持部との間隔を調整することができる。
本発明は、駐車システムをコンパクトにすることができるという効果を奏する。
本発明の実施の形態に係る駐車システムの構成例を概略的に示す図である。 図1の駐車システムの搬器の構成例を示す平面図である。 図1の駐車システムの搬器の構成例を示す側面図である。 図1の駐車システムのフォーク本体の構成例を示す図であり、フォーク本体を端部側から見た図である。 図1の駐車システムのフォーク駆動機構の構成例を概略的に示す図である。 図1の駐車システムの第2保持部駆動機構の構成例を示す図である。 図1の駐車システムの制御系統の構成例を概略的に示すブロック図である。 図1の駐車システムのフォーク駆動部の動作例を示す図である。 図1の駐車システムのフォーク駆動部の動作例を示す図である。 図1の駐車システムの第2保持部駆動機構の動作例を示す図である。 図1の駐車システムの第2保持部駆動機構の動作例を示す図である。 図1の駐車システムのフォーク駆動部の動作例を示すフローチャートである。 図1の駐車システムのフォーク駆動部の動作例を示す図である。 図1の駐車システムの第2保持部駆動部の動作例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。また、以下では、全ての図を通じて、同一又は相当する要素には同一の参照符号を付して、その重複する説明を省略する。
図1は、本発明の実施の形態に係る駐車システム100の構成例を概略的を示す図である。
[駐車システムの概略構成]
図1に示すように、駐車システム100は、所定の位置に運転者が運転して位置させた車を搬送し格納すると共に、この車を元の位置に搬送する機械式駐車装置である。本実施の形態において、この車は、左右一対の前輪Tf及び左右一対の後輪Trの乗用自動車V(車両)であるがこれに限定されない。なお、以下では、乗用自動車Vの幅方向左側を左、乗用自動車Vの幅方向右側を右ということがある。
駐車システム100は、例えば、出入庫室1と、昇降装置2と、搬器3と、格納スペース5と、制御器6と、を備える。
出入庫室1は、駐車システム100に対して、運転者が乗用自動車Vを運転して乗用自動車Vを入庫及び出庫する場所であり、例えば地上に設けられている。出入庫室1は、乗用自動車Vの左右一対の前輪Tf及び左右一対の後輪Trの位置を検出する検知センサ11が設けられている。検知センサ11は、例えば周知のレーザーセンサで構成され、左右一対の前輪Tf及び後輪Trからの反射光によって、後述する昇降台14上における左右一対の前輪Tf及び後輪Trの位置を測定する。
昇降装置2は、出入庫室1が設けられている階層と、格納スペース5が設けられている階層とを上下方向に接続している。昇降装置2は、昇降台14と、昇降台14を昇降させる昇降台駆動機構15(図7参照)とを備える。昇降台14は、出入庫室1に入庫された乗用自動車Vが所定の姿勢で載置され、また、格納スペース5から出入庫室1に向けて搬送される乗用自動車Vが後述する搬器3によってその上に載置される台である。昇降台駆動機構15は、昇降台14を出入庫室1が位置する階層と、格納スペース5が設けられている階層との間で昇降させる装置である。したがって、出入庫室1と格納スペース5とが同一階層に位置する場合は、昇降装置2を省略してもよい。
搬器3は、例えば、格納スペース5が位置する階層において乗用自動車Vを搬送する機器である。搬器3は、第1方向D1に延びる走行レーン4を移動可能に構成されると共に、上下方向から見て第1方向D1と交差する第2方向D2(以下、単に第2方向D2ということがある。)に乗用自動車Vを搬送するように構成されている。本実施の形態において、走行レーン4は、水平面上において延在しているがこれに限定されない。また、走行レーン4は、格納スペース5が設けられている階層に位置する昇降台14に隣接する位置を通るように設けられている。本実施の形態において例示する形態において、走行レーン4は、昇降台14に載置された乗用自動車Vの前方又は後方に位置し、第1方向D1は、水平方向であって、乗用自動車Vの幅方向と一致するように構成されているがこれに限定されない。
格納スペース5は、搬器3によって乗用自動車Vが格納される空間である。本実施の形態において、格納スペース5は、例えば、マンションの地下の階層に設けられているがこれに限定されず、これに代えて、地上に設けられてもよく、建物の上層階に設けられてもよい。また、本実施の形態において、格納スペース5は、単一の階層から構成されているが、これに限定されるものではなく、これに代えて、複数の階層から構成されていてもよい。本実施の形態において、格納スペース5は、水平面上に延在する平坦な床面上に設けられているがこれに限定されない。
そして、本実施の形態において、格納スペース5は、走行レーン4の一方の側に設けられている第1格納スペース5Aと、走行レーン4の他方の側に設けられている第2格納スペース5Bとを含む。したがって、第1格納スペース5Aと第2格納スペース5Bとは、走行レーン4を介して対峙して位置するように構成されている。しかし、これに限定されるものではなく、第1格納スペース5A及び第2格納スペース5Bの何れか一方の格納スペースのみが設けられてもよい。
そして、格納スペース5は、1以上の載置領域7を有する。載置領域7は、搬器3が乗用自動車Vを第2方向D2に搬送して載置する領域である。載置領域7は、例えば一台の乗用自動車Vを収容するスペースである。本実施の形態において例示する形態において、第2方向D2は、乗用自動車Vの前後方向及び走行レーン4の幅方向と一致するように構成されているがこれに限定されるものではない。
[搬器]
図2は、搬器3の構成例を示す平面図である。図3は、搬器3の構成例を示す側面図である。図4は、フォーク本体32の構成例を示す図であり、フォーク本体32を端部側から見た図である。
図2に示すように、搬器3は、搬送台車31(搬送部)と、フォーク本体32と、フォーク駆動機構33(図5及び図7参照)と、車両保持機構34とを有する。
搬送台車31は、搭載された乗用自動車Vを第1方向D1に搬送する。以下、搬送台車31の詳細な構成の一例を説明するがこの構成に限定されるものではない。
搬送台車31は、台車本体41と、台車駆動機構42とを有する。
台車本体41は、載置面41aに乗用自動車Vを載置することによって乗用自動車Vを搭載する。載置面41aは、例えば、載置領域7の延在面と大略同一面上に位置するように構成されている。これによって、台車本体41の載置面と載置領域7の延在面との間の段差が解消され、後述するフォーク本体32を滑らかに伸長及び短縮させることができる。台車本体41は、後述する第2フォーク47を第2方向D2に案内する図示しない第2フォークガイドを有する。
台車駆動機構42は、搬送台車31を第1方向D1に移動させる。これによって、台車駆動機構42は、搭載された乗用自動車Vを第1方向D1に搬送する。本実施の形態において例示する形態において、台車駆動機構42は、第2方向D2に延在する回転軸を有する車輪43と、車輪43を回転させる駆動モータ44とを有する。車輪43は、図示しない軸受を介して搬送台車31に取り付けられている。また、車輪43は、格納スペース5の端縁上を転がるように構成されている。
フォーク本体32は、第1フォーク46と、第2フォーク47とを有し、第2方向D2に伸縮するように構成されている。そして、第2フォーク47は、搬送台車31に対して第2方向D2に相対的に進退動可能に搬送台車31に取り付けられ、第1フォーク46は、第2フォーク47に対して第2方向D2に相対的に進退動可能に第2フォーク47に取り付けられている。以下、フォーク本体32の詳細な構成の一例を説明するがこの構成に限定されるものではない。
第2フォーク47は、台車本体41の第1方向D1における略中央部に位置し、第2方向D2に延在する柱状体である。そして、第2フォーク47は、上述した台車本体41の第2フォークガイド部に案内され、台車本体41に対して第2方向D2に相対的に進退動可能に構成されている。第2フォーク47の一方の端部47aと他方の端部47bには、台車本体41の載置面41a上を第2方向D2方向に転がるように構成された車輪45が設けられ、第2フォーク47は、車輪45によって支持されている。
第1フォーク46は、第2フォーク47に対して第2方向D2に相対的に進退動可能に取り付けられている。
第1フォーク46は、第1方向D1における台車本体41の略中央部に位置し、第2方向D2に延在する柱状体である。すなわち、第1フォーク46は、第2フォーク47と同じ方向に延在している。そして、第1フォーク46は、図4に示すように、対向する一対の側壁46cと、一対の側壁46cの上端を接続する上壁46dとを有する。そして、第2フォーク47は、第1フォーク46の一対の側壁46c及び上壁46dによって囲まれる空間Sに配置され、第1フォーク46によって覆われている。また、各駆動装置を駆動するケーブル38、第1チェーン55、第2チェーン56、及び第3チェーン57も空間Sに配置されている。すなわち、第1フォーク46は、空間Sに位置する第2フォーク47、ケーブル38、第1チェーン55、第2チェーン56、及び第3チェーン57等を保護している。したがって、これらの機器を保護する保護カバーを別途設ける必要がなく、搬器3をコンパクトに構成することができる。
そして、第1フォーク46は、第2フォーク47に案内され、第2フォーク47に対して第2方向D2に進退動可能に構成されている。すなわち、例えば、上下方向に延在する回転軸を有するガイドローラ50が第2フォーク47の両側面にそれぞれ設けられている。そして、ガイドローラ50は、側壁46cの内側面に摺動可能に当接している。したがって、フォーク本体32は、いわゆるテレスコピック構造となっている。
第1フォーク46の他方の端部46bにも車輪59が設けられ、台車本体の載置面41a上を第2方向D2方向に転がるように構成されている。
また、図2及び図3に示すように、第1フォーク46は、一方の端部46aが、後述する第1保持部61の第1基部71に支持されている。すなわち、第1フォーク46は、例えば、側壁46cから外側に突出するように設けられ、軸線が第2方向D2と直交する方向に延在する一対のピン48を介して第1保持部61の第1基部71に連結されている。これによって、第1フォーク46が第2方向D2に進退動すると、第1保持部61も第1フォーク46の動作に連動して第2方向D2に進退動するように構成されている。また、第1フォーク46は、第1保持部61に対して一対のピン48の軸線周りに相対的に回動するように構成されている。これによって、第1フォーク46の車輪59の接地面と第1保持部61の各車輪78及び/又は補助輪77の接地面とが同一平面に位置しないときは、第1保持部61は、一対のピン48の軸線周りに回動し、第1保持部61の各車輪78及び/又は補助輪77が接地した状態が維持されるようになっている。その結果、第1保持部61と第1フォーク46との連結部に過大な負荷がかかり、この部分が破損することを防止することができる。そして、第1フォーク46は、第1フォーク46の車輪59及び第1保持部61によって支持され、底面が載置面41aと離間するように構成されている。
図5は、フォーク駆動機構33の構成例を概略的に示す図である。
図5に示すように、フォーク駆動機構33は、第1スプロケット51(第1回転体)、第2スプロケット52(第2回転体)、第3スプロケット53(第3回転体)、第4スプロケット54(第4回転体)、第1乃至第3のチェーン55、56、57、及びフォーク駆動部58を含む。
第1スプロケット51は、搬送台車31の台車本体41の第2方向D2における一方の端部41b側に取り付けられている。第2スプロケット52は、台車本体41の第2方向D2における他方の端部41c側に取り付けられている。第3スプロケット53は、第2フォーク47の第2方向D2における一方の端部47a側に取り付けられている。第4スプロケット54は、第2フォーク47の第2方向D2における他方の端部47b側に取り付けられている。
第1チェーン55は、一端55aが第2フォーク47の第2方向D2における一方の端部47a側に取り付けられ、且つ他端55b側の部分が第2スプロケット52に巻き掛けられ、且つ第2スプロケット52に巻き掛けられている部分よりも他端55b側の部分が第1スプロケット51に巻き掛けられ、且つ他端55bが第2フォーク47の第2方向D2における他方の端部47b側に取り付けられている。
第2チェーン56は、一端56aが台車本体41の第2方向D2における一方の端部41b側に取り付けられ、他端56bが第1フォーク46の第2方向D2における一方の端部46a側に取り付けられ、中間部が第4スプロケット54に巻き掛けられている。
第3チェーン57は、一端57aが台車本体41の第2方向D2における他方の端部41c側に取り付けられ、他端57bが第1フォーク46の第2方向D2における他方の端部46b側に取り付けられ、中間部が第3スプロケット53に巻き掛けられている。
フォーク駆動部58は、出力軸の回転駆動によって第1チェーン55をその延在方向に移動させる。以下、フォーク駆動部58の詳細な構成の一例を説明するがこの構成に限定されるものではない。
第1スプロケット51、第2スプロケット52、第3スプロケット53、及び第4スプロケット54は、周知のスプロケットで構成されている。しかしこれに限られるものではなく、これに代えて、例えばローラで構成してもよい。
第1スプロケット51は、台車本体41の第1格納スペース5Aが位置する側の端部に取り付けられ、第2方向D2と直交し、水平方向に延在する軸線周りに回動するように構成されている。
第2スプロケット52は、台車本体41の第2格納スペース5Bが位置する側の端部に取り付けられ、第2方向D2と直交し、水平方向に延在する軸線周りに回動するように構成されている。
第3スプロケット53は、第2フォーク47の第1格納スペース5Aが位置する側の端部に取りつけられ、第2方向D2と直交し、水平方向に延在する軸線周りに回動するように構成されている。
第4スプロケット54は、第2フォーク47の第2格納スペース5Bが位置する側の端部に取りつけられ、第2方向D2と直交し、水平方向に延在する軸線周りに回動するように構成されている。
第1チェーン55、第2チェーン56、及び第3チェーン57は、周知のローラーチェーンで構成されている。しかしこれに限られるものではなく、これに代えて、例えばベルトで構成してもよい。
そして、第1チェーン55は、一端55aが第2フォーク47の第2方向D2における一方の端部47a側に固定されている。また、他端55bが第2フォーク47の第2方向D2における他方の端部47b側に固定されている。そして、第2スプロケット52及び第1スプロケット51と噛み合っている。そして、第1チェーン55は、第2方向D2と直交する方向から見て、台車本体41及び第2フォーク47に「たすき掛け」されている。
また、第2チェーン56は、一端56aが台車本体41の第2方向D2における一方の端部41b側に固定され、他端56bが第1フォーク46の第2方向D2における一方の端部46a側に固定され、中間部が第4スプロケット54と噛み合っている。
そして、第3チェーン57は、一端57aが台車本体41の第2方向D2における他方の端部41c側に固定され、他端57bが第1フォーク46の第2方向D2における他方の端部46b側に固定され、中間部が第3スプロケット53と噛み合っている。
図8及び図9は、フォーク駆動部58の動作例を示す図である。
フォーク駆動部58は、例えばモータで構成され、台車本体41に取り付けられている。フォーク駆動部58の出力軸には、減速機を介して第1チェーン55と噛み合う駆動スプロケット49が取り付けられている。したがって、フォーク駆動部58の駆動によって、駆動スプロケット49が回動し、第1チェーン55をその延在方向に移動させる。
また、フォーク駆動部58は、第1ブレーキ58a(図7参照)を有しており、この第1ブレーキ58aを作動させることによって、フォーク駆動部58の出力軸の回転を規制し、また、第1ブレーキ58aを解除することによって、フォーク駆動部58の出力軸の回転を許容するように構成されている。したがって、第1ブレーキ58aを作動させることによって、第1チェーン55、第2チェーン56、第3チェーン57、第1フォーク46、及び第2フォーク47を介して、台車本体41に対する第1保持部61の移動が規制されるようになっている。また、第1ブレーキ58aを解除することによって、フォーク駆動部58の駆動力又は外力によって、第1チェーン55、第2チェーン56、第3チェーン57、第1フォーク46、及び第2フォーク47を介して、第1保持部61を第2方向D2に移動させることができるようになっている。
したがって、図8に示すように、フォーク駆動部58が駆動スプロケット49を第1回転方向R1に回転させると、第1チェーン55の他端55bは、第1格納スペース5Aに向かう方向に移動し、第2フォーク47は、第1チェーン55に牽引されて、第1格納スペース5Aに向かう方向に移動する。そして、第2フォーク47が移動することによって、第2フォーク47に取り付けられている第3スプロケット53が第1格納スペース5Aに向かう方向に移動すると、第3スプロケット53と噛み合っている第3チェーン57は、その一端57aが取り付けられている台車本体41及びその他端57bが取り付けられている第1フォーク46を第2方向D2に牽引しようとする。しかし、台車本体41は第2方向D2に移動しないように構成されているので、第1フォーク46のみが第2フォーク47と同方向に、第2フォーク47の移動距離の略2倍の距離を移動する。このようにして、フォーク駆動部58は、フォーク本体32を第1格納スペース5Aに向かって伸長させることができる。
同様に、フォーク駆動部58が駆動スプロケット49を第1回転方向R1に回転させることによって、第2格納スペース5Bに向かって伸長させたフォーク本体32を第1格納スペース5Aに向かって短縮させることができる。
また、図9に示すように、フォーク駆動部58が駆動スプロケット49を第2回転方向R2に回転させると、第1チェーン55の一端55aは、第2格納スペース5Bに向かう方向に移動し、第2フォーク47は、第1チェーン55に牽引されて、第2格納スペース5Bに向かう方向に移動する。そして、第2フォーク47が移動することによって、第2フォーク47に取り付けられている第4スプロケット54が第2格納スペース5Bに向かう方向に移動すると、第4スプロケット54と噛み合っている第2チェーン56は、その一端56aが取り付けられている台車本体41及びその他端56bが取り付けられている第1フォーク46を第2方向D2に牽引しようとする。しかし、台車本体41は第2方向D2に移動しないように構成されているので、第1フォーク46のみが第2フォーク47と同方向に、第2フォーク47の移動距離の略2倍の距離を移動する。このようにして、フォーク駆動部58は、フォーク本体32を第2格納スペース5Bに向かって伸長させることができる。
同様に、フォーク駆動部58が駆動スプロケット49を第2回転方向R2に回転させることによって、第1格納スペース5Aに向かって伸長させたフォーク本体32を第2格納スペース5Bに向かって短縮させることができる。
このように、フォーク駆動機構33は、フォーク本体32を駆動して、フォーク本体32を第2方向D2、すなわち、第1格納スペース5Aから第2格納スペース5Bに向かう方向及び第2格納スペース5Bから第1格納スペース5Aに向かう方向に伸縮させる機構である。
そして、第2フォーク47は、第2方向D2において第1チェーン55の他端55bが第1スプロケット51と並ぶ位置と、第1チェーン55の一端55aが第2スプロケット52と並ぶ位置との間を移動するようになっている。よって、第2フォーク47が第2フォーク47の第2方向D2における寸法を超える距離を第2方向D2に移動するように構成することができ、第2フォーク47のストロークを大きくすることができる。これによって、載置領域7が搬送台車31の両側に設けられているような、第2フォーク47のストロークを大きくとる必要がある駐車システムにおいて、第2フォーク47の第2方向D2における長さ寸法を短くすることができ、これによって、搬器3をコンパクトに構成することができる。その結果、駐車システム100をコンパクトにすることができる。
また、フォーク駆動部58の駆動力は、第1チェーン55、第2チェーン56、及び第3チェーン57を介して、第1フォーク46及び第2フォーク47に伝達されるので、フォーク本体32の伸縮方向に段差や勾配が存在し、台車本体41に対するフォーク本体32の姿勢が変化した場合においても、フォーク駆動部58の駆動力を第1フォーク46及び第2フォーク47に確実に伝達し、フォーク本体32を滑らかに伸縮することができる。
図2に示すように、車両保持機構34は、第1フォーク46に取り付けられ、乗用自動車Vを保持する。以下、車両保持機構34の詳細な構成の一例を説明するがこの構成に限定されるものではない。
車両保持機構34は、乗用自動車Vの左右の前輪Tf及び左右の後輪Trの一方を保持する第1保持部61と、乗用自動車Vの左右の前輪Tf及び左右の後輪Trの他方を保持する第2保持部62と、第2保持部駆動機構63と、を含む。
第1保持部61は、第1基部71と左右一対の保持機構72と、を含む。
第1基部71は、上述の通り、一対のピン48を介して第1フォーク46の一方の端部46aに連結されている。
そして、上下方向から見た第1基部71の例えば四隅に、第1保持部61を支持し、第2方向D2に転がるように構成された車輪78が取り付けられている。車輪78は、第1保持部61及び第1保持部61の上に保持する乗用自動車Vを支持する。また、第1基部71は、第1フォーク46を覆うように形成されると共に、第1フォーク46との間に間隙が形成されるように構成されている。これによって、第1保持部61及び第1保持部61の上に保持する乗用自動車Vの荷重が第1フォーク46にかからないようになっている。
各保持機構72は、それぞれ一対の挟持アーム73と、挟持アーム駆動機構74とを含む。
挟持アーム73は、軸棒75と、外筒76と、補助輪77とを含む。軸棒75は、例えば丸棒状に形成されている。そして、基端部が上下方向に延在する軸線周りに揺動可能に取り付けられている。そして、一対の挟持アーム73の軸棒75は、第2方向D2と交差する方向、すなわち第1基部71の左方又は右方に延在する挟持角度位置P1と、挟持角度位置P1から一対の挟持アーム73の先端部が離間する方向に揺動した解放角度位置P2との間で揺動するように構成されている。
外筒76は、例えば円筒状に形成され、軸棒75の軸線周りに軸棒75に対して相対的に回動自在に軸棒75に嵌められて取り付けられている。これによって、一対の挟持アーム73を解放角度位置P2から挟持角度位置P1に揺動させたときに、一対の挟持アーム73が乗用自動車Vの車輪と当接すると、外筒76が軸棒75に対して相対的に回動し、車輪の変形を防止することができる。その結果、車輪の損傷等を防止することができる。
補助輪77は、軸棒75の先端部に取り付けられ、軸棒75の軸線周りに回動可能に取り付けられている。補助輪77は、外筒76の径寸法よりも大きい径寸法を有しており、少なくとも挟持アーム73が挟持角度位置P1に位置するときは、車輪78の接地面と同一平面上に位置するように構成されている。したがって、挟持角度位置P1に位置する一対の挟持アーム73が乗用自動車Vの車輪を保持している状態において、乗用自動車Vの荷重は、車輪78及び補助輪77によって支持されるように構成されている。
挟持アーム駆動機構74は、一方の挟持アーム73と他方の挟持アーム73とを互いに逆方向に回動させ、一対の挟持アーム73を挟持角度位置P1と解放角度位置P2との間で揺動させる機構である。挟持アーム駆動機構74は、例えば、ラックアンドピニオン機構(図示しない)であり、駆動部がラックを第2方向D2に移動させることによって、基端部にラックと噛み合うピニオンギヤが取り付けられた一方の挟持アーム73を所定方向に回動させると共に、基端部に反転ギヤを介してラックと噛み合うピニオンギヤが取り付けられた他方の挟持アーム73を一方の挟持アーム73とは反対方向に回動させるように構成されている。そして、一対の挟持アーム73を解放角度位置P2から挟持角度位置P1に揺動させることによって、一対の挟持アーム73は、乗用自動車Vの対応する車輪の前方及び後方に進出し、当該車輪の下部を挟持する。これによって、当該車輪は上方に逃げるように移動し、乗用自動車Vは載置面から持ち上げられる。また、一対の挟持アーム73を挟持角度位置P1から解放角度位置P2に揺動させることによって、乗用自動車Vの対応する車輪は、載置面に降ろされ、乗用自動車Vは載置面に載置される。そして、一対の挟持アーム73は、乗用自動車Vの対応する車輪の前方及び後方から退去する。これによって、フォーク本体32を伸長及び短縮させた時に、解放角度位置P2に位置する挟持アーム73と乗用自動車Vの車輪とが干渉しないようにすることができる。
第2保持部62は、第2基部81と左右一対の保持機構72と、を含む。第2保持部62の左右一対の保持機構72は、第1保持部61の左右一対の保持機構72と同様の構成であるので、同じ符号を付してその説明を省略する。
第2基部81は、後述する第2保持部駆動機構63を介して第1フォーク46の他方の端部46bに連結されている。
そして、上下方向から見た第2基部81の例えば四隅には、第2保持部62を支持し、第2方向D2に転がるように構成された車輪が取り付けられている。この車輪は、第1基部71の車輪78と同様の構成であるので、同一の符号を付してその説明を省略する。
図6は、第2保持部駆動機構63の構成例を示す図である。
第2保持部駆動機構63は、第2保持部62を第2方向D2に移動させる機構である。以下、第2保持部駆動機構63の詳細な構成の一例を説明するがこの構成に限定されるものではない。
第2保持部駆動機構63は、図6に示すように、ガイドチェーン91と、第2保持部駆動部92(図7も参照)とを含む。
ガイドチェーン91は、第2方向D2に延在しており、その一端及び他端は、ガイドチェーン端保持部94によって第1フォーク46に固定的に取り付けられている。
図10及び図11は、第2保持部駆動機構63の動作例を示す図である。
第2保持部駆動部92は、例えばモータで構成され、第2保持部62に固定的に取り付けられている。第2保持部駆動部92の出力軸には、減速機を介して、ガイドチェーン91と噛み合う駆動スプロケット93が取り付けられている。したがって、第2保持部駆動部92は、駆動スプロケット93を回動させ、第2保持部62をガイドチェーン91を伝って移動させ、第2保持部62をガイドチェーン91の延在方向、すなわち第2方向D2に移動させる。
これによって、第2保持部駆動機構63は、第2保持部62を移動させて、乗用自動車Vのホイールベースに応じて第1保持部61と第2保持部62との間隔を変更することができる。すなわち、図10に示すような比較的長いホイールベースWB1を有する乗用自動車V1を保持するときは、第2保持部駆動機構63は、第1保持部61及び第2保持部62が離れるように第2保持部62を移動させる。これによって、第2方向D2における第1保持部61の一対の挟持アーム73の中間線L1と第2保持部62の一対の挟持アーム73の中間線L3との距離を乗用自動車V1のホイールベースWB1と一致させることができる。また、図11に示すような比較的短いホイールベースWB2を有する乗用自動車V2を保持するときは、第2保持部駆動機構63は、第1保持部61及び第2保持部62が接近するように第2保持部62を移動させる。これによって、第2方向D2における第1保持部61の一対の挟持アーム73の中間線L1と第2保持部62の一対の挟持アーム73の中間線L3との距離を乗用自動車V2のホイールベースWB2と一致させることができる。
そして、一対のガイドスプロケット95が駆動スプロケット93の第2方向D2における両側に位置するように第2保持部62に取り付けられている。駆動スプロケット93は、第2方向D2と直交する方向に延在する回転軸周りに回動するように取り付けられている。そして、一対のガイドスプロケット95は、ガイドチェーン91と駆動スプロケット93とが確実に噛み合うようにガイドチェーン91を案内している。
また、第2保持部駆動部92は、第2ブレーキ92a(図7参照)を有しており、この第2ブレーキ92aを作動させることによって、第2保持部駆動部92の出力軸の回転を規制し、また、第2ブレーキ92aを解除することによって、第2保持部駆動部92の出力軸の回転を許容するように構成されている。したがって、第2ブレーキ92aを作動させることによって、第1フォーク46に対する第2保持部62の移動が規制されるようになっている。また、第2ブレーキ92aを解除することによって、第2保持部駆動部92の駆動力または外力によって、第2保持部62を第2方向D2に移動させることができるようになっている。
そして、第2保持部62と第1フォーク46とは、上述の通り、ガイドチェーン91を介して接続されているので、第1フォーク46と第2保持部62とが上下方向に相対的に離れたり接近したりしたときや、第1フォーク46の第2保持部62に対する傾斜角度が変わったときは、ガイドチェーン91が撓み、ガイドチェーン91がその変位を吸収するように構成されている。これによって、第2保持部62の各車輪78及び/又は補助輪77が接地した状態が維持されるようになっている。その結果、第1保持部61と第1フォーク46との連結部分に過大な負荷がかかることによって、この部分が破損することを防止することができる。
[制御部の構成例]
図7は、駐車システム100の制御系統の構成例を概略的に示すブロック図である。
駐車システム100が備える制御器6は、例えば、CPU等の演算器を有する制御部21と、ROM及びRAM等のメモリを有する記憶部22とを備えている。制御器6は、集中制御する単独の制御器で構成されていてもよく、互いに協働して分散制御する複数の制御器で構成されてもよい。
制御部21は、昇降台駆動機構15、台車駆動機構42、フォーク駆動機構33のフォーク駆動部58、第2保持部駆動機構63の第2保持部駆動部92、第1保持部61の左右一対の保持機構72にそれぞれ設けられている挟持アーム駆動機構74、第2保持部62の左右一対の左右一対の保持機構72にそれぞれ設けられている挟持アーム駆動機構74を駆動する。
記憶部22は、所定の制御プログラムが格納されていて、制御部21がこれらの制御ブログラムを読み出して実行することにより、駐車システム100の動作が制御される。また、記憶部22は、乗用自動車V(入庫車両)の識別情報、入庫車両の識別情報と関連付けた検知センサ11から入力された入庫車両の左右一対の前輪Tf及び後輪Trの位置情報、入庫車両の識別情報と関連付けた各載置領域7の実車・空車情報などを記憶する。
[動作例]
次に、駐車システム100の動作例を説明する。
まず、運転者が運転する乗用自動車Vが出入庫室1に入庫し、昇降台14の上に載置される。ここで、運転者は、乗用自動車Vから降車し、出入庫室1から退出する。
そして、制御部21は、検知センサ11から入力された信号に基づいて、昇降台14における、乗用自動車Vの左右一対の前輪Tf及び後輪Trの位置を測定し、記憶部22に当該位置情報を格納する。
次に、制御部21は、昇降台14を下降させて、目的の載置領域7が位置する階層に昇降台14を位置させる。
次に、制御部21は、搬送台車31を目的の載置領域7が位置する階層に位置させた昇降台14の前方又は後方に位置させる。
次に、制御部21は、記憶部22に格納した車輪位置情報に基づいて乗用自動車Vのホイールベースを算出する。そして、第2方向D2における第1保持部61と第2保持部62との間隔が乗用自動車Vのホイールベースと一致するように第2保持部62を第2方向D2に動かす。
次に、制御部21は、フォーク本体32を伸長させて、乗用自動車Vの前輪Tfの間の床下及び後輪Trの間の床下にフォーク本体32を差し込む。そして、記憶部22に格納した車輪位置情報に基づいて左右一対の前輪Tfの間及び左右一対の後輪Trの間に第1保持部61及び第2保持部62を位置させる。
図12は、車輪の挟持動作におけるフォーク駆動部58の動作例を示すフローチャートである。図13は、車輪の挟持動作におけるフォーク駆動部58の動作例を示す平面図である。図14は、車輪の挟持動作における第2保持部駆動機構63の動作例を示す平面図である。
次に、制御部21は、第1保持部61の左右一対の保持機構72の一対の挟持アーム73、及び第2保持部62の左右一対の保持機構72の一対の挟持アーム73を解放角度位置P2から挟持角度位置P1に向けて揺動させる。これによって、乗用自動車Vは、昇降台14から持ち上げられ、第1保持部61及び第2保持部62によって保持される。
そして、制御部21は、一対の挟持アーム73を解放角度位置P2から挟持角度位置P1に向けて回動させているときに、フォーク駆動部58の第1ブレーキ58aを以下の通り制御し、第1保持部61の位置を補正する。
すなわち、まず、制御部21は、一対の挟持アーム73の揺動を開始すると、一対の挟持アーム73が所定の角度位置に位置したか否かを判定し(ステップS12)、一対の挟持アーム73が所定の角度位置に位置するまでこの判定を繰り返す(ステップS12においてNo)。
そして、一対の挟持アーム73が所定の角度位置に位置したと判定すると(ステップS12においてYes)、フォーク駆動部58の第1ブレーキ58aを解放する(ステップS13)。そして、例えば、図13に示すように、検知センサ11の計測誤差等に起因して、上下方向から見て、第2方向D2における左右一対の保持機構72の一対の挟持アーム73の中間線L1が前輪Tf又は後輪Trの軸線L2と一致しておらず、一対の挟持アーム73のうち何れか一方の挟持アーム73のみが対応する車輪に当接すると、そこから一対の挟持アーム73を挟持角度位置P1に向かって回動させることによって、一対の挟持アーム73の中間線L1が乗用自動車Vの車輪の軸線L2と一致するように、第1保持部61が第2方向D2に移動する。このように、一対の挟持アーム73を解放角度位置P2から挟持角度位置P1にさせることによって、一対の挟持アーム73の中間線L1が乗用自動車Vの車輪の軸線L2と一致するように、第1保持部61の位置を自律的に補正することができる。
次に、制御部21は、一対の挟持アーム73が挟持角度位置P1に位置したか否かを判定し(ステップS14)、一対の挟持アーム73が挟持角度位置P1に位置するまでこの判定を繰り返す(ステップS14においてNo)。
そして、制御部21は、一対の挟持アーム73が挟持角度位置P1に位置したと判定すると(ステップS14においてYes)、フォーク駆動部58の第1ブレーキ58aを作動させる(ステップS15)。これによって、台車本体41に対する第1保持部61の移動が規制される。
また、制御部21は、一対の挟持アーム73を解放角度位置P2から挟持角度位置P1に向けて回動させているときに、第2保持部駆動部92の第2ブレーキ92aを制御し、一対の挟持アーム73の中間線L3が乗用自動車Vの車輪の軸線L4と一致するように、第2保持部62の位置を補正する。この制御は、上記ステップS11乃至ステップS15と同様であるのでその説明を省略する。
そして、第1保持部61及び第2保持部62の一対の挟持アーム73が挟持角度位置P1に位置すると、次に、制御部21は、フォーク本体32を短縮させて、搬送台車31の台車本体41の載置面41a上に乗用自動車Vを引き込んで位置させる。
次に、制御部21は、搬送台車31を第1方向D1に移動させ、目的の載置領域7の前に乗用自動車Vが位置するように乗用自動車Vを移動させる。
次に、制御部21は、フォーク本体32を伸長させて、乗用自動車Vを載置領域7上に搬送する。
次に、制御部21は、第1保持部61の左右一対の保持機構72の一対の挟持アーム73、及び第2保持部62の左右一対の保持機構72の一対の挟持アーム73を挟持角度位置P1から解放角度位置P2に向けて揺動させる。これによって、乗用自動車Vは、載置領域7に降ろされて載置される。
次に、制御部21は、フォーク本体32を短縮させて、第1保持部61及び第2保持部62を台車本体41上に位置させる。
このように、駐車システム100は、出入庫室1に位置する車を載置領域7に搬送する。
また、載置領域7に位置する車を出入庫室1に搬送するときは、上記手順と逆の手順に従って制御部21が昇降台駆動機構15、台車駆動機構42、フォーク駆動機構33のフォーク駆動部58、第2保持部駆動機構63の第2保持部駆動部92、第1保持部61の左右一対の保持機構72にそれぞれ設けられている挟持アーム駆動機構74、第2保持部62の左右一対の保持機構72にそれぞれ設けられている挟持アーム駆動機構74を駆動することによって、乗用自動車Vが載置領域7から出入庫室1に搬送される。
以上に説明したように、本発明の駐車システム100は、第2フォーク47が、第2方向D2において第1チェーン55の他端55bが第1スプロケット51と並ぶ位置と、第1チェーン55の一端55aが第2スプロケット52と並ぶ位置との間を移動するようになっている。よって、第2フォーク47が第2フォーク47の第2方向D2における寸法を超える距離を第2方向D2に移動するように構成することができ、第2フォーク47のストロークを大きくすることができる。これによって、載置領域7が搬送台車31の両側に設けられているような、第2フォーク47のストロークを大きくとる必要がある駐車システムにおいて、第2フォーク47の第2方向D2における長さ寸法を短くすることができ、これによって、搬器3をコンパクトに構成することができる。その結果、駐車システム100をコンパクトにすることができる。
また、フォーク駆動部58の駆動力は、第1チェーン55、第2チェーン56、及び第3チェーン57を介して、第1フォーク46及び第2フォーク47に伝達されるので、フォーク本体32の伸縮方向に段差や勾配が存在し、台車本体41に対するフォーク本体32の姿勢が変化した場合においても、フォーク駆動部58の駆動力を第1フォーク46及び第2フォーク47に確実に伝達し、フォーク本体32を滑らかに伸縮することができる。
<変形例>
上記実施の形態においては、搬送台車31の移動方向は、水平方向であって、乗用自動車Vの幅方向と一致するように構成されているがこれに限られるものではない。これに代えて、搬送台車31は、第1方向D1に加え第2方向D2にも移動するように構成してもよく、また、上下方向に移動するように構成してもよく、更に、斜行するように構成してもよい。
上記説明から、当業者にとっては、本発明の多くの改良や他の実施形態が明らかである。従って、上記説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本発明を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。本発明の精神を逸脱することなく、その構造及び/又は機能の詳細を実質的に変更できる。
本件発明は、車を格納するシステムに適用することができる。
D1 第1方向
D2 第2方向
P1 挟持角度位置
P2 解放角度位置
Tf 前輪
Tr 後輪
V 乗用自動車
1 出入庫室
2 昇降装置
3 搬器
4 走行レーン
5 格納スペース
5A 第1格納スペース
5B 第2格納スペース
6 制御器
7 載置領域
11 検知センサ
14 昇降台
15 昇降台駆動機構
31 搬送台車
32 フォーク本体
33 フォーク駆動機構
34 車両保持機構
41 台車本体
42 台車駆動機構
44 駆動モータ
46 第1フォーク
47 第2フォーク
49 駆動スプロケット
51 第1スプロケット
52 第2スプロケット
53 第3スプロケット
54 第4スプロケット
55 第1チェーン
56 第2チェーン
57 第3チェーン
58 フォーク駆動部
61 第1保持部
62 第2保持部
63 第2保持部駆動機構
67 挟持アーム
71 第1基部
72 保持機構
73 挟持アーム
74 挟持アーム駆動機構
81 第2基部
91 ガイドチェーン
92 第2保持部駆動部
93 駆動スプロケット
100 駐車システム

Claims (4)

  1. 搭載された車両を第1方向に搬送する搬送部と、
    第1フォークと第2フォークとを有し、上下方向から見て前記第1方向と交差する第2方向に伸縮するように構成されているフォーク本体であって、前記第2フォークは前記搬送部に対して前記第2方向に相対的に進退動可能に前記搬送部に取り付けられ、第1フォークは前記第2フォークに対して前記第2方向に相対的に進退動可能に前記第2フォークに取り付けられている、フォーク本体と、
    前記搬送部の前記第2方向における一方の端部側に取り付けられた第1回転体と、前記搬送部の前記第2方向における他方の端部側に取り付けられた第2回転体と、前記第2フォークの前記第2方向における前記一方の端部側に取り付けられた第3回転体と、前記第2フォークの前記第2方向における前記他方の端部側に取り付けられた第4回転体と、一端が前記第2フォークの前記第2方向における前記一方の端部側に取り付けられ、且つ他端側の部分が前記第2回転体に巻き掛けられ、且つ前記第2回転体に巻き掛けられている部分よりも他端側の部分が前記第1回転体に巻き掛けられ、且つ他端が前記第2フォークの前記第2方向における前記他方の端部側に取り付けられている第1チェーンと、一端が前記搬送部の前記第2方向における前記一方の端部側に取り付けられ、他端が前記第1フォークの前記第2方向における前記一方の端部側に取り付けられ、中間部が前記第4回転体に巻き掛けられている第2チェーンと、一端が前記搬送部の前記第2方向における前記他方の端部側に取り付けられ、他端が前記第1フォークの前記第2方向における前記他方の端部側に取り付けられ、中間部が前記第3回転体に巻き掛けられている第3チェーンと、出力軸の回転駆動によって前記第1チェーンをその延在方向に移動させるフォーク駆動部と、を有するフォーク駆動機構と、
    前記第1フォークに取り付けられ、前記車両を保持する車両保持機構と、を備え
    前記車両保持機構は、第1保持部と第2保持部と第2保持部駆動部とを有し、
    前記第1保持部は、前記第1フォークの一方の端部側に連結されている第1基部と、左右一対の保持機構と、を含み、
    前記第1保持部の左右一対の保持機構は、それぞれ上下方向に延在する回動軸線周りに回動可能なように、基端部が前記第1基部に取り付けられ、前記第2方向と交差する方向に延在する挟持角度位置と、前記挟持角度位置から先端部が離間するように揺動した解放角度位置との間で揺動する一対の第1挟持アームと、前記第1挟持アームを揺動させる第1挟持アーム駆動機構と、を有し、
    前記第2保持部は、前記第1基部よりも前記第1フォークの他方の端部側において前記第2方向に移動可能なように、前記第1フォークに取り付けられている第2基部と、左右一対の保持機構と、を含み、
    前記第2保持部の左右一対の保持機構は、それぞれ上下方向に延在する回動軸線周りに回動可能なように、基端部が前記第2基部に取り付けられ、前記第2方向と交差する方向に延在する挟持角度位置と、前記挟持角度位置から先端部が離間するように揺動した解放角度位置との間で揺動する一対の第2挟持アームと、前記第2挟持アームを揺動させる第2挟持アーム駆動機構と、を有し、
    前記第2保持部駆動部は、前記第2基部を前記第2方向に移動させ、
    前記フォーク駆動部は、その作動によって前記出力軸の回転を規制し、その解除によって前記出力軸の回転を許容する第1ブレーキを備え、
    前記第2保持部駆動部は、その作動によって該第2保持部駆動部の出力軸の回転を規制し、その解除によって前記出力軸の回転を許容する第2ブレーキを備え、
    前記フォーク駆動部は、前記第1挟持アーム駆動機構が前記第1挟持アームを前記解放角度位置から前記挟持角度位置に揺動させているときに、前記第1ブレーキを解除するように構成され、
    前記第2保持部駆動部は、前記第2挟持アーム駆動機構が前記第2挟持アームを前記解放角度位置から前記挟持角度位置に揺動させているときに、前記第2ブレーキを解除するように構成されている駐車システム。
  2. 搭載された車両を第1方向に搬送する搬送部と、
    第1フォークと第2フォークとを有し、上下方向から見て前記第1方向と交差する第2方向に伸縮するように構成されているフォーク本体であって、前記第2フォークは前記搬送部に対して前記第2方向に相対的に進退動可能に前記搬送部に取り付けられ、第1フォークは前記第2フォークに対して前記第2方向に相対的に進退動可能に前記第2フォークに取り付けられている、フォーク本体と、
    出力軸の回転駆動によって前記第1フォークを前記搬送部に対して前記第2方向に移動させるフォーク駆動部を有するフォーク駆動機構と、
    前記第1フォークに取り付けられ、前記車両を保持する車両保持機構と、を備え、
    前記車両保持機構は、第1保持部と第2保持部と第2保持部駆動部とを有し、
    前記第1保持部は、前記第1フォークの一方の端部側に連結され、左右一対の保持機構を含み、
    前記第1保持部の左右一対の保持機構は、それぞれ一対の挟持アームを有し、該一対の挟持アームを互いに接近させる挟持角度位置と、前記挟持角度位置から先端部が離間するように揺動した解放角度位置との間で揺動する一対の第1挟持アームを有し、
    前記第2保持部は、前記第1フォークの他方の端部側において前記第2方向に移動可能なように、前記第1フォークに取り付けられ、左右一対の保持機構を含み、
    前記第2保持部の左右一対の保持機構は、それぞれ一対の挟持アームを有し、該一対の挟持アームを互いに接近させる挟持角度位置と、前記挟持角度位置から先端部が離間するように揺動した解放角度位置との間で揺動する一対の第2挟持アームを有し、
    前記第2保持部駆動部は、前記第2保持部を前記第2方向に移動させ、
    前記フォーク駆動部は、その作動によって前記出力軸の回転を規制し、その解除によって前記出力軸の回転を許容する第1ブレーキを備え、
    前記第2保持部駆動部は、その作動によって該第2保持部駆動部の出力軸の回転を規制し、その解除によって前記出力軸の回転を許容する第2ブレーキを備え、
    前記フォーク駆動部は、前記第1挟持アームを前記解放角度位置から前記挟持角度位置に揺動させているときに、前記第1ブレーキを解除するように構成され、
    前記第2保持部駆動部は、前記第2挟持アームを前記解放角度位置から前記挟持角度位置に揺動させているときに、前記第2ブレーキを解除するように構成されている駐車システム。
  3. 搭載された車両を第1方向に搬送する搬送部と、
    第1フォークと第2フォークとを有し、上下方向から見て前記第1方向と交差する第2方向に伸縮するように構成されているフォーク本体であって、前記第2フォークは前記搬送部に対して前記第2方向に相対的に進退動可能に前記搬送部に取り付けられ、第1フォークは前記第2フォークに対して前記第2方向に相対的に進退動可能に前記第2フォークに取り付けられている、フォーク本体と、
    前記搬送部の前記第2方向における一方の端部側に取り付けられた第1回転体と、前記搬送部の前記第2方向における他方の端部側に取り付けられた第2回転体と、前記第2フォークの前記第2方向における前記一方の端部側に取り付けられた第3回転体と、前記第2フォークの前記第2方向における前記他方の端部側に取り付けられた第4回転体と、一端が前記第2フォークの前記第2方向における前記一方の端部側に取り付けられ、且つ他端側の部分が前記第2回転体に巻き掛けられ、且つ前記第2回転体に巻き掛けられている部分よりも他端側の部分が前記第1回転体に巻き掛けられ、且つ他端が前記第2フォークの前記第2方向における前記他方の端部側に取り付けられている第1チェーンと、一端が前記搬送部の前記第2方向における前記一方の端部側に取り付けられ、他端が前記第1フォークの前記第2方向における前記一方の端部側に取り付けられ、中間部が前記第4回転体に巻き掛けられている第2チェーンと、一端が前記搬送部の前記第2方向における前記他方の端部側に取り付けられ、他端が前記第1フォークの前記第2方向における前記他方の端部側に取り付けられ、中間部が前記第3回転体に巻き掛けられている第3チェーンと、出力軸の回転駆動によって前記第1チェーンをその延在方向に移動させるフォーク駆動部と、を有するフォーク駆動機構と、
    前記第1フォークに取り付けられ、前記車両を保持する車両保持機構と、を備え、
    前記車両保持機構は、少なくとも第2保持部を有し、
    前記第2保持部は、前記第2方向に移動可能なように、前記第1フォークに取り付けられ、左右一対の保持機構を含み、
    前記第1フォークは、前記第1方向で対向する一対の側壁と一対の該側壁の上端を接続する上壁を有して、前記第2フォークを覆うように設けられ、
    前記第2フォークは、前記第1フォークとの相対移動を、前記側壁内面を摺動させることにより案内する第1案内部材を有し、
    前記第2保持部は、前記第1フォークとの相対移動を、前記側壁外面を摺動させることにより案内する第2案内部材を有することを特徴とする、駐車システム。
  4. 前記車両保持機構は、第1保持部と第2保持部駆動部とを更に有し、
    前記第1保持部は、前記第1フォークの一方の端部側に連結されている第1基部と、左右一対の保持機構と、を含み、
    前記第1保持部の左右一対の保持機構は、それぞれ上下方向に延在する回動軸線周りに回動可能なように、基端部が前記第1基部に取り付けられ、前記第2方向と交差する方向に延在する挟持角度位置と、前記挟持角度位置から先端部が離間するように揺動した解放角度位置との間で揺動する一対の第1挟持アームと、前記第1挟持アームを揺動させる第1挟持アーム駆動機構と、を有し、
    前記第2保持部は、前記第1基部よりも前記第1フォークの他方の端部側において前記第2方向に移動可能なように、前記第1フォークに取り付けられている第2基部を更に含み、
    前記第2保持部の左右一対の保持機構は、それぞれ上下方向に延在する回動軸線周りに回動可能なように、基端部が前記第2基部に取り付けられ、前記第2方向と交差する方向に延在する挟持角度位置と、前記挟持角度位置から先端部が離間するように揺動した解放角度位置との間で揺動する一対の第2挟持アームと、前記第2挟持アームを揺動させる第2挟持アーム駆動機構と、を有し、
    前記第2保持部駆動部は、前記第2基部を前記第2方向に移動させる、請求項3に記載の駐車システム。
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